説明

3次元半導体集積回路装置、その製造方法、それを用いたパッケージ化3次元半導体集積回路装置及びその実装方法。

【課題】製造歩留まりの優れた3次元半導体集積回路装置及びその製造方法、それを用いたパッケージ化3次元半導体集積回路装置及びその実装方法を提供する。
【解決手段】シリコン製半導体チップをベース部に機能素子が対向するように積層し、半導体チップの材質に近いポリシリコンで半導体チップを埋め込み、あたかも1枚のウエーハの如くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高集積化、高密度化に適した、3次元半導体集積回路装置、その製造方法、それを用いたパッケージ化3次元半導体集積回路装置及びその実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の電子機器の小型化、高機能化にともない、これらに搭載される半導体集積回路装置についても、高集積化、高密度化が求められている。
【0003】
このような要請に応えるものとして、複数の回路機能ブロックを立体的に集積した3次元半導体集積回路装置の開発が進められ、構造や製造方法について多くの提案がなされている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
図7に示すのは、従来の3次元半導体集積回路装置の一例である。機能素子71が形成されたベース部70に、機能素子72が形成された半導体チップ73が対向して積層されている。半導体チップ73の外形は、ベース部70と等しくなるよう加工されている。半導体チップ73を貫通して機能素子72に接続する貫通電極74が形成されている。さらに、機能素子75が形成された半導体チップ76が、機能素子75と貫通電極74が接続するように積層されている。半導体チップ76を貫通して機能素子75に接続する貫通電極77が形成されている。
【0005】
このような3次元半導体集積回路装置の積層方式として、機能素子を形成したウエーハを、ベース部に機能素子が対向するように貼り合わせ、ウエーハ裏面から機能素子面と裏面を電気的に接続する貫通電極を形成するウエーハ積層方式と、貫通電極が形成された単一のウエーハをダイシング加工して固片化し、分離、分割した良品チップを積層するチップ積層方式が知られている。
【0006】
貼り合わせ方式では、ベース部は土台となるもので、例えばウエーハとして形成され、所望の機能素子が形成されている。ここで、機能素子とは、例えばトランジスタ、デバイス、配線等が能動領域として形成されたものである。
【0007】
この土台となるウエーハの上に、機能素子を形成した第1の半導体ウエーハを、機能素子が対向するように貼り合わせる。貼り合わせたウエーハの裏面から、例えばエッチングにより貫通孔を形成し、その貫通孔に導電性材料を埋め込んで貫通電極を形成して、電気経路を確保するものである。以上の工程を所望の段数重ねて行う。そして、例えばブレードダイシング法によりカットして、固片化した3次元半導体集積回路装置とするものである。この方式は、貫通孔及び貫通電極の形成が、ウエーハレベルで行える点が、製造プロセス上、有利といえるものである。
【0008】
チップ積層方式では、既に表裏面に電気的経路を形成した半導体チップを、所望段、チップ単位で積層するものである。良品の半導体チップのみで3次元半導体集積回路装置に構成していくものである。
【特許文献1】特開2001−250913号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上述したウエーハ積層プロセスでは、積層数が増える程、各層のウエーハ歩留まりが影響し、最終的な3次元半導体集積回路装置の歩留まりが低下し、径の異なるウエーハを積層することはできないという問題点があった。また、チップ積層プロセスにおいても、基本的に半導体チップのサイズをそろえることが必要であり、サイズの異なる半導体チップの積層には制約があった。
【0010】
