説明

シフトチェンジ情報表示装置

【課題】情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置を提供する。
【解決手段】シフトチェンジ情報表示装置1は、自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置1であって、シフトチェンジ情報として現在のシフトポジションを表示するシフトポジション表示器3を備え、シフトポジション表示器3が、インスツルメントパネル6の上面側に配置される。これにより、情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置1を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
スポーツタイプの自動変速機(AT)車として、自動変速機能に加えて、ドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジ機能を備えたものがある。このスポーツタイプのAT車では、近年、ハンドルコラムに取り付けられたパドルスイッチによるシフトチェンジが主流になってきている。
【0003】
運転者は、スポーツ走行を行うにあたって、このパドルスイッチにより、ステアリングを握ったままでシフトチェンジ操作を行うことができる。これにより、運転者は、シフトチェンジをマニュアル感覚で利便的に楽しむことができ、この結果、スポーツ走行を楽しむことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
運転者は、ドライブレンジの何速にシフトされているかを表示するシフトポジションインジケータと、当該自動車のエンジン回転数を表示する回転計を見て判断したシフトタイミング(シフトチェンジをするタイミング)とに基づいて、シフトチェンジ操作を行う。
【0005】
即ち、運転者は、シフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を、回転計からシフトタイミングとして読み取り、且つ、シフトポジションインジケータからシフトポジションとして読み取る。これらのシフトチェンジ情報に基づいてシフトチェンジ操作を行う。
【0006】
シフトポジションインジケータと回転計は、一般に、当該自動車の運転席前方に配置されて当該自動車に関する各種車両情報を表示するコンビネーションメータ内に配置されている。運転者は、上述したように、シフトポジションインジケータと回転計の数字や文字を読み取る必要がある。また、運転者は、運転中に遠方情景を見ているため、シフトポジションインジケータと回転計へ視点を移動させる必要がある。
【0007】
従って、このシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を読み取る運転者の負担は大きく、的確なシフトチェンジは、運転者の個々の力量に委ねられている。このシフトチェンジの操作上の負担は軽減されているにもかかわらず、シフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置は、上述のシフトポジションインジケータと回転計から構成されるにとどまり、この情報を読み取る負担は、軽減されていない。
【0008】
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであり、情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上記目的を達成するため、以下の技術的手段を採用する。
【0010】
請求項1に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置であって、シフトタイミングを示す指標マーク部が形成された文字盤と、文字盤の目視側前面に配置され且つ自車両のエンジン回転数に対応して回動する指針とを包含する表示器を備え、指針が指標マーク部の所定位置に回動することによって、シフトタイミングを表示する構成とする。
【0011】
この構成では、表示器は、指針が指標マーク部の所定位置に回動することによって、シフトタイミングを表示する。これにより、運転者は、シフトチェンジ情報としてシフトタイミングを、数字や文字を読み取らないで、指針の動きと指標マーク部とから直感的に読み取ることができる。
【0012】
この結果、情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置を提供することができる。
【0013】
請求項2に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、表示器が、指標マーク部と指針との組み合わせによるシフトタイミング表示態様と、指針と指標部との組み合わせによるエンジン回転数表示態様とを切り替えて表示できるように構成されている構成とする。
【0014】
この構成では、表示器が、シフトタイミング表示態様とエンジン回転数表示態様とを切り替えて表示できるように構成されている。これにより、上述の効果に加え、表示器を新たに設ける必要がない。
