説明

ナビゲーションシステム

【課題】利用者が自宅でインターネットを用いて検索した検索キーワードや検索履歴に関連する施設情報を利用した経路案内することナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】 テレビで視聴した番組の履歴を自動的に保存し、施設情報検索部131は、番組内紹介施設情報データベース24を用いて視聴した番組内で紹介された店舗や観光地などを検索し、検索結果である位置情報を、表示部9に表示することができ現在位置判断部104は、検索結果である位置情報が現在位置付近に存在すると判断した場合は、表示部9、音声出力制御部10を使用して利用者にその存在を報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報サーバから情報をナビゲーション装置で受信して利用することができるナビゲーションシステムに関し、詳しくは検索履歴に関連した施設情報を音声や画面表示などで利用者に報知することができるナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的なナビゲーション装置は、例えば車両のような移動体に搭載されるカーナビゲーション装置や、PND(Portable Navigation Device:持ち運び可能ナビゲーション)装置や、PDA(小型情報端末)や、携帯電話のアプリケーションとしての歩行者ナビゲーション装置等が知られている。これらは、移動体の出発点から所望の目的地までの推奨経路を自動的に探索したり、所望の位置の地図を画面に表示したりすることができるように構成されている。さらに、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信し、現在地を算出することで現在地の地図を表示すると共に利用者が所望する目的地までの推奨経路の案内を行うことができるものが知られている。
【0003】
このようなナビゲーション装置の利用者は、旅行やドライブに出発する際にインターネット上にある検索エンジンや旅行サイトを利用して、例えば、温泉、地名、紅葉、料理等を検索ワードとして入力して検索を行い、検索した場所に行こうとした場合には、ナビゲーション装置に店舗や観光地等の正確な住所を入力するために観光地や温泉等の詳細が記載されたホームページを印刷するか、観光地等の名称、住所、電話番号などをメモして、ナビゲーション装置に直接手入力することで設定を行っていた。このような入力操作を行わないためにナビゲーション装置から直接インターネットに接続して、観光地や温泉等の詳細が記載されたホームページ等の文字データの中から特定の施設等の電話番号、郵便番号、住所などを抽出して経路案内することができるナビゲーション装置が開示されている(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−141501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ナビゲーション装置から直接インターネットに接続して観光地や温泉等を検索するためには車が停止状態で行わなければならない問題があり、また、ナビゲーション装置でインターネットに接続して検索する場合には、予め利用者が決めている観光地や温泉地等を調べる程度となり、利用者が家でインターネットを使って色々検索した際に発見したレストラン、観光地、温泉等の施設情報をナビゲーション装置で案内することができないという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、これらの問題を解決するものであり、利用者が自宅でインターネットを用いて検索した検索キーワードや検索履歴に関連する施設情報を案内することができるナビゲーションシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のナビゲーションシステムは、情報サーバと前記情報サーバから情報を取得して利用することができるナビゲーション装置で構成されたナビ
ゲーションシステムであって、前記情報サーバは、利用者が外部ネットワークを用いて検索した検索情報履歴を収集する検索情報履歴収集手段と、施設情報を保持し前記外部ネットワークを介して前記施設情報が更新可能なデータベースと、前記検索情報履歴収集手段で収集された前記検索情報履歴に関連した前記施設情報を前記データベースから検索する施設情報検索手段と、前記外部ネットワーク及び前記ナビゲーション装置と通信を行う通信手段と、を備え、前記ナビゲーション装置は、現在位置を検出する現在位置検出手段と、前記通信手段を用いて前記施設情報検索手段で検索された前記施設情報を取得する情報取得手段と、前記情報取得手段で取得した前記施設情報を記憶する情報記憶手段と、前記現在位置検出手段で検出された現在位置周辺に該当する前記施設情報があるか否かを検索する周辺施設検索手段と、前記周辺施設検索手段の検索結果を報知する報知手段と、を備えて構成されることを特徴としている。
【0008】
このように構成されたナビゲーションシステムによれば、利用者が家で外部ネットワークを用いて検索した様々な検索キーワードや検索履歴や検索結果等の情報を収集し、データベースから収集した情報に関連する観光地や施設等の情報を検索し、検索結果をナビゲーション装置に送信して情報記憶手段に記憶させると共に、現在位置検出手段で検出された現在位置の周辺に情報記憶手段に記憶された施設情報が有るか否かを周辺施設検索手段で検索して、該当する施設情報がある場合には、現在位置周辺に施設があることを報知することができるように構成されている。なお、データベースに保存されている施設情報とは、店舗名、施設名、位置情報、営業時間、駐車場の有無等の詳細情報であり、外部ネットワークに接続されており、常に新しい情報に更新されるように構成されている。
【0009】
また本発明のナビゲーションシステムの前記ナビゲーション装置は、任意の位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路において少なくとも一つ以上の前記施設情報を含む経路を探索するように前記経路探索手段を制御する経路探索制御手段を備えることを特徴としている。
