説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびプログラム

【課題】停車時間に拠らずに適切な停車場所を登録する。
【解決手段】ナビゲーション装置10は、位置情報を取得する取得部142と、ユーザ操作に応じて目的地を設定する設定部116と、位置情報を用いて目的地までの経路を案内する案内部124と、ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替える切替部118と、切替部によりナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と目的地とを関連付けて記憶媒体に記録する記録部120と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、移動する車などにナビゲーション装置が搭載され、ユーザの現在位置や目的地までの経路などをユーザに提示することが行われている。通常、ナビゲーション装置では、ユーザ操作により目的地が設定されると、目的地までの最適な経路を自動的に検索して画面上に表示される。
【0003】
しかし、目的地に到着する前に停車した場所については、予め設定されておらず、再度その停車場所に立ち寄る場合には、停車場所を手動で入力しなければならなかった。そこで、以前停車した場所をユーザが手動で入力しなくとも、停車した場所を自動的に記録して、停車場所をユーザに提示する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−30051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記特許文献1では、停車時間に拠って停車場所を登録しているため、所定時間以上停車しなければ停車場所が登録されなかったり、停車場所ではない路上に所定時間以上停車した場合でも停車場所として登録されたりしてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、停車時間に拠らずに適切な停車場所を登録することが可能な、新規かつ改良されたナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、位置情報を取得する取得部と、ユーザ操作に応じて目的地を設定する設定部と、前記位置情報を用いて前記目的地までの経路を案内する案内部と、ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替える切替部と、前記切替部によりナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録する記録部と、を備えるナビゲーション装置が提供される。
【0007】
また、前記設定部により設定された前記目的地が前記記憶媒体に記録されている場合に、前記案内部は、前記目的地に関連付けられている前記切替地点までの経路を一のナビゲーションモードで案内し、前記切替地点から前記目的地までの経路を他のナビゲーションモードで案内してもよい。
【0008】
また、前記切替地点の近くに道路があるか否かを判断する判断部を備え、前記判断部により前記切替地点の近くに道路がないと判断された場合に、前記記録部は、前記切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録してもよい。
【0009】
また、前記判断部は、前記切替地点から所定範囲内に道路ネットワークが存在する場合に前記切替地点の近くに道路があると判断してもよい。
【0010】
また、前記ナビゲーションモードは、車モード、バイクモード、自転車モード、徒歩モードを含んでもよい。
【0011】
また、前記切替部により前記車モードから前記徒歩モードに切り替えられた場合に、前記記録部は、前記車モードから前記徒歩モードに切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録してもよい。
【0012】
また、前記ナビゲーション装置の本体が車に搭載されたか否かを検出する検出部を備え、前記検出部により前記ナビゲーション装置の本体が車に搭載されたことが検出された場合に、前記切替部は、前記ナビゲーションモードを車モードに切り替えてもよい。
【0013】
また、前記検出部は、前記ナビゲーション装置の本体が所定の台座部に取り付けられているか否かを検出し、前記検出部により前記ナビゲーション装置の本体が前記台座部に取り付けられたことが検出された場合に、前記切替部は、前記ナビゲーションモードを車モードに切り替えてもよい。
【0014】
また、前記設定部により設定された前記目的地が前記記憶媒体に記録されている場合に、前記案内部は、前記目的地に関連付けられている前記切替地点に関する情報を表示部に表示させてもよい。
【0015】
また、前記設定部により設定された前記目的地が前記記憶媒体に記録されている場合に、前記案内部は、前記目的地に関連付けられている前記切替地点まで車モードで経路を案内し、前記切替地点から前記目的地まで徒歩モードで経路を案内してもよい。
【0016】
上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、位置情報を取得する取得部と、ユーザ操作に応じて目的地を設定する設定部と、前記位置情報を用いて前記目的地までの経路を案内する案内部と、ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替える切替部と、前記切替部によりナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録する記録部と、を備えるナビゲーション装置として機能させるための、プログラムが提供される。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、位置情報を取得するステップと、ユーザ操作に応じて目的地を設定するステップと、ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替えるステップと、前記ナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録するステップと、ユーザ操作に応じて設定された前記目的地に前記切替地点が関連付けられている場合に、前記位置情報を用いて前記切替地点を経由して前記目的地までの経路を案内するステップと、を含む、ナビゲーション方法が提供される。
