説明

ドア開閉駆動装置

【課題】利便性を損なうことなく、開状態にあるドアを全閉位置まで閉作動させてロック状態にさせることができるドア開閉駆動装置を提供する。
【解決手段】ドアECU10は、インサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが連続して2回操作され、車載機31による受信レベルの検知結果が所定レベルを下回ったときに、開状態にあるスライドドア1が全閉位置へと閉作動するようにパワースライドドア装置20を駆動制御するとともにスライドドア1がロック状態に切替作動するようにドアロックモータ13を駆動制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドアを開閉駆動するドア開閉駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ドア開閉駆動装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このドア開閉駆動装置は、利用者の携帯する携帯機(電子キー)と車両に搭載された車両側ユニットとの双方向通信によるIDコードの照合結果に応じて、車両ドアの状態を制御するものである。具体的には、車両側ユニットは、車両ドアのロック・アンロック状態を制御するロック状態制御部と、車両ドアの開扉動作等を自動的に実行する自動開扉部とを有する。そして、携帯機は、事前の登録処理がなされたときに、双方向通信時に車両側ユニットに対して車両ドアの自動開扉を指示する指示信号を送信するように設定されている。車両側ユニットは、IDコードの照合が成立し、且つ、携帯機からの前述の指示信号を受信すると、ロック状態制御部によって車両ドアをアンロックさせるとともに、自動開扉部によって車両ドアを自動的に開扉させる。
【0003】
また、車両側ユニットは、携帯機との双方向通信が途絶えることで、自動開扉部により自動的に開扉させた車両ドアを、当該自動開扉部によって自動的に閉扉させるとともに、ロック状態制御部によって車両ドアをロックさせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−209659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1では、携帯機に事前に登録しておくことで、車両側ユニットに対し前述の指示信号が送信される構成のため、例えば降車時にわざわざ携帯機をポケットやバッグ等から取り出した上で、車両ドアの自動開扉等を指示するための登録処理を行わなければならない。従って、利用者の操作が携帯機の出し入れで束縛される分、利便性が損なわれることになっている。
【0006】
本発明の目的は、利便性を損なうことなく、開状態にあるドアを全閉位置まで閉作動させてロック状態にさせることができるドア開閉駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、開状態にあるドアを閉作動させるドア駆動手段と、前記ドアのロック・アンロック状態を切替作動させるロック駆動手段とを備えるドア開閉駆動装置において、前記ドア又は該ドアの保持部材に設置され、前記ドア駆動手段により開状態にある前記ドアを全閉位置へと閉作動させるとともに前記ロック駆動手段により前記ドアをロック状態に切替作動させるための予約操作を行う予約操作手段と、
前記予約操作手段の予約操作があるときに、開状態にある前記ドアが全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段を駆動制御するとともに前記ドアがロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0008】
同構成によれば、利用者は、前記ドアからの出入り時など、該ドアの近傍にいるときに前記予約操作手段の予約操作を行うことができる。そして、前記制御手段により、開状態にある前記ドアが全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段が駆動制御されるとともに前記ドアがロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段が駆動制御される。このように、利用者は、前記ドアを閉作動等させる際、前記予約操作手段の予約操作以外に束縛されることがないため、利便性を向上することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、車両ボデーに設置される複数のドアであって、開状態にある前記複数のドアの一部又は全部を閉作動させるドア駆動手段と、前記複数のドアの全部又は一部のロック・アンロック状態を切替作動させるロック駆動手段とを備えるドア開閉駆動装置において、前記複数のドアのうちのいずれか一つに設置され、前記ドア駆動手段により開状態にある前記複数のドアの一部又は全部を全閉位置へと閉作動させるとともに前記ロック駆動手段により前記複数のドアの全部又は一部をロック状態に切替作動させるための予約操作を行う予約操作手段と、前記予約操作手段の予約操作があるときに、開状態にある前記複数のドアの一部又は全部が全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段を駆動制御するとともに前記複数のドアの全部又は一部がロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0010】
