説明

非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤

式Iの化合物は、HIV逆転写酵素阻害剤であり、式中、R、R、R、R、およびRは本明細書に定義されるとおりである。


式(I)の化合物、および医薬的に許容されるこれらの塩は、HIV逆転写酵素の阻害、HIVによる感染の予防および治療、ならびにAIDSの予防、発症の遅延、および治療に有用である。これらの化合物および塩は、場合により他の抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗生物質、またはワクチンと組み合わせて、医薬組成物の成分として用いることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ある種のインドール、および医薬的に許容されるこれらの塩、ならびにHIV逆転写酵素の阻害、HIV感染およびHIV複製の予防および治療、ならびにAIDSの予防、発症の遅延、および治療のためのこれらの使用を対象とする。
【背景技術】
【0002】
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と称されるレトロウイルス、特にHIV1型(HIV−1)および2型(HIV−2)ウイルスとして知られる株は、後天性免疫不全症候群(AIDS)として知られる免疫抑制疾患と病因学的に関連付けられている。HIV血清抗体陽性である個体は、初期には無症候性であるが、一般にAIDS関連症候群(ARC)を発現し、この後AIDSに至る。罹患した個体は重度の免疫抑制を示し、このため消耗性であり、最終的には致命的となる日和見感染に対して極めて感受性が高くなる。宿主細胞によるHIVの複製には、ウイルスゲノムの宿主細胞DNAへの組み込みが必要とされる。HIVはレトロウイルスであるため、HIV複製サイクルには、逆転写酵素(RT)として知られる酵素を介するウイルスRNAゲノムのDNAへの転写が必要とされる。
【0003】
逆転写酵素は、既知の3つの酵素機能を有する。この酵素は、RNA依存性DNAポリメラーゼ、リボヌクレアーゼ、およびDNA依存性DNAポリメラーゼとして作用する。RNA依存性DNAポリメラーゼとしての役割において、RTはウイルスRNAの1本鎖DNAのコピーを転写する。リボヌクレアーゼとして、RTは元のウイルスRNAを破壊し、元のRNAから作製されたばかりのDNAを遊離する。さらにDNA依存性DNAポリメラーゼとして、RTは第1のDNA鎖をテンプレートとして用い、第2の相補DNA鎖を作製する。これらの2つの鎖は2本鎖DNAを形成し、これはインテグラーゼ酵素によって宿主細胞ゲノムに組み込まれる。
【0004】
HIV逆転写酵素の酵素機能を阻害する化合物が、感染細胞においてHIV複製を阻害することが知られている。これらの化合物は、ヒトのHIV感染の予防または治療に有用である。HIV感染およびAIDSの治療における使用が認められている化合物には、RT阻害剤3’−アジド−3’−デオキシチミジン(AZT)、2’,3’−ジデオキシイノシン(ddI)、2’,3’−ジデオキシチジン(ddC)、d4T、3TC、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ、およびアバカビルがある。
【0005】
前述のそれぞれの薬剤はHIV感染およびAIDSの治療に有効であるが、さらなるRT阻害剤を含むさらなるHIV抗ウイルス薬の開発が依然として求められている。特に問題となるのは既知の阻害剤に耐性を示すHIV突然変異株の発生である。AIDSの治療にRT阻害剤を使用することによって、しばしばこれらの阻害剤に対して感受性の低いウイルスが生じる。この耐性は一般にpol遺伝子の逆転写酵素セグメントに起こる突然変異によるものである。HIV感染を予防するために抗ウイルス化合物を継続して使用することにより、必然的に新しいHIV耐性株が出現することになる。したがって、HIV突然変異株に有効である新しいRT阻害剤が特に求められている。
【0006】
以下の参考文献が背景技術の対象となる。
【0007】
US4,654,360は、炎症の治療に適したリポキシゲナーゼ阻害剤となるある種の3−フェニルスルフィニルインドールおよび3−フェニルスルホニルインドールを開示している。
【0008】
Williamsら、J.Med.Chem.1993、vol.36、1291から1294頁は、HIV−1逆転写酵素の非ヌクレオシド阻害剤として、5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)インドール−2−カルボキサミドを開示している。
【0009】
Youngら、Bioorg.&Med.Chem.Letters、1995、vol.5、491から496頁は、HIV−1逆転写酵素の阻害剤として、ある種の2−複素環インドール−3−スルホンを開示している。
【0010】
GB2,282,808は、HIV逆転写酵素およびこの耐性種の阻害剤として、ある種の3−置換複素環インドールを開示している。
【0011】
Takahashiら、Synthesis 1998、No.7、986から990頁は、2−アニリノ−5−クロロ−3−フェニルスルホニル−1H−インドールおよび2−アニリノ−5−クロロ−3−(4−メチルフェニル)スルホニル−1H−インドールを開示している。
【0012】
WO02/083216A1およびWO2004/014364A1はそれぞれ、HIVを治療するためのある種の置換フェニルインドールを開示している。
【0013】
US5,190,968、US5,204,344、US5,252,585、US5,272,145、US5,273,980、US5,290,798、US5,380,850、およびUS5,389,650は、ロイコトリエン生合成の阻害剤として、ある種のインドールを開示している。
【0014】
WO03/099206A2は、IMPDH酵素の阻害剤として有用なある種の2−置換5−オキサゾリルインドール化合物を開示している。
【0015】
US2003/0078288A1は、O、S、S(O)、S(O)、CH、CHF、CF、NH、またはN(C1−4アルキル)を介してインドール環の5位に結合しているある種の置換フェニル基を有するある種のインドール誘導体を開示している。これらの誘導体は、天然甲状腺ホルモンで治療することのできるすべての適応症の治療に有用であると言われている。
【0016】
US2003/0195244A1は、インドール環の3位で置換されている(3,4,5−トリメトキシフェニル)スルホニルまたは(3,4,5−トリメトキシフェニル)カルボニルを有するある種の化合物を含む、抗癌活性を有するある種のインドール化合物を開示している。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、ある種のインドール化合物、ならびにHIV逆転写酵素の阻害、HIVによる感染の予防、HIVによる感染の治療、ならびにAIDSおよび/またはARCの予防、治療、および発症の遅延におけるこれらの使用を対象とする。より詳細には、本発明は、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこれらの塩を含み、
【0018】
【化5】