【発明の効果】
【0018】
以上説明したように本発明によれば、停車時間に拠らずに適切な停車場所を登録することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかるPNDの外観図である。
【図2】同実施形態の概要を説明する説明図である。
【図3】同実施形態にかかるPNDの機能構成を示すブロック図である。
【図4】同実施形態にかかるナビゲーションモードの選択操作について説明する説明図である。
【図5】同実施形態にかかるナビゲーションモードの選択操作について説明する説明図である。
【図6】同実施形態にかかるPND周りの座標系を示した説明図である。
【図7】同実施形態にかかる停車場所を学習する処理を示すフローチャートである。
【図8】同実施形態にかかる停車場所を学習する処理を示すフローチャートである。
【図9】同実施形態にかかる停車場所を学習する処理を示すフローチャートである。
【図10】同実施形態にかかるルート案内を示すフローチャートである。
【図11】同実施形態にかかるルート案内を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態にかかる携帯電話の外観図である。
【図13】同実施形態にかかる携帯電話の機能構成を示したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0021】
また、以下に示す順序に従って、当該「発明を実施するための形態」を説明する。
<1.本実施形態の目的>
<2.第1実施形態>
<2−1.PNDのハードウェア構成>
<2−2.PNDの機能構成>
<2−3.PNDの動作の詳細>
<3.第2実施形態>
【0022】
<1.本実施形態の目的>
まず、本実施形態の目的について説明する。従来から、移動する車などにナビゲーション装置が搭載され、ユーザの現在位置や目的地までの経路などをユーザに提示することが行われている。通常、ナビゲーション装置では、ユーザ操作により目的地が設定されると、目的地までの最適な経路を自動的に検索して画面上に表示される。
【0023】
しかし、目的地に到着する前に停車した場所については、予め設定されておらず、再度その停車場所に立ち寄る場合には、停車場所を手動で入力しなければならなかった。そこで、以前停車した場所をユーザが手動で入力しなくとも、停車した場所を自動的に記録して、停車場所をユーザに提示する技術が開示されている。
【0024】
しかし、上記技術では、停車時間に拠って停車場所を登録しているため、所定時間以上停車しなければ停車場所が登録されなかったり、停車場所ではない路上に所定時間以上停車した場合でも停車場所として登録されたりしてしまうという問題があった。そこで、上記のような事情を一着眼点として、本発明の実施形態にかかるナビゲーション装置が創作されるに至った。本実施形態にかかるナビゲーション装置によれば、停車時間に拠らずに適切な停車場所を登録することが可能となる。
【0025】
<2.第1実施形態>
以上、本実施形態の目的について説明した。次に、図1〜図9を参照して、本実施形態にかかるナビゲーション装置について説明する。本実施形態では、ナビゲーション装置を図1に示したPND(Personal Navigation Device)10に適用して説明する。
【0026】
<2−1.PNDのハードウェア構成>
まず、図1を参照して、PND10のハードウェア構成について説明する。図1に示したように、PND10は、装置の前面に表示部12が設けられている。PND10は、内蔵された不揮発性メモリ(図示せず)に格納されている地図データに応じた実画像等を表示部12に表示してナビゲーションを実行する。また、PND10は、クレードル14および吸盤16を備えていてもよい。クレードル14および吸盤16は、PND10を車内で用いる際に、車両のダッシュボード上に取り付けるために必要となる。PND10は、車両のダッシュボード上に吸盤16を介して取り付けられ、かつ、PND10と機械的および電気的に接続される。PND10は、クレードル14を介して車両から供給される電力に基づいて動作することが可能である。
【0027】
ユーザが徒歩の際にPND10を使用する場合には、クレードル14および吸盤16の構成を有していなくてもよい。ユーザが徒歩の際にPND10を使用する場合には、PND10本体のみを所持して移動する。また、ユーザが自転車で走行する際にPND10を使用する場合には、徒歩時と同様にPND10本体のみを所持して移動してもよいし、自転車のハンドルなどにクレードル14および吸盤16を取り付けて移動してもよい。
【0028】
また、PND10のナビゲーションモード切替ボタン(図示せず)を押下することにより、複数のナビゲーションモードから所望するナビゲーションモードを選択する。例えば、車でPND10を利用する場合には車モードを選択操作し、自転車でPND10を利用する場合には自転車モードを選択操作し、徒歩でPND10を利用する場合には徒歩モードを選択操作する。
【0029】
図2に示したように、PND10の表示画面において、各ナビゲーションモードに応じて地図表示を変えたり、現在位置のマークを変えたりする。例えば、表示例311は車モードでナビゲーションする際の表示例であり、広範囲の地図を表示してナビゲーションを行っている。また、表示例312は自転車モードでナビゲーションする際の表示例であり、車モードよりも狭い範囲の地図を表示してナビゲーションを行っている。さらに、表示例313は、徒歩モードでナビゲーションする際の表示例であり、徒歩モードより更に狭い範囲の地図を表示してナビゲーションを行っている。
【0030】
