説明

トリプターゼ活性阻害剤およびその利用

【課題】安全なトリプターゼ活性阻害剤とそれを配合した、掻痒、しわ、肌荒れ、全身アナフィラキシー、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、アトピー、疼痛、歯肉炎、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、花粉症等の疾患の治療又は予防のための外用剤、服用剤、飲食品を提供する。
【解決手段】カテキン類、フラボン類、フラボノール類、フラバノン類、タンニン類、又はケンジン、アルトカルパス、カシ、ビンロウジ、余甘子、セイヨウシロヤナギ、ターメリック、オウバク、トルメンチラ、高梁、ソウズク、ナガバギシギシ、ザクロ、ヒメフウロ、チユ、リョウキョウ、チョウトウコウ、シラカバ、ビルベリー、フクボンシ、ユーカリ、緑茶、シモツケ、サンペンズ、胡桃仁、サルオガセ、セイヨウハゴロモソウ、カッコン、カイカ、ガラナ、ウオルナット、フユボダイジュ、コウボクカ、オトギリソウ等の植物又はその抽出物を有効成分とするトリプターゼ活性阻害剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリプターゼ活性阻害剤とそれを配合した外用剤、服用剤又は飲食品組成物に関する。さらに詳しくは、特定な成分、植物または植物の抽出物を有効成分とする安全なトリプターゼ活性阻害剤とそれを配合し、掻痒、しわ、たるみ、肌荒れ改善のための外用剤、及び全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症、知覚過敏症、疼痛、掻痒症、歯肉炎、浮腫、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用としての血管透過性亢進又は肺浮腫、及び花粉症からなる群から選ばれる疾患の治療又は予防のための外用剤、服用剤または飲食品組成物を提供するものである。
【背景技術】
【0002】
トリプターゼは、1984 年にスミス(Smith)らによってヒトの肺から単離精製された細胞内のトリプシン型プロテアーゼである。

【非特許文献1】T.J.Smith,M.W.Hougland,D.A.Johnson,J.Biol.Chem. 259, P11046(1984) トリプターゼは、1)トリプシンと同様に塩基性アミノ酸(特にアルギニン)のC末端を切断すること、2)一般のトリブシン人工基質を分解すること、3)トリプシンインヒビター群によりプロテアーゼ活性が阻害されること、からトリプシン型プロテアーゼに属すると考えられている。しかし、トリプターゼは、1)トリプシンが非常によく分解する人工基質であるArg−MCA(アルギニン−メチルクマリンアミド)やArg−bNA(アルギニン−β-ナフチルアミド)を分解できないこと、2 )トリプシンによって分解されにくい血液凝固第Xa因子の人工基質であるBoc−Ile−Gly−Arg−MCA(t−ブトキシカルボニル−イソロイシン−グリシン−アルギニン−メチルクマリンアミド)を非常によく分解すること、3)トリプシンがプロトロンビンを非限定分解して大部分を分解してしまうに反してプロトロンビンを限定分解してトロンビンを生成することからトリプシンとは性質の異なるファミリーとして分類されている。また、トリプターゼとその他のプロテアーゼ(例えば、プラスミン、トロンビン、カリクレイン、エラスターゼ等)とは、構造、局在細胞および生理作用などの点でまったく異なる。
【0003】
トリプターゼは、他のトリプシン様セリンプロテイナーゼの活性を調節する天然の抗プロテアーゼ、例えば粘液プロテアーゼ阻害剤(=抗ロイコプロテアーゼ又はHUSI−I)、抗トロンビンIII、α1−プロテイナーゼ阻害剤、α2−マクログロブリン、又はC1−エステラーゼ阻害剤によっては阻害されないとされている。
【0004】
また、トリプターゼは以下の細胞に存在することが知られているが、局在する細胞によって構造が異なっている。
(1)マスト細胞のトリプターゼ(トリプターゼM)
トリプターゼM は定型(結合織)マスト細胞、非定型(粘膜)マスト細胞および好塩基球類のヒスタミン顆粒内に可溶状態で局在している。ヒトトリプターゼM はシュバルツ(Schwartz )らにより単離精製された。

【非特許文献2】L.B.Schwartz,R.A.Lewis,K.F.Ansten:J.Biol.Chem. 256, P11939(1981) この酵素は分子量37,000 のサブユニット2分子と分子量35,000のサブユニット2分子から構成される分子量144,000 のヘテロテトラマーである。 (2)T4リンパ球のトリプターゼ(トリプターゼTL1,TL2,TL3)トリプターゼTL1,TL2,TL3はT4リンパ球の一種であるMolt4,clone8株の大量培養細胞から木戸、勝沼らによって単離精製された。
【非特許文献3】H.Kido,A.Fukutomi,N.Katunuma:J.Biol.Chem. 265, P21979(1991) トリプターゼTL1およびトリプターゼTL2は細胞膜から、トリプターゼTL3はゴルジ体からそれぞれ精製された。(3)クララ細胞のトリプターゼ(トリプターゼクララ)トリプターゼクララは気管支粘膜分泌細胞(クララ細胞)から木戸、勝沼らによって単離精製された。
【非特許文献4】H.Kido,Y.Yokogoshi,K.Sakai,M.Tashiro,Y.Kishino,A.Fukutomi,N.Katunuma:J.Biol.Chem. 267, P13573(1992) この酵素の分子量は還元剤存在下にSDS−PAGE(SDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動)で30,000、ゲルろ過で180,000である。
【0005】
トリプターゼと各種疾患の関係に関しては、下記の如き患者においてトリプターゼ濃度が通常より増加しているとの報告がなされている。
・肥満細胞症を有する患者、及び全身アナフィラキシー後の患者(Schwartz Metcalfe,1987;Schwartz Yunginger,1989)。

・アスピリン過敏性喘息を有する患者のアスピリン攻撃後の全身応答の最中の患者(特にその血漿中に)(Bosso Schwartz,1991)。

・喘息を有する患者(Broide Gleich,1991;Bousquet Chanez,1991,WenzelFowler,1988)。

・間質性肺疾患を有する患者(Walls Bennett,1991)。

・間質性膀胱炎を有する患者(Theoharides TC, Kempuraj D, Sant GR., 2001)。

・過敏性腸症候群を有する患者(Pang X, Boucher W, Triadafilopoulos G, Sant GR, Theoharides TC, 1996)。

・アレルギー性患者の抗原攻撃感染後の患者(特にその気管支肺胞洗浄液中)(Castells,1988;Butrus,1990)。
・アトピー性及びアレルギー性皮膚を有する患者(特に、皮膚抗原チャレンジ後の皮膚水疱液中)(Shalit Schwartz,1990;Atkins Schw-artz,1990)。

・季節性アレルギー性鼻炎を有する患者(特に、局所抗原チャレンジ後の鼻洗浄液中)(Juliusson Holmberg,1991)。

・歯肉炎及び歯周炎を有する患者(特に、その歯肉滲出液中)(Cox Eley,1989,J Period Res;Eley Cox,1992,J Dent)。

・乾癬を有する患者(特に、その病変皮膚中)(Harvima Naukkarinen,1989)。

【0006】
さらには、トリプターゼが肥満細胞関連疾患の病因に直接関係していることは、in vitro試験的にも確認されており、それによれば、トリプターゼは、気道平滑筋の収縮性を増大させ(Sekizawa,1989)、血管作用性腸ペプチドを不活性化させることによって、その気管支拡張作用を破壊することが知られている(TamCaughey,1990;TamFranconi,1990;Franconi,1989)。このことから、トリプターゼは、喘息の病原性媒介物質であると提唱された。またトリプターゼは、繊維芽細胞の有力な分裂促進剤であることが示され、喘息や間質性肺疾患の肺繊維症に関係しているとの報告もある(Ruoss Hartmann,1991;Hartmann Ruoss,1992)。慢性間接リウマチ部位に認められる肥満細胞から放出されるトリプターゼがコラゲナーゼ活性を増強することが知られている。(非特許文献5)

【非特許文献5】Gruber BL:J.Immunol 140, P3936-3942(1988)
【0007】
また、トリプターゼが、プロストロメリシン(=MMP-3)を活性化し、プロストロメリシンが次いでコラーゲナーゼを活性化して、軟骨や歯周結合組織の破壊を開始させることから、それぞれ関節炎や歯周病の病因にも関係があるとされている。
【非特許文献6】Gruber Marchese,1989;Gruber Schwartz,1990;Cox Eley,1989,J.Period Res;Eley Cox,1992,J Dent)。 そしてまた、高分子量キニノーゲンのプロ凝固剤(凝固剤前駆体)機能を不活性化し(Maier Spragg,1983)、フィブリノーゲンを開裂させることにより(Schwartz Bradford Littman,1985)、血液凝固障害を促進させ得ることも知られている。
【0008】
トリプターゼは、トリプシン様プロテイナーゼの一般的阻害剤、例えばジイソプロピルフルオロホスフェート、フェニルメチルスルホニルフルオリド及びトシル−L−リジンクロロメチルケトンにより阻害されるとの報告もある(Smith Hougland,1984;Harvima Schechter,1988)が、それら化合物は、毒性も高く、安定性も悪いため、生体内用途には不適当であり、in vitro試験用としてさえも不適当であるといわれている。更に、トリプターゼ阻害作用を有することが知られているペプチド−アルギニンアルデヒドのロイペプチン及びアンチパイン(Cromlish Seidah,1987)、(Caughey,1993)も、トリプターゼの阻害効果が弱く、有用性が限定されていた。

【0009】
ポリペプチドである精製されたヒトトリプターゼ阻害剤分子、及びヒルの抽出物から得られたトリプターゼ阻害剤が記載された文献もある。
【特許文献1】特表平9-500532号
【0010】
トリプターゼと各種疾患の関係については上記のとおりだが、更に、次のようなことも知られている。例えば、腎間質線維化については、肥満細胞が関与しており、その主要蛋白分解酵素であるトリプターゼが、線維芽細胞増殖や細胞外基質合成促進に関与しているとの報告もなされている。
【非特許文献7】J.Am.Soc.Nephrol 12, P1668-1676(2001)
【0011】
花粉症に関しても、次のような報告がある。まず、空気中の花粉(抗原)が鼻や目の粘膜にはりつき体内に侵入すると、生体は抗原を異物とみなし、IgE抗体を作る。特に花粉症の人は、このIgE抗体が過剰に作られてしまう。IgE抗体は、まず細胞の表面に付着する。そこに更に抗原が侵入してくると、抗体と結合して「抗原抗体反応」が生じ、細胞内からヒスタミン、へパリン、トリプターゼなどの化学伝達物質が放出される。これらの化学伝達物質は、知覚神経の末端を刺激したり、粘膜の浮腫をおこしたり、粘液の分泌をひどくする作用がある。そのため鼻水が過剰に出たり、目がかゆくなったり、鼻詰まりが起こる。
【0012】
また、炎症やX線造影剤による副作用とトリプターゼの関係について、次のような報告もなされている。炎症細胞に関しては、肥満細胞、好塩基球、好酸球及び気道上皮細胞の活性化機序について多角的な検討が行われている。まず、X線造影剤の副作用の発症メカニズムであるが、高浸透圧性X線造影剤はヒト好塩基球からヒスタミン遊離をひき起こし、さらにこの遊離率は免疫学的刺激によるそれと有意に相関することが明らかになった。アレルギー患者では免疫学的ヒスタミン遊離能が亢進していることはよく知られているので、特にアレルギー患者においてX線造影剤の副作用の発生頻度が高い理由は、このような現象に起因している可能性が示唆された。また、代表的なX線造影剤であるイオキサグル酸に対するIgE抗体の検出が行われた結果、副作用を示した患者の約30%にIgE抗体が検出できたとの報告もある。しかし、その量は非常に僅かであるので、この特異IgE抗体の意義については、検討すべきところである。X線造影剤でショック症状を起こした患者の血清中にはトリプターゼの濃度が増加していたので、激しい副作用の際には肥満細胞からメディエーターが遊離されているかもしれない。
【0013】
次に、アスピリン喘息の発症機序であるが、このような患者にアスピリンの負荷試験がなされ、経時的に尿を採集して各種のメディエーターの代謝産物を測定してみると、ロイコトリエンE4、11b−pGF2a及びメチルヒスタミンの有意な増加が認められたとする報告もある。これによる結果から、アスピリン喘息患者ではアスピリンによって少なくとも肥満細胞からのメディエーター遊離が起きていることを示すと共に、アスピリン喘息の治療にも貢献すると考えられる。
【0014】
以上のような知見から、トリプターゼを阻害する薬剤は、全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症状、歯肉炎、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用、花粉症等、トリプターゼに起因する各種疾患の治療剤として有効であると考えられる。
【0015】
皮膚の基底膜では、基底細胞が耐えず分裂を繰り返し、この分裂した基底細胞が順次上方に押し上げられ、表皮の最上層にある角質層を形成している。角質層は美容上の肌の性質とも関わりが極めて深いことから、基底膜の肌への影響もまた大きい。基底膜は細胞外マトリックス(後述)の一種とされ、タイプIVコラーゲン、プロテオグリカン、ラミニン、フィブロネクチン等を含む。また、真皮は結合組織からなり、細胞外空間はおもに、細胞外マトリックス(ECM: extracellular matrix)と呼ばれる巨大分子の網目構造によって満たされている。細胞外マトリックス(ECM)は、繊維性タンパク質(コラーゲン、エラスチン等)や、細胞接着性タンパク質(グリコサミノグリカン、プロテオグリカン、フィブロネクチン、ラミニン等)からなり、こうした構造により、真皮は皮膚の弾力、張りなどに大きく影響している。