(式中、
は、
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)NO
(4)C(O)R
(5)C(O)OR
(6)C(O)N(R)R
(7)SR
(8)S(O)R
(9)S(O)
(10)S(O)N(R)R
(11)N(R)R
(12)N(R)S(O)
(13)N(R)C(O)R
(14)N(R)C(O)OR
(15)N(R)S(O)N(R)R
(16)OC(O)N(R)R
(17)N(R)C(O)N(R)R
(18)C1−6アルキル、
(19)C1−6ハロアルキル、
(20)C2−6アルケニル、
(21)C2−6アルキニル、
(22)OH、
(23)O−C1−6アルキル、
(24)O−C1−6ハロアルキル、
(25)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(26)CycA、
(27)AryA、
(28)HetA、
(29)HetR、
(30)CycA、AryA、HetA、もしくはHetRで置換されたC1−6アルキル、
(31)J−CycA、
(32)J−AryA、
(33)J−HetA、または
(34)J−HetRであり、
Jは、
(1)O、
(2)S、
(3)S(O)、
(4)S(O)
(5)O−C1−6アルキレン、
(6)S−C1−6アルキレン、
(7)S(O)−C1−6アルキレン、
(8)S(O)−C1−6アルキレン、
(9)N(R)、
(10)N(R)−C1−6アルキレン、
(11)C(O)、
(12)C(O)−C1−6アルキレン−O、
(13)C(O)N(R)、
(14)C(O)N(R)−C1−6アルキレン、
(15)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)O、または
(16)C(O)N(R)S(O)であり、
CycAは、合わせて1から6個の置換基で場合により置換されているC3−8シクロアルキルであり、
(i)0から6個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)C1−6アルキル、
(4)OH、
(5)O−C1−6アルキル、
(6)C1−6ハロアルキル、または
(7)O−C1−6ハロアルキルであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)CycE、
(2)AryE、
(3)O−AryE、
(4)HetE、
(5)HetF、または
(6)CycE、AryE、O−AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
AryAは、合わせて1から6個の置換基で場合により置換されているアリールであり、
(i)0から6個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−6アルキル、
(2)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)O−C1−6アルキル、
(4)C1−6ハロアルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)OH、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)OC(O)N(R)R
(16)SR
(17)S(O)R
(18)S(O)
(19)S(O)N(R)R
(20)N(R)S(O)
(21)N(R)S(O)N(R)R
(22)N(R)C(O)R
(23)N(R)C(O)N(R)R
(24)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、または
(25)N(R)COであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)CycE、
(2)AryE、
(3)O−AryE、
(4)HetE、
(5)HetF、または
(6)CycE、AryE、O−AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
HetAは、合わせて1から6個の置換基で場合により置換されているヘテロアリールであり、
(i)0から6個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−6アルキル、
(2)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)O−C1−6アルキル、
(4)C1−6ハロアルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)OH、
(7)オキソ、
(8)ハロゲン、
(9)CN、
(10)NO
(11)N(R)R
(12)C(O)N(R)R
(13)C(O)R
(14)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(15)C(O)OR
(16)OC(O)N(R)R
(17)SR
(18)S(O)R
(19)S(O)
(20)S(O)N(R)R
(21)N(R)S(O)
(22)N(R)S(O)N(R)R
(23)N(R)C(O)R
(24)N(R)C(O)N(R)R
(25)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、または
(26)N(R)COであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)CycE、
(2)AryE、
(3)O−AryE、
(4)HetE、
(5)HetF、または
(6)CycE、AryE、O−AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
HetRは、(i)少なくとも1個の炭素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する4から7員飽和またはモノ不飽和複素環、または(ii)N、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する6から10員飽和またはモノ不飽和、架橋または縮合二環式複素環であり、飽和またはモノ不飽和複素環または二環式複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、CN、C1−6アルキル、OH、オキソ、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、S(O)R、SR、S(O)、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキレン−CN、C1−6アルキレン−OH、またはC1−6アルキレン−O−C1−6アルキルであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、CycE、AryE、HetE、HetF、またはCycE、AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
は、
(1)C1−6アルキル、
(2)C1−6ハロアルキル、
(3)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)CycB、
(4)AryB、
(5)HetB、
(6)HetS、
(7)CycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されたC1−6アルキル、
(8)N(R)−C1−6アルキル、
(9)アルキルがOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されており、ただしOH、O−C1−6アルキル、またはO−C1−6ハロアルキルは、分子の残部に直接結合しているC1−6アルキルの炭素に結合していないN(R)−C1−6アルキル、
(10)N(R)−CycB、
(11)N(R)−AryB、
(12)N(R)−HetB、または
(13)アルキルがCycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されているN(R)−C1−6アルキルであり、
CycBは独立して、CycAと同じ定義を有し、
AryBは独立して、AryAと同じ定義を有し、
HetBは独立して、HetAと同じ定義を有し、
HetSは独立して、HetRと同じ定義を有し、
は、HまたはC1−6アルキルであり、
は、
(1)H、
(2)N(H)R
(3)C1−6アルキル
(4)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(5)C1−6ハロアルキル、
(6)C(O)−C1−6アルキル、
(7)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、
(8)C(O)−C1−6アルキレン−O(C=O)−C1−6アルキル、
(9)C(O)−C1−6アルキレン−C(O)O−C1−6アルキル、
(10)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)R
(11)OHが分子の残部に直接結合しているC2−6アルキレンの炭素に結合していないC(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C2−6アルキレン−OH、
(12)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(13)C(O)−O−C1−6アルキル、
(14)C(O)N(R)R
(15)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(16)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)−O−C1−6アルキル、
(17)SO
(18)SON(R)R
(19)C2−6アルケニル、
(20)C2−6アルキニル、
(21)CycC、
(22)AryC、
(23)HetC、
(24)HetT、
(25)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルキル、
(26)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルケニル、
(27)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルキニル、
(28)L−CycC、
(29)L−AryC、
(30)L−HetC、または
(31)L−HetTであり、
Lは、
(1)C(O)、
(2)C1−6アルキレンがそれぞれ独立してOH、C1−6ハロアルキル、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、もしくはN(R)Rである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−C1−6アルキレン、
(3)C(O)−C1−6アルキレン−O、
(4)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキレン、
(5)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)、
(6)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン、
(7)C(O)N(R)、
(8)C(O)N(R)−C1−6アルキレン、
(9)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)O、
(10)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)N(R)、または
(11)S(O)であり、
CycCは独立して、CycAと同じ定義を有し、
AryCは独立して、AryAと同じ定義を有し、
HetCは独立して、HetAと同じ定義を有し、
HetTは独立して、HetRと同じ定義を有し、
は、Hであるか、または独立してRと同じ定義を有し、
アリールはそれぞれ独立して、(i)フェニル、(ii)少なくとも1個の環が芳香族である9または10員二環式縮合炭素環系、または(iii)少なくとも1個の環が芳香族である11から14員三環式縮合炭素環系であり、
ヘテロアリールはそれぞれ独立して、(i)N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環、または(ii)N、O、およびSから独立して選択される1から4個のヘテロ原子を含有し、環の一方または両方が1個以上のヘテロ原子を含有し、少なくとも1個の環が芳香族であり、Nがそれぞれ場合により酸化物の形態であり、芳香族ではない環のSがそれぞれ場合によりS(O)またはS(O)である9または10員二環式縮合環系であり、
CycEはそれぞれ独立して、1から4個の置換基で場合により置換されているC3−8シクロアルキルであり、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、OH、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、またはO−C1−6ハロアルキルであり、
AryEはそれぞれ独立して、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、1から5個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、CN、NO、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、またはSON(R)C(O)Rであり、
HetEはそれぞれ独立して、N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、芳香族複素環は、1から4個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、OH、N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、またはN(R)COであり、
HetFはそれぞれ独立して、少なくとも1個の炭素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する4から7員飽和またはモノ不飽和複素環であり、飽和またはモノ不飽和複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、CN、C1−6アルキル、OH、オキソ、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、またはO−C1−6ハロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、HまたはC1−6アルキルであり、および
はそれぞれ独立して、HまたはC1−6アルキルであり、および
ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、および
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、NHではなく、または(ii)RがHであり、RがH以外であるとき、Rは、NHではない。)
本発明の他の実施形態、態様、および特徴は、以下の説明、実施例、および添付の請求の範囲にさらに説明されるか、またはこれらから明らかとなる。
【0019】
(発明の詳細)
上の式Iの化合物、および医薬的に許容されるこれらの塩は、HIV逆転写酵素阻害剤である。これらの化合物は、インビトロおよびインビボにおいて、HIV逆転写酵素の阻害およびHIV複製の阻害に有用である。より詳細には、式Iの化合物は、HIV−1逆転写酵素のポリメラーゼ機能を阻害する。下記の実施例98に記載したアッセイでの本発明の代表的な化合物による試験に基づいて、式Iの化合物はHIV−1逆転写酵素のRNA依存性DNAポリメラーゼ活性を阻害することがわかる。本発明のある種の化合物はさらに、薬剤耐性型のHIV(たとえば、逆転写酵素がリシン103→アスパラギン(K103N)および/またはチロシン181→システイン(Y181C)に突然変異を有するHIVの突然変異株)に対して活性を示すことができ、したがって現在認可されている抗ウイルス療法に対して低い交差耐性を示すことができる。
【0020】
本発明の第1の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、可変記号はそれぞれ上で初めに定義されたとおりであり(すなわち「課題を解決するための手段(Summary of the Invention)」に定義されたとおり)、ただし
(A)Rがハロゲンであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニル、またはC1−6アルキルで置換されたフェニルであり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、
(B)RがHであるとき、Rは、NHではない。
【0021】
本発明の第2の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、可変記号はそれぞれ上で初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、NHではなく、または(ii)RがHであり、RがH以外であるとき、Rは、NHではなく、さらに下記の条件のいずれか1つ以上が含まれる。
(C)RがAryBであるとき、AryBは、OCHで二置換または三置換されているフェニルではなく、
(D)Rがインドール環の6位に結合しており、O−C1−6アルキル(たとえばメトキシ)であるとき、Rは、オキサゾール−5−イルではなく、
(E)RがCH−AryAまたはJ−AryAであり、Rの定義においてJがO、S、S(O)、S(O)、NH、またはN(C1−4アルキル)であり、RがH、OH、ハロゲン、CN、NO、C1−4アルキル、N(R)R、N(R)−CycA、N(R)−CH−フェニル、またはN(R)−フェニルであり、フェニル基はそれぞれ合わせて1から5個の置換基で場合により置換されており、(i)0から5個の置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、OH、NH、COH、O−C1−4アルキル、C(O)O−C1−4アルキル、NHC(O)O−C1−4アルキルであり、(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、HetE、HetF、またはハロゲンもしくはOHで場合により置換されたフェニルであるとき、Rの定義においてAryAは、(i)二置換フェニルの1個の置換基、または三置換フェニルの2個の置換基のそれぞれが独立してハロゲン、CN、C1−6アルキル、CF、CHF、CHF、またはC3−7シクロアルキルであり、二置換フェニルの1個の置換基、または三置換フェニルの2個の置換基の一方または両方がAryAを分子の残部と結合しているCHまたはJ部分とオルトであり、(ii)二置換または三置換フェニルの他の置換基がOC(O)N(R)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)C(O)N(R)R、N(R)CO、HetE、HetF、(CH1−2−HetE、または(CH1−2−HetFである二置換または三置換フェニルではなく、
(F)RがCHCH−HetAまたはJ−HetAであり、Rの定義においてJがOCH、SCH、またはS(O)CHであり、Rの定義においてHetAが(i)1から3個のN原子を含有し、環が場合により一置換または二置換である5または6員芳香族複素環、(ii)1個のOまたはS原子、および0から2個のN原子を含有し、環が場合により一置換または二置換である5員芳香族複素環、または(iii)1から3個のN原子を含有し、環系が場合により一置換または二置換である9または10員芳香族二環式縮合環系であるとき、Rは、SOではなく、OH、C(O)N(R)R、CO、SON(R)R、もしくはN(R)SOで置換されたC1−6アルキルでもなく、
(G)RがCHCH−AryAまたはJ−AryAであり、Rの定義においてJがOCH、SCH、またはS(O)CHであり、Rの定義においてAryAが(i)フェニル以外のアリールであり、フェニル以外のアリールが場合により一置換または二置換であるとき、Rは、SOではなく、OH、C(O)N(R)R、CO、SON(R)R、もしくはN(R)SOで置換されたC1−6アルキルでもない。
【0022】
本発明の第3の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、可変記号はそれぞれ上で初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)Rがハロゲンであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニル、またはC1−6アルキルで置換されたフェニルであり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、
(B)RがHであるとき、Rは、NHではなく、
さらに下記の条件のいずれか1つ以上が含まれる。
(C)(i)RがAryBであるとき、AryBは、O−C1−6アルキルで二置換または三置換されているアリールではなく、または(ii)RがHetBであるとき、HetBは、O−C1−6アルキルで二置換または三置換されているヘテロアリールではなく、
(D)Rがインドール環の6位に結合しており、H以外であるとき、Rは、非置換オキサゾリルでも、置換オキサゾリルでもなく、
(E)RがC1−6アルキレン−AryAまたはJ−AryAであり、Rの定義においてJがO、S、S(O)、S(O)、またはN(R)であるとき、AryAは、二置換または三置換フェニルの少なくとも1個の置換基がAryAを分子の残部と結合しているC1−6アルキレンまたはJ部分とオルトである二置換または三置換フェニルではなく、
(F)HetAが(i)1から3個のN原子を含有し、環が場合により一置換または二置換である5または6員芳香族複素環、(ii)1個のOまたはS原子、および0から2個のN原子を含有し、環が場合により一置換または二置換である5員芳香族複素環、または(iii)1から3個のN原子を含有し、環系が場合により一置換または二置換である9または10員芳香族二環式縮合環系であるとき、Rは、HetAまたはJ−HetAで置換されたC1−6アルキルではなく、
(G)AryAがフェニル以外のアリールであり、フェニル以外のアリールが場合により一置換または二置換であるとき、Rは、C1−6アルキレン−AryAまたはJ−AryAではない。
【0023】
本発明の第4の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、Rは、
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)NO
(4)N(R)R
(5)N(R)S(O)
(6)N(R)C(O)R
(7)C1−6アルキル、
(8)C1−6ハロアルキル、
(9)C2−6アルケニル、
(10)OH、
(11)O−C1−6アルキル、
(12)O−C1−6ハロアルキル、
(13)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(14)CycA、
(15)AryA、
(16)HetA、または
(17)CycA、AryA、もしくはHetAで置換されたC1−6アルキルであり、および
はHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、および
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、RがHであるとき、または(ii)RがHであり、RがH以外であるとき、Rは、NHではない。
【0024】
第4の実施形態の第1の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、化合物は第1の実施形態に記載した条件を組み入れることを除いて、第4の実施形態に定義されたとおりである。第4の実施形態の第2の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、化合物は第2の実施形態に記載した条件AおよびB、ならびに条件CおよびEからGのいずれか1つ以上を組み入れることを除いて、第4の実施形態に定義されたとおりである。第4の実施形態の第3の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、化合物は第3の実施形態に記載した条件AおよびB、ならびに条件CおよびEからGのいずれか1つ以上を組み入れることを除いて、第4の実施形態に定義されたとおりである。第4の実施形態の上記態様に記載した条件は、第4の実施形態に記載した可変記号の定義に適合するように変更できることが理解される。たとえば、J−HetAおよびJ−AryAは第4の実施形態においてRの定義に含まれていないため、第2および第3の態様の条件E、F、およびGは、J−HetAおよびJ−AryAを対象とする言葉を除くように変更することができる。さらに第4の実施形態においてRはHであるため、条件Dは第4の実施形態の範囲を制限せず、したがって第4の実施形態の第2または第3の態様に含まれないことも留意されたい。
【0025】
本発明の第5の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、Rは、(1)AryB、(2)HetB、(3)HetS、(4)AryBもしくはHetBで置換されたC1−6アルキル、(5)N(R)−AryB、または(6)N(R)−HetBであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、および
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、RがHであるとき、または(ii)RがHであり、RがH以外であるとき、Rは、NHではない。
【0026】
第5の実施形態の一態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、化合物は第1の実施形態に記載した条件を組み入れることを除いて、第5の実施形態に定義されたとおりである。第5の実施形態の他の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、化合物は第2の実施形態に記載した条件を組み入れることを除いて、第5の実施形態に定義されたとおりである。第5の実施形態のさらに他の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、化合物は第3の実施形態に記載した条件を組み入れることを除いて、第5の実施形態に定義されたとおりである。
【0027】
本発明の第6の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、RはHであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであるとき、または(ii)RがH以外であるとき、Rは、NHではない。
【0028】
第6の実施形態の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩を含み、第1、第2、および第3の実施形態のいずれか1つに記載した条件を組み入れる第6の実施形態に定義されたとおりである。
【0029】
本発明の第7の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、Rは、
(1)C1−6アルキル
(2)O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、もしくはOC(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)C1−6ハロアルキル、
(4)C(O)−C1−6アルキル、
(5)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、
(6)C(O)−C1−6アルキレン−O(C=O)−C1−6アルキル、
(7)C(O)−C1−6アルキレン−C(O)O−C1−6アルキル、
(8)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)R
(9)OHが分子の残部に直接結合しているC2−6アルキレンの炭素に結合していないC(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C2−6アルキレン−OH、
(10)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(13)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)−O−C1−6アルキル、
(14)CycC、
(15)AryC、
(16)HetC、
(17)HetT、
(18)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルキル、
(19)L−CycC、
(20)L−AryC、
(21)L−HetC、または
(22)L−HetTであり、および
Lは、
(1)C(O)、
(2)C1−6アルキレンがそれぞれ独立してOH、C1−6ハロアルキル、O−C1−6アルキル、もしくはO−C1−6ハロアルキルである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−C1−6アルキレン、
(3)C(O)−C1−6アルキレン−O、
(4)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキレン、
(5)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)、
(6)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン、
(7)C(O)N(R)、または
(8)C(O)N(R)−C1−6アルキレンであり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではない。
【0030】
第7の実施形態の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩を含み、第1の実施形態の条件A、または第2の実施形態の条件A、および条件CからGのいずれか1つ以上、または第3の実施形態の条件A、および条件CからGのいずれか1つ以上を組み入れる第7の実施形態に定義されたとおりである。第7の実施形態の上記態様に記載した条件は、第7の実施形態に記載した可変記号の定義に適合するように変更できることが理解される。たとえば、条件FおよびGのRに課された制限は、第7の実施形態におけるRの定義に適合するように変更できる。
【0031】
本発明の第8の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、HetSは、4から7員飽和またはモノ不飽和複素環、または6から10員飽和またはモノ不飽和、縮合または架橋二環式複素環であり、複素環または二環式複素環は、分子の残部に直接結合している窒素原子を含有し、N、O、およびSから選択され、SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されているさらなるヘテロ原子を場合により含有し、飽和またはモノ不飽和複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、CN、C1−6アルキル、OH、オキソ、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、S(O)R、SR、S(O)、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキレン−CN、C1−6アルキレン−OH、またはC1−6アルキレン−O−C1−6アルキルであり、
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、CycE、HetE、AryE、またはCycE、AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、RがHであるとき、Rは、NHではなく、または(ii)RがHであり、RがH以外であるとき、Rは、NHではない。
【0032】
第8の実施形態の態様は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩を含み、第1、第2、および第3の実施形態のいずれか1つに記載した条件を組み入れる第8の実施形態に定義されたとおりである。
【0033】
本発明の第9の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、RおよびRはそれぞれ独立して−Hまたは−C1−4アルキルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、上述のいずれか1つの実施形態またはこの態様に定義されたとおりである。
【0034】
本発明の第10の実施形態は、式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、RおよびRはそれぞれ独立して−Hまたはメチルであり、他のすべての可変記号は初めに定義されたとおりであるか、上述のいずれか1つの実施形態またはこの態様に定義されたとおりである。
【0035】
本発明の第1のクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、
は、
(1)Cl、Br、もしくはF、
(2)CN、
(3)NO
(4)N(H)−C1−4アルキル、
(5)N(C1−4アルキル)
(6)N(H)S(O)−C1−4アルキル、
(7)N(C1−4アルキル)S(O)−C1−4アルキル、
(8)N(H)C(O)−C1−4アルキル、
(9)N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキル、
(10)C1−4アルキル、
(11)C1−4ハロアルキル、
(12)CH=CH
(13)OH、
(14)O−C1−4アルキル、
(15)O−C1−4ハロアルキル、
(16)OH、O−C1−4アルキル、CN、NO、N(H)−C1−4アルキル、もしくはN(C1−4アルキル)で置換されたC1−4アルキル、
(17)CycA、
(18)AryA、
(19)HetA、または
(20)CycA、AryA、もしくはHetAで置換されたC1−4アルキルであり、
は、
(1)C1−4アルキル、
(2)C1−4ハロアルキル、
(3)OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、CN、NO、N(H)−C1−4アルキル、もしくはN(C1−4アルキル)で置換されたC1−4アルキル、
(4)CycB、
(5)AryB、
(6)HetB、
(7)HetS、
(8)CycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されたC1−4アルキル、
(9)N(H)−C1−4アルキル、
(10)C1−4アルキルがOH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、CN、NO、N(H)−C1−4アルキル、もしくはN(C1−4アルキル)で置換されており、ただしOH、O−C1−4アルキル、もしくはO−C1−4フルオロアルキルは、分子の残部に直接結合しているC1−4アルキルの炭素に結合していないN(H)−C1−4アルキル、
(11)N(H)−CycB、
(12)N(H)−AryB、
(13)N(H)−HetB、または
(14)アルキルがCycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されているN(H)−C1−6アルキルであり、
は、Hであり、
は、
(1)C(O)−C1−4アルキル、
(2)C(O)−(CH1−4−O−C1−4アルキル、
(3)C(O)−(CH1−4−O(C=O)−C1−4アルキル、
(4)C(O)−(CH1−4−C(O)O−C1−4アルキル、
(5)C(O)−(CH1−4−N(H)−C1−4アルキル、
(6)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)
(7)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH2−5OH、
(8)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH1−4−N(H)−C1−4アルキル、
(9)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)
(10)C(O)N(H)−C1−6アルキル、
(11)C(O)N(C1−4アルキル)
(12)C(O)N(H)−(CH1−4−N(H)−C1−4アルキル、
(13)C(O)N(H)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)
(14)C(O)N(H)−(CH1−4−C(O)−O−C1−4アルキル、
(15)CycC、
(16)AryC、
(17)HetC、
(18)HetT、
(19)CH(CH)−CycC、CH(CH)−AryC、CH(CH)−HetC、もしくはCH(CH)−HetT、
(20)(CH1−4−CycC、(CH1−4−AryC、(CH1−4−HetC、もしくは(CH1−4−HetT、
(21)L−CycC、
(22)L−AryC、
(23)L−HetC、または
(24)L−HetTであり、および
Lは、
(1)C(O)、
(2)(CH1−4がそれぞれ独立してOH、CF、O−C1−4アルキル、もしくはOCFである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−(CH1−4
(3)C(O)−(CH1−4−O、
(4)C(O)−(CH1−4−O−(CH1−4
(5)C(O)−(CH1−4−O−CH(CH)、
(6)C(O)−(CH1−4−N(H)、
(7)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)、
(8)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH1−4
(9)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)−(CH1−4
(10)C(O)−(CH1−4−N(H)−CH(CH)、
(11)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)−CH(CH)、
(12)C(O)N(H)、
(13)C(O)N(C1−4アルキル)、
(14)C(O)N(H)−(CH1−4、または
(15)C(O)N(C1−4アルキル)−(CH1−4であり、
は、Hであり、
CycAは、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されているC3−6シクロアルキルであり、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)Cl、Br、もしくはF、
(2)CN、
(3)C1−4アルキル、
(4)OH、
(5)O−C1−4アルキル、または
(6)C1−4ハロアルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
AryAは、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、合わせて1から5個の置換基で場合により置換されており、
(i)0から5個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−4アルキル、
(2)O−C1−4アルキル、
(3)C1−4ハロアルキル、
(4)O−C1−4ハロアルキル、
(5)OH、
(6)ハロゲン、
(7)CN、
(8)NO
(9)NH
(10)N(H)−C1−4アルキル、
(11)N(C1−4アルキル)
(12)C(O)NH
(13)C(O)N(H)−C1−4アルキル、
(14)C(O)N(C1−4アルキル)
(15)C(O)−C1−4アルキル、
(16)CO−C1−4アルキル、
(17)S−C1−4アルキル、
(18)S(O)−C1−4アルキル、
(19)SO−C1−4アルキル、
(20)SONH
(21)SON(H)−C1−4アルキル、
(22)SON(C1−4アルキル)
(23)SON(H)C(O)−C1−4アルキル、
(24)SON(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキル、
(25)N(H)C(O)−C1−4アルキル、または
(26)N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
HetAは、(i)N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環、または(ii)0から4個のN原子、0から2個のO原子、および0から2個のS原子から独立して選択される、合わせて1から4個のヘテロ原子を含有し、環の一方または両方が1個以上のヘテロ原子を含有し、少なくとも1個の環が芳香族であり、Nがそれぞれ場合により酸化物の形態であり、芳香族ではない環のSがそれぞれ場合によりS(O)またはS(O)である9または10員二環式縮合環系であり、芳香族複素環または二環式縮合環系は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−4アルキル、
(2)O−C1−4アルキル、
(3)C1−4ハロアルキル、
(4)O−C1−4ハロアルキル、
(5)OH、
(6)Cl、Br、もしくはF、
(7)CN、
(8)C(O)N(H)−C1−4アルキル、
(9)C(O)N(C1−4アルキル)
(10)S(O)−C1−4アルキル、
(11)S(O)NH
(12)S(O)N(H)−C1−4アルキル、または
(13)S(O)N(C1−4アルキル)であり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
CycBおよびCycCはそれぞれ独立して、CycAと同じ定義を有し、
AryBおよびAryCはそれぞれ独立して、AryAと同じ定義を有し、
HetBおよびHetCはそれぞれ独立して、HetAと同じ定義を有し、
HetSは、4から7員飽和またはモノ不飽和複素環、または6から10員飽和またはモノ不飽和、架橋または縮合二環式複素環であり、複素環または二環式複素環は、分子の残部に直接結合している窒素原子を含有し、N、O、およびSから選択され、SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されているさらなるヘテロ原子を場合により含有し、複素環または二環式複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、C1−4アルキル、OH、オキソ、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、またはC1−4ハロアルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
HetTは、N、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1または2個のヘテロ原子を含有する4から7員飽和またはモノ不飽和複素環であり、飽和またはモノ不飽和複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、C1−4アルキル、OH、オキソ、C(O)NH、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、またはC1−4ハロアルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
AryEは、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、Cl、Br、もしくはF、CN、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、S(O)NH、S(O)N(H)−C1−4アルキル、またはS(O)N(C1−4アルキル)であり、および
HetEは、N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、芳香族複素環は、1から3個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、またはO−C1−4フルオロアルキルであり、
ただし、
(A)RがClであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであるとき、Rは、非置換フェニルではない。
【0036】
第1のクラスの第1のサブクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、可変記号はすべて第1のクラスで初めに定義されたとおりであり、ただし(A)RがCl、Br、またはFであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニル、またはC1−4アルキルで置換されたフェニルであるとき、Rは、非置換フェニルではない。
【0037】
第1のクラスの第2のサブクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、可変記号はすべて第1のクラスで初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)RがClであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、
さらに下記の条件のいずれかまたは両方が含まれる。
(C)RがAryBであるとき、AryBは、OCHで二置換または三置換されているフェニルではなく、
(E)RがCH−AryAであるとき、Rの定義においてAryAは、(i)二置換フェニルの1個の置換基、または三置換フェニルの2個の置換基それぞれが独立してハロゲン、CN、C1−4アルキル、CF、CHF、またはCHFであり、二置換フェニルの1個の置換基、または三置換フェニルの2個の置換基の一方または両方がAryAを分子の残部と結合しているCH部分とオルトであり、(ii)二置換または三置換フェニルの他の置換基がS(O)−C1−4アルキル、SONH、SON(H)−C1−4アルキル、SON(C1−4アルキル)、N(H)C(O)−C1−4アルキル、N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキル、HetE、またはCH−HetEである二置換または三置換フェニルではない。
【0038】
第1のクラスの第3のサブクラスは、条件Aが次のとおりであることを除いて、すなわちRがCl、Br、またはFであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニル、またはC1−4アルキルで置換されたフェニルであるとき、Rは、非置換フェニルではないことを除いて、第2のサブクラスと同じである。
【0039】
第1のクラスの第4のサブクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、可変記号はすべて第1のクラスで初めに定義されたとおりであり、ただし
(A)RがCl、Br、またはFであり、RがAryBであり、AryBが非置換フェニル、またはC1−4アルキルで置換されたフェニルであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、
さらに下記の条件のいずれか1つ以上が含まれる。
(C)(i)RがAryBであるとき、AryBは、O−C1−4アルキルで二置換または三置換されているアリールではなく、または(ii)RがHetBであるとき、HetBは、O−C1−4アルキルで二置換または三置換されているヘテロアリールではなく、
(E)RがAryAで置換されたC1−4アルキルであるとき、Rの定義においてAryAは、二置換または三置換フェニルの少なくとも1個の置換基がC1−6アルキレンとオルトである二置換または三置換フェニルではなく、
(F)Rの定義においてHetAが(i)1から3個のN原子を含有し、環が場合により一置換または二置換である5または6員芳香族複素環、(ii)1個のOまたはS原子、および0から2個のN原子を含有し、環が場合により一置換または二置換である5員芳香族複素環、または(iii)1から3個のN原子を含有し、環系が場合により一置換または二置換である9または10員芳香族二環式縮合環系であるとき、Rは、HetAで置換されたC1−4アルキルではなく、
(G)Rの定義においてAryAが、場合により一置換または二置換であるナフチルであるとき、Rは、C1−4アルキレン−AryAではない。
【0040】
本発明の第2のクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、
は、塩素または臭素であり、
は、AryBまたはHetSであり、
AryBは、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、OH、Cl、Br、F、CN、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、S(O)NH、S(O)N(H)−C1−4アルキル、またはS(O)N(C1−4アルキル)であり、
HetSは、以下からなる群から選択される飽和複素環または二環式複素環であり、
【0041】
【化6】