本発明は、上記事情によりなされたもので、その目的は、高集積化、高密度化に適し、製造歩留まりの優れた3次元半導体集積回路装置、その製造方法、それを用いたパッケージ化3次元半導体集積回路装置及びその実装方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様によれば、表面上に機能素子が形成されたベース部と、第1の機能素子が形成され、前記ベース部の機能素子に対向して積層される第1の半導体チップと、この第1の半導体チップを覆って埋め込み、前記ベース部の外形と略同寸に形成される第1の充填部材と、前記第1の半導体チップ及び前記第1の充填部材を貫通し、前記第1の機能素子に接続される第1の貫通電極と、第2の機能素子が形成され、前記第1の貫通電極に接続して積層される第2の半導体チップと、この第2の半導体チップを覆って埋め込み、前記ベース部の外形と略同寸に形成される第2の充填部材と、前記第2の半導体チップ及び前記第2の充填部材を貫通し、第2の機能素子に接続する第2の貫通電極とから、構成されていることを特徴とする3次元半導体集積回路装置が提供される。
【0012】
また、本発明の別の一態様によれば、表面上に機能素子が複数箇所に形成されているベース部と機能素子が形成された複数の半導体チップを用意し、前記ベース部の各機能素子に対向させて第1層目の半導体チップを積層する第1の工程と、前記第1層目の半導体チップの全体を覆うように充填部材で埋め込み、充填部材の端部は、前記ベース部の外形と略等しくなるようにする第2の工程と、前記充填部材及び前記第1層目の半導体チップを貫通する第1の貫通孔を形成する第3の工程と、前記第1の貫通孔を埋め込んで、第1の貫通電極を形成する第4の工程と、前記機能素子が形成された半導体チップを、第1の貫通電極にコンタクトさせて第2層目の半導体チップを積層する第5の工程と、前記第2層目の半導体チップの全体を覆うように充填部材で埋め込み、充填部材の端部は、ベース部の外形と略等しくなるようにする第6の工程と、前記充填部材及び前記第2層目の半導体チップを貫通する第2の貫通孔を形成する第7の工程と、前記第2の貫通孔を埋め込んで、第2の貫通電極を形成する第8の工程と、前記第5乃至第8の工程を所定の段数積層となるまで繰り返して出来た、所望の3次元半導体集積回路装置の集合体をカットする第9の工程、を具備することを特徴とする3次元半導体集積回路装置の製造方法が提供される。
【0013】
また、本発明の別の一態様によれば、本発明の態様にかかる3次元半導体集積回路装置を、フリップチップ接続、ワイヤーボンディング接続またはW−CSP(Wafer Level Chip Size Package)法のいずれかで封止したことを特徴とするパッケージ化3次元半導体集積回路装置が提供される。
【0014】
また、本発明の別の一態様によれば、本発明の態様にかかる3次元半導体集積回路装置の前記ベース部をヒートスプレッダに接着し、3次元半導体集積回路装置の側面を前記ヒートスプレッダ上に取り付けた電磁シールド材に付着させたことを特徴とする3次元半導体集積回路装置の実装方法が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、径の異なるウエーハであっても、またサイズの異なるチップであっても積層できるので、製造歩留まりの優れた3次元半導体集積回路装置及びその製造方法、それを用いたパッケージ化3次元半導体集積回路装置及びその実装方法が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、各図において同一箇所には同一の符号を付し、重複した説明は省略する。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る3次元半導体集積回路装置の略断面図である。ここでは、一例として3層から成る3次元半導体集積回路装置100について説明する。
【0018】
この3次元半導体集積回路装置100は、基本的に、表面上に機能素子11が形成されたベース部10と、第1の機能素子12が形成され、ベース部10の機能素子11に対向して積層される第1の半導体チップ13と、第1の半導体チップ13を覆いベース部11の外形と略同寸に形成される第1の充填部材14と、第1の半導体チップ13及び第1の充填部材14を貫通し、第1の機能素子12に接続される第1の貫通電極15と、第2の機能素子16が形成され、第1の貫通電極15に接続して積層される第2の半導体チップ17と、第2の半導体チップ17を覆いベース部11の外形と略同寸に形成される第2の充填部材18と、第2の半導体チップ17及び第2の充填部材18を貫通し、第2の機能素子16に接続する第2の貫通電極19とから、構成されている。それぞれの貫通電極が形成される貫通孔の側壁は絶縁膜で被覆されていることが好適である。
【0019】
それぞれの機能素子は、例えばトランジスタ、デバイス、配線等から成る能動領域として形成される。