【0015】
請求項3に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、指標マーク部と指標部が、透光性を有し、文字盤の背後に配置されて指標マーク部を透過照明する第1光源と、文字盤の背後に配置されて指標部を透過照明する第2光源とを備え、第1光源を点燈させて指標マーク部を透過照明し且つ第2光源を消燈させることによってシフトタイミング表示態様へ切り替えて表示できるように構成され、第2光源を点燈させて指標部を透過照明し且つ第1光源を消燈させることによってエンジン回転数表示態様へ切り替えて表示できるように構成されている構成とする。
【0016】
この構成では、第1光源を点燈させ且つ第2光源を消燈させることによってシフトタイミング表示態様へ切り替え、第2光源を点燈させ且つ第1光源を消燈させることによってエンジン回転数表示態様へ切り替えるように構成されている。
【0017】
これにより、シフトタイミング表示態様とエンジン回転数表示態様との切替表示を、簡易な構成で実現できる。
【0018】
請求項4に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトポジション表示器を備え、シフトポジション表示器が、インスツルメントパネルの上面側に配置される構成とする。
【0019】
この構成では、シフトポジション表示器が、インスツルメントパネルの上面側に配置されている。これにより、運転者は、シフトチェンジ情報として現在のシフトポジションを、インスツルメントパネルの上面側に視認することができる。
【0020】
このため、運転者は、運転中に遠方情景を見ているが、視点移動を小さく済ませてシフトポジションを読み取ることができる。この結果、情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置を提供することができる。
【0021】
請求項5に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、シフトチェンジ情報として現在のシフトポジションを表示するシフトポジション表示器を備え、シフトポジション表示器が、インスツルメントパネルの上面側に配置される構成とする。
【0022】
この構成では、シフトポジション表示器が、現在のシフトポジションをインスツルメントパネルの上面側で運転者に視認させ、表示器が、シフトタイミングを、指針が指標マーク部の所定位置に回動することによって運転者に視認させる。これにより、シフトポジションを、視点移動を小さく済ませて知らせることができ、且つ、シフトタイミングを、数字や文字を読み取る必要もなく見易さとリアル感を与えて知らせることができる。
【0023】
請求項6に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、シフトポジション表示器が、シフトポジションを発光表示する表示部と表示部の表示光を反射してシフトポジションを虚像として運転者に視認させる反射鏡とを包含し、反射鏡がインスツルメントパネルの上面側に配置される構成とする。
【0024】
この構成では、シフトポジション表示器が、シフトポジションを虚像として運転者に視認させる。これにより、運転中に遠方情景を見ている運転者は、シフトポジションを、焦点合わせを小さく済ませて視認することができる。
【0025】
請求項7に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、シフトチェンジ情報としてシフトタイミングを照明光で知らせるシフトタイミングインジケータを備え、シフトタイミングインジケータが、シフトタイミングインジケータの照明光を、反射鏡に反射させて運転者に視認させるように構成されている構成とする。
【0026】
この構成では、シフトタイミングインジケータが、シフトチェンジ情報としてシフトタイミングを、反射鏡にシフトタイミングインジケータの照明光として運転者に視認させるように構成されている。これにより、運転者は、シフトチェンジ情報としてシフトタイミングを、シフトタイミングインジケータの照明光をとしてインスツルメントパネルの上面側で遠方側に視認することができる。
【0027】
このため、運転者は、視点移動と焦点合わせを共に小さく済ませて、シフトポジションに加えてシフトタイミングを読み取ることができる。この結果、情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置を提供することができる。
【0028】
請求項8に記載のシフトチェンジ情報表示装置は、シフトタイミングインジケータが、シフトタイミングインジケータの照明光を、シフトポジションの虚像の外周にリング状に運転者に視認させるように構成されている構成とする。
【0029】
この構成では、シフトタイミングインジケータが、シフトタイミングインジケータの照明光を、シフトポジションの虚像の外周にリング状に運転者に視認させるように構成されている。これにより、シフトタイミングの視認性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明によるシフトチェンジ情報表示装置を、図面に基づいて説明する。