同構成によれば、利用者は、前記予約操作手段の設置された前記ドアからの出入り時など、該ドアの近傍にいるときに前記予約操作手段の予約操作を行うことができる。そして、前記制御手段により、開状態にある前記複数のドアの一部又は全部が全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段が駆動制御されるとともに前記複数のドアの全部がロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段が駆動制御される。このように、利用者は、前記ドアを閉作動等させる際、前記予約操作手段の予約操作以外に束縛されることがないため、利便性を向上することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、利用者の不在状態を検出する利用者検出手段を備え、前記制御手段は、前記利用者検出手段により利用者の不在状態が検出されたときに、開状態にある前記ドアが全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段を駆動制御するとともに前記ドアがロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段を駆動制御することを要旨とする。
【0012】
同構成によれば、前記ドアの閉作動等は、前記予約操作手段の予約操作後に利用者が前記ドアから離れるなど、前記利用者検出手段により利用者の不在状態が検出されることを前提に行われるため、未だ前記ドアの近傍に利用者がいる状態で前記ドアが閉作動等を開始することを回避できる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のドア開閉駆動装置において、前記予約操作手段による予約操作後、一定時間内に前記利用者検出手段により利用者の不在状態が検出されなかったときに、前記予約操作手段による予約操作をキャンセルするキャンセル手段を備えたことを要旨とする。
【0014】
同構成によれば、前記予約操作手段による予約操作後、一定時間内に前記利用者検出手段により利用者の不在状態が検出されなかったときに、前記キャンセル手段により前記予約操作手段による予約操作がキャンセルされる。従って、例えば前記予約操作手段が誤って予約操作されたとしても、その後の思いがけないタイミングで開状態にある前記ドアが閉作動等することを抑制できる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のドア開閉駆動装置において、前記予約操作手段による予約操作が行われたことを報知する報知手段を備えたことを要旨とする。
【0016】
同構成によれば、前記報知手段により、前記予約操作手段による予約操作が行われたことが報知されることで、利用者は、当該予約操作が完結したことを容易に認識することができる。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項3又は4に記載のドア開閉駆動装置において、利用者の携帯する携帯機との無線通信によりID認証を行う通信手段を備え、前記利用者検出手段は、前記通信手段における前記携帯機からの送信信号の受信レベルに基づいて利用者の不在状態を検出することを要旨とする。
【0018】
同構成によれば、利用者の携帯する携帯機との無線通信によりID認証を行う通信手段を流用して利用者の不在状態を検出することができるため、例えば専用の検出手段を別設する場合に比べて部品点数を削減することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載のドア開閉駆動装置において、前記予約操作手段の操作部は、前記ドアを手動で開閉操作する際の握手となるドアハンドルであって、前記予約操作手段は、該ドアハンドルの通常操作とは異なる特殊操作によって予約操作となることを要旨とする。
【0020】
同構成によれば、前記予約操作手段の操作部として、既存の前記ドアハンドルを流用することができるため、例えば専用の操作手段を別設する場合に比べて部品点数を削減することができる。また、前記予約操作手段の操作部が、手動による前記ドアの開閉操作に係る前記ドアハンドルであることで、利用者は、類似する機能の関連付けによって前記予約操作手段の操作を容易に習得することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明では、利便性を損なうことなく、開状態にあるドアを全閉位置まで閉作動させてロック状態にさせることができるドア開閉駆動装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態の電気的構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態の制御態様を示すフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施形態が適用される車両を概略的に示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
(第1の実施形態)
