ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベース用情報の収集方法
【課題】 ナビゲーション・システムと共に使用される地理データを収集する方法が開示される。
【解決手段】 基礎の道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲（５２２）を通る路を提供する仮想歩行者セグメント（５３２）が識別される。仮想歩行者セグメントの位置を示すデータが収集される。仮想歩行者セグメントを表すデータが地理データベース（１１６）内に記憶される。そして、地理データベースがナビゲーション関連特徴と共に使用するために提供される。
【解決手段】 基礎の道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲（５２２）を通る路を提供する仮想歩行者セグメント（５３２）が識別される。仮想歩行者セグメントの位置を示すデータが収集される。仮想歩行者セグメントを表すデータが地理データベース（１１６）内に記憶される。そして、地理データベースがナビゲーション関連特徴と共に使用するために提供される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
関連出願の参照
本願は、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１８２ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベース用の情報の収集方法」の特許出願、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１８３ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムの動作方法」の特許出願、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１９２ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベース用の情報の収集方法」の特許出願、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１９３ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「イメージを使用したナビゲーション・システムの動作方法」の特許出願、及び、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１９４ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベース用の情報の収集方法」の特許出願、に関連する。
【０００２】
本発明は、地理データベース用の情報収集方法及びシステムに関し、より詳細には、地理データベース用の歩行者に関連した情報を収集する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【０００３】
エンドユーザにさまざまなナビゲーションに関連した機能と特徴を提供する乗物ナビゲーション・システムが入手可能である。例えば、いくつかのナビゲーション・システムは、地理的領域の出発地点から目的地点へ道ネットワークを移動するための最適なルートを決定することができる。エンドユーザからの入力、又は、選択的に（ＧＰＳシステムなど）エンドユーザの位置を決定できる装置からの入力を使用して、ナビゲーション・システムは、最適ルートを決定するために出発位置と目的位置との間のさまざまな潜在的なルートを検査できる。そして、ナビゲーション・システムは、エンドユーザが出発点から目的地場所へ移動するために取る必要のある運転操作を示す案内形式で最適ルートに関する情報をエンドユーザへ提供する。案内は、エンドユーザが移動するルートの道と共に提供される視覚的及び／又は音声的指示の形式を取る。いくつかのナビゲーション・システムは、ルートの概観を示す詳細な地図、ルートと共にさまざまな地点で取られるべき運転操作のタイプ、あるタイプの特徴の場所等をディスプレイ上に表示できる。
【０００４】
これら及びその他のナビゲーション関連機能及び特徴を提供するために、ナビゲーション・システムは地理データを使用する。地理データは、地理的領域内の物理的特徴を表すデータを含んだ１つ又は複数の地理データベースの形式内にあることができる。地理データベースは、道路の位置などの代表的な地理的特徴に関する情報、道路の部分と共に速度制限、道路の部分と共にアドレス範囲、道路の交差点の左折右折制限、方向制限、一方通行路等の情報を含む。さらに、地理データは、レストラン、ホテル、空港、給油場所、スタジアム、警察署等の興味有る地点を含むことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ナビゲーション・システムは、多くの重要な特徴を提供するが、新しい特徴及び改良の余地がまだある。改良の余地がある１つの領域は、歩行者用のルートの決定及びそのルートを歩行者が従うための案内を提供することに関する。歩行者用ルートと案内は乗物の案内とは関連しない挑戦を与える。歩行者は道路ネットワークのみを移動することに限定されない。歩行者は、道路ネットワークと関係無い、広場や公園などの公的スペースを通って歩くことができる。さらに、歩行者は乗物のような方向制限を持たない。歩行者は一方通行の道を両方向へ歩くことができる。さらに、歩行者は移動の大きな自由度を持ち、そして、目的地への彼等のオリエンテーションに関してよりしばしば混乱を生ずるであろう。
【０００６】
したがって、歩行者及び他のユーザに対して改良されたナビゲーション関連機能及び特徴を提供するために使用できる情報を収集する方法を有することは利益がある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
これら及び他の目的を達成するため、本発明はナビゲーション・システムに使用される地理データベース用のデータを収集する方法を含む。この方法は、組織化されていない地理的領域を通過する経路を提供する仮想歩行者セグメントを識別する。組織化されていない地理的領域は、道路及び経路の下にある組織を欠く。仮想歩行者セグメントの位置を示すデータが収集される。この方法は、仮想歩行者セグメントを表す地理データベース内にデータを格納する。地理データベースは、ナビゲーション関連特徴と共に使用するために提供される。
【０００８】
本発明の別の観点は、地理的領域内の特徴を表す地理データベースである。地理データベースは、地理的領域の組織化されていない地理的部分内の仮想ネットワークを表すデータを含む。仮想ネットワークを表すデータは、複数の仮想セグメントを表すデータおよび仮想ネットワークと道路ネットワークとの間の接続を示すデータを含む。
本発明の例示的な実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
Ｉ．ナビゲーション・システム
図１は、例示的な実施の形態によるパーソナル・デジタル・アシスタント（ＰＤＡ）、携帯電話機、又は他のコンピュータなどの計算プラットホーム１０２に付随したナビゲーション・システム１００のブロック図である。ナビゲーション・システム１００は、ハードウェア及びソフトウェア部品の組合わせである。１つの実施の形態では、ナビゲーション・システム１００は、プロセッサ１０４と、プロセッサ１０４に接続されたドライブ１０６と、ナビゲシーョン・アプリケーション・プログラム１１０と他の情報を記憶するための不揮発性メモリ記憶装置１０８とを含む。
【００１０】
また、ナビゲーション・システム１００は、位置決めシステム１１２を含む。位置決めシステム１１２は、ＧＰＳタイプ技術、デッド・レコニング・タイプ・システム、又は、これら及び他のシステムの組合わせを使用することができる。これらは当業者に知られている。位置決めシステム１１２は移動距離速度、方向、オリエンテーション等を測定する適当な検知装置を含む。また、位置決めシステム１１２はＧＰＳシステムを含むことができる。位置決めシステム１１２は、プロセッサ１０４へ信号を出力する。プロセッサ１０４上で走るナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、計算プラットホーム１０２の位置、方向、オリエンテーション等を決定するために位置決めシステム１１２からの信号を使用する。
【００１１】
また、ナビゲーション・システム１００は、エンドユーザがナビゲーション・システム１００へ情報を入力し、そしてナビゲーション・システム１００から情報を得ることが可能なユーザ・インターフエイス１１４を含む。入力情報は、ナビゲーション特徴及びナビゲーション・システム１００の機能への要求を含む。ナビゲーション特徴及び機能を提供するため、ナビゲーション・システム１００は記憶媒体１１８上に記憶されている地理データベース１１６を使用する。１つの実施の形態では、記憶媒体１１８は、地理データベース１１６がナビゲーション・システム１００に読み出されて使用されるためにドライブ１０６内に搭載される。１つの実施の形態では、地理データベース１１６は、米国イリノイ州シカゴ、ＮＡＶＴＥＱノースアメリカＬＬＣにより発行された地理データベースである。記憶媒体１１８及び地理データベース１１６は、ナビゲーション・システム１００の場所に物理的に設けられる必要はない。代替的な実施の形態では、その上に地理データベース１１６の全体又は部分が記憶される記憶媒体１１８は、ナビゲーション・システム１００の残りから遠くに離れていて、そして、必要に応じて通信システム１２０を経由して地理データの部分が提供される。
【００１２】
例示的なタイプのシステムでは、ナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、不揮発性メモリ記憶装置１０８からプロセッサ１０４に付随したランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）１２２へロードされる。また、プロセッサ１０４は、ユーザ・インターフエイス１１４から入力を受信する。ナビゲーション・システム１００は、さまざまなナビゲーション特徴及び機能を提供するために、おそらく位置決めシステム１１２及び通信システム１２０からの出力と一緒に、記憶媒体１１８上に記憶された地理データベース１１６を使用する。ナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、さまざまなナビゲーション関連特徴及び機能を提供する別のアプリケーション（又は、サブプログラム）を含む。ナビゲーション機能及び特徴は、ルート計算１２４（出発点から目的地までのルートがここで決定される）、ルート案内１２６（所望の目的地へ到達するために詳細な指示がここで提供される）、地図表示１２８、及び位置決め１３０（例えば、地図一致）を含むことができる。
【００１３】
他の機能及びプログラミング１３２を、ナビゲーション・システム１００内に含むことができる。ナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、Ｃなどの適当なコンピュータ・プログラミング言語で書かれる。Ｃ＋＋又はジャバなどの他のプログラミング言語も適当である。上述した全ての部品は従来技術（又は従来技術以外）であり、これらの部品の使用及び製造は当業者に知られている。
【００１４】
ＩＩ．地理データベース
エンドユーザにナビゲーション関連特徴と機能を提供するために、ナビゲーション・システム１００は、地理データベース１１６を使用する。地理データベース１１６は、１つ又は複数の地理的領域に関する情報を含む。図２は、地理的領域２０２の地図２００を示す。地理的領域２０２は、都市又は田舎領域、州、国、又は、それらの組合わせ、又は、その他の領域に対応する。地理的領域２０２内に位置するのは、道路、興味有る場所（ビジネス、市の施設等）、湖、川、鉄道、市役所等である。
【００１５】
また、図２は、地理的領域２０２の一部２０６の拡大地図２０４を含む。拡大地図２０４は、地理的領域２０２の道路ネットワークの一部を示す。道路ネットワーク２０８は、とりわけ、地理的領域２０２内に位置する道路及び交差点を含む。部分２０６に示されるように、地理的領域２０２内の各道路は、１つ又は複数の道路セグメント２１０から構成される。道路セグメント２１０は道路の一部を表す。各道路セグメント２１０は２つのノード２１２と関連付けられるように示される。１つのノードは道路セグメントの一端の点を表し、他のノードは道路セグメントの他端の点を表す。道路セグメント２１０のいずれの端のノード２１２は、道路が他の道路と会う場所、すなわち、交差点又は道路の行止まりである。
【００１６】
図３を参照すると、地理データベース１１６が図２に示された地理的領域２０２内の物理的地理特徴のいくつかを表すデータを含む。地理データベース１１６に含まれたデータ３０２は、道路ネットワーク２０８を表すデータを含む。図３の実施の形態において、地理的領域２０２を表す地理データベース１１６は、地理的領域２０２中の各道路セグメント２１０について少なくとも１つの道路セグメント・データベース・レコード３０４（また、「エンティテイ」又は「項目」とも言う）を含む。また、地理的領域２０２を表す地理データベース１１６は、地理的領域２０２中の各ノード２１２についてノード・データベース・レコード３０６（「エンティテイ」又は「項目」）を含む。「ノード」及び「セグメント」の用語は、これら物理的地理特徴を記述するための１つの用語を表すに過ぎず、これらの特徴を記述するための他の用語もこれらの観念の範囲内に含まれることを意図している。
【００１７】
また、地理データベース１１６は、他の種類のデータ３１２も含む。他の種類のデータ３１２は、他の種類の地理的特徴又はその他を表す。他の種類のデータは興味有る場所のデータを含む。例えば、興味有る場所のデータは、タイプ（例えば、レストラン、ホテル、市役所、警察署、史跡、ＡＴＭ、ゴルフコースなどの興味有る場所のタイプ）、興味有る場所の位置、電話番号、営業時間等を含んだ興味有る場所のレコードを含む。また、地理データベース１１６は、索引３１４を含む。索引３１４は、異なるタイプのデータを互いに関連付ける又は地理データベース１１６中に含まれるデータの他の観点に関連付けるさまざまなタイプの索引を含む。例えば、索引３１４はノード・データ・レコード３０６中のノードを道路セグメント・データ・レコード３０４中の道路セグメントの端点と関連付ける。別の例では、索引３１４は、その他のデータ・レコード３１２中の興味有る場所をセグメント・データ・レコード３０４中の道路セグメントと関連付ける。
【００１８】
図４は、地理データベース１１６内に含まれる道路セグメント・データ・レコード３０４の成分のいくつかを示す。道路セグメント・データ・レコード３０４は、地理データベース１１６内でデータ・レコードを識別することができるセグメントＩＤ３０４（１）を含む。各道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントの特徴を記述する情報（「属性」、「フィールド」等）と関連付けられている。道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントについて許される乗物の走行方向に関する制限があればそれを含んだ制限を示すデータ３０４（２）を含むことができる。道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントについて速度制限又は速度分類（すなわち、自動車の走行の最大許容速度）を示すデータ３０４（３）を含む。また、道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントがアクセスが制御される道路（高速道路など）の部分か、アクセスが制御される道路へのランプか、トンネルか、有料道路か、フェリーか、等を示すデータ３０４（４）を含むことができる。
【００１９】
また、道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントの終端の地理座標（例えば、緯度及び経度）を提供するデータ３０４（６）を含む。１つの実施の形態では、データ３０４（６）は表される道路セグメントの終端に対応したノードを表すノード・データ・レコード３０６への参照である。
【００２０】
また、道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントのさまざまな他の属性に関連する他のデータ３０４（７）を含むか又は関連付けられている。道路セグメントに関連付けられているさまざまな属性は、単一の道路セグメント・レコード内に含まれるか、又は、互いに相互参照する複数のタイプのレコード内に含まれることができる。例えば、道路セグメント・データ・レコード３０４は、道路セグメントにより表されるロード部分の端の交差点に対応する各ノードにおいて右折又は左折禁止制限が存在するかについて識別するデータ、表される道路を示す名前、表される道路に沿う通り住所範囲等を含む。
【００２１】
また、図４は、地理データベース１１６内に含まれるノード・データ・レコード３０６の成分のいくつかを示す。ノード・データ・レコード３０６の各々は、それに接続する道路セグメント及び／又はその地理的位置（例えば、その経度及び緯度座標）の識別を可能にする関連情報（「属性」、「フィールド」等）を持つことができる。図４に示された実施の形態については、ノード・データ・レコード３０６（１）及び３０６（２）はそれらのノードについて経度及び緯度座標３０６（１）（１）及び３０６（２）（１）を含む。また、ノード・データ・レコード３０６（１）及び３０６（２）はノードの他のさまざまな属性に関連する他のデータ３０６（１）（３）及び３０６（２）（３）を含む。
【００２２】
ＩＩＩ．歩行者データの収集
図２を参照すると、示された地理的領域２０２の拡大部分２０６が道路ネットワーク２０８の一部及び公園２１４の一部を含む。１つの実施の形態では、ナビゲーション・システム１００は、トラック、自動車、又は、モーターサイクルなどの動力車を運転するユーザへナビゲーション関連特徴及び機能を提供する。この実施の形態については、ナビゲーション・システム１００は、ルート計算及び道路案内などのナビゲーション関連特徴及び機能を提供するために地理データベース１１６内の道路ネットワーク２０８を表すデータを利用する。例えば、ルート計算アプリケーションは、出発点から目的地までの連続したナビゲート可能ルートを複数の道路セグメント・エンティテイを識別するオーダー・リストとして提供する。道路案内アプリケーションは、計算されたルートに従うために道路ネットワークに沿った運転指示を提供する。
【００２３】
別の実施の形態では、ナビゲーション・システム１００は、歩行者など、自動車を運転しないユーザへナビゲーション関連特徴及び機能を提供する。例えば、歩行者は道路ネットワーク２０８上のみを移動するとは限定されない。むしろ、歩行者は関連する道路ネットワークのない公園及び公的広場を通り抜けることができる。さらに、歩行者は自動車のように歩行制限を持たない。歩行者は一方通行の道を両方向へ歩くことができる。さらに、歩行者は移動の大きな自由度を持ちより頻繁に彼等のオリエンテーションについて混乱を生ずる。
【００２４】
図５は、図２の地理的領域２０２内の公園２１４の部分を示す。歩行者がナビゲーション・システム１００から彼又は彼女の現在位置５０２よりカフェ５０４へのルートを要求していると仮定する。もし、ナビゲーション・システム１００が道路ネットワーク２０８のみを使用してルートを計算する場合、カフェ５０４へのルートはノード５１４と５１６で左折をする連続した道路セグメント５０６、５０８、５１０及び５１２を含む。しかし、歩行者は公園を通り抜けることができるから、より直接でより短いルートが可能である。ナビゲーション・システム１００が改良された歩行者ルートを提供できるようにするため、地理データベース開発者は、歩行者及び他のユーザへナビゲーション関連特徴及び機能を提供するために有用な地理的領域の地理的特徴に関する情報を収集する。１つの実施の形態では、地理調査者が、歩行者にナビゲーション関連特徴及び機能を提供するために有用な地理的特徴に関する情報（以下、「歩行者データ」）を収集するために地理的領域を旅行する。別の実施の形態では、地理調査者が歩行者データを収集するために航空写真を使用する。
【００２５】
Ａ．未組織化地理的範囲について歩行者データの収集
未組織化地理的範囲とは、基礎に有る道路及び経路への組織化を欠いた地理的範囲である。すなわち、未組織化地理的範囲とは、地表と対照的な、コンクリート上のペンキ道又は草原を通る未舗装道など、舗装により幾何学的にマークされた路又は道を含まない。例えば、図５に示された公園は、舗装又は未舗装の確立された道５１８及び５２０を含む。しかし、公園はまた、草地など道がなくとも歩行者が歩くことができる、未組織化部分５２２を含む。
【００２６】
図６は、例示的な実施の形態による未組織化地理的範囲について歩行者データを収集するためのフローチャート６００を示す。図６のステップは、図５中の公園２１４の未組織化地理的範囲５２２を使用して説明される。ステップ６００で、地理調査者が、仮想歩行者ネットワークについて適当な未組織化地理的範囲の部分を識別する。仮想歩行者ネットワークは道路ネットワーク２０８に類似している。道路ネットワーク２０８は、道路セグメント及びノードを含むが、仮想歩行者ネットワークは仮想歩行者セグメントとオリエンテーション・ノードとを含む。自動車が出発地から目的地まで道路ネットワーク２０８上を案内されるのに対して、歩行者又は他のユーザは出発地から目的地まで道路ネットワーク又は確立された路が無い未組織化地理的範囲を横断する仮想歩行者ネットワーク上を部分的または全体的に案内される。１つの実施の形態では、地理調査者は、歩行者が容易に横断できる未組織化地理的範囲を決定すること、歩行者が未組織化地理的範囲を横断することにより移動時間及び／又は移動距離を減少できること、及び／又は、歩行者が未組織化地理的範囲内の興味ある場所又は特徴へ案内されることを望むこと、を決定することにより、仮想歩行者ネットワークについて適当な未組織化地理的範囲の部分を識別できる。
【００２７】
地理調査者が一旦、仮想歩行者ネットワークについて適当な未組織化地理的範囲の部分を識別すると、地理調査者は一連の相互接続された仮想歩行者セグメント及び関連するオリエンテーション・ノードを識別する。仮想歩行者セグメントの各々は２つのオリエンテーション・ノードに関連する。１つのオリエンテーション・ノードは仮想歩行者セグメントの一端を表し、そして他のオリエンテーション・ノードは仮想歩行者セグメントの他端を表す。仮想歩行者セグメントのいずれの端のオリエンテーション・ノードは、興味ある場所又は仮想歩行者セグメントの行止まりにおいて、仮想歩行者セグメントが別の仮想歩行者セグメントに会う位置、仮想歩行者セグメントが道路セグメントに会う場所、仮想歩行者セグメントが組織化地理的範囲の道に関連した歩行者セグメントに会う場所、に対応する。
【００２８】
図６を参照すると、ステップ６０２おいて、地理調査者はオリエンテーション・ノードを識別する。オリエンテーション・ノードの場所は、歩行者にオリエンテーションを提供するために容易に説明できる場所に選択される。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノードは歩行者により視覚的に識別できる場所に選択される。図５に示される例示的な実施の形態では、オリエンテーション・ノード５２４は、彫像５２６の近くに位置する。彫像５２６は歩行者により視覚的に容易に観察される顕著な特徴である。さらに、馬上の人物の彫像など、彫像５２６の簡潔で明確な説明が歩行者へのオリエンテーションで提供される。
【００２９】
ステップ６０４において、調査者がオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。属性情報は、オリエンテーション・ノードの場所及び周囲の特徴を特徴付ける記述の言葉を含む。例えば、オリエンテーション・ノード５２４については、馬上の彫像の人物などである。また、属性情報は、オリエンテーション・ノード５２４の経度及び緯度位置を含む。位置決めシステムは、オリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を決定するために使用できる。位置決めシステムは、ＧＰＳタイプ技術、デッド・レコニングタイプ・システム、又は、これら又は他のシステムの組合わせを使用でき、全て既知の技術である。位置決めシステムは、ＧＰＳ信号を獲得するため、システムの移動距離、速度、方向等を測定するため、適当な検出装置を含む。代替的に、地理的範囲の空中写真がオリエンテーション・ノードの場所を決定するために使用できる。
【００３０】
収集できるオリエンテーション・ノードの別の属性情報は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな場所、賑やかでない場所、うるさい／静かな、悪臭／汚染、雨から保護された、雨から保護されない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利、土、濡れた時に泥、及び、その他の属性情報を含む。地理調査者は、筆記、音声録音、ユーザ装置へのデータ入力等、いずれのデータ収集方法を使用して属性情報を記録する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラにより周囲の領域を含むオリエンテーション・ノードの映像を得る。さらに、調査者は、オリエンテーション・ノードについて、図８を参照して、以下に説明するように案内情報を収集する。
【００３１】
１つの実施の形態では、調査者は、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近いかどうかを示す接続情報を収集する。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近い場合、調査者はオリエンテーション・ノードに近い道路ノードを識別する。別の実施の形態では、調査者は接続情報について道路セグメントを識別することができる。調査者は、接続情報を通りの住所、道路ノード又は道路セグメントの名前又はＩＤ、識別された道路セグメントに沿ってノードからの距離、２つの識別された道路セグメントの交差点、興味ある場所の形式又は他の適当な形式で記録できる。図５に示された例について、調査者はオリエンテーション・ノード５２４が道路セグメント５０６に接続することを識別する接続情報を記録する。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワークに近くない場合、調査者はそのような識別を記録する。
【００３２】
ステップ６０６において、地理調査者は別のオリエンテーション・ノードを識別する。第２オリエンテーション・ノード５２８は、歩行者にオリエンテーションを提供するために容易に説明できる別の場所が選択される。さらに、第２オリエンテーション・ノードは、歩行者が第１オリエンテーション・ノード場所から第２オリエンテーション・ノード場所へ指示される場所に選択される。１つの実施の形態では、第２オリエンテーション・ノードは、歩行者が第１オリエンテーション・ノードの場所から第２オリエンテーション・ノードの場所を視覚的に識別できるように、第１オリエンテーション・ノードからある距離に選ばれる。別の実施の形態では、第２オリエンテーション・ノード場所は第１オリエンテーション・ノード場所からは視界が遮られている又は視覚的に識別できなくてよい。例えば、歩行者はある距離だけ、例えば、湖の方向などへ、歩くことが指示されて、ある距離だけ歩くと、第２オリエンテーション・ノードが見える。
【００３３】
図５に示される例示的な実施の形態について、第２オリエンテーション・ノード５２８は、バーベキュー場５３０の近くに位置する。バーベキュー場５３０は、歩行者により容易に視覚的に観察できる顕著な特徴である。さらに、バーベキュー場５３０の明確で簡潔な説明、例えば、ピザ・オーブン特徴を持った石バーベキュー場など、が歩行者のオリエンテーションに提供される。ステップ６０８において、調査者は第１オリエンテーション・ノード５２４について上述した同様の方法でオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。
【００３４】
ステップ６１０において、調査者は仮想歩行者セグメント５３２を識別する。仮想歩行者セグメント５３２は、歩行者が第１オリエンテーション・ノード５２４から第２オリエンテーション・ノード５２８へ有ることができる未組織化部分５２２上に人工的に生成されたセグメントである。仮想歩行者セグメントを識別する時、地理調査者は歩行者が第１から第２オリエンテーション・ノードまで妨害されずに歩くことができることを保証する。例えば、地理調査者は崖の上を行くような仮想歩行者セグメントを識別しない。
【００３５】
ステップ６１２で、調査者は仮想歩行者セグメントの属性情報を収集する。属性情報は、仮想歩行者セグメント及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的言葉を含む。例えば、仮想歩行者セグメント５３２は、「池をあなたの右／左側に見る（維持する）」として説明される。また、属性情報は、５０メートルなどの仮想歩行者セグメントの長さ又は距離、又は、仮想歩行者セグメントを歩く推定移動時間を含むことができる。収集される仮想歩行者セグメントの他の属性情報は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、及び、その他の属性情報を含む。さらに、調査者は、バイク・ラック、水のみ場、トイレット、史跡、レクレーション施設、及び興味ある場所への入り口の位置を含む仮想歩行者セグメントに近い興味ある場所に関する情報を収集する。さらに、調査者は、仮想歩行者セグメントを製図的に表す形状の点として使用するために、仮想歩行者セグメントに沿った位置データを集める。１つの実施の形態では、調査者は、デジタル・カメラにより周囲の領域を含む仮想歩行者セグメントの映像を獲得できる。さらに、調査者は仮想歩行者セグメントについて図８と関連して以下に詳細に説明するような案内情報を収集する。
【００３６】
図５を参照すると、調査者は未組織化範囲５２２について仮想歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノードを識別し続ける。例えば、別のオリエンテーション・ノード５３４がテニスコート５３６近辺に識別される。そして、別の仮想歩行者セグメント５３８がオリエンテーション・ノード５２８をオリエンテーション・ノード５３４と接続する。さらに、別のオリエンテーション・ノード５４０がカフェ５０４と駐車場５４２との近くに識別される。そして、別の仮想歩行者セグメント５４４がオリエンテーション・ノード５３４をオリエンテーション・ノード５４０と接続する。
【００３７】
代替的な実施の形態では、未組織化地理的領域についての歩行者データを収集するステップが、図６に示されたのと異なる順序で実行される。別の実施の形態では、調査者は第１オリエンテーション・ノードを識別し、第１オリエンテーション・ノードからの仮想歩行者セグメントを識別し、そして仮想歩行者セグメントを完成する第２オリエンテーション・ノードを識別する。さらに、別の実施の形態では、調査者は仮想歩行者セグメントを識別し、そして仮想歩行者セグメントに沿ったオリエンテーション・ノードを識別する。例えば、調査者は、最初に湖岸に沿った仮想歩行者セグメントを識別し、そして、仮想歩行者セグメント間のオリエンテーション・ノードを識別することにより、湖岸に沿った景観歩道用の歩行者データを収集する。
【００３８】
