説明

駆動装置および測定装置

【課題】鉛直方向への駆動精度を向上させる
【解決手段】Z軸スピンドル19は、エアベアリング22−1および22−2により鉛直方向への移動がガイドされる。シャフトモータ23は、鉛直方向に延びるように配置されるシャフト25と、シャフト25に対して非接触で、シャフト25に沿った方向にZ軸スピンドル19を駆動させる駆動力を発生するスライダ26から構成される。また、エアシリンダ29は、シャフトモータ23のシャフト25によりZ軸スピンドル19の重量を支持し、Z軸スピンドル19の重量に見合う押上力を、Z軸スピンドル19の移動に応じて発生する。本発明は、例えば、プローブにより形状を測定する三次元測定装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置および測定装置に関し、特に、鉛直方向への駆動精度を向上させることができる駆動装置および測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ステージに載置された被検物の形状を三次元的に測定する三次元測定装置では、水平方向に移動可能なXY駆動機構にZ軸駆動機構が装着され、Z軸駆動機構により鉛直方向(Z軸方向)に駆動されるZ軸スピンドルに設けられたプローブの先端を被検物の表面に当接させることで測定が行われる。
【0003】
例えば、特許文献1に開示されている測定装置は、Z軸スピンドルのZ軸方向への移動をエアパッドによりガイドし、Z軸スピンドルに内蔵されたエアシリンダのシャフトを一対のローラで挟み込んで摩擦駆動するZ軸駆動機構を備えて構成されている。
【0004】
ところが、このようなZ軸駆動機構では、エアパッドによりガイドされるZ軸スピンドルの移動方向と、駆動に利用されるシャフトの軸方向との平行度に誤差が生じていた場合、シャフトを挟み込んだローラの摩擦駆動によりZ軸スピンドルを移動させると、シャフトの軸方向に対して直交する方向に力(水平力)がかかり、シャフトが傾斜することがある。
【0005】
そこで、例えば、特許文献2に開示されているZ軸駆動機構は、エアスライドおよび自動調芯玉軸受けを利用し、シャフトにかかる力を逃がし、シャフトが自由に傾斜することができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−148581号公報
【特許文献2】特開2003−279346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したように、Z軸スピンドルの移動方向と駆動に利用されるシャフトの軸方向との平行度に誤差が生じていた場合、シャフトの軸方向に対して直交する方向への力が発生したり、シャフトが傾斜したりすることにより、Z軸スピンドルの移動精度が低下することがあった。これにより、測定装置の測定精度が低下することがあり、より高精度でZ軸スピンドルを移動させることができるZ軸駆動機構が求められている。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、鉛直方向への移動時における位置決め精度を向上させることができるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の駆動装置は、軸体を前記軸体の長手方向に駆動させる駆動装置であって、前記軸体の長手方向への移動をガイドするガイド手段と、前記軸体の長手方向に延びるように前記軸体に配置されるシャフトと、前記シャフトに対して非接触で、前記シャフトに沿った方向に前記軸体を駆動させる駆動力を発生する駆動力発生手段と、前記シャフトにより前記軸体の重量を支持して、前記軸体の重量に見合う押上力を前記軸体の移動に応じて発生する押上力発生手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明の測定装置は、プローブを利用して被検物の形状を測定する測定装置であって、前記駆動装置により前記プローブを駆動することを特徴とする。
【0011】
本発明の駆動装置および測定装置においては、ガイド手段により、軸体の長手方向への移動がガイドされ、駆動力発生手段により、長手方向に延びるように軸体に配置されるシャフトに対して非接触で、シャフトに沿った方向に軸体を駆動させる駆動力が発生される。また、押上力発生手段により、駆動力発生手段のシャフトにより軸体の重量を支持して、軸体の重量に見合う押上力が軸体の移動に応じて発生される。
【発明の効果】
【0012】
