説明

AVデータ合成装置、AVデータ合成プログラム、およびAVデータのデータ構造

【課題】複数のAVデータに対するユーザの操作を簡略化する。
【解決手段】AVデータ合成装置100は、AVデータに記載された合成パラメータ情報および合成処理手順情報に基づいてAVデータ記憶部102を検索し、取得されたパラメータに対応して合成処理の対象のAVデータを抽出する。合成されたAVデータは、AVデータレイアウト部109によって決定されたレイアウトに従って、AVデータ再生部104で再生される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はAVデータ合成装置、AVデータ合成プログラム、およびAVデータのデータ構造に関し、特に、ユーザ操作を簡略化にすることのできるAVデータ合成装置、AVデータ合成プログラム、およびAVデータのデータ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
昨今の携帯電話の高機能化はめざましく、インターネット接続機能は言うまでもなく、カメラ機能、GPS(Global Positioning System)を利用した位置情報処理機能、いわゆるナビゲーションと言われる道案内機能など、電話機としての単なる通話機能だけではなく多岐に渡る様々な機能をユーザに提供するようになっている。このような機能をユーザに利用させるために、一般に、携帯電話等の情報処理装置においてAVデータが再生される。
【0003】
ここで、AVデータとは、ユーザ操作に基づいたパラメータを所定の機能に渡して処理を実行させ、その結果をユーザに提示するための操作フォーマットとしてのデータであり、レンダリング情報とユーザ入力補助情報とを含んで構成されるデータを指す。レンダリング情報は、音声・画像・文字などの再生方法を記述した情報である。ユーザ入力補助情報は、たとえば画面を遷移させるためのリンクや、複数の選択肢の中から希望の選択肢を選択するためのセレクトボックス等を通して行なわれるユーザからの入力パラメータの処理方法を定義する。
【0004】
情報処理装置においてAVデータが再生されることでユーザ操作のためのガイダンスが表示される。ユーザは、再生されたAVデータのガイダンス表示に沿ってメニューを選択することで、所望の機能を利用することができる。
【0005】
しかしながら、携帯電話が高機能化するに伴ってメニューがますます階層化されるようになってきている。そのため、ユーザは所望する処理を行なうために携帯電話でどのような操作を行なえばよいかがわかりにくくなってきている。
【0006】
このような問題に対する解決策の1つとして、特許文献1は、テンプレートを用いることで、端末に備えられているカメラ、マイク、および住所録など各種機能を利用してマルチメディアコンテンツを容易に作成できる、携帯電話や携帯端末などのマルチメディアデータ処理装置を提案している。特許文献1で提案されているマルチメディアデータ処理装置でマルチメディアコンテンツを作成するためにテンプレートが再生されると、テンプレート内に記述されたスクリプトによってマルチメディアデータ処理装置の各種機能が時系列で順に呼出される。そのため、ユーザは、所定のタイミングでユーザインタフェースに従って操作するだけで、マルチメディアコンテンツを容易に作成することができる。
【0007】
このようなテンプレートは、単にマルチメディアコンテンツを作成するためのユーザインタフェースだけではなく、様々なサービスのユーザインタフェースとして利用することも可能である。たとえば、このテンプレートを価格調査サービスのユーザインタフェースとして適用すると、テンプレートに従ってユーザが所望する製品の型番を入力し、その入力結果を販売業者のサーバに送信して販売価格を要求するようにできる。そうすることで、ユーザはその製品の現在の販売価格を知ることができる。また、ユーザが日記やエッセイ、ニュースに対する論評などを定期的にインターネット上で公開するウェブログ(web log)サービスに適用すると、テンプレートに従ってテキストを入力した後にカメラで写
真を撮影することによって、テキストや写真を含むウェブログの記事をサーバにアップロードするようにできる。そうすることで、ユーザは簡単にウェブログの記事をアップロードすることができる。また、サービスの提供元は、テンプレートをメール・インターネット・放送などを媒介してユーザ間に流通させることによって、ユーザがサービスを利用する機会を増やすことができる。
【0008】
しかしながら、たとえば前述の価格調査サービスにテンプレートを適用する場合、ユーザが同一の商品に対して複数の販売業者における販売価格を知りたいと思ったときには、ユーザはそれぞれの販売業者から提供されている価格調査サービス用のテンプレートに同一の型番を何度も入力しなければならず、入力操作の手間がかかる。
【0009】
ところで、特許文献2は、共通の入力データをユーザが選択した複数のアプリケーションに関して互いに連携させることのできるWWWアプリケーション統合実行装置および方法を提案している。ユーザは、共通の入力画面の入力フィールドにデータを入力するだけで、個々のWWWアプリケーションの入力フィールドに個別にデータを入力することなく、複数のWWWアプリケーションを実行することができる。
【0010】
そこで上記問題に対する解決策の1つとして、特許文献1に提案されているテンプレートを特許文献2に提案されている共通入力画面として利用することが考えられる。テンプレートを共通入力画面として利用する。
【特許文献1】特開2004−343683号公報
【特許文献2】特開2004−206421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、特許文献1に提案されているテンプレートを特許文献2に提案されている共通入力画面として利用した場合、次のような問題が生じる。
【0012】
特許文献2で提案されている共通入力画面は、ユーザごとに予め定義された、WWWアプリケーションに関する情報、および入力フィールドに関する情報を基に生成された、ユーザ固有の画面である。上記テンプレートのように、ユーザがメール・インターネット・放送などを介して新たなテンプレートを取得する、という使い方が想定されておらず、複数のテンプレートへの入力を1つの共通入力画面から行なうためには、共通入力画面から利用できるWWWアプリケーションを新たに追加する必要がある。そのためには、WWWアプリケーションに関する情報などを更新する必要性があり、処理が煩雑であるという問題がある。
【0013】
本発明は、複数のAVデータに同一内容の操作を行なう際の、ユーザの操作の手間を省いてユーザ操作を簡略化することのできるAVデータ合成装置、AVデータ合成プログラム、およびAVデータのデータ構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、AVデータ合成装置は、パラメータを用いて合成処理するための合成処理手順情報を含んだ第1AVデータを記憶するAVデータ記憶手段と、パラメータを取得するパラメータ取得手段と、AVデータ記憶手段を検索し、合成処理手順情報を参照してそのパラメータに対応する第1AVデータを抽出するAVデータ検索手段と、第1AVデータに対してそのパラメータを用いて合成処理を行なうAVデータ合成手段と、AVデータ合成手段によって合成された第1AVデータを再生するAVデータ再生手段とを備える。
【0015】
さらに、AVデータ再生装置は、AVデータ合成手段によって合成された第1AVデータのレイアウトを決定するAVデータレイアウト決定手段と、決定されたレイアウトでAVデータ合成手段によって合成された第1AVデータに対応する表示画面を表示する表示手段とをさらに備えることが好ましい。
【0016】
さらに、AVデータ再生装置は、ユーザの利用履歴を記憶するユーザ履歴記憶手段を備え、レイアウト決定手段は、利用履歴に基づいてレイアウトを決定することがより好ましい。
【0017】
または、AVデータ合成装置は、AVデータの優先度を記憶する優先度記憶手段をさらに備え、レイアウト決定手段は、優先度に基づいてレイアウトを決定することがより好ましい。
【0018】
または、AVデータ合成装置は、ユーザ操作を受付ける入力手段をさらに備え、レイアウト決定手段は、ユーザ操作に基づいてレイアウトを決定することがより好ましい。
【0019】
また、AVデータ記憶手段は、パラメータに対応する値を取得するためのパラメータ取得情報を含んだ第2AVデータを記憶し、パラメータ取得手段は、パラメータ取得情報に基づいてパラメータを取得することが好ましい。
【0020】
