説明

ゴルフクラブ洗浄装置

【課題】 ゴルフクラブのヘッド及びグリップに付着した汚れを、自動的に落として清掃、除菌、殺菌及び滅菌もできるようにしたゴルフクラブ洗浄装置を提供する。
【解決手段】 ゴルフクラブ洗浄装置100は、洗浄温水供給置1と、送水ポンプと、ヘッド洗浄機構と、グリップ洗浄機構とを備え、ヘッド洗浄機構は、ゴルフクラブ21のヘッド21aを載置する載置台3と、ヘッド21aに対して洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズルと、ヘッド面に摺接しながら往復移動するヘッド洗浄ブラシと、ヘッド面が略水平となるようにゴルフクラブ21のシャフト21cを載置するシャフト保持部6と、紫外線ランプとを備えた構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフクラブ洗浄装置に係り、特にゴルフクラブのクラブヘッド及びグリップを番手ごとに仕分けして挿入でき、かなり高温の洗浄温水を用いて短時間で自動的に洗浄し、しかもすぐに乾いて軽くふくだけですぐにゴルフクラブが使用できるようにし、更にはヘッド及びグリップは、このかなり高温の洗浄温水自体及び殺菌装置により洗浄中に殺菌することもできるようにして、ゴルファーが清潔かつ快適にゴルフを楽しむことができるように、ゴルフ場やゴルフ練習場に設置するのに好適であり、更には例えば100Vの商用電源のコンセントに接続するだけで使用でき、排水工事や水道工事も一切不要で、プレーの前後に洗浄可能という画期的なゴルフクラブ洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ場やゴルフ練習場でゴルフやその練習をすると、ゴルフクラブのクラブヘッドに土や埃が付いたり、グリップが汗などで汚れる。このような汚れは、従来、プレー後に布などで拭き取って清掃するのが一般的であった。しかし、本数が多いすべてのゴルフクラブをきれいにするのは面倒であるばかりでなく、時間がかかり、プレー後の疲れたときにこのような作業を行うのは大変であり、ゴルフの楽しみを半減させるものでもあった。このため、ゴルフクラブの清掃がなおざりになり、ゴルフクラブの管理が不十分となる傾向があった。また、単に布などで拭くだけでは頑固な汚れを落とすことができず、必ずしも十分にきれいすることができない問題があった。特に、粘土質の土がこびりついたクラブヘッドや汗などで汚れたグリップの清掃は困難であった。
【0003】
また最近では、鳥インフルエンザ等の感染症がカラスや渡り鳥等の野鳥の糞から発生・
感染する等のことも報道されており、ゴルフ場の芝やラフには相当量の野鳥、その他の野性動物又はペットの糞等不潔な物又は有毒な残留農薬等が草や土に滲み込んだり落ちていたりする可能性があり、ゴルフのヘッドはこのような不潔な物にその打撃時や歩行時に接触し、これらの物がこびりついてしまう危険性があった。
従って、最近では使用後のゴルフクラブは余り清潔なものではなくなって来ており、これを使用後に、手で拭いて掃除したりすることは、もし何らかの感染症の原因となる不潔物質や危険物質が付着していたとすると、これがゴルファーの手に付いて食事の際に経口摂取したり、吸い込んでしまう危険があり、安全衛生上好ましくない状態となっている。
またゴルフクラブのグリップについては、自分のものであっても、使用により汗や手の油、土、草の汁等が滲み込んだりして、これが原因で次第に不潔となったり、かびが発生して汚染されたりするおそれがあり、またゴルフ練習場のように、色々な人が使い回しする貸しゴルフクラブでは、他人が病原菌を持った手やトイレ後に手を洗わない不潔な手で使用しているかも知れず、ゴルファーはその使用に不安を感じているのが現状である。
【0004】
しかし、従来は、ゴルフクラブのヘッド及びグリップを短時間に自動的に洗浄してくれ、しかも殺菌や除菌までしてくれる優れたゴルフ洗浄装置は全く提供されていなかった。
【0005】
本願発明者及び出願人は、本願発明に係る公知特許文献及び公知非特許文献を知らないので、その記載を省略する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、洗浄温水供給装置と、送水ポンプと、ヘッド挿入口から挿入されたゴルフクラブのヘッドに対して洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズルと、ヘッド面が略水平となるようにゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が異なる番手ごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えることにより、各ゴルフクラブ(一部の番手、例えばパターを除く)をその番手を仕分けして装置に挿入してヘッド洗いができるようにし、例えば100Vの商用電源のコンセントに差し込むだけで使用でき、更には排水や水道工事が全く不要となるようにし、ヘッド挿入口から挿入されたヘッドにヘッド洗浄ノズルから洗浄温水を噴出してヘッドに付着した土などの汚れを短時間で自動的に洗浄できるようにし、またこれによってゴルフクラブのヘッドを常にきれいに清掃し、洗浄中に殺菌又は除菌して、ゴルフクラブを常に清潔に保つことができるようにし、またゴルファーが快適・清潔にゴルフを楽しむことができるようにすることである。また他の目的は、ゴルファーがプレーの前後にゴルフクラブを洗浄でき、しかも軽くふくだけですぐにゴルフクラブが使用できるようにすることである。
【0007】
また他の目的は、ヘッド挿入口から挿入されたヘッドを載置台に載置し、ヘッド洗浄ノズルからヘッドに向かって送水ポンプにより圧送された洗浄温水を噴出するようにして、ヘッドに付着していた土などの汚れを洗浄温水と共に載置台から落下させてゴルフクラブのヘッドを容易かつ自動的に清掃できるようにすることである。
【0008】
また他の目的は、ゴルフクラブのヘッドをヘッド挿入口から挿入するとき、ヘッド面が略水平となるようにゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なるゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部を設け、ほとんどすべての番手(パター等一部のゴルフクラブを除く。)のゴルフクラブをヘッド面が略水平状態でヘッド挿入口から挿入できるようにすることによって、ヘッドを確実に清掃できるようにすることである。
【0009】
また他の目的は、右利き用ゴルフクラブのシャフト保持部及び左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部を個別に配設し、かつ左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部を折り畳み可能とすることにより、右利き用及び左利き用ゴルフクラブのいずれのゴルフクラブにも対応できるようにすることである。また他の目的は、使用頻度の少ない左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部は、不要時には邪魔にならないように折り畳んで収容できるようして、非常に便利でありながら、省スペース化を図ることである。
【0010】
また他の目的は、ヘッド洗浄ノズル及びヘッド洗浄ブラシを備え、ヘッド挿入口から挿入されたヘッドに対してヘッド洗浄ノズルから洗浄温水を噴出しつつ、駆動機構によりヘッド洗浄ブラシをヘッドに摺接させながら移動させ、温水ジェット洗浄及びブラシ洗浄を同時に行うことによって、ヘッドの溝の中まで短時間かつ確実にヘッドを洗浄できるようにすることであり、またこれによってゴルファーが満足できる程度まで完璧にヘッドの洗浄ができるようにすることである。