【0020】
3次元半導体集積回路装置100の土台となるベース部11には、必ずしも機能素子が形成されている必要はない。所望の3次元半導体集積回路装置の回路構成により、例えばダミーウエーハのように機能素子が形成されていないものをベース部11とし、その上に第1の半導体チップ13を積層することでもよい。この場合には、第1の半導体チップ13の機能素子12は、ベース部11上の所定の位置に積層されることになる。
【0021】
それぞれの半導体チップ13,17は、例えば、シリコンで形成することができる。埋め込み用の充填部材14,18は、ポリシリコンで形成することができる。
【0022】
また、それぞれの半導体チップ13,17は、絶縁膜上に薄いシリコン単結晶層を形成した半導体基板であるSOI(Silicon on Insulator)で形成してもよい。半導体チップ13,17がSOIで形成されている場合には、充填部材14,18はCVDによるSiOが好適である。尚、それぞれの半導体チップ13,17は、例えば大径なウエーハから切り出された完動の良品のチップである。
【0023】
貫通電極15,19は、例えばCu、W、Ni等の金属材料あるいはポリシリコンやメタルシリコンを埋め込んで形成することができる。
【0024】
上記のように構成された3次元半導体集積回路装置100では、それぞれの半導体チップ間が半導体チップの材質に近い材料で埋め込まれている。すなわち、埋め込み材料が(1)等質または同質の材料である、(2)熱膨張係数が近似している、ことからプロセス処理の際、同一の処理を施すことができる。したがって、あたかも単一のウエーハと同視できることから、貫通電極の形成に伴う、貫通孔の形成がウエーハレベルでのプロセスで行うことができる。尚、切り出して固片化した3次元半導体集積回路装置の端面は、単結晶層と多結晶層またはアモルファス層という膜質になっている。
【0025】
さらに、半導体チップレベルで積層形成されるので、半導体チップの切り出し前のウエーハ径の違いは、何ら支障とはならない。また、個々の半導体チップのサイズ自体が異なるものであっても、積層形成が容易にできる。
【0026】
次に、図2により、上記した3次元半導体集積回路装置100の製造方法について説明する。図2は、製造工程を示す略断面図である。図2(A)に示すように、まず、3次元半導体集積回路装置の土台となる、例えばシリコンから成るベース部10を用意する。この例に示すベース部10では、その表面上には、機能素子11が例えばトランジスタ、デバイス、配線等から成る能動領域として複数箇所に形成されている。ベース部10が大口径の場合には、最終的に得られる3次元半導体集積回路装置の数量が多くなる。
【0027】
次に、機能素子12が形成された半導体チップ13を、ベース部10の各機能素子11に対向させて積層する。図2(A)に示す積層工程は、例えば周知のフリップチップ接続で行うことができる。ベース部10の機能素子11と半導体チップ13の機能素子12との対向の詳細は、所望の3次元半導体集積回路装置の回路構成によって定められる。
【0028】
次いで、半導体チップ13の全体を覆うように充填部材14で埋め込む。ここでは、半導体チップ13がシリコン製なので、充填部材14は、例えばCVD法で形成されるポリシリコンとする。充填部材14の端部は、ベース部10の外形と略等しくなるように埋め込む。積層したものが、あたかも1枚のウエーハとして取り扱うことができるようにするためである。
【0029】
次いで、図2(B)に示すように、充填部材14及び半導体チップ13を貫通する貫通孔20を形成する。貫通孔20の形成には、例えば、フォトリソグラフィとドライエッチング技術を用いる。
【0030】
次に、図2(C)に示すように、貫通孔20を埋め込んで、貫通電極15を形成する。電極材料としてWを選択したときは、例えばCVD法によって電極の形成ができる。尚、貫通孔20の側壁には、電極形成に先立ち、例えば、CVD法で形成されるSiO絶縁膜、次にTiNでバリア層を形成しておくのが好適である。
【0031】
次いで、図2(D)に示すように、機能素子が形成された3層目の半導体チップ17を、貫通電極15にコンタクトさせて積層する。ここでの積層もフリップチップ接続で行うことができる。尚、貫通電極15は、充填部材14の任意の位置に延び、いわゆる再配線されていても良い。
【0032】