【0031】
(構成)
図1は、本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1がシフトチェンジ情報表示をしている状態の正面図である。
【0032】
図2は、図1中のII−II線断面図である。
【0033】
図3は、図2中のIII部の拡大断面図である。
【0034】
図4は、図2中のIV部の拡大断面図である。
【0035】
図5は、本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1がシフトチェンジ情報表示をしていない状態の正面図である。
【0036】
図6は、図5中のVI−VI線断面図である。
【0037】
図7は、図1に示すシフトチェンジ情報表示装置1の電気回路構成を説明する回路構成図である。
【0038】
本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1は、自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示する。具体的に、AT車のドライブレンジにおいて、ドライブレンジ(例えば、1速から7速)をマニュアル操作によりシフトチェンジをする際に、シフトチェンジ情報表示装置1は、このシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示する。
【0039】
本実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1は、自車両の運転席前方に配置され、
シフトチェンジ情報としてシフトタイミングを表示する表示器であるシフトタイミング表示器2と、シフトチェンジ情報として現在のシフトポジション(ドライブレンジの何速であるか)を表示するシフトポジション表示器3とを備える。運転者は、これらに表示されたシフトタイミングとシフトポジションに基づいてマニュアルによるシフトチェンジ操作を行う。
【0040】
最初に、シフトタイミング表示器2について説明する。シフトタイミング表示器2は、シフトタイミングと自車両のエンジン回転数とを切り替えて表示できるように構成されている指針計器であり、文字盤21と、その目視側前面(図2の矢印が示す右側の面)に沿って回動する指針23とを備える。
【0041】
文字盤21には、図1において、実線で示したバー形状の指標マーク部21aと実線で示した目盛部21dと破線で示した指標部21bとが形成される。尚、図1では、文字盤21は、破線で示す指標部21bを表示しないで、実線で示す指標マーク部21aと目盛部21dとを表示する。即ち、シフトタイミング表示器2は、指標マーク部21aと目盛部21dとを表示することによって、シフトタイミングを表示する。
【0042】
文字盤21は、白色のスモーク調(すりガラス状)で透光性を有する透光性基板22(図3)から構成される。文字盤21の前面(図2と図3の矢印に示す右側の面)には、指標マーク部21aと指標部21bの背景として背景層21cが、つや消しの白色の不透光状態(または、つや消しの透光性が低い状態)に印刷あるいはホットスタンプ等により形成される。
【0043】
指標マーク部21aと指標部21bは、背景層21cが形成されない開口として、背景層21cと類似する色調(色相、明度、彩度)である白色のスモーク調で透光性を有する状態に設けられる。または、無色透明の透光性基板22に対して、白色で不透光性の背景層21cを形成し、背景層21cが形成されない開口に白色のスモーク調で透光性の表示層を形成することによって、指標マーク部21aと指標部21bとを形成することも可能である。
【0044】
尚、目盛部21dは、つや消しの黒色や赤色(レッドゾーン領域)等の不透光状態(または、つや消しの透光性が低い状態)に印刷あるいはホットスタンプ等により形成される。
【0045】
文字盤21には、図2に示すように、後述するムーブメント24のシャフト24aを挿通させるための貫通孔が設けられる。文字盤21の背後(図2の矢印が示す左側)には、ムーブメント24、第1光源である発光ダイオード25a、第2光源である発光ダイオード25b、遮光板26およびプリント基板27が配置される。
【0046】
発光ダイオード25aは、指標マーク部21aを透過照明する例えば赤色光を発する光源であり、発光ダイオード25bは、指標部21bを透過照明する例えば青色光を発する光源である。
【0047】
プリント基板27は、シフトチェンジ情報表示装置1の電気回路部を形成するものであり、ムーブメント24と発光ダイオード25a、25bは、プリント基板27に実装される。また、これらの文字盤21、指針23とプリント基板27等は、図2に示すように、ケース28a、28bと意匠板28cと透明の保護カバー28dとから構成される計器筐体部内に収容、保持される。
【0048】
ムーブメント24と後述するムーブメント33は、例えば交差コイル式アクチュエータ、あるいはステッピングモータ等から構成される。ムーブメント24は、外部からの電気信号(本実施形態においては、エンジン回転数の信号)に対応した角度だけシャフト24aを回動させるものである。シャフト24aは、文字盤21の貫通孔を通して前面側、つまり図2の矢印が示す右側へ延出し、その先端には指針23が固定される。
