説明

ナビゲーション装置

【課題】 自車の走行軌跡を言語により理解することができる「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】 ナビゲーション装置は、自車位置を検出する検出手段(10、12)と、検出手段の検出結果に基づき自車の走行軌跡を表す言語情報を作成し、この言語情報を保存する走行軌跡作成手段(66)と、走行軌跡作成手段により保存された言語情報を出力する出力手段(52、32)とを有している。走行軌跡作成手段は、走行状態に変化が生じたか否かを判定する判定手段を含み、走行状態に変化が生じたと判定されたとき、言語情報を更新する。判定手段は、好ましくは、走行している道路名称が変化したとき、交差点を通過したとき、または交差点を右左折したとき、走行状態に変化が生じたと判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等に搭載されるナビゲーション装置に関し、特に、車両の走行軌跡の作成に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は、自車位置を検出し、自車位置周辺の地図データをディスプレイに描画するとともに、地図上に車両マークを重ねて表示し、自車位置が変化すると、それに併せて地図をスクロールさせ道路地図を案内したり、目的地までの最適経路を探索し、探索された経路により目的地までの誘導を行うものとして利用されている。
【0003】
ナビゲーション装置には、特許文献1に示すように、車両の走行軌跡をメモリに保存する機能を備えたものがある。この文献では、保存された走行軌跡に基づき、道路や交差点の走行案内情報をユーザに提示し、ユーザが道筋や道順を学習することを支援している。
【0004】
【特許文献1】特開2003−287425号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のナビゲーション装置では、自車の走行軌跡を2次元座標データとして保存している。例えば、図10に示すように、自車が道路Rを走行している場合、自車位置マークM2までの走行軌跡は、道路Rのリンク上の座標位置(図中、丸印)P1、P2・・・Pnを10メートルまたは15メートル間隔でサンプリングすることにより作成され、これが保存されていた。
【0006】
このような走行軌跡データは、道路地図上に描画しない限り、自車がどのような経路を走行したのかを容易に認識することができない。仮に、ユーザーが走行中に事故に遭い、その事故現場までの走行軌跡を他人に説明するときや、走行中に気に入った店を見つけ、その店までの行き方を説明するときなど、座標データからだけでは、どの道路を走行し、どの交差点を右左折等したのかを説明することができない。さらに、このような走行軌跡データは、自車のナビゲーション装置と互換性がないナビゲーション装置や外部のパーソナルコンピュータや携帯端末等において利用することができず、汎用性に欠けていた。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、自車の走行軌跡を言語により表すことができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
さらに本発明は、自車の走行軌跡を、互換性のない他のナビゲーション装置等の電子機器において利用することが可能なナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るナビゲーション装置は、自車位置を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づき車両の走行軌跡を表す言語情報を作成し、この言語情報を保存する走行軌跡作成手段と、走行軌跡作成手段により保存された言語情報を出力する出力手段とを有している。
【0009】
好ましくは、走行軌跡作成手段は、走行状態に変化が生じたか否かを判定する判定手段を含み、走行状態に変化が生じたと判定されたとき、言語情報を更新する。判定手段は、好ましくは、道路名称が変化したとき、交差点を通過したとき、または交差点を右左折したとき、走行状態に変化が生じたと判定する。また、走行軌跡作成手段は、走行状態に変化が生じたと判定したとき、新たな区間ファイルを作成し、新たな区間ファイルに保存すべき言語情報を作成するようにしてもよい。
【0010】
言語情報は、テキスト情報または文字情報と、当該テキスト情報または文字情報に関連する画像情報を含むことができる。例えば、テキスト情報が、B交差点を左折するという表現を含むとき、B交差点の交差点案内用の画像情報を関連付けして保存するようにしてもよい。
【0011】
さらに言語情報は、テキスト情報または文字情報と記号の組み合わせを含むものであってもよい。例えば、国道X号を走行、交差点Bを左折、県道Zを走行という文字列とそれらの文字列の間を矢印等の記号で連結し、表すようにしてもよい。
【0012】