図７Ａは、別の未組織化地理的範囲７００を示す。未組織化範囲７００は、市中心部の広場である。いくつかの道路セグメント７０４とノード７０６とを含む道路ネットワーク７０２の一部が広場７００を取囲む。広場７００は、舗装されていてもよいが、ペンキの印による道又は対照的な舗装レンガにより印付けられた道などの、基礎的な道に組織化されていない。道への組織化は無いが、歩行者は広場を自由に通り抜けることができる。１つの実施の形態では、調査者は図６と関連して上述したのと同じ方法で広場７００について歩行者データを収集する。図７Ａの例示的な実施の形態については、調査者は、鉾者が容易に広場７００を横断でき、そして歩行者が広場７００を横断することにより移動距離及び／又は移動時間を短縮できるので、広場の未組織化地理的範囲７００を仮想歩行者ネットワークとして適当であると識別する。
【００３９】
歩行者データを収集するため、調査者は公園７００の境界の交差する道路セグメント７０２と関連する道路ネットワーク・ノード７０６に近接したオリエンテーション・ノード７０８を識別する。図７Ｂは、広場７００の境界の交差点の道路ノード７０６に近接したオリエンテーション・ノード７０８を示す。また、調査者は各オリエンテーション・ノード７０８の属性情報を収集する。属性情報は、対応する交差点の通りの名前、通りの住所、顕著な建物の説明、オリエンテーション・ノードに近い興味ある場所又は顕著な場所等の、オリエンテーション・ノードの場所及び周囲の特徴を特徴付ける言葉を含む。さらに、収集された属性情報は経度及び緯度位置を含む。車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、日除けあり、ショッピング・ゾーン、縁石切除、横断歩道、及びその他の属性情報を含むオリエンテーション・ノードの他の情報が収集される。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラによりそれぞれの周囲の領域を含むオリエンテーション・ノードの映像を獲得する。
【００４０】
図７Ａ及び図７Ｂの例示的な実施の形態について、また、調査者は広場７００の中心内のオリエンテーション・ノードを識別する。調査者は、広場７００の中心位置のオリエンテーション・ノード７１０を識別する。また、調査者は、各オリエンテーション・ノード７１０について属性情報を収集する。属性情報は、オリエンテーション・ノードの位置及び、バンド・ハビリオン、大きな噴水、禿げた男の彫像、顕著な建物、又は、その他の特徴などの周囲の特徴を特徴付ける言葉を含む。さらに、収集された属性情報は、経度及び緯度位置、及びオリエンテーション・ノード７０８について上述したような他の情報を含む。
【００４１】
図７Ａ及び図７Ｂの例示的な実施の形態について、また、調査者は、広場７００内の識別されたオリエンテーション・ノード７０８及び７１０間の仮想歩行者セグメント７１２を識別する。調査者は、２つのオリエンテーション・ノード７０８と７１０との間を接続する仮想歩行者セグメントを識別する。仮想歩行者セグメントが各オリエンテーション・ノード間に確立される。しかし、季節的なカフェの座席などにより、いくつかのオリエンテーション・ノード間の道が封鎖されるかもしれないため、いくつかのオリエンテーション・ノード間のみに仮想歩行者セグメントを確立するように決定してもよい。また、調査者は各仮想歩行者セグメント７１２の各々について属性情報を収集する。属性情報は、仮想歩行者セグメント及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的言葉を含む。さらに、収集された属性情報は、仮想歩行者セグメントのおおよその長さ、又は上述したようなその他の属性情報を含む。１つの実施の形態では、調査者は、デジタル・カメラによりそれらの周囲の領域を含む仮想歩行者セグメントの映像を獲得する。図７Ｂを参照すると、調査者がオリエンテーション・ノード７０８及び７１０と仮想歩行者セグメント７１２を識別した後、仮想歩行者ネットワークは歩行者が案内されることのできるナビゲート可能な結合構造を提供する。
【００４２】
Ｂ．組織化地理的範囲について歩行者データの収集
組織化地理的範囲は、道路及び道に組織化されている基礎を持つ地理的範囲である。例えば、図５に示されている公園は、舗装又は未舗装の、確立された道５１８及び５２０を含む。地理調査者は、基礎の組織を使用する歩行者ネットワークを提供するため歩行者データを収集する。歩行者ネットワークは、道路ネットワーク２０８と類似する。道路ネットワーク２０８が道路セグメントとノードを含むのに対して、歩行者ネットワークは既存の路に従う歩行者セグメントと既存の路上又はその近くのオリエンテーション・ノードを含む。自動車は出発地から目的地まで道路ネットワーク２０８上のルートを案内されるのに対して、歩行者は既存の又は確立された路を使用して組織化地理的範囲を横断する歩行者ネットワーク上のルートを部分的に又は全体的に出発地から目的地を案内される。歩行者ネットワークを開発するために、地理調査者は一連の相互接続された歩行者セグメント及び関連したオリエンテーション・ノードを識別する。各歩行者セグメントは、２つのオリエンテーション・ノードと関連する。１つのオリエンテーション・ノードは歩行者セグメントの一端を表し、他のオリエンテーション・ノードは歩行者セグメントの他端を表す。歩行者セグメントのいずれの端のオリエンテーション・ノードは、興味ある場所又は歩行者セグメントの行止まりで、歩行者セグメントが別の歩行者セグメントに会う位置、歩行者セグメントが道路セグメントに会う場所、歩行者セグメントが仮想歩行者セグメントに会う場所に対応する。
【００４３】
図８は、例示的な実施の形態による組織化地理的範囲について歩行者データを収集するためのフローチャートである。図８のステップは、図５の公園２１４の確立された路５１８と５２０を使用して説明される。１つの実施の形態では、地理調査者は歩行者データを収集するために路５１８と５２０を歩く。ステップ８００で、地理調査者は、既存の路５１８についてオリエンテーション・ノードを識別する。オリエンテーション・ノードの位置は、歩行者へのオリエンテーションを提供するために説明し易い位置に選ばれる。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノードが２つ又はそれ以上の確立した路の交差点で提供される。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノードは歩行者により視覚的に識別できる場所が選ばれる。図５中の例示的な実施の形態では、オリエンテーション・ノード５４８は公園の入口ゲート５５０の近くに位置する。入口ゲート５５０は歩行者により容易に視覚的に観察される顕著な特徴である。さらに、Ｘ通りから公園への入口ゲートなどの、入口ゲート５５０の明確で簡潔な説明が、歩行者へのオリエンテーションとして提供される。
【００４４】
ステップ８０２で、調査者はオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。また、属性情報はオリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を含む。位置決めシステムがオリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を決定するために使用できる。位置決めシステムは、ＧＰＳタイプ技術、デッド・レコニングタイプ・システム、又はこれら又は他のシステムの組合わせを利用し、これらの全ては既知である。位置決めシステムは、ＧＰＳ信号を獲得して、システムの移動距離、速度、方向等を測定するための適当な検出装置を含む。代替的に、オリエンテーション・ノードの位置を決定するために範囲の航空写真が使用できる。車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、及びその他の属性情報を含むオリエンテーション・ノードの他の属性情報が収集される。地理調査者は、手書き、音声録音、ユーザ装置へのデータ入力などのいずれかのデータ収集方法を使用して、属性情報を記録できる。
【００４５】
ステップ８０４で、調査者はオリエンテーション・ノードについて案内情報を収集する。案内情報は、例えば、オリエンテーション・ノード５４８について、Ｘ通りから公園への入口ゲートなどの、オリエンテーション・ノードの位置及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明を含む。これらの説明の言葉はオリエンテーション・ノードについての名前として使用される。１つの実施の形態では、調査者はオリエンテーション・ノードの位置から見える特徴の名前としてオリエンテーション・ノードの名前を収集する。図５に示された例については、オリエンテーション・ノードについての名前は、「Ｘ通りから公園への入口ゲート」である。１つの実施の形態では、調査者は、オリエンテーション・ノード名前又は説明の言葉に関する季節的な制限又は時刻を識別する。例えば、夜間又は凍るような冬の間は、入口ゲートは歩行者に容易に視覚されないだろう。地理調査者は、時間及び季節の適当な代替を記録してもよい。
【００４６】
調査者により収集される追加的な案内情報は、計算された角度データである。すなわち、調査者は、２つ又はそれ以上の歩行者セグメントの交差点などにおいて、オリエンテーション・ノードで方向指示が実行されるどうかを指示する。もし、方向指示がオリエンテーション・ノードにおいて実行される場合、ルート案内特徴は方向指示角度を計算しなければならない。図５中のオリエンテーション・ノード５４８について、調査者は計算角度データについてイエスを示す。さらに、調査者は解説データを収集する。すなわち、オリエンテーション・ノードの位置及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的言葉が、方向指示を実行する場所を指示するために役立つか、又は、オリエンテーション・ノードを通過するルート上で歩行者を案内する時に歩行者が位置する場所を指示するのに役立つことを示す。図５の例については、調査者は、オリエンテーション・ノード５４８において「入口ゲートにおいて」が歩行者に有用な案内を提供することを示す「において」説明データについてイエス指示を記録する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラによりオリエンテーション・ノード５４８とその周囲の映像を獲得する。
【００４７】
１つの実施の形態では、また、調査者は、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近接しているかどうかを示す接続情報を収集する。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近接しているならば、調査者はオリエンテーション・ノードに近い道路ノードを識別する。別の実施の形態では、調査者は接続情報のために道路セグメントを識別する。調査者は、接続情報を、通りの住所、道路セグメント又は道路ノードのＩＤ又は名前、識別された道路セグメントに沿ったノードからの距離、２つの識別された道路セグメントの交差、興味ある場所の形式、又は、他の適当な形式で記録できる。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワークに近くになければ、調査者はそのような指示を記録する。
【００４８】
ステップ８０６で、調査者は歩行者セグメントを識別する。図５を参照すると、歩行者セグメント５５２は確立された路５１８の一部である。ステップ８０８で、調査者は歩行者セグメント５５２の属性情報を収集する。また、属性情報は、歩行者セグメント５５２に沿った形状点の経度及び緯度位置を含む。また、属性情報は、５０メートル又は歩行者セグメントを歩く推定移動時間など、歩行者セグメントの距離又は長さを含む。車椅子アクセス可能、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、及び、その他の属性情報を含む、歩行者セグメントの他の属性情報が収集されてもよい。さらに、調査者は、バイク・ラックの位置、水のみ場、トイレット、史跡、リクレーション施設、興味ある場所への入口、又はその他の情報を含む歩行者セグメントに近い興味ある場所に関する情報を収集する。さらに、調査者は、製図的に歩行者セグメントを表すために形状点として使用されるべき歩行者セグメントに沿って位置データを収集する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラにより歩行者セグメント５５２及びその周囲の映像を獲得する。
【００４９】
ステップ８１０で、調査者は歩行者セグメント５５２についての案内情報を収集する。案内情報は歩行者セグメント及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的な言葉を含む。これらの説明的な言葉は、歩行者セグメントの名前として使用される。１つの実施の形態では、調査者は路から見ることのできる特徴の名前として歩行者セグメントの名前を収集する。１つの実施の形態では、見ることのできる特徴は、路自身以外の容易に識別できる地理的特徴である。１つの実施の形態では、調査者は歩行者セグメントの文章説明のために所定の文句のリストを使用する。表Ｉは、例示的な実施の形態による歩行者セグメントを特徴付ける説明的言葉を収集するために調査者が使用する文句をリストする。追加的な文句が表Ｉにリストされている以外に使用できる。
【００５０】
表Ｉ：
【００５１】
図５を参照すると、調査者は、「＜池＞を左手に見る」を歩行者セグメント５５２及び／又はその周囲を特徴付ける説明的言葉として収集する。すなわち、歩行者セグメント５２２からの視覚できる特徴の名前は、「池」であり、そして、視覚できる特徴と一緒に文句「＜空白＞を左手に見る」が歩行者セグメント５５２の文章説明を提供する。別の実施の形態では、調査者は、「２０メートルを歩いて自転車道を横断する」など、文句の１つを参照することなく、歩行者セグメントのより詳細な文章説明を収集できる。１つの実施の形態では、調査者は、説明的な言葉又はセグメント名前に関する季節的制限又は時刻を識別できる。例えば、夜間又は厳冬期の間、池は歩行者には見えないであろう。地理調査者は適当な代替の時間と季節を記録できる。
【００５２】
また、調査者は案内情報として私の後についてのデータを記録できる。すなわち、次の歩行者セグメント５５８を記述する前に歩行者セグメント５５２を説明するかどうかは、その歩行者セグメントから次の歩行者セグメントへ通過する路上の歩行者をオリエンテーイングするのに役立つ。図５の例について、調査者は、歩行者セグメント５５２のセグメント名前が、次の歩行者セグメント５５８のそのセグメント名前も「＜空白＞を左手に見る」と同じであるため、私の後に続けデータの「＜空白＞を左手に見る」は有用なオリエンテーションを提供するものではないため、指示を記録しない。私の後に続けのデータの積極的な指示の例は、「歩行者橋の後」である。
【００５３】
さらに、調査者は、ノードを説明しないデータの案内情報を収集する。１つの実施の形態では、歩行者セグメントと関連するオリエンテーション・ノード又は端点の１つは参照ノードに指定される。他の端点又はオリエンテーション・ノードは非参照ノードに指定される。１つの実施の形態では、参照ノードは、位置が最も南及び西にあるオリエンテーション・ノードである。説明しない参照ノード・データについて、調査者は、歩行者セグメントを通過するルート上の歩行者を案内する時に、参照オリエンテーション・ノードのオリエンテーション名前が役立たないかどうかを指示する。図５中の歩行者セグメント５５２について、調査者はオリエンテーション・ノード５４８の名前「入口ゲート」を説明することが有用であることの指示を記録しない。また、調査者は説明しない非参照ノード・データの案内情報を収集する。説明しない非参照ノード・データについて、調査者は、歩行者セグメントを通過するルート上の歩行者を案内する時に、非参照オリエンテーション・ノードのオリエンテーション名前が役立たないかどうかを指示する。図５中の歩行者セグメント５５２について、調査者はオリエンテーション・ノード５５４の名前「水のみ場」を説明することが有用であることの指示を記録しない。
【００５４】
１つの実施の形態では、調査者は歩行者セグメントの幾何形状を表示するデータを獲得する。歩行者セグメントの幾何形状は航空又は衛星写真から得られる。代替的に、調査者は位置決めシステムを用いて歩行者セグメントに沿ったいくつかの場所で経度及び緯度位置を収集してもよい。１つの実施の形態では、歩行者セグメントの幾何形状は、角度イン及び角度アウトデータの案内情報を計算するために使用される。角度インデータは、参照オリエンテーション・ノード５４８での歩行者セグメントの初期一般方向を示し、角度アウトデータは非参照オリエンテーション・ノード５５４での歩行者セグメントの終了一般方向を示す。別の実施の形態では、調査者は、彼又は彼女が歩行者セグメントを移動する時に角度イン及び角度アウト情報を記録する。歩行者セグメント５５２について、調査者は角度インをほぼ真東と記録し、角度アウトをほぼ真東と記録する。
【００５５】
また、調査者は上の記録された案内情報が方向に敏感かどうかを決定する。例えば、図５中の歩行者セグメント５５２の案内情報は方向に敏感である。歩行者セグメント５５２に沿って一方向へ移動する場合、歩行者セグメント名前は、「＜池＞を左手に見る」であり、歩行者セグメントに沿って反対方向へ移動する場合、歩行者セグメント名前は、「＜池＞を右手に見る」である。１つの実施の形態では、もし、歩行者セグメントが方向に敏感である場合、調査者は反対方向に歩く歩行者のために上述した別の案内データを収集する。１つの実施の形態では、また、調査者はデジタル・カメラにより歩行者セグメント５２２とその周囲の映像を獲得する。さらに、別の実施の形態では、調査者は歩行者セグメントに近接するトイレット、自転車置き場、水のみ場、リクレーション施設、史跡などの興味ある場所又はその他の興味ある場所を識別する。
【００５６】
図８を参照すると、調査者はステップ８１２で確立された路５１８に沿って別のオリエンテーション・ノードを識別する。オリエンテーション・ノードの位置は、確立された路５１８に沿って歩行者にオリエンテーションを提供するために容易に説明できる別の場所に選択される。第２オリエンテーション・ノードは、歩行者が第１オリエンテーション・ノード位置から第２オリエンテーション・ノード位置へ向かわせるために、確立された路５１８に沿った第１オリエンテーション・ノードからある距離に選択される。１つの実施の形態では、歩行者が第１オリエンテーション・ノードの位置から第２オリエンテーション位置を視覚で識別できるように、第１オリエンテーション・ノードから路５１８に沿った距離に第２オリエンテーション・ノードが選択される。別の実施の形態では、第２オリエンテーション・ノード位置は、第１オリエンテーション・ノード位置から視覚による識別の外又は視覚から隠されている。例えば、歩行者は、湖の方向など、ある方向へ確立された路５１８に沿って歩くことを指示される。そして、ある距離歩くと、第２オリエンテーション・ノードが見える。
【００５７】
図５中に示される例示的な実施の形態については、確立された路５１８に沿って第２オリエンテーション・ノード５５４は、水のみ場５５６の近くに位置する。水のみ場は、確立された路５１８からちょっと離れた特徴であり、歩行者により容易に視覚的に観察される。第２オリエンテーション５５４は、歩行者セグメント５５２を終了する。
【００５８】
ステップ８１４において、調査者はオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。属性情報は、また、オリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を含む。第２オリエンテーション・ノードについての他の属性情報は、第１オリエンテーション・ノードについて上述したのと同じである。ステップ８１６で、調査者は第２オリエンテーション・ノード５５４について案内情報を収集する。第２オリエンテーション・ノードについての案内情報は、第１オリエンテーション・ノード５４８について上述したのと同じである。オリエンテーション・ノード５５４について、収集された案内情報は、「水のみ場」のオリエンテーション・ノード名前を含み、計算角度データについてはノー、「において」説明データについてはイエスを含む。
【００５９】
図５を参照すると、調査者は図８の次のステップに従って確立された路５１８と５２０について歩行者セグメントおよびオリエンテーション・ノードの情報を識別し収集し続ける。以下の説明は、図５に示される例示的な実施の形態について収集される情報の部分をハイライトする。調査者は、歩行者セグメント５５８を識別して、そして歩行者セグメント５５８について属性データ及び案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５５８について収集された案内情報は、「＜池＞を左手に見る」などの歩行者セグメント５５８を特徴付ける説明的文章、私の後にデータについてはノー、説明的な参照ノード・データでないについてはノー、非説明的な参照ノード・データでないについてはノー、角度インデータについてはほぼ真東、角度アウトデータについてはほぼ真北、そして、上に記録された案内情報は歩行者セグメント５５８について方向敏感であるという指示を含む。
【００６０】
調査者はオリエンテーション・ノード５６２を識別して、オリエンテーション・ノード５６２について属性データと案内情報を収集する。オリエンテーション・ノード５６２について、収拾された案内情報は「歩行者橋」のオリエンテーション・ノード名前、角度データの計算についてノー、そして「において」説明データについてはノーを含む。調査者は歩行者セグメント５６４を識別し、歩行者セグメント５６４について属性データと案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５６４について収集された案内情報は、「横断」及び「橋」など歩行者セグメント５６４を特徴付ける説明的文章、私の後についてはイエス、非説明的参照ノード・データについてはノー、非参照ノード・データでないについてはイエス、角度インデータについてはほぼ真北、角度アウトデータについてはほぼ真北、そして上に記録された案内情報は歩行者セグメント５６４について方向敏感ではないと言う指示を含む。
【００６１】
調査者は、オリエンテーション・ノード５６６を識別して、オリエンテーション・ノード５６６について属性データと案内情報を収集する。オリエンテーション・ノード５６６について、収集された案内情報は、「歩行者橋」のオリエンテーション・ノード名前、角度データ計算についてはノー、「において」説明データについてはノーを含む。調査者は歩行者セグメント５６８を識別し、そして歩行者セグメント５６８について属性データと案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５６８について収集された案内情報は、文句「上」及び「丘」などの歩行者セグメント５６８を特徴付ける説明的文章、私の後へのデータについてはノー、参照ノード・データを説明しないについてはノー、非参照ノード・データを説明しないについてはノー、角度インデータについてはほぼ真北、角度アウトデータについてはほぼ北東、そして、上に記録された案内情報は歩行者セグメント５６８については方向敏感である指示を含む。
【００６２】
調査者は、オリエンテーション・ノード５７０を識別して、オリエンテーション・ノード５７０についてのデータ属性と案内情報を収集する。オリエンテーション・ノード５７０について、収集された案内情報は、「トイレット」のオリエンテーション・ノード名前、角度データ計算についてはノー、「において」説明データについてイエスを含む。調査者は歩行者セグメント５７４を識別し、そして歩行者セグメント５７４についてのデータ属性と案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５７４について収集された案内情報は、「＜駐車場＞を左手に見る」など歩行者セグメント５５８を特徴付ける説明的言葉、私の後のデータについてはノー、参照ノード・データを説明しないについてはノー、非参照ノード・データを説明しないについてはノー、角度インデータについてはほぼ北東、角度アウトデータについてはほぼ真東、そして、歩行者セグメント５７４について上の記録された案内情報は方向敏感であることの指示を含む。オリエンテーション・ノード５７６について、収集された案内情報は、「Ｙ通りへの入口ゲート」のオリエンテーション・ノード名前、角度データの計算についてはイエス、データ説明についてはイエス、そして道路セグメント５１２への接続を含む。
【００６３】
代替的な実施の形態では、組織化地理的範囲について歩行者データを収集するステップは、図８に示されたのとは異なる順番で実行できる。１つの実施の形態では、調査者は識別された歩行者セグメントを両方向へ移動して移動の各方向に関して異なる案内情報を収集する。複数の言語を支援するために、歩行者セグメント、他の案内情報、及びオリエンテーション・ノードについて説明的言葉は、個別の言語の規則に従い複数の言語で収集される。代替的に、案内文章及び他の案内情報は他の言語に翻訳できる。さらに、案内情報の収集は組織化地理的範囲についての歩行者データの収集と一緒に説明されたが、同様な案内情報が、仮想歩行者ノード及びオリエンテーション・ノードについての説明的文書を含み、未組織化地理的範囲について仮想歩行者ネットワークのために収集される。
【００６４】
さらに、組織化地理的範囲について歩行者データを収集するための上記説明は、公園２１４の確立された路５１８と５２０を使用して説明されたが、調査者は次の節で簡単に説明されるように建物の内側及び既存の道路ネットワークについても歩行者データを収集できる。
【００６５】
地理調査者は、図８に関して上述したのと同じ態様で既存の道路ネットワークについて歩行者データを収集する。１つの実施の形態では、地理調査者は道路セグメントに沿う歩道を歩いて、オリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントを識別し、そしてこれにオリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントについてのデータ属性と案内情報を収集する。既存の歩道は公園２１４の既存の路５１８と５２０に似ている。１つの実施の形態では、調査者は、道路ネットワーク・ノードに対応する少なくとも２つの道路セグメントの交差点のオリエンテーション・ノードを識別する。識別されたオリエンテーション・ノードは、対応する道路ネットワーク・ノードと同じ位置情報を割当てられる。代替的に、オリエンテーション・ノードについての位置情報は、上述したように位置決めシステムを使用して決定できる。また、調査者は道路ネットワーク・ノードと関連しない追加のオリエンテーション・ノードを識別できる。調査者は、図８と関連して上述したのと同様にオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。また、調査者は、オリエンテーション・ノードの位置を特徴付ける説明的文章を含みそしてオリエンテーション・ノードから見える特徴を識別するオリエンテーション・ノードについての案内情報、「において」説明データ、及び角度データ計算を収集する。１つの実施の形態では、また、調査者デジタル・カメラによりオリエンテーション・ノード５４８及びその周囲の映像を獲得する。
【００６６】
１つの実施の形態では、調査者は既存の歩道に沿い歩行者セグメントを識別する。調査者は、図８と関連して上述したのと同様に歩行者セグメントについて属性データと案内情報を収集する。歩行者セグメントについての位置情報は関連する道路セグメントについての位置情報と同一である。代替的に、歩行者セグメントについての位置情報は上述したように位置決めシステムを使用して決定される。また、調査者は表Ｉからの文句を使用して、そして歩行者セグメントから見える特徴を識別する説明的言葉を収集する。また、調査者は、私の後へのデータ、角度イン及び角度アウト・データ、案内情報が方向敏感であるかどうかの指示を記録する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラにより歩行者セグメント及びその周囲の映像を獲得する。さらに、別の実施の形態では、歩行者セグメントに近い興味ある場所の位置を識別する。また、調査者は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、砂利地、裸地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、裏道、縁石削除、道路機能クラスに類似した歩行者機能クラス、ショッピング・ゾーン、近隣ゾーン、交通信号位置、停止信号位置、横断歩道、興味ある場所への入口位置、関連する道路セグメントをどの位置でも横断可能か、及び、その他の属性情報を含む、歩行者セグメントの属性情報を収集してもよい。
【００６７】
さらに、地理調査者は、図８と関連して上述したのと同様の態様で建物内部の既存の路について歩行者データを収集する。１つの実施の形態では、地理調査者は、オリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントを識別し、これらオリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントについてデータ属性及び案内情報を収集するために、オフィス建物内の廊下、コリドール、ウォークウエイ、階段、エレベータ、エスカレータなどの路を歩く。別の実施の形態では、地理調査者は歩行者データを収集するためにフロアプランと建物青写真を使用する。
【００６８】
１つの実施の形態では、調査者は少なくとも２つの廊下、コリドール、ウォークウエイ、階段、エレベータ、エスカレータなど又は他の路との交差点のオリエンテーション・ノードを識別する。また、調査者は、「水のみ場」などの文章説明に基づいて容易に視覚的に識別できる場所において追加のオリエンテーション・ノードを識別する。簡単に説明すると、調査者は図８に関連して上述したのと類似のオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。また、調査者は、オリエンテーション・ノードの位置を特徴付ける説明的文章及び「複写装置」などオリエンテーション・ノードから見える特徴を識別する説明的文章を含んだオリエンテーション・ノードの案内情報を収集する。また、調査者は角度データの計算の案内情報、及び「において」説明データの案内情報を収集する。１つの実施の形態では、また、調査者はデジタル・カメラでオリエンテーション・ノード５４８とその周囲の映像を獲得する。
【００６９】
１つの実施の形態では、調査者はオフィス建物内の確立されたオリエンテーション・ノード間の既存の路に沿う歩行者セグメントを識別する。簡単に説明すると、調査者は図８に関連して上述したのと同様に歩行者セグメントの属性情報を収集する。また、調査者は、表Ｉからの文句を使用して、「＜ウォタークーラー＞を右手に見て」などの歩行者セグメントから見える特徴を識別する説明的文章を含んだ、歩行者セグメントについての案内情報を収集する。また、調査者は、私の後のデータ、参照ノード・データを説明せず、非参照ノード・データを説明せず、角度イン及び角度アウトデータ、及び案内情報が方向敏感であるかどうかの指示を記録する。また、１つの実施の形態では、デジタル・カメラにより歩行者セグメント及びその周囲の映像を獲得する。さらに、別の実施の形態では、調査者は、歩行者セグメントに近い、オフィス、キュービクル、会議室、コンピュータ装置の位置、非常出口ルート、階段数、又はその他のオフイス・アイテム、を識別する。他の実施の形態では、調査者は、倉庫、小売店、博物館、図書館、学校、レストラン、又はその他の構造を含む他の建物について歩行者データを収集する。