【0011】
更に他の目的は、グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持して回転させる回転台と、グリップに対して洗浄温水を噴出するグリップ洗浄ノズルとを備えることにより、すべての番手のゴルフクラブのグリップが洗浄てきるようにし、グリップを回転させながらグリップ洗浄ノズルから洗浄温水を噴出して、該グリップに付着した汗などの汚れを自動的に落として清掃できるようにすることであり、またこれによってグリップを常に清潔に保つことができるようにすると共に、洗浄にかなり高温の洗浄温水を用いることで、洗浄後グリップがすぐに乾くようにして、軽くふくだけで洗浄後直ちにゴルフのプレーや練習ができ、又はバッグに収容できるようにすることである。
【0012】
また他の目的は、グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持して回転させる回転台と、グリップに対して洗浄温水を噴出するグリップ洗浄ノズルと、グリップの周囲に配設されたグリップ洗浄ブラシとを備え、回転するグリップに対して洗浄温水を噴出させながらグリップ洗浄ブラシをグリップに摺接させて、温水ジェット洗浄及びブラシ洗浄を同時に行うことによって、短時間かつ確実にグリップを洗浄できるようにすることであり、またこれによってゴルファーが満足できる程度まで完璧にグリップを清掃できるようにすることである。
【0013】
また他の目的は、ヘッド洗浄機構とグリップ洗浄機構を備え、ヘッド挿入口から挿入されたゴルフクラブのヘッドをヘッド洗浄機構により清掃すると同時に、グリップ挿入口から挿入された他のゴルフクラブのグリップをグリップ洗浄機構により清掃して、複数のゴルフクラブのヘッド及び他の複数のゴルフクラブのグリップを同時に効率よく清掃できるようにすることであり、またこれによってゴルファーの洗浄時の待ち時間を短縮して、ゴルフクラブ全体の清掃が、短時間にしかも楽に完了するようにすることである。
【0014】
更に他の目的は、上記構成に加えて洗浄温水の加熱装置を備え、該加熱装置により洗浄温水供給装置から供給される洗浄温水をほとんどの細菌が死滅する程度の高温(例えば60℃から75℃程度)まで所定の温度に加温し、加温された洗浄温水を用いて洗浄して洗浄効率を向上させると共に細菌等の不潔物質の殺菌や除菌を洗浄温水自体により行うことができるようにして、洗浄後のゴルフクラブが清潔に保たれるようにすることである。
【0015】
また他の目的は、上記構成に加えて、更に洗浄温水供給装置から供給される洗浄温水を殺菌又は除菌する殺菌装置を備え、殺菌又は除菌された清浄な洗浄温水を用いてゴルフクラブのヘッド及びグリップを洗浄することにより、洗浄温水を循環使用しても衛生上の問題がないようにして、他人のゴルフクラブを洗浄した洗浄温水を繰り返し使用してもゴルファーが嫌わず、安心して使用できるゴルフクラブ洗浄装置を提供することである。
【0016】
また他の目的は、上記構成に加えて、更に洗浄中のヘッドを殺菌又は除菌する殺菌装置と、回転台に保持されて回転するゴルフクラブのグリップを殺菌又は除菌する殺菌装置を備えることによって、異なるゴルファーによる使用後のゴルフクラブを1台のゴルフクラブ洗浄装置で洗浄しても、ゴルフ練習場などのように不特定多数の人が使用するゴルフクラブによる万一の細菌感染を防止することである。
【0017】
更に他の目的は、洗浄温水に洗浄剤を含ませることにより、頑固な汚れも確実に落として更に洗浄効率を高め、ゴルフクラブを短時間できれいに洗浄できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
要するに本発明(請求項1)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズルと、前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えたことを特徴とするものである。
【0019】
また本発明(請求項2)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台と、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズルと、右利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記右利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられた右利き用ゴルフクラブのシャフト保持部と、左利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記左利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられ不要時には洗浄装置本体から突出しないように折りたたみ可能な左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部とを備えたことを特徴とするものである。
【0020】
また本発明(請求項3)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル及び駆動機構により駆動されて前記ヘッドに摺接しながら移動するヘッド洗浄ブラシとが配設されたヘッド洗浄部と、前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】
また本発明(請求項4)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台と、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル及び駆動機構により駆動されて前記ヘッドに摺接しながら往復移動するヘッド洗浄ブラシとが配設されたヘッド洗浄部と、前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
また本発明(請求項5)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル及び駆動機構により駆動されて前記ヘッドに摺接しながら往復移動するヘッド洗浄ブラシとが配設されたヘッド洗浄部と、右利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記右利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられた右利き用ゴルフクラブのシャフト保持部と、左利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記左利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられ不要時には洗浄装置本体から突出しないように折りたたみ可能な左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部とを備えたことを特徴とするものである。
【0023】
また本発明(請求項6)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記清浄水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持すると共に駆動装置により駆動されて前記ゴルフクラブをシャフトの軸心を中心として回転させる回転台と、前記グリップ挿入口から挿入された前記グリップに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するグリップ洗浄ノズルとを備えたことを特徴とするものである。
