ナビゲーション装置
【課題】目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができるナビゲーション装置を提供することである。
【解決手段】記憶手段(判断要素情報データテーブル17a2)によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶し、判断手段(CPU11、判断プログラム17b3)によって、記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断し、判断手段によって表示条件が成立したと判断された場合、地図表示制御手段(CPU11、地図表示制御プログラム17b4)によって、予め設定された表示形式での地図表示を行う。
【解決手段】記憶手段(判断要素情報データテーブル17a2)によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶し、判断手段(CPU11、判断プログラム17b3)によって、記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断し、判断手段によって表示条件が成立したと判断された場合、地図表示制御手段(CPU11、地図表示制御プログラム17b4)によって、予め設定された表示形式での地図表示を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)や自律航法により
車両の現在位置を検出し、当該検出した車両の現在位置を地図情報とともに、表示画面上に表示するナビゲーション装置が知られている。
【0003】
また、現在地及び現在地周辺の地図を表示して、目的地へ至る経路についての経路案内を行うナビゲーション装置において、目的地を上部に位置するように地図表示を行うナビゲーション装置が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
当該ナビゲーション装置には、例えば、案内ルート上で、できるだけ運転者の土地勘の有無に応じた形で案内音声の量を自動的に変更することができるカーナビゲーション装置が知られている(特許文献2参照)。
【0005】
また、ユーザによる指示入力の対象として地図画像上に表示される各名称に対して、その名称が指し示す領域(名称定義領域)を定義付けておき、この名称を指定して地図画像を再表示させる旨の指示入力がなされたときは、その名称定義領域の略全域をできるだけ詳細に示す地図画像を表示させるナビゲーション装置が知られている(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2000−241173号公報
【特許文献2】特開2006−010495号公報
【特許文献3】特開2004−170785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたナビゲーション装置では、目的地へ経路案内を行う場合、当該目的地に対するユーザの土地勘の有り無しに関わらず、目的地を上部に位置するように地図表示を行うものであるため、例えば、ユーザが当該目的地に対して、ある程度の土地勘を有し、ユーザ独自の地図イメージがある場合などは、一律に目的地を上部に位置するように地図表示を行うことで、ユーザに地図表示の認識をし難くさせてしまう場合がある。
また、特許文献2,3に開示されたナビゲーション装置には、土地勘の有無に応じてユーザが理解しやすい最適な地図表示を行うことについては何ら記載がなく、上記課題を解決することはできない。
【0007】
本発明の課題は、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うナビゲーション装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段と、
ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数と、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間と、前記設定手段によって設定された目的地と、を記憶する記憶手段と、
前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、また、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、さらに、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記記憶手段により抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、前記検出手段によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、ノースアップ表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって表示条件が成立した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記目的地探索回数が所定回数以上あると判断した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間の合計を記憶し、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段を備え、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記設定手段によって設定された目的地を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の何れかであることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、記憶手段によって、ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数と、設定されたエリア毎に検出手段によって現在位置として検出された合計時間と、設定手段によって設定された目的地と、を記憶することができ、探索手段によって目的地を探索する際、判断手段によって、記憶手段より抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、検出手段によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が記憶手段に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、地図表示制御手段により、ノースアップ表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができることとなって、使い勝手が良い。
また、判断手段は、検出手段によって検出された現在位置が、探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することができる。
従って、土地勘があると判断された目的地周辺に位置したときに、ノースアップ表示形式での地図表示制御を行うことができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、記憶手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶することができ、判断手段により、記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断することができ、判断手段によって表示条件が成立したと判断された場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うができる。