さらに、第2AVデータはユーザインタフェースを出力するためのユーザ入力補助情報を含み、パラメータ取得手段は、ユーザインタフェースに基づいてユーザ入力を受付けるユーザ入力手段を含み、パラメータ取得情報とユーザ入力とに基づいてパラメータを取得することがより好ましい。
【0021】
さらに、AVデータ合成装置は、AVデータ記憶手段に記憶されたAVデータより、第2AVデータを選択するAVデータ選択手段をさらに備えることが好ましい。
【0022】
また、AVデータ合成装置は、AVデータを他の装置から受信する受信手段をさらに備えることが好ましい。なお、通信手段は、具体的には放送波を用いて他の装置から送信されるAVデータを受信することが好ましい。
【0023】
また、AVデータ合成装置は、特定の動作をトリガとして検出するトリガ検出手段をさらに備え、パラメータ取得手段は、トリガに対応したパラメータを取得することが好ましい。
【0024】
なお、上記トリガは具体的には画像撮影動作であり、その場合のパラメータは撮影された画像であることが好ましい。または、上記トリガは具体的には音声録音動作であり、その場合のパラメータは録音された音声であることが好ましい。または、上記トリガは具体的にはGPS(Global Positioning System)機能の起動動作であり、その場合のパラメータはGPS機能によって取得された現在位置を示す情報であることが好ましい。
【0025】
また、合成処理手順情報は、パラメータを用いて合成処理するための手順を示す情報を含み、AVデータ合成手段はその手順に従って合成処理を行なうことが好ましい。
【0026】
または、合成処理手順情報は、パラメータを用いて合成処理するための手順を示す情報を取得するためのアクセス情報を含み、AVデータ合成手段はアクセス情報に従って手順を示す情報を取得し、その手順に従って合成処理を行なうことが好ましい。
【0027】
また、合成処理手順情報は、合成処理に必要な情報を得るための機能へのアクセス先を
含み、AVデータ合成手段は、パラメータに対応した値をアクセス先に渡して合成処理に必要な情報を要求するリクエスト生成手段と、その機能より合成処理に必要な情報を取得する情報取得手段と、第1AVデータの該当箇所を合成処理に必要な情報で置換する置換手段とを含むことが好ましい。
【0028】
または、合成処理手順情報は、合成処理を所定の機能に対して実行させるためのコマンドを含み、AVデータ合成手段は、パラメータに対応した値をその機能に渡して上記コマンドを実行させるよう要求するコマンド要求手段と、その機能より合成処理がなされた第1AVデータを取得する取得手段とを含むことが好ましい。
【0029】
また、第1AVデータは、ユーザ入力を補助するユーザ入力補助情報と、所定の処理を実行させるための処理実行機能に操作情報を送信するための送信情報とをさらに含み、AVデータ再生手段は、ユーザ入力補助情報に基づいて、AVデータ合成手段によって合成された第1AVデータをユーザに提示する提示手段と、ユーザからのユーザ入力を受付ける操作入力手段と、送信情報に基づいて、ユーザ入力に基づいた操作情報を処理実行機能に対して送信する送信手段とを含むことが好ましい。
【0030】
本発明の他の局面に従うと、AVデータ合成プログラムは、AVデータを記憶する記憶手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、AVデータを再生する再生手段とを含むAVデータ合成装置におけるAVデータ合成処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、記憶手段は、パラメータを用いて合成処理するための合成処理手順情報を含んだ第1AVデータを記憶し、操作手段におけるユーザ操作に基づいてパラメータを取得するパラメータ取得ステップと、記憶手段を検索し、合成処理手順情報を参照してそのパラメータに対応する第1AVデータを抽出するAVデータ検索ステップと、第1AVデータに対してそのパラメータを用いて合成処理を行なうAVデータ合成ステップと、再生手段において、AVデータ合成ステップにおいて合成された第1AVデータを再生するAVデータ再生ステップとを実行させる。
【0031】
本発明のさらに他の局面に従うと、AVデータのデータ構造は、AVデータ処理装置で処理されるAVデータのデータ構造であって、AVデータ処理装置は、AVデータを再生する再生手段と、情報を提示する提示手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、データを送信する送信手段とを含み、再生手段において当該AVデータが再生される際に、提示手段において、ユーザ操作を補助するための情報を提示させるユーザ操作補助情報と、操作手段で受付けたユーザ操作に基づいてパラメータを取得させるパラメータ取得情報とを含む。
【0032】
本発明のさらに他の局面に従うと、AVデータのデータ構造は、AVデータ処理装置で処理されるAVデータのデータ構造であって、AVデータ処理装置は、AVデータを再生する再生手段と、情報を提示する提示手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、データを送信する送信手段とを含み、再生手段において当該AVデータが再生される際に、提示手段において、ユーザ操作を補助するための情報を提示させるユーザ操作補助情報と、当該AVデータに対して合成処理を行なうために必要なパラメータを特定する情報と、合成処理の手順を示す情報と、再生手段において再生された合成処理された当該AVデータに基づき、操作手段によって受付けたユーザ操作に応じて、所望の処理を実行させるために必要な情報をその処理を実行する機能に対して送信するための送信情報とを含む。
【0033】
本発明のさらに他の局面に従うと、AVデータのデータ構造は、AVデータ処理装置で処理されるAVデータのデータ構造であって、AVデータ処理装置は、AVデータを再生する再生手段と、情報を提示する提示手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、データを送信する送信手段とを含み、再生手段において当該AVデータが再生される際に、提示
手段において、ユーザ操作を補助するための情報を提示させるユーザ操作補助情報と、当該AVデータに対して合成処理を行なうために必要なパラメータを特定する情報と、合成処理の手順を示す情報を取得するための情報と、再生手段において再生された合成処理された当該AVデータに基づき、操作手段によって受付けたユーザ操作に応じて、所望の処理を実行させるために必要な情報をその処理を実行する機能に対して送信するための送信情報とを含む。
【発明の効果】
【0034】
本発明によると、同一内容の操作を行なう操作フォーマットであるAVデータが複数ある場合に、AVデータ合成装置においては、ユーザ操作により特定されるパラメータ、または所定のパラメータに対応したそれら複数のAVデータに対する処理が、1つの処理定義に基づいて各操作フォーマットに対して実行され、その処理結果をユーザが提示される。そのため、ユーザが各AVデータに対して同一内容の操作を行なう手間を省き、ユーザ操作を簡略化することができる。
【0035】
また、本発明にかかるAVデータ合成装置においては、ユーザ操作に応じた処理結果である、複数のAVデータが、ユーザの利用履歴や優先度やユーザ自身の選択によってレイアウトされる。そのため、ユーザ操作に応じた処理結果をユーザに確認しやすく提示することができる。
【0036】
また、本発明にかかるAVデータ合成装置においては、AVデータに含まれる記述にしたがったユーザインタフェースを提示するので、ユーザはそのユーザインタフェースに沿って操作を行なうだけで必要な操作を行なうことができ、ユーザの操作性を向上させることができる。また、AVデータをユーザが選択することも可能であるため、ユーザは所望の操作処理を任意のタイミングで行なうことができる。
【0037】
また、本発明にかかるAVデータ合成装置においては、ユーザがカメラ撮影、音声録音、およびGPS起動などの特定の動作を行なったことが検出されると、その動作をトリガとして合成処理を行なうことが可能である。そのため、たとえばカメラ撮影によって得られた写真を操作処理に利用する場合には、ユーザはカメラ撮影のための操作を行なうだけで操作処理が実行され、その結果を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
【0039】
本実施の形態においてAVデータ合成装置としては、具体的には携帯電話機であるものとして説明するが、AVデータ合成装置は携帯電話機に限定されず、他の装置としてPDA(Personal Digital Assistants)やパーソナルコンピュータやテレビジョン受像機やゲーム機などが挙げられる。
【0040】
