説明

スロットマシン

【課題】当該遊技における役の抽選結果に対応する演出を出力するとともに、演出内容を多彩に変化させる。
【解決手段】予め定められた所定期間でのリール31の回転数に基づく値を計測する回転値計測手段65と、遊技中に出力する演出内容を定めた演出パターンを複数種類備え、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて演出パターンを選択するとともに、選択した演出パターンに従って演出を出力するように制御する演出制御手段69とを備える。演出制御手段69は、回転値計測手段65で計測される値と演出パターンの選択との関係を予め定めておき、回転値計測手段65で計測された値に対応するように演出パターンを選択する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばリールの回転開始後、そのリールが停止するまでのリールの回転数や回転時間に応じて、演出が変化するようにしたスロットマシンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、スロットマシンでは、遊技ごとに役の抽選が行われ、その抽選結果に対応する演出が選択され、出力されるように設定されている。ここで、ボーナス役の当選履歴を記憶しておき、その履歴に基づいて演出を出力するようにしたスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1参照)。このスロットマシンでは、過去のボーナス役の当選履歴を記憶し、その履歴に基づいて演出を出力するため、出玉率やボーナス遊技中の遊技性にかかわらず、多彩な演出を行うことができ、遊技の面白味を向上させることができるというものである(特許文献1の段落番号「0067」、「0070」、「0110」〜「0112」)。
【特許文献1】特開2007−089677号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、前述の従来の技術のように、ボーナス役の当選履歴に基づいて演出が決定される場合には、ボーナス役に全く当選していないと(例えば、スロットマシンの電源投入直後では)、多彩な演出にはならないという問題がある。
また、過去における役の当選履歴に基づいて当該遊技での演出を出力しても、当該遊技での役の抽選結果を反映させた演出ではないため、遊技者に誤解を与えてしまう場合(当該遊技での期待度が低いにもかかわらず、期待感の高い演出が出力される場合等)があるという問題がある。
【0004】
さらにまた、遊技者は、そのスロットマシンでは、出力される演出が過去のボーナス役の当選履歴に基づくものであることを一旦知ってしまうと、演出の出力で遊技者に期待感を与えることができず、ひいては、演出全体の信頼度を低下させてしまうおそれがあるという問題がある。
さらに、過去のボーナス役の当選履歴に基づく演出を出力するといっても、当該遊技における役の抽選結果と矛盾する演出を選択することはできないのであるから、結局は、選択する演出が制限されてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題は、当該遊技における役の抽選結果に対応する演出を出力するとともに、演出内容を多彩に変化させることができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の解決手段によって、上述の課題を解決する。
請求項1の発明は、複数種類の図柄を表示したリールと、前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、前記リールの回転が開始される時から前記ストップスイッチが操作された時までの間に、役の抽選を行う役抽選手段と、前記リールの回転開始命令を受けたときに前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応するように前記リールを停止制御するリール制御手段と、予め定められた所定期間での前記リールの回転数又は回転時間に基づく値を計測する回転値計測手段と、遊技中に出力する演出内容を定めた演出パターンを複数種類備え、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて前記演出パターンを選択するとともに、選択した前記演出パターンに従って演出を出力するように制御する演出制御手段とを備え、前記演出制御手段は、前記回転値計測手段で計測される値と前記演出パターンの選択との関係を予め定めておき、前記回転値計測手段で計測された値に対応するように前記演出パターンを選択することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロットマシンにおいて、前記リールの所定位置に設けられたインデックスと、前記インデックスが通過することで前記リールの回転を検知するセンサとを備え、前記回転値計測手段は、前記センサが前記インデックスを通過した数を検知することで、前記所定期間中に前記リールが何回転したかを計測することを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、前記演出制御手段は、前記回転値計測手段で計測される値と各前記演出パターンの選択率との関係を予め定めておき、前記回転値計測手段で計測された値に対応する選択率でいずれかの前記演出パターンを選択することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、前記演出パターンの1つとして演出パターンP1を備え、前記演出制御手段は、前記回転値計測手段で計測された値がV1であるときは前記演出パターンP1の選択率がR1になるように設定し、前記回転値計測手段で計測された値がV2であるときは、前記演出パターンP1の選択率がR2になるように設定することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、遊技状態として、前記所定期間での前記リールの回転数又は回転時間と、選択される前記演出パターンとの関係を遊技者に報知する報知遊技と、報知しない非報知遊技とを有し、前記演出制御手段は、予め定められた前記報知遊技の条件を満たすと判断したときは、遊技状態を前記報知遊技に設定し、前記回転値計測手段で計測された値がV3であるときは、前記演出パターンのうち演出パターンP2が選択され、前記回転値計測手段で計測された値が前記V3でないときは、前記演出パターンP2が選択されない特定遊技を少なくとも1遊技設定し、遊技状態が前記報知遊技であって、かつ前記特定遊技であるときは、前記演出パターンP2が選択されるための前記所定期間での前記リールの回転数又は回転時間を遊技者に報知するように制御することを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項5に記載のスロットマシンにおいて、前記演出パターンP2は、前記役抽選手段による役の抽選結果を報知する前記演出パターンであることを特徴とする。
【0012】
(作用)
請求項1の発明においては、回転値計測手段により、所定期間でのリールの回転数又は回転時間が計測される。
一方、所定期間でのリールの回転数又は回転時間と、選択される演出パターンとの関係が予め設定されている。
そして、演出制御手段は、回転値計測手段による計測結果に対応する演出パターンを選択し、その演出パターンに従って演出を出力する。
これにより、役の抽選結果が同一であっても、リールの回転数又は回転時間に応じて選択される演出パターンが異なるようになるので、役の抽選結果にかかわらず、多彩な演出を出力することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、役の抽選結果が同一であっても、リールの回転数又は回転時間に応じて演出内容が異なるので、演出を多彩なものにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、図面等を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の遊技制御手段60は、スロットマシン10の全体を制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、入賞時の払出し、及び演出の出力等を制御するものである。遊技制御手段60は、制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等や演出の出力に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
