説明

セロトニン受容体モジュレーターとしてのピリミジン化合物

【化1】


特定のピリミジン含有化合物はセロトニン媒介病の治療で用いるに有用なセロトニン受容体モジュレーターである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明では、セロトニン受容体モジュレーター(serotonin receptor modulators)である化合物を提供する。より詳細には、本発明では、セロトニン受容体活性が媒介する病気状態の治療で用いるに有用なセロトニン受容体モジュレーターであるピリミジン化合物を提供する。
【背景技術】
【0002】
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン、5−HT)は多数の受容体による効果を誘発する主要な神経伝達物質である。今日までに少なくとも15種類の異なる5−HT受容体が同定されたが、それらの多くはcDNAをクローン化した結果として同定され、前記受容体は7種類のファミリー(5−HTから5−HT)に分類分けされた(非特許文献1)。その15種類のクローン化5−HT受容体の中の14種類は脳の中で発現する。5−HTはいろいろな病気状態、特に中枢神経系の病気に関係していると考えられており、そのような病気には鬱、不安、統合失調症、摂食障害、強迫障害、学習および記憶障害、片頭痛、慢性痛、知覚、自発運動、温度調節、痛覚、性行動、ホルモン分泌および認識力が含まれる。多数の5−HT受容体が同定されたことでセロトニン作動系によって働くと考えられている現存の治療薬を特徴付ける機会が与えられた。その結果として、数多くの薬剤が非選択的特性を有すると言った認識がもたらされた(非特許文献2)。例えば抗精神病薬であるクロザピン、クロルプロマジン、ハロペリドールおよびオランザピンなどは多数のセロトニン受容体に親和性を示すことに加えて他のファミリーの受容体にも親和性を示す。抗鬱薬に関しても同様な機能が注目され、そのような抗鬱薬にはイミプラミン、ノルトリプタリン、フルオキセチンおよびセルトラリンが含まれる。抗片頭痛薬であるスマトリプタンも同様に数種のセロトニン受容体に高い親和性を示す。選択性が無いことが好ましい治療結果をもたらす一因になることはしばしば起こるが、それはまた用量を制限する望ましくない副作用をもたらす原因にもなり得る(非特許文献3)。このように、三環式抗鬱薬が示す治療効果は、それが5−HT受容体を阻害することでセロトニンとノルエピネフリンの吸収を一緒に抑制することが一因になっている。それとは対照的に、ヒスタミンH、ムスカリンおよびアルファ−アドレナリン作動性受容体を阻害すると結果としてそれぞれ鎮静、視覚低下および直立性高血圧がもたらされる可能性がある。非定型抗精神病薬(オランザピンおよびクロザピンを包含)も同様に5−HT、Dおよび5−HT受容体に作用することに起因して積極的な治療効果を有すると考えられている。逆に、それらが示す不利な副作用は、それらが一連のドーパミン作動性、セロトニン作動性およびアドレナリン作動性受容体に親和性を示すことによる。
【0003】
従って、より選択的なリガンドは有害な薬効を改善しかつ新規な治療を与える可能性を有する。より重要なことは、受容体選択性が分かっている化合物を得ることができれば、単一の薬剤を用いて多数の治療機構を標的にしかつ臨床反応を改善する可能性がもたらされる。
【0004】
胃腸疾患の治療で用いるに有用な4−フェニルテトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジンが特許文献1に記述されている:
【0005】
【化1】

【0006】
本発明の特徴および利点は本分野の通常の技術者に明らかであろう。本分野の通常の技術者は、本開示(要約、詳細な説明、背景、実施例および請求項を包含)を基にしていろいろな条件および使用に対して修飾および適応を行うことができるであろう。本明細書に記述する出版物は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる。
【0007】
本明細書では、セロトニン受容体の活性をモジュレートする能力を有する一連のピリミジン化合物を記述する。
【特許文献1】米国特許第5,137,890号(Sanfilippo他)
【非特許文献1】Hoyer,D.他、Pharmacol.Biochem.Behav.(2002)71、533−554
【非特許文献2】Roth,B.L.他、Neuroscientist(2000)6(4)252−262
【非特許文献3】Stahl,S.M.、Essential Psychopharmacology、第2版、Cambridge University Press、Cambridge、UK.、2000
【発明の開示】
【0008】
発明の要約
本発明は式(I)または(II):
【0009】
【化2】

【0010】
{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
ここで、mおよびnの両方が存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジ
ニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサ
ゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系であるが、但し
式(I)中、
(a)ALKがメチレン,エチレン,プロピレンまたはイソプロピレンであり、CYCが
−Hであり、Arがフェニルまたは一置換フェニルであり、mが2であり、nが1でありそして Aが>NRの時にはRが −C1−4アルキルでもベンジルでもなく;
(b)qが0であり、CYCがフェニルであり、Arがフェニルまたは3−クロロフェニ
ルであり、mが2でありそしてnが1の時にはAが非置換−CH−ではなく;かつ
(c)qが0であり、CYCが2−ピリジルであり、Arが2−ピリジルであり、mが2でありそしてnが1の時にはAが非置換−CH−ではない;
ことを条件とする}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドを特徴とする。
【0011】
前記式(I)および(II)で表される化合物の異性体形態およびこれらの製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドは本発明の範囲内に含まれ、そのような異性体形態の中の1つを本明細書で言及する場合、これはそのような異性体形態の中の少なくとも1つを指すことを意味する。本分野の通常の技術者は、本発明に従うある化合物は例えば単一の異性体形態で存在し得るが他の化合物は位置異性体混合物の形態で存在する可能性があることを認識するであろう。
【0012】
本発明は、セロトニン受容体、特に5−HTおよび/または5−HT受容体サブタイプが媒介する病気および状態を治療または予防する方法を提供する。
【0013】
本発明は、また、前記化合物を含有させた製薬学的組成物およびセロトニン受容体、特に5−HTおよび/または5−HT受容体サブタイプが媒介する病気状態を治療または予防する時に前記化合物を用いる方法も特徴とする。
【0014】
本発明の化合物は、他の治療薬と組み合わせて組み合わせ治療方法で用いるに有用であり、それには、選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)、抗精神病薬、ノルエピネフリン再吸収阻害薬(NRI)、鎮静薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAO)または三環式抗鬱薬(TCA)と組み合わせた使用が含まれる。
【0015】
以下の詳細な説明および実施例および添付請求項から本発明の追加的特徴および利点が明らかになるであろう。
【0016】
詳細な説明
本発明の特に好適な化合物には、m,n,R,R,q,A,R,r,Ar,ALKおよびCYCが本明細書の上で定義した意味およびこれらの相当物のいずれかまたは以下の割り当ておよびこれらの相当物の中の少なくとも1つを有する式(I)または(II)で表される化合物またはこれの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物、または製薬学的に受け入れられる塩、アミドまたはエステルを包含する。そのような割り当てを適宜本明細書に明記する定義、請求項または態様のいずれかと一緒に用いることも可能である。
【0017】
好適には、mが1でありそしてnが1である。
【0018】
好適には、mが1でありそしてnが2である。
【0019】
好適には、mが2でありそしてnが1である。
【0020】
好適には、mが2でありそしてnが2である。
【0021】
好適には、mが1でありそしてnが3である。
【0022】
好適には、mが3でありそしてnが1である。
【0023】
好適には、式(II)中のnが1である。
【0024】
好適には、式(II)中のnが2である。
【0025】
好適には、qが1である。
【0026】
好適には、−N(R)Rがアミノ,メチルアミノ,エチルアミノ,イソプロピルアミノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ,ジイソプロピルアミノ,シクロプロピルアミノ,シクロペンチルアミノ,ピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルである。
【0027】
より好適には、−N(R)Rがアミノ,メチルアミノ,ジメチルアミノまたはN−メチルピペラジニルである。
【0028】
好適には、Aが>NRである。
【0029】
好適には、Rを水素,メチル,エチル,イソプロピル,ブチル,ヘキシル,シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチルおよびベンジル(各々が場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい)から成る群から選択する。
【0030】
より好適には、R(場合によりRで置換されていてもよい)を水素,メチル,エチル,イソプロピルおよびベンジルから成る群から選択する。
【0031】
更により好適には、Rが水素またはメチルである。
【0032】
好適には、R(場合により置換されていてもよい)をメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,メチレン,アリルおよびベンジルから成る群から選択する。別法として、2個のR置換基が一緒になってエチレンを形成している。
【0033】
より好適には、Rがメチルである。
【0034】
好適には、rが0,1または2である。
【0035】
好適には、Ar(場合により置換されていてもよい)を下記:
a)フェニル,5−,6−,7−,8−ベンゾ−1,4−ジオキサニル,4−,5−,6−,7−ベンゾ−1,3−ジオキソリル,4−,5−,6−,7−インドリニル,4−,5−,6−,7−イソインドリニル,1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4,5,6もしくは7−イル,1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−4,5,6もしくは7−イル,
b)フラニル,オキサゾリル,イソオキサゾリル,1,2,3−オキサジアゾリル,1,2,4−オキサジアゾリル,1,2,5−オキサジアゾリル,1,3,4−オキサジアゾリル,チオフェニル,チアゾリル,イソチアゾリル,ピロリル,イミダゾリル,ピラゾリル,1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−トリアゾリル,
c)ピリジニル,ピリジニル−N−オキサイド,ピラジニル,ピリミジニル,ピリダジニル,および
d)ビフェニルおよび4−テトラゾリルフェニル
から成る群から選択される。
【0036】
より好適には、Ar(場合により置換されていてもよい)をフェニル,ピリジル,チオフェン−2−イルおよびチオフェン−3−イルから成る群から選択する。
【0037】
具体的Arは、フェニル,2−メトキシフェニル,3−メトキシフェニル,4−メトキシフェニル,2−メチルフェニル,3−メチルフェニル,4−メチルフェニル,4−エチルフェニル,2−クロロフェニル,3−クロロフェニル,4−クロロフェニル,2−フルオロフェニル,3−フルオロフェニル,4−フルオロフェニル,2−ブロモフェニル,3−ブロモフェニル,4−ブロモフェニル,2−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメチルフェニル,4−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメトキシフェニル,4−トリフルオロメトキシフェニル,3−シアノフェニル,4−シアノフェニル,3−アセチルフェニル,4−アセチルフェニル,3,4−ジフルオロフェニル,3,4−ジクロロフェニル,2,3−ジフルオロフェニル,2,3−ジクロロフェニル,2,4−ジフルオロフェニル,2,4−ジクロロフェニル,3−ニトロフェニル,4−ニトロフェニル,3−クロロ−4−フルオロフェニル,3−フルオロ−4−クロロフェニル,ベンゾ[1,3]ジオキソール−4もしくは5−イル,3−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル,4−ヒドロキシ−3−フルオロフェニル,3,4−ジヒドロキシフェニル,4−ジメチルアミノフェニル,4−カルバモイルフェニル,4−フルオロ−3−メチルフェニル,2−フェノキシフェニル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,5−メチル−フラン−2−イル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,5−クロロチオフェン−2−イル,5−メチルチオフェン−2−イル,5−クロロチオフェン−3−イル,5−メチルチオフェン−3−イル,オキサゾール−2−イル,4,5−ジメチル−オキサゾール−2−イル,チアゾール−2−イル,3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル,2H−ピラゾール−3−イル,1H−ピラゾール−4−イル,4−ピリジル,5−フルオロ−ピリジン−2−イル,4’−クロロビフェニルおよび4−テトラゾリルフェニルから成る群から選択可能である。
【0038】
好適には、ALK(場合により置換されていてもよい)をメチレン,エチレン,プロピレン,ブチレン,s−ブチレン,t−ブチレン,ペンチレン,1−エチルプロピレン,2−エチルプロピレン,2−エチルブチレン,イソプロピレン,ブト−3−エニレン,イソブチレン,3−メチルブチレン,アリレン,プロポ−2−イニレン,シクロプロピレン,シクロブチレン,シクロペンチレン,シクロヘキシレンおよびシクロヘプチレンから成る群から選択する。
【0039】
具体的ALKは、メチレン,ヒドロキシメチレン,フルオロメチレン,ジフルオロメチレン,トリフルオロメチルメチレン,2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチレン,メトキシカルボニルメチル,メチルカルバモイルメチル,エチレン,2−ジメチルアミノエチレン,2−シアノエチレン,2−メトキシエチレン,1−カルボキシ−エチレン,プロピレン,3−メトキシカルボニルプロピレン,3−カルボキシプロピレン,イソプロピレン,1−フルオロ−1−メチル−エチレン,1−ヒドロキシ−1−メチル−エチレン,1−カルボキシ−1−メチル−エチレン,1−エチルプロピレン,2−エチルプロピレン,ブチレン,t−ブチレン,s−ブチレン,イソブチレン,4−ヒドロキシブチレン,4−メトキシカルボニルブチレン,4−カルボキシブチレン,2−エチルブチレン,イソブチレン,3−メチルブチレン,プロポ−2−イニレン,ブト−3−エニレン,ペンチレン,5−ヒドロキシペンチレン,シクロプロピレン,シクロブチレン,シクロペンチレン,シクロペンテニレン,3,3−ジフルオロシクロペンチレン,3−ヒドロキシ−シクロヘキシレン,4−フルオロシクロヘキシレン,4,4−ジフルオロシクロヘキシレンおよび1−メチル−シクロプロピレンから成る群から選択可能である。
【0040】
好適には、CYC(場合により置換されていてもよい)は水素であるか或は
i)フェニル,5−,6−,7−,8−ベンゾ−1,4−ジオキサニル,4−,5−,6−,7−ベンゾ−1,3−ジオキソリル,4−,5−,6−,7−インドリニル,4−,5−,6−,7−イソインドリニル,1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4,5
,6もしくは7−イル,1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−4,5,6もしくは7−イル,
ii)フラニル,オキサゾリル,イソオキサゾリル,1,2,3−オキサジアゾリル,1,2,4−オキサジアゾリル,1,2,5−オキサジアゾリル,1,3,4−オキサジアゾリル,チオフェニル,チアゾリル,イソチアゾリル,ピロリル,イミダゾリル,ピラゾリル,1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−トリアゾリル,
iii)ピリジニル,ピリジニル−N−オキサイド,ピラジニル,ピリミジニル,ピリダジニル,および
iv)ピロリニル,ピロリジニル,ピラゾリニル,ピペリジニル,ホモピペリジニル,アゼパニル,テトラヒドロフラニル,テトラヒドロピラニル,ピペラジニル,モルホリニル,チオモルホリニルおよびピペリジノニル
から成る群から選択した環系である。
【0041】
より好適には、CYC(場合により置換されていてもよい)を水素,フェニル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,ピリジニル,ピペリジン−1,2,3もしくは4−イル,2−ピロリン−2,3,4もしくは5−イル,3−ピロリン−2もしくは3−イル,2−ピラゾリン−3,4もしくは5−イル,テトラヒドロフラン−3−イル,テトラヒドロピラン−4−イル,モルホリン−2,3もしくは4−イル,チオモルホリン−2,3もしくは4−イル,ピペラジン−1,2,3もしくは4−イル,ピロリジン−1,2もしくは3−イルおよびホモピペリジニルから成る群から選択する。
【0042】
最も好適には、CYC(場合により置換されていてもよい)を水素,フェニル,ピリジル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,テトラヒドロピラニル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,テトラヒドロフラン−3−イルおよびピペリジニルから成る群から選択する。
【0043】
具体的CYCは、水素,フェニル,2−メトキシフェニル,3−メトキシフェニル,4−メトキシフェニル,2−メチルフェニル,3−メチルフェニル,4−メチルフェニル,4−エチルフェニル,2−クロロフェニル,3−クロロフェニル,4−クロロフェニル,2−フルオロフェニル,3−フルオロフェニル,4−フルオロフェニル,2−ブロモフェニル,3−ブロモフェニル,4−ブロモフェニル,2−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメチルフェニル,4−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメトキシフェニル,4−トリフルオロメトキシフェニル,2−シアノフェニル,3−シアノフェニル,4−シアノフェニル,3−アセチルフェニル,4−アセチルフェニル,3,4−ジフルオロフェニル,3,4−ジクロロフェニル,2,3−ジフルオロフェニル,2,3−ジクロロフェニル,2,4−ジフルオロフェニル,2,4−ジクロロフェニル,2,6−ジフルオロフェニル,2,6−ジクロロフェニル,2,6−ジメチルフェニル,2,4,6−トリフルオロフェニル,2,4,6−トリクロロフェニル,3,4,5−トリメトキシフェニル,4−フルオロ−3−メチルフェニル,3−ニトロフェニル,4−ニトロフェニル,4−メチル−3−フルオロフェニル,3,4−ジメチルフェニル,4−メトキシ−3−フルオロフェニル,4−メトキシ−2−メチルフェニル,3−アミノフェニル,4−アミノフェニル,4−カルボメトキシフェニル,3−メタンスルホニルアミノ−フェニル,4−メタンスルホニルアミノ−フェニル,3−ジメタンスルホニルアミノ−フェニル,4−ジメタンスルホニルアミノ−フェニル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,5−クロロチオフェン−2−イル,ベンゾ[1,3]ジオキソール−4もしくは5−イル,テトラヒドロフラン−3−イル,テトラヒドロピラン−2,3もしくは4−イル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,5−カルボキシエチル−フラン−2−イル,ピペリジニル,3,4−ビスベンジルオキシフェニル,2−ヒドロキシフェニル,3−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル,4
−ヒドロキシ−3−フルオロフェニル,3,4−ジヒドロキシフェニル,1−ピペリジニル,4−ピペリジニルおよび1−メチル−4−ピペリジニルから成る群から選択可能である。
【0044】
式(I)の1つの態様におけるCYC−(ALK)−は−C3−8シクロアルキルである。
【0045】
式(I)の別の態様におけるCYC−(ALK)−はメチルでもエチルでもプロピルでもイソプロピルでもなく、ここで、Aは>NRである。式(I)の別の態様におけるCYC−(ALK)−はメチルでもエチルでもプロピルでもイソプロピルでもない。式(I)の別の態様におけるmは2ではない。式(I)の別の態様におけるAは非置換−CH−ではなく、ここで、qは0である。
【0046】
式(I)および(II)で表される化合物には、本明細書に示す定義およびこれらの相当物の組み合わせのいずれか1つを満足させる化合物が含まれる。
【0047】
記号“>”を本明細書で原子の直前に用いる場合、前記記号の直後の原子が二価であることを意味すると理解する。
【0048】
本明細書に示すある種の化合物はキラリティーを持ちそして/または幾何異性中心を持ち、例えばE−およびZ−異性体などであると理解する。本発明は本発明の化合物を特徴付ける活性を有するそのような光学異性体(ジアステレオマーを包含)およびラセミ混合物、アトロプ異性体および幾何異性体およびこれらの混合物の全部を包含する。加うるに、本明細書に示す特定の化合物は溶媒和形態ばかりでなく溶媒和していない形態でも存在し得る。本発明は本発明の化合物を特徴付ける活性を有するそのような溶媒和形態および非溶媒和形態の全部を包含すると理解する。
【0049】
ある種の分析技術で検出可能なように修飾を受けさせておいた本発明に従う化合物もまた本発明の範囲内である。本発明の化合物を画像形成または患者の放射線治療で用いる目的でそれに放射性元素、例えば125I、18F、11C、64Cu、H、14Cなどによる標識を付けておいてもよい。そのような化合物の一例は同位体標識を付けておいた化合物、例えば18F同位体標識を付けておいた化合物であり、これは検出および/または画像形成技術、例えば陽電子放出断層撮影(PET)および単光子放射型コンピューター断層撮影法(SPECT)などでプローブとして使用可能である。好適には、セロトニン媒介障害を調べる目的で、18Fまたは11Cによる標識を付けておいた本発明の化合物を陽電子放出断層撮影(PET)分子プローブとして用いることができる。別法として、14Cによる標識を付けておいた本発明の化合物を代謝検定で用いることも可能である。そのような化合物の別の例は、反応速度試験で用いることができるように同位体標識を付けておいた化合物、例えば重水素および/または三重水素標識を付けておいた化合物である。通常の化学を用いて本明細書に記述する化合物を適切な官能化を受けさせておいた放射性反応体と反応させることで放射能標識付き化合物を生じさせることができる。
【0050】
ピリミジンである好適な化合物を下記から成る群から選択する:
【0051】
【表1】

