ナビゲーション装置
【課題】施設検索を開始してから、検索した施設の中から選択した施設を選択しなおすまでに要する時間がかからないナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】制御回路11は、施設の検索を開始すると、表示モニタ16に施設リストを表示する。検索条件を満たす施設を検出すると、その施設を施設リストに追加する。タッチパネル19の押圧操作によりリストの中から施設が選択されると、その施設に至る推奨経路の探索を開始し、探索した推奨経路を表示モニタ16に表示する。推奨経路の探索を開始すると施設の検索を中断する。別の施設を選択するために推奨経路が取り消されると、中断していた施設の検索を再開し、表示モニタ16に施設リストを表示する。
【解決手段】制御回路11は、施設の検索を開始すると、表示モニタ16に施設リストを表示する。検索条件を満たす施設を検出すると、その施設を施設リストに追加する。タッチパネル19の押圧操作によりリストの中から施設が選択されると、その施設に至る推奨経路の探索を開始し、探索した推奨経路を表示モニタ16に表示する。推奨経路の探索を開始すると施設の検索を中断する。別の施設を選択するために推奨経路が取り消されると、中断していた施設の検索を再開し、表示モニタ16に施設リストを表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設検索を行うナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下に説明するナビゲーション装置が従来技術として知られている。検索条件を指定すると、指定された検索条件に該当する施設が検索され、各施設の施設名称がリスト化して表示される。そして、リスト中から所望の施設を選択し、施設の所在地を目的地に設定することにより、所望の施設までの経路誘導を行わせることができる。ここで、所望の施設を選択する際、検索された施設までの推奨経路を表示画面に表示させ、表示した推奨経路を参照して施設を選択することができる(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−148977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているような従来のナビゲーション装置では、施設検索終了後に、検索条件を満たす施設リストを表示する。このため、施設検索を開始してから、選択した施設を選びなおすまでの時間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明のナビゲーション装置は、施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、ユーザの指定した検索条件に基づいて施設データから施設を検索する検索手段と、検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、自車位置から、施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段と、探索手段により探索された推奨経路を取り消す取消手段とを備え、探索手段により探索が開始された場合には、検索手段は検索を中断し、取消手段により推奨経路が取り消された場合には、検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、リスト表示制御手段は、探索手段により推奨経路が探索されているときに検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が検索手段により再開されたときには、検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とする。
(2)請求項2の発明のナビゲーション装置は、施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、ユーザの指定した検索条件に基づいて施設データから施設を検索する検索手段と、検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、自車位置から、施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段とを備え、探索手段による探索が開始された場合には、検索手段は検索を中断し、探索手段による探索が中断された場合には、検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、リスト表示制御手段は、探索手段により推奨経路が探索されているときに検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が検索手段により再開されたときには、検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、探索手段は、施設選択手段により選択された施設に至る複数の推奨経路を探索するに際して、ひとつの推奨経路を探索するまで推奨経路の探索を継続して行うことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、検索手段は、施設選択手段により施設が選択された場合にも検索を継続して行うことを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、施設選択手段により施設が選択された場合、選択された施設の周辺地図を表示モニタに表示する周辺地図表示手段を備え、周辺地図表示手段により周辺地図が表示されているときも、検索手段は検索を継続して行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明のナビゲーション装置によれば、施設の検索を開始すると、施設のリストを表示する。この表示中にも、検索条件を満たす施設を検出した場合には、その施設を施設のリストに順次追加していく。そして、リストの中から選択された施設に至る推奨経路の探索を開始したことを条件として、施設の検索を中断する。