説明

駐車場混雑状態判定装置、駐車場混雑状態判定方法及びコンピュータプログラム

【課題】センサやインフラが整備されていない中小規模の駐車場においても混雑状態を判定することが可能な駐車場混雑状態判定装置、駐車場混雑状態判定方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】、自車両が駐車場内で所定時間以上の間、非駐車状態にあると判定された場合(S4:YES)には、現在自車両が滞在する駐車場が混雑状態にあると判定し(S5)、混雑状態にあると判定した駐車場に関する情報をプローブ情報としてプローブセンタ3へと送信し(S6)、一方で、プローブセンタ3は受信したプローブ情報に基づいて混雑状態にある駐車場を案内する駐車場案内情報を生成し、生成した駐車場案内情報を混雑状態にあると判定された駐車場の周辺に位置する車両へと配信し、配信された車両のナビゲーション装置1では混雑状態にある駐車場に関する案内を行うように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車場の混雑状態を判定する駐車場混雑状態判定装置、駐車場混雑状態判定方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、車載用のナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話機などの携帯情報機器、パーソナルコンピュータ等では、地図情報として一般道路及び高速道路等の道路や施設名称等を各種記憶デバイスに記憶するか、又はサーバ等からダウンロードすることにより、利用者に対して所望のエリアの地図を表示することが可能となっている。
【0003】
更に、従来のナビゲーション装置等では地図を表示するのみでなく、利用者の利便性をより向上させる為に、車両を駐車する為の駐車場を案内することについても行われていた。更に、駐車場が混雑している場合には、車両が駐車場へと到達する前にその旨を案内することについても行われていた。例えば、特開2004−177199号公報には、目的地の駐車場が満車か否かに関する情報をFM受信機又はビーコン受信機から受信することにより、その駐車場が満車であるか否かを判定し、満車であると判定した場合には周辺にある他の駐車場を検索して案内するナビゲーション装置について記載されている。
【特許文献1】特開2004−177199号公報(第8頁、図5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載のナビゲーション装置に送られる情報は、駐車場内に形成された各駐車スペースに対する駐車の有無や収容台数に対する入庫台数、出庫台数を管理可能なシステムを備えた駐車場のみを対象として、その駐車場が満車か否かを判定した情報である。即ち、センサやインフラを整備した大規模の駐車場については満車か否かを判定することができるが、その他の中小規模の駐車場については満車か否かを判定することができなかった。
【0005】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、センサやインフラが整備されていない中小規模の駐車場についても混雑状態を判定することができ、混雑状態の判定結果を用いることによってユーザに現在利用可能な駐車場を適切に案内することが可能な駐車場混雑状態判定装置、駐車場混雑状態判定方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る駐車場混雑状態判定装置(1)は、車両(4)に関する車両情報を取得する車両情報取得手段(33)と、前記車両情報取得手段により取得した車両情報に基づいて、前記車両が駐車場内において非駐車状態にあるか否かを判定する非駐車状態判定手段(33)と、前記非駐車状態判定手段によって前記車両が駐車場内において非駐車状態にあると判定された場合に、車両が滞在する前記駐車場が混雑状態にあると判定する混雑判定手段(33)と、を有することを特徴とする。
尚、「非駐車状態」とは、駐車場内に滞在しているにもかかわらず、駐車の完了していない状態をいう。
【0007】
また、請求項2に係る駐車場混雑状態判定装置(1)は、請求項1に記載の駐車場混雑状態判定装置であって、前記非駐車状態判定手段(33)は、前記車両(4)がイグニションをオンした状態で前記駐車場内に所定時間以上滞在する場合に、駐車場内において非駐車状態にあると判定することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る駐車場混雑状態判定装置(1)は、請求項1に記載の駐車場混雑状態判定装置であって、前記非駐車状態判定手段(33)は、前記車両(4)が前記駐車場内の通路領域に所定時間以上滞在する場合に、駐車場内において非駐車状態にあると判定することを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に係る駐車場混雑状態判定装置(1)は、請求項2又は請求項3に記載の駐車場混雑状態判定装置であって、前記車両(4)の滞在する駐車場の形状を取得する駐車場形状取得手段(33)と、前記駐車場形状取得手段により取得した駐車場の形状に基づいて前記所定時間を設定する時間設定手段(33)と