説明

EGFR阻害剤及び疾患の治療方法

本発明は、Her−キナーゼを含有する、上皮成長因子受容体(EGFR)を調節することができる、新規なピリミジン、ピロロ−ピリミジン、ピロロ−ピリジン、ピリジン、プリン及びトリアジン化合物、及び多種の疾患、病気又は障害の治療におけるこのような化合物の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化116】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いはCO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化117】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここで、XがSであり、ZがCRであり、そしてRがハロである場合は、環AはRでパラ位置換されたフェニルではなく、或いはYがSであり、そしてRがハロである場合は、環BはRでパラ位置換されたフェニルではなく;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化118】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項2】
及びZがNであり、そしてZ及びZがCである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
、Z及びZがNであり、そしてZがCである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
がH、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、又はNOであり、そしてRがH、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、又はNOである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
及びRが、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
式I:
【化119】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCHであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも2つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは独立して、H又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、又は複素環であり;
は、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、又はNOであり;
は、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、又はNOであり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、C(O)NH(R)、SO、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、ハロ、
【化120】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2である):
の請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項7】
及びZがNであり、そしてZ及びZがCである、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
がH、Cl、Br、又はCFであり、そしてRがHである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
XがNHである、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
Yが、O、S、NH、又はNMeである、請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
環A及び環Bがそれぞれ独立して、フェニル又はピリジルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項12】
式II−a:
【化121】

(式中の、Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
は、H又はアルキルであり;
環Aは、フェニル又はピリジルであり;
は、H、Cl、Br、又はCFであり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、C(O)NH(R)、SO、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、アルキル、ハロ、
【化122】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれの場合において、独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
5Aは、それぞれの場合において、独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
Wは、それぞれの場合において、独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、1又は2である):
の、請求項6に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項13】
それぞれのRが独立して、それぞれが置換されていてもよい、N(R)CO(R)、C(O)R、C(O)NH(R)、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり、そしてmが1又は2である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
それぞれのRが独立して、それぞれが置換されていてもよい、N(R)CO(R)、C(O)R、C(O)NH(R)、メチル、トリフルオロメチル、フルオロメチル、メトキシ、エトキシ、シクロヘキシル、ピリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
それぞれのRが独立して、メチル、フルオロメチル、メトキシ、
【化123】

である、請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
それぞれのRが独立して、メチル、F、Cl、
【化124】

である、請求項12に記載の化合物。
【請求項17】
それぞれのRが独立して、
【化125】

である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
式II−b:
【化126】

(式中の、Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは独立して、H又はアルキルであり;
環Bは、複素環であり;
は、H、Cl、Br、又はCFであり;
は、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、又はNOであり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、C(O)NH(R)、SO、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、ハロ、
【化127】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここでpは、0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2、又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、1又は2である):
の、請求項6に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項19】
環Bが、インドリニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項20】
それぞれのRが独立して、N(R)(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、C(O)NH(R)、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、又は複素環であり、そしてそれぞれのR及びRが独立して、それぞれが置換されていてもよい、H又はアルキルである、請求項18に記載の化合物。
【請求項21】
それぞれのRが独立して、メチル、フルオロメチル、メトキシ、
【化128】

である、請求項18に記載の化合物。
【請求項22】
それぞれのRが独立して、
【化129】

である、請求項18に記載の化合物。
【請求項23】
式II−c:
【化130】

(式中の、環Aは、アリール又はヘテロアリールであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは独立して、H又はアルキルであり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、C(O)NH(R)、SO、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、
【化131】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが更に置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2、又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、1又は2である):
の、請求項6に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項24】
それぞれのRが独立して、メチル、フルオロメチル、メトキシ、
【化132】