式中、星印は複素環または二環式複素環が分子の残部に結合している位置を示し、複素環または二環式複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、オキソ、Cl、Br、またはFであり、
は、Hであり、
は、
(1)C(O)−C1−4アルキル、
(2)C(O)−(CH1−3−O−C1−4アルキル、
(3)C(O)−(CH1−3−O(C=O)−C1−4アルキル、
(4)C(O)−(CH1−3−C(O)O−C1−4アルキル、
(5)C(O)−(CH1−3−N(H)−C1−4アルキル、
(6)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)
(7)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH2−5OH、
(8)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH1−3−N(H)−C1−4アルキル、
(9)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)
(10)C(O)NH
(11)C(O)N(H)−C1−4アルキル、
(12)C(O)N(H)−(CH−C3−4アルキル、
(13)C(O)N(H)−CH−Cアルキル、
(14)C(O)N(C1−4アルキル)
(15)C(O)N(H)−(CH1−3−N(H)−C1−4アルキル、
(16)C(O)N(H)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)
(17)C(O)N(H)−(CH1−3−C(O)−O−C1−4アルキル、
(18)L−CycC、
(19)L−AryC、
(20)L−HetC、または
(21)L−HetTであり、および
Lは、
(1)C(O)、
(2)(CH1−3がそれぞれ独立してOH、CF、O−C1−4アルキル、もしくはOCFである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−(CH1−3
(3)C(O)−(CH1−3−O、
(4)C(O)−(CH1−3−O−(CH1−3
(5)C(O)−(CH1−3−O−CH(CH)、
(6)C(O)−(CH1−3−N(H)、
(7)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)、
(8)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH1−3
(9)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)−(CH1−3
(10)C(O)−(CH1−3−N(H)−CH(CH)、
(11)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)−CH(CH)、
(12)C(O)N(H)、
(13)C(O)N(C1−4アルキル)、
(14)C(O)N(H)−(CH1−3、または
(15)C(O)N(C1−4アルキル)−(CH1−3であり、
CycCは、フェニルで場合により置換されているC3−6シクロアルキルであり、
AryCは独立して、AryBと同じ定義を有し、
HetCは、(i)ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、およびピリミジニルからなる群から選択される5または6員芳香族複素環、または(ii)キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、ベンゾオキサジニル、シンノリニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルからなる群から選択される二環式縮合環系であり、芳香族複素環または二環式縮合環系は、合わせて1から3個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、OH、Cl、Br、またはFであり、
HetTは、以下からなる群から選択される飽和またはモノ不飽和複素環であり、
【0042】
【化7】

式中、星印は複素環が分子の残部に結合している位置を示し、飽和またはモノ不飽和複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C(O)NH、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、オキソ、Cl、Br、またはFであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
AryEは、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、CF、OCF、Cl、Br、またはFであり、および
HetEは、1から3個の置換基で場合により置換されているピリジニルであり、置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、CF、OH、O−C1−4アルキル、またはOCFである。
【0043】
第2のクラスの第1のサブクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、可変記号はすべて第2のクラスで初めに定義されたとおりであり、ただし(C)(i)RがAryBであるとき、AryBは、O−C1−4アルキルで二置換または三置換されているアリールではない。
【0044】
本発明の第3のクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、Rは、塩素であり、およびRは、AryBであり、およびAryBは、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、CF、OCF、OH、Cl、Br、F、CN、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、S(O)CH、S(O)NH、S(O)N(H)CH、またはS(O)N(CHであり、他のすべての可変記号は第2のクラスで定義されたとおりである。
【0045】
第3のクラスの第1のサブクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、可変記号はすべて第3のクラスで初めに定義されたとおりであり、ただし(C)(i)AryBは、O−C1−4アルキルで二置換または三置換されているアリールではない。
【0046】
本発明の第4のクラスは、式Iの化合物、および医薬的に許容されるこの塩を含み、Rは、臭素であり、Rは、
【0047】
【化8】