【0052】
【表2】

【0053】
【表3】

【0054】
【表4】

【0055】
【表5】

【0056】
【表6】

【0057】
【表7】

【0058】
好適には、本化合物は4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジンまたはこれの製薬学的に受け入れられる塩である。
【0059】
本発明の特徴および利点は本分野の通常の技術者に明らかであろう。本分野の通常の技術者は本開示(要約、詳細な説明、背景、実施例および請求の範囲を包含)を基にしていろいろな条件および使用に対して修飾および適用を行うことができるであろう。本明細書に記述する出版物は引用することによって全体が本明細書に組み入れられる。化学記号を用いる場合、それらを左から右に読むことと他の点でそれらの空間的配向は重要でないと理解する。
【0060】
この上に記述した化合物の製造は、本分野の技術の範囲内および/または以下のスキームおよび実施例に記述する方法に従って実施可能である。本明細書に示すいろいろな化合
物を得ようとする時、最終的に必要な置換基を反応スキーム全体に渡って持つ(適宜保護の有り無しで)出発材料を用いてもよい。これは、通常の保護基、例えば“Protective Groups in Organic Chemistry”,J.F.W.McOmie編集,Plenum Press,1973;およびT.W.Greene
& P.G.M.Wuts,“Protective Groups in Organic Synthesis”,第3版,John Wiley & Sons,1999に記述されている如き保護基を用いて達成可能である。そのような保護基の除去は本技術分野で公知の方法を用いて後の便利な段階で実施可能である。別法として、最終的に必要な置換基の代わりに、反応スキーム全体に渡って持ち得かつ必要な置換基に適宜置換可能な適切な基を用いる必要もあり得る。そのような化合物、前駆体またはプロドラッグもまた本発明の範囲内である。反応は当該溶媒の融点から還流温度の範囲内、好適には、0℃から当該溶媒の還流温度の範囲内で実施可能である。
【0061】
式(I)および(II)で表されるピリミジン化合物の調製はいろいろな反応スキームを用いて実施可能である。式(I)および(II)で表される化合物を得る方法をスキーム1−5に記述する。本分野の技術者は、特定の化合物はあるスキームで製造する方が他のスキームで製造するよりも有利であることを理解するであろう。以下に示すスキームに加えて、代替方法を用いることでも式(I)または(II)で表される化合物を調製することができる。そのような方法が米国特許出願番号10/941,664(Carruthers他)(引用することによって本明細書に組み入れられる)に記述されている。
【0062】
【表8】

【0063】
【化3】

【0064】
スキーム1を参照して、式(I)で表される化合物の調製は、ベータ−ケトエステル(V)[ここで、GはAまたは保護形態のAであってもよい]を用いて実施可能である。Aがアミン基を含有する場合、そのアミン部分に適切な保護をアルキルもしくはベンジルアミン、アミド、カルバメートまたは他の適切な基として受けさせてもよい。アミン用の好適な保護基には、t−ブチルカルバメート(Boc)またはベンジル基が含まれる。ベータ−ケトエステル(V)は本分野の技術者に公知の方法に従って入手可能である。式(V)で表される化合物とアミジン(VI)[例えばKOtBuまたは第三級アミン塩基、例えばEtNなどの存在下の溶媒、例えばtBuOHなど中で室温から前記溶媒の還流温度の範囲の温度で生じさせておいた]を反応させることでヒドロキシピリミジン(VII)を生じさせる。(また米国特許出願60/326,662;Tetrahedron 1989,45(20),6511も参照)。ピリミジン(VII)を遷移金属を触媒として用いたクロスカップリング反応、例えばStille、鈴木(Suzuki)、根岸(Negishi)または本分野の技術者に公知の他のそのようなカップリング反応用の前駆体に変化させることができる。例えばPOCl,PCl,PCl,PBrまたはPOBrを用いた処理を行うことで相当するハロピリミジン[ここで、Yはブロマイドまたはクロライドである]を生じさせることができる。好適には、ピリミジン(VII)にトリフレート化剤(triflating agent)、例えば無水トリフルオロメタンスルホン酸またはN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)などによる処理をDCE,CHCl,THFなど中で塩基、例えばピリジン,EtN,DIEAまたはKOtBuなどを存在させて受けさせることで式(VII)[式中、YはOTfである]で表されるトリフレートを生じさせる。ハロゲン化物またはトリフレート(VIII)とアリールホウ素酸(IX)もしくはこれのホウ素酸エステル類似物のカップリングを触媒、例えばPd(PPh,PdCl(PPh,PdCl(Po−tol,PdCl(dppe)またはPdCl(dppf)などの存在下の溶媒、例えばTHF,1,4−ジオキサン,DMA,DMF,DME,トルエン,トルエン/エタノールまたはトルエン/HO 混合物など中で塩基、例えばNaCO,KCO,CsCO,KPO,KF,CsFまたはKOAcなどを存在させて起こさせることでピリミジン(X)を生じさせる。好適な触媒はPd(PPhおよびPdCl(dppf)であり、これらを添加剤、例えばdppfおよび触媒量のBuNBrなどの有り無しで用いる。好適な条件には、PdCl(dppf),触媒量のdppfおよび1,4−ジオキサン中のKPOが含まれる。
【0065】
Gが保護基を含有する場合、それを一般に受け入れられる方法を用いて除去してもよいか、或はさもなければ、それを式(I)のAに変化させることも可能である。より具体的
には、t−ブチルカルバメートなどの如き基の除去を酸、例えばトリフルオロ酢酸またはHClなどを用いて溶媒、例えばCHCl,ジオキサン,EtOHまたはMeOHなど中で実施することで式(I)で表される化合物を生じさせることができる。Gがベンジル基を含有する場合、前記基の除去は標準的方法に従って実施可能であり、そのような方法には、水添をパラジウム触媒、例えばPd/Cなどの存在下の溶媒、例えばEtOHなど中で実施する方法、またはそれをクロロ蟻酸1−クロロエチルとDCE中で反応させる方法が含まれる。
【0066】
Gが>NHである式(X)で表される化合物にさらなる変換を通常の合成方法、例えば還元アミノ化またはアルキル化プロトコルなどを用いて受けさせることでAが>NRである式(I)で表される追加的態様を生じさせることも可能である。従って、アミン(X)に適切なアルデヒドによる処理を還元剤、例えばNaBH,NaBHCN,NaBH(OAc)またはH2(g)などの存在下で触媒を存在させて溶媒、例えばCHCl,DCE,THF,EtOHまたはMeOHなど中で受けさせることでAが>NRである式(I)で表される化合物を生じさせる。本分野の技術者は、酸、例えばAcOH,Ti(O−iPr),トリフルオロ酢酸またはHClなどを添加する必要があり得ることを認識するであろう。別法として、Gが>NHである化合物(X)にアルキル化剤、例えばアルキルクロライド、ブロマイド、ヨージド、メシレートまたはトシレートなどによる処理を溶媒、例えばDMF,DMA,THFまたはEtOHなど中で塩基、例えばNaHCO,NaCO,KCOまたはCsCO などを存在させて受けさせることも可能であり、それによってAが>NRである式(I)で表される化合物を生じさせる。
【0067】
以下のスキームでは、構造の描写を簡潔にする目的で、式(I)および中間体のR置換基を取り除いたが、本分野の技術者は、示す手順を用いてR置換基を含有する式(I)で表される化合物を得ることができることを認識するであろう。
【0068】
【化4】

【0069】
スキーム2を参照して、式(X’)[式中、PGはケトン保護基である]で表される化合物の調製はスキーム1に記述した方法に従って実施可能である。次に、化合物(X’)を式(I)の追加的態様[これの例は化合物(XII),(XIII)および(XIV)である]に変化させることができる。ケトン(XI)の還元アミノ化はスキーム1に記述
するようにして達成可能である。別法として、ケトン(XI)に還元を通常方法、例えばEtOH中のNaBHまたはTHF中のDIBAL−Hなどを用いて受けさせることで相当する第二アルコール(XIV)を生じさせるか、或は完全な還元を水添、Wolff−Kishner還元または他のプロトコルを用いて受けさせることで炭素環(XIII)を生じさせることも可能である。
【0070】
【化5】

【0071】
式(II)で表される化合物はスキーム3に従って入手可能である。アルキン(XV)[ここで、Rは適切に保護されているアルコールまたはアミンである]を最初に適切な酸クロライド(XVI)とパラジウム触媒、例えばPd(PPhClなど、塩基、例えばEtNなど、添加剤、例えばCuIなどの存在下の溶媒、例えばTHFなど中で連成させることで中間体であるアルキニルケトンを生じさせる。前記ケトンをインシトゥでアミジン(VI)とスキーム1に記述した如き条件下で反応させることでピリミジン(XVII)を生じさせる。次に、アルコール用およびアミノ用の保護基を標準的条件下で除去してもよい。その結果としてもたらされる遊離アミン自身が式(II)で表される化合物であるが、それに還元アミノ化によるさらなる処理をスキーム2に記述した如く受けさせることで式(II)で表される追加的態様を生じさせることも可能である。遊離アルコールが遊離する場合、前記アルコールを−N(R)R に1)適切な脱離基(ハロゲン化アルキル、メシレートまたはトシレート)を生じさせそして2)HN(R)Rによる置換で変化させることができる。別法として、アジ化ナトリウムを用いた処理で前記脱離基を追い出すことも可能である。次に、アジド基に還元をStaudinger条件下で受けさせることで遊離アミンを生じさせる。別の態様では、遊離アルコールに酸化を例えばDess−MartinペリオジナンまたはSwerns酸化条件などを用いて受けさせることで相当するアルデヒドを生じさせることができ、その結果として生じたアルデヒドをスキーム1に記述した如き還元アミノ化方法で−N(R)Rに変化させることができる。
【0072】
【化6】

【0073】
別法として、(II)で表される化合物の調製をスキーム4に従って実施することも可能である。アクリル酸エステル(XVIII)とアミジン(VI)の縮合をスキーム1に記述したようにして起こさせることでピリミジン(XIX)を生じさせることができる。ペンダント型エステル基に還元を受けさせてそれをアルコールにしそして1)それに酸化を受けさせて相当するアルデヒドにしそして還元アミノ化を実施することで−N(R
置換基を取り付けるか、或は2)前記アルコールを脱離基、例えばトシレート、ブロマイドまたはクロライドなどとして活性化させそしてそれを適切なHN(R)R反応体で追い出すことで、それをアミン[ここで、n=1である]に変化させることができる。n=2の場合、前記エステルをペプチド連成方法でアミドに変化させた後、そのアミドに還元を受けさせることで相当するアミンを生じさせることができる。n=3の場合、本分野の技術者に公知のホモロゲーション(homologation)手順を用いて2個の炭素単位を取り付けることができる。
【0074】
【化7】