【0010】
このように構成されたナビゲーションシステムのナビゲーション装置によれば、任意の位置から目的地を設定して経路案内を行う際に、情報記憶手段に記憶された施設情報を少なくとも1つ以上含む経路を探索するように経路探索手段を経路探索制御手段で制御するように構成されている。
【0011】
また、本発明のナビゲーションシステムの検索情報履歴収集手段は、利用者が検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果の少なくとも一つを収集し、前記施設情報検索手段は、前記検索ワード、前記検索履歴、前記検索結果の少なくとも一つを用いて前記データベースから検索することを特徴としている。
【0012】
このように構成されたナビゲーションシステムの検索情報履歴収集手段によれば、利用者が家で検索した際に用いた検索キーワード、検索履歴、検索結果の少なくとも一つを収集し、収集された情報を用いてデータベースに保存されている情報に該当する施設情報があるか否かを施設情報検索手段で検索するように構成されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、利用者が家のパソコンを用いてインターネット等の外部ネットワークを介して検索した、検索キーワード、検索履歴、検索結果を情報サーバが自動的に収集することで、利用者が検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果に関連した施設情報を情報サーバのデータベースを用いて検索し、検索結果をナビゲーション装置に送信して利用者に通知することができるので、家で利用者が検索した情報に関連する施設を走行中や経路案内中に利用者に通知することができる。
【0014】
また、利用者が家でインターネット等を用いて検索した情報に関連した施設をナビゲーション装置を利用しているときに自動的に通知することで、利用者はナビゲーション装置の煩雑な操作をすることなく、例えば、利用者が家のパソコンで検索した際のキーワードに関連する施設などの近くを車両が通るときにナビゲーション装置から家のパソコンで検索したキーワードに関連する店舗や観光地等の関連施設がある旨の案内を行うことができるので利用者が簡単に関連施設を知ることができ、また、そこに立寄ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明第1の実施形態におけるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるコンピュータネットワーク網の構成を示すブロック図
【図3】本発明の第1の実施形態における各構成を示すブロック図
【図4】パソコンの詳細な処理動作を示すフローチャート
【図5】情報サーバの詳細な動作を示すフローチャート
【図6】ナビゲーション装置の詳細な動作を示すフローチャート
【図7】第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャート
【図8】第3の実施の形態におけるナビゲーション装置の構成を示すブロック図
【図9】第3の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャート
【図10】表示部に検索履歴情報を表示した状態を示す模式図
【発明を実施するための形態】
【0016】
(第1の実施の形態)
次に本発明について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るナビゲーションシステムにおけるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように,本発明のナビゲーション装置1は、CPU2と、インターフェース(図1にはI/Fと略記)3と、GPS受信部3aと、自立航法ユニット3bと、入力部4と、ROM5と、記憶部6と、RAM7と、表示部8と、音声出力制御部9と、音声出力部10と、データ通信部11と、バスライン12と、を備えて構成されている。
【0017】
CPU2は、ナビゲーション装置1を構成している各部の動作を制御することができるように構成され、現在位置検出部2a、経路探索部2b、周辺施設検索部2c、経路案内部2dを備えて構成されている。
【0018】
ここで現在位置検出部2aは、GPS受信部3aから取得された緯度・経度情報及び/又は自立航法ユニットから3bから取得した加速度情報及び角速度情報を用いて現在位置を検出することができるように構成されている。
経路探索部2bは、利用者が入力部4を操作して入力された目的地(位置)を推奨経路の目標点とし、前述の現在位置検出部2aにより検出された現在位置を出発点とし、出発点から目標点までの推奨経路を、RAM7に読み出された地図データを使って探索しRAM7に格納することができるように構成されている。なお、経路探索部2bは、利用者が入力部4を操作することにより設定された位置を出発点として用いても構わない。
【0019】
また、周辺施設検索部2cは、ナビゲーション装置がある場所の近辺に情報サーバ22から取得した施設、店舗、観光地等に該当する位置情報が存在するか否かという判断し、近くに情報があるときには、表示部8及び音声出力制御部9を用いて利用者に対してパソコンで検索したときの関連した施設、店舗、観光地などが存在する旨の案内表示出力指示や案内音声出力指示を行うことができるように構成されている。具体的には、情報送受信部101が受信した店舗や観光地に該当する位置情報が現在位置付近に存在すると判断す
ると、表示部8や音声出力制御部9に対して現在位置付近に利用者がパソコンで検索した内容に類似した施設や店舗や観光地などが存在する旨の案内表示出力指示や案内音声出力指示を行うことができるように構成されている。
経路案内部2dは、経路探索部2dで探索された経路について案内を行うことができるように構成されており、例えば、現在位置から推奨経路に沿って目標点側の一定距離内のある交差点を曲折する場合は、表示部8及び音声出力制御部9に対して一定距離先の交差点をいずれかの方向に曲折する旨の案内表示出力指示及び案内音声出力指示を行うことができるように構成されている。
【0020】