であり、他のすべての可変記号は第2のクラスで定義されたとおりである。
【0048】
本発明の他の実施形態は、下記の実施例1から96に記載の化合物からなる群から選択される化合物、または医薬的に許容されるこの塩である。この実施形態の一態様において、化合物は、実施例1から69に記載の化合物からなる群から選択される。この実施形態の他の態様において、化合物は、実施例70から96に記載の化合物からなる群から選択される。
【0049】
本発明の他の実施形態は、初めに定義されたとおりであるか、または上述の実施形態、クラス、サブクラス、態様、または特徴のいずれかに定義されたとおりである式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩であり、化合物またはこの塩は、実質的に純粋である。本明細書では、「実質的に純粋」とは化合物またはこの塩が少なくとも約90重量%(たとえば、約95重量%から100重量%)、好ましくは少なくとも約95重量%(たとえば、約98重量%から100重量%)、より好ましくは少なくとも約99重量%、もっとも好ましくは100重量%の量で(たとえば、化学反応または代謝過程で単離される生成物として)存在することを意味する。化合物および塩の純度は、標準的な分析方法を用いて求めることができる。純度100%の化合物または塩は、1種以上の標準的な分析方法によって求められる検出可能な不純物を含まない化合物と説明することもできる。1つ以上の不斉中心を有し、立体異性体の混合物として生じ得る本発明の化合物に関して、実質的に純粋な化合物は、実質的に純粋な立体異性体の混合物であるか、または実質的に純粋な個々のジアステレオマーまたはエナンチオマーであることができる。
【0050】
本発明の他の実施形態には以下が含まれる。
(a)有効量の化合物I、または医薬的に許容されるこの塩、および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
(b)有効量の化合物I、または医薬的に許容されるこの塩と、医薬的に許容される担体とを合わせる(たとえば、混合する)ことによって調製された生成物を含む医薬組成物。
(c)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、および抗感染剤からなる群から選択される有効量の抗HIV剤をさらに含む、(a)または(b)の医薬組成物。
(d)抗HIV剤が、HIVプロテアーゼ阻害剤、式Iの化合物以外のHIV逆転写酵素阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤からなる群から選択される抗ウイルス剤である、(c)の医薬組成物。
(e)(i)式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩、および(ii)HIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、および抗感染剤からなる群から選択される抗HIV剤であり、式Iの化合物および抗HIV剤がそれぞれ、HIV逆転写酵素の阻害、HIVによる感染の治療もしくは予防、またはAIDSの治療、予防、もしくは発症の遅延に対してこの組み合わせが有効となる量で用いられる医薬的組み合わせ。
(f)抗HIV剤が、HIVプロテアーゼ阻害剤、式Iの化合物以外のHIV逆転写酵素阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤からなる群から選択される抗ウイルス剤である、(e)の組み合わせ。
【0051】
本発明のさらなる実施形態は、上の(a)から(f)に記載した医薬組成物および組み合わせを含み、ここで用いられる本発明の化合物は、上述の実施形態、クラス、またはサブクラスの1つで定義された化合物であり、この定義には付随の条件が含まれることが理解される。これらすべての実施形態において、化合物は場合により医薬的に許容される塩の形態で用いることができる。
【0052】
本発明のさらなる実施形態は、上の(a)から(f)に記載したそれぞれの医薬組成物および組み合わせ、ならびにこの実施形態を含み、ここで用いられる本発明の化合物またはこの塩は、実質的に純粋である。式Iの化合物またはこの塩、および医薬的に許容される担体、および場合により1種以上の賦形剤を含む医薬組成物に関して、「実質的に純粋」という用語は、化合物Iまたはこの塩自体に関するもの、すなわち組成物の活性成分の純度であると理解される。
【0053】
本発明はさらに、HIV逆転写酵素を阻害する、HIV感染を治療もしくは予防する、またはAIDSを治療、予防、もしくはこの発症を遅延する方法であって、これを必要としている対象に有効量の式Iの化合物または医薬的に許容されるこの塩を投与することを含む方法を含み、式Iは上で初めに記載および定義(付随の条件Aが適用されないことを除く)されたとおりである(すなわち、条件Aは不在であるが、条件Bはさらに適用される)。言い換えれば、本発明の方法での使用に適切な化合物は、条件AおよびBが適用されるときに式Iによって包含される化合物(すなわち、上で定義および記載されるとおりの本発明の化合物)、および条件Aの範囲内であるが、条件Bの範囲内ではない式Iの化合物を含む。
【0054】
本発明によるこの方法の実施形態には、対象に投与される式Iの化合物が、そこに含まれる条件AおよびCからGのいずれも適用されないことを除いて、上に記載した化合物の実施形態、クラス、およびサブクラスに定義されたとおりであるものが含まれる。これら方法の各実施形態の下位実施形態において、条件AからGは、これらが対応する化合物の実施形態、クラス、またはサブクラスに含まれる範囲で適用される。
【0055】
本発明はさらに、(a)HIV逆転写酵素の阻害、(b)HIVによる感染の治療もしくは予防、または(c)AIDSの治療、予防、もしくは発症の遅延において、(i)これらに使用するため、(ii)これらの薬剤として使用するため、または(iii)これらの薬剤の調製に使用するための式Iの化合物または医薬的に許容されるこの塩を含む。これらの使用において、式Iの化合物は、上で初めに記載および定義されたとおりであり、条件Aを含む(すなわち、条件Aが適用される)。これらの使用において、本発明の化合物は場合により、HIV抗ウイルス剤、抗感染剤、および免疫調節剤から選択される1種以上の抗HIV剤と組み合わせて用いることができる。本発明のこれら使用の実施形態には、式Iの化合物が、そこに含まれる条件AおよびCからGのいずれも適用されないことを除いて、上に記載した化合物の実施形態、クラス、およびサブクラスに定義されたとおりであるものが含まれる。これら使用の実施形態の下位実施形態において、条件AからGは、これらが対応する化合物の実施形態、クラス、またはサブクラスに含まれる範囲で化合物の定義に含まれる。
【0056】
本明細書では、「アルキル」という用語は、指定の範囲でいくつかの炭素原子を有する、任意の直鎖または分枝鎖アルキル基を指す。したがって、たとえば「C1−6アルキル」(またはC−Cアルキル))は、任意のヘキシルアルキルおよびペンチルアルキル異性体、ならびにn−、イソ−、s−、およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチル、およびメチルを指す。他の例として、「C1−4アルキル」は、n−、イソ−、s−、およびt−ブチル、n−およびイソプロピル、エチル、およびメチルを指す。
【0057】
「アルキレン」という用語は、指定の範囲でいくつかの炭素原子を有する、任意の二価の直鎖または分枝鎖脂肪族炭化水素基(または「アルカンジイル」)を指す。したがって、たとえば「−C1−6アルキレン−」は、任意のCからC直鎖または分枝鎖アルキレンを指す。本発明に関して特に対象となるアルキレンのクラスは−(CH1−6−であり、特に対象となるサブクラスには、−(CH1−4−、−(CH1−3−、−(CH1−2−、および−CH−が含まれる。対象となる他のサブクラスは、−CH−、−CH(CH)−、および−C(CH−からなる群から選択されるアルキレンである。
【0058】
「シクロアルキル」という用語は、指定の範囲でいくつかの炭素原子を有する、任意のアルカンの環式環を指す。したがって、たとえば「C3−8シクロアルキル」(または「C−Cシクロアルキル」)は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルを指す。
【0059】
「ハロゲン」(または「ハロ」)という用語は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素(またはフルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードと称される)を指す。
【0060】
「ハロアルキル」という用語は、1個以上の水素原子がハロゲン(すなわち、F、Cl、Br、および/またはI)で置換されている、上に定義されたアルキル基を指す。したがって、たとえば「C1−6ハロアルキル」(または「C−Cハロアルキル」)は、1個以上のハロゲン置換基を有する、上に定義されたCからC直鎖または分枝鎖アルキル基を指す。「フルオロアルキル」という用語は、ハロゲン置換基がフルオロに限定されることを除いて類似の意味を有する。適切なフルオロアルキルには、一連の(CH0−4CF(すなわち、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピルなど)が含まれる。特に対象となるフルオロアルキルはCFである。
【0061】
官能基の定義に見られる「C(O)」という語(たとえば「C(O)R」)はカルボニルを指す。官能基の定義に見られる「S(O)」または「SO」という語はスルホニルを指し、「S(O)」という語はスルフィニルを指し、「C(O)O」および「CO」という語は共にカルボキシルを指す。
【0062】
からRの定義において任意の基に示される最左の原子または可変記号は、インドール環に結合しているか、またはもっとも近い原子または可変記号である。したがって、たとえばRがJ−AryAであり、Rの定義においてJがC(O)N(R)であり、RがL−CyCであり、LがC(O)CHであり、R=Hであり、R=フェニルである本発明の化合物は、下記のとおりである。
【0063】
【化9】

【0064】
結合の末端の
【0065】
【化10】

の記号はそれぞれ、官能基または他の化学部分が、これが一部となっている分子の残部に結合する位置を示している。
【0066】
特定の状況において反対のことが明確に指示されていないかぎり、本明細書に定義されている種々の任意の炭素環および複素環ならびに環系は、安定な化合物が生じるならば、任意の環原子(すなわち、任意の炭素原子または任意のヘテロ原子)で化合物の残部に結合していることができる。適切なアリールには、フェニル、9および10員二環式縮合炭素環系、および11から14員三環式縮合炭素環系が含まれ、ここで縮合炭素環系において、少なくとも1個の環は芳香族である。適切なアリールには、たとえば、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル(テトラリニル)、インデニル、アントラセニル、およびフルオレニルが含まれる。適切なヘテロアリールには、5および6員芳香族複素環、ならびに少なくとも1つの環が芳香族である9および10員二環式縮合環系が含まれ、芳香族複素環または二環式縮合環系は、N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態であり、芳香族でない環のSはそれぞれ場合によりS(O)またはS(O)である1から4個のヘテロ原子を含有する。適切な5および6員芳香族複素環には、たとえば、ピリジル、ピロリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チエニル、フラニル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサトリアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、およびチアジアゾリルが含まれる。適切な二環式縮合複素環系には、たとえば、ベンゾフラニル、インドリル、インダゾリル、ナフチリジニル、イソベンゾフラニル、ベンゾピペリジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロメニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、キナゾリニル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、イソインドリル、ベンゾジオキソリル(たとえば、ベンゾ−1,3−ジオキソリル:
【0067】
【化11】

)、ベンゾピペリジニル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、クロマニル、イソクロマニル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、ベンゾトリアゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソインドリル、インダゾリル、インドリニル、イソインドリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、および2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル(すなわち、
【0068】
【化12】

)が含まれる。適切な飽和およびモノ不飽和複素環には、少なくとも1個の炭素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択され、Sはそれぞれ場合によりS(O)またはS(O)に酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する4から7員飽和またはモノ不飽和複素環が含まれる。適切な4から7員飽和複素環には、たとえば、アゼチジニル、ピペリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、イソチアゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、ピラゾリジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、チアジナニル、チアゼパニル、アゼパニル、ジアゼパニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチアピラニル、およびジオキサニルが含まれる。適切なモノ不飽和複素環には、炭素−炭素単結合が炭素−炭素二重結合に置き換えられている(たとえば、炭素−炭素単結合が炭素−炭素二重結合に置き換えられている)、前文に挙げた飽和複素環に対応する環が含まれる。適切な飽和およびモノ不飽和二環式複素環には、N、O、およびSから独立して選択され、Sはそれぞれ場合によりS(O)またはS(O)に酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する、6から10員飽和およびモノ不飽和、架橋または縮合二環式複素環が含まれる。適切な飽和二環式複素環には、他の場所に開示された環(たとえば、本発明の第2のクラスにおける化合物のHetSの定義を参照)が含まれ、適切なモノ不飽和二環式複素環には、単結合が二重結合に置き換えられている、他の場所に開示された飽和二環式複素環に対応する環が含まれる。本発明での使用に適している特定の環および環系は、この段落に挙げたものに限定されないことが理解される。この段落に挙げた環および環系は代表的なものにすぎない。
【0069】
反対のことが明確に指示されていないかぎり、本明細書で言及されるすべての範囲は包括的なものである。たとえば、「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記載されている複素環は、この環が1、2、3、または4個のヘテロ原子を含有できることを意味している。さらに本明細書で言及されるいずれの範囲も、この範囲内のすべての部分的範囲をこの範囲内に包含するものであることが理解される。したがって、たとえば、「1から4個のヘテロ原子」を含有すると記載されている複素環は、この態様として、2から4個のヘテロ原子、3または4個のヘテロ原子、1から3個のヘテロ原子、2または3個のヘテロ原子、1または2個のヘテロ原子、1個のヘテロ原子、2個のヘテロ原子、3個のヘテロ原子、および4個のヘテロ原子を含有する複素環を包含することが意図される。他の例として、「1から5個の置換基」で場合により置換されていると記載されているアリールまたはヘテロアリールは、この態様として、1から4個の置換基、1から3個の置換基、1から2個の置換基、2から5個の置換基、2から4個の置換基、2から3個の置換基、3から5個の置換基、3から4個の置換基、4から5個の置換基、1個の置換基、2個の置換基、3個の置換基、4個の置換基、および5個の置換基で場合により置換されているアリールまたはヘテロアリールを包含することが意図される。
【0070】
任意の可変記号(たとえば、R、R、AryE、またはHetE)が任意の構成要素、または式I、または本発明に用いられる化合物を描写および説明する他の任意の式に複数回出現するとき、それぞれの出現時の定義は、他のすべての出現時の定義とは独立している。さらに、置換基および/または可変記号の組み合わせは、このような組み合わせによって安定な化合物が生じる場合にかぎり許容される。
【0071】
「置換」という用語(たとえば「1から5個の置換基で場合により置換されている……」など)には、このような単一および複数の置換(同じ場所での複数の置換を含む)が化学的に許容される範囲内での、指定された置換基による一置換および多置換が含まれる。反対のことが明確に指示されていないかぎり、指定の置換基による置換は、このような環置換が化学的に許容され、安定な化合物を生じるならば、環(たとえば、シクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール)の任意の原子において許容される。環置換基は、分子の残部に結合している環原子に結合させることができ、たとえば、メチル置換3−オキセタニルは、
【0072】
【化13】

を指す。
【0073】
置換基および置換基パターンの選択の結果として、本発明のある種の化合物はケト−エノール互変異性を示し得る。これらの化合物の互変異性型はすべて、個々の型であっても混合物であっても、本発明の範囲内である。たとえば、ヒドロキシ(−OH)置換基が芳香族複素環において許容され、ケト−エノール互変異性が可能である場合、ここでヒドロキシピリジニル置換基に関して例示するとおり、この置換基は全体または部分的にケト型で実際に存在する可能性のあることが理解される。
【0074】
【化14】

