説明

ナビゲーション装置およびその目的地探索方法

【課題】 本発明の目的は、目的地を検索・設定する際に、回避エリアにある対象を避けることができるナビゲーション技術を提供することにある。
【解決手段】
本発明に係るナビゲーション装置は、目的地あるいは経由地として検索される対象とその位置とを記憶する記憶手段と、前記対象を検索する検索条件の入力を受け付ける検索条件入力受付手段と、前記検索条件入力受付手段により受け付けた検索条件を満たす対象を前記記憶手段において検索する検索手段と、前記検索手段により検索された結果に含まれる対象のうち、所定の範囲を有する領域である回避エリアに含まれる対象を、検索された結果から除外して表示情報を生成する表示情報生成手段と、前記表示情報生成手段により生成された表示情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置の技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置では、名称、範囲等の入力を受け付けて目的地となる候補を検索して選択可能に表示する技術が用いられている。特許文献1には、このようなナビゲーション装置についての技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−333340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のようなナビゲーション装置は、使用状況によっては、治安や渋滞等の不安のある地域の通行を回避したい場合がある。
【0005】
本発明の目的は、目的地を検索・設定する際に、回避エリアにある対象を避けることができるナビゲーション装置の技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明に係るナビゲーション装置は、目的地あるいは経由地として検索される対象とその位置とを記憶する記憶手段と、前記対象を検索する検索条件の入力を受け付ける検索条件入力受付手段と、前記検索条件入力受付手段により受け付けた検索条件を満たす対象を前記記憶手段において検索する検索手段と、前記検索手段により検索された結果に含まれる対象のうち、所定の範囲を有する領域である回避エリアに含まれる対象を、検索された結果から除外して表示情報を生成する表示情報生成手段と、前記表示情報生成手段により生成された表示情報を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係るナビゲーション装置の目的地探索方法では、前記ナビゲーション装置は、目的地あるいは経由地として検索される対象とその位置とを記憶する記憶手段を備え、前記対象を検索する検索条件の入力を受け付ける検索条件入力受付ステップと、前記検索条件入力受付ステップにより受け付けた検索条件を満たす対象を前記記憶手段において検索する検索ステップと、前記検索ステップにより検索された結果に含まれる対象のうち、所定の範囲を有する領域である回避エリアに含まれる対象を、検索された結果から除外して表示情報を生成する表示情報生成ステップと、前記表示情報生成ステップにより生成された表示情報を表示する表示ステップと、を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本願発明によれば、目的地を検索・設定する際に、回避エリアにある対象を避けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、ナビゲーション装置の概略構成図である。
【図2】図2は、リンクテーブルの構成を示す図である。
【図3】図3は、回避エリアテーブルの構成を示す図である。
【図4】図4は、POIテーブルの構成を示す図である。
【図5】図5は、演算処理部の機能構成図である。
【図6】図6は、目的地検索処理のフロー図である。
【図7】図7は、目的地検索処理の例を説明する説明図である。
【図8】図8は、目的地検索処理で表示される検索結果画面例を示す図である。
【図9】図9は、別の実施形態における治安情報提供システムの構成を示す図である。
【図10】図10は、治安情報提供装置のハードウェア構成を示す図である。
【図11】図11は、治安情報テーブルの構成を示す図である。
【図12】図12は、回避エリアテーブルの構成を示す図である。
【図13】図13は、演算処理部の機能構成図である。
【図14】図14は、回避エリア設定処理のフロー図である。
【図15】図15は、目的地検索処理のフロー図である。
【図16】図16は、目的地検索処理で表示される検索結果画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明の第一の実施形態を適用したナビゲーション装置および第二の実施形態を適用したナビゲーションシステムについて、それぞれ図面を参照して説明する。まず、第一の実施形態について説明する。
【0011】
図1に、ナビゲーション装置100の全体構成図を示す。ナビゲーション装置100は、地図情報を表示して、ナビゲーション装置100の現在地を示す地点と、設定された目的地までの経路を誘導する情報とを示すことが可能ないわゆるナビゲーション装置である。
【0012】
ナビゲーション装置100は、演算処理部1と、ディスプレイ2と、記憶装置3と、音声入出力装置4(音声入力装置としてマイクロフォン41、音声出力装置としてスピーカ42を備える)と、入力装置5と、ROM装置6と、車速センサ7と、ジャイロセンサ8と、GPS(Global Positioning System)受信装置9と、FM多重放送受信装置10と、ビーコン受信装置11と、ネットワーク通信装置12と、を備えている。
【0013】
演算処理部1は、様々な処理を行う中心的ユニットである。例えば各種センサ7,8やGPS受信装置9、FM多重放送受信装置10等から出力される情報に基づいて現在地を検出する。また、得られた現在地情報に基づいて、表示に必要な地図データを記憶装置3あるいはROM装置6から読み出す。
【0014】