以下、本発明を自動車などの車両のパワースライドドアシステムに適用した第1の実施形態について図面に従って説明する。
【0024】
図1は、本実施形態の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、車両ボデーに設置されるドアECU(Electronic Control Unit )10は、例えばマイクロ・コントローラ(MCU)を主体に構成されており、同じく車両ボデーに設置されたドア駆動手段としてのパワースライドドア装置20と電気的に接続されている。このパワースライドドア装置20は、適宜の伝達機構(図示略)を介してドアとしてのスライドドア1と連係されている。このスライドドア1は、車両ボデーの側部に適宜の支持部材(図示略)を介して前後方向に移動可能に支持されており、前後方向への移動に伴って乗降用の開口部を開閉する。ドアECU10は、パワースライドドア装置20の駆動制御によりスライドドア1を電動で開閉作動させる。
【0025】
すなわち、パワースライドドア装置20は、ドアモータ21と、電磁クラッチ22と、一対のパルスセンサ23とを備えて構成される。ドアECU10は、ドアモータ21を駆動制御してスライドドア1の開閉作動を制御する。また、ドアECU10は、電磁クラッチ22を駆動制御してドアモータ21及びスライドドア1間の動力伝達の断接(接続・非接続)を切替制御する。これは、スライドドア1を電動で開閉駆動する際にのみ上記動力伝達を接続状態とし、スライドドア1を手動で開閉操作する際には非接続状態として、円滑な開閉操作を実現するためである。さらに、ドアECU10は、両パルスセンサ23の出力する互いに位相の異なる対のパルス信号に基づいて、ドアモータ21(正確には電磁クラッチ22の出力軸)の回転方向(正転又は逆転)、回転量及び回転速度、即ちスライドドア1の開閉位置及び開閉速度等を検出する。そして、ドアECU10は、各パルスセンサ23からのパルス信号に基づいて、パワースライドドア装置20によるスライドドア1の開閉作動を制御する。
【0026】
また、ドアECU10は、スライドドア1を全閉状態又は全開状態で保持するラッチ機構(図示略)と適宜の伝達機構を介して連係されたリリースモータ11及びクローザモータ12とそれぞれ電気的に接続されている。リリースモータ11は、その動力をラッチ機構に伝達することで、該ラッチ機構によるスライドドア1の全閉状態又は全開状態での保持を解除する。これにより、スライドドア1は、開可能状態又は閉可能状態となる。一方、クローザモータ12は、その動力をラッチ機構に伝達することで、該ラッチ機構により半ドア状態にあるスライドドア1を全閉状態で保持させる。
【0027】
さらに、ドアECU10は、インサイドドアハンドルIH及びアウトサイドドアハンドルOHとラッチ機構とを係脱可能な機構部に適宜の伝達機構を介して連係されたロック駆動手段としてのドアロックモータ13と電気的に接続されている。なお、インサイドドアハンドルIH及びアウトサイドドアハンドルOHは、スライドドア1を手動で開閉操作する際の握手となるもので、スライドドア1の車室側及び車外側にそれぞれ設置されている。ドアロックモータ13は、その動力を上記した機構部に伝達することで、インサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHの操作力をラッチ機構に伝達可能な状態及び伝達不能な状態、即ちスライドドア1のアンロック状態及びロック状態を切替作動させる。ドアECU10は、ドアロックモータ13によるアンロック・ロック状態の切替作動を制御する。
【0028】
加えて、ドアECU10は、例えば運転席側に臨んでダッシュボードに設置された運転席操作スイッチ15と電気的に接続されている。ドアECU10は、運転者(利用者)により運転席操作スイッチ15が押操作されることで、その操作信号に基づいてパワースライドドア装置20によるスライドドア1の開閉作動等を制御する。また、ドアECU10は、インサイドドアハンドルIH及びアウトサイドドアハンドルOHにそれぞれ設置されたインサイドハンドルスイッチ16及びアウトサイドハンドルスイッチ17とそれぞれ電気的に接続されている。ドアECU10は、インサイドドアハンドルIH及びアウトサイドドアハンドルOHのいずれかの操作に伴うインサイドハンドルスイッチ16又はアウトサイドハンドルスイッチ17からの操作信号に基づいてパワースライドドア装置20によるスライドドア1の開閉作動等を制御する。
【0029】
なお、インサイドハンドルスイッチ16及びインサイドドアハンドルIH、並びにアウトサイドハンドルスイッチ17及びアウトサイドドアハンドルOHは、予約操作手段を構成するもので、インサイドドアハンドルIH及びアウトサイドドアハンドルOHはそれぞれ操作部を構成する。
【0030】
一方、ドアECU10は、車両ボデーに搭載された通信手段としての車載機31と電気的に接続されている。車載機31は、利用者の携帯する携帯機(電子キー)36との間で無線通信システムを構成しており、該携帯機36との双方向通信によるIDコードの照合によってID認証を行う。この際、車載機31は、携帯機36からの送信信号の受信レベルを検知する。そして、車載機31は、IDコードの照合結果及び受信レベルの検知結果をドアECU10に送信する。また、車載機31は、携帯機36のワイヤレススイッチ36aの押操作に伴う送信信号を受信してこれをドアECU10に送信する。ドアECU10は、車載機31からの信号に基づいてパワースライドドア装置20によるスライドドア1の開閉作動等を制御する。