さらに出力手段は、言語情報を表示するディスプレイ、言語情報を記憶する記憶媒体、または外部装置へ言語情報を伝送する通信手段のいずれかを含む。走行軌跡を表す言語情報を出力するため、自車のナビゲーション装置と互換性のない外部装置であっても、走行軌跡を容易に認識することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明のナビゲーション装置によれば、車両の走行軌跡を表す言語情報を作成しこれを保存するようにしたので、作成された言語情報を見れば、第三者に対して走行軌跡を簡単に説明することができる。あるいは、その言語情報を見せられた第三者は、簡単に走行軌跡を認識することができる。さらに、自車のナビゲーション装置と互換性のない他の電子機器であっても、出力された言語情報を表示し、または印字することで、走行軌跡を容易に認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の最良の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明に係る車載用ナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。ナビゲーション装置1は、GPS衛星からの電波を受信して車両の現在位置と現在方位を測定するGPS受信機10、車速センサやジャイロセンサ等を含む自立航法用センサ12、アンテナ14を介して車両外部の現在の道路交通情報を受信するVICS・FM多重レシーバ16、タッチパネル22、音声入力部24およびリモコン操作部26を含むユーザー入力インターフェース20、大容量のハードディスクを有する記憶装置30、無線または有線によりデータ通信を可能とするデータ通信制御部32、スピーカ42から音声を出力させる音声出力部40、ディスプレイ52に画像を表示させる表示制御部50、プログラムを記憶するプログラムメモリ60、データを一時記憶するデータメモリ70、車両バスなどの車内通信により車両の走行状態を検出する状態検出部80、および制御部90を含んでいる。
【0016】
記憶装置30は、ナビゲーションの各種機能を実行するためのプログラムおよびデータベースを記憶する。プログラムは、目的地までのルート探索、走行軌跡データの作成、その他ルート案内などのナビゲーションに必要な機能を含んでいる。
【0017】
データベースは、地図データ、施設データ等を含み、地図データは、道路に関するリンク(道路)データおよび交差点データを含む。リンクデータは、交差点と交差点とを連結する道路に関するデータであり、道路の始点と終点の座標を示すノードデータ、および道路の種別(国道、一般道、県道など)を示す種別データ、幅員、規制(例えば、一方通行)、車線数などのデータに加え、ルート探索の際に利用されるリンクコストまたはリンクの所要時間に関する情報を含んでいる。交差点データは、交差点の座標位置、交差点の名称や交差点の右左折等に関する規制データを含んでいる。施設データは、レストラン、駐車場、店、ビル、その他の多くのランドマークに関する位置や名称等の情報を含んでいる。
【0018】
データ通信制御部32は、内部通信機能、または、携帯通信端末などの外部通信機能を介して、外部のネットワークや外部の電子機器とデータ通信を可能にする。例えば、他のナビゲーション装置と通信したり、携帯電話やネットワークサーバとデータ通信を行う。
【0019】
プログラムメモリ60は、記憶装置30に記憶されたプログラムをロードし、例えば、目的地までのルート探索を行うプログラム62、ルート案内を行うプログラム64、走行軌跡データを作成するプログラム66等を格納する。データメモリ70は、記憶装置30から読み出した地図データ72、ルート探索された経路データ74、作成された走行軌跡データ76等を記憶する。また、ナビゲーション装置に着脱可能な外部メモリを併せて利用することも可能である。
【0020】
状態検出部80は、車両バスに接続され、自車の車速パスル信号、ハンドル操舵角情報、パーキング情報などを検出し、これらの信号を制御部90へ出力する。制御部90は、状態検出部80からの信号に基づき車両の走行状態を判定し、さらに、ユーザーインターフェース20からの指示に応答して、プログラムメモリ60に格納された各種プログラムに従いナビゲーション動作を制御する。
【0021】
本発明に係るナビゲーション装置は、車両の走行軌跡データの作成および出力について新規な特徴を有している。以下、その動作を説明する。
【0022】
図2は、走行軌跡データを作成する全般的な動作フローを示す図である。ナビゲーション装置のACC電源が投下されると(ステップS101)、GPS受信機10および/または自立航法用センサ12により自車位置が検出される(ステップS102)。制御部90は、自車位置周辺の地図データを記憶装置30から読み出し、地図データが表示制御部50によりディスプレイ52に表示される。また、制御部90は、検出された自車位置をリンクデータにマップマッチングし、道路上に自車位置マークを表示させる(ステップS103)。
【0023】