【0015】
図1において、遊技制御手段60には、各種の機器(スイッチ、センサ、電子部品、装置、又は基板等の全てを含む)が接続されている。図1中、遊技制御手段60の左側は、入力側を示し(入力機器が接続され)、右側は、出力側を示している(出力機器が接続されている)。
図1において、遊技制御手段60の入力側には、メダル検知センサ13、ベットスイッチ40、スタートスイッチ41、ストップスイッチ42、及びインデックス検知センサ34が電気的に接続されている。
【0016】
メダル検知センサ13は、メダル投入口12から遊技者によって投入されたメダルを検知するセンサである。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを当該遊技のために投入するときに操作するスイッチである。したがって、ベットスイッチ40の操作は、メダル投入口12からメダルを投入することと同様の役割を果たす。
また、スタートスイッチ41は、リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
【0017】
さらにまた、ストップスイッチ42は、3つのリール31に対応して3つ設けられ、対応するリール31を停止させるときに遊技者が操作するスイッチである。
さらに、インデックス検知センサ34は、リール31に設けられたインデックス33を検知するためのセンサである(詳細は後述する)。
【0018】
遊技制御手段60の出力側には、リールユニット30のモータ32が電気的に接続されている。
モータ(ステッピングモータ)32は、リール31を回転させるためのものであり、遊技制御手段60によって制御される。ここで、リール31は、左リール31、中リール31、右リール31からなり、左リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が左ストップスイッチ42であり、中リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が中ストップスイッチ42であり、右リール31を停止させるときに操作するストップスイッチ42が右ストップスイッチ42である。
また、各リール31には、上述したインデックス33が設けられている。
【0019】
さらにまた、リール31の外周面には、複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄等)を印刷したリールテープ(図示せず)が貼付されている。
図2は、スロットマシン10のフロントマスク部(前面扉。図示せず。)に設けられた表示窓(透明窓)11と、リール31との関係を示す図である。リール31は、本実施形態では横方向に並列に3つ設けられている。また、各リール31は、表示窓11から、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。図2の例において、例えば左リール31では、上から「ベル」、「7」、「RP」の3図柄が見えていることを示している。よって、スロットマシン10の表示窓11から、合計9個の図柄が見えるように配置されている。
【0020】
さらに、図2に示すように、スロットマシン10の表示窓11を含む部分には、図柄組合せライン(有効ライン)L1〜L5が設けられている。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の中段、上段及び下段にそれぞれ設けられた水平方向の3本の図柄組合せラインL1、L2、L3と、右下がり及び右上がりの斜め方向の2本の図柄組合せラインL4及びL5との合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せラインL1〜L5上に位置している。
【0021】
そして、これら5本の図柄組合せラインの中から、有効ラインと無効ラインとが設定される。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
【0022】
本実施形態では、遊技中(通常遊技中及び特別遊技中)は、いずれも、3枚のメダルを投入して、5本全ての図柄組合せラインL1〜L5を有効ラインに設定して遊技を行うようになっている。
【0023】
なお、これに限らず、メダル投入枚数が1枚又は2枚で遊技を行うことが可能に設定しても良い。この場合において、例えばメダル投入枚数が1枚であるときは、水平方向中段の図柄組合せ有効ラインL1を有効ラインに設定するとともに、他の4本の図柄組合せラインL2〜L5を無効ラインに設定することが挙げられる。また、メダル投入枚数が2枚であるときは、水平方向中段、上段、及び下段の3本の図柄組合せ有効ラインL1〜L3を有効ラインに設定するとともに、他の2本の図柄組合せラインL4及びL5を無効ラインに設定することが挙げられる。一方、メダル投入枚数が1枚又は2枚であっても、5本全ての図柄組合せラインL1〜L5を有効ラインに設定しても良い。
【0024】
また、図1において、遊技制御手段60の出力側には、ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23からなる演出出力機器が電気的に接続されている。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓11から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10のフロントマスク部に配置され、役の入賞時や演出出力時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
【0025】
また、スピーカ22は、遊技中に各種の演出を行うべく、所定の条件を満たしたときに、所定のサウンドを出力するものである。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶ディスプレイやLEDドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
なお、演出出力機器は、上記に限定されるものではない。
【0026】
図3は、リールユニット30の一部を示す正面図であり、リール31の内部が見えるように図示したものである。そして、図3に示すリールユニット30が3つ並設され、図2で示したように配置されている。
【0027】
図3において、リール31は、ほぼ中空円筒形状をしているとともに、実際には、外周面も骨組み形状、具体的には、はしご形状の両端を接続して円筒状にした形状をなしている。
また、リール31の中心部には、モータ32のモータ軸32aが連結されている。さらにまた、正面から見てリール31の右側には、支持板35が配置されている。支持板35は、スロットマシン10の筐体内部に固定されている。そして、この支持板35にモータ32が取り付けられている。これにより、モータ32は、リール31の内周側に配置される。
【0028】
また、モータ軸32aの回転に伴い、リール31とともに回転するようにインデックス形成部材37が取り付けられている。インデックス形成部材37は、ほぼ円板形状をなすとともに、外周端の1か所にインデックス(遮光片)33を立設したものである。
一方、支持板35には、支持部材36を介してインデックス検知センサ34が取り付けられている。インデックス検知センサ34は、発光素子及び受光素子からなる光センサである。そして、インデックス33は、これら発光素子と受光素子との間を通過するように配置されている。