である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
それぞれのRが独立して、
【化133】

である、請求項23に記載の化合物。
【請求項26】
式III:
【化134】

(式中の、Zは、N又はCHであり;
は、N又はCHであり、ここでZ又はZのうちの1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは独立して、H又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、N(R)(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、アルキル、アルコキシ、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、
【化135】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2、又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、又はアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、1又は2である):
の、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項27】
がNであり、そしてZがCHである、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
XがNRであり、そしてYがO、NRであるか又は存在しない、請求項27に記載の化合物。
【請求項29】
環Aが、アリール、炭素環又は複素環である、請求項27に記載の化合物。
【請求項30】
環Aが、それぞれ置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、ピペリジニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
環Bが、アリール又は複素環である、請求項27に記載の化合物。
【請求項32】
環Bが、それぞれ置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項31に記載の化合物。
【請求項33】
それぞれのRが独立して、メチル、メトキシ、
【化136】

である、請求項27に記載の化合物。
【請求項34】
それぞれのRが独立して、
【化137】

である、請求項27に記載の化合物。
【請求項35】
が、それぞれ置換されていてもよい、H、メチル、イソプロピル、又はフェニルである、請求項27に記載の化合物。
【請求項36】
がCHであり、そしてZがNである、請求項26に記載の化合物。
【請求項37】
XがNRであり、そしてYがO、S、NRであるか又は存在しない、請求項36に記載の化合物。
【請求項38】
環Aが、アリール又は複素環である、請求項37に記載の化合物。
【請求項39】
環Aが、それぞれが置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、又はピペリジニルである、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
環Bが、アリール又は複素環である、請求項36に記載の化合物。
【請求項41】
環Bが、それぞれが置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項40に記載の化合物。
【請求項42】
が、それぞれが置換されていてもよい、N(R)(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、アルキル、アルコキシ、又は複素環である、請求項36に記載の化合物。
【請求項43】
それぞれのRが独立して、メチル、メトキシ、
【化138】

である、請求項42に記載の化合物。
【請求項44】
それぞれのRが独立して、ハロ、
【化139】

である、請求項36に記載の化合物。
【請求項45】
が、それぞれが置換されていてもよい、H、メチル、イソプロピル、又はフェニルである、請求項36に記載の化合物。
【請求項46】
式IV:
【化140】

(式中の、Yは、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは独立して、H又はアルキルであり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
環Dは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、
【化141】

であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、及び炭素環であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが更に置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが更に置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2、又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
nは、1又は2であり;そして
qは、0、1又は2である):
の、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項47】
YがOである、請求項46に記載の化合物。
【請求項48】
環Bがアリールである、請求項46に記載の化合物。
【請求項49】
環Bが、それぞれが置換されていてもよい、フェニル又はナフチルである、請求項48に記載の化合物。
【請求項50】
環Dが、アリール又はヘテロアリールである、請求項46に記載の化合物。
【請求項51】
環Dが、それぞれが置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、ピリジニル、又はキノリニルである、請求項50に記載の化合物。
【請求項52】
それぞれのRが独立して、
【化142】

である、請求項46に記載の化合物。
【請求項53】
が、
【化143】

である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
が、アルキル又はアルコキシである、請求項46に記載の化合物。
【請求項55】
式V:
【化144】

(式中の、Zは、N又はCRであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは独立して、H又は置換されていてもよいアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、N(R)(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、アルキル、アルコキシ、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、ハロ、
【化145】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2、又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
は、H又は置換されていてもよいアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、1又は2であり;
ここで、
【化146】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項56】
環Aが、アリール又は炭素環である、請求項55に記載の化合物。
【請求項57】
環Aが、それぞれが置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、又はシクロヘプチルである、請求項56に記載の化合物。
【請求項58】
環Bが、アリール又は複素環である、請求項55に記載の化合物。
【請求項59】
環Bが、それぞれが置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項58に記載の化合物。
【請求項60】
それぞれのRが独立して、それぞれが置換されていてもよい、N(R)(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、アルキル、アルコキシ、又は複素環である、請求項55に記載の化合物。
【請求項61】
それぞれのRが独立して、メチル、メトキシ、
【化147】