自車の走行開始に伴い、制御部90は、走行軌跡データを作成する(ステップS104)。制御部90は、走行軌跡データを作成するとき、図3に示すような走行軌跡管理テーブルを作成する。走行軌跡管理テーブルは、走行軌跡データを識別するための識別番号、走行軌跡データが作成された日時、走行軌跡の開始地点、終了地点を含み、識別番号に関連付けして走行軌跡データが記憶装置30に保存される。開始地点は、自車が走行を開始するときの地点であり、例えば、その住所が登録される。終了地点は、走行軌跡が終了する地点であり、例えば、その住所、目的地が登録される。
【0024】
ここで留意すべきことは、作成される走行軌跡データは、自車の走行軌跡を表す言語情報である。勿論、自車の座標位置を併せて作成するようにしてもよい。言語情報は、例えば、自車が走行している道路名称や自車が通過した交差点名称、交差点の右左折、走行距離などを、文字、文字列、記号等を組み合わせたテキストまたは文章で表現したものである。走行軌跡データの詳細については後述する。
【0025】
自車の走行が停止されたとき、走行軌跡データの作成が終了し(ステップS105)、作成された走行軌跡データが記憶装置30に保存される(ステップS106)。
【0026】
なお、走行軌跡データの作成の開始は、ACC電源投下時のみならず、ユーザーからの指示が入力されたとき、目的地までのルート探索を行うとき、お気に入りの地点を登録するとき等に、自動的に行われるようにしてもよい。また、走行軌跡データの作成の終了は、自車が停止されたとき以外にも、ユーザーからの指示が入力されたとき、目的地に到達したとき等に行うようにしてもよい。
【0027】
次に、走行軌跡データの作成例について図4のフローを参照して説明する。走行軌跡データは、開始地点から終了地点までの走行軌跡を示す複数の区間ファイルから構成され、自車の走行状態に変化が生じるたびに、新たな区間ファイルが生成され、追加されていくものとする。
【0028】
制御部90は、走行軌跡データを作成するとき、先ず、区間ファイル#1を作成する(ステップS201)。区間ファイル#1は、走行軌跡の開始地点を含む走行軌跡を表すものであり、制御部90は、区間ファイル#1に、その言語情報を格納する(ステップS202)。言語情報は、自車の走行状態に対応して作成される。例えば、自車が道路を走行しているときであれば、自車位置がマップマッチングされているリンクデータを参照し、当該リンクデータの道路名称、例えば国道X号を抽出し、これを区間ファイル#1に格納する。あるいは、自車が交差点を通過するときであれば、当該交差点の名称を区間ファイル#1に格納する。仮に、交差点名称がなければ、その交差点近傍に存在するランドマークの名称を格納する。
【0029】
次に、制御部90は、自車の走行状態を監視し、走行状態に変化が生じたか否かを判定する(ステップS203)。走行状態の変化とは、例えば、走行している道路名称が変化したとき、交差点を通過したとき、交差点を右左折したとき、橋梁を通過したとき、一定の速度でハンドル操作を行ったとき等である。道路名称が変化したか否か、交差点を通過したか否かは、橋梁を通過したか否かなどは、自車位置情報に基づきマップマッチングされているリンクデータや交差点データを参照することにより判定することができる。交差点の右左折は、状態検出部80のハンドル操舵角や自立航法用センサ12の自車の進行方向から判定することができる。一定の速度は、車速パルス数により算出することができる。
【0030】
制御部90は、走行状態に変化が生じたと判定すると、新たな区間ファイル#2を作成し(ステップS204)、走行軌跡を表す言語情報を作成する(ステップS205)。制御部90は、走行状態の変化に応じて、例えば、道路名称に変更が生じたのであれば、「国道○号を走行」という言語情報を作成し、交差点を通過するのであれば、「交差点○を通過」という言語情報を作成する。一定速度でハンドル操作が行われたのであれば、交差点間の距離(道路の走行距離)として「交差点から○メートル」という言語情報を作成する。さらに、制御部90は、区間ファイル#2の作成に際して、区間ファイル#1で走行された走行時間を区間ファイル#1に格納する。
【0031】
言語情報は、例えば、予め決められた言語フォーマットの中から該当するものを選択するようにしてもよい。言語フォーマットとして、例えば、「国道○号を走行」、「県道○を走行」、「交差点○を右折」、「交差点○を通過」、「橋梁○を通過」、「交差点○から○メートルで停止」などの走行状態を表す表現を複数用意しておき、その中から該当するものを選択し、「○」に該当する名称や数字等を挿入する。
【0032】
作成された言語情報は、区間ファイル#2に保存され(ステップS206)、以上の動作は、走行状態に変化が生じたと判定されるたびに、新たな区間ファイルが作成され、その区間ファイルに、走行軌跡を表す言語情報が格納される。
【0033】
図5に走行軌跡データの例を示す。図5の走行軌跡データは、図3の走行軌跡管理テーブルの識別番号1に対応するものであり、この走行軌跡データは、区間ファイル#1、#2、・・・#nから構成されている。それぞれの区間ファイルは、自車の走行状態に変化が生じたときに作成され、そのときの走行軌跡を表す言語情報と、その区間毎の走行時間を格納している。