【0024】
また本発明(請求項7)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持すると共に駆動装置により駆動されて前記ゴルフクラブをシャフトの軸心を中心として回転させる回転台と、前記ゴルフクラブのグリップの全長に亘ってその周囲に配設され回転する前記グリップに摺接するグリップ洗浄ブラシ及び前記グリップ挿入口から挿入された前記グリップに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するグリップ洗浄ノズルとが配設されたグリップ洗浄部とを備えたことを特徴とするものである。
【0025】
また本発明(請求項8)は、洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプ、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッド面に対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル、駆動機構により駆動されて前記ヘッド面に摺接しながら往復移動するヘッド洗浄ブラシが配設されたヘッド洗浄部、及び前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部からなるヘッド洗浄機構と、グリップ挿入口を備え前記グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持すると共に駆動装置により駆動されて前記ゴルフクラブをシャフトの軸心を中心として回転させる回転台、前記ゴルフクラブのグリップの全長にわたってその周囲に配設されて回転する前記グリップに摺接するグリップ洗浄ブラシ、及び前記グリップ挿入口から挿入された前記グリップに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するグリップ洗浄ノズルからなるグリップ洗浄機構とを備え、ゴルフクラブのヘッドと該ゴルフクラブとは別のゴルフクラブのグリップを同時に洗浄可能に構成したことを特徴とするものである。
【0026】
また本発明(請求項9)は、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置においては、前記洗浄温水供給装置は、前記洗浄温水を所定の温度に加温する加熱装置を備えことを特徴とするものである。
【0027】
また本発明(請求項10)は、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置においては、前記洗浄温水供給装置は、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を殺菌又は除菌する殺菌装置を備えたものであることを特徴とするものである。
【0028】
また本発明(請求項11)は、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置においては、前記ゴルフクラブ洗浄装置は、前記ゴルフクラブのヘッドをを殺菌又は除菌する殺菌装置を備えたものであることを特徴とするものである。
【0029】
また本発明(請求項12)は、請求項6から請求項10のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置においては、ゴルフクラブ洗浄装置は、前記回転台により保持されて回転する前記ゴルフクラブのグリップを殺菌又は除菌する殺菌装置を備えたものであることを特徴とするものである。
【0030】
また本発明(請求項13)は、請求項11又は請求項12のいずれかに記載のゴルフクラブ洗浄装置においては、前記殺菌装置は、紫外線ランプであることを特徴とするものである。
【0031】
また本発明(請求項14)は、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置においては、前記洗浄温水は、洗浄剤を含むことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0032】
本発明は、上記のように洗浄温水供給装置と、送水ポンプと、ヘッド挿入口から挿入されたゴルフクラブのヘッドに対して洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズルと、ヘッド面が略水平となるようにゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が異なる番手ごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えたので、各ゴルフクラブ(一部の番手、例えばパターを除く)をその番手を仕分けして装置に挿入してヘッド洗いができる効果があり、また例えば100Vの商用電源のコンセントに差し込むだけで使用できる効果及び排水や水道工事が全く不要となる効果があり、更にヘッド挿入口から挿入されたヘッドにヘッド洗浄ノズルから洗浄温水を噴出してヘッドに付着した土などの汚れを短時間で自動的に洗浄できる効果があり、またこの結果ゴルフクラブのヘッドを常にきれいに清掃し、洗浄中に殺菌又は除菌でき、ゴルフクラブを常に清潔に保つことができる効果があり、またゴルファーが快適・清潔にゴルフを楽しむことができるという効果がある。またゴルファーがプレーの前後にゴルフクラブを洗浄でき、しかも軽くふくだけですぐにゴルフクラブが使用できるという効果がある。
【0033】
またヘッド挿入口から挿入されたヘッドを載置台に載置し、ヘッド洗浄ノズルからヘッドに向かって送水ポンプにより圧送された洗浄温水を噴出するようにしたので、ヘッドに付着していた土などの汚れを洗浄温水と共に載置台から落下させてゴルフクラブのヘッドを容易かつ自動的に清掃できるという効果がある。
【0034】
またゴルフクラブのヘッドをヘッド挿入口から挿入するとき、ヘッド面が略水平となるようにゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なるゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部を設け、すべての番手のゴルフクラブをヘッド面が略水平状態でヘッド挿入口から挿入できるようにしたので、ヘッドを確実に清掃できるという効果がある。
【0035】
また右利き用ゴルフクラブのシャフト保持部及び左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部を個別に配設し、かつ左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部を折り畳み可能としたので、右利き用及び左利き用ゴルフクラブのいずれのゴルフクラブにも対応できるという効果がある。また使用頻度の少ない左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部は、不要時には邪魔にならないように折り畳んで収容できるようしたので、非常に便利でありながら、省スペース化を図ることができる効果がある。
【0036】
またヘッド洗浄ノズル及びヘッド洗浄ブラシを備え、ヘッド挿入口から挿入されたヘッドに対してヘッド洗浄ノズルから洗浄温水を噴出しつつ、駆動機構によりヘッド洗浄ブラシをヘッドに摺接させながら移動させ、温水ジェット洗浄及びブラシ洗浄を同時に行うようにしたので、ヘッドの溝の中まで短時間かつ確実にヘッドを洗浄できるという効果があり、またこの結果ゴルファーが満足できる程度まで完璧にヘッドの洗浄ができるという優れた効果が得られる。
【0037】