図1は本実施の形態にかかるAVデータ合成装置100において、AVデータに関する処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。また、図2は、携帯電話機としてのAVデータ合成装置100のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。
【0041】
図2を参照して、本実施の形態にかかるAVデータ合成装置100が携帯電話機である場合、AVデータ合成装置100は、ユーザとのインタフェースである入出力部140と、CPU(Central Processing Unit)等から構成されて、このAVデータ合成装置10
0の全体を制御する制御部120と、他の装置と通信するための通信部101と、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などから構成されて、制御部120において実行されるプログラムや、そのプログラムの中間データおよび他のコンピュータから受信したデータ等を記憶する記憶部130とを含んで構成される。
【0042】
通信部101は、放送局110やサーバ111(共に図2参照)、図示されない基地局などと有線または無線で通信を行ない、データの送受信を行なう。
【0043】
さらに上述の入出力部140は、「1」、「2」などの数字ボタンおよび「R」、「L」などの方向ボタンなどを含むキーコード入力デバイス142と、ユーザに情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイ144と、音声を入力するマイクロフォン146と、音声を出力するスピーカ148と、画像を撮影して入力するカメラ149とを含む。
【0044】
また、制御部120は、その内部にタイマを含む。
後述するAVデータに関する処理は、AVデータ合成装置100のハードウェア、記憶部130に記憶され制御部120により実行されるソフトウェアにより実現される。なお、図2に示したAVデータ合成装置100の携帯電話機としての動作は周知である。
【0045】
図1に基づいて、AVデータ合成装置100において、AVデータに関する処理を行なうための機能構成を説明する。
【0046】
図1を参照して、AVデータ合成装置100において、AVデータに関する処理を行なうための機能は、AVデータ記憶部102、AVデータ選択部103、AVデータ再生部104、ユーザ入力部105、パラメータ取得部106、AVデータ合成部107、AVデータ検索部108、およびAVデータレイアウト部109を含んで構成される。これらの機能は、主に、制御部120が記憶部130に記憶されるプログラムを実行することで制御部120に構成される機能である。
【0047】
通信部101は、放送局110から放送波を通して、またはサーバ111からインターネットを通してAVデータを受信し、AVデータ記憶部102に記憶する。AVデータ記憶部102は記憶部130の所定領域または制御部120の内部に形成されて、通信部101から受取ったAVデータを記憶する。
【0048】
ユーザ入力部105は、ユーザ操作に基づいた操作信号を入出力部140から受取り、パラメータ取得部106へ出力する。ここで受取る操作信号は、主に、ディスプレイ144に表示された入力用のフォーム、ボタン、チェックボックスなどに基づく操作信号である。
【0049】
AVデータ選択部103は、予め定められた規則に従って、AVデータ記憶部102に記憶されたAVデータを選択して読出し、AVデータ再生部104およびパラメータ取得部106へ出力する。予め定められた規則としては、たとえば、ユーザからの入力に応じてAVデータを選択するという規則や、AVデータ記憶部102に記憶されたの直後AVデータを選択するという規則などが挙げられる。
【0050】
パラメータ取得部106は、AVデータ選択部103で選択されたAVデータに記載されたパラメータ取得情報に従ってユーザ入力部105から入力された操作信号から必要なパラメータを取得し、AVデータ合成部107へ出力する。
【0051】
AVデータ合成部107は、パラメータ取得部106より入力されたパラメータに基づ
いて、合成に必要なAVデータの検索をAVデータ検索部108に要求する。また、必要に応じて、合成に用いられるデータを通信部101を通してサーバ111に要求する。
【0052】
通信部101はAVデータ合成部107からの要求に応じてインターネットを通してサーバ111から必要なデータを取得し、AVデータ合成部107へ出力する。また、AVデータ検索部108は、AVデータ合成部107からの検索要求に応じて、AVデータ記憶部102を検索して該当するAVデータを取得し、AVデータ合成部107へ出力する。
【0053】
AVデータ合成部107は、パラメータ取得部106より入力されたパラメータとAVデータ検索部108によって検索されたAVデータとを用いて合成処理を実行し、処理結果をAVデータレイアウト部109へ出力する。
【0054】
AVデータレイアウト部109は、AVデータ合成部107から出力されたAVデータを予め定められた方法に従ってレイアウトし、AVデータ再生部104へ出力する。AVデータ再生部104は、AVデータ選択部103から入力されたAVデータと、AVデータレイアウト部109から入力された、AVデータ合成部107で合成された後にAVデータレイアウト部109によってレイアウトが定められたAVデータとを再生する。
【0055】
ここで、AVデータとは、ユーザ操作に基づいたパラメータを所定の機能に渡して処理を実行させ、その結果をユーザに提示するための操作フォーマットとしてのデータであり、上述のデータを指す。具体的には、レンダリング情報とユーザ入力補助情報とを含んで構成されるデータを指す。レンダリング情報は、音声・画像・文字などの再生方法を記述した情報である。ユーザ入力補助情報は、たとえば画面を遷移させるためのリンクや、複数の選択肢の中から希望の選択肢を選択するためのセレクトボックス等を通して行なわれるユーザからの入力パラメータの処理方法を定義する。
【0056】
図3はAVデータの記述の第1の具体例を示す図である。図3を参照して、第1の具体例に示されたAVデータは、ユーザ入力補助情報「ui.xml」とパラメータ取得情報「parameter.xml」と合成処理手順情報「synthesis.xml」とを含んで構成される。なお、図4は図3に示されたAVデータの表示例を示す図である。第1の具体例に示されたAVデータは、ユーザが購入を希望する製品の型番を入力することによって、AVデータ合成装置100に対して、その製品を取扱う複数の販売元に現時点での価格を問合わせる処理を行なわせるデータである。言い換えれば、AVデータ合成装置100に対して、希望する製品の型番を入力し価格を複数の販売元に問合わせる操作をするための共通した操作画面を表示させ、さらに次に説明する購入用の画面を表示させるデータである。
【0057】
図5はAVデータの記述の第2の具体例を示す図である。図5を参照して、第2の具体例に示されたAVデータは、ユーザ入力補助情報「ui.xml」と送信情報「data.xml」と合成処理手順情報「synthesis.xml」とを含んで構成される。第2の具体例に示されたAVデータは、AVデータ合成装置100に対して、ユーザに指定された製品の情報を提示する購入用の画面を表示させ、さらに所定のアクションとして所定の販売元に購入情報を送信する処理を行なわせるデータである。
【0058】
ユーザ入力補助情報は、当該AVデータの再生に伴うユーザ入力を補助するための情報である。パラメータ取得情報は、パラメータ名に対応する値の取得方法を定義した情報である。ユーザ入力情報は、ユーザの入力の結果が出力される情報である。合成処理手順情報は、パラメータを特定する記述を含んだ、合成処理に用いられる情報である。合成処理に用いられる他の情報としては、具体的に当該AVデータの合成処理の手順の定義が挙げられる。送信情報は、必要な情報を所定のアクションを実行させるための機能に送信する
ための送信方法を定義する情報である。なお上記機能は、AVデータ合成装置100内の機能であってもよいし、外部装置に備えられる機能であってもよい。
【0059】
このように、ユーザ入力に対応するユーザ入力情報と、パラメータを取得する方法を定義したパラメータ取得情報とを含むデータ構造であるAVデータを、以降において、入力用AVデータと称する。また、合成処理の手順の定義を記述した合成処理手順情報を含むデータ構造であり、主にユーザにより入力されたデータの送信に利用されるAVデータを、以降において、送信用AVデータと称する。なお、入力用AVデータは合成処理の対象とはならないため、合成処理手順情報「synthesis.xml」では何も定義されていない。その詳細については後述する。