また、演算処理部1は、読み出した地図データをグラフィックス展開し、そこに現在地を示すマークを重ねてディスプレイ2へ表示する。また、記憶装置3あるいはROM装置6に記憶されている地図データ等を用いて、操作者から指示された出発地または現在地と、目的地、経由地または立ち寄り地と、を結ぶ最適な経路となる推奨経路を探索する。また、スピーカ42やディスプレイ2を用いて操作者を誘導する。
【0015】
また、演算処理部1は、後述するように、目的地または経由地を設定する目的地設定処理において、目的地または経由地を検索する条件を受け付けて、条件に合う施設を検索して目的地または経由地の候補として選択可能に表示する。演算処理部1は、表示した目的地または経由地の候補のうち選択を受け付けた施設について、目的地または経由地として設定する。
【0016】
ナビゲーション装置100の演算処理部1は、各デバイス間をバス25で接続した構成である。演算処理部1は、数値演算及び各デバイスを制御するといった様々な処理を実行するCPU(Central Processing Unit)21と、記憶装置3から読み出した地図データ、演算データなどを格納するRAM(Random Access Memory)22と、プログラムやデータを格納するROM(Read Only Memory)23と、各種ハードウェアを演算処理部1と接続するためのI/F(インターフェイス)24と、を有する。
【0017】
ディスプレイ2は、演算処理部1等で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ2は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0018】
記憶装置3は、HDD(Hard Disk Drive)や不揮発性メモリカードといった、少なくとも読み書きが可能な記憶媒体で構成される。
【0019】
この記憶媒体には、通常の経路探索装置に必要な地図データ(地図上の道路を構成するリンクのリンクデータを含む)であるリンクテーブル200と、回避すべき領域を特定する回避エリアの情報を複数格納する回避エリアテーブル300と、POI(Point of Interest:注目地点(特定の施設、住所で特定される地点、交差点等を含む))データを複数格納するPOIテーブル400と、が記憶されている。
【0020】
図2は、リンクテーブル200の構成を示す図である。リンクテーブル200は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)201ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ202を含んでいる。
【0021】
リンクデータ202は、リンクの識別子であるリンクID211ごとに、リンクを構成する2つのノード(開始ノード、終了ノード)の座標情報222、リンクを含む道路の種別を示す道路種別223、リンクの長さを示すリンク長224、予め記憶されたリンク旅行時間225、当該リンクの開始ノードに接続するリンクである開始接続リンクと、当該リンクの終了ノードに接続するリンクである終了接続リンクと、を特定する開始接続リンク、終了接続リンク226、リンクを含む道路の制限速度を示す制限速度227を含んでいる。
【0022】
なお、ここでは、リンクを構成する2つのノードについて開始ノードと終了ノードとを区別することで、同じ道路の上り方向と下り方向とを、それぞれ別のリンクとして管理するようにしている。
【0023】
図3は、回避エリアテーブル300の構成を示す図である。回避エリアテーブル300は、回避すべき領域を特定する回避エリアID301ごとに、当該エリアを特定する特定情報310が対応付けられて格納されている。本実施形態においては、回避エリアを矩形で特定する。そのため、特定情報310は、当該矩形の2つの対角にある点である矩形左下座標と、矩形右上座標と、の情報を含む。なお、当該矩形左下座標と、矩形右上座標とは、いわゆる緯度経度等の座標系における位置を特定する情報である。
【0024】
なお、本実施形態においては、回避エリアを矩形で特定するが、これに限らず、例えば円形、多角形あるいは任意の形状等により特定するものであってもよい。その場合には、特定情報310は、当該回避エリアの形状に対応した情報となる。円形であれば、中心点の座標と、半径等の情報である。多角形あるいは任意の形状等の場合には、全ての頂点の座標等である。
【0025】
図4は、POIテーブル400の構成を示す図である。POIテーブル400は、POI(Point Of Interest:店舗等の施設、駅、住所、交差点等を含む)を特定するPOI識別子401ごとに、POIの詳細な情報410が対応付けられて記憶される。POIの詳細な情報410には、例えば、POIの名称であるPOI名411と、POIの所在地の住所である所在地住所412と、POIの所在地とみなす座標(例えば、緯度経度等)を特定する情報である代表点位置413と、POIの代表等の電話番号414と、マップコード(登録商標)等の所定の位置を特定することができる位置特定コード415と、当該POIに該当するジャンル(例えば、レストランや、ショッピングモール、その他交差点等の、検索対象となりうる対象が属する予め定められた類型)を特定する該当ジャンル416と、が含まれる。
【0026】
図1に戻って説明する。音声入出力装置4は、音声入力装置としてマイクロフォン41と、音声出力装置としてスピーカ42と、を備える。マイクロフォン41は、使用者やその他の搭乗者が発した声などのナビゲーション装置100の外部の音声を取得する。
【0027】
スピーカ42は、演算処理部1で生成された使用者へのメッセージを音声として出力する。マイクロフォン41とスピーカ42は、車両の所定の部位に、別個に配されている。ただし、一体の筐体に収納されていても良い。ナビゲーション装置100は、マイクロフォン41及びスピーカ42を、それぞれ複数備えることができる。
【0028】