芳香族複素環の炭素原子上にヒドロキシ置換基を有する本発明の化合物は、ヒドロキシのみが存在する化合物、互変異型のケト型のみ(すなわち、オキソ置換基)が存在する化合物、およびケト型およびエノール型の両方が存在する化合物を含むと理解される。
【0075】
「安定な」化合物とは、調製および単離が可能であり、本明細書に記載の目的(たとえば、対象への治療的または予防的投与)で化合物を使用できる充分な期間、この構造および特性が変わらないか、本質的に変わらないままであることのできる化合物である。
【0076】
置換基および置換基パターンの選択の結果として、本発明のある種の化合物は不斉中心を有する可能性があり、立体異性体の混合物として、または個々のジアステレオマーもしくはエナンチオマーとして生じ得る。これらの化合物の異性体はすべて、個々の型であっても混合物であっても、本発明の範囲内である。
【0077】
本発明の方法には、HIV逆転写酵素(この野生型および/または突然変異株)の阻害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による感染の予防または治療、およびAIDSなどの結果的に生じる病的状態の予防、治療、または発症の遅延における、(i)条件AおよびBが適用されるとき、式Iに包含される化合物、および(ii)条件Aの範囲内であるが、条件Bの範囲内ではない、式Iの化合物の使用が含まれる。AIDSの予防、AIDSの治療、AIDSの発症の遅延、またはHIVによる感染の治療もしくは予防は、これらに限定されるものではないが、広範なHIV感染状態、すなわち症候性および無症候性のAIDS、ARC(AIDS関連症候群)、および実際または潜在的なHIVへの暴露の治療を含むものとして定義される。たとえば、本発明の化合物は、輸血、体液交換、咬傷、針刺し事故、または手術中の患者血液への暴露などによる、過去の疑わしいHIV暴露の後、HIVによる感染を治療するために用いることができる。他の例として、本発明は、有効量の式Iの化合物または医薬的に許容されるこの塩を投与することによって、HIVに感染している妊娠女性から胎児へのHIVの伝播、または子供に授乳している(すなわち、母乳を与えている)HIV感染女性から子供へのHIVの伝播を防ぐために用いることもできる。
【0078】
本化合物は医薬的に許容される塩の形態で投与することができる。「医薬的に許容される塩」という用語は、親化合物の有効性を保有し、生物学的または他の点で望ましくないものではない(たとえば、この受容者にとって有毒ではなく、他の点でも有害ではない)塩を指す。適切な塩には、たとえば本発明の化合物の溶液を塩酸、硫酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、または安息香酸などの医薬的に許容される酸の溶液と混合することによって形成することのできる酸付加塩が含まれる。本発明に用いられるある種の化合物は酸性部分(たとえば、−COOHまたはフェノール基)を有し、この場合、医薬的に許容される適切な塩は、アルカリ金属塩(たとえば、ナトリウムまたはカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(たとえば、カルシウムまたはマグネシウム塩)、および第四級アンモニウム塩などの適切な有機配位子と共に形成される塩を含むことができる。さらに、酸(−COOH)またはアルコール基が存在する場合、医薬的に許容されるエステルを用いて、化合物の溶解性または加水分解特性を変えることができる。
【0079】
式Iの化合物に関して、「投与」という用語およびこの変形語(たとえば、化合物を「投与する」)は、治療または予防を必要としている個体に、化合物または化合物のプロドラッグを与えることを意味する。化合物またはこのプロドラッグが1種以上の他の活性薬剤(たとえば、HIV感染またはAIDSの治療または予防に有用な抗ウイルス剤)と組み合わせて提供される場合、「投与」およびこの変形語はそれぞれ、本化合物またはプロドラッグと他の薬剤を同時にまたは異なる時間に提供することを含むものと理解される。ある組み合わせの薬剤が同時に投与されるとき、これらの薬剤は単一の組成物として共に投与することができ、または個別に投与することもできる。
【0080】
本明細書では、「組成物」という用語は、指定の成分を含む製品、ならびに指定の成分を合わせることによって直接または間接的に得られる任意の製品を包含することが意図される。
【0081】
「医薬的に許容される」とは、医薬組成物の成分が互いに適合性でなければならず、この受容者に有害であってはならないことを意味する。
【0082】
本明細書では、「対象」という用語は、治療、観察、または実験の対象となった動物、好ましくは哺乳動物、もっとも好ましくはヒトを指す。
【0083】
本明細書では、「有効量」という用語は、研究者、獣医、医師、または他の臨床家が求めている、組織、系、動物、またはヒトにおける生物学的または医薬的応答を誘出する活性化合物または医薬剤の量を意味する。一実施形態において、有効量は、治療される疾患または状態の症状を緩和するための「治療上有効量」である。他の実施形態において、有効量は、予防される疾患または状態の症状を予防するための「予防上有効量」である。本明細書では、この用語はさらに、HIV逆転写酵素(この野生型および/または突然変異株)を阻害し、これによって求められる応答を誘出するのに充分な活性化合物の量(すなわち、「阻害有効量」)も包含する。活性化合物(すなわち、活性成分)が塩として投与される場合、活性成分の量に関する言及は、化合物の遊離形態(すなわち、非塩形態)に関するものである。
【0084】
本発明の方法(すなわち、HIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の治療もしくは予防、またはAIDSの治療、予防、もしくは発症の遅延)において、場合により塩の形態である式Iの化合物は、活性薬剤とこの薬剤の作用部位とを接触させる任意の手段によって投与することができる。これらの化合物は、個々の治療薬として、または治療薬の組み合わせとして、医薬品と併せて用いるために利用可能な通常の任意の手段によって投与することができる。これらの化合物は、単独で投与することができるが、典型的には選択される投与経路および標準的な医薬上の慣例に基づいて選択される医薬担体と共に投与される。たとえば、本発明の化合物は、有効量の本化合物と医薬的に許容される通常の非毒性の担体、補助剤、およびビヒクルを含有する単位用量の医薬組成物の形態で、経口、非経口(皮下注射、静脈内、筋内、胸骨内注射または注入法を含む)、吸入噴霧により、または直腸に投与することができる。経口投与に適した液体調剤(たとえば、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤など)は、当分野で知られている技法に従って調製することができ、水、グリコール、油、アルコールなど通常の任意の媒質を用いることができる。経口投与に適した固体調剤(たとえば、粉剤、丸剤、カプセル剤、および錠剤)は、当分野で知られている技法に従って調製することができ、デンプン、糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの固体賦形剤を用いることができる。非経口組成物は、当分野で知られている技法に従って調製することができ、典型的には、担体として滅菌水を用い、場合により溶解補助剤などの他の成分を用いる。注射液は、当分野で知られている方法に従って調製することができ、担体は、生理食塩溶液、グルコース溶液、または生理食塩水とグルコースの混合物を含有する溶液を含む。本発明に使用する医薬組成物の調製に用いるのに適した方法、およびこの組成物に用いるのに適した成分に関するさらなる説明は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第18版、A.R.Gennaro編、Mack Publishing Co.,1990に記載されている。
【0085】
式Iの化合物は、単回投与または分割投与で、1日当たり、0.001から1000mg/哺乳動物(たとえば、ヒト)の体重kgの用量範囲で経口的に投与することができる。1つの好ましい用量範囲は、単回投与または分割投与で、経口的に1日当たり0.01から500mg/体重kgである。他の好ましい用量範囲は、単回投与または分割投与で、経口的に1日当たり0.1から100mg/体重kgである。経口投与の場合、組成物は、活性成分1.0から500ミリグラム、特に治療される患者の症状に合わせて用量を調節するために、活性成分1、5、10、15、20、25、50、75、100、150、200、250、300、400、および500ミリグラムを含有する錠剤またはカプセル剤の形態で提供することができる。任意の特定の患者に対する特定の用量レベルおよび投与頻度は多様であってよく、用いられる特定の化合物の活性、この化合物の代謝安定性および作用期間、年齢、体重、全身の健康状態、性別、食事、投与様式および時間、排出速度、薬剤組み合わせ、特定の状態の重症度、ならびに治療を受ける宿主を含む様々な要因によって決まる。
【0086】
上述のように、本発明はさらに、HIV感染またはAIDSの治療に有用な1種以上の薬剤と組み合わせて式Iの化合物を使用することも対象とする。たとえば、式Iの化合物は、暴露前および/または暴露後のいずれの段階であっても、WO01/38332の表1またはWO02/30930の表に開示されているものなど、有効量の1種以上のHIV感染もしくはAIDSの治療に有用なHIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤、またはワクチンと組み合わせて、有効に投与することができる。式Iの化合物と組み合わせて用いるのに適したHIV抗ウイルス剤には、たとえば、HIVプロテアーゼ阻害剤(たとえば、インジナビル、アタザナビル、場合によりリトナビルと共に用いられるロピナビル、サキナビル、またはネルフィナビル)、ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤(たとえば、アバカビル、ラミブジン(3TC)、ジドブジン(AZT)、またはテノフォビル)、非ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤(たとえば、エファビレンツ、またはネビラピン)、およびWO02/30930、WO03/35076、およびWO03/35077に記載されているものなどのHIVインテグラーゼ阻害剤が含まれる。式Iの化合物とHIV抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤、またはワクチンとの組み合わせの範囲は、上述の物質または前述のWO01/38332およびWO02/30930の表のリストに限定されず、原則的にHIV感染またはAIDSの治療に有用な任意の医薬組成物との任意の組み合わせを含むことが理解される。HIV抗ウイルス剤および他の薬剤は典型的に、たとえば、Physicians’Desk Reference、第58版、Thomson PDR、2004に記載の用量を含む、当分野で報告されている通常の用量範囲および投与計画においてこれらの組み合わせで用いられる。これらの組み合わせで用いられる式Iの化合物の用量範囲は、上に記載したものと同じである。本発明の化合物の医薬的に許容される塩および/または他の薬剤(たとえば、硫酸インジナビル)も同様に用いられることが理解される。
【0087】
本明細書で用いられる略語には以下のものが含まれる。
CHAPS=3[(3−コールアミドプロピル)ジメチルアンモニオ]−プロパンスルホン酸
dGTP=デオキシグアノシン三リン酸
DCM=ジクロロメタン
DIEA=ジイソプロピルエチルアミン
DMSO=ジメチルスルホキシド
dNTP=デオキシヌクレオシド三リン酸
EDTA=エチレンジアミン四酢酸
EGTA=エチレングリコールビス(2−アミノエチルエーテル)−N,N,N’,N’−四酢酸
ES=エレクトロスプレー
Et=エチル
i−Pr=イソプロピル
LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析
MeOH=メタノール
MOMCl=メトキシメチルクロリド
NMR=核磁気共鳴
Ph=フェニル
PS−DIEA=ポリスチレンジイソプロピルエチルアミン
PS−DMAP=ポリスチレン4−N,N−ジメチルアミノピリジン
PS−DCC=ポリスチレンジシクロヘキシルカルボジイミド
Ra−Ni=ラネーニッケル
THF=テトラヒドロフラン
TFA=トリフルオロ酢酸
本発明の化合物は、容易に入手可能な出発原料、試薬、および通常の合成手順を用いて、下記の反応スキームおよび実施例、またはこれらの変法に従って容易に調製することができる。これらの反応において、当業者にそれら自体は知られているが、詳細には言及されていない変法を用いることも可能である。さらに、本発明の化合物を調製するための他の方法は、下記の反応スキームおよび実施例に照らして、当業者には容易に明らかとなる。他に指示のないかぎり、すべての可変記号は上に定義されたとおりである。
【0088】
スキーム1は、本発明の多くの化合物を調製するための一般的な合成経路を図示するものである。パートAでは、適切に置換された2−クロロ−3−スルホニル−1H−インドール(Youngら、Bioorg.Med.Chem.Lett.1995、5、491から496に記載の手順、またはこの慣例的な変法に従って調製することができる)をヒドラジンと反応させて、インドリルヒドラジンを得ることができ、これを還元して(たとえば、ラネーニッケルを用いて)、対応する2−アミノ−3−スルホニル−1H−インドールを得ることができる。を適切なアシル化剤でアシル化する[たとえば、第三級アミン(たとえば、トリエチルアミンまたはDIEA)の存在下、適切な溶媒(たとえば、ジクロロメタンなどのハロゲン化アルカン)中、塩化アシルで処理する]ことによって、アミドまたは尿素を得る。ハロアルキル酸ハロゲン化物(たとえば、ブロモアルキル酸クロリド)でアシル化し、その後、適切な第一級または第二級アミンでハロゲンを求核置換することによって、を得る。パートBでは、インドール窒素をメトキシメチル基保護してを得た後、のクロリドを種々のアミンで置き換え、メトキシメチル基を除去した後、を得ることができる。スキーム1のパートCでは、酸に鹸化し、クルチウス転位し、アミンで中間体イソシアナートを捕捉することによって、対応するエステルから尿素10を調製することができる。
【0089】
【化15】


は、(i)アルコキシ、(ii)アルキル、シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロシクリル、または(iii)シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロシクリルで置換されたアルキルであり、(i)、(ii)、または(iii)のいずれも場合により置換されている。
Yは、C(O)−X、またはC(O)N(H)−Xである。
は、(i)アルキル、シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロシクリル、または(ii)シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロシクリルで置換されたアルキルであり、(i)または(ii)は場合により置換されている。
Qは、直鎖または分枝鎖の場合により置換された二価炭化水素基である。
およびZはそれぞれ独立して、(i)H、(ii)アルキル、シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロシクリル、または(iii)シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロシクリルで置換されたアルキルであり、(i)、(ii)、または(iii)のいずれも場合により置換されているか、またはZおよびZはこれらが結合しているNと共に、場合により置換されているヘテロシクリルを形成する。
【0090】
上述のスキームに記載した本発明の化合物を調製するための工程において、様々な部分および置換基の官能基は、用いられる反応条件下および/または用いられる試薬の存在下で、感受性または反応性である可能性がある。このような感受性/反応性は、所望の反応の進行を妨げ、所望の生成物の収率を低下させるか、場合によってはこの形成を妨げ得る。したがって、任意の当該分子において感受性または反応性基を保護することが必要であるか、または望ましい可能性がある。保護は、Protective Groups in Organic Chemistry、J.F.W.McOmie編、Plenum Press、1973、ならびにT.W.GreeneおよびP.G.M.Wuts、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley&Sons、第3版、1999および第2版、1991に記載されているような、通常の保護基によって達成することができる。これらの保護基は、当分野で知られている方法を用いて、その後の好都合な段階で除去することができる。別法として、当該反応ステップの後に、干渉基を分子に導入することができる。
【0091】
以下の実施例は、本発明およびこの実施を例示するものにすぎない。これらの実施例は、本発明の範囲または精神を制限するものとして解釈されるべきではない。
【実施例】
【0092】
(実施例1)
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−モルホリン−4−イルアセトアミド
【0093】
【化16】

【0094】
ステップ1:5−クロロ−2−ヒドラジノ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール
2,5−ジクロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(1.0g、3.1mmol)(Youngら、Bioorg.Med.Chem.Lett.1995、5、491から496に従って調製)を1Mのヒドラジン無水THF溶液(40ml、40mmol)で処理し、混合物を70℃で18時間攪拌した。反応混合物を室温に冷まし、減圧下で濃縮して、5−クロロ−2−ヒドラジノ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドールを得て、これをさらに精製することなくその後のステップに用いた。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、2.985分、ES MS(M+H)=322。
【0095】
ステップ2:5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−アミン
5−クロロ−2−ヒドラジノ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール(1.2g、3.7mmol)のMeOH溶液をラネーニッケル(1.5g、MeOHで湿潤)で処理した。反応混合物を70℃で1時間攪拌し、その後、室温に冷まし、セライトパッドで濾過し(MeOH洗浄)、減圧下で濃縮して、5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−アミンを得た。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、2.153分、ES MS(M+H)=307。
【0096】
ステップ3:2−ブロモ−N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アセトアミド
5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−アミン(1.0g、3.3mmol)の無水CHCl(30ml)溶液を、ピリジン(0.54ml、6.6mmol)およびブロモアセチルブロミド(0.43ml、5.0mmol)で処理した。30分間攪拌した後、反応混合物をHO(40ml)で希釈し、CHCl(3×30ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を乾燥(NaSO)し、減圧下で溶媒を濃縮して、2−ブロモ−N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アセトアミドを得て、これをさらに精製することなくその後の反応に用いた。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、3.276分、ES MS(M+H)=427。
【0097】
ステップ4:N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−モルホリン−4−イルアセトアミド
2−ブロモ−N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アセトアミド(10mg、0.023mmol)の無水CHCl溶液をモルホリン(0.1ml、1.14mmol)で処理し、室温で攪拌した。10分後、反応物をN流下で蒸発させ、逆相クロマトグラフィーで精製して、N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−モルホリン−4−イルアセトアミドを得た。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、2.879;1H NMR(CDCl、300MHz)δ10.95(s,1H)、10.92(s,1H)、7.94(d,J=7.2Hz,2H)、7.65(d,J=1.8Hz,1H)、7.57−7.48(m,3H)、7.24(d,J=9Hz,1H)、7.17(dd,J=1.8、8.7Hz,1H)、4.01(m,4H)、3.90(s,2H)、3.17(m,4H);HRMSm/z434.0920(C2020ClNS+Hの計算値434.0936)。
【0098】
(実施例2)
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−フルオロフェニル)尿素
【0099】
【化17】