本発明の駆動装置および測定装置によれば、鉛直方向への移動時における位置決め精度を向上させることができることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を適用した測定装置の一実施の形態の構成例を示す図である。
【図2】Z軸駆動機構の構成例を示す図である。
【図3】Z軸駆動機構の他の構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明を適用した測定装置の一実施の形態の構成例を示す図である。
【0016】
図1に示すように、測定装置11は、測定装置11全体の水平度を調整することができる架台12に、石製または鋳鉄製の定盤13が載置され、水平に保たれた定盤13の上面に傾斜回転テーブル14が載置されている。
【0017】
定盤13は、端部(図1では右側の端部)が、定盤13上をY軸方向(図1の奥行き方向)に駆動可能な門型フレーム15のY軸ガイドを兼ねるように形成されている。傾斜回転テーブル14は、被検物Mが載置される上面に対して直交する軸を中心に回転可能な回転テーブルと、その回転テーブルをX軸(図1の左右方向の軸)を中心に傾斜可能な傾斜テーブルとを有しており、被検物Mを回転および傾斜させて測定姿勢を決定する。
【0018】
門型フレーム15(水平駆動手段)は、X軸方向に延びるX軸ガイド15a、定盤13のY軸ガイドに沿って駆動する駆動側柱15b、および駆動側柱15bの駆動に従って定盤13の上面を滑動する従動側柱15cにより構成されている。ヘッド部16は、門型フレーム15のX軸ガイド15aに沿って駆動可能であり、ヘッド部16に対して、Z軸ガイド17が装着されている。
【0019】
Z軸ガイド17には、下方の先端に測定プローブ18が装着されたZ軸スピンドル19(軸体)を、鉛直方向であるZ軸方向(図1の上下方向)に駆動させるZ軸駆動機構(後述する図2)が組み込まれている。
【0020】
このように構成されている測定装置11では、定盤13のY軸ガイドに沿って門型フレーム15を駆動させ、門型フレーム15のX軸ガイド15aに沿ってヘッド部16を駆動させ、Z軸ガイド17によりZ軸スピンドル19がZ軸方向に駆動されることにより、測定プローブ18を、X方向、Y方向、およびZ方向のそれぞれに自在に移動させることができ、測定プローブ18の先端を被検物Mの表面に当接させたり、被検物Mの表面の像を所望の位置から撮像することで、被検物の三次元形状が測定される。
【0021】
次に、図2は、図1のZ軸ガイド17に組み込まれるZ軸駆動機構の構成例を示す図である。図2には、Z軸に沿った断面におけるZ軸駆動機構の断面図が示されている。
【0022】
Z軸駆動機構21は、円筒形状のZ軸スピンドル19のZ軸方向への移動をガイドするエアベアリング22−1および22−2と、Z軸スピンドル19をZ軸方向に駆動するシャフトモータ23とを有している。
【0023】
エアベアリング22−1および22−2は、Z軸スピンドル19が貫通可能なリング形状の部材であり、その内周面に向かって空気を吐出することで、5μm程度の空気の膜を形成し、Z軸スピンドル19の外周面を非接触で支持してZ軸方向への移動をガイドする。
【0024】
また、エアベアリング22−1および22−2は、図1の門型フレーム15のX軸ガイド15aに沿って移動するXスライダ(図示せず)に固定される支持部材24に形成された貫通穴24aに装着されている。図2に示すように、エアベアリング22−1は、支持部材24の貫通穴24aの上端側に装着され、エアベアリング22−2は、支持部材24の貫通穴24aの下端側に装着されている。
【0025】
シャフトモータ23は、Z軸方向に沿った細長い軸であるシャフト25と、シャフト25の周囲に装着されるスライダ26とを備えて構成され、シャフト25とスライダ26との間には1mm程度の間隔が設けられている。
【0026】
シャフト25は、鉛直方向に延びるように配置され、軸方向に沿って磁極が交互になるように配置された多数の円柱型の永久磁石を有している。また、シャフト25は、その上端が昇降部材支持部27に固定されており、昇降部材支持部27が支柱28により支持部材24に固定されている。即ち、シャフト25は、昇降部材支持部27および支柱28を介して支持部材24に固定されている。
【0027】