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に係る駐車場混雑状態判定装置(1)は、請求項1に記載の駐車場混雑状態判定装置であって、前記非駐車状態判定手段(33)は、前記車両(4)が前記駐車場内の同一地点を複数回通過する場合に、駐車場内において非駐車状態にあると判定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に係る駐車場混雑状態判定装置(1)は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の駐車場混雑状態判定装置であって、前記混雑判定手段(33)によって混雑状態にあると判定された駐車場の情報をプローブ情報としてセンタ(3)に送信するプローブ情報送信手段(33)を有することを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に係る駐車場混雑状態判定方法は、車両(4)に関する車両情報を取得する車両情報取得ステップ(S1)と、前記車両情報取得ステップにより取得した車両情報に基づいて、前記車両が駐車場内において非駐車状態にあるか否かを判定する非駐車状態判定ステップ(S4)と、前記非駐車状態判定ステップによって前記車両が駐車場内において非駐車状態にあると判定された場合に、車両が滞在する前記駐車場が混雑状態にあると判定する混雑判定ステップ(S5)と、を有することを特徴とする。
【0013】
更に、請求項8に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに搭載され、車両(4)に関する車両情報を取得する車両情報取得機能(S1)と、前記車両情報取得機能により取得した車両情報に基づいて、前記車両が駐車場内において非駐車状態にあるか否かを判定する非駐車状態判定機能(S4)と、前記非駐車状態判定機能によって前記車両が駐車場内において非駐車状態にあると判定された場合に、車両が滞在する前記駐車場が混雑状態にあると判定する混雑判定機能(S5)と、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
前記構成を有する請求項1に記載の駐車場混雑状態判定装置によれば、センサやインフラが整備されていない中小規模の駐車場についても混雑状態を判定することが可能となる。また、混雑状態の判定結果を用いることによってユーザに現在利用可能な駐車場を適切に案内することが可能となる。
【0015】
また、請求項2に記載の駐車場混雑状態判定装置によれば、車両が駐車場内にイグニションをオンした状態で所定時間以上滞在する場合に、その駐車場が混雑状態にあると判定するので、車両が駐車待ちの為に駐車場内に留まっている状態を検出して、その駐車場の混雑状態を正確に判定することが可能となる。
【0016】
また、請求項3に記載の駐車場混雑状態判定装置によれば、車両が駐車場内の通路領域に所定時間以上滞在する場合に、その駐車場が混雑状態にあると判定するので、車両が駐車待ちの為に通路領域に長時間滞在している状態を検出して、その駐車場の混雑状態を正確に判定することが可能となる。
【0017】
また、請求項4に記載の駐車場混雑状態判定装置によれば、駐車場の形状に基づいて混雑状態の判定基準を変更するので、駐車場の規模や構造を考慮して駐車場毎に混雑状態を正確に判定することが可能となる。
【0018】
また、請求項5に記載の駐車場混雑状態判定装置によれば、車両が駐車場内の同一地点を複数回通過する場合に、その駐車場が混雑状態にあると判定するので、車両が駐車待ちの為に通路領域を周回している状態を検出して、その駐車場の混雑状態を正確に判定することが可能となる。
【0019】
また、請求項6に記載の駐車場混雑状態判定装置によれば、混雑状態にあると判定された駐車場の情報をプローブ情報としてセンタに送信し、他車両に対して提供することが可能となる。従って、駐車場を探している他車両は提供された情報に基づいて、混雑している駐車場を避けることが可能となり、利便性が向上する。
【0020】
また、請求項7に記載の駐車場混雑状態判定方法によれば、センサやインフラが整備されていない中小規模の駐車場についても混雑状態を判定することが可能となる。また、混雑状態の判定結果を用いることによってユーザに現在利用可能な駐車場を適切に案内することが可能となる。
【0021】
更に、請求項8に記載のコンピュータプログラムによれば、センサやインフラが整備されていない中小規模の駐車場についても混雑状態をコンピュータに判定させることが可能となる。また、混雑状態の判定結果を用いることによってユーザに現在利用可能な駐車場を適切に案内することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明に係る駐車場混雑状態判定装置について、ナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1を含む駐車場情報提供システム2の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る駐車場情報提供システム2を示した概略構成図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態に係る駐車場情報提供システム2は、プローブデータを収集し、収集したプローブ情報に基づく交通情報の作成・配信を行うプローブセンタ3と、プローブカーである車両4とから基本的に構成されている。