また、車モードでは三角で現在位置を表示し、自転車モードでは自転車のマークで現在位置を表示し、徒歩モードでは人のマークで現在位置を表示している。図2では、車モード、自転車モード、徒歩モードにおいてナビゲーションが実行される場合の表示例を示しているが、かかる例に限定されず、例えば、バイクモードやジョギングモードなど他のナビゲーションモードに適用することが可能である。ユーザは、ナビゲーション装置のナビゲーションモード切替ボタン等を押下することにより、複数のナビゲーションモードから所望するナビゲーションモードを選択することが可能となる。
【0031】
ユーザ操作によりユーザが所望するナビゲーションモードが選択されると、PND10は、選択されたナビゲーションモードでナビゲーションを実行する。PND10は、現在位置の取得機能を有しているため、現在位置を含む地図を表示部12に表示して、表示された地図上にユーザの現在位置や進行方向を重畳してナビゲーションを実行する。
【0032】
さらに、PND10は、いずれのナビゲーションモードが選択されているかを検出することにより、適切な停車場所を登録することができる。例えば、ナビゲーションモードが車モードから徒歩モードに切り替えられた場合には、ユーザは、車を停車して徒歩を開始したと判断してナビゲーションモードが切り替えられた時点を停車場所とすることができる。また、ナビゲーションモードが徒歩モードから車モードに切り替えられた場合には、ユーザは徒歩をやめて車に乗り込んだと判断してナビゲーションモードが切り替えられた時点を停車場所とすることもできる。このように、本実施形態では、ナビゲーションモードの切り替えに応じて適切な停車場所を登録することが可能となる。
【0033】
<2−2.PNDの機能構成>
以上、PND10のハードウェア構成について説明した。次に、図3を参照して、PND10の機能構成について説明する。図3に示したように、PND10は、表示部12と、操作部104と、記憶部108と、ナビゲーション機能ユニット110などを備える。
【0034】
操作部104は、ユーザ操作を検出し、検出した操作内容をナビゲーション機能ユニット110に出力する。ユーザによる操作内容としては、例えば、ナビゲーションモードの選択、目的地の設定、地図の拡大/縮小、現在地表示、音声案内設定、および画面表示設定などがあげられる。
【0035】
また、この操作部104は、表示部12と一体的に設けられるタッチパネル、またはタッチスクリーンであってもよい。また、操作部104は、ボタン、スイッチ、レバー、およびダイヤルなど、表示部12と分離して設けられる物理的構成であってもよい。また、操作部104は、リモートコントローラから送信されたユーザ操作を示す信号を検出する信号受信部であってもよい。
【0036】
ここで、図4および図5を参照して、ユーザによるナビゲーションモードの選択操作について説明する。図4および図5は、ナビゲーションモードの選択操作について説明する説明図である。図4および図5では、操作部104が表示部12と一体的に設けられるタッチパネルであった場合にについて説明する。
【0037】
図4に示したように、タッチパネルに表示されたメニュー画面331の表示項目から、「設定」タブがユーザ操作により選択される。「設定」タブが表示されると、編集・設定表示画面332が表示される。そして、ユーザにより「モード切替」ボタンがタッチされると、ナビゲーションモードを切り替えることができるナビモード切替画面333が表示される。ユーザは、ナビモード切替画面343に表示された「自動車ナビ」(車モード)、「自転車ナビ」(自転車モード)、「徒歩ナビ」(徒歩モード)から、いずれかのモードボタンをタッチすることにより所望のナビゲーションモードを選択する。
【0038】
また、図5に示したように、ナビゲーションが実行されている場合に、実行されているナビゲーションモードを他のナビゲーションモードに切り替える操作を行うようにしてもよい。図5に示したように、車モードでナビゲーションが実行されている場合に、車モードの地図画面341に表示されている「ナビ」ツールバーを選択する。「ナビ」ツールバーが選択されると、ガイド・地点画面342が表示される。
【0039】
ユーザは、ガイド・地点画面342に表示された「モード切替」ボタンをタッチする。ガイド・地点画面342の「モード切替」ボタンがタッチされると、ナビモード切替画面343が表示される。ユーザは、ナビモード切替画面343に表示された「自動車ナビ」(車モード)、「自転車ナビ」(自転車モード)、「徒歩ナビ」(徒歩モード)から、いずれかのモードボタンをタッチすることにより所望のナビゲーションモードを選択する。
【0040】
図3に戻りPND10の機能構成の説明を続ける。記憶部108は、PND10が動作するためのプログラムや、ナビゲーションモードごとの設定情報などを記憶する。ナビゲーションモードごとの設定情報とは、例えば、ナビゲーションモードに対応する案内通知方法、地図データや音量データ、画面明度データ、など種々の設定情報を例示できる。
【0041】
また、後述する記録部120により、ナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報とユーザにより設定された目的地とを関連付けて記憶している。また、切替地点の位置情報を停車場所の情報として記憶し、当該停車場所に停車した回数を記憶してもよい。また、1つの目的地に対して、複数の停車場所を記憶するようにしてもよい。
【0042】
なお、この記憶部108は、不揮発性メモリ、磁気ディスク、光ディスク、およびMO(Magneto Optical)ディスクなどの記憶媒体であってもよい。不揮発性メモリとしては、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)があげられる。また、磁気ディスクとしては、ハードディスクおよび円盤型磁性体ディスクなどがあげられる。また、光ディスクとしては、CD(Compact Disc)、DVD−R(Digital Versatile Disc Recordable)およびBD(Blu−Ray Disc(登録商標))などがあげられる。
【0043】