【0060】
これらのAVデータは、通信部101によって放送局110またはサーバ111から取得され、AVデータ記憶部102に記憶されている。
【0061】
図6は、本実施の形態にかかるAVデータ合成装置100における処理の具体例を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示される処理は、制御部102が記憶部130に記憶されているプログラムを読出して実行し、図1の各部を制御することで実現される。
【0062】
図6を参照して、AVデータ合成装置100における処理は、AVデータ選択部103によってAVデータ記憶部102に記憶された複数のAVデータから1つの入力用AVデータが選択されることで開始される。1つの入力用AVデータが選択されたことが検出されると(ステップS00でYES)、その入力用AVデータに対応した操作画面が表示され(ステップS01)、操作画面によるユーザ操作を受付けてAVデータ再生部104によってAVデータが再生され、送信用AVデータが表示される(ステップS02)。
【0063】
AVデータ記憶部102には、処理の始めや、何らかの所定のタイミングで上述の通信部101によって放送局110またはサーバ111から受信された、上述の入力用AVデータや送信用AVデータが記憶されている。
【0064】
上記ステップS01では、入力用AVデータが受信されたタイミングで選択されてもよいし、その他には図7に示されるような、AVデータ記憶部102に記憶された入力用AVデータの一覧画面を表示して、ユーザの選択結果によって選択されてもよい。選択された入力用AVデータがAVデータ再生部104で処理されることによってディスプレイ144に操作画面が表示される。
【0065】
上記ステップS01で上述の図3に示された入力用AVデータが選択されたとすると、ユーザ入力補助情報の内容に基づいて図4に示される操作画面がディスプレイ144に表示され、ユーザに型番の入力が促される。ユーザ入力部105によって入力された型番はユーザ入力補助情報の記載に従ってユーザ入力情報に出力され、図3に示された入力用AVデータの記述は図8に示される記述となる。具体的には、操作画面に沿って型番としてテキスト「ABC65V」が入力された場合、ユーザ入力情報にテキスト「ABC65V」が出力される。そして、図4に示される「価格調査を行なう」ボタンが押されることで、ステップS02でAVデータ再生部104によって、ユーザ入力補助情報の内容に基づいてAVデータが再生される。
【0066】
図9は、上記ステップS02でのAVデータの再生処理を示すフローチャートである。図9を参照して、ステップS201で、AVデータ選択部103によって選択された入力用AVデータに含まれるパラメータ取得情報に従って、パラメータ取得部106においてパラメータが取得される。図3に示された入力用AVデータのパラメータ取得情報「para
meter.xml」では、パラメータ「type-number」に対応する値をユーザ入力情報「input.txt」より取得することが定義されている。すなわち、この具体例では、ユーザ入力情報に出力されたユーザが入力した型番が、パラメータ「type-number」に対応する値として扱われる。
【0067】
次に、ステップS202で、AVデータ検索部108においてAVデータ記憶部102が検索され、ステップS201で取得されたパラメータに対応する送信用AVデータが抽出される。
【0068】
送信用AVデータの合成処理手順情報「synthesis.xml」中の<parameter>要素の子要素である<name>要素は、当該送信用データの対応するパラメータを特定する。そこで、ステップS202でAVデータ検索部108は送信用AVデータの合成処理手順情報中の<name>要素を参照し、該当する送信用AVデータを抽出する。上述の具体例の場合、図5に示される送信用AVデータの合成処理手順情報「synthesis.xml」中の<parameter>要素の子要素である<name>要素が「type-number」であるので、AVデータ検索部108はパラメータ「type-number」に対応する送信用AVデータとして図5に示される送信用AVデータを抽出する。
【0069】
次に、ステップS203で、AVデータ合成部107において、抽出された送信用AVデータに対して合成処理が実行される。
【0070】
図10はステップS203でAVデータ合成部107において実行される合成処理を示すフローチャートである。図10を参照して、ステップS301でAVデータ合成部107は、検索された送信用AVデータに含まれる合成処理手順情報に記載された合成処理手順に基づき、ステップS201で取得されたパラメータを用いて、所定の機能に対して合成処理に用いる情報を要求するリクエストを生成して送信する。ステップS202で検索された送信用AVデータが図5に示される送信用AVデータである場合、合成処理手順情報「synthesis.xml」の<http>要素によってパラメータ「type-number」とその対応する値とを、アクセス先「http://foo.com/price」で規定される機能に対するHTTPリクエストとして発行することが定義されている。そこで、ステップS301でAVデータ合成部107は、たとえばステップS202でユーザより入力された型番が「ABC55V」であった場合には、HTTPリクエスト「http://foo.com/price?type-number=ABC55V」を通信部101を介して発行する。ここでは、上記機能がサーバ111に含まれているものとするが、上記機能は、AVデータ合成装置100内の機能であってもよいし、外部装置に備えられる機能であってもよい。
【0071】
次にステップS302でAVデータ合成部107は、リクエスト先の機能からレスポンスを受信し、ステップS303でレスポンスと送信用AVデータとを合成する。
【0072】
図11は、具体的に上記リクエストが上記機能の含まれるサーバ111に送信される際の、AVデータ合成装置100とサーバ111との間で送受信されるリクエストおよびレスポンスの具体例を示す図である。上記リクエストを受けたサーバ111は、規定される機能において入力された型番に対する価格や付帯情報を含むXML文書を作成し、AVデータ合成装置100に返す。
【0073】
ここでの合成処理とは、当該送信用AVデータに含まれる、該当する記述を上記機能からのレスポンスに含まれる記述で置換する処理を指す。
【0074】
リクエスト先の機能からのレスポンスが、通信部101においてサーバ111から受信した図11に示されるXML文書のレスポンスである場合、AVデータ合成部107にお
いて当該送信用AVデータに含まれるXML文書が参照され、該当する記載がレスポンスの記載で置換される。たとえば、当該AVデータのユーザ入力補助情報「ui.xml」中の「<xsl:value-of select="itme/price"/>」という記載によって、レスポンスとして受信したXML文書の<itme>要素の子要素である<price>要素が参照されている。すなわち、「<xsl:value-of select="item/price"/>」という記載は、「1,500,000」という文字列を参照されている。そこでAVデータ合成部107は、当該文字列をレスポンスとして受信したXML文書の<price>要素と置換する。同様の置換が該当する他の要素でも行なわれた結果、最終的に、図5に示された送信用AVデータの合成処理の結果は図12の送信用AVデータとなる。
【0075】
次に、ステップS204で、AVデータレイアウト部109において、ステップS203で合成された送信用AVデータの1つまたは複数のAVデータのレイアウトが決定され、表示される。合成された送信用AVデータが図12のAVデータである場合、AVデータレイアウト部109においてユーザ入力補助情報「ui.xml」が参照され、図13に示されるような送信用画面を表示するためのレイアウトが決定されて、AVデータ再生部104によってディスプレイ144に表示される。
【0076】