【0075】
Aが>NHであるそしてmおよびnが式(I)で定義した通りである式(I)で表される化合物の調製はスキーム5に従って実施可能である。ケトン(XX)は商業的に入手可能であるか或は本分野の技術者に公知の方法を用いて調製可能である。窒素の保護基はアシル基またはカルバモイル基(例えばBoc 基)であってもよい。好適には、窒素の保護基はアセチルである。式(XXI)で表されるエナミンへの変換を第二級アミンとの反応を水除去条件下で行うことで実施する。好適には、その反応をピペリジンを第二級アミンとして用いかつDean Starkトラップを用いることに加えて触媒、例えばp−トルエンスルホン酸酸などを用いて溶媒、例えばトルエン中などで実施する。高温が好適である。エナミンをアシルクロライド(XVI)と適切な塩基、例えばEtNなどの存在下の溶媒、例えばCHClなど中で反応させることで1,3−ジケトン(XXII)に変化させる。またBreitenbucher他、PCT国際出願WO02/014314も参照。ピリミジン(XXIII)を生じさせる式(VI)で表されるアミジンとの縮合をスキーム1に記述したようにして達成することができる。好適には、縮合をEtNの存在下の溶媒、例えばt−アミルアルコールなど中で室温から溶媒の還流温度の範囲の温度で達成する。前記窒素保護基の脱保護を本分野の技術者に公知の条件を用いて行ってもよい。好適には、保護基がアセチルの場合、脱保護を10%のHCl水溶液の存在下還流温度で実施する。本分野の技術者は、スキーム5で調製した式(I)でアミン化合物を後でAが>NRである他の態様にスキーム1に記述したようにして変化させることができることを認識するであろう。
【0076】
本分野の技術者に公知の方法を用いて式(I)または(II)で表される化合物を相当する塩に変化させることができる。例えば、式(I)または(II)で表されるアミンにトリフルオロ酢酸,HClまたはクエン酸を用いた処理を溶媒、例えばMeOHなど中で
受けさせることで相当する塩形態を生じさせることができる。
【0077】
この上に記述したスキームに従って調製する化合物を単一の鏡像異性体、ジアステレオマーまたは位置異性体としてか或はラセミ混合物または鏡像異性体、ジアステレオマーまたは位置異性体の混合物として得ることができる。位置異性体またはジアステレオマー混合物が得られる場合、異性体を通常方法、例えばクロマトグラフィーまたは結晶化などで分離することができる。鏡像異性体のラセミ(1:1)および非ラセミ(1:1ではない)混合物が得られる場合、単一の鏡像異性体を本分野の技術者に公知の通常の分離方法を用いて単離することができる。特に有用な分離方法には、キラルクロマトグラフィー、再結晶化、分割、ジアステレオマー塩生成、または誘導体化でジアステレオマー付加体を生じさせた後に分離を行うことが含まれ得る。
【0078】
本発明は、本発明の化合物のプロドラッグを本発明の範囲内に包含する。そのようなプロドラッグは、一般に、生体内で必要な化合物に容易に変化し得る前記化合物の機能的誘導体である。このように、本発明の治療方法では、用語「投与する」に、式(I)または(II)で表される化合物を用いるか或は患者に投与した後に生体内で式(I)または(II)で表される化合物に変化する化合物を用いて記述したいろいろな障害を治療することを包含させる。適切なプロドラッグ誘導体を選択および調製する通常の手順は、例えばH.Bundgaard、Elsevier編集の「Design of Prodrugs」(1985)などに記述されている。本発明は、塩に加えて、記述する化合物のエステル、アミドおよび他の保護形態もしくは誘導体化形態も提供する。
【0079】
本発明の化合物の塩を薬剤で用いる場合、これは製薬学的に受け入れられる塩である。しかしながら、製薬学的に受け入れられない酸および塩基の塩もまた例えば製薬学的に受け入れられる化合物を調製または精製する時などに用いることも可能である。塩が製薬学的に受け入れられるか否かに拘わらず、あらゆる塩が本発明の範囲内に含まれる。
【0080】
本発明に従う化合物の製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドは、薬剤師に明らかであろう本発明の化合物の塩、エステルおよびアミド形態、即ち無毒でありかつ本発明の前記化合物が示す薬物動態特性に好ましい影響を与えるであろうそれらを指す。好ましい薬物動態特性を示す化合物、即ち無毒でありかつ充分な飲み易さ、吸収性、分散性、代謝および排泄をもたらすような薬物動態特性を有する化合物は薬剤師に明らかである。選択を行う時にまた重要である他の要因、現実により実用的な要因は、原料のコスト、結晶化の容易さ、収率、安定性、吸湿性および結果としてもたらされるバルク薬剤の流動性である。
【0081】
製薬学的に受け入れられる塩を調製する時に使用可能な酸の例には下記が含まれる:酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、ホウ酸、(+)−樟脳酸、樟脳スルホン酸、(+)−(1S)−樟脳−10−スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、蟻酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチシン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、L−グルタミン酸、α−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、ヒプリックアシッド(hippuric acid)、臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、しゅう酸、パルミチン酸、パモ酸、過塩素酸、燐酸、L−ピログルタミン酸、サッカリン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、こはく酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、ウンデシレン酸および吉草酸。
【0082】
酸性プロトンを含有する本発明の化合物を適切な有機および無機塩基で処理することで治療的に有効な無毒の金属もしくはアミン付加塩形態に変化させることができる。適切な塩基塩形態には、例えばアンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩[例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩(これらは例えば水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、水酸化亜鉛または水酸化ナトリウムなどを用いた処理で調製可能である)]、および有機塩基[例えば第一級、第二級および第三級脂肪族および芳香族アミン、例えばL−アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジメチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、イソプロピルアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、モルホリン、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、メチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、プロピルアミン、ピロリジン、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、ピリジン、キヌクリジン、キノリン、イソキノリン、第二級アミン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N−メチル−D−グルカミン、2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオールおよびトロメタミン]を用いて作られたアミン塩が含まれる。例えばS.M.Berge他,“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.,1977,66:1−19およびHandbook of Pharmaceutical Salts,Propertions,Selection,and Use;Stahl,P.H.,Wermuth,C.G.,Eds.;Wiley−VCH and VHCA:Zurich,2002(これらは引用することによって本明細書に組み入れられる)を参照のこと。
【0083】
製薬学的に受け入れられるエステルおよびアミドは、利益/危険比が妥当な範囲内であり、薬理学的に有効でありかつ患者の組織に過度の毒性も刺激もアレルギー反応ももたらすことなく接触させるに適するエステルおよびアミドである。本発明の代表的な製薬学的に受け入れられるアミドには、アンモニア、第一級C1−6アルキルアミンおよび第二級ジ(C1−6アルキル)アミンから生じさせたアミドが含まれる。第二級アミンには、窒素原子を少なくとも1個含有しかつ場合により追加的ヘテロ原子を1から2個含有していてもよい5員もしくは6員の複素環式もしくは複素芳香環部分も含まれる。好適なアミドはアンモニア、C1−3アルキル第一級アミンおよびジ(C1−2アルキル)アミンから生じさせたアミドである。
【0084】
本発明の代表的な製薬学的に受け入れられるエステルには、C1−7アルキル,C5−7シクロアルキル,フェニル,置換フェニルおよびフェニルC1−6アルキル−エステルが含まれる。好適なエステルにはメチルエステルが含まれる。その上、適切なエステルの例には、1個以上のカルボキシル置換基がp−メトキシベンジルオキシ−カルボニル,2,4,6−トリメチルベンジルオキシ−カルボニル,9−アントリルオキシカルボニル,CHSCHCOO−,テトラヒドロフロ−2−イルオキシカルボニル,テトラヒドロピラン−2−イルオキシ−カルボニル,フロ−2−イルオキシカルボニル,ベンゾイルメトキシ−カルボニル,p−ニトロベンジルオキシ−カルボニル,4−ピリジルメトキシカルボニル,2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル,2,2,2−トリブロモエトキシカルボニル,t−ブチルオキシカルボニル,t−アミルオキシ−カルボニル,ジフェニルメトキシカルボニル,トリフェニルメトキシカルボニル,アダマンチルオキシ−カルボニル,2−ベンジルオキシフェニルオキシカルボニル,4−メチルチオフェニルオキシカルボニルまたはテトラヒドロピラン−2−イルオキシカルボニルに置き換わっているエス
テルも含まれる。
【0085】
本発明の化合物はセロトニン受容体モジュレーターであり、このように、本化合物はセロトニン媒介病気状態の治療で用いるに有用である。詳細には、本化合物はCNS障害、例えば睡眠障害、鬱/不安、全般性不安障害、統合失調症、双極性障害、認識障害、軽度認識障害、アルツハイマー病、パーキンソン病、精神異常、恐怖性障害、強迫障害、気分障害、心的外傷後ストレスおよび他のストレス関連障害、片頭痛、痛み、摂食障害、肥満、性的機能不全、代謝障害、ホルモンの失調、閉経に伴うのぼせ、アルコール依存症、薬物乱用、嗜癖障害(薬物中毒およびアルコール中毒を包含)、吐き気、炎症、中枢神経を介した高血圧、睡眠覚醒障害、時差ボケおよび日周期異常などの治療または予防方法で使用可能である。本化合物はまた低血圧、抹消血管障害、心臓血管ショック、腎機能異常、胃運動性、下痢、痙攣性結腸、過敏性腸障害、虚血、敗血症性ショック、尿失禁、および胃腸および血管系に関連した他の障害の治療および予防方法でも使用可能である。加うるに、本発明の化合物は緑内障、視神経炎、糖尿病性網膜症、網膜浮腫および加齢性黄斑変性症を包含する一連の眼疾患の治療または予防方法でも使用可能である。
【0086】
本発明の化合物は5−HTモジュレーターであり、多くは5−HT拮抗薬である。このように、本化合物は5−HT媒介病気状態の治療または予防方法で用いるに有用である。本化合物が実質的5−HT拮抗作用を有する場合、それらは特に鬱/不安、睡眠覚醒障害、時差ボケ、片頭痛、尿失禁、胃運動性および過敏性腸障害の治療または予防方法で用いるに有用であり得る。
【0087】
本発明の化合物の多くは5−HTモジュレーターであり、多くは5−HT拮抗薬である。このように、本化合物は5−HT媒介病および状態の治療または予防方法で用いるに有用である。本化合物が実質的5−HT拮抗作用を有する場合、それらは特に鬱/不安、全般性不安障害、統合失調症、双極性障害、精神異常、強迫障害、気分障害、心的外傷後ストレス、睡眠障害、性的機能不全、閉経に伴うのぼせ、摂食障害、片頭痛、嗜癖障害および抹消血管障害の治療または予防方法で用いるに有用であり得る。
【0088】
本発明の化合物は5−HTモジュレーターであり、多くは5−HT拮抗薬である。このように、本化合物は5−HT媒介病状態の治療または予防方法で用いるに有用である。本化合物が実質的5−HT拮抗作用を有する場合、それらは特に統合失調症、認識障害、軽度認識障害、アルツハイマー病およびパーキンソン病の治療または予防方法で用いるに有用であり得る。
【0089】
前記治療および予防方法は、それに苦しんでいる哺乳動物に本発明の少なくとも1種の化合物を有効量で投与する段階を含んで成る。
【0090】
本発明は、また、セロトニン媒介病もしくは状態を組み合わせ療法で治療または予防する方法も意図し、この方法は、本発明の少なくとも1種の化合物を1種以上の神経活性剤と組み合わせて投与することを含んで成る。適切な神経活性剤には、選択的セロトニン再吸収阻害薬(SSRI)、抗精神病薬、ノルエピネフリン再吸収阻害薬(NRI)、鎮静薬、モノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAO)および三環式抗鬱薬(TCA)が含まれる。別の態様において、本発明は、本発明の少なくとも1種の化合物および1種以上の神経活性剤を含有して成る組成物を包含する。
【0091】
本発明の化合物は、セロトニン受容体が媒介する障害を有する患者(ヒトおよび他の哺乳動物)を治療するための製薬学的組成物に入れて投与可能である。従って、本発明は、本発明の少なくとも1種の化合物および製薬学的に受け入れられる担体を含有する製薬学的組成物を特徴とする。本発明の組成物に更に他の少なくとも1種の治療薬を含有させる
ことも可能である(例えば、組み合わせ治療方法で用いるための組み合わせ製剤または異なる様式で調合した活性剤の組み合わせ)。
【0092】
本発明は、また、前記製薬学的組成物を使用または調製または調合する方法も特徴とする。本製薬学的組成物の調製は通常の製薬学的賦形剤を用いかつ投薬形態物調製技術分野の技術者に公知の配合技術を用いて実施可能である。本発明の化合物は経口、非経口、直腸、局所または眼経路でか或は吸入で投与可能であると予測する。また、有効成分を徐放するように製剤を考案することも可能である。そのような製剤は錠剤、カプセル、小袋、瓶、粉末、顆粒、ロゼンジ、再構成用粉末、液状製剤または座薬の形態であってもよい。好適には、静脈内注入または局所的投与、より好適には、経口投与で化合物を投与してもよい。
【0093】
本発明の化合物を経口投与する場合、それを錠剤またはカプセルの形態でか或は溶液、乳液または懸濁液として提供してもよい。経口用途用錠剤の場合、これに本有効成分を製薬学的に受け入れられる賦形剤、例えば不活性な希釈剤、崩壊剤、結合剤、滑剤、甘味剤、風味剤、着色剤および防腐剤などと混合した状態で含有させてもよい。適切な不活性充填剤には炭酸ナトリウムおよびカルシウム、燐酸ナトリウムおよびカルシウム、ラクトース、澱粉、糖、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトールなどが含まれ、典型的な液状の経口用賦形剤には、エタノール、グリセロール、水などが含まれる。澱粉、ポリビニルピロリドン、澱粉グリコール酸ナトリウム、微結晶性セルロースおよびアルギン酸が適切な崩壊剤である。結合剤には澱粉およびゼラチンが含まれ得る。滑剤を存在させる場合、これは一般にステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクである。そのような錠剤に必要に応じてモノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの如き材料による被覆を受けさせることで胃腸管内で起こる吸収を遅らせてもよいか、或はそれに腸溶性被膜による被覆を受けさせてもよい。経口使用用のカプセルには硬質ゼラチン製カプセル(この場合には本有効成分を固体状、半固体状または液状の希釈剤と混合する)および軟質ゼラチン製カプセル(この場合には本有効成分を水、油、例えば落花生油またはオリーブ油など、液状パラフィン、短鎖脂肪酸のモノおよびジ−グリセリドの混合物、ポリエチレングリコール400またはポリプロピレングリコールなどと混合する)が含まれる。
【0094】
経口投与用液体は懸濁液、溶液、乳液またはシロップであってもよいか、或はそれを水もしくは他の適切な媒体で使用前に再構成させる乾燥製品として提供することも可能である。そのような液体の組成物に、製薬学的に受け入れられる賦形剤、例えば懸濁剤(例えばソルビトール、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルなど)、非水性媒体[これには油(例えばアーモンド油または分溜ヤシ油)が含まれる]、プロピルグリコール、エチルアルコールまたは水、防腐剤(例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソルビン酸)、湿潤剤、例えばレシチンなど、および必要ならば風味剤または着色剤を含有させることも可能である。
【0095】
本発明の化合物は、また、非経口経路でも投与可能である。本組成物を直腸投与する場合には、それを座薬として調製してもよい。非経口使用(静脈内、筋肉内、腹腔内または皮下経路を包含)の場合には、本発明の化合物を一般に適切なpHおよび等張性になるように緩衝剤を入れておいた無菌の水溶液もしくは懸濁液または非経口的に受け入れられる油として提供する。適切な水性媒体には、リンゲル液および等張性塩化ナトリウムが含まれる。そのような形態物は単位投薬形態物、例えばアンプルまたは使い捨て用注射器具など、複数回投与形態物、例えば適切な投薬量を取り出すことができる瓶など、または注射可能調剤を調製する時に使用可能な固体形態物もしくは予備濃縮物として提供してもよい。本発明の化合物の別の投薬様式では、経皮送達を行うためのパッチ製剤を利用することも可能である。また、本発明の化合物と適切な担体で構成させたスプレー製剤を用いて本化合物を吸入、鼻もしくは眼経路で投与することも可能である。
【0096】
本発明の製薬学的組成物または薬剤組み合わせ(同じ組成物に入れて調合するか否かに拘わらず)を治療[therapeutic(treatment)]および予防[prophylactic(preventative)]の目的で用いる時の有効量を決定する方法は本技術分野で公知である。所定患者に必要な特定の投薬レベルは数多くの要因に依存し、そのような要因には、治療すべき状態のひどさ、投与経路および患者の体重が含まれる。治療目的の場合の「有効投薬量」または「有効量」は、活性化合物または薬剤の各々が単独または組み合わせた状態で研究者、獣医、医者または他の臨床医が探求している生物学的もしくは医薬的反応(治療すべき病気もしくは障害の症状の軽減を包含)を組織系、動物またはヒトに引き出す量を指す。予防目的(即ち障害の発症もしくは進行を防止または抑制する)の場合の用語「有効投薬量」または「有効量」は、活性化合物または薬剤の各々が単独または組み合わせた状態で研究者、獣医、医者または他の臨床医が探求している被験体における障害の発症もしくは進行を抑制する量を指す(そのような障害の遅延を少なくともある程度ではあるがセロトニン受容体のモジュレーションが媒介する)。組み合わせ療法には、活性材料の全部を含有する単一製剤の共投与、2種以上の製剤の本質的に同時投与、および個別に調合した2種以上の活性薬剤の投与が含まれる。
【0097】
1日当たりの投薬量(1回の投与または分割した投与として投与するかに拘わらず)は1日当たり0.01から1000mg、より一般的には1日当たり1から500mg、最も一般的には1日当たり10から200mgの範囲であろうと予測する。単位体重当たりの投薬量として表す典型的な投薬量は、0.0001mg/kgから15mg/kg、特に0.01mg/kgから7mg/kg、より特別には0.15mg/kgから2.5mg/kgの範囲であると予測する。
【0098】
好適には、経口投薬量を1日当たり約0.05から200mg/kgの範囲にして、1から4回に分割して投与する。本発明のある種の化合物は1日当たり約0.05から約50mg/kgの範囲の量で経口投与可能であり、他の種の化合物は1日当たり0.05から約20mg/kgの範囲の量で経口投与可能であり、更に他の種類の化合物は1日当たり0.1から約10mg/kgの範囲の量で経口投与可能である。注入投薬量は阻害剤が約1から1000μg/kg/分の範囲であってもよく、これを製薬学的担体と一緒に混合して、数分から数日の範囲の期間に渡って投与してもよい。本発明の化合物を局所投与する場合、それを媒体に対する薬剤の濃度が約0.1%から約10%になるように製薬学的担体と混合してもよい。
【0099】
[実施例]
本発明を例示する目的で、以下の実施例を含める。本実施例は本発明を限定するものでない。それらは単に本発明を実施する方法を提案することを意味するものである。本分野の技術者は、本発明を実施する他の方法(これらは彼らに明らかである)を見つけだすことができるであろう。しかしながら、そのような方法も本発明の範囲内であると考える。
【0100】
調製用逆相HPLCを下記の如く実施した:
【0101】
方法A.装置,Hewlett Packard Series 1100;カラム,Agilent ZORBAX(R)Bonus RP,5 mm,4.6x250mm;流量,1mL/分;検出,l=220および254nm;勾配,1から99%のアセトニトリル/水(0.05%のトリフルオロ酢酸)を20分かけて。
【0102】
方法B.装置,Hewlett Packard HPLC;カラム,Agilent
ZORBAX(R)Eclipse XDB−C8,5μm,4.6x150mm;流量,1mL/分;検出,l=220および254nm;勾配,1から99%のアセトニトリル/水(0.05%のトリフルオロ酢酸)を8分かけて。
【0103】
質量スペクトルをエレクトロスプレーイオン化(ESI)が用いられているAgilentシリーズ1100 MSDを示す如き正もしくは負のいずれかの様式で用いることで得た。
【0104】
薄層クロマトグラフィーをMerckシリカゲル 60 F254で前以て被覆しておいた2.5cmx7.5cm250μmまたは5.0cmx10.0cm250μmシリカゲルプレートを用いて実施した。調製用薄層クロマトグラフィーをEM Scienceシリカゲル60 F254で前以て被覆しておいた20cmx20cm0.5mmプレート(20cmx4cmの濃縮ゾーンが備わっている)を用いて実施した。
【0105】
NMRスペクトルをBrukerモデルDPX400(400MHz),DPX500(500MHz)またはDPX600(600MHz)分光測定装置のいずれかを用いて得た。以下に示すH NMRデータのフォーマットは下記である:テトラメチルシラン標準からダウンフィールドの化学シフト(ppm)[多重度、結合定数J(Hz)、積分値]。
【0106】
【化8】

【実施例1】
【0107】
2−t−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン.
【0108】
段階A.2−t−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩.
4−オキソ−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸−1−t−ブチルエステル−3−エチルエステル(2.18g,8.05ミリモル)と2,2−ジメチル−プロピオンアミジン塩酸塩(1.0g,7.3ミリモル)のt−BuOH(17mL)溶液にEtN(3.0mL,22.0ミリモル)を加えた。その反応溶液を還流に48時間加熱し、室温に冷却した後、濃縮した。その結果として得た固体をCHClに溶解させた後、水で洗浄した。その水層にCHClを用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮することで黄色の固体を得て、それをEtOと一緒に磨り潰すことで表題の化合物を白色の固体として1.74g(70%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1625,307.19;m/z測定値,308.4[M+H]H NMR(CDCl):4.35(s,2H),3.68−3.67(m,2H),2.74−2.65(m,2H),1.49(s,9H),1.37(s,9H).
【0109】
段階B.2−t−ブチル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル
段階Aで得た生成物(1.0g,3.25ミリモル)をCHCl2(16mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にEtN(0.53mL,3.80ミリモル)および無水トリフルオロメタンスルホン酸(0.64mL,3.8ミリモル)を10分かけて滴下した。0℃で2時間後の混合物をCHClで希釈した後、水で洗浄した。その水層にCHClを用いた抽出を受けさせた。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(10−30%EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を1.28g(91%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1724S,439.14;m/z測定値,440.3[M+H]H NMR(CDCl):4.56(s,2H),3.77(t,J=5.7,2H),2.99−2.95(m,2H),1.50(s,9H),1.36(s,9H).
【0110】
段階C.2−t−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル
段階Bで得た生成物(0.17g,0.39ミリモル)に4−フルオロフェニルホウ素酸(0.082g,0.586ミリモル),KPO(0.124g,0.584ミリモル),Pd(Cl)dppf・CHCl(0.018g,0.022ミリモル)およびdppf(0.008g,0.014ミリモル)を加えた。その混合物に排気をNを用いて受けさせ、ジオキサン(4mL)を加えた後、その混合物を還流に2時間加熱した。その混合物を室温に冷却し、EtOで希釈し、少量のSiO詰め物に通して濾過した後、その濾液に濃縮を受けさせた。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(5−30%EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を0.134g(89%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2228FN,385.22;m/z測定値,386.4[M+H]H NMR(CDCl):7.60(dd,J=5.4,8.8,2H),7.17−7.14(m,2H),4.59(s,2H),3.76(t,J=6.1,2H),3.09(t,J=6.1,2H),1.44(s,9H),1.41(s,9H).
【0111】
段階D.2−t−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
段階Dで得た生成物(0.130g,0.337ミリモル)のEtOAc溶液にジオキサン中4MのHClを加えた。撹拌を18時間実施した後、揮発物を除去し、そして固体を水とEtOAcの間で分離させた。その水層を1NのNaOHで塩基性にした後、EtOAc(2X)で抽出した。その有機層を一緒にしてMgSOで乾燥させ、濾過した後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(MeOH中2MのNHを1−7%/CHCl)で精製することで表題の化合物を0.079g(82%)得た。その遊離塩基をEtOに入れてEtO中1MのHClで処理することで相当するHCl塩を得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1720FN,285.16;m/z測定値,286.4[M+H]H NMR(DMSO−d):9.74(s,2H),7.71(dd,J=5.5,8.6,2H),7.42(d,J=8.8,2H),4.31(m,2H),3.49−3.48(m,2H),3.16(t,J=6.2,2H),1.38(s,9H).
【0112】
【化9】