インターフェース(I/F)3は、GPS受信部3a及び自立航法ユニット3bが接続されて構成されている。ここでGPS受信部3aは、GPS(Global Positioning System)に代表される測位システムに収容される人工衛星からの電波を受信して、移動体の現在位置を示す位置情報をインターフェース3に出力することができるように構成されている。また、自立航法ユニット3bは、加速度センサ及び角速度センサを含んで構成されており、それらから検出された加速度情報及び角速度情報をインターフェース3に出力することができるように構成されている。さらにインターフェース3は、GPS受信部3aと自立航法ユニット3bから入力された位置情報並びに加速度情報及び角速度情報をCPU2に転送することができるように構成されている。
【0021】
入力部4は、例えば表示部8の印字画面の表面に設けられたタッチパネルやリモートコントローラ(リモコン)のように、利用者がナビゲーション装置1に対してナビゲーション装置の動作の操作やデータ入力(目的地設定、経路条件設定、表示設定等)を行うために使用することができるように構成されている。
【0022】
ROM5は、ナビゲーション装置1の動作を規定するコンピュータプログラムが予め保存されており、ROM5に保存されたコンピュータプログラムを読み出し、コンピュータプログラムに基づいてナビゲーション装置1の動作を規定することができるように構成されている。
【0023】
記憶部6は、一般的にはHDD(ハードディスクドライブ)に代表される記録媒体であり、この記憶媒体にはナビゲーションに必要な電子地図データが記録され、CPU2からの指示に基づいて必要な電子地図データを読み出してRAM7に転送することができるように構成されている。なお、HDD以外の他の記憶媒体としては、CD−ROM、DVD−ROM、メモリーカード等を同様に用いることができる。
【0024】
RAM7は、本ナビゲーション装置1の構成各部から転送されてくる情報を格納することができると共に必要に応じて情報を消去することができるように構成されている。
表示部8は、ナビゲーション装置1における地図や推奨経路を表示することができるように構成されており、具体的には液晶ディスプレイなどで構成されている。
音声出力制御部9は、音声出力部10への音や音声の出力を制御することができるように構成されている。音声出力部10は、利用者に対して音や音声を出力できるものであり、例えばスピーカで構成されている。
【0025】
データ通信部11は、電波による通信(無線通信)やBluetooth(登録商標)(ブルートゥース)通信を行う情報送受信部101を含み、外部ネットワークに接続して送受信を行うことができるように構成されている。また、データ通信部11は、CPU2が生成した情報を外部のネットワーク(図2)に送出したり、外部のネットワークから送られてきた又は取得した情報をRAM7に転送することができるように構成されている。バスライン12は、本ナビゲーション装置1を構成する各部と通信可能に接続することができるように構成されている。
【0026】
なお、ナビゲーション装置1の情報送受信部101は、ナビゲーション装置1の電源が投入されると情報サーバと通信を確立することができるように構成してもよく、また、電源が投入されるときに情報サーバ22と通信を確立するだけではなく、ナビゲーション装置1の入力部4から入力される利用者の操作に応じて情報サーバ22に接続するように構成してもよい。
【0027】
次に、本発明の第1の実施の形態に係るコンピュータネットワーク網の構成について図を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態に係るコンピュータネットワーク網の構成を示すブロック図である。図3は、図1及び図2に示したナビゲーション装置及びコンピュータネットワーク網の主要な構成を示すブロック図である。
【0028】
図2に示すようにコンピュータネットワーク網(インターネット)は、パソコン22と、情報サーバ23と、ナビゲーション装置1とそれぞれコンピュータネットワーク21によって接続されている。なお、図3に示すナビゲーション装置1の構成は図1で示した構成と同じ構成を有しており詳細な説明は省略する。
【0029】
パソコン(パーソナルコンピュータ)21は、コンピュータネットワーク網を利用してグローバルネットワーク(インターネット)に接続して、検索エンジンを用いて様々なコンテンツを検索して利用することができるように構成されている。また、検索エンジンを用いて検索した際に、パソコン利用者が検索した検索キーワード履歴や検索履歴を情報サーバ22の検索情報履歴収集部22cが収集することができるように構成されている。
【0030】
情報サーバ22は、施設情報検索部22aと、情報データベース22bと、検索情報履歴収集部22cと、記憶部22dと、情報送受信部22eと、情報サーバ22を構成している各部をそれぞれ制御する制御部22fとを備えて構成されている。
【0031】
ここで、施設情報検索部22aは、検索情報履歴収集部22cがパソコン21から収集し記憶部22eに日付毎に記憶された検索キーワードや検索履歴を用いて施設情報データベース22bから利用者がパソコン21で検索した分野に関連する施設情報を検索することができるように構成されている。例えば、パソコン21において利用者がインターネットを使用して「熱海温泉」と調べたことが検索キーワード(検索履歴)として検索情報履歴収集部22cが収集してくると、施設情報検索部22aは、「熱海温泉」や「熱海」、「温泉」と2つに分けて、それぞれに関連する情報について施設情報データベース22bを用いて検索することができるように構成されている。検索の仕方としては、施設情報データベース22bから「熱海」と名称がつく観光地、店舗、施設等の情報を検索して、検索された位置情報及び詳細情報を記憶部22dに保存するように構成されている。なお、記憶部22dに日付毎に記憶された検索キーワードや検索履歴は、検索実行日に近い日付の情報を優先的に使用するように構成されている。
【0032】
施設情報データベース22bは、各種キーワード毎に関連した観光地、店舗、施設等の情報が保存されており、各情報には位置情報、開園時間などの詳細情報が保存されている。また、施設情報データベース22bは、情報送受信部22dを用いて更新可能に構成されており、常に新しい情報の取得や情報の更新などを(自動的に)行うことができるように構成されている。