入力装置5は、使用者からの指示を使用者による操作を介して受け付ける装置である。入力装置5は、タッチパネル51と、ダイヤルスイッチ52と、その他のハードスイッチであるスクロールキー、縮尺変更キーなどで構成される。
【0029】
タッチパネル51は、ディスプレイ2の表示面側に搭載され、表示画面を透視可能である。タッチパネル51は、ディスプレイ2に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。タッチパネル51は、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。
【0030】
ダイヤルスイッチ52は、時計回り及び反時計回りに回転可能に構成され、所定の角度の回転ごとにパルス信号を発生し、演算処理部1に出力する。演算処理部1では、パルス信号の数から、回転角度を求める。
【0031】
ROM装置6は、CD-ROMやDVD-ROM等のROM(Read Only Memory)や、IC(Integrated Circuit)カードといった、少なくとも読み取りが可能な記憶媒体で構成されている。この記憶媒体には、例えば、地図データ、動画データ、音声データなどの追加・補充データが記憶されている。
【0032】
車速センサ7、ジャイロセンサ8およびGPS受信装置9は、ナビゲーション装置100で現在地(自車位置)を検出するために使用されるものである。車速センサ7は、車速を算出するのに用いる値を出力するセンサである。ジャイロセンサ8は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出するものである。GPS受信装置9は、GPS衛星からの信号を受信し移動体とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することで移動体の現在地、進行速度および進行方位を測定するものである。
【0033】
FM多重放送受信装置10は、FM多重放送局から送られてくるFM多重放送信号を受信する。FM多重放送には、VICS(Vehicle Information Communication System:登録商標)情報の概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報などやFM多重一般情報としてラジオ局が提供する文字情報などがある。
【0034】
ビーコン受信装置11は、VICS情報などの概略現況交通情報、規制情報、SA/PA(サービスエリア/パーキングエリア)情報、駐車場情報、天気情報や緊急警報などを受信する。例えば、光により通信する光ビーコン、電波により通信する電波ビーコン等の受信装置である。
【0035】
ネットワーク通信装置12は、ナビゲーション装置100を、図示しない携帯電話網等の公衆ネットワークに接続させ、ネットワークに接続された他の装置であるサーバやナビゲーション装置等とメッセージをやり取りすることで通信を行う装置である。
【0036】
図5は、演算処理部1の機能ブロック図である。図示するように、演算処理部1は、基本制御部101と、入力受付部102と、出力処理部103と、POI検索部104と、POI検索結果提示部105と、を有する。
【0037】
基本制御部101は、様々な処理を行う中心的な機能部であり、処理内容に応じて、他の処理部を制御する。また、各種センサ、GPS受信装置9等の情報を取得し、マップマッチング処理、デッドレコニング処理等を行って現在地および車両方位を特定する。また、随時、走行した日付および時刻と、位置と、を対応付けて、リンクごとに走行履歴を記憶装置3に記憶する。さらに、各処理部からの要求に応じて、現在時刻を出力する。
【0038】
なお、デッドレコニング処理は、車速センサ7の出力値より求まる走行距離が所定距離(例えば2m)に到達する毎に、マップマッチ処理で前回採用された現在地および車両方位のデータに、車載センサから受信した車速センサ値、ジャイロセンサ値を用いて求めた相対変位を加算することで、新たな現在地および車両方位を算出する処理である。
【0039】
また、基本制御部101は、現在地と、目的地または経由地(後述する目的地検索処理により設定された目的地または経由地を含む)と、を結ぶ最適な経路である推奨経路を探索する。当該経路探索においては、ダイクストラ法等の経路探索ロジックを用いて、道路の所定の区間(リンク)に対して予め設定されたリンクコストに基づいて経路を探索する。
【0040】
なお、基本制御部101は、指定したジャンルのPOIの選択による目的地の検索、POIの名称の一部入力による目的地の検索、位置の指定入力による目的地の検索、住所の入力による目的地の検索、電話番号の入力による目的地の検索あるいはマップコード等の入力による目的地の検索等を経て施設を特定し、目的地または経由地を受け付けることができる。
【0041】
また、基本制御部101は、車両の現在地が推奨経路から逸脱しないよう、スピーカ42やディスプレイ2を用いて操作者を誘導する。
【0042】
入力受付部102は、入力装置5またはマイクロフォン41を介して入力された使用者からの指示を受け付け、演算処理部1に受け渡す。例えば、使用者が推奨経路の探索を要求したときは、その旨を基本制御部101に伝達する。
【0043】
出力処理部103は、例えばポリゴン情報等の表示させる画面情報を受け取り、ディスプレイ2に描画するための信号に変換してディスプレイ2に対して描画する指示を行う。
【0044】
POI検索部104は、目的地あるいは経由地となるPOIを検索するための情報を受け付けて、POIテーブル400から検索条件を満たすPOIのリストを生成する。例えば、POI検索部104は、検索するPOIの範囲を特定する目的地域(州、県、市区町村等の行政区画を特定する情報を含む)と、検索するPOIの名称の一部等を受け付けて、当該目的地域内のPOIのうち名称に指定されたPOIの名称の一部を含むPOIを特定し、リストを生成する。
【0045】
さらに具体的には、POI検索部104は、目的地域を選択可能に表示させ、目的地域の入力を受け付ける。そして、POI検索部104は、目的地を特定するための目的キーワードを受け付け、POI検索を行い、仮リストを作成する。
