説明

2−シアノピロリジンカルボキシアミド化合物

DPP−IV活性の阻害活性を有する式(I)の化合物またはその製薬学的に許容される塩である。従って、これら化合物は、NIDDMの様にDPP−IVが関与する疾患の治療に有用である:


[式中、
1およびX2は、それぞれ独立して低級アルキレンを示し;
3は、=CH2、=CHFまたは=CF2を示し;
1は置換基を示し;
2およびR3は、それぞれ独立してHまたは低級アルキルを示し;
nは、0、1、2、3または4を示す。]


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
【化1】

[式中、
1およびX2は、それぞれ独立して低級アルキレンを示し;
3は、=CH2、=CHFまたは=CF2を示し;
1は置換基を示し;
2およびR3は、独立してHまたは低級アルキルを示し;
nは、0、1、2、3または4を示す。]
【請求項2】
1が下記からなる群より選択されるものである請求項1の化合物:
(a) R4O−、ここでR4は、H、置換基αで置換されていてもよい低級アルキル、低級アルケニル、置換基αで置換されていてもよいアリール、または置換基αで置換されていてもよいヘテロアリールを示す;
(b) R56N−、ここでR5およびR6は、それぞれ独立してH、低級アルキル、低級アルカノイル、(低級アルキル)スルホニル、置換基αで置換されていてもよいアリールスルホニル、または置換基αで置換されていてもよいヘテロアリールスルホニルを示す;
(c) R7N=、ここでR7は、H、水酸基、低級アルコキシ、アリール部分が置換基αで置換されていてもよいアリール(低級アルキル)オキシ、またはヘテロアリール部分が置換基αで置換されていてもよいヘテロアリール(低級アルキル)オキシを示す;
(d) 飽和ヘテロシクリル;
(e) カルボキシ;
(f) スルホン酸基;
(g) ハロゲン;および
(h) オキソ。
【請求項3】
置換基αが下記からなる群より選択されるものである請求項2の化合物:
低級アルキル、
水酸基、
低級アルコキシ、
置換基βで置換されていてもよいアリールオキシ、
置換基βで置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、
アミノ、
(低級アルキル)アミノ,
ジ(低級アルキル)アミノ,
アリール部分が置換基βで置換されていてもよいアリールアミノ、
ヘテロアリール部分が置換基βで置換されていてもよいヘテロアリールアミノ、
(低級アルキル)スルホニルアミノ、
[ハロゲン化(低級アルキル)]スルホニルアミノ、
アリール部分が置換基βで置換されていてもよいアリールスルホニルアミノ、
ヘテロアリール部分が置換基βで置換されていてもよいヘテロアリールスルホニルアミノ、
ジ(低級アルキル)アミノスルホニルアミノ、
オキソ、
イミノ、
ヒドロキシイミノ、
(低級アルキル)スルホニル、
置換基βで置換されていてもよいアリールスルホニル、
置換基βで置換されていてもよいヘテロアリールスルホニル、
低級アルカノイル、
ハロゲン、
シアノ、
ニトロ、
カルボキシ;
上記置換基βは、低級アルキル、水酸基、低級アルコキシ、アミノ、(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、(低級アルカノイル)アミノ、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびカルボキシからなる群より選択されるものを示す。
【請求項4】
1が、水酸基、水酸基で置換されていてもよい低級アルコキシ、低級アルケニルオキシ、低級アルカノイルで置換されていてもよいアミノ、ハロゲン、オキソ、イミノおよびヒドロキシイミノからなる群から選択されるものである請求項3の化合物。
【請求項5】
1が、水酸基、アミノおよびハロゲンからなる群から選択されるものである請求項4の化合物。
【請求項6】
1が水酸基である請求項5の化合物。
【請求項7】
1がR4O−を示し、ここでR4は、置換基αで置換されていてもよい低級アルキル、置換基αで置換されていてもよいアリール、または置換基αで置換されていてもよいヘテロアリールを示し;
当該置換基αが、水酸基、アリールアミノ、ヘテロアリールアミノ、アリールスルホニルアミノ、ヘテロアリールスルホニルアミノ、オキソ、イミノ、ヒドロキシイミノ、低級アルカノイル、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびカルボキシからなる群より選択されるものである請求項3の化合物。
【請求項8】
1が、置換基αで置換されていてもよい低級アルコキシを示し;
当該置換基αが、水酸基、低級アルコキシ、アミノ、(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、(低級アルキル)スルホニルアミノ、[ハロゲン化(低級アルキル)]スルホニルアミノ、ジ(低級アルキル)アミノスルホニルアミノ、オキソ、イミノ、ヒドロキシイミノおよびカルボキシからなる群より選択されるものである請求項3の化合物。
【請求項9】
1が、置換基αで置換されていてもよい低級アルコキシを示し;
当該置換基αが、ヘテロアリール部分が置換基βで置換されていてもよいヘテロアリールアミノ、ヘテロアリール部分が置換基βで置換されていてもよいヘテロアリールスルホニルアミノおよびオキソからなる群より選択されるものであり;
当該置換基βが、低級アルキル、水酸基、低級アルコキシ、アミノ、(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルカノイル、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびカルボキシからなる群より選択されるものである請求項3の化合物。