【0049】
指標マーク部21aと指標部21bは、図1に示すように、互いに隣接配置されている。このため、遮光板26は、図1と図2に示すように、発光ダイオード25aからの赤色光が、指標部21bを透過照明しないように構成される。また、遮光板26は、発光ダイオード25bからの青色光が文字盤21の指標マーク部21aを透過照明しないように構成される。
【0050】
即ち、遮光板26は、発光ダイオード25aからの赤色光を文字盤21の指標マーク部21aへ導くものであり、発光ダイオード25aからの赤色光が文字盤21の指標部21bへ導かれないようにするものである。また、遮光板26は、発光ダイオード25bからの青色光が文字盤21の指標部21bへ導くものであり、発光ダイオード25bからの青色光が文字盤21の指標マーク部21aへ導かれないようにするものである。
【0051】
図1では、発光ダイオード25aを点燈し且つ発光ダイオード25bを消燈した状態を示す。
【0052】
指標マーク部21aは、図1において、指針23が回動して指標マーク部21aの左側端部に達することによって、そろそろシフトタイミングであることを運転者に知らせるものであり、指針23が回動して指標マーク部21aの右側端部に達することによって、シフトタイミングであることを運転者に知らせるものである。
【0053】
即ち、指標マーク部21aは、シフトチェンジ情報としてシフトタイミングを、数字や文字として読み取らせないで、運転者に対して直感的に知らせるものである。
【0054】
プリント基板27には、マイクロコンピュータ等から構成された制御装置7(図7)が実装される。制御装置7は、入力される外部からの電気信号に応じてムーブメント24、33、発光ダイオード25a、25b及び後述する発光ダイオード31b、42等を制御するものである。
【0055】
一方、シフトポジション表示器3は、シフトポジションを表示するものであり、図2と図4に示すように、シフトポジションを表示する表示部である液晶パネル31と、液晶パネル31の表示光(実像A)を反射してシフトポジションを虚像Aとして運転者に視認させる反射鏡32とを備えるものである。
【0056】
液晶パネル31は、シフトポジションの数字をデジタル表示するものであり、その背後(図4において下方向)には、液晶パネル31を透過照明するための発光ダイオード31bが配置される。液晶パネル31と発光ダイオード31bの間には、発光ダイオード31bからの光を拡散して液晶パネル31を均一に透過照明させるための拡散板31aが配置される。発光ダイオード31bは、プリント基板31cに実装され、液晶パネル31と拡散板31aは、ケース31dに固定される。
【0057】
反射鏡32は、反射鏡32をインスツルメントパネル6の上面側(図1において上側の面)であって運転者に視認させる位置(図1と図2に示す位置)と、反射鏡32を運転者に視認させない位置(図5と図6に示す位置)との間で移動するように構成される。即ち、反射鏡32は、シフトポジションを運転者に視認させる際に、図5と図6に示す状態から図1と図2に示す状態へ、ポーンと飛び出すようにポップアップ式に構成される。
【0058】
反射鏡32は、カバー32aに固定され、カバー32aから延出するアーム33eは、シャフト33dに固定される。シャフト33dは、ケース5に対して回転可能な状態で固定される。
【0059】
ムーブメント33は、ケース5に対して固定され、制御装置7からの制御信号に基づいてシャフト33aを回動させるものである。シャフト33aにはギヤ33bが固定され、ギヤ33bは、ギヤ33cに噛み合うように構成される。ギヤ33はcは、シャフト33dに固定される。ムーブメント33は、ムーブメント24に比較して大型(高トルク対応タイプ)である点以外は、ムーブメント24と同じである。
【0060】
これにより、ムーブメント33は、ギヤ33bをシャフト33aの長手方向を回転軸として回動させ、ギヤ33bは、ギヤ33cをシャフト33dの長手方向を回転軸として回動させる。シャフト33dは、アーム33eをシャフト33dの長手方向を回転軸として回動させる。この結果、反射鏡32を、インスツルメントパネル6の上面側(図1において上側の面)であって運転者に視認させる位置(図1と図2に示す位置)と、反射鏡32を運転者にシフトポジションを視認させない位置(図5と図6に示す位置)との間で移動させることができる。
【0061】
即ち、ムーブメント33、ギヤ33b、33c、シャフト33a、33d、アーム33eは、反射鏡32をインスツルメントパネル6の上面側であって運転者に視認させる位置と反射鏡32を運転者に視認させない位置との間で移動させる移動手段を構成する。
【0062】
尚、アーム33eは、図2と図6に示すように、ギヤ33b、33cと干渉しないように、図1で示す二股形状に形成される。また、カバー32aは、図6に示すように、反射鏡32を運転者に視認させない位置でインスツルメントパネル6の凹み部62に嵌まるように構成される。
【0063】
