説明

キャブと荷物運搬ベッド間の車両フレームの壁構造物

【課題】キャブ部分(トラック運転室)と荷物運搬ベッドを有する車両フレームにおいて、該キャブ部分と荷物運搬ベッドを分離する壁構造物を車両フレームと一体化し、これらの補強を図る。
【解決手段】キャブ部分16と荷物運搬ベッド14を有する車両フレームFであって、該車両フレームは、該キャブ部分16の側部と該荷物運搬ベッド14の側部を形成する、対向する、互いに離間された側壁構造物を有する。離間された側壁構造物の間に、該キャブ部分16と荷物運搬ベッド14を分離する壁構造物10が設けられている。該壁構造物10は、該キャブ部分16の後壁と該荷物運搬ベッド14の前壁を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両フレームに関し、さらに詳しくは、車両のキャブ(トラック運転室)の部分と荷物運搬ベッドの間を分離するためのフレームのサブコンポーネントに関する。ある態様においては、該サブコンポーネントは、該車両フレームの、離間したフレームレール上、およびそれらの間に配置された壁構造物である。しかしながら、該サブコンポーネントは他の同様な環境および応用にも適用できることが理解される。
【背景技術】
【0002】
ピックアップトラックおよび同様な車両上のフレームは、しばしば車両の長さ方向に延びる一対の離間フレームレールを有している。そして該フレームレールとともに、キャブ構造物と荷物運搬ベッド構造物が取り付けられる堅い梯子状フレームを与えるために、クロス部材が用いられる。典型的には、該フレームレールとクロス部材からなるフレームは、該キャブ構造物と荷物運搬ベッド構造物とは独立に下位的に組み立てられる。同様に、該キャブと荷物運搬ベッド構造物は、分離して、互いに独立に組み立てられる。これらの要素が組み立てられると、該キャブ構造物とベッド構造物は(これらはしばしば車両本体と呼ばれることがある)、通常の本体マウントと共に該フレームに取り付けられる。
【0003】
通常の荷物運搬ベッド構造物は、矩形のベッドフロアを含むオープンボックス構造物、ベッドフロアの四隅の3つから上方に延びる側壁、および該ベッドフロアの残りのエッジに沿って延びる、開放可能なテールゲートを含むオープンボックス構造物であることが多い。該テールゲートは、梯子状の車両フレームに取り付けられたときに、該フレームレールの一端で該キャブ構造物と対向している。該側壁は、2つの対向する横方向の側壁と該テールゲートの反対側に位置する前方側壁を有している。
【0004】
通常のベッド構造物においては、該前方側壁は、一般に該キャブ構造物とは独立の自由壁(free-standing wall)、すなわち該キャブ構造物によって分担されていない。独立に配置されたキャブ構造物は、同様に該ベッド構造物から分離された後部壁を含む囲まれた構造物である。該キャブ構造物とベッド構造物は互いに連結することができるが、典型的にはこれらはそれぞれ全く独立した構造物となっている。このようにして該ベッド構造物の前方側壁および該ベッド構造物の後部壁は、一般に平行であるが、離間された関係で互いに側壁に沿って延びている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、キャブ部分と荷物運搬ベッドを有する車両フレームにおいて、該キャブ部分と荷物運搬ベッドを分離する壁構造物を車両フレームと一体化し、これらの補強を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの態様によれば、キャブ部分と荷物運搬ベッドを有する車両フレームが提供される。さらに詳しくは、この態様によれば、該車両フレームは、キャブ部分の側部と荷物運搬ベッドの側部を形成する、互いに離間した、対向する側壁構造物を有している。壁構造物は、該離間した側壁構造物の間に延び、該キャブ部分と荷物運搬ベッドを分離する。該壁構造物はキャブ部分の後方壁と該荷物運搬ベッドの前方壁を形成する。
【0007】