次に、図2(E)に示すように、3層目の半導体チップ17の全体を覆うように充填部材19で埋め込む。半導体チップ17がシリコン製なので、充填部材をポリシリコンとし、充填部材19の端部は、ベース部10の外形と略等しくなるようにするのは、上記と同様である。
【0033】
次いで、図2(F)に示すように、充填部材19及び半導体チップ17を貫通する貫通孔21を形成する。
【0034】
このような工程を所定の段数積層となるまで繰り返し、所望の3次元半導体集積回路装置の集合体が出来上がる。これを、図2(G)に示すように、例えばブレードダイシング法によりカットして、固片化する。
【0035】
次に、固片化した3次元半導体集積回路装置は、各種の手法により、封止ないしはパッケージ化することができる。
【0036】
図3は、フリップチップ接続の例を示している。例えば3次元半導体集積回路装置の最上層(ベース部の反対側)の貫通電極を基板の表面上に形成された突起バンプに接続するものである。突起バンプは、例えばはんだバンプ、金めっきバンプ、金スタッドバンプのいずれでもよい。基板の裏面側には、はんだボールが形成されている。フリップチップ接続は、配線経路の最短化に好適である。
【0037】
図4は、ワイヤーボンディング接続の例を示している。この例では、基板の表面上に固片化した3次元半導体集積回路装置を載置し、三次元半導体集積回路装置の最上層(ベース部の反対側)の貫通電極、あるいは貫通電極から充填部材上に延ばされた再配線(図示せず)と、例えば金ワイヤ接続し、モールド樹脂で封止するものである。基板の裏面側には、はんだボールが形成されている。
【0038】
図5は、W−CSP(Wafer Level Chip Size Package)の例を示している。半導体ウエーハ上での再配線加工を行う加工技術を利用するもので、固片化した3次元半導体集積回路装置をウエーハ状態でパッケージ工程を取扱い、電極形成・再配線・樹脂封止を行うことによって、パッケージの小型軽量化を図るものである。
【0039】
3次元半導体集積回路装置の最上層(ベース部の反対側)に現出している貫通電極上へめっき処理を施す。例えば、無電解ニッケル・金めっき処理が好適である。次いで、銅めっきにより、電極部から再配線層を形成する。再配線パターンを描くため、例えば絶縁性のフォトレジストであるポリイミドをコーティング、露光処理した後、銅めっきするのが好適である。次いで、例えばフォトリソグラフィ法によりパターンを形成し、銅めっきにより銅ポストを形成する。銅ポストは、温度変化や衝撃により、基板とチップ内に発生する応力を緩和する役目を果たす。
【0040】
図6は、3次元半導体集積回路装置の実装の一例を示す図である。
【0041】
本発明にかかる3次元半導体集積回路装置の側面は充填部材で埋め込まれており、しかもフラットになっている。そこで、3次元半導体集積回路装置の下面側をヒートスプレッダに接着する。これにより、伝熱面が拡大できるので、十分な放熱効果が得られる。ヒートスプレッダは、例えばAl薄板,Cu薄板が好適である。3次元半導体集積回路装置の側面は、ヒートスプレッダ上に取り付けた電磁シールド材に付着させる。これにより、3次元半導体集積回路装置自身がノイズを出さず、あるいはノイズを拾わなくなるので、ノイズマージンが大きくなり、デバイス特性が良好なものとなる。尚、3次元半導体集積回路装置と電磁シールド材の間に絶縁膜、例えばlow k膜を介在させてもよい。
【0042】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の実施形態に係る3次元半導体集積回路装置の構成を示す図。
【図2】本発明の実施形態に係る3次元半導体集積回路装置の製造工程を示す略断面図である。
【図3】本発明の3次元半導体集積回路装置のフリップチップ接続の例を示す図である。
【図4】本発明の3次元半導体集積回路装置のワイヤーボンディング接続の例を示す図である。
【図5】本発明の3次元半導体集積回路装置のW−CSPの例を示す図である。
【図6】本発明の3次元半導体集積回路装置の実装の一例を示す図である。
【図7】従来の3次元半導体集積回路装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
【0044】