【0034】
図6は、走行軌跡データを出力するときの動作例である。ユーザーからの出力の指示があると(ステップS301)、制御部90は、ディスプレイ52に、図3に示す走行軌跡管理テーブルを表示する(ステップS302)。ユーザーがいずれかの走行軌跡データを選択すると(ステップS303)、制御部90は、対応する走行軌跡データを記憶装置30から読み出し(ステップS304)、その言語情報をディスプレイ52に表示させる(ステップS305)。表示するとき、制御部90は、区間ファイルの言語情報を順次連結しまたは編集する。
【0035】
図7は、図5に示す走行軌跡データの表示例である。図7(a)に示すように、「国道X号を走行し、交差点Yを左折し、県道Zを走行し、・・・」のように言語情報を句読点で連結して表現したり、あるいは図7(b)に示すように、「国道X号を走行―>交差点Yを左折―>県道Cを走行―>・・・」のように言語情報と言語情報の間に矢印の記号を介在させるようにしてもよい。あるいは、矢印の代わりに、「国道X号を走行:交差点Yを左折:県道Cを走行:・・・」のように表示することもできる。また、言語情報と併せて、走行日時、走行時間、開始地点、終了地点を表示するようにしてもよい。走行時間は、区間ファイル1から区間ファイルnまでの全体の走行時間である。
【0036】
再び図6に戻り、制御部90は、出力先の選択画面を表示する(ステップS306)。この選択画面は、図7の走行軌跡データの表示と併せて行うようにしてもよい。出力先は、例えば、メモリ媒体、外部のナビゲーション装置、携帯端末、外部のネットワーク機器等を表示する。プリンタ等が接続されている場合には、それを含めるようにしてもよい。
【0037】
制御部90は、ユーザーからの選択に応じて、出力先に走行軌跡データを出力する(ステップS307)。例えば、外部の機器が選択された場合には、制御部90は、データ通信制御部32を介して、外部の機器に対して走行軌跡データである言語情報を送信する。
【0038】
次に、図8に、走行軌跡データを編集するときの動作フローを示す。ステップS401からS404までは、上記したデータの出力例のときと同様である。走行軌跡データが記憶装置30から読み出されると、制御部90は、該当する走行軌跡データのすべての区間ファイルとその言語情報をディスプレイ52に表示させる(ステップS405)。ユーザーは、区間ファイルを選択することで、言語情報の訂正または削除をすることができる(ステップS406)。言語情報を変更する場合には、入力インターフェース20を介して文字情報を入力する。また、ユーザーにとって不要な区間ファイルであれば、その区間ファイルを削除する。
【0039】
次に、具体的な走行軌跡データの作成例を図9を参照して説明する。同図において、自車位置マークM1は、走行軌跡の開始位置であり、自車位置マークM2は、その終了地点である。自車がこのような走行軌跡であった場合、「A橋を渡り、B交差点を左折し、C街道を走行し、D交差点を通過し、150メートル走行した地点の交差点を左折した地点に左手のコンビニエンスストアE」という言語情報が作成され、保存される。この例では、それぞれの区間ファイルの言語情報は、句読点によって連結されている。
【0040】
なお、走行軌跡を表す言語情報は、それ単独で表示させることも可能であるが、図9に示すような道路地図上に描画される走行軌跡と併せて表示するようにしてもよい。ディスプレイが2画面表示に対応していれば、それぞれの画面に表示するようにしてもよい。
【0041】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。第1の実施例は、走行軌跡を表す言語情報を作成し、これを保存する例を示したが、第2の実施例は、言語情報に加えて、言語情報により特定されている画像情報を併せて保存し、出力を可能にするものである。
【0042】
例えば、自車が図9に示すような走行軌跡であったとき、制御部90は、交差点Bを左折するという言語情報を作成すると同時に、ルート案内時にディスプレイ52に表示される交差点案内表示の画像データを、区間ファイルに保存するか、もしくはその画像データの格納先アドレスを保存する。好ましくは、画像データは、汎用性の高いフォーマット、例えば、JPEGやBMPなどで保存されることが望ましい。
【0043】
走行軌跡データをディスプレイ等に表示させるとき、あるいは他の電子機器へ出力させるとき、言語情報と併せて関連付けされた画像データを表示させることができる。これにより、言語情報と画像データを組み合わせることで、第三者に目的地等の走行軌跡を容易に、かつ分かり易く説明することができる。
【0044】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0045】