従って、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができることとなって、使い勝手が良い。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、記憶手段によって、判断要素として、探索手段によって目的地として探索された目的地検索回数を記憶することができ、探索手段によって目的地を探索する際、判断手段によって、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断することができ、判断手段によって、目的地探索回数が所定回数以上あると判断された場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、過去に目的地として探索された目的地検索回数によって、土地勘の有無を判断し、理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、記憶手段によって、判断要素として、検出手段によって現在位置として検出された合計時間を、設定されたエリア毎に記憶することができ、判断手段によって、検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断することができ、判断手段によって判断された時間が、所定時間以上である場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、設定されたエリア内を現在位置として検出された合計時間によって、土地勘の有無を判断し、理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、設定手段によって、ユーザ所望の目的地を設定することができ、記憶手段によって、判断要素として、設定手段によって設定された目的地を記憶することができ、探索手段が目的地を探索する際、判断手段によって、指定された目的地が記憶手段に記憶された目的地か否かを判断し、判断手段によって、指定された目的地が記憶手段に記憶された目的地であると判断された場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、ユーザ所望の目的地を設定登録することによって、土地勘の有無を判断し、理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、判断手段は、検出手段によって検出された現在位置が、探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することができる。
従って、土地勘があると判断された目的地周辺に位置したときに、予め設定された表示形式での地図表示制御を行うことができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の何れかを表示することができる。
従って、ユーザ所望の表示形式に設定することができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示とすることができる。
従って、例えば、目的地が大型施設のように東西南北で地図のイメージを有する場合などに、使い勝手が良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図を参照して、本発明にかかるナビゲーション装置の最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0025】
まず、ナビゲーション装置1の構成について、図1を参照して説明する。
ナビゲーション装置1は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、GPSアンテナ12と、電源部部13と、表示部14と、入力部15と、RAM(Random Access Memory)16と、記憶部17と、等を備えて構成される。なお、各部は、バス10によって接続されている。
【0026】
CPU11は、記憶部17に記憶されたナビゲーション装置1用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0027】
GPSアンテナ12は、例えば、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信する。GPSアンテナ12は、例えば、少なくとも3個のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、当該受信したGPS信号をCPU11に出力する。
【0028】
電源部13は、例えば、車両に設置されているシガレット電源に接続され、エンジンの始動及び停止に連動して作動する。
【0029】
表示部14は、例えば、液晶表示機器から構成され、CPU11から入力される表示信号に従って所定の表示処理を行う。
具体的には、表示部14は、例えば、表示手段として、後述する検出プログラム17b1を実行したCPU11により検出された現在位置Pを、後述する地図情報データベース17a1に記憶された地図情報とともに表示する。
【0030】
入力部15は、例えば、文字/数字キー、各種機能キー、表示部14と一体的に構成されたタッチパネル等から構成され、ユーザによって操作されると、当該操作に伴う押下信号をCPU11に出力する。また、入力部15は、例えば、リモートコントローラ等を備える構成であっても良い。
具体的には、入力部15は、例えば、出発地から目的地までの経路を探索する場合において、目的地を指定する際、また、ユーザ所望の目的地を設定登録する際の設定手段として機能する。
【0031】
RAM16は、例えば、CPU11によって実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域等を備える。
【0032】
記憶部17は、例えば、ナビゲーション装置1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU11によって演算処理された処理結果のデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部17に記憶されている。
【0033】
具体的には、記憶部17は、例えば、図1に示すように、地図情報データベース17a1と、判断要素情報データテーブル17a2と、検出プログラム17b1と、探索プログラム17b2と、判断プログラム17b3と、地図表示制御プログラム17b4と、等を記憶している。
【0034】
地図情報データベース17a1は、例えば、地図情報記憶手段として、所定の地域内(例えば、日本全土)を表現したカーナビゲーション用の道路地図に関する地図情報を記憶する。
【0035】
判断要素情報データテーブル17a2は、予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素に関する情報を記憶する。
具体的には、判断要素情報データテーブル17a2は、例えば、入力部15により指定され、探索された目的地情報、及び当該目的地の目的地探索回数情報を記憶する。また、CPU11が後述する検出プログラム17b1を実行することによって、現在位置として検出された合計時間情報を、設定されたエリア毎に記憶する。なお、設定されるエリアは、例えば、図2に示すように、一度に処理可能なデータ単位毎に区分けされ、エリア毎に、エリア番号と緯度経度情報が設定され、各エリアを特定可能なデータ構造を有する。また、入力部15によって設定されたユーザ所望の目的地情報を記憶する。