【0016】
皮膚においては紫外線により皮膚中のトリプターゼが増加することが知られている。
【非特許文献8】Bosset S et al.:British J Dermatol 149,P826-835(2003)
【0017】
また、トリプターゼは4型コラーゲン(非特許文献9)、フィブロネクチン(非特許文献10)を分解し、基底膜を損傷する(非特許文献11)。
【非特許文献9】Lohi et al.:J Cell Biochem 50,P337-349(1992)
【非特許文献10】J.Invest.Dermatol 113(4),P567-573(1999 Oct.)
【非特許文献11】J.Clin.Invest 88,P493(1991)
【0018】
また、1型コラーゲンの分解(非特許文献12)、さらに末梢血管の透過性亢進作用による好中球の遊走を引き起こし、好中球由来エラスターゼによるエラスチンの分解を促進する(非特許文献13)ことも報告されている。
【非特許文献12】Fajardo et al.:J immumol 171,P1493(2003)
【非特許文献13】He S et al.:Eur. J. harmacol 328,P89(1997)
【0019】
トリプターゼは、創傷治癒における角化遅延を引き起こす(非特許文献12)。したがってこれらの知見からトリプターゼは、紫外線による真皮でのコラーゲン、エラスチン等の細胞外マトリックス成分(ECM)の減少・変性、さらには基底膜損傷や表皮肥厚による皮膚の老化すなわち、しわ、きめの消失、弾力性の低下等に関与していることが考えられる。また、肥満細胞の脱顆粒促進作用が報告されており(非特許文献13)、紫外線による炎症にも大きな役割を果たしていると考えられる。
【非特許文献12】Exp dermatol. 9, P258(2000)
【非特許文献13】Shaogeng HE:J Pharmacol Exp Therapeutics 286, P289-297(1998) このようなことから、トリプターゼの阻害は紫外線による皮膚の炎症、かゆみ、肌荒れ、たるみ、しわ等の予防及び改善にも有用と思われる。
【0020】
一方、最近になってトリプターゼが、preteinase activated receptor-2(PAR−2)に対して特異的な刺激作用を有する事が明らかにされている。プロテイナーゼ活性化型受容体(PAR)はG蛋白共役型受容体の一種であり、アゴニストプロテイナーゼによって受容体分子のN末細胞外ペプチド鎖が特定部位で切断され、露出された受容体活性化配列が受容体分子の別の部位に結合することによって活性化する。1991年、PAR−1がヒト血小板のトロンビン受容体としてクローニングされ、そのユニークな活性化メカニズムが明らかにされ、その後、今日に至るまでにPAR−2、PAR−3、PAR−4がクローニングされた。4つのPARのうち、PAR−1、PAR−3、PAR−4はトロンビン受容体であるのに対し、PAR−2はトロンビンでは全く活性化されず、トリプシン、トリプターゼなどいくつかのプロテイナーゼが内因性アゴニスト酵素候補として同定される。PAR−1はヒト血小板の活性化に重要に機能し、神経系、消化器系、呼吸器系、血管系その他に広く分布し、様々な機能の制御に関与する。また、PAR−2もPAR−1同様,生体内に広く分布し、PAR−1とは異なる種々の機能を修飾する。

【0021】
更に、「日本薬理学雑誌」(岡山大・医・薬理 西堀正洋)によれば、次のような報告がされている。血小板と並んで重要なPARs発現細胞は、血管内皮細胞と血管平滑筋である。PAR−lあるいはPAR−2刺激は内皮(NO)依存性の血管拡張反応を惹起する。血管内皮細胞におけるPAR−2発現はLPS、IL−lβ、TNF−αで著明に増加し(非特許文献14)、septicshockにはPAR−2が関与することが示唆(非特許文献15)されている。血管内皮及び好中球のPAR−l刺激は両細胞のselectin発現を亢進する。このように、血管破綻に伴うトロンビンの生成は、PAR−l刺激を介して、血管拡張、好中球の集積浸潤を惹起し、炎症反応の進行に密接に関与している。PAR−l、PAR−2刺激により培養血管内皮細胞と平滑筋細胞は増殖亢進がおこるが、冠動脈のバルーン再狭窄モデルでは、血管内膜と中膜層にPAR−2受容体が強発現し、内膜の増殖性肥厚にPAR−2受容体刺激が関与することが示唆された。PAR−2受容体刺激プロテイナーゼとしてこれまでトリプシンの他に肥満細胞トリプターゼが同定されている。
【非特許文献14】J Biol Chem 271, P14910-14915(1996)
【非特許文献15】Circulation 99, P2590-2597(1999)
【0022】
更にまた、PAR−2の生理的役割に関して、呼吸器上皮に存在するPAR−2はイノシトールリン脂質代謝を介して情報を伝達し、特に気道上皮細胞ではLPS作用を修飾し、肺上皮細胞では好中球の接着を促進するなど多彩な生理作用を惹起し、感覚神経系に存在するPAR−2が炎症性疼痛の発現に関与する一方、胃粘膜ではCGRPやタキキニン類の遊離を介して粘液分泌を促進し胃粘膜に対して保護的に作用するとの報告もある。
【0023】
このように、PAR−2が、痛覚過敏、疼痛、気道収縮、浮腫など様々な病態生理に関与していることはよく知られたところであり、PAR−2に対して特異的な刺激作用を有するトリプターゼを効果的に阻害できるならば、PAR−2受容体が関与する様々な疾患への適用、すなわち、知覚過敏の抑制や鎮痛作用、抗掻痒作用(PAR−2は知覚神経終末にあり、トリプターゼの刺激によりCGRPや substance P を遊離、トリプターゼやPAR−2アゴニストペプチドにより痛覚過敏発症)、抗浮腫作用、抗喘息作用(気道におけるPAR−2刺激により気管収縮)など多岐にわたる効果が期待できる。特に、軟膏剤としてアトピー性皮膚炎の時の抗掻痒剤としての適用、神経痛や帯状疱疹後痛などの知覚過敏に対する抑制剤としての適用が大いに期待できる。

【0024】
上記のとおり、トリプターゼ阻害活性を有する化合物として、ジイソプロピルフルオロホスフェート、フェニルメチルスルホニルフルオリド及びトシル−L−リジンクロロメチルケトン等が既に知られてはいるものの、未だ活性が十分ではなく、より強力な阻害作用を有する化合物が待ち望まれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0025】
以上のことを鑑み本発明は、安全性および効果の優れたトリプターゼ活性阻害剤を提供すること、特にはトリプターゼの酵素活性を確実に阻害し得るトリプターゼ活性阻害剤と、そのトリプターゼ活性阻害剤を配合してなる、掻痒、しわ、たるみ、肌荒れ改善のための外用剤、及び全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症、知覚過敏症、疼痛、掻痒症、歯肉炎、浮腫、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用としての血管透過性亢進又は肺浮腫、及び花粉症からなる群から選ばれる疾患の治療又は予防のための外用剤、服用剤または飲食品組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0026】
本発明は、カテキン類、特にカテキン、エピカテキン、エピガロカテキンガレートおよび/又はそれらの配糖体、フラボン類、特にルテオリン、2-フェニルクロモン、アピゲニンおよび/又はそれらの配糖体、フラボノール類、特にクエルセチン、ミリセチン、ケンフェロールおよび/又はそれらの配糖体、フラバノン類、特にナリンゲニン、フラバノン、ヘスペリジンおよび/又はそれらの配糖体、タンニン類を有効成分とするトリプターゼ活性阻害剤、ケンジン、アルトカルパス、カシ、ビンロウジ、余甘子、セイヨウシロヤナギ、ターメリック、オウバク、トルメンチラ、高梁、ソウズク、ナガバギシギシ、ザクロ、ヒメフウロ、チユ、リョウキョウ、チョウトウコウ、シラカバ、ビルベリー、フクボンシ、ユーカリ、緑茶、シモツケ、サンペンズ、胡桃仁、サルオガセ、セイヨウハゴロモソウ、カッコン、カイカ、ガラナ、ウオルナット、フユボダイジュ、コウボクカ、オトギリソウ、ヒシノミ、インヨウカク、イチイヨウ、シュクシャ、イザヨイバラ、レンゲ、レモンバーム、コウホネ、バラ、セイヨウニワトコの中から選ばれる植物またはそれら植物の溶媒抽出物を有効成分とするトリプターゼ活性阻害剤、これらトリプターゼ活性阻害剤を配合してなる、掻痒、しわ、たるみ、肌荒れ改善のための外用剤、及び全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症、知覚過敏症、疼痛、掻痒症、歯肉炎、浮腫、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用としての血管透過性亢進又は肺浮腫、及び花粉症からなる群から選ばれる疾患の治療又は予防のための外用剤、服用剤または飲食品組成物をもって課題を解決する。
【発明の効果】
【0027】
本発明による有効成分は、トリプターゼの酵素活性を確実に阻害し得る安全性の高いトリプターゼ活性阻害剤として評価される。そのため、掻痒、しわ、たるみ、肌荒れ改善のための外用剤、及び全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症、知覚過敏症、疼痛、掻痒症、歯肉炎、浮腫、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用としての血管透過性亢進又は肺浮腫、及び花粉症からなる群から選ばれる疾患の治療又は予防のための外用剤、服用剤または飲食品組成物として利用可能であり、それら疾患の改善、緩和、予防に有効である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
本発明によるトリプターゼ活性阻害剤として使用する植物について補足する。
ケンジンとは、タデ科(Polygonaceae)イブキトラノオ(Polygonum bistorta L.)の根茎(拳参)、アルトカルパスとは、クワ科Artocarpus lakoochaの材、カシとは、シクンシ科(Combretaceae)ミロバラン(Terminalia chebula)の果実、ビンロウジ刻とは、ヤシ科(Palmae)ビンロウ(Areca catechu L.)の種子、余甘子とは、トウダイグサ科(Euphorbiaceae)アンマクロ(Phyllanthus emblica L.)の果実、セイヨウシロヤナギとは、ヤナギ科(Salicaceae)セイヨウシロヤナギ(Salix alba L.)の樹皮、ターメリックとは、ショウガ科(Zinghiberaceae)ターメリック(Curcuma longa L.)の根茎(ウコン)、オウバクとは、ミカン科(Rutaceae)キハダ(Phellodendron amurense Ruprecht)又はその他同属植物の周皮を除いた樹皮、トルメンチラとは、バラ科(Rosaceae)トルメンチラ(Potentilla tormentilla vulgaris L.)の根、高梁とは、イネ科(Gramineae)モロコシ(蜀黍、唐黍、ソルガム)(Sorghum vulgare)の種子、ソウズクとは、ショウガ科(Zingiberaceae)草荳蒄(Alpinia katsumadai Hay.)の成熟種子、ナガバギシギシとは、タデ科(Polygonaceae)ナガバギシギシ(長葉羊蹄)(Rumex crispus L.)の根茎、ザクロとは、ザクロ科(Punicaceae)ザクロ(Punica granatum)の果皮、ヒメフウロとは、フウロソウ科(Geraniaceae)ヒメフウロ(姫風露)(Geranium robertianum)の全草、チユとは、バラ科(Rosaceae)ワレモコウ(Sanguisorba officinalis)の根茎、根、リョウキョウとは、ショウガ科(Zingiberaceae)コウリョウキョウ(良姜)(Alpinia officinarum Hances)の根茎、チョウトウコウとは、アカネ科(Rubiaceae)カギカズラ(Uncaria rhynchophylla Miquel)又は(Uncaria sinensis Oliver)又はその他近縁植物の鈎棘が付着した茎枝、シラカバとは、カバノキ科(Betulaceae)シラカバ(白樺)(Betula platyphylla var. japonica)の材、ビルベリーとは、ツツジ科(Ericaceae)ビルベリー(Vaccinium myrtillus )の葉、果実、フクボンシとは、バラ科(Rosaceae)ナガバモミジイチゴ(Rubus palmatus Thunb.)の未熟果実(偽果) 、ユーカリとは、フトモモ科(Myrtaceae)ユーカリ(Eucalyptus globulus)の葉、緑茶とは、ツバキ科(Theaceae)チャ(Camelia sinensis)の葉、シモツケとは、バラ科(Rosaceae)セイヨウナツユキソウ(Filipendula ulmaria Maxim)の花、サンペンズとは、マメ科(Leguminosae)カワラケツメイ(Cassia nomame Honda、Cassia mimosoides L.var.nomame Makino)の帯果期の茎葉、胡桃仁とは、クルミ科(Juglandaceae)セイヨウグルミ(Juglans regia)の種子、サルオガセとは、サルオガセ科(Usneaceae)サルオガセ(Usnea longissima Ach.)の全草、ハゴロモソウはバラ科(Rosaceae)ハゴロモソウ(セイヨウハゴロモソウ、アルケミラ、レディースマントル)(Alchemilla vulgaris)の全草、カッコンとは、マメ科(Leguminosae)クズ(Pueraria lobata(Willd.)Ohwi)の周皮を除いた根、カイカとは、マメ科(Leguminosae)エンジュ(Sophora japonica)の蕾、ガラナとは、ムクロジ科(Sapindaceae)ガラナ(Paulinia Cupana)の種子、ウオルナットとは、クルミ科(Juglandaceae)ウォルナット(Juglans nigra)の種子、フユボダイジュとは、シナノキ科(Tiliaceae)フユボダイジュ(Tilia cordata)の花序、コウボクカとは、モクレン科(Magonoliaceae)ホウノキ(Magnolia obovata Thunb)の花、オトギリソウとは、オトギリソウ科(Guttiferae)オトギリソウ(弟切草)(Hypericum erectum)の全草、ヒシノミとは、ヒシ科(Trapaceae)ヒシ(Trapa bispinosa Roxb.var.NAKANO)またはその同属植物の果実、インヨウカクとは、メギ科(Berberidaceae)ホザキイカリソウ(Epimedium sagittatum Baker)の花蕾を含む葉と茎(全草)、イチイヨウとは、イチイ科(Taxaceae)イチイ(Taxus cuspidata Sieb.et Zucc)の葉、シュクシャとは、ショウガ科(Zingiberaceae)シュクシャ(縮砂)(Hedychium coronarium var. chrysoleucum)の果実、イザヨイバラとは、バラ科(Rosaceae)イザヨイバラ(Rosa roxburghii Tratt. f. normalis Rehd. et Wils.)の果実、レンゲとは、マメ科(Leguminosae)レンゲソウ(Astragalus sinicus L.)の全草、種子、レモンバームとは、シソ科(Labiatae)セイヨウヤマハッカ、コウスイハッカ (Melissa officinalis L.)の全草、コウホネとは、スイレン科(Nymphaeaeceae)コウホネ(河骨)(Nuphar japonicum)の根茎、バラとは、バラ科(Rosaceae)バラ(Rosa centifolia)の花、セイヨウニワトコとは、スイカズラ科(Caprifoliaceae)セイヨウニワトコ(Sambucus nigra)の花、漿果を使用することができる。