本発明の他の態様によれば、一体フレームが、荷物運搬ベッドとキャブ部分を有する車両内に設けられる。さらに詳しくは、この態様によれば、該一体フレームは、互いに離間され、該車両の側部に隣接するフレームレールと、該フレームレールを連結し、これらの間に延びる少なくとも1つのクロス部材を含むプラットフォーム部分を有する。主たる本体パネルが該プラットフォーム部分に連結する。該主たる本体パネルは、該車両の側部を形成する対向側部パネル構造物と、該側部パネル構造物の間に延び、荷物運搬ベッドとキャブ部分を分割する壁構造物とを有する。該壁構造物は、該側部パネル構造物に関し略垂直に配向したパネル部分と、該パネル部分を取り囲む中空フレームを有している。
【0008】
本発明のさらに他の態様によれば、壁構造物は、キャブ部分と荷物運搬ベッドを分離する車両フレーム内に設けられる。さらに詳しくは、この態様によれば、該壁構造物は、キャブ部分の後方壁と荷物運搬ベッドの前方壁を形成するパネル部分を含む。少なくとも1つの中空ビーム部分は、一体車両フレームの側部パネル構造物の間を水平に延び、該パネル部分を補強する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図を参照すれば、これらの図は、本発明の種々の態様を説明するためのものであり、これらによって本発明を限定するものではない。図1は、荷物運搬ベッド14およびキャブ部分(トラック運転室部)16を有する車両12に設けられた壁構造物10を示す。該壁構造物10は、車両フレームFの一部を形成し、荷物運搬ベッド14とキャブ部分16を分離している。図示された態様では、該車両はスポーツ用トラック(SUT)であるが、ピックアップトラック、多用途トラックまたは他の車両のような、ベッドを有する他のタイプの車両に置き換えてもよいことは当業者にとって明らかである。該ベッド14は、側壁20、22を有し、これらは壁構造物10とともに該ベッドの3つの側壁を形成している。テールゲート24が残りの開放側部に隣接してピボット状に取り付けられ、クローズド位置と、少なくともフォールドダウン位置(図1に示される)の間を選択的に移動可能となっている。
【0010】
図示された態様において、車両12のフレームFは一体フレームであり、該車両の主本体パネルが該車両フレームのプラットフォーム部分と結合し、単一の一体化されたフレーム組立体を形成する。車両12のプラットフォーム部分は、詳しくは示されていないが、一般に車両の長さ方向の長さの実質的な一部に沿って延びる一対の離間されたフレームレール(図2に該フレームレール26の一部が示されている)と、該離間されたフレームレールの間に延びる複数のクロス部材を有している。該フレームレールのそれぞれは、該車両のそれぞれの側部に沿って延び、そして該クロス部材のそれぞれは該フレームレールに連結する車両12を横断するように延びている。主本体パネルおよび/またはプラットフォーム部分は、アルミニウムまたは鋼のような適当な材料で形成することができる。
【0011】
該主本体パネルは該車両12の第1および第2側部をそれぞれ形成している側部パネル構造物28、30を有している。特に該側部パネル構造物28、30は、対向して互いに離間されているが、該車両ベッド14の第1および第2側壁20、22をそれぞれ部分的に形成し、またキャブ部分16の側壁をそれぞれ部分的に形成している。主本体パネルは、さらに、キャブ部分16を形成し、側部パネル構造物28、30を連結するルーフ32と、ベッド14からキャブ部分16を分離する壁構造物10(クロス構造物と称することがある)とを有している。当業者によく知られているように、側部パネル構造物28、30は、キャブ部内にアクセスするための側部ドア(ドア34のみが示されている)や、車両12の車輪(車輪36のみが示されている)を収容するために凹んでいるタイヤハウス部分28a、30aのための開口部を有する。該一体化された単一ボディの車両フレームを形成するために、構造物28、30、32、10を含む主本体パネルは、一般に相互に溶接され、そしてプラットフォーム部分に溶接される。
【0012】
