説明

EDG−1拮抗活性を有する複素環スルホンアミド

【化1】


本発明は、Edg−1拮抗活性を保有し、そして従ってその抗癌活性のために、そして従ってヒト又は動物の身体の治療の方法において有用である、式(I)、(Ia)及び(Ib)の化学化合物又は医薬的に受容可能なその塩に関する。本発明は、更に前記化学化合物の製造のための方法、これを含有する医薬組成物、及びヒトのような温血動物における抗癌効果の産生において使用するための医薬の製造におけるその使用にも関する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式(I):
【化1】

の化合物であって、
環Aは、カルボシクリル又はヘテロシクリルであり;ここにおいて、前記ヘテロシクリルが、−NH−分子を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、ヒドラジニル、ウレイド、N,N−ジ(C1−3アルキル)ウレイド、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル、ヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、Rは、一つ又はそれより多いRによって炭素において所望により置換されていることができ;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−分子を含有する場合、この窒素は、Rから選択される基によって所望により置換されていることができ;
nは、0−5であり;ここにおいて、Rの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;
は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC2−6アルキニル、カルボシクリル、及びヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、一つ又はそれより多いRによって炭素において所望により置換されていることができ;ここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−分子を含有する場合、この窒素は、R19から選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル又はC2−6アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、一つ又はそれより多いR11によって炭素において所望により置換されていることができ;ここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−分子を含有する場合、この窒素は、R20から選択される基によって所望により置換されていることができ;
或いは、別の方法として、R及びRは、これらが接続している炭素と一緒に、C3−6炭素環を形成することができ;
は、C1−6アルキル又はカルボシクリルから選択され;ここにおいて、Rは、一つ又はそれより多いR10によって炭素において所望により置換されていることができ;
環Dは、式(I)のイミダゾールに縮合し、そして5−7員の環であり;ここにおいて、前記環が−NH−分子を含有する場合、この窒素は、R14から選択される基によって所望により置換されていることができ;
は、炭素上の置換基であり、そしてハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、ヘテロシクリルカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルから独立に選択されるか、或いは二つのRは、これらが接続している環Dの炭素原子と一緒に、5ないし8員のカルボシクリル又はヘテロシクリル環を形成することができ;ここにおいて、Rは、一つ又はそれより多いR15によって炭素において所望により置換されていることができ;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリル又はヘテロシクリル環が−NH−分子を含有する場合、この窒素は、R16から選択される基によって所望により置換されていることができ;
mは、0−5であり;ここにおいて、Rの意義は、同一であるか又は異なっていることができ;
、R、R11及びR15は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルコキシ、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルから独立に選択され;ここにおいて、R、R、R11及びR15は、一つ又はそれより多いR17によって炭素において独立に所望により置換されていることができ;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−分子を含有する場合、この窒素は、R18から選択される基によって所望により置換されていることができ;
、R、R13、R14、R16、R18、R19及びR20は、C1−6アルキル、C1−6アルカノイル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシカルボニル、カルバモイル、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル、ベンゾイル及びフェニルスルホニルから独立に選択され;
10は、ハロ、ニトロ、ヒドロキシ、アミノ、カルボキシ、メルカプト、スルファモイル、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6アルカノイル、C1−6アルカノイルオキシ、N−(C1−6アルキル)アミノ、N,N−(C1−6アルキル)アミノ、C1−6アルカノイルアミノ、N−(C1−6アルキル)カルバモイル、N,N−(C1−6アルキル)カルバモイル、aが0ないし2であるC1−6アルキルS(O)、C1−6アルコキシカルボニル、N−(C1−6アルキル)スルファモイル、N,N−(C1−6アルキル)スルファモイル、C1−6アルキルスルホニルアミノ、カルボシクリル又はヘテロシクリルから選択され;ここにおいて、R10は、一つ又はそれより多いR12によって炭素において所望により置換されていることができ;そしてここにおいて、前記ヘテロシクリルが−NH−分子を含有する場合、この窒素は、R13から選択される基によって所望により置換されていることができ;
12及びR17は、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミノ、アセチルアミノ、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイル、N,N−ジメチルカルバモイル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メチル−N−エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル又はN−メチル−N−エチルスルファモイルから選択される;
前記化合物、又は医薬的に受容可能なその塩であって;
但し、前記化合物が、4−メチル−N−[(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)フェニルメチル]ベンゼンスルホンアミドではないことを条件とする、前記化合物。
【請求項2】
以下の式(Ia):
【化2】