上記実施例では、走行軌跡データを複数の区間ファイルにより構成する例を示したが、必ずしも区間ファイルは必須のものではなく、1つのファイルに言語情報を保存するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、走行軌跡データを言語により認識することができるナビゲーション装置として利用され、特に、互換性のない外部装置において走行軌跡データを利用することが可能となる。さらに、ナビゲーション装置は、他のオーディオ装置やビデオ装置と結合するナビゲーションシステムとしても利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】本実施例のナビゲーション装置における走行軌跡データの作成フローを説明する図である。
【図3】走行軌跡管理テーブルを示す図である。
【図4】本実施例による走行軌跡データの作成例を示す動作フローである。
【図5】走行軌跡データの作成例を示す図である。
【図6】走行軌跡データの出力例を示すフローである。
【図7】言語情報の表示例を示す図である。
【図8】走行軌跡データの編集例を示すフローである。
【図9】具体的な走行軌跡があったときの言語情報の作成例を説明する図である。
【図10】従来の走行軌跡データの作成および表示を説明する図である。
【符号の説明】
【0048】
1:ナビゲーション装置 10:GPS受信機
12:自立航法用センサ 20:ユーザーインターフェース
30:記憶装置 32:通信制御部
52:ディスプレイ 60:プログラムメモリ
66:走行軌跡作成プログラム 70:データメモリ
80:状態検出部 90:制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路地図案内機能を備えたナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する検出手段と、
検出手段の検出結果に基づき自車の走行軌跡を表す言語情報を作成し、この言語情報を保存する走行軌跡作成手段と、
走行軌跡作成手段により保存された言語情報を出力する出力手段と、
を有するナビゲーション装置。
【請求項2】
走行軌跡作成手段は、走行状態に変化が生じたか否かを判定する判定手段を含み、走行状態に変化が生じたと判定されたとき、言語情報を更新する、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
判定手段は、道路名称が変化したとき、交差点を通過したとき、または交差点を右左折したとき、走行状態に変化が生じたと判定する、請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
走行軌跡作成手段は、走行状態に変化が生じたと判定されたとき、新たな区間ファイルを作成し、当該区間ファイルに保存すべき言語情報を作成する、請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
言語情報は、テキスト情報または文字情報と、当該テキスト情報または文字情報に関連する画像情報を含む、請求項1ないし4いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
言語情報は、テキスト情報または文字情報と記号の組み合わせを含む、請求項1ないし4いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
言語情報は、道路名称、交差点名称、ランドマーク名称、走行距離、交差点の右左折のいずれかを含む、請求項1ないし6いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
出力手段は、言語情報を表示するディスプレイ、言語情報を記憶する記憶媒体、または外部装置へ言語情報を送信する通信手段のいずれかを含む、請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
ナビゲーション装置における走行軌跡データの作成方法であって、
自車位置を検出し、その検出結果に基づき自車の走行軌跡を表す言語情報を作成するステップと、
作成された言語情報を保存するステップと、
保存された言語情報を出力するステップと、
を含む走行軌跡データの作成方法。
【請求項10】
言語情報を作成するステップは、自車の走行状態に変化が生じるたびに更新される、請求項9に記載の作成方法
【請求項11】
言語情報は、道路名称、交差点名称、ランドマーク名称、走行距離、交差点の右左折のいずれかを含む、請求項9または10に記載の作成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−113918(P2007−113918A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−302417(P2005−302417)
【出願日】平成17年10月18日(2005.10.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】