ナビゲーション機能ユニット110は、ナビゲーション機能を実現するための構成であり、GPSアンテナ112と、GPS処理部114と、設定部116と、検出部117と、切替部118と、記録部120と、判断部122と、ナビゲーション部124と、3軸加速度センサ126と、Y軸ジャイロセンサ128と、速度算出部130と、X軸ジャイロセンサ132と、角度算出部134と、位置取得部142と、気圧センサ150と、高度算出部152と、を備える。
【0044】
このうち、GPS処理部114、設定部116、検出部117、切替部118、記録部120、判断部122、ナビゲーション部124、角度算出部134、位置取得部142、および高度算出部152などは、例えばCPU(Central Processing Unit)により構成される。
【0045】
GPSアンテナ112は、地球上空を旋回する人工衛星から送信されたGPS信号を受信し、受信したGPS信号をGPS処理部114へ供給する。なお、GPS信号には、人工衛星の軌道を示す軌道情報、および信号の送信時刻などの情報が含まれる。
【0046】
GPS処理部114は、各GPS信号に含まれる軌道情報から各人工衛星の位置を算出する。そして、GPS処理部114は、各人工衛星の位置と、GPS信号の送信時刻と受信時刻の差分に基づいて現在の3次元位置を連立方程式により算出する。
【0047】
設定部116は、ユーザ操作に応じて目的地を設定する機能を有する。ユーザは、操作部104を操作して、所望の目的地を設定することができる。切替部118は、ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替える機能を有する。上記したように、操作部104を介してユーザによりナビゲーションモードが選択される。
【0048】
検出部117は、本体が車に搭載されたか否かを検出する機能を有する。本体が車に搭載されたか否かは、例えば、本体がクレードル(台座部)に取り付けられているか否かにより検出することができる。上記したように、PND10がクレードルに取り付けられた場合には、クレードルを介して車両から電力が供給される。したがって、検出部117は、クレードルを介して電力が供給されたか否かを判断することにより本体がクレードルに取り付けられているか否かを検出することが可能となる。また、PND10本体の振動により車に搭載されたか否かを検出してもよい。
【0049】
切替部118は、操作部104を介してユーザにより現在のナビゲーションモードとは異なる他のナビゲーションモードを選択された場合に、ナビゲーションモードを切り替える。切替部118は、いずれのナビゲーションモードに切り替えたかを記録部120および判断部122に通知する。また、切替部118は、検出部117によりPND10の本体がクレードルに取り付けられたことが検出された場合に、ナビゲーションモードを車モードに切り替えてもよい。また、検出部117によりPND10の本体がクレードルから外されたことが検出された場合に、ナビゲーションモードを車モードから徒歩モードに切り替えてもよい。
【0050】
記録部120は、切替部118によりナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と設定部116により設定された目的地とを関連付けて記憶部108に記録する機能を有する。例えば、切替部118によりナビゲーションモードが車モードから徒歩モードに切り替えられた場合に、記録部120は、車モードから徒歩モードに切り替えられた切替地点の位置情報と目的地とを関連付けて記憶部108に記録する。また、徒歩モードから車モードに切り替えられた場合にも、切替地点の位置情報と目的地とを関連付けて記憶部108に記録してもよい。
【0051】
切替部118により、ナビゲーションモードが車モードから徒歩モードに切り替えられた場合には、ナビゲーションモードが切り替えられた地点にユーザが車を停車して歩き始めたと判断することができる。記録部120に切替地点の位置情報と目的地とを記録しておくことにより、目的地に行く前に車を停車した地点を記録して、駐車場などの停車場所を学習することが可能となる。
【0052】
判断部122は、切替部118によりナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の近くに道路があるか否かを判断する機能を有する。判断部122は、切替地点から所定範囲内に道路ネットワークが存在する場合に切替地点の近くに道路があると判断する。例えば、切替地点から50m範囲内に道路ネットワークが存在しない場合に、近くに道路がないと判断してもよい。
【0053】
また、切替地点から所定範囲内に道路ネットワークが存在していた場合でも、道路ネットワークの方位と現在方位が大きく異なる場合、例えば40度以上異なる場合に、近くに道路がないと判断してもよい。道路ネットワークに関する情報は、記憶部108に記憶されていてもよいし、ネットワークを介して地図情報を保持するサーバなどから取得するようにしてもよい。
【0054】
また、記録部120は、判断部122により切替地点の近くに道路がないと判断された場合に、切替地点の位置情報と目的地とを関連付けて記憶部108に記録してもよい。上記したように、切替地点の位置情報と目的地とを記録した場合には、道路に停車した場合でも停車場所として学習してしまうことになる。上記したように、判断部122により、切替地点が、道路ネットワークが存在する地点か否かを判断することにより、道路上に停車した場合には停車場所を記録しないようにすることが可能となる。
【0055】
記録部120には、切替地点の位置情報として、切替地点の緯度および経度が記録される。また、切替地点の位置情報とともに、当該切替地点が記録部120に記録された回数を登録してもよい。切替地点の記録された回数を記録することにより、停車場所に何回停車したかがわかり、頻繁に停車する場所などを把握することができる。
【0056】
ナビゲーション部124は、後述する位置取得部142により取得された位置情報を用いて設定部116により設定された目的地までの経路を案内する機能を有する。また、ナビゲーション部124は、切替部118により切り替えられたナビゲーションモードに応じたナビゲーションを行う。例えば、ナビゲーション部124は、記憶部108からナビゲーションモードに対応する地図データを読み出し、現在位置を含む地図画像上に現在位置マークを重畳する。ナビゲーション部124は、本発明の案内部の一例である。