記憶部17は、かかる判断要素情報データテーブル17a2を記憶することで、記憶手段として機能する。
【0036】
検出プログラム17b1は、CPU11に、現在位置を検出する機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11は、検出プログラム17b1を実行することにより、例えば、GPSアンテナ12から出力されたGPS信号に基いて、ナビゲーション装置1が設置されている車両の絶対的な2次元の現在位置P(緯度、経度)を検出する。
CPU11は、かかる検出プログラム17b1を実行することにより、検出手段として機能する。
【0037】
探索プログラム17b2は、CPU11に、ユーザにより指定された目的地までの経路を探索する機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11は、探索プログラム17b2を実行することにより、地図情報データベース17a1から探索用地図データを読み出し、車両の現在位置Pから指定された目的地データに対応する目的地までの経路探索処理を行う。また、経路探索は、「一般道路優先」、「高速道路優先」、「距離優先」、「時間優先」などの設定により経路を探索することができる。
CPU11は、かかる探索プログラム17b2を実行することにより、探索手段として機能する。
【0038】
判断プログラム17b3は、CPU11に、判断要素情報データテーブル17a2に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断する機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することにより、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、また、検出プログラム17b1の実行によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、さらに、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶された目的地か否かを判断する。なお、判断プログラム17b3の実行は、CPU11が検出プログラム17b1を実行することによって検出された現在位置が、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行する。
CPU11は、かかる判断プログラム17b3を実行することにより、判断手段として機能する。
【0039】
地図表示制御プログラム17b4は、CPU11に、予め設定された表示形式での地図表示を行う機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11が判断プログラム17b3を実行することにより、判断要素情報データテーブル17a2に記憶された表示条件を満たすと判断された場合、CPU11は、地図表示制御プログラム17b4を実行することにより、ノースアップ表示形式での地図表示を行う。
CPU11は、かかる地図表示制御プログラム17b4を実行することにより、地図表示制御手段として機能する。
【0040】
<地図表示処理>
次に、ナビゲーション装置1における、地図表示に関する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、ナビゲーション装置1の電源が投入されると、CPU11は、検出プログラム17b1の実行を開始して、車両の現在位置Pの検出を行い、検出された現在位置Pの表示部14への表示を行う(ステップS1)。ここで、表示部14に表示された現在位置Pは、地図情報データベース17a1に記憶された地図情報とともに表示される。
【0042】
次いで、ステップS2で、ユーザによる入力部15の操作により、目的地の指定を行うことにより、CPU11は、探索プログラム17b2を実行して、車両の現在位置Pから指定された目的地までの経路を探索する。
【0043】
次いで、ステップS3で、CPU11が探索プログラム17b2を実行することによって探索された経路を、所定の案内表示、例えば、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の下、ナビゲートを開始する。
【0044】
次いで、ステップS4で、車両が走行している時に、CPU11は、当該車両が目的地から所定範囲内に位置したか否かを判定し、所定範囲内に位置すると判定された場合(ステップS4;Yes)、ステップS5へ進む。一方、ステップS4で、所定範囲内に位置していないと判定された場合(ステップS4;No)、ステップS3へ戻る。
【0045】
次いで、ステップS5で、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することによって、ステップS2で指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、所定回数以上であると判断された場合(ステップS5;Yes)、ステップS6へ進む。
【0046】
次いで、ステップS6で、CPU11は、地図表示制御プログラム17b4を実行することによって、所定の案内表示をノースアップ表示形式に切り替えて地図表示を行い、ステップS10へ進む。
【0047】
一方、ステップS5で、CPU11が、抽出した目的地探索回数が所定回数未満であると判断した場合(ステップS5;No)、ステップS7へ進み、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することによって、CPU11が検出プログラム17b1を実行することにより検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断する(ステップS7)。
【0048】
ステップS7で、CPU11が、抽出した時間が所定時間以上であると判断した場合(ステップS7;Yes)、ステップS6へ進む。一方、CPU11が、抽出した時間が所定時間未満であると判断した場合(ステップS7;No)、ステップS8へ進む。
【0049】
次いで、ステップS8で、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することによって、ステップS2で指定された目的地が、判断要素情報データテーブル17a2に記憶されたユーザ所望の目的地か否かを判断する(ステップS8)。
【0050】
ステップS8で、CPU11が、ステップS2で指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶されたユーザ所望の目的地であると判断した場合(ステップS8;Yes)、ステップS6へ進む。一方、CPU11が、ステップS2で指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶されたユーザ所望の目的地ではないと判断した場合(ステップS8;No)、ステップS9へ進む。
【0051】
次いで、ステップS9で、CPU11は、引続き所定の案内表示を行いステップS11へ進む。
【0052】
次いで、ステップS10、ステップS11夫々で、CPU11は、車両が目的地に到着したか否かを判定し、当該車両が目的地に到着したと判定した場合(ステップS10;Yes、ステップS11;Yes)、CPU11は、ステップS2で指定された目的地を判断要素情報データテーブル17a2に記憶し、本処理を終了する。
【0053】
一方、ステップ10、ステップS11夫々で、CPU11が、当該車両が目的地に到着していないと判定した場合(ステップS10;No、ステップS11;No)、引続き、ステップS6、またはステップS9での地図表示を行う。