【実施例2】
【0113】
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン.
【0114】
段階A.2−ベンジル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル
2−ベンジル−4−ヒドロキシ−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸t−ブチルエステル(2.0g,5.9ミリモル;実施例1の段階Aに記述したようにして2−フェニル−アセトアミジン塩酸塩を用いて調製)をTHF(15mL)に入れることで生じさせた溶液にKOtBu(0.408g,3.6ミリモル)を加えた。15分後の混合物をN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(1.18g,3.3ミリモル)で処理した後、その混合物を18時間撹拌した。その混合物を水で希釈した後、EtOAc(2x)で抽出した。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(10−40%EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を1.15g(81%)得たが、これにはN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)に由来する副生成物が混入していた。
【0115】
段階B.2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−6−カルボン酸 t−ブチルエステル
表題の化合物の調製を実施例1の段階Cに記述した如く実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2526FN,419.20;m/z測定値,420.5[M+H]H NMR(CDCl):7.53(dd,J=5.3,8.7,2H),7.43−7.41(m,2H),7.31−7.28(m,2H),7.23−7.14(m,3H),4.55(s,2H),4.27(s,2H),3.75(t,J=6.1,2H),3.00(t,J=6.0,2H),1.43(s,9H).
【0116】
段階C.2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
段階Bで得た生成物(0.131g,0.312ミリモル)をCHClに入れることで生じさせた溶液をTFAで処理した。撹拌を4時間実施した後の混合物に濃縮を受けさせた後、飽和NaHCO水溶液とCHClの間で分離させることを実施した(2x)。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(MeOH中2MのNHを1−7%/CHCl)で精製することで表題の化合物を0.084g(84%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2018FN,319.15;m/z測定値,320.4[M+H]H NMR(CDCl):7.51(dd,J=5.4,8.8,2H),7.41(d,J=7.4,2H),7.31−7.27(m,2H),7.22−7.19(m,1H),7.15(dd,J=8.7,2H),4.27(s,2H),3.95(s,2H),3.24(t,J=6.1,2H),2.97(t,J=6.1,2H).
特に明記しない限り、実施例3−57に示す化合物の調製を、実施例1および2に記述した方法と同様な方法を用い、適切なβ−ケトエステル、アミジン塩酸塩およびアリールホウ素酸を用いて実施した。
【0117】
【化10】

【実施例3】
【0118】
2−s−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1720FN,285.16;m/z測定値,286.4[M+H]H NMR(DMSO−d):9.72(s,2H),7.69(dd,J=5.5,8.8,2H),7.42(dd,J=8.8,2H),4.33−4.27(m,2H),3.52−3.44(m,2H),3.16(t,J=6.4,2H),2.96−2.88(m,1H),1.88−1.77(m,1H),1.66−1.56(m,1H),1.26(d,J=6.9,3H),0.83(t,J=7.4,3H).
【0119】
【化11】

【実施例4】
【0120】
2−s−ブチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2121,281.19;m/z測定値,282.5[M+H]H NMR(DMSO−d):9.69(s,2H),7.52(d,J=8.1,2H),7.38(d,J=7.4?,2H),4.33−4.26(m,2H),3.52−3.54(m,2H),3.15(t,J=6.3,2H),2.96−2.87(m,1H),2.92(m,1H),2.40(s,3H),1.88−1.77(m,1H),1.67−1.55(m,1H),1.26(d,J=6.9,3H),0.83(t,J=7.4,3H).
【0121】
【化12】

【実施例5】
【0122】
2−シクロブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1718FN,283.15;m/z測定値,284.3[M+H]H NMR(DMSO−d):9.72(m,2H),7.70(dd,J=5.5,8.8,2H),7.44−7.40(m,2H),4.32−4.26(m,2H),3.79−3.73(m,1H),3.50−3.45(m,2H),3.16(t,J=6.4,2H),2.42−2.27(m,4H),2.08−1.99(m,1H),1.91−1.83(m,1H).
【0123】
【化13】

【実施例6】
【0124】
2−シクロブチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0125】
【化14】

【実施例7】
【0126】
2−シクロプロピル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1616FN,269.13;m/z測定値,270.3[M+H]H NMR(DMSO−d):9.81(m,2H),7.67(dd,J=5.4,8.6,2H),7.40(dd,J=8.8,2H),4.26−4.22(m,2H),3.48−3.42(m,2H),3.11(t,J=6.3,2H),2.24−2.19(m,1H),1.08−1.01(
m,4H).
【0127】
【化15】

【実施例8】
【0128】
2−ベンジル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2121,315.17;m/z測定値,316.4[M+H]H NMR(CDCl):7.43−7.41(m,4H),7.30−7.25(m,4H),7.21−7.18(m,1H),4.27(s,2H),3.97(s,2H),3.23(t,J=6.1,2H),2.96(t,J=6.1,2H),2.40(s,3H).
【0129】
【化16】

【実施例9】
【0130】
2−ベンジル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0131】
【化17】

【実施例10】
【0132】
2−ベンジル−4−(3,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0133】
【化18】

【実施例11】
【0134】
2−ベンジル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0135】
【化19】

【実施例12】
【0136】
2−ベンジル−4−(3−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0137】
【化20】

【実施例13】
【0138】
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2017,337.14;m/z測定値,338.4[M+H]H NMR(CDCl):7.53−7.49(m,2H),7.38−7.35(m,2H),7.18−7.13(m,2H),6.99−6.95(m,2H),4.23(s,2H),3.96(s,2H),3.25(t,J=6.1,2H),2.97(t,J=6.1,2H).
【0139】
【化21】

【実施例14】
【0140】
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0141】
【化22】

【実施例15】
【0142】
4−[2−(4−フルオロ−ベンジル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル]−ベンゾニトリル
【0143】
【化23】

【実施例16】
【0144】
4−[2−(4−フルオロ−ベンジル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル]−ベンゾニトリル
【0145】
【化24】

【実施例17】
【0146】
2−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1820FN,297.16;m/z測定値,298.4[M+H]H NMR(CDCl):7.55(dd,J=5.4,8.8,2H),7.15(t,J=8.8,2H),3.97(s,2H),3.36−3.28(m,1H),3.26(t,J=6.1,2H),2.97(t,J=6.1,2H),2.12−1.64(m,8H).
【0147】
【化25】

【実施例18】
【0148】
2−シクロペンチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1923,293.19;m/z測定値,294.5[M+H]H NMR(CDCl):7.55(dd,J=5.4,8.8,2H),7.15(t,J=8.8,2H),3.97(s,2H),3.36−3.27(m,1H),3.26(t,J=6.1,2H),2.97(t,J=6.1,2H),2.12−1.64(m,8H).
【0149】
【化26】

【実施例19】
【0150】
2−シクロペンチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ
−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0151】
【化27】

【実施例20】
【0152】
4−(2−シクロペンチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゾニトリル
【0153】
【化28】

【実施例21】
【0154】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1618FN,271.15;m/z測定値,272.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.75−7.70(m,2H),7.37−7.31(m,2H),4.47(s,2H),3.72−3.68(m,2H),3.37−3.32(m,2H),3.30−3.22(m,1H),1.39(d,J=6.9,6H).
【0155】
【化29】

【実施例22】
【0156】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0157】
【化30】

【実施例23】
【0158】
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1617Cl,321.08;m/z測定値,322.3[M+H]H NMR(MeOH−d):7.86−7.84(m,1H),7.77−7.74(m,1H),7.60−7.57(m,1H),4.47(s,2H),3.71−3.67(m,2H),3.35−3.32(m,2H),3.29−3.21(m,1H),1.38(d,J=6.9,6H).
【0159】
【化31】

【実施例24】
【0160】
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1617,289.14;m/z測定値,290.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.67−7.62(m,1H),7.54−7.47(m,2H),4.48(s,2H),3.71−3.67(m,2H),3.35−3.32(m,2H),3.29−3.21(m,1H),1.38(d,J=6.9,6H).
【0161】
【化32】

【実施例25】
【0162】
4−(3−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0163】
【化33】

【実施例26】
【0164】
4−(2−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0165】
【化34】

【実施例27】
【0166】
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0167】
【化35】

【実施例28】
【0168】
2−イソプロピル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0169】
【化36】

【実施例29】
【0170】
4−(4−クロロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピ
リド[4,3−d]ピリミジン
【0171】
【化37】

【実施例30】
【0172】
2−イソプロピル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0173】
【化38】

【実施例31】
【0174】
2−イソプロピル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0175】
【化39】

【実施例32】
【0176】
2−イソプロピル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0177】
【化40】

【実施例33】
【0178】
2−イソプロピル−4−(2−フェノキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0179】
【化41】

【実施例34】
【0180】
2−イソブチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1519S,273.13;m/z測定値,274.1[M+H]H NMR(CDCl):7.67(dd,J=1.3,2.9,1H),7.52(dd,J=1.3,5.0,1H),7.40(dd,J=2.9,5.0,1H),4.11(s,2H),3.2(t,J=6.1,2H),2.96(t,J=6.1,2H),2.80(d,J=7.3,2H),2.35−2.25(m,1H),0.98(d,J=6.7,6H).
【0181】
【化42】

【実施例35】
【0182】
2−イソブチル−4−チオフェン−2−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1519S,273.13;m/z測定値,274.1[M+H]H NMR(CDCl):7.52(dd,J=1.0,5.1,1H),7.48(dd,J=1.0,3.8,1H),7.16(dd,J=3.8,5.1,1H),4.22,(s,2H),3.27(t,J=6.0,2H),2.96(t,J=6.0,2H),2.78(d,J=7.3,2H),2.36−2.26(m,1H),0.99(d,J=6.7,6H).
【0183】
【化43】

【実施例36】
【0184】
2−イソブチル−4−ピリジン−4−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1620,268.17;m/z測定値,269.2[M+H]H NMR(CDCl):8.75−8.74(m,2H),7.44−7.43(m,2H),3.97(s,2H),3.28(t,J=6.0,2H),3.01(t,J=6.0,2H),2.83(d,J=7.3,2H),2.34−2.23(m,1H),0.98(d,J=6.7,6H).
【0185】
【化44】

【実施例37】
【0186】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0187】
【化45】

【実施例38】
【0188】
2−イソブチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0189】
【化46】

【実施例39】
【0190】
4−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−2−イソブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0191】
【化47】

【実施例40】
【0192】
4−(2−イソブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゾニトリル
【0193】
【化48】

【実施例41】
【0194】
2−イソブチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0195】
【化49】

【実施例42】
【0196】
2−s−ブチル−4−(2−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1720FN,285.16;m/z測定値,286.4[M+H]H NMR(DMSO−d):9.62(s,2H),7.66−7.61(m,1H),7.51−7.39(m,3H),4.08−4.06(m,2H),3.55−3.47(m,2H),3.17(dd,J=6.3,2H),2.93(tq,J=6.9,7.4,1H),1.86−1.75(m,1H),1.66−1.55(m,1H),1.25(d,J=6.9,3H),0.82(t,J=7.4,3H).
【0197】
【化50】

【実施例43】
【0198】
2−s−ブチル−4−(3−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0199】
【化51】

【実施例44】
【0200】
2−s−ブチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0201】
【化52】

【実施例45】
【0202】
2−s−ブチル−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
以下の実施例46−57の調製を、5−オキソ−アゼパン−1,4−ジカルボン酸1−t−ブチルエステル4−エチルエステル(J.Het.Chem.1992,29(4),779−786)を4−オキソ−ピペリジン−1,3−ジカルボン酸1−t−ブチルエステル3−エチルエステルの代わりに用いて実施例1および2に記述した如く実施した。
【0203】
【化53】

【実施例46】
【0204】
2−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1922FN,311.18;m/z測定値,312.4[M+H]H NMR(CDCl):7.46(dd,J=5.4,8.6,2H),7.14(dd,J=8.7,2H),3.32−3.26(m,1H),3.18−3.16(m,2H),3.07−3.05(m,2H),2.96−2.92(m,4H),2.12−2.06(m,2H),1.99−1.91(m,2H),1.87−1.80(m,2H),1.72−1.64(m,2H).
【0205】
【化54】

【実施例47】
【0206】
2−シクロペンチル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2025,307.2;m/z測定値,308.4[M+H]H NMR(CDCl):7.37(d,J=8.1,2H),7.26(m,2H),3.32−3.26(m,1H),3.17−3.15(m,2H),3.07−3.05(m,2H),2.94(m,4H),2.41(s,3H),2.11−2.05(m,2H),2.0−1.93(m,2H),1.86−1.79(m,2H),1.71−1.62(m,2H).
【0207】
【化55】

【実施例48】
【0208】
2−シクロペンチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2025O,323.2;m/z測定値,324.5[M+H]H NMR(CDCl):7.44(d,J=8.9,2H),6.98(d,J=8.9,2H),3.86(s,3H),3.35−3.26(m,1H),3.17−3.15(m,2H),3.07−3.05(m,2H),2.12−2.05(m,2H),2.00−1.92(m,2H),1.87−1.80(m,2H),1.71−1.64(m,2H).
【0209】
【化56】

【実施例49】
【0210】
4−(2−シクロペンチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン−4−イル)−ベンゾニトリル
【0211】
【化57】

【実施例50】
【0212】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1720FN,285.16;m/z測定値,286.2[M+H]H NMR(MeOH−d):7.76−7.71(m,2H),7.41−7.36(m,2H),3.69−3.65(m,2H),3.63−3.59(m,2H),3.49−3.45(m,2H),3.42−3.34(m,3H),1.45(d,J=6.9,6H).
【0213】
【化58】

【実施例51】
【0214】
4−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
【0215】
【化59】

【実施例52】
【0216】
2−メチル−4−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
【0217】
【化60】

【実施例53】
【0218】
4−(3−クロロ−フェニル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
【0219】
【化61】

【実施例54】
【0220】
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2120FN,333.16;m/z測定値,334.4[M+H]H NMR(CDCl):7.44−7.4
2(m,4H),7.31−7.28(m,2H),7.23−7.20(m,1H),7.16−7.13(m,2H),4.25(s,2H),3.18−3.16(m,2H),3.06−3.03(m,2H),2.94−2.90(m,4H).
【0221】
【化62】

【実施例55】
【0222】
2−ベンジル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2223,329.19;m/z測定値,330.5[M+H]H NMR(CDCl):7.45−7.43(m,2H),7.35−7.33(m,2H),7.30−7.25(m,4H),7.22−7.19(m,1H),4.25(s,2H),3.17−3.15(m,2H),3.05−3.03(m,2H),2.41(s,3H).
【0223】
【化63】

【実施例56】
【0224】
2−ベンジル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2220,383.16;m/z測定値,384.4[M+H]H NMR(CDCl):7.72(d,J=8.1,2H),7.55(d,J=8.0,2H),7.43(d,J=7.5,2H),7.31−7.28(m,2H),7.23−7.20(m,1H),4.26(s,2H),3.20−3.18(m,2H),3.06−3.04(m,2H),2.95−2.93(m,2H),2.90−2.88(m,2H).
【0225】
【化64】

【実施例57】
【0226】
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2119,351.15;m/z測定値,352.4[M+H]H NMR(CDCl):7.44−7.41(m,2H),7.40−7.36(m,2H),7.18−7.12(m,2H),7.01−6.95(m,2H),4.21(s,2H),3.19−3.17(m,2H),3.07−3.04(m,2H),2.96−2.92(m,4H).
【0227】
【化65】

【実施例58】
【0228】
2−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
2−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン(0.035g,0.112ミリモル)をMeOH(1mL)に入れることで生じさせた溶液にホルムアルデヒド(水中37%;0.10mL)およびNaBH(OAc)(0.032g,0.151ミリモル)を加えた。反応が完了したと判断した後、その混合物を1 NのNaOHで希釈して、CHCl(3X)で抽出した。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(MeOH中2 MのNHを1−7%/CHCl)で精製することで表題の化合物を0.031g(87%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2024FN,325.20;m/z測定値,326.4[M+H]H NMR(CDCl):7.47(dd,J=5.4,8.8,2H),7.15(t,J=8.7,2H),3.38−3.30(m,1H),3.20(dd,J=4.1,6.3,2H),2.97(dd,J=4.2,5.9,2H),2.71−2.70(m,2H),2.60(m,2H),2.41(s,3H),2.12−2.05(m,2H),1.99−1.91(m,2H),1.87−1.79(m,2H),1.73−1.63(m,2H).
以下の実施例59−62に示す化合物の調製を、実施例58に記述した方法と同様な方法を用い、この上に示した実施例で得た相当する未メチル化アゼピンを用いて出発して実施した。
【0229】
【化66】

【実施例59】
【0230】
2−シクロペンチル−7−メチル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2127,321.22;m/z測定値,322.5[M+H]H NMR(CDCl):7.39−7.37(m,2H),7.27−7.25(m,2H),3.35−3.26(m,1H),3.20−3.18(m,2H),3.0−2.97(m,2H),2.7−2.68(m,2H),2.59(m,2H),2.41(s,3H),2.40(s,3H),2.12−2.04(m,2H),2.0−1.91(m,2H),1.88−1.79(m,2H),1.72−1.61(m,2H).
【0231】
【化67】

【実施例60】
【0232】
2−シクロペンチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2127O,337.22;m/z測定値,338.5[M+H]H NMR(CDCl):7.44(d,J=8.8,2H),6.98(d,J=8.8,2H),3.86(s,3H),3.34−3.26(m,1H),3.19(dd,J=4.2,6.2,2H),3.01(dd,J=4.3,5.5,2H),2.71−2.69(m,2H),2.61(m,2H),2.41(s,3H),2.12−2.05(m,2H),2.0−1.91(m,2H),1.87−1.79(m,2H),1.71−1.63(m,2H).
【0233】
【化68】

【実施例61】
【0234】
2−ベンジル−7−メチル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2325,343.2;m/z測定値,344.5[M+H]H NMR(CDCl):7.43(d,J=7.3,2H),7.35(d,J=8.0,2H),7.30−7.25(m,4H),7.21−7.19(m,1H),4.26(s,2H),3.18−3.16(m,2H),2.97−2.95(m,2H),2.66−2.65(m,2H),2.56(m,2H),2.41(s,3H),2.38(s,3H).
【0235】
【化69】

【実施例62】
【0236】
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2221,365.17;m/z測定値,366.4[M+H]H NMR(CDCl):7.46−7.42(m,2H),7.39−7.36(m,2H),7.18−7.13(m,2H),7.0−6.95(m,2H),4.22(s,2H),3.20−3.17(m,2H),2.96−2.93(m,2H),2.67−2.65(m,2H),2.58−2.55(m,2H),2.39(s,3H).
【0237】
【化70】

【実施例63】
【0238】
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−9−メチレン−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,8,9−テトラヒドロ−ピリミド[4,5−d]アゼピン−7−カルボン酸t−ブチルエステルを蟻酸に入れることで生じさせた溶液にパラホルムアルデヒド(10当量)を加えた。その混合物を80℃に6時間加熱した。その混合物を水で希釈した後、1MのNaOHで塩基性にしてpH〜10にした。その混合物をCHClで抽出し、乾燥させた後、濃縮した。SiO使用クロマトグラフィー(MeOH中2MのNHを0−5%/CHCl)で所望化合物を得た。また、2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピンも得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2321,377.17;m/z測定値,378.4[M+H]H NMR(CDCl):7.50−7.46(m,2H),7.42−7.37(m,2H),7.17−7.12(m,2H),6.99−6.94(m,4H),6.03−6.01(m,1H),5.47−5.46(m,1H),4.25(s,2H),3.51(s,2H),2.87−2.83(m,2H),2.76−2.72(m,2H),2.41(s,3H).
【0239】
【化71】