更には、グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持して回転させる回転台と、グリップに対して洗浄温水を噴出するグリップ洗浄ノズルとを備えたので、すべての番手のゴルフクラブのグリップが洗浄てきる効果があり、またグリップを回転させながらグリップ洗浄ノズルから洗浄温水を噴出することで、該グリップに付着した汗などの汚れを自動的に落として清掃できる効果があり、またこの結果グリップを常に清潔に保つことができる効果があると共に、洗浄にかなり高温の洗浄温水を用いることで、洗浄後グリップがすぐに乾くため、軽くふくだけで洗浄後直ちにゴルフのプレーや練習ができ、又はバッグに収容できるという効果がある。
【0038】
またグリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持して回転させる回転台と、グリップに対して洗浄温水を噴出するグリップ洗浄ノズルと、グリップの周囲に配設されたグリップ洗浄ブラシとを備え、回転するグリップに対して洗浄温水を噴出させながらグリップ洗浄ブラシをグリップに摺接させて、温水ジェット洗浄及びブラシ洗浄を同時に行うようにしたので、短時間かつ確実にグリップを洗浄でき効果があり、またこの結果ゴルファーが満足できる程度まで完璧にグリップを清掃できるという優れた効果が得られる。
【0039】
またヘッド洗浄機構とグリップ洗浄機構を備えたので、ヘッド挿入口から挿入されたゴルフクラブのヘッドをヘッド洗浄機構により清掃すると同時に、グリップ挿入口から挿入された他のゴルフクラブのグリップをグリップ洗浄機構により清掃でき、複数のゴルフクラブのヘッド及び他の複数のゴルフクラブのグリップを同時に効率よく清掃できるという効果があり、またこの結果ゴルファーの洗浄時の待ち時間を短縮して、ゴルフクラブ全体の清掃が、短時間にしかも楽に完了するという画期的な効果が得られる。
【0040】
更には、上記構成に加えて洗浄温水の加熱装置を備えたので、該加熱装置により洗浄温水供給装置から供給される洗浄温水をほとんどの細菌が死滅する程度の高温(例えば60℃から75℃程度)まで所定の温度に加温し、加温された洗浄温水を用いて洗浄して洗浄効率を向上させると共に細菌等の不潔物質の殺菌や除菌を洗浄温水自体により行うことができるという効果があり、洗浄後のゴルフクラブが清潔に保たれるという効果がある。
【0041】
また上記構成に加えて、更に洗浄温水供給装置から供給される洗浄温水を殺菌又は除菌する殺菌装置を備えたので、殺菌又は除菌された清浄な洗浄温水を用いてゴルフクラブのヘッド及びグリップを洗浄することができるため、洗浄温水を循環使用しても衛生上の問題がなくなる効果があり、他人のゴルフクラブを洗浄した洗浄温水を繰り返し使用してもゴルファーが嫌わず、安心して使用できるゴルフクラブ洗浄装置を提供することができるという効果が得られる。
【0042】
また上記構成に加えて、更に洗浄中のヘッドを殺菌又は除菌する殺菌装置(例えば水銀ランプ)と、回転台に保持されて回転するゴルフクラブのグリップを殺菌又は除菌する殺菌装置(例えば水銀ランプ)を備えたので、異なるゴルファーによる使用後のゴルフクラブを1台のゴルフクラブ洗浄装置で洗浄しても、ゴルフ練習場などのように不特定多数の人が使用するゴルフクラブによる万一の細菌感染を防止できる効果がある。
【0043】
更には、洗浄温水に洗浄剤を含ませたので、頑固な汚れも確実に落として更に洗浄効率を高め、ゴルフクラブを短時間できれいに洗浄できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1から図4において、本発明に係るゴルフクラブ洗浄装置100は、洗浄温水供給装置の一例たる貯留タンク1と、送水ポンプ2と、ヘッド洗浄機構10と、グリップ洗浄機構20とを備えている。
【0045】
ヘッド洗浄機構10は、載置台3と、ヘッド洗浄ノズル4と、ヘッド洗浄ブラシ5と、シャフト保持部6とを備えている。
【0046】
またグリップ洗浄機構20は、回転台11と、グリップ洗浄ブラシ12と、グリップ洗浄ノズル13とを備えている。
【0047】
ゴルフクラブ洗浄装置100の板金製の筐体内部は、2枚の仕切り板17(17A,17B)によって上下方向に3段に区分されており、下段に貯留タンク1が配設され、中段にヘッド洗浄機構10及び送水ポンプ2が配設され、上段にグリップ洗浄機構20が配設されている。下段の仕切り板17Bは、貯留タンク1の上方に位置して開口73が形成されている。
【0048】
洗浄温水供給装置である貯留タンク1は、ゴルフクラブ洗浄装置100の下部に配置されており、ゴルフクラブ21を洗浄する清浄な洗浄温水22が貯留されている。ここでいう清浄な洗浄温水とは、ゴルフクラブ21のヘッド21a及びグリップ21b、特にグリップ21bを不快感なく使用可能な程度に洗浄できるものであればよく、水道水(飲料水)ほどの清浄度は必ずしも要求されない。ただし、農薬や感染性のある細菌類などは除去されていることが望ましく、また循環させて繰り返し使用できる程度の清浄度が望ましい。
【0049】
清浄な洗浄温水を得る手段としては、多数の方法が可能であり、例えば、貯留タンク1に貯留された洗浄温水22の水位を検出可能な水位センサ(図示せず)を配設し、蛇口から水道水を水位一定となるように自動的に供給するようにしてもよい。或いは、給湯器(図示せず)から加温された洗浄温水22を供給するようにしてもよい。この場合、ゴルフクラブ21のヘッド21a及びグリップ21bを洗浄した洗浄温水22は、排水溝に排水して捨てるようにしてもよい。
【0050】
また、貯留タンク1に貯留した洗浄温水22を循環使用する場合は、洗浄温水22に含まれる土や農薬等の塵埃を除去するフィルタ及び洗浄温水22を殺菌又は除菌する殺菌装置等を、洗浄温水22の循環路中に設置してもよい。具体的な構成については、後述する。
【0051】
洗浄温水22には、洗浄力を高めるために、洗浄剤を添加してもよい。洗浄剤は、防錆効果を有するものが望ましく、例えば、日本メカケミカル株式会社製の製品名「メカジェットウォッシュ」が有効である。
【0052】
また貯留タンク1は、発熱部(図示せず)が洗浄温水22中に水没するように加熱装置である投込みヒータ23が配置され、投込みヒータ23に通電して貯留タンク1内に貯留された洗浄温水22を所定の温度に加温するようになっている。投込みヒータ23は、制御装置70に設けられた温度制御装置(図示せず)により自動的に水温が設定された温度、例えば50℃から75℃以上となるように制御される。なお洗浄温水22中の細菌類を熱により殺菌又は除菌する場合は、水温を例えば、75℃以上に設定することが望ましい。
なお、本願特許請求の範囲及び明細書でいう「洗浄温水」には、「高温の蒸気」が含まれる。高温の蒸気は、圧力容器であるボイラを使用しなくても、水を霧状に噴霧してこの霧を電熱器を通すことにより瞬時に蒸気化することができる装置が市販されているので、これを用いることにより、ボイラによらない低圧、高温の蒸気を得ることができるから、このような電熱式瞬間蒸気発生器を使用すれば、圧力容器に関する法的規制を受けることなく、液体の洗浄温水に代えて例えば90℃以上の高温の蒸気を安全に使用することができる。
そして液体の洗浄温水のほか、高温の蒸気によりゴルフクラブのヘッド21a及びグリップ21bを洗浄すると共に、殺菌及び滅菌するようにしてもよい。
【0053】
送水ポンプ2は、貯留タンク1内に貯留された洗浄温水22を吸い上げて圧送するためのものであって、電気モータとポンプが一体に組み付けられた公知のポンプ装置であり、例えば、吐出量7リットル/min、吐出圧3.5MPaのポンプ性能を有する自吸式ポンプである。
【0054】