【0057】
また、ナビゲーション部124は、設定部116によりユーザが所望する目的地が設定された場合に、目的地に関連付けられている停車場所までを車モードで案内し、該停車場所から目的地までを徒歩モードで案内してもよい。また、設定部116により設定された目的地に複数の停車場所が関連付けられている場合には、停車回数の多い停車場所を優先的に案内してもよいし、ユーザにより選択された停車場所を案内するようにしてもよい。
【0058】
GPSアンテナ112が人工衛星からGPS信号を受信できない場合、GPS処理部114はGPS信号に基づく現在位置の算出を行うことができない。このような場合、ナビゲーション部124は、他の方法により取得される現在位置を用いてナビゲーションを行う。例えば、ナビゲーション部124は、以下に説明する各センサおよび各算出部により得られる現在位置を用いてナビゲーションを行うことができる。
【0059】
3軸加速度センサ126は、図6に示すX軸方向の加速度αx、Y軸方向の加速度αy、およびZ軸方向の加速度αzを例えば50Hzのサンプリング周波数で検出する。なお、図6に示したように、X軸はPND10または車両の進行方向に対応し、Y軸はX軸に直交する水平方向に対応し、Z軸は鉛直方向に対応するものとする。
【0060】
Y軸ジャイロセンサ128は、Y軸回りの角速度であるピッチレートωyを例えば50Hzのサンプリング周波数で検出する。
【0061】
速度算出部130は、3軸加速度センサ126により検出されたZ軸方向の加速度αz、およびY軸ジャイロセンサ128により検出されたピッチレートωyに基づき、以下の数式1に従って進行方向に対する速度Vを例えば1秒につき50回算出する。
【0062】
【数1】

【0063】
X軸ジャイロセンサ132は、PND10または車両が左旋回している時のZ軸回りの角速度であるヨーレートωzを例えば50Hzのサンプリング周波数で検出する。
【0064】
角度算出部134は、X軸ジャイロセンサ132により検出されたヨーレートωzにサンプリング周期(例えば、0.02s)を積算することにより、PND10または車両の旋回角度θを算出する。
【0065】
位置取得部142は、速度算出部130により算出された進行方向に対する速度V、および角度算出部134により算出された旋回角度θに基づき、前回算出時の位置から現在位置までの変化量を求める。そして、位置取得部142は、前回算出時の位置に上記変化量を加えることにより現在位置を取得する。また、上記したGPS処理部114により現在の位置情報が算出された場合には、該位置情報を取得する。位置取得部142は、本発明の取得部の一例である。
【0066】
気圧センサ150は、周囲の気圧を例えば50Hzのサンプリング周波数で検出する。そして、高度算出部152は、気圧センサ150により検出された気圧に基づいて現在高度を算出する。
【0067】
ナビゲーション部124は、上記のようにして位置算出部140により算出された現在位置、および高度算出部152により算出された現在高度に基づき、ナビゲーションを行うことができる。
【0068】
なお、現在位置などの取得方法は、GPS測位や、センサを用いる上記方法に限られない。例えば、無線LANの基地局により送信されるWiFi電波の信号強度を利用して現在位置を取得することも可能である。より具体的には、PND10は、各基地局からのWiFi電波の受信強度から各基地局との距離を推定し、各基地局との距離および各基地局の位置を利用し、三角測量の原理に基づいて現在位置を取得してもよい。
【0069】
<2−3.PNDの動作の詳細>
以上、PND10の機能構成について説明した。次に、図7〜図10を参照して本実施形態にかかるPND10の動作の詳細について説明する。図7は、本実施形態にかかるPND10の停車場所を学習する処理を示すフローチャートである。以下では、停車場所として駐車場を例示して説明する。
【0070】
図7に示したように、まず、現在のモードが何れのモードであるかを判定する(S102)。ステップS102においては、本体がクレードルに取り付けられたことが検出されたか否か、ユーザ操作によりモードが切り替えられたか否かなどにより現在のモードが何れのモードであるかを判定することができる。
【0071】
ステップS102において、現在のモードが車モードであると判定された場合には、車モード時の駐車場学習処理を実行する(S104)。ステップS104における車モード時の駐車場学習処理については、後で詳細に説明する。ステップS102において、現在のモードが徒歩モードであると判定された場合には、徒歩モード時の駐車場学習処理を実行する(S106)。ステップS106における徒歩モード時の駐車場学習処理については、後で詳細に説明する。
【0072】
次に、図8を参照して、図7のステップS104における車モード時の駐車場学習処理について説明する。図8に示したように、まず、ナビゲーション部124によるルートガイド中か否かを判定する(S110)。ステップS110におけるルートガイド中とは、ユーザにより設定された目的地までの経路案内を行っている最中であることを示す。
【0073】
ステップS110においてルートガイド中であると判定された場合には、ユーザが、車モードから徒歩モードに変更したか否かを判定する(S112)。ステップS112においては、ユーザ操作によりナビゲーションモードが車モードから徒歩モードに切り替えられたか否かを判定する。また、クレードルに設置されていたPND10本体がクレードルから外された場合に、車モードから徒歩モードにナビゲーションモードが変更したと判定してもよい。ステップS110においてルートガイド中ではないと判定された場合には、処理を終了する。
【0074】
