説明

ウレア誘導体、その製造法及び用途

式(I)
[化1]


〔式中、Cyは置換されていてもよい芳香族炭化水素基または置換されていてもよい芳香族複素環基を示し、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、Vは -C(O)-、-S(O)- または -S(O)2- を示し、Wは -N(R)- 、-O- または結合手を示し(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)、Xは置換されていてもよいアルキレンを示し、Yは -C(O)-、-S(O)- または -S(O)2- を示し、Zは結合手、置換されていてもよい鎖状炭化水素基または−N=を示し、環Aは置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環を示し、環Bは置換されていてもよい含窒素複素環を示し、
[化2]


はそれぞれ独立して一重結合または二重結合を示し、RはRと結合して置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環を形成していてもよく、RはXの置換基と結合して置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環を形成していてもよい。〕で表される、血栓症治療薬として有用なウレア誘導体またはその塩を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

〔式中、Cyは置換されていてもよい芳香族炭化水素基または置換されていてもよい芳香族複素環基を示し、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示し、Vは -C(O)-、-S(O)- または -S(O)2- を示し、Wは -N(R)- 、-O- または結合手を示し(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)、Xは置換されていてもよいアルキレンを示し、Yは -C(O)-、-S(O)- または -S(O)2- を示し、Zは結合手、置換されていてもよい鎖状炭化水素基または−N=を示し、環Aは置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環を示し、環Bは置換されていてもよい含窒素複素環を示し、
【化2】

はそれぞれ独立して一重結合または二重結合を示し、RはRと結合して置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環を形成していてもよく、RはXの置換基と結合して置換されていてもよい非芳香族含窒素複素環を形成していてもよい。〕で表される化合物またはその塩。
【請求項2】
請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
【請求項3】
Cyが置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよい5ないし6員の芳香族単環式複素環基である請求項1記載の化合物。
【請求項4】
Cyがハロゲン原子で置換されていてもよいフェニルである請求項1記載の化合物。
【請求項5】
が水素原子である請求項1記載の化合物。
【請求項6】
Vが-C(O)-である請求項1記載の化合物。
【請求項7】
Wが-N(R)-である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Xが置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい芳香族複素環基、置換されていてもよい水酸基、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいカルバモイルまたはエステル化されていてもよいカルボキシルで置換されていてもよいC1−4アルキレンである請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Xが置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい芳香族複素環基で置換されていてもよいメチレンである請求項1記載の化合物。
【請求項10】
Yが -C(O)- である請求項1記載の化合物。
【請求項11】
−W−X−Y−がアミノ酸残基である請求項1記載の化合物。
【請求項12】
環Aが置換されていてもよいピペリジン環または置換されていてもよいピペラジン環である請求項1記載の化合物。
【請求項13】
環Bが置換されていてもよい単環式含窒素複素環である請求項1記載の化合物。
【請求項14】
単環式含窒素複素環がピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環、イミダゾリン環、ピロリジン環、ピリジン環、イミダゾール環またはチアゾリン環である請求項13記載の化合物。
【請求項15】
環Bが置換されていてもよい縮合含窒素複素環である請求項1記載の化合物。
【請求項16】
縮合含窒素複素環が縮合ピリジン環、縮合イミダゾール環、縮合ピラゾール環または縮合チアゾリン環である請求項15記載の化合物。
【請求項17】
Zが結合手またはC1-6アルキレンである請求項1記載の化合物。
【請求項18】
N-(4-クロロフェニル)-N'-((1R)-2,2-ジメチル-1-((4-(5-メチル-3-オキソ-1H-イミダゾ[1,5-c]イミダゾール-2(3H)-イル)-1-ピペラジニル)カルボニル)プロピル)尿素、N-(4-クロロフェニル)-N'-(2-エチル-2-ヒドロキシ-1-((4-(5-メチル-3-オキソ-1H-イミダゾ[1,5-c]イミダゾール-2(3H)-イル)-1-ピペラジニル)カルボニル)ブチル)尿素、N-(4-クロロフェニル)-N'-((1S)-2-メチル-1-((4-(5-メチル-3-オキソ-1H-イミダゾ[1,5-c]イミダゾール-2(3H)-イル)-1-ピペラジニル)カルボニル)-2-(メチルチオ)プロピル)尿素およびN-(4-クロロフェニル)-N'-(2-メトキシ-2-メチル-1-((4-(5-メチル-3-オキソ-1H-イミダゾ[1,5-c]イミダゾール-2(3H)-イル)-1-ピペラジニル)カルボニル)プロピル)尿素からなる群から選ばれた化合物またはその塩。
【請求項19】
請求項1または2記載の化合物を含有することを特徴とする医薬。
【請求項20】
抗血液凝固剤である請求項19記載の医薬。
【請求項21】
活性化血液凝固第X因子阻害剤である請求項19記載の医薬。
【請求項22】
心筋梗塞、脳梗塞、深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症または閉塞性動脈硬化症の予防・治療剤である請求項19記載の医薬。
【請求項23】
エコノミークラス症候群、手術中・術後の血栓塞栓症または深部静脈血栓症の二次発症の予防・治療剤である請求項19記載の医薬。
【請求項24】
請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物における血液凝固の阻害方法。
【請求項25】
請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物における活性化血液凝固第X因子の阻害方法。
【請求項26】
請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を哺乳動物に投与することを特徴とする哺乳動物における心筋梗塞、脳梗塞、深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症または閉塞性動脈硬化症の予防・治療方法。
【請求項27】
血液凝固阻害のための医薬の製造のための請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
【請求項28】
活性化血液凝固第X因子阻害のための医薬の製造のための請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
【請求項29】
心筋梗塞、脳梗塞、深部静脈血栓症、肺血栓塞栓症または閉塞性動脈硬化症の予防・治療のための医薬の製造のための請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。

【国際公開番号】WO2005/058823
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【発行日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−516319(P2005−516319)
【国際出願番号】PCT/JP2004/018717
【国際出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】