説明

ナビゲーションシステム並びに装置、その制御方法及び制御プログラム

【課題】ナビゲーションシステムの地点登録において、登録の煩わしさを解消すること。
【解決手段】会話の検出を開始すると、書換手段11は、リングバッファ2に対する音声データの書き込みを開始し、地点登録手段12は、リングバッファ2に記憶されている音声データを、まず地点キーワードと照合しマッチすると、次に感情キーワードと照合しこれもマッチした場合に、検出した地点キーワード6(又はそれに対応する位置座標と名称)と地点キーワード7(に対応する文字列や段階評価)を不揮発性メモリ5に転送し、登録データベース8に記憶させることにより、地点登録が完了する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステムにおける地点登録に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理や通信における技術の普及発達に伴い、自動車等のナビゲーションシステムが広く活用されている。ナビゲーションシステムは、GPSなどで検出する自車位置を周辺地図上に表示しながら、指定される目的地への経路を計算し誘導案内するものである。
【0003】
このようなナビゲーションシステムでは、予め登録された飲食店等の施設を検索できるほか、ユーザが気に入った地点を登録(地点登録)し、後に簡単な操作で呼び出して目的地に設定でき、また、このように登録した地点のデータを車両間のネットワーク通信(特許文献1参照)で伝達し活用することも考えられる。
【特許文献1】特開2004−78562
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来では、上記のような地点登録をする際、ユーザは、意識して地点登録の機能や画面を呼び出したうえ、必要な登録操作を行わねばならず煩雑であり、また、その登録方法がわかりにくかったり、操作が難しかったりすることも多いという問題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するもので、その目的は、ナビゲーションシステムの地点登録において、登録の煩わしさを解消することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、本発明の一態様のナビゲーションシステムは、地点キーワードと、感情キーワードと、を記憶するキーワード記憶手段と、音声を入力する音声入力手段と、地点を記憶する地点記憶手段と、前記音声入力手段から入力された音声データから、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記地点キーワード及び感情キーワードを検出すると、これら地点キーワードと、感情キーワードと、に基いて、前記地点記憶手段に地点を登録する地点登録手段と、を有することを特徴とする。
【0007】
このように、車内での日常会話からキーワードを検出しそれに基いて地点を登録することにより、地点登録を特段意識したり煩わしい操作をすることなく、地点登録が容易になり、登録された地点を増やす効果も期待できる。特に、地点のキーワードに加え、感情のキーワードを検出することにより、後日自分や他人が利用する際にも参考となり有意義に活用可能となる。
【0008】
本発明の他の態様は、上記態様において、所定量の音声データを記憶する音声記憶手段と、前記音声入力手段から入力される会話内容の音声データを前記音声記憶手段に所定量記憶させ、書き換える書換手段と、を備え、前記地点登録手段は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを前記キーワードと照合するように構成されたことを特徴とする。
このように、いったん記憶した所定量の音声データからキーワードを検出することにより、関連する複数のキーワードがタイムラグをもって登場しても検出可能となる。
【0009】
本発明の他の態様は、上記態様のいずれかにおいて、前記音声記憶手段は、バッファ領域の始端と終端を接続してループとし、書込みポイントと読出しポイントが循環するように構成したリングバッファであることを特徴とする。
このように、リングバッファを用いることにより、メモリを無駄なく再利用しながら、一定量の会話を単純なアルゴリズムで保存し読み出し続けることが可能となる。
【0010】
本発明の他の態様は、上記態様のいずれかにおいて、前記書換手段は、前記音声入力手段から入力される音声データから音声認識により単語を認識し、最新に認識した所定数の単語を前記音声記憶手段に蓄積し更新することを特徴とする。
【0011】
このように、音声データそのままではなく、リアルタイムに音声認識した単語をコードなどの形で所定数蓄積し更新することにより、記憶容量が節約でき、会話のペースが遅かったり途切れても時間切れにならず単語の組合せや文脈が捕捉可能となる。
【0012】
本発明の他の態様は、上記態様のいずれかにおいて、前記各キーワードは、単語認識用の特徴要素を表す照合用パタンデータを伴うことを特徴とする。
このように、キーワードが単語認識用の特徴要素を表す照合用パタンデータを伴うことにより、デジタル音声データとの照合が円滑に行われる。
【0013】
本発明の他の態様は、上記態様において、前記地点キーワードごとに位置座標及び名称が対応付けられ、前記感情キーワードごとに評価が対応付けられ、前記地点登録手段は、前記音声データが前記地点キーワード及び前記感情キーワードにマッチしたときに、その地点キーワードに対応する前記位置座標及び名称に、その感情キーワードに対応する評価を対応付けて、前記地点記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0014】
このように、地点キーワードに基く位置座標と名称に加え、感情キーワードからも段階評価など何らかの評価を登録することにより、行き先の選定などにおける情報の利用価値が高まる。