他方、リストの中から選択された施設に至る推奨経路が取り消された場合、あるいは、経路探索が取り消された場合には、中断していた施設の検索を再開する。施設の検索の再開により、再び施設のリストを表示する。これにより、以前の施設リストの中から施設を選択しなおすことができる。その結果、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでに余分な時間を必要としない。つまり、リストの中の施設を色々と選んで検討したとしても、施設検索を開始してから経路誘導を開始するまでの時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置1は、ユーザの指定したカテゴリの施設について、自車位置周辺の施設検索を行うことができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、スピーカ18、タッチパネル19、検索結果記憶部111およびディスクドライブ112を有している。ディスクドライブ112には、地図データを記憶したDVD−ROM113が装填されている。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM113に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理や施設検索処理を行うと、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS( Global Positioning System )センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。また、車両の現在地に基づいて、自車位置周辺の施設検索を行う。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM113に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
【0010】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を通して表示される。そして、表示モニタ16の表示画面を押圧するとタッチパネル19が押圧される。タッチパネル19は、タッチパネル19上の操作位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に送出し、タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19の押圧位置を算出する。
【0011】
表示モニタ16に表示された各種ボタン、表示メニューなどを指で押圧すると、タッチパネル19が押圧される。そして、押圧された各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。
【0012】
ディスクドライブ112は、装填されたDVD−ROM113から、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM113以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0013】
上述した地図データには、地図に表示される施設のデータ(施設データ)が含まれている。この施設データを用いて自車位置周辺の施設検索を行うことができる。施設データには、施設の経度・緯度座標、住所、名称、種別、営業時間、施設の詳細情報を記載したテキストデータなどが含まれる。施設データは地図メッシュごとに分類されてDVD−ROM113に記憶されている。自車位置周辺の施設検索を行う場合、まず車両の現在地より検索する地図メッシュを特定する。そして、特定した地図メッシュの施設データの中からユーザの指定したカテゴリの施設を検索する。
【0014】
次に検索する地図メッシュの特定方法について、図2を参照して説明する。現在地検出装置14によって自車位置21の緯度・経度を検出する。そして、自車位置21の緯度・経度を中心に、検索位置22を中心から外方へ移動しながら矢印23の方向に回転する。検索位置22は、中心を1周回転する間に中心から1km外周へ移動する。このように検索位置22を回転すると、検索位置22の軌跡24は、図2に示すように渦巻状になる。検索位置22が通過する地図メッシュ25を順次特定し、その特定した地図メッシュ25の施設データより所望のカテゴリの施設を検索する。また、自車位置21と検索位置22との間の距離が所定値(たとえば200km)になると、または検索された施設の件数が所定値(たとえば、100件)になると施設検索は完了する。
【0015】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。
【0016】
入力装置17は、ユーザが各種コマンドの設定などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示画面の指示に従ってパネル上のボタンスイッチを指で押圧することにより、推奨経路の目的地設定などをすることができる。
【0017】
スピーカ18は、ユーザに操作案内したり、経路誘導したりするための音声を出力する。
【0018】
検索結果記憶部111は、フラッシュメモリやハードディスクなどの書き換え可能な記録媒体によって構成され、上述の施設検索により検索された施設の情報を、施設が検索される毎に記憶する。検索結果記憶部111に記憶されている施設の情報は、後述する施設リストとして表示モニタ16に表示される。また、中断した施設検索を中断した状況から再開できるようにするため、施設検索の検索条件、あるいは(および/または)、施設検索を中断したときの状態(たとえば、施設検索を中断したときの検索位置22など)を記憶する。
【0019】