側部パネル部材38、40は、ベッド側壁20、22の部分をさらに形成するようにタイヤハウス部分28a、30aの上の側部パネル構造物28、30の内側に取り付けることができる。1つの態様では、該側部パネル部材38、40は、SMC(シート成形コンパウンド)で形成され、相対的に凹んだ、耐性のあるベッド表面を与える。ベッドフロア42は、側部パネル部材38、40の間に設けられ、該フレームのプラットフォーム部分によって支持される。該ベッドフロア42は、側部パネル38、30と同様にSMCで形成することができ、相対的に耐デント性のあるベッド表面を与える。
【0013】
図2をさらに参照すれば、壁構造物10は、側壁構造物28、30の間に延び、キャブ部分16と荷物運搬ベッド14を分離している。図に示すように、壁構造物10は、該キャブ部分の後方壁と荷物運搬ベッドの前方壁を形成している。図示された態様においては、該壁構造物10は、側部パネル構造物28、30に関してほぼ垂直に向けられた単一パネル50を有する。該壁構造物10は、さらに下部ビーム部分52、上部ビーム部分54、および対向する側部ビーム部分56、58(図3にビーム部分56の一部が概略的に示されている)を有している。
【0014】
該ビーム部分52、54、56、58は、パネル部分50の周辺に沿って延びる中空構造部材であり、これによって該パネル部分の周囲またはそれを取り囲む矩形のフレーム構造物を形成している。さらに詳しくは、該側部ビーム部分56、58は、それぞれ側部パネル構造物28、30に沿って一般に垂直に延び、該パネル部分50を該側部パネル構造物の下に配置されたフレームレール26および該側部パネル構造物に連結している。下部および上部ビーム部分52、54は、該側部パネル構造物の間、さらに詳しくはビーム部分56、58の間に一般に水平に延びている。該ビーム部分52、54、56、58は、該パネル部分50を強化するように機能する。
【0015】
図2、図5および6に図示された態様では、上部ビーム部分54は、キャブ側部上部部材60と、パネル部材62のベッド側部ビーム部分62aとで形成される。該パネル部分50は、該パネル部材62の残りによって形成される。ここで用いられる「キャブ側部」とは、キャブ部分16に関する要素の位置を言い、またベッド側部とは、該ベッド14に関連する要素の位置を言う。このようにして、キャブ側部部材60はキャブ部分16に近接する構造物10の側部上にあり、またベッド側部ビーム部分62aは該ベッド14に近接する構造物10の側部上にある。該上部部材60の上部フランジ60aは、該パネル部材62の上部フランジ62bと係合し、これに沿って上部部材60が該パネル部材62に溶接する継目を与える。該上部部材60の下部フランジ60bは該パネル部材62の上部パネル部分62cと係合し、これに沿って上部部材60が該パネル部材62に溶接する第2の継目を与える。
【0016】
下部ビーム部分52は、キャブ側部下部部材64とベッド側部下部部材66で形成されている。該キャブ側部下部部材64は、上端部材64aに沿ってベッド側部下部部材64と係合する一般に平面部材である。該ベッド側部下部部材66は、該平面下部部材64と係合するフランジ部分66aを有し、そこに溶接により連結される。該パネル部材62は、反対側部の下部部材64上のフランジ部分66aと係合する下端部分62dを有する(すなわちパネル部材は、下部部材66のベッド側部に、またそれにより下部ビーム部分52に隣接するか、または載置される)。
【0017】
当業者にとって理解し得るように、該側部ビーム部分56、58は、それらが互いに構造的に鏡状であることを除いては、一般に同一である。従って該側部ビーム部分56、58のひとつに関する説明は、該部分56,58の他に対しても一般に適用することができ、ここでは該側部ビーム部分58についてさらに詳細に述べる。該側部ビーム部分58には、キャブ側部部材70とベッド側部部材72で形成され、該パネル部分50の側端に沿って垂直に延びている。以下に詳細に述べるように、該側部ビーム部分58を形成する部材70、72は、パネル部材62を該側部パネル構造物30、そしてフレームレール26に連結する。該側部ビーム部材58は、それぞれ下部ビーム部分52および上部ビーム部分54に受容されるアーム部分58a、58bを有する。さらに詳しくは、該アーム部分58a、58bは、下部および上部ビーム部分52、54と実質的に合致するか、またはこれよりやや小さい断面積を有し、その中に嵌合される。