である、請求項60に記載の化合物。
【請求項62】
それぞれのRが独立して、
【化148】

である、請求項55に記載の化合物。
【請求項63】
式VI:
【化149】

(式中の、Zは、N又はCRであり;
は、N又はCRであり;ここでZ又はZのうちの1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは独立して、H又はアルキルであり;
は、H、Cl、Br、又はCFであり;
は、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、又はNOであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、及び炭素環であり;
それぞれのRは独立して、ハロ、
【化150】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが更に置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2、又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、1又は2である):
の、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項64】
XがO又はNRであり、そしてYがO又はNRである、請求項63に記載の化合物。
【請求項65】
環Aが、アリール又は複素環である、請求項63に記載の化合物。
【請求項66】
環Aが、それぞれが更に置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項65に記載の化合物。
【請求項67】
環Bが、アリール又は複素環である、請求項63に記載の化合物。
【請求項68】
環Bが、それぞれが更に置換されていてもよい、フェニル、ナフチル、ピペリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項67に記載の化合物。
【請求項69】
それぞれのRが独立して、それぞれが更に置換されていてもよい、N(R)(R)、N(R)CO(R)、C(O)R、アルキル、アルコキシ、又は複素環である、請求項63に記載の化合物。
【請求項70】
それぞれのRが独立して、メチル、メトキシ、
【化151】

である、請求項69に記載の化合物。
【請求項71】
それぞれのRが独立して、ハロ、
【化152】

である、請求項63に記載の化合物。
【請求項72】
が、H、ハロ、OH、NH、NHR、又はハロアルキルである、請求項63に記載の化合物。
【請求項73】
が、H又はClである、請求項63に記載の化合物。
【請求項74】
式VII:
【化153】

(式中の、Yは、O又はNRであり;
は、H又はアルキルであり;
環Aは、フェニル又はピリジルであり;
は、H、Cl、Br、又はCFであり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、N(R)CO(R)、C(O)NHR、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、炭素環、又は複素環であり;
それぞれのRは独立して、アルキル、ハロ、
【化154】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれの場合において、独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
5Aは、それぞれの場合において、独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
Wは、それぞれの場合において、独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2、又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、1又は2である):
の、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグ。
【請求項75】
それぞれのRが独立して、それぞれが置換されていてもよい、メチル、トリフルオロメチル、フルオロメチル、メトキシ、エトキシ、シクロヘキシル、ピリジニル、ピロリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、又はイミダゾリルである、請求項74に記載の化合物。
【請求項76】
それぞれのRが独立して、メチル、フルオロメチル、メトキシ、
【化155】