【0015】
本発明の他の態様は、上記態様において、前記評価は、文字列であることを特徴とする。
このように、検出した感情キーワードのまま、又はキーワードから適当な置換えをした「好評」「注目」のような具体的な文字列で評価を検出、登録することにより、微妙なニュアンスも記録できる。
【0016】
本発明の他の態様は、上記態様において、前記評価は、段階評価であることを特徴とする。
このように、いくつかの段階に定式化した評価を登録することにより、検索やランキングなどの加工利用が容易になる。
【0017】
本発明の他の態様は、上記態様のいずれかにおいて、段階評価における個々のランクごとに、一又は二以上の前記感情キーワードを対応付け、前記地点登録手段は、対応付けられたいずれかの文字列を検出したときに、対応するランクの段階評価を、前記地点記憶手段に記憶させることを特徴とする。
【0018】
このように、マッチしたキーワードから段階評価を特定し登録することにより、会話する側は自由な語彙を使いながら、検索やランキング容易な段階評価が得られる。
【0019】
本発明の他の態様は、上記態様のいずれかにおいて、前記地点キーワードは、施設の正式名称に加え、略称又は俗称も含むことを特徴とする。
このように、正式名称だけでなく略称や俗称も照合対象とすることにより、より確実な漏れの無い地点登録が可能となる。
【0020】
本発明の他の態様は、上記態様のいずれかにおいて、前記地点登録手段は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを、まず地点キーワードと照合しマッチすると、次に感情キーワードと照合し、マッチした場合に、地点を登録することを特徴とする。
このように、照合対象を最初は地点キーワードに限定し、マッチした後で感情キーワードを対象とすることにより、演算負荷が軽減され照合精度が改善される。
【0021】
本発明の他の態様は、上記態様のいずれかにおいて、ユーザからの操作に応じて、前記地点登録手段のオンオフを切り換える切替手段を備えたことを特徴とする。
このように、会話からの検出による地点登録の機能についてオンオフを切替可能とすることにより、プライバシー感覚の程度や会話の内容など個別具体的な事情に応じた利用が可能となる。
【0022】
なお、以上各項については、方法及びプログラムについても同様である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
次に、本発明を実施するための最良の実施形態について、図に沿って説明するが、背景技術や課題での記述と共通の前提事項は省略する。
【0024】
〔1.構成〕
本実施形態におけるナビゲーションシステムNは、図1の構成図に示すように、コンピュータの演算制御部であるマイコン1と、所定量の音声データを記憶する音声記憶手段であるリングバッファ2と、音声を入力する音声入力手段であるマイク3と、キーワードを記憶するキーワード記憶手段であるキーワードデータベース4と、不揮発性メモリ5と、を備える。
【0025】
ここで、リングバッファ2は、バッファ領域の始端と終端を接続してループとし、書込みポイントと読出しポイントが循環するように構成したものである。また、キーワードデータベース4は、キーワードとして、施設などの地点を表す地点キーワード6(東京タワー、富士山等)と、地点に対する感想などの感じ方を表す感情キーワード7(おもしろい、楽しい、また行きたい、よかった等)を用いる。不揮発性メモリ5には、地点を記憶する地点記憶手段である登録データベース8が設けられている。
【0026】
また、コンピュータの演算制御部であるマイコンCが、図示はしないが、予め与えられた制御プログラムにしたがって、メモリやHDなどの記憶装置を用いながら、図1に示す書換手段11と、地点登録手段12と、を実現する。これら各手段11,12は、以下のような機能作用を実現・実行する処理手段であり、それぞれ処理やステップとしても把握可能である。
【0027】
〔2.作用効果〕
上記のように構成された本実施形態は、以下のように作用する。
〔2−1.概略〕
概略としては、地点登録手段12が、マイク3から入力された音声データから、キーワードデータベース4に記憶されている地点キーワード6及び感情キーワード7を検出した場合に、それら地点キーワード6及び感情キーワード7に基いて、登録データベース8に地点を登録する(地点登録処理)。
【0028】
このように、車内での日常会話からキーワードを検出しそれに基いて地点を登録することにより、地点登録を特段意識したり煩わしい操作をすることなく、地点登録が容易になり、登録された地点を増やす効果も期待できる。特に、地点のキーワードに加え、感情のキーワードを検出することにより、後日自分や他人が利用する際にも参考となり有意義に活用可能となる。
【0029】
〔2−2.音声データの蓄積〕
上記のようにキーワードと照合する音声データは、リングバッファ2に蓄積し更新する。すなわち、書換手段11は、ナビゲーションシステム1が動作中に常時、マイク3から入力される会話内容の音声データをリングバッファ2に所定量記憶させ、書き換える(書換処理)。また、地点登録手段12は、リングバッファ2に記憶されている音声データをキーワードと照合する。
【0030】
このように、いったん記憶した所定量の音声データからキーワードを検出することにより、関連する複数のキーワードがタイムラグをもって登場しても検出可能となる。特に、リングバッファを用いることにより、メモリを無駄なく再利用しながら、一定量の会話を単純なアルゴリズムで保存し読み出し続けることが可能となる。
【0031】
〔2−3.照合と地点登録〕
また、上記のように照合に使うキーワードデータベース4内の各キーワードは、音声認識を前提とするため、単語認識用の特徴要素を表す照合用パタンデータを少なくとも伴っている。このように、キーワードが単語認識用の特徴要素を表す照合用パタンデータを伴うことにより、デジタル音声データとの照合が円滑に行われる。