【0054】
以上説明した本発明にかかるナビゲーション装置1によれば、判断要素情報データテーブル17a2によって、ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、CPU11が探索プログラム17b2を実行することによって目的地として探索された目的地毎の目的地探索回数と、設定エリア毎に検出プログラム17b1を実行することによって現在位置として検出された合計時間と、入力部15によって設定された目的地と、を記憶することができ、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、CPU11が、判断プログラム17b3を実行することによって、判断要素情報データテーブル17a2により抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、検出プログラム17b1の実行によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、CPU11が、地図表示制御プログラム17b4を実行することにより、ノースアップ表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができることとなって、使い勝手が良い。
また、判断プログラム17b3の実行は、CPU11が検出プログラム17b1を実行することによって検出された現在位置が、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することができる。
従って、土地勘があると判断された目的地周辺に位置したときに、ノースアップ表示形式での地図表示制御を行うことができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0055】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、設定エリアは、各都道府県の「町」、「村」、「区」毎にエリアの設定を行う設計であっても良い。
また、土地勘があると判断された目的地周辺に位置し、ノースアップ表示形式での地図表示制御を行う際、ユーザに対して、音声情報により地図表示の切り替えを知らせる設計であっても良い。なお、この場合、ナビゲーション装置1に、音声出力部等を備える必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明にかかるナビゲーション装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における設定エリアの1例を示す図である。
【図3】本発明における地図表示処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
1 ナビゲーション装置
11 CPU(検出手段、探索手段、判断手段、地図表示制御手段)
12 GPSアンテナ
13 電源部
14 表示部(表示手段)
15 入力部(設定手段)
16 RAM
17 記憶部
17a1 地図情報データベース(地図情報記憶手段)
17a2 判断要素情報データテーブル(記憶手段)
17b1 検出プログラム(検出手段)
17b2 探索プログラム(探索手段)
17b3 判断プログラム(判断手段)
17b4 地図表示制御プログラム(地図表示制御手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)や自律航法により
車両の現在位置を検出し、当該検出した車両の現在位置を地図情報とともに、表示画面上に表示するナビゲーション装置が知られている。
【0003】
また、現在地及び現在地周辺の地図を表示して、目的地へ至る経路についての経路案内を行うナビゲーション装置において、目的地を上部に位置するように地図表示を行うナビゲーション装置が知られている(特許文献1参照)。
【0004】
当該ナビゲーション装置には、例えば、案内ルート上で、できるだけ運転者の土地勘の有無に応じた形で案内音声の量を自動的に変更することができるカーナビゲーション装置が知られている(特許文献2参照)。
【0005】
また、ユーザによる指示入力の対象として地図画像上に表示される各名称に対して、その名称が指し示す領域(名称定義領域)を定義付けておき、この名称を指定して地図画像を再表示させる旨の指示入力がなされたときは、その名称定義領域の略全域をできるだけ詳細に示す地図画像を表示させるナビゲーション装置が知られている(特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2000−241173号公報
【特許文献2】特開2006−010495号公報
【特許文献3】特開2004−170785号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に開示されたナビゲーション装置では、目的地へ経路案内を行う場合、当該目的地に対するユーザの土地勘の有り無しに関わらず、目的地を上部に位置するように地図表示を行うものであるため、例えば、ユーザが当該目的地に対して、ある程度の土地勘を有し、ユーザ独自の地図イメージがある場合などは、一律に目的地を上部に位置するように地図表示を行うことで、ユーザに地図表示の認識をし難くさせてしまう場合がある。
また、特許文献2,3に開示されたナビゲーション装置には、土地勘の有無に応じてユーザが理解しやすい最適な地図表示を行うことについては何ら記載がなく、上記課題を解決することはできない。
【0007】
本発明の課題は、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うナビゲーション装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段と、
ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数と、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間と、前記設定手段によって設定された目的地と、を記憶する記憶手段と、
前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、また、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、さらに、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記記憶手段により抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、前記検出手段によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、ノースアップ表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって表示条件が成立した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記目的地探索回数が所定回数以上あると判断した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間の合計を記憶し、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段を備え、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記設定手段によって設定