【0033】
検索情報履歴収集部22cは、パソコン21の利用者が検索に用いた検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を自動的に取得することができるように構成されている。パソコン21から取得された情報は日付毎に記憶部22dに保存することができるように構成されている。
【0034】
記憶部22dは、施設情報検索部22aで検索された検索結果を保存することができるとともに、検索情報履歴収集部22cでパソコン21から収集した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を日付毎に保存することができるように構成されている。
【0035】
情報送受信部22eは、コンピュータネットワーク網を利用してグローバルネットワークに接続することが可能に構成されるとともに、パソコン21とナビゲーション装置1とはそれぞれ情報送受信部22eを介して接続されるように構成されている。
【0036】
制御部22fは、情報サーバ22を構成する施設情報検索部22a、施設情報データベース22b、検索情報履歴収集部22c、記憶部22d、情報送受信部22eの各動作をそれぞれ制御することができるように構成されている。
【0037】
このように構成された情報サーバ22は、施設情報データベース22bを使用してパソコン21から取得した検索キーワード、検索履歴、検索履歴等の情報に関連する店舗、観光地、施設等の詳細情報を検索し、検索結果をコンピュータネットワークを介してナビゲーション装置1に送信するように構成しているので、例えば、検索履歴として「温泉」があった場合には、施設情報データベース22bの中から温泉に関わる店舗や観光地等の施設情報を検索し、検索結果をナビゲーション装置1に送信して、ナビゲーション装置1の表示部8に施設情報を表示させることができる。
【0038】
また、コンピュータネットワーク23は、インターネットに代表されるグローバルネットワークであり、グローバルネットワークに接続されたサーバ、データベース、パソコンと双方向で通信することができるように構成されている。
【0039】
次に、このように構成されたナビゲーションシステムのパソコン、情報サーバ、ナビゲーション装置の各動作についてフローチャートを用いて説明する。
図4は、本発明の第1の実施の形態におけるパソコンの動作を示すフローチャートである。図5は、情報サーバの動作を示すフローチャートである。図6は、ナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。図7は、ナビゲーション装置の表示部に表示される表示画面を示す模式図である。
【0040】
図4に示すようにパソコン21は、利用者がパソコン21を使いインターネットで検索しているか否かを判断する(S10)。S10においてインターネットで検索していると判断されると(S10、YES)、インターネットで検索した際の検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報をパソコン21のハードディスク等の記憶部のキャッシュに保存される(S11)。次に、パソコン21の利用者がインターネットを用いて情報の検索をしているか否かを判断し(S12)、利用者がパソコン21で情報を検索している場合には(S12、NO)、S11に戻り利用者がパソコン21で検索している検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を保存する工程を繰り返す。また、S12においてインターネットを利用した検索が終了したと判断すると(S12、YES)、情報サーバ22から検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報の送信の要望があるか否かを判断し(S13)、情報サーバ22の検索情報履歴収集部22cから要望があるときは(S13、YES)、キャッシュに保存された検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を情報サーバ22に送信する。
【0041】
このようにパソコン21は、利用者(ユーザ)がインターネットを使って検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報をパソコン21のキャッシュ等に保存し、情報サーバ22からの要望があったときに送信することができる。特に、コンピュータネットワーク22に接続された環境で用いることで、簡単に情報サーバ22に検索キーワードや
検索履歴等を送信することができる。また、インターネットで検索した際にブラウザで保存されるキャッシュデータを情報サーバ22に送信するように構成しても同様の効果を得ることができる。なお、データを情報サーバ22に送信する際にパソコン21のIDを一緒に送信し、パソコン21の利用者を特定するように特定手段を備えてもよい。また、パソコン21から情報サーバ22にデータが送信される際に、利用者が使用しているナビゲーション装置1の機器番号、製造番号、機種名を一緒に送信するようにし、情報サーバ22からナビゲーション装置1にデータを送信する際の認証に利用して、認証が一致したときだけ情報サーバ22から送信したデータを用いるように認証手段を備えるようにしてもよい。
【0042】
次に情報サーバ22の動作についてフローチャートを用いて詳細に説明する。
図5に示すように情報サーバ22は、パソコン21に保存された検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を情報サーバ22の検索情報履歴収集部22cが取得する(S21)。S21において検索情報履歴収集部22cがパソコン21から情報を取得できたか否かを制御部22fが判定する(S22)。S22において情報が収集できたと制御部22fが判定すると(S22、YES)、施設情報検索部22aが検索情報履歴収集部22cで収集した情報を用いて施設情報データベース22bで検索を行う(S23)。S23で検索した際に、検索情報履歴収集部22cで収集した情報に関連した施設情報があるか否かを判断する(S24)。S24において施設情報データベース22bにパソコン21から収集した情報に関連した施設情報があると判断されると(S24、YES)、検索結果を記憶部22dに保存する(S25)。そしてS25に記憶部22dに保存された検索結果をナビゲーション装置1に送信する(S26)。
