説明

COFパッケージ構造、COFパッケージ構造を製作する方法、及びドライバーICとCOFパッケージ構造を組合わせる方法。

【課題】1個のCCDのみ有するILボンダーで組立ができる両面COFを提供する。
【解決手段】COF(チップ・オン・フィルム)パッケージ構造300は、第一表面312と、第一表面の反対側にある第二表面314を有する基板310と、前記基板の第一表面に設置され、バンプ接合用の第一指定パターン322を備える第一導電ホイル320と、前記基板の第二表面に設置され、第二指定パターン352を備える第二導電ホイル350とを含む。前記第二指定パターンの面積は第一指定パターンの面積以上である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はCOFパッケージ構造に関し、特に放熱を考慮したCOFパッケージ構造と、各々指定パターンを有する2枚の金属ホイルをCOFパッケージ構造の基板の両面に設置するTCP組立工程と、関連の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、TFT−LCD(薄膜トランジスター液晶)パネルではTCP(テープキャリアパッケージ)を考慮しなければならない。しかし、低コスト、ファインピッチ、弾力性で、かつ受動素子の搭載能力が高いため、大型TFT−LCDパネルではチップ・オン・グラス(COG)パッケージとチップ・オン・フィルム(COF)パッケージを採用する駆動ICの割合が増加している。したがって、COGとCOFパッケージを採用する駆動ICに対する市場の要求は厳しくなりつつある。
【0003】
TFT−LCDパネルに対する高フレーム周波数、駆動電圧、高表示チャネルの要求が原因で、駆動ICの放熱能力はますます重要である。放熱能力を増強する解決法の1つとして、2枚の金属層を有するCOFパッケージ構造がある。図1と図2を参照する。図1は従来の技術によるCOFパッケージ構造の説明図であり、図2は図1に示すCOFパッケージ構造の放熱を表す説明図である。図1Aに示すように、COFパッケージ構造100は基板110と、第一金属ホイル120と、はんだレジスト層130とを含む。基板110はポリイミド(PI)フィルムから構成され、第一金属ホイル120は基板110の第一表面112に設置される。はんだレジスト層130は第一金属ホイル120を被覆している。COFパッケージ100の上には駆動IC140が接合(ボンディング)され、駆動IC140のバンプ142は第一金属ホイル120の第一指定パターン122に接合されている。図1Bに示すように、COFパッケージ構造150はCOFパッケージ構造100と類似している。両者の相違点は、COFパッケージ150が、基板110の第一表面112の反対側にある第二表面114に設置される第二金属ホイル160を含むことにある。図2に示すように、COFパッケージ構造150と併設する駆動IC140の温度は、COFパッケージ構造100と併設する駆動ICよりはるかに低い。したがって、COFパッケージ構造150の放熱能力は第二金属ホイル160の増設により改善される。
【0004】
COFパッケージ構造150の放熱能力は第二金属ホイル160の増設で改善することができるが、TCP組立プロセスでの実行可能性も考えなければならない。図1Bに示すように、第二金属ホイル160は基板110の第二表面114に完全に被覆しているため、1個のCCD(電荷結合素子)のみ有する従来のインナーリード(IL)ボンダーは、そのCCDでCOFパッケージ構造150を透視することができないので、COFパッケージ構造150には適用できない。その結果、COFパッケージ構造150にとって2個のCCDを有する新規のILボンダーが必要となり、TCP組立プロセスのコストが高くなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的のひとつは、前記問題を解決するためのチップ・オン・フィルム(COF)パッケージ構造及び関連の方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例によれば、COF(チップ・オン・フィルム)パッケージ構造は、第一表面と、第一表面の反対側にある第二表面を有する基板と、前記基板の第一表面に設置され、バンプ接合用の第一指定パターンを備える第一導電ホイルと、前記基板の第二表面に設置され、第二指定パターンを備える第二導電ホイルとを含む。前記第二指定パターンの面積は第一指定パターンの面積以上である。
【0007】
本発明の実施例によれば、COFパッケージ構造を製作する方法は、第一表面と、第一表面の反対側にある第二表面を有する基板を提供する段階と、前記基板の第一表面に、バンプ接合用の第一指定パターンを備える第一導電ホイルを設置する段階と、前記基板の第二表面に、第一指定パターンの面積以上である面積を有する第二指定パターンを備える第二導電ホイルを設置する段階とを含む。
【0008】