された目的地を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の何れかであることを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、記憶手段によって、ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数と、設定されたエリア毎に検出手段によって現在位置として検出された合計時間と、設定手段によって設定された目的地と、を記憶することができ、探索手段によって目的地を探索する際、判断手段によって、記憶手段より抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、検出手段によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が記憶手段に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、地図表示制御手段により、ノースアップ表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができることとなって、使い勝手が良い。
また、判断手段は、検出手段によって検出された現在位置が、探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することができる。
従って、土地勘があると判断された目的地周辺に位置したときに、ノースアップ表示形式での地図表示制御を行うことができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、記憶手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶することができ、判断手段により、記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断することができ、判断手段によって表示条件が成立したと判断された場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うができる。
従って、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができることとなって、使い勝手が良い。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、記憶手段によって、判断要素として、探索手段によって目的地として探索された目的地検索回数を記憶することができ、探索手段によって目的地を探索する際、判断手段によって、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断することができ、判断手段によって、目的地探索回数が所定回数以上あると判断された場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、過去に目的地として探索された目的地検索回数によって、土地勘の有無を判断し、理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、記憶手段によって、判断要素として、検出手段によって現在位置として検出された合計時間を、設定されたエリア毎に記憶することができ、判断手段によって、検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断することができ、判断手段によって判断された時間が、所定時間以上である場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、設定されたエリア内を現在位置として検出された合計時間によって、土地勘の有無を判断し、理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、設定手段によって、ユーザ所望の目的地を設定することができ、記憶手段によって、判断要素として、設定手段によって設定された目的地を記憶することができ、探索手段が目的地を探索する際、判断手段によって、指定された目的地が記憶手段に記憶された目的地か否かを判断し、判断手段によって、指定された目的地が記憶手段に記憶された目的地であると判断された場合、地図表示制御手段によって、予め設定された表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、ユーザ所望の目的地を設定登録することによって、土地勘の有無を判断し、理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、請求項2〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、判断手段は、検出手段によって検出された現在位置が、探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することができる。
従って、土地勘があると判断された目的地周辺に位置したときに、予め設定された表示形式での地図表示制御を行うことができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0022】
請求項7に記載の発明によれば、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の何れかを表示することができる。
従って、ユーザ所望の表示形式に設定することができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、請求項2〜6の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示とすることができる。
従って、例えば、目的地が大型施設のように東西南北で地図のイメージを有する場合などに、使い勝手が良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図を参照して、本発明にかかるナビゲーション装置の最良の形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0025】
まず、ナビゲーション装置1の構成について、図1を参照して説明する。
ナビゲーション装置1は、例えば、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、GPSアンテナ12と、電源部部13と、表示部14と、入力部15と、RAM(Random Access Memory)16と、記憶部17と、等を備えて構成される。なお、各部は、バス10によって接続されている。
【0026】
CPU11は、記憶部17に記憶されたナビゲーション装置1用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0027】
GPSアンテナ12は、例えば、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信する。GPSアンテナ12は、例えば、少なくとも3個のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信し、当該受信したGPS信号をCPU11に出力する。
【0028】
電源部13は、例えば、車両に設置されているシガレット電源に接続され、エンジンの始動及び停止に連動して作動する。
【0029】
表示部14は、例えば、液晶表示機器から構成され、CPU11から入力される表示信号に従って所定の表示処理を行う。