【0043】
また、S24において施設情報データベース22bにパソコン21から収集した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報に関連した施設情報がないと判断されると(S24、NO)、自動的に検索条件を変更し(S27)、変更した検索条件で再度検索を行う(S28)。S28において変更された検索条件によって施設情報データベース22bから関連した施設情報があるときは(S29、YES)、検索結果を記憶部22dに保存し(S25)、記憶部22dに保存された検索結果をナビゲーション装置1に送信する(S26)。また、S29において検索条件を変更しても施設情報データベース22dに施設情報が見つからないときは処理を終了する(S29、NO)。
【0044】
このように構成された情報サーバ22は、パソコン21から取得した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を用いて施設情報データベース22bで検索を行い、検索結果を記憶部22dに保存すると共に検索結果をナビゲーション装置1に送信することができるように構成されている。また、パソコン21から取得した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報に対して施設情報データベース22bを用いて検索した際に関連する施設情報が無かったときでも検索条件を変更して再度施設情報データベース22bで検索を行うようにしているので、関連する施設情報を発見しナビゲーション装置1に送信することができる。なお、例えば、利用者がパソコン21で「熱海温泉」を検索していた検索キーワード(検索履歴)を検索情報履歴収集部22cが収集したときには、まず「熱海温泉」として情報データベース22bを用いて検索を行い、検索結果を得られないときには、施設情報検索部22aは、「熱海」、「温泉」に分けて施設情報データベース22bを用いてそれぞれに関連する施設情報や観光地情報について検索することができるように構成されている。特に、検索キーワードを細かく分けることで観光地を含む施設情報を検索することができ、また新たな関連施設を検索することができ、検索された検索結果をナビゲーション装置1に送信して利用者に通知することができる。
【0045】
次に、ナビゲーション装置1の動作についてフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施の形態においてナビゲーション装置が目的地に対して経路探索や経路案内を行
っていない状態として説明する。
【0046】
図6に示すように、ナビゲーション装置1が起動すると、データ通信部11の情報送受信部101を用いて、情報サーバ22の記憶部22dに保存されている観光地を含む施設情報を取得する(S30)。次に、ナビゲーション装置1は、GPS受信部3aから受信した情報元に現在位置検出部2aで現在位置を検出する(S31)。S31において周辺施設検索部2cを用いて現在位置検出部2aで検出された現在位置が情報サーバ22から取得した施設情報の中に存在するか否か検索し(S32)、S32において現在位置付近に施設情報があるときは(S32、YES)、表示部8や音声出力制御部9を介して音声出力部10からナビゲーション装置1の利用者に対して表示、音、音声の少なくともひとつを用いて通知を行う(S33)。S33において通知した後、ナビゲーション装置1の電源がOFFになったか否かをCPU2が判断し(S34)、S34においてナビゲーション装置1の電源がOFFになっていないと判断されると(S34、NO)、再度S31に戻り処理を続ける。なお、S32において現在位置付近に施設情報がないと判断すると(S32、NO)、S31に戻り処理を行う。また、S34においてナビゲーション装置1の電源がOFFになったと判断すると処理を終了する。
【0047】
このように第1の実施の形態におけるナビゲーションシステムによれば、利用者がパソコン21でインターネットを用いて検索した検索キーワードや検索履歴を情報サーバ22が取得し、取得された検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を用いて情報サーバ22に備える施設情報データベース22bで検索を行って、検索結果をナビゲーション装置1に送信することができ、情報サーバ22から情報を取得したナビゲーション装置1は、現在位置と情報サーバ22から送信された情報との比較を行い、現在位置周辺に該当する施設があるときに利用者に対して自動的に通知することができる。また、利用者がパソコン21で検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を細かく分類して関連する観光地や施設情報を検索することができるように構成しているので、利用者がパソコン21で検索した情報意外の施設情報や観光地情報も通知することができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について図面を用いて説明する。第1の実施の形態ではナビゲーション装置に目的地を設定していない状態について説明したが、第2の実施の形態では目的地が設定されているときのナビゲーション装置の動作について図面を用いて説明する。なお、第1の実施の形態におけるパソコン21及び情報サーバ22の動作ついては同様であり詳細な説明は省略する。図7は、第2の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【0049】