【００７０】
別の実施の形態では、地理調査者は図６の仮想歩行者ネットワークについてデータを収集することに関して上述したのと同様な態様で路が存在しない建物の内側の歩行者データを収集する。１つの実施の形態では、地理調査者はオリエンテーション・ノード及び仮想歩行者セグメントを識別して、これらのオリエンテーション・ノード及び仮想歩行者セグメントについて案内情報とデータ属性を収集するために建物を歩く。
【００７１】
代替的な実施の形態では、地理調査者は道路ネットワークについて図８と関連して上述した歩行者データと同様なデータを収集する。すなわち、調査者は道路セグメント及び道路ネットワーク・ノードについて同様の案内情報を収集する。すなわち、調査者は道路セグメント及び道路ネットワーク・ノードについて同様な案内情報を収集する。
【００７２】
Ｃ．文章歩行者案内データの収集
別の実施の形態では、調査者は識別された出発点から識別された目的点までの文章案内ルートを提供するためにデータを収集する。すなわち、文章案内ルートは路を記述する一連のメッセージであり、出発点から目的点まで移動するための方向を指示する。いくつかの環境では、地下鉄駅又は大きな建物などのある地理的範囲内を移動するために予め作成された文章案内を歩行者に提供することが最適である。例えば、地下鉄車両を出る歩行者は、道路ネットワーク及び／又は歩行者ネットワークに接続するために移動及び／又は出る方向についての選択についていくつかの混乱して選択に直面する。
【００７３】
図９ａは、例示的な実施の形態による文章案内ルートの収集のフローチャートである。図９ａのステップは、図９ｂ中の鉄道駅９１０の説明と共に説明される。ステップ９００で、調査者は出発点と目的点を識別する。例示的な実施の形態では、出発点９１２は乗客が列車を降りる駅プラットホームである。目的点は道路ネットワーク９１６に接続する南側出口９１４である。ステップ９０２で、調査者は識別された出発点と目的点との間のルートを決定する。１つの実施の形態では、調査者は出発点と目的点との間のいくつかの異なるルートを移動し、どちらが最も好ましい利用可能なルートであるかを決定する。どちらのルートが最も好ましいかを決定する時、調査者は、移動の容易性、説明の容易性、移動距離、ルート移動時間、混雑レベル又はその他の情報を含むいくつかのファクターを考慮する。ステップ９０４で、調査者は文章案内ルートを構成する情報を記録する。１つの実施の形態では、調査者は、他人に出発点から目的点までのルートを移動するための言葉の説明を提供するのと同様な態様で情報を記録する。調査者は、どのようにしてルートを移動するかを説明する情報を記録する。情報は、周囲の構造、特徴、興味ある場所、及び／又は標識への参照、及び、エレベータ又は階段を上へ、右又は左に曲る、２０メートル真直ぐ前方へ、などのオリエンテーション情報を含む。
【００７４】
１つの実施の形態では、調査者は文章案内ルートについて時刻関連情報を収集する。時刻情報を使用して、ステップ９０２で決定されたルートは時刻に基づいて修正される。例えば、鉄道駅は逆向き可能なエスカレータを有する。朝方、エスカレータは鉄道駅を出る乗客に便利な方向である。しかし、夕方、エスカレータは鉄道駅に到着する乗客に便利な方向である。
【００７５】
以下は、鉄道駅９１０について、駅プラットホーム９１２の出発点からＹ通り出口９１４の目的点まで移動するために、調査者により収集された文章案内ルート情報の例である。
【００７６】
「列車を降りた後、左に曲がる。駅内に入った後、右に曲がりそして階段を降りる。階段の下に到達した後、左に曲がりエスカレータ方向へ向かう。３つのエスカレータの１つで上に行く。エスカレータを降りた後、右手に店を見ながら通過してエスカレータの別の組へ歩く。２つのエスカレータの内の１つに乗って上に行き、ドアを通過してＹ通りへ出る。」
【００７７】
ステップ９０６において、調査者は文章案内ルートについて属性情報を収集する。属性情報は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、砂利地、裸地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、裏道、縁石削除、道路機能クラスに類似した歩行者機能クラス、ショッピング・ゾーン、及びその他の属性情報を含む。１つの実施の形態では、調査者は同じ出発点から目的点までのいくつかの文章案内ルートを識別する。各ルートは、車椅子アクセス可能性又は雨よけがあるなどの特定の属性を持つ。
【００７８】
ステップ９０８で、調査者は、文章案内ルートに対応する仮想歩行者セグメント及び／又はオリエンテーション・ノード、いずれの道路セグメント、道路ノード、歩行者セグメントを識別する。例示的な実施の形態では、文章案内ルートはいくつかの歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノード９１８、９２０、９２２、９２４及び９２６を横断する。
【００７９】
１つの実施の形態では、文章案内ルートは道路ネットワークと公衆移動ネットワークとの間の移行を提供するために使用できる。代替的な実施の形態では、文章案内ルートは公衆移動ネットワーク上を移動するユーザを案内するために作成される。例えば、調査者は出発点と公衆交通を含む目的点との間のルートを決定できる。調査者により記録される公衆交通を含む文章案内ルートの一例は、部分的に、「プラットホーム２でバス７に乗り、Ｑ通り、Ｌ通り、及びＫ通りバス停をバスに乗ったまま通過し、そして、Ｙ通りバス停で降りる。」さらに、調査者は道路セグメント、道路ノード、及び公衆交通により通過する他の地理的特徴を識別する。
【００８０】
ＩＶ．歩行者データを持つ地理データベース
上述のようにして収集された歩行者データは、地理的領域２０２中のいくつかの物理的地理的特徴を表す地理データベース１１６内に含まれる。図３中の実施の形態において、地理的領域２０２を表す地理データベース１１６は、地理的領域２０２中で識別された各歩行者セグメントについて少なくとも１つの歩行者セグメント・データベース・レコード３０８を含む。また、地理データベース１１６は、地理的領域２０２中に識別された各オリエンテーション・ノードに対して歩行者オリエンテーション・ノード・データベース・レコード３１０を含む。
【００８１】
図１０は、地理データベース１１６に含まれる歩行者セグメント・データ・レコード３０８のいくつかの成分を示す。歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、それにより地理データベース１１６内でデータ・レコードを識別できるセグメントＩＤ３０８（１）を含む。各歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、表された歩行者セグメントの特徴を記述する情報（「属性」、「フィールド」等など）と関連付けられている。歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、仮想歩行者路、舗装歩行者路、未舗装歩行者路、歩道、裏道、屋内路など、歩行者セグメントのタイプを示すデータ３０８（２）を含む。歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、セグメントから見える特徴の名前など、一緒に歩行者セグメントを特徴付ける文章説明を提供する名前３０８（４）を含む文句ＩＤ及びデータを示すデータ３０８（３）を含む。文句ＩＤを含むデータは、歩行者セグメントを説明するために名前を伴う、例えば、「＜＞を左手に見て」は文句であり、「池」は名前である。文句ＩＤは表Ｉにて上述されたものに似ている。
【００８２】
また、歩行者セグメント・データ・レコード３０４は、歩行者をルート上を歩行者セグメントから次の歩行者セグメントへ渡すオリエンテイングに次の歩行者セグメントを記述する前に表されている歩行者セグメントを記述することが役立つかどうかを示す私の後のデータ３０８（５）を含む。また、歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、参照オリエンテーション・ノードからの歩行者セグメントの一般的方向（角度イン）を示す角度インデータ及び非参照オリエンテーション・ノード方向への歩行者セグメントの端の一般的方向（角度アウト）を示す角度アウトデータを含む。歩行者セグメント・データ・レコード３０８はさらに、どのように歩行者セグメントを説明するかについて歩行者セグメント上を移動する方向が影響するかどうかを示す適用可能な方向データ３０８（８）を含む。もし、影響するならば、上記データと関連した移動方向を含む。
【００８３】
また、歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、表されている歩行者セグメントを端点に関連したデータ３０８（６）を含む。端点データは、歩行者セグメントを通過するルートを説明する時、参照及び／又は非参照オリエンテーション・ノードが識別されるべきかどうかを指示するデータ３０８（６）（１）を含む。１つの実施の形態では、また、端点データ３０８（６）は、表されている歩行者セグメントの端点に対応するオリエンテーション・ノードを表すオリエンテーション・ノードを表すオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０へのレファレンス３０８（６）（２）を含む。また、歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、表されている歩行者セグメントのさまざまな他の属性を参照する他のデータ３０８（９）を含む又はと関連付けられている。１つの実施の形態では、他のデータはセグメントの幾何形状を表すデータを提供する他のデータベース・レコードを参照する。さらに、歩行者セグメントと関連するさまざまな属性が単一の歩行者セグメント・レコード内に含まれるか又は互いに交互参照する１つのタイプより多いレコード内に含まれる。歩行者セグメントの属性は歩行者データの議論と関連して上述した属性のいずれかである。すなわち、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥、ショッピング・ゾーン、近隣ゾーン、映像及びその他の属性情報を含む。
【００８４】
また、図１０は、地理データベース１１６内に含まれるオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０のいくつかの成分を示す。各オリエンテーション・ノード・レコード３１０（１）及び３１０（２）は、それにより地理データベース１１６内のデータ・レコードが識別できるノードＩＤ３１０（１）（１）及び３１０（２）（１）を含む。各オリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０は、歩行者セグメントに接続する歩行者セグメントの識別及び／又はその地理的位置（例えば、その経度及び緯度座標）の識別を可能にする関連情報（「属性」、「フィールド」等など）を持つ。図１０に示される実施の形態について、オリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０（１）及び３１０（２）はそれらのノードについて経度及び緯度座標３１０（１）（２）及び３１０（２）（２）を含む。
【００８５】
また、各オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、オリエンテーション・ノードの位置を特徴付ける視認可能な特徴名前など、オリエンテーション・ノード名前３１０（１）（３）及び３１０（２）（３）を含むデータを含む。さらに、各オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、ノードを通過する歩行者ルートについて案内を提供する時にオリエンテーション・ノードが参照されるべきかどうかを指示する「において」説明データ３１０（１）（４）及び３１０（２）（４）を含む。さらに、オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、ノードを通過する歩行者ルートについて案内を提供する時、オリエンテーション・ノードで指示される角度が計算されるべきかどうかを指示する計算角度データ３１０（１）（５）及び３１０（２）（５）を含む。また、各オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、もしあれば、道路ネットワークへの接続を示す接続データ３１０（１）（６）及び３１０（２）（６）を含む。１つの実施の形態では、接続データ３１０（１）（６）及び３１０（２）（６）は、オリエンテーション・ノードと接続する道路セグメント及びノードを表す道路セグメント・データ・レコード３０４及び／又は道路ネットワーク・ノード・データ・レコード３０６への参照である。また、ノード・データ・レコード３１０（１）及び３１０（２）は、ノードのさまざまな他の属性を参照する他のデータ３１０（１）（７）及び３１０（２）（７）を含む。オリエンテーション・ノードの属性は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥、映像及びその他の属性情報を含む。
【００８６】
図１１は、例示的な実施の形態による歩行者セグメント・データ・レコード３０８の表１１００である。表１１００は、地理データベース１１６に格納されているデータの部分を表す。表１１００の列は、地理データベース１１６内に格納されている歩行者セグメント・データ・レコード３０８について上述したデータに対応する。セグメント・タイプ列１１０２内のデータは、特定のセグメント・タイプ・コードを識別する。例えば、セグメント・タイプ・コード９９６は、歩行者セグメントが舗装された歩行者専用路であることを表す。セグメントＩＤ列１１０４内のデータは、それによりデータ・レコードが地理データベース１１６内で識別できる識別コードを提供する。セグメント識別コードは特定の歩行者セグメント・レコード３０８へ割当てられた独特な識別子である。図１１に示された例示的な実施の形態について、独特なセグメントＩＤ１１０４は文字である。しかし、数字又は英数字コードなど他の独特な識別子も、歩行者セグメント・レコード３０８を独特に識別するために使用できる。
【００８７】
参照ノードＩＤ列１１０６及び非参照ノードＩＤ列１１０８内のデータは、参照ノードとして識別されるオリエンテーション・ノードの１つ及び非参照ノードとして識別される他のオリエンテーション・ノードと共に、歩行者セグメントと関連した端点又はそれぞれのオリエンテーション・ノードを識別する。参照ノードＩＤ列１１０６及び非参照ノードＩＤ列１１０８内のデータは、それぞれのオリエンテーション・ノードのオリエンテーション・ノードＩＤを提供する。
【００８８】
文句ＩＤ列１１１０内のデータは、歩行者セグメントの文章説明を形成するためにセグメント名前と共に使用する特定の文句を識別する。表Ｉは、例示的な実施の形態による文句ＩＤと関連する文句のリストを提供する。既存の文句の同意語及び追加の文句が表Ｉに追加できる。名前列１１１２内のデータは、歩行者セグメントについての名前を提供する。私の後の列１１１４内のデータは、セグメント名前列１１１２内に見つけられような前の歩行者セグメント名前のセグメント名前の「後に」続く言葉により、次の歩行者セグメントについての歩行者案内メッセージが開始するかどうかを識別する。例えば、前の歩行者セグメントは図１１に記載されるような歩行者セグメントＥである。歩行者セグメントＥのセグメント名前は、「橋」である。文句「橋の後」は歩行者に有用であるから、歩行者セグメントＥについて私の後のデータはイエスを含み、橋に続く歩行者セグメントについての歩行者案内メッセージは、「橋の後」により開始されることを示す。
【００８９】
説明的でない参照ノード列１１１６及び説明的でない非参照ノード列１１１８内のデータは、歩行者案内を提供する時に歩行者セグメントと関連したオリエンテーション・ノード又は端点への参照を禁止するために各々が使用される。この特徴は、オリエンテーション・ノードへの参照が特定の方向からは意味がないであろう時に使用される。角度イン列１１２０内のデータは、参照オリエンテーション・ノード又は端点から歩行者セグメントの最初の部分について移動する方向又は移動する角度を識別する。角度アウト列１１２２内のデータは、非参照オリエンテーション・ノード又は端点方向へ歩行者セグメントの最後の部分へ移動する方向又は移動する角度を識別する。参照ノード方向から適用可能な列１１２４及び参照ノード方向へ適用可能な列１１２６内のデータは、歩行者案内メッセージが移動方向（すなわち、関連参照オリエンテーション・ノードへの方向又はから離れる方向）に依存して異なる時に使用される。表１１００は追加的データを含むことができるる。例えば、表は、関連する道路セグメントＩＤ又は道路ネットワーク・ノードＩＤを識別する列を含む。
【００９０】
図１２は、例示的な実施の形態による、オリエンテーション・ノード・レコード３１０の表１２００である。表１２００は、地理データベース１１６内に格納されているデータの部分を表す。表１２００の列は、地理データベース１１６内に格納されているオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０について上述したデータに対応する。ノードＩＤ列１２０２内のデータは、オリエンテーション・ノード・データ・レコードがそれにより地理データベース１１６内で識別できる識別コードを提供する。オリエンテーション・ノード識別コードは特定のオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０へ割当てられた独特な識別子である。図１２に示される例示的な実施の形態については、独特なオリエンテーション・ノードＩＤは数である。しかし、数又は英数字コードなど他の独特な識別子もオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０を独特に識別するために使用できる。
【００９１】
列１２０４及び１２０６内のデータは、各オリエンテーション・ノード３１０の経度及び緯度の座標を提供する。名前列１２０８内のデータは、オリエンテーション・ノードの名前を含む。計算角度列１２１０内のデータは、オリエンテーション・ノードでノードを通過する歩行者の案内を提供するために曲がる角度を決定すべきかどうかを指示する。もし、計算角度データがノー（Ｎ）を含む場合、角度は決定される必要が無い。もし、計算角度データがイエス（Ｙ）を含む場合、ノードを通過する案内を提供するために曲がる角度が決定される。
【００９２】
「において」説明列１２１２内のデータは、オリエンテーション・ノード名前データ内の名前がオリエンテーション・ノードにおいて歩行者案内メッセージ内に使用されるべきかどうかを指示する。いくつかの状況では、歩行者案内メッセージ内に現在のオリエンテーション・ノードを説明することが歩行者に有用である。この場合、歩行者案内メッセージに現在のオリエンテーション・ノードへの参照が追加されるように「において」説明データはイエスを含む。しかし、他の状況では、現在のオリエンテーション・ノードへの参照を追加することは不恰好であり、歩行者に有用な案内を提供しない。例えば、歩行者が橋に到着する時、「橋において、橋を歩いて渡る。」メッセージは不恰好である。「において」説明データにノーを入れることにより、歩行者は、「橋を歩いて渡る。」メッセージを受取る。接続列１２１４内のデータは、オリエンテーション・ノードに接続する、道路セグメント・データ・レコード３０４又はノード・データ・レコード３０６のいずれかの、道路ネットワーク・データ・レコードへの参照を提供する。
【００９３】
図１３は、地理データベース１１６内に含まれる歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００のいくつかの成分を示す。歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は指定された出発点から指定された目的点までの完全な文章案内ルートを提供するために収集された情報を含む。歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、それによりデータ・レコードが地理データベース１１６内で識別できる文章案内ルートＩＤ１３０２を含む。各歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、ルート案内文章データ１３０４内に確立された出発点から確立された目的点までの完全なルート案内を含む。ルート案内文章データ１３０４の一例は、鉄道駅について、駅プラットホームの出発点とＹ通り出口との間の以下の通りである。
【００９４】
「列車を降りた後、左に曲がる。駅構内に入った後、右に曲がって階段を降りる。階段の下に到着した後、左に折れてエスカレート方向へ向かう。３つのエスカレータの１つに乗り上に行く。エスカレータを出た後、店を右手に見て通過して別の組のエスカレータへ歩く。２つのエスカレータの内の１つに乗り上に行き、ドアを通ってＹ通りへ行く。」
【００９５】
各歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、車椅子アクセス可能性、明るい場所、賑やかな場所、うるさい、雨よけがある、階段数、ショッピング・ゾーン、映像及びその他の属性情報などのルート案内の特徴を説明する属性データ１３０６と関連付けられている。１つの実施の形態では、歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、異なる時刻について代替的なルート案内を含む。
【００９６】
また、歩行者文章ルート案内データ・レコード１３００は、ルート案内文章により通過されるセグメント及び／又はノードに関連するデータ１３０８を含む。データ１３０８は、ルートが通過するセグメント及び／又はノードへの参照を提供する。データ１３０８は、ルート案内文章により通過するセグメントに対応するルートを強調表示した地図ディスプレスを提供するために使用できる。歩行者文章ルート案内データ・レコード１３００は、表されたルート案内文章の端点に関連するデータ１３１０を含む。端点データは、表されたルート案内文章の出発点と目的点とを示すデータを含む。１つの実施の形態では、端点データ１３１０は、表されたルート案内文章の出発点及び目的点に対応する興味ある場所及び／又はノードを表す興味ある場所及びノード・データ・レコード３０６及び３１０への参照を含む。また、歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、表されたルート案内文章のさまざまな他の情報を参照する他のデータ１３１２を含むか又は関連付けられている。
【００９７】
図４を参照すると、また、道路セグメント・データ・レコード３０４及び道路ネットワーク・ノード・データ・レコード３０６は、歩行者関連データ３０４（５）及び３０６（１）（２）、３０６（２）（２）を含む。１つの実施の形態では、道路セグメント・データ・レコード３０４に関連する歩行者関連データ３０４（５）は、歩道を表す歩行者セグメントなど、道路セグメントと関連した歩行者セグメント・データ・レコード３０８への参照である。同様に、道路ネットワーク・ノード・データ・レコード３０６に関連した歩行者関連データ３０６（１）（２）、３０６（２）（２）は、道路ノードに関連したオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０への参照である。別の実施の形態では、歩行者関連データ３０４（５）及び３０６（１）（２）は、道路セグメント、道路ノード、又は、道路セグメント又は道路ノードに近い興味ある場所又は道路ノードと関連した歩行者文章ルート案内データ・レコード１３００への参照である。
【００９８】
別の実施の形態では、道路セグメント・データ・レコード３０４と関連した歩行者関連データ３０４（５）は、歩道の記述、横断歩道の位置、縁石の切欠、並木道、交通信号の位置、停止サインの位置、歩行者可能、道路セグメントの交差可能性、うるさい、汚染、自転車可、車椅子アクセス可能性、ショッピング・ゾーン、近隣ゾーン、又はその他の属性情報などの道路セグメントの歩行者関連属性である。道路ノード・データ・レコード３０６に関連した歩行者関連データ３０６（１）（２）は、道路ノードの同様な歩行者関連属性である。
【００９９】
Ｖ．歩行者のルート計算
図１と関連して説明したように、ナビゲーション・システム１００は、さまざまなナビゲーション特徴と機能を提供するナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０を含む。１つの実施の形態では、ナビゲーション機能と特徴は歩行者についてルート計算１２４を含む。ルート計算機能１２４は所望の目的点までのルートを計算する要求を受信する。要求は、出発位置と所望の目的位置の識別の形式である。これらの位置の識別は、これらの位置の地理座標を含む。また、ルート計算機能は、歩く好み（例えば、汚染地域を避ける）などの他のデータ又はパラメータを備えている。少なくとも出発位置と目的位置が与えられると、ルート計算機能１２４が、出発位置と宛先位置との間の１つ又は複数の解答ルートを決定することを試みる。解答ルートは、その上を歩行者が出発位置から目的位置まで移動できる一連の接続された道路及び／又は歩行者セグメントで形成されている。ルート計算機能１２４がルートを計算する時、それは地理データベース１１６を評価して、出発位置と目的位置との間及び周りのセグメントを表す道路セグメント・データ・エンティテイ３０４及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイ３０８を得る。ルート計算機能１２４は、道路及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイ３０４及び３０８内の情報を使用して、出発位置から目的位置までの少なくとも１つの有効な解答ルートを決定することを試みる。歩行者が移動するために有効な解答ルートを決定する際、ルート計算プログラム１２４は、歩く好み（例えば、舗装された表面、並木道）を説明するために、道路及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイと関連したデータ属性を使用する。ルート計算機能１２４は、移動するために最小時間を要する、最小距離をカバーする、又はいくつかの他の指定可能基準を満足する解決ルートを見つけることを試みる。
【０１００】
ルート計算機能１２４は、解答ルートを決定する際にさまざまな手段又はアルゴリズムを使用する。ルート計算のための手段は、米国特許第６，１９２，３１４号に開示されている。（前記特許に開示されている方法は、ルートが計算できるいくつかの方法のみを表しており、本願発明はルート計算の特定の方法に限定されるものではない。既知の又は将来開発されるどんな適当なルート計算方法が使用できる。）
【０１０１】
ルート計算機能１２４は、出力を提供する。１つの実施の形態では、ルート計算機能１２４の出力は、複数の道路及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイを識別する順番付けられたリスト１４００の形式をとる。図１４は、ルート計算機能１２４により生成された例示的出力リスト１３００内に含まれる地理データベース１１６からの歩行者セグメント・データ・エンティテイ３０８（すなわち、ｓｅｇ１，ｓｅｇ２，ｓｅｇ３，．．．，ｓｅｇ（Ｅ），ｓｅｇ（Ｆ））を示す。複数の歩行者セグメント・データ・エンティテイ１４００は、ルート計算機能１２４により計算された出発点と目的点との間の連続的なナビゲート可能なルートを形成する歩行者セグメントを表す。（ルート計算機能１２４は、複数の解答ルートを計算してもよい。）
【０１０２】
ＶＩ．歩行者のためのルート案内
図１に関連して上述したように、ナビゲーション・システム１００は、さまざまなナビゲーション特徴と機能を提供するナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０を含む。ナビゲーション機能及び特徴は歩行者のためのルート案内１２６を含む。ルート案内機能１２６は、所望の目的点に到達するために詳細な指示を提供する。１つの実施の形態では、ルート計算機能１２４により決定された歩行者セグメント・データ・エンティテイのリスト１４００は、ルート案内機能１２６へ提供される。ルート案内機能１２６は、ルート計算機能１２４により出力されたリスト１４００により定義されたルートを移動するエンドユーザに指示を提供するために、リスト１４００内の情報を地理データベース１１６からの追加情報と共に使用する。ルート案内機能１２６は、動作指示がエンドユーザに提供されるべき計算されたルートに沿った場所を識別する機能を含む。ルート案内機能１２６は、動作指示１２６を一度に提供してもよいし、又は、代替的に、ルート案内機能１２６は、歩行者が移動する時に一度に１つの動作指示を与えてもよい。１つの実施の形態では、各動作指示は、エンドユーザが必要な動作をすることを準備できるようにするため、特定の動作を行うことが必要となる前に個別に（又は、組合わせられた動作指示の小さなグループで）提供される。ルート案内機能１２６の出力は、コンピューテイング・プラットホーム１０２上に含まれるユーザ・インターフェイスを介してエンドユーザに提供される。ルート案内の出力は音声合成によって聞こえるように伝えられるか又は視覚ディスプレイ上で伝えられる。
【０１０３】
米国特許第６，１９９，０１３号に地理データを使用したルート案内を提供する方法が開示されている。（前記特許に開示されている方法は、ルート案内が計算できるいくつかの方法のみを表しており、本願発明はルート案内の特定の方法に限定されるものではない。既知の又は将来開発されるどんな適当なルート案内方法が使用できる。）
【０１０４】
適当な時間及び／又は場所で動作指示を提供するために、ナビゲーション・システム１００は、位置決めシステム（図１中の１１２）からのデータを使用する。位置決めシステム１１２は、歩行者が移動する時に彼又は彼女（コンピューテイング・プラットホーム１０２）の位置を決定する。ナビゲーション・プログラム１１０内の位置決め（地図一致）機能１３０は、位置決めシステム１１２により決定された位置を解答歩行ルート１４００中の歩行者セグメント・データ・エンティテイにより表される歩行者セグメントの位置と比較する。この比較を使用して、解答歩行ルートに沿った位置に関連する動作指示がこれらの位置に接近する時に適当な時間で提供できる。
【０１０５】
また、ルート案内機能１２６は、エンドユーザに目的点までの残りの距離に関する情報を提供する。また、ルート計算機能１２４からの歩行者セグメント・データ・エンティテイのリスト１４００が、地図表示機能１２８へ提供される。地図表示機能１２８は、図形的地図をユーザ・インターフェイス１１４上に提供するために、リスト１４００内の情報を地理データベース１１６からの追加情報と共に使用する。図形的地図は計算されたルートが通過する領域を示す。計算されたルートの路は表示された地図上で強調表示してもよい。
【０１０６】