【請求項10】
1が、置換基αで置換されていてもよいアリールオキシ、置換基αで置換されていてもよいヘテロアリールオキシ、および飽和ヘテロシクリルからなる群より選択されるものであり;
当該置換基αが、低級アルキル、水酸基、低級アルコキシ、アミノ、(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルカノイル、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびカルボキシからなる群より選択されるものである請求項3の化合物。
【請求項11】
1が、置換基αで置換されていてもよいアリールオキシ、および置換基αで置換されていてもよいヘテロアリールオキシからなる群より選択されるものであり;
当該置換基αが、低級アルキル、水酸基、低級アルコキシ、アミノ、(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルカノイル、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびカルボキシからなる群より選択されるものである請求項10の化合物。
【請求項12】
1がR56N−を示し、ここでR5およびR6が、それぞれ独立して(低級アルキル)スルホニル、置換基αで置換されていてもよいアリールスルホニル、または置換基αで置換されていてもよいヘテロアリールスルホニルを示し;
当該置換基αが、低級アルキル、水酸基、低級アルコキシ、アミノ、(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルカノイル、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびカルボキシからなる群より選択されるものである請求項3の化合物。
【請求項13】
1がR7N=を示し、ここでR7が、H、水酸基、低級アルコキシ、アリール部分が置換基αで置換されていてもよいアリール(低級アルキル)オキシを示し;
当該置換基αが、低級アルキル、水酸基、低級アルコキシ、アミノ、(低級アルキル)アミノ、ジ(低級アルキル)アミノ、低級アルカノイル、ハロゲン、シアノ、ニトロおよびカルボキシからなる群より選択されるものである請求項3の化合物。
【請求項14】
1およびX2が、それぞれ独立して(C1−C4)アルキレンである請求項1〜13の何れかの化合物。
【請求項15】
1およびX2が、それぞれ独立して(C1−C2)アルキレンである請求項1〜13の何れかの化合物。
【請求項16】
3が=CH2または=CHFである請求項1〜15の何れかの化合物。
【請求項17】
3が=CH2である請求項1〜15の何れかの化合物。
【請求項18】
2およびR3が、それぞれ独立してHまたは(C1−C4)アルキルである請求項1〜17の何れかの化合物。
【請求項19】
2およびR3が、それぞれ独立してHまたは(C1−C2)アルキルである請求項1〜17の何れかの化合物。
【請求項20】
2およびR3がHである請求項1〜17の何れかの化合物。
【請求項21】
nが1、2、3または4である請求項1〜20の何れかの化合物。
【請求項22】
nが1または2である請求項1〜20の何れかの化合物。
【請求項23】
nが1である請求項1〜20の何れかの化合物。
【請求項24】
下記から選択される化合物:
(2S)−1−{[(1S,3S,4S,5S,6R)−5,6−ジヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル塩酸塩;
(2S)−1−{[(1S,3S,4S,5R)−5−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.2]オクト−3−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル塩酸塩;
(2S)−1−{[(1R,3S,4S,6R)−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル塩酸塩;
(2S)−1−{[(1R,3S,4S,6S)−6−ヒドロキシ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル塩酸塩;
(2S)−1−{[(1R,3S,4S,6R)−6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル塩酸塩;
(2S)−1−{[(1R,3S,4S,6Z)−6−ヒドロキシイミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル塩酸塩;
N−((1R,3S,4S,6R)−3−{[(2S)−2−シアノ−1−ピロリジニル]カルボニル}−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−6−イル)アセトアミド塩酸塩;
(2S)−1−{[(1R,3S,4R,6R)−6−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−3−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル 二塩酸塩;
(2S)−1−{[(1R,4R,5R,7S)−4−ヒドロキシ−6−アザビシクロ[3.2.1]オクト−7−イル]カルボニル}−2−ピロリジンカルボニトリル塩酸塩。
【請求項25】
化合物(IV)を脱保護することを特徴とする化合物(I)の製造方法:
【化2】