【0018】
該ベッド側部部材72は、下部部材66と係合し、溶接により連結される下部ビーム部分52内に受容されるフランジ部分72aを有している。同様に溶接により底部フランジ72bは、ベッド側部部材72を隣接するフレームレール26に固定し、また側部フランジ72cは、部材72を側部パネル構造物32に固定する。フランジ72dは、部材70の対向フランジ70aと係合し、部材70、72がそれに沿って共に溶接される継目を与える。フランジ72eは、横方向の端部62eがそれに沿って係合することができる面を与え、それによりパネル62をそのベッド側部上の部材58に固定することを許容する。キャブ側部部材70は、該側部パネル構造物30に固定されたフランジ部70bを有する。該側部パネル構造物30は、部材70,72の反対側に配置された強化部材78を有することができる。該強化部材78は、溶接により該側部パネル構造物30に取り付けるためのフランジ78aを含む。
【0019】
第1ブラケット80は、上部ビーム部分54と、特にパネル部材62を、直接側部パネル構造物30に連結する。同様な第2ブラケット(図示されない)は、車両12の他端上で同様に上部ビーム部分54とパネル部材62を該側部パネル構造物28に直接連結している。反対側のブラケットが互いに実質的に同じなので、ブラケット80のみがさらに詳細に説明される。該ブラケット80は、該ブラケットをボルトのようなナットファスナー82を介してベッド側部ビーム部分62aに固定または堅く取り付けるための第1部分80aを有している。第2部分80bは、該第1部分80aに関してほぼ垂直に配向され、ボルトのような1またはそれ以上のファスナー84により側部パネル構造物30に固く取り付けられるか、または固定される。ループコネクター部分80cが、該部分80bから、ベッド14内に延び、ベッド14内の積荷を固定する結索装置の使用を可能にしている。
【0020】
図3をさらに参照すれば、壁構造物10は、さらに、ここではアングル強化ビームとして述べる第1、第2クロスブレース86、88を有する。これらのブレース(突張り)は該壁構造物10を形成する種々の部材の間の連結部および壁構造を補強する。該クロスブレース86は、側部ビーム部分58と上部ビーム部分60の間の連結部から隣接するキャブ側部下部部材64の中央エリア64bに延びている。同様にクロスブレース88が側部ビーム部分56と上部ビーム部分60の連結部から中央エリア64bに延びている。このようにして該クロスブレースは、それぞれ第1第2側壁構造物に隣接する上部ビーム部分60から中央エリア64bに延びている。
【0021】
さらに詳しくは、クロスブレース86の上部86aは、側部ビーム部分58と上部ビーム部分60にブリッジされている。図示された態様では、上部部分86aは、92(図5に示されたボルトおよびナットファスナー)を受け入れ、該クロスブレース86を部分58,60に固着させる。該クロスブレース86の下部86bは、ファスナー94(図5に示されるボルトおよびナットファスナー)を受け入れ、クロスブレース86を下部ビーム部分52、特に下部部材64に固定させる開口部90を有している。クロスブレース88の上方部分88aは、側部ビーム部分56と上部ビーム部分60にブリッジされている。該上部部分88aは、ファスナー96を受け入れ、該クロスブレース88を部分56、60に固着するための開口部(図示せず)を有している。該クロスブレース88の下方部分88bは、ファスナー98を受け入れ、該クロスブレース88を下部ビーム部分52、特に下部部材64に固定させている。
【0022】
クロスブレース86、88の1つまたは両方は、壁構造物10に隣接するキャブ部分16内に配置される1セットの後部シートのシートベルト(図示せず)がアンカーされる、部材64またはパネル62の部分を含むか、またはこれらと重複させることができる。図示された態様では、クロスブレース86は、シートベルトを取り付けるか、またはアンカーするための開口部100を有する立ち上げ部分99を含む。もちろん、当業者によって理解されるように、クロスブレース86、88の正確な構造は使用されるシートベルトのタイプや、該シートベルトの望ましいアンカー個所に依存する。さらに子供の安全シートにアンカーするためにしばしば用いられる種類のシートアンカー(図示せず)についても該壁構造物10に取り付けることができ、さらに任意的にクロスブレース86,88に取り付けることもできる。