【0046】
POI検索結果提示部105は、POI検索部104により生成されたPOIのリストを選択可能に表示する画面を生成し、出力処理部103に出力させる。その際、POI検索結果提示部105は、回避エリアテーブル300を参照し、POIのうちいずれかの回避エリアに含まれるPOIをリストから除外して表示画面を生成する。
【0047】
さらに具体的には、POI検索結果提示部105は、検索結果のPOIの代表点位置を特定し、代表点位置がいずれかの回避エリアに含まれるPOIを仮リストから除外して、POIリストを作成する。そして、POI検索結果提示部105は、POIリストを選択可能に描画するよう出力処理部103に依頼する。
【0048】
上記した演算処理部1の各機能部、すなわち基本制御部101、入力受付部102、出力処理部103、POI検索部104、POI検索結果提示部105は、CPU21が所定のプログラムを読み込み実行することにより構築される。そのため、RAM22には、各機能部の処理を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0049】
なお、上記した各構成要素は、ナビゲーション装置100の構成を、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置100の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0050】
また、各機能部は、ハードウェア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0051】
[動作の説明]次に、ナビゲーション装置100が実施する目的地検索処理の動作について説明する。図6は、ナビゲーション装置100が実施する目的地検索処理を示すフロー図である。このフローは、ナビゲーション装置100が稼働している状態において、操作者から目的地あるいは経由地の検索指示を受け付けると開始される。
【0052】
まず、POI検索部104は、目的地域を選択可能に表示する(ステップS001)。具体的には、POI検索部104は、予め定められた選択可能な地域を、選択可能な形式で画面情報を生成し、出力処理部103に出力を依頼する。例えば、POI検索部104は、目的地が属する地域(例えば、州)のリストを表示し、リストに含まれる目的地域の選択入力を受け付けるセレクトボックスウィジェットを構成し、当該セレクトボックスウィジェットをディスプレイ2の画面に表示させるよう出力処理部103に指示する。
【0053】
次に、POI検索部104は、目的地域の入力を受け付ける(ステップS002)。具体的には、POI検索部104は、ステップS001にて表示したセレクトボックスウィジェットにより、目的地域の選択を受け付ける。
【0054】
そして、POI検索部104は、目的地を特定するための目的キーワードを受け付ける(ステップS003)。具体的には、POI検索部104は、入力受付部102を介して目的地を特定するための目的地特定キーワードを受け付ける。例えば、POI検索部104は、目的地が店である場合、店の名前の一部の文字列等の入力を受け付ける。
【0055】
POI検索部104は、POI検索を行う(ステップS004)。具体的には、POI検索部104は、ステップS002にて受け付けた地域内の、ステップS003にて受け付けたキーワードを少なくとも名称(POI名411)の一部に含むPOIを、POIテーブル400から検索し、抽出し、仮リストを作成する。
【0056】
そして、POI検索結果提示部105は、検索結果のPOIの代表点位置を特定する(ステップS005)。具体的には、POI検索結果提示部105は、ステップS004にて作成した仮リストに含まれるPOIごとに、その代表点位置413を特定する。
【0057】
POI検索結果提示部105は、代表点位置がいずれかの回避エリアに含まれるPOIを仮リストから除外して、POIリストを作成する(ステップS006)。具体的には、POI検索結果提示部105は、ステップS004にて作成した仮リストに含まれる各POIについて、回避エリアテーブル300に含まれる回避エリアのいずれかに含まれるか否かを判定し、いずれかの回避エリアに含まれるPOIを除いてPOIリストを作成する。なお、本実施形態においては、回避エリアは矩形で特定され、矩形の対角を成す2頂点の座標が回避エリアテーブル300に格納されている。そのため、POI検索結果提示部105は、POIの代表点位置413の座標が、2つの頂点により特定される矩形に含まれる位置であるか否かを判定し、含まれる場合には、当該POIが回避エリアに含まれると判定する。より具体的には、POI検索結果提示部105は、代表点位置413のX座標が、対角の2頂点の各X座標の間に含まれ、かつ、代表点位置413のY座標が、対角の2頂点の各Y座標の間に含まれる場合には、当該代表点位置を有するPOIは回避エリアに含まれる、と判定する。
【0058】
そして、出力処理部103は、POIリストを選択可能に表示する(ステップS007)。具体的には、出力処理部103は、ステップS006において作成されたPOIリストを、いずれかのPOIを選択する指示を受付可能なセレクトボックスとして表示する。なお、セレクトボックスの形態に限らず、選択受付可能なスクロール可能な表として表示するようにしてもよい。
【0059】
そして、基本制御部101は、POIの選択を受け付けて、選択されたPOIを目的地あるいは経由地として設定する(ステップS008)。
【0060】
以上が、目的地検索処理の処理フローである。上記の目的地検索処理を行う事によって、ナビゲーション装置100は、目的地または経由地の設定の際に、回避エリアに含まれる目的地または経由地が設定されることを回避することができる。そのため、操作者は、望ましくない地域の目的地または経由地への経路設定を避けることができるようになる。
【0061】