【0024】
ここで、プローブセンタ3は、全国各地を走行する各車両4から送信された走行軌跡や走行速度等を含むプローブ情報を収集して蓄積するとともに、蓄積されたプローブ情報を統計処理して渋滞情報等の交通情報を生成し、生成された交通情報(以下、プローブ統計交通情報という)を車両4に対して配信する交通情報配信センタである。また、本実施形態に係る駐車場情報提供システム2では、特にプローブ情報として駐車場の混雑度合いに関する情報についても収集し、車両4に対して配信する。
【0025】
また、車両4は全国の各道路を走行する車両であり、プローブカーとしてプローブセンタ3とともにプローブカーシステムを構成する。ここで、プローブカーシステムとは、車両をセンサとして情報を収集するシステムである。具体的には、車両が速度データをはじめ、ステアリング操作やシフト位置等の各システムの作動状況をGPSの位置情報とともに予め車両に搭載された携帯電話機やDCM等の車両用の通信モジュール5(以下、単に通信モジュール5という)を介してプローブセンタ3に送信し、センタ側でその収集データを様々な情報として再利用するシステムをいう。
【0026】
更に、車両4にはナビゲーション装置1が設置されている。ナビゲーション装置1は格納する地図データに基づいて自車位置周辺の地図を表示したり、プローブセンタ3から受信したプローブ統計交通情報を用いて設定された目的地までの経路の探索及び案内を行う車載機である。また、ナビゲーション装置1はプローブセンタ3から受信したプローブ統計交通情報や駐車場の混雑度合いに関する案内を利用者に対して提供することについても行う。
【0027】
続いて、駐車場情報提供システム2を構成するプローブセンタ3の構成について図2を用いてより詳細に説明する。図2は本実施形態に係る駐車場情報提供システム2の構成を示したブロック図である。
【0028】
プローブセンタ3は、図2に示すようにサーバ20と、サーバ20に接続された情報記録手段としてのプローブ情報DB24と、交通情報DB25と、駐車場混雑情報DB26と、地図情報DB27と、センタ通信装置28とを備える。
【0029】
サーバ20は、サーバ20の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU21、並びにCPU21が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、車両4から収集したプローブ情報を統計処理することによって各種交通情報を作成する交通情報作成処理、同じく車両4から収集したプローブ情報に基づいて現在の駐車場の混雑度合いに関する情報(以下、駐車場混雑情報という)を更新する駐車場情報更新処理(図5)、作成された交通情報や駐車場混雑情報を車両4へと配信する情報配信処理(図6)等を行うための各種の制御プログラムが記録されたRAM22、プローブセンタ3の備える各種装置の制御用のプログラムを記録するROM23等の内部記憶装置を備えている。
【0030】
また、プローブ情報DB24は、全国を走行する各車両4から収集したプローブ情報を累積的に記憶する記憶手段である。尚、本実施形態においては、車両4から収集されるプローブ情報として、特に駐車場の混雑度合いに関する情報が含まれる。
【0031】
また、交通情報DB25は、プローブ情報DB24に記憶されたプローブ情報に対する統計処理に基づいてサーバ20により生成されるプローブ統計交通情報を記憶する記憶手段である。ここで、プローブ統計交通情報に含まれる情報としては、リンクの進行方向、リンク旅行時間、平均車速、リンクの渋滞度等がある。
【0032】
また、駐車場混雑情報DB26は、プローブ情報DB24に記憶されたプローブ情報の内、特に駐車場の混雑度合いに関する情報に基づいて、サーバ20により生成及び更新される駐車場混雑情報を記憶する記憶手段である。ここで、駐車場混雑情報に含まれる情報としては、現在混雑状態にあると判定される駐車場に関する情報等がある。
【0033】
例えば、図3は駐車場混雑情報DB26の記憶領域の一例を示した図である。駐車場混雑情報DB26には、後述のように全国各地を走行する車両が備えるナビゲーション装置1によって混雑状態にあると判定された駐車場に関する情報が累積的に記憶される。
具体的には、図3に示すように、その駐車場について混雑状態にあると判定されたプローブ情報が最後にプローブセンタ3へと送信された“最終送信時刻”と、混雑状態にあると判定された駐車場を特定する“施設ID”とがそれぞれ記憶される。そして、後述するようにサーバ20は、駐車場混雑情報DB26に記憶された駐車場混雑情報に基づいて、混雑状態にあると判定される駐車場の周辺に位置する車両へと、その駐車場が混雑していることを案内する情報を配信する。
また、駐車場が混雑状態にあることを特定するプローブ情報が最後に車両4から送信された時刻(即ち“最終送信時刻”)から一定期間(例えば30分)経過すると、駐車場混雑情報DB26からその駐車場に関する情報は削除される。それによって、サーバ20では全国各地の駐車場について、常に最新の混雑度合いを把握することが可能となる。
【0034】