スライダ26は、Z軸スピンドル19の上壁部19aの上面に固定されており、スライダ26には、複数のコイル(図示せず)が内蔵されている。そして、スライダ26のコイルに電流を流すと、このコイルに発生する磁界と、シャフト25が有する永久磁石の磁界とにより、シャフト25に沿ってスライダ26を動かす磁力、即ち、スライダ26が固定されているZ軸スピンドル19を駆動させるための駆動力が発生する。
【0028】
また、シャフト25は、Z軸スピンドル19に内蔵されているエアシリンダ29のシャフトとしても利用される。即ち、Z軸駆動機構21は、シャフトモータ23とエアシリンダ29とが、シャフト25を共用するように構成されている。
【0029】
エアシリンダ29は、円筒形状のシリンダケース30と、シリンダケース30内を摺動する円盤形状のピストン板31とにより構成され、Z軸スピンドル19から、シャフトモータ23および測定プローブ18までの重量に見合う押上力をZ軸スピンドル19の移動に応じて発生する。
【0030】
シリンダケース30は、Z軸スピンドル19の上壁部19aの下面に固定されており、その内部がピストン板31により上側シリンダ室32と下側シリンダ室33とに分断されている。なお、シリンダケース30においてシャフト25が貫通している貫通穴には、図示しないゴムパッキンが装着されており、上側シリンダ室32と外部との間の気密性が確保されている。
【0031】
ピストン板31は、シャフト25の下端に固定されており、その円周面に沿って設けられた溝に嵌め込まれているOリング34により、上側シリンダ室32と下側シリンダ室33との間の気密性を確保している。また、上述したようにシャフト25の上端は昇降部材支持部27に固定されており、シャフト25によりZ軸スピンドル19の重量が支持されている。
【0032】
また、上側シリンダ室32は、図示しないエア供給源にエアホースを介して接続されているとともに、下側シリンダ室33は大気圧に開放されている。そして、エア供給源から供給される圧縮空気により上側シリンダ室32の内圧が大気圧以上に設定され、上側シリンダ室32の内圧とZ軸スピンドル19等の重量(Z軸スピンドル19を含みシャフト25により支持される全ての構成要素の重量)とが均衡するように、上側シリンダ室32の内圧が調整される。
【0033】
例えば、シャフトモータ23による駆動に従ってZ軸スピンドル19が上昇すると、上側シリンダ室32の容積の増加に応じて上側シリンダ室32に圧縮空気が供給され、シャフトモータ23による駆動に従ってZ軸スピンドル19が降下すると、上側シリンダ室32の容積の減少に応じて上側シリンダ室32内の圧縮空気が排出される。このように、Z軸スピンドル19に内蔵されているエアシリンダ29が、Z軸スピンドル19の移動に従って上側シリンダ室32内の圧縮空気を調整することで、Z軸スピンドル19の重量を支持するバランサとして機能する。
【0034】
このようにエアシリンダ29によりZ軸スピンドル19等の重量のバランスがとられているので、シャフトモータ23がZ軸スピンドル19を駆動する際には、Z軸スピンドル19等の重量を考慮する必要がなく、Z軸駆動機構21では、シャフトモータ23によりZ軸スピンドル19を正確に駆動することができる。
【0035】
また、シャフトモータ23とエアシリンダ29とによりシャフト25を共用しているので、エアシリンダ29を利用したZ軸スピンドル19の重量を支持する軸と、シャフトモータ23によるZ軸スピンドル19を駆動するための軸とが一致する。これにより、シャフトモータ23によりZ軸スピンドル19を駆動させる際に、不要なモーメントが発生することがなく、Z軸スピンドル19をスムーズに駆動させることができる。
【0036】
そして、シャフトモータ23では、シャフト25とスライダ26とが非接触で駆動するので、シャフト25の軸方向と、エアベアリング22−1および22−2によるZ軸スピンドル19の移動方向との平行度に誤差が生じていたとしても、Z軸スピンドル19のZ軸方向への駆動を高精度に行うことができる。
【0037】
即ち、シャフト25とスライダ26とが非接触であるので、シャフト25の軸方向とZ軸スピンドル19の移動方向との平行度に誤差が生じていても、シャフト25とスライダ26との間の間隔が変化するだけで、シャフト25がスライダ26に対して水平方向に向かう力を発生させることがない。これにより、そのような力によりシャフト25が傾斜することも回避され、Z軸スピンドル19のZ軸方向への駆動を高精度に行うことができ、Z軸方向への移動時におけるZ軸スピンドル19の位置決め精度を向上させることができる。
【0038】