図7は、目的地検索処理の例を説明する説明図である。図7に示すように、回避エリア451が設定されている場合に、POI452A〜452FがPOI検索されるものとする。この場合、目的地検索処理によると、仮リストにはPOI452A〜452Fの全てが含まれるが、表示されるPOIリストには、回避エリア451に含まれるPOIC452Cは表示されない。
【0062】
図8は、図7に示した例において、目的地検索処理のステップS007において表示される検索結果画面500の例を示す図である。検索結果画面500においては、検索に用いた条件を表示する領域である検索条件表示領域501と、検索の結果得られたPOIのリストを選択受付可能に表示するリスト表示領域502A〜502Eと、リストの上部をスクロールして表示する指示を受け付けるスクロール受付領域503Uと、リストの下部をスクロールして表示する指示を受け付けるスクロール受付領域503Lと、が表示される。
【0063】
ここで、検索条件表示領域501には、「Burger Jet」というPOI名称の一部の指定と、「MI(ミシガン州)」という目的地域と、が表示されている。これらは、夫々、ステップS003、ステップS002において指定を受け付けた情報である。
【0064】
リスト502A〜502Eには、検索条件を満たすPOIの名称が示される。図7の例のとおり、POIC452Cにあたる「Burger Jet C」は回避エリア451に含まれるPOIであるため、当該リスト表示領域には表示されない。
【0065】
以上、本発明の第一の実施形態について説明した。本発明の第一の実施形態によると、ナビゲーション装置100は、目的地または経由地の設定の際に、回避エリアに含まれる目的地または経由地が設定されることを回避することができる。
【0066】
本発明は、上記第一の実施形態に制限されない。上記第一の実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。例えば、上記の第一の実施形態では、検索したPOIから回避エリアに含まれるPOIを除外するようにしているが、これに限らず、POI検索において回避エリアに含まれるPOIか否かを判定するようにしてもよい。
【0067】
また例えば、上記第一の実施形態においては、回避エリアが矩形であるが、回避エリアの形状が円形であってもよい。その場合には、回避エリアの中心と、POIの代表点位置との距離が、回避エリアの半径以下となる場合には、当該POIを回避エリアに含まれるものとして判定するようにしてもよい。
【0068】
また例えば、上記第一の実施形態においては、POIの代表点位置が回避エリアに含まれるか否かを判定して除外するか否かを判定しているが、これに限られず、POIの地図上の面積が所定以上の割合で(例えば6割以上で)回避エリアに含まれる場合には、当該POIは回避エリアに含まれるものであると判定するようにしてもよい。
【0069】
なお、第一の実施形態においては、ナビゲーション装置100は、回避エリアが予め定められ記憶装置3等に格納されているが、これに限られない。例えば、外部のサーバ等から情報を得て、回避エリアを設定するようにしてもよい。そのような第二の実施形態について、以下に説明する。
【0070】
図9は、本発明に係る第二の実施形態における、ナビゲーションシステム1000の構成を示す図である。ナビゲーションシステム1000は、ナビゲーション装置100と、ナビゲーション装置100とネットワーク700を介して通信可能な治安情報提供装置600と、を含んで構成される。
【0071】
治安情報提供装置600は、公衆網やLAN(Local Area Network)等のネットワーク700に接続された他の装置と通信を行うことが可能である。そして、治安情報提供装置600は、ネットワーク700に接続された他の装置からの治安情報要求を受け付けて、治安情報を要求元へ送付する。例えば、治安情報提供装置600は、いわゆるWebサーバ(Webアプリケーションサーバ)として構成される。
【0072】
より具体的には、治安情報提供装置600は、記憶部620と、制御部640と、通信部650と、を備える。記憶部620には、第一の実施形態におけるナビゲーション装置100が備えるリンクテーブル200と略同内容のリンクテーブル630が記憶されている。制御部640には、治安に関する情報を蓄積する治安情報蓄積部641と、治安情報の要求を受け付ける治安情報要求受付部642と、治安情報要求受付部642により受け付けた情報に対応する治安情報を要求元へ送信する治安情報送信部643と、が含まれる。通信部650は、ネットワーク700に接続された他の装置であるナビゲーション装置100等との通信を行う。
【0073】
なお、上記した各構成要素は、治安情報提供装置600の構成を、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。治安情報提供装置600の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0074】
ナビゲーション装置100は、第一の実施形態に示したナビゲーション装置100と略同様の構成を備えるナビゲーション装置である。ナビゲーション装置100は、使用者が直接操作する装置である。
【0075】
図10は、治安情報提供装置600のハードウェア構成を示す図である。治安情報提供装置600は、入力装置611と、出力装置612と、通信装置613と、演算装置614と、主記憶装置615と、外部記憶装置616と、を有する。それぞれの装置は、バス617により接続されている。
【0076】
入力装置611は、キーボードやマウス、あるいはタッチペン、その他ポインティングデバイスなどの入力を受け付ける装置である。出力装置612は、ディスプレイなどの表示を行う装置である。通信装置613は、ネットワーク700などのネットワークを介して他の装置と通信を行う装置である。治安情報提供装置600の通信装置613は、ネットワーク700を通じて、ナビゲーション装置100のネットワーク通信装置12と通信を行うことができる。
【0077】