【実施例64】
【0240】
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン塩酸塩
【0241】
段階A.3−オキソ−アゼパン−1,4−ジカルボン酸1−t−ブチルエステル4−エチルエステルおよび4−オキソ−アゼパン−1,3−ジカルボン酸1−t−ブチルエステル3−エチルエステル
3−オキソ−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルエステル(11.3g,56.7ミリモル)をEtO(170mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にBF・EtO(7.2mL,56.7ミリモル)およびジアゾ酢酸エチル(7.2mL,68.0ミリモル)を30分かけて滴下した。更に1時間後に飽和NaHCO 水溶液を加え、その溶液を1時間撹拌した後、EtOで抽出した(2x)。その有機層を一緒にして食塩水で洗浄し、乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(10−30%EtOAc/ヘキサン)で精製することで3−オキソ−アゼパン−1,4−ジカルボン酸1−t−ブチルエステル4−エチルエステルを5.48g(34%)得た。加うるに、極性がより高い4−オキソ−アゼパン−1,3−ジカルボン酸
1−t−ブチルエステル 3−エチルエステルも5.25g(32%)単離した。
【0242】
段階B.2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン
表題の化合物の調製を3−オキソ−アゼパン−1,4−ジカルボン酸1−t−ブチルエ
ステル4−エチルエステルを用いて実施例1に記述した方法に従って実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2120FN,333.16;m/z測定値,334.4[M+H]H NMR(DMSO−d):9.81(m,2H),7.55(dd,J=5.5,8.7,2H),7.40−7.35(m,4H),7.31−7.27(m,2H),7.22−7.19(m,1H),4.46−4.43(m,2H),4.21(s,2H),3.43−3.33(m,2H),3.00−2.93(m,2H),1.98−1.88(m,2H).
以下の実施例65−68に示す化合物の調製を実施例64に記述した方法と同様な方法を用いて実施した。
【0243】
【化72】

【実施例65】
【0244】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1720FN,285.16;m/z測定値,286.4[M+H]H NMR(DMSO−d):9.77(s,2H),7.57(dd,J=5.5,8.7,2H),7.40−7.37(m,2H),4.49−4.44(m,2H),3.43−3.36(m,2H),3.19−3.10(m,1H),2.99−2.97(m,2H),1.99−1.92(m,2H),1.30(d,J=6.9,6H).
【0245】
【化73】

【実施例66】
【0246】
2−イソプロピル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン塩酸塩.
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1823,281.19;m/z測定値,282.4[M+H] H NMR(DMSO−d):9.80(s,2H),7.41(d,J=8.0,2H),7.35(d,J=8.0,2H),4.46(m,2H),3.50−3.36(m,2H),3.18−3.10(m,1H),3.90−2.98(m,2H),2.8(s,3H),1.98−1.90(m,2H),1.29(d,J=6.9,6H).
【0247】
【化74】

【実施例67】
【0248】
2−イソプロピル−4−(4−メトキシ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン
【0249】
【化75】

【実施例68】
【0250】
2−イソプロピル−4−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン
【0251】
【化76】

【実施例69】
【0252】
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−1,3,6−トリアザ−ベンゾシクロヘプテン塩酸塩
表題の化合物の合成を4−オキソ−アゼパン−1,3−ジカルボン酸1−t−ブチルエステル3−エチルエステルを用いて実施例64に記述したようにして実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2120FN,333.16;m/z測定値,334.4[M+H] NMR(DMSO−d):9.59(s,2H),7.66(dd,J=5.5,8.8,2H),7.42−7.27(m,6H),7.22−7.19(m,1H),4.29−4.26(m,2H),4.21(s,2H),3.42−.36(m,2H),3.22−3.20(m,2H),2.01−1.95(m,2H).
【0253】
【化77】

【実施例70】
【0254】
2,7−ジベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
表題の化合物の合成を1−ベンジル−3−オキソ−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル塩酸塩を用いて実施例1の段階A−Cに記述したようにして実施した。精製をSiOクロマトグラフィー(MeOH中2MのNH/CHCl)を用いて実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2724FN,409.2;m/z測定値,410.5[M+H] H NMR(MeOH−d):7.74−7.70(m,2H),7.66−7.63(m,2H),7.56−7.53(m,3H),7.36−7.18(m,7H),4.59(s,2H),4.49(br s,2H),4.29(s,2H).
実施例71−75に示す化合物の調製を実施例70に記述した方法と同様な方法を用いて実施した。
【0255】
【化78】

【実施例71】
【0256】
2,7−ジベンジル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0257】
【化79】

【実施例72】
【0258】
2,7−ジベンジル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0259】
【化80】

【実施例73】
【0260】
2,7−ジベンジル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0261】
【化81】

【実施例74】
【0262】
7−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0263】
【化82】

【実施例75】
【0264】
7−ベンジル−2−イソプロピル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0265】
【化83】

【実施例76】
【0266】
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
2,7−ジベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩をEtOHに入れることで生じさせた溶液に10%Pd/C(1当量)に続いて1,4−シクロヘキサジエン(5当量)を加えた。その混合物を85℃に5時間加熱し、濾過した後、濃縮した。その残留物をCHClに溶解させた後、Dowex 550A樹脂で処理した。1時間後に前記樹脂を濾過で除去した後、その濾液に濃縮を受けさせた。SiO使用クロマトグラフィー(MeOH中2MのNH/CHCl)で表題の化合物を得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2018FN,319.15;m/z測定値,320.4[M+H] NMR(MeOH−d):7.70−7.67(m,2H),7.36−7.35(m,2H),7.31−7.25(m,4H),7.20−7.17(m,1H),4.42(s,2H),4.26(s,2H),3.48(t,J=6.1,2H),3.09(t,J=6.1,2H).
実施例77−81に示す化合物の調製を実施例76に記述した方法と同様な方法を用いて実施した。
【0267】
【化84】

【実施例77】
【0268】
2−ベンジル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2121,315.17;m/z測定値,316.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.55−7.54(m,2H),7.44−7.36(m,4H),7.29−7.26(m,2H),7.22−7.19(m,1H),4.46(s,2H),4.29(s,2H),3.48(t,J=6.1,2H),3.12(t,J=6.1,2H),2.44(s,3H).
【0269】
【化85】

【実施例78】
【0270】
2−ベンジル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0271】
【化86】

【実施例79】
【0272】
2−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0273】
【化87】

【実施例80】
【0274】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1618FN,271.15;m/z測定値,272.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.74−7.72(m,2H),7.33−7.30(m,2H),4.48(s,2H),3.51(t,J=6.0,2H),3.26−3.20(m,1H),3.12(t,J=6.0,2H),1.37(d,J=7.2,6H).
【0275】
【化88】

【実施例81】
【0276】
2−イソプロピル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
実施例82−85に示す化合物の調製を実施例58に記述した方法と同様な方法を用いて実施した。
【0277】
【化89】

【実施例82】
【0278】
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2120FN,333.16;m/z測定値,334.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.70−7.68(m,2H),7.36−7.17(m,7H),4.70−4.60(m,1H),4.45−4.35(m,1H),4.25(s,2H),3.76(br s,1H),3.11−3.01(m,4H).
【0279】
【化90】

【実施例83】
【0280】
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0281】
【化91】

【実施例84】
【0282】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1720FN,285.16;m/z測定値,286.3[M+H]H NMR(MeOH−d):7.74−7.71(m,2H),7.32−7.29(m,2H),4.72−4.62(m,1H),4.49−4.37(m,1H),3.79(br s,1H),3.43−3.32(m,2H),3.25−3.19(m,1H),3.13(s,3H),3.09−2.99(m,1H),1.35(d,J=6.6,6H).
【0283】
【化92】

【実施例85】
【0284】
2−イソプロピル−7−メチル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
【0285】
【化93】

【実施例86】
【0286】
7−ベンジル−2−イソプロピル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
【0287】
段階A.4−(7−ベンジル−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−チオフェン−2−カルボアルデヒド
表題の化合物の調製を実施例1の段階A−Cに記述した如く実施した。
【0288】
段階B.7−ベンジル−2−イソプロピル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン
段階A(0.230g)で得た生成物をエチレングリコールに入れることで生じさせた溶液に水加ヒドラジン(0.1mL)を加えた。その混合物を200℃に1時間加熱した後、KOH(0.150g)を加えて、加熱を6時間継続した。その混合物を室温に冷却した後、水で希釈し、そしてEtOで抽出した。その有機抽出液を一緒にして乾燥させた後、濃縮することで淡黄色の固体を0.210g得た。SiO使用クロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)で表題の化合物を0.146g得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2225S,363.18;測定値m/z 364.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.85−7.84(m,1H),7.65−7.63(m,2H),7.56−7.55(m,3H),7.37−7.36(m,1H),4.60(br s,2H),4.44(br s,2H),3.46−3.32(m,2H),3.22−3.17(m,1H),2.55(s,3H),1.34(d,J=7.2,6H).
【0289】
【化94】

【実施例87】
【0290】
7−ベンジル−2−イソプロピル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
表題の化合物の調製を実施例86に記述した方法に従って実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2123S,349.16;m/z測定値,350.4[M+H]H NMR(MeOH−d):8.29−8.28(m,1H),7.72−7.69(m,4H),7.56−7.55(m,3H),4.65(s,2H),4.59(br s,2H),3.89(br s,1H),3.57−3.32(m,4H),1.40(d,J=6.6,6H).
【0291】
【化95】

【実施例88】
【0292】
2−イソプロピル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
7−ベンジル−2−イソプロピル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩(0.133g)を1,2−ジクロロエタン(7mL)に入れることで生じさせた溶液をクロロ蟻酸1−クロロエチル(0.105mL)で処理した。その混合物を95℃に16時間加熱し、濃縮し、MeOHに溶解させた後、50℃に更に2時間加熱した。その混合物を濃縮した後、SiO使用クロマトグラフィー(MeOH中2MのNH/CHCl)にかけた。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1519S,273.13;m/z測定値,274.3[M+H]H NMR(MeOH−d):7.81−7.80(m,1H),7.36−7.35(m,1H),4.42(s,2H),3.55(t,J=6.0,2H),3.25(t,J=6.0,2H),3.19(m,1H),2.55(s,3H),1.35(d,J=7.2,6H).
【0293】
【化96】

【実施例89】
【0294】
2−イソプロピル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
表題の化合物の調製を実施例88に記述した方法に従って実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1417S,259.11;m/z測定値,260.3[M+H]H NMR(MeOH−d):8.16−8.15(m,1H),7.70−7.65(m,2H),4.49(s,2H),3.57(t,J=6.0,2H),3.31−3.23(m,3H),1.39(d,J=7.2,6H).
以下の実施例90−91の調製を実施例58に記述した方法と同様な方法を用いて実施した。
【0295】
【化97】

【実施例90】
【0296】
2−イソプロピル−7−メチル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1621S,287.15;m/z測定値,288.3[M+H]H NMR(MeOH−d):7.79(s,1H),7.36(s,1H),4.65−4.54(m,1H),4.45−4.35(m,1H),3.83(br s,1H),3.41(br s,1H),3.27(br s,1H),3.20−3.13(m,4H),2.55(s,3H),1.34(d,J=7.2,6H).
【0297】
【化98】

【実施例91】
【0298】
2−イソプロピル−7−メチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1519S,273.13;m/z測定値,274.3[M+H]H NMR(MeOH−d):8.27(t,J=1.8,1H),7.71(d,J=1.8,2H),4.82−4.71(m,1H),4.63−4.49(m,1H),3.95−3.81(m,1H),3.57−3.41(m,1H),3.34−3.32(m,1H),3.16(s,3H),1.41(d,J=6.6,6H).
以下の実施例92−99に示す化合物の調製を1−ベンジル−5−メチル−4−オキソ−ピペリジン−3−カルボン酸エチルエステルを1−ベンジル−3−オキソ−ピペリジン−4−カルボン酸エチルエステル塩酸塩の代わりに用いて実施例70に記述した方法と同
様な方法を用いて実施した。
【0299】
【化99】

【実施例92】
【0300】
6−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0301】
【化100】

【実施例93】
【0302】
6−ベンジル−4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0303】
【化101】

【実施例94】
【0304】
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0305】
【化102】

【実施例95】
【0306】
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0307】
【化103】

【実施例96】
【0308】
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン.
【0309】
【化104】

【実施例97】
【0310】
6−ベンジル−4−(4−クロロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0311】
【化105】

【実施例98】
【0312】
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0313】
【化106】

【実施例99】
【0314】
6−ベンジル−4−(4’−クロロ−ビフェニル4−イル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
以下の実施例100−105に示す化合物の調製を実施例76に記述した方法と同様な方法を用いて実施した。
【0315】
【化107】

【実施例100】
【0316】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1720FN,285.16;m/z測定値,286.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.69−7.66(m,2H),7.34−7.30(m,2H),4.56−4.53(m,1H),4.32−4.29(m,1H),3.81−3.78(m,1H),3.45−3.38(m,1H),3.36−3.30(m,1H),3.26−3.24(m,1H),1.55(d,J=7.2,3H),1.37(d,J=6.6,6H).
【0317】
【化108】

【実施例101】
【0318】
4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1719ClFN,319.13;m/z測定値,320.3[M+H]H NMR(MeOH−d):7.79−7.77(m,1H),7.60−7.58(m,1H),7.46−7.44(m,1H),4.56−4.54(m,1H),4.32−4.29(m,1H),3.80−3.77(m,1H),3.40−3.32(m,2H),3.26−3.20(m,1H),1.54(d,J=7.2,3H),1.36(d,J=7.2,6H).
【0319】
【化109】

【実施例102】
【0320】
2−イソプロピル−8−メチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1823,281.19;m/z測定値,282.4[M+H]H NMR(MeOH−d4):7.57−7.56(m,2H),7.45−7.44(m,2H),4.59−4.56(m,1H),4.35−4.33(m,1H),3.83−3.80(m,1H),3.52−3.49(m,1H),3.40−3.30(m,2H),2.46(s,3H),1.58(d,J=7.2,3H),1.41(d,J=6.6,6H).
【0321】
【化110】

【実施例103】
【0322】
2−イソプロピル−8−メチル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド
[4,3−d]ピリミジン
【0323】
【化111】

【実施例104】
【0324】
2−イソプロピル−8−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0325】
【化112】

【実施例105】
【0326】
2−イソプロピル−8−メチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0327】
【化113】

【実施例106】
【0328】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩
【0329】
段階A.6−ベンジル−2−イソプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−4−オール
1−ベンジル−4−オキソ−ピロリジン−3−カルボン酸エチルエステル塩酸塩(米国特許第3,312,716号;0.568g,2.30ミリモル)をt−BuOHに入れることで生じさせた溶液にイソブチルアミジン塩酸塩(0.282g,2.30ミリモル)およびKOtBu(0.516g,4.6ミリモル)を加えた。その反応物を100℃に6時間加熱した後、室温に冷却し、濃縮し、水で希釈した後、EtOで洗浄した。その有機層を廃棄した。その水層をpH 7に調整した後、EtOで抽出した。次に、その有機層を乾燥させた後、濃縮することで表題の化合物を黄色の固体として0.145g(23%)得て、それをさらなる精製無しに用いた。
【0330】
段階BおよびC.
表題の化合物の調製を実施例1の段階BおよびCに記述した方法に従って実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2222FN,347.18;m/z測定値,348.3[M+H]H NMR(MeOH−d):7.99−7.96(m,2H),7.61−7.60(m,2H),7.53−7.51(m,3H),7.34−7.32(m,2H),5.09(br s,2H),4.71(br s,4H),3.31−3.25(m,1H),1.38(d,J=7.2,6H).
【0331】
【化114】

【実施例107】
【0332】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7−ピロリジン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン
【0333】
段階A.4−エトキシ−2−オキソ−シクロヘキソ−3−エンカルボン酸エチルエステル
LDA(192ミリモル)をTHF(200mL)に入れることで生じさせた−78℃の溶液に3−エトキシ−シクロヘキソ−2−エノン(23mL)を滴下した。撹拌を−78℃で1時間実施した後、シアノ蟻酸エチル(16mL)を加えた。その混合物を−78℃で4時間撹拌した後、室温に温めて1時間撹拌した。その混合物を濃縮し、NHCl水溶液(300mL)で希釈した後、水の中に注ぎ込んだ。その結果として生じた固体を吸引濾過で集め、ヘキサンに続いて水で洗浄した後、乾燥させ、そして濃縮することで褐色の固体を17.1g得た。TLC(SiO,33%EtOAc/ヘキサン):R=0.43.
【0334】
段階B.7−オキソ−1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸エチルエステル
段階Aの生成物(反応を繰り返すことで得た25.4g)をトルエン(500mL)に入れることで生じさせた溶液にエチレングリコール(8.5mL)およびp−TsOH(1.9g)を加えた。その混合物をDean−Starkトラップ付きフラスコに入れて還流に4時間加熱した。次に、その混合物を冷却した後、濃縮した。SiO使用クロマトグラフィー(0から15%EtOAc/ヘキサン)で所望生成物を7.76g得た。TLC(SiO,25%EtOAc/ヘキサン):R=0.42.
【0335】
段階C.2−イソプロピル−7−(2−[1,3]ジオキソラン)−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−4−オール
表題の化合物の調製を実施例1の段階Aに記述した方法に従って実施した。 MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1318,250.13;m/z測定値,251.3[M+H]
【0336】
段階D.トリフルオロメタンスルホン酸2−イソプロピル−7−(2−[1,3]ジオキ
ソラン)−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−4−イルエステル
表題の化合物の調製を実施例1の段階Bに記述した方法に従って実施した。TLC(SiO,25%EtOAc/ヘキサン):R=0.46.MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1417S,382.08;m/z測定値,383.2[M+H]
【0337】
段階E.4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7−(2−[1,3]ジオキソラン)−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン
表題の化合物の調製を実施例1の段階Cに記述した方法に従って実施した。TLC(SiO,25%EtOAc/ヘキサン):R=0.40.MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1921FN,328.16;m/z測定値,329.3[M+H]
【0338】
段階F.4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,8−ジヒドロ−6H−キナゾリン−7−オン
段階Eの生成物(1.15g)をTHF(70mL)に入れることで生じさせた溶液に1 M HCl(6mL)を加えた。その混合物を60℃に10時間加熱し、室温に冷却した後、350mLの水の中に注ぎ込んだ。その水性混合物を1MのNaOHで塩基性にしてpH 〜9 にした後、CHClで抽出した。その有機層を乾燥させた後、濃縮することで所望化合物を0.98g得て、これをさらなる精製無しに次の段階で用いた。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1717FNO,284.13;m/z測定値,285.3[M+H]
【0339】
段階G.4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7−ピロリジン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン
段階Fの生成物(0.128g)をMeOH(4mL)に入れることで生じさせた溶液にブロモクレゾールグリーン(0.003g),ピロリジン(0.06mL)およびNaBHCN(0.20g)を加えた。この混合物にMeOH中1MのHClを色が不変的に黄色に変わることを観察するまで加えた。30分後の混合物に1 MのNaOHを用いた反応消滅を受けさせた後、それを水(50mL)の中に注ぎ込んだ。その混合物をCHClで抽出し、乾燥させた後、濃縮した。SiO使用クロマトグラフィー(MeOH中2MのNHを0から5%/CHCl)で所望化合物を0.015g得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2126FN,339.21;m/z測定値,340.4[M+H]H NMR(CDCl):7.59−7.54(m,2H),7.18−7.13(m,2H),3.76−3.68(m,1H),3.50−3.44(m,1H),3.41−3.35(m,1H),3.28−3.14(m,2H),3.0−2.93(m,1H),2.88−2.70(m,4H),2.36−2.23(m,3H),2.19−2.09(m,1H),1.98−1.87(m,2H).
【0340】
【化115】