ルート案内機能１２６は、歩行者を計算された歩行ルートに沿って案内して歩行者が彼等の方向について混乱する可能性を減少するために十分な情報を持つ歩行者案内メッセージを含む。１つの実施の形態では、歩行者案内機能はルート計算機能１２４からの順序付きリスト１４００中の各歩行者セグメントに対して歩行者案内メッセージを生成する。例示的な実施の形態では、各歩行者案内メッセージは前の歩行者セグメント（もし、あれば）への参照を提供し、現在のオリエンテーション・ノードへの参照が後に続き、現在の歩行者セグメントへの参照が後に続き、そして次のオリエンテーション・ノードへの参照が後に続く。全ての歩行者案内メッセージが４つの全ての参照を含むものではない。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノード・データ・エンティテイ３１０内のデータ及び地理データベース１１６の歩行者セグメント・データ・エンティテイは、歩行者案内メッセージ内にどんな情報が含まれるかを指示する。
【０１０７】
図１５は、例示的な実施の形態による、歩行者案内メッセージを生成するために歩行者案内機能により実行されるステップを示す。ブロック１５００で、歩行者案内機能は、前の歩行者セグメントを参照するかどうかを決定する。ブロック１５０２で、歩行者案内機能は現在のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１５０２で、歩行者案内機能は現在のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１５０４で、歩行者案内機能は移動方向を与えるかどうかを決定する。ブロック１５０６で、歩行者案内機能は現在の歩行者セグメントへの参照を含む。ブロック１５０８で、歩行者案内機能は次のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１５１０で、歩行者案内メッセージが、ブロック１５００−１５０４、１５０８−１５１０で実行された決定及びブロック１５０６で実行された現在の歩行者セグメントへの参照に基づいて生成される。図１６Ａ−１６Ｄを参照して、歩行者案内メッセージを構築するために歩行者案内機能により実行されるステップが詳細に説明される。
【０１０８】
図１６Ａ−１６Ｄは、例示的な実施の形態による、図１５に特定された歩行者案内メッセージを構成するより詳細な方法を示すフローチャートである。ブロック１６００で、歩行者案内機能は、歩行者案内メッセージが前の歩行者セグメントを参照すべきかどうかを決定する。特に、ブロック１６０２で、歩行者案内機能は、もしあれば、順序付きリスト１４００の前の歩行者セグメントについて地理データベース１１６内の歩行者セグメント・データ・レコード３０８中の私の後のデータ３０８（５）を獲得する。私の後のデータは、イエス又はノーを含む。ブロック１６０４で、もし、前の歩行者セグメントの私の後のデータがイエスを示す場合、歩行者案内機能が言葉「後」と共に歩行者案内メッセージを開始する。ブロック１６０６で、もし、歩行者案内メッセージが言葉「後」と共に開始する場合、歩行者案内機能は前の歩行者セグメント・データ・レコード３０８の名前データ３０８（４）から前の歩行者セグメントの名前を検索して、その名前を歩行者案内メッセージに追加する。そして、カンマが文法的目的のために歩行者案内メッセージへ追加される。それ以外は、ブロック１６０８で、歩行者案内メッセージは前の歩行者セグメントへの参照と共に開始しない。
【０１０９】
ブロック１６１０で、歩行者案内機能は歩行者案内メッセージ内で現在のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１６１２で、歩行者案内機能が、地理データベース１１６内の現在オリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０中の「において」説明データを獲得する。「において」説明データは、イエス又はノーを含む。ブロック１６１４で、もし、「において」説明データがイエスを含む場合、歩行者案内機能は、言葉「において」と共に歩行者案内メッセージを開始又は続ける。ブロック１６１６で、現在オリエンテーション・ノード・データ・レコードについてオリエンテーション・ノード名前データから現在オリエンテーション・ノードの名前を獲得して、その名前を歩行者案内メッセージへ追加する。そして、カンマが文法的目的のために歩行者案内メッセージへ追加される。それ以外は、ブロック１６１８で、歩行者案内メッセージは現在オリエンテーション・ノードの名前を含まない。
【０１１０】
ブロック１６２０で、歩行者案内機能が移動方向を提供するかどうかを決定する。ブロック１６２２で、歩行者案内機能は、現在オリエンテーション・ノード・データ・レコードについて地理データベース１１６内の計算角度データを検査する。計算角度データはイエス又はノーにより満たされている。ブロック１６２４で、もし、計算角度データがイエスを含む場合、歩行者案内機能が前の歩行者セグメントと現在の歩行者セグメントとの間の角度を計算する。１つの実施の形態では、２つのセグメント間の角度の大きさと方向は、前の歩行者セグメントと関連する角度アウトデータ及び現在の歩行者セグメントと関連する角度インデータを使用して決定される。そして、計算された角度の大きさと方向は、どの方向の文章が歩行者案内メッセージへ追加されるかを決定するために使用される。例えば、もし、２つの歩行者セグメント間の角度の大きさが１０度以下の場合、「真直ぐを続ける」などの文句が歩行者案内メッセージへ追加される。角度の大きさが増加する時、角度の方向が歩行者に左又は右に曲がれを指示するかどうかを決定するために使用される。追加的に、曲がりの大きさを示す文句がメッセージ内に追加できる。例えば、小さい角度について「僅かに」という言葉がメッセージに追加される。そして、歩行者セグメント間の角度が大きい時に「鋭く」という言葉がメッセージに追加される。
【０１１１】
角度計算が実行された後、ブロック１６２６において、歩行者案内機能が歩行者案内メッセージに移動方向を記述する文章を追加する。文章は角度の方向と大きさに基づいて選択される。例えば、文章は、左に鋭く曲がる、左に曲がる、左に僅かに曲がる、真直ぐを続ける、右に僅かに曲がる、右に曲がる、及び、右に鋭く曲がる、を含む。方向文章が歩行者案内メッセージへ追加された後、ブロック１６２８で、歩行者案内機能は歩行者案内メッセージへ「及び」という言葉を含む。それ以外は、ブロック１６３０において、歩行者案内メッセージは移動方向を含まない。
【０１１２】
ブロック１６３２で、歩行者案内機能は歩行者案内で現在歩行者セグメントを参照するかどうかを決定する。ブロック１６３４で、歩行者案内機能は、現在の歩行者セグメントについての歩行者セグメント・データ・レコード３０８が文句ＩＤを含むかどうかを決定する。もし、文句ＩＤが存在する場合、ブロック１６３６で、歩行者案内機能は歩行者案内メッセージへ言葉「歩く」を追加する。ブロック１６３８で、歩行者案内機能が、歩行者セグメントに関連する文句を識別して、歩行者案内メッセージに文句を追加する。文句ＩＤデータは特定の文句、表Ｉ中に示される対応する、文句ＩＤなど、に関連する数を表す。ブロック１６４０で、歩行者案内機能は名前データ３０８（４）から現在の歩行者セグメントの名前を獲得し、そしてその名前を歩行者案内メッセージへ追加する。それ以外は、ブロック１６４２で、歩行者案内メッセージは現在の歩行者セグメントの名前のみを含む。
【０１１３】
ブロック１６４４で、歩行者案内機能は次のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１６４６で、歩行者案内機能が歩行者セグメント・データ・レコード３０８の説明ノード・データ・レコード３０８（６）（１）からデータを獲得する。図１１に示すように、説明的でない参照又は非参照ノード・データは、イエス又はノーで満たされている。ブロック１６４８で、もし、説明的でない参照又は非参照ノード・データがノーを含んでいる場合、歩行者案内メッセージは、言葉「方へ」を含む。ブロック１６５０で、言葉「方へ」には、オリエンテーション・ノード・レコード３１０（２）（３）内の名前が前に付く。それ以外は、歩行者案内メッセージは次のオリエンテーション・ノード名前を含まない。
【０１１４】
図１７Ａ及び１７Ｂは、歩行者案内メッセージを生成するために地理データベース１１６からの情報を使用する歩行者案内機能の２つの例を提供する。図１７Ａ、例１では、歩行者案内機能が、前の歩行者セグメント、現在のオリエンテーション・ノード、現在の歩行者セグメント及び次のオリエンテーション・ノードについて説明されたデータを獲得する。例１については、歩行者案内機能は前の歩行者セグメントの私の後のデータについて、ノー、「において」説明データについて、イエス、ノード名前データについて「彫像」、現在オリエンテーション・ノードの計算角度データについて、イエス、文句ＩＤデータについて“１０”（「沿う」に対応する）、セグメント名前データについて「レンガ路」、そして現在歩行者セグメントの参照ノード・データを説明しないについてはノー、そして次のオリエンテーション・ノードのノード名前については「池」、を獲得する。
【０１１５】
私の後のデータがノーを含むため、歩行者案内メッセージは、言葉「後」に前の歩行者セグメント名前が続いて開始されることはない。「において」説明データがイエスを含むため、歩行者案内メッセージは、言葉「において」の前に現在のオリエンテーション・ノードの名前が付いて開始される。そして、カンマが、文法的目的のために導入文句に追加される。したがって、例１の歩行者案内メッセージについての導入文句は、「彫像において」である。
【０１１６】
例１について、続ける。計算角度データがイエスであるため、導入文句に行動文章が追加される。歩行者案内機能が前の路セグメントと現在の路セグメントとの間の角度を計算する。角度の方向と大きさが、歩行者案内メッセージにどの行動文書を追加すべきかを決定する。この例では、角度はメッセージに追加される文句「右に曲がれ」に対応する。そして、行動文章の後に言葉「及び」がメッセージに追加される。
【０１１７】
文句ＩＤデータが番号１０により満たされているため、歩行者案内メッセージは、表Ｉにおいて、言葉「沿う」として表されている、文句ＩＤ１０に関連する文句が後に続く、言葉「歩く」を含む。そして、現在の歩行者セグメントの名前「レンガ路」がメッセージに追加される。
【０１１８】
参照ノード・データを説明しないがノーで満たされているため、例１のメッセージは、次のオリエンテーション・ノードの名前、「池」、が「の方向へ」の前に付く。この結果、例１の歩行者案内メッセージは、「彫像において、右に曲がる。及び、池の方向へレンガ路に沿って歩く。」である。
【０１１９】
図１７Ｂ中の、例２において、歩行者案内機能は前の歩行者セグメントの私の後のデータについてノーを獲得し、「において」説明データについてイエスを獲得し、ノード名前データについて「水のみ場」を獲得し、現在のオリエンテーション・ノードの計算角度データについてノーを獲得し、文句ＩＤデータについて“４”（「＜空白＞を右手に見て」に対応する）を獲得し、セグメント名前データについて「カヤック・コース」を獲得し、現在の歩行者セグメントの参照ノード・データを説明しないについてイエスを獲得し、そして、次のオリエンテーション・ノードのノード名前について「カヤック・コース」を獲得する。
【０１２０】
私の後のデータがノーを含むため、歩行者案内メッセージは、前の歩行者セグメント名前が言葉「後」に付いて開始しない。「において」説明データがイエスを含むため、歩行者案内メッセージは言葉「において」に現在のオリエンテーション・ノードが付いて開始する。カンマが文法的目的のために導入文句に追加される。従って、例２中の歩行者案内メッセージの導入文句は、「水のみ場において」である。
【０１２１】
例２に続いて、計算角度データがノーを含むために行動文書が導入文句に追加されない。文句ＩＤデータが番号４で満たされているため、歩行者案内メッセージは、表Ｉに文句「＜空白＞を右手に見て」として表される文句ＩＤ４に関連する文句がついた言葉「歩く」を含む。そして、現在の歩行者セグメントの名前「カヤック・コース」がメッセージに追加される。参照ノード・データを説明しないがイエスのため、メッセージは次のオリエンテーション・ノードの名前を参照することなく終了する。この結果、例２中の歩行者案内メッセージは、「水のみ場において、カヤック・コースを右手に見て歩く。」である。
【０１２２】
図１７Ａ及び１７Ｂに示されるように、歩行者案内メッセージは最初に歩行者が現在見ることができる（例えば、彫像において、水のみ場において）歩行者セグメント名前又はオリエンテーション・ノード名前のいずれかを参照することにより、歩行者を案内する。この最初のオリエンテーションは、歩行者に彼等が正しい位置で出発していることの安心を与える。そして、歩行者案内メッセージは、必要に応じて行動を含む、この開始点からどのように移動するかについて案内を提供する。代替的な実施の形態では、歩行者は必要に応じて追加の案内を受取る。
【０１２３】
ＶＩＩ．歩行者に対するルート案内の例
図１８Ａ、１８Ｂ及び１８Ｃは、計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイス１１４上に表示される歩行者案内メッセージの例を示す。図１８Ａと１８Ｂを参照すると、歩行者が鉄道駅に到着してビーチへ歩くことを欲する。計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイスにより、歩行者は彼又は彼女のビーチの所望の目的点を入力する。１つの実施の形態では、ユーザ装置は歩行者の出発点を決定する。代替的に、歩行者は彼又は彼女の鉄道駅の出発点を入力する。ナビゲーション・システム１００は、鉄道駅からビーチまでの接続された歩行者セグメントのリストを生成するために、収集された歩行者データと共に地理データベースを使用して上述の方法でルート計算機能１２４を実行する。そして、ナビゲーション・システムは、図１８Ａに示された歩行者案内メッセージを提供するために収集された歩行者データと共に地理データベース１１６を使用して上述した方法でルート案内機能を実行する。
【０１２４】
図１８Ａを参照すると、ユーザ・インターフェイス１１４は、鉄道駅について列車プラットホームからＫ通り出口までの案内を提供する第１歩行者案内メッセージを表示する。
【０１２５】
「列車を降りた後、右に曲がる。駅構内に入った後、右に曲がり階段を歩いて降りる。階段の下に着いた後、左に折れてエスカレータ方向に向かう。エスカレータの右のドアを通過してＫ通りへ出る。」
【０１２６】
図１８Ｂを参照すると、歩行者が鉄道駅を出た後、ユーザ・インターフェイス１１４は、歩行者又はユーザ装置により提供された出発点を参照することにより最初に歩行者を案内する第２歩行者案内メッセージ１８０２を表示する。文句「鉄道駅において」は、歩行者に近接している容易に視覚できる特徴、鉄道駅、を参照する。そして、メッセージは、歩行者を「交通信号」により参照されるオリエンテーション・ノード方向へ「右に曲がり」そして「Ｋ通りに沿って」歩くことを指示することにより、第２歩行者セグメントを説明する。計算されたルートの第２歩行者セグメントの端に到着した時、ユーザ・インターフェイス１１４は歩行者案内メッセージ１８０４を表示する。メッセージ１８０４は、歩行者をオリエンテーションし、「左に曲がる」という行動指示を与える。そして、メッセージ１８０４は、歩行者に「袋小路」と共に参照される次のオリエンテーション・ノード方向へ「北通りに沿って」歩くことを指示することにより、第３歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第３歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は、第４歩行者案内メッセージ１８０６を表示する。メッセージ１８０６は、歩行者をオリエンテーション・ノードでオリエンテーションし、「トンネル」と参照された次のオリエンテーション・ノード方向へ歩いて「階段を降りる」を歩行者に指示することにより、第４歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第４歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第５歩行者案内メッセージ１８０８を表示する。メッセージ１８０８は、歩行者をオリエンテーションし、歩行者に歩いて「トンネルを通過する」ことを指示することにより、第５歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第５歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は歩行者案内メッセージ１８１０を表示する。メッセージ１８１０は、歩行者にオリエンテーションし、そして「右に曲がれ」の行動指示を与える。そして、メッセージ１８１０は、歩行者の所望の目的点、「ビーチ」を参照する次のオリエンテーション・ノード方向へ歩いて「自転車路を横断する」ことを歩行者へ指示することにより、第６歩行者セグメントを記述する。
【０１２７】
図１８Ｃを参照すると、歩行者はビーチにおり、そして動物園へ歩くことを望む。計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイス１１４により、歩行者は彼又は彼女の目的地の動物園を入力する。ナビゲーション・システム１００は、ビーチから動物園までの接続された歩行者セグメントのリストを生成するために収集された歩行者データと共に地理データベースを使用して、上述した方法でルート計算機能を実行する。そして、ナビゲーション・システムは、歩行者に図１８Ｃに示されるような歩行者案内メッセージを提供するために収集された歩行者データと共に地理データベース１１６を使用して上述の方法でルート案内機能１２６を実行する。
【０１２８】
図１８Ｃを参照すると、ユーザ・インターフェイス１１４は、歩行者又はユーザ装置により与えられた出発点を参照することにより、歩行者を最初にオリエンテーションする第１歩行者案内メッセージ１８１２を表示する。文句「ボートハウスにおいて」は、歩行者の出発点に近い興味ある場所、すなわち、容易に視覚できるボートハウスを参照する。そして、メッセージは、「歩行者橋」により参照されるオリエンテーション・ノードの方向へ「ミシガン湖を右手に見て」歩くことを歩行者に指示することにより第１歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第１歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第２歩行者案内メッセージ１８１４を表示する。第２メッセージ１８１４は、歩行者に「歩行者橋を歩いて渡る」ことを指示することにより、第２歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第２歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第３歩行者案内メッセージ１８１６を表示する。第３メッセージ１８１６は、オリエンテーション・ノードで歩行者をオリエンテーションし、「バレーボール・コート」により参照される次のオリエンテーション・ノード方向へ「駐車場を右手に見て」歩くことを歩行者に指示することにより第３歩行者セグメントを記述する。計算された第３歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第４歩行者案内メッセージ１８１８を表示する。第４メッセージ１８１８は歩行者をオリエンテーションし、「左に曲がれ」の行動指示を与える。そして、第４メッセージは、「馬上の人の彫像」として参照される次のオリエンテーション・ノードの方向へ「丘を歩いて上る」ことを歩行者に指示する。計算されたルートの第４歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第５歩行者案内メッセージ１８２０を表示する。第５メッセージ１８２０は歩行者をオリエンテーションし、歩行者の所望の目的地の「フラグポールの隣の動物園入口方向へ」歩くことを歩行者に指示することにより、第５歩行者セグメントを記述する。
【０１２９】
図１８Ａ、１８Ｂ及び１８Ｃは、計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイス１１４上に表示される歩行者案内メッセージを示す。しかし、歩行者案内メッセージは別の実施の形態ではオーディオ・メッセージでよい。さらに、図１８Ａ、１８Ｂ、及び１８Ｃに示される計算プラットホーム１０２は、ＰＤＡである。しかし、セルラー電話機などの他のユーザ装置も、歩行者に歩行者案内メッセージを提供するために使用できる。さらに、人は歩く前に歩行者案内メッセージを得ることができる。例えば、人が歩行者案内メッセージを車両ナビゲーション・システム又はコンピュータから獲得でき、それを印刷して出発点から歩く人が持つことができる。さらに別の例として、インターネット・ウェブサイト、コンピュータ端末、又はキオスクなど公衆アクセス装置から歩行者案内を獲得できる。さらに、メッセージ内の文章は標準の文章−音声技術を使用して音声メッセージへ変換できる。
【０１３０】
図１８Ａ、１８Ｂ及び１８Ｃは、歩行者がナビゲーション・システム１００から受信する歩行者案内メッセージを示すが、ナビゲーション・システム１００はまた地図及び映像の形式で追加の歩行者案内を提供する。１つの実施の形態では、ナビゲーション・システムは、対応したルートを強調表示する地図の表示を提供するために道路及び／又は歩行者セグメントのリスト１４００を使用する。別の実施の形態では、ナビゲーション・システム１００はまた、ルートの部分の映像を提供する。映像を提供するより詳細な説明が、同日出願の共同係属出願、発明の名称「映像を使用したナビゲーション・システムの動作方法」アトーニー・ドケット番号Ｎ０１９３ＵＳに記載されている。別の実施の形態では、歩行者案内メッセージは、地図及び／又は映像とスクリーンを共有する。又は、ユーザ装置は歩行者案内メッセージと地図及び／又は映像との間をトグルすることを歩行者が可能にするプッシュ・ボタン選択を含む。歩行者が歩く時、歩行者案内メッセージ、地図、及び／又は映像が歩行者をオリエンテーションし、歩行者が正しい方向へ移動することの確認を与える。歩行者が歩行者案内を要求するために使用する装置のタイプは、歩行者が受取る歩行者案内のタイプがどんなものかを決定する。例えば、もし、歩行者はグラフイックスをサポートできない装置を使用する場合、歩行者は歩行者案内メッセージのみを受取る。
【０１３１】
ＶＩＩＩ．別の実施の形態
１つの実施の形態では、上述した歩行者データはＧＰＳ信号及び領域のローカル知識が無い時、ユーザの現在位置を識別するために使用できる。例えば、領域に不慣れなユーザは、通りの名前及び通りの住所を知らないであろう。次の方法が、ＧＰＳ位置決めシステム又は通り又は住所情報の入力からの現在位置の代わりに出発点の選択のために使用できる。１つの実施の形態では、ユーザが所望の目的点を入力する。歩行者の典型的に歩く距離は２キロメートル程度である、目的点の近さに基づいて、ナビゲーション・システム１００は、「港が見えるか？」、又は、「フェリス観覧車が見えるか？」など、ユーザの現在位置から特定の地理的特徴が見えるかを尋ねる一連の質問を提供する。ナビゲーション・システム１００は、選択された目的点に近いデータベース１１６内の歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノードの名前から質問のために見える特徴を選択する。ユーザが質問の１つについて肯定的に答える時、ナビゲーション・システム１００はユーザが位置する正確なセグメント又はノードを識別するために見える特徴の位置に近い特徴について質問を集中する。
【０１３２】
さらに、上記説明は歩行者についてのナビゲーション特徴及び機能を説明しているが、自動車、モーターサイクル、スクーター、インライン・スケート、自転車、又はその他のどんな他の移動モードにも使用される。請求項はその効果が述べられていなければ、説明された順番又は要素に限定されない。請求項及びその均等物の範囲とその精神の中に入る全ての実施の形態は本発明としてクレームされる。
【図面の簡単な説明】
【０１３３】
【図１】例示的な実施の形態によるナビゲーション・システムのブロック図。
【図２】地理的領域の地図を示す図。
【図３】例示的な実施の形態による図１に示されたナビゲーション・システム中に含まれる地理データベースのブロック図。
【図４】例示的な実施の形態による図３に示された地理データベースに含まれるデータ・レコードの成分のブロック図。
【図５】例示的な実施の形態による図２に示された地理的領域の部分を表す図。
【図６】例示的な実施の形態による未組織化地理的範囲について歩行者情報を収集するためのフローチャート。
【図７Ａ】公園を表す図。
【図７Ｂ】例示的な実施の形態による仮想歩行者セグメントを含む図７Ａの公園を表す図。
【図８】例示的な実施の形態による組織化地理的範囲に対する歩行者情報を収集するためのフローチャート。
【図９Ａ】例示的な実施の形態による歩行者文章ルート案内情報を収集するためのフローチャート。
【図９Ｂ】鉄道駅の部分を表す図。
【図１０】例示的な実施の形態による歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノード・データ・レコードの成分のブロック図。
【図１１】例示的な実施の形態による地理データベース内の歩行者セグメント・データ・レコードの表。
【図１２】例示的な実施の形態による地理データベース内のオリエンテーション・ノード・データ・レコードの表。
【図１３】例示的な実施の形態による歩行者文書ルート案内データ・レコードの成分のブロック図。
【図１４】例示的な実施の形態によるルート計算機能の成分を示すブロック図。
【図１５】例示的な実施の形態による歩行者案内メッセージを生成するためのフローチャート。
【図１６Ａ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１６Ｂ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１６Ｃ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１６Ｄ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１７Ａ】例示的な実施の形態による歩行者案内メッセージを生成する例を示す。
【図１７Ｂ】例示的な実施の形態による歩行者案内メッセージを生成する例を示す。
【図１８Ａ】図１のナビゲーション・システムを用いて歩行者が受信する歩行者案内メッセージのスクリーン画面。
【図１８Ｂ】図１のナビゲーション・システムを用いて歩行者が受信する歩行者案内メッセージのスクリーン画面。
【図１８Ｃ】図１のナビゲーション・システムを用いて歩行者が受信する歩行者案内メッセージのスクリーン画面。
【符号の説明】
【０１３４】
１１６ 地理データベース
２０８ 道路ネットワーク
２１４ 公園
５０６ 道路セグメント
５２２ 未組織化地理的範囲
５２６ 彫像
５２４、５２８、５３４ オリエンテーション・ノード
５３０ バーベキュー場
５３２、５３８、５４４ 仮想歩行者セグメント
【技術分野】
【０００１】
関連出願の参照
本願は、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１８２ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベース用の情報の収集方法」の特許出願、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１８３ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムの動作方法」の特許出願、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１９２ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベース用の情報の収集方法」の特許出願、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１９３ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「イメージを使用したナビゲーション・システムの動作方法」の特許出願、及び、ここに参照のために組み込まれたアトーニイ・ドケット番号Ｎ０１９４ＵＳの同日出願で共通継続の発明の名称「ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベース用の情報の収集方法」の特許出願、に関連する。
【０００２】
本発明は、地理データベース用の情報収集方法及びシステムに関し、より詳細には、地理データベース用の歩行者に関連した情報を収集する方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【０００３】
エンドユーザにさまざまなナビゲーションに関連した機能と特徴を提供する乗物ナビゲーション・システムが入手可能である。例えば、いくつかのナビゲーション・システムは、地理的領域の出発地点から目的地点へ道ネットワークを移動するための最適なルートを決定することができる。エンドユーザからの入力、又は、選択的に（ＧＰＳシステムなど）エンドユーザの位置を決定できる装置からの入力を使用して、ナビゲーション・システムは、最適ルートを決定するために出発位置と目的位置との間のさまざまな潜在的なルートを検査できる。そして、ナビゲーション・システムは、エンドユーザが出発点から目的地場所へ移動するために取る必要のある運転操作を示す案内形式で最適ルートに関する情報をエンドユーザへ提供する。案内は、エンドユーザが移動するルートの道と共に提供される視覚的及び／又は音声的指示の形式を取る。いくつかのナビゲーション・システムは、ルートの概観を示す詳細な地図、ルートと共にさまざまな地点で取られるべき運転操作のタイプ、あるタイプの特徴の場所等をディスプレイ上に表示できる。
【０００４】
これら及びその他のナビゲーション関連機能及び特徴を提供するために、ナビゲーション・システムは地理データを使用する。地理データは、地理的領域内の物理的特徴を表すデータを含んだ１つ又は複数の地理データベースの形式内にあることができる。地理データベースは、道路の位置などの代表的な地理的特徴に関する情報、道路の部分と共に速度制限、道路の部分と共にアドレス範囲、道路の交差点の左折右折制限、方向制限、一方通行路等の情報を含む。さらに、地理データは、レストラン、ホテル、空港、給油場所、スタジアム、警察署等の興味有る地点を含むことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ナビゲーション・システムは、多くの重要な特徴を提供するが、新しい特徴及び改良の余地がまだある。改良の余地がある１つの領域は、歩行者用のルートの決定及びそのルートを歩行者が従うための案内を提供することに関する。歩行者用ルートと案内は乗物の案内とは関連しない挑戦を与える。歩行者は道路ネットワークのみを移動することに限定されない。歩行者は、道路ネットワークと関係無い、広場や公園などの公的スペースを通って歩くことができる。さらに、歩行者は乗物のような方向制限を持たない。歩行者は一方通行の道を両方向へ歩くことができる。さらに、歩行者は移動の大きな自由度を持ち、そして、目的地への彼等のオリエンテーションに関してよりしばしば混乱を生ずるであろう。
【０００６】
したがって、歩行者及び他のユーザに対して改良されたナビゲーション関連機能及び特徴を提供するために使用できる情報を収集する方法を有することは利益がある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
これら及び他の目的を達成するため、本発明はナビゲーション・システムに使用される地理データベース用のデータを収集する方法を含む。この方法は、組織化されていない地理的領域を通過する経路を提供する仮想歩行者セグメントを識別する。組織化されていない地理的領域は、道路及び経路の下にある組織を欠く。仮想歩行者セグメントの位置を示すデータが収集される。この方法は、仮想歩行者セグメントを表す地理データベース内にデータを格納する。地理データベースは、ナビゲーション関連特徴と共に使用するために提供される。
【０００８】
本発明の別の観点は、地理的領域内の特徴を表す地理データベースである。地理データベースは、地理的領域の組織化されていない地理的部分内の仮想ネットワークを表すデータを含む。仮想ネットワークを表すデータは、複数の仮想セグメントを表すデータおよび仮想ネットワークと道路ネットワークとの間の接続を示すデータを含む。
本発明の例示的な実施の形態を添付図面を参照して説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【０００９】
Ｉ．ナビゲーション・システム
図１は、例示的な実施の形態によるパーソナル・デジタル・アシスタント（ＰＤＡ）、携帯電話機、又は他のコンピュータなどの計算プラットホーム１０２に付随したナビゲーション・システム１００のブロック図である。ナビゲーション・システム１００は、ハードウェア及びソフトウェア部品の組合わせである。１つの実施の形態では、ナビゲーション・システム１００は、プロセッサ１０４と、プロセッサ１０４に接続されたドライブ１０６と、ナビゲシーョン・アプリケーション・プログラム１１０と他の情報を記憶するための不揮発性メモリ記憶装置１０８とを含む。
【００１０】
また、ナビゲーション・システム１００は、位置決めシステム１１２を含む。位置決めシステム１１２は、ＧＰＳタイプ技術、デッド・レコニング・タイプ・システム、又は、これら及び他のシステムの組合わせを使用することができる。これらは当業者に知られている。位置決めシステム１１２は移動距離速度、方向、オリエンテーション等を測定する適当な検知装置を含む。また、位置決めシステム１１２はＧＰＳシステムを含むことができる。位置決めシステム１１２は、プロセッサ１０４へ信号を出力する。プロセッサ１０４上で走るナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、計算プラットホーム１０２の位置、方向、オリエンテーション等を決定するために位置決めシステム１１２からの信号を使用する。
【００１１】
また、ナビゲーション・システム１００は、エンドユーザがナビゲーション・システム１００へ情報を入力し、そしてナビゲーション・システム１００から情報を得ることが可能なユーザ・インターフエイス１１４を含む。入力情報は、ナビゲーション特徴及びナビゲーション・システム１００の機能への要求を含む。ナビゲーション特徴及び機能を提供するため、ナビゲーション・システム１００は記憶媒体１１８上に記憶されている地理データベース１１６を使用する。１つの実施の形態では、記憶媒体１１８は、地理データベース１１６がナビゲーション・システム１００に読み出されて使用されるためにドライブ１０６内に搭載される。１つの実施の形態では、地理データベース１１６は、米国イリノイ州シカゴ、ＮＡＶＴＥＱノースアメリカＬＬＣにより発行された地理データベースである。記憶媒体１１８及び地理データベース１１６は、ナビゲーション・システム１００の場所に物理的に設けられる必要はない。代替的な実施の形態では、その上に地理データベース１１６の全体又は部分が記憶される記憶媒体１１８は、ナビゲーション・システム１００の残りから遠くに離れていて、そして、必要に応じて通信システム１２０を経由して地理データの部分が提供される。
【００１２】
例示的なタイプのシステムでは、ナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、不揮発性メモリ記憶装置１０８からプロセッサ１０４に付随したランダム・アクセス・メモリ（ＲＡＭ）１２２へロードされる。また、プロセッサ１０４は、ユーザ・インターフエイス１１４から入力を受信する。ナビゲーション・システム１００は、さまざまなナビゲーション特徴及び機能を提供するために、おそらく位置決めシステム１１２及び通信システム１２０からの出力と一緒に、記憶媒体１１８上に記憶された地理データベース１１６を使用する。ナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、さまざまなナビゲーション関連特徴及び機能を提供する別のアプリケーション（又は、サブプログラム）を含む。ナビゲーション機能及び特徴は、ルート計算１２４（出発点から目的地までのルートがここで決定される）、ルート案内１２６（所望の目的地へ到達するために詳細な指示がここで提供される）、地図表示１２８、及び位置決め１３０（例えば、地図一致）を含むことができる。
【００１３】
他の機能及びプログラミング１３２を、ナビゲーション・システム１００内に含むことができる。ナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０は、Ｃなどの適当なコンピュータ・プログラミング言語で書かれる。Ｃ＋＋又はジャバなどの他のプログラミング言語も適当である。上述した全ての部品は従来技術（又は従来技術以外）であり、これらの部品の使用及び製造は当業者に知られている。
【００１４】
ＩＩ．地理データベース
エンドユーザにナビゲーション関連特徴と機能を提供するために、ナビゲーション・システム１００は、地理データベース１１６を使用する。地理データベース１１６は、１つ又は複数の地理的領域に関する情報を含む。図２は、地理的領域２０２の地図２００を示す。地理的領域２０２は、都市又は田舎領域、州、国、又は、それらの組合わせ、又は、その他の領域に対応する。地理的領域２０２内に位置するのは、道路、興味有る場所（ビジネス、市の施設等）、湖、川、鉄道、市役所等である。
【００１５】
また、図２は、地理的領域２０２の一部２０６の拡大地図２０４を含む。拡大地図２０４は、地理的領域２０２の道路ネットワークの一部を示す。道路ネットワーク２０８は、とりわけ、地理的領域２０２内に位置する道路及び交差点を含む。部分２０６に示されるように、地理的領域２０２内の各道路は、１つ又は複数の道路セグメント２１０から構成される。道路セグメント２１０は道路の一部を表す。各道路セグメント２１０は２つのノード２１２と関連付けられるように示される。１つのノードは道路セグメントの一端の点を表し、他のノードは道路セグメントの他端の点を表す。道路セグメント２１０のいずれの端のノード２１２は、道路が他の道路と会う場所、すなわち、交差点又は道路の行止まりである。
【００１６】
図３を参照すると、地理データベース１１６が図２に示された地理的領域２０２内の物理的地理特徴のいくつかを表すデータを含む。地理データベース１１６に含まれたデータ３０２は、道路ネットワーク２０８を表すデータを含む。図３の実施の形態において、地理的領域２０２を表す地理データベース１１６は、地理的領域２０２中の各道路セグメント２１０について少なくとも１つの道路セグメント・データベース・レコード３０４（また、「エンティテイ」又は「項目」とも言う）を含む。また、地理的領域２０２を表す地理データベース１１６は、地理的領域２０２中の各ノード２１２についてノード・データベース・レコード３０６（「エンティテイ」又は「項目」）を含む。「ノード」及び「セグメント」の用語は、これら物理的地理特徴を記述するための１つの用語を表すに過ぎず、これらの特徴を記述するための他の用語もこれらの観念の範囲内に含まれることを意図している。
【００１７】
また、地理データベース１１６は、他の種類のデータ３１２も含む。他の種類のデータ３１２は、他の種類の地理的特徴又はその他を表す。他の種類のデータは興味有る場所のデータを含む。例えば、興味有る場所のデータは、タイプ（例えば、レストラン、ホテル、市役所、警察署、史跡、ＡＴＭ、ゴルフコースなどの興味有る場所のタイプ）、興味有る場所の位置、電話番号、営業時間等を含んだ興味有る場所のレコードを含む。また、地理データベース１１６は、索引３１４を含む。索引３１４は、異なるタイプのデータを互いに関連付ける又は地理データベース１１６中に含まれるデータの他の観点に関連付けるさまざまなタイプの索引を含む。例えば、索引３１４はノード・データ・レコード３０６中のノードを道路セグメント・データ・レコード３０４中の道路セグメントの端点と関連付ける。別の例では、索引３１４は、その他のデータ・レコード３１２中の興味有る場所をセグメント・データ・レコード３０４中の道路セグメントと関連付ける。
【００１８】
図４は、地理データベース１１６内に含まれる道路セグメント・データ・レコード３０４の成分のいくつかを示す。道路セグメント・データ・レコード３０４は、地理データベース１１６内でデータ・レコードを識別することができるセグメントＩＤ３０４（１）を含む。各道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントの特徴を記述する情報（「属性」、「フィールド」等）と関連付けられている。道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントについて許される乗物の走行方向に関する制限があればそれを含んだ制限を示すデータ３０４（２）を含むことができる。道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントについて速度制限又は速度分類（すなわち、自動車の走行の最大許容速度）を示すデータ３０４（３）を含む。また、道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントがアクセスが制御される道路（高速道路など）の部分か、アクセスが制御される道路へのランプか、トンネルか、有料道路か、フェリーか、等を示すデータ３０４（４）を含むことができる。
【００１９】
また、道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントの終端の地理座標（例えば、緯度及び経度）を提供するデータ３０４（６）を含む。１つの実施の形態では、データ３０４（６）は表される道路セグメントの終端に対応したノードを表すノード・データ・レコード３０６への参照である。
【００２０】
また、道路セグメント・データ・レコード３０４は、表される道路セグメントのさまざまな他の属性に関連する他のデータ３０４（７）を含むか又は関連付けられている。道路セグメントに関連付けられているさまざまな属性は、単一の道路セグメント・レコード内に含まれるか、又は、互いに相互参照する複数のタイプのレコード内に含まれることができる。例えば、道路セグメント・データ・レコード３０４は、道路セグメントにより表されるロード部分の端の交差点に対応する各ノードにおいて右折又は左折禁止制限が存在するかについて識別するデータ、表される道路を示す名前、表される道路に沿う通り住所範囲等を含む。
【００２１】
また、図４は、地理データベース１１６内に含まれるノード・データ・レコード３０６の成分のいくつかを示す。ノード・データ・レコード３０６の各々は、それに接続する道路セグメント及び／又はその地理的位置（例えば、その経度及び緯度座標）の識別を可能にする関連情報（「属性」、「フィールド」等）を持つことができる。図４に示された実施の形態については、ノード・データ・レコード３０６（１）及び３０６（２）はそれらのノードについて経度及び緯度座標３０６（１）（１）及び３０６（２）（１）を含む。また、ノード・データ・レコード３０６（１）及び３０６（２）はノードの他のさまざまな属性に関連する他のデータ３０６（１）（３）及び３０６（２）（３）を含む。
【００２２】
ＩＩＩ．歩行者データの収集
図２を参照すると、示された地理的領域２０２の拡大部分２０６が道路ネットワーク２０８の一部及び公園２１４の一部を含む。１つの実施の形態では、ナビゲーション・システム１００は、トラック、自動車、又は、モーターサイクルなどの動力車を運転するユーザへナビゲーション関連特徴及び機能を提供する。この実施の形態については、ナビゲーション・システム１００は、ルート計算及び道路案内などのナビゲーション関連特徴及び機能を提供するために地理データベース１１６内の道路ネットワーク２０８を表すデータを利用する。例えば、ルート計算アプリケーションは、出発点から目的地までの連続したナビゲート可能ルートを複数の道路セグメント・エンティテイを識別するオーダー・リストとして提供する。道路案内アプリケーションは、計算されたルートに従うために道路ネットワークに沿った運転指示を提供する。
【００２３】
別の実施の形態では、ナビゲーション・システム１００は、歩行者など、自動車を運転しないユーザへナビゲーション関連特徴及び機能を提供する。例えば、歩行者は道路ネットワーク２０８上のみを移動するとは限定されない。むしろ、歩行者は関連する道路ネットワークのない公園及び公的広場を通り抜けることができる。さらに、歩行者は自動車のように歩行制限を持たない。歩行者は一方通行の道を両方向へ歩くことができる。さらに、歩行者は移動の大きな自由度を持ちより頻繁に彼等のオリエンテーションについて混乱を生ずる。
【００２４】
図５は、図２の地理的領域２０２内の公園２１４の部分を示す。歩行者がナビゲーション・システム１００から彼又は彼女の現在位置５０２よりカフェ５０４へのルートを要求していると仮定する。もし、ナビゲーション・システム１００が道路ネットワーク２０８のみを使用してルートを計算する場合、カフェ５０４へのルートはノード５１４と５１６で左折をする連続した道路セグメント５０６、５０８、５１０及び５１２を含む。しかし、歩行者は公園を通り抜けることができるから、より直接でより短いルートが可能である。ナビゲーション・システム１００が改良された歩行者ルートを提供できるようにするため、地理データベース開発者は、歩行者及び他のユーザへナビゲーション関連特徴及び機能を提供するために有用な地理的領域の地理的特徴に関する情報を収集する。１つの実施の形態では、地理調査者が、歩行者にナビゲーション関連特徴及び機能を提供するために有用な地理的特徴に関する情報（以下、「歩行者データ」）を収集するために地理的領域を旅行する。別の実施の形態では、地理調査者が歩行者データを収集するために航空写真を使用する。
【００２５】
Ａ．未組織化地理的範囲について歩行者データの収集
未組織化地理的範囲とは、基礎に有る道路及び経路への組織化を欠いた地理的範囲である。すなわち、未組織化地理的範囲とは、地表と対照的な、コンクリート上のペンキ道又は草原を通る未舗装道など、舗装により幾何学的にマークされた路又は道を含まない。例えば、図５に示された公園は、舗装又は未舗装の確立された道５１８及び５２０を含む。しかし、公園はまた、草地など道がなくとも歩行者が歩くことができる、未組織化部分５２２を含む。
【００２６】
図６は、例示的な実施の形態による未組織化地理的範囲について歩行者データを収集するためのフローチャート６００を示す。図６のステップは、図５中の公園２１４の未組織化地理的範囲５２２を使用して説明される。ステップ６００で、地理調査者が、仮想歩行者ネットワークについて適当な未組織化地理的範囲の部分を識別する。仮想歩行者ネットワークは道路ネットワーク２０８に類似している。道路ネットワーク２０８は、道路セグメント及びノードを含むが、仮想歩行者ネットワークは仮想歩行者セグメントとオリエンテーション・ノードとを含む。自動車が出発地から目的地まで道路ネットワーク２０８上を案内されるのに対して、歩行者又は他のユーザは出発地から目的地まで道路ネットワーク又は確立された路が無い未組織化地理的範囲を横断する仮想歩行者ネットワーク上を部分的または全体的に案内される。１つの実施の形態では、地理調査者は、歩行者が容易に横断できる未組織化地理的範囲を決定すること、歩行者が未組織化地理的範囲を横断することにより移動時間及び／又は移動距離を減少できること、及び／又は、歩行者が未組織化地理的範囲内の興味ある場所又は特徴へ案内されることを望むこと、を決定することにより、仮想歩行者ネットワークについて適当な未組織化地理的範囲の部分を識別できる。
【００２７】
地理調査者が一旦、仮想歩行者ネットワークについて適当な未組織化地理的範囲の部分を識別すると、地理調査者は一連の相互接続された仮想歩行者セグメント及び関連するオリエンテーション・ノードを識別する。仮想歩行者セグメントの各々は２つのオリエンテーション・ノードに関連する。１つのオリエンテーション・ノードは仮想歩行者セグメントの一端を表し、そして他のオリエンテーション・ノードは仮想歩行者セグメントの他端を表す。仮想歩行者セグメントのいずれの端のオリエンテーション・ノードは、興味ある場所又は仮想歩行者セグメントの行止まりにおいて、仮想歩行者セグメントが別の仮想歩行者セグメントに会う位置、仮想歩行者セグメントが道路セグメントに会う場所、仮想歩行者セグメントが組織化地理的範囲の道に関連した歩行者セグメントに会う場所、に対応する。
【００２８】
図６を参照すると、ステップ６０２おいて、地理調査者はオリエンテーション・ノードを識別する。オリエンテーション・ノードの場所は、歩行者にオリエンテーションを提供するために容易に説明できる場所に選択される。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノードは歩行者により視覚的に識別できる場所に選択される。図５に示される例示的な実施の形態では、オリエンテーション・ノード５２４は、彫像５２６の近くに位置する。彫像５２６は歩行者により視覚的に容易に観察される顕著な特徴である。さらに、馬上の人物の彫像など、彫像５２６の簡潔で明確な説明が歩行者へのオリエンテーションで提供される。
【００２９】
ステップ６０４において、調査者がオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。属性情報は、オリエンテーション・ノードの場所及び周囲の特徴を特徴付ける記述の言葉を含む。例えば、オリエンテーション・ノード５２４については、馬上の彫像の人物などである。また、属性情報は、オリエンテーション・ノード５２４の経度及び緯度位置を含む。位置決めシステムは、オリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を決定するために使用できる。位置決めシステムは、ＧＰＳタイプ技術、デッド・レコニングタイプ・システム、又は、これら又は他のシステムの組合わせを使用でき、全て既知の技術である。位置決めシステムは、ＧＰＳ信号を獲得するため、システムの移動距離、速度、方向等を測定するため、適当な検出装置を含む。代替的に、地理的範囲の空中写真がオリエンテーション・ノードの場所を決定するために使用できる。
【００３０】
収集できるオリエンテーション・ノードの別の属性情報は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな場所、賑やかでない場所、うるさい／静かな、悪臭／汚染、雨から保護された、雨から保護されない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利、土、濡れた時に泥、及び、その他の属性情報を含む。地理調査者は、筆記、音声録音、ユーザ装置へのデータ入力等、いずれのデータ収集方法を使用して属性情報を記録する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラにより周囲の領域を含むオリエンテーション・ノードの映像を得る。さらに、調査者は、オリエンテーション・ノードについて、図８を参照して、以下に説明するように案内情報を収集する。
【００３１】
１つの実施の形態では、調査者は、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近いかどうかを示す接続情報を収集する。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近い場合、調査者はオリエンテーション・ノードに近い道路ノードを識別する。別の実施の形態では、調査者は接続情報について道路セグメントを識別することができる。調査者は、接続情報を通りの住所、道路ノード又は道路セグメントの名前又はＩＤ、識別された道路セグメントに沿ってノードからの距離、２つの識別された道路セグメントの交差点、興味ある場所の形式又は他の適当な形式で記録できる。図５に示された例について、調査者はオリエンテーション・ノード５２４が道路セグメント５０６に接続することを識別する接続情報を記録する。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワークに近くない場合、調査者はそのような識別を記録する。
【００３２】
ステップ６０６において、地理調査者は別のオリエンテーション・ノードを識別する。第２オリエンテーション・ノード５２８は、歩行者にオリエンテーションを提供するために容易に説明できる別の場所が選択される。さらに、第２オリエンテーション・ノードは、歩行者が第１オリエンテーション・ノード場所から第２オリエンテーション・ノード場所へ指示される場所に選択される。１つの実施の形態では、第２オリエンテーション・ノードは、歩行者が第１オリエンテーション・ノードの場所から第２オリエンテーション・ノードの場所を視覚的に識別できるように、第１オリエンテーション・ノードからある距離に選ばれる。別の実施の形態では、第２オリエンテーション・ノード場所は第１オリエンテーション・ノード場所からは視界が遮られている又は視覚的に識別できなくてよい。例えば、歩行者はある距離だけ、例えば、湖の方向などへ、歩くことが指示されて、ある距離だけ歩くと、第２オリエンテーション・ノードが見える。
【００３３】
図５に示される例示的な実施の形態について、第２オリエンテーション・ノード５２８は、バーベキュー場５３０の近くに位置する。バーベキュー場５３０は、歩行者により容易に視覚的に観察できる顕著な特徴である。さらに、バーベキュー場５３０の明確で簡潔な説明、例えば、ピザ・オーブン特徴を持った石バーベキュー場など、が歩行者のオリエンテーションに提供される。ステップ６０８において、調査者は第１オリエンテーション・ノード５２４について上述した同様の方法でオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。
【００３４】
ステップ６１０において、調査者は仮想歩行者セグメント５３２を識別する。仮想歩行者セグメント５３２は、歩行者が第１オリエンテーション・ノード５２４から第２オリエンテーション・ノード５２８へ有ることができる未組織化部分５２２上に人工的に生成されたセグメントである。仮想歩行者セグメントを識別する時、地理調査者は歩行者が第１から第２オリエンテーション・ノードまで妨害されずに歩くことができることを保証する。例えば、地理調査者は崖の上を行くような仮想歩行者セグメントを識別しない。
【００３５】
ステップ６１２で、調査者は仮想歩行者セグメントの属性情報を収集する。属性情報は、仮想歩行者セグメント及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的言葉を含む。例えば、仮想歩行者セグメント５３２は、「池をあなたの右／左側に見る（維持する）」として説明される。また、属性情報は、５０メートルなどの仮想歩行者セグメントの長さ又は距離、又は、仮想歩行者セグメントを歩く推定移動時間を含むことができる。収集される仮想歩行者セグメントの他の属性情報は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、及び、その他の属性情報を含む。さらに、調査者は、バイク・ラック、水のみ場、トイレット、史跡、レクレーション施設、及び興味ある場所への入り口の位置を含む仮想歩行者セグメントに近い興味ある場所に関する情報を収集する。さらに、調査者は、仮想歩行者セグメントを製図的に表す形状の点として使用するために、仮想歩行者セグメントに沿った位置データを集める。１つの実施の形態では、調査者は、デジタル・カメラにより周囲の領域を含む仮想歩行者セグメントの映像を獲得できる。さらに、調査者は仮想歩行者セグメントについて図８と関連して以下に詳細に説明するような案内情報を収集する。
【００３６】
図５を参照すると、調査者は未組織化範囲５２２について仮想歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノードを識別し続ける。例えば、別のオリエンテーション・ノード５３４がテニスコート５３６近辺に識別される。そして、別の仮想歩行者セグメント５３８がオリエンテーション・ノード５２８をオリエンテーション・ノード５３４と接続する。さらに、別のオリエンテーション・ノード５４０がカフェ５０４と駐車場５４２との近くに識別される。そして、別の仮想歩行者セグメント５４４がオリエンテーション・ノード５３４をオリエンテーション・ノード５４０と接続する。
【００３７】
代替的な実施の形態では、未組織化地理的領域についての歩行者データを収集するステップが、図６に示されたのと異なる順序で実行される。別の実施の形態では、調査者は第１オリエンテーション・ノードを識別し、第１オリエンテーション・ノードからの仮想歩行者セグメントを識別し、そして仮想歩行者セグメントを完成する第２オリエンテーション・ノードを識別する。さらに、別の実施の形態では、調査者は仮想歩行者セグメントを識別し、そして仮想歩行者セグメントに沿ったオリエンテーション・ノードを識別する。例えば、調査者は、最初に湖岸に沿った仮想歩行者セグメントを識別し、そして、仮想歩行者セグメント間のオリエンテーション・ノードを識別することにより、湖岸に沿った景観歩道用の歩行者データを収集する。
【００３８】
図７Ａは、別の未組織化地理的範囲７００を示す。未組織化範囲７００は、市中心部の広場である。いくつかの道路セグメント７０４とノード７０６とを含む道路ネットワーク７０２の一部が広場７００を取囲む。広場７００は、舗装されていてもよいが、ペンキの印による道又は対照的な舗装レンガにより印付けられた道などの、基礎的な道に組織化されていない。道への組織化は無いが、歩行者は広場を自由に通り抜けることができる。１つの実施の形態では、調査者は図６と関連して上述したのと同じ方法で広場７００について歩行者データを収集する。図７Ａの例示的な実施の形態については、調査者は、鉾者が容易に広場７００を横断でき、そして歩行者が広場７００を横断することにより移動距離及び／又は移動時間を短縮できるので、広場の未組織化地理的範囲７００を仮想歩行者ネットワークとして適当であると識別する。
【００３９】
歩行者データを収集するため、調査者は公園７００の境界の交差する道路セグメント７０２と関連する道路ネットワーク・ノード７０６に近接したオリエンテーション・ノード７０８を識別する。図７Ｂは、広場７００の境界の交差点の道路ノード７０６に近接したオリエンテーション・ノード７０８を示す。また、調査者は各オリエンテーション・ノード７０８の属性情報を収集する。属性情報は、対応する交差点の通りの名前、通りの住所、顕著な建物の説明、オリエンテーション・ノードに近い興味ある場所又は顕著な場所等の、オリエンテーション・ノードの場所及び周囲の特徴を特徴付ける言葉を含む。さらに、収集された属性情報は経度及び緯度位置を含む。車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、日除けあり、ショッピング・ゾーン、縁石切除、横断歩道、及びその他の属性情報を含むオリエンテーション・ノードの他の情報が収集される。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラによりそれぞれの周囲の領域を含むオリエンテーション・ノードの映像を獲得する。
【００４０】
図７Ａ及び図７Ｂの例示的な実施の形態について、また、調査者は広場７００の中心内のオリエンテーション・ノードを識別する。調査者は、広場７００の中心位置のオリエンテーション・ノード７１０を識別する。また、調査者は、各オリエンテーション・ノード７１０について属性情報を収集する。属性情報は、オリエンテーション・ノードの位置及び、バンド・ハビリオン、大きな噴水、禿げた男の彫像、顕著な建物、又は、その他の特徴などの周囲の特徴を特徴付ける言葉を含む。さらに、収集された属性情報は、経度及び緯度位置、及びオリエンテーション・ノード７０８について上述したような他の情報を含む。
【００４１】
図７Ａ及び図７Ｂの例示的な実施の形態について、また、調査者は、広場７００内の識別されたオリエンテーション・ノード７０８及び７１０間の仮想歩行者セグメント７１２を識別する。調査者は、２つのオリエンテーション・ノード７０８と７１０との間を接続する仮想歩行者セグメントを識別する。仮想歩行者セグメントが各オリエンテーション・ノード間に確立される。しかし、季節的なカフェの座席などにより、いくつかのオリエンテーション・ノード間の道が封鎖されるかもしれないため、いくつかのオリエンテーション・ノード間のみに仮想歩行者セグメントを確立するように決定してもよい。また、調査者は各仮想歩行者セグメント７１２の各々について属性情報を収集する。属性情報は、仮想歩行者セグメント及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的言葉を含む。さらに、収集された属性情報は、仮想歩行者セグメントのおおよその長さ、又は上述したようなその他の属性情報を含む。１つの実施の形態では、調査者は、デジタル・カメラによりそれらの周囲の領域を含む仮想歩行者セグメントの映像を獲得する。図７Ｂを参照すると、調査者がオリエンテーション・ノード７０８及び７１０と仮想歩行者セグメント７１２を識別した後、仮想歩行者ネットワークは歩行者が案内されることのできるナビゲート可能な結合構造を提供する。
【００４２】
Ｂ．組織化地理的範囲について歩行者データの収集
組織化地理的範囲は、道路及び道に組織化されている基礎を持つ地理的範囲である。例えば、図５に示されている公園は、舗装又は未舗装の、確立された道５１８及び５２０を含む。地理調査者は、基礎の組織を使用する歩行者ネットワークを提供するため歩行者データを収集する。歩行者ネットワークは、道路ネットワーク２０８と類似する。道路ネットワーク２０８が道路セグメントとノードを含むのに対して、歩行者ネットワークは既存の路に従う歩行者セグメントと既存の路上又はその近くのオリエンテーション・ノードを含む。自動車は出発地から目的地まで道路ネットワーク２０８上のルートを案内されるのに対して、歩行者は既存の又は確立された路を使用して組織化地理的範囲を横断する歩行者ネットワーク上のルートを部分的に又は全体的に出発地から目的地を案内される。歩行者ネットワークを開発するために、地理調査者は一連の相互接続された歩行者セグメント及び関連したオリエンテーション・ノードを識別する。各歩行者セグメントは、２つのオリエンテーション・ノードと関連する。１つのオリエンテーション・ノードは歩行者セグメントの一端を表し、他のオリエンテーション・ノードは歩行者セグメントの他端を表す。歩行者セグメントのいずれの端のオリエンテーション・ノードは、興味ある場所又は歩行者セグメントの行止まりで、歩行者セグメントが別の歩行者セグメントに会う位置、歩行者セグメントが道路セグメントに会う場所、歩行者セグメントが仮想歩行者セグメントに会う場所に対応する。
【００４３】