次に、図3〜図9を参照して、本発明の一実施形態における施設検索の進行状況表示について説明する。ユーザが不図示のメニューより「周辺検索」を選択すると、図3に示す施設カテゴリ選択画面30が表示モニタ16に表示される。施設カテゴリ選択画面30には、施設カテゴリボタン31a〜31hと、サーチボタン32とが表示される。各々の施設カテゴリボタン31a〜31hには施設のカテゴリが表示されている。ユーザは、所望の施設のカテゴリが表示されている施設カテゴリボタン31a〜31hを押圧することによって、検索を行う施設のカテゴリを指定することができる。サーチボタン32は、施設カテゴリボタン31a〜31hによって指定されたカテゴリの施設について、周辺検索を開始するためのボタンである。以下では、ユーザが施設カテゴリボタン31aを押圧し、検索を行う施設のカテゴリとして「レストラン」を選択したものとして説明する。
【0020】
ユーザが施設カテゴリボタン31aを押圧した後、サーチボタン32を押圧すると、レストランについて周辺検索が開始される。周辺検索が開始されると、図4に示すように、検索結果表示画面40が表示される。検索結果表示画面40には、施設リスト41、検索施設件数表示欄42、戻るボタン43およびスクロールボタン44a,44bが表示される。施設リスト41は、検索された施設を表示するリストであり、施設リスト41には、検索された施設の名称、自車位置から検索された施設までの距離、および自車位置に対する検索された施設の方向が表示される。指定された検索条件を満たす施設が検索されると、検索された施設の名称などが追加される。検索施設件数表示欄42には、検索された施設の件数が表示される。検索施設件数表示欄42を参照することによって、現在6件の施設が検索されていることがわかる。戻るボタン43は、検索結果表示画面40から施設カテゴリ選択画面30に戻るためのボタンである。スクロールボタン44a,44bは、施設リスト41をスクロールするためのボタンである。
【0021】
施設リスト41に表示されている施設の名称を押圧すると、その名称の施設の周辺地図が表示される。たとえば、施設リスト41のうちの「□□レストラン」を押圧すると、図5に示すように、「□□レストラン」の周辺地図50が表示モニタ16に表示される。これにより、選択した施設を確認することができる。また、周辺地図50に重ねてルート探索ボタン51と戻るボタン52とが表示される。ルート探索ボタン51は、「□□レストラン」を目的地として設定し、その目的地までの推奨経路の探索を開始するためのボタンである。戻るボタンは、周辺地図50の表示画面から検索結果表示画面40に戻るためのボタンである。施設検索は、周辺地図50が表示画面に表示されても続行している。
【0022】
ルート探索ボタン51が押圧されると、図6に示すように、ルート探索中画面60が表示モニタ16の表示画面に表示される。ルート探索中画面60は、経路探索が終了するまで表示される。経路探索中は制御回路11の負荷が大きくなるため、施設検索を中断する。したがって、ルート探索ボタン51が押圧されると施設検索は中断されることになる。ルート探索中画面60には、キャンセルボタン61が表示される。キャンセルボタン61は、経路探索を中止した後、検索結果表示画面40に戻るためのボタンである。キャンセルボタン61が押圧されると、施設検索が、中断したときの状況、つまり中断したときの検索位置22から再開される。
【0023】
経路探索が完了すると、図7に示すように、自車位置から「□□レストラン」までの推奨経路71が地図70に重ねて表示モニタ16の表示画面に表示される。また、ユーザが判断した推奨経路71の適否を入力できるようにするため、ルート確認画面72が表示される。これにより、施設の選択について、表示された推奨経路71を参照して最終的な判断を行うことができる。施設ルート確認画面72には、YESボタン73aとNOボタン73bとが表示される。
【0024】
ユーザは、推奨経路71を参照して最終的に「□□レストラン」を選択し、「□□レストラン」までの経路誘導を受ける場合は、YESボタン73aを押圧することになる。その結果、図8に示すように、表示モニタ16の表示画面には、推奨経路71を表示した自車位置周辺の地図80が表示され、「□□レストラン」までの経路誘導が開始される。この場合、中断した施設検索は再開せず、終了する。
【0025】
ユーザは、推奨経路71を参照した結果、別のレストランを選択したいと判断した場合はNOボタン73bを押圧することになる。その結果、図9に示すように、表示モニタ16の表示画面は、検索結果表示画面40に戻る。ところで、検索結果表示画面40の施設リスト41より施設が選択された場合にも、あるいは、選択された施設の周辺地図50が表示モニタ16に表示された場合にも、ルート探索ボタン51が押圧されるまでは施設検索が続行している。したがって、検索施設件数表示欄42の検索件数は20件となり、施設リスト41より施設が選択されたときに表示されていた検索施設件数表示欄42の検索件数(図4参照)に比べて増加している。ルート確認画面72のNOボタン73bが押圧されると、施設検索が、中断したときの続き、つまり中断したときの検索位置22から再開される。ユーザは、施設リスト41より、さらに件数が増加した施設の中から所望の施設を選択することができる。
【0026】
次に、本発明の一実施形態における施設の検索処理について図10のフローチャートを参照して説明する。図10の処理は、施設カテゴリ選択画面30に表示されたサーチボタン32が押圧されたときにスタートするプログラムであり、制御回路11により実行される。
【0027】
ステップS1001では、施設カテゴリ選択画面30から入力された検索条件を検索結果記憶部111に記憶する。ステップS1002では、上述したように自車位置に基づいて施設検索を開始する。自車位置は、現在地検出装置14により検出する。ステップS1003では、検索結果記憶部111に検索位置22を記憶する。
【0028】
ステップS1004では、施設カテゴリ選択画面30から入力された検索条件を満たす施設を検出したか否かを判定する。検索条件を満たす施設を検出した場合はステップS1004が肯定判定され、ステップS1005へ進む。検索条件を満たす施設を検出しない場合はステップS1004が否定判定され、ステップS1006へ進む。ステップS1005では、検索結果記憶部111に検出した施設の情報を記憶する。この検索結果記憶部111に記憶した施設の情報を読み込むことによって、施設検索により検索した施設の名称などを施設リスト41に表示することができる。