本発明の実施例によれば、駆動集積回路(IC)とCOFパッケージ構造を組み合わせる方法は、駆動ICと、基板、第一導電ホイル、並びに第二導電ホイルを備えるCOFパッケージ構造を提供する段階と、ステージで駆動ICを運ぶ段階と、CCD(電荷結合素子)を利用して前記COFパッケージ構造を観察して、前記CCDで第一指定パターンと第二指定パターンを介して駆動ICを観察して駆動ICを校正する段階と、駆動ICをCOFパッケージ構造に接合する段階とを含む。前記基板は第一表面と、第一表面の反対側にある第二表面を有する。前記第一導電ホイルは前記基板の第一表面に設置され、バンプ接合用の第一指定パターンを備える。前記第二導電ホイルは前記基板の第二表面に設けられ、第一指定パターンの面積以上である面積を有する第二指定パターンを備える。前記駆動ICのバンプは第一導電ホイルの第一指定パターンに接合される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
かかる装置の特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図示を参照して以下に説明する。
【0010】
後掲記述及び特許請求の範囲では特定の用語で特定の素子を称する。当業者に理解されるように、ハードウェアメーカーにより他の名称で同一の素子を呼ぶことがありうる。本明細書では名称の異なる素子でなく機能の異なる素子を区別する。後掲記述及び特許請求の範囲では、「含む」、「備える」、「有する」などの用語は非限定的に使用され、「含むがこれに限らない」と解すべきである。また、「結合」という用語は直接的または間接的な電気的接続を意味する。したがって、第一装置と第二装置が結合されている場合、その接続は直接的な電気的接続、または他装置及び接続を介した間接的な電気的接続で実現される。
【0011】
図3を参照する。図3は本発明の好ましい実施例によるCOFパッケージ構造300を表す説明図である。COFパッケージ構造300は基板310と、第一導電ホイル320と、第二導電ホイル320と、ソルダーレジスト層330とを含む(もっともこれに限らない)。基板310は第一表面312と、第一表面312の反対側にある第二表面314を有する。第一導電ホイル320は基板310の第一表面312に設置され、バンプ接合(ボンディング)用の第一指定パターン322を有する。第二導電ホイル350は基板310の第二表面314に設置され、第二指定パターン352を有する。ソルダーレジスト層330は第一導電ホイル320を被覆している。COFパッケージ構造300には駆動IC340が接合(ボンディング)され、駆動ICのバンプ342は第一導電ホイル320の第一指定パターン322に接合されている。図1Bに示すCOFパッケージ構造150と比べて、第二導電ホイル350は更に、第一指定パターン322の面積以上である面積を有する第二指定パターン352を備える。第二導電ホイル350に第二指定パターン352を増設することにより、CCDでCOFパッケージ構造300を透視することが可能となる。したがって、1個のCCDのみ備える従来のILボンダーをCOFパッケージ構造300に適用することができ、TCP組立プロセスのコストを節減することができる。
【0012】
注意すべきは、基板310の第一指定パターン322の投射領域A1は、基板310の第二指定パターン352の投射領域A2の中にある。第一指定パターン322と第二指定パターン352が同一の実施例では、投射領域A1は投射領域A2と同一である。第一指定パターン322が第二指定パターン352より小さい実施例では、投射領域A1は投射領域A2の中にある。
【0013】
注意すべきは、前記基板310はポリイミド(PI)フィルムから構成されるが、これに限らず他種の基板も含まれて良い。第一導電ホイル320と第二導電ホイル350は銅などの金属材料から構成されるが、これを本発明を限定するものとして解釈すべきではない。また、第二指定パターン352の形状と大きさは限定的ではなく、以下に図示及び実施例をもって第二指定パターン352の各種のデザインを詳述する。
【0014】
図4を参照する。図4は図3に示す第二導電ホイル350の第二指定パターン352の例を示す底面図である。図4Aに示すように、第二導電ホイル400は第二指定パターン410を備え、第二指定パターン410は図3に示す第一導電ホイル320の第一指定パターン322と同一である。図4Bに示すように、第二導電ホイル450は第二指定パターン460を備え、第二指定パターン460は図3に示す第一導電ホイル320の第一指定パターン322と異なり、第一指定パターン322より面積が大きい。両実施例では、第二導電ホイルは第二指定パターンを除いて、基板の第二表面を完全に被覆しているので、COFパッケージ構造の放熱能力は最適化される。図4に示すように、第二指定パターンの形状と大きさは限定的ではない。当業者には、第二指定パターンに対しては本発明の技術的思想から離れずに各種の修正をなすことができ、かかる修正は本発明の範囲に属することが分かる。
【0015】