図8から図10も参照して、ゴルフクラブ洗浄装置100の中段に配設されたヘッド洗浄機構10は、載置台3と、ヘッド洗浄ノズル4と、ヘッド洗浄ブラシ5と、シャフト保持部6と、殺菌装置の一例たる紫外線ランプ7(7A)とを備えている。
載置台3は、例えばステンレス鋼の金網製であり、底面3a及び該底面3aの3辺に立設された側壁3bを有し、一方の側面が開放されて形成されている。開放され側面は、ゴルフクラブ洗浄装置100の前面カバー24に貫通して設けられた略矩形穴である複数のヘッド挿入口25に対向して前面カバー24の裏面側に固定されている。
【0055】
ヘッド挿入口25は、ゴルフクラブ21の番手に応じて複数の挿入口が形成されている。図1に示す実施形態においては、3番アイアンから5番アイアン(図1等の装置上の表示記号で、3は3番アイアンを、4は4番アイアンを、5は5番アイアンを夫々示す。)のゴルフクラブ21のヘッド21a、6番アイアンから9番アイアン(図1等の装置上の表示記号で、6は6番アイアンを、7は7番アイアンを、8は8番アイアンを、9は9番アイアンを夫々示す。)のゴルフクラブ21のヘッド21a、及びサンドエッジ(装置上の表示記号はS)、アプローチ(装置上の表示記号はA)及びパター(装置上の表示記号はP)のヘッド21a、がそれぞれ挿入される3つのヘッド挿入口25(25A,25B,25C)が形成されている。また、前面カバー24の表面側には、ヘッド挿入口25の下方に受け板26が配置されている。
【0056】
ヘッド洗浄ノズル4及びヘッド洗浄ブラシ5は、可動台28に固定されている。可動台28は、上段の仕切り板17Aに固定された支持板29に配設された直動ガイドレール30により支持されて、図4において左右方向に移動可能となっている。一方、電動モータ31の回転軸に固定されて回転する駆動円盤32は、その中心から偏心した位置に連結ロッド33の一端が連結され、該連結ロッド33の他端が可動台28に連結されている。これにより、電動モータ31が回転すると、該回転は駆動円盤32、連結ロッド33を介して可動台28に伝達されて、ヘッド洗浄ノズル4及びヘッド洗浄ブラシ5を水平方向(図4において左右方向)に往復移動させる。
【0057】
ヘッド洗浄ノズル4は、載置台3の上下に水平に配設され、導水穴4bが軸方向に形成された一対のパイプであり、該パイプの上面及び下面に複数の小さな吐出穴4aが、それぞれ載置台3に向けて形成されている。即ち、吐出穴4aは、ヘッド挿入口25からゴルフクラブ21のヘッド21aが挿入されたとき、ヘッド21aに対向する。各ヘッド洗浄ノズル4の導水穴4bは、電磁弁39を介して送水ポンプ2の吐出口にパイプ34により接続されている。そして送水ポンプ2から圧送された洗浄温水22が、吐出穴4aからヘッド21aに向けて噴出するようになっている。
【0058】
ヘッド洗浄ブラシ5は、可動台28に固定されたブラシ本体5aに、線径0.4mm程度の多数のナイロン線からなるブラシ5bが載置台3の上方から下方に向けて植設されており、ヘッド挿入口25から挿入されたヘッド21aのヘッド面に摺接するようになっている。
【0059】
図4、図8及び図9に示すように、洗浄中のヘッド21aを殺菌するための紫外線ランプ7(7A)は、ヘッド21aに対してその光線が届く適所に配設されており、洗浄中のヘッド21a及びその周囲を殺菌できるようになっている。なお、紫外線ランプ7Aの設置位置は、図示の位置に限定されるものではなく、洗浄中のヘッド21aになるべく近い位置であって、これを十分に殺菌できる位置に配設するのが望ましい。
【0060】
シャフト保持部6は、図1及び図2において、ヘッド21aがヘッド挿入口25に挿入されるとき、ゴルフクラブ21のシャフト21cを支持してヘッド面を水平に保持するためのものであって、略V字形板である支持基板36がゴルフクラブ洗浄装置100の前面カバー24に固定されている。支持基板36には、3本の支持バー38(38A,38B,38C)がゴルフクラブ洗浄装置100の前方に突出して固定されている。
【0061】
3本の支持バー38は、ゴルフクラブ21の番手に対応して設けられたものであり、支持バー38Aは3番アイアンから5番アイアンのゴルフクラブ21に、支持バー38Bは6番アイアンから9番アイアンのゴルフクラブ21に、また支持バー38Cはサンドエッジ(装置上の表示記号はS)、アプローチ(装置上の表示記号はA)及びパター(装置上の表示記号はP)に使用される。夫々の支持バー38(38A,38B,38C)には、溝状のシャフト載置部38aが形成され、該シャフト載置部38aにシャフト21cを載せてゴルフクラブ21を支持するように構成されている。
【0062】
そして洗浄するゴルフクラブ21の番手により、対応する番号が表示されているヘッド挿入口25(25A,25B,25C)にヘッド21aを挿入し、対応する番号が表示されている支持バー38(38A,38B,38C)のシャフト載置部38aにシャフト21cを載せると、自動的にゴルフクラブ21のヘッド面が水平になるように設定されている。なお図1及び図2において、シャフト保持部6は、右利き用ゴルフクラブ21のシャフト保持部6である。
【0063】
左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部41は、折り畳み可能であり、図5から図7において、ゴルフクラブ洗浄装置100の左側に配設されている。具体的には、ゴルフクラブ洗浄装置100の左側壁40に、略Y字形の支持バー42がヒンジ44によって水平方向に回動可能に配設されている。略Y字形の支持バー42の一方の腕には、支持バー43(43A,43B,43C)のうち、第1の支持バー43Aが垂直方向から水平方向に略90°回動可能に配設され、他方の腕には、第2の支持バー43B、第3の支持バー43Cが垂直方向から水平方向に略90°回動可能に配設されている。
【0064】
支持バー43A、43B,43Cには、それぞれ溝状のシャフト載置部43aが形成されている。第1支持バー43Aは3番アイアンから5番アイアンのゴルフクラブ21に、第2支持バー43Bは6番アイアンから9番アイアンのゴルフクラブ21に、また第3の支持バー43Cはサンドエッジ(装置上の表示記号はS)、アプローチ(装置上の表示記号はA)及びパター(装置上の表示記号はP)に使用される。
【0065】
なお、左利き用ゴルフクラブ21のヘッド21aを挿入するヘッド挿入口25(25A,25B,25C)は、右利き用ゴルフクラブ21と左右逆になるが(即ち、右利き用ゴルフクラブのヘッド挿入口25Aは左利き用ゴルフクラブのヘッド挿入口25Cに相当、右利き用ゴルフクラブのヘッド挿入口25Cは左利き用ゴルフクラブのヘッド挿入口25Aに相当、ヘッド挿入口25Bは右利き、左利き共用)、図には煩雑化を避けるために右利き用ゴルフクラブ21に対応する番号のみを示す。
【0066】
左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部41は、通常(不使用時)、支持バー43A、43B,43Cを垂直方向に立てた状態で左側壁40に沿わせて配置し、押さえ板47で抑えて収納されており(図5参照)、使用時に押さえ板47から外して支持バー42をゴルフクラブ洗浄装置100の前面24と平行になるまで略90°回動させ、更に第1の支持バー43A及び第2の支持バー43B、第3の支持バー43Cを略90°回動させて前方に突出させて使用する(図6及び図7参照)ようになっている。
【0067】
次に、グリップ洗浄機構20について説明すると、図3、図4及び図11から図13において、上段に配設されたグリップ洗浄機構20は、回転台11と、グリップ洗浄ブラシ12と、グリップ洗浄ノズル13と、殺菌装置の一例たる紫外線ランプ7(7B)とを備えている。