演算装置614は、例えばCPU(Central Processing Unit)などの演算装置である。主記憶装置615は、例えばRAM(Random Access Memory)などのメモリ装置である。外部記憶装置616は、例えばハードディスク装置やSSD(Solid State Drive)などの不揮発性記憶装置である。なお、主記憶装置615に展開される命令コードは、外部記憶装置616に記憶されたものでもよく、また、通信装置613を介して、ネットワーク700上の図示しない他の装置あるいはインターネット等のネットワーク上の装置から取得されたものでもよい。主記憶装置615は、演算装置614が実行する命令コードの展開を行う領域を有する。外部記憶装置616は、いわゆる通常の記憶装置であり、治安情報提供装置600を動作させるソフトウェアや、当該ソフトウェアが必要とするデータの初期値、その他のデータなどを予め記録している。
【0078】
上記した治安情報提供装置600の制御部640の治安情報蓄積部641、治安情報要求受付部642、治安情報送信部643は、演算装置614が所定のプログラムを読み込み実行することにより構築される。そのため、主記憶装置615には、各機能部の処理を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0079】
図11は、第二の実施形態における、治安情報テーブル800の構成を示す図である。治安情報テーブル800には、治安情報の分類を特定する情報が格納される分類801と、治安情報の発生日時を特定する情報が格納される発生日時802と、治安情報の発生住所を特定する情報が格納される発生住所803と、治安情報の発生位置が属するマップコード等の所定の領域を特定する情報が格納される発生位置特定コード804と、が含まれる。
【0080】
分類801には、治安情報(事件)の分類を特定する情報が格納される。例えば、治安情報が車上荒らしの場合には、「車上荒らし」等の分類である。
【0081】
発生日時802には、治安情報の発生日時を特定する情報が格納される。例えば、治安情報が車上荒らしの場合には、当該車上荒らし行為が行われたとされる日時を特定する情報である「2010年12月31日」等である。
【0082】
発生住所803には、治安情報の発生住所を特定する情報が格納される。例えば、治安情報が車上荒らしの場合には、当該車上荒らし行為が行われたとされる位置を特定する住所あるいは最寄りの住所が格納される。
【0083】
発生位置特定コード804には、治安情報の発生位置が属するマップコード等の所定の領域を特定する情報が格納される。例えば、治安情報が車上荒らしの場合には、当該車上荒らし行為が行われたとされる位置が含まれる所定の範囲、例えば所定のマップコード等が格納される。
【0084】
図12は、第二の実施形態における、回避エリアテーブル350の構成を示す図である。第二の実施形態においては、回避エリアテーブル350は、第一の実施形態の回避エリアテーブル300に加えて、位置特定コード351を含んでいる。位置特定コード351には、回避エリア301で特定されるエリアが、所定の位置特定コード、例えばマップコード等で特定される場合には、当該マップコードが格納される。
【0085】
図13は、第二の実施形態における、ナビゲーション装置100の演算処理部1の機能ブロック図である。図示するように、第一の実施形態と同様に、演算処理部1は、基本制御部101と、入力受付部102と、出力処理部103と、POI検索部104と、POI検索結果提示部105と、を有する。また、第二の実施形態における演算処理部1は、さらに、治安情報を取得する治安情報取得部106と、回避エリアを設定する回避エリア設定部107と、を有する。
【0086】
治安情報取得部106は、治安情報を取得する。より具体的には、治安情報取得部106は、ネットワーク700を介して、治安情報提供装置600に治安に関する情報を要求し、治安情報提供装置600から送信された治安情報を取得する。
【0087】
さらに具体的には、治安情報取得部106は、治安情報を予め定められた治安情報提供装置600に対して治安情報を要求し、治安情報を受信する。
【0088】
回避エリア設定部107は、回避エリアを設定する。具体的には、回避エリア設定部107は、治安情報取得部106が取得した治安情報に基づいて、回避エリアを設定し、回避エリアテーブル350に回避エリアを格納する。
【0089】
さらに具体的には、回避エリア設定部107は、受信した治安情報に基づき、位置特定コード毎に発生件数をカウントアップし、発生件数が所定(例えば10件)以上となる位置特定コードで特定される領域を回避エリアとする。
【0090】
図14は、回避エリア設定処理のフロー図である。回避エリア設定処理においては、まず、治安情報取得部106は、治安情報を予め定められた治安情報提供装置600に対して要求する(ステップS101)。具体的には、治安情報取得部106は、ネットワーク通信装置12を介して、予め定められた治安情報提供装置600に対して、治安情報提供要求情報を送信する。
【0091】
そして、治安情報取得部106は、治安情報を受信する(ステップS102)。具体的には、治安情報取得部106は、ネットワーク通信装置12を介して、治安情報提供要求情報を送信した治安情報提供装置600から送信される治安情報を受信する。
【0092】
そして、回避エリア設定部107は、受信した治安情報に基づき、位置特定コード毎に発生件数をカウントアップする(ステップS103)。具体的には、回避エリア設定部107は、ステップS102にて受信した治安情報に含まれる治安情報を、発生位置特定コード704ごとに計数する。
【0093】
そして、回避エリア設定部107は、発生件数が所定(例えば10件)以上となる位置特定コードで特定される領域を回避エリアとする(ステップS104)。具体的には、回避エリア設定部107は、ステップS103にて計数した発生位置特定コード704ごとの発生件数が、所定の件数(例えば10件)以上となる発生位置特定コード(マップコード)を特定し、当該マップコードを回避エリアテーブル350の位置特定コード351とする回避エリアとして格納する。