【0032】
また、このような照合用パタンデータとともに、地点キーワードごとに位置座標及び名称が対応付けられ、感情キーワードごとに評価が対応付けられ、地点登録手段12は、音声データが地点キーワード及び感情キーワードにマッチしたときに、その地点キーワードに対応する位置座標及び名称に、その感情キーワードに対応する評価を対応付けて、登録データベース8に記憶させる。このように、地点キーワードに基く位置座標と名称に加え、感情キーワードからも段階評価など何らかの評価を登録することにより、行き先の選定などにおける情報の利用価値が高まる。
【0033】
〔2−4.評価の内容〕
ここで、地点登録に用いる評価は、文字列の場合と、段階評価の場合と、が考えられる。文字列としては、「おもしろい」「楽しい」「また行きたい」「よかった」のようにキーワードのままの例や、又はキーワードから適当な置換えをした「好評」「注目」のような例が考えられるが、これらのように具体的な文字列で評価を検出、登録することにより、微妙なニュアンスも記録できる。
【0034】
また、段階評価の場合は、例えば「とてもよい」「ややよい」「どちらともいえない」「いまひとつ」「二度と行かない」のようにいくつかの段階に定式化した評価を登録することにより、検索やランキングなどの加工利用が容易になる。
【0035】
さらに、段階評価における個々のランクごとに、一又は二以上の感情キーワードを対応付けておき、地点登録手段12が、対応付けられたいずれかの文字列を検出したときに、対応するランクの段階評価を、登録データベース8に記憶させるようにすることもできる。このように、マッチしたキーワードから段階評価を特定し登録することにより、会話する側は自由な語彙を使いながら、検索やランキング容易な段階評価が得られる。
【0036】
また、地点キーワードは、施設の正式名称に加え、略称又は俗称でもよい。すなわち、「ユニバーサルスタジオジャパン」「東京ディズニーランド」(商標)等の正式名称だけでなく、「USJ」「ディズニー」のような略称や俗称も照合対象とすることにより、より確実な漏れの無い地点登録が可能となる。
【0037】
〔2−5.処理手順〕
本実施形態による具体的な処理手順を図2のフローチャートに例示する。すなわち、この処理手順では、会話の検出を開始すると(ステップS1)、書換手段11は、リングバッファ2に対する音声データの書き込みを開始し(ステップS2)、地点登録手段12は、リングバッファ2に記憶されている音声データを、まず地点キーワード6と照合しマッチすると(ステップS3)、次に感情キーワード7と照合しこれもマッチした場合に(ステップS4)、検出した地点キーワード6及び感情キーワード7に基き登録データベース8に地点登録を行う(ステップS5)。
【0038】
このように、照合対象を最初は地点キーワードに限定し、マッチした後で感情キーワードを対象とすることにより、演算負荷が軽減され照合精度が改善される。
【0039】
〔3.他の実施形態〕
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するもの及びそれ以外を含む他の実施形態を含むものである。例えば、音声データをそのままリングバッファ2に蓄積する以外の態様も工夫可能である。すなわち、書換手段11により、マイク3から入力される音声データからリアルタイムに音声認識により、キーワードデータベース4内のキーワードに限らず様々な単語を認識し、最新に認識した所定数の単語を単語コードなどの形でリングバッファ2に蓄積し更新していきながら、そのなかから地点キーワード6と感情キーワード7とが同時に登場したことを検出する。
【0040】
このように、音声データそのままではなく、リアルタイムに音声認識した単語をコードなどの形で所定数蓄積し更新することにより、記憶容量が節約でき、会話のペースが遅かったり途切れても時間切れにならず単語の組合せや文脈が捕捉可能となる。
【0041】
また、ユーザからの操作に応じて、地点登録手段12のオンオフを切り換える切替手段を備えてもよい。このように、会話からの検出による地点登録の機能についてオンオフを切替可能とすることにより、プライバシー感覚の程度や会話の内容など個別具体的な事情に応じた利用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施形態における動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0043】
N…ナビゲーションシステム
1…マイコン
2…リングバッファ
3…マイク
4…キーワードデータベース
5…不揮発性メモリ
6…地点キーワード
7…感情キーワード
8…登録データベース
11…書換手段
12…地点登録手段
S〜…ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地点キーワードと、感情キーワードと、を記憶するキーワード記憶手段と、
音声を入力する音声入力手段と、
地点を記憶する地点記憶手段と、
前記音声入力手段から入力された音声データから、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記地点キーワード及び感情キーワードを検出すると、これら地点キーワードと、感情キーワードと、に基いて、前記地点記憶手段に地点を登録する地点登録手段と、
を有することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
所定量の音声データを記憶する音声記憶手段と、
前記音声入力手段から入力される会話内容の音声データを前記音声記憶手段に所定量記憶させ、書き換える書換手段と、
を備え、
前記地点登録手段は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを前記キーワードと照合するように構成された