図８は、例示的な実施の形態による組織化地理的範囲について歩行者データを収集するためのフローチャートである。図８のステップは、図５の公園２１４の確立された路５１８と５２０を使用して説明される。１つの実施の形態では、地理調査者は歩行者データを収集するために路５１８と５２０を歩く。ステップ８００で、地理調査者は、既存の路５１８についてオリエンテーション・ノードを識別する。オリエンテーション・ノードの位置は、歩行者へのオリエンテーションを提供するために説明し易い位置に選ばれる。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノードが２つ又はそれ以上の確立した路の交差点で提供される。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノードは歩行者により視覚的に識別できる場所が選ばれる。図５中の例示的な実施の形態では、オリエンテーション・ノード５４８は公園の入口ゲート５５０の近くに位置する。入口ゲート５５０は歩行者により容易に視覚的に観察される顕著な特徴である。さらに、Ｘ通りから公園への入口ゲートなどの、入口ゲート５５０の明確で簡潔な説明が、歩行者へのオリエンテーションとして提供される。
【００４４】
ステップ８０２で、調査者はオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。また、属性情報はオリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を含む。位置決めシステムがオリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を決定するために使用できる。位置決めシステムは、ＧＰＳタイプ技術、デッド・レコニングタイプ・システム、又はこれら又は他のシステムの組合わせを利用し、これらの全ては既知である。位置決めシステムは、ＧＰＳ信号を獲得して、システムの移動距離、速度、方向等を測定するための適当な検出装置を含む。代替的に、オリエンテーション・ノードの位置を決定するために範囲の航空写真が使用できる。車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、及びその他の属性情報を含むオリエンテーション・ノードの他の属性情報が収集される。地理調査者は、手書き、音声録音、ユーザ装置へのデータ入力などのいずれかのデータ収集方法を使用して、属性情報を記録できる。
【００４５】
ステップ８０４で、調査者はオリエンテーション・ノードについて案内情報を収集する。案内情報は、例えば、オリエンテーション・ノード５４８について、Ｘ通りから公園への入口ゲートなどの、オリエンテーション・ノードの位置及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明を含む。これらの説明の言葉はオリエンテーション・ノードについての名前として使用される。１つの実施の形態では、調査者はオリエンテーション・ノードの位置から見える特徴の名前としてオリエンテーション・ノードの名前を収集する。図５に示された例については、オリエンテーション・ノードについての名前は、「Ｘ通りから公園への入口ゲート」である。１つの実施の形態では、調査者は、オリエンテーション・ノード名前又は説明の言葉に関する季節的な制限又は時刻を識別する。例えば、夜間又は凍るような冬の間は、入口ゲートは歩行者に容易に視覚されないだろう。地理調査者は、時間及び季節の適当な代替を記録してもよい。
【００４６】
調査者により収集される追加的な案内情報は、計算された角度データである。すなわち、調査者は、２つ又はそれ以上の歩行者セグメントの交差点などにおいて、オリエンテーション・ノードで方向指示が実行されるどうかを指示する。もし、方向指示がオリエンテーション・ノードにおいて実行される場合、ルート案内特徴は方向指示角度を計算しなければならない。図５中のオリエンテーション・ノード５４８について、調査者は計算角度データについてイエスを示す。さらに、調査者は解説データを収集する。すなわち、オリエンテーション・ノードの位置及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的言葉が、方向指示を実行する場所を指示するために役立つか、又は、オリエンテーション・ノードを通過するルート上で歩行者を案内する時に歩行者が位置する場所を指示するのに役立つことを示す。図５の例については、調査者は、オリエンテーション・ノード５４８において「入口ゲートにおいて」が歩行者に有用な案内を提供することを示す「において」説明データについてイエス指示を記録する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラによりオリエンテーション・ノード５４８とその周囲の映像を獲得する。
【００４７】
１つの実施の形態では、また、調査者は、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近接しているかどうかを示す接続情報を収集する。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワーク２０８に近接しているならば、調査者はオリエンテーション・ノードに近い道路ノードを識別する。別の実施の形態では、調査者は接続情報のために道路セグメントを識別する。調査者は、接続情報を、通りの住所、道路セグメント又は道路ノードのＩＤ又は名前、識別された道路セグメントに沿ったノードからの距離、２つの識別された道路セグメントの交差、興味ある場所の形式、又は、他の適当な形式で記録できる。もし、オリエンテーション・ノードが道路ネットワークに近くになければ、調査者はそのような指示を記録する。
【００４８】
ステップ８０６で、調査者は歩行者セグメントを識別する。図５を参照すると、歩行者セグメント５５２は確立された路５１８の一部である。ステップ８０８で、調査者は歩行者セグメント５５２の属性情報を収集する。また、属性情報は、歩行者セグメント５５２に沿った形状点の経度及び緯度位置を含む。また、属性情報は、５０メートル又は歩行者セグメントを歩く推定移動時間など、歩行者セグメントの距離又は長さを含む。車椅子アクセス可能、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、及び、その他の属性情報を含む、歩行者セグメントの他の属性情報が収集されてもよい。さらに、調査者は、バイク・ラックの位置、水のみ場、トイレット、史跡、リクレーション施設、興味ある場所への入口、又はその他の情報を含む歩行者セグメントに近い興味ある場所に関する情報を収集する。さらに、調査者は、製図的に歩行者セグメントを表すために形状点として使用されるべき歩行者セグメントに沿って位置データを収集する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラにより歩行者セグメント５５２及びその周囲の映像を獲得する。
【００４９】
ステップ８１０で、調査者は歩行者セグメント５５２についての案内情報を収集する。案内情報は歩行者セグメント及びいずれの周囲の特徴を特徴付ける説明的な言葉を含む。これらの説明的な言葉は、歩行者セグメントの名前として使用される。１つの実施の形態では、調査者は路から見ることのできる特徴の名前として歩行者セグメントの名前を収集する。１つの実施の形態では、見ることのできる特徴は、路自身以外の容易に識別できる地理的特徴である。１つの実施の形態では、調査者は歩行者セグメントの文章説明のために所定の文句のリストを使用する。表Ｉは、例示的な実施の形態による歩行者セグメントを特徴付ける説明的言葉を収集するために調査者が使用する文句をリストする。追加的な文句が表Ｉにリストされている以外に使用できる。
【００５０】
表Ｉ：
【００５１】
図５を参照すると、調査者は、「＜池＞を左手に見る」を歩行者セグメント５５２及び／又はその周囲を特徴付ける説明的言葉として収集する。すなわち、歩行者セグメント５２２からの視覚できる特徴の名前は、「池」であり、そして、視覚できる特徴と一緒に文句「＜空白＞を左手に見る」が歩行者セグメント５５２の文章説明を提供する。別の実施の形態では、調査者は、「２０メートルを歩いて自転車道を横断する」など、文句の１つを参照することなく、歩行者セグメントのより詳細な文章説明を収集できる。１つの実施の形態では、調査者は、説明的な言葉又はセグメント名前に関する季節的制限又は時刻を識別できる。例えば、夜間又は厳冬期の間、池は歩行者には見えないであろう。地理調査者は適当な代替の時間と季節を記録できる。
【００５２】
また、調査者は案内情報として私の後についてのデータを記録できる。すなわち、次の歩行者セグメント５５８を記述する前に歩行者セグメント５５２を説明するかどうかは、その歩行者セグメントから次の歩行者セグメントへ通過する路上の歩行者をオリエンテーイングするのに役立つ。図５の例について、調査者は、歩行者セグメント５５２のセグメント名前が、次の歩行者セグメント５５８のそのセグメント名前も「＜空白＞を左手に見る」と同じであるため、私の後に続けデータの「＜空白＞を左手に見る」は有用なオリエンテーションを提供するものではないため、指示を記録しない。私の後に続けのデータの積極的な指示の例は、「歩行者橋の後」である。
【００５３】
さらに、調査者は、ノードを説明しないデータの案内情報を収集する。１つの実施の形態では、歩行者セグメントと関連するオリエンテーション・ノード又は端点の１つは参照ノードに指定される。他の端点又はオリエンテーション・ノードは非参照ノードに指定される。１つの実施の形態では、参照ノードは、位置が最も南及び西にあるオリエンテーション・ノードである。説明しない参照ノード・データについて、調査者は、歩行者セグメントを通過するルート上の歩行者を案内する時に、参照オリエンテーション・ノードのオリエンテーション名前が役立たないかどうかを指示する。図５中の歩行者セグメント５５２について、調査者はオリエンテーション・ノード５４８の名前「入口ゲート」を説明することが有用であることの指示を記録しない。また、調査者は説明しない非参照ノード・データの案内情報を収集する。説明しない非参照ノード・データについて、調査者は、歩行者セグメントを通過するルート上の歩行者を案内する時に、非参照オリエンテーション・ノードのオリエンテーション名前が役立たないかどうかを指示する。図５中の歩行者セグメント５５２について、調査者はオリエンテーション・ノード５５４の名前「水のみ場」を説明することが有用であることの指示を記録しない。
【００５４】
１つの実施の形態では、調査者は歩行者セグメントの幾何形状を表示するデータを獲得する。歩行者セグメントの幾何形状は航空又は衛星写真から得られる。代替的に、調査者は位置決めシステムを用いて歩行者セグメントに沿ったいくつかの場所で経度及び緯度位置を収集してもよい。１つの実施の形態では、歩行者セグメントの幾何形状は、角度イン及び角度アウトデータの案内情報を計算するために使用される。角度インデータは、参照オリエンテーション・ノード５４８での歩行者セグメントの初期一般方向を示し、角度アウトデータは非参照オリエンテーション・ノード５５４での歩行者セグメントの終了一般方向を示す。別の実施の形態では、調査者は、彼又は彼女が歩行者セグメントを移動する時に角度イン及び角度アウト情報を記録する。歩行者セグメント５５２について、調査者は角度インをほぼ真東と記録し、角度アウトをほぼ真東と記録する。
【００５５】
また、調査者は上の記録された案内情報が方向に敏感かどうかを決定する。例えば、図５中の歩行者セグメント５５２の案内情報は方向に敏感である。歩行者セグメント５５２に沿って一方向へ移動する場合、歩行者セグメント名前は、「＜池＞を左手に見る」であり、歩行者セグメントに沿って反対方向へ移動する場合、歩行者セグメント名前は、「＜池＞を右手に見る」である。１つの実施の形態では、もし、歩行者セグメントが方向に敏感である場合、調査者は反対方向に歩く歩行者のために上述した別の案内データを収集する。１つの実施の形態では、また、調査者はデジタル・カメラにより歩行者セグメント５２２とその周囲の映像を獲得する。さらに、別の実施の形態では、調査者は歩行者セグメントに近接するトイレット、自転車置き場、水のみ場、リクレーション施設、史跡などの興味ある場所又はその他の興味ある場所を識別する。
【００５６】
図８を参照すると、調査者はステップ８１２で確立された路５１８に沿って別のオリエンテーション・ノードを識別する。オリエンテーション・ノードの位置は、確立された路５１８に沿って歩行者にオリエンテーションを提供するために容易に説明できる別の場所に選択される。第２オリエンテーション・ノードは、歩行者が第１オリエンテーション・ノード位置から第２オリエンテーション・ノード位置へ向かわせるために、確立された路５１８に沿った第１オリエンテーション・ノードからある距離に選択される。１つの実施の形態では、歩行者が第１オリエンテーション・ノードの位置から第２オリエンテーション位置を視覚で識別できるように、第１オリエンテーション・ノードから路５１８に沿った距離に第２オリエンテーション・ノードが選択される。別の実施の形態では、第２オリエンテーション・ノード位置は、第１オリエンテーション・ノード位置から視覚による識別の外又は視覚から隠されている。例えば、歩行者は、湖の方向など、ある方向へ確立された路５１８に沿って歩くことを指示される。そして、ある距離歩くと、第２オリエンテーション・ノードが見える。
【００５７】
図５中に示される例示的な実施の形態については、確立された路５１８に沿って第２オリエンテーション・ノード５５４は、水のみ場５５６の近くに位置する。水のみ場は、確立された路５１８からちょっと離れた特徴であり、歩行者により容易に視覚的に観察される。第２オリエンテーション５５４は、歩行者セグメント５５２を終了する。
【００５８】
ステップ８１４において、調査者はオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。属性情報は、また、オリエンテーション・ノードの経度及び緯度位置を含む。第２オリエンテーション・ノードについての他の属性情報は、第１オリエンテーション・ノードについて上述したのと同じである。ステップ８１６で、調査者は第２オリエンテーション・ノード５５４について案内情報を収集する。第２オリエンテーション・ノードについての案内情報は、第１オリエンテーション・ノード５４８について上述したのと同じである。オリエンテーション・ノード５５４について、収集された案内情報は、「水のみ場」のオリエンテーション・ノード名前を含み、計算角度データについてはノー、「において」説明データについてはイエスを含む。
【００５９】
図５を参照すると、調査者は図８の次のステップに従って確立された路５１８と５２０について歩行者セグメントおよびオリエンテーション・ノードの情報を識別し収集し続ける。以下の説明は、図５に示される例示的な実施の形態について収集される情報の部分をハイライトする。調査者は、歩行者セグメント５５８を識別して、そして歩行者セグメント５５８について属性データ及び案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５５８について収集された案内情報は、「＜池＞を左手に見る」などの歩行者セグメント５５８を特徴付ける説明的文章、私の後にデータについてはノー、説明的な参照ノード・データでないについてはノー、非説明的な参照ノード・データでないについてはノー、角度インデータについてはほぼ真東、角度アウトデータについてはほぼ真北、そして、上に記録された案内情報は歩行者セグメント５５８について方向敏感であるという指示を含む。
【００６０】
調査者はオリエンテーション・ノード５６２を識別して、オリエンテーション・ノード５６２について属性データと案内情報を収集する。オリエンテーション・ノード５６２について、収拾された案内情報は「歩行者橋」のオリエンテーション・ノード名前、角度データの計算についてノー、そして「において」説明データについてはノーを含む。調査者は歩行者セグメント５６４を識別し、歩行者セグメント５６４について属性データと案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５６４について収集された案内情報は、「横断」及び「橋」など歩行者セグメント５６４を特徴付ける説明的文章、私の後についてはイエス、非説明的参照ノード・データについてはノー、非参照ノード・データでないについてはイエス、角度インデータについてはほぼ真北、角度アウトデータについてはほぼ真北、そして上に記録された案内情報は歩行者セグメント５６４について方向敏感ではないと言う指示を含む。
【００６１】
調査者は、オリエンテーション・ノード５６６を識別して、オリエンテーション・ノード５６６について属性データと案内情報を収集する。オリエンテーション・ノード５６６について、収集された案内情報は、「歩行者橋」のオリエンテーション・ノード名前、角度データ計算についてはノー、「において」説明データについてはノーを含む。調査者は歩行者セグメント５６８を識別し、そして歩行者セグメント５６８について属性データと案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５６８について収集された案内情報は、文句「上」及び「丘」などの歩行者セグメント５６８を特徴付ける説明的文章、私の後へのデータについてはノー、参照ノード・データを説明しないについてはノー、非参照ノード・データを説明しないについてはノー、角度インデータについてはほぼ真北、角度アウトデータについてはほぼ北東、そして、上に記録された案内情報は歩行者セグメント５６８については方向敏感である指示を含む。
【００６２】
調査者は、オリエンテーション・ノード５７０を識別して、オリエンテーション・ノード５７０についてのデータ属性と案内情報を収集する。オリエンテーション・ノード５７０について、収集された案内情報は、「トイレット」のオリエンテーション・ノード名前、角度データ計算についてはノー、「において」説明データについてイエスを含む。調査者は歩行者セグメント５７４を識別し、そして歩行者セグメント５７４についてのデータ属性と案内情報を収集する。簡単に説明すると、歩行者セグメント５７４について収集された案内情報は、「＜駐車場＞を左手に見る」など歩行者セグメント５５８を特徴付ける説明的言葉、私の後のデータについてはノー、参照ノード・データを説明しないについてはノー、非参照ノード・データを説明しないについてはノー、角度インデータについてはほぼ北東、角度アウトデータについてはほぼ真東、そして、歩行者セグメント５７４について上の記録された案内情報は方向敏感であることの指示を含む。オリエンテーション・ノード５７６について、収集された案内情報は、「Ｙ通りへの入口ゲート」のオリエンテーション・ノード名前、角度データの計算についてはイエス、データ説明についてはイエス、そして道路セグメント５１２への接続を含む。
【００６３】
代替的な実施の形態では、組織化地理的範囲について歩行者データを収集するステップは、図８に示されたのとは異なる順番で実行できる。１つの実施の形態では、調査者は識別された歩行者セグメントを両方向へ移動して移動の各方向に関して異なる案内情報を収集する。複数の言語を支援するために、歩行者セグメント、他の案内情報、及びオリエンテーション・ノードについて説明的言葉は、個別の言語の規則に従い複数の言語で収集される。代替的に、案内文章及び他の案内情報は他の言語に翻訳できる。さらに、案内情報の収集は組織化地理的範囲についての歩行者データの収集と一緒に説明されたが、同様な案内情報が、仮想歩行者ノード及びオリエンテーション・ノードについての説明的文書を含み、未組織化地理的範囲について仮想歩行者ネットワークのために収集される。
【００６４】
さらに、組織化地理的範囲について歩行者データを収集するための上記説明は、公園２１４の確立された路５１８と５２０を使用して説明されたが、調査者は次の節で簡単に説明されるように建物の内側及び既存の道路ネットワークについても歩行者データを収集できる。
【００６５】
地理調査者は、図８に関して上述したのと同じ態様で既存の道路ネットワークについて歩行者データを収集する。１つの実施の形態では、地理調査者は道路セグメントに沿う歩道を歩いて、オリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントを識別し、そしてこれにオリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントについてのデータ属性と案内情報を収集する。既存の歩道は公園２１４の既存の路５１８と５２０に似ている。１つの実施の形態では、調査者は、道路ネットワーク・ノードに対応する少なくとも２つの道路セグメントの交差点のオリエンテーション・ノードを識別する。識別されたオリエンテーション・ノードは、対応する道路ネットワーク・ノードと同じ位置情報を割当てられる。代替的に、オリエンテーション・ノードについての位置情報は、上述したように位置決めシステムを使用して決定できる。また、調査者は道路ネットワーク・ノードと関連しない追加のオリエンテーション・ノードを識別できる。調査者は、図８と関連して上述したのと同様にオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。また、調査者は、オリエンテーション・ノードの位置を特徴付ける説明的文章を含みそしてオリエンテーション・ノードから見える特徴を識別するオリエンテーション・ノードについての案内情報、「において」説明データ、及び角度データ計算を収集する。１つの実施の形態では、また、調査者デジタル・カメラによりオリエンテーション・ノード５４８及びその周囲の映像を獲得する。
【００６６】
１つの実施の形態では、調査者は既存の歩道に沿い歩行者セグメントを識別する。調査者は、図８と関連して上述したのと同様に歩行者セグメントについて属性データと案内情報を収集する。歩行者セグメントについての位置情報は関連する道路セグメントについての位置情報と同一である。代替的に、歩行者セグメントについての位置情報は上述したように位置決めシステムを使用して決定される。また、調査者は表Ｉからの文句を使用して、そして歩行者セグメントから見える特徴を識別する説明的言葉を収集する。また、調査者は、私の後へのデータ、角度イン及び角度アウト・データ、案内情報が方向敏感であるかどうかの指示を記録する。１つの実施の形態では、調査者はデジタル・カメラにより歩行者セグメント及びその周囲の映像を獲得する。さらに、別の実施の形態では、歩行者セグメントに近い興味ある場所の位置を識別する。また、調査者は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、砂利地、裸地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、裏道、縁石削除、道路機能クラスに類似した歩行者機能クラス、ショッピング・ゾーン、近隣ゾーン、交通信号位置、停止信号位置、横断歩道、興味ある場所への入口位置、関連する道路セグメントをどの位置でも横断可能か、及び、その他の属性情報を含む、歩行者セグメントの属性情報を収集してもよい。
【００６７】
さらに、地理調査者は、図８と関連して上述したのと同様の態様で建物内部の既存の路について歩行者データを収集する。１つの実施の形態では、地理調査者は、オリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントを識別し、これらオリエンテーション・ノード及び歩行者セグメントについてデータ属性及び案内情報を収集するために、オフィス建物内の廊下、コリドール、ウォークウエイ、階段、エレベータ、エスカレータなどの路を歩く。別の実施の形態では、地理調査者は歩行者データを収集するためにフロアプランと建物青写真を使用する。
【００６８】
１つの実施の形態では、調査者は少なくとも２つの廊下、コリドール、ウォークウエイ、階段、エレベータ、エスカレータなど又は他の路との交差点のオリエンテーション・ノードを識別する。また、調査者は、「水のみ場」などの文章説明に基づいて容易に視覚的に識別できる場所において追加のオリエンテーション・ノードを識別する。簡単に説明すると、調査者は図８に関連して上述したのと類似のオリエンテーション・ノードの属性情報を収集する。また、調査者は、オリエンテーション・ノードの位置を特徴付ける説明的文章及び「複写装置」などオリエンテーション・ノードから見える特徴を識別する説明的文章を含んだオリエンテーション・ノードの案内情報を収集する。また、調査者は角度データの計算の案内情報、及び「において」説明データの案内情報を収集する。１つの実施の形態では、また、調査者はデジタル・カメラでオリエンテーション・ノード５４８とその周囲の映像を獲得する。
【００６９】
１つの実施の形態では、調査者はオフィス建物内の確立されたオリエンテーション・ノード間の既存の路に沿う歩行者セグメントを識別する。簡単に説明すると、調査者は図８に関連して上述したのと同様に歩行者セグメントの属性情報を収集する。また、調査者は、表Ｉからの文句を使用して、「＜ウォタークーラー＞を右手に見て」などの歩行者セグメントから見える特徴を識別する説明的文章を含んだ、歩行者セグメントについての案内情報を収集する。また、調査者は、私の後のデータ、参照ノード・データを説明せず、非参照ノード・データを説明せず、角度イン及び角度アウトデータ、及び案内情報が方向敏感であるかどうかの指示を記録する。また、１つの実施の形態では、デジタル・カメラにより歩行者セグメント及びその周囲の映像を獲得する。さらに、別の実施の形態では、調査者は、歩行者セグメントに近い、オフィス、キュービクル、会議室、コンピュータ装置の位置、非常出口ルート、階段数、又はその他のオフイス・アイテム、を識別する。他の実施の形態では、調査者は、倉庫、小売店、博物館、図書館、学校、レストラン、又はその他の構造を含む他の建物について歩行者データを収集する。
【００７０】
別の実施の形態では、地理調査者は図６の仮想歩行者ネットワークについてデータを収集することに関して上述したのと同様な態様で路が存在しない建物の内側の歩行者データを収集する。１つの実施の形態では、地理調査者はオリエンテーション・ノード及び仮想歩行者セグメントを識別して、これらのオリエンテーション・ノード及び仮想歩行者セグメントについて案内情報とデータ属性を収集するために建物を歩く。
【００７１】
代替的な実施の形態では、地理調査者は道路ネットワークについて図８と関連して上述した歩行者データと同様なデータを収集する。すなわち、調査者は道路セグメント及び道路ネットワーク・ノードについて同様の案内情報を収集する。すなわち、調査者は道路セグメント及び道路ネットワーク・ノードについて同様な案内情報を収集する。
【００７２】
Ｃ．文章歩行者案内データの収集
別の実施の形態では、調査者は識別された出発点から識別された目的点までの文章案内ルートを提供するためにデータを収集する。すなわち、文章案内ルートは路を記述する一連のメッセージであり、出発点から目的点まで移動するための方向を指示する。いくつかの環境では、地下鉄駅又は大きな建物などのある地理的範囲内を移動するために予め作成された文章案内を歩行者に提供することが最適である。例えば、地下鉄車両を出る歩行者は、道路ネットワーク及び／又は歩行者ネットワークに接続するために移動及び／又は出る方向についての選択についていくつかの混乱して選択に直面する。
【００７３】
図９ａは、例示的な実施の形態による文章案内ルートの収集のフローチャートである。図９ａのステップは、図９ｂ中の鉄道駅９１０の説明と共に説明される。ステップ９００で、調査者は出発点と目的点を識別する。例示的な実施の形態では、出発点９１２は乗客が列車を降りる駅プラットホームである。目的点は道路ネットワーク９１６に接続する南側出口９１４である。ステップ９０２で、調査者は識別された出発点と目的点との間のルートを決定する。１つの実施の形態では、調査者は出発点と目的点との間のいくつかの異なるルートを移動し、どちらが最も好ましい利用可能なルートであるかを決定する。どちらのルートが最も好ましいかを決定する時、調査者は、移動の容易性、説明の容易性、移動距離、ルート移動時間、混雑レベル又はその他の情報を含むいくつかのファクターを考慮する。ステップ９０４で、調査者は文章案内ルートを構成する情報を記録する。１つの実施の形態では、調査者は、他人に出発点から目的点までのルートを移動するための言葉の説明を提供するのと同様な態様で情報を記録する。調査者は、どのようにしてルートを移動するかを説明する情報を記録する。情報は、周囲の構造、特徴、興味ある場所、及び／又は標識への参照、及び、エレベータ又は階段を上へ、右又は左に曲る、２０メートル真直ぐ前方へ、などのオリエンテーション情報を含む。
【００７４】
１つの実施の形態では、調査者は文章案内ルートについて時刻関連情報を収集する。時刻情報を使用して、ステップ９０２で決定されたルートは時刻に基づいて修正される。例えば、鉄道駅は逆向き可能なエスカレータを有する。朝方、エスカレータは鉄道駅を出る乗客に便利な方向である。しかし、夕方、エスカレータは鉄道駅に到着する乗客に便利な方向である。
【００７５】
以下は、鉄道駅９１０について、駅プラットホーム９１２の出発点からＹ通り出口９１４の目的点まで移動するために、調査者により収集された文章案内ルート情報の例である。
【００７６】
「列車を降りた後、左に曲がる。駅内に入った後、右に曲がりそして階段を降りる。階段の下に到達した後、左に曲がりエスカレータ方向へ向かう。３つのエスカレータの１つで上に行く。エスカレータを降りた後、右手に店を見ながら通過してエスカレータの別の組へ歩く。２つのエスカレータの内の１つに乗って上に行き、ドアを通過してＹ通りへ出る。」
【００７７】
ステップ９０６において、調査者は文章案内ルートについて属性情報を収集する。属性情報は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、砂利地、裸地、丘、階段、起伏のある地形、勾配、裏道、縁石削除、道路機能クラスに類似した歩行者機能クラス、ショッピング・ゾーン、及びその他の属性情報を含む。１つの実施の形態では、調査者は同じ出発点から目的点までのいくつかの文章案内ルートを識別する。各ルートは、車椅子アクセス可能性又は雨よけがあるなどの特定の属性を持つ。
【００７８】
ステップ９０８で、調査者は、文章案内ルートに対応する仮想歩行者セグメント及び／又はオリエンテーション・ノード、いずれの道路セグメント、道路ノード、歩行者セグメントを識別する。例示的な実施の形態では、文章案内ルートはいくつかの歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノード９１８、９２０、９２２、９２４及び９２６を横断する。
【００７９】
１つの実施の形態では、文章案内ルートは道路ネットワークと公衆移動ネットワークとの間の移行を提供するために使用できる。代替的な実施の形態では、文章案内ルートは公衆移動ネットワーク上を移動するユーザを案内するために作成される。例えば、調査者は出発点と公衆交通を含む目的点との間のルートを決定できる。調査者により記録される公衆交通を含む文章案内ルートの一例は、部分的に、「プラットホーム２でバス７に乗り、Ｑ通り、Ｌ通り、及びＫ通りバス停をバスに乗ったまま通過し、そして、Ｙ通りバス停で降りる。」さらに、調査者は道路セグメント、道路ノード、及び公衆交通により通過する他の地理的特徴を識別する。
【００８０】
ＩＶ．歩行者データを持つ地理データベース
上述のようにして収集された歩行者データは、地理的領域２０２中のいくつかの物理的地理的特徴を表す地理データベース１１６内に含まれる。図３中の実施の形態において、地理的領域２０２を表す地理データベース１１６は、地理的領域２０２中で識別された各歩行者セグメントについて少なくとも１つの歩行者セグメント・データベース・レコード３０８を含む。また、地理データベース１１６は、地理的領域２０２中に識別された各オリエンテーション・ノードに対して歩行者オリエンテーション・ノード・データベース・レコード３１０を含む。
【００８１】