なお、上記ステップS202で複数の送信用AVデータが検索され、ステップS203でその各々に対して合成処理が実行された場合、ステップS204では、それら複数の送信用AVデータに対応する複数の送信画面を表示するためのレイアウトが決定される。具体的に、図12に示された合成された送信用AVデータと、図示されない他の合成された送信用AVデータとの2つの送信用AVデータに対応する送信画面を表示する場合のレイアウトとしては、図14(A),図14(B)に示されるように、送信画面上部に、表示されている送信画面を一方の送信用AVデータに対応した画面から他方の送信用AVデータに対応した画面に切替えるためのタブを含んだレイアウトが決定される。そのタブには、対応する送信用AVデータを表わすための文字列として、各送信用AVデータ内の<title>要素に該当する文字列(すなわち送信用AVデータのタイトル)が記載されている。ユーザはこのタブを選択することで、図14(A)に示される一方の送信用AVデータに対応した送信画面から図14(B)に示される他方の送信用AVデータに対応した送信画面へ表示を切替えることができる。またその逆の切替も可能である。なお、このタブ表示を含んだレイアウトはAVデータレイアウト部109で決定されるレイアウトの一例であり、ステップS204で決定されるレイアウトはこのレイアウトに限定されず、ユーザが合成結果としての複数のAVデータを認知し、各AVデータを表示させることができるものなら、表示領域の分割や時系列による表示の切替えなど、どのようなレイアウトであっても構わない。また、各送信用AVデータの利用履歴などによって、レイアウトを変更してもよい。たとえば、タブ表示において、よく使われる送信用AVデータに対応する送信画面を予め選択された状態にして表示することなどが考えられる。詳細については、変形例2および変形例3に記述する。
【0077】
次に、ステップS205では、AVデータ再生部104において、送信用AVデータのユーザ入力補助情報に従って規定される操作情報を所定のアクションを実行させるための機能に対して送信する。具体的には、図14(A)に示された表示画面においてユーザが「購入する」ボタンを押下すると、AVデータ再生部104は、図12のユーザ入力補助情報「ui.xml」中の<send>要素の<data>属性から参照される送信情報「data.xml」に従ってデータを送信する。ここでは、<parameter>要素中に記述されたパラメータ「type-number」「account」「address」「postcode」の値が、所定のアクションを実行させるための機能を特定したURL「http://foo.com/buy」に対するHTTPリクエストとして送信される。より具体的には、図15に示されるようにHTTPリクエスト「http://foo.com/buy?type-nubmer=ABC65V&account=000111&address=市川市行徳駅前&postcode=012-3456」が、所定の機能を備えるサーバ111に対して発行される。これにより、ユーザが
商品の購入処理を行なうことができる。
【0078】
[変形例1]
入力用AVデータのパラメータ取得情報には、AVデータ合成装置100が取得する際に予めパラメータが記載されていてもよい。図16は変形例1にかかる入力用AVデータの記述の具体例を示す図である。また、図17は、図16に示された入力用AVデータの表示例を示す図である。図16に示される変形例1にかかる入力用AVデータの具体例では、パラメータ取得情報「parameter.xml」においてすでに型番の情報「ABC65V」が含まれている。第1の実施の形態において図3に示された入力用AVデータは型番の入力をユーザに促したのに対し、図16に示される変形例1にかかる入力用AVデータではすでにパラメータ取得情報に含まれているため、ユーザは操作画面において型番を入力する必要がない。
【0079】
このような変形例1にかかる入力用AVデータは、たとえば該当商品の製造業者によってインターネット等を通して配布するなどの活用が可能となる。ユーザは、図16に示される商品宣伝用の入力用AVデータを受信することでAVデータ合成装置100において図17に示される操作画面を閲覧し、その操作画面を用いて型番の入力などの手間を費やすことなく、複数の販売業者におけるその商品の実売価格を容易に知ることができる。
【0080】
[変形例2]
上記ステップS204でのレイアウトの決定の際、AVデータレイアウト部109において、ユーザの過去の操作履歴に基づいてレイアウトが決定されてもよい。
【0081】
図18は、ユーザの操作履歴に基づいてレイアウトが決定される、変形例2にかかるAVデータ合成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図18を参照して、変形例2にかかるAVデータ合成装置100の機能は、図1に示されたAVデータ合成装置100の機能に加えて、ユーザ履歴記憶部112を含んで構成される。
【0082】
ユーザ履歴記憶部112は記憶部130の所定領域または制御部120の内部に形成されて、過去に利用した機能の履歴であるユーザ履歴を記憶する。また、当該AVデータ合成装置100がAVデータに関する処理を行なう際にログイン処理等のユーザを認証する処理を実行する場合、ユーザ情報と対応付けられている履歴であるユーザ履歴を記憶してもよく、その場合にユーザ履歴はそのユーザが過去に利用した機能の履歴となる。
【0083】
図19はユーザ履歴記憶部112に記憶されるユーザ履歴の具体例を示す図である。たとえば、先に図14(A),図14(B)に示されたように、複数の送信用AVデータに対応した複数の送信画面が選択可能に表示されたときに、ユーザがどちらの送信用AVデータを選択したか、その選択結果がユーザ履歴記憶部112に記憶される。図19に示される例では、過去にタイトルが「□□ドットコム」である送信用AVデータが13回、タイトルが「××電機」である送信用AVデータが5回、ユーザによって利用されたことが記憶されている。
【0084】
変形例2において、上記ステップS204では、AVデータレイアウト部109は、ユーザ履歴記憶部112に記憶されているユーザの過去の操作履歴を参照し、過去の操作回数が多い方(または少ない方)の送信用AVデータに対応した送信画面が優先的に表示されるレイアウトを決定することができる。上記具体例では、図14(A),図14(B)の送信画面のうち、より優先度の高いタイトルが「□□ドットコム」である送信用AVデータに対応した送信画面(図14(A))を優先的に表示する、といったレイアウトを決定することができる。
【0085】
[変形例3]
なお、AVデータ合成装置100は、図20に示されるように、上記変形例2においてに示されたユーザ履歴記憶部112に替えて(または加えて)優先度情報記憶部116を含んで構成されて、予め用いる送信用AVデータの優先度を記憶しておいてもよい。優先度情報は、各送信用AVデータと優先度との対応であり、予めユーザが設定するものであってもよいし、所定の装置から送信されてくるものであってもよいし、AVデータと共に取得されるものであってもよい。
【0086】
図21は優先度情報記憶部116に記憶される優先度情報の具体例を示す図である。図21に示される例では、タイトルが「□□ドットコム」である送信用AVデータの優先度が1、タイトルが「××電機」である送信用AVデータの優先度が2と設定されていることが記憶されている。
【0087】
変形例3において、上記ステップS204では、AVデータレイアウト部109は、優先度情報記憶部116に記憶されている優先度情報を参照し、優先度が高く設定されている方(または低く設定されている方)の送信用AVデータに対応した送信画面が優先的に表示されるレイアウトを決定することができる。上記具体例では、図14(A),図14(B)の送信画面のうち、よりユーザに利用されているタイトルが「××電機」である送信用AVデータに対応した送信画面(図14(B))を優先的に表示する、といったレイアウトを決定することができる。
【0088】
[変形例4]
さらに、上記ステップS204でのレイアウトの決定の際、AVデータレイアウト部109において、ユーザ操作に基づいてレイアウトが決定されてもよい。
【0089】
図22は、ユーザ操作に基づいてレイアウトが決定される、変形例4にかかるAVデータ合成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図22を参照して、変形例4にかかるAVデータ合成装置100の機能は、図1に示されたAVデータ合成装置100の機能に加えて、レイアウト決定部113を含んで構成される。
【0090】
レイアウト決定部113は、ディスプレイ114に、図23に示されるような、ユーザにレイアウトの選択を促すレイアウト選択画面を表示する処理を行ない、その選択結果を記憶する。図23はレイアウト選択画面の具体例を示す図である。図23に示された具体例では、「タブ表示」「リスト表示」「分割表示」の3種類のレイアウトの選択肢が表示されており、レイアウト決定部113は、ユーザの選択結果をユーザ入力部105より受取って記憶する。
【0091】