【0100】
ステップ1:N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−フルオロフェニル)尿素
5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−アミン(20mg、0.065mmol)の無水CHCl(2ml)溶液を、i−PrNEt(0.2ml、1.2mmol)および2−フルオロフェニルイソシアナート(0.05ml、0.36mmol)で処理した。30分間攪拌した後、反応物をN流下で蒸発させ、逆相クロマトグラフィーで精製して、N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−フルオロフェニル)尿素を得た。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、3.594分;1H NMR(CDCl、300MHz)δ9.16(br s,2H)、8.14(dd,J=8.1、8.1Hz,2H)、7.62−7.48(m,2H)、7.42−7.32(m,3H)、7.16−7.04(m,6H);HRMSm/z444.0588(C2115ClFNS+Hの計算値443.0580)。
【0101】
(実施例3)
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]シクロプロパンカルボキサミド
【0102】
【化18】

【0103】
DCM(1ml)中、5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−アミン(31mg、0.1mmol)、シクロプロパンカルボニルクロリド(15mg、0.15mmol)、およびピリジン(100μl)の混合物を45℃で2時間加熱した。その後、溶液を窒素流下で濃縮した。濃縮した残留物をLCMSで精製し、わずかに黄色の固体として所望の生成物を得た。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、2.758分、ES MS(M+1)=375.1;H NMR(500MHz,d−DMSO)δ12.51(br s,1H)、10.33(s,1H)、8.06−8.03(m,2H)、7.62−7.58(m,3H)、7.56(d,J=2.0Hz,1H)、7.53(d,J=8.5Hz,1H)、7.17(dd,J=8.5、2.0Hz,1H)、2.31−2.24(m,1H)、1.05−0.93(m,4H);HRMS、C1816ClNS(M+H)の計算値、375.0565;実測値375.0575。
【0104】
(実施例4から69)
下記の表において、アミド化合物を実施例1および3に用いたものと類似の手順を用いて調製し、尿素化合物を実施例2に用いたものと類似の手順を用いて調製した。
【0105】
【化19】

【0106】
【表1】






【0107】
(実施例70)
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−フルオロベンジル)尿素
【0108】
【化20】

【0109】
ステップ1:エチル5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボキシラート
エチル5−ブロモ−3−(クロロスルホニル)−1−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボキシラート(3.57g、7.0mmol)とピリジン(1400μl、14mmol)のDCM(50ml)溶液に、0℃で攪拌しながら、ピロリジン(1820μl、21.0mmol)を添加した。得られた混合物溶液を0℃から室温で16時間攪拌した。その後、溶液をDCM(50ml)で希釈し、1N HCl(3×50ml)、ブライン(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥、濾過し、濃縮した。濃縮した残留物をLCMSで精製し、わずかに黄色の固体として、所望の生成物エチル5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボキシラートを得た。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、3.273分、ES MS(M+1)=401。
【0110】
ステップ2:5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸
THF/MeOH/H2O(2:2:1、50ml)中、エチル5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボキシラート(1.61g、4.0mmol)とLiOH(500mg)の混合物を70℃で4時間加熱した。その後、溶液を少量に濃縮し、1N HClで処理して、溶液のpHを約2に調整した。わずかに黄色の沈殿物を濾過により回収し、水(3×10ml)で洗浄した。乾燥後、分析LCMSによって、この黄色固体が所望の純生成物5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸であることを確認した。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、2.937分、ES MS(M+1)=373。
【0111】
ステップ3:N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−フルオロベンジル)尿素
ベンゼン(2.7ml)中、5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−カルボン酸(27mg、0.07mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(0.047ml、0.22mmol)、およびトリエチルアミン(0.03ml、0.22mmol)の混合物を、Emrys Optimizerマイクロ波反応器において、60℃で30分間照射した。反応混合物を室温に冷却した後、3−フルオロベンジルアミン(0.075ml、0.65mmol)を添加し、混合物をヒートブロックにおいて60℃で温めた。18時間後、反応物を室温に冷まし、減圧下で蒸発、逆相HPLCで精製して、N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−フルオロベンジル)尿素を得た。分析LCMS:単一ピーク(214nm)、3.608分;1H NMR(CDCl、300MHz)δ12.98(s,1H)、9.34(t,J=5.4Hz,1H)、8.09(m,1H)、7.52(d,J=9Hz,1H)、7.47(dd,J=1.8、9Hz,1H)、7.40(ddd,J=6.0、7.8、14.1Hz,1H)、7.26(m,2H)、7.11(dt,J=2.7、9.0Hz,1H)、4.57(d,J=5.7Hz,2H)、3.14(m,4H)、1.63(m,4H);HRMSm/z495.0506(C2020BrFNS+Hの計算値495.0497)。
【0112】
(実施例71から96)
下記の表において、アミド化合物を実施例4に用いたものと類似の手順を用いて調製した。
【0113】
【化21】

【0114】
【表2】


【0115】
(実施例97)
カプセル化経口組成物
本発明で用いるのに適したカプセル製剤は、標準的な2片ゼラチンカプセルにそれぞれ実施例1の化合物100mg、ラクトース150mg、セルロース50mg、およびステアリン酸3mgを充填することによって調製できる。実施例2から96の化合物のいずれか1種を含有するカプセル化経口組成物も同様に調製することができる。
【0116】
(実施例98)
HIV逆転写酵素阻害アッセイ
本発明の化合物によるHIV逆転写酵素のインビトロでの阻害を判定するためのアッセイを以下のとおり行った。HIV−1RT酵素(1nM)をアッセイバッファ(50mM Tris−HCl、pH7.8、1mM ジチオトレイトール、6mM MgCl、80mM KCl、0.025% CHAPS、0.1mM EGTA)中、阻害剤またはDMSO(10%)と合わせ、この混合物を室温で30分間、マイクロタイターOptiplate(Packard)でプレインキュベートした。反応混合物100μlを、プライマー/テンプレート基質(最終濃度10nM)とdNTP(0.6μM dNTP、0.75μM [H]−dGTP)の組み合わせでイニシエートした。DNAプライマーpD500(Shaw−Reidら、J.Biol.Chem.、278:2777から2780に記載、Integrated DNA Technologiesから入手)をt500(インビトロでの転写により作製された500ヌクレオチドRNAテンプレート、Shaw−Reidら、J.Biol.Chem.、278:2777から2780参照)にアニーリングすることによって、ヘテロダイマー核酸基質を生成した。37℃で1時間インキュベートした後、0.5M EDTA、pH8中、ストレプトアビジンシンチレーションプロキシミティアッセイビーズ10μl(10mg/ml、Amersham Biosciences)で反応をクエンチした。マイクロタイタープレートを37℃でさらに10分間インキュベートし、その後、Topcount(Packard)で定量した。本発明の代表的な化合物は、このアッセイにおいて逆転写酵素の阻害を示す。たとえば、実施例1から37に記載の化合物をこのアッセイで試験したが、4マイクロモルのIC50値を有した実施例2の化合物を除いて、すべての化合物が1マイクロモル未満のIC50値を有することがわかった。
【0117】
突然変異HIV逆転写酵素に対する本発明による化合物のインビボでの阻害を判定するために、突然変異HIV株を代わりに用いて類似のアッセイを行った。1種の株は、逆転写酵素がY181C突然変異を有し、もう1種の株は、逆転写酵素がK103N突然変異を有する。これらの突然変異はQUIKCHANGE部位特異的突然変異導入キット(Stratagene)を用いて生じさせた。本発明のある種の化合物は、これらのアッセイで逆転写酵素の阻害を示す。たとえば、Y181C突然変異アッセイにおいて、実施例5、10、11、21、26、38、39、および72に上記した化合物は、1マイクロモル未満のIC50値を有することがわかり、実施例3、15、71、75から77、80、81、83、および94の化合物は、1マイクロモル超、20マイクロモル未満のIC50値を有することがわかった。実施例8、31、37、78、79、82、および84から93の化合物は、20マイクロモルまでY181Cのアッセイで試験したが、特定のIC50値は得られず、すなわちIC50値は20マイクロモルを超える値であった。他の実施例に記載の化合物は、Y181Cのアッセイで試験を行わなかった。K103N突然変異アッセイでは、実施例2、3、5、10、11、21、38、39、70から87、89、90、および94の化合物は、1マイクロモル未満のIC50値を有することがわかり、実施例15、26、88、91、および93の化合物は、1マイクロモル超、20マイクロモル未満のIC50値を有することがわかった。実施例8、31、37、および92の化合物は、20マイクロモルまでK103Nのアッセイで試験したが、特定のIC50値は得られず、すなわちIC50値は20マイクロモルを超える値であった。他の実施例に記載の化合物は、K103Nのアッセイで試験を行わなかった。
【0118】
(実施例99)
HIV複製阻害アッセイ
Tリンパ球細胞の急性HIV感染の阻害に関するアッセイ(または、本明細書で「拡散アッセイ」と称する)を、Vacca,J.P.ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA、1994、91:4096に従って行った。本発明の代表的な化合物は、このアッセイにおいてHIV複製の阻害を示す。たとえば、実施例2、3、5から12、15から21、24から31、34、35、39、41から48、50から53、56から62、65、66、68、71から73、75、77、86、89、および95に記載の化合物は、1マイクロモル未満のIC95値を有することがわかり、実施例49、90、および96の化合物は、1マイクロモル超、10マイクロモル未満のIC95値を有することがわかった。他の実施例に記載の化合物は、この拡散アッセイで試験を行わなかった。
【0119】
(実施例100)
細胞毒性
拡散アッセイの各ウェルの細胞を顕微鏡検査することによって細胞毒性を判定したが、この検査では訓練された分析者がコントロール培養物と比較して、次のいずれかの形態学的な変化に関してそれぞれの培養物を観察した。pH不均衡、細胞異常、細胞増殖抑制、細胞変性、または結晶化(すなわち、化合物がウェルにおいて溶解性でなく、結晶を形成する)。所与の化合物に与えられる毒性値は、上記の1つの変化が観察される化合物の最低濃度である。拡散アッセイ(実施例40参照)で試験を行った本発明の代表的な化合物を細胞毒性に関して検査した。拡散アッセイでIC95値を求めた化合物では、このIC95濃度で細胞毒性は示されなかった。すなわち、これらの毒性値はこれらのIC95値より高い。特に、実施例1、5から21、および23から27に記載の化合物は、これらのIC95濃度で細胞毒性を示さなかった。
【0120】
上述の明細書は、例示の目的で提供される実施例と併せて、本発明の原理を教示するものであるが、本発明の実施には、添付の請求の範囲に含まれる通常の変更、適応、および/または修正がすべて包含される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩
【化1】