ステップS112において、ユーザが徒歩モードに変更したか否かを判定する。ステップS112において、ユーザが徒歩モードに変更したと判定された場合には、徒歩モードに変更された地点の近くに道路があるか否かを判定する(S114)。ステップS114においては、モードが変更された地点から所定範囲内に道路ネットワークが存在する場合に近くに道路があると判定する。また、モードが変更された地点から50m範囲内に道路ネットワークが存在する場合に、近くに道路があると判定してもよい。さらに、近くに道路ネットワークが存在していた場合でも道路ネットワークの方位と現在の方位が同じ場合に道路があると判定してもよい。
【0075】
ステップS112において、ユーザが徒歩モードに変更していないと判定された場合には、処理を終了する。ステップS114において、ナビゲーションモードが変更された地点の近くに道路がないと判定された場合には現在地を駐車場として学習する(S116)。ステップS114において、ナビゲーションモードが変更された地点の近くに道路があると判定された場合には、処理を終了する。
【0076】
ステップS116において、現在地を駐車場として学習するとは、ユーザが徒歩モードに変更した地点の位置情報とユーザにより設定された本来の目的地とを関連付けて記憶することを意味する。これにより、目的地の手前で停車した位置を駐車場として学習することが可能となる。また、既に停車位置の位置情報が駐車場として記憶されている場合には、駐車場に停車した回数を記憶してもよい。これにより、一つの目的地に複数の駐車場が設定されている場合に、いずれの駐車場が頻繁に停車している駐車場なのかがわかる。
【0077】
以上、車モード時の駐車場学習処理について説明した。次に、図9を参照して、図7のステップS106における徒歩モード時の駐車場学習処理について説明する。図9に示したように、ユーザが車モードに変更したか否かを判定する(S120)。ステップS120においては、ユーザ操作によりナビゲーションモードが徒歩モードから車モードに切り替えられたか否かを判定する。
【0078】
ステップS120において、ユーザが徒歩モードから車モードに変更したと判定された場合に、車モードに変更された地点の近くに道路があるか否かを判定する(S122)。そして、ステップS122において、車モードに変更された地点の近くに道路がないと判定された場合に、車モードに変更された地点を駐車場として学習する(S124)。ステップS122およびステップS124の処理は、それぞれ、図8のステップS114およびステップS116の処理と同様の処理であるため詳細な説明は省略する。
【0079】
また、ステップS120において、ユーザが車モードに変更していないと判定された場合には、PND10本体をクレードルに装着したか否かを判定する(S126)。ステップS126においては、クレードルを介して電力が供給された場合に、PND10本体がクレードルに装着されたと判定してもよい。
【0080】
ステップS126において、PND10本体がクレードルに装着されたと判定された場合には、現在地を駐車場として学習する(S128)。ステップS124およびステップS128において、ナビゲーションモードが徒歩モードから車モードに変更された地点を駐車場として学習するとは、上記したように、ナビゲーションモードが変更された地点の位置情報とユーザにより設定された目的地とを関連付けて記憶することを意味する。これにより、ユーザにより目的地が設定されたときに、当該目的地に関連付けられている停車場所(駐車場)までの経路を案内することができる。これにより、目的地近辺に位置する駐車場を適切に案内することが可能となる。
【0081】
次に、図7〜図9において学習した駐車場を利用してルート案内をする場合について説明する。図10は、車モードで出発した場合のルート案内処理を示すフローチャートである。図10に示したように、まず、ユーザにより目的地が設定される(S202)。そして、ステップS202においてユーザにより設定された目的地の近くに学習した駐車場があるか否かを判定する(S204)。
【0082】
ステップS204においては、ステップS202において設定された目的地に関連付けられた停車場所が記憶されているか否かにより、学習した駐車場があるか否かを判定する。ステップS204において、目的地の近くに学習した駐車場があると判定された場合には、学習した駐車場を一覧表示する(S206)。ステップS206においては、目的地に関連付けられて記憶されている停車場所が複数ある場合には、複数の停車場所を一覧表示する。
【0083】
また、ステップS206において駐車場を一覧表示する際に、駐車場の停車回数に応じた表示をしてもよい。例えば、駐車場の停車回数の多い順に表示する。これにより、頻繁に停車する駐車場を優先的に表示させることが可能となる。ステップS204において、目的地の近くに学習した駐車場がないと判定された場合には、ステップS210の処理を実行する。
【0084】
そして、一覧表示された駐車場のなかから、ユーザが所望する駐車場を選択する(S208)。そして、目的地までの車のルートを探索する(S210)。ステップS210において、ユーザにより所望の駐車場が選択された場合には、当該駐車場を目的地としてルートを探索する。
【0085】
次に、目的地である駐車場に到着した場合のルート案内について説明する。図11は、目的地である駐車場に到着した場合のルート案内を示すフローチャートである。まず、駐車場までのルート案内中であるか否かを判定する(S212)。ステップS212において、駐車場までのルート案内中であると判定された場合には、駐車場に到着したか否かを判定する(S214)。ステップS214においては、現在地と目的地の距離が所定の範囲内(例えば100m以内)に停車した場合に、駐車場に到着したと判定してもよい。
【0086】
ステップS214において、駐車場に到着したと判定された場合には、現在地からユーザが設定した目的地までの徒歩のルートを探索する(S216)。ステップS216における目的地とは、ユーザにより最初に設定された本来の目的地である。ステップS214において、駐車場に到着していないと判定された場合には、ステップS212の処理に戻る。そして、徒歩ルートを用いた案内を行う(S218)。
【0087】
一方、ステップS212において、駐車場までのルート案内中ではないと判定された場合には、引き続き目的地までのルート案内を行い、ルート案内が終了した場合に(S220)処理を終了する。以上、目的地である駐車場に到着した場合のルート案内について説明した。