シフトポジション表示器3は、以上の構成により、液晶パネル31を透過照明した発光ダイオード31bからの光を、即ち、液晶パネル31の表示光を、インスツルメントパネル6の開口61を通して反射鏡32に反射させる。これにより、シフトポジション表示器3は、シフトポジションを、図1と図2に示すように、視認させる位置に移動した反射鏡32に虚像Aとして運転者に視認させる。
【0064】
また、シフトタイミングインジケータ4は、シフトタイミングを照明光で知らせるものであり、図2と図4に示すように、透光性リング41と発光ダイオード42とを備えるものである。
【0065】
透光性リング41は、スモーク調に調整された透光性樹脂から形成されたリング状のものであり、発光ダイオード42からの光を拡散させるものである。透光性リング41で拡散したソフトなリング状の照明光は、視認させる位置に移動した反射鏡32に反射して運転者に視認される。運転者は、反射鏡32に虚像Aとして視認したシフトポジションの外周にリング状のソフトな照明光を視認し、これによっても、シフトタイミングを知ることができる。
【0066】
発光ダイオード42は、プリント基板31cに実装され、プリント基板31cは、ケース43に固定される。透光性リング41は、ケース43に固定される。ケース31d、43に挟まれた空間は、発光ダイオード42からの光を透光性リング41へ導く照明室を形成する。
【0067】
尚、液晶パネル31は、プリント基板31cと電気的に接続され、プリント基板31cは、プリント基板27と電気的に接続される。
【0068】
また、図5では、発光ダイオード25aを消燈し且つ発光ダイオード25bを点燈した状態を示す。即ち、シフトタイミング表示器2は、指標部21bと目盛部21dとを表示することによって、自車両のエンジン回転数を表示する。この時、反射鏡32を、図6に示すように、運転者に視認させない位置に移動させ、カバー32aを、インスツルメントパネル6の凹み部62に嵌める位置に移動させる。
【0069】
以上説明した本実施形態によるコンビネーションメータ1の電気回路構成について、図7に基づいて説明する。
【0070】
制御装置7には、常時バッテリ13から電力が供給され、イグニッションスイッチ12がその操作ポジション(オフポジション、オンポジション)を検出可能に接続される。また、制御装置7には、当該自動車のエンジン回転数を検出する回転センサ8、一般走行モードからスポーツ走行モードへ切り替える切替スイッチ9、及び、スポーツ走行モードにおいて当該自動車のトランスミッションのシフトチェンジを行うパドルスイッチ10a、10bが、それらの信号を入力可能に接続される。切替スイッチ9は、例えば、ステアリング11のスポーク位置に配置され、パドルスイッチ10a、10bは、ステアリング11のハンドルコラムに配置される。
【0071】
また、これらの回転センサ8や切替スイッチ9やパドルスイッチ10a、10bからの出力信号に応じて制御装置7により駆動されるデバイスが接続される。即ち、ムーブメント24、33、発光ダイオード25a、25b、31b、42等が、制御装置7に接続される。
【0072】
AT車である自車両において、運転者が切替スイッチ9を操作して一般走行モードからスポーツ走行モードへ切り替えると、ドライブレンジにおいて自動操作からマニュアル操作に切り替わる。このマニュアル操作を、パドルスイッチ10a、10bにより行う。例えば、一般走行からスポーツ走行へ切り替えた際にドライブレンジが3速である場合、パドルスイッチ10aを操作すれば3速から2速にシフトチェンジし、パドルスイッチ10bを操作すれば3速から4速にシフトチェンジするように構成されている。
【0073】
また、切替スイッチ9が一般走行モードからスポーツ走行モードへ切り替わると、制御装置7は、図5と図6に示す状態から図1と図2に示す状態へ切り替えるように、発光ダイオード25a、25b、31b、42の点燈・消燈を制御し、ムーブメント33の回動を制御する。
【0074】
尚、イグニッションスイッチ12がオンされた際は、切替スイッチ9が一般走行モードに設定されるように構成される。
【0075】
(作動)
上述したように構成された、本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1の作動について説明する。
【0076】
イグニッションスイッチ12がオンされると、図7において、制御装置7は、それを検出して作動を開始する。この時、切替スイッチ9は一般走行モードに設定され、制御装置7は、これに応じて、発光ダイオード25a、25b、31b、42の点燈・消燈を制御し、ムーブメント24,33の回動を制御する。
【0077】
即ち、制御装置7は、回転センサ8からの出力信号に基づき、当該自動車のエンジンの回転数を算出し、これに対応した角度だけシャフト24aを回動させるように、ムーブメント24を駆動する。また、図6において、発光ダイオード25aを消燈し且つ発光ダイオード25bを点燈する。点燈した発光ダイオード25bからの青色光は、図3に示すように、矢印P1に示す光路に従って、文字盤21の指標部21bを透過照明して青色で発光させる。
【0078】