【0094】
以上が、回避エリア設定処理の処理内容である。回避エリア設定処理によると、外部から提供される犯罪等の治安情報に基づき、治安が一定以上悪い領域を回避エリアとして設定することができる。
【0095】
次に、第二の実施形態において、ナビゲーション装置100が実施する目的地検索処理について、図15を用いて説明する。図15は、第二の実施形態における目的地検索処理のフロー図である。第二の実施形態における目的地検索処理は、第一の実施形態における目的地検索処理と基本的に同様である。しかし、第一の実施形態における目的地検索処理のステップS005、S006に代えて、ステップS205、S206を実施する点において相違する。そのため、以下、相違点を中心に説明する。
【0096】
そして、POI検索結果提示部105は、検索結果のPOIの位置特定コードを特定する(ステップS205)。具体的には、POI検索結果提示部105は、ステップS004にて作成した仮リストに含まれるPOIごとに、その位置特定コード415を特定する。
【0097】
POI検索結果提示部105は、位置特定コードがいずれかの回避エリアと一致するPOIを仮リストから除外して、POIリストを作成する(ステップS206)。具体的には、POI検索結果提示部105は、ステップS004にて作成した仮リストに含まれる各POIについて、回避エリアテーブル300に含まれる回避エリアのいずれかと一致するか否かを判定し、いずれかの回避エリアと一致するPOIを除いてPOIリストを作成する。
【0098】
以上が、第二の実施形態に係る目的地検索処理の処理内容である。このような第二の実施形態に係る目的地検索処理によると、治安情報提供装置600等の外部のサーバ装置からネットワーク700を介して提供される治安情報に基づいてメンテナンスされる回避エリアを用いて、目的地または経由地の設定の際に、回避エリアに含まれる目的地または経由地が設定されることを回避することができるため、より現実を反映した快適な経路を通行することができるようになる。
【0099】
また、第一の実施形態においては、目的地検索処理のステップS007において表示される検索結果画面500の例を示したが、これに限られない。例えば、図16に示すように、検索結果画面500´において、検索の結果得られたPOIのリストを選択受付可能に表示するリスト表示領域511〜516に示すように、リスト511〜516には、検索条件を満たすPOIの名称がすべて示され、回避エリアに含まれるPOIを他と異なる表示(例えば、斜線表示)するようにしてもよい。図7の例のとおり、POIC452Cにあたる「Burger Jet C」は回避エリア451に含まれるPOIであるため、当該リスト表示領域513に表示されるが、斜線あるいはグレーアウト表示される。また、当該POIは、選択不能に表示されるものであってもよい。
【0100】
また、上記第一の実施形態、第二の実施形態のいずれについても、上述した技術的な各構成を部分的に組み合わせてもよい。
【0101】
また、上記第一の実施形態、第二の実施形態のいずれについても、POI検索部104による検索結果、すなわち検索された所定の施設について、POI検索結果提示部105が、回避エリアに含まれる施設を表示しないようにしているが、これに限られない。例えば、住所に基づいて目的地あるいは経由地探索を行う処理部による検索結果について、結果を提示する処理部が、回避エリアに含まれる住所を表示しないようにしてもよい。その他、目的地あるいは経由地として探索される対象について、結果を提示する処理部が、回避エリアに含まれる対象を表示しないようにしてもよい。
【0102】
以上、本発明について、実施形態を中心に説明した。なお、上記の実施形態では、本発明をナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明はナビゲーション装置に限らず、人体を含む移動体の経路案内を行う装置全般に適用することができる。
【符号の説明】
【0103】
1・・・演算処理部、2・・・ディスプレイ、3・・・記憶装置、4・・・音声出入力装置、5・・・入力装置、6・・・ROM装置、7・・・車速センサ、8・・・ジャイロセンサ、9・・・GPS受信装置、10・・・FM多重放送受信装置、11・・・ビーコン受信装置、12・・・ネットワーク通信装置、21・・・CPU、22・・・RAM、23・・・ROM、24・・・I/F、25・・・バス、41・・・マイクロフォン、42・・・スピーカ、51・・・タッチパネル、52・・・ダイヤルスイッチ、100・・・ナビゲーション装置、101・・・基本制御部、102・・・入力受付部、103・・・出力処理部、104・・・POI検索部、105・・・POI検索結果提示部、106・・・治安情報取得部、107・・・回避エリア設定部、200・・・リンクテーブル、300、350・・・回避エリアテーブル、400・・・POIテーブル、600・・・治安情報提供装置、700・・・ネットワーク、800・・・治安情報テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地あるいは経由地として検索される対象とその位置とを記憶する記憶手段と、
前記対象を検索する検索条件の入力を受け付ける検索条件入力受付手段と、
前記検索条件入力受付手段により受け付けた検索条件を満たす前記対象を前記記憶手段において検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された結果に含まれる対象のうち、所定の範囲を有する領域である回避エリアに含まれる対象を、検索された結果から除外して表示情報を生成する表示情報生成手段と、
前記表示情報生成手段により生成された表示情報を表示する表示手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記目的地あるいは経由地として検索される対象は、所定の施設である、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