【0088】
上記実施形態によれば、ナビゲーションモードが車モードから徒歩モードに切り替えられた地点や、徒歩モードから車モードに切り替えられた地点の位置情報と目的地とを関連付けて記憶部108に記録することができる。これにより、ナビゲーションモードの切替地点を停車場所として記録することができるため、停車時間に拠らずに適切な停車場所を登録することが可能となる。また、設定された目的地に対して、登録された停車場所の情報が記録されている場合に、当該停車場所をユーザに提示することが可能となる。また、ユーザにより目的地が設定されるだけで、駐車場等の停車場所までのルート案内をすることができるため、予め駐車場を登録したり検索したりすることなく、自動的に適切な停車場所に誘導することが可能となる。以上、第1実施形態について説明した。
【0089】
<3.第2実施形態>
第1の実施形態において説明したPND10は、ナビゲーション装置の一例に過ぎず、ナビゲーション装置はかかる例に限定されない。例えば、ナビゲーション装置は、以下に第2の実施形態として説明する携帯電話20であってもよい。その他、詳細な説明は省略するが、ナビゲーション装置は、PHS、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器、および携帯型の撮像装置などであってもよい。
【0090】
図12は、第2の実施形態による携帯電話20の外観図である。図12に示したように、第2の実施形態による携帯電話20は、表示部202と、クレードル203と、操作部204と、吸盤206と、マイクロホン214と、スピーカ224と、を備える。
【0091】
クレードル203は、第1の実施形態によるPND10と同様に、車両のダッシュボード上に吸盤206を介して取り付けられ、かつ、携帯電話20と機械的および電気的に接続される。このため、携帯電話20は、クレードル203を介して車両から供給される電力に基づいて動作することが可能である。なお、携帯電話20はバッテリを内蔵しており、クレードル203から取り外された場合にはバッテリから供給される電力に基づいて動作することができる。
【0092】
図13は、第2の実施形態による携帯電話20の構成を示した機能ブロック図である。図13に示したように、第2の実施形態による携帯電話20は、ナビゲーション機能ユニット110と、表示部202と、操作部204と、記憶部208と、携帯電話機能ユニット210と、総括制御部234と、を備える。
【0093】
また、携帯電話機能ユニット210は、通話機能や電子メール機能などを実現するための構成であり、通信アンテナ212と、マイクロホン214と、エンコーダ216と、送受信部220と、スピーカ224と、デコーダ226と、携帯電話制御部230と、を備える。なお、ナビゲーション機能ユニット110については第1の実施形態で説明したので、詳細な説明を省略する。
【0094】
マイクロホン214は、音声を集音し、音声信号として出力する。エンコーダ216は、携帯電話制御部230による制御に従い、マイクロホン214から入力される音声信号のデジタル変換およびエンコードなどを行い、音声データを送受信部220に出力する。
【0095】
送受信部220は、エンコーダ216から入力される音声データを所定の方式に従って変調し、通信アンテナ212から無線で携帯電話20の基地局へ送信する。また、送受信部220は、通信アンテナ212により無線信号を復調して音声データを取得し、デコーダ226に出力する。
【0096】
デコーダ226は、携帯電話制御部230による制御に従い、送受信部220から入力される音声データのデコードおよびアナログ変換などを行い、音声信号をスピーカ224に出力する。スピーカ224は、デコーダ226から供給される音声信号に基づいて音声を出力する。
【0097】
また、携帯電話制御部230は、電子メールを受信する場合、送受信部220からデコーダ226に受信データを供給し、デコーダ226に受信データをデコードさせる。そして、携帯電話制御部230は、デコードにより得られた電子メールデータを表示部202に出力して表示部202に表示させる共に、記憶部208に電子メールデータを記録する。
【0098】
また、携帯電話制御部230は、電子メールを送信する場合、操作部204を介して入力された電子メールデータをエンコーダ216にエンコードさせ、送受信部220および通信アンテナ212を介して無線送信する。
【0099】
総括制御部234は、上述した携帯電話機能ユニット210およびナビゲーション機能ユニット110を制御する。例えば、総括制御部234は、ナビゲーション機能ユニット110によりナビゲーション機能を実行している間に電話がかかってきた場合、ナビゲーション機能を携帯電話ユニット310による通話機能に一時的に切替え、通話終了後、ナビゲーション機能ユニット110にナビゲーション機能を再開させてもよい。
【0100】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0101】
例えば、上記実施形態では、車モードから徒歩モードに切り替えられた地点を駐車場などの停車場所として登録したが、かかる例に限定されない。例えば。自転車モードやバイクモードから徒歩モードに切り替えられた地点を駐輪場などの停車場所として登録するようにしてもよい。自転車モードにおいて駐輪場などの停車場所を案内する場合には、自転車で走行可能なルートを案内することができる。
【0102】
例えば、本明細書のPND10や携帯電話20などのナビゲーション装置の処理における各ステップは、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、PND10や携帯電話20などのナビゲーション装置の処理における各ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
【0103】
また、PND10や携帯電話20などのナビゲーション装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述したナビゲーション装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【符号の説明】