である、請求項75に記載の化合物。
【請求項77】
それぞれのRが独立して、
【化156】

である、請求項74に記載の化合物。
【請求項78】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、2倍、3倍、5倍、10倍、25倍、50倍、100倍、又は1000倍より強い阻害を示す、EGFRのシステイン797を共有結合的に改変する化合物。
【請求項79】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、5倍より強い阻害を示す、請求項78に記載の化合物。
【請求項80】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、約2倍〜約10倍より強い阻害を示す、請求項78に記載の化合物。
【請求項81】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、10倍より強い阻害を示す、請求項78に記載の化合物。
【請求項82】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、約10倍〜約100倍より強い阻害を示す、請求項78に記載の化合物。
【請求項83】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、100倍より強い阻害を示す、請求項78に記載の化合物。
【請求項84】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、1000倍より強い阻害を示す、請求項78に記載の化合物
【請求項85】
化合物が、野生型EGFRと比較して、L858R/T790M又はDel/T790M EGFRに対する、約100倍〜約1000倍より強い阻害を示す、請求項78に記載の化合物。
【請求項86】
化合物が、式Iの化合物である、請求項78に記載の化合物。
【請求項87】
表1、表2、表3、表4、表5又は表6から選択された、請求項1に記載の化合物。
【請求項88】
請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容されるエステル、塩又はプロドラッグを薬学的に許容される担体と共に含有してなる、医薬組成物。
【請求項89】
式I:
【化157】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化158】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化159】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを投与することを含有してなる、対象におけるキナーゼを阻害する方法。
【請求項90】
キナーゼがシステイン残基を含有している、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
システイン残基が、Jak3、Blk、Bmx、Btk、HER2(ErbB2)、HER4(ErbB4)、Itk、Tec、及びTxk内の位置などを含む、EGFR中のCys797に相当する位置又はその近辺に位置している、請求項91に記載の方法。
【請求項92】
式I:
【化160】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化161】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化162】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物又はその薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを投与することを含有してなる、対象における上皮成長因子受容体(EGFR)を阻害する方法。
【請求項93】
EGFRが、Her−キナーゼである、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
式I:
【化163】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化164】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化165】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを対象に投与することを含有してなる、対象における疾患を治療する方法。
【請求項95】
疾患がキナーゼによってもたらされる、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
キナーゼがシステイン残基を含有している、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
システイン残基が、Jak3、Blk、Bmx、Btk、HER2(ErbB2)、HER4(ErbB4)、Itk、Tec、及びTxk内の位置などを含む、EGFR中のCys797に相当する位置又はその近辺に位置している、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
疾患がEGFRによってもたらされる、請求項95に記載の方法。
【請求項99】
EGFRがHer−キナーゼである、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
疾患がHER1、HER2、又はHER4によってもたらされる、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
疾患が癌又は増殖性疾患である、請求項94に記載の方法。
【請求項102】
疾患が、肺癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌、脳腫瘍、腎臓癌、卵巣癌、胃癌、皮膚癌、骨癌、胃癌、乳癌、膵癌、神経膠腫、膠芽細胞腫、肝細胞癌、乳頭状腎細胞癌、頭頸部扁平上皮癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、又は固形癌である、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
疾患が、炎症、関節炎、関節リウマチ、脊椎関節症、痛風性関節炎、変形関節症、若年性関節炎、及びその他の関節炎疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚関連疾患、乾癬、湿疹、熱傷、皮膚炎、神経炎症、アレルギー、疼痛、神経因性疼痛、発熱、肺疾患、肺炎症、成人呼吸窮迫症候群、肺サルコイドーシス、喘息、珪肺、慢性肺炎症疾患、及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心臓血管疾患、動脈硬化、心筋梗塞(心筋梗塞後兆候を包含する)、血栓症、鬱血性心不全、心臓再かん流傷害;更に、血管損傷、再狭窄、心筋症、虚血性及び出血性脳卒中を含む脳卒中、再かん流傷害、腎臓再かん流傷害、脳卒中及び脳虚血を含む虚血、及び心臓/冠血管バイパスによる虚血をのような、高血圧及び/又は心不全に関連する合併症;神経変性疾患、肝臓疾患及び腎炎;胃腸疾患、炎症性大腸炎、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎、胃潰瘍;ウィルス及び細菌感染症、敗血症、敗血性ショック、グラム陰性敗血症、マラリア、髄膜炎、HIV感染症、日和見感染症、感染症又は悪性腫瘍に続発する悪液質、後天性免疫不全症候群(AIDS)に続発する悪液質、AIDS、ARC(AIDS関連合併症)、肺炎、肝炎ウィルス、感染による筋肉痛、インフルエンザ;自己免疫疾患、移植片対宿主の反応並びに同種移植の拒絶反応;骨吸収疾患の治療、骨そしょう症、多発性硬化症、癌、白血病、リンパ腫;結腸直腸癌、脳腫瘍、骨癌、上皮細胞由来新生物(上皮性癌)、基底細胞癌、腺癌、消化管癌、口唇癌、口腔癌、食道癌、小腸癌、胃癌、結腸癌、肝臓癌、膀胱癌、膵臓癌、卵巣癌、子宮頸癌、肺癌、乳癌、皮膚癌、扁平細胞及び/又は基底細胞癌、前立腺癌、腎細胞癌、及び前進の上皮細胞に影響を及ぼすその他の公知の癌;慢性骨髄性白血病(CML)、急性骨髄性白血病(AML)及び急性前骨髄性白血病(APL);新生組織形成、転移癌、中枢神経系障害、炎症又はアポトーシス成分を有している中枢神経系障害を包含する血管形成障害;アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン病、筋萎縮側索硬化症、脊髄損傷、及び末梢神経障害、又はB細胞リンパ腫である、請求項94に記載の方法。
【請求項104】