図4に示す第二導電ホイル400、450は本発明の実施例に過ぎず、当業者に周知のように、第二導電ホイルに対しては好適な変更をなしうる。図5を参照する。図5は図4に示す本発明の実施例による第二導電ホイルの例を示す底面図である。図5では図4の第二導電ホイルの各種の実施例を示している。図5Aに示すように、第二導電ホイル500の構造は図4に示すものと類似している。両者の相違点は、第二導電ホイル500が、第二指定パターン510のほかに1または複数の孔515(図4に示す第二指定パターン410または460に実施することができる)を備えることにある。複数の孔515は細長型で第二指定パターン510と平行である。図5Bに示すように、第二導電ホイル520の構造は図5Aに示す第二導電ホイル500と類似している。両者の相違点は、第二導電ホイル520に含まれる1または複数の孔535が、細長型で第二指定パターン510と垂直であることにある。図5Cに示すように、第二導電ホイル520の構造は図5Aに示す第二導電ホイル500と類似している。両者の相違点は、第二導電ホイル540に含まれる1または複数の孔555の数量、大きさ、及び位置にある(孔515と異なる)。図5Dに示すように、第二導電ホイル520の構造は図5Aに示す第二導電ホイル500と類似している。両者の相違点は、第二導電ホイル560に含まれる1または複数の孔575は方形であることにある。
【0016】
図5に示すように、第二導電ホイルに含まれる孔の形状、数量、大きさ、及び位置は限定的ではない。当業者には、第二導電ホイルに対しては本発明の技術的思想から離れずに各種の修正をなすことができ、かかる修正は本発明の範囲に属することが分かる。また、素子または物体を第二導電ホイル(例えば銅箔)に固着するのが困難であるので、複数の孔を利用すれば各種の形状を有する素子か物体を基板(例えばPIフィルム)に容易に固着することができる。
【0017】
図6と図7を参照する。図6は図1Bに示すCOFパッケージ構造150のTCP組立プロセスを表す説明図であり、図7は図3に示すCOFパッケージ構造300のTCP組立プロセスを表す説明図である。図6に示すように、第一CCD610はCOFパッケージ構造150を見て第一金属ホイル120の第一指定パターン122の位置A61を確認するために用いられ、第二CCD620は駆動IC140を見て駆動IC140のバンプ142の位置A62を校正するために用いられる。その後、ステージ640で駆動IC140を反転して位置A61に運ぶ。最後に、駆動IC140をCOFパッケージ構造150に接合し、駆動IC140のバンプ142を第一金属ホイル120の第一指定パターン122の位置A61に接合する。図7に示すように、COFパッケージ300は反転されている。CCD710はCOFパッケージ構造300を見て第一金属ホイル320の第一指定パターン322の位置A71を確認するために用いられる。COFパッケージ350は透視可能なため、前記CCD710で第二指定パターン352と第一指定パターン322を透過して駆動IC340を見て、駆動IC340のバンプ342の位置A72を校正することができる。その後、ステージ740で駆動IC340を位置A71に運ぶ。最後に、駆動IC340をCOFパッケージ構造300に接合し、駆動IC340のバンプ342を第一金属ホイル320の第一指定パターン322の位置A71に接合する。両者を比較すれば、本発明に掲示したCOFパッケージ構造300は駆動IC340と接合するために1個のCCD710のみ必要とし、TCP組立プロセスのコストは節減される。
【0018】
図8を参照する。図8は本発明の実施例によるCOFパッケージ構造を製作する方法のフローチャートである。注意すべきは、概して同様な結果が得られる限り、下記段階は図8に示す順番どおりに実行しなくてもよい。前記方法は以下の段階を含む。

ステップ802:開始。
ステップ804:第一表面と、第一表面の反対側にある第二表面を有する基板を提供する。
ステップ806:前記基板の第一表面に第一導電ホイルを設置する。第一導電ホイルはバンプ接合用の第一指定パターンを備える。
ステップ808:前記基板の第二表面に第二導電ホイルを設置する。第二導電ホイルは第二指定パターンを備え、第二指定パターンの面積は第一指定パターンの面積以上である。
ステップ810:前記第二指定パターンを除いて、前記基板の第二表面を前記第二導電ホイルで完全に被覆する。

【0019】
図3と合わせて図8を参照する。以下に図8に示す段階と図3に示す素子を合わせて、COFパッケージ構造300を製作する方法を説明する。ステップ804では、第一表面312と、第一表面312の反対側にある第二表面314を有する基板310を提供する。ステップ806からステップ808では、基板310の第一表面312に第一指定パターン322を備える第一導電ホイル320を設置し、基板310の第二表面314に第二指定パターン352を備える第二導電ホイル350を設置する。第二指定パターン352の面積は第一指定パターン322の面積以上である。本実施例では、第二指定パターン352を除いて、第二導電ホイル350は基板310の第二表面314を完全に被覆している(ステップ810)。
【0020】
前記方法は本発明の一実施例に過ぎない。他の実施例では、COFパッケージ構造により多くの変化を持たせるために複数の段階が追加されている。図9を参照する。図9は本発明の他実施例によるCOFパッケージ構造を製作する方法のフローチャートであり、当該方法は以下の段階を含む。