【0023】
さらに図4を参照すれば、クロスブレース86,88は、ブラケット(ブラケット80のみが示される)の反対側の間隔を置いた個所で上部ビーム部分54に取り付けられる。図4はクロスブレース86とブラケット80のみを示しているが、これらの要素の相対的な位置は、その他のブラケットやクロスブレース88にも適用可能であることは、当業者によって理解されることである。特に部分88aはブラケット位置80aと直接反対側の位置にあるので、これは該壁構造物10の剛性を増加する効果を有する。
【0024】
実施例的な具体例が説明されたが、上述の説明を読み、そして理解した上で様々な改良や変形が考えられることは明らかである。これらの改良および変形を含み、上述の実施例的な態様が考慮されるべきであり、本願の特許請求の範囲またはその均等の範囲において、このような改良や変形が考慮されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】キャブ部分と荷物運搬ベッドの間の壁構造物を有するフレーム(点線で少なくとも一部が示される)を有する車両の部分透視図。
【図2】壁構造物を車両フレームの側部パネル構造物に連結するブラケットを含む壁構造物(移動した荷物運搬ベッドの側部パネル部材およびフロアとともに示される)の背面部分透視図。
【図3】壁構造物を有する図1の車両の前面部分透視図。
【図4】図3の壁構造物の背面部分立面図。
【図5】図4の5−5線に沿った壁構造物の断面図。
【図6】図4の6−6線に沿った壁構図物の断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブ部分と荷物運搬ベッドを有する車両フレームであって、該車両フレームは、該キャブ部分の側壁と該荷物運搬ベッドの側壁を形成する、互いに離間された、対向する側壁構造物と、前記離間した側壁構造物の間に延び、該キャブ部分と荷物運搬ベッドを分離する壁構造物とを有し、前記壁構造物は該キャブ部分の後壁と該荷物運搬ベッドの前壁とを形成していることを特徴とする前記車両フレーム。
【請求項2】
前記壁構造物は、該キャブ部分と該荷物運搬ベッドを分離する単一のパネル部分を含む請求項1記載の車両フレーム。
【請求項3】
前記壁構造物は、パネル部分と、前記側部パネル構造物の間に水平に延び、前記該パネル部分を補強する少なくとも1つの中空ビーム部分とを含む請求項1記載の車両フレーム。
【請求項4】
前記少なくとも1つのビーム部分は、下部ビーム部分と、前記下部ビーム構造物から離間された上部ビーム部分とを含む請求項3記載の車両フレーム。
【請求項5】
前記壁構造物はさらに、前記第1側壁構造物にある角度で隣接する前記上部ビーム部分から前記下部ビーム部分の中央エリアに延びる第1クロスブレースと、前記第2側壁構造物にある角度で隣接する前記上部ビーム部分から前記中央エリアに延びる第2クロスブレースとを含む請求項4記載の車両フレーム。
【請求項6】
前記少なくとも1つの中空ビーム部分は、パネル部材のキャブ側上方部材とベッド側ビーム部分から形成され、前記パネル部分は前記パネル部材の残りで形成される請求項3記載の車両フレーム。
【請求項7】
前記パネル部材に取り付けられ、前記パネル部材を前記側部パネル構造物の1つに直接連結するように前記側部パネル構造物の1つに取り付けられたブラケットをさらに含む請求項6記載の車両フレーム。
【請求項8】
前記壁構造物は、パネル部分と、前記パネル部分の横方向の端部に沿って垂直に延び、前記パネル部分を前記側部パネル構造物の隣接する1つに連結する少なくとも1つの中空ビーム部分を含む請求項1記載の車両フレーム。
【請求項9】
前記少なくとも1つのビーム部分は、さらに、前記フレームレールの隣接する1つに前記パネル部分を連結する請求項8記載の車両フレーム。
【請求項10】