疾患が、炎症、関節炎、関節リウマチ、脊椎関節症、痛風性関節症、変形関節症、若年性関節炎、及びその他の関節炎疾患、全身性エリテマトーデス(SLE)、皮膚関連疾患、乾癬、湿疹、皮膚炎、疼痛、肺疾患、肺炎症、成人呼吸窮迫症候群、肺サルコイドーシス、喘息、慢性肺炎症疾患、及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心臓血管疾患、動脈硬化、心筋梗塞(心筋梗塞後兆候を包含する)、鬱血性心不全、心臓再かん流傷害、炎症性大腸炎、クローン病、胃炎、過敏性腸症候群、白血病又はリンパ腫である、請求項103に記載の方法。
【請求項105】
式I:
【化166】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化167】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化168】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを、それを必要としていると確認された対象に投与することを含有してなる、対象におけるキナーゼ介在疾患を治療する方法。
【請求項106】
化合物が、HER1、HER2、又はHER4の阻害剤である、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
対象に追加の治療薬剤を投与する、請求項105に記載の方法。
【請求項108】
化合物及び追加の治療薬剤を同時に又は順に投与する、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
式I:
【化169】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化170】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化171】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを、対象に投与することを含有してなり、ここにおいて、疾患がEGFR標的療法に耐性である、対象における疾患を治療する方法。
【請求項110】
EGFR標的療法が、ゲフィチニブ、エルロチニブ、ラパチニブ、XL−647、HKI−272、BIBW2992、AV−412、CI−1033、PF00299804、BMS690514、セツキシマブ、パニツムマブ、又はマツズマブによる治療を含有している、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
疾患が、EGFR突然変異を含有している、請求項109に記載の方法。
【請求項112】
EGFR突然変異が、EGFR T790M、T854A又はD761Y耐性突然変異である、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
疾患が、癌である、請求項109に記載の方法。
【請求項114】
疾患が、肺癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌、脳腫瘍、腎臓癌、卵巣癌、胃癌、皮膚癌、骨癌、胃癌、乳癌、膵癌、神経膠腫、膠芽細胞腫、肝細胞癌、乳頭状腎細胞癌、頭頸部扁平上皮癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、又は固形癌である、請求項113に記載の方法。
【請求項115】
式I:
【化172】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化173】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化174】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを、対象に投与することを含有してなり、ここにおいて、癌がEGFR活性化腫瘍を含有している、対象における癌を治療する方法。
【請求項116】
EGFR活性化が、EGFRの突然変異、EGFRの増幅、EGFRの発現、及びEGFRのリガンド介在活性化から選択される、請求項115に記載の方法。
【請求項117】
EGFRの突然変異が、G719S、G719C、G719A、L858R、L861Q、エクソン19欠損突然変異、又はエクソン20挿入突然変異にある、請求項115に記載の方法。
【請求項118】
疾患が、肺癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌、脳腫瘍、腎臓癌、卵巣癌、胃癌、皮膚癌、骨癌、胃癌、乳癌、膵癌、神経膠腫、膠芽細胞腫、肝細胞癌、乳頭状腎細胞癌、頭頸部扁平上皮癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、又は固形癌である、請求項115に記載の方法。
【請求項119】
式I:
【化175】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化176】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化177】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを、対象に投与することを含有してなり、ここにおいて、対象は癌の治療のためにEGFR阻害が必要であると確認されている、対象における癌を治療する方法。
【請求項120】
式I:
【化178】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化179】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化180】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを、対象に投与することを含有してなり、ここにおいて、癌はERBB2活性化腫瘍を含有している、対象における癌を治療する方法。
【請求項121】
ERBB2活性化が、ERBB2の突然変異、ERBB2の発現、及びERBB2の増幅から選択される、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
突然変異が、ERBB2のエクソン20における突然変異である、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
疾患が、肺癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌、脳腫瘍、腎臓癌、卵巣癌、胃癌、皮膚癌、骨癌、胃癌、乳癌、膵癌、神経膠腫、膠芽細胞腫、肝細胞癌、乳頭状腎細胞癌、頭頸部扁平上皮癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、又は固形癌である、請求項121に記載の方法。
【請求項124】
式I:
【化181】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化182】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化183】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを、対象に投与することを含有してなり、ここにおいて、対象は癌の治療のためにERBB2の阻害が必要であると確認されている、対象における癌を治療する方法。
【請求項125】
式I:
【化184】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化185】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いは、CH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化186】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物、薬学的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを、対象に投与することを含有してなる、疾患におけるゲフィチニブ又はエルロチニブへの耐性を予防する方法。
【請求項126】
疾患が癌である、請求項125に記載の方法。
【請求項127】
疾患が、肺癌、結腸癌、乳癌、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌、脳腫瘍、腎臓癌、卵巣癌、胃癌、皮膚癌、骨癌、胃癌、乳癌、膵癌、神経膠腫、膠芽細胞腫、肝細胞癌、乳頭状腎細胞癌、頭頸部扁平上皮癌、白血病、リンパ腫、骨髄腫、又は固形癌である、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
対象がヒトである、請求項89〜127の何れか一項に記載の方法。
【請求項129】
式I:
【化187】