【0029】
これら植物は、そのまま又は乾燥物を細切、粉砕等の加工をして使用されるのが望ましい。また植物からの抽出は、溶媒で常温〜溶媒沸点温にて抽出する。利用可能な溶媒は、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、ブタノール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール)、アセトン等のケトン類、エチルエーテル、ジオキサン、アセトニトリル、酢酸エチル等のエステル類、キシレン、ベンゼン、クロロホルム等の有機溶媒を単独又は2種以上任意に組み合わせて使用することができる。
【0030】
抽出方法は、通常、植物1に対して溶媒1〜20を使用し、常圧下において室温〜溶媒沸点温にて1時間〜1週間浸漬抽出する。また常圧下のみならず高圧下や超臨界流体を使用することもできる。抽出後はろ過して溶液を回収し、必要に応じ脱臭、脱色等の精製を行う。このようにして得た抽出液は、そのままでトリプターゼ活性阻害剤として利用することができるが、さらに用途目的に応じて希釈又は溶媒を留去してペースト状としたり乾燥末等に加工してもよい。
【0031】
本発明による外用剤とは、1)局所又は全身用の薬用外用剤、皮膚洗浄料、皮膚化粧料類、2)頭皮・頭髪に適用する薬用又は化粧用の製剤類、3)浴湯に投じて使用する薬用又は化粧用の浴用剤、4)人体用の消臭・防臭剤、5)歯みがき剤、洗口剤、含嗽剤等の薬用又は化粧用の口腔用剤、6)皮膚貼付用シート、化粧用シート、化粧用コットン、衛生用品、衛生綿類、ウエットティッシュなどを意味し、アンプル、カプセル、粉末(パウダー)、顆粒、固形、溶液、ゲル、気泡、エマルジョン、シート、ミスト、スプレー剤など利用上の適当な形態とすることができる。
【0032】
具体的には、クリーム、ゲル、軟膏、液状等の薬用外用剤類、化粧水、乳液、クリーム、軟膏、ジェル、ローション、オイル、パック、ミスト、顔面用化粧シートなどの基礎化粧料、ひげ剃り用剤、洗顔料、皮膚洗浄料(石けん類を含む)、シャンプー、リンス、ヘアートリートメント、整髪料、パーマ剤、ヘアートニック、染毛料、育毛・養毛料などの薬用又は化粧用頭髪料、ファンデーション、口紅、頬紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラなどのメークアップ化粧料、香水類、皮膚用消臭剤、制汗剤、入浴剤、マウスウォッシュ、歯磨き剤、口中清涼剤等が上げられる。
【0033】
また本発明による服用剤または飲食品組成物とは、全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症、知覚過敏症、疼痛、掻痒症、歯肉炎、浮腫、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用としての血管透過性亢進又は肺浮腫、及び花粉症からなる群から選ばれる疾患の治療又は予防のための内服剤、薬剤をはじめ、美容や健康志向の飲食品等を意味し、形態的には、アンプル、カプセル、丸剤、錠剤(ペレット)、粉末、顆粒、固形、液体、ゼリー(ゲル)又は気泡等任意とすることができる。
【0034】
美容や健康志向の飲食品の具体例としては、栄養補給、滋養強壮、疲労回復、体質改善、美白、美肌、美髪、養毛・育毛、痩身、精神安定等の美容・健康志向の加工食品や飲料の他、ガム、キャンディ、ヨーグルト、タブレット、清涼飲料水等の嗜好食品又は飲料が上げられる。
【0035】
本発明によるトリプターゼ活性阻害剤を外用剤に配合する場合は、有効成分濃度として0.0001〜5%程度含有するように、また服用剤または飲食品組成物に配合する場合には、1日当たりの有効成分の摂取量が5mg〜20g程度になるように調整されるのがよい。
【実施例1】
【0036】
[植物の溶媒抽出物を有効成分とするトリプターゼ活性阻害剤の製造]
植物(100g)を粉砕した後、溶媒(1kg)を加え常温〜加温下にて浸漬抽出し、次いで吸引濾過して抽出液(約1kg)を得る。この操作によりトリプターゼ活性阻害剤を得た。
【実施例2】
【0037】
[トリプターゼ活性阻害作用の評価]
各種フラボノイド及びタンニンは、また各種植物抽出物は前記実施例で製造した抽出液の溶媒を蒸発乾固してDMSOに溶解(各種フラボノイド、タンニンにあっては1mg/mL、各種植物抽出物にあっては50μg/mL)し、試験試料とした。対照はDMSOのみとした。トリプターゼはヒト扁桃腺からスミス(T.J.Smith)らによる方法に従って精製した。(J.Biol.Chem. 259,P11046(1984))

1mM-CaCl2, 1%DMSOを含む50mMトリス塩酸緩衝液(pH8)を用いて、2.5μMになるようにBoc-Phe-Ser-Arg-MCA (Peptide institute INC製)を溶解し、160μLを96ウェルプレートへ添加した。試験試料(25μL), 精製ヒトトリプターゼ(0.25U/mL)を20μL加え、37℃で15分間インキュベートした。反応後の蛍光強度(Ex360nm, Em450nm)を測定し、以下の式(数1)にてトリプターゼ阻害率(%)を算出した。

【0038】
(数1)
トリプターゼ阻害率(%)=100*(1-試料の蛍光強度/対照の蛍光強度)
【0039】
表1〜表4はトリプターゼ活性阻害作用の評価結果である。尚、表2〜4における抽出溶媒の「EtOH」とはエタノール、「PG」とはプロピレングリコール、「1,3-BG」とは1,3−ブチレングリコールを指す。
【0040】
【表1】