しかし、遮光板26は、発光ダイオード25bからの青色光が指標マーク部21aを透過照明することを防止するため、指標マーク部21aは発光しない。
【0079】
これにより、図5に示す文字盤21では、白色の背景層21cを背景として、指標部21bが青色で発光表示されが、指標マーク部21aは白色のスモーク調で表示される。即ち、指標部21bは、表示されるが、白色の背景とほとんど区別がつかない指標マーク部21aは、表示されない。
【0080】
これは、指標マーク部21aと背景層21cが、発光ダイオード25aの消燈時に互いに類似する色調である白色のスモーク調と白色とをそれぞれを有し、発光ダイオード25aの点燈時に互いに異なる色調である赤色と白色とをそれぞれを有するように構成されているからである。
【0081】
同様にして、指標部21bと背景層21cが、発光ダイオード25bの消燈時に互いに類似する色調である白色のスモーク調と白色とをそれぞれを有し、発光ダイオード25bの点燈時に互いに異なる色調である青色と白色とそれぞれを有するように構成されているからである。
【0082】
この結果、シフトタイミング表示器2は、指標部21bと目盛部21dとを表示し且つ指針23を回動させることによって、自車両のエンジン回転数を表示する。
【0083】
また、この一般走行モードで、制御装置7は、反射鏡32を、図6に示すように、運転者に視認させない位置に移動させ、カバー32aを、インスツルメントパネル6の凹み部62に嵌める位置に移動させるようにムーブメント33の回動を制御する。
【0084】
運転者が切替スイッチ9を操作して一般走行モードからスポーツ走行モードへ切り替えると、ドライブレンジにおいて自動操作からマニュアル操作に切り替わる。制御装置7は、これに応じて、発光ダイオード25a、25b、31b、42の点燈・消燈を制御し、ムーブメント33の回動を制御する。
【0085】
即ち、図2において、発光ダイオード25aを点燈し且つ発光ダイオード25bを消燈する。点燈した発光ダイオード25aからの赤色光は、図3に示すように、矢印P1に示す光路に従って、文字盤21の指標マーク部21aを透過照明して赤色で発光させる。
【0086】
しかし、遮光板26は、発光ダイオード25aからの赤色光が指標部21bを透過照明することを防止するため、指標部21bは発光しない。
【0087】
これにより、図1に示す文字盤21では、白色の背景層21cを背景として、指標マーク部21aが赤色で発光表示されが、指標部21bは白色のスモーク調で表示される。即ち、指標マーク部21aは、表示されるが、白色の背景とほとんど区別がつかない指標部21bは、表示されない。
【0088】
この結果、シフトタイミング表示器2は、指標マーク部21aと目盛部21dとを表示し且つ指針23を回動させることによって、パドルスイッチ10a、10bによるシフトタイミングを表示する。
【0089】
具体的に、運転者は、図1において、指針23が回動して指標マーク部21aの左側端部に達することによって、そろそろシフトタイミングであることを認識し、指針23が回動して指標マーク部21aの右側端部に達することによって、シフトタイミングであることを認識して、パドルスイッチ10bを操作する。
【0090】
例えば、スポーツ走行へ切り替えた際にドライブレンジが3速である場合、パドルスイッチ10bを操作することにより3速から4速にシフトチェンジ(シフトアップ)する。
【0091】
これにより、運転者は、シフトタイミングを、数字や文字である指標部21bを読み取らないで、指標マーク部21aと指針23から直感的に読み取ることができる。この結果、運転者は、シフトタイミングを、これを読み取る負担を軽減して知ることができる。
【0092】
また、スポーツ走行へ切り替えた際に、制御装置7は、ムーブメント33を駆動させて、反射鏡32を図5と図6に示す位置から図1と図2に示す位置へ、ポーンと飛び出すように移動(ポップアップ)させる。
【0093】
具体的に、ムーブメント33を駆動させて、ギヤ33bをシャフト33aの長手方向を回転軸として回動させる。ギヤ33bは、ギヤ33cをシャフト33dの長手方向を回転軸として回動させ、シャフト33dは、アーム33eをシャフト33dの長手方向を回転軸として回動させる。これにより、反射鏡32を、図2に示すように、インスツルメントパネル6の上面側であって運転者に視認させる位置へ移動させる。
【0094】
また、スポーツ走行へ切り替えた際に、制御装置7は、発光ダイオード31bを点燈し、液晶パネル31を作動させる。例えば、スポーツ走行へ切り替えた際にドライブレンジが3速である場合、液晶パネル31は、「3」を表示する。
【0095】
液晶パネル31を透過照明した発光ダイオード31bからの光は、即ち、液晶パネル31の表示光は、矢印P2に示す光路に従って、インスツルメントパネル6の開口61を通して反射鏡32に到達し、反射鏡32により運転者へ反射される。運転者は、この反射光を、虚像Aとして図1に示すように視認する。
【0096】