【0029】
ステップS1006では、自車位置21と検索位置22との間の距離が200kmに達したり、検索された施設の件数が100件になったりして、施設検索を終了するか否かを判定する。施設検索を終了する場合はステップS1006が肯定判定され、ステップS1015へ進む。施設検索を終了しない場合はステップS1006が否定判定され、ステップS1007へ進む。
【0030】
ステップS1007では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート探索ボタン51が押圧されたか否かを判定する。ルート探索ボタン51が押圧された場合はステップS1007が肯定判定され、ステップS1008へ進む。ルート探索ボタン51が押圧されない場合はステップS1007が否定判定され、ステップS1003に戻る。ステップS1008では、施設検索を中断する。したがって、ルート探索ボタン51が押圧されない限り、施設リスト41の中から施設が選択されても施設の周辺地図50が表示モニタ16に表示されても施設検索を中断しない。
【0031】
ステップS1009では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート探索中画面60のキャンセルボタン61が押圧されたか否かを判定する。キャンセルボタン61が押圧された場合はステップS1009が肯定判定され、ステップS1013へ進む。キャンセルボタン61が押圧されない場合はステップS1009が否定判定され、ステップS1010へ進む。
【0032】
ステップS1010では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のNOボタン73bが押圧されたか否かを判定する。NOボタン73bが押圧された場合はステップS1010が肯定判定され、ステップS1013へ進む。NOボタン73bが押圧されない場合はステップS1010が否定判定され、ステップS1011へ進む。
【0033】
ステップS1011では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のYESボタン73aが押圧されたか否かを判定する。YESボタン73aが押圧された場合はステップS1011が肯定判定され、ステップS1012へ進む。YESボタン73aが押圧されない場合はステップS1011が否定判定され、ステップS1007に戻る。
【0034】
ステップS1012では、検索結果記憶部111に記憶した検索条件や検索した施設の情報、検索位置の情報などを消去する。そして、処理を終了する。
【0035】
ステップS1013では、検索結果記憶部111に記憶した検索条件や検索した施設の情報、検索位置の情報などを読み込む。ステップS1014では、検索結果記憶部111から読み込んだ情報に基づいて、施設検索を中断した状況から再開する。そして、ステップS1003に戻る。
【0036】
ステップS1015では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のYESボタン73aが押圧されたか否かを判定する。YESボタン73aが押圧された場合はステップS1015が肯定判定され、ステップS1012へ進む。施設検索は終了し、施設検索を再開する必要がないので、YESボタン73aが押圧されない場合はステップS1015を繰り返す。
【0037】
次に、本発明の一実施形態における表示制御処理について図11および図12のフローチャートを参照して説明する。図11および図12の処理は、ユーザが不図示のメニューより「周辺検索」を選択したときにスタートするプログラムであり、制御回路11により実行される。
【0038】
ステップS1101では、表示モニタ16の表示画面に施設カテゴリ選択画面30を表示する。ステップS1102では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、サーチボタン32が押圧されたか否かを判定する。サーチボタン32が押圧された場合はステップS1102が肯定判定され、ステップS1103へ進む。サーチボタン32が押圧されない場合はステップS1102を繰り返す。
【0039】
ステップS1103では、検索結果記憶部111より検索した施設の情報を読み込む。検索結果記憶部111には、上述した施設の検索処理によって検索した施設の情報が記憶されている。ステップS1104では、表示モニタ16の表示画面に検索結果表示画面40を表示する。
【0040】
ステップS1105では、検索結果記憶部111より検索した施設の情報を読み込む。ステップ1106では、検索結果表示画面40に表示されている施設リスト41に新しく検索された施設を追加して更新する。
【0041】
ステップS1107では、施設リスト41に掲示された施設の名称が押圧されることによって、施設リスト41の中から施設が選択されたか否かを判定する。施設リスト41の中から施設が選択された場合はステップS1107が肯定判定され、ステップS1108へ進む。施設リスト41の中から施設が選択されない場合はステップS1107が否定判定され、ステップS1110に進む。
【0042】
ステップS1108では、表示モニタ16の表示画面に、選択された施設の周辺地図50を表示する。ステップS1109では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、施設の周辺地図50に重ねて表示したルート探索ボタン51が押圧されたか否かを判定する。ルート探索ボタン51が押圧された場合はステップS1109が肯定判定され、図12のステップS1201へ進む。ルート探索ボタン51が押圧されない場合はステップS1109が否定判定され、ステップS1111へ進む。
【0043】