[式中、Rは水素であり、そしてA、D、R、R、R、R、m及びnは、請求項1において定義したとおりである]
を有する、請求項1に記載の化合物、及び医薬的に受容可能なその塩。
【請求項3】
環Aが、フェニル又はピリジニルである、請求項1又は2のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項4】
(R)−N−(1−(1−エチル−6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル)−4−フルオロベンゼンスルホンアミド;
(R)−6−シアノ−N−(1−(1−エチル−6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−スルホンアミド;
(R)−5−(N−(1−(1−エチル−6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル)スルファモイル)ピコリンアミド;
(R)−4−シアノ−N−(1−(1−エチル−6−メトキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル)ベンゼンスルホンアミド;
(R)−6−シアノ−N−(1−(1−エチル−6−メトキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−スルホンアミド;
(R)−6−シアノ−N−(1−(1−エチル−6−メトキシ−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル)ピリジン−3−スルホンアミド;
(R)−5−(N−(1−(1−エチル−6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)スルファモイル)−1−メチル−1H−ピロール−2−カルボキシアミド;
(R)−N−(1−(1−エチル−6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−2,6−ジメチルピリジン−4−スルホンアミド;
(R)−N−(1−(1−エチル−6−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)エチル)−2−メチルピリジン−4−スルホンアミド;
6−シアノ−N−[(1R)−1−(6−シクロプロピル−1−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル]ピリジン−3−スルホンアミド;
5−({[(1R)−1−(6−シクロプロピル−1−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)エチル]アミノ}スルホニル)ピリジン−2−カルボキシアミド;
4−シアノ−N−{(1R)−1−[1−エチル−6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]エチル}ベンゼンスルホンアミド;
4−シアノ−N−[1−(6−シクロプロピル−1−エチル−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)−エチル]−ベンゼンスルホンアミド;
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物、及び医薬的に受容可能なその塩。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な担体、希釈剤又は賦形剤と共に含んでなる、医薬組成物。
【請求項6】
医薬として使用するための、請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩。
【請求項7】
ヒトのような温血動物におけるEdg−1拮抗効果の産生において使用するための医薬の製造における、請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
【請求項8】
ヒトのような温血動物における抗癌効果の産生において使用するための医薬の製造における、請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
【請求項9】
制約されるものではないが、白血病、多発性骨髄腫、血液系腫瘍又はリンパ腫のような非固形腫瘍、そして更に黒色腫、非小細胞肺癌、神経膠腫、肝細胞細胞腫、神経膠芽腫、甲状腺、胆管、骨、胃、脳/CNS、頭頚部、肝臓、胃、前立腺、乳房、腎臓、精巣、卵巣、皮膚、子宮頚部、肺、筋肉、神経細胞、食道、膀胱、肺、子宮、外陰部、子宮内膜、腎臓、結腸直腸、膵臓、胸膜/腹膜、唾液腺の細胞腫、並びに類表皮癌のような固形腫瘍及びその転移を含む血管新生関連疾病の治療において使用するための医薬の製造における、請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩の使用。
【請求項10】
ヒトのような温血動物におけるEdg−1拮抗効果を産生するための、有効な量の請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項11】
ヒトのような温血動物における抗癌効果を産生するための、有効な量の請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項12】
非固形腫瘍、固形腫瘍及びその転移、非小細胞肺癌、神経膠腫、肝細胞(肝臓)細胞腫、神経膠芽腫、甲状腺、胆管、骨、胃、脳/CNS、頭頚部、肝臓、胃、前立腺、乳房、腎臓、精巣、卵巣、皮膚、子宮頚部、肺、筋肉、神経細胞、食道、膀胱、肺、子宮、外陰部、子宮内膜、腎臓、結腸直腸、膵臓、胸膜/腹膜、唾液腺の細胞腫、並びに類表皮癌を含む血管新生関連疾病を治療する、このような治療を必要とする温血動物における、有効な量の請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、前記動物に投与することを含んでなる方法。
【請求項13】
ヒトのような温血動物におけるEdg−1拮抗効果の産生において使用するための、請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な担体、希釈剤又は賦形剤と共に含んでなる医薬組成物。
【請求項14】
ヒトのような温血動物における抗癌効果の産生において使用するための、請求項1−4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又は医薬的に受容可能なその塩を、医薬的に受容可能な担体、希釈剤又は賦形剤と共に含んでなる医薬組成物。
【請求項15】
可変基が、他に規定しない限り、請求項1において定義したとおりである、請求項1に記載の式(I)の化合物又は医薬的に受容可能なその塩を調製するための方法であって:
方法a) 以下の式(II):
【化3】

の化合物を、Lが置換可能な基である以下の式(III):
【化4】

のアミンと反応させること;
及びその後、必要な場合:
i)式(I)の化合物を、もう一つの式(I)の化合物に転換すること;
ii)いずれもの保護基を除去すること;
iii)医薬的に受容可能な塩を形成すること;
を含んでなる、前記方法。

【公表番号】特表2010−509301(P2010−509301A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535799(P2009−535799)
【出願日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際出願番号】PCT/GB2007/004267
【国際公開番号】WO2008/056150
【国際公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】