ステップ802:開始。
ステップ804:第一表面と、第一表面の反対側にある第二表面を有する基板を提供する。
ステップ910:第二指定パターンを設計する。
ステップ920:第一指定パターンを第一導電ホイルの第一位置に設置し、第二指定パターンを第二導電ホイルの第二位置に設置する。
ステップ806:前記基板の第一表面に第一導電ホイルを設置する。第一導電ホイルはバンプ接合用の第一指定パターンを備える。
ステップ808:前記基板の第二表面に第二導電ホイルを設置する。第二導電ホイルは第二指定パターンを備え、第二指定パターンの面積は第一指定パターンの面積以上である。
ステップ930:前記第二導電ホイルに孔を設置する。
ステップ940:前記第二指定パターンと孔を除いて、前記基板の第二表面を前記第二導電ホイルで完全に被覆する。

【0021】
図9に示す段階は図8に示す段階と類似している。両者の相違点は、図9ではパターン設計の段階(ステップ910−920)と孔設置の段階(ステップ930)が追加されていることにある。ステップ910において、第二指定パターンを第一指定パターンと同じように設計すれば、図4Aに示すようなCOFパッケージ構造400が得られる。第二指定パターンを第一指定パターンと異なるように設計すれば、図4Bに示すようなCOFパッケージ構造450が得られる。また、1または複数の孔を第二導電ホイルに設置すれば、図5(図5A−図5D)に示すようなCOFパッケージ構造が得られる。
【0022】
図10を参照する。図10は本発明の実施例による集積回路とCOFパッケージ構造を組み合わせる方法のフローチャートであり、当該方法は以下の段階を含む。

ステップ1002:開始。
ステップ1004:駆動ICと、基板、第一導電ホイル、並びに第二導電ホイルを備えるCOFパッケージ構造を提供する。前記基板は第一表面と、第一表面の反対側にある第二表面を有する。第一導電ホイルは前記基板の第一表面に設置され、バンプ接合用の第一指定パターンを備える。第二導電ホイルは前記基板の第二表面に設けられ、第一指定パターンの面積以上である面積を有する第二指定パターンを備える。
ステップ1006:ステージで駆動ICを運ぶ。
ステップ1008:CCDで前記COFパッケージ構造を見て、前記CCDで第一指定パターンと第二指定パターンを透過して駆動ICを見て駆動ICを校正する。
ステップ1010:駆動ICをCOFパッケージ構造に接合する。駆動ICのバンプは第一導電ホイルの第一指定パターンに接合される。

【0023】
前記ステップ1002からステップ1010は前掲図7に既に説明したので、ここで詳しい説明を省略する。
【0024】
同様の結果が得られる限り、前掲図8、図9、図10に示す段階は順番どおりに連続して実行してもよく、その間に他の段階を挿入することもできる。
【0025】
前掲実施例は本発明を説明するためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。要約すれば、本発明ではCOFパッケージ構造及び関連の方法を提供する。前記COFパッケージ構造300の放熱能力は第二導電ホイル350の増設により改善される。第二導電ホイル350に第二指定パターン352を増設することにより、1個のCCDのみでCOFパッケージ構造300を透視することが可能となるため、COFパッケージ構造300に対して1個のCCDのみ有する従来のILボンダーを適用することができる。したがって、放熱問題が解決されるのみならず、本発明に掲示したCOFパッケージ構造を採用すれば、TCP組立プロセスのコストも節減されうる。なお、当業者に周知のように、第二導電ホイルに対しては本発明の技術的思想から離れずに好適な変化を加えうる。例えば、種々の形状を有する素子と物体をよく固着するために、複数種の1または複数の孔を第二導電ホイルに設置することも、本発明の範囲に属する。
【0026】
以上は本発明に好ましい実施例であって、本発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、本発明の技術的思想の下においてなされ、本発明に対して均等の効果を有するものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】従来の技術によるCOFパッケージ構造の説明図である。
【図2】図1に示すCOFパッケージ構造の放熱を表す説明図である。
【図3】本発明の好ましい実施例によるCOFパッケージ構造を表す説明図である。
【図4】図3に示す第二導電ホイルの第二指定パターンの例を示す底面図である。
【図5】図4に示す本発明の実施例による第二導電ホイルの例を示す底面図である。
【図6】図1Bに示すCOFパッケージ構造のTCP組立プロセスを表す説明図である。
【図7】図3に示すCOFパッケージ構造のTCP組立プロセスを表す説明図である。
【図8】本発明の実施例によるCOFパッケージ構造を製作する方法のフローチャートである。
【図9】本発明の他実施例によるCOFパッケージ構造を製作する方法のフローチャートである。