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記音声記憶手段は、バッファ領域の始端と終端を接続してループとし、書込みポイントと読出しポイントが循環するように構成したリングバッファであることを特徴とする請求項1又は2記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記書換手段は、前記音声入力手段から入力される音声データから音声認識により単語を認識し、最新に認識した所定数の単語を前記音声記憶手段に蓄積し更新することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記各キーワードは、単語認識用の特徴要素を表す照合用パタンデータを伴うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記地点キーワードごとに位置座標及び名称が対応付けられ、前記感情キーワードごとに評価が対応付けられ、
前記地点登録手段は、前記音声データが前記地点キーワード及び前記感情キーワードにマッチしたときに、その地点キーワードに対応する前記位置座標及び名称に、その感情キーワードに対応する評価を対応付けて、前記地点記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記評価は、文字列であることを特徴とする請求項6記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記評価は、段階評価であることを特徴とする請求項6又は7記載のナビゲーションシステム。
【請求項9】
段階評価における個々のランクごとに、一又は二以上の前記感情キーワードを対応付け、
前記地点登録手段は、対応付けられたいずれかの文字列を検出したときに、対応するランクの段階評価を、前記地点記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項8記載のナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記地点キーワードは、施設の正式名称に加え、略称又は俗称も含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項11】
前記地点登録手段は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを、まず地点キーワードと照合しマッチすると、次に感情キーワードと照合し、マッチした場合に、地点を登録することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項12】
ユーザからの操作に応じて、前記地点登録手段のオンオフを切り換える切替手段を備えたことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項13】
地点キーワードと、感情キーワードと、を記憶するキーワード記憶手段と、
音声を入力する音声入力手段と、
地点を記憶する地点記憶手段と、
を有するナビゲーションシステムの制御方法において、
前記音声入力手段から入力された音声データから、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記地点キーワード及び感情キーワードを検出すると、これら地点キーワードと、感情キーワードと、に基いて、地点記憶手段に地点を登録する地点登録処理を含むことを特徴とするナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項14】
所定量の音声データを記憶する音声記憶手段を用い、
前記音声入力手段から入力される会話内容の音声データを前記音声記憶手段に所定量記憶させ、書き換える書換処理を含み、
前記地点登録処理は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを前記キーワードと照合する
ことを特徴とする請求項13記載のナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項15】
前記音声記憶手段として、バッファ領域の始端と終端を接続してループとし、書込みポイントと読出しポイントを循環させることにより、リングバッファを構成して用いることを特徴とする請求項13又は14記載のナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項16】
前記各キーワードは、単語認識用の特徴要素を表す照合用パタンデータ伴うとともに、前記地点キーワードごとに位置座標及び名称が対応付けられ、前記感情キーワードごとに評価が対応付けられ、
前記地点登録処理は、前記音声データが前記地点キーワード及び前記感情キーワードにマッチしたときに、その地点キーワードに対応する前記位置座標及び名称に、その感情キーワードに対応する評価を対応付けて、前記地点記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項13から15のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項17】
前記評価は、文字列であることを特徴とする請求項16記載のナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項18】
前記評価は、段階評価であることを特徴とする請求項16又は17記載のナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項19】
段階評価における個々のランクごとに、一又は二以上の前記感情キーワードを対応付け、