【0031】
なお、運転席操作スイッチ15からの操作信号等に基づくドアECU10によるスライドドア1の開閉作動等の制御は、車載機31によるIDコードの照合結果に応じて行われる。
【0032】
また、ドアECU10は、報知手段を構成するLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)41と電気的に接続されており、スライドドア1の状態に応じてLED41を点灯制御する。例えばドアECU10は、LED41の点灯時間や点滅周期、点滅の繰り返し回数などを制御する。同様に、ドアECU10は、報知手段を構成するブザー42と電気的に接続されており、スライドドア1の状態に応じてブザー42を吹鳴制御する。
【0033】
ここで、ドアECU10によるパワースライドドア装置20及びドアロックモータ13の駆動制御態様について説明する。なお、便宜的にドアECU10によるリリースモータ11及びクローザモータ12の駆動制御態様についての説明を割愛する。これらリリースモータ11及びクローザモータ12の駆動制御が、ドア状態に応じてスライドドア1の開閉作動に連係して行われることはいうまでもない。
【0034】
例えばスライドドア1の停止中において、運転席操作スイッチ15、インサイドドアハンドルIH、アウトサイドドアハンドルOH及びワイヤレススイッチ36aのいずれかが1回操作(通常操作)されて、運転席操作スイッチ15からの操作信号等が入力されると、ドアECU10は、スライドドア1の開閉作動を開始する。すなわち、ドアECU10は、電磁クラッチ22を駆動してスライドドア1及びドアモータ21間の動力伝達を接続状態に切り替えるとともに、該ドアモータ21を駆動してスライドドア1を開閉作動させる。この際、ドアECU10は、パルスセンサ23からのパルス信号に基づいてドアモータ21を駆動制御する。具体的には、ドアECU10は、運転席操作スイッチ15からの操作信号等が入力された時点でのスライドドア1の開閉位置に基づいてドアモータ21の回転方向、即ちスライドドア1の作動方向を選択するとともに、該スライドドア1が全開位置又は全閉位置に到達するまでドアモータ21の駆動を継続する。つまり、ドアECU10は、運転席操作スイッチ15からの操作信号等が1回入力されることで、ドアモータ21の駆動を開始してスライドドア1を開閉作動させるとともに、該スライドドア1が全開位置又は全閉位置に到達する時点でドアモータ21の駆動を停止してスライドドア1を停止させる。
【0035】
一方、スライドドア1が開状態で停止中、インサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが一定時間内に連続して2回操作(通常操作とは異なる特殊操作、以下、「予約操作」ともいう)されて、インサイドハンドルスイッチ16等からの操作信号等が連続して入力されると、ドアECU10は、予約モードに移行して当該状態にあることをその内蔵するメモリに記憶する。このとき、ドアECU10は、LED41及びブザー42を駆動制御して、利用者に対し予約モードに移行したことを報知させる。この予約モードにおいて、車載機31から送信された受信レベルの検知結果が所定レベルを下回ったと判断されると、ドアECU10は、車載機31から携帯機36が十分に離れていることから利用者の不在状態にあると見なして、予約作動を実施する。すなわち、ドアECU10は、開状態にあるスライドドア1をパワースライドドア装置20により前述の態様で全閉位置へと閉作動させるとともに、ドアロックモータ13によりスライドドア1をロック状態に切替作動させる(制御手段)。これにより、開状態にあるスライドドア1は、携帯機36を携帯する利用者が離れていくことで、自動的に全閉位置まで閉作動するとともにロック状態となる。車載機31は、携帯機36と協働して利用者検出手段を構成する。
【0036】
また、ドアECU10は、予約モードへの移行時、その内蔵するタイマによって計時を開始する。そして、車載機31から送信された受信レベルの検知結果が所定レベルを下回ることなく予約モードに移行してから一定時間経過したと判断されると、ドアECU10は、当該予約モードを一旦キャンセルする(キャンセル手段)。具体的には、ドアECU10は、メモリの該当の記憶をクリアするとともに、タイマによる計時を零にリセットする。これは、例えばインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが誤って操作(予約操作)されて予約モードに移行したとしても、一定時間経過後にこれを自動的にキャンセルして、その後の思いがけないタイミングで開状態にあるスライドドア1が閉作動等しないようにするためである。なお、予約モードのキャンセル時、ドアECU10は、LED41及びブザー42を駆動制御して、利用者に対し予約モードがキャンセルされたことを報知させる。このときの報知態様は、予約モードの移行時の報知態様と同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
【0037】