[式中、
1およびX2は、それぞれ独立して低級アルキレンを示し;
3は、=CH2、=CHFまたは=CF2を示し;
1は置換基を示し;
2およびR3は、独立してHまたは低級アルキルを示し;
nは、0、1、2、3または4を示し;
1’は、必要に応じて本反応を阻害しない様に保護されているR1を示し;
Proは、アミノ基の保護基を示す。]
【請求項26】
式(1)の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
【化3】

[式中、
1は、−O−、−S−または=NR16を示し;
2は、=CHFまたは=CF2
11は、低級アルキル、または水酸基で置換された低級アルキルを示し;
12、R13、R14およびR15は、独立してH、低級アルキルを示し、またはR13およびR14は、互いに結合して低級アルキレンとなってもよく;
16は、低級アルキル、ヘテロアリール(置換基(i)で置換されていてもよい)または[直鎖低級アルキル]スルホニルを示し;
置換基(i)は、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、カルボキシ、水酸基、シアノおよびハロゲンからなる群より選択されるものを示す。]
【請求項27】
1が−O−である請求項26の化合物。
【請求項28】
1が−S−である請求項26の化合物。
【請求項29】
1が=NR16であり、R16がヘテロアリールである請求項26の化合物。
【請求項30】
16が含窒素ヘテロアリールである請求項29の化合物。
【請求項31】
2が=CHFである請求項26〜30の何れかの化合物。
【請求項32】
11が低級アルキルである請求項26〜31の何れかの化合物。
【請求項33】
12、R13、R14およびR15が、独立してHまたは低級アルキルである請求項26〜32の何れかの化合物。
【請求項34】
12およびR15が、独立してHまたはメチルであり、R13およびR14が互いに結合して(C1−C4)アルキレンとなってもよい請求項26〜32の何れかの化合物。
【請求項35】
式(2)の化合物またはその製薬学的に許容される塩。
【化4】

[式中、
1は、−O−、−S−または=NR24を示し;
2は、=CH2、=CHFまたは=CF2を示し;
21は、H、低級アルキル、または水酸基で置換された低級アルキルを示し;
22およびR23は、独立してH、低級アルキルを示し;
24は、低級アルキル、ヘテロアリール(置換基(ii)で置換されていてもよい)または[直鎖低級アルキル]スルホニルを示し;
ベンゼン環は、置換基(ii)で置換されていてもよく;
置換基(ii)は、低級アルキル、低級アルコキシ、アミノ、カルボキシ、水酸基、シアノおよびハロゲンからなる群より選択されるものを示す。]
【請求項36】
1が−O−である請求項35の化合物。
【請求項37】
1が=NR24であり、R24が低級アルキルである請求項35の化合物。
【請求項38】
2が=CHFである請求項35〜37の何れかの化合物。
【請求項39】
21がHである請求項35〜38の何れかの化合物。
【請求項40】
22およびR23がHである請求項35〜38の何れかの化合物。
【請求項41】
医薬として使用するためのものである請求項1〜24および26〜40の何れかの化合物。
【請求項42】
ヒトまたは動物のNIDDMを治療および/または予防するために用いるものである請求項41の化合物。
【請求項43】
請求項1〜24および26〜40の何れかの化合物を有効成分として含有する医薬。
【請求項44】
製薬学的に許容される担体または賦形剤と共に、請求項1〜24および26〜40の何れかの化合物を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項45】
請求項1〜24および26〜40の何れかの化合物からなるDPP−IV阻害剤。
【請求項46】
請求項1〜24および26〜40の何れかの化合物をヒトまたは動物に有効量投与する、NIDDMを治療および/または予防するための方法。
【請求項47】
ヒトまたは動物のNIDDMを治療および/または予防するための、請求項1〜24および26〜40の何れかの化合物の使用。
【請求項48】
請求項1〜24および26〜40の何れかの化合物を含む医薬組成物、並びに当該医薬組成物に関する記載物であって、化合物(I)がNIDDMを治療または予防するために使用され得るまたは使用されるべき旨が記載された記載物を含む製品。

【公表番号】特表2007−510619(P2007−510619A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518489(P2006−518489)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【国際出願番号】PCT/JP2004/016469
【国際公開番号】WO2005/042533
【国際公開日】平成17年5月12日(2005.5.12)
【出願人】(000006677)アステラス製薬株式会社 (274)
【Fターム(参考)】