【0029】
したがって、インデックス検知センサ34の発光素子と受光素子との間にインデックス33が存在しないときは、発光素子から発光された光を受光素子が検出しているが、発光素子と受光素子との間をインデックス33が通過したときは、発光素子から受光素子への光が一瞬遮蔽されるので、この遮光を検出することで、インデックス33が通過したことを検知する。そして、インデックス33は、インデックス形成部材37の1か所にだけ設けられているので、リール31が1回転するごとに、インデックス33が1回検知されることとなる。すなわち、インデックス33が1回検知されることで、リール31が1回転したと検知される。
【0030】
図4は、本実施形態における役(後述する役抽選手段61で抽選される役)の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。図4に示すように、役としては、特別役、小役、及びリプレイが設けられている。
【0031】
特別役とは、通常遊技から特別遊技(通常遊技以上にメダルの獲得が期待できる遊技)に移行させる役である。本実施形態では、図4に示すように、特別役として、BB(第1種ビッグボーナス)、及びRB(レギュラーボーナス)が設けられている。BBは、特別遊技の1つであるBB遊技に移行させる役であり、RBは、特別遊技の他の1つであるRB遊技に移行させる役である。
なお、他の特別役として、MB(ミドルボーナス。2BB(第2種ビックボーナス)ともいう。)、SB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
【0032】
さらにまた、小役とは、予め定められた枚数のメダルが払い出される役であり、本実施形態では、小役1、小役2、及び小役3の3種類が設けられている。そして、各小役ごとに、払出し枚数及び図柄の組合せが設定されている。
さらに、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数を維持した再遊技が行えるようにした役である。
【0033】
さらに、図4に示すように、以上の各種の役に対応する、リール31の図柄の組合せが予め定められている。なお、小役1における「any」とは、どの図柄でも良いことを意味する。
そして、全てのリール31の停止時に、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止し、その役の入賞となったときは、その役に対応する枚数のメダルが払い出される。
【0034】
上述した各役において、役に当選した遊技でその役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しなかったときは、次遊技以降に持ち越される役と、持ち越されない役とが定められている。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
【0035】
このように、BB及びRBの当選は持ち越されるのに対し、BB及びRB以外の役(小役及びリプレイ)は、持ち越されない。役の抽選において、BB及びRB以外の役に当選したときは、当該遊技でのみその当選役が有効となり、その当選は次遊技以降に持ち越されない。すなわち、これらの役に当選した遊技では、その当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止(入賞)可能なようにリール31が停止制御されるが、その当選役の入賞の有無にかかわらず、その遊技の終了時に、その当選役に係る権利は消滅する。
【0036】
なお、BBやRBに当選していない遊技中(BB又はRBの当選が持ち越されていない遊技中)を、「非内部中」という。また、当該遊技又はそれ以前の遊技においてBB又はRBに当選しているが、当選したBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止していない(入賞していない)遊技中(BB又はRBの当選が持ち越されている遊技中)を「内部中」という。
【0037】
遊技の開始時には、遊技者は、ベットスイッチ40を操作して予め貯留されたメダルを投入するか、又はメダル投入口12からメダルを投入し、スタートスイッチ41をオンする。スタートスイッチ41が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、全てのモータ32を駆動制御して、全てのリール31を回転させるように制御する。このようにしてリール31がモータ32によって回転されることで、リール31上の図柄は、所定の速度で表示窓11内で上下方向に移動表示される。
【0038】
次に、遊技者は、ストップスイッチ42を押すことで、そのストップスイッチ42に対応するリール31(例えば、左ストップスイッチ42に対応する左リール31)の回転を停止させる。ストップスイッチ42が操作されると、そのときに発生する信号が遊技制御手段60に入力される。遊技制御手段60(具体的には、後述するリール制御手段64)は、この信号を受信すると、そのストップスイッチ42に対応するモータ32を駆動制御して、そのモータ32に係るリール31の停止制御を行う。そして、全てのリール31の停止時に、有効ライン上に停止したリール31上の図柄の組合せが予め定められたいずれかの役の図柄の組合せと一致し、その役の入賞となったときは、成立役に応じてメダルの払出し等が行われる。
【0039】
図1に示すように、遊技制御手段60は、以下の役抽選手段61等を備える。なお、本実施形態における以下の各手段は例示であり、遊技制御手段60は、本実施形態で示した手段に限定されるものではない。
【0040】
役抽選手段61は、役(上述した特別役、小役、及びリプレイ)の抽選を行うものである。役抽選手段61は、例えば、役抽選用の乱数発生手段(ハードウェア乱数等)と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
【0041】
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数は、例えば200n(ナノ)secで1カウントを行うカウンターが0〜65535の範囲を1サイクルとしてカウントし続ける乱数であり、スロットマシン10の電源が投入されている間は、乱数をカウントし続ける。
【0042】
乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を、所定の時、本実施形態では遊技者によりスタートスイッチ41がオンされた時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、後述する役抽選テーブル62と照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。例えば、抽出した乱数値がリプレイの当選領域に属する場合は、リプレイの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
【0043】
役抽選テーブル62は、抽選される役の種類と、各役の当選確率とを定めたものである。役抽選テーブル62は、遊技状態ごと、すなわち通常遊技中(非内部中)、通常遊技中(内部中)、及び特別遊技中(BB遊技中及びRB遊技中)ごとに特有の役抽選テーブル62を備える。役抽選テーブル62は、それぞれ所定の範囲の抽選領域を有し、この抽選領域は、各役の当選領域及び非当選領域に分けられているとともに、抽選される役が、予め設定された当選確率となるように所定の割合に設定されている。
【0044】
例えば、通常遊技中(非内部中)の役抽選テーブル62には、BB、RB、小役1、小役2、小役3、及びリプレイの各当選領域及び非当選領域が設けられている。また、通常遊技中(内部中)に用いられる役抽選テーブル62は、BB及びRBの当選領域が存在しない(非当選領域となっている)点で、通常遊技中(非内部中)の役抽選テーブル62と相違する。
さらに、BB遊技中及びRB遊技中に用いられる役抽選テーブル62は、小役1、小役2、小役3の各当選領域及び非当選領域が設けられているとともに(特別役及びリプレイの当選領域はない)、小役3の当選確率が高く(例えば1/1.05程度に)設定されている。