具体的には、表示部14は、例えば、表示手段として、後述する検出プログラム17b1を実行したCPU11により検出された現在位置Pを、後述する地図情報データベース17a1に記憶された地図情報とともに表示する。
【0030】
入力部15は、例えば、文字/数字キー、各種機能キー、表示部14と一体的に構成されたタッチパネル等から構成され、ユーザによって操作されると、当該操作に伴う押下信号をCPU11に出力する。また、入力部15は、例えば、リモートコントローラ等を備える構成であっても良い。
具体的には、入力部15は、例えば、出発地から目的地までの経路を探索する場合において、目的地を指定する際、また、ユーザ所望の目的地を設定登録する際の設定手段として機能する。
【0031】
RAM16は、例えば、CPU11によって実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム領域や、入力データや上記処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域等を備える。
【0032】
記憶部17は、例えば、ナビゲーション装置1で実行可能なシステムプログラム、当該システムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU11によって演算処理された処理結果のデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部17に記憶されている。
【0033】
具体的には、記憶部17は、例えば、図1に示すように、地図情報データベース17a1と、判断要素情報データテーブル17a2と、検出プログラム17b1と、探索プログラム17b2と、判断プログラム17b3と、地図表示制御プログラム17b4と、等を記憶している。
【0034】
地図情報データベース17a1は、例えば、地図情報記憶手段として、所定の地域内(例えば、日本全土)を表現したカーナビゲーション用の道路地図に関する地図情報を記憶する。
【0035】
判断要素情報データテーブル17a2は、予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素に関する情報を記憶する。
具体的には、判断要素情報データテーブル17a2は、例えば、入力部15により指定され、探索された目的地情報、及び当該目的地の目的地探索回数情報を記憶する。また、CPU11が後述する検出プログラム17b1を実行することによって、現在位置として検出された合計時間情報を、設定されたエリア毎に記憶する。なお、設定されるエリアは、例えば、図2に示すように、一度に処理可能なデータ単位毎に区分けされ、エリア毎に、エリア番号と緯度経度情報が設定され、各エリアを特定可能なデータ構造を有する。また、入力部15によって設定されたユーザ所望の目的地情報を記憶する。
記憶部17は、かかる判断要素情報データテーブル17a2を記憶することで、記憶手段として機能する。
【0036】
検出プログラム17b1は、CPU11に、現在位置を検出する機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11は、検出プログラム17b1を実行することにより、例えば、GPSアンテナ12から出力されたGPS信号に基いて、ナビゲーション装置1が設置されている車両の絶対的な2次元の現在位置P(緯度、経度)を検出する。
CPU11は、かかる検出プログラム17b1を実行することにより、検出手段として機能する。
【0037】
探索プログラム17b2は、CPU11に、ユーザにより指定された目的地までの経路を探索する機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11は、探索プログラム17b2を実行することにより、地図情報データベース17a1から探索用地図データを読み出し、車両の現在位置Pから指定された目的地データに対応する目的地までの経路探索処理を行う。また、経路探索は、「一般道路優先」、「高速道路優先」、「距離優先」、「時間優先」などの設定により経路を探索することができる。
CPU11は、かかる探索プログラム17b2を実行することにより、探索手段として機能する。
【0038】
判断プログラム17b3は、CPU11に、判断要素情報データテーブル17a2に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断する機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することにより、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、また、検出プログラム17b1の実行によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、さらに、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶された目的地か否かを判断する。なお、判断プログラム17b3の実行は、CPU11が検出プログラム17b1を実行することによって検出された現在位置が、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行する。
CPU11は、かかる判断プログラム17b3を実行することにより、判断手段として機能する。
【0039】
地図表示制御プログラム17b4は、CPU11に、予め設定された表示形式での地図表示を行う機能を実現させるプログラムである。
具体的には、CPU11が判断プログラム17b3を実行することにより、判断要素情報データテーブル17a2に記憶された表示条件を満たすと判断された場合、CPU11は、地図表示制御プログラム17b4を実行することにより、ノースアップ表示形式での地図表示を行う。
CPU11は、かかる地図表示制御プログラム17b4を実行することにより、地図表示制御手段として機能する。
【0040】
<地図表示処理>
次に、ナビゲーション装置1における、地図表示に関する処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0041】
まず、ナビゲーション装置1の電源が投入されると、CPU11は、検出プログラム17b1の実行を開始して、車両の現在位置Pの検出を行い、検出された現在位置Pの表示部14への表示を行う(ステップS1)。ここで、表示部14に表示された現在位置Pは、地図情報データベース17a1に記憶された地図情報とともに表示される。
【0042】
次いで、ステップS2で、ユーザによる入力部15の操作により、目的地の指定を行うことにより、CPU11は、探索プログラム17b2を実行して、車両の現在位置Pから指定された目的地までの経路を探索する。
【0043】
次いで、ステップS3で、CPU11が探索プログラム17b2を実行することによって探索された経路を、所定の案内表示、例えば、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の下、ナビゲートを開始する。
【0044】
次いで、ステップS4で、車両が走行している時に、CPU11は、当該車両が目的地から所定範囲内に位置したか否かを判定し、所定範囲内に位置すると判定された場合(ステップS4;Yes)、ステップS5へ進む。一方、ステップS4で、所定範囲内に位置していないと判定された場合(ステップS4;No)、ステップS3へ戻る。
【0045】
次いで、ステップS5で、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することによって、ステップS2で指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、所定回数以上であると判断された場合(ステップS5;Yes)、ステップS6へ進む。