図7に示すように、本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーション装置1が起動すると、データ通信部11の情報送受信部101を用いて、情報サーバ22の記憶部22dに保存されている観光地を含む施設情報を取得する(S50)。次に利用者にナビゲーション装置11の目的地を入力部4から入力(設定)させる(S51)。次に、ナビゲーション装置1は、GPS受信部3aから受信した情報元に現在位置検出部2aで現在位置を検出し(S52)、現在位置検出部2aで検出された現在位置からS51で入力された目的地までの経路を経路探索部2bで探索を行う(S53)。S53で検索された経路に関して経路案内部2dで経路案内を開始する(S54)。現在位置検出部2aで検出される位置情報からナビゲーション装置1が経路探索部2bで探索された経路上にいるか否かをCPU2が判断する(S55)。S55においてCPU2が経路上に存在していると判断すると(S55、YES)、現在位置付近に施設情報があるか否かを周辺施設検索部2cが判断する(S56)。S56において現在位置付近に施設情報があると判断されると(S56、YES)、表示部8や音声出力部10から表示、音、音声の少なくともひとつを用いてナビゲーション装置1の利用者に対して通知を行う(S57)。S57において施
設情報を通知した後、ナビゲーション装置1の現在位置が目的地に到着したか否かを確認し(S58)、S58において目的地に到着した場合には(S58、YES)処理を終了する。また、S58において目的地に到着していないと判断されると(S58、NO)、ナビゲーション装置1の電源がOFFになったか否かを確認し(S59)、S59においてナビゲーション装置1の電源がOFFになったと判断すると処理を終了する。また、S59において電源がOFFになっていないと判断されると(S59)、S54に戻りナビゲーション装置が目的地に到着するか電源がOFFになるまで動作を繰り返す。
【0050】
なお、S56において現在位置付近に施設情報が無いと判断した場合には(S56、NO)、目的地に到着したか否かを確認し(S58)、目的地に到着していないと判断されたときには(S59)、ナビゲーション装置1の電源がOFFになったか否かを確認し(S59)、S59において電源がOFFになったと判断された場合は(S59、YES)、処理を終了する。S59において電源がOFFになっていないと判断されると(S59、NO)、S54に戻りナビゲーション装置が目的地に到着するか電源がOFFになるまで動作を繰り返す。
【0051】
このように本発明の第2の実施の形態におけるナビゲーションシステムによれば、利用者がパソコン21でインターネットを用いて検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を情報サーバ22が取得し、取得された情報を用いて情報サーバ22に備える施設情報データベース22bで検索を行って、取得した情報に関連する観光地情報や施設情報をナビゲーション装置1に送信する。ナビゲーション装置1は、設定された目的地までの経路において、経路上のナビゲーション装置1の現在位置と情報サーバ22から送信された情報との比較を行い、現在位置周辺に該当する施設があるときに利用者に対して自動的に施設情報を通知することができる。また、図7のフローチャートで図示していないが、図5のフローチャートに示したように利用者がパソコン21で検索した情報に関連した施設情報を施設情報データベース22bで見つけられないときでも、取得した情報を細かく分類して検索を行うようにしているのでパソコン21を用いて利用者が検索した情報意外の施設情報や観光地情報を通知することができる。
【0052】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成の箇所には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。図8は、第3の実施の形態におけるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0053】
図8に示すように第3の実施の形態におけるナビゲーション装置1は、CPU2と、インターフェース(図8にはI/Fと略記)3と、GPS受信部3aと、自立航法ユニット3bと、入力部4と、ROM5と、記憶部6と、RAM7と、表示部8と、音声出力制御部9と、音声出力部10と、データ通信部11と、バスライン12と、を備えて構成されている。
【0054】
ここでCPU2は、ナビゲーション装置1を構成している各部の動作を制御することができるように構成され、現在位置検出部2a、経路探索部2b、周辺施設検索部2c、経路案内部2d、経路探索制御部2eを備えて構成されている。なお、現在位置検出部2a、経路探索部2b、周辺施設検索部2c、経路案内部2dは、第1の実施の形態と同様であり詳細な説明は省略する。
【0055】
経路探索制御部2eは、経路探索部2bで目的地まで経路探索する際にデータ通信部11を介して情報サーバ22から取得した施設情報に関連する施設を巡るように経路探索部2bを制御して探索させることができるように構成されている。特に、情報サーバ22から取得した観光地や施設情報に含まれる位置情報を元に、現在位置検出部2aで検出され
る現在位置から最適な経路を自動的に探索することができるよう構成されている。例えば、ナビゲーション装置1の現在位置の周辺にある観光地や施設を巡り、現在位置から離れる場所にある観光地や施設を順々に巡るように経路探索部2bを制御することができるように構成されている。
【0056】
このように構成された本発明の第3の実施の形態におけるナビゲーション装置1の動作について図面を用いて詳細に説明する。図9は、第3の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【0057】