【実施例108】
【0341】
[4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−7−イル]−メチル−アミン塩酸塩
表題の化合物の調製を実施例107に記述した方法に従って実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1822FN,299.18;m/z測定値,300.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.80−7.72(m,2H),7.37−7.30(m,2H),3.81−3.71(m,1H),3.65−3.56(m,1H),3.35−3.26(m,1H),3.22−3.14(m,1H),3.11−3.00(m,1H),2.99−2.91(m,1H),2.85(s,3H),2.42−2.33(m,1H),1.92−1.82(m,1H),1.43−1.38(m,6H).
【0342】
【化116】

【実施例109】
【0343】
[4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミン塩酸塩
表題の化合物の調製を1,4−ジオキサ−スピロ[4.5]デカン−8−オンを用いて実施例107に記述した方法に従って実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1822FN,299.18;m/z測定値,300.4[M+H]H NMR(MeOH−d):7.87−7.82(m,2H),7.40−7.35(m,2H),3.59−3.52(m,1H),3.41−3.24(m,4H),3.20−3.13(m,1H),2.76(s,3H),2.54−2.47(m,1H),2.21−2.11(m,1H),1.45(d,J=6.9,3H),1.44(d,J=6.9,3H).
【0344】
【化117】

【実施例110】
【0345】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−7−オール
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,8−ジヒドロ−6H−キナゾリン−7−オン(0.126g)をEtOH(3mL)に入れることで生じさせた溶液にNaBH(0.053g)を加えた。16時間後の混合物を1MのNaOH(5mL)および水(10mL)で処理した。その混合物を30分間撹拌した後、CHClで抽出した。その有機層を乾燥させた後、濃縮した。SiO使用クロマトグラフィー(10から35%EtOAc/ヘキサン)で表題の化合物を0.98g得た。TLC(SiO,50%EtOAc/ヘキサン):R=0.18.MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1719FNO,286.15;m/z測定値,287.3[M+H]
【0346】
【化118】

【実施例111】
【0347】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,8−ジヒドロ−6H−キナゾリン−7−オンに水添を10%Pd/Cを用いてピロリジンの存在下で受けさせることで表題の化合物を主要でない生成物として得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1719FN,270.15;m/z測定値,271.3[M+H]H NMR(CDCl):7.59−7.55(m,2H),7.16−7.12(m,2H),3.21−3.13(m,1H),2.95−2.91(m,2H),2.71−2.67(m,2H),1.95−1.89(m,2H),1.77−1.72(m,2H),1.35(d,J=6.9,6H).
【0348】
【化119】

【実施例112】
【0349】
(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イルメチル)−ジメチル−アミン
【0350】
段階A.2−ベンジル−4−(テトラヒドロ−ピラン−2−イルオキシメチル)−6−p−トリル−ピリミジン
Pd(PPhCl(0.285g,0.41ミリモル)とCuIをTHF(50mL)(0.148g,0.777ミリモル)に入れることで生じさせた溶液にEtN(1.5mL,11.0ミリモル),p−トルオイルクロライド(1.3mL,10.0ミリモル)およびテトラヒドロ−2−(2−プロピニルオキシ)−2H−ピラン(1.4mL,10.0ミリモル)を加えた。撹拌を2.5時間実施した後、2−フェニルアセトアミジン塩酸塩(2.0g,11.7ミリモル)をTHF/MeOH(1:1,10mL)に入れることで生じさせた溶液の添加に続いて追加的MeOH(5mL)およびNaCO(3.2g,30.0ミリモル)を加えた。その反応混合物を還流に15時間加熱し、室温に冷却し、EtOで希釈した後、ケイソウ土の小さな詰め物に通して濾過した。その濾液に濃縮を受けさせた後、SiOクロマトグラフィー(10−45%EtOAc/ヘキサン)による精製で表題の化合物を2.0g(53%)得た。H NMR(CDCl):8.02−8.00(m,2H),7.68(s,1H),7.46−7.44(m,2H),7.30−7.27(m,4H),7.21−7.19(m,1H),4.87(d,J=14.7,1H),4.77(t,J=3.5,1H),4.62(d,J=15.1,1H),4.31(s,2H),3.91−3.86(m,1H),3.57−3.52(m,1H),2.41(s,3H),1.96−1.87(m,1H),1.84−1.72(m,2H),1.66−1.55(m,3H).
【0351】
段階B.(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イル)−メタノール
段階Aで得た生成物(2.0g,5.3g)をMeOH(30mL)に入れることで生じさせた溶液にp−TsOH・HOを加えた。18時間後の反応物を飽和NaHCO
水溶液で希釈した後、EtOAcで抽出した(2X)。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮することで表題の化合物を1.53g(99%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1918O,290.14;m/z測定値,291.4[M+H]H NMR(CDCl):8.00−7.98(m,2H),7.45−7.43(m,3H),7.32−7.28(m,4H),7.23−7.20(m,1H),4.74(d,J=4.8,2H),4.33(s,2H),3.62(t,J=5.1,1H),2.42(s,3H).
【0352】
段階C.(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イルメチル)−ジメチル−アミン
段階Bで得た生成物(0.102g,0.35ミリモル)をCHCl(2mL)に入れることで生じさせた溶液にDess−Martinペリオジナン(0.228,0.53ミリモル)を加えた。30分後の混合物を飽和NaHCO水溶液で希釈した後、CHClで抽出した(2X)。その有機層を一緒にして乾燥させ、濃縮した後、SiOの小さな詰め物に通して濾過した(ヘキサン中25%のEtOAc)。その濾液に濃縮を受けさせることで2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−カルボアルデヒド(0.55g,54%)を得た。このアルデヒドをCHCl(3mL)に入れることで生じさせた溶液にジメチルアミン(THF中2M;0.15mL,0.30ミリモル)およびNaBH(OAc)(0.058mg,0.27ミリモル)を加えた。15時間後の反応物をCHClで希釈した後、1NのNaOHで洗浄した。その水層にCHClを用いた抽出を受けさせた(1X)。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(MeOH中2MのNHを1−7%/CHCl)で精製することで表題の化合物を0.050g(79%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2123,317.19;m/z測定値,318.4[M+H]H NMR(CDCl):8.02(d,J=8.2,2H),7.66(s,1H),7.22(d,J=7.5,2H),7.31−7.26(m,4H),7.22−7.18(m,1H),4.33(s,2H),3.58(s,2H),2.41(s,3H),2.32(s,6H).
実施例113−114に示す化合物の調製を置換基を適切に変えて実施例112に記述した方法と同様な方法を用いて実施した。
【0353】
【化120】

【実施例113】
【0354】
2−ベンジル−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−6−p−トリル−ピ
リミジン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2428,372.23;m/z測定値,373.5[M+H]H NMR(CDCl):8.02−7.99(m,2H),7.66(s,1H),7.46−7.44(m,2H),7.31−7.27(m,4H),7.22−7.18(m,1H),4.32(s,2H),3.66(s,2H),2.58−2.50(m,8H),2.42(s,3H),2.32(s,3H).
【0355】
【化121】

【実施例114】
【0356】
[6−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−ピリミジン−4−イルメチル]−メチル−アミン
プロポ−2−イニル−カルバミン酸t−ブチルエステルに変換を実施例112の段階Aに記述した方法を用いて受けさせることで[6−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−ピリミジン−4−イルメチル]−メチル−カルバミン酸t−ブチルエステルを生じさせた。このエステルに脱保護を実施例1の段階Dに記述した方法に従って受けさせることで表題の化合物を得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1518FN,259.15;m/z測定値,260.3[M+H]H NMR(DMSO−d):9.45(s,2H);8.31−8.28(m,2H),8.10(s,1H),7.45−7.41(m,2H),4.35(t,J=6.0,2H),3.26−3.18(m,1H),2.69(t,J=5.4,3H),1.37(d,J=6.9,6H).
【0357】
【化122】

【実施例115】
【0358】
2−(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イル)−エチルアミン
【0359】
段階AおよびB.2−(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イル)−エタノール
表題の化合物の調製を2−(3−ブチニルオキシ)テトラヒドロ−2H−ピランを用いて実施例112の段階AおよびBに記述した方法で実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2020O,304.16;m/z測定値,305.4[M+H]H NMR(CDCl):7.98(d,J=8.2,2H),7.42−7.42(m,2H),7.34−7.29(m,4H),7.25−7.22(m,1H),4.31(s,2H),3.98(t,J=5.3,2H),2.97(t,
J=5.3,2H),2.42(s,3H).
【0360】
段階C.4−(2−アジド−エチル)−2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン
段階Bの生成物(0.150g,0.493ミリモル)をTHF(2.5mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にMsCl(0.042mL,0.54ミリモル)に続いてEtN(0.76mL,0.54ミリモル)を加えた。1時間後にEtOAcを加え、その混合物を食塩水で洗浄し、乾燥させた後、濃縮することでメタンスルホン酸2−(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イル)−エチルエステル(0.185g)を得た。このメシレート(0.120g,0.32ミリモル)をDMF(1mL)に入れることで生じさせた溶液にアジ化ナトリウム(0.105g,1.6ミリモル)を加えた。そのフラスコを40℃に10時間加熱した後、室温に冷却し、水を用いた希釈を実施した後、EtOAcを用いた抽出を実施した(3X)。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(5−15%EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を0.080g(76%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2019,329.16;m/z測定値,330.4[M+H]H NMR(CDCl):7.98(d,J=8.2,2H),7.46−7.43(m,2H),7.38(s,1H),7.32−7.28(m,4H),7.23−7.19(m,2H),4.31(s,2H),3.76(t,J=6.8,2H),3.02(t,J=6.8,2H),2.42(s,3H).
【0361】
段階D
段階Cの生成物(0.066g,0.2ミリモル)をTHF(2mL)に入れることで生じさせた溶液にPPh(0.059g,2.2ミリモル)を加えた。18時間後に水(0.10mL)を加えた後、その混合物を48時間撹拌した。その混合物を水で希釈した後、CHClで抽出した(2X)。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(5−15%EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を0.060g(99%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2021,303.17;m/z測定値,304.4[M+H]H NMR(CDCl):7.98−7.96(m,2H),7.45−7.44(m,2H),7.36(s,1H),7.32−7.28(m,4H),7.23−7.19(m,1H),4.31(s,2H),3.13(t,J=6.5,2H),2.91(t,J=6.5,2H),2.42(s,3H).
【0362】
【化123】

【実施例116】
【0363】
[2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−p−トリル−ピリミジン−5−イルメチル]−ジメチル−アミン
【0364】
段階A.2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−p−トリル−ピリミジン−5−カルボン
酸エチルエステル
3−ジメチルアミノ−2−(4−メチル−ベンゾイル)−アクリル酸エチルエステル(Tetrahedron,2002,58,8581−8589;0.567g,2.15ミリモル)をEtOH(10mL)に入れることで生じさせた溶液に2−(4−フルオロ−フェニル)−アセトアミジン塩酸塩(0.405g,2.15ミリモル)およびEtN(0.90mL,6.5ミリモル)を加えた。その混合物を還流に18時間加熱した後、水で希釈して、EtOAcで抽出した(2X)。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(5−20%EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を0.560g(74%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2119FN,350.14;m/z測定値,351.4[M+H]H NMR(CDCl):8.97(s,1H),7.51(d,J=8.2,2H),7.38−7.35(m,2H),7.27−7.26(m,2H),7.01−6.97(m,2H),4.32(s,2H),4.23(q,J=7.1,2H),2.42(s,3H),1.16(t,J=7.1,3H).
【0365】
段階B.[2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−p−トリル−ピリミジン−5−イル]−メタノール
段階Aで得た生成物(0.606g,1.73ミリモル)をTHF(8mL)に入れることで生じさせた0℃の溶液にDIBAL−H(トルエン中1.5M;2.5mL,3.8ミリモル)を加えた。その混合物を室温に温めて18時間撹拌した。その混合物を20%の酒石酸ナトリウムカリウム水溶液で希釈した後、EtOAcで抽出した(2X)。その有機層を一緒にして乾燥させた後、濃縮した。その結果として得た残留物をSiOクロマトグラフィー(40−60%EtOAc/ヘキサン)で精製することで表題の化合物を0.330g(62%)得た。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1917FNO,308.13;m/z測定値,309.4[M+H]H NMR(CDCl):8.77(s,1H),7.58(d,J=8.0,2H),7.38−7.35(m,2H),7.29(d,J=7.9,2H),6.99−6.96(m,2H),4.70(s,2H),4.29(s,2H),2.42(s,3H).
【0366】
段階C
表題の化合物の調製を実施例112の段階Cに記述した方法を用いて実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C2122FN,335.18;m/z測定値,336.4[M+H]H NMR(CDCl):8.67(s,1H),7.69(d,J=8.1,2H),7.40−7.36(m,2H),7.29(d,J=7.9,2H),7.01−6.96(m,2H),4.29(s,2H),3.36(s,2H),2.42(s,3H),2.22(s,6H).
【0367】
【化124】

【実施例117】
【0368】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリ
ド[4,3−d]ピリミジン
表題の化合物の調製をこの上に示した実施例に記述した如く実施した。MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1916FN,305.35;m/z測定値,306.4[M+H]H NMR(CDCl):8.48−8.46(m,2H),7.66(dd,J=5.4,8.7,2H),7.49−7.45(m,3H),7.21−7.17,(m,J=8.7,2H),4.06(s,2H),3.31(t,J=6.1,2H),3.08(t,J=6.1,2H).
以下の実施例118−163の調製はこの上に示した実施例に記述した方法に従って実施可能である。
【0369】
【化125】

【実施例118】
【0370】
2−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0371】
【化126】

【実施例119】
【0372】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0373】
【化127】

【実施例120】
【0374】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−5,6
,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0375】
【化128】

【実施例121】
【0376】
2−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0377】
【化129】

【実施例122】
【0378】
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−イソプロピル−4,6,12−トリアザ−トリシクロ[7.2.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン
【0379】
【化130】

【実施例123】
【0380】
7−(4−フルオロ−フェニル)−5−イソプロピル−4,6,13−トリアザ−トリシクロ[8.2.1.03,8]トリデカ−3,5,7−トリエン
【0381】
【化131】

【実施例124】
【0382】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0383】
【化132】

【実施例125】
【0384】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0385】
【化133】

【実施例126】
【0386】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(2−メトキシ−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0387】
【化134】

【実施例127】
【0388】
2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−プロパン−2−オール
【0389】
【化135】

【実施例128】
【0390】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0391】
【化136】

【実施例129】
【0392】
2−シクロペント−3−エニル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0393】
【化137】

【実施例130】
【0394】
3−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−シクロヘキサノール
【0395】
【化138】

【実施例131】
【0396】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−ピペリジン−4−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0397】
【化139】

【実施例132】
【0398】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0399】
【化140】

【実施例133】
【0400】
[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−フェニル−メタノール
【0401】
【化141】

【実施例134】
【0402】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(フルオロ−フェニル−メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0403】
【化142】

【実施例135】
【0404】
2−(ジフルオロフェニル−メチル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0405】
【化143】

【実施例136】
【0406】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0407】
【化144】

【実施例137】
【0408】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0409】
【化145】

【実施例138】
【0410】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0411】
【化146】

【実施例139】
【0412】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−o−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0413】
【化147】

【実施例140】
【0414】
3−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−ベンゾニトリル
【0415】
【化148】

【実施例141】
【0416】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0417】
【化149】

【実施例142】
【0418】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(1−メチル−シクロプロピル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0419】
【化150】

【実施例143】
【0420】
2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−2−メチル−プロピオン酸
【0421】
【化151】

【実施例144】
【0422】
2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−プロピオン酸
【0423】
【化152】

【実施例145】
【0424】
2−(4−フルオロ−シクロヘキシル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0425】
【化153】

【実施例146】
【0426】
2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0427】
【化154】

【実施例147】
【0428】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−フェネチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0429】
【化155】

【実施例148】
【0430】
4−フラン−2−イル−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0431】
【化156】

【実施例149】
【0432】
2−イソプロピル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0433】
【化157】

【実施例150】
【0434】
4−フラン−3−イル−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4
,3−d]ピリミジン
【0435】
【化158】

【実施例151】
【0436】
4−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0437】
【化159】

【実施例152】
【0438】
2−イソプロピル−4−オキサゾール−2−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0439】
【化160】

【実施例153】
【0440】
4−(4,5−ジメチル−オキサゾール−2−イル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0441】
【化161】

【実施例154】
【0442】
2−イソプロピル−4−チアゾール−2−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0443】
【化162】

【実施例155】
【0444】
2−イソプロピル−4−(3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0445】
【化163】

【実施例156】
【0446】
2−イソプロピル−4−(2H−ピラゾール−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0447】
【化164】

【実施例157】
【0448】
2−イソプロピル−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0449】
【化165】

【実施例158】
【0450】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2,6−ジイソプロピル5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0451】
【化166】

【実施例159】
【0452】
6−エチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0453】
【化167】

【実施例160】
【0454】
6−シクロプロピル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0455】
【化168】

【実施例161】
【0456】
6−シクロブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0457】
【化169】

【実施例162】
【0458】
6−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【0459】
【化170】