【0046】
次いで、ステップS6で、CPU11は、地図表示制御プログラム17b4を実行することによって、所定の案内表示をノースアップ表示形式に切り替えて地図表示を行い、ステップS10へ進む。
【0047】
一方、ステップS5で、CPU11が、抽出した目的地探索回数が所定回数未満であると判断した場合(ステップS5;No)、ステップS7へ進み、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することによって、CPU11が検出プログラム17b1を実行することにより検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を判断要素情報データテーブル17a2から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断する(ステップS7)。
【0048】
ステップS7で、CPU11が、抽出した時間が所定時間以上であると判断した場合(ステップS7;Yes)、ステップS6へ進む。一方、CPU11が、抽出した時間が所定時間未満であると判断した場合(ステップS7;No)、ステップS8へ進む。
【0049】
次いで、ステップS8で、CPU11は、判断プログラム17b3を実行することによって、ステップS2で指定された目的地が、判断要素情報データテーブル17a2に記憶されたユーザ所望の目的地か否かを判断する(ステップS8)。
【0050】
ステップS8で、CPU11が、ステップS2で指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶されたユーザ所望の目的地であると判断した場合(ステップS8;Yes)、ステップS6へ進む。一方、CPU11が、ステップS2で指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶されたユーザ所望の目的地ではないと判断した場合(ステップS8;No)、ステップS9へ進む。
【0051】
次いで、ステップS9で、CPU11は、引続き所定の案内表示を行いステップS11へ進む。
【0052】
次いで、ステップS10、ステップS11夫々で、CPU11は、車両が目的地に到着したか否かを判定し、当該車両が目的地に到着したと判定した場合(ステップS10;Yes、ステップS11;Yes)、CPU11は、ステップS2で指定された目的地を判断要素情報データテーブル17a2に記憶し、本処理を終了する。
【0053】
一方、ステップ10、ステップS11夫々で、CPU11が、当該車両が目的地に到着していないと判定した場合(ステップS10;No、ステップS11;No)、引続き、ステップS6、またはステップS9での地図表示を行う。
【0054】
以上説明した本発明にかかるナビゲーション装置1によれば、判断要素情報データテーブル17a2によって、ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、CPU11が探索プログラム17b2を実行することによって目的地として探索された目的地毎の目的地探索回数と、設定エリア毎に検出プログラム17b1を実行することによって現在位置として検出された合計時間と、入力部15によって設定された目的地と、を記憶することができ、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、CPU11が、判断プログラム17b3を実行することによって、判断要素情報データテーブル17a2により抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、検出プログラム17b1の実行によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が判断要素情報データテーブル17a2に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、CPU11が、地図表示制御プログラム17b4を実行することにより、ノースアップ表示形式での地図表示を行うことができる。
従って、目的地についての土地勘の有無に応じて理解しやすい最適な地図表示制御を行うことができることとなって、使い勝手が良い。
また、判断プログラム17b3の実行は、CPU11が検出プログラム17b1を実行することによって検出された現在位置が、探索プログラム17b2の実行によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することができる。
従って、土地勘があると判断された目的地周辺に位置したときに、ノースアップ表示形式での地図表示制御を行うことができることとなって、さらに使い勝手が良い。
【0055】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、設定エリアは、各都道府県の「町」、「村」、「区」毎にエリアの設定を行う設計であっても良い。
また、土地勘があると判断された目的地周辺に位置し、ノースアップ表示形式での地図表示制御を行う際、ユーザに対して、音声情報により地図表示の切り替えを知らせる設計であっても良い。なお、この場合、ナビゲーション装置1に、音声出力部等を備える必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明にかかるナビゲーション装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における設定エリアの1例を示す図である。
【図3】本発明における地図表示処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
1 ナビゲーション装置
11 CPU(検出手段、探索手段、判断手段、地図表示制御手段)
12 GPSアンテナ
13 電源部
14 表示部(表示手段)
15 入力部(設定手段)
16 RAM
17 記憶部
17a1 地図情報データベース(地図情報記憶手段)
17a2 判断要素情報データテーブル(記憶手段)
17b1 検出プログラム(検出手段)
17b2 探索プログラム(探索手段)
17b3 判断プログラム(判断手段)
17b4 地図表示制御プログラム(地図表示制御手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段と、
ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数と、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間と、前記設定手段によって設定された目的地と、を記憶する記憶手段と、