ステップS1110では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、検索結果表示画面40に表示されている戻るボタン43が押圧されたか否かを判定する。戻るボタン43が押圧された場合はステップS1110が肯定判定され、ステップS1101に戻る。戻るボタン43が押圧されない場合はステップS1110が否定判定され、ステップS1105に戻る。
【0044】
ステップS1111では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、施設の周辺地図50に重ねて表示した戻るボタン52が押圧されたか否かを判定する。戻るボタン52が押圧された場合はステップS1111が肯定判定され、ステップS1103に戻る。戻るボタン52が押圧されない場合はステップS1111が否定判定され、ステップS1109に戻る。
【0045】
図12のステップS1201では、表示モニタ16の表示画面にルート探索中画面60を表示する。ステップS1202では、ルート探索ボタン51の押圧により開始された経路探索が完了したか否かを判定する。経路探索が完了した場合はステップS1202が肯定判定され、ステップS1203へ進む。経路探索が完了していない場合はステップS1202が否定判定され、ステップS1206へ進む。
【0046】
ステップS1203では、表示モニタ16の表示画面に推奨経路71を表示した地図70とルート確認画面72とを表示する。ステップS1204では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72に表示したYESボタン73aが押圧されたか否かを判定する。YESボタン73aが押圧された場合はステップS1204が肯定判定され、ステップS1205へ進む。YESボタン73aが押圧されない場合はステップS1204が否定判定され、ステップS1207へ進む。
【0047】
ステップS1205では、表示モニタ16の表示画面に推奨経路71を表示した自車位置周辺の地図80を表示する。
【0048】
ステップS1206では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート探索中画面60のキャンセルボタン61が押圧されたか否かを判定する。キャンセルボタン61が押圧された場合はステップS1206が肯定判定され、図11のステップS1103に戻る。キャンセルボタン61が押圧されない場合はステップS1206が否定判定され、ステップS1202に戻る。
【0049】
ステップS1207では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のNOボタン73bが押圧されたか否かを判定する。NOボタン73bが押圧された場合はステップS1207が肯定判定され、図11のステップS1103に戻る。NOボタン73bが押圧されない場合はステップS1207が否定判定され、ステップS1204に戻る。
【0050】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)サーチボタン32が押圧されて施設の検索を開始すると、施設リスト41を表示し、検索条件を満たす施設を検出すると、その施設を施設リスト41に追加する。施設リスト41の中から選択された施設に至る推奨経路の探索を開始すると、施設の検索を中断する。選択された施設に至る推奨経路71が取り消されると、中断していた施設の検索を再開し、施設リスト41を表示する。これにより、施設検索が終了する前に施設リスト41の中から施設を選択しなおすことができ、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでの時間がかからない。ところで、推奨経路の探索を開始すると施設の検索を中断するので、施設検索が完了するまでの時間が長くなる。しかし、施設リスト41の中から施設が選択されても経路探索が開始されるまで施設の検索が続行され、中断した状態から施設の検索を再開する。したがって、本発明の実施形態により、施設検索が終了するまでの時間の延長を最小限に抑えることができる。
【0051】
(2)サーチボタン32が押圧されて施設の検索を開始すると、施設リスト41を表示し、検索条件を満たす施設を検出すると、その施設を施設リスト41に追加する。施設リスト41の中から選択された施設に至る推奨経路の探索を開始すると、施設の検索を中断する。推奨経路の探索を取り消すと、中断していた施設の検索を再開し、施設リスト41を表示する。これにより、施設検索が完了する前に施設リスト41の中から所望の施設を選択しなおすことができ、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでの時間がかからない。また、上記と同様に、施設検索が完了するまでの時間の延長を最小限に抑えることができる。
【0052】
(3)経路探索と施設検索を同時に実行しないので、処理能力の低いCPU( Central Processing Unit )を有する制御回路にも本発明の実施形態は適用できる。
【0053】
以上の実施の形態を次のように変形することができる。
−他の実施の形態1−
選択された施設に至る推奨経路71が取り消された場合、経路探索開始のために中断していた施設の検索を再開した。しかし、経路探索が完了すると、中断していた施設の検索を再開するようにしてもよい。経路探索が完了してから、探索された推奨経路71が取り消されるまでの間においても施設検索は進行しているので、施設検索が完了するまでの時間の延長をさらに短く抑えることができる。
【0054】
−他の実施の形態2−
経路探索を優先し、経路探索を途中で中断できないようにしてもよい。この場合、ルート探索中画面60にはキャンセルボタン61が表示されない。また、ひとつの目的地について複数の推奨経路を探索する場合、ひとつの推奨経路が探索された後、経路探索を中断できるようにし、施設の検索を再開できるようにしてもよい。この場合、ひとつの推奨経路が探索されると、ルート探索中画面60にキャンセルボタン61が表示される。以上の場合も、施設検索が終了する前に施設リスト41の中から所望の施設を選択しなおすことができ、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでの時間がかからない。