【0045】
説明を図1に戻す。
特別役当選持越し手段63は、特別役であるBB又はRBに当選したときに、そのBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(BB又はRBが入賞するまで)の遊技において、BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。図示しないが、特別役の種類ごとに特別役フラグが設けられており、例えばBBの当選時には、BBに係る特別役フラグがオンとなり、BBが入賞したときはオフにされる。
【0046】
リール制御手段64は、先ず、スタートスイッチ41が操作されたときに、全て(3つ)のリール31の回転を開始するように制御するものである。さらに、リール制御手段64は、ストップスイッチ42が操作されたときに、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作されたときのタイミングとに基づいて、後述する停止位置決定テーブル64aを参照してそのストップスイッチ42に対応するリール31の停止位置を決定するとともに、モータ32を駆動制御して、その決定した位置にそのリール31を停止させるように制御するものである。
【0047】
また、リール制御手段64は、役に当選した遊技では、リール31の停止制御の範囲内において、当選役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるようにリール31を停止制御するとともに、当選役以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないようにリール31を停止制御する。
【0048】
ここで、「リール31の停止制御の範囲内」とは、ストップスイッチ42が操作された瞬間からリール31が実際に停止するまでのリール31の移動図柄数(回転量)の範囲内を意味し、本実施形態の移動図柄数は、0〜4個(最大移動図柄数が4個)に設定されている。
【0049】
これにより、ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を「0」とすると、リール31の停止制御の範囲内にある図柄数(4図柄先)までの図柄のいずれかが有効ラインに停止させるべき図柄であるときは、ストップスイッチ42が操作されたときに、その図柄が有効ラインに停止するように制御されることとなる。
【0050】
すなわち、役の当選時にストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選した役に係るその図柄が有効ラインに停止しないときには、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選した役に係る図柄ができる限り有効ラインに停止させるように制御するものである。
【0051】
また逆に、ストップスイッチ42が操作された瞬間に直ちにリール31を停止させると、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止してしまうときは、リール31の停止時に、リール31の停止制御の範囲内においてリール31を回転移動制御することで、当選していない役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように制御する。
【0052】
停止位置決定テーブル64aは、役抽選手段61による役の抽選結果と、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31の位置とから、リール31の図柄の停止位置を定めたものであり、当選役ごとに以下のものを備える。
【0053】
先ず、BBテーブルは、当該遊技でBBに当選したこと、又は当該遊技以前の遊技でBBに当選し、かつ当該遊技では非当選である遊技で用いられ、リール31の停止制御の範囲内においてBBに対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、BB以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
RBテーブルについても、上記BBテーブルと同様であり、BBテーブルにおける「BB」を「RB」と読み替えたものに相当する。
【0054】
また、小役1テーブルは、小役1に当選した遊技で用いられ、リール31の停止制御の範囲内において小役1に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるとともに、小役1以外の役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
小役2テーブル、小役3テーブル、及びリプレイテーブルについても、それぞれ上記の小役1テーブルと同様であり、小役1テーブルにおける「小役1」を、それぞれ「小役2」、「小役3」、及び「リプレイ」と読み替えたものに相当する。
【0055】
また、非当選テーブルは、特別役の当選を持ち越していない非当選時の遊技、並びにBB遊技中及びRB遊技中の非当選の遊技で用いられ、いずれかの役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止しないように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0056】
さらにまた、内部中に用いられる停止位置決定テーブル64aとして、特別役・小役テーブルと、特別役・リプレイテーブルとが設けられている。特別役・小役テーブルは、特別役の当選を持ち越している遊技中に小役に当選した遊技で用いられ、当選している特別役(BB又はRB)の入賞を優先させるとともに、特別役を入賞させることができないときは、次に、当選した小役(小役1〜小役3)を入賞させるように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0057】
さらに、特別役・リプレイテーブルは、特別役の当選を持ち越している遊技中にリプレイに当選した遊技で用いられ、当選したリプレイの入賞を優先させるとともに、リプレイを入賞させることができないときは、次に、当選している特別役を入賞させるように、リール31の停止時の図柄の組合せを定めたものである。
【0058】
また、リール制御手段64は、リール31の回転を開始したときは、時間のカウントを開始する。そして、所定時間、特に本実施形態では30秒経過時においてもストップスイッチ42が操作されていないときは、その操作されていないストップスイッチ42に対応するリール31を自動停止するように制御する。例えば、3つ全てのリール31について30秒経過後もストップスイッチ42が操作されていなときは、3つ全てのリール31を自動停止するように制御する。また、一部のリール31について30秒経過後もストップスイッチ42が操作されていなときは、その一部のリール31を自動停止するように制御する。
【0059】
さらに、リール制御手段64は、リール31を自動停止するときは、当該遊技における役の抽選結果にかかわらず、上述した非当選テーブルを用いてリール31を停止制御する。したがって、当該遊技において、いずれかの役に当選している場合であっても、当選した役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止することはない。
【0060】
回転値計測手段65は、遊技中におけるリール31の回転数を計測するものであり、上述したインデックス33及びインデックス検知センサ34を用いてリール31の回転数を計測する。
インデックス検知センサ34は、インデックス33の通過を検出すると、その信号(以下、「インデックス信号」という。)を回転値計測手段65に送信する。このインデックス信号を受信したときに、回転値計測手段65は、リール31が1回転したことを検知する。そして、入力されたインデックス信号の数に基づいて、リール31が何回転したかを計測(カウント)する。