また、地図情報DB27は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、駐車場やイベント会場等の施設に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
【0035】
一方、センタ通信装置28は車両4とネットワーク8を介して通信を行う為の通信装置である。
【0036】
次に、車両4に搭載されたナビゲーション装置1の概略構成について図4を用いて説明する。図4は本実施形態に係るナビゲーション装置1を示したブロック図である。
図4に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、自車の現在位置を検出する現在位置検出部31と、各種のデータが記録されたデータ記録部32と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU33と、操作者からの操作を受け付ける操作部34と、操作者に対して地図や利用可能な駐車場等の情報を表示する液晶ディスプレイ35と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ36と、プログラムを記憶した記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ37と、プローブセンタ3やVICSセンタ等の情報センタとの間で通信を行う通信モジュール5と、から構成されている。また、ナビゲーションECU33には、自車のイグニションの操作(イグニションのオン又はオフ)を検出する為のイグニションスイッチ38が接続される。
【0037】
以下に、ナビゲーション装置1を構成する各構成要素について説明すると、現在位置検出部31は、GPS41、地磁気センサ42、車速センサ43、ステアリングセンサ44、方位検出部としてのジャイロセンサ45、高度計(図示せず)等からなり、現在の自車の位置、方位、自車の走行速度等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ43は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の車輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU33に出力する。そして、ナビゲーションECU33は発生するパルスを計数することにより車輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記5種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサのみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
【0038】
また、データ記録部32は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録されたナビ地図情報DB46、ナビ交通情報DB47、駐車場案内情報DB48、所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
【0039】
ここで、ナビ地図情報DB46は、基本的にプローブセンタ3の有する地図情報DB27と同じ構成を有しており、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ、ノード点に関するノードデータ、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、経路を探索するための探索データ、駐車場やイベント会場等の施設に関する施設データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
また、特に駐車場の施設データに関しては、位置座標や利用条件等に関する情報の他に、駐車場の形状(駐車場の面積、駐車場の収容台数、駐車場の駐車領域と通路領域とをそれぞれ区分する情報、立体駐車場である場合には総階数)について記憶されている。
【0040】
また、ナビ交通情報DB47は、プローブセンタ3から配信されたプローブ統計交通情報やVICSセンタから配信されたVICS情報を記憶する記憶手段である。そして、ナビゲーションECU33はナビ交通情報DB47に記憶された交通情報を用いて、経路探索や交通情報の案内を行う。
【0041】
また、駐車場案内情報DB48は、プローブセンタ3から配信された駐車場案内情報(即ち、現在混雑状態にある駐車場に関する情報)を記憶する記憶手段である。そして、ナビゲーションECU33は駐車場案内情報DB48に記憶された駐車場案内情報を用いて、目的地の駐車場が現在混雑状態にあると判定した場合には、その旨の案内を行う。また、現在利用可能な他の駐車場の案内を行うようにしても良い。
【0042】