変形例4において、上記ステップS204では、AVデータレイアウト部109は、レイアウト決定部113に記憶されているユーザの選択結果を参照し、その選択結果に応じたレイアウトを決定することができる。上記具体例では、「タブ表示」が選択された場合には、図14(A),図14(B)に示される表示例のように各送信用AVデータをタブ表示するレイアウトを決定することができる。また、「リスト表示」が選択された場合には、図24(A)に示されるように各送信用AVデータのタイトルをリスト表示するレイアウトを決定し、ユーザに選択を促すことができる。図24(A)に示されたリスト表示においてタイトル「□□ドットコム」が選択された場合、図24(B)に示されるように、そのタイトルの送信用AVデータに対応した送信画面が表示されるものとする。また、「分割表示」が選択された場合には、図25に示されるように各送信AVデータに対応した送信画面ごとに画面分割されたレイアウトを決定することができる。
【0092】
[変形例5]
AVデータ合成装置100において上記処理を開始するトリガとして、AVデータ選択部103によるAVデータの選択に替えて、他の動作としてもよい。また、所定のアクションを実行させるための機能として、当該AVデータ合成装置100に搭載されている機能(以下、端末機能と称する)を利用することができる。変形例5においては、他の動作として、カメラによる写真撮影などをトリガとし、端末機能を利用するものとする。
【0093】
図26は変形例5にかかるAVデータ合成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。図26を参照して、変形例5にかかるAVデータ合成装置100の機能は、図1に示されたAVデータ合成装置100の機能であるユーザ入力手段105およびパラメータ取得部106に替えて(または図1に示されたAVデータ合成装置100の機能に加えて)トリガ取得部114と、端末機能呼出部115とを含んで構成される。
【0094】
トリガ取得部114は、規定された動作をトリガとして取得し、定められたパラメータをAVデータ合成部107へ出力する。トリガとする動作は予め設定されていてもよいし、ユーザが設定してもよい。トリガ取得部114はその設定を記憶している。
【0095】
図27は、トリガ取得部114に記憶される、トリガとする動作と、トリガとする動作が検出された場合に出力するパラメータ名と、そのパラメータ名の値との対応を示す具体例である。図27に示される具体例では、ユーザによってカメラによる写真撮影が行なわれた際には、撮影された画像をパラメータ名「camera-image」の値としてAVデータ合成部107へ出力するとの規定がトリガ取得部114に記憶される。また、音声録音が行なわれた際には、録音された音声をパラメータ名「sound」の値としてAVデータ合成部107へ出力するとの規定がトリガ取得部114に記憶される。また、GPS(Global Positioning System)機能を備えて、かかる機能が起動された際には、取得された現在位置を示す位置情報をパラメータ名「gps」の値としてAVデータ合成部107へ出力するとの規定がトリガ取得部114に記憶される。
【0096】
AVデータ合成部107は合成処理において合成処理手順情報の記載に指定された端末機能の呼出しを端末機能呼出部115に要求する。端末機能呼出部115は、AVデータ合成部107からの要求に応じて端末機能を呼出し、その処理結果をAVデータ合成部107に返す。AVデータ合成部107は端末機能呼出部115によって呼出された端末機能に対して、合成処理において生成した上記リクエストを送信する。
【0097】
図28は、変形例5にかかるAVデータ合成装置100における処理を示すフローチャートである。図28のフローチャートに示される処理は、図6に示された処理のステップS00に替えて、ステップS10においてトリガ取得部114によってトリガが取得されたかどうかが判断される。すなわち、ステップS10では、トリガ取得部114において、検出された動作がトリガと設定されている動作であるか否か判断され、そうである場合(ステップS10でYES)、図27に示されるように、その動作に対応するパラメータ名と値とが出力される。AVデータ合成部107において、トリガ取得部114から出力されたパラメータが取得されて(ステップS11)、AVデータ再生部104によってAVデータが再生される(ステップS12)。ステップS12でのAVデータの再生処理は上記ステップS02の再生処理のうち、ステップS202〜S205を含む。また、変形例5においては、ステップS203での合成処理において、AVデータ合成部107が端末機能呼出部115より必要なデータを取得する。
【0098】
上記ステップS10で具体的に図29に示される画像がカメラ撮影される動作が検出されると、上記ステップS11でAVデータ合成部107はその画像をパラメータ名「camera-image」の値として取得する。ステップS12に含まれるステップS202において、AVデータ検索部108において上記パラメータに対応する送信用AVデータがAVデー
タ記憶部102より検索される。
【0099】
図30は、上記ステップS202で検索される、パラメータ名「camera-image」に対応する送信用AVデータの記述の具体例を示す図である。図30に示される送信用AVデータは、ユーザによって撮影された写真に対して、端末機能を利用してフォトフレームを合成すると共に、さらに他のフォトフレームの利用をユーザに促すものである。図30に示される送信用AVデータは、合成処理手順情報「synthesis.xml」中の<parameter>要素の子要素である<name>要素が「camera-image」であるので、AVデータ検索部108は、トリガ取得部114によりカメラでの撮影動作が検知された場合には、パラメータ「camera-image」に対応する送信用AVデータとして図30に示される送信用AVデータを検索する。
【0100】
さらに図30を参照して、合成処理手順情報「synthesis.xml」内の<local>要素は、所定のアクションを実行させるための機能として、端末機能を利用することを定義している。この場合、ステップS203の合成処理において、上記ステップS301のリクエスト生成および送信に替えて、AVデータ合成部107は、<command>要素の値である「/usr/local/bin/makePhotoFrame -o image.jpg」コマンドの実行を端末機能呼出部115に要求する。上記ステップS302,S303の処理に替えて、端末機能呼出部115はその要求に応じて、パラメータ名「camera-image」の値としてAVデータ合成部107へ入力された画像を用いて上記コマンドを実行する。具体的には、上記コマンドが対象画像と所定のフォトフレーム(フレーム状の装飾画像)とを合成するコマンドである場合、その合成結果が「image.jpg」ファイルとして出力され、ユーザ入力補助情報「ui.xml」より参照される。図30の具体例においては、ユーザ入力補助情報「ui.xml」内の<img src=“image.jpg”/>要素によって、端末機能を用いてフォトフレームが合成された画像が参照されている。そのため、上記ステップS204では、図31のような送信画面が表示される。
【0101】
このように、入力用AVデータを用いて送信用データを検索せずに、規定された動作をトリガとしてそのトリガに応じた送信用AVデータを検索し、送信用AVデータに対する合成結果をユーザに表示することで、たとえばユーザによるカメラ撮影をトリガとした場合、ユーザが画像をパラメータとして入力する手間を省くことができる。
【0102】
[変形例6]
なお、AVデータには合成所定手順情報が必ずしもすべて含まれていなくてもよく、少なくとも一部がAVデータの外部に存在していてもよい。
【0103】
図32(A)は、合成所定手順情報の一部がAVデータの外部に存在しているAVデータの記述の第1の具体例を示す図であって、図32(A)に示されるAVデータの記述は、先に図5に示された送信用AVデータの記述の一部が外部に存在する場合のAVデータの記述の第1の具体例である。図32(A)に示されるAVデータの記述では、合成処理手順情報「synthesis.xml」に、図5に示された送信用AVデータの合成処理手順情報「synthesis.xml」のうちのパラメータを特定する記述である<name>要素のみが含まれ、合成処理の手順を定義する記述である<http>要素が含まれていない。パラメータを特定する記述と合成処理の手順の定義とは図32(B)に示されるように外部に存在している。なおここでいう「外部に存在する」とは、他の情報(たとえば他のAVデータ)に含まれていることであってもよいし、その情報だけ独立したAVデータとは異なる情報としていずれかの構成に記憶されていることであってもよい。ここでは、具体的に、合成処理手順情報「synthesis.xml」のうち図32(B)に示される情報が、独立した情報としてAVデータ合成部107に記憶されているものとする。