【0041】
【表2】

【0042】
【表3】

【0043】
【表4】

【0044】
本発明の有効成分であるトリプターゼ活性阻害剤を配合した外用剤、服用剤または飲食品組成物には、必要に応じて下記に例示する成分や添加剤を任意に選択し配合することができる。
【0045】
(1)各種油脂類
アボガド油、アーモンド油、ウイキョウ油、エゴマ油、オリーブ油、オレンジ油、オレンジラファー油、ゴマ油、カカオ脂、カミツレ油、カロット油、キューカンバー油、牛脂脂肪酸、ククイナッツ油、サフラワー油、シア脂、液状シア脂、大豆油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、パーシック油、ヒマシ油、綿実油、落花生油、タートル油、ミンク油、卵黄油、パーム油、パーム核油、モクロウ、ヤシ油、牛脂、豚脂、スクワレン、スクワラン、プリスタン又はこれら油脂類の水素添加物(硬化油等)等。
【0046】
(2)ロウ類
ミツロウ、カルナバロウ、鯨ロウ、ラノリン、液状ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、カンデリラロウ、モンタンロウ、セラックロウ、ライスワックス等。
【0047】
(3)鉱物油
流動パラフィン、ワセリン、パラフィン、オゾケライド、セレシン、マイクロクリスタンワックス等。
【0048】
(4)脂肪酸類
ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、12-ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール油、ラノリン脂肪酸等の天然脂肪酸、イソノナン酸、カプロン酸、2-エチルブタン酸、イソペンタン酸、2-メチルペンタン酸、2-エチルヘキサン酸、イソペンタン酸等の合成脂肪酸。
【0049】
(5)アルコール類
エタノール、イソピロパノール、ラウリルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、フェノキシエタノール等の天然アルコール、2-ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール等の合成アルコール。
【0050】
(6)多価アルコール類
酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール等。
【0051】
(7)エステル類
ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、酢酸ラノリン、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ジオレイン酸プロピレングリコール等。
【0052】
(8)金属セッケン類
ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等。
【0053】
(9)ガム質、糖類又は水溶性高分子化合物
アラビアゴム、ベンゾインゴム、ダンマルゴム、グアヤク脂、アイルランド苔、カラヤゴム、トラガントゴム、キャロブゴム、クインシード、寒天、カゼイン、乳糖、果糖、ショ糖又はそのエステル、トレハロース又はその誘導体、デキストリン、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カラギーナン、カルボキシメチルキチン又はキトサン、エチレンオキサイド等のアルキレン(C2〜C4)オキサイドが付加されたヒドロキシアルキル(C2〜C4)キチン又はキトサン、低分子キチン又はキトサン、キトサン塩、硫酸化キチン又はキトサン、リン酸化キチン又はキトサン、アルギン酸又はその塩、ヒアルロン酸又はその塩、コンドロイチン硫酸又はその塩、ヘパリン、エチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、カルボキシエチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ニトロセルロース、結晶セルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメタアクリレート、ポリアクリル酸塩、ポリエチレンオキサイドやポリプロピレンオキサイド等のポリアルキレンオキサイド又はその架橋重合物、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンイミン等。
【0054】
(10)界面活性剤
アニオン界面活性剤(アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩)、カチオン界面活性剤(アルキルアミン塩、アルキル四級アンモニウム塩)、両性界面活性剤:カルボン酸型両性界面活性剤(アミノ型、ベタイン型)、硫酸エステル型両性界面活性剤、スルホン酸型両性界面活性剤、リン酸エステル型両性界面活性剤、非イオン界面活性剤(エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤)、その他の界面活性剤(天然界面活性剤、タンパク質加水分解物の誘導体、高分子界面活性剤、チタン・ケイ素を含む界面活性剤、フッ化炭素系界面活性剤)等。
【0055】
(11)各種ビタミン類
ビタミンA群:レチノール、レチナール(ビタミンA1)、デヒドロレチナール(ビタミンA2)、カロチン、リコピン(プロビタミンA)、ビタミンB群:チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、
シアノコバラミン(ビタミンB12)、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:ビタミンC酸又はその誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール(ビタミンD3)、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:ビタミンE又はその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン(ビタミンK1)、メナキノン(ビタミンK2)、メナジオン(ビタミンK3)、メナジオール(ビタミンK4)、その他、必須脂肪酸(ビタミンF)、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンU等。
【0056】
(12)各種アミノ酸類
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジン等や、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘導体等。
【0057】
(13)植物又は動物系原料由来の種々の添加物
これらは、添加しようとする製品種別、形態に応じて常法的に行われる加工(例えば、粉砕、製粉、洗浄、加水分解、醗酵、精製、圧搾、抽出、分画、ろ過、乾燥、粉末化、造粒、溶解、滅菌、pH調整、脱臭、脱色等を任意に選択、組合わせた処理)を行い、各種の素材から任意に選択して供すれば良い。
【0058】
尚、抽出に用いる溶媒については、供する製品の使用目的、種類、或いは後に行う加工処理等を考慮した上で選択すれば良いが、通常では、水、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブタノール等の低級アルコール或いは含水低級アルコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール或いは含水多価アルコール、アセトン、酢酸エチル等の各種有機溶媒の中から選ばれる1種若しくは2種以上の混液を用いるのが望ましい。但し、用途により有機溶媒の含有が好ましくない場合においては、水のみを使用したり、あるいは抽出後に除去しやすいエタノールを採用し、単独又は水との任意の混液で用いたりすれば良く、又、搾取抽出したものでも良い。
【0059】
尚、植物又は動物系原料由来の添加物を、全身用又は局所用の外用剤、化粧品類に供する場合、皮膚や頭髪の保護をはじめ、保湿、感触・風合いの改善、柔軟性の付与、刺激の緩和、芳香によるストレスの緩和、細胞賦活(細胞老化防止)、炎症の抑制、肌質・髪質の改善、肌荒れ防止及びその改善、発毛、育毛、脱毛防止、光沢の付与、清浄効果、疲労の緩和、血流促進、温浴効果等の美容的効果のほか、香付け、消臭、増粘、防腐、緩衝等の効果も期待できる。
【0060】
又、飲食品においては、栄養補給、疲労回復、強壮、細胞賦活(細胞老化防止)等の健身並びに美容的効果をはじめ、味覚の改善、色調や芳香、光沢の付与、安定化、増粘、防腐等の目的で使用することができる。更にこの他にも、これまでに知られている各原料素材の様々な美容的、薬剤的効果を期待し、これらを組合わせることによって目的とする効果の増進を図ったり、多機能的な効果を期待した製品とすることも可能である。
【0061】
原料とする具体的な植物(生薬)としては、例えば、アーモンド(へん桃)、アイ(藍葉)、アオカズラ(清風藤)、アオキ(青木)、アオギリ又はケナシアオギリ(梧桐)、アオツヅラフジ(木防巳)、アオテンマ、アカシア、アカショウマ(赤升麻)、アカスグリ「果実」、アカツメクサ、アカブドウ、アカミノキ(ログウッド)、アカメガシワ(赤芽柏)、アカミノアカネ又はセイヨウアカネ又はアカネ(茜草根)、アカヤジオウ又はジオウ(地黄)、アギ(阿魏)、アキカラマツ、アキニレ(榔楡皮)、アグアイー・グァスー、アグアヘ(オオミテングヤシ)、アケビ(木通)、アサ(麻子仁)、マルバアサガオ又はアサガオ(牽牛子)、アジサイ(紫陽花)、アシタバ(明日葉)、アズキ(赤小豆)、アスナロ、アセロラ、アセンヤク(阿仙薬)、アチラ(ショクヨウカンナ)、アニス、アビウ、アビウラーナ、アブラナ、アベマキ「果実」、アボカド、アマ、アマチャ(甘茶)、アマチャヅル、アマドコロ(玉竹)、アマナ(光慈姑)、アマランサス(ヒユ、ハゲイトウ、ヒモゲイトウ、センニンコク、スギモリゲイトウ、ホソアオゲイトウ、アオゲイトウ、ハリビユ、アオスズラン、アマラントウス・ヒポコンドリアクス)、アミガサユリ又はバイモ(貝母)、アリストロメリア(ユリズイセン)、アルカナ(アルカンナ)、アルガローボ(キャベ)、アルテア、アルニカ、アルピニア又はカツマダイ(ソウズク)、アロエ(蘆薈)、アロエベラ、アンジェリカ、アンズ又はホンアンズ(杏仁)、アンソッコウ(安息香)、イエローサポテ、イガコウゾリナ(地胆頭)、イカリソウ又はヤチマタイカリソウ(インヨウカク)、イグサ(灯心草)、イタドリ(虎杖根)、イチイ(一位)、イチゴ、イチジク(無花果「果実、葉」)、イチハツ(一初)、イチビ(冬葵子)、イチヤクソウ(一薬草)、イチョウ(銀杏「種子、葉」)、イトヒメハギ(遠志)、イナゴマメ、イヌナズナ(テイレキシ)、イヌビユ(ホナガイヌビユ)、イネ「種子、種皮」、イノンド「種子」、イブキジャコウソウ、イラクサ、イランイラン、イワタバコ(岩萵苣)、イワヒバ又はイワマツ(巻柏)、インゲンマメ、ウーロン茶、ウイキョウ(茴香)、ウィート(チブサノキ)、ウキヤガラ(三稜)、ウグイスカグラ「果実」、ヒメウイキョウ、ウコン(鬱金)、ウキクサ(浮萍)、ウスバサイシン又はケイリンサイシン又はオウシュウサイシン(細辛)、ウスベニアオイ、ウスベニタチアオイ、ウチョウラン、ウツボグサ(夏枯草)、ウド又はシシウド(羌活、独活、唐独活)、ウニャデガト(ウンカリア、キャッツクロー)、ウバ茶、ウメ(烏梅「種子、果肉」)、ウラジロガシ、ウワウルシ(クサコケモモ)、ウンシュウミカン(陳皮)、ウンボク、エストラゴン、エゾウコギ(蝦夷五加)、エゾスズラン、エチナシ(ホソバムラサキバレンギク)、エニシダ、エノキタケ(榎茸)、エビスグサ又はカッシア・トーラ(決明子)、エルカンプレ、エルダーベリー「果実」、エレミ、エリンギィ又はプレロータスエリンジ、エンジュ(槐花、槐花米)、エンドウ、オウギ又はキバナオウギ(黄耆)、ナルコユリ又はカギクルマバナルコユリ(黄精)、オウヒササノユキ又はササノユキ、オウレン(黄連)、オオガタホウケン、オオカラスウリ(カロコン)、オオグルマ(土木香)、オオツヅラフジ(防己)、オオバコ(車前子、車前草)、オオバナアザミ(祁州漏芦、白頭翁)、オオハシバミ(榛子)、オオハシラサボテン、オオバナオケラ又はオケラ(白朮)、オオバナサルスベリ(バナバ)、オオバヤシャブシ「果実」、オオホシグサ(穀精草)、オオミアカテツ、オオミサンザシ又はサンザシ(山査子)、オオミヤシ、オオムギ(大麦)、オカ、オカゼリ(蛇床子)、オクラ「果実」、オグルマ(旋覆)、オクルリヒゴタイ(禹州漏芦、藍刺頭)、オタネニンジン又はトチバニンジン (人参)、オトギリソウ又はコゴメバオトギリソウ又はセイヨウオトギリソウ(弟切草)、オドリコソウ(続断)、オナモミ(蒼耳子)、オニグルミ、オニドコロ又はトコロ又はナガドコロ(ヒカイ)、オニノヤガラ(天麻)、オニユリ又はササユリ又はハカタユリ(百合)、オノエラン、オノニス、オヒョウ(裂葉楡)、オミナエシ(敗醤)、オユーコ、オランダカラシ(クレソン)、オランダゼリ、オランダビユ、オランダミツバ、オリーブ「果実、種子、葉」、オレガノ、オレンジ「果実、果皮」、カイケイジオウ(熟地黄)、カカオ「果実、果皮、種子」、カキ(柿蒂「葉」)、カギカズラ(釣藤鈎)、カキドオシ又はカントリソウ(蓮銭草)、カキラン、ガクアジサイ、カシア、カジノキ(楮実「果実」)、ガジュツ(莪朮)、カシワ(槲樹、槲葉)、カスカリラ、カスカラサグラダ、カスミソウ、カセンソウ、カニクサ(金沙藤)、カニーワ、カーネーション、カノコソウ(吉草根)、カバ、カバノキ又はシダレカンバ(白樺)、ガーベラ、カボチャ、カポックノキ「種子」、カホクサンショウ(蜀椒)、ガマ(蒲黄)、カミツレ又はローマカミツレ、カミヤツデ(通草)、カムカム(カモカモ)、カラー、カラクサケマン、カラスウリ又はシナカラスウリ(王瓜)、カラスビシャク(半夏)、カラスムギ、ガラナ「種子」、カラホオ(厚朴)、カラヤ、ガリュウ、カリン(木瓜)、ガルシニア、カワミドリ、カワラサイコ(委陵菜、翻白草)、カワヂシャ、カワラタケ、カワラナデシコ(石竹)又はエゾカワラナデシコ(瞿麦、瞿麦子)、カワラニンジン(青蒿)、カワラヨモギ(茵チン蒿)、カンスイ(甘遂)、カンゾウ(甘草)、カンタラアサ、カンデリラ、カントウ、カンナ、カンラン、キイチゴ(エゾイチゴ、オランダイチゴ、エビガライチゴ、ナワシロイチゴ、モミジイチゴ、ヨーロッパキイチゴ)、キウイ「果実、葉」、キカラスウリ(瓜呂根)、キキョウ(桔梗、桔梗根)、キク(菊花、シマカンギク、チョウセンノギク)、キクタニギク、キササゲ(梓実)、ギシギシ(羊蹄根)、キジツ(枳実)、キズタ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナ、キナノキ(シンコーナ、アカキナノキ)、キヌア(キノア)、キハダ(黄柏)、キマメ、ギムネマ・シルベスタ、キメンカク、キャベツ、キャベブ「未熟果」、キャラウェー、キュウリ、ギョリュウ(西河柳、てい柳)、キラジャ・サポナリア、キラヤ、キランソウ(金瘡小草)、キンカン「果実」、キンキジュ、ギンセカイ、キンブセン、キンマ、キンミズヒキ(仙鶴草)、キンラン、ギンラン、キンリョウヘン、グァペーバ・ヴェルメーリャ、グアバ「果実」、グアユーレ、クェルクス・インフェクトリア(没食子)、ククイナッツ、クゲヌマラン、クコ(枸杞、枸杞子、枸杞葉、地骨皮)、クサスギカズラ(天門冬)、クズ(葛根)、クスノキ、グースベリー「果実」、クソニンジン(黄花蒿)、クティティリバー、クチナシ(山梔子)、クヌギ(樸ソウ)、クプアス、クベバ、クマザサ、クマツヅラ(馬鞭草)、クララ(苦参)、クランベリー「果実」、クリ「種子、果実、渋皮」、クルクリゴ・ラチフォリア「果実」、グレープフルーツ「果実・葉」、クロウメモドキ、クロガネモチ(救必応)、カメバヒキオコシ又はクロバナヒキオコシ又はヒキオコシ(延命草)、クローブ(丁子、丁香)、グンバイナズナ(セキメイ、セキメイシ)、ケイガイ(荊芥、荊芥穂)、ケイトウ(鶏冠花、鶏冠子)、ゲッカビジン、ゲッケイジュ(月桂樹)、ケナシサルトリイバラ(土茯苓、山帰来)、ゲンチアナ、ゲンノショウコ(老鸛草)、ケンポナシ(キグシ)、コウキセッコク、キシュウミカン(コウジ、タチバナ、オオベニミカン、フクレミカン、サガミコウジ、ポンカン、サンタラ(橘皮))、コウシンバラ(月季花)、コウスイハッカ、コウゾ「果実」、コウチャ(紅茶)、コウホネ(川骨)、コウホン(藁本、唐藁本)、コウリャン、コウリョウキョウ(高良姜)、コエンドロ「果実」、コオウレン(胡黄連)、コガネバナ(黄ゴン)、コケモモ(越橘)、ココヤシ「果実」、ゴシュユ(呉茱萸)、ゴショイチゴ(覆盆子)、コショウ(胡椒)、コスモス、コパイババルサム、コーヒー「種子、葉」、コブシ又はモクレン(辛夷)、ゴボウ(牛蒡、牛蒡子)、コボタンヅル、ゴマ(胡麻)、ゴマノハグサ(玄参)、ゴミシ(五味子)、サネカズラ又はビナンカズラ又はマツブサ、コムギ(小麦)、米又は米糠「赤糠、白糠」、コメ油、コーラ・アクミナタ「種子」、コーラ・ベラ「種子」、コロニーリャ、コロハ「果実」、コロンボ、コンズランゴ、コンブ、コンニャク、コンフリー(鰭張草)、サイザル(サイザルアサ)、サイハイラン、サカネラン(エゾサカネラン)、サキシマボタンヅル又はシナボタンヅル又はシナセンニンソウ(威霊仙)、サクラ(オオシマザクラ、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、エドヒガシ、マメザクラ、ミヤマザクラ、ソメイヨシノ、タカネザクラ、カスミザクラ、コヒガン、サトザクラ、カンザクラ「葉、花、果実、樹皮(桜皮)」)、サクランボ、ザクロ、ササ、ササバギンラン、サザンカ、サジオモダカ(沢瀉)、サツマイモ、サトウキビ、サトウダイコン、サネブトナツメ(酸棗仁)、サフラン(番紅花、西紅花)、サポジラ、サポテアマリヨ、ザボン「果実」、サボンソウ、サーモンベリー「果実」、サラシナショウマ(升麻)、サランシトウ(砂藍刺頭)、サルビア(セージ)、サワギキョウ(山梗菜)、サワグルミ(山胡桃)、サンカクサボテン、サングレデグラード(クロトン)、サンシクヨウソウ、サンシチニンジン(三七人参)、サンシュユ(山茱萸)、サンショウ(山椒)、サンズコン(山豆根)、シア(カリテ)、シアノキ「果実」、シイタケ(椎茸)、シオン(紫苑)、シカクマメ、ジキタリス、シクンシ(使君子)、シソ又はアオジソ又はチリメンジソ又はカタメンジソ(紫蘇葉、紫蘇子)、シタン、シナノキ、シナホオノキ、シナレンギョウ(連翹)、シメジ(ヒンシメジ、シャカシメジ、ハタケシメジ、オシロイシメジ、ブナシメジ、ホンジメシ、シロタモギタケ)、シモクレン(辛夷)、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク(芍薬)、シャジン(沙参)、ジャスミン(マツリカ)、ジャノヒゲ(麦門冬)、ジュウロクササゲ、シュクコンカスミソウ、シュクシャミツ(砂仁、縮砂)、ジュズダマ、シュロ「果実」、シュンラン、ジョウオウヤシ、ショウガ(生姜)、ジョウザンアジサイ(常山)、ショウブ(菖蒲、菖蒲根)、ショズク「果実」、シラカシ「種子」、シラン(ビャッキュウ)、シロゴチョウ「種子」、シロツメクサ(クローバー)、シロトウアズキ(鶏骨草)、シロバナイリス(ニオイイリス)、シロバナツタ「花」、シロバナルーピン、シロミナンテン(南天実)、シンコナサクシルブラ、ジンチョウゲ(瑞香、瑞香花、沈丁花)、シンナモン、シンナモムム・カッシア(桂皮)、スイカ(西瓜)、スイカズラ(金銀花、忍冬)、スイバ(酸模)、スイムベリー「果実」、スターアップル、ステビア、ストロベリー「果実」、スズサイコ(徐長卿)、スギナ(問荊)、スベリヒユ(馬歯けん、馬歯けん子)、スモモ「果実」、スルガラン(オラン)、セイヨウアカマツ「球果」、セイヨウカラマツ、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウサンザシ、セイヨウスノキ、セイヨウタンポポ、セイヨウトチノキ(マロニエ)、セイヨウナシ「果実」、セイヨウナツユキソウ、セイヨウニワトコ(エルダー)、セイヨウネズ(ジュニパー、杜松)、セイヨウノコギリソウ(ミルフォイル)、セイヨウバラ、セイヨウフウチョウボク、セイヨウヤドリギ、セイヨウハッカ又はセイヨウヤマハッカ、セイヨウワサビ、セキショウ(石菖根)、セッコク(サクラセッコク、コウキセッコク、オオバナセッコク、オキナワセッコク、ホンセッコク、コチョウセッコク、シカクセッコク、キバナノセッコク)(デンドロビウム、石斛)、セドロン(ボウシュウボク)、ゼニアオイ、ヒロハセネガ、セネガ、セリ、セロリ、センキュウ(川キュウ)、センシンレン(穿心連)、センダン、センニンサボテン、センナ「果実、葉」、センニンソウ(大蓼)、センブリ(当薬)、センボク、ソウカ(草果)、ゾウゲチュウ、ソシンロウバイ、ソバ「種実」、ソメモノイモ、ソラマメ、ダイオウ(大黄)、大根、大豆、ダイダイ(橙皮、枳実)、タカサゴルリヒゴタイ(東南藍刺頭)、タカサブロウ(旱蓮草)、タカトウダイ(大戟)、タカワラビ(狗脊)、ダークスィートチェリー「果実」、タチアオイ、タチジャコウソウ(タイム、百里香)、タチドコロ(ヒカイ)、タチヤナギ、タマリンド「種子」、タマネギ、タムシバ(辛夷)、タラノキ「果実、葉、根皮」、タラヨウ(大葉冬青、一葉茶、苦丁茶、苦灯茶)、ダリア(テンジクボタン)、タルウィ、タンキリマメ、タンシウチワ、タンジン(丹参)、タンポポ(蒲公英)又はシロバナタンポポ又はモウコタンポポ、ダンマル、チェリー「果実」、チガヤ「果実、根、芽」、チクセツニンジン(竹節人参)、チコリ
、チャンカピエドラ(キダチコミカンソウ)、チューリップ、チョコノステイ、チョウセンアザミ(アーティチョーク)、チョウセンダイオウ(大黄)、チョウセンニレ(蕪夷)、チョウセンヨモギ(艾葉)、チョレイマイタケ(猪苓)、チョロギ、ツキミソウ、ツクシサカネラン、ツクリタケ(マッシュルーム)、ツチアケビ、ツバキ、ツボクサ、ツメクサ(漆姑草)、ツユクサ(鴨跖草)、ツルアズキ(赤小豆)、ツルツチアケビ、ツルドクダミ(何首烏)、ツルナ(蕃杏)、ツルニンジン(四葉参)、ツルマメ、ツワブキ、デイコ、テウチグルミ、デュベリー「果実」、テングサ、テンチャ(甜茶)、テンダイウヤク(烏薬)、トウガ(冬瓜子)、トウカギカズラ、トウガラシ(番椒)、トウキ(当帰)、トウキンセンカ(マリーゴールド)、トウサイカチ、トウナベナ(川断)、トウモロコシ又はトウモロコシ毛(南蛮毛)、トウネズミモチ(女貞子)、トウリンドウ又はチョウセンリンドウ(竜胆)、トクサ(木賊)、ドクダミ(十薬)、トコン(吐根)、トシシ又はマメダオシ又はネナシカズラ、トチュウ(杜仲「樹皮、葉、根」)、トネリコ(秦皮)、トマト、トラガント、トリアカンソス「種子」、トルコキキョウ、トルメンチラ、ドロノキ、トロロアオイ、トンカマメ、ナイゼリアベリー「果実」、ナガイモ又はヤマノイモ(山薬)、ナギイカダ(ブッチャーブルーム)、ナギナタコウジュ、ナズナ、ナタネ、ナタマメ又はタテハキ(刀豆)、ナツミカン、ナツメ(大棗)、ナニワイバラ(金桜子)、ナベナ(続断)、ナメコ、ナンキンマメ(落花生)、ナンテン(南天実)、ナンバンカラムシ(苧麻)、ニオイスミレ、ニガキ(苦木)、ニガヨモギ(苦艾)、ニクズク、ケイ又はニッケイ又はセイロンニッケイ又はヤブニッケイ(桂皮)又はケイシ(桂枝)、ニョホウチドリ、ニラ(韮子)、ニワトコ(接骨木「果実、花、茎、葉」)、ニンニク(大蒜)、ヌルデ(五倍子)、ネギ、ネムノキ又はネブ又はネビ又はネムリノキ又はジゴクバナ(合歓)、ノアザミ(大薊)、ノイバラ(営実)、ノウゼンカズラ(凌霄花)、ノゲイトウ、ノコギリソウ、ノダケ(前胡)、ノバラ、ノモモ、パイナップル「果実」、ハイビスカス(ブッソウゲ、フウリンブッソウゲ、ローゼル)、ハイリンドウ、ハウチワ、パウ・ドーセ、ハカマウラボシ(骨砕補)、ハクカユマトウ、ハクサンチドリ、ハクセン(白癬皮)、ハクルベリー「果実」、ハコベ(繁縷)、ハシバミ(榛子)、ハシリドコロ(ロート根)、バジル、ハス(蓮、蓮肉、蓮子)、パセリ(オランダゼリ)、ハダカムギ、バタタ、ハチク又はマダケ(竹茹)、パチョリー、ハッカ(薄荷、薄荷葉)、ハッショウマメ、ハトムギ(ヨクイニン)、ハナスゲ(知母)、バナナ、ハナハッカ、ハナビシ(シツリシ、シシツリ)、バニラビンズ、パパイヤ、ハハコグサ(鼠麹草)、パハロボボ、ハブ「全草、茎、葉」、パプリカ、ハマカキラン、ハマゴウ又はミツバハマゴウ(蔓荊子)、ハマスゲ(香附子)、ハマビシ(シツ莉子)、ハマナス(マイカイ花)、ハマボウフウ(浜防風)、ハマメリス、パーム、バラ(薔薇)、バラータ、バラタゴムノキ、ハラタケ(ハラタケ、シロオオハラタケ、ウスキモリノカサ)、ハラン、パリウルス(セイヨウハマナツメ)、パリエタリア、ハルカンラン、バルサミーナ(ツルレイシ、ニガウリ)、ハルニレ(楡皮、楡白皮、楡葉)、バルバスコ、ハルリンドウ、ハンダイカイ(胖大海)、パンノキ、ヒオウギ(射干)、ヒカゲツルニンジン(党参)、ピーカンナッツ、ヒガンバナ(石蒜、蔓珠沙華)、ヒグルマダリア、ヒゴタイ、ヒシ(菱実)、ピスタチオ、ビート、ヒトツバ(石葦)、ヒトツバエニシダ、ヒナギク(デージー)、ヒナタイノコズチ(牛膝)、ヒナチヨドリ、ヒノキ、ヒバ、ヒマシ、ヒマワリ、ピーマン、ヒメウズ(天葵)、ヒメガマ(香蒲)、ヒメマツタケ(カワリハラタケ、ヒロマツタケ)、ヒメムヨウラン、ピメンタ「果実」、ビャクシ、ビャッキュウ、ヒユ「果実」、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ビロウドアオイ、ヒロハオキナグサ(白頭翁)、ビワ「果実、葉、茎」、ビンロウ(大服皮、檳榔子)、プーアル茶(普?茶)、フウトウカズラ(南籐)、フキ、フキタンポポ(款冬花、款冬葉)、フジバカマ(蘭草)、フジマメ(扁豆)、フジモドキ(チョウジザクラ、芫花)、ブドウ「果実、果皮、種子、葉」、ブナ、フユムシナツクサタケ(冬虫夏草)、ブラジルカンゾウ、ブラジルニンジン、ブラジルヤシ、ブラジルゾウゲヤシ、ブラックカーラント「果実」、ブラックベリー、ブラーニェン、プラム「果実」、フルセラリア、ブルーベリー(セイヨウヒメスノキ)、プルーン、フローラルブランカ、ブロンドサイリウム、ブンドウ(緑豆)、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ヘツカラン、ベニバナ(紅花)、ヘネケン、ベラドンナ、ベリー「果実」、ペルセア、ペルビアンバーグ、ペレスキア・グランディフォリア、ベンケイソウ又はイキクサ(景天)、ボイセンベリー「果実」、ホウキギ又はニワクサ又はネンドウ又はハハキギ・コキア(地膚子)、ホウサイラン、ホウセンカ(鳳仙、急性子、透骨草)、ポウテリア・サポタ、ポウテリア・ルクマ、ホウノキ、ボウフウ(防風)、ホウレンソウ、ホオズキ(登呂根)、ホオノキ(和厚朴、朴)、ボケ(木瓜)、ホソバアブラギク(苦ヨク)、ホソバオグルマ、ホソバナオケラ(蒼朮)、ホソバノキリンソウ(景天三七)、ホソババレンギク、ボダイジュ(菩醍樹)、ボタン(牡丹「花、葉、茎、樹皮」)、ボタンピ(牡丹皮)、ホップ、ホホバ、ボリジ(ルリチシャ)、ボルドー、ホワートルベリー「果実」、ホンオニク(肉じゅ蓉、大芸)、ホンセッコク(鉄皮石斛、雀山石斛)、マイズルテンナンショウ(天南星)、マイタケ(舞茸)、マオウ(麻黄)、マカ、マカデミアナッツ、マーガレット(モクシュンギク)、マクリ(海人草)、マグワ(桑白皮「樹皮、葉」)、マグノリア・スプレンゲリ、マサランヅーバ、マサランズーバ・ド・セアラー、マシェイラ・デ・ボイ、マシュア(タマノウゼンハレン、キュウコンキンレンカ)、マタタビ(木天蓼)、マツカサ、松「葉、樹皮、根」、マッタ・オーリョ、マツホド(茯苓)、マティコ(コルドンシージョ)、マヨラム(ハナハッカ)、マルバノジャジン(苦参)、マルベリー「果実」、マルメロ、マレイン(ビロウドモウズイカ)、マンゴー、マンゴスチン、マンサーニャ(アンデスカミツレ)、マンシュウグルミ、マンダリン「果実」、マンネンタケ(霊芝)、キジツ(枳実「果実」)、ミシマサイコ(柴胡)、ミズオオバコ又はミズアサガオ(竜舌草)、ミゾカクシ(半辺蓮)、ミソハギ(千屈菜)、ミチヤナギ又はニワヤナギ(篇蓄)、ミツガシワ、ミツバ、ミドリサポテ、ミドリハッカ、ミモザ、ミョウガ、ミラクルフルーツ「果実」、ミルラ、ミロバラン、ムギワラギク、ムクゲ(木槿)、ムクノキ、ムクロジ(延命皮)、ムニャ、ムラサキ(紫根)、ムラサキシキブ又はオオムラサキシキブ(紫珠)、ムラサキトウモロコシ、ムラサキナツフジ(昆明鶏血藤)、メガカンサ・オプンティカ、メハジキ(益母草)、メボウギ、メラロイカ、メリッサ、メリロート、メロン「果実」、モウコヨモギ、モウソウチク、モクキリン、モジェ(コショウボク)、モチノキ、モッコウ(木香)、モミジバダイオウ、モモ(桃「葉、種子、花、果実」)、モヤシ、モレロチェリー「果実」、モロヘイヤ(黄麻)、ヤカワムラサキイモ、ヤクチ(益智)、ヤグルマソウ(ヤグルマギク)、ヤグルマハッカ、ヤーコン、ヤシャブシ(矢車)又はヒメヤシャブシ又はオオバヤシャブシ「果実、果皮、果穂」、ヤチヤナギ、ヤツデ(八角金盤)、ヤドリギ(柳寄生)、ヤナギ(カワヤナギ、タチヤナギ、シダレヤナギ、アカメヤナギ、ネコヤナギ、イヌコリヤナギ、キヌヤナギ、コリヤナギ、ウンリュウヤナギ、ミヤマヤナギ、ヤシ、ヤマヤナギ、オオバヤナギ、タイリクキヌヤナギ、キツネヤナギ、ドロノキ)、ヤナギタデ「葉、茎」、ヤブガラシ、ヤブコウジ(紫金牛)、ヤブタバコ(鶴虱、天名精)、ヤマゴボウ(商陸)、ヤマハンノキ(山榛)、ヤマモモ(楊梅皮)、ヤマヨモギ、 ユーカリ、ユキノシタ(虎耳草)、ユッカ又はフレビフォリア、ユズ「果実」、ユリ、ヨロイグサ、ヨモギ(艾葉)、ライガン(雷丸)、ライム「果実」、ライムギ、ラカンカ「果実」、ラズベリー「葉、果実」、ラタニア(クラメリア)、ラッキョウ又はエシャロット(薤白)、ラベンダー、リュウガン(竜眼肉)、リュウゼツラン(アオノリュウゼツラン、フクリンリュウゼツラン)、リョクチャ(緑茶)、リンゴ「果実、種子、葉、根」、リンドウ、ルバス又はスアビシムス(甜涼)、ルリタマアザミ(ウラジロヒゴタイ、新彊藍刺頭)、レイシ(茘枝、茘枝核)、レタス(チシャ)、レッドカーラント「果実」、レッドピタヤ、レモン「果実」、レモングラス、レンギョウ又はシナレンギョウ(連翹)、レンゲソウ、ロウバイ(蝋梅)、ロウヤシ、ロコン(ヨシ、蘆根)、ローガンベリー「果実」、ローズマリー(マンネンロウ)、ローズヒップ(ノバラ)、ワサビ、ワタフジウツギ(密蒙花)、ワレモコウ(地楡)等が挙げられる。