次に、ドアECU10によるパワースライドドア装置20及びドアロックモータ13の駆動制御態様について図2のフローチャートに基づき総括して説明する。この処理は、車載機31から送信された認証結果が成立しており、且つ、車載機31から送信された受信レベルの検知結果が所定レベル以上であること、即ち利用者が車室内又は車両近傍に存在していることを前提に、スライドドア1が開状態にあることで実行される。
【0038】
処理がこのルーチンに移行すると、利用者によるインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHの予約操作があったか否かが判断される(S1)。そして、予約操作があったと判断されるのを待って、利用者の不在状態か否かが判断される(S2)。
【0039】
ここで、利用者の不在状態と判断されると、パワースライドドア装置20によりスライドドア1が全閉位置に到達するまでその閉作動が実施され(S3)、続いてドアロックモータ13によりロック状態への切替作動が実施される(S4)。
【0040】
一方、S2で利用者の不在状態でないと判断されると、予約モードに移行してからの経過時間が一定時間経過したか否かが判断される(S5)。そして、一定時間経過していないと判断されると、S2に戻って同様の処理が繰り返される。また、一定時間経過したと判断されると予約モードをキャンセルするキャンセル処理が実施され(S6)、S1に戻って最初から同様の処理が繰り返される。
【0041】
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、利用者は、スライドドア1からの出入り時(降車時)など、該スライドドア1の近傍にいるときにインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHの予約操作を行うことができる。そして、ドアECU10により、開状態にあるスライドドア1が全閉位置へと閉作動するようにパワースライドドア装置20が駆動制御されるとともにスライドドア1がロック状態に切替作動するようにドアロックモータ13が駆動制御される。このように、利用者は、スライドドア1を閉作動等させる際、わざわざ携帯機36を取り出したりする必要がなく、インサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHの予約操作以外に束縛されることがないため、利便性を向上することができる。
【0042】
また、スライドドア1の閉作動等は、インサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHによる予約操作後に利用者がスライドドア1から離れるなど、車載機31等により利用者の不在状態が検出されることを前提に行われるため、未だスライドドア1の近傍に利用者がいる状態でスライドドア1が閉作動等を開始することを回避できる。
【0043】
(2)本実施形態では、インサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHによる予約操作後、一定時間内に車載機31等により利用者の不在状態が検出されなかったときに、当該予約操作(予約モード)がキャンセルされる。従って、例えばインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが誤って予約操作されたり、当該利用者自身が予約操作したことを忘れたり、あるいは他の利用者により予約操作されたとしても、その後の思いがけないタイミングで開状態にあるスライドドア1が閉作動等することを抑制できる。
【0044】
(3)本実施形態では、LED41及びブザー42により、インサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHによる予約操作が行われたことが報知されることで、利用者は、当該予約操作が完結したことを容易に認識することができる。
【0045】
(4)本実施形態では、携帯機36との無線通信によりID認証を行う車載機31を流用して利用者の不在状態を検出することができるため、例えば専用の検出手段を別設する場合に比べて部品点数を削減することができる。
【0046】
(5)本実施形態では、予約操作の操作部として、既存のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHを流用することができるため、例えば専用の操作手段を別設する場合に比べて部品点数を削減することができる。また、予約操作の操作部が、手動によるスライドドア1の開閉操作に係るインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHであることで、利用者は、類似する機能の関連付けによって予約操作を容易に習得することができる。
【0047】
(6)本実施形態では、LED41及びブザー42により、予約操作がキャンセルされたことが報知されることで、利用者は、当該予約操作がキャンセルされたことを容易に認識することができる。
【0048】
(7)本実施形態では、予約モードの記憶をドアECU10側で行うようにしたことで、例えば携帯機36の電池切れで予約モードの記憶が消去されたりすることを防止できる。また、携帯機36のようにポケットやバッグ内等で誤って操作(予約操作)されることを回避できる。
【0049】
(8)本実施形態では、ドアECU10は、車載機31により検知された携帯機36からの送信信号の受信レベルの検知結果を受けることで、例えば予約操作時、即ち利用者の存在する状態での受信レベルが低いことに基づき、携帯機36の電池切れを検知することができる。