10・・・ベース部、11・・・機能素子、12・・・第1の機能素子、13・・・第1の半導体チップ、14・・・第1の充填部材、15・・・第1の貫通電極、16・・・第2の機能素子、17・・・第2の半導体チップ、18・・・第2の充填部材、19・・・第2の貫通電極、100・・・3次元半導体集積回路装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面上に機能素子が形成されたベース部と、第1の機能素子が形成され、前記ベース部の機能素子に対向して積層される第1の半導体チップと、この第1の半導体チップを覆って埋め込み、前記ベース部の外形と略同寸に形成される第1の充填部材と、前記第1の半導体チップ及び前記第1の充填部材を貫通し、前記第1の機能素子に接続される第1の貫通電極と、第2の機能素子が形成され、前記第1の貫通電極に接続して積層される第2の半導体チップと、この第2の半導体チップを覆って埋め込み、前記ベース部の外形と略同寸に形成される第2の充填部材と、前記第2の半導体チップ及び前記第2の充填部材を貫通し、第2の機能素子に接続する第2の貫通電極とから、構成されていることを特徴とする3次元半導体集積回路装置。
【請求項2】
ベース部と、第1の機能素子が形成され、ベース部に積層される第1の半導体チップと、この第1の半導体チップを覆って埋め込み、前記ベース部の外形と略同寸に形成される第1の充填部材と、前記第1の半導体チップ及び前記第1の充填部材を貫通し、前記第1の機能素子に接続される第1の貫通電極と、第2の機能素子が形成され、前記第1の貫通電極に接続して積層される第2の半導体チップと、この第2の半導体チップを覆って埋め込み、前記ベース部の外形と略同寸に形成される第2の充填部材と、前記第2の半導体チップ及び前記第2の充填部材を貫通し、前記第2の機能素子に接続する第2の貫通電極とから、構成されていることを特徴とする3次元半導体集積回路装置。
【請求項3】
前記半導体チップ、前記充填部材、前記貫通電極が3層以上に亘って形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の3次元半導体集積回路装置。
【請求項4】
前記機能素子は、トランジスタ、デバイス、配線等から成る能動領域として形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の3次元半導体集積回路装置。
【請求項5】
前記半導体チップがシリコンで形成され、前記充填部材がポリシリコンで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の3次元半導体集積回路装置。
【請求項6】
前記半導体チップがSOIで形成され、前記充填部材がSiOで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の3次元半導体集積回路装置。
【請求項7】
前記貫通電極は、Cu、W、Ni、Au、Alやそれらの合金から選ばれる金属材料又はポリシリコン又はメタルシリコンを埋め込んで形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の3次元半導体集積回路装置。
【請求項8】
表面上に機能素子が複数箇所に形成されているベース部と機能素子が形成された複数の半導体チップを用意し、
前記ベース部の各機能素子に対向させて第1層目の半導体チップを積層する第1の工程と、
前記第1層目の半導体チップの全体を覆うように充填部材で埋め込み、充填部材の端部は、前記ベース部の外形と略等しくなるようにする第2の工程と、
前記充填部材及び前記第1層目の半導体チップを貫通する第1の貫通孔を形成する第3の工程と、
前記第1の貫通孔を埋め込んで、第1の貫通電極を形成する第4の工程と、
前記機能素子が形成された半導体チップを、第1の貫通電極にコンタクトさせて第2層目の半導体チップを積層する第5の工程と、
前記第2層目の半導体チップの全体を覆うように充填部材で埋め込み、充填部材の端部は、ベース部の外形と略等しくなるようにする第6の工程と、
前記充填部材及び前記第2層目の半導体チップを貫通する第2の貫通孔を形成する第7の工程と、
前記第2の貫通孔を埋め込んで、第2の貫通電極を形成する第8の工程と、
前記第5乃至第8の工程を所定の段数積層となるまで繰り返して出来た、所望の3次元半導体集積回路装置の集合体をカットする第9の工程、
を具備することを特徴とする3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項9】
ベース部と機能素子が形成された複数の半導体チップを用意し、
前記ベース部に第1層目の半導体チップを積層する第1の工程と、