【0104】
図32(A)の合成処理手順情報においてパラメータを特定する<name>要素の値が“type-number”であるため、ステップS201でパラメータ「type-number」が取得されたとき、上記ステップS202でAVデータ検索部108において図32(A)の送信用AVデータが抽出される。
【0105】
ステップS203でAVデータ合成部107においては、抽出された送信用AVデータの合成処理手順情報に合成処理の手順の定義が含まれていないために、AVデータ合成部107内の記憶領域が検索され、図32(B)に示される、パラメータ「type-number」に対応する合成処理の手順の定義を含んだ合成処理手順情報が抽出される。そして、送信用AVデータと共にこの情報が用いられて、以降の処理が行なわれる。
【0106】
上記ステップS202で複数の送信用AVデータが検索された場合、合成処理の手順の定義が含まれている送信用AVデータの場合には、AVデータ合成部107において各AVデータごとの合成処理手順情報に従ったAVデータ独自の合成処理が実行されるのに対し、送信用AVデータのデータ構造を合成処理の手順の定義が外部に存在している構造とすることで、パラメータが共通する場合には、各AVデータに対して、AVデータ合成部107等、所定の領域に記憶されている合成処理手順情報に従った同一手順の合成処理が実行される。これにより、複数の送信用AVデータに対応した処理を実行する場合であっても、パラメータが共通する場合には、処理速度を速くすることができる。
【0107】
なお、AVデータの外部に置かれる合成処理手順情報の一部は、AVデータ合成部107だけではなく、サーバ111等のAVデータ合成装置100の外部装置に存在していてもよい。
【0108】
図33(A)は、合成所定手順情報の一部がAVデータの外部に存在しているAVデータの記述の第2の具体例を示す図である。図33(A)に示されるAVデータの記述では、合成処理手順情報「synthesis.xml」に、図5に示された送信用AVデータの合成処理手順情報「synthesis.xml」のうちのパラメータを特定する記述である<name>要素と、外部装置にアクセスして合成処理手順情報を取得するためのアクセス先(URL)を指定する記述である<url>要素とが含まれ、パラメータを特定する記述である<http>要素が含まれていない。パラメータを特定する記述と合成処理の手順の定義とは、上記アクセス先に図33(B)に示されるように存在している。
【0109】
上記ステップS203でAVデータ合成部107においては、図33(A)に示されるAVデータの合成処理手順情報の記述に指定された先にアクセスし、図33(B)に示される合成処理手順情報を取得して以降の合成処理を実行する。
【0110】
このような構成とすることで、合成処理手順を提供する側において合成処理手順情報を管理することが容易になり、たとえば変更する場合など、その処理を行ないやすくすることができる。
【0111】
さらに、上述のAVデータ合成装置100で実行されるAVデータの合成処理を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
【0112】
なお、上記プログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して合成処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して合成処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも上記プログラムに含まれ得る。
【0113】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0114】
今回開示された実施の形態およびその変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【図1】AVデータ合成装置100において、AVデータに関する処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図2】AVデータ合成装置100のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。
【図3】AVデータの記述の第1の具体例を示す図である。
【図4】AVデータの表示例を示す図である。
【図5】AVデータの記述の第2の具体例を示す図である。
【図6】AVデータ合成装置100における処理の具体例を示すフローチャートである。
【図7】入力用AVデータの一覧画面の具体例を示す図である。
【図8】ユーザ入力が反映された入力用AVデータの記述の具体例を示す図である。
【図9】ステップS02でのAVデータの再生処理を示すフローチャートである。
【図10】ステップS203での合成処理を示すフローチャートである。
【図11】AVデータ合成装置100とサーバ111との間での、リクエストおよびレスポンスの具体例を示す図である。
【図12】合成された送信用AVデータの記述の具体例を示す図である。
【図13】送信用画面の具体例を示す図である。
【図14】送信用画面の表示の具体例を示す図である。
【図15】サーバ111に対して発行されるリクエストの具体例を示す図である。
【図16】変形例1にかかる入力用AVデータの記述の具体例を示す図である。
【図17】入力用AVデータの表示例を示す図である。
【図18】変形例2にかかるAVデータ合成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図19】ユーザ履歴の具体例を示す図である。
【図20】変形例3にかかるAVデータ合成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図21】優先度情報の具体例を示す図である。
【図22】変形例4にかかるAVデータ合成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図23】レイアウト選択画面の具体例を示す図である。
【図24】送信用画面の表示の具体例を示す図である。
【図25】送信用画面の表示の具体例を示す図である。
【図26】変形例5にかかるAVデータ合成装置100の機能構成の具体例を示すブロック図である。
【図27】トリガとする動作と、トリガとする動作が検出された場合に出力するパラメータ名と、そのパラメータ名の値との対応を示す具体例である。
【図28】変形例5にかかるAVデータ合成装置100における処理を示すフローチャートである。
【図29】カメラで撮影された画像の具体例を示す図である。
【図30】ステップS202で検索される、パラメータ名「camera-image」に対応する送信用AVデータの記述の具体例を示す図である。
【図31】送信画面の具体例を示す図である。
【図32】合成所定手順情報の一部がAVデータの外部に存在しているAVデータの記述の第1の具体例を示す図である。
【図33】合成所定手順情報の一部がAVデータの外部に存在しているAVデータの記述の第2の具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0116】
100 AVデータ合成装置、101 通信部、102 AVデータ記憶部、103 AVデータ選択部、104 AVデータ再生部、105 ユーザ入力部、106 パラメータ取得部、107 AVデータ合成部、108 AVデータ検索部、109 AVデータレイアウト部、110 放送局、111 サーバ、112 ユーザ履歴記憶部、113
レイアウト決定部、114 トリガ取得部、115 端末機能呼出部、116 優先度情報記憶部、120 制御部、130 記憶部、140 入出力部、146 マイクロフォン、148 スピーカ、149 カメラ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パラメータを用いて合成処理するための合成処理手順情報を含んだ第1AVデータを記憶するAVデータ記憶手段と、
前記パラメータを取得するパラメータ取得手段と、
前記AVデータ記憶手段を検索し、前記合成処理手順情報を参照して前記パラメータに対応する前記第1AVデータを抽出するAVデータ検索手段と、
前記第1AVデータに対して前記パラメータを用いて合成処理を行なうAVデータ合成手段と、
前記AVデータ合成手段によって合成された前記第1AVデータを再生するAVデータ再生手段とを備える、AVデータ合成装置。
【請求項2】
前記AVデータ合成手段によって合成された前記第1AVデータのレイアウトを決定するAVデータレイアウト決定手段と、