【0050】
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面に従って説明する。
図3は、本実施形態が適用される車両を概略的に示す平面図である。同図に示すように、車両ボデーBには、運転席側の側部及び助手席側の側部にフロントドア51,52がドアヒンジ(図示略)を介して回動可能に支持されている。フロントドア51,52は、ドアヒンジを支点に回動することで乗降用の開口部を開閉する。また、車両ボデーBには、フロントドア12の後側で、前記スライドドア1が前後方向に移動可能に支持されている。
【0051】
そして、各ドア1,51,52は、前記第1の実施形態に準じた電気的構成(図1参照)により、電動で開閉作動等されるようになっている。すなわち、各ドア1,51,52は、電動で開閉作動させるためのアクチュエータ(ドアモータ21)に連係されている。また、各ドア1,51,52は、そのラッチ機構においてリリースモータ11及びクローザモータ12と連係されている。さらに、各ドア1,51,52は、そのインサイドドアハンドルIH及びアウトサイドドアハンドルOHとラッチ機構とを係脱可能な機構部においてドアロックモータ13と連係されている。そして、各ドア1,51,52のドアモータ21、リリースモータ11及びクローザモータ12、ドアロックモータ13は、ドアECU10に電気的に接続されており、該ドアECU10により駆動制御される。
【0052】
ただし、本実施形態では、予約操作手段を構成するインサイドハンドルスイッチ16及びインサイドドアハンドルIH、並びにアウトサイドハンドルスイッチ17及びアウトサイドドアハンドルOHは、運転席側のフロントドア51に設置されている。
【0053】
このような構成にあって、ドア1,51,52が開状態で停止中、フロントドア51のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが予約操作されると、ドアECU10は、予約モードに移行して当該状態にあることをその内蔵するメモリに記憶する。このとき、ドアECU10は、LED41及びブザー42を駆動制御して、利用者に対し予約モードに移行したことを報知させる。この予約モードにおいて、車載機31から送信された受信レベルの検知結果が所定レベルを下回ったと判断されると、ドアECU10は、車載機31から携帯機36が十分に離れていることから利用者の不在状態にあると見なして、予約作動を実施する。すなわち、ドアECU10は、開状態にあるドア1,51,52の全部をドアモータ21等により全閉位置へと閉作動させるとともに、ドアロックモータ13によりドア1,51,52の全部をロック状態に切替作動させる(制御手段)。これにより、開状態にあるドア1,51,52の全部は、携帯機36を携帯する利用者が離れていくことで、自動的に全閉位置まで閉作動するとともにロック状態となる。
【0054】
また、ドアECU10は、予約モードへの移行時、その内蔵するタイマによって計時を開始する。そして、車載機31から送信された受信レベルの検知結果が所定レベルを下回ることなく予約モードに移行してから一定時間経過したと判断されると、ドアECU10は、前記第1の実施形態と同様、当該予約モードを一旦キャンセルする。なお、予約モードのキャンセル時、ドアECU10は、LED41及びブザー42を駆動制御して、利用者に対し予約モードがキャンセルされたことを報知させる。
【0055】
以上詳述したように、本実施形態によれば、前記第1の実施形態における(2)〜(8)の効果に加えて以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、利用者は、フロントドア51からの出入り時(降車時)など、該フロントドア51の近傍にいるときにインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHの予約操作を行うことができる。そして、ドアECU10により、開状態にあるドア1,51,52の全部が全閉位置へと閉作動するようにドアモータ21等が駆動制御されるとともにドア1,51,52の全部がロック状態に切替作動するようにドアロックモータ13が駆動制御される。このように、利用者は、ドア1,51,52の全部を閉作動等させる際、わざわざ携帯機36を取り出したりする必要がなく、フロントドア51のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHの予約操作以外に束縛されることがないため、利便性を向上することができる。
【0056】
また、ドア1,51,52の全部の閉作動等は、フロントドア51のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHによる予約操作後に利用者がフロントドア51から離れるなど、車載機31等により利用者の不在状態が検出されることを前提に行われるため、未だフロントドア51の近傍に利用者がいる状態でドア1,51,52が閉作動等を開始することを回避できる。
【0057】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記第2の実施形態において、フロントドア52又はスライドドア1のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHで予約操作を行うようにしてもよい。