これにより、運転者は、シフトポジションを、虚像Aとしてインスツルメントパネル6の上面側で遠方側に視認することができる。このため、運転者は、運転中に遠方情景を見ているが、視点移動と焦点合わせを共に小さく済ませてシフトポジションを知ることができる。この結果、運転者は、シフトポジションを、これを読み取る負担を軽減して知ることができる。
【0097】
即ち、運転者は、シフトタイミングを、シフトタイミング表示器2から読み取る負担を軽減して知ることができ、シフトポジション(3速)を、シフトポジション表示器3から読み取る負担を軽減して知ることができる。これにより、運転者は、3速から4速にシフトチェンジさせることを、読み取る負担を軽減して認識しつつ、パドルスイッチ10bを操作することができる。
【0098】
ドライブレンジがパドルスイッチ10bにより3速から4速にシフトチェンジすると、図1において、虚像Aは、「3」から「4」に変わる。
【0099】
また、制御装置7は、指針23が回動して指標マーク部21aの右側端部に達するタイミング(シフトタイミング)で、発光ダイオード42を点燈する。発光ダイオード42からの光は、透光性リング41で拡散してソフトなリング状の照明光となり、矢印P3に示す光路に従って、インスツルメントパネル6の開口61を通して反射鏡32に到達し、反射鏡32により運転者へ反射される。運転者は、この反射光を、図1に示す虚像Aの外周にリング状のソフトな照明光として視認する。これによっても、シフトタイミングを知ることができる。
【0100】
以上説明した本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1は、自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置1であって、シフトタイミングを示す指標マーク部21aが形成された文字盤21と、文字盤21の目視側前面に配置され且つ自車両のエンジン回転数に対応して回動する指針23とを包含する表示器であるシフトタイミング表示器2を備え、指針23が指標マーク部21aの所定位置に回動することによって、シフトタイミングを表示する。
【0101】
これにより、情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置1を提供することができる。
【0102】
また、本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1は、自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置1であって、シフトチェンジ情報として現在のシフトポジションを表示するシフトポジション表示器3を備え、シフトポジション表示器3が、インスツルメントパネル6の上面側に配置される。
【0103】
これにより、情報を読み取る負担を軽減したシフトチェンジ情報表示装置1を提供することができる。
【0104】
また、上述の例のシフトタイミング表示器2では、文字盤21において、指標マーク部21aと指標部21bを透光性を有する白色のスモーク調に形成し、背景層21cを白色の不透光状態に形成した。そして、指標マーク部21aを赤色の光で透過照明し、指標部21bを青色の光で透過照明することにより、回転計に切り替え可能な構成とした。
【0105】
しかし、これに限る必要はなく、透明の保護カバー28dをスモーク調で透光性を有する保護カバー28dとして形成することができる。これにより、指標マーク部21aと指標部21bとを、それぞれ、透過照明されない場合に背景層21cとほとんど区別がつかないようにし、透過照明される場合に背景層21cと区別がつくようにして、回転計に切り替え可能な構成とすることも可能である。
【0106】
また、指標マーク部21a、指標部21b、背景層21c、及び、目盛部21dの各表示色は、上述の例に限るものではない。
【0107】
また、上述の例のシフトタイミング表示器2では、シフトタイミングをシフトアップのタイミングとして説明したが、シフトダウンのタイミングとして適用することも可能であり、また、両方で適用することも可能である。この場合、シフトダウンのタイミングを表示する指標マーク部を、上述したシフトアップのタイミングを表示する指標マーク部21aより低回転数側に文字盤21に新たに形成する。
【0108】
また、反射鏡32を、ハーフミラーとして、シフトポジション(図1の虚像A)に加えて遠方の情景を視認できるようにすることも可能である。
【0109】
また、表示部は、液晶パネル31に限るものではない。
【0110】
また、上述の例に限らず、これらの組み合わせや、他の種々の変形例が考えられる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】図1は、本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1がシフトチェンジ情報表示をしている状態の正面図である。
【図2】図2は、図1中のII−II線断面図である。
【図3】図3は、図2中のIII部の拡大断面図である。
【図4】図4は、図2中のIV部の拡大断面図である。
【図5】図5は、本発明の一実施形態によるシフトチェンジ情報表示装置1がシフトチェンジ情報表示をしていない状態の正面図である。