【0055】
−他の実施の形態3−
ルート確認画面72のNOボタン73bを押圧すると、施設検索が再開されたが、施設検索が再開される操作は、以前の画面に戻す操作であれば限定されない。たとえば、図5の施設の周辺地図50に表示画面が戻る「戻るボタン」を図7の地図70に重ねて表示し、「戻るボタン」を押圧すると施設検索が再開されるようにしてもよい。
【0056】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0057】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本願発明の記憶手段はDVD−ROM113に対応し、検索手段およびリスト表示制御手段は制御回路11に対応する。施設選択手段は制御回路11、タッチパネル19およびタッチパネルコントロール部110に対応し、探索手段は制御回路11に対応する。取消手段は制御回路11、タッチパネル19およびタッチパネルコントロール部110に対応し、周辺地図表示制御手段は制御回路11に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】施設検索を行う地図メッシュの特定方法を説明するための図である。
【図3】施設カテゴリ選択画面を説明するための図である。
【図4】検索結果表示画面を説明するための図である。
【図5】施設リストから選択された施設の周辺地図を表示した表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図6】ルート探索中画面を説明するための図である。
【図7】探索された推奨経路を表示する表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図8】経路誘導を受けているときの表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図9】施設検索を再開したときに表示される表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図10】、本発明の一実施形態における施設の検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態における表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態における表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
14 現在地検出装置
16 表示モニタ
19 タッチパネル
21 自車位置
22 検索位置
25 地図メッシュ
110 タッチパネルコントロール部
111 検索結果記憶部
【技術分野】
【0001】
本発明は、施設検索を行うナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
以下に説明するナビゲーション装置が従来技術として知られている。検索条件を指定すると、指定された検索条件に該当する施設が検索され、各施設の施設名称がリスト化して表示される。そして、リスト中から所望の施設を選択し、施設の所在地を目的地に設定することにより、所望の施設までの経路誘導を行わせることができる。ここで、所望の施設を選択する際、検索された施設までの推奨経路を表示画面に表示させ、表示した推奨経路を参照して施設を選択することができる(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−148977号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載されているような従来のナビゲーション装置では、施設検索終了後に、検索条件を満たす施設リストを表示する。このため、施設検索を開始してから、選択した施設を選びなおすまでの時間がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明のナビゲーション装置は、施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、ユーザの指定した検索条件に基づいて施設データから施設を検索する検索手段と、検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、自車位置から、施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段と、探索手段により探索された推奨経路を取り消す取消手段とを備え、探索手段により探索が開始された場合には、検索手段は検索を中断し、取消手段により推奨経路が取り消された場合には、検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、リスト表示制御手段は、探索手段により推奨経路が探索されているときに検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が検索手段により再開されたときには、検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とする。