【0062】
海藻類としては、海藻[緑藻類:クロレラ・ブルガリス、クロレラ・ピレノイドサ、クロレラ・エリプソイデイア、アオノリ(ウスバアオノリ、スジアオノリ、ヒラアオノリ、ボウアオノリ、ホソエダアオノリ)、アナアオサ(アオサ)]、海藻[褐藻類:コンブ(マコンブ、リシリコンブ、ホソメコンブ、ミツイシコンブ)、ワカメ、ヒロメ、アオワカメ、ジャイアントケルプ(マクロシスティス・ピリフェラ、マクロシスティス・インテグリフォリア、ネオシティス・ルエトケアーナ)、ヒジキ、ヒバマタ、ウミウチワ、ウスバウミウチワ、キレバノウミウチワ、アカバウミウチワ、コナウミウチワ、オキナウチワ、ウスユキウチワ、エツキウミウチワ]、海藻[紅藻類:ヒジリメン、マクサ(テングサ)、ヒラクサ、オニクサ、オバクサ、カタオバクサ、ヤタベグサ、ユイキリ、シマテングサ、トサカノリ、トゲキリンサイ、アマクサキリンサイ、キリンサイ、ビャクシンキリンサイ、ツノマタ、オオバツノマタ、トチャカ(ヤハズツノマタ)、エゾツノマタ、トゲツノマタ、ヒラコトジ、コトジツノマタ、イボツノマタ、マルバツノマタ、ヒラコトジ、スギノリ、シキンノリ、カイノリ、ヤレウスバノリ、カギウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、アカモミジノリ]等が代表的なものとして挙げられる。
【0063】
又、その他の藻類、例えば、緑藻類(クラミドモナス属:クラミドモナス、アカユキモ、ドゥナリエラ属:ドゥナリエラ、クロロコッカス属:クロロコッカス、クワノミモ属:クワノミモ、ボルボックス属:オオヒゲマワリ、ボルボックス、パルメラ属、ヨツメモ属、アオミドロ属:ヒザオリ、アオミドロ、ツルギミドロ属、ヒビミドロ属:ヒビミドロ、アオサ属:アナアオサ、アミアオサ、ナガアオサ、カワノリ属:カワノリ、フリッチエラ属、シオグサ属:オオシオグサ、アサミドリシオグサ、カワシオグサ、マリモ、バロニア属:タマゴバロニア、タマバロニア、マガタマモ属:マガタマモ、イワヅタ属:フサイワヅタ、スリコギヅタ、ヘライワヅタ、クロキヅタ、ハネモ属、ミル属:ミル、クロミル、サキブチミル、ナガミル、ヒラミル、カサノリ属:カサノリ、ジュズモ属:フトジュズモ、タマジュズモ、ミゾジュズモ、ミカヅキモ属、コレカエテ属、ツヅミモ属、キッコウグサ属:キッコウグサ、ヒトエグサ属:ヒトエグサ、ヒロハノヒトエグサ、ウスヒトエグサ、モツキヒトエ、サヤミドロ属、クンショウモ属、スミレモ属:スミレモ、ホシミドロ属、フシナシミドロ属等)。
【0064】
藍藻類(スイゼンジノリ属:スイゼンジノリ、アオコ属、ネンジュモ属:カワタケ、イシクラゲ、ハッサイ、ユレモ属、ラセンモ(スピルリナ)属:スピルリナ、トリコデスミウム(アイアカシオ)属等)。
【0065】
褐藻類(ピラエラ属:ピラエラ、シオミドロ属:ナガミシオミドロ、イソブドウ属:イソブドウ、イソガワラ属:イソガワラ、クロガシラ属:グンセンクロガシラ、カシラザキ属:カシラザキ、ムチモ属:ムチモ、ヒラムチモ、ケベリグサ、アミジグサ属:アミジグサ、サキビロアミジ、サナダグサ属:サナダグサ、フクリンアミジ、コモングサ属:コモングサ、ヤハズグサ属:エゾヤハズ、ヤハズグサ、ウラボシヤハズ、ジガミグサ属:ジガミグサ、ウミウチワ属:ウミウチワ、コナウミウチワ、アカバウミウチワ、ナミマクラ属:ヒルナミマクラ、ソメワケグサ属:ソメワケグサ、ナバリモ属:ナバリモ、チャソウメン属:モツキチャソウメン、マツモ属:マツモ、ナガマツモ属:ナガマツモ、オキナワモズク属:オキナワモズク、ニセフトモズク属:ニセフトモズク、フトモズク属:フトモズク、イシモズク属:イシモズク、クロモ属:クロモ、ニセモズク属:ニセモズク、モズク属:モズク、イシゲ属:イシゲ、イロロ、イチメガサ属:イチメガサ、ケヤリ属:ケヤリ、ウミボッス属:ウミボッス、ウルシグサ属:ウルシグサ、ケウルシグサ、タバコグサ、コンブモドキ属:コンブモドキ、ハバモドキ属:ハバモドキ、ハバノリ属:ハバノリ、セイヨウハバノリ属:セイヨウハバノリ、コモンブクロ属:コモンブクロ、エゾブクロ属:エゾブクロ、フクロノリ属:フクロノリ、ワタモ、チシマフクロノリ属:チシマフクロノリ、カゴメノリ属:カゴメノリ、ムラリドリ属:ムラチドリ、サメズグサ属:サメズグサ、イワヒゲ属:イワヒゲ、ヨコジマノリ属:ヨコジマノリ、カヤモノリ属:カヤモノリ、ウイキョウモ属:ウイキョウモ、ツルモ属:ツルモ、アナメ属:アナメ、スジメ属:スジメ、ミスジコンブ属:ミスジコンブ、アツバミスジコンブ、コンブ属:ガツガラコンブ、カキジマコンブ、オニコンブ、ゴヘイコンブ、ナガコンブ、エンドウコンブ、オオチヂミコンブ、トロロコンブ属:トロロコンブ、アントクメ属:アントクメ、カジメ属:カジメ、ツルアラメ、クロメ、キクイシコンブ属:キクイシコンブ、ネジレコンブ属:ネジレコンブ、クロシオメ属:クロシオメ、ネコアシコンブ属:ネコアシコンブ、アラメ属:アラメ、アイヌワカメ属:アイヌワカメ、チガイソ、オニワカメエゾイシゲ属:エゾイシゲ、ヤバネモク属:ヤバネモク、ラッパモク属:ラッパモク、ジョロモク属:ウガノモク、ジョロモク、ヒエモク、ホンダワラ属:タマナシモク、イソモク、ナガシマモク、アカモク、シダモク、ホンダワラ、ネジモク、ナラサモ、マメタワラ、タツクリ、ヤツマタモク、ウミトラノオ、オオバモク、フシズシモク、ハハキモク、トゲモク、ヨレモク、ノコギリモク、オオバノコギリモク、スギモク属:スギモク、ウキモ属:オオウキモ、ブルウキモ属:ブルウキモ、カヤモノリ属:カヤモノリ等)。
【0066】
紅藻類(ウシケノリ属:ウシケノリ、フノリノウシケ、アマノリ属:アサクサノリ、スサビノリ、ウップルイノリ、オニアマノリ、タサ、フイリタサ、ベニタサ、ロドコルトン属:ミルノベニ、アケボノモズク属:アケボノモズク、コナハダ属:ハイコナハダ、ヨゴレコナハダ、アオコナハダ、ウミゾウメン属:ウミゾウメン、ツクモノリ、カモガシラノリ、ベニモズク属:ベニモズク、ホソベニモズク、カサマツ属:カサマツ、フサノリ属:フサノリ、ニセフサノリ属:ニセフサノリ、ソデガラミ属:ソデガラミ、ガラガラ属:ガラガラ、ヒラガラガラ、ヒロハタマイタダキ属:ヒロハタマイタダキ、タマイタダキ属:タマイタダキ、カギケノリ属:カギノリ、カギケノリ、テングサ属:ヒメテングサ、ハイテングサ、オオブサ、ナンブグサ、コヒラ、ヨヒラ、キヌクサ、ヒビロウド属:ヒビロウド、ヒメヒビロウド、イソムメモドキ属:イソムメモドキ、 ミチガエソウ属:ミチガエソウ、リュウモンソウ属:リュウモンソウ、ヘラリュウモン、ニセカレキグサ属:ニセカレキグサ、オキツバラ属:オオバオキツバラ、アカバ属:アカバ、マルバアカバ、ナミノハナ属:ホソバナミノハナ、ナミノハナ、サンゴモドキ属:ガラガラモドキ、シオグサゴロモ属:シオグサゴロモ、イワノカワ属:エツキイワノカワ、カイノカワ属:カイノカワ、カニノテ属:カニノテ、サンゴモ属:サンゴモ、ムカデノリ属:ムカデノリ、スジムカデ、カタノリ、ヒラムカデ、キョウノヒモ、サクラノリ、ニクムカデ、タンバノリ、ツルツル、フダラク、マルバフダラク、イソノハナ属:ヌラクサ、クロヌラクサ、オオムカデノリ、ヒラキントキ属:ヒラキントキ、マタボウ属:マタボウ、キントキ属:チャボキントキ、キントキ、マツノリ、コメノリ、トサカマツ、ヒトツマツ、フシキントキ、ツノムカデ、ナガキントキ、スジムカデ、カクレイト属:オオバキントキ、イトフノリ属:イトフノリ、ナガオバネ属:ナガオバネ、フノリ属:ハナフノリ、フクロフノリ、マフノリ、カレキグサ属:カレキグサ、トサカモドキ属:ホソバノトサカモドキ、ヒロハノトサカモドキ、ヤツデガタトサカモドキ、クロトサカモドキ、ネザシノトサカモドキ、ユウソラ、エツキノトサカモドキ、ナンカイトサカモドキ、ヒメトサカモドキ、キヌハダ属:キヌハダ、エゾトサカ属:エゾトサカ、ツカサノリ属:エナシカリメニア、オオツカサノリ、ハナガタカリメニア、ホウノオ属:ホウノオ、ヒカゲノイト属:ヒカゲノイト、ウスギヌ、ニクホウノオ属:ニクホウノオ、ベニスナゴ属:ベニスナゴ、ススカケベニ属:ススカケベニ、オカムラグサ属:ヤマダグサ、ミリン属:ミリン、ホソバミリン、トサカノリ属:キクトサカ、エゾナメシ属:エゾナメシ、イソモッカ属:イソモッカ、ユカリ属:ユカリ、ホソユカリ、イバラノリ属:イバラノリ、サイダイバラ、タチイバラ、カギイバラノリ、キジノオ属:キジノオ、イソダンツウ属:イソダンツウ、アツバノリ属:アツバノリ、オゴノリ属:オゴノリ、ツルシラモ、シラモ、オオオゴノリ、ミゾオコノリ、カバノリ、ベニオゴノリ、フクレシノリ、ムラサキカバノリ、シンカイカバノリ、トゲカバノリ、カタオゴノリ、リュウキュウオゴノリ、セイヨウオゴノリ、イツツギヌ、ユミガタオゴノリ、クビレオゴノリ、モサオゴノリ、キヌカバノリ、テングサモドキ属:ハチジョウテングサモドキ、フシクレノリ属:フシクレノリ、ナミイワタケ属:ナミイワタケ、カイメンソウ属:カイメンソウ、オキツノリ属:オキツノリ、サイミ属:イタニグサ、サイミ、ハリガネ、ハスジグサ属:ハスジグサ、スギノリ属:イカノアシ、ホソイボノリ、ノボノリ、クロハギンナンソウ属:クロハギンナンソウ、アカバギンナンソウ属:アカバギンナンソウ、ヒシブクロ属:ヒシブクロ、マダラグサ属:トゲマダラ、エツキマダラ、タオヤギソウ属:タオヤギソウ、ハナサクラ、フクロツナギ属:フクロツナギ、スジコノリ、ハナノエダ属:ハナノエダ、ヒラタオヤギ属:ヒラタオヤギ、ダルス属:ダルス、マサゴシバリ、アナダルス、ウエバグサ属:ウエバグサ、ベニフクロノリ属:ベニフクロノリ、フシツナギ属:フシツナギ、ヒメフシツナギ、ヒロハフシツナギ、ワツナギソウ属:ヒラワツナギソウ、ウスバワツナギソウ、イギス属:イギス、ケイギス、ハリイギス、ハネイギス、アミクサ、エゴノリ属:エゴノリ、フトイギス、サエダ属:サエダ、チリモミジ属:チリモミジ、コノハノリ科:ハブタエノリ、コノハノリ、スズシロノリ、ウスベニ属:ウスベニ、ハスジギヌ属:ハスジギヌ、ナガコノハノリ属:ナガコノハノリ、スジギヌ属:スジギヌ、アツバスジギヌ、ハイウスバノリ属:カギウスバノリ、ヤレウスバノリ、スジウスバノリ、ハイウスバノリ、ウスバノリモドキ属:ウスバノリモドキ、アヤニシキ属:アヤニシキ、アヤギヌ属:アヤギヌ、ダジア属:エナシダジア、シマダジア属:イソハギ、シマダジア、ダジモドキ属:ダジモモドキ、イトグサ属:モロイトグサ、フトイグサ、マクリ属:マクリ、ヤナギノリ属:ハナヤナギ、ユナ、ヤナギノリ、モツレユナ、ベニヤナギコリ、モサヤナギ、ササバヤナギノリ、ソゾ属:クロソゾ、コブソゾ、ハネソゾ、ソゾノハナ、ハネグサ属:ハネグサ、ケハネグサ、コザネモ属:コザネモ、イソムラサキ、ホソコザネモ、ヒメゴケ属:ヒメゴケ、クロヒメゴケ、ヒオドシグ属:キクヒオドシ、ヒオドシグサ、ウスバヒオドシ、アイソメグサ属:アイソメグサ、スジナシグサ属:スジナシグサ、イソバショウ属:イソバショウ、フジマツモ属:フジマツモ、ノコギリヒバ属:ハケサキノコギリヒバ、カワモズク属:カワモズク、アオカワモズク、ヒメカワモズク、イデユコゴメ属:イデユコゴメ、オキチモズク属:オキチモズク、イトグサ属、チノリモ属:チノリモ、チスジノリ属:チスジノリ等)。