【0104】
10 PND
12、202 表示部
20 携帯電話
104、204 操作部
108、208 記憶部
14、203 クレードル
110 ナビゲーション機能ユニット
112 GPSアンテナ
114 GPS処理部
116 設定部
117 検出部
118 切替部
120 記録部
122 判断部
124 ナビゲーション部
126 3軸加速度センサ
128 Y軸ジャイロセンサ
130 速度算出部
132 X軸ジャイロセンサ
134 角度算出部
142 位置取得部
150 気圧センサ
152 高度算出部
210 携帯電話機能ユニット
212 通信アンテナ
214 マイクロホン
216 エンコーダ
220 送受信部
226 デコーダ
224 スピーカ
230 携帯電話制御部
234 総括制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報を取得する取得部と、
ユーザ操作に応じて目的地を設定する設定部と、
前記位置情報を用いて前記目的地までの経路を案内する案内部と、
ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替える切替部と、
前記切替部によりナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録する記録部と、
を備えるナビゲーション装置。
【請求項2】
前記設定部により設定された前記目的地が前記記憶媒体に記録されている場合に、前記案内部は、前記目的地に関連付けられている前記切替地点までの経路を一のナビゲーションモードで案内し、前記切替地点から前記目的地までの経路を他のナビゲーションモードで案内する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記切替地点の近くに道路があるか否かを判断する判断部を備え、
前記判断部により前記切替地点の近くに道路がないと判断された場合に、前記記録部は、前記切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記判断部は、前記切替地点から所定範囲内に道路ネットワークが存在する場合に前記切替地点の近くに道路があると判断する、請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記ナビゲーションモードは、車モード、バイクモード、自転車モード、徒歩モードを含む、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記切替部により前記車モードから前記徒歩モードに切り替えられた場合に、
前記記録部は、前記車モードから前記徒歩モードに切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録する、請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記ナビゲーション装置の本体が車に搭載されたか否かを検出する検出部を備え、
前記検出部により前記ナビゲーション装置の本体が車に搭載されたことが検出された場合に、前記切替部は、前記ナビゲーションモードを車モードに切り替える、請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記検出部は、前記ナビゲーション装置の本体が所定の台座部に取り付けられているか否かを検出し、
前記検出部により前記ナビゲーション装置の本体が前記台座部に取り付けられたことが検出された場合に、前記切替部は、前記ナビゲーションモードを車モードに切り替える、請求項7に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記設定部により設定された前記目的地が前記記憶媒体に記録されている場合に、前記案内部は、前記目的地に関連付けられている前記切替地点に関する情報を表示部に表示させる、請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記設定部により設定された前記目的地が前記記憶媒体に記録されている場合に、前記案内部は、前記目的地に関連付けられている前記切替地点まで車モードで経路を案内し、前記切替地点から前記目的地まで徒歩モードで経路を案内する、請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
コンピュータを、
位置情報を取得する取得部と、
ユーザ操作に応じて目的地を設定する設定部と、
前記位置情報を用いて前記目的地までの経路を案内する案内部と、
ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替える切替部と、
前記切替部によりナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録する記録部と、
を備えるナビゲーション装置として機能させるための、プログラム。
【請求項12】
位置情報を取得するステップと、
ユーザ操作に応じて目的地を設定するステップと、
ユーザ操作に応じてナビゲーションモードを切り替えるステップと、
前記ナビゲーションモードが切り替えられた切替地点の位置情報と前記目的地とを関連付けて記憶媒体に記録するステップと、
ユーザ操作に応じて設定された前記目的地に前記切替地点が関連付けられている場合に、前記位置情報を用いて前記切替地点を経由して前記目的地までの経路を案内するステップと、を含む、ナビゲーション方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−174744(P2011−174744A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−37467(P2010−37467)
【出願日】平成22年2月23日(2010.2.23)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】