(2)請求項2の発明のナビゲーション装置は、施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、ユーザの指定した検索条件に基づいて施設データから施設を検索する検索手段と、検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、自車位置から、施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段とを備え、探索手段による探索が開始された場合には、検索手段は検索を中断し、探索手段による探索が中断された場合には、検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、リスト表示制御手段は、探索手段により推奨経路が探索されているときに検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が検索手段により再開されたときには、検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、探索手段は、施設選択手段により選択された施設に至る複数の推奨経路を探索するに際して、ひとつの推奨経路を探索するまで推奨経路の探索を継続して行うことを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、検索手段は、施設選択手段により施設が選択された場合にも検索を継続して行うことを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、施設選択手段により施設が選択された場合、選択された施設の周辺地図を表示モニタに表示する周辺地図表示手段を備え、周辺地図表示手段により周辺地図が表示されているときも、検索手段は検索を継続して行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明のナビゲーション装置によれば、施設の検索を開始すると、施設のリストを表示する。この表示中にも、検索条件を満たす施設を検出した場合には、その施設を施設のリストに順次追加していく。そして、リストの中から選択された施設に至る推奨経路の探索を開始したことを条件として、施設の検索を中断する。他方、リストの中から選択された施設に至る推奨経路が取り消された場合、あるいは、経路探索が取り消された場合には、中断していた施設の検索を再開する。施設の検索の再開により、再び施設のリストを表示する。これにより、以前の施設リストの中から施設を選択しなおすことができる。その結果、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでに余分な時間を必要としない。つまり、リストの中の施設を色々と選んで検討したとしても、施設検索を開始してから経路誘導を開始するまでの時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置1は、ユーザの指定したカテゴリの施設について、自車位置周辺の施設検索を行うことができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、スピーカ18、タッチパネル19、検索結果記憶部111およびディスクドライブ112を有している。ディスクドライブ112には、地図データを記憶したDVD−ROM113が装填されている。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM113に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理や施設検索処理を行うと、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS( Global Positioning System )センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。また、車両の現在地に基づいて、自車位置周辺の施設検索を行う。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM113に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
【0010】
タッチパネル19は、表示モニタ16の表面に積層される透明のタッチスイッチであり、表示モニタ16に表示される画像はタッチパネル19を通して表示される。そして、表示モニタ16の表示画面を押圧するとタッチパネル19が押圧される。タッチパネル19は、タッチパネル19上の操作位置に応じた信号をタッチパネルコントロール部110に送出し、タッチパネルコントロール部110はタッチパネル19の押圧位置を算出する。
【0011】
表示モニタ16に表示された各種ボタン、表示メニューなどを指で押圧すると、タッチパネル19が押圧される。そして、押圧された各種ボタンや表示メニューに定義された処理が実行される。
【0012】
ディスクドライブ112は、装填されたDVD−ROM113から、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM113以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0013】
上述した地図データには、地図に表示される施設のデータ(施設データ)が含まれている。この施設データを用いて自車位置周辺の施設検索を行うことができる。施設データには、施設の経度・緯度座標、住所、名称、種別、営業時間、施設の詳細情報を記載したテキストデータなどが含まれる。施設データは地図メッシュごとに分類されてDVD−ROM113に記憶されている。自車位置周辺の施設検索を行う場合、まず車両の現在地より検索する地図メッシュを特定する。そして、特定した地図メッシュの施設データの中からユーザの指定したカテゴリの施設を検索する。
【0014】
次に検索する地図メッシュの特定方法について、図2を参照して説明する。現在地検出装置14によって自車位置21の緯度・経度を検出する。そして、自車位置21の緯度・経度を中心に、検索位置22を中心から外方へ移動しながら矢印23の方向に回転する。検索位置22は、中心を1周回転する間に中心から1km外周へ移動する。このように検索位置22を回転すると、検索位置22の軌跡24は、図2に示すように渦巻状になる。検索位置22が通過する地図メッシュ25を順次特定し、その特定した地図メッシュ25の施設データより所望のカテゴリの施設を検索する。また、自車位置21と検索位置22との間の距離が所定値(たとえば200km)になると、または検索された施設の件数が所定値(たとえば、100件)になると施設検索は完了する。
【0015】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。