前記地点登録処理は、対応付けられたいずれかの文字列を検出したときに、対応するランクの段階評価を、前記地点記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項18記載のナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項20】
前記地点登録処理は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを、まず地点キーワードと照合しマッチすると、次に感情キーワードと照合し、マッチした場合に、地点を登録することを特徴とする請求項13から19のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムの制御方法。
【請求項21】
地点キーワードと、感情キーワードと、を記憶するキーワード記憶手段と、
音声を入力する音声入力手段と、
地点を記憶する地点記憶手段と、
を有するナビゲーションシステムの制御プログラムにおいて、
その制御プログラムはコンピュータの演算制御部を制御することにより、
前記音声入力手段から入力された音声データから、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記地点キーワード及び感情キーワードを検出すると、これら地点キーワードと、感情キーワードと、に基いて、前記地点記憶手段に地点を登録する地点登録処理を実行させる
ことを特徴とするナビゲーションシステムの制御プログラム。
【請求項22】
地点キーワードと、感情キーワードと、を記憶するキーワード記憶手段と、
音声を入力する音声入力手段と、
地点を記憶する地点記憶手段と、
前記音声入力手段から入力された音声データから、前記キーワード記憶手段に記憶されている前記地点キーワード及び感情キーワードを検出すると、これら地点キーワードと、感情キーワードと、に基いて、前記地点記憶手段に地点を登録する地点登録手段と、
を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項23】
所定量の音声データを記憶する音声記憶手段と、
前記音声入力手段から入力される会話内容の音声データを前記音声記憶手段に所定量記憶させ、書き換える書換手段と、
を備え、
前記地点登録手段は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを前記キーワードと照合するように構成された
ことを特徴とする請求項22記載のナビゲーション装置。
【請求項24】
前記音声記憶手段は、バッファ領域の始端と終端を接続してループとし、書込みポイントと読出しポイントが循環するように構成したリングバッファであることを特徴とする請求項22又は23記載のナビゲーション装置。
【請求項25】
前記書換手段は、前記音声入力手段から入力される音声データから音声認識により単語を認識し、最新に認識した所定数の単語を前記音声記憶手段に蓄積し更新することを特徴とする請求項22から24のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項26】
前記各キーワードは、単語認識用の特徴要素を表す照合用パタンデータを伴うことを特徴とする請求項22から25のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項27】
前記地点キーワードごとに位置座標及び名称が対応付けられ、前記感情キーワードごとに評価が対応付けられ、
前記地点登録手段は、前記音声データが前記地点キーワード及び前記感情キーワードにマッチしたときに、その地点キーワードに対応する前記位置座標及び名称に、その感情キーワードに対応する評価を対応付けて、前記地点記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項22から26のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項28】
前記評価は、文字列であることを特徴とする請求項27記載のナビゲーション装置。
【請求項29】
前記評価は、段階評価であることを特徴とする請求項27又は28記載のナビゲーション装置。
【請求項30】
段階評価における個々のランクごとに、一又は二以上の前記感情キーワードを対応付け、
前記地点登録手段は、対応付けられたいずれかの文字列を検出したときに、対応するランクの段階評価を、前記地点記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする請求項29記載のナビゲーション装置。
【請求項31】
前記地点キーワードは、施設の正式名称に加え、略称又は俗称も含むことを特徴とする請求項22から30のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項32】
前記地点登録手段は、前記音声記憶手段に記憶されている音声データを、まず地点キーワードと照合しマッチすると、次に感情キーワードと照合し、マッチした場合に、地点を登録することを特徴とする請求項22から31のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項33】
ユーザからの操作に応じて、前記地点登録手段のオンオフを切り換える切替手段を備えたことを特徴とする請求項22から32のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−255897(P2007−255897A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−76578(P2006−76578)
【出願日】平成18年3月20日(2006.3.20)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】