【0058】
・前記第2の実施形態においては、フロントドア51のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが予約操作されたとき、開状態にあるドア1,51,52の全部を全閉位置へと閉作動させたが、ドア1,51,52の一部のみを全閉位置へと閉作動させるようにしてもよい。
【0059】
例えば、フロントドア51のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが予約操作されたとき、開状態にあるスライドドア1のみを全閉位置へと閉作動させるようにしてもよい。この場合、フロントドア51,52は、ロック状態への切替作動のみでよいため、これらフロントドア51,52を電動で開閉作動させるためのアクチュエータ(ドアモータ21等)を割愛してもよい。また、予約操作として、例えば手動によるフロントドア51の閉操作を採用してもよい。具体的には、フロントドア51及びその開閉状態を検出するスイッチ(例えばカーテシスイッチ)は、予約操作手段を構成するもので、フロントドア51は操作部を構成する。
【0060】
・前記第2の実施形態においては、フロントドア51のインサイドドアハンドルIH又はアウトサイドドアハンドルOHが予約操作されたとき、ドア1,51,52の全部をロック状態に切替作動させたが、ドア1,51,52の一部のみをロック状態に切替作動させるようにしてもよい。
【0061】
・前記各実施形態において、予約作動時、ドアロックモータ13によるロック状態への切替作動のタイミングとしては、全閉位置に到達する前の閉作動中であってもよいし、作動開始時であってもよい。
【0062】
・前記各実施形態において、予約受付時又はキャンセル時の光による報知は、LED41に代えて、若しくは加えて、ドームランプ(ルームランプ)やヘッドランプ、テールランプなど、利用者により認知可能な任意の点灯具又はそれらの組合せで行ってもよい。
【0063】
・前記各実施形態において、予約受付時又はキャンセル時の光による報知は、LED41(又は電球などの点灯具)の点灯色や点灯パターン(点灯・点滅)を変化させて行ってもよい。
【0064】
・前記各実施形態において、予約受付時又はキャンセル時の音による報知は、ブザー42に代えて、若しくは加えて、例えばナビゲーションシステム又はオーディオシステムに内蔵されたスピーカ、ホーンなど、利用者により認知可能な任意の音発生器又はそれらの組合せで行ってもよい。
【0065】
・前記各実施形態において、利用者の不在状態は、例えば赤外線等による車室内外のエリアセンサー、撮影手段(カメラなど)等により取得された画像の画像解析、超音波や音声認識など、非接触式の適宜の手法を利用して検出してもよい。
【0066】
・前記各実施形態において、例えば運転席操作スイッチ15が一定時間内に連続して2回操作(通常操作とは異なる特殊操作)されることで、予約モードに移行するようにしてもよい。つまり、予約操作手段(運転席操作スイッチ15)は、利用者に対し露出して直に操作可能な適宜の位置であれば、スライドドア1等を保持する保持部材としての車両ボデー(B)に設置されていてもよい。換言すれば、予約操作手段は、利用者の収納具(例えばポケットやバッグ等)内に配置されることがないように設置されていればよい。
【0067】
・前記各実施形態において、予約操作は、運転席操作スイッチ15、インサイドドアハンドルIH、アウトサイドドアハンドルOH又はワイヤレススイッチ36aの一定時間以上の長押し又は長引き操作(通常操作とは異なる特殊操作)であってもよい。
【0068】
・前記各実施形態において、予約操作は、運転席操作スイッチ15、インサイドドアハンドルIH、アウトサイドドアハンドルOH及びワイヤレススイッチ36aのいずれか複数の組合せ操作であってもよい。また、この組合せ操作は、前記いずれか複数の同時操作であってもよいし、一定の順番に従った操作であってもよい。このように変更することで、前記予約操作は、互いに異なる複数の操作部の組合せ操作で行うことになるため、利用者は、明確に意識して当該操作を行うことになる。従って、利用者による誤操作を抑制することができる。
【0069】
・前記各実施形態において、予約操作手段は、ドア1,51,52(インサイドドアハンドルIH等)や車両ボデー(ダッシュボード等)に設置された専用の操作手段(操作スイッチ)であってもよい。
【0070】
・前記各実施形態においては、ドア1,51,52が開状態にあることを前提にインサイドドアハンドルIH等の予約操作を受け付けるようにしたが、ドア1,51,52の開閉位置に関係なくインサイドドアハンドルIH等の予約操作を受け付けるようにしてもよい。要は、ドア1,51,52が開状態にあるときに予約作動が開始されればよい。この場合、予約操作のキャンセルは、ドア1,51,52が開状態となる適宜の時点から計時された時間で判断することが好ましい。
【0071】
・本発明は、例えばスイング式の車両用のドアに適用してもよいし、建物内に設置される自動ドアに適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
【0072】
・請求項4に記載のドア開閉駆動装置において、