(式中、
は、
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)NO
(4)C(O)R
(5)C(O)OR
(6)C(O)N(R)R
(7)SR
(8)S(O)R
(9)S(O)
(10)S(O)N(R)R
(11)N(R)R
(12)N(R)S(O)
(13)N(R)C(O)R
(14)N(R)C(O)OR
(15)N(R)S(O)N(R)R
(16)OC(O)N(R)R
(17)N(R)C(O)N(R)R
(18)C1−6アルキル、
(19)C1−6ハロアルキル、
(20)C2−6アルケニル、
(21)C2−6アルキニル、
(22)OH、
(23)O−C1−6アルキル、
(24)O−C1−6ハロアルキル、
(25)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(26)CycA、
(27)AryA、
(28)HetA、
(29)HetR、
(30)CycA、AryA、HetA、もしくはHetRで置換されたC1−6アルキル、
(31)J−CycA、
(32)J−AryA、
(33)J−HetA、または
(34)J−HetRであり、
Jは、
(1)O、
(2)S、
(3)S(O)、
(4)S(O)
(5)O−C1−6アルキレン、
(6)S−C1−6アルキレン、
(7)S(O)−C1−6アルキレン、
(8)S(O)−C1−6アルキレン、
(9)N(R)、
(10)N(R)−C1−6アルキレン、
(11)C(O)、
(12)C(O)−C1−6アルキレン−O、
(13)C(O)N(R)、
(14)C(O)N(R)−C1−6アルキレン、
(15)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)O、または
(16)C(O)N(R)S(O)であり、
CycAは、合わせて1から6個の置換基で場合により置換されているC3−8シクロアルキルであり、ここで、
(i)0から6個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)C1−6アルキル、
(4)OH、
(5)O−C1−6アルキル、
(6)C1−6ハロアルキル、または
(7)O−C1−6ハロアルキルであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)CycE、
(2)AryE、
(3)O−AryE、
(4)HetE、
(5)HetF、または
(6)CycE、AryE、O−AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
AryAは、合わせて1から6個の置換基で場合により置換されているアリールであり、ここで、
(i)0から6個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−6アルキル、
(2)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)O−C1−6アルキル、
(4)C1−6ハロアルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)OH、
(7)ハロゲン、
(8)CN、
(9)NO
(10)N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)R
(13)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(14)C(O)OR
(15)OC(O)N(R)R
(16)SR
(17)S(O)R
(18)S(O)
(19)S(O)N(R)R
(20)N(R)S(O)
(21)N(R)S(O)N(R)R
(22)N(R)C(O)R
(23)N(R)C(O)N(R)R
(24)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、または
(25)N(R)COであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)CycE、
(2)AryE、
(3)O−AryE、
(4)HetE、
(5)HetF、または
(6)CycE、AryE、O−AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
HetAは、合わせて1から6個の置換基で場合により置換されているヘテロアリールであり、ここで、
(i)0から6個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−6アルキル、
(2)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)O−C1−6アルキル、
(4)C1−6ハロアルキル、
(5)O−C1−6ハロアルキル、
(6)OH、
(7)オキソ、
(8)ハロゲン、
(9)CN、
(10)NO
(11)N(R)R
(12)C(O)N(R)R
(13)C(O)R
(14)C(O)−C1−6ハロアルキル、
(15)C(O)OR
(16)OC(O)N(R)R
(17)SR
(18)S(O)R
(19)S(O)
(20)S(O)N(R)R
(21)N(R)S(O)
(22)N(R)S(O)N(R)R
(23)N(R)C(O)R
(24)N(R)C(O)N(R)R
(25)N(R)C(O)−C(O)N(R)R、または
(26)N(R)COであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)CycE、
(2)AryE、
(3)O−AryE、
(4)HetE、
(5)HetF、または
(6)CycE、AryE、O−AryE、HetE、もしくはHetFで置換されたC1−6アルキルであり、
HetRは、(i)少なくとも1個の炭素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する4から7員飽和またはモノ不飽和複素環、または(ii)N、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する6から10員飽和またはモノ不飽和、架橋または縮合二環式複素環であり、およびここで飽和またはモノ不飽和複素環または二環式複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、ここで、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、CN、C1−6アルキル、OH、オキソ、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、S(O)R、SR、S(O)、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6アルキレン−CN、C1−6アルキレン−OH、またはC1−6アルキレン−O−C1−6アルキルであり、および
(ii)0から2個の置換基はそれぞれ独立して、CycE、AryE、HetE、HetF、またはCycE、AryE、HetE、もしくはHetE、で置換されたC1−6アルキルであり、
は、
(1)C1−6アルキル、
(2)C1−6ハロアルキル、
(3)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)CycB、
(4)AryB、
(5)HetB、
(6)HetS、
(7)CycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されたC1−6アルキル、
(8)N(R)−C1−6アルキル、
(9)アルキルがOH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたN(R)−C1−6アルキルであり、ただしOH、O−C1−6アルキル、またはO−C1−6ハロアルキルは、分子の残部に直接結合しているC1−6アルキルの炭素に結合していない、
(10)N(R)−CycB、
(11)N(R)−AryB、
(12)N(R)−HetB、または
(13)アルキルがCycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されているN(R)−C1−6アルキルであり、
CycBは独立して、CycAと同じ定義を有し、
AryBは独立して、AryAと同じ定義を有し、
HetBは独立して、HetAと同じ定義を有し、
HetSは独立して、HetRと同じ定義を有し、
は、HまたはC1−6アルキルであり、
は、
(1)H、
(2)N(H)R
(3)C1−6アルキル
(4)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)SO、N(R)SON(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(5)C1−6ハロアルキル、
(6)C(O)−C1−6アルキル、
(7)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、
(8)C(O)−C1−6アルキレン−O(C=O)−C1−6アルキル、
(9)C(O)−C1−6アルキレン−C(O)O−C1−6アルキル、
(10)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)R
(11)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C2−6アルキレン−OH、ただし、OHは分子の残部に直接結合しているC2−6アルキレンの炭素に結合していない、
(12)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(13)C(O)−O−C1−6アルキル、
(14)C(O)N(R)R
(15)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(16)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)−O−C1−6アルキル、
(17)SO
(18)SON(R)R
(19)C2−6アルケニル、
(20)C2−6アルキニル、
(21)CycC、
(22)AryC、
(23)HetC、
(24)HetT、
(25)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルキル、
(26)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルケニル、
(27)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルキニル、
(28)L−CycC、
(29)L−AryC、
(30)L−HetC、または
(31)L−HetTであり、
Lは、
(1)C(O)、
(2)C1−6アルキレンがそれぞれ独立してOH、C1−6ハロアルキル、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、もしくはN(R)Rである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−C1−6アルキレン、
(3)C(O)−C1−6アルキレン−O、
(4)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキレン、
(5)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)、
(6)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン、
(7)C(O)N(R)、
(8)C(O)N(R)−C1−6アルキレン、
(9)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)O、
(10)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)N(R)、または
(11)S(O)であり、
CycCは独立して、CycAと同じ定義を有し、
AryCは独立して、AryAと同じ定義を有し、
HetCは独立して、HetAと同じ定義を有し、
HetTは独立して、HetRと同じ定義を有し、
は、Hであるか、または独立してRと同じ定義を有し、
アリールはそれぞれ独立して、(i)フェニル、(ii)少なくとも1個の環が芳香族である9または10員二環式縮合炭素環系、または(iii)少なくとも1個の環が芳香族である11から14員三環式縮合炭素環系であり、
ヘテロアリールはそれぞれ独立して、(i)N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環、または(ii)N、O、およびSから独立して選択される1から4個のヘテロ原子を含有する9または10員二環式縮合環系であり、ここで、環の一方または両方が1個以上のヘテロ原子を含有し、少なくとも1個の環が芳香族であり、Nがそれぞれ場合により酸化物の形態であり、芳香族ではない環のSがそれぞれ場合によりS(O)またはS(O)であり、
CycEはそれぞれ独立して、1から4個の置換基で場合により置換されているC3−8シクロアルキルであり、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、OH、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、またはO−C1−6ハロアルキルであり、
AryEはそれぞれ独立して、フェニルまたはナフチルであり、ここでフェニルまたはナフチルは、1から5個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、CN、NO、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、SO、SON(R)R、またはSON(R)C(O)Rであり、
HetEはそれぞれ独立して、N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、およびここで芳香族複素環は、1から4個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、OH、N(R)R、N(R)C(O)N(R)R、またはN(R)COであり、
HetFはそれぞれ独立して、少なくとも1個の炭素原子、ならびにN、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1から4個のヘテロ原子を含有する4から7員飽和またはモノ不飽和複素環であり、およびここで飽和またはモノ不飽和複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、ハロゲン、CN、C1−6アルキル、OH、オキソ、O−C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、またはO−C1−6ハロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、HまたはC1−6アルキルであり、および
はそれぞれ独立して、HまたはC1−6アルキルであり、および
ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、およびAryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであり、およびRがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、および
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、およびRがHであるとき、Rは、NHではなく、または(ii)RがHであり、およびRがH以外であるとき、Rは、NHではない。)。
【請求項2】
が、
(1)ハロゲン、
(2)CN、
(3)NO
(4)N(R)R
(5)N(R)S(O)
(6)N(R)C(O)R
(7)C1−6アルキル、
(8)C1−6ハロアルキル、
(9)C2−6アルケニル、
(10)OH、
(11)O−C1−6アルキル、
(12)O−C1−6ハロアルキル、
(13)OH、O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、CN、NO、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、SR、S(O)R、S(O)、S(O)N(R)R、N(R)C(O)R、N(R)CO、N(R)S(O)、N(R)S(O)N(R)R、OC(O)N(R)R、もしくはN(R)C(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(14)CycA、
(15)AryA、
(16)HetA、または
(17)CycA、AryA、もしくはHetAで置換されたC1−6アルキルであり、および
が、Hであり、および
ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、およびAryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、およびRがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、および
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、およびRがHであるとき、Rは、NHではなく、または(ii)RがHであり、およびRがH以外であるとき、Rは、NHではない、
請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項3】
が、
(1)AryB、
(2)HetB、
(3)HetS、
(4)AryBもしくはHetBで置換されたC1−6アルキル、
(5)N(R)−AryB、または
(6)N(R)−HetBであり、および
ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、およびAryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、およびRがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、および
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、RがHであり、およびRがHであるとき、Rは、NHではなく、または(ii)RがHであり、およびRがH以外であるとき、Rは、NHではない、
請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項4】
が、Hであり、および
ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、およびAryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、およびRがHであるとき、Rは、非置換フェニルではなく、および
(B)(i)Rがハロゲン、CN、NO、O−C1−6アルキル、N(R)R、N(H)S(O)−C1−3アルキル、もしくはN(H)C(O)−C1−3アルキル以外であり、およびRがHであるとき、Rは、NHではなく、または(ii)RがH以外であるとき、Rは、NHではない、
請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項5】
が、
(1)C1−6アルキル
(2)O−C1−6アルキル、O−C1−6ハロアルキル、N(R)R、C(O)N(R)R、C(O)R、CO、もしくはOC(O)N(R)Rで置換されたC1−6アルキル、
(3)C1−6ハロアルキル、
(4)C(O)−C1−6アルキル、
(5)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキル、
(6)C(O)−C1−6アルキレン−O(C=O)−C1−6アルキル、
(7)C(O)−C1−6アルキレン−C(O)O−C1−6アルキル、
(8)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)R
(9)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C2−6アルキレン−OH、ただし、OHは分子の残部に直接結合しているC2−6アルキレンの炭素に結合していない、
(10)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(11)C(O)N(R)R
(12)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−N(R)R
(13)C(O)N(R)−C1−6アルキレン−C(O)−O−C1−6アルキル、
(14)CycC、
(15)AryC、
(16)HetC、
(17)HetT、
(18)CycC、AryC、HetC、もしくはHetTで置換されたC1−6アルキル、
(19)L−CycC、
(20)L−AryC、
(21)L−HetC、または
(22)L−HetTであり、および
Lが、
(1)C(O)、
(2)C1−6アルキレンがそれぞれ独立してOH、C1−6ハロアルキル、O−C1−6アルキル、もしくはO−C1−6ハロアルキルである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−C1−6アルキレン、
(3)C(O)−C1−6アルキレン−O、
(4)C(O)−C1−6アルキレン−O−C1−6アルキレン、
(5)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)、
(6)C(O)−C1−6アルキレン−N(R)−C1−6アルキレン、
(7)C(O)N(R)、または
(8)C(O)N(R)−C1−6アルキレンであり、および
ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、およびAryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであり、RがHであり、およびRがHであるとき、Rは、非置換フェニルではない、
請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項6】
が、
(1)Cl、Br、もしくはF、
(2)CN、
(3)NO
(4)N(H)−C1−4アルキル、
(5)N(C1−4アルキル)
(6)N(H)S(O)−C1−4アルキル、
(7)N(C1−4アルキル)S(O)−C1−4アルキル、
(8)N(H)C(O)−C1−4アルキル、
(9)N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキル、
(10)C1−4アルキル、
(11)C1−4ハロアルキル、
(12)CH=CH
(13)OH、
(14)O−C1−4アルキル、
(15)O−C1−4ハロアルキル、
(16)OH、O−C1−4アルキル、CN、NO、N(H)−C1−4アルキル、もしくはN(C1−4アルキル)で置換されたC1−4アルキル、
(17)CycA、
(18)AryA、
(19)HetA、または
(20)CycA、AryA、もしくはHetAで置換されたC1−4アルキルであり、
が、
(1)C1−4アルキル、
(2)C1−4ハロアルキル、
(3)OH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、CN、NO、N(H)−C1−4アルキル、もしくはN(C1−4アルキル)で置換されたC1−4アルキル、
(4)CycB、
(5)AryB、
(6)HetB、
(7)HetS、
(8)CycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されたC1−4アルキル、
(9)N(H)−C1−4アルキル、
(10)C1−4アルキルがOH、O−C1−4アルキル、O−C1−4フルオロアルキル、CN、NO、N(H)−C1−4アルキル、もしくはN(C1−4アルキル)で置換されたN(H)−C1−4アルキルであり、ただしOH、O−C1−4アルキル、もしくはO−C1−4フルオロアルキルは、分子の残部に直接結合しているC1−4アルキルの炭素に結合していない、
(11)N(H)−CycB、
(12)N(H)−AryB、
(13)N(H)−HetB、または
(14)アルキルがCycB、AryB、HetB、もしくはHetSで置換されているN(H)−C1−6アルキルであり、
が、Hであり、
が、
(1)C(O)−C1−4アルキル、
(2)C(O)−(CH1−4−O−C1−4アルキル、
(3)C(O)−(CH1−4−O(C=O)−C1−4アルキル、
(4)C(O)−(CH1−4−C(O)O−C1−4アルキル、
(5)C(O)−(CH1−4−N(H)−C1−4アルキル、
(6)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)
(7)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH2−5OH、
(8)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH1−4−N(H)−C1−4アルキル、
(9)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)
(10)C(O)N(H)−C1−6アルキル、
(11)C(O)N(C1−4アルキル)
(12)C(O)N(H)−(CH1−4−N(H)−C1−4アルキル、
(13)C(O)N(H)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)
(14)C(O)N(H)−(CH1−4−C(O)−O−C1−4アルキル、
(15)CycC、
(16)AryC、
(17)HetC、
(18)HetT、
(19)CH(CH)−CycC、CH(CH)−AryC、CH(CH)−HetC、もしくはCH(CH)−HetT、
(20)(CH1−4−CycC、(CH1−4−AryC、(CH1−4−HetC、もしくは(CH1−4−HetT、
(21)L−CycC、
(22)L−AryC、
(23)L−HetC、または
(24)L−HetTであり、および
Lが、
(1)C(O)、
(2)(CH1−4がそれぞれ独立してOH、CF、O−C1−4アルキル、もしくはOCFである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−(CH1−4
(3)C(O)−(CH1−4−O、
(4)C(O)−(CH1−4−O−(CH1−4
(5)C(O)−(CH1−4−O−CH(CH)、
(6)C(O)−(CH1−4−N(H)、
(7)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)、
(8)C(O)−(CH1−4−N(H)−(CH1−4
(9)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)−(CH1−4
(10)C(O)−(CH1−4−N(H)−CH(CH)、
(11)C(O)−(CH1−4−N(C1−4アルキル)−CH(CH)、
(12)C(O)N(H)、
(13)C(O)N(C1−4アルキル)、
(14)C(O)N(H)−(CH1−4、または
(15)C(O)N(C1−4アルキル)−(CH1−4であり、
が、Hであり、
CycAが、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されているC3−6シクロアルキルであり、ここで、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)Cl、Br、もしくはF、
(2)CN、
(3)C1−4アルキル、
(4)OH、
(5)O−C1−4アルキル、または
(6)C1−4ハロアルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
AryAが、フェニルまたはナフチルであり、フェニルまたはナフチルは、合わせて1から5個の置換基で場合により置換されており、ここで、
(i)0から5個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−4アルキル、
(2)O−C1−4アルキル、
(3)C1−4ハロアルキル、
(4)O−C1−4ハロアルキル、
(5)OH、
(6)ハロゲン、
(7)CN、
(8)NO
(9)NH
(10)N(H)−C1−4アルキル、
(11)N(C1−4アルキル)
(12)C(O)NH
(13)C(O)N(H)−C1−4アルキル、
(14)C(O)N(C1−4アルキル)
(15)C(O)−C1−4アルキル、
(16)CO−C1−4アルキル、
(17)S−C1−4アルキル、
(18)S(O)−C1−4アルキル、
(19)SO−C1−4アルキル、
(20)SONH
(21)SON(H)−C1−4アルキル、
(22)SON(C1−4アルキル)
(23)SON(H)C(O)−C1−4アルキル、
(24)SON(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキル、
(25)N(H)C(O)−C1−4アルキル、または
(26)N(C1−4アルキル)C(O)−C1−4アルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
HetAが、(i)N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環、または(ii)0から4個のN原子、0から2個のO原子、および0から2個のS原子から独立して選択される、合わせて1から4個のヘテロ原子を含有する9または10員二環式縮合環系であり、ここで、環の一方または両方が1個以上のヘテロ原子を含有し、少なくとも1個の環が芳香族であり、Nがそれぞれ場合により酸化物の形態であり、ならびに芳香族ではない環のSがそれぞれ場合によりS(O)またはS(O)であり、ここで芳香族複素環または二環式縮合環系は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、ここで、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、
(1)C1−4アルキル、
(2)O−C1−4アルキル、
(3)C1−4ハロアルキル、
(4)O−C1−4ハロアルキル、
(5)OH、
(6)Cl、Br、もしくはF、
(7)CN、
(8)C(O)N(H)−C1−4アルキル、
(9)C(O)N(C1−4アルキル)
(10)S(O)−C1−4アルキル、
(11)S(O)NH
(12)S(O)N(H)−C1−4アルキル、または
(13)S(O)N(C1−4アルキル)であり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
CycBおよびCycCがそれぞれ独立して、CycAと同じ定義を有し、
AryBおよびAryCがそれぞれ独立して、AryAと同じ定義を有し、
HetBおよびHetCがそれぞれ独立して、HetAと同じ定義を有し、
HetSが、4から7員飽和またはモノ不飽和複素環、または6から10員飽和またはモノ不飽和、架橋または縮合二環式複素環であり、ここで複素環または二環式複素環は、分子の残部に直接結合している窒素原子を含有し、ならびにN、O、およびSから選択され、SはS(O)またはS(O)に場合により酸化されているさらなるヘテロ原子を場合により含有し、およびここで、複素環または二環式複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、ここで、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、C1−4アルキル、OH、オキソ、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、またはC1−4ハロアルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
HetTが、N、O、およびSから独立して選択され、SはそれぞれS(O)またはS(O)に場合により酸化されている1または2個のヘテロ原子を含有する4から7員飽和またはモノ不飽和複素環であり、およびここで飽和またはモノ不飽和複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、ここで、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、C1−4アルキル、OH、オキソ、C(O)NH、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、O−C1−4ハロアルキル、またはC1−4ハロアルキルであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
AryEが、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、Cl、Br、もしくはF、CN、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、S(O)NH、S(O)N(H)−C1−4アルキル、またはS(O)N(C1−4アルキル)であり、および
HetEが、N、O、およびSから独立して選択され、Nはそれぞれ場合により酸化物の形態である1から4個のヘテロ原子を含有する5または6員芳香族複素環であり、芳香族複素環は、1から3個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、OH、O−C1−4アルキル、またはO−C1−4フルオロアルキルであり、および
ただし
(A)Rがクロロであり、RがAryBであり、およびAryBが非置換フェニルまたは4−メチルフェニルであるとき、Rは、非置換フェニルではない、
請求項1に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項7】
が、塩素または臭素であり、
が、AryBまたはHetSであり、
AryBが、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、OH、Cl、Br、F、CN、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、S(O)NH、S(O)N(H)−C1−4アルキル、またはS(O)N(C1−4アルキル)であり、
HetSが、以下からなる群から選択される飽和複素環または二環式複素環であり、
【化2】