回転台11は、ゴルフクラブ21をシャフト21cの軸心を中心として回転させるためのものであって、仕切り板17Aに固定された支持台45に、軸受46によって回動自在に配設された複数(図に示す実施形態においては3個)の段付き軸状部材である。
【0068】
大径部である回転台11の上部には、円形凹部48が形成されており、ゴルフクラブ21のグリップ21bが該円形凹部48に嵌合するようになっている。また、各々の回転台11にはプーリ49が夫々固定されており、該プーリ49と駆動装置51のプーリ52との間にベルト50が巻き掛けられている。また支持台45には、回転しながらベルト50を押圧してベルト張力を適正に調節するテンショナー53が配設されている。
【0069】
ゴルフクラブ洗浄装置100の天板55には、各回転台11の真上に位置してグリップ挿入口56が形成されている。各回転台11には、回転台11を中心に収容するパイプ状カバー54が支持台45に固定されている。パイプ状カバー54に軸方向に形成されたスリットには、グリップ21bの全長にわたってグリップ洗浄ブラシ12がグリップ21bに摺接するように配設されている。具体的には、グリップ21bの全長の略1/3の長さを有する3本のグリップ洗浄ブラシ12が、120°間隔で、かつ軸方向に離間して配設されている。グリップ洗浄ブラシ12は、例えば線径0.3mm程度の多数のナイロン線が植設されたものである。
【0070】
更に、グリップ21bと平行にグリップ洗浄ノズル13が配設されている。グリップ洗浄ノズル13の吐出穴13aは、グリップ21bに対向してあけられており、送水ポンプ2により圧送された洗浄温水22をパイプ34、電磁弁39を介して吐出穴13aからグリップ21bに向けて噴出するようになっている。
【0071】
図3及び図11から図13に示すように、洗浄中のグリップ21bを殺菌するための紫外線ランプ7Bは、グリップ21bに対してその光線が届く適所、例えば図示のようにパイプ状カバー54の内部に配設されており、洗浄中のグリップ21b及びその周囲を殺菌できるようになっている。なお、紫外線ランプ7Bの設置位置は、図示の位置に限定されるものではなく、洗浄中のグリップ21bになるべく近い位置であって、これを十分に殺菌できる位置に配設するのが望ましい。
【0072】
送水ポンプ2、投込みヒータ23、電気モータ31、電磁弁39、駆動装置51などは制御装置70により制御されるようになっている。制御装置70は、切り替えスイッチ、ボタン式スイッチなどの操作部71を備えている。
【0073】
図14において、ゴルフクラブ洗浄装置100の配管系統について説明すると、貯留タンク1に貯留され、投込みヒータ23で所定の温度に加温された洗浄温水22は、送水ポンプ2によりパイプ34及び電磁弁39を介してヘッド洗浄ノズル4及びグリップ洗浄ノズル13に圧送されて各々の吐出穴4b,13aから噴出するようになっている。なお、電磁弁39は、ヘッド洗浄ノズル4に接続されたパイプ34及びグリップ洗浄ノズル13に接続されたパイプ34に個別に設けられている。これにより、ヘッド洗浄ノズル4及びグリップ洗浄ノズル13の一方のノズル、或いは両方のノズルから洗浄温水22を噴出するように制御して使用するヘッド洗浄ノズル4及び/又はグリップ洗浄ノズル13から洗浄温水22を噴出することができるようになっている。
【0074】
また貯留タンク1に洗浄温水22を貯留して循環使用する場合は、図14に破線で示すように、送水ポンプ2の吸水側にフィルタ61を設置し、また送水ポンプ2の吐出側管路中に殺菌装置、例えば、紫外線ランプ7C等を設置してもよい。これにより、洗浄温水22に含まれる土などの塵埃を除去した後、洗浄温水22中の細菌類が殺菌又は除菌されるようにすることができる。殺菌装置は、紫外線ランプ7Cに限定されず、オゾンにより洗浄温水22を殺菌又は除菌するオゾン発生装置であってもよく、またオゾンと紫外線との組合せによる殺菌装置、塩素殺菌する塩素系薬剤供給装置等を、適宜使用することができる。
【0075】
本発明は、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。まず図1において、ゴルフクラブ21(右利き用)のヘッド21aをヘッド挿入口25から挿入して載置台3上に載せながら、同時にゴルフクラブ21のシャフト21cを、シャフト保持部6の支持バー38に形成されたシャフト載置部38aに載せる。
【0076】
このとき、洗浄するゴルフクラブ21の番手により、対応する番号が表示されているヘッド挿入口25(25A,25B,25C)にヘッド21aを挿入すると共に、対応する番号が表示されている支持バー38(38A,38B,38C)にシャフト21cを載せる。即ち、3番アイアンから5番アイアンのゴルフクラブ21はヘッド挿入口25A及び支持バー38Aに、6番アイアンから9番アイアンのゴルフクラブ21はヘッド挿入口25B及び支持バー38Bに、サンドエッジ(S)、アプローチ(A)及びパター(P)はヘッド挿入口25C及び支持バー38Cに載せる。これにより、自動的にゴルフクラブ21のヘッド面が水平状態となる。
【0077】
またゴルフクラブ21(右利き用、左利き用の区別はない)のグリップ21bをグリップ挿入口56から挿入して回転台11の円形凹部48に嵌合させて保持するようにして、セットする。
【0078】
次いで、制御装置70の操作部71を操作して運転を開始すると、投込みヒータ23に通電されて貯留タンク1内に貯留された洗浄温水22が所定の温度、例えば50℃、60℃、75℃となるように加温される。洗浄温水22の温度が所定の温度に達すると、図9、図13及び図14において、送水ポンプ2は、フィルタ61を介して洗浄温水22を吸い上げて矢印A方向に圧送し、紫外線ランプ7Cで殺菌されてからヘッド洗浄ノズル4の吐出穴4a及びグリップ洗浄ノズル13の吐出穴13aから、夫々ヘッド21aの上下面及びグリップ21bに向けて勢いよく噴出する。
【0079】
このとき、洗浄温水22が循環使用されるゴルフクラブ洗浄装置100においては、フィルタ61によって洗浄温水22に含まれる土などの麈埃が除去されて送水ポンプ2で圧送され、更に紫外線ランプ7Cから照射される紫外線により洗浄温水22が殺菌又は除菌されて、ヘッド洗浄ノズル4及びグリップ洗浄ノズル13に供給されるので、極めて清潔であり、衛生的である。
【0080】
同時に、図10において、電動モータ31が回転して駆動円盤32を矢印B方向に回転させると、該回転は連結ロッド33を介して可動台28を矢印C,D方向に往復移動させる。これにより、可動台28に固定されているヘッド洗浄ノズル4及びヘッド洗浄ブラシ5も矢印C,D方向に往復移動する。即ち、ヘッド洗浄ノズル4及びヘッド洗浄ブラシ5は、図8及び図9において、左位置と右位置との間を往復移動する。
【0081】
従って、ヘッド洗浄ノズル4から噴出する洗浄温水22は、ヘッド21aのすべての面に満遍なく噴出し、更にヘッド洗浄プラシ5がヘッド21aのヘッド面に摺接してヘッド21aに付着していた土等の汚れを除去する。上記したように、ヘッド21aは、洗浄温水22の強力ジェット、及びヘッド洗浄ブラシ5による機械的摩擦により汚れが落とされるので、土などがこびり付いた頑固な汚れでも確実に除去してきれいにすることができる。また、ヘッド洗浄ノズル4からの温水ジェットだけで洗浄する場合、吐出穴4aの径を小さくして細く強力なジェットとすることにより、ヘッド21aの溝中に付着した土などの頑固な汚れも強力に除去することができる。
【0082】
更に、図12及び図13において、駆動装置51が回転し、プーリ52、ベルト50及びプーリ49を介して回転台11が矢印E方向に回転する。これにより、グリップ挿入口56から挿入されてグリップ21bが回転台11に保持されているゴルフクラブ21は、シャフト21cの軸心を中心として矢印F方向に回動し(図2参照)、グリップ洗浄ブラシ12が矢印F方向に回転するグリップ21bに摺接する。