前記キャンセル手段により前記予約操作手段による予約操作がキャンセルされたことを報知する報知手段を備えたことを特徴とするドア開閉駆動装置。同構成によれば、前記報知手段により、前記キャンセル手段により前記予約操作がキャンセルされたことが報知されることで、利用者は、当該予約操作がキャンセルされたことを容易に認識することができる。
【符号の説明】
【0073】
B…車両ボデー(保持部材)、IH…インサイドドアハンドル(予約操作手段、操作部、ドアハンドル)、OH…アウトサイドドアハンドル(予約操作手段、操作部、ドアハンドル)、1…スライドドア(ドア)、10…ドアECU(制御手段、キャンセル手段)、13…ドアロックモータ(ロック駆動手段)、20…パワースライドドア装置(ドア駆動手段)、15…運転席操作スイッチ、16…インサイドハンドルスイッチ(予約操作手段)、17…アウトサイドハンドルスイッチ(予約操作手段)、31…車載機(利用者検出手段、通信手段)、36…携帯機(利用者検出手段)、41…LED(報知手段)、42…ブザー(報知手段)、51,52…フロントドア(ドア)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開状態にあるドアを閉作動させるドア駆動手段と、前記ドアのロック・アンロック状態を切替作動させるロック駆動手段とを備えるドア開閉駆動装置において、
前記ドア又は該ドアの保持部材に設置され、前記ドア駆動手段により開状態にある前記ドアを全閉位置へと閉作動させるとともに前記ロック駆動手段により前記ドアをロック状態に切替作動させるための予約操作を行う予約操作手段と、
前記予約操作手段の予約操作があるときに、開状態にある前記ドアが全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段を駆動制御するとともに前記ドアがロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えたことを特徴とするドア開閉駆動装置。
【請求項2】
車両ボデーに設置される複数のドアであって、開状態にある前記複数のドアの一部又は全部を閉作動させるドア駆動手段と、前記複数のドアの全部又は一部のロック・アンロック状態を切替作動させるロック駆動手段とを備えるドア開閉駆動装置において、
前記複数のドアのうちのいずれか一つに設置され、前記ドア駆動手段により開状態にある前記複数のドアの一部又は全部を全閉位置へと閉作動させるとともに前記ロック駆動手段により前記複数のドアの全部又は一部をロック状態に切替作動させるための予約操作を行う予約操作手段と、
前記予約操作手段の予約操作があるときに、開状態にある前記複数のドアの一部又は全部が全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段を駆動制御するとともに前記複数のドアの全部又は一部がロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段を駆動制御する制御手段とを備えたことを特徴とするドア開閉駆動装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のドア開閉駆動装置において、
利用者の不在状態を検出する利用者検出手段を備え、
前記制御手段は、前記利用者検出手段により利用者の不在状態が検出されたときに、開状態にある前記ドアが全閉位置へと閉作動するように前記ドア駆動手段を駆動制御するとともに前記ドアがロック状態に切替作動するように前記ロック駆動手段を駆動制御することを特徴とするドア開閉駆動装置。
【請求項4】
請求項3に記載のドア開閉駆動装置において、
前記予約操作手段による予約操作後、一定時間内に前記利用者検出手段により利用者の不在状態が検出されなかったときに、前記予約操作手段による予約操作をキャンセルするキャンセル手段を備えたことを特徴とするドア開閉駆動装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のドア開閉駆動装置において、
前記予約操作手段による予約操作が行われたことを報知する報知手段を備えたことを特徴とするドア開閉駆動装置。
【請求項6】
請求項3又は4に記載のドア開閉駆動装置において、
利用者の携帯する携帯機との無線通信によりID認証を行う通信手段を備え、
前記利用者検出手段は、前記通信手段における前記携帯機からの送信信号の受信レベルに基づいて利用者の不在状態を検出することを特徴とするドア開閉駆動装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のドア開閉駆動装置において、
前記予約操作手段の操作部は、前記ドアを手動で開閉操作する際の握手となるドアハンドルであって、前記予約操作手段は、該ドアハンドルの通常操作とは異なる特殊操作によって予約操作となることを特徴とするドア開閉駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−256675(P2011−256675A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−134367(P2010−134367)
【出願日】平成22年6月11日(2010.6.11)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】