【0067】
車軸藻類(シャジクモ属、シラタマモ属、ホシツリモ属:ホシツリモ、リクノタムヌス属、フラスコモ属:ヒメフラスコモ、チャボフラスコモ、トリペラ属等)、黄色藻類(ヒカリモ属:ヒカリモ等)等。
【0068】
又、動物系原料由来の素材としては、鶏冠抽出物、牛又は豚、人の胎盤抽出物、牛又は豚の胃、十二指腸、腸、脾臓の抽出物若しくはその分解物、牛又は豚の脳組織の抽出物、牛・豚又は魚類のコラーゲン加水(酸、アルカリ、酵素等)分解物や水溶性コラーゲン又はアシル化コラーゲン等のコラーゲン誘導体、牛又は豚のエラスチン又はエラスチン加水分解物(酸、アルカリ、酵素等)又は水溶性エラスチン誘導体、ケラチン及びその分解物又はそれらの誘導体、シルク蛋白及びその分解物又はそれらの誘導体、豚又は牛血球蛋白分解物(グロビンペプチド)、牛又は豚へモグロビン分解物(ヘミン、ヘマチン、ヘム、プロトヘム、ヘム鉄等)、牛乳、カゼイン及びその分解物又はそれらの誘導体、脱脂粉乳及びその分解物又はそれらの誘導体、ラクトフェリン又はその分解物、鶏卵成分、魚肉分解物、核酸関連物質(リボ核酸、デオキシリボ核酸)等。
【0069】
又、植物又は動物系原料由来の素材としては、遺伝子組み替え体や細胞融合体由来の任意の部位、細胞、組織、器官、代謝物等も使用することができる。更に、任意の部位、細胞、組織、器官等を細胞培養することで得られる、例えば未分化細胞群や分化途中の細胞群等も使用することができる。
【0070】
(14)海洋成分
深層水等の海水類、例えば、海水塩、海水乾燥物、死海又は大西洋又は太平洋の海より得た無機塩(塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム等)、海泥又は泥(ファンゴ)類、例えば、イタリアファンゴ、ドイツファンゴ、アイフェルファンゴ、フライブルグファンゴ等の各地の海泥又は泥(含有成分:二酸化珪素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化鉄、酸化マンガン、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、酸化ストロンチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、クロム、鉄、銅、ニッケル、亜鉛、鉛、マンガン、ヒ素、水)、聖徳石等。
【0071】
(15)微生物培養代謝物
酵母代謝物、酵母菌抽出エキス、細菌代謝物、細菌抽出エキス、カビ又は放線菌代謝物、カビ又は放線菌抽出エキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、米発酵エキス、米糠(赤糠、白糠)発酵エキス、ユーグレナ抽出物又はその分解物又はそれら水溶性誘導体、トレハロース又はその誘導体、生乳又は脱脂粉乳の乳酸発酵物、マメ科植物の乳酸菌発酵物、ココヤシ属植物の乳酸菌発酵物等。
【0072】
(16)α-ヒドロキシ酸類
グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸等。
【0073】
(17)無機顔料
無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、タルク、カオリン、ベントナイト、マイカ、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン等。
【0074】
(18)紫外線吸収/遮断剤
ベンゾフェノン誘導体(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン−スルホン酸ナトリウム、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン等)、パラアミノ安息香酸誘導体(パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等)、メトキシ桂皮酸誘導体(パラメトキシ桂皮酸エチル、パラメトキシ桂皮酸イソプロピル、パラメトキシ桂皮酸オクチル、パラメトキシ桂皮酸2-エトキシエチル、パラメトキシ桂皮酸ナトリウム、パラメトキシ桂皮酸カリウム、ジパラメトキシ桂皮酸モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル等)、サリチル酸誘導体(サリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸ジプロピレングリコール、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸ミリスチル、サリチル酸メチル等)、アントラニル酸誘導体(アントラニル酸メチル等)、ウロカニン酸誘導体(ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル等)、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、ウンベリフェロン、エスクリン、桂皮酸ベンジル、シノキサート、オキシベンゾン、ジオキシベンゾン、オクタベンゾン、スリソベンゾン、ベンゾレソルシノール、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、ネオヘリオパン、エスカロール、酸化亜鉛、タルク、カオリン等。
【0075】
(19)美白剤
パラアミノ安息香酸誘導体、サルチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンC又はその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ビタミンE又はその誘導体、コウジ酸又はその誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、アルブチン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリン、胎盤エキス、エラグ酸、ルシノール等。
【0076】
(20)チロシナーゼ活性阻害剤
ビタミンC又はその誘導体(ビタミンCリン酸エステルマグネシウム塩、ビタミンCグルコシド等)、ハイドロキノン又はその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル等)、コウジ酸又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、N−アセチルチロシン又はその誘導体、グルタチオン、過酸化水素、過酸化亜鉛、胎盤エキス、エラグ酸、アルブチン、ルシノール、シルク抽出物、植物エキス(カミツレ、クワ、クチナシ、トウキ、ワレモコウ、クララ、ヨモギ、スイカズラ、キハダ、ドクダミ、マツホド、ハトムギ、オドリコソウ、ホップ、サンザシ、ユーカリ、セイヨウノコギリソウ、アルテア、ケイヒ、マンケイシ、ハマメリス、ヤマグワ、延命草、桔梗、トシシ、続随子、射干、麻黄、センキュウ、ドッカツ、サイコ、ボウフウ、ハマボウフウ、オウゴン、牡丹皮、シャクヤク、ゲンノショウコ、葛根、甘草、五倍子、アロエ、ショウマ、紅花、緑茶、紅茶、阿仙薬)等。
【0077】
(21)メラニン色素還元/分解物質
フェニル水銀ヘキサクロロフェン、酸化第二水銀、塩化第一水銀、過酸化水素水、過酸化亜鉛、ハイドロキノン又はその誘導体(ハイドロキノンベンジルエーテル)等。
【0078】
(22)ターンオーバーの促進作用/細胞賦活物質
ハイドロキノン、乳酸菌エキス、胎盤エキス、霊芝エキス、ビタミンA、ビタミンE、アラントイン、脾臓エキス、胸腺エキス、酵母エキス、発酵乳エキス、植物エキス(アロエ、オウゴン、スギナ、ゲンチアナ、ゴボウ、シコン、ニンジン、ハマメリス、ホップ、ヨクイニン、オドリコソウ、センブリ、トウキ、トウキンセンカ、アマチャ、オトギリソウ、キュウリ、タチジャコウソウ、ローズマリー、パセリ)等。
【0079】
(23)収斂剤
コハク酸、アラントイン、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、酸化亜鉛、カラミン、パラフェノールスルホン酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム、レゾルシン、塩化第二鉄、タンニン酸(カテキン化合物を含む)等。
【0080】
(24)活性酸素消去剤
SOD、カタラーゼ、グルタチオンパーオキシダーゼ等。
【0081】
(25)抗酸化剤
ビタミンC又はその塩、ステアリン酸エステル、ビタミンE又はその誘導体、ノルジヒドログアセレテン酸、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキシチロソール、パラヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、セサモール、セサモリン、ゴシポール、プロポリス等。
【0082】
(26)過酸化脂質生成抑制剤
β-カロチン、植物エキス(ゴマ培養細胞、アマチャ、オトギリソウ、ハマメリス、チョウジ、メリッサ、エンメイソウ、シラカバ、サルビア、ローズマリー、南天実、エイジツ、イチョウ、緑茶)等。
【0083】
(27)抗炎症剤
イクタモール、インドメタシン、カオリン、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチル、アセチルサリチル酸、塩酸ジフェンヒドラミン、d-カンフル、dl-カンフル、ヒドロコルチゾン、グアイアズレン、カマズレン、マレイン酸クロルフェニラミン、グリチルリチン酸又はその塩、グリチルレチン酸又はその塩、甘草エキス、シコンエキス、エイジツエキス、プロポリス等。
【0084】
(28)抗菌・殺菌・消毒薬
アクリノール、イオウ、グルコン酸カルシウム、グルコン酸クロルヘキシジン、スルファミン、マーキュロクロム、ラクトフェリン又はその加水分解物、塩化アルキルジアミノエチルグリシン液、トリクロサン、次亜塩素酸ナトリウム、クロラミンT、サラシ粉、ヨウ素化合物、ヨードホルム、ソルビン酸又はその塩、プロピオン酸又はその塩、サルチル酸、デヒドロ酢酸、パラヒドロキシ安息香酸エステル類、ウンデシレン酸、チアミンラウリル硫酸塩、チアミンラウリル硝酸塩、フェノール、クレゾール、p-クロロフェノール、p-クロロ-m-キシレノール、p-クロロ-m-クレゾール、チモール、フェネチルアルコール、O-フェニルフェノール、イルガサンCH3565、ハロカルバン、ヘキサクロロフェン、クロロヘキシジン、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、ベンジルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、2-フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、ジンクピリジオン、クロロブタノール、イソプロピルメチルフェノール、非イオン界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル等)、両性界面活性剤、アニオン界面活性剤(ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンカリウム等)、カチオン界面活性剤(臭化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化メチルロザニリン)、ホルムアルデヒド、ヘキサミン、ブリリアントグリーン、マラカイトグリーン、クリスタルバイオレット、ジャーマル、感光素101号、感光素201号、感光素401号、N-長鎖アシル塩基性アミノ酸誘導体及びその酸附加塩、酸化亜鉛、ヒノキチオール、クジン、プロポリス等。
【0085】
(29)保湿剤
グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ヒアルロン酸又はその塩、ポリエチレングリコール、コンドロイチン硫酸又はその塩、水溶性キチン又はその誘導体或いはキトサン誘導体、ピロリドンカルボン酸又はその塩、乳酸ナトリウム、ミニササニシキエキス、納豆菌代謝物、納豆抽出エキス、ヘチマ水、シラカバ(白樺)又は赤松の樹液
【0086】
(30)エラスターゼ活性阻害剤
フロオロリン酸ジイソプロピル、植物エキス(オウゴン、オトギリソウ、クララ、桑の葉、ケイヒ、ゲンノショウコ、コンフリー、サルビア、セイヨウニワトコ、ボダイジュ、ボタンピ)、海藻エキス等。
【0087】
(31)頭髪用剤
二硫化セレン、臭化アルキルイソキノリニウム液、ジンクピリチオン、ビフェナミン、チアントール、カスタリチンキ、ショウキョウチンキ、トウガラシチンキ、塩酸キニーネ、強アンモニア水、臭素酸カリウム、臭素酸ナトリウム、チオグリコール酸等。
【0088】
(32)抗アンドロゲン剤
卵胞ホルモン(エストロン、エストラジオール、エチニルエストラジオール等)、イソフラボン、オキセンドロン等。
【0089】
(33)末梢血管血流促進剤
ビタミンE又はその誘導体、センブリエキス、ニンニクエキス、人参エキス、アロエエキス、ゲンチアナエキス、トウキエキス、セファランチン、塩化カルプロニウム、ミノキシジル等。
【0090】
(34)刺激剤
トウガラシチンキ、ノニル酸バニルアミド、カンタリスチンキ、ショウキョウチンキ、ハッカ油、l-メントール、カンフル、ニコチン酸ベンジル等。
【0091】
(35)代謝活性剤
感光素301号、ヒノキチオール、パントテン酸又はその誘導体、アラントイン、胎盤エキス、ビオチン、ペンタデカン酸グリセリド等。
【0092】
(36)抗脂漏剤
ピリドキシン又はその誘導体、イオウ、ビタミンB6等。
【0093】
(37)角質溶解剤
レゾルシン、サリチル酸、乳酸,尿素等。
【0094】
(38)酸化剤
過酸化水素水、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム、過ホウ酸ナトリウム、過酸化尿素、過炭酸ナトリウム、過酸化トリポリリン酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、臭素酸カリウム、過酸化ピロリン酸ナトリウム、過酸化オルソリン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム過酸化水素付加体、硫酸ナトリウム過酸化水素付加体、塩化ナトリウム過酸化水素付加体、β-チロシナーゼ酵素液、マッシュルーム抽出液等。
【0095】
(39)除毛剤
硫酸ストロンチウム、硫化ナトリウム、硫化バリウム、硫化カルシウム等の無機系還元剤、チオグリコール酸又はその塩類(チオグリコール酸カルシウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸リチウム、チオグリコール酸マグネシウム、チオグリコール酸ストロンチウム)等。
【0096】
(40)毛髪膨潤剤
エタノールアミン、尿素、グアニジン等。
【0097】
(41)染料剤
5-アミノオルトクレゾール、2-アミノ-4-ニトロフェノール、2-アミノ-5-ニトロフェノール、1-アミノ-4-メチルアミノアントラキノン、3,3′-イミノジフェノール、塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール、塩酸2,4-ジアミノフェノール、塩酸トルエン-2,5-ジアミン、塩酸ニトロパラフェニレンジアミン、塩酸パラフェニレンジアミン、塩酸N-フェニルパラフェニレンジアミン、塩酸メタフェニレンジアミン、オルトアミノフェノール、酢酸N−フェニルパラフェニレンジアミン、1,4-ジアミノアントラキノン、2,6-ジアミノピリジン、1,5-ジヒドロキシナフタレン、トルエン-2,5-ジアミン、トルエン-3,4-ジアミン、ニトロパラフェニレンジアミン、パラアミノフェノール、パラニトロオルトフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、パラメチルアミノフェノール、ピクラミン酸、ピクラミン酸ナトリウム、N,N′-ビス(4-アミノフェニル)-2,5-ジアミノ-1,4-キノンジイミン、5-(2-ヒドロキシエチルアミノ)-2-メチルフェノール、N-フェニルパラフェニレンジアミン、メタアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、硫酸5-アミノオルトクレゾール、硫酸2-アミノ-5-ニトロフェノール、硫酸オルトアミノフェノール、硫酸オルトクロルパラフェニレンジアミン、硫酸4,4′-ジアミノジフェニルアミン、硫酸2,4-ジアミノフェノール、硫酸トルエン-2,5-ジアミン、硫酸ニトロパラフェニレンジアミン、硫酸パラアミノフェノール、硫酸パラニトロオルトフェニレンジアミン、硫酸パラニトロメタフェニレンジアミン、硫酸パラフェニレンジアミン、硫酸パラメチルアミノフェノール、硫酸メタアミノフェノール、硫酸メタフェニレンジアミン、カテコール、ジフェニルアミン、α−ナフトール、ヒドロキノン、ピロガロール、フロログルシン、没食子酸、レゾルシン、タンニン酸、2-ヒドロキシ-5-ニトロ-2′,4′-ジアミノアゾベンゼン-5′-スルホン酸ナトリウム、ヘマテイン等。
【0098】
(42)香料
ジャコウ、シベット、カストリウム、アンバーグリス等の天然動物性香料、アニス精油、アンゲリカ精油、イランイラン精油、イリス精油、ウイキョウ精油、オレンジ精油、カナンガ精油、カラウェー精油、カルダモン精油、グアヤクウッド精油、クミン精油、黒文字精油、ケイ皮精油、シンナモン精油、ゲラニウム精油、コパイババルサム精油、コリアンデル精油、シソ精油、シダーウッド精油、シトロネラ精油、ジャスミン精油、ジンジャーグラス精油、杉精油、スペアミント精油、西洋ハッカ精油、大茴香精油、チュベローズ精油、丁字精油、橙花精油、冬緑精油、トルーバルサム精油、バチュリー精油、バラ精油、パルマローザ精油、桧精油、ヒバ精油、白檀精油、プチグレン精油、ベイ精油、ベチバ精油、ベルガモット精油、ペルーバルサム精油、ボアドローズ精油、芳樟精油、マンダリン精油、ユーカリ精油、ライム精油、ラベンダー精油、リナロエ精油、レモングラス精油、レモン精油、ローズマリー精油、和種ハッカ精油等の植物性香料、その他合成香料等。
【0099】
(43)色素・着色剤
赤キャベツ色素、赤米色素、アカネ色素、アナトー色素、イカスミ色素、ウコン色素、エンジュ色素、オキアミ色素、柿色素、カラメル、金、銀、クチナシ色素、コーン色素、タマネギ色素、タマリンド色素、スピルリナ色素、ソバ全草色素、チェリー色素、海苔色素、ハイビスカス色素、ブドウ果汁色素、マリーゴールド色素、紫イモ色素、紫ヤマイモ色素、ラック色素、ルチン等。
【0100】
(44)甘味料
砂糖、甘茶、果糖、アラビノース、ガラクトース、キシロース、ステビア、マンノース、麦芽糖、蜂蜜、ブドウ糖、ミラクリン、モネリン、甘草抽出物等。
【0101】
(45)栄養強化剤
貝殻焼成カルシウム、シアノコバラミン、酵母、小麦胚芽、卵黄粉末、ヘミセルロース、ヘム鉄等。
【0102】
(46)乳製品
牛乳、チーズ、生クリーム、バター、マーガリン、粉乳、ホエー、練乳等。
【0103】
(47)その他
ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、動・植物性蛋白質及びその分解物、動・植物性多糖類及びその分解物、動・植物性糖蛋白質及びその分解物、血流促進剤、抗炎症剤・消炎剤・抗アレルギー剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、酵素、精製水(電子水、小クラスター化等を含む)、口腔用剤、消臭・脱臭剤、苦味料、調味料等が上げられ、これらと併用することによって、本発明効果又は他の美容的効果の相加的又は相乗的向上が期待できる。
【実施例3】
【0104】
[安全性試験(皮膚累積刺激性試験)]
前記表1で示した各種フラボノイド及びタンニンは、また植物抽出物を試料とし、それぞれ固形分濃度が約1.0%になるように溶液を調製し、これを側腹部を剪毛(2×2cm2)したハートレー系モルモット(雌性,1群3匹,体重330g前後)の皮膚2×2cm2当たり、1日1回、週5回、0.03mLを各動物に塗布した。塗布は2週にわたって、又、剪毛は適時行った。判定は、各塗布日及び最終塗布日の翌日に一次刺激性の評点法により紅斑及び浮腫を指標として行った。その結果、全ての動物において、塗布後2週間にわたって、何等、紅斑及び浮腫を認めず陰性と判定された。
【実施例4】
【0105】
[安全性試験(単回投与毒性試験)]
前記表1で示した各種フラボノイド及びタンニンは、また植物抽出物を固形分濃度が約1.0%になるように水溶液を調製し、一匹につき16mL/kg量を、試験前、16時間絶食させたddy系マウス(雄性及び雌性、1群5匹、5週齢)に経口にてゾンデを以て投与し、毒性症状の発現、程度等を経時的に観察した。その結果、全てのマウスにおいて14日間、何等異常を認めず、解剖の結果も異常がなかった。LD50は2,000mg/kg以上であり、安全な物質と判定した。
【実施例5】
【0106】
[各種製剤の製造]
本発明によるトリプターゼ活性阻害剤を使用して外用剤、服用剤または飲食品組成物を各種製造した。その処方例は以下のとおりである。尚、エタノールはEtOH、1,3−ブチレングリコールは1,3-BGと略記する。
【0107】
1)ローションの製造例
次の処方により美白ローションを製造した。
重量%
1.ソルビット
2
2.1,3-BG
2
3.ポリオキシエチレンオレイルエーテル(25E.O.)
2
4.EtOH
20