前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、また、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、さらに、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記記憶手段により抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、前記検出手段によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、ノースアップ表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって表示条件が成立した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記目的地探索回数が所定回数以上あると判断した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間を記憶し、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段を備え、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記設定手段によって設定された目的地を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項2〜5の何れか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項2〜6の何れか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の何れかであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項2〜6の何れか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示であることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項1】
現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段と、
ノースアップ表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数と、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間と、前記設定手段によって設定された目的地と、を記憶する記憶手段と、
前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、また、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、さらに、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって、前記記憶手段により抽出された目的地探索回数が所定回数以上の場合、前記検出手段によって検出された現在位置が設定されたエリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上の場合、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地の場合のうち、いずれかの場合と判断されると、ノースアップ表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備え、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
現在位置を検出する検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、当該検出手段により検出された現在位置を、当該地図情報記憶手段に記憶された地図情報とともに表示させる表示手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を探索する探索手段と、
予め設定された表示形式での地図表示を行うための表示条件の成立を判断するための判断要素を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された判断要素に基づいて、表示条件が成立したか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって表示条件が成立した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行う地図表示制御手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記探索手段によって目的地として探索された目的地毎の目的地検索回数を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が過去に目的地として探索された目的地探索回数を前記記憶手段から抽出し、抽出した目的地探索回数が所定回数以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記目的地探索回数が所定回数以上あると判断した場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記記憶手段は、前記判断要素として、設定されたエリア毎に前記検出手段によって現在位置として検出された合計時間を記憶し、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、設定されたエリアに位置した場合、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間を前記記憶手段から抽出し、抽出した合計時間が所定時間以上か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、当該エリア内に現在位置として位置していた合計時間が所定時間以上であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
ユーザ所望の目的地を設定する設定手段を備え、
前記記憶手段は、前記判断要素として、前記設定手段によって設定された目的地を記憶し、
前記判断手段は、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地か否かを判断し、
前記地図表示制御手段は、前記判断手段によって、前記指定された目的地が前記記憶手段に記憶された目的地であると判断された場合、予め設定された表示形式での地図表示を行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項2〜5の何れか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記判断手段は、前記検出手段によって検出された現在位置が、前記探索手段によって目的地を探索する際、指定された目的地から所定範囲内に位置した場合に実行することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項2〜6の何れか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示、ヘディングアップ表示、目的地を上部に位置する表示の何れかであることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項2〜6の何れか一項に記載のナビゲーション装置において、
前記予め設定された地図の表示形式は、ノースアップ表示であることを特徴とするナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図2】
【図3】
【公開番号】特開2008−82885(P2008−82885A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−263249(P2006−263249)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】
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