更に、ナビゲーションECU(車両情報取得手段、非駐車状態判定手段、混雑判定手段、駐車場形状取得手段、時間設定手段、プローブ情報送信手段)33は、目的地が選択された場合に現在位置から目的地までの誘導経路を設定する誘導経路設定処理、駐車場の混雑度合いを判定する駐車場混雑判定処理、プローブセンタから配信された駐車場案内情報に基づいて駐車場の案内を行う駐車場案内処理等のナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットである。そして、演算装置及び制御装置としてのCPU51、並びにCPU51が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM52、ナビゲーション装置1の備える各種装置の制御用のプログラムを記録するROM53、ROM53から読み出したプログラムのほか、後述の駐車場混雑判定処理プログラム(図5参照)、駐車場案内処理プログラム(図6参照)等を記録するフラッシュメモリ54等の内部記憶装置を備えている。
【0043】
操作部34は、案内終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)から構成される。そして、ナビゲーションECU33は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、液晶ディスプレイ35の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。また、操作部34は案内開始地点としての出発地の入力にも用いられる場合がある。
【0044】
また、液晶ディスプレイ35は、車両の室内のセンターコンソール又はパネル面に備え付けられ、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在位置から目的地までの案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等を表示する。また、自車が目的地の周辺に位置する場合において、目的地の駐車場が混雑状態であると判定された場合には、その旨の案内を表示する。更に、利用可能な駐車場として目的地周辺にある混雑状態にないと判定された駐車場への案内も表示する。
【0045】
また、スピーカ36は、ナビゲーションECU33からの指示に基づいて案内経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。
【0046】
また、通信モジュール5は、携帯電話機やDCM等の車両用の通信モジュールである。そして、携帯電話通信網を介してプローブデータをプローブセンタ3へと送信するとともに、プローブセンタ3から送信された駐車場案内情報、交通情報等の各情報を受信する。
【0047】
続いて、前記構成を有する駐車場情報提供システム2を構成するナビゲーション装置1及びプローブセンタ3において実行する駐車場混雑判定処理プログラムについて図5に基づき説明する。図5は本実施形態に係る駐車場混雑判定処理プログラムのフローチャートである。ここで、駐車場混雑判定処理プログラムは所定期間毎(例えば200ms)に実行され、車両の滞在する駐車場の混雑度合いを判定し、プローブセンタ3へと送信するプログラムである。尚、以下の図5にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU33又はサーバ20が備えているRAM、ROM等に記憶されており、CPU51又はCPU21により実行される。
【0048】
先ず、ナビゲーション装置1により実行される駐車場混雑判定処理プログラムについて説明する。ステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU51は各種センサ41〜45の検出結果に基づいて自車の車両情報を取得する。ここで、S1で取得される車両情報としては、(a)GPS41により検出した自車の現在位置、(b)イグニッション状態(オン又はオフ)、(c)所定時間(例えば15分)以内における駐車場内の走行軌跡がある。尚、上記車両情報の内、自車の現在位置に関しては、CPU51はナビ地図情報DB46に記憶された地図情報に基づいてマップマッチング処理についても行い、自車の現在位置を地図上で特定する。また、上記S1が車両情報取得手段の処理に相当する。
【0049】
次に、S2においてCPU51は、自車周辺の駐車場に関する施設情報をナビ地図情報DB46から取得する。具体的には、(a)施設ID、(b)駐車場の位置座標、(c)駐車場の面積、(d)駐車場の駐車領域と通路領域とをそれぞれ区分する情報、(e)立体駐車場である場合には総階数について取得する。尚、上記S2が駐車場形状取得手段の処理に相当する。
【0050】
続いて、S3においてCPU51は、S2で取得した施設情報に基づいて後述のS4において(1)、(2)の判定基準となる所定時間を設定する。尚、S3の処理の詳細については後述する。
【0051】
その後、S4においてCPU51は、前記S1で取得した車両情報及びS2で取得した施設情報に基づいて、自車が駐車場内で非駐車状態にあるか否かを判定する。ここで、本実施形態に係るナビゲーション装置1では、以下の(1)〜(3)のいずれかの条件を満たす場合に自車が駐車場内において非駐車状態にあると判定する。
(1)イグニションをオンした状態で一の駐車場内に所定時間以上滞在した場合。
(2)駐車場内の通路領域に所定時間以上滞在した場合。
(3)駐車場進入後からイグニションがオフされるまでに駐車場内の同一地点を複数回通過する場合。
即ち、上記(1)の条件では、CPU51は自車両が駐車待ちの為に駐車場内に留まっている状態にあることを検出する。また、上記(2)の条件では、CPU51は自車が駐車待ちの為に通路領域に長時間滞在している状態を検出する。更に、上記(3)の条件では、CPU51は車両が駐車待ちの為に通路領域を周回している状態を検出する。