【0061】
ここで、リール31の回転数の計測の開始は、リール31の回転直後、すなわちスタートスイッチ41が操作された旨を検知したときから行っても良いが、リール31が定速状態となったときの信号を検知したときから計測を開始しても良い。スタートスイッチ41が操作されると、リール31の回転が開始されるが、リール制御手段64は、最初は加速域を経て、所定の速度、例えば1分間に80回転する速度に到達させる。そして、以後は、その速度を維持する(定速状態とする)ように制御する。
【0062】
この場合に、リール31が加速域にあるときから(最初から)計測を開始しても良く、あるいは、リール31が定速状態になったとき(ストップスイッチ42の受付けが許可されたとき)から計測を開始しても良い。
仮に、リール31が加速域にあるときにインデックス信号が入力された場合において、リール31が加速域にあるときから計測を開始するときは、そのインデックス信号によって回転数が「+1」となる。これに対し、リール31が定速状態になったときから計測を開始するときは、そのインデックス信号が入力されても、回転数を「+1」とするカウントを行わない。
【0063】
また、本実施形態では、全てのリール31の回転中は、左、中及び右リール31に係るインデックス信号が回転値計測手段65に入力される。
そして、本実施形態では、当該遊技でのリール31の回転数の計測は、最初に停止したリール(以下、「第1リール」という。)31について行う。
【0064】
例えば、スタートスイッチ41が操作されることで全てのリール31の回転が開始した後、最初(1番目)に中ストップスイッチ42が操作されたことにより中リール31が4回転目で(中リール31に係るインデックス信号を4回受信したときに)停止し、次に右ストップスイッチ42が操作されたことにより右リール31が6回転目で停止し、さらに次に左ストップスイッチ42が操作されたことにより左リール31が9回転目で停止したと仮定する。この場合、当該遊技でのリール31の回転数は、最初に操作されたストップスイッチ42に係る中リール31の回転数が選択され、「4」と計測される。
【0065】
また、計測の終了は、ストップスイッチ42が操作された旨の信号を検知したとき(リール31が減速を開始したとき)、又は完全にリール31が停止したときの信号を検知したとき、のいずれであっても良い。
仮に、リール31が減速域にあるときにインデックス信号が入力された場合において、リール31の減速域を含めて計測を行うときは、そのインデックス信号によって回転数が「+1」となる。これに対し、リール31が減速域になったら計測を行わないときは、そのインデックス信号が入力されても、回転数を「+1」とするカウントを行わない。
【0066】
なお、インデックス信号は、上述した回転数の計測のためだけに用いられるのではなく、リール31の位置をスロットマシン10側で把握するときにも用いられる。
例えば、図柄番号0番の図柄が基準位置(例えば、有効ラインL1)を通過する瞬間にインデックス33が検知されるように設定しておく。これにより、リール31の回転中は、インデックス信号の入力により、各リール31が基準位置をいつ通過したかを知ることができる。そして、基準位置通過時からのモータ32の回転数(ステップ数)をカウントすれば、どの図柄番号の図柄が基準位置を通過したのかを知ることができる。これにより、ストップスイッチ42が操作されたときに、停止位置決定テーブル64aで定められた所定位置にリール31を停止させることができる。
【0067】
停止図柄判断手段66は、リール31の停止時に、有効ラインに停止したリール31の図柄の組合せが、いずれかの役に対応する図柄の組合せと一致するか否かを判断するものである。停止図柄判断手段66は、例えばモータ32の停止時の角度やステップ数等を検出することにより、有効ライン上の図柄を判断する。
【0068】
払出し手段67は、停止図柄判断手段66により、リール31の停止時に有効ラインに停止した図柄の組合せがいずれかの役に対応する図柄の組合せと一致すると判断され、その役の入賞となったときに、その入賞役に応じて所定枚数のメダルを遊技者に対して払い出すか、又はクレジットの加算等の処理を行うものである。また、リプレイの入賞時は、メダルを払い出すことなく、当該遊技で投入されたメダル枚数を自動投入するように制御する。
【0069】
特別遊技制御手段68は、特別遊技(BB遊技又はRB遊技)の開始、BB遊技中及びRB遊技中の遊技の進行、及びBB遊技又はRB遊技の終了を制御するものである。
特別遊技制御手段68は、BBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技からBB遊技に移行させる。
同様に、特別遊技制御手段68は、RBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技からRB遊技に移行させる。
【0070】
さらにまた、特別遊技制御手段68は、特別遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントする。
そして、特別遊技制御手段68は、BB遊技においては、払出し枚数が466枚以上になった(465枚を超えた)と判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判断し、BB遊技を終了して、次遊技から通常遊技又はRT遊技に移行するように制御する。
同様に、特別遊技制御手段68は、RB遊技においては、払出し枚数が85枚以上になった(84枚を超えた)と判断したときは、RB遊技の終了条件を満たすと判断し、RB遊技を終了して、次遊技から通常遊技に移行するように制御する。
【0071】
演出制御手段69は、上述した演出出力機器(ランプ21、スピーカ22、及び画像表示装置23)からの演出の出力を制御するものである。
演出制御手段69は、遊技ごとに、役抽選手段61による役の抽選結果に基づいて、演出パターンを選択する。特に本実施形態では、複数種類の演出パターンが予め設けられている。そして、演出制御手段69は、役抽選手段61による役の抽選が行われた後、ソフトウエア乱数を用いた抽選によっていずれか1つの演出パターンを選択する。
【0072】
また、演出パターンは、当選役に応じて、それぞれ複数種類が設けられている。例えば、特別役当選時、小役当選時、リプレイ当選時、非当選時等ごとに、それぞれ複数種類の演出パターンが設けられている。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段69は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
【0073】
特に、本実施形態では、演出制御手段69は、スタートスイッチ41が操作され、役の抽選が行われた後、スタートスイッチ41操作時の演出内容を定めた演出パターンA1〜G2を選択する。図5は、このときの演出パターンを示す図である。図5に示すように、スタートスイッチ41操作時の演出パターンは、役の抽選結果ごとにグループ分けされており、演出制御手段69は、役の抽選が行われると、そのグループの中から、ソフトウエア乱数を用いていずれか1つの演出パターンを選択する。そして、演出制御手段69は、選択した演出パターンに定められている内容に従い、演出の出力を制御する。例えば、演出パターンA1には、スタートスイッチ41操作時に、特殊音をスピーカ22から出力することが定められているときは、それに従ってスピーカ22からのサウンドの出力を制御する。
また、図5中、かっこ書きで示す数値は、選択確率(%)である。例えば小役1当選時の演出パターンD1は、50%の確率で選択されることを示している。
【0074】
さらに、本実施形態の演出制御手段69は、回転値計測手段65の計測結果に基づいて、第1ストップスイッチ42の操作後(第1リール31の停止後)の演出内容を定めた演出パターンを選択する。図6は、回転値計測手段65の計測結果に対応する演出パターンを示す図である。
【0075】