【0083】
このとき、同時にグリップ洗浄ノズル13の吐出穴13aから洗浄温水22がグリップ21bに向けて噴出しており、グリップ21bは、洗浄温水22の強力ジェット及びグリップ洗浄ブラシ12による機械的摩擦により汚れが確実に落とされる。
グリップ洗浄ブラシ12を用いずにグリップ洗浄ノズル13だけで洗浄する場合、吐出穴13aの径を小さくして細く強力なジェットとすることにより、グリップ21b内に入り込んだ頑固な汚れも除去することができる。
【0084】
またグリップ21bは、紫外線ランプ7Bから照射される紫外線により、殺菌又は除菌される。これにより、グリップ21bを介しての万一の細菌感染を防止することができる。このような殺菌装置は、特に、不特定多数の人が使用するゴルフ練習場等に用意されているゴルフクラブ21に有効であり、ゴルファーは安心して快適にゴルフの練習をすることができる。
【0085】
このようにヘッド21a及びグリップ21bが清掃されたゴルフクラブ21は、ゴルフクラブ洗浄装置100から取り出される際には、洗浄温水22の温度が、例えば50℃から75℃と相当高いので、ヘッド21a及びグリップ21bがかなり温められており、この結果多少付着している水分を布等で軽く拭くことで除去すれば、洗浄後、直ちに練習やプレーをしたり、ゴルフバッグに収容することができる。
【0086】
ヘッド洗浄ノズル4及びグリップ洗浄ノズル13から噴出してゴルフクラブ21のヘッド21a及びグリップ21bを洗浄した洗浄温水22は、下段の仕切り板17B上に滴下して集められ、洗浄温水22を循環使用する場合は、開口73から貯留タンク1に流下して再利用され、循環使用しない場合は排水溝に排水される。なお、開口73の下流側にフィルタ装置(図示せず)などを配設して、流下する洗浄温水22中の土などの異物を予め除去することが好ましい。また、洗浄温水22を循環使用する場合、洗浄温水22は一定期間ごとに交換するのが望ましい。
【0087】
左利き用ゴルフクラブ21の洗浄を行う場合は、図5から図7において、ゴルフクラブ洗浄装置100の左側壁40に沿って折り畳まれて収納されていたシャフト保持部41の支持バー42をゴルフクラブ洗浄装置100の前面24と平行になるまで略90°回動させ、更に第1支持バー43A及び第2、第3支持バー43B,43Cを略90°回動させてて前方に突出させる。そして、右利き用ゴルフクラブ21と同様に、ゴルフクラブ21の番手に対応する番号が記されているヘッド挿入口25A,25B,25Cにヘッド21aを挿入しながら、対応する番号が記されている支持バー43A、43B,43Cのシャフト載置部43aにシャフト21cを載せる。これにより、左利き用ゴルフクラブ21のヘッド21aは、水平状態で載置台3上に載置される。
【0088】
本発明のゴルフクラブ洗浄装置100による1サイクルの洗浄時間は、約30秒程度であり、かつ同時に複数本(図に示す実施形態では3本のヘッドと3本のグリップ、合計6本)のゴルフクラブ21を洗浄することができ、極めて短時間ですべてのゴルフクラブ21を洗浄し、かつ殺菌又は除菌することが可能となる。
【0089】
このようなゴルフクラブ洗浄装置100をゴルフ場やゴルフ練習場に設置しておき、ゴルファー自身が自由に使えるようにしておけば、快適に練習やプレーを楽しむことができる。またゴルフクラブ洗浄装置100に料金徴収装置(図示せず)を設置しておき、有料としてもよい。
【0090】
なお、上記実施例においては、ゴルフクラブ洗浄装置100は、ヘッド洗浄機構10とグリップ洗浄機構20を有するものとして説明したが、どちらか一方だけの洗浄機構を備えるようにしてもよい。更に、各洗浄機構は、洗浄ブラシ付の洗浄ノズル又は洗浄ノズルのみを備えたものであってもよい。洗浄ノズルからの温水ジェットだけで洗浄する場合、吐出穴の径を小さくして細く強力なジェットとすることにより、ヘッド21aの溝中に付着した土や、グリップ21b内に入り込んだ汚れ等も強力に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明に係るゴルフクラブ洗浄装置に、右利き用ゴルフクラブがセットされた状態を示す正面図である。
【図2】図1に示すゴルフクラブ洗浄装置の平面図である。
【図3】ゴルフクラブ洗浄装置の内部機構を示す正面図である。
【図4】ゴルフクラブ洗浄装置の内部機構を示す左側面図である。
【図5】左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部が折り畳まれて収納された状態を示すゴルフクラブ洗浄装置の左側面図である。
【図6】左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部が展開されて左利き用ゴルフクラブがセットされた状態を示す正面図である。
【図7】図6に示すゴルフクラブ洗浄装置の平面図である。
【図8】ヘッド洗浄機構の平面図である。
【図9】図8に示すヘッド洗浄機構の要部拡大平面図である。
【図10】図8に示すヘッド洗浄機構の要部拡大平面図である。
【図11】グリップ洗浄機構の拡大正面図である。
【図12】グリップ洗浄機構の平面図である。
【図13】図12に示すグリップ洗浄機構の要部拡大平面図である。
【図14】ゴルフクラブ洗浄装置の配管系統を示す概略図である。
【符号の説明】
【0092】
1 洗浄温水供給装置の一例たる貯留タンク
2 送水ポンプ
3 載置台
4 ヘッド洗浄ノズル
6 右利き用ゴルフクラブのシャフト保持部
7 殺菌装置の一例たる紫外線ランプ
10 ヘッド洗浄機構
11 回転台
12 グリップ洗浄ブラシ
13 グリップ洗浄ノズル
20 グリップ洗浄機構
21 ゴルフクラブ
21a ヘッド
21b グリップ
21c シャフト
22 洗浄温水
23 加熱装置の一例たる投げ込みヒータ
25(25A,25B,25C)
ヘッド挿入口
31 駆動機構の一例たる電動モータ
38a シャフト載置部
41 左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部
43a シャフト載置部
51 駆動装置
56 グリップ挿入口
100 ゴルフクラブ洗浄装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズルと、前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えたことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項2】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台と、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズルと、右利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記右利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられた右利き用ゴルフクラブのシャフト保持部と、左利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記左利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられ不要時には洗浄装置本体から突出しないように折りたたみ可能な左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部とを備えたことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