【0052】
ここで、前記S4において(1)、(2)の判定基準となる所定時間は、S2で取得した施設情報の内、特に駐車場の形状に基づいて設定される。具体的に、例えば駐車場の面積が大きいほど所定時間を長く設定する(100m以下:5分、100〜500m:10分、500m〜:20分)。また、自車の滞在する駐車場が立体駐車場である場合には、総階数が多いほど所定時間を長く設定する(2階:15分、3階:20分、4階〜:30分)。それにより、自車が駐車待ち状態にあるか否かを駐車場の形状に基づいて、正確に判定することが可能となる。尚、上記S3が時間設定手段の処理に相当し、S4が非駐車状態判定手段の処理に相当する。
【0053】
そして、前記S4において自車が所定時間以上の間、非駐車状態にあると判定された場合(S4:YES)には、CPU51は自車の滞在する駐車場が混雑状態にあり、自車が現在駐車待ち状態にあると判定する(S5)。尚、上記S5が混雑判定手段の処理に相当する。
【0054】
その後、S6においてCPU51は、前記S5で混雑状態にあると判定した駐車場に関する情報(具体的には駐車場を特定する施設ID)をプローブデータとしてプローブセンタ3へ送信する。そして、後述のようにプローブセンタ3は車両から送信されたプローブ情報に基づいて現在の駐車場の混雑度合いに関する駐車場混雑情報を更新する処理を行う。尚、上記S6がプローブ情報送信手段の処理に相当する。
【0055】
以下に、前記S4乃至S6の処理について具体例を挙げてより詳細に説明する。ここで、図7は施設60及び施設60に設置された駐車場61とその周囲道路状況を示した鳥瞰図である。
図7に示すように、駐車場61が満車であって、車両62が駐車場61内の通路領域に所定時間以上滞在することとなった場合には、車両62に搭載されたナビゲーション装置は駐車場61が混雑状態にあると判定する。そして、混雑状態にあると判定した駐車場61に関する情報をプローブセンタ3へと送信する。
【0056】
一方、前記S4において自車が所定時間以上の間、非駐車状態にないと判定された場合(S4:NO)には、当該駐車場混雑判定処理プログラムを終了する。
【0057】
次に、プローブセンタ3により実行される駐車場混雑判定処理プログラムについて説明する。先ず、S101においてCPU21は、前記S6で車両4から送信された混雑状態にあると判定された駐車場に関する情報を受信する。
【0058】
その後、S102においてCPU21は、前記S101で車両4から送信された混雑状態にあると判定された駐車場に関する情報に基づいて、駐車場混雑情報DB26に記憶された駐車場混雑情報を更新する。尚、駐車場混雑情報は既に図3を用いて説明したように、駐車場について混雑状態にあると判定されたプローブ情報が最後に車両4から送信された“最終送信時刻”と、混雑状態にあると判定された駐車場を特定する“施設ID”とがそれぞれ記憶される。
そして、前記S102の処理では、車両4から送信された駐車場が既に駐車場混雑情報DB26に記憶されている駐車場である場合には、その駐車場に対応する“最終送信時刻”のみを現在の時刻へと更新する。それに対して、車両4から送信された駐車場が駐車場混雑情報DB26に記憶されていない駐車場である場合には、その駐車場の施設IDと現在の時刻をそれぞれ“施設ID”及び“最終送信時刻”として新たに駐車場混雑情報DB26に記憶する。
その後、当該駐車場混雑判定処理プログラムを終了する。
【0059】
次に、前記構成を有する駐車場情報提供システム2を構成するナビゲーション装置1及びプローブセンタ3において実行する駐車場案内処理プログラムについて図6に基づき説明する。図6は本実施形態に係る駐車場案内処理プログラムのフローチャートである。ここで、駐車場案内処理プログラムは所定期間毎(例えば200ms)に実行され、前記した駐車場混雑判定処理プログラム(図5)によって混雑状態と判定された駐車場の周辺に位置する車両に対して、その旨を案内するプログラムである。尚、以下の図6にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーションECU33又はサーバ20が備えているRAM、ROM等に記憶されており、CPU51又はCPU21により実行される。
【0060】
先ず、プローブセンタ3により実行される駐車場案内処理プログラムについて説明する。S111においてCPU21は、駐車場混雑情報DB26を参照し、“最終送信時刻”から一定時間(例えば30分)以上経過している駐車場の駐車場混雑情報があるか否か、即ち、駐車場が混雑状態にあることを特定するプローブ情報が最後に車両4から送信された時刻から一定期間経過した駐車場があるか否か判定する。
【0061】
その結果、駐車場が混雑状態にあることを特定するプローブ情報が最後に車両4から送信された時刻から一定期間経過した駐車場があると判定された場合(S111:YES)には、CPU21は駐車場混雑情報DB26からその駐車場に関する駐車場混雑情報を削除する(S112)。それに対して、駐車場が混雑状態にあることを特定するプローブ情報が最後に車両4から送信された時刻から一定期間経過した駐車場がないと判定された場合(S111:NO)には、S113へと移行する。