図１０は、地理データベース１１６に含まれる歩行者セグメント・データ・レコード３０８のいくつかの成分を示す。歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、それにより地理データベース１１６内でデータ・レコードを識別できるセグメントＩＤ３０８（１）を含む。各歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、表された歩行者セグメントの特徴を記述する情報（「属性」、「フィールド」等など）と関連付けられている。歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、仮想歩行者路、舗装歩行者路、未舗装歩行者路、歩道、裏道、屋内路など、歩行者セグメントのタイプを示すデータ３０８（２）を含む。歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、セグメントから見える特徴の名前など、一緒に歩行者セグメントを特徴付ける文章説明を提供する名前３０８（４）を含む文句ＩＤ及びデータを示すデータ３０８（３）を含む。文句ＩＤを含むデータは、歩行者セグメントを説明するために名前を伴う、例えば、「＜＞を左手に見て」は文句であり、「池」は名前である。文句ＩＤは表Ｉにて上述されたものに似ている。
【００８２】
また、歩行者セグメント・データ・レコード３０４は、歩行者をルート上を歩行者セグメントから次の歩行者セグメントへ渡すオリエンテイングに次の歩行者セグメントを記述する前に表されている歩行者セグメントを記述することが役立つかどうかを示す私の後のデータ３０８（５）を含む。また、歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、参照オリエンテーション・ノードからの歩行者セグメントの一般的方向（角度イン）を示す角度インデータ及び非参照オリエンテーション・ノード方向への歩行者セグメントの端の一般的方向（角度アウト）を示す角度アウトデータを含む。歩行者セグメント・データ・レコード３０８はさらに、どのように歩行者セグメントを説明するかについて歩行者セグメント上を移動する方向が影響するかどうかを示す適用可能な方向データ３０８（８）を含む。もし、影響するならば、上記データと関連した移動方向を含む。
【００８３】
また、歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、表されている歩行者セグメントを端点に関連したデータ３０８（６）を含む。端点データは、歩行者セグメントを通過するルートを説明する時、参照及び／又は非参照オリエンテーション・ノードが識別されるべきかどうかを指示するデータ３０８（６）（１）を含む。１つの実施の形態では、また、端点データ３０８（６）は、表されている歩行者セグメントの端点に対応するオリエンテーション・ノードを表すオリエンテーション・ノードを表すオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０へのレファレンス３０８（６）（２）を含む。また、歩行者セグメント・データ・レコード３０８は、表されている歩行者セグメントのさまざまな他の属性を参照する他のデータ３０８（９）を含む又はと関連付けられている。１つの実施の形態では、他のデータはセグメントの幾何形状を表すデータを提供する他のデータベース・レコードを参照する。さらに、歩行者セグメントと関連するさまざまな属性が単一の歩行者セグメント・レコード内に含まれるか又は互いに交互参照する１つのタイプより多いレコード内に含まれる。歩行者セグメントの属性は歩行者データの議論と関連して上述した属性のいずれかである。すなわち、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥、ショッピング・ゾーン、近隣ゾーン、映像及びその他の属性情報を含む。
【００８４】
また、図１０は、地理データベース１１６内に含まれるオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０のいくつかの成分を示す。各オリエンテーション・ノード・レコード３１０（１）及び３１０（２）は、それにより地理データベース１１６内のデータ・レコードが識別できるノードＩＤ３１０（１）（１）及び３１０（２）（１）を含む。各オリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０は、歩行者セグメントに接続する歩行者セグメントの識別及び／又はその地理的位置（例えば、その経度及び緯度座標）の識別を可能にする関連情報（「属性」、「フィールド」等など）を持つ。図１０に示される実施の形態について、オリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０（１）及び３１０（２）はそれらのノードについて経度及び緯度座標３１０（１）（２）及び３１０（２）（２）を含む。
【００８５】
また、各オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、オリエンテーション・ノードの位置を特徴付ける視認可能な特徴名前など、オリエンテーション・ノード名前３１０（１）（３）及び３１０（２）（３）を含むデータを含む。さらに、各オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、ノードを通過する歩行者ルートについて案内を提供する時にオリエンテーション・ノードが参照されるべきかどうかを指示する「において」説明データ３１０（１）（４）及び３１０（２）（４）を含む。さらに、オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、ノードを通過する歩行者ルートについて案内を提供する時、オリエンテーション・ノードで指示される角度が計算されるべきかどうかを指示する計算角度データ３１０（１）（５）及び３１０（２）（５）を含む。また、各オリエンテーション・ノード・データ・レコードは、もしあれば、道路ネットワークへの接続を示す接続データ３１０（１）（６）及び３１０（２）（６）を含む。１つの実施の形態では、接続データ３１０（１）（６）及び３１０（２）（６）は、オリエンテーション・ノードと接続する道路セグメント及びノードを表す道路セグメント・データ・レコード３０４及び／又は道路ネットワーク・ノード・データ・レコード３０６への参照である。また、ノード・データ・レコード３１０（１）及び３１０（２）は、ノードのさまざまな他の属性を参照する他のデータ３１０（１）（７）及び３１０（２）（７）を含む。オリエンテーション・ノードの属性は、車椅子アクセス可能性、子供向き、ペット可、明るい領域、暗い領域、賑やかな領域、賑やかでない領域、騒々しい、静か、悪臭／汚染、雨よけがある、雨よけがない、バイク禁止、並木道、舗装領域、未舗装領域、草地、砂利地、裸地、濡れた時に泥、映像及びその他の属性情報を含む。
【００８６】
図１１は、例示的な実施の形態による歩行者セグメント・データ・レコード３０８の表１１００である。表１１００は、地理データベース１１６に格納されているデータの部分を表す。表１１００の列は、地理データベース１１６内に格納されている歩行者セグメント・データ・レコード３０８について上述したデータに対応する。セグメント・タイプ列１１０２内のデータは、特定のセグメント・タイプ・コードを識別する。例えば、セグメント・タイプ・コード９９６は、歩行者セグメントが舗装された歩行者専用路であることを表す。セグメントＩＤ列１１０４内のデータは、それによりデータ・レコードが地理データベース１１６内で識別できる識別コードを提供する。セグメント識別コードは特定の歩行者セグメント・レコード３０８へ割当てられた独特な識別子である。図１１に示された例示的な実施の形態について、独特なセグメントＩＤ１１０４は文字である。しかし、数字又は英数字コードなど他の独特な識別子も、歩行者セグメント・レコード３０８を独特に識別するために使用できる。
【００８７】
参照ノードＩＤ列１１０６及び非参照ノードＩＤ列１１０８内のデータは、参照ノードとして識別されるオリエンテーション・ノードの１つ及び非参照ノードとして識別される他のオリエンテーション・ノードと共に、歩行者セグメントと関連した端点又はそれぞれのオリエンテーション・ノードを識別する。参照ノードＩＤ列１１０６及び非参照ノードＩＤ列１１０８内のデータは、それぞれのオリエンテーション・ノードのオリエンテーション・ノードＩＤを提供する。
【００８８】
文句ＩＤ列１１１０内のデータは、歩行者セグメントの文章説明を形成するためにセグメント名前と共に使用する特定の文句を識別する。表Ｉは、例示的な実施の形態による文句ＩＤと関連する文句のリストを提供する。既存の文句の同意語及び追加の文句が表Ｉに追加できる。名前列１１１２内のデータは、歩行者セグメントについての名前を提供する。私の後の列１１１４内のデータは、セグメント名前列１１１２内に見つけられような前の歩行者セグメント名前のセグメント名前の「後に」続く言葉により、次の歩行者セグメントについての歩行者案内メッセージが開始するかどうかを識別する。例えば、前の歩行者セグメントは図１１に記載されるような歩行者セグメントＥである。歩行者セグメントＥのセグメント名前は、「橋」である。文句「橋の後」は歩行者に有用であるから、歩行者セグメントＥについて私の後のデータはイエスを含み、橋に続く歩行者セグメントについての歩行者案内メッセージは、「橋の後」により開始されることを示す。
【００８９】
説明的でない参照ノード列１１１６及び説明的でない非参照ノード列１１１８内のデータは、歩行者案内を提供する時に歩行者セグメントと関連したオリエンテーション・ノード又は端点への参照を禁止するために各々が使用される。この特徴は、オリエンテーション・ノードへの参照が特定の方向からは意味がないであろう時に使用される。角度イン列１１２０内のデータは、参照オリエンテーション・ノード又は端点から歩行者セグメントの最初の部分について移動する方向又は移動する角度を識別する。角度アウト列１１２２内のデータは、非参照オリエンテーション・ノード又は端点方向へ歩行者セグメントの最後の部分へ移動する方向又は移動する角度を識別する。参照ノード方向から適用可能な列１１２４及び参照ノード方向へ適用可能な列１１２６内のデータは、歩行者案内メッセージが移動方向（すなわち、関連参照オリエンテーション・ノードへの方向又はから離れる方向）に依存して異なる時に使用される。表１１００は追加的データを含むことができるる。例えば、表は、関連する道路セグメントＩＤ又は道路ネットワーク・ノードＩＤを識別する列を含む。
【００９０】
図１２は、例示的な実施の形態による、オリエンテーション・ノード・レコード３１０の表１２００である。表１２００は、地理データベース１１６内に格納されているデータの部分を表す。表１２００の列は、地理データベース１１６内に格納されているオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０について上述したデータに対応する。ノードＩＤ列１２０２内のデータは、オリエンテーション・ノード・データ・レコードがそれにより地理データベース１１６内で識別できる識別コードを提供する。オリエンテーション・ノード識別コードは特定のオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０へ割当てられた独特な識別子である。図１２に示される例示的な実施の形態については、独特なオリエンテーション・ノードＩＤは数である。しかし、数又は英数字コードなど他の独特な識別子もオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０を独特に識別するために使用できる。
【００９１】
列１２０４及び１２０６内のデータは、各オリエンテーション・ノード３１０の経度及び緯度の座標を提供する。名前列１２０８内のデータは、オリエンテーション・ノードの名前を含む。計算角度列１２１０内のデータは、オリエンテーション・ノードでノードを通過する歩行者の案内を提供するために曲がる角度を決定すべきかどうかを指示する。もし、計算角度データがノー（Ｎ）を含む場合、角度は決定される必要が無い。もし、計算角度データがイエス（Ｙ）を含む場合、ノードを通過する案内を提供するために曲がる角度が決定される。
【００９２】
「において」説明列１２１２内のデータは、オリエンテーション・ノード名前データ内の名前がオリエンテーション・ノードにおいて歩行者案内メッセージ内に使用されるべきかどうかを指示する。いくつかの状況では、歩行者案内メッセージ内に現在のオリエンテーション・ノードを説明することが歩行者に有用である。この場合、歩行者案内メッセージに現在のオリエンテーション・ノードへの参照が追加されるように「において」説明データはイエスを含む。しかし、他の状況では、現在のオリエンテーション・ノードへの参照を追加することは不恰好であり、歩行者に有用な案内を提供しない。例えば、歩行者が橋に到着する時、「橋において、橋を歩いて渡る。」メッセージは不恰好である。「において」説明データにノーを入れることにより、歩行者は、「橋を歩いて渡る。」メッセージを受取る。接続列１２１４内のデータは、オリエンテーション・ノードに接続する、道路セグメント・データ・レコード３０４又はノード・データ・レコード３０６のいずれかの、道路ネットワーク・データ・レコードへの参照を提供する。
【００９３】
図１３は、地理データベース１１６内に含まれる歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００のいくつかの成分を示す。歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は指定された出発点から指定された目的点までの完全な文章案内ルートを提供するために収集された情報を含む。歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、それによりデータ・レコードが地理データベース１１６内で識別できる文章案内ルートＩＤ１３０２を含む。各歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、ルート案内文章データ１３０４内に確立された出発点から確立された目的点までの完全なルート案内を含む。ルート案内文章データ１３０４の一例は、鉄道駅について、駅プラットホームの出発点とＹ通り出口との間の以下の通りである。
【００９４】
「列車を降りた後、左に曲がる。駅構内に入った後、右に曲がって階段を降りる。階段の下に到着した後、左に折れてエスカレート方向へ向かう。３つのエスカレータの１つに乗り上に行く。エスカレータを出た後、店を右手に見て通過して別の組のエスカレータへ歩く。２つのエスカレータの内の１つに乗り上に行き、ドアを通ってＹ通りへ行く。」
【００９５】
各歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、車椅子アクセス可能性、明るい場所、賑やかな場所、うるさい、雨よけがある、階段数、ショッピング・ゾーン、映像及びその他の属性情報などのルート案内の特徴を説明する属性データ１３０６と関連付けられている。１つの実施の形態では、歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、異なる時刻について代替的なルート案内を含む。
【００９６】
また、歩行者文章ルート案内データ・レコード１３００は、ルート案内文章により通過されるセグメント及び／又はノードに関連するデータ１３０８を含む。データ１３０８は、ルートが通過するセグメント及び／又はノードへの参照を提供する。データ１３０８は、ルート案内文章により通過するセグメントに対応するルートを強調表示した地図ディスプレスを提供するために使用できる。歩行者文章ルート案内データ・レコード１３００は、表されたルート案内文章の端点に関連するデータ１３１０を含む。端点データは、表されたルート案内文章の出発点と目的点とを示すデータを含む。１つの実施の形態では、端点データ１３１０は、表されたルート案内文章の出発点及び目的点に対応する興味ある場所及び／又はノードを表す興味ある場所及びノード・データ・レコード３０６及び３１０への参照を含む。また、歩行者文章案内ルート・データ・レコード１３００は、表されたルート案内文章のさまざまな他の情報を参照する他のデータ１３１２を含むか又は関連付けられている。
【００９７】
図４を参照すると、また、道路セグメント・データ・レコード３０４及び道路ネットワーク・ノード・データ・レコード３０６は、歩行者関連データ３０４（５）及び３０６（１）（２）、３０６（２）（２）を含む。１つの実施の形態では、道路セグメント・データ・レコード３０４に関連する歩行者関連データ３０４（５）は、歩道を表す歩行者セグメントなど、道路セグメントと関連した歩行者セグメント・データ・レコード３０８への参照である。同様に、道路ネットワーク・ノード・データ・レコード３０６に関連した歩行者関連データ３０６（１）（２）、３０６（２）（２）は、道路ノードに関連したオリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０への参照である。別の実施の形態では、歩行者関連データ３０４（５）及び３０６（１）（２）は、道路セグメント、道路ノード、又は、道路セグメント又は道路ノードに近い興味ある場所又は道路ノードと関連した歩行者文章ルート案内データ・レコード１３００への参照である。
【００９８】
別の実施の形態では、道路セグメント・データ・レコード３０４と関連した歩行者関連データ３０４（５）は、歩道の記述、横断歩道の位置、縁石の切欠、並木道、交通信号の位置、停止サインの位置、歩行者可能、道路セグメントの交差可能性、うるさい、汚染、自転車可、車椅子アクセス可能性、ショッピング・ゾーン、近隣ゾーン、又はその他の属性情報などの道路セグメントの歩行者関連属性である。道路ノード・データ・レコード３０６に関連した歩行者関連データ３０６（１）（２）は、道路ノードの同様な歩行者関連属性である。
【００９９】
Ｖ．歩行者のルート計算
図１と関連して説明したように、ナビゲーション・システム１００は、さまざまなナビゲーション特徴と機能を提供するナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０を含む。１つの実施の形態では、ナビゲーション機能と特徴は歩行者についてルート計算１２４を含む。ルート計算機能１２４は所望の目的点までのルートを計算する要求を受信する。要求は、出発位置と所望の目的位置の識別の形式である。これらの位置の識別は、これらの位置の地理座標を含む。また、ルート計算機能は、歩く好み（例えば、汚染地域を避ける）などの他のデータ又はパラメータを備えている。少なくとも出発位置と目的位置が与えられると、ルート計算機能１２４が、出発位置と宛先位置との間の１つ又は複数の解答ルートを決定することを試みる。解答ルートは、その上を歩行者が出発位置から目的位置まで移動できる一連の接続された道路及び／又は歩行者セグメントで形成されている。ルート計算機能１２４がルートを計算する時、それは地理データベース１１６を評価して、出発位置と目的位置との間及び周りのセグメントを表す道路セグメント・データ・エンティテイ３０４及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイ３０８を得る。ルート計算機能１２４は、道路及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイ３０４及び３０８内の情報を使用して、出発位置から目的位置までの少なくとも１つの有効な解答ルートを決定することを試みる。歩行者が移動するために有効な解答ルートを決定する際、ルート計算プログラム１２４は、歩く好み（例えば、舗装された表面、並木道）を説明するために、道路及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイと関連したデータ属性を使用する。ルート計算機能１２４は、移動するために最小時間を要する、最小距離をカバーする、又はいくつかの他の指定可能基準を満足する解決ルートを見つけることを試みる。
【０１００】
ルート計算機能１２４は、解答ルートを決定する際にさまざまな手段又はアルゴリズムを使用する。ルート計算のための手段は、米国特許第６，１９２，３１４号に開示されている。（前記特許に開示されている方法は、ルートが計算できるいくつかの方法のみを表しており、本願発明はルート計算の特定の方法に限定されるものではない。既知の又は将来開発されるどんな適当なルート計算方法が使用できる。）
【０１０１】
ルート計算機能１２４は、出力を提供する。１つの実施の形態では、ルート計算機能１２４の出力は、複数の道路及び／又は歩行者セグメント・データ・エンティテイを識別する順番付けられたリスト１４００の形式をとる。図１４は、ルート計算機能１２４により生成された例示的出力リスト１３００内に含まれる地理データベース１１６からの歩行者セグメント・データ・エンティテイ３０８（すなわち、ｓｅｇ１，ｓｅｇ２，ｓｅｇ３，．．．，ｓｅｇ（Ｅ），ｓｅｇ（Ｆ））を示す。複数の歩行者セグメント・データ・エンティテイ１４００は、ルート計算機能１２４により計算された出発点と目的点との間の連続的なナビゲート可能なルートを形成する歩行者セグメントを表す。（ルート計算機能１２４は、複数の解答ルートを計算してもよい。）
【０１０２】
ＶＩ．歩行者のためのルート案内
図１に関連して上述したように、ナビゲーション・システム１００は、さまざまなナビゲーション特徴と機能を提供するナビゲーション・アプリケーション・ソフトウェア・プログラム１１０を含む。ナビゲーション機能及び特徴は歩行者のためのルート案内１２６を含む。ルート案内機能１２６は、所望の目的点に到達するために詳細な指示を提供する。１つの実施の形態では、ルート計算機能１２４により決定された歩行者セグメント・データ・エンティテイのリスト１４００は、ルート案内機能１２６へ提供される。ルート案内機能１２６は、ルート計算機能１２４により出力されたリスト１４００により定義されたルートを移動するエンドユーザに指示を提供するために、リスト１４００内の情報を地理データベース１１６からの追加情報と共に使用する。ルート案内機能１２６は、動作指示がエンドユーザに提供されるべき計算されたルートに沿った場所を識別する機能を含む。ルート案内機能１２６は、動作指示１２６を一度に提供してもよいし、又は、代替的に、ルート案内機能１２６は、歩行者が移動する時に一度に１つの動作指示を与えてもよい。１つの実施の形態では、各動作指示は、エンドユーザが必要な動作をすることを準備できるようにするため、特定の動作を行うことが必要となる前に個別に（又は、組合わせられた動作指示の小さなグループで）提供される。ルート案内機能１２６の出力は、コンピューテイング・プラットホーム１０２上に含まれるユーザ・インターフェイスを介してエンドユーザに提供される。ルート案内の出力は音声合成によって聞こえるように伝えられるか又は視覚ディスプレイ上で伝えられる。
【０１０３】
米国特許第６，１９９，０１３号に地理データを使用したルート案内を提供する方法が開示されている。（前記特許に開示されている方法は、ルート案内が計算できるいくつかの方法のみを表しており、本願発明はルート案内の特定の方法に限定されるものではない。既知の又は将来開発されるどんな適当なルート案内方法が使用できる。）
【０１０４】
適当な時間及び／又は場所で動作指示を提供するために、ナビゲーション・システム１００は、位置決めシステム（図１中の１１２）からのデータを使用する。位置決めシステム１１２は、歩行者が移動する時に彼又は彼女（コンピューテイング・プラットホーム１０２）の位置を決定する。ナビゲーション・プログラム１１０内の位置決め（地図一致）機能１３０は、位置決めシステム１１２により決定された位置を解答歩行ルート１４００中の歩行者セグメント・データ・エンティテイにより表される歩行者セグメントの位置と比較する。この比較を使用して、解答歩行ルートに沿った位置に関連する動作指示がこれらの位置に接近する時に適当な時間で提供できる。
【０１０５】
また、ルート案内機能１２６は、エンドユーザに目的点までの残りの距離に関する情報を提供する。また、ルート計算機能１２４からの歩行者セグメント・データ・エンティテイのリスト１４００が、地図表示機能１２８へ提供される。地図表示機能１２８は、図形的地図をユーザ・インターフェイス１１４上に提供するために、リスト１４００内の情報を地理データベース１１６からの追加情報と共に使用する。図形的地図は計算されたルートが通過する領域を示す。計算されたルートの路は表示された地図上で強調表示してもよい。
【０１０６】
ルート案内機能１２６は、歩行者を計算された歩行ルートに沿って案内して歩行者が彼等の方向について混乱する可能性を減少するために十分な情報を持つ歩行者案内メッセージを含む。１つの実施の形態では、歩行者案内機能はルート計算機能１２４からの順序付きリスト１４００中の各歩行者セグメントに対して歩行者案内メッセージを生成する。例示的な実施の形態では、各歩行者案内メッセージは前の歩行者セグメント（もし、あれば）への参照を提供し、現在のオリエンテーション・ノードへの参照が後に続き、現在の歩行者セグメントへの参照が後に続き、そして次のオリエンテーション・ノードへの参照が後に続く。全ての歩行者案内メッセージが４つの全ての参照を含むものではない。１つの実施の形態では、オリエンテーション・ノード・データ・エンティテイ３１０内のデータ及び地理データベース１１６の歩行者セグメント・データ・エンティテイは、歩行者案内メッセージ内にどんな情報が含まれるかを指示する。
【０１０７】
図１５は、例示的な実施の形態による、歩行者案内メッセージを生成するために歩行者案内機能により実行されるステップを示す。ブロック１５００で、歩行者案内機能は、前の歩行者セグメントを参照するかどうかを決定する。ブロック１５０２で、歩行者案内機能は現在のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１５０２で、歩行者案内機能は現在のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１５０４で、歩行者案内機能は移動方向を与えるかどうかを決定する。ブロック１５０６で、歩行者案内機能は現在の歩行者セグメントへの参照を含む。ブロック１５０８で、歩行者案内機能は次のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１５１０で、歩行者案内メッセージが、ブロック１５００−１５０４、１５０８−１５１０で実行された決定及びブロック１５０６で実行された現在の歩行者セグメントへの参照に基づいて生成される。図１６Ａ−１６Ｄを参照して、歩行者案内メッセージを構築するために歩行者案内機能により実行されるステップが詳細に説明される。
【０１０８】
図１６Ａ−１６Ｄは、例示的な実施の形態による、図１５に特定された歩行者案内メッセージを構成するより詳細な方法を示すフローチャートである。ブロック１６００で、歩行者案内機能は、歩行者案内メッセージが前の歩行者セグメントを参照すべきかどうかを決定する。特に、ブロック１６０２で、歩行者案内機能は、もしあれば、順序付きリスト１４００の前の歩行者セグメントについて地理データベース１１６内の歩行者セグメント・データ・レコード３０８中の私の後のデータ３０８（５）を獲得する。私の後のデータは、イエス又はノーを含む。ブロック１６０４で、もし、前の歩行者セグメントの私の後のデータがイエスを示す場合、歩行者案内機能が言葉「後」と共に歩行者案内メッセージを開始する。ブロック１６０６で、もし、歩行者案内メッセージが言葉「後」と共に開始する場合、歩行者案内機能は前の歩行者セグメント・データ・レコード３０８の名前データ３０８（４）から前の歩行者セグメントの名前を検索して、その名前を歩行者案内メッセージに追加する。そして、カンマが文法的目的のために歩行者案内メッセージへ追加される。それ以外は、ブロック１６０８で、歩行者案内メッセージは前の歩行者セグメントへの参照と共に開始しない。
【０１０９】
ブロック１６１０で、歩行者案内機能は歩行者案内メッセージ内で現在のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１６１２で、歩行者案内機能が、地理データベース１１６内の現在オリエンテーション・ノード・データ・レコード３１０中の「において」説明データを獲得する。「において」説明データは、イエス又はノーを含む。ブロック１６１４で、もし、「において」説明データがイエスを含む場合、歩行者案内機能は、言葉「において」と共に歩行者案内メッセージを開始又は続ける。ブロック１６１６で、現在オリエンテーション・ノード・データ・レコードについてオリエンテーション・ノード名前データから現在オリエンテーション・ノードの名前を獲得して、その名前を歩行者案内メッセージへ追加する。そして、カンマが文法的目的のために歩行者案内メッセージへ追加される。それ以外は、ブロック１６１８で、歩行者案内メッセージは現在オリエンテーション・ノードの名前を含まない。
【０１１０】
ブロック１６２０で、歩行者案内機能が移動方向を提供するかどうかを決定する。ブロック１６２２で、歩行者案内機能は、現在オリエンテーション・ノード・データ・レコードについて地理データベース１１６内の計算角度データを検査する。計算角度データはイエス又はノーにより満たされている。ブロック１６２４で、もし、計算角度データがイエスを含む場合、歩行者案内機能が前の歩行者セグメントと現在の歩行者セグメントとの間の角度を計算する。１つの実施の形態では、２つのセグメント間の角度の大きさと方向は、前の歩行者セグメントと関連する角度アウトデータ及び現在の歩行者セグメントと関連する角度インデータを使用して決定される。そして、計算された角度の大きさと方向は、どの方向の文章が歩行者案内メッセージへ追加されるかを決定するために使用される。例えば、もし、２つの歩行者セグメント間の角度の大きさが１０度以下の場合、「真直ぐを続ける」などの文句が歩行者案内メッセージへ追加される。角度の大きさが増加する時、角度の方向が歩行者に左又は右に曲がれを指示するかどうかを決定するために使用される。追加的に、曲がりの大きさを示す文句がメッセージ内に追加できる。例えば、小さい角度について「僅かに」という言葉がメッセージに追加される。そして、歩行者セグメント間の角度が大きい時に「鋭く」という言葉がメッセージに追加される。
【０１１１】
角度計算が実行された後、ブロック１６２６において、歩行者案内機能が歩行者案内メッセージに移動方向を記述する文章を追加する。文章は角度の方向と大きさに基づいて選択される。例えば、文章は、左に鋭く曲がる、左に曲がる、左に僅かに曲がる、真直ぐを続ける、右に僅かに曲がる、右に曲がる、及び、右に鋭く曲がる、を含む。方向文章が歩行者案内メッセージへ追加された後、ブロック１６２８で、歩行者案内機能は歩行者案内メッセージへ「及び」という言葉を含む。それ以外は、ブロック１６３０において、歩行者案内メッセージは移動方向を含まない。
【０１１２】
ブロック１６３２で、歩行者案内機能は歩行者案内で現在歩行者セグメントを参照するかどうかを決定する。ブロック１６３４で、歩行者案内機能は、現在の歩行者セグメントについての歩行者セグメント・データ・レコード３０８が文句ＩＤを含むかどうかを決定する。もし、文句ＩＤが存在する場合、ブロック１６３６で、歩行者案内機能は歩行者案内メッセージへ言葉「歩く」を追加する。ブロック１６３８で、歩行者案内機能が、歩行者セグメントに関連する文句を識別して、歩行者案内メッセージに文句を追加する。文句ＩＤデータは特定の文句、表Ｉ中に示される対応する、文句ＩＤなど、に関連する数を表す。ブロック１６４０で、歩行者案内機能は名前データ３０８（４）から現在の歩行者セグメントの名前を獲得し、そしてその名前を歩行者案内メッセージへ追加する。それ以外は、ブロック１６４２で、歩行者案内メッセージは現在の歩行者セグメントの名前のみを含む。