例えば、Z軸スピンドルを駆動させる駆動機構が、シャフトを挟み込む一対のローラを有する摩擦力駆動機構である場合、シャフトとローラとの間に隙間がなく、シャフトの軸方向とZ軸スピンドルの移動方向との平行度に誤差が生じていた場合には、シャフトを傾斜させる力が発生するため、Z軸スピンドルのZ軸方向への駆動精度が低かった。これに対し、Z軸駆動機構21は、シャフトモータ23を利用しているため、シャフト25を傾斜させるような力が発生することを回避することができ、Z軸スピンドル19のZ軸方向への駆動精度を向上させることができる。
【0039】
そして、Z軸スピンドル19のZ軸方向への駆動を高精度に行うことができるので、Z軸駆動機構21が門型フレーム15に装着されて構成される測定装置11では、Z軸スピンドル19の先端に設けられる測定プローブ18を高精度に駆動させることができ、測定精度を向上させることができる。
【0040】
さらに、シャフトモータ23を利用することで、測定プローブ18を制御する際の応答性を向上させることができるとともに、測定プローブ18の直進性を向上させることができる。また、上述のような摩擦力駆動機構よりも、駆動力を高トルク化することができ、部品点数を削減することができるとともに、装置の組み立ておよび装置の調整を容易に行うことができる。例えば、シャフト25の軸方向とZ軸スピンドル19の移動方向との平行度の調整を、従来ほど厳格に行わなくても、高精度で測定することができる。
【0041】
また、シャフトモータ23は、スライダ26のコイルへの電力の供給がオフされると、Z軸スピンドル19とシャフト25の間に力が発生しない一方、エアシリンダ29によりZ軸スピンドル19等の重量が相殺されているため、手動で、Z軸スピンドル19を容易に動かすことができる。これにより、例えば、被検物Mの測定時に、被検物Mの近傍まで測定プローブ18を手動により移動させた後、シャフトモータ23による測定プローブ18の駆動に切り替えるという使用ができ、測定装置11の使い勝手を向上させることができる。
【0042】
ところで、シャフトモータ23は、スライダ26のコイルに流れる電流により発熱するので、Z軸駆動機構21は、その熱による駆動(測定)への悪影響を抑制するため、シャフトモータ23を冷却する冷却手段を設けることが好ましい。
【0043】
次に、図3は、図1のZ軸ガイド17に組み込まれるZ軸駆動機構の他の構成例を示す図である。なお、図3に示されているZ軸駆動機構51において、図2のZ軸駆動機構21と共通する構成要素については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
【0044】
Z軸駆動機構51では、図示しないエア供給源に接続されているエアホース52が、分岐部材53およびレギュレータ54を介して、エアシリンダ29の上側シリンダ室32に接続されている。レギュレータ54は、上側シリンダ室32に供給される圧縮空気の空気圧を調整する。
【0045】
分岐部材53において分岐されたエアホース55は、絞り弁56を介して、シャフトモータ23に向かって開放されている。即ち、エア供給源からの圧縮空気が、絞り弁56により流量が調整されて、エアホース55の先端からシャフトモータ23に吹き掛けられる。
【0046】
また、Z軸スピンドル19をZ軸方向の上側に移動させる際に、エアシリンダ29の下側シリンダ室33から流出する空気は、シリンダケース30の下端近傍に形成されている穴部57を介して、図3中の点線の矢印で示されるように、Z軸スピンドル19の上壁部19aに形成されている穴部58からZ軸スピンドル19の外部に流出する。さらに、Z軸スピンドル19の外側から内側に向かうに従い下側から上側に向かうような傾斜面を有する傾斜部材59が、Z軸スピンドル19の内壁面の穴部58の上方に設置されており、穴部58から流出する空気が、傾斜部材59の傾斜面により案内されてシャフトモータ23に向かって吹き掛けられる。
【0047】
また、Z軸駆動機構51では、Z軸スピンドル19の上壁部19aとシャフトモータ23との間に断熱部材60が配置されている。即ち、シャフトモータ23は、断熱部材60を介してZ軸スピンドル19に固定されている。そして、断熱部材60により、シャフトモータ23のスライダ26において発生した熱がZ軸スピンドル19およびエアシリンダ29に伝導することが防止される。
【0048】