図6に示すように、演出パターンは、役抽選結果ごとにグループ分けされているのは図5と同様であるが、図6では、第1リール31の回転開始時から停止時までの回転数に応じて演出パターンを選択する。
図6において、例えば小役1当選時に、第1リール31の回転数が3回転以内の場合には、演出パターンK1、K2、又はK3の中からいずれか1つが選択される。なお、演出パターンK1、K2、及びK3について、それぞれ選択確率が設定されているのは、図5と同様である。
【0076】
また、小役1当選時に、第1リール31の回転数が4回転〜7回転の場合には、演出パターンK1、K2、又はK4の中からいずれか1つが選択される。ここで、図6では、演出パターンK1及びK2の選択率は、回転数が3回転以内の演出パターンK1及びK2の選択率と異なっているが、同一であっても良い。さらに、第1リール31の回転数が8回転以上の場合には、演出パターンK5が選択される。
このようにすれば、演出パターンK5は、第1リール31の回転数が8回転以上でないと選択されないので、演出パターンK5に基づく演出を見たい遊技者は、第1リール31を8回転以上させることで、それを見ることができる。
【0077】
このようにして、役の抽選結果が同一であっても、選択される演出パターンや、演出パターンの選択確率が異なるので、演出内容を多彩にすることができる。
さらにまた、例えばリプレイ当選時に選択される演出パターンとして、演出パターンP1は、「演出なし」に相当する演出パターンである。これに対し、演出パターンP3は、リプレイの当選を報知する演出パターン(例えば、画像表示装置23に、リプレイを構成する図柄である「RP」の画像を表示する演出パターン)である。そして、第1リール31の回転数が3回転以内のときは、演出パターンP1の選択確率が高く設定され、第1リール31の回転数が8回転以上のときは、演出パターンP3の選択確率が高く設定されている。
【0078】
このようにすれば、リール31の停止出目のみで当該遊技における当選役をおおよそ察知できるスロットマシンの上級者は、回転開始から比較的早くリール31を停止させるので、そのような当選役を報知する演出(遊技者が求めない演出)を省略することができ、1遊技あたりの時間を削減することができる。
これに対し、スロットマシンの初心者は、第1リール31を8回転以上させた後、第1リール31を停止させることで、当選役を報知する演出の頻度を多くすることができる。
【0079】
また、特別役に当選した遊技又は当選後の遊技においても、スロットマシンの上級者は、停止出目(リーチ目等)で特別役の当選を察知できることが多いので、特別役当選の報知はさほど必要ではないが、初心者に対しては、特別役の当選を報知することで、特別役に当選しているにもかかわらず遊技をやめてしまうこと等を防止することができる。
【0080】
なお、スタートスイッチ41が操作された後、第1ストップスイッチ42が操作されないうちに(30秒が経過して)リール31が自動停止されたときは、図6に示すように、役の抽選結果にかかわらず、演出パターンQ1が選択される。演出パターンQ1は、役の非当選時に選択される場合がある演出パターンであって、「演出出力なし」に相当する演出パターンである。
【0081】
また、図6で示した演出パターンは、第1リール31停止後の演出内容を定めたものであるので、第1リール31停止時(第1ストップスイッチ42操作時)、第2リール31停止時(第2ストップスイッチ42操作時)、第3リール31停止時(第3ストップスイッチ42操作時)、役入賞時のメダル払出し時、又は払出し終了後の演出うち、少なくとも1つが含まれる。
【0082】
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、回転値計測手段65に代えて、回転値計測手段65’を備える。そして、回転値計測手段65’は、第1リール31の回転数ではなく、第1リール31が回転していた時間を計測する。したがって、回転値計測手段65’は、タイマーを備えている。
図7は、第2実施形態において、回転値計測手段65の計測結果と、選択される演出パターンとの関係を示す図であり、第1実施形態の図6に相当する図である。
【0083】
回転値計測手段65’は、第1リール31が回転を開始してからその回転が停止するまでの時間tをカウントする。ここで、時間tの計測開始のタイミングは、スタートスイッチ41が操作された旨の信号を検知したとき(第1リール31の回転(加速)を開始したとき)、又は第1リール31が定速となったときの信号を検知したとき、のいずれであっても良い。また、時間tの計測終了のタイミングは、第1リール31に対応するストップスイッチ42が操作された旨の信号を検知したとき(第1リール31を減速を開始したとき)、又は第1リール31が完全に停止したときの信号を検知したとき、のいずれであっても良い。
【0084】
そして、第2実施形態では、時間tが3秒以内のとき、3秒を超え6秒以内のとき、6秒を超えるとき、の3つに分け、それぞれの時間tに対応する演出パターンを選択する。このようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0085】
(第3実施形態)
第3実施形態では、基本的には第1実施形態と同様であるが、報知遊技と非報知遊技とを備える。ここで、報知遊技とは、通常ではなかなか出現しない(選択率の低い)演出パターン(以下、「プレミア演出パターン」という。)が選択されるための条件を報知する遊技であり、非報知遊技とは、その条件を報知しない遊技である。なお、プレミア演出パターンでは、通常時には滅多に出現しない登場キャラクタを出現させたり、当選役を通常と異なる方法で報知すること(例えば、登場キャラクタの声で当選役を報知すること)が挙げられる。さらに、例えばスロットマシンの設定値又は設定値を判断若しくは推測可能な情報を報知したり、あるいは、二次元コードを画像表示し、遊技者がその二次元コードを携帯情報端末で読み取り、その二次元コードに記述されているサイトにアクセスすると、登場キャラクタの画像や音声をダウンロードできるように設定することが挙げられる。
また、報知する条件とは、リール31の回転数又は回転時間についての条件であるが、第3実施形態では、第1リール31を何回転させて停止させよ、という条件である。
【0086】
本実施形態では、小役1当選時に、演出制御手段69は、プレミア演出パターンを選択するか否かをソフトウエア乱数を用いた抽選によって決定する。そして、プレミア演出パターンを選択することに決定されたときは、当該遊技を報知遊技に設定する。
例えば、小役1の当選確率を1/64と仮定すると、小役1当選時に、1/10で当選するように、プレミア演出パターンを選択するか否かを決定する。このようにすれば、遊技中に、報知遊技に決定される確率は、1/640となる。
【0087】
図6では、小役1当選時に選択される演出パターンとして、演出パターンK1〜K5、及びQ1を設けたが、これ以外に、プレミア演出パターンとして演出パターンK6を設ける。
そして、この演出パターンK6が選択されるためには、例えば第1リール31が10回転以上回転すること、という条件を設定しておく。
演出制御手段69は、当該遊技が報知遊技に決定されたときは、スタートスイッチ41が操作されたときに、画像表示装置23に、「第1リール31を10回転以上回転させよ」というミッション(遊技者への課題)を報知する。
【0088】
そして、回転値計測手段65は、当該遊技において、第1リール31が10回転以上したか否かを計測する。10回転以上回転したと判断したときは、演出制御手段69は、上記演出パターンK6を選択し、この演出パターンK6に従って演出を出力するように制御する。
これに対し、第1リール31が10回転以上する前に、第1ストップスイッチ42が操作されたときは、第1実施形態と同様に、演出パターンK1〜K5、又はQ1の中からいずれか1つの演出パターンを選択し、選択した演出パターンに従って演出を出力するように制御する。
【0089】