【実施例163】
【0460】
6−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
【実施例164】
【0461】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジンの代替調製
【0462】
段階A.1−(3,4,5,6,3’,6’−ヘキサヒドロ−2H,2’H−[1,4’]ビピリジニル−1’−イル)−エタノン
Dean−Starkトラップおよび還流冷却器を取り付けておいたフラスコに1−アセチル−ピペリジン−4−オン(100g,0.71モル)およびトルエン(1L)を仕込んだ。ピペリジン(63.4g,0.75モル)およびp−トルエンスルホン酸一水化物(0.27g,1.4ミリモル,0.2モル%)を加えた後、その結果として得た溶液を還流に8時間加熱した。その混合物を室温に冷却した後、濃縮することで粗生成物を得て、それを次の反応で直接用いた。
【0463】
段階B.1−[5’−(4−フルオロ−ベンゾイル)−3,4,5,6,3’,6’−ヘキサヒドロ−2H,2’H−[1,4’]ビピリジニル−1’−イル]−エタノン
粗1−(3,4,5,6,3’,6’−ヘキサヒドロ−2H,2’H−[1,4’]ビピリジニル−1’−イル)−エタノンをCHCl(1.5L)に入れることで生じさせた溶液をEtN(108mL,0.78モル)で処理した後、0℃になるまで冷却し
た。4−フルオロベンゾイルクロライド(107g,0.68モル)をCHCl(150mL)に入れることで生じさせた溶液を1時間かけて加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌した後、濃縮することで粗材料を得て、それを次の反応で直接用いた。HPLC:R=7.52分.MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1923FN,330.17;m/z測定値,331.0[M+H]
【0464】
段階C.1−[4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−6−イル]−エタノン
粗1−[5’−(4−フルオロ−ベンゾイル)−3,4,5,6,3’,6’−ヘキサヒドロ−2H,2’H−[1,4’]ビピリジニル−1’−イル]−エタノンをt−アミルアルコール(1.5L)に入れることで生じさせた溶液をEtN(108mL,0.78モル)および2−メチルプロパンイミドアミド塩酸塩(82.6g,0.67モル)で処理した。その反応混合物を還流に16時間加熱した後、室温に冷却した。その混合物に濃縮を受けさせ、その残留物を水(2L)で希釈した後、EtOAcで抽出した(2x)。その有機層を一緒にして乾燥(MgSO)させた後、濃縮することで粗表題化合物を得て、それをさらなる精製無しに次の反応で用いた。HPLC:R=8.11min.MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1820FNO,313.16;m/z測定値,314.0[M+H]H NMR(CDCl;回転異性体の混合物):7.60−7.50(m,2H),7.24−7.12(m,2H),4.71(s,1.4H),4.56(s,0.6H),3.93(t,J=6.2,0.6H),3.80(t,J=6.2,1.4H),3.18(九重線,J=6.8,1H),3.07(t,J=6.2,1.4H),3.02(t,J=6.2,0.6H),2.15(s,2.1H),2.00(s,0.9H),1.34(d,J=6.8,6H).
【0465】
段階D.粗1−[4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7,8−ジヒドロ−5H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−6−イル]−エタノンを10%のHCl水溶液(800mL)に入れることで生じさせた混合物を還流に2時間加熱した後、室温に冷却した。その水溶液をEtOAc(400mL)で洗浄した後、NaOHペレット(〜120g)で塩基にすることでpH>12にした。その塩基性溶液にCHClを用いた抽出を受けさせた(2x500mL)。その有機層を一緒にして1 N NaOH(400mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)させた後、濃縮することで粗生成物(100g)を得て、それをさらなる精製無しに次の反応で用いた。HPLC:RT=6.89分.MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1618FN,271.15;m/z測定値,271.9[M+H]
【実施例165】
【0466】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジンのクエン酸塩
粗4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン(実施例164)をEtOH(1L)に入れることで生じさせた溶液をクエン酸(71g,0.37モル)で処理した。その溶液を50℃に温めると均一な溶液になり、次にそれを室温に冷却して16時間撹拌した。その混合物をEtO(750mL)で希釈した後、1時間撹拌した。沈澱してきた白色固体を濾過で集めた後、冷EtOH(約100mL)で洗浄した。その白色固体を真空オーブンに入れて55℃で乾燥させることでオフホワイトの固体を得た(157.3g,50%の全体収率)。HPLC:RT=6.86分.MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1618FN,271.15;m/z測定値,271.9[M+H]H NMR(DO):7.49−7.43(m,2H),7.27−7.19(m,2H),4.28(s,2H),3.60(t,J=6.5,2H),3.20(t,J=6.5,2H),3.11(九重線,J=6.9,1H),2.77(d,J=15.4,2H),2.65(d,J=15.4,2H),1.23(d,J=6.9,6H).13C NMR(DO):176.59,172.69,171.99,162.59(d,JC−F=11.6),160.67,159.41,129.42,128.53(d,JC−F=8.8),115.91,113.89(d,JC−F=22.4),71.78,41,61,40.10,38.77,34.78,25.33,18.64.
実施例166−167に示す化合物の調製をこの上に示した実施例に記述した方法と類似した方法を用いて実施した。
【0467】
【化171】

【実施例166】
【0468】
{2−[2−t−ブチル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−エチル}−メチル−アミン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1722FN,287.18;m/z測定値,288.7[M+H]
【0469】
【化172】

【実施例167】
【0470】
{2−[2−t−ブチル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−エチル}−ジメチル−アミン
MS(ESI):下記として計算した正確な質量C1824FN,301.20;m/z測定値,302.7[M+H]
【0471】
検定方法
インビトロ薬理学
DMSOを用いて薬剤原液(10mM)を調製した(DMSOの最終的検定濃度が0.4%を超えないように)。検定用緩衝液を用いて薬剤の希釈液を調製した。
【0472】
シグモイド抑制曲線を作成して、非線形回帰分析(GraphPad Prism)で適合させた。K値の計算をChengおよびPrussoff式(Biochem.Pharmacol.1973,22,3099−3108),IC50/(1+[S]/K)[式中、下記の値を用いた:5−HT([S]=1nM;K=0.42);5−HT2A([S]=1nM;K=0.4nM);5−HT2B([S]=4nM;K=3.5nM);5−HT2C([S]=3nM;K=3nM);5−HT([S]=1.7nM;K=1.7nM)]に従って実施した。
【0473】
検定1−4で試験を受けさせた化合物に関して得たデータを以下の表1に示す。
1.5−HT受容体結合部位への親和性
本発明に記述する化合物が5−HT受容体結合部位に対して示す親和性を単一競合放射性リガンド結合検定で評価した。ラット5−HT7a受容体(GB:NM022938)による安定なトランスフェクションを受けさせておいたHEK−293細胞から調製した膜を用いてこの検定を実施した。細胞を培養皿から削り取り、50mMのトリス−HCl(pH7.5)に入れて懸濁させた後、遠心分離(1000rpmで5分間)にかけることで細胞を集めた。その細胞沈澱物を50mMのトリス−HCl(pH7.5)、5mMのEDTAに入れて均一にした(Polytron、15秒、設定5)。遠心分離(15,000rpmで25分間)後に膜(135μgの蛋白質/mL)を同じ緩衝液に入れて再懸濁させた後、1nMの[H]5−CTと一緒に存在させる試験化合物の濃度を高くしながら室温で60分間インキュベートした。10μMの5−HT存在下で非特異的結合を限定した。細胞収穫装置(Packard)を用いた迅速濾過でインキュベーションを終結させた。TopCount−NXT(Packard)を用いて放射能の計数を実施した。実験を三重複して実施した。
【0474】
2.5−HT2A受容体結合部位への親和性
本化合物がラット5−HT2A受容体に対して示す親和性を[H]ケタンセリンを放射性リガンドとして用いた競合放射性リガンド結合検定で評価した。ラットの大脳皮質から得た膜を用いて検定を実施した(Schotte,A.他,Psychopharmacology(1996)124:57−73)。脳組織(ラット大脳皮質)を湿った状態の組織の重量に対して20倍の体積のトリス−HCl緩衝液(50mM、pH7.4)に入れて均一にした。全膜画分を遠心分離で集めた後、次の遠心分離(4℃において25,000gで25分間)にかけることで洗浄した。膜を[H]ケタンセリンを1nM入れておいたトリス−HCl緩衝液(50mM、pH7.4)に入れて再懸濁させた。10μMのリスペリドンの存在下で非特異的結合を推定した。前以て0.1%のポリエチレンイミンの中に浸漬しておいたWhatman GF/Bフィルターを用いた迅速濾過を行うことでインキュベーションを終結させそして氷で冷却しておいた1mLのトリス−HCl緩衝液(pH7.4)を用いた洗浄段階を1回実施した。
【0475】
3.5HT受容体結合部位への親和性
ヒト組換え型5−HT2A(GB:X57830),5−HT2B(GB:Z36748)および5−HT2C(GB:M81778)受容体を用いて受容体結合を実施した。本化合物が異なる3種類のヒト5−HT受容体サブタイプに対して示す親和性を[H]ケタンセリン(h5−HT2A)または[H]メスレルギン(h5−HT2Bおよびh5−HT2C)を用いた競合放射性リガンド結合検定で評価した。h5−HT2Aによる安定なトランスフェクションを受けさせておいたNIH3T3またはh5−HT2Bおよびh5−HT2Cによる安定なトランスフェクションを受けさせておいたCHOから調製した膜を用いて検定を実施した。
【0476】
4.5−HT受容体結合部位への親和性
ヒト組換え型5−HT(GB:BC0794995)受容体を用いて受容体結合を実施した。本化合物がヒト5−HT受容体に対して示す親和性を[H]LSDを用いた競合放射性リガンド結合検定で評価した。h5−HTによる安定なトランスフェクションを受けさせておいたHEK−293から調製した膜を用いて検定を実施した。非特異的結合を1μMのクロザピンの存在下で推定した。
【0477】
【表9】

【0478】
【表10】

【0479】
【表11】

【0480】
5.5−HT受容体に関するインビトロ機能的検定(細胞内カルシウム)
本化合物がいろいろな5−HT受容体サブタイプに対して示すインビトロ機能的特性を以前に記述(Porter,R.H.他、Br.J.Pharmacol.1999,
128,13−20;Jerman,J.C.他、Eur.J.Pharmacol.2001,414,23−30)された如き蛍光分析画像形成プレート読み器(fluorometric imaging plate reader)(FLIPR)が基になったカルシウム検定を用いて実施した。5−HT受容体をGqファミリーのG蛋白質と結合させた後、ホスホリパーゼCを活性化させ、ホスホイノシチド代謝を誘発して細胞内カルシウム濃度を上昇させた。このFLIPR実験では、この上の章(受容体結合)に記述した細胞株と同じ細胞株を用いた。試験を受けさせた化合物に関して得たデータを表2に示す。
【0481】
【表12】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)または(II):
【化1】