以上のように構成されているZ軸駆動機構51では、シャフトモータ23に対して圧縮空気が吹き掛けられるとともに、エアシリンダ29の排気が吹き掛けられるので、シャフトモータ23の温度上昇を抑制することができる。さらに、断熱部材60によりZ軸スピンドル19およびエアシリンダ29への熱の伝導を防止することができるので、シャフトモータ23において発生した熱によるZ軸スピンドル19の駆動への悪影響を防止することができる。これにより、Z軸スピンドル19の移動精度をさらに向上させることができ、測定装置11における測定精度をさらに向上させることができる。
【0049】
なお、シャフトモータ23を冷却する冷却手段としては、上述のように圧縮空気を吹き掛けたり、エアシリンダ29から排出される空気吹き掛けたりするように構成する他、Z軸スピンドル19の上方にファンを設け、そのファンによりシャフトモータ23に空気を送風するように構成してもよい。
【0050】
また、Z軸駆動機構21または51は、シャフトモータ23の他、リニアモータなど、シャフト25に対して非接触でZ軸スピンドル19を駆動する駆動手段により構成することができる。また、エアシリンダ29の替わりに油圧式のシリンダを使用してもよい。
【0051】
さらに、Z軸駆動機構21または51は、測定装置11の他、例えば、加工装置や塗装装置など、Z軸方向に各種のツールを駆動させる装置に採用することができる。
【0052】
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0053】
11 測定装置, 12 架台, 13 定盤, 14 傾斜回転テーブル, 15 門型フレーム, 15a X軸ガイド, 15b 駆動側柱 15c 従動側柱 16 ヘッド部, 17 Z軸ガイド, 18 測定プローブ, 19 Z軸スピンドル, 21 Z軸駆動機構, 22−1および22−2 エアベアリング, 23 シャフトモータ, 24 支持部材, 24a 貫通穴, 25 シャフト, 26 スライダ, 27 昇降部材支持部, 28 支柱, 29 エアシリンダ, 30 シリンダケース, 31 ピストン板, 32 上側シリンダ室, 33 下側シリンダ室, 34 Oリング, 51 Z軸駆動機構, 52 エアホース, 53 分岐部材, 54 レギュレータ, 55 エアホース, 56 絞り弁, 57および58 穴部, 59 傾斜部材, 60 断熱部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸体を前記軸体の長手方向に駆動させる駆動装置において、
前記軸体の長手方向への移動をガイドするガイド手段と、
前記軸体の長手方向に延びるように前記軸体に配置されるシャフトと、
前記シャフトに対して非接触で、前記シャフトに沿った方向に前記軸体を駆動させる駆動力を発生する駆動力発生手段と、
前記シャフトにより前記軸体の重量を支持して、前記軸体の重量に見合う押上力を前記軸体の移動に応じて発生する押上力発生手段と
を備えることを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
前記シャフトは、軸方向に沿って磁極が交互になるように配置された多数の永久磁石を有し、
前記駆動力発生手段は、前記シャフトの周囲に装着され、複数のコイルを有している
ことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記駆動力発生手段を冷却するための冷却手段
をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記駆動力発生手段は、断熱材を介して前記軸体に固定される
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の駆動装置。
【請求項5】
前記ガイド手段は、前記軸体を水平方向に駆動させる水平駆動手段に対して装着される
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の駆動装置。
【請求項6】
プローブを利用して被検物の形状を測定する測定装置において、
請求項1乃至5のいずれかに記載の駆動装置により前記プローブを駆動する
ことを特徴とする測定装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−135751(P2011−135751A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295663(P2009−295663)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】