なお、最初に、演出パターンK6を選択するか否かを抽選によって決定した後、次に、報知遊技に設定するか否かを抽選によって決定しても良い。このようにすれば、非報知遊技であっても、演出パターンK6が選択される場合がある。
【0090】
図8及び図9は、以上の第3実施形態における演出パターンの選択の処理の流れを示すフローチャートである。
先ず、ステップS11において、遊技制御手段60は、スタートスイッチ41が操作されたか否かを判断し続ける。そして、スタートスイッチ41が操作されたと判断したときは、次のステップS12に進み、役抽選手段61は、スタートスイッチ41の操作を検知した瞬間のタイミングで乱数を取得し、役の抽選を行う。
【0091】
ステップS13では、ステップS12での役の抽選結果に基づいて、演出制御手段69は、スタートスイッチ41操作時の演出を出力するための演出パターンの選択を行う。この選択は、図5で示したものと同様である。そして、次のステップS14で、演出制御手段69は、ステップS13で選択した演出パターンに基づく演出(スタートスイッチ41操作時の演出)を出力するように制御する。
【0092】
次のステップS15では、演出制御手段69は、ステップS12での役の抽選において、小役1に当選したか否かの判断を行う。小役1に当選したと判断したときはステップS16に進み、小役1に当選していないと判断したときはステップS19に進む。
ステップS16では、演出制御手段69は、演出パターンK6を選択するか否かの抽選を行う。そして、この抽選に当選したときはステップS17に進み、当選しなかったときはステップS19に進む。
【0093】
ステップS17では、演出制御手段69は、当該遊技を報知遊技に設定し、演出パターンK6に基づく演出が出力されるための条件(上記の例では、「第1リール31を10回転以上回転させよ」という条件)を遊技者に報知する。
【0094】
次のステップS18では、演出制御手段69は、当該遊技が報知遊技であることを記憶するため、報知フラグをオンにする。
次のステップS19では、リール制御手段64は、全てのリール31の回転を開始するように制御する。次にステップS20に進み、リール制御手段64は、当該遊技での当選役に対応する停止位置決定テーブル64aをセットする。
【0095】
さらに次のステップS21では、回転値計測手段65は、リール31の回転数の計測を開始する。
ステップS22では、リール制御手段64は、第1(最初の)ストップスイッチ42が操作されたか否かを判断し続ける。そして、第1ストップスイッチ42の操作を検知したときは、図9のステップS23に進み、回転値計測手段65は、第1リール31の回転数の計測を終了する。そしてステップS24で、リール制御手段64は、ストップスイッチ42が操作された瞬間の第1リール31の位置に基づき、第1リール31を停止制御する。
【0096】
次のステップS25では、演出制御手段69は、当該遊技で報知フラグがオンであるか否かを判別する。オンであると判別したときはステップS26に進み、オンでないと判別したときはステップS29に進む。
ステップS26では、演出制御手段69は、ステップS17で遊技者に提示した条件(「第1リール31を10回転以上回転させよ」という条件)を満たすか否かを判別する。満たすと判別したときはステップS27に進み、満たさないと判別されたときはステップS29に進む。
【0097】
ステップS27では、当該遊技における演出パターンとして、演出パターンK6、すなわちプレミア演出パターンを選択する。そして、次のステップS28で、演出パターンK6に基づく演出を出力するように制御する。
【0098】
これに対し、ステップS25又はステップS26からステップS29に進むと、役の抽選結果に応じて、図6で示した演出パターンが選択される。すなわち、小役1に当選していないとき、演出パターンK6の選択抽選で非当選であったとき、第1リール31を10回転以上回転させよという条件を満たさなかったときは、いずれも、ステップS29に進んで、通常の演出パターンの選択処理が行われる。そして、ステップS30に進み、ステップS29で選択した演出パターンに基づき、演出を出力するように制御する。
なお、本フローチャートでは図示しないが、第2リール31及び第3リール31の停止時には、ステップS22及びステップS24の処理を繰り返すようにする。
【0099】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、以下のような種々の変形が可能である。
(1)例えば、本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、遊技球を用いたスロットマシン(パロット)等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
【0100】
(2)リール31の回転数のカウントは、インデックス33及びインデックス検知センサ34を用いて行ったが、これに限らず、モータ32のステップ数だけでカウントすることも可能である。例えば、2πに相当するステップ数をカウントしたときに、1回転したと判断することが挙げられる。また、ステップ数で回転を検知するときは、整数に限らず、小数点以下数桁の検知も可能である。例えば、小数点以下1桁を検知するときは、ステップ数に基づいて、0.1回転、0.2回転、・・・というように、より細かく計測することができる。
【0101】
また、インデックス33の通過数を検知せずに、インデックス33を検知してからのモータ32のステップ数だけを回転値計測手段65により計測しても良い。この場合には、例えばステップ数が0〜10のときは演出パターン1、ステップ数が11〜20のときは演出パターン2、・・・というように選択すれば良い。そして、次にインデックス33を検知したときは、計測値をクリア(初期化)すれば良い。
【0102】
(3)第3実施形態では、小役1の当選を条件に、プレミア演出パターンが選択されるようにしたが、小役1に限らず、特別役当選時や他の小役当選時、リプレイ当選時又は非当選時に、プレミア演出パターンが選択される場合があるように設定しても良い。
また、役抽選結果に依存しないプレミア演出パターンを選択することも可能である。この場合には、例えば毎遊技、1/1000の確率で当選する(当選時にはプレミア演出パターンを選択し、かつ報知を行う)ように設定することが挙げられる。
【0103】
(4)第1実施形態において、例えば第1リール31の回転数が8回転以上となったときは、リール31の回転数の計測を継続しても良いが、その時点で中止しても良い。
(5)第3実施形態において、提示する条件は、第1リール31に係るものに限らず、第2リール31や第3リール31に係るものであっても良い。また、複数のリール31にまたがる条件を提示しても良い。例えば、「第1リール31の停止後に、2秒以内(又は3回転以内)に第2リール31を停止させよ」という条件が挙げられる。
【0104】
(6)上記実施形態では、第1リール31の回転数又は回転時間に基づいて演出パターンを選択したが、複数のリール31(例えば第1リール31と第3リール31)の回転数又は回転時間をそれぞれ計測し、その値の合計(演算値)に基づいて演出パターンを選択しても良い。すなわち、計測値そのものから演出パターンを選択するのではなく、計測した回転数又は回転時間を演算した値から演出パターンを選択するものであっても良い。また、計測は、1遊技に限らず、例えば当該遊技及び直前数遊技の所定のリール31の回転数又は回転時間の合計値に基づいて演出パターンを選択しても良い。
【0105】
(7)本実施形態では、回転値計測手段65は、スタートスイッチ41が操作されたとき、又はリール31の回転が定速になったときから回転数(又は回転時間)をカウントしたが、これに限らず、スタートスイッチ41が操作されたときから1秒経過後や、リール31の回転が定速になったとき(ストップスイッチ42の受付けが開始されたとき)から0.5秒経過後に、カウントを開始しても良い。すなわち、回転値計測手段65は、「所定期間」での値を計測するものであれば、どの時点からどの時点までを計測しても良い。
【0106】