前記検索条件は、前記検索対象の名称と、前記検索対象が存在する範囲と、を含む、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記対象の位置は、当該対象を代表する一点の座標で特定され、
前記表示情報生成手段は、前記回避エリアに前記対象の位置が含まれる場合には、当該対象を検索された結果から除外する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記表示情報生成手段は、前記表示情報に含まれる対象のそれぞれについて、選択可能に表示情報を生成する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
前記表示手段により表示された前記表示情報に含まれる対象のいずれかの選択を受け付けると、当該選択された対象を目的地として設定する目的地設定手段、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記対象の位置は、当該対象を代表する一点の座標で特定され、
前記回避エリアは、所定の2点を対角の頂点とする矩形により特定されるエリアであり、
前記表示情報生成手段は、前記回避エリアの矩形に前記対象の位置が含まれる場合には、当該対象を検索された結果から除外する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
治安に関する情報を外部の装置から受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した前記治安に関する情報を用いて、前記回避エリアを設定する回避エリア設定手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項8に記載のナビゲーション装置であって、
前記治安に関する情報には、治安に関する事件ごとに、その発生位置を特定する情報が対応付けられており、
前記回避エリア設定手段は、前記治安に関する事件が所定件数以上発生した所定のエリアを回避エリアとして設定する、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
ナビゲーション装置の目的地探索方法であって、
前記ナビゲーション装置は、
目的地あるいは経由地として検索される対象とその位置とを記憶する記憶手段を備え、
前記対象を検索する検索条件の入力を受け付ける検索条件入力受付ステップと、
前記検索条件入力受付ステップにより受け付けた検索条件を満たす対象を前記記憶手段において検索する検索ステップと、
前記検索ステップにより検索された結果に含まれる対象のうち、所定の範囲を有する領域である回避エリアに含まれる対象を、検索された結果から除外して表示情報を生成する表示情報生成ステップと、
前記表示情報生成ステップにより生成された表示情報を表示する表示ステップと、
を実施することを特徴とする目的地探索方法。
【請求項11】
請求項10に記載の目的地探索方法であって、
前記目的地あるいは経由地として検索される対象は、所定の施設である、
ことを特徴とする目的地探索方法。
【請求項12】
請求項10または11に記載の目的地探索方法であって、
前記検索条件は、前記検索対象の名称と、前記検索対象が存在する範囲と、を含む、
ことを特徴とする目的地探索方法。
【請求項13】
請求項10〜12のいずれか一項に記載の目的地探索方法であって、
前記対象の位置は、当該対象を代表する一点の座標で特定され、
前記表示情報生成ステップでは、前記回避エリアに前記対象の位置が含まれる場合には、当該対象を検索された結果から除外する、
ことを特徴とする目的地探索方法。
【請求項14】
請求項10〜13のいずれか一項に記載の目的地探索方法であって、
前記表示情報生成ステップでは、前記表示情報に含まれる対象のそれぞれについて、選択可能に表示情報を生成する、
ことを特徴とする目的地探索方法。
【請求項15】
請求項10〜14のいずれか一項に記載の目的地探索方法であって、さらに、
前記表示ステップにおいて表示された前記表示情報に含まれる対象のいずれかの選択を受け付けると、当該選択された対象を目的地として設定する目的地設定ステップ、
を実施することを特徴とする目的地探索方法。
【請求項16】
請求項10〜15のいずれか一項に記載の目的地探索方法であって、
前記対象の位置は、当該対象を代表する一点の座標で特定され、
前記回避エリアは、所定の2点を対角の頂点とする矩形により特定されるエリアであり、
前記表示情報生成ステップでは、前記回避エリアの矩形に前記対象の位置が含まれる場合には、当該対象を検索された結果から除外する、
ことを特徴とする目的地探索方法。
【請求項17】
請求項10〜16のいずれか一項に記載の目的地探索方法であって、さらに、
治安に関する情報を外部の装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップにより受信した前記治安に関する情報を用いて、前記回避エリアを設定する回避エリア設定ステップと、
を実施することを特徴とする目的地探索方法。
【請求項18】
請求項17に記載の目的地探索方法であって、
前記治安に関する情報には、治安に関する事件ごとに、その発生位置を特定する情報が対応付けられており、
前記回避エリア設定ステップでは、前記治安に関する事件が所定件数以上発生した所定のエリアを回避エリアとして設定する、
ことを特徴とする目的地探索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2012−220260(P2012−220260A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−83993(P2011−83993)
【出願日】平成23年4月5日(2011.4.5)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】