{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
mおよびnが存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(
CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系であるが、但し
式(I)中、
(a)ALKがメチレン,エチレン,プロピレンまたはイソプロピレンであり、CYCが
−Hであり、Arがフェニルまたは一置換フェニルであり、mが2であり、nが1でありそして Aが>NRの時にはRが −C1−4アルキルでもベンジルでもなく;
(b)qが0であり、CYCがフェニルであり、Arがフェニルまたは3−クロロフェニルであり、mが2でありそしてnが1の時にはAが非置換−CH−ではなく;かつ
(c)qが0であり、CYCが2−ピリジルであり、Arが2−ピリジルであり、mが2でありそしてnが1の時にはAが非置換−CH−ではない;
ことを条件とする}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミド。
【請求項2】
mが1でありそしてnが1である請求項1記載の化合物。
【請求項3】
mが1でありそしてnが2である請求項1記載の化合物。
【請求項4】
mが2でありそしてnが1である請求項1記載の化合物。
【請求項5】
mが2でありそしてnが2である請求項1記載の化合物。
【請求項6】
mが1でありそしてnが3である請求項1記載の化合物。
【請求項7】
mが3でありそしてnが1である請求項1記載の化合物。
【請求項8】
式(II)中のnが1である請求項1記載の化合物。
【請求項9】
式(II)中のnが2である請求項1記載の化合物。
【請求項10】
qが1である請求項1記載の化合物。
【請求項11】
−N(R)Rがアミノ,メチルアミノ,エチルアミノ,イソプロピルアミノ,ジメチルアミノ,ジエチルアミノ,ジイソプロピルアミノ,シクロプロピルアミノ,シクロペンチルアミノ,ピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルである請求項1記載の化合物。
【請求項12】
−N(R)Rがアミノ,メチルアミノ,ジメチルアミノまたはN−メチルピペラジニルである請求項1記載の化合物。
【請求項13】
Aが>NRである請求項1記載の化合物。
【請求項14】
が水素,メチル,エチル,イソプロピル,ブチル,ヘキシル,シクロプロピル,シクロブチル,シクロペンチルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、各々が場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい請求項1記載の化合物。
【請求項15】
場合によりRで置換されていてもよいRが水素,メチル,エチル,イソプロピルおよびベンジルから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項16】
が水素またはメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項17】
場合により置換されていてもよいRがメチル,エチル,プロピル,イソプロピル,ブチル,メチレン,アリルおよびベンジルから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項18】
2個のR置換基が一緒になってエチレンを形成している請求項1記載の化合物。
【請求項19】
がメチルである請求項1記載の化合物。
【請求項20】
rが0,1または2である請求項1記載の化合物。
【請求項21】
場合により置換されていてもよいArが
a)フェニル,5−,6−,7−,8−ベンゾ−1,4−ジオキサニル,4−,5−,6−,7−ベンゾ−1,3−ジオキソリル,4−,5−,6−,7−インドリニル,4−,5−,6−,7−イソインドリニル,1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4,5,6もしくは7−イル,1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−4,5,6もしくは7−イル,
b)フラニル,オキサゾリル,イソオキサゾリル,1,2,3−オキサジアゾリル,1,2,4−オキサジアゾリル,1,2,5−オキサジアゾリル,1,3,4−オキサジアゾリル,チオフェニル,チアゾリル,イソチアゾリル,ピロリル,イミダゾリル,ピラゾリル,1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−トリアゾリル,
c)ピリジニル,ピリジニル−N−オキサイド,ピラジニル,ピリミジニル,ピリダジニル,および
d)ビフェニルおよび4−テトラゾリルフェニル
から成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項22】
場合により置換されていてもよいArがフェニル,ピリジル,チオフェン−2−イルおよびチオフェン−3−イルから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項23】
Arがフェニル,2−メトキシフェニル,3−メトキシフェニル,4−メトキシフェニル,2−メチルフェニル,3−メチルフェニル,4−メチルフェニル,4−エチルフェニル,2−クロロフェニル,3−クロロフェニル,4−クロロフェニル,2−フルオロフェニル,3−フルオロフェニル,4−フルオロフェニル,2−ブロモフェニル,3−ブロモフェニル,4−ブロモフェニル,2−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメチルフェニル,4−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメトキシフェニル,4−トリフルオロメトキシフェニル,3−シアノフェニル,4−シアノフェニル,3−アセチルフェニル,4−アセチルフェニル,3,4−ジフルオロフェニル,3,4−ジクロロフェニル,2,3−ジフルオロフェニル,2,3−ジクロロフェニル,2,4−ジフルオロフェニル,2,4−ジクロロフェニル,3−ニトロフェニル,4−ニトロフェニル,
3−クロロ−4−フルオロフェニル,3−フルオロ−4−クロロフェニル,ベンゾ[1,3]ジオキソール−4もしくは5−イル,3−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル,4−ヒドロキシ−3−フルオロフェニル,3,4−ジヒドロキシフェニル,4−ジメチルアミノフェニル,4−カルバモイルフェニル,4−フルオロ−3−メチルフェニル,2−フェノキシフェニル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,5−メチル−フラン−2−イル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,5−クロロチオフェン−2−イル,5−メチルチオフェン−2−イル,5−クロロチオフェン−3−イル,5−メチルチオフェン−3−イル,オキサゾール−2−イル,4,5−ジメチル−オキサゾール−2−イル,チアゾール−2−イル,3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル,2H−ピラゾール−3−イル,1H−ピラゾール−4−イル,4−ピリジル,5−フルオロ−ピリジン−2−イル,4’−クロロビフェニルおよび4−テトラゾリルフェニルから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項24】
場合により置換されていてもよいALKがメチレン,エチレン,プロピレン,ブチレン,s−ブチレン,t−ブチレン,ペンチレン,1−エチルプロピレン,2−エチルプロピレン,2−エチルブチレン,イソプロピレン,ブト−3−エニレン,イソブチレン,3−メチルブチレン,アリレン,プロポ−2−イニレン,シクロプロピレン,シクロブチレン,シクロペンチレン,シクロヘキシレンおよびシクロヘプチレンから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項25】
ALKがメチレン,ヒドロキシメチレン,フルオロメチレン,ジフルオロメチレン,トリフルオロメチルメチレン,2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチレン,メトキシカルボニルメチル,メチルカルバモイルメチル,エチレン,2−ジメチルアミノエチレン,2−シアノエチレン,2−メトキシエチレン,1−カルボキシ−エチレン,プロピレン,3−メトキシカルボニルプロピレン,3−カルボキシプロピレン,イソプロピレン,1−フルオロ−1−メチル−エチレン,1−ヒドロキシ−1−メチル−エチレン,1−カルボキシ−1−メチル−エチレン,1−エチルプロピレン,2−エチルプロピレン,ブチレン,t−ブチレン,s−ブチレン,イソブチレン,4−ヒドロキシブチレン,4−メトキシカルボニルブチレン,4−カルボキシブチレン,2−エチルブチレン,イソブチレン,3−メチルブチレン,プロポ−2−イニレン,ブト−3−エニレン,ペンチレン,5−ヒドロキシペンチレン,シクロプロピレン,シクロブチレン,シクロペンチレン,シクロペンテニレン,3,3−ジフルオロシクロペンチレン,3−ヒドロキシ−シクロヘキシレン,4−フルオロシクロヘキシレン,4,4−ジフルオロシクロヘキシレンおよび1−メチル−シクロプロピレンから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項26】
場合により置換されていてもよいCYCが水素であるか或は下記:
i)フェニル,5−,6−,7−,8−ベンゾ−1,4−ジオキサニル,4−,5−,6−,7−ベンゾ−1,3−ジオキソリル,4−,5−,6−,7−インドリニル,4−,5−,6−,7−イソインドリニル,1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン−4,5,6 もしくは7−イル,1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリン−4,5,6 もしくは7−イル,
ii)フラニル,オキサゾリル,イソオキサゾリル,1,2,3−オキサジアゾリル,1,2,4−オキサジアゾリル,1,2,5−オキサジアゾリル,1,3,4−オキサジアゾリル,チオフェニル,チアゾリル,イソチアゾリル,ピロリル,イミダゾリル,ピラゾリル,1,2,3−トリアゾリル,1,2,4−トリアゾリル,
iii)ピリジニル,ピリジニル−N−オキサイド,ピラジニル,ピリミジニル,ピリダジニルおよび
iv)ピロリニル,ピロリジニル,ピラゾリニル,ピペリジニル,ホモピペリジニル,アゼパニル,テトラヒドロフラニル,テトラヒドロピラニル,ピペラジニル,モルホリニル,チオモルホリニルおよびピペリジノニル、
から成る群から選択される環系である請求項1記載の化合物。
【請求項27】
場合により置換されていてもよいCYCが水素,フェニル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,ピリジニル,ピペリジン−1,2,3もしくは4−イル,2−ピロリン−2,3,4もしくは5−イル,3−ピロリン−2もしくは3−イル,2−ピラゾリン−3,4もしくは5−イル,テトラヒドロフラン−3−イル,テトラヒドロピラン−4−イル,モルホリン−2,3もしくは4−イル,チオモルホリン−2,3もしくは4−イル,ピペラジン−1,2,3もしくは4−イル,ピロリジン−1,2もしくは3−イルおよびホモピペリジニルから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項28】
場合により置換されていてもよいCYCが水素,フェニル,ピリジル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,テトラヒドロピラニル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,テトラヒドロフラン−3−イルおよびピペリジニルから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項29】
CYCが水素,フェニル,2−メトキシフェニル,3−メトキシフェニル,4−メトキシフェニル,2−メチルフェニル,3−メチルフェニル,4−メチルフェニル,4−エチルフェニル,2−クロロフェニル,3−クロロフェニル,4−クロロフェニル,2−フルオロフェニル,3−フルオロフェニル,4−フルオロフェニル,2−ブロモフェニル,3−ブロモフェニル,4−ブロモフェニル,2−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメチルフェニル,4−トリフルオロメチルフェニル,3−トリフルオロメトキシフェニル,4−トリフルオロメトキシフェニル,2−シアノフェニル,3−シアノフェニル,4−シアノフェニル,3−アセチルフェニル,4−アセチルフェニル,3,4−ジフルオロフェニル,3,4−ジクロロフェニル,2,3−ジフルオロフェニル,2,3−ジクロロフェニル,2,4−ジフルオロフェニル,2,4−ジクロロフェニル,2,6−ジフルオロフェニル,2,6−ジクロロフェニル,2,6−ジメチルフェニル,2,4,6−トリフルオロフェニル,2,4,6−トリクロロフェニル,3,4,5−トリメトキシフェニル,4−フルオロ−3−メチルフェニル,3−ニトロフェニル,4−ニトロフェニル,4−メチル−3−フルオロフェニル,3,4−ジメチルフェニル,4−メトキシ−3−フルオロフェニル,4−メトキシ−2−メチルフェニル,3−アミノフェニル,4−アミノフェニル,4−カルボメトキシフェニル,3−メタンスルホニルアミノ−フェニル,4−メタンスルホニルアミノ−フェニル,3−ジメタンスルホニルアミノ−フェニル,4−ジメタンスルホニルアミノ−フェニル,チオフェン−2−イル,チオフェン−3−イル,5−クロロチオフェン−2−イル,ベンゾ[1,3]ジオキソール−4もしくは5−イル,テトラヒドロフラン−3−イル,テトラヒドロピラン−2,3もしくは4−イル,フラン−2−イル,フラン−3−イル,5−カルボキシエチル−フラン−2−イル,ピペリジニル,3,4−ビスベンジルオキシフェニル,2−ヒドロキシフェニル,3−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシフェニル,4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル,4−ヒドロキシ−3−フルオロフェニル,3,4−ジヒドロキシフェニル,1−ピペリジニル,4−ピペリジニルおよび1−メチル−4−ピペリジニルから成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項30】
2−t−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−s−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
2−s−ブチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
2−シクロブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
2−シクロブチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−シクロプロピル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−(3,4−ジフルオロフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−(3−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−[2−(4−フルオロ−ベンジル)−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル]−ベンゾニトリル;
4−[2−(4−フルオロ−ベンジル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル]−ベンゾニトリル;
2−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−シクロペンチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−シクロペンチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(2−シクロペンチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゾニトリル;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(3,4−ジクロロフェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
4−(3,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
4−(3−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(2−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−クロロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−(2−フェノキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソブチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソブチル−4−チオフェン−2−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソブチル−4−ピリジン−4−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリ
ド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソブチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−2−イソブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(2−イソブチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−4−イル)−ベンゾニトリル;
2−イソブチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−s−ブチル−4−(2−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
2−s−ブチル−4−(3−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−s−ブチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−s−ブチル−4−(4−トリフルオロメトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−シクロペンチル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−シクロペンチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
4−(2−シクロペンチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン−4−イル)−ベンゾニトリル;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン塩酸塩;
4−(4−クロロ−フェニル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−メチル−4−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
4−(3−クロロ−フェニル)−2−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−ベンジル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−ベンジル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−シクロペンチル−7−メチル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−シクロペンチル−4−(4−メトキシ−フェニル)−7−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−ベンジル−7−メチル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−9−メチレン−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−d]アゼピン;
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン塩酸塩;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン塩酸塩;
2−イソプロピル−4−p−トリル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン塩酸塩;
2−イソプロピル−4−(4−メトキシ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン;
2−イソプロピル−4−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ピリミド[4,5−c]アゼピン;
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロ
−5H−1,3,6−トリアザ−ベンゾシクロヘプテン塩酸塩;
2,7−ジベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2,7−ジベンジル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
2,7−ジベンジル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
2,7−ジベンジル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
7−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
7−ベンジル−2−イソプロピル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−ベンジル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−ベンジル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−7−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−7−メチル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン;
7−ベンジル−2−イソプロピル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
7−ベンジル−2−イソプロピル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−7−メチル−4−(5−メチル−チオフェン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−7−メチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
6−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ベンジル−4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ベンジル−4−(4−クロロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ベンジル−2−イソプロピル−8−メチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ベンジル−4−(4’−クロロ−ビフェニル4−イル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−8−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−8−メチル−4−p−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン塩酸塩;
2−イソプロピル−8−メチル−4−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−8−メチル−4−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−8−メチル−4−チオフェン−3−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン塩酸塩;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−7−ピロリジン−1−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン;
[4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−7−イル]−メチル−アミン塩酸塩;
[4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−6−イル]−メチル−アミン塩酸塩;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン−7−オール;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−キナゾリン;
(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イルメチル)−ジメチル−アミン;
2−ベンジル−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−6−p−トリル−ピリミジン;
[6−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−ピリミジン−4−イルメチル]−メチル−アミン;
2−(2−ベンジル−6−p−トリル−ピリミジン−4−イル)−エチルアミン;
[2−(4−フルオロ−ベンジル)−4−p−トリル−ピリミジン−5−イルメチル]−ジメチル−アミン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−(3,3−ジフルオロシクロペンチル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(テトラヒドロ−フラン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−(1−フルオロ−1−メチル−エチル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
3−(4−フルオロ−フェニル)−5−イソプロピル−4,6,12−トリアザ−トリシクロ[7.2.1.02,7]ドデカ−2,4,6−トリエン;
7−(4−フルオロ−フェニル)−5−イソプロピル−4,6,13−トリアザ−トリシクロ[8.2.1.03,8]トリデカ−3,5,7−トリエン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(2−メトキシ−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−プロパン−2−オール;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(1−メチル−1−フェニル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−シクロペント−3−エニル−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
3−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−シクロヘキサノール;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−ピペリジン−4−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−フェニル−メタノール;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(フルオロ−フェニル−メチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−(ジフルオロフェニル−メチル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−フェニル−5,6,7,8−テトラヒドロ
−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(3−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(4−メトキシ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−o−トリル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
3−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−ベンゾニトリル;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(2,2,2−トリフルオロ−1−トリフルオロメチル−エチル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−(1−メチル−シクロプロピル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−2−メチル−プロピオン酸;
2−[4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2−イル]−プロピオン酸;
2−(4−フルオロ−シクロヘキシル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−(4,4−ジフルオロシクロヘキシル)−4−(4−フルオロ−フェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−フェネチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−フラン−2−イル−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−(5−メチル−フラン−2−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−フラン−3−イル−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(5−フルオロ−ピリジン−2−イル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−オキサゾール−2−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4,5−ジメチル−オキサゾール−2−イル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−チアゾール−2−イル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−(3H−[1,2,3]トリアゾール−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−(2H−ピラゾール−3−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
2−イソプロピル−4−(1H−ピラゾール−4−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
4−(4−フルオロ−フェニル)−2,6−ジイソプロピル5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−エチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−シクロプロピル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−シクロブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−シクロペンチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;
6−ブチル−4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン;および
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジンのクエン酸塩.
から成る群から選択される化合物。
【請求項31】
前記製薬学的に受け入れられる塩が有効なアミノ付加塩である請求項1記載の化合物。
【請求項32】
前記製薬学的に受け入れられる塩が臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、しゅう酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、燐酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、こはく酸塩、酒石酸塩、ナフチレート、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクチオビオネートおよびラウリルスルホン酸塩から成る群から選択される請求項1記載の化合物。
【請求項33】
製薬学的組成物であって、製薬学的に受け入れられる担体を含有しかつ式(I)または(II):
【化2】

{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
ここで、mおよびnの両方が存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,
−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一
置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系であるが、但し
式(I)中、
(a)ALKがメチレン,エチレン,プロピレンまたはイソプロピレンであり、CYCが−Hであり、Arがフェニルまたは一置換フェニルであり、mが2であり、nが1でありそしてAが>NRの時にはRが−C1−4アルキルでもベンジルでもなく;
(b)qが0であり、CYCがフェニルであり、Arがフェニルまたは3−クロロフェニルであり、mが2でありそしてnが1の時にはAが非置換−CH−ではなく;かつ
(c)qが0であり、CYCが2−ピリジルであり、Arが2−ピリジルであり、mが2でありそしてnが1の時にはAが非置換−CH−ではない;
ことを条件とする}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドの中の少なくとも1種の化合物を治療的に有効な量で含有して成る製薬学的組成物。
【請求項34】
哺乳動物における睡眠障害、鬱/不安、全般性不安障害、統合失調症、双極性障害、精神異常、強迫障害、気分障害、心的外傷後ストレスおよび他のストレス関連障害、片頭痛、痛み、摂食障害、肥満、性的機能不全、代謝障害、ホルモンの失調、アルコール依存症、嗜癖障害、吐き気、炎症、中枢神経を介した高血圧、睡眠覚醒障害、時差ボケおよび日周期異常から成る群から選択されるCNS障害を治療または予防する方法であって、それに苦しんでいる哺乳動物に式(I)または(II):
【化3】

{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
ここで、mおよびnの両方が存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりR
で一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7
シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系である}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドの中の少なくとも1種の化合物を有効量で投与する段階を含んで成る方法。
【請求項35】
前記CNS障害が鬱/不安、睡眠障害および日周期異常から成る群から選択される請求項34記載の方法。
【請求項36】
哺乳動物における低血圧、抹消血管障害、心臓血管ショック、腎機能異常、胃運動性、下痢、痙攣性結腸、過敏性腸障害、虚血、敗血症性ショック、尿失禁、および胃腸および血管系に関連した他の障害から成る群から選択される病気または状態を治療または予防する方法であって、それに苦しんでいる哺乳動物に式(I)または(II):
【化4】

{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
ここで、mおよびnの両方が存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,
−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一
置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系である}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドの中の少なくとも1種の化合物を有効量で投与する段階を含んで成る方法。
【請求項37】
哺乳動物における緑内障、視神経炎、糖尿病性網膜症、網膜浮腫および加齢性黄斑変性症から成る群から選択される眼疾患を治療または予防する方法であって、それに苦しんでいる哺乳動物に式(I)または(II):
【化5】

{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
ここで、mおよびnの両方が存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または
−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系である}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドの中の少なくとも1種の化合物を有効量で投与する段階を含んで成る方法。
【請求項38】
哺乳動物における鬱/不安、睡眠覚醒障害、時差ボケ、片頭痛、尿失禁、胃運動性および過敏性腸障害から成る群から選択される病気または状態を治療または予防する方法であって、それに苦しんでいる哺乳動物に式(I)または(II):
【化6】

{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
ここで、mおよびnの両方が存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、R
およびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、
結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系である}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドの中の少なくとも1種の化合物を有効量で投与する段階を含んで成る方法。
【請求項39】
哺乳動物における鬱/不安、全般性不安障害、統合失調症、双極性障害、精神異常、強迫障害、気分障害、心的外傷後ストレス、睡眠障害、性的機能不全、摂食障害、片頭痛、
嗜癖障害および抹消血管障害から成る群から選択される病気または状態を治療または予防する方法であって、それに苦しんでいる哺乳動物に式(I)または(II):
【化7】

{式中、
mは、1,2または3であり;
nは、1,2または3であり;
ここで、mおよびnの両方が存在する場合、m+nは2に等しいか或はそれ以上から4に等しいかあるそれ以下であり;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキルまたは−C3−7シクロアルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−C1−4アルキルで置換されていてもよく;
qは、0または1であり;
Aは、>NR,>CHNR,>CHOHまたは−CH−であり、ここで、
は、−H,−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキルおよびベンジルから成る群から選択され、ここで、アルキル,シクロアルキルまたはベンジルは各々場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよく;
は、−C1−4アルキル,−C2−4アルケニル,−C2−4アルキニル,−C3−6シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−4アルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−7アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−4アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成しており),−S(O)0−2−C1−4アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−4アルキル,−CN,−COOHおよび−COOC1−4アルキルから成る群から選択され;
およびRは、独立して、−H,−C1−7アルキル,−C3−7アルケニル,−C3−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,−C1−7アルキルC3−7シクロアルキルおよび−C3−7シクロアルキルC1−7アルキルから成る群から選択されるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合によりRで置換されていてもよく;
は、各々が場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよい−C1−4アルキル,−C1−4アルケニルまたはベンジルであるか、或は2個のR置換基が一緒になって場合により−C1−3アルキル,−OHまたはハロで置換されていてもよいC2−5アルキレンを形成しており;
rは、0またはm+n+1に等しいか或はそれ以下の整数であり;
Arは、
a)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−,また
は−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C2−7アルケニル,−C2−7アルキニル,−C3−7シクロアルキル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OCF,−OC3−7アルケニル,−OC3−7アルキニル,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−4アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル,−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
b)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、2個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
c)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
d)フェニルまたはピリジル[フェニル,フェノキシ,ピリジル,チオフェニル,オキサゾリルおよびテトラゾリルから成る群から選択される置換基で置換されており、ここで、結果としてもたらされた置換された部分は場合により更にRで一置換、二置換または三置換されていてもよい]
から成る群から選択されるアリールもしくはヘテロアリール環であり、
ALKは、場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよい分枝もしくは非分枝のC1−7アルキレン,C2−7アルケニレン,C2−7アルキニレン,C3−7シクロアルキレンもしくはC3−7シクロアルケニレンであり;
は、ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルである),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルである),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−CN,−NO,−C(O)C1−7アルキル,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択され;
CYCは、−Hであるか、或は
i)フェニル[場合によりRで一置換、二置換または三置換されていてもよいか、或は隣接して位置する炭素が−OC1−4アルキレンO−,−(CH2−3NH−,−(CH1−2NH(CH)−,−(CH2−3N(C1−4アルキル)−または−(CH1−2N(C1−4アルキル)(CH)−で二置換されていてもよく、ここで、Rは、−C1−7アルキル,−C3−7シクロアルキル,フェニル,ベンジル,ハロ,−CF,−OH,−OC1−7アルキル,−OC3−7シクロアルキル,−Oフェニル,−Oベンジル,−OCF,−N(R)R(ここで、RおよびRは独立して−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或はRとRが結合している窒素と一緒になってピペリジニル,ピロリジニル,モルホリニル,チオモルホリニルまたはピペラジニルを形成しており、ここで、RおよびRは各々独立して場合により−OHまたは−C1−7アルキルで置換されていてもよい),−C(O)N(R)R,−N(R)C(O)R,−N(R)SO1−6アルキル(ここで、Rは−Hまたは−C1−7アルキルであるか、或は同じ置換基内の2個のRが結合しているアミドと一緒になってその他の点では脂肪族の4員から6員環を形成している),−N−(SO1−6アルキル),−S(O)0−2−C1−6アルキル,−SON(R)R,−SCF,−C(O)C1−6アルキル,−NO,−CN,−COOHおよび−COOC1−7アルキルから成る群から選択される];
ii)単環式芳香炭化水素基[環原子を5個有し、炭素原子が結合点であり、1個の炭素
原子が>O,>S,>NHまたは>N(C1−4アルキル)に置き換わっており、1個以下の追加的炭素原子が場合により−N=に置き換わっていてもよく、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];
iii)単環式芳香炭化水素基[環原子を6個有し、炭素原子が結合点であり、1または2個の炭素原子が−N=に置き換わっており、場合によりRで一置換または二置換されていてもよい];および
iv)4から8員の非芳香複素環式環[前記環は、O,S,−N=,>NHおよび>N(C1−4アルキル)から成る群から選択される非隣接ヘテロ原子員の数が0,1または2であり、二重結合の数が0,1または2であり、カルボニルである炭素員の数が0,1または2であり、場合により1個の炭素員がブリッジを形成していてもよく、置換基Rの数が0から5であり、そしてqが0の場合には、前記環の結合点は炭素原子である];
から成る群から選択される環系である}
で表される化合物およびこれらの鏡像異性体、ジアステレオマー、水化物、溶媒和物および製薬学的に受け入れられる塩、エステルおよびアミドの中の少なくとも1種の化合物を有効量で投与する段階を含んで成る方法。
【請求項40】
PETまたはSPECTで検出可能なように同位体標識を付けておいた請求項1記載の化合物。
【請求項41】
セロトニン媒介障害を調べる方法であって、18F標識もしくは11C標識を付けておいた請求項1記載の化合物を陽電子放出断層撮影(PET)分子プローブとして用いる段階を含んで成る方法。
【請求項42】
{2−[2−t−ブチル−6−(4−フルオロフェニル)−ピリミジン−4−イル]−エチル}−メチル−アミンおよび{2−[2−t−ブチル−6−(4−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−エチル}−ジメチル−アミンから成る群から選択される化合物。
【請求項43】
4−(4−フルオロ−フェニル)−2−イソプロピル−5,6,7,8−テトラヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジンまたはこれの製薬学的に受け入れられる塩である化合物。

【公表番号】特表2009−503076(P2009−503076A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525054(P2008−525054)
【出願日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/029437
【国際公開番号】WO2007/019083
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】