説明

NPY−Y5アンタゴニストとしてのヘテロスピロ−デカン残基を有するベンズイミダゾール誘導体

本発明は、式(I):


[式中:
は、1個または複数のハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい、C−Cアルキル、アリールまたはヘテロアリールであってもよく;
は、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、シアノ、ニトロ;または、1個もしくは複数のハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールもしくは複素環であってもよく:あるいは、Rは−O−Rに対応していてもよく;
は、1または2個の窒素を含有していてもよい6員の芳香族炭素環であり;
Xは、炭素または酸素であり;
Zは、炭素または窒素であり;
Gは、1または2個の窒素を含有していてもよい縮合6員の芳香族炭素環であり;
mは、0または1〜4の整数であってもよい]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物、立体異性体、その調製法、これらの方法に用いられる中間体、それらを含有する医薬組成物およびNPY−Y5受容体アンタゴニストとしての、治療におけるその使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
は、1個または複数のハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよい、C−Cアルキル、アリールまたはヘテロアリールであってもよく;
は、ハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、シアノ、ニトロ;または、1個もしくは複数のハロゲン、C−Cアルキル、C−Cアルコキシ、C−Cハロアルキル、C−Cハロアルコキシ、シアノで置換されていてもよいアリール、ヘテロアリールもしくは複素環であってもよく:あるいは、Rは−O−Rに対応していてもよく;
は、1または2個の窒素を含有していてもよい6員の芳香族炭素環であり;
Xは、炭素または酸素であり;
Zは、炭素または窒素であり;
Gは、1または2個の窒素を含有していてもよい縮合6員の芳香族炭素環であり;
mは、0または1〜4の整数であってもよい]
で示される化合物、またはその医薬上許容される塩、溶媒和物、立体異性体。
【請求項2】
請求項1記載の、式(Ia)’:
【化2】

[式中:R、R、X、G、Z、およびmは請求項1の記載と同義である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物。
【請求項3】
請求項1記載の、式(Ib)’:
【化3】

[式中:R、R、X、G、Z、およびmは請求項1の記載と同義である]
で示される化合物またはその医薬上許容される塩、溶媒和物。
【請求項4】
8−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン);
3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(シス)−3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−(5,6−ジクロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−(5−フルオロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−(3,4−ジクロロフェニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−[5−(4−フルオロフェニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−(5−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−[5−(メチルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−フェニル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−メチル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−(5−クロロ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−メチル−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−メチル−8−[5−(メチルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−2−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン;
(シス)−2−フェニル−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−2−アザスピロ[4.5]デカン−3−オン;
(シス)−3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−フェニル−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(4−フルオロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
2−[(トランス)−2−オキソ−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル;
(トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
2−[(トランス)−2−オキソ−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル;
2−[(トランス)−3−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デク−8−イル]−1H−ベンズイミダゾール−5−カルボニトリル;
(トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(6−メチル−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−メチル−3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−ピリミジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1H−ピラゾール−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(3−メチル−2−オキソ−1−イミダゾリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1H−イミダゾール−1−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−オキソ−1(2H)−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(6−オキソ−1(6H)−ピリダジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−ピリジニル)−8−[5−(3−ピリジニルオキシ)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロ−3−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−メチルフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−クロロフェニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−8−[5−(3,5−ジメチル−4−イソオキサゾリル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−(2−ピリジニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−8−(5−ブロモ−1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−8−[5−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−{5−[2−(メチルオキシ)−5−ピリミジニル]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−8−(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)−3−(2−フルオロフェニル)−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(4−ピリダジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(5−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−ピリジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1,3−チアゾール−4−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(1,3−チアゾール−2−イル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(2−フルオロフェニル)−8−[5−(2−ピリミジニル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
8−(2−クロロ−1H−プリン−8−イル)−3−フェニル−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(トランス)−3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
(シス)−3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−{5−[(トリフルオロメチル)オキシ]−1H−ベンズイミダゾール−2−イル}−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−(6−フルオロ−2−ピリジニル)−8−[5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンズイミダゾール−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;
3−(2−ピリジニル)−8−[6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オン;および
3−(2−ピリジニル)−8−[6−(トリフルオロメチル)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル]−1−オキサ−3−アザスピロ[4.5]デカン−2−オンからなる群より選択される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の化合物またはその医薬上許容される塩。
【請求項5】
NPY−Y5受容体の調節が有益である病態の治療方法であって、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の有効量をそれを必要とする哺乳動物(例えば、ヒト)に投与することを含む方法。
【請求項6】
病態が摂食障害である、請求項5記載の方法。
【請求項7】
病態が過食である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
病態が肥満である、請求項6記載の方法。
【請求項9】
病態が鬱病である、請求項5記載の方法。
【請求項10】
NPY−Y5受容体の調節が有益である哺乳動物の病態の治療のための医薬の製造における請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項11】
病態が摂食障害である、請求項10記載の使用。
【請求項12】
病態が過食である、請求項11記載の使用。
【請求項13】
病態が肥満である、請求項11記載の使用。
【請求項14】
病態が鬱病である、請求項10記載の使用。
【請求項15】
治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
NPY−Y5受容体の調節が有益である哺乳動物の病態の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
摂食障害の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
過食の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項19】
肥満の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
鬱病の治療に用いる請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項21】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2011−516398(P2011−516398A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−504650(P2010−504650)
【出願日】平成20年4月18日(2008.4.18)
【国際出願番号】PCT/EP2008/054757
【国際公開番号】WO2008/129007
【国際公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】