5.アスコルビン酸グルコシド
0.2

6.エピガロカテキンガレート
0.01

7.アピゲニン 0.01
8.アルトカルパス30%-EtOH抽出液(固形分1.4%) 2

9.pH調整剤 適量
10.防腐剤(フェノキシエタノール) 適量
11.精製水 100とする残余

【0108】
2)乳液の製造例
次の処方によりエモリエント乳液を製造した。
重量%
1.スクワラン 3
2.ワセリン 1
3.ステアリルアルコール
0.3
4.ソルビタンモノステアレート
1.5
5.ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレート 3
6.1,3-BG
10
7.ルテオリン
0.01
8.ビンロウジ刻30%-1,3-BG抽出液(固形分0.9%) 5
9.アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 0.1
10.ヒアルロン酸ナトリウム 0.0005

11.防腐剤(メチルパラベン)
適量
12.精製水 100とする残余

【0109】
3)ヘアーシャンプーの製造例
次の処方によりヘアーシャンプーを製造した。
重量%
1.ラウリル硫酸トリエタノールアミン 5
2.ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸Na 12

3.1,3-BG
4

4.ラウリン酸ジエタノールアミド 2
5.クエルセチン
0.05
6.2-フェニルクロモン
0.01

7.ビルベリー30%-EtOH抽出液(固形分1.1%) 5
8.アルギニン又はその塩 0.2
9.防腐剤(エチルパラベン)
適量
10.精製水 100とする残余

【0110】
4)ボディーソープの製造例
次の処方によりボディーソープを製造した。
重量%
1.ラウリン酸カリウム 15

2.ミリスチン酸カリウム 5
3.プロピレングリコール 5
4.ビルベリー30%-1,3-BG抽出液(固形分1.3%) 5
5.ウォルナット30%1,3-BG抽出液(固形分1.4%) 5

6.ヘスペリジン 0.001
7.乳酸ナトリウム 0.1
8.pH調整剤
適量
9.防腐剤
適量
10.精製水 100とする残余
【0111】
5)ヘアーリンスの製造例
次の処方によりヘアーリンスを製造した。
重量%
1.塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2

2.セトステアリルアルコール 2

3.ポリオキシエチレンラノリンエーテル 3

4.プロピレングリコール 5

5.ケンジン50%1,3-BG抽出液(固形分1.4%) 5
6.pH調整剤 適量

7.精製水 100とする残余

【0112】
6)ヘアーリキッドの製造例

次の処方によりヘアーリキッドを製造した。
重量%
1.EtOH 30
2.ポリオキシプロピレンブチルエーテルリン酸 10
3.ポリオキシプロピレンモノブチルエーテル 5

4.トリエタノールアミン 1

5.シモツケ50%-EtOH抽出液(固形分1.4%) 5

6.イチイヨウ30%-EtOH抽出液(固形分1.1%) 5

7.カテキン 0.01
8.精製水 100とする残余
【0113】
7)顆粒浴用剤
重量%
1.炭酸水素ナトリウム
60

2.無水硫酸ナトリウム 32
3.ホウ砂 3

4.セイヨウシロヤナギ50%-EtOH抽出末 5
【0114】
8)健康向け食品(錠剤)
次の添加物を含有する組成物を打錠し、錠剤とした。
重量%
1.ガラナ50%-EtOH抽出末 5
2.ウォルナット熱水抽出末
5
3.カテキン、エピカテキン、エピガロカテキンガレート複合 30
4.ローヤルゼリー粉末
5
5.コラーゲン末
5
6.乳糖 25
7.トウモロコシデンプン 20
8.ヒドロキシプロピルセルロース
4
9.ステアリン酸マグネシウム
1
【0115】
9)健康向け飲料
次の処方により健康飲料を製した。
重量%
1.ザクロ水抽出液(固形分1.1%) 20
2.バラ熱水抽出液(固形分0.9%) 20
3.フラバノン 0.05

4.ハチミツ 15

5.クエン酸 0.1
6.dl-リンゴ酸 0.1

7.D-ソルビトール液(70%) 10

8.安息香酸ナトリウム 0.05

9.香料
適量
10.精製水 100とする残余
【0116】
10)歯みがき剤
次の処方により歯みがき剤を製した。

重量%
1.無水ケイ酸
20.0
2.ソルビット液
50.0
3.グリセリン
10.0
4.ケンジン50%-BG抽出液(固形分1.1%)
5.0
5.アルトカルパス50%-PG抽出液(固形分1.4%)
5.0
6.ヒメフウロ50%-BG抽出液(固形分1.2) 5.0

7.ラウリル硫酸ナトリウム
2.0
8.サッカリンナトリウム
0.05
9.カルボキシメチルセルロースナトリウム
1.5
10.香料(カルダモン水)
適量
11.精製水 100とする残余
【実施例6】
【0117】
[使用試験]
実施例で製造した乳液、顆粒浴用剤、健康向け食品(錠剤)、健康向け飲料、歯みがき剤を使用し、モニターによる使用試験を実施した。
(モニター)
・アトピー性皮膚、ひじ・ひざ等に乾癬症状を持つ男女6名
・花粉症で悩む男女15名
・歯肉炎,歯周病である男5名
(試験方法)
(1)アトピー性皮膚、ひじ・ひざ等に乾癬症状を持つ男女6名に対しては、実施例で製造した乳液を朝・就寝前の1日2回連続14日間患部全体への使用及び、実施例で製造した顆粒浴用剤(1回分40g)を毎日入浴時連続14日間併用使用してもらいアンケートを行った。
(2)花粉症で悩む男女15名に対しては、実施例で製造した健康向け食品(錠剤1回2g分)、健康向け飲料(1回100mL分)を連続14日間食後に服用してもらいアンケートを行った。
(3)歯肉炎,歯周病である男5名に対しては、実施例で製造した歯みがき剤を使用し、朝、昼、晩(就寝前)の1日3回歯みがきを連続14日間実施してもらいアンケートを行った。
(結果)
それぞれのモニターに対し、使用後にに行ったアンケート結果は表5の通りであった
【0118】
【表5】

【産業上の利用可能性】
【0119】
本発明によるトリプターゼ活性阻害剤は、安全性が高くトリプターゼの酵素活性を確実に阻害し得る。外用剤、服用剤または飲食品組成物等の日常的な利用形態に配合または製剤化することによって、掻痒、しわ、たるみ、肌荒れ改善、又は全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症、知覚過敏症、疼痛、掻痒症、歯肉炎、浮腫、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用としての血管透過性亢進又は肺浮腫、花粉症等の疾患の治療又は予防に適用できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテキン類および/又はその配糖体、フラボン類および/又はその配糖体、フラボノール類および/又はその配糖体、フラバノン類および/又はその配糖体、タンニン類を有効成分とするトリプターゼ活性阻害剤。
【請求項2】
カテキン類が、カテキン、エピカテキン、エピガロカテキンガレートから選ばれるものであり、またフラボン類が、ルテオリン、2-フェニルクロモン、アピゲニンから選ばれるものであり、またフラボノール類が、クエルセチン、ミリセチン、ケンフェロールから選ばれるものであり、フラバノン類がナリンゲニン、フラバノン、ヘスペリジンから選ばれるものである請求項1記載のトリプターゼ活性阻害剤。
【請求項3】
ケンジン、アルトカルパス、カシ、ビンロウジ、余甘子、セイヨウシロヤナギ、ターメリック、オウバク、トルメンチラ、高梁、ソウズク、ナガバギシギシ、ザクロ、ヒメフウロ、チユ、リョウキョウ、チョウトウコウ、シラカバ、ビルベリー、フクボンシ、ユーカリ、緑茶、シモツケ、サンペンズ、胡桃仁、サルオガセ、セイヨウハゴロモソウ、カッコン、カイカ、ガラナ、ウオルナット、フユボダイジュ、コウボクカ、オトギリソウ、ヒシノミ、インヨウカク、イチイヨウ、シュクシャ、イザヨイバラ、レンゲ、レモンバーム、コウホネ、バラ、セイヨウニワトコの中から選ばれる植物またはそれら植物の溶媒抽出物を有効成分とするトリプターゼ活性阻害剤。
【請求項4】
請求項1から3記載のトリプターゼ活性阻害剤を配合してなる、掻痒、しわ、たるみ、肌荒れ改善のための外用剤、及び全身アナフィラキシー疾患、アスピリン過敏性喘息、喘息、間質性肺疾患、間質性膀胱炎、過敏性腸症候群、アレルギー性疾患、アトピー性疾患、皮膚水疱症、知覚過敏症、疼痛、掻痒症、歯肉炎、浮腫、乾癬、肺繊維症、慢性間接リウマチ、関節炎、歯周病、血液凝固障害、腎間質線維化、X線造影剤の副作用としての血管透過性亢進又は肺浮腫、及び花粉症からなる群から選ばれる疾患の治療又は予防のための外用剤、服用剤または飲食品組成物。

【公開番号】特開2007−186457(P2007−186457A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−6124(P2006−6124)
【出願日】平成18年1月13日(2006.1.13)
【出願人】(000119472)一丸ファルコス株式会社 (78)
【出願人】(304020292)国立大学法人徳島大学 (307)
【Fターム(参考)】