【０１１３】
ブロック１６４４で、歩行者案内機能は次のオリエンテーション・ノードを参照するかどうかを決定する。ブロック１６４６で、歩行者案内機能が歩行者セグメント・データ・レコード３０８の説明ノード・データ・レコード３０８（６）（１）からデータを獲得する。図１１に示すように、説明的でない参照又は非参照ノード・データは、イエス又はノーで満たされている。ブロック１６４８で、もし、説明的でない参照又は非参照ノード・データがノーを含んでいる場合、歩行者案内メッセージは、言葉「方へ」を含む。ブロック１６５０で、言葉「方へ」には、オリエンテーション・ノード・レコード３１０（２）（３）内の名前が前に付く。それ以外は、歩行者案内メッセージは次のオリエンテーション・ノード名前を含まない。
【０１１４】
図１７Ａ及び１７Ｂは、歩行者案内メッセージを生成するために地理データベース１１６からの情報を使用する歩行者案内機能の２つの例を提供する。図１７Ａ、例１では、歩行者案内機能が、前の歩行者セグメント、現在のオリエンテーション・ノード、現在の歩行者セグメント及び次のオリエンテーション・ノードについて説明されたデータを獲得する。例１については、歩行者案内機能は前の歩行者セグメントの私の後のデータについて、ノー、「において」説明データについて、イエス、ノード名前データについて「彫像」、現在オリエンテーション・ノードの計算角度データについて、イエス、文句ＩＤデータについて“１０”（「沿う」に対応する）、セグメント名前データについて「レンガ路」、そして現在歩行者セグメントの参照ノード・データを説明しないについてはノー、そして次のオリエンテーション・ノードのノード名前については「池」、を獲得する。
【０１１５】
私の後のデータがノーを含むため、歩行者案内メッセージは、言葉「後」に前の歩行者セグメント名前が続いて開始されることはない。「において」説明データがイエスを含むため、歩行者案内メッセージは、言葉「において」の前に現在のオリエンテーション・ノードの名前が付いて開始される。そして、カンマが、文法的目的のために導入文句に追加される。したがって、例１の歩行者案内メッセージについての導入文句は、「彫像において」である。
【０１１６】
例１について、続ける。計算角度データがイエスであるため、導入文句に行動文章が追加される。歩行者案内機能が前の路セグメントと現在の路セグメントとの間の角度を計算する。角度の方向と大きさが、歩行者案内メッセージにどの行動文書を追加すべきかを決定する。この例では、角度はメッセージに追加される文句「右に曲がれ」に対応する。そして、行動文章の後に言葉「及び」がメッセージに追加される。
【０１１７】
文句ＩＤデータが番号１０により満たされているため、歩行者案内メッセージは、表Ｉにおいて、言葉「沿う」として表されている、文句ＩＤ１０に関連する文句が後に続く、言葉「歩く」を含む。そして、現在の歩行者セグメントの名前「レンガ路」がメッセージに追加される。
【０１１８】
参照ノード・データを説明しないがノーで満たされているため、例１のメッセージは、次のオリエンテーション・ノードの名前、「池」、が「の方向へ」の前に付く。この結果、例１の歩行者案内メッセージは、「彫像において、右に曲がる。及び、池の方向へレンガ路に沿って歩く。」である。
【０１１９】
図１７Ｂ中の、例２において、歩行者案内機能は前の歩行者セグメントの私の後のデータについてノーを獲得し、「において」説明データについてイエスを獲得し、ノード名前データについて「水のみ場」を獲得し、現在のオリエンテーション・ノードの計算角度データについてノーを獲得し、文句ＩＤデータについて“４”（「＜空白＞を右手に見て」に対応する）を獲得し、セグメント名前データについて「カヤック・コース」を獲得し、現在の歩行者セグメントの参照ノード・データを説明しないについてイエスを獲得し、そして、次のオリエンテーション・ノードのノード名前について「カヤック・コース」を獲得する。
【０１２０】
私の後のデータがノーを含むため、歩行者案内メッセージは、前の歩行者セグメント名前が言葉「後」に付いて開始しない。「において」説明データがイエスを含むため、歩行者案内メッセージは言葉「において」に現在のオリエンテーション・ノードが付いて開始する。カンマが文法的目的のために導入文句に追加される。従って、例２中の歩行者案内メッセージの導入文句は、「水のみ場において」である。
【０１２１】
例２に続いて、計算角度データがノーを含むために行動文書が導入文句に追加されない。文句ＩＤデータが番号４で満たされているため、歩行者案内メッセージは、表Ｉに文句「＜空白＞を右手に見て」として表される文句ＩＤ４に関連する文句がついた言葉「歩く」を含む。そして、現在の歩行者セグメントの名前「カヤック・コース」がメッセージに追加される。参照ノード・データを説明しないがイエスのため、メッセージは次のオリエンテーション・ノードの名前を参照することなく終了する。この結果、例２中の歩行者案内メッセージは、「水のみ場において、カヤック・コースを右手に見て歩く。」である。
【０１２２】
図１７Ａ及び１７Ｂに示されるように、歩行者案内メッセージは最初に歩行者が現在見ることができる（例えば、彫像において、水のみ場において）歩行者セグメント名前又はオリエンテーション・ノード名前のいずれかを参照することにより、歩行者を案内する。この最初のオリエンテーションは、歩行者に彼等が正しい位置で出発していることの安心を与える。そして、歩行者案内メッセージは、必要に応じて行動を含む、この開始点からどのように移動するかについて案内を提供する。代替的な実施の形態では、歩行者は必要に応じて追加の案内を受取る。
【０１２３】
ＶＩＩ．歩行者に対するルート案内の例
図１８Ａ、１８Ｂ及び１８Ｃは、計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイス１１４上に表示される歩行者案内メッセージの例を示す。図１８Ａと１８Ｂを参照すると、歩行者が鉄道駅に到着してビーチへ歩くことを欲する。計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイスにより、歩行者は彼又は彼女のビーチの所望の目的点を入力する。１つの実施の形態では、ユーザ装置は歩行者の出発点を決定する。代替的に、歩行者は彼又は彼女の鉄道駅の出発点を入力する。ナビゲーション・システム１００は、鉄道駅からビーチまでの接続された歩行者セグメントのリストを生成するために、収集された歩行者データと共に地理データベースを使用して上述の方法でルート計算機能１２４を実行する。そして、ナビゲーション・システムは、図１８Ａに示された歩行者案内メッセージを提供するために収集された歩行者データと共に地理データベース１１６を使用して上述した方法でルート案内機能を実行する。
【０１２４】
図１８Ａを参照すると、ユーザ・インターフェイス１１４は、鉄道駅について列車プラットホームからＫ通り出口までの案内を提供する第１歩行者案内メッセージを表示する。
【０１２５】
「列車を降りた後、右に曲がる。駅構内に入った後、右に曲がり階段を歩いて降りる。階段の下に着いた後、左に折れてエスカレータ方向に向かう。エスカレータの右のドアを通過してＫ通りへ出る。」
【０１２６】
図１８Ｂを参照すると、歩行者が鉄道駅を出た後、ユーザ・インターフェイス１１４は、歩行者又はユーザ装置により提供された出発点を参照することにより最初に歩行者を案内する第２歩行者案内メッセージ１８０２を表示する。文句「鉄道駅において」は、歩行者に近接している容易に視覚できる特徴、鉄道駅、を参照する。そして、メッセージは、歩行者を「交通信号」により参照されるオリエンテーション・ノード方向へ「右に曲がり」そして「Ｋ通りに沿って」歩くことを指示することにより、第２歩行者セグメントを説明する。計算されたルートの第２歩行者セグメントの端に到着した時、ユーザ・インターフェイス１１４は歩行者案内メッセージ１８０４を表示する。メッセージ１８０４は、歩行者をオリエンテーションし、「左に曲がる」という行動指示を与える。そして、メッセージ１８０４は、歩行者に「袋小路」と共に参照される次のオリエンテーション・ノード方向へ「北通りに沿って」歩くことを指示することにより、第３歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第３歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は、第４歩行者案内メッセージ１８０６を表示する。メッセージ１８０６は、歩行者をオリエンテーション・ノードでオリエンテーションし、「トンネル」と参照された次のオリエンテーション・ノード方向へ歩いて「階段を降りる」を歩行者に指示することにより、第４歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第４歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第５歩行者案内メッセージ１８０８を表示する。メッセージ１８０８は、歩行者をオリエンテーションし、歩行者に歩いて「トンネルを通過する」ことを指示することにより、第５歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第５歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は歩行者案内メッセージ１８１０を表示する。メッセージ１８１０は、歩行者にオリエンテーションし、そして「右に曲がれ」の行動指示を与える。そして、メッセージ１８１０は、歩行者の所望の目的点、「ビーチ」を参照する次のオリエンテーション・ノード方向へ歩いて「自転車路を横断する」ことを歩行者へ指示することにより、第６歩行者セグメントを記述する。
【０１２７】
図１８Ｃを参照すると、歩行者はビーチにおり、そして動物園へ歩くことを望む。計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイス１１４により、歩行者は彼又は彼女の目的地の動物園を入力する。ナビゲーション・システム１００は、ビーチから動物園までの接続された歩行者セグメントのリストを生成するために収集された歩行者データと共に地理データベースを使用して、上述した方法でルート計算機能を実行する。そして、ナビゲーション・システムは、歩行者に図１８Ｃに示されるような歩行者案内メッセージを提供するために収集された歩行者データと共に地理データベース１１６を使用して上述の方法でルート案内機能１２６を実行する。
【０１２８】
図１８Ｃを参照すると、ユーザ・インターフェイス１１４は、歩行者又はユーザ装置により与えられた出発点を参照することにより、歩行者を最初にオリエンテーションする第１歩行者案内メッセージ１８１２を表示する。文句「ボートハウスにおいて」は、歩行者の出発点に近い興味ある場所、すなわち、容易に視覚できるボートハウスを参照する。そして、メッセージは、「歩行者橋」により参照されるオリエンテーション・ノードの方向へ「ミシガン湖を右手に見て」歩くことを歩行者に指示することにより第１歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第１歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第２歩行者案内メッセージ１８１４を表示する。第２メッセージ１８１４は、歩行者に「歩行者橋を歩いて渡る」ことを指示することにより、第２歩行者セグメントを記述する。計算されたルートの第２歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第３歩行者案内メッセージ１８１６を表示する。第３メッセージ１８１６は、オリエンテーション・ノードで歩行者をオリエンテーションし、「バレーボール・コート」により参照される次のオリエンテーション・ノード方向へ「駐車場を右手に見て」歩くことを歩行者に指示することにより第３歩行者セグメントを記述する。計算された第３歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第４歩行者案内メッセージ１８１８を表示する。第４メッセージ１８１８は歩行者をオリエンテーションし、「左に曲がれ」の行動指示を与える。そして、第４メッセージは、「馬上の人の彫像」として参照される次のオリエンテーション・ノードの方向へ「丘を歩いて上る」ことを歩行者に指示する。計算されたルートの第４歩行者セグメントの終わりに到達した時、ユーザ・インターフェイス１１４は第５歩行者案内メッセージ１８２０を表示する。第５メッセージ１８２０は歩行者をオリエンテーションし、歩行者の所望の目的地の「フラグポールの隣の動物園入口方向へ」歩くことを歩行者に指示することにより、第５歩行者セグメントを記述する。
【０１２９】
図１８Ａ、１８Ｂ及び１８Ｃは、計算プラットホーム１０２のユーザ・インターフェイス１１４上に表示される歩行者案内メッセージを示す。しかし、歩行者案内メッセージは別の実施の形態ではオーディオ・メッセージでよい。さらに、図１８Ａ、１８Ｂ、及び１８Ｃに示される計算プラットホーム１０２は、ＰＤＡである。しかし、セルラー電話機などの他のユーザ装置も、歩行者に歩行者案内メッセージを提供するために使用できる。さらに、人は歩く前に歩行者案内メッセージを得ることができる。例えば、人が歩行者案内メッセージを車両ナビゲーション・システム又はコンピュータから獲得でき、それを印刷して出発点から歩く人が持つことができる。さらに別の例として、インターネット・ウェブサイト、コンピュータ端末、又はキオスクなど公衆アクセス装置から歩行者案内を獲得できる。さらに、メッセージ内の文章は標準の文章−音声技術を使用して音声メッセージへ変換できる。
【０１３０】
図１８Ａ、１８Ｂ及び１８Ｃは、歩行者がナビゲーション・システム１００から受信する歩行者案内メッセージを示すが、ナビゲーション・システム１００はまた地図及び映像の形式で追加の歩行者案内を提供する。１つの実施の形態では、ナビゲーション・システムは、対応したルートを強調表示する地図の表示を提供するために道路及び／又は歩行者セグメントのリスト１４００を使用する。別の実施の形態では、ナビゲーション・システム１００はまた、ルートの部分の映像を提供する。映像を提供するより詳細な説明が、同日出願の共同係属出願、発明の名称「映像を使用したナビゲーション・システムの動作方法」アトーニー・ドケット番号Ｎ０１９３ＵＳに記載されている。別の実施の形態では、歩行者案内メッセージは、地図及び／又は映像とスクリーンを共有する。又は、ユーザ装置は歩行者案内メッセージと地図及び／又は映像との間をトグルすることを歩行者が可能にするプッシュ・ボタン選択を含む。歩行者が歩く時、歩行者案内メッセージ、地図、及び／又は映像が歩行者をオリエンテーションし、歩行者が正しい方向へ移動することの確認を与える。歩行者が歩行者案内を要求するために使用する装置のタイプは、歩行者が受取る歩行者案内のタイプがどんなものかを決定する。例えば、もし、歩行者はグラフイックスをサポートできない装置を使用する場合、歩行者は歩行者案内メッセージのみを受取る。
【０１３１】
ＶＩＩＩ．別の実施の形態
１つの実施の形態では、上述した歩行者データはＧＰＳ信号及び領域のローカル知識が無い時、ユーザの現在位置を識別するために使用できる。例えば、領域に不慣れなユーザは、通りの名前及び通りの住所を知らないであろう。次の方法が、ＧＰＳ位置決めシステム又は通り又は住所情報の入力からの現在位置の代わりに出発点の選択のために使用できる。１つの実施の形態では、ユーザが所望の目的点を入力する。歩行者の典型的に歩く距離は２キロメートル程度である、目的点の近さに基づいて、ナビゲーション・システム１００は、「港が見えるか？」、又は、「フェリス観覧車が見えるか？」など、ユーザの現在位置から特定の地理的特徴が見えるかを尋ねる一連の質問を提供する。ナビゲーション・システム１００は、選択された目的点に近いデータベース１１６内の歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノードの名前から質問のために見える特徴を選択する。ユーザが質問の１つについて肯定的に答える時、ナビゲーション・システム１００はユーザが位置する正確なセグメント又はノードを識別するために見える特徴の位置に近い特徴について質問を集中する。
【０１３２】
さらに、上記説明は歩行者についてのナビゲーション特徴及び機能を説明しているが、自動車、モーターサイクル、スクーター、インライン・スケート、自転車、又はその他のどんな他の移動モードにも使用される。請求項はその効果が述べられていなければ、説明された順番又は要素に限定されない。請求項及びその均等物の範囲とその精神の中に入る全ての実施の形態は本発明としてクレームされる。
【図面の簡単な説明】
【０１３３】
【図１】例示的な実施の形態によるナビゲーション・システムのブロック図。
【図２】地理的領域の地図を示す図。
【図３】例示的な実施の形態による図１に示されたナビゲーション・システム中に含まれる地理データベースのブロック図。
【図４】例示的な実施の形態による図３に示された地理データベースに含まれるデータ・レコードの成分のブロック図。
【図５】例示的な実施の形態による図２に示された地理的領域の部分を表す図。
【図６】例示的な実施の形態による未組織化地理的範囲について歩行者情報を収集するためのフローチャート。
【図７Ａ】公園を表す図。
【図７Ｂ】例示的な実施の形態による仮想歩行者セグメントを含む図７Ａの公園を表す図。
【図８】例示的な実施の形態による組織化地理的範囲に対する歩行者情報を収集するためのフローチャート。
【図９Ａ】例示的な実施の形態による歩行者文章ルート案内情報を収集するためのフローチャート。
【図９Ｂ】鉄道駅の部分を表す図。
【図１０】例示的な実施の形態による歩行者セグメント及びオリエンテーション・ノード・データ・レコードの成分のブロック図。
【図１１】例示的な実施の形態による地理データベース内の歩行者セグメント・データ・レコードの表。
【図１２】例示的な実施の形態による地理データベース内のオリエンテーション・ノード・データ・レコードの表。
【図１３】例示的な実施の形態による歩行者文書ルート案内データ・レコードの成分のブロック図。
【図１４】例示的な実施の形態によるルート計算機能の成分を示すブロック図。
【図１５】例示的な実施の形態による歩行者案内メッセージを生成するためのフローチャート。
【図１６Ａ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１６Ｂ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１６Ｃ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１６Ｄ】例示的な実施の形態による図５に示される歩行者案内メッセージを構築するより詳細な方法を示すフローチャート。
【図１７Ａ】例示的な実施の形態による歩行者案内メッセージを生成する例を示す。
【図１７Ｂ】例示的な実施の形態による歩行者案内メッセージを生成する例を示す。
【図１８Ａ】図１のナビゲーション・システムを用いて歩行者が受信する歩行者案内メッセージのスクリーン画面。
【図１８Ｂ】図１のナビゲーション・システムを用いて歩行者が受信する歩行者案内メッセージのスクリーン画面。
【図１８Ｃ】図１のナビゲーション・システムを用いて歩行者が受信する歩行者案内メッセージのスクリーン画面。
【符号の説明】
【０１３４】
１１６ 地理データベース
２０８ 道路ネットワーク
２１４ 公園
５０６ 道路セグメント
５２２ 未組織化地理的範囲
５２６ 彫像
５２４、５２８、５３４ オリエンテーション・ノード
５３０ バーベキュー場
５３２、５３８、５４４ 仮想歩行者セグメント
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベースのためにデータを収集する方法であって、
基礎にある道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲を通る路を提供する仮想歩行者セグメントを識別し、
前記仮想歩行者セグメントの位置を示すデータを収集し、
データを前記仮想歩行者セグメントを表す前記地理データベース内に記憶し、
前記地理データベースをナビゲーション関連特徴と共に使用するために提供する、
ことを含む方法。
【請求項２】
前記未組織化地理的範囲は、広場である請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記未組織化地理的範囲は、公園である請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記仮想歩行者セグメントについて属性情報を収集する、
ことをさらに含む方法。
【請求項５】
前記仮想歩行者セグメントについて文章説明を収集することをさらに含み、前記文章説明は前記仮想歩行者セグメントの前記位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記文章説明は、上、通る、そば、右、左、間、上る、下る、渡る、後、沿う、通過、から成るグループから選択された文句又は同意語を含む請求項５に記載の方法。
【請求項７】
前記仮想セグメントの一端にオリエンテーション・ノードを識別することをさらに含む請求項１に記載の方法。
【請求項８】
前記オリエンテーション・ノードについて文章説明を収集することをさらに含み、前記文章説明は前記オリエンテーション・ノードの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項７に記載の方法。
【請求項９】
前記オリエンテーション・ノードの位置を示すデータを収集することをさらに含む請求項７に記載の方法。
【請求項１０】
どのように仮想歩行者セグメントが道路ネットワークに接続するかを示すデータを収集することをさらに含む請求項１に記載の方法。
【請求項１１】
前記ナビゲーション関連特徴が、ルート計算を含む請求項１に記載の方法。
【請求項１２】
地理データベースのためにデータを収集する方法であって、
基礎の道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲を通る仮想歩行者ネットワークを識別し、前記仮想歩行者ネットワークは複数のオリエンテーション・ノードにより接続された複数の仮想歩行者セグメントを含み、
前記オリエンテーション・ノードの位置を示すデータを収集し、
データを前記仮想歩行者ネットワークを表す前記地理データベース内に記憶する、
ことを含む方法。
【請求項１３】
前記仮想歩行者セグメントの少なくとも１つを含むルートを計算するルート計算機能と共に使用するために前記地理データベースを提供することをさらに含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１４】
前記仮想歩行者セグメントの１つについて文章説明を収集し、前記文章説明は前記仮想歩行者セグメントの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１５】
前記オリエンテーション・ノードの１つについて文章説明を収集し、前記文章説明は前記オリエンテーション・ノードの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１６】
どのように仮想歩行者ネットワークが道路ネットワークに接続するかを示すデータを収集することをさらに含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１７】
地理的領域内の特徴を表す地理データベースであって、前記地理データベースは、
地理的領域内で基礎の道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲内の仮想ネットワークを表すデータを含み、
前記仮想ネットワークを表す前記データは、
複数の仮想セグメントを表すデータと、
前記仮想ネットワークと道路ネットワークとの間の接続を示すデータと、
を含む地理データベース。
【請求項１８】
前記仮想セグメントの１つについて文章説明を含んだデータをさらに含み、前記文章説明は前記仮想セグメントの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１７に記載のデータベース。
【請求項１９】
前記データは、前記仮想セグメントを接続する複数のオリエンテーション・ノードを表すデータを含む前記仮想ネットワークを表す請求項１７に記載のデータベース。
【請求項２０】
前記オリエンテーション・ノードの１つについて文章説明を示すデータをさらに備え、前記文章説明は前記オリエンテーション・ノードの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１９に記載のデータベース。
【請求項１】
ナビゲーション・システムと共に使用する地理データベースのためにデータを収集する方法であって、
基礎にある道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲を通る路を提供する仮想歩行者セグメントを識別し、
前記仮想歩行者セグメントの位置を示すデータを収集し、
データを前記仮想歩行者セグメントを表す前記地理データベース内に記憶し、
前記地理データベースをナビゲーション関連特徴と共に使用するために提供する、
ことを含む方法。
【請求項２】
前記未組織化地理的範囲は、広場である請求項１に記載の方法。
【請求項３】
前記未組織化地理的範囲は、公園である請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記仮想歩行者セグメントについて属性情報を収集する、
ことをさらに含む方法。
【請求項５】
前記仮想歩行者セグメントについて文章説明を収集することをさらに含み、前記文章説明は前記仮想歩行者セグメントの前記位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１に記載の方法。
【請求項６】
前記文章説明は、上、通る、そば、右、左、間、上る、下る、渡る、後、沿う、通過、から成るグループから選択された文句又は同意語を含む請求項５に記載の方法。
【請求項７】
前記仮想セグメントの一端にオリエンテーション・ノードを識別することをさらに含む請求項１に記載の方法。
【請求項８】
前記オリエンテーション・ノードについて文章説明を収集することをさらに含み、前記文章説明は前記オリエンテーション・ノードの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項７に記載の方法。
【請求項９】
前記オリエンテーション・ノードの位置を示すデータを収集することをさらに含む請求項７に記載の方法。
【請求項１０】
どのように仮想歩行者セグメントが道路ネットワークに接続するかを示すデータを収集することをさらに含む請求項１に記載の方法。
【請求項１１】
前記ナビゲーション関連特徴が、ルート計算を含む請求項１に記載の方法。
【請求項１２】
地理データベースのためにデータを収集する方法であって、
基礎の道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲を通る仮想歩行者ネットワークを識別し、前記仮想歩行者ネットワークは複数のオリエンテーション・ノードにより接続された複数の仮想歩行者セグメントを含み、
前記オリエンテーション・ノードの位置を示すデータを収集し、
データを前記仮想歩行者ネットワークを表す前記地理データベース内に記憶する、
ことを含む方法。
【請求項１３】
前記仮想歩行者セグメントの少なくとも１つを含むルートを計算するルート計算機能と共に使用するために前記地理データベースを提供することをさらに含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１４】
前記仮想歩行者セグメントの１つについて文章説明を収集し、前記文章説明は前記仮想歩行者セグメントの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１５】
前記オリエンテーション・ノードの１つについて文章説明を収集し、前記文章説明は前記オリエンテーション・ノードの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１６】
どのように仮想歩行者ネットワークが道路ネットワークに接続するかを示すデータを収集することをさらに含む請求項１２に記載の方法。
【請求項１７】
地理的領域内の特徴を表す地理データベースであって、前記地理データベースは、
地理的領域内で基礎の道路及び路に組織化されていない未組織化地理的範囲内の仮想ネットワークを表すデータを含み、
前記仮想ネットワークを表す前記データは、
複数の仮想セグメントを表すデータと、
前記仮想ネットワークと道路ネットワークとの間の接続を示すデータと、
を含む地理データベース。
【請求項１８】
前記仮想セグメントの１つについて文章説明を含んだデータをさらに含み、前記文章説明は前記仮想セグメントの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１７に記載のデータベース。
【請求項１９】
前記データは、前記仮想セグメントを接続する複数のオリエンテーション・ノードを表すデータを含む前記仮想ネットワークを表す請求項１７に記載のデータベース。
【請求項２０】
前記オリエンテーション・ノードの１つについて文章説明を示すデータをさらに備え、前記文章説明は前記オリエンテーション・ノードの位置から見える少なくとも１つの特徴を含む請求項１９に記載のデータベース。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７Ａ】
【図７Ｂ】
【図８】
【図９Ａ】
【図９Ｂ】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６Ａ】
【図１６Ｂ】
【図１６Ｃ】
【図１６Ｄ】
【図１７Ａ】
【図１７Ｂ】
【図１８Ａ】
【図１８Ｂ】
【図１８Ｃ】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７Ａ】
【図７Ｂ】
【図８】
【図９Ａ】
【図９Ｂ】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６Ａ】
【図１６Ｂ】
【図１６Ｃ】
【図１６Ｄ】
【図１７Ａ】
【図１７Ｂ】
【図１８Ａ】
【図１８Ｂ】
【図１８Ｃ】
【公開番号】特開２００６−３５０２７３（Ｐ２００６−３５０２７３Ａ）
【公開日】平成１８年１２月２８日（２００６．１２．２８）
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願２００５−２１９５６５（Ｐ２００５−２１９５６５）
【出願日】平成１７年６月３０日（２００５．６．３０）
【出願人】（５０４３９０５８４）ナヴテック ノース アメリカ リミテッド ライアビリティ カンパニー (12)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年１２月２８日（２００６．１２．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２１９５６５（Ｐ２００５−２１９５６５）
【出願日】平成１７年６月３０日（２００５．６．３０）
【出願人】（５０４３９０５８４）ナヴテック ノース アメリカ リミテッド ライアビリティ カンパニー (12)
【Ｆターム（参考）】
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