(式中の、Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCRであり;Z及びZはそれぞれ独立して、N又はCであり、ここで、Z又はZがNの場合は、R及びRは存在せず;ここで、Z、Z、Z又はZのうちの少なくとも1つはNであり;
Xは、O、S、又はNRであり;
Yは、存在しないか、或いは、CO、O、S、又はNRであり;
それぞれのRは、独立してH又はアルキルであり;
環Aは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
環Bは、アリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
は、それぞれが置換されていてもよい、H、ハロ、OH、NH、NHR、ハロアルキル、CN、N、NO、;アルキル、アルケニル、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
或いはR及びRは、それぞれが結合している原子と共に、それぞれが置換されていてもよい、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成し;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、NH(R)、N(R)(R)、N(R)CO(R)、COH、C(O)R、C(O)OR、C(O)NH、C(O)NH(R)、C(O)N(R)(R)、SO、SOR、SR、アルキル、ハロアルキル、アリール、アリールアルキル、アルコキシ、ヘテロアリール、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、置換されていてもよいアルキル、ハロ、
【化188】

であり;
それぞれのR及びRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、アルケニル、ビニル、複素環、又は炭素環であり;
それぞれのRは独立して、それぞれが置換されていてもよい、H、アルキル、ハロ、又はハロアルキルであり;
それぞれのR5Aは独立して、ハロ又はOS(O)R’(ここで、pは0、1又は2であり、そしてR’はアルキル又はアリールである)であり;
それぞれのWは独立して、存在しないか、或いはCH、CHCH、(CH、(CH、O、S、又はNRであり;
環Cは、1、2又は3個の窒素を有する5〜6員の複素環又はヘテロアリールであり;
mは、1、2、又は3であり;そして
nは、0、1又は2であり;
ここでR及びRが、それぞれが結合している原子と共に、縮合したアリール、ヘテロアリール、炭素環又は複素環を形成する場合は、
【化189】

のうちの1つは存在しなくてもよい):
の化合物の1つ又はそれ以上、又はその薬学的に許容される塩、エステル、若しくはプロドラッグから選択されるEGFR活性を阻害できる化合物及び癌の治療に用いるための使用説明書を含有してなる、キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15−1】
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【図15−2】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2012−526113(P2012−526113A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509790(P2012−509790)
【出願日】平成22年5月5日(2010.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/001341
【国際公開番号】WO2010/129053
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(510084149)ダナ ファーバー キャンサー インスティテュート インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】