ここで、星印は複素環または二環式複素環が分子の残部に結合している位置を示し、および複素環または二環式複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、オキソ、Cl、Br、またはFであり、
が、Hであり、
が、
(1)C(O)−C1−4アルキル、
(2)C(O)−(CH1−3−O−C1−4アルキル、
(3)C(O)−(CH1−3−O(C=O)−C1−4アルキル、
(4)C(O)−(CH1−3−C(O)O−C1−4アルキル、
(5)C(O)−(CH1−3−N(H)−C1−4アルキル、
(6)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)
(7)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH2−5OH、
(8)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH1−3−N(H)−C1−4アルキル、
(9)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)
(10)C(O)NH
(11)C(O)N(H)−C1−4アルキル、
(12)C(O)N(H)−(CH−C3−4アルキル、
(13)C(O)N(H)−CH−Cアルキル、
(14)C(O)N(C1−4アルキル)
(15)C(O)N(H)−(CH1−3−N(H)−C1−4アルキル、
(16)C(O)N(H)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)
(17)C(O)N(H)−(CH1−3−C(O)−O−C1−4アルキル、
(18)L−CycC、
(19)L−AryC、
(20)L−HetC、または
(21)L−HetTであり、および
Lが、
(1)C(O)、
(2)(CH1−3がそれぞれ独立してOH、CF、O−C1−4アルキル、もしくはOCFである1から2個の置換基で場合により置換されているC(O)−(CH1−3
(3)C(O)−(CH1−3−O、
(4)C(O)−(CH1−3−O−(CH1−3
(5)C(O)−(CH1−3−O−CH(CH)、
(6)C(O)−(CH1−3−N(H)、
(7)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)、
(8)C(O)−(CH1−3−N(H)−(CH1−3
(9)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)−(CH1−3
(10)C(O)−(CH1−3−N(H)−CH(CH)、
(11)C(O)−(CH1−3−N(C1−4アルキル)−CH(CH)、
(12)C(O)N(H)、
(13)C(O)N(C1−4アルキル)、
(14)C(O)N(H)−(CH1−3、または
(15)C(O)N(C1−4アルキル)−(CH1−3であり、
CycCが、フェニルで場合により置換されているC3−6シクロアルキルであり、
AryCが独立して、AryBと同じ定義を有し、
HetCが、(i)ピロリル、チエニル、フラニル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、およびピリミジニルからなる群から選択される5または6員芳香族複素環、または(ii)キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、ベンゾオキサジニル、シンノリニル、ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾ−1,4−ジオキシニル、およびベンゾ−1,3−ジオキソリルからなる群から選択される二環式縮合環系であり、ここで芳香族複素環または二環式縮合環系は、合わせて1から3個の置換基で場合により置換されており、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、OH、Cl、Br、またはFであり、
HetTが、以下からなる群から選択される飽和またはモノ不飽和複素環であり、
【化3】

ここで、星印は複素環が分子の残部に結合している位置を示し、および飽和またはモノ不飽和複素環は、合わせて1から4個の置換基で場合により置換されており、ここで、
(i)0から4個の置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、C(O)NH、C(O)N(H)−C1−4アルキル、C(O)N(C1−4アルキル)、S(O)−C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、C1−4フルオロアルキル、O−C1−4フルオロアルキル、オキソ、Cl、Br、またはFであり、および
(ii)0から1個の置換基は、AryE、HetE、CH−AryE、またはCH−HetEであり、
AryEが、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、CF、OCF、Cl、Br、またはFであり、および
HetEが、1から3個の置換基で場合により置換されているピリジニルであり、置換基はそれぞれ独立して、Cl、Br、F、CN、NO、C1−4アルキル、CF、OH、O−C1−4アルキル、またはOCFである、
請求項6に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項8】
が、塩素であり、および
が、AryBであり、およびAryBは、1から3個の置換基で場合により置換されているフェニルであり、置換基はそれぞれ独立して、C1−4アルキル、O−C1−4アルキル、CF、OCF、OH、Cl、Br、F、CN、C(O)N(H)CH、C(O)N(CH、S(O)CH、S(O)NH、S(O)N(H)CH、またはS(O)N(CHである、
請求項7に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項9】
が、臭素であり、および
が、
【化4】

である、
請求項7に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項10】
2−(4−クロロフェノキシ)−N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−フルオロフェニル)尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]シクロプロパンカルボキサミド、
2−{[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アミノ}−2−オキソエチルアセタート、
2−(ベンジルオキシ)−N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]プロパンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−3−フェノキシプロパンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]シクロブタンカルボキサミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−2−カルボキサミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−2−カルボキサミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−シクロプロピルグリシンアミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(ピリジン−4−イルメチル)グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]ニコチンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−メチルプロパンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−(4−フルオロフェニル)アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−(3,3−ジフルオロピペリジン−1−イル)アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2,4−ジフルオロベンズアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−フルオロベンズアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]イソニコチンアミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−エチルグリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−4−シアノベンズアミド、
−ベンジル−N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−3−メチル−2−フルアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−3−フルオロベンズアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−メチルブタンアミド、
エチルN−({[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アミノ}カルボニル)グリシナート、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]ベンズアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−フルオロフェニル)尿素、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(2−フリルメチル)グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(4−フルオロフェニル)尿素、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(ピリジン−3−イルメチル)グリシンアミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(イソオキサゾール−3−イルメチル)グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−メトキシアセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−フェニル尿素、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(1−ピリジン−4−イルエチル)グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−(4−ピリジン−4−イルピペリジン−1−イル)アセトアミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(1,3−チアゾール−4−イルメチル)グリシンアミド、
(2R)−N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−3,3,3−トリフルオロ−2−メトキシ−2−フェニルプロパンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−[4−(ピリジン−2−イルメチル)ピペラジン−1−イル]アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−[2−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)メチル]グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−メチルベンジル)尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−シクロペンチル尿素、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−[(3−メチルオキセタン−3−イル)メチル]グリシンアミド、
N−(s−ブチル)−N’−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]シクロペンタンカルボキサミド、
N−ブチル−N’−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−フェニルエチル)尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−フルオロベンジル)尿素、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(3−メトキシベンジル)グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(4−フルオロベンジル)尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−[4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル]アセトアミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(1−ピリジン−3−イルエチル)グリシンアミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−(5−ヒドロキシペンチル)グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−(3−ピリジン−2−イルピロリジン−1−イル)アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−シクロヘキシル尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−フェニルシクロプロピル)尿素、
2−{[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アミノ}−2−オキソ−N−(1−フェニルエチル)エタンアミン、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]シクロヘキサンカルボキサミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−イソプロピル尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−フルアミド、
−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N−エチル−N−(ピリジン−4−イルメチル)グリシンアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−フェノキシアセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3,5−ジフルオロフェニル)尿素、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−2−[4−(5−メトキシピリジン−2−イル)ピペラジン−1−イル]アセトアミド、
N−[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]尿素、および
N’−(2−{[5−クロロ−3−(フェニルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アミノ}−2−オキソエチル)−N,N−ジエチルエタン−1,2−ジアミン
からなる群から選択される化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項11】
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−フルオロベンジル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−クロロベンジル)尿素、
N−ベンジル−N’−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−フェニル尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−イソプロピル尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−ピリジン−2−イル尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−シクロプロピル尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2,6−ジフルオロフェニル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−シクロペンチル尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−ヒドロキシベンジル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(ピリジン−2−イルメチル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(ピリジン−3−イルメチル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−エチル尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(1,3−チアゾール−5−イルメチル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]ピロリジン−1−カルボキサミド、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−フェニルエチル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(ピリジン−4−イルメチル)尿素、
−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]ピペリジン−1,3−ジカルボキサミド、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−ピリジン−2−イルエチル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3−フェニルプロピル)尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(3,3−ジメチルブチル)尿素、
N−(2−アニリノエチル)−N’−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]尿素、
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]−N’−(2−クロロ−6−フルオロベンジル)尿素、および
N−[5−ブロモ−3−(ピロリジン−1−イルスルホニル)−1H−インドール−2−イル]アゼチジン−1−カルボキサミド
からなる群から選択される化合物、または医薬的に許容されるこの塩。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の有効量の化合物、または医薬的に許容されるこの塩、および医薬的に許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項13】
(i)請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物、または医薬的に許容されるこの塩、および(ii)HIVプロテアーゼ阻害剤、ヌクレオシドHIV逆転写酵素阻害剤、およびHIVインテグラーゼ阻害剤からなる群から選択されるHIV感染/AIDS抗ウイルス剤の医薬的組み合わせであり、(i)の化合物または医薬的に許容されるこの塩、および(ii)のHIV感染/AIDS抗ウイルス剤がそれぞれ、HIV感染の治療もしくは予防、またはAIDSの治療、予防、もしくは発症の遅延に対して有効となる量で用いられる、組み合わせ。
【請求項14】
HIV逆転写酵素を阻害する、HIV感染を治療もしくは予防する、またはAIDSを治療、予防、もしくはこの発症を遅延することを必要としている対象に、式Iの化合物の定義の条件Aが適用されないことを除いて、請求項1から11のいずれか一項に定義されたとおりである有効量の式Iの化合物または医薬的に許容されるこの塩を投与することを含む、HIV逆転写酵素を阻害する、HIV感染を治療もしくは予防する、またはAIDSを治療、予防、もしくはこの発症を遅延する方法。
【請求項15】
HIV逆転写酵素を阻害する、HIV感染を治療もしくは予防する、またはAIDSを治療、予防、もしくはこの発症を遅延することを必要としている対象でのHIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の治療もしくは予防、またはAIDSの治療、予防、もしくは発症の遅延における、式Iの化合物の定義の条件Aが適用されないことを除いて、請求項1から11のいずれか一項に定義されたとおりである式Iの化合物または医薬的に許容されるこの塩の使用。
【請求項16】
HIV逆転写酵素を阻害する、HIV感染を治療もしくは予防する、またはAIDSを治療、予防、もしくはこの発症を遅延することを必要としている対象におけるHIV逆転写酵素を阻害する、HIV感染を治療もしくは予防する、またはAIDSを治療、予防、もしくはこの発症を遅延する薬剤の調製に使用するための、式Iの化合物の定義の条件Aが適用されないことを除いて、請求項1から11のいずれか一項に定義されたとおりである式Iの化合物、または医薬的に許容されるこの塩。

【公表番号】特表2008−546840(P2008−546840A)
【公表日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519431(P2008−519431)
【出願日】平成18年6月23日(2006.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2006/024611
【国際公開番号】WO2007/002481
【国際公開日】平成19年1月4日(2007.1.4)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】