項3】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル及び駆動機構により駆動されて前記ヘッドに摺接しながら移動するヘッド洗浄ブラシとが配設されたヘッド洗浄部と、前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えたことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項4】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し該ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台と、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル及び駆動機構により駆動されて前記ヘッドに摺接しながら往復移動するヘッド洗浄ブラシとが配設されたヘッド洗浄部と、前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部とを備えたことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項5】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル及び駆動機構により駆動されて前記ヘッドに摺接しながら往復移動するヘッド洗浄ブラシとが配設されたヘッド洗浄部と、右利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記右利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられた右利き用ゴルフクラブのシャフト保持部と、左利き用ゴルフクラブの前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記左利き用ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられ不要時には洗浄装置本体から突出しないように折りたたみ可能な左利き用ゴルフクラブのシャフト保持部とを備えたことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項6】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記清浄水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持すると共に駆動装置により駆動されて前記ゴルフクラブをシャフトの軸心を中心として回転させる回転台と、前記グリップ挿入口から挿入された前記グリップに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するグリップ洗浄ノズルとを備えたことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項7】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置と、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプと、グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持すると共に駆動装置により駆動されて前記ゴルフクラブをシャフトの軸心を中心として回転させる回転台と、前記ゴルフクラブのグリップの全長に亘ってその周囲に配設され回転する前記グリップに摺接するグリップ洗浄ブラシ及び前記グリップ挿入口から挿入された前記グリップに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するグリップ洗浄ノズルとが配設されたグリップ洗浄部とを備えたことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項8】
洗浄温水を供給する洗浄温水供給装置、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を圧送する送水ポンプ、ゴルフクラブのヘッドが挿入されるヘッド挿入口を有し前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッドを載置する載置台、前記ヘッド挿入口から挿入された前記ヘッド面に対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するヘッド洗浄ノズル、駆動機構により駆動されて前記ヘッド面に摺接しながら往復移動するヘッド洗浄ブラシが配設されたヘッド洗浄部、及び前記ヘッドが前記ヘッド挿入口から挿入されるとき前記ヘッドのヘッド面が略水平となるように前記ゴルフクラブのシャフトを載置するシャフト載置部が番手の異なる前記ゴルフクラブごとに複数設けられたシャフト保持部からなるヘッド洗浄機構と、グリップ挿入口を備え前記グリップ挿入口から挿入されたゴルフクラブのグリップ側端部を保持すると共に駆動装置により駆動されて前記ゴルフクラブをシャフトの軸心を中心として回転させる回転台、前記ゴルフクラブのグリップの全長にわたってその周囲に配設されて回転する前記グリップに摺接するグリップ洗浄ブラシ、及び前記グリップ挿入口から挿入された前記グリップに対して前記送水ポンプにより圧送された前記洗浄温水を吐出するグリップ洗浄ノズルからなるグリップ洗浄機構とを備え、ゴルフクラブのヘッドと該ゴルフクラブとは別のゴルフクラブのグリップを同時に洗浄可能に構成したことを特徴とするゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項9】
前記洗浄温水供給装置は、前記洗浄温水を所定の温度に加温する加熱装置を備えものであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項10】
前記洗浄温水供給装置は、前記洗浄温水供給装置から供給される前記洗浄温水を殺菌又は除菌する殺菌装置を備えたものであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項11】
前記ゴルフクラブ洗浄装置は、前記ゴルフクラブのヘッドをを殺菌又は除菌する殺菌装置を備えたものであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項12】
前記ゴルフクラブ洗浄装置は、前記回転台により保持されて回転する前記ゴルフクラブのグリップを殺菌又は除菌する殺菌装置を備えたものであることを特徴とする請求項6から請求項10のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項13】
前記殺菌装置は、紫外線ランプであることを特徴とする請求項11又は請求項12のいずれかに記載のゴルフクラブ洗浄装置。
【請求項14】
前記洗浄温水は、洗浄剤を含むことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のゴルフクラブ洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−314981(P2006−314981A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−170084(P2005−170084)
【出願日】平成17年5月13日(2005.5.13)
【出願人】(596088439)有限会社岩間製作所 (1)
【Fターム(参考)】