図9に示すように、本発明の第3の実施の形態におけるナビゲーション装置1は、電源が入れられると、情報サーバ22から施設情報を取得する(S70)。S70において施設情報を取得した後、ナビゲーション装置1の現在位置検出部2aでナビゲーション装置1の現在位置を検出する(S71)。S71においてナビゲーション装置1の現在位置を検出した後、経路探索部2bで探索を行うか否かをナビゲーション装置1の利用者に入力部4を用いて選択させる(S72)。S72において入力部4から経路探索を行うことが選択されると(S72、YES)、次に情報サーバ22から取得した施設情報に関連する経路案内を行うか否かについて表示部8を用いて利用者に対して表示して選択させる(S73)。S73において情報サーバ22から取得した施設情報に関連する経路探索を行うことが利用者によって選択されると(S73、YES)、ナビゲーション装置1の経路探索部2bは現在位置から情報サーバ22から取得した施設情報を巡る推奨経路を探索する(S74)。そしてS74において現在位置から施設情報を巡る推奨経路が探索された後、ナビゲーション装置1は現在位置を検出し(S75)、検出された位置情報からS74で検索された推奨経路上にいるか否かをCPU2が判断する(S76)。
【0058】
S76においてナビゲーション装置1が推奨経路上にいると判断すると(S76、YES)、経路案内部2dが表示部8や音声出力部10を用いて推奨経路の案内を行う(S77)。S77において推奨経路の経路案内が開始されたナビゲーション装置1は、現在位置検出部2aで検出された位置情報の周辺に情報サーバ22から取得した施設情報に該当する情報があるか否かを周辺施設検索部2cで判断し(S78)、S78において周辺施設検索部2cが現在位置周辺に施設情報があると判断すると(S78、YES)、表示部8や音声出力部10を用いてナビゲーション装置1の利用者に対して施設情報を通知する(S79)。そして、S79において施設情報を通知した後ナビゲーション装置1は、現在位置検出部2aで検出された現在位置がS74で検索された推奨経路上の最終目的地に到着したか否かをCPU2で判断する(S80)。S80において目的地に到着していないとCPU2が判断すると(S80、NO)、CPU2がナビゲーション装置1の電源がOFFになったか否かを判断する(S81)。S81において、電源がOFFにされていないとCPU2が判断すると(S81、NO)、S75に戻り目的地に到着するかナビゲーション装置の電源がOFFになるまで処理を繰り返す。
【0059】
なお、S76においてナビゲーション装置1の現在位置がS74で探索された推奨経路上に無いと判断すると(S76、NO)、推奨経路の経路案内を行わず現在位置付近に情報サーバ22から取得した施設情報があるか確認を行う処理を行う(S78)。また、S78において周辺施設検索部2cが現在位置付近に施設情報が無いと判断すると(S78、NO)、ナビゲーション装置1が目的地に到着したか否かをCPU2で判断する(S80)。さらに、S80において目的地に到着したとCPU2が判断すると(S80,YES)、ナビゲーション装置1における経路案内の処理を終了するように構成されている。
【0060】
次に、S72においてナビゲーション装置1の利用者が経路探索を行わないことを選択した時の処理について説明する(S72、NO)。
S72においてナビゲーション装置1の利用者が経路探索を行わないことが入力部4か
ら選択(入力)されると(S72、NO)、CPU2の周辺施設検索部2cは、S71で検出された現在位置の周辺に情報サーバ22から取得した施設情報があるか否かを判断し(S82)、S82において施設情報があると周辺施設検索部2cが判断すると(S82、YES)、表示部8や音声出力部10を用いてナビゲーション装置1の利用者に対して施設情報を通知する(S83)。そして、S83において施設情報を通知した後、ナビゲーション装置1の電源がOFFになったか否かをCPU2で判断し(S84)、S84においてナビゲーション装置1の電源がOFFになっていないとCPU2が判断すると(S84、NO)、現在位置検出部2aでナビゲーション装置1の現在位置を検出する(S85)。そして、S82に戻りナビゲーション装置1の電源がOFFになるまで処理を繰り返す。また、S84においてナビゲーション装置1の電源がOFFになったとCPU2が判断すると処理を終了する。
【0061】
次に、S73において利用者が施設情報に関連する経路探索をしないことを選択した場合について説明する(S73、NO)。
S73において、情報サーバ22から取得した施設情報に関連する経路探索をしないと入力部4を介して選択されると(S73、NO)、入力部4からナビゲーション装置1で経路探索を行う目的地の入力を行う(S86)。ナビゲーション装置1は、S86で入力された目的地に対して、現在位置から目的地までの推奨経路を経路探索部2bで探索を行う(S87)。S87で探索された推奨経路上に対し、ナビゲーション装置1の現在位置検出部2aで検出される現在位置があるか否かをCPU2が判断し(S89)、S89においてナビゲーション装置1の現在位置が推奨経路上にあると判断すると(S89、YES)、S87で探索された経路に関して経路案内部2dで経路案内を開始する(S90)。S90において推奨経路の経路案内が開始されたナビゲーション装置1は、周辺施設検索部2cが現在位置検出部2aで検出された位置情報の周辺に情報サーバ22から取得した施設情報に該当する情報があるか否か判断し(S91)、S91において周辺施設検索部2cが現在位置周辺に施設情報があると判断すると(S91、YES)、表示部8や音声出力部10を用いてナビゲーション装置1の利用者に対して施設情報を通知する(S92)。そして、S92において施設情報を通知した後ナビゲーション装置1は、現在位置検出部2aで検出された現在位置がS87で検索された推奨経路上の最終目的地に到着したか否かをCPU2が判断する(S93)。S93において目的地に到着していないとCPU2が判断すると(S93、NO)、CPU2はナビゲーション装置1の電源がOFFになったか否かを判断する(S94)。S94において、電源がOFFにされていないとCPU2が判断すると(S94、NO)、S88に戻り目的地に到着するかナビゲーション装置の電源がOFFになるまで処理を繰り返す。
【0062】
なお、S89においてナビゲーション装置1の現在位置がS87で探索された推奨経路上に無いと判断すると(S89、NO)、推奨経路の経路案内を行わず現在位置付近に情報サーバ22から取得した施設情報があるか確認を行う処理を行う(S91)。また、S91において周辺施設検索部2cが現在位置付近に施設情報が無いと判断すると(S91、NO)、ナビゲーション装置1が目的地に到着したか否かをCPU2で判断する(S93)。さらに、S93において目的地に到着したとCPU2が判断すると(S93,YES)、ナビゲーション装置1における経路案内の処理を終了するように構成されている。