【図6】図6は、図5中のVI−VI線断面図である。
【図7】図7は、図1に示すシフトチェンジ情報表示装置1の電気回路構成を説明する回路構成図である。
【符号の説明】
【0112】
1 シフトチェンジ情報表示装置
2 シフトタイミング表示器、21 文字盤、
21a 指標マーク部、21b 指標部、21c 背景層、21d 目盛部
22 透光性基板、23 指針、24 ムーブメント、24a シャフト
25a 発光ダイオード(第1光源)、25b 発光ダイオード(第2光源)
26 遮光板、27 プリント基板、28a ケース、28b ケース
28c 意匠板、28d 保護カバー
3 シフトポジション表示器、31 液晶パネル(表示部)、31a 拡散板
31b 発光ダイオード、31c プリント基板、31d ケース
32 反射鏡、32a カバー、33 ムーブメント、33a シャフト
33b ギヤ、33c ギヤ、33d シャフト、33e アーム
4 シフトタイミングインジケータ、41 透光性リング、42 発光ダイオード
43 ケース、5 ケース、6 インスツルメントパネル、61 開口、62 凹部
7 制御装置、8 回転センサ、9 切替スイッチ、10a,10b パドルスイッチ
11 ステアリング、12 イグニッションスイッチ、13 バッテリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置であって、
シフトタイミングを示す指標マーク部が形成された文字盤と、該文字盤の目視側前面に配置され、前記自車両のエンジン回転数に対応して回動する指針とを包含する表示器を備え、
前記指針が前記指標マーク部の所定位置に回動することによって、前記シフトタイミングを表示することを特徴とするシフトチェンジ情報表示装置。
【請求項2】
前記表示器は、前記指標マーク部と前記指針との組合せによるシフトタイミング表示態様と、前記指針と指標部との組合せによるエンジン回転数表示態様とが切り替えて表示できるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシフトチェンジ情報表示装置。
【請求項3】
前記指標マーク部と前記指標部は、透光性を有し、
前記文字盤の背後に配置され、前記指標マーク部を透過照明する第1光源と、
前記文字盤の背後に配置され、前記指標部を透過照明する第2光源とを備え、
前記第1光源を点燈させて前記指標マーク部を透過照明し、且つ、前記第2光源を消燈させることによって、前記シフトタイミング表示態様へ切り替えて表示できるように構成され、
前記第2光源を点燈させて前記指標部を透過照明し、且つ、前記第1光源を消燈させることによって、前記エンジン回転数表示態様へ切り替えて表示できるように構成されていることを特徴とする指針計器。
【請求項4】
自車両のトランスミッションのドライブレンジにおいて、マニュアル操作によるシフトチェンジに必要なシフトチェンジ情報を表示するシフトチェンジ情報表示装置であって、
前記シフトチェンジ情報として現在のシフトポジションを表示する
シフトポジション表示器を備え、
前記シフトポジション表示器は、インスツルメントパネルの上面側に配置されることを特徴とするシフトチェンジ情報表示装置。
【請求項5】
前記シフトチェンジ情報として現在のシフトポジションを表示するシフトポジション表示器を備え、
前記シフトポジション表示器は、
インスツルメントパネルの上面側に配置されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシフトチェンジ情報表示装置。
【請求項6】
前記シフトポジション表示器は、前記シフトポジションを発光表示する表示部と該表示部の表示光を反射して該シフトポジションを虚像として運転者に視認させる反射鏡とを包含し、該反射鏡は前記インスツルメントパネルの上面側に配置されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のシフトチェンジ情報表示装置。
【請求項7】
前記シフトチェンジ情報としてシフトタイミングを照明光で知らせるシフトタイミングインジケータを備え、
前記シフトタイミングインジケータは、該シフトタイミングインジケータの照明光を、前記反射鏡に反射させて運転者に視認させるように構成されていることを特徴とする請求項6に記載のシフトチェンジ情報表示装置。
【請求項8】
前記シフトタイミングインジケータは、該シフトタイミングインジケータの照明光を、前記シフトポジションの虚像の外周にリング状に運転者に視認させるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のシフトチェンジ情報表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−145240(P2007−145240A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−344400(P2005−344400)
【出願日】平成17年11月29日(2005.11.29)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】