前記レイアウトで前記AVデータ合成手段によって合成された前記第1AVデータに対応する表示画面を表示する表示手段とをさらに備える、請求項1に記載のAVデータ合成装置。
【請求項3】
ユーザの利用履歴を記憶するユーザ履歴記憶手段をさらに備え、
前記レイアウト決定手段は、前記利用履歴に基づいて前記レイアウトを決定する、請求項2に記載のAVデータ合成装置。
【請求項4】
AVデータの優先度を記憶する優先度記憶手段をさらに備え、
前記レイアウト決定手段は、前記優先度に基づいて前記レイアウトを決定する、請求項2に記載のAVデータ合成装置。
【請求項5】
ユーザ操作を受付ける入力手段をさらに備え、
前記レイアウト決定手段は、前記ユーザ操作に基づいて前記レイアウトを決定する、請求項2に記載のAVデータ合成装置。
【請求項6】
前記AVデータ記憶手段は、前記パラメータに対応する値を取得するためのパラメータ取得情報を含んだ第2AVデータを記憶し、
前記パラメータ取得手段は、前記パラメータ取得情報に基づいて前記パラメータを取得する、請求項1〜5のいずれかに記載のAVデータ合成装置。
【請求項7】
前記第2AVデータはユーザインタフェースを出力するためのユーザ入力補助情報を含み、
前記パラメータ取得手段は、前記ユーザインタフェースに基づいてユーザ入力を受付けるユーザ入力手段を含み、
前記パラメータ取得情報と前記ユーザ入力とに基づいて前記パラメータを取得する、請求項6に記載のAVデータ合成装置。
【請求項8】
前記AVデータ記憶手段に記憶されたAVデータより、前記第2AVデータを選択するAVデータ選択手段をさらに備える、請求項6または7に記載のAVデータ合成装置。
【請求項9】
前記AVデータを他の装置から受信する受信手段をさらに備える、請求項1〜8のいずれかに記載のAVデータ合成装置。
【請求項10】
前記通信手段は、放送波を用いて前記他の装置から送信される前記AVデータを受信する、請求項9に記載のAVデータ合成装置。
【請求項11】
特定の動作をトリガとして検出するトリガ検出手段をさらに備え、
前記パラメータ取得手段は、前記トリガに対応した前記パラメータを取得する、請求項1〜5のいずれかに記載のAVデータ合成装置。
【請求項12】
前記トリガは画像撮影動作であり、
前記パラメータは撮影された前記画像である、請求項11に記載のAVデータ合成装置。
【請求項13】
前記トリガは音声録音動作であり、
前記パラメータは録音された前記音声である、請求項11に記載のAVデータ合成装置。
【請求項14】
前記トリガはGPS(Global Positioning System)機能の起動動作であり、
前記パラメータは前記GPS機能によって取得された現在位置を示す情報である、請求項11に記載のAVデータ合成装置。
【請求項15】
前記合成処理手順情報は、前記パラメータを用いて合成処理するための手順を示す情報を含み、
前記AVデータ合成手段は前記手順に従って前記合成処理を行なう、請求項1に記載のAVデータ合成装置。
【請求項16】
前記合成処理手順情報は、前記パラメータを用いて合成処理するための手順を示す情報を取得するためのアクセス情報を含み、
前記AVデータ合成手段は前記アクセス情報に従って前記手順を示す情報を取得し、前記手順に従って前記合成処理を行なう、請求項1に記載のAVデータ合成装置。
【請求項17】
前記合成処理手順情報は、合成処理に必要な情報を得るための機能へのアクセス先を含み、
前記AVデータ合成手段は、
前記パラメータに対応した値を前記アクセス先に渡して前記合成処理に必要な情報を要求するリクエスト生成手段と、
前記機能より前記合成処理に必要な情報を取得する情報取得手段と、
前記第1AVデータの該当箇所を前記合成処理に必要な情報で置換する置換手段とを含む、請求項1に記載のAVデータ合成装置。
【請求項18】
前記合成処理手順情報は、前記合成処理を所定の機能に対して実行させるためのコマンドを含み、
前記AVデータ合成手段は、
前記パラメータに対応した値を前記機能に渡して前記コマンドを実行させるよう要求するコマンド要求手段と、
前記機能より前記合成処理がなされた前記第1AVデータを取得する取得手段とを含む、請求項1に記載のAVデータ合成装置。
【請求項19】
前記第1AVデータは、ユーザ入力を補助するユーザ入力補助情報と、所定の処理を実行させるための処理実行機能に操作情報を送信するための送信情報とをさらに含み、
前記AVデータ再生手段は、
前記ユーザ入力補助情報に基づいて、前記AVデータ合成手段によって合成された前記第1AVデータをユーザに提示する提示手段と、
前記ユーザからの前記ユーザ入力を受付ける操作入力手段と、
前記送信情報に基づいて、前記ユーザ入力に基づいた操作情報を前記処理実行機能に対して送信する送信手段とを含む、請求項1に記載のAVデータ合成装置。
【請求項20】
AVデータを記憶する記憶手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、AVデータを再生する再生手段とを含むAVデータ合成装置におけるAVデータ合成処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記記憶手段は、パラメータを用いて合成処理するための合成処理手順情報を含んだ第1AVデータを記憶し、
前記操作手段における前記ユーザ操作に基づいて前記パラメータを取得するパラメータ取得ステップと、
前記記憶手段を検索し、前記合成処理手順情報を参照して前記パラメータに対応する前記第1AVデータを抽出するAVデータ検索ステップと、
前記第1AVデータに対して前記パラメータを用いて合成処理を行なうAVデータ合成ステップと、
前記再生手段において、前記AVデータ合成ステップにおいて合成された前記第1AVデータを再生するAVデータ再生ステップとを実行させる、AVデータ合成プログラム。
【請求項21】
AVデータ処理装置で処理されるAVデータのデータ構造であって、
前記AVデータ処理装置は、AVデータを再生する再生手段と、情報を提示する提示手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、データを送信する送信手段とを含み、
前記再生手段において当該AVデータが再生される際に、前記提示手段において、ユーザ操作を補助するための情報を提示させるユーザ操作補助情報と、
前記操作手段で受付けた前記ユーザ操作に基づいてパラメータを取得させるパラメータ取得情報とを含む、AVデータのデータ構造。
【請求項22】
AVデータ処理装置で処理されるAVデータのデータ構造であって、
前記AVデータ処理装置は、AVデータを再生する再生手段と、情報を提示する提示手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、データを送信する送信手段とを含み、
前記再生手段において当該AVデータが再生される際に、前記提示手段において、ユーザ操作を補助するための情報を提示させるユーザ操作補助情報と、
当該AVデータに対して合成処理を行なうために必要なパラメータを特定する情報と、
前記合成処理の手順を示す情報と、
前記再生手段において再生された前記合成処理された当該AVデータに基づき、前記操作手段によって受付けたユーザ操作に応じて、所望の処理を実行させるために必要な情報を前記処理を実行する機能に対して送信するための送信情報とを含む、AVデータのデータ構造。
【請求項23】
AVデータ処理装置で処理されるAVデータのデータ構造であって、
前記AVデータ処理装置は、AVデータを再生する再生手段と、情報を提示する提示手段と、ユーザ操作を受付ける操作手段と、データを送信する送信手段とを含み、
前記再生手段において当該AVデータが再生される際に、前記提示手段において、ユーザ操作を補助するための情報を提示させるユーザ操作補助情報と、
当該AVデータに対して合成処理を行なうために必要なパラメータを特定する情報と、
前記合成処理の手順を示す情報を取得するための情報と、
前記再生手段において再生された前記合成処理された当該AVデータに基づき、前記操作手段によって受付けたユーザ操作に応じて、所望の処理を実行させるために必要な情報を前記処理を実行する機能に対して送信するための送信情報とを含む、AVデータのデータ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【公開番号】特開2007−221658(P2007−221658A)
【公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−42353(P2006−42353)
【出願日】平成18年2月20日(2006.2.20)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】