【0063】
このように本発明の第3の実施の形態におけるナビゲーションシステムによれば、利用者がパソコン21でインターネットを用いて検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を情報サーバ22が取得し、取得された情報を用いて情報サーバ22に備える施設情報データベース22bで検索を行って、パソコン21で取得した情報に関連する観光地情報や施設情報等の情報をナビゲーション装置1に送信する。これよりナビゲーション装置1は、情報サーバ22から受信した情報に該当する施設を巡る経路案内を行うことができる。また、経路案内中において現在位置周辺に情報サーバ22から受信した観光地
情報や施設情報があると判断されたときには、施設情報を利用者に対して通知することができる。
【0064】
なお、図9のフローチャートで図示していないが、図5のフローチャートに示したように利用者がパソコン21で検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報に関連する情報が施設情報データベース22bから見つけられない場合でも、検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報を細かく分類(分割)して再検索を行うようにすることで、パソコン21を用いて利用者が検索した情報意外の施設情報や観光地情報等の情報を取得することができ、取得した情報をナビゲーション装置1から自動的に通知するように構成しても同様の効果を得ることができる。
【0065】
以上のように第1の実施の形態から第3の実施の形態まで説明したが、本発明を限定するものではなく種々の変更をしても同様の効果を得ることができる。なお、図10は、表示部に検索履歴情報を表示した状態を示す模式図である。
【0066】
例えば、図10に示すように情報サーバ22から取得した観光地情報や施設情報等の情報を表示部8に表示するように構成してもよく、また、図10に示すように表示部8に表示された情報を利用者が選択することで目的地を設定するように構成しても同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明に係るナビゲーションシステム及びナビゲーション装置は、利用者がパソコンで検索に用いた検索キーワード、検索履歴、検索結果等の情報に関連する施設情報を検索し、検索結果を簡単にナビゲーション装置に取り込んで利用者に対して案内することでき、より確実に利用者がパソコンで検索した検索キーワードや検索履歴に関連した店舗、施設、観光地等を通知することができるナビゲーション装置等の用途にも適用できる。
【符号の説明】
【0068】
1 ナビゲーション装置
2 CPU
2a 現在位置検出部
2b 経路探索部
2c 周辺施設検索部
2d 経路案内部
3 インターフェース
3a GPS受信部
3b 自立航法ユニット
4 入力部
5 ROM
6 記憶部
7 RAM
8 表示部
9 音声出力制御部
10 音声出力部
11 データ通信部
12 バスライン
21 パソコン
22 情報サーバ
23 コンピュータネットワーク
101 情報送受信部
102 現在位置検出部
103 経路探索部
104 現在位置判断部
105 経路案内部
121 チューナー部
122 表示部
123 視聴履歴記憶部
124 視聴履歴データ部
125 情報送受信部
131 施設情報検索部
132 制御部
b1 ボタン
b2 ボタン
b3 ボタン
b4 ボタン
b5 ボタン
b10 ボタン
b20 ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報サーバと前記情報サーバから情報を取得して利用することができるナビゲーション装置で構成されたナビゲーションシステムであって、
前記情報サーバは、
利用者が外部ネットワークを用いて検索した検索情報履歴を収集する検索情報履歴収集手段と、
施設情報を保持し前記外部ネットワークを介して前記施設情報が更新可能なデータベースと、
前記検索情報履歴収集手段で収集された前記検索情報履歴に関連した前記施設情報を前記データベースから検索する施設情報検索手段と、
前記外部ネットワーク及び前記ナビゲーション装置と通信を行う通信手段と、
を備え、
前記ナビゲーション装置は、
現在位置を検出する現在位置検出手段と、
前記通信手段を用いて前記施設情報検索手段で検索された前記施設情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段で取得した前記施設情報を記憶する情報記憶手段と、
前記現在位置検出手段で検出された現在位置周辺に該当する前記施設情報があるか否かを検索する周辺施設検索手段と、
前記周辺施設検索手段の検索結果を報知する報知手段と、
を備えて構成されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記ナビゲーション装置は、任意の位置から目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路において少なくとも一つ以上の前記施設情報を含む経路を探索するように前記経路探索手段を制御する経路探索制御手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記検索情報履歴収集手段は、利用者が検索した検索キーワード、検索履歴、検索結果の少なくとも一つを収集し、前記施設情報検索手段は、前記検索ワード、前記検索履歴、前記検索結果の少なくとも一つを用いて前記データベースから検索することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−209175(P2011−209175A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−78461(P2010−78461)
【出願日】平成22年3月30日(2010.3.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】