【0062】
S113においてCPU21は、駐車場混雑情報DB26に記憶された駐車場混雑情報に基づいて、全国を走行する各車両4に現在混雑状態にある駐車場を案内する為の駐車場案内情報を生成する。ここで、駐車場案内情報に含まれる情報としては、現在混雑状態にある駐車場を特定する施設IDや位置座標等がある。
【0063】
そして、S114でCPU21は、前記S113で生成された駐車場案内情報を、全国を走行する各車両4の内、混雑状態にあると判定される駐車場の周辺(例えば駐車場のあるメッシュ及び隣接するメッシュ)に位置する車両へと配信する。尚、後述するように駐車場案内情報が配信された車両4に搭載されたナビゲーション装置1は、配信された駐車場案内情報に基づいて駐車場の案内を行うことが可能となる。
【0064】
次に、ナビゲーション装置1により実行される駐車場案内処理プログラムについて説明する。先ずS11においてCPU51は、前記S114でプローブセンタ3から配信される駐車場案内情報を受信する。
【0065】
続いて、S12においてCPU51は、前記S11で受信した駐車場案内情報に基づいて、駐車場の混雑情報を案内する。具体的には、目的地の駐車場が混雑状態である場合には、その旨の案内を液晶ディスプレイ35に表示したり、スピーカ36から出力する。更に、利用可能な駐車場として目的地周辺にある混雑状態にないと判定された駐車場への案内も行う。
【0066】
以下に、前記S12の案内処理について図7及び図8を用いてより詳細に説明する。
図7に示すように、駐車場61が満車であって、車両62が駐車場61内の通路領域に所定時間以上滞在することとなった場合には、車両62から駐車場61が混雑状態にあることを特定するプローブ情報が送信される。その後、プローブセンタ3は駐車場61の周辺に位置する車両63〜65に対して駐車場61が混雑状態にあることを案内する駐車場案内情報を配信する。その際、車両63〜65の内で施設60を目的地としている車両がある場合には、その車両の備えるナビゲーション装置1において目的地の駐車場が混雑状態であることを液晶ディスプレイ35やスピーカ36を用いて案内する。また、目的地周辺にあって混雑状態にないと判定される駐車場66についても案内する。
【0067】
ここで、図8は施設60を目的地としている車両が備えるナビゲーション装置1に表示される案内画面71を示した図である。図8に示すように案内画面71には、目的地である施設60の駐車場61が混雑状態にあることを案内する案内文72を表示する。更に、目的地周辺にあって混雑状態にないと判定される駐車場66へと誘導する案内も行う。それによって、ユーザは混雑状態にある駐車場61を避けて、現在利用可能な駐車場66への駐車が可能となる。
尚、施設60を目的地としている車両以外の車両においても、駐車場61が混雑していることを案内するようにしても良い。
【0068】
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1、ナビゲーション装置1による駐車場混雑状態判定方法及びナビゲーション装置1のナビゲーションECU33により実行されるコンピュータプログラムでは、自車両が駐車場内で所定時間以上の間、非駐車状態にあると判定された場合(S4:YES)には、現在自車両が滞在する駐車場が混雑状態にあると判定し(S5)、混雑状態にあると判定した駐車場に関する情報をプローブ情報としてプローブセンタ3へと送信する(S6)。一方、プローブセンタ3は受信したプローブ情報に基づいて混雑状態にある駐車場を案内する駐車場案内情報を生成し(S113)、生成した駐車場案内情報を混雑状態にあると判定された駐車場の周辺に位置する車両へと配信し(S114)、配信された車両のナビゲーション装置1では混雑状態にある駐車場に関する案内を行う(S12)ので、センサやインフラが整備されていない中小規模の駐車場についても、ナビゲーション装置1で混雑状態を判定することができ、また、その判定結果をプローブセンタ3を介して車両間で共有することが可能となる。それにより、ユーザに現在利用可能な駐車場を適切に案内することが可能となる。
また、駐車場の形状に基づいて混雑状態の判定基準を変更するので、駐車場の規模や構造を考慮して駐車場毎に混雑状態を正確に判定することが可能となる。
また、車両が駐車場内にイグニションをオンした状態で所定時間以上滞在する場合に、その駐車場が混雑状態にあると判定するので、車両が駐車待ちの為に駐車場内に留まっている状態を検出して、その駐車場の混雑状態を正確に判定することが可能となる。
また、車両が駐車場内の通路領域に所定時間以上滞在する場合に、その駐車場が混雑状態にあると判定するので、車両が駐車待ちの為に通路領域に長時間滞在している状態を検出して、その駐車場の混雑状態を正確に判定することが可能となる。
また、車両が駐車場内の同一地点を複数回通過する場合に、その駐車場が混雑状態にあると判定するので、車両が駐車待ちの為に通路領域を周回している状態を検出して、その駐車場の混雑状態を正確に判定することが可能となる。
更に、混雑状態にあると判定された駐車場の情報をプローブ情報としてプローブセンタ3に送信し、他車両に対して提供するので、駐車場を探している他車両は提供された情報に基づいて、混雑している駐車場を避けることが可能となり、利便性が向上する。