前記少なくとも1つのビーム部分は、前記パネル部分を前記第1側部パネル構造物に連結する第1側部ビーム部分と、前記第1側部ビーム部分から離間され、これと対向する関係にある第2側部ビーム部分とを含み、前記第2側部ビーム部分は前記側部パネル部分を前記側部パネル構造物に連結している請求項8記載の車両フレーム。
【請求項11】
前記壁構造物は、前記第1および第2側部ビーム部分の間に延び、前記パネル部分を補強する下部中空ビーム部分と、前記第1および第2側部ビーム部分の間に延び、前記パネル部分をさらに補強する上部中空ビーム部分とをさらに含む請求項10記載の車両フレーム。
【請求項12】
前記第1および第2側部ビーム部分は、それぞれ下部および上部中空ビーム部分に受け入れられるアーム部分を含む請求項11記載の車両フレーム。
【請求項13】
前記アーム部分は、前記下部および上部中空ビーム部分と実質的に合致する断面積を有する請求項11記載の車両フレーム。
【請求項14】
前記壁構造物は、前記側部ビーム部分の1つと前記上部ビーム部分の間の連結部から前記下部ビーム部分の中央エリアに延びる角度を付けられた少なくとも1つの補強ビームをさらに含む請求項11記載の車両フレーム。
【請求項15】
前記第1側部パネル構造物に直接前記上部ビーム部分を連結する第1ブラケットと、前記上部ビーム部分を直接前記第2側部パネル構造物に連結する第2ブラケットとをさらに含む請求項11記載の車両フレーム。
【請求項16】
前記車両フレームは、互いに離間されたフレームレールと、該フレームレールの間に延び、該フレームレールを連結する少なくとも1つのクロス部材とを含むプラットフォーム部分をさらに有し、前記側壁構造物および前記壁構造物は前記プラットフォーム部分に溶接により固着され、一体フレームを形成している請求項1記載の車両フレーム。
【請求項17】
荷物運搬ベッドとキャブ部分を有する車両の一体フレームであって、前記一体フレームは、互いに離間され、該車両の側部に隣接するフレームレールと、該フレームレールを連結し、これらの間に延びる少なくとも1つのクロス部材とを有するプラットフォーム部分と、前記プラットフォーム部分に連結され、該車両の側部を形成する、対向する側部パネル構造物と、前記パネル構造物の間に延び、該荷物運搬ベッドとキャブ部分を分割する壁構造物を含む主本体パネルとを有し、前記壁構造物は、前記側部パネル構造物に関してほぼ垂直に配向したパネル部分と、前記パネル部分を取り囲む中空フレームとを含む車両の一体フレーム。
【請求項18】
前記パネル部分を取り囲む前記中空フレームは、前記パネル部分と前記側部パネル構造物の第1のひとつの間に垂直に延びる第1側部ビーム部分と、前記パネル部分と前記側部パネル構造物の第2のひとつの間に垂直に延びる第2側部ビーム部分と、前記第1および第2側部ビーム部分の間に延びる上部ビーム部分と、前記上部ビーム部分から離間された前記第1および第2側部ビーム部分の間に延びる下部ビーム部分とを含む請求項17記載の車両の一体フレーム。
【請求項19】
前記上部ビーム部分を前記第1および第2側部パネル構造物の1つに連結するブラケットをさらに含む請求項18記載の一体フレーム。
【請求項20】
前記上部ビーム部分から前記第1側部ビーム部分に関してある角度で前記下部ビーム部分に延びる、角度を有する補強ビームをさらに含む請求項19記載の一体フレーム。
【請求項21】
キャブ部分と荷物運搬ベッドを分離する一体車両フレームにおける壁構造物であって、該壁構造物は、該キャブ部分の後壁と該荷物運搬ベッドの前壁を形成するパネル部分と、該一体車両フレームの側部パネル構造物の間に水平に延び、前記パネル部分を補強する少なくとも1つの中空ビーム部分を有する一体車両フレームの壁構造物。
【請求項22】
少なくとも1つの中空ビーム部分を該側部パネル構造物に連結するブラケットをさらに含む請求項21記載の壁構造物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2006−137426(P2006−137426A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−327640(P2005−327640)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】