【図10】本発明の実施例による集積回路とCOFパッケージ構造を組み合わせる方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一表面と該第一表面の反対側にある第二表面を有する基板と、
前記基板の第一表面に設置され、バンプ接合用の第一指定パターンを備える第一導電ホイルと、
前記基板の第二表面に設置され、第二指定パターンを備える第二導電ホイルと、
を含む、COF(チップ・オン・フィルム)パッケージ構造であって、
前記第二指定パターンの面積は前記第一指定パターンの面積以上である、
COFパッケージ構造。
【請求項2】
前記基板の上の第一指定パターンの投影領域は、前記基板の上の第二指定パターンの投影領域の中にある、請求項1に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項3】
前記第二指定パターンは前記第一指定パターンと実質的に同一である、請求項1に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項4】
前記第二導電ホイルは、前記第二指定パターンを除いて、前記基板の第二表面を完全に被覆している、請求項1に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項5】
前記第二導電ホイルは更に孔を備える、請求項1に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項6】
前記孔は方形である、請求項5に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項7】
前記孔は細長型である、請求項5に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項8】
前記基板はポリイミド(PI)フィルムを含む、請求項1に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項9】
前記第一導電ホイルは銅を含み、前記第二導電ホイルは銅を含む、請求項1に記載のCOFパッケージ構造。
【請求項10】
COFパッケージ構造を製作する方法であって、
第一表面と該第一表面の反対側にある第二表面を有する基板を提供する段階と、
前記基板の第一表面に、バンプ接合用の第一指定パターンを備える第一導電ホイルを設置する段階と、
前記基板の第二表面に、前記第一指定パターンの面積以上の面積を有する第二指定パターンを備える第二導電ホイルを設置する段階と、
を含む、COFパッケージ構造の製作方法。
【請求項11】
前記第一指定パターンを前記第一導電ホイルの第一位置に設置し、前記第二指定パターンを前記第二導電ホイルの第二位置に設置する段階を更に含む、請求項10記載のCOFパッケージ構造の製作方法。
【請求項12】
前記第一指定パターンと実質的に同じように前記第二指定パターンを設計する段階を更に含む、請求項10記載のCOFパッケージ構造の製作方法。
【請求項13】
前記第二指定パターンを除いて、前記基板の第二表面を前記第二導電ホイルで完全に被覆する段階を更に含む、請求項10記載のCOFパッケージ構造の製作方法。
【請求項14】
前記第二導電ホイルに孔を設置する段階を更に含む、請求項10記載のCOFパッケージ構造の製作方法。
【請求項15】
駆動ICと、第一表面と該第一表面の反対側にある第二表面を有する基板と、該基板の第一表面に設置されかつバンプ接合用の第一指定パターンを備える第一導電ホイルと、前記基板の第二表面に設けられかつ前記第一指定パターンの面積以上の面積を有する前記第二指定パターンを備える第二導電ホイルと、を有するCOFパッケージ構造を提供する段階と、
ステージを利用して前記駆動ICを運ぶ段階と、
CCD(電荷結合素子)を利用して前記COFパッケージ構造を観察し、かつ前記CCDで第一指定パターンと第二指定パターンを介して前記駆動ICを観察して前記駆動ICを校正する段階と、
前記第一導電ホイルの第一指定パターンに接合される前記駆動ICをCOFパッケージ構造に接合する段階と、
を含む駆動集積回路(IC)とCOFパッケージ構造の組合せ方法。
【請求項16】
前記基板の上の第一指定パターンの投影領域は、前記基板の上の第二指定パターンの投射領域の中にある、請求項15に記載の駆動ICとCOFパッケージ構造の組合せ方法。
【請求項17】
前記第二指定パターンは前記第一指定パターンと実質的に同一である、請求項15に記載の駆動ICとCOFパッケージ構造の組合せ方法。
【請求項18】
前記第二導電ホイルは、前記第二指定パターンを除いて、前記基板の第二表面を完全に被覆している、請求項15に記載の駆動ICとCOFパッケージ構造の組合せ方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−194354(P2009−194354A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153406(P2008−153406)
【出願日】平成20年6月11日(2008.6.11)
【出願人】(502429109)奇景光電股▲ふん▼有限公司 (6)
【Fターム(参考)】