【0069】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではナビゲーション装置1において、車両が駐車場内で所定時間以上の間、非駐車状態にあることを検出し、滞在する駐車場が混雑状態にあるか否かを判定する処理(S4、S5)を行うこととしているが、これらの処理はプローブセンタ3が行うようにしても良い。但し、その場合には、車両4からプローブセンタ3へと、車両の現在位置座標に関する情報を送信する必要がある。また、上記処理(S4、S5)はナビゲーション装置1及びプローブセンタ3で分担して行うようにしても良い。
【0070】
また、ナビゲーション装置1が検出した他車両で利用可能な駐車場に関する情報は、プローブセンタ3を介することなく、車車間通信により他車両に提供するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本実施形態に係る駐車場情報提供システムを示した概略構成図である。
【図2】本実施形態に係る駐車場情報提供システムの構成を示したブロック図である。
【図3】駐車場混雑情報DB26の記憶領域の一例を示した図である。
【図4】本実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示したブロック図である。
【図5】本実施形態に係る駐車場混雑判定処理プログラムのフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る駐車場案内処理プログラムのフローチャートである。
【図7】混雑状態にあると判定された駐車場とその周囲道路状況を示した鳥瞰図である。
【図8】ナビゲーション装置において表示される案内画面を示した図である。
【符号の説明】
【0072】
1 ナビゲーション装置
2 駐車場情報提供システム
3 プローブセンタ
4 車両
33 ナビゲーションECU
51 CPU
52 RAM
53 ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に関する車両情報を取得する車両情報取得手段と、
前記車両情報取得手段により取得した車両情報に基づいて、前記車両が駐車場内において非駐車状態にあるか否かを判定する非駐車状態判定手段と、
前記非駐車状態判定手段によって前記車両が駐車場内において非駐車状態にあると判定された場合に、車両が滞在する前記駐車場が混雑状態にあると判定する混雑判定手段と、を有することを特徴とする駐車場混雑状態判定装置。
【請求項2】
前記非駐車状態判定手段は、前記車両がイグニションをオンした状態で前記駐車場内に所定時間以上滞在する場合に、駐車場内において非駐車状態にあると判定することを特徴とする請求項1に記載の駐車場混雑状態判定装置。
【請求項3】
前記非駐車状態判定手段は、前記車両が前記駐車場内の通路領域に所定時間以上滞在する場合に、駐車場内において非駐車状態にあると判定することを特徴とする請求項1に記載の駐車場混雑状態判定装置。
【請求項4】
前記車両の滞在する駐車場の形状を取得する駐車場形状取得手段と、
前記駐車場形状取得手段により取得した駐車場の形状に基づいて前記所定時間を設定する時間設定手段と、を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の駐車場混雑状態判定装置。
【請求項5】
前記非駐車状態判定手段は、前記車両が前記駐車場内の同一地点を複数回通過する場合に、駐車場内において非駐車状態にあると判定することを特徴とする請求項1に記載の駐車場混雑状態判定装置。
【請求項6】
前記混雑判定手段によって混雑状態にあると判定された駐車場の情報をプローブ情報としてセンタに送信するプローブ情報送信手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の駐車場混雑状態判定装置。
【請求項7】
車両に関する車両情報を取得する車両情報取得ステップと、
前記車両情報取得ステップにより取得した車両情報に基づいて、前記車両が駐車場内において非駐車状態にあるか否かを判定する非駐車状態判定ステップと、
前記非駐車状態判定ステップによって前記車両が駐車場内において非駐車状態にあると判定された場合に、車両が滞在する前記駐車場が混雑状態にあると判定する混雑判定ステップと、を有することを特徴とする駐車場混雑状態判定方法。
【請求項8】
コンピュータに搭載され、
車両に関する車両情報を取得する車両情報取得機能と、
前記車両情報取得機能により取得した車両情報に基づいて、前記車両が駐車場内において非駐車状態にあるか否かを判定する非駐車状態判定機能と、
前記非駐車状態判定機能によって前記車両が駐車場内において非駐車状態にあると判定された場合に、車両が滞在する前記駐車場が混雑状態にあると判定する混雑判定機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−193293(P2009−193293A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32800(P2008−32800)
【出願日】平成20年2月14日(2008.2.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】