前記第1層目の半導体チップの全体を覆うように充填部材で埋め込み、充填部材の端部は、前記ベース部の外形と略等しくなるようにする第2の工程と、
前記充填部材及び前記第1層目の半導体チップを貫通する第1の貫通孔を形成する第3の工程と、
前記第1の貫通孔を埋め込んで、第1の貫通電極を形成する第4の工程と、
前記機能素子が形成された半導体チップを、第1の貫通電極にコンタクトさせて第2層目の半導体チップを積層する第5の工程と、
前記第2層目の半導体チップの全体を覆うように充填部材で埋め込み、充填部材の端部は、ベース部の外形と略等しくなるようにする第6の工程と、
前記充填部材及び前記第2層目の半導体チップを貫通する第2の貫通孔を形成する第7の工程と、
前記第2の貫通孔を埋め込んで、第2の貫通電極を形成する第8の工程と、
前記第5乃至第8の工程を所定の段数積層となるまで繰り返して出来た、所望の3次元半導体集積回路装置の集合体をカットする第9の工程、
を具備することを特徴とする3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項10】
前記半導体チップの積層工程は、フリップチップ接続で行うことを特徴とする請求項8または9記載の3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項11】
前記貫通孔の形成工程は、フォトリソグラフィとドライエッチング技術を用いることを特徴とする請求項8または9記載の3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項12】
前記半導体チップがシリコンで形成され、前記充填部材がポリシリコンで形成されることを特徴とする請求項8または9記載の3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項13】
前記半導体チップがSOIで形成され、前記充填部材がSiOで形成されることを特徴とする請求項8または9記載の3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項14】
前記貫通電極は、Cu、W、Ni、Au、Alやそれらの合金から選ばれる金属材料又はポリシリコン又はメタルシリコンを埋め込んで形成されることを特徴とする請求項8または9記載の3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項15】
前記貫通電極は、Wを材料とし、CVD法によって形成されることを特徴とする請求項14記載の3次元半導体集積回路装置の製造方法。
【請求項16】
請求項1または2記載の3次元半導体集積回路装置を、フリップチップ接続により、封止したことを特徴とするパッケージ化3次元半導体集積回路装置。
【請求項17】
請求項1または2記載の3次元半導体集積回路装置を、ワイヤーボンディング接続により、封止したことを特徴とするパッケージ化3次元半導体集積回路装置。
【請求項18】
請求項1または2記載の3次元半導体集積回路装置を、W−CSP(Wafer Level Chip Size Package)法により、封止したことを特徴とするパッケージ化3次元半導体集積回路装置。
【請求項19】
請求項1または2記載の3次元半導体集積回路装置の前記ベース部をヒートスプレッダに接着し、3次元半導体集積回路装置の側面を前記ヒートスプレッダ上に取り付けた電磁シールド材に付着させたことを特徴とする3次元半導体集積回路装置の実装方法。
【請求項20】
前記ヒートスプレッダは、Al板またはCu板またはNi板やそれらの合金で形成される金属板のいずれかであることを特徴とする請求項19記載の3次元半導体集積回路装置の実装方法。
【請求項21】
前記3次元半導体集積回路装置と前記電磁シールド材との間に絶縁膜を介在させたことを特徴とする請求項19記載の3次元半導体集積回路装置の実装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−73826(P2007−73826A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−260774(P2005−260774)
【出願日】平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願人】(503456832)株式会社ザイキューブ (36)
【Fターム(参考)】