(8)図4に示すように、小役1の左リール31に対応する図柄は「チェリー」である。そして、左リール31について、「チェリー」の図柄が5図柄以内の間隔(リール31の停止制御の範囲内)で配置されていないときは、遊技者は、小役1当選時には、左リール31の停止時には、目押し(その図柄が有効ラインに停止するように狙ってストップスイッチ42を操作すること)をする必要がある。
【0107】
この場合に、目押しを必要とするリール31について、目押しを困難にする条件(例えば、小役1当選時に、左リール31について、「2回転以内で左リール31を停止させよ」という条件)を提示すると、遊技者が正しく目押しを行うことができなくなるおそれがある。したがって、この場合には、目押しが不要な中リール31や右リール31について条件を設定しても良い。ただし、技量の高い遊技者にだけプレミア演出を見せたい場合には、上記のように、小役1当選時に左リール31について条件を設定しても良いのはもちろんである。
【0108】
また、小役3に係る「ベル」の図柄や、リプレイに係る「RP」の図柄を、全てのリール31において5図柄以内の間隔で配置した場合において、小役3やリプレイ当選時に条件を報知する場合や、役の非当選時に条件を報知する場合には、どのリール31について条件を設定しても、役の入賞に影響を与えることがなくなる。
【0109】
(9)本実施形態では、リール31の回転数や回転時間に基づき、当該遊技の第1リール31停止後の演出を選択したが、これに限らず、次遊技又は2遊技先以降の演出を選択しても良い。このようにすれば、当該遊技でのリール31の回転数又は回転時間に基づいて、次遊技のスタートスイッチ41操作時(遊技開始時)の演出を選択することができるようになる。
【0110】
(10)本実施形態では、回転値計測手段65は、遊技制御手段60中の1つの手段としたが、これに限らず、リール制御手段64が回転値計測手段を備えても良く、あるいは、演出制御手段69が回転値計測手段を備えても良い。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本実施形態におけるスロットマシンの制御の概略を示すブロック図である。
【図2】スロットマシンのフロントマスク部に設けられた表示窓と、リールとの関係を示す図である。
【図3】リールユニットの一部を示す正面図であり、リールの内部が見えるように図示したものである。
【図4】本実施形態における役の種類、払出し枚数等、及び図柄の組合せを示す図である。
【図5】スタートスイッチ操作時の演出に係る演出パターンを示す図である。
【図6】回転値計測手段による計測結果と選択される演出パターンの関係を示す図である。
【図7】回転値計測手段による計測結果と選択される演出パターンの関係を示す図である(第2実施形態)。
【図8】演出パターンの選択の処理の流れを示すフローチャートである(第3実施形態)。
【図9】演出パターンの選択の処理の流れを示すフローチャートであって、図8に続くフローチャートである(第3実施形態)。
【符号の説明】
【0112】
10 スロットマシン
11 表示窓
12 メダル投入口
13 メダル検知センサ
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
30 リールユニット
31 リール
32 モータ
32a モータ軸
33 インデックス
34 インデックス検知センサ
35 支持板
36 支持部材
37 インデックス形成部材
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 リール制御手段
64a 停止位置決定テーブル
65、65’ 回転値計測手段
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 特別遊技制御手段
69 演出制御手段
L1〜L5 有効ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の図柄を表示したリールと、
前記リールの回転を停止させるときに遊技者が操作するストップスイッチと、
前記リールの回転が開始される時から前記ストップスイッチが操作された時までの間に、役の抽選を行う役抽選手段と、
前記リールの回転開始命令を受けたときに前記リールを回転させるとともに、前記ストップスイッチが操作されたときに、前記役抽選手段による役の抽選結果に対応するように前記リールを停止制御するリール制御手段と、
予め定められた所定期間での前記リールの回転数又は回転時間に基づく値を計測する回転値計測手段と、
遊技中に出力する演出内容を定めた演出パターンを複数種類備え、前記役抽選手段による役の抽選結果に基づいて前記演出パターンを選択するとともに、選択した前記演出パターンに従って演出を出力するように制御する演出制御手段と
を備え、
前記演出制御手段は、前記回転値計測手段で計測される値と前記演出パターンの選択との関係を予め定めておき、前記回転値計測手段で計測された値に対応するように前記演出パターンを選択する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項2】
請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記リールの所定位置に設けられたインデックスと、
前記インデックスが通過することで前記リールの回転を検知するセンサとを備え、
前記回転値計測手段は、前記センサが前記インデックスを通過した数を検知することで、前記所定期間中に前記リールが何回転したかを計測する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記演出制御手段は、前記回転値計測手段で計測される値と各前記演出パターンの選択率との関係を予め定めておき、前記回転値計測手段で計測された値に対応する選択率でいずれかの前記演出パターンを選択する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記演出パターンの1つとして演出パターンP1を備え、
前記演出制御手段は、前記回転値計測手段で計測された値がV1であるときは前記演出パターンP1の選択率がR1になるように設定し、前記回転値計測手段で計測された値がV2であるときは、前記演出パターンP1の選択率がR2になるように設定する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項5】
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
遊技状態として、前記所定期間での前記リールの回転数又は回転時間と、選択される前記演出パターンとの関係を遊技者に報知する報知遊技と、報知しない非報知遊技とを有し、
前記演出制御手段は、
予め定められた前記報知遊技の条件を満たすと判断したときは、遊技状態を前記報知遊技に設定し、
前記回転値計測手段で計測された値がV3であるときは、前記演出パターンのうち演出パターンP2が選択され、前記回転値計測手段で計測された値が前記V3でないときは、前記演出パターンP2が選択されない特定遊技を少なくとも1遊技設定し、
遊技状態が前記報知遊技であって、かつ前記特定遊技であるときは、前記演出パターンP2が選択されるための前記所定期間での前記リールの回転数又は回転時間を遊技者に報知するように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
【請求項6】
請求項5に記載のスロットマシンにおいて、
前記演出パターンP2は、前記役抽選手段による役の抽選結果を報知する前記演出パターンである
ことを特徴とするスロットマシン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−268568(P2009−268568A)
【公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−119575(P2008−119575)
【出願日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】