【0016】
入力装置17は、ユーザが各種コマンドの設定などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示画面の指示に従ってパネル上のボタンスイッチを指で押圧することにより、推奨経路の目的地設定などをすることができる。
【0017】
スピーカ18は、ユーザに操作案内したり、経路誘導したりするための音声を出力する。
【0018】
検索結果記憶部111は、フラッシュメモリやハードディスクなどの書き換え可能な記録媒体によって構成され、上述の施設検索により検索された施設の情報を、施設が検索される毎に記憶する。検索結果記憶部111に記憶されている施設の情報は、後述する施設リストとして表示モニタ16に表示される。また、中断した施設検索を中断した状況から再開できるようにするため、施設検索の検索条件、あるいは(および/または)、施設検索を中断したときの状態(たとえば、施設検索を中断したときの検索位置22など)を記憶する。
【0019】
次に、図3〜図9を参照して、本発明の一実施形態における施設検索の進行状況表示について説明する。ユーザが不図示のメニューより「周辺検索」を選択すると、図3に示す施設カテゴリ選択画面30が表示モニタ16に表示される。施設カテゴリ選択画面30には、施設カテゴリボタン31a〜31hと、サーチボタン32とが表示される。各々の施設カテゴリボタン31a〜31hには施設のカテゴリが表示されている。ユーザは、所望の施設のカテゴリが表示されている施設カテゴリボタン31a〜31hを押圧することによって、検索を行う施設のカテゴリを指定することができる。サーチボタン32は、施設カテゴリボタン31a〜31hによって指定されたカテゴリの施設について、周辺検索を開始するためのボタンである。以下では、ユーザが施設カテゴリボタン31aを押圧し、検索を行う施設のカテゴリとして「レストラン」を選択したものとして説明する。
【0020】
ユーザが施設カテゴリボタン31aを押圧した後、サーチボタン32を押圧すると、レストランについて周辺検索が開始される。周辺検索が開始されると、図4に示すように、検索結果表示画面40が表示される。検索結果表示画面40には、施設リスト41、検索施設件数表示欄42、戻るボタン43およびスクロールボタン44a,44bが表示される。施設リスト41は、検索された施設を表示するリストであり、施設リスト41には、検索された施設の名称、自車位置から検索された施設までの距離、および自車位置に対する検索された施設の方向が表示される。指定された検索条件を満たす施設が検索されると、検索された施設の名称などが追加される。検索施設件数表示欄42には、検索された施設の件数が表示される。検索施設件数表示欄42を参照することによって、現在6件の施設が検索されていることがわかる。戻るボタン43は、検索結果表示画面40から施設カテゴリ選択画面30に戻るためのボタンである。スクロールボタン44a,44bは、施設リスト41をスクロールするためのボタンである。
【0021】
施設リスト41に表示されている施設の名称を押圧すると、その名称の施設の周辺地図が表示される。たとえば、施設リスト41のうちの「□□レストラン」を押圧すると、図5に示すように、「□□レストラン」の周辺地図50が表示モニタ16に表示される。これにより、選択した施設を確認することができる。また、周辺地図50に重ねてルート探索ボタン51と戻るボタン52とが表示される。ルート探索ボタン51は、「□□レストラン」を目的地として設定し、その目的地までの推奨経路の探索を開始するためのボタンである。戻るボタンは、周辺地図50の表示画面から検索結果表示画面40に戻るためのボタンである。施設検索は、周辺地図50が表示画面に表示されても続行している。
【0022】
ルート探索ボタン51が押圧されると、図6に示すように、ルート探索中画面60が表示モニタ16の表示画面に表示される。ルート探索中画面60は、経路探索が終了するまで表示される。経路探索中は制御回路11の負荷が大きくなるため、施設検索を中断する。したがって、ルート探索ボタン51が押圧されると施設検索は中断されることになる。ルート探索中画面60には、キャンセルボタン61が表示される。キャンセルボタン61は、経路探索を中止した後、検索結果表示画面40に戻るためのボタンである。キャンセルボタン61が押圧されると、施設検索が、中断したときの状況、つまり中断したときの検索位置22から再開される。
【0023】
経路探索が完了すると、図7に示すように、自車位置から「□□レストラン」までの推奨経路71が地図70に重ねて表示モニタ16の表示画面に表示される。また、ユーザが判断した推奨経路71の適否を入力できるようにするため、ルート確認画面72が表示される。これにより、施設の選択について、表示された推奨経路71を参照して最終的な判断を行うことができる。施設ルート確認画面72には、YESボタン73aとNOボタン73bとが表示される。
【0024】
ユーザは、推奨経路71を参照して最終的に「□□レストラン」を選択し、「□□レストラン」までの経路誘導を受ける場合は、YESボタン73aを押圧することになる。その結果、図8に示すように、表示モニタ16の表示画面には、推奨経路71を表示した自車位置周辺の地図80が表示され、「□□レストラン」までの経路誘導が開始される。この場合、中断した施設検索は再開せず、終了する。
【0025】
ユーザは、推奨経路71を参照した結果、別のレストランを選択したいと判断した場合はNOボタン73bを押圧することになる。その結果、図9に示すように、表示モニタ16の表示画面は、検索結果表示画面40に戻る。ところで、検索結果表示画面40の施設リスト41より施設が選択された場合にも、あるいは、選択された施設の周辺地図50が表示モニタ16に表示された場合にも、ルート探索ボタン51が押圧されるまでは施設検索が続行している。したがって、検索施設件数表示欄42の検索件数は20件となり、施設リスト41より施設が選択されたときに表示されていた検索施設件数表示欄42の検索件数(図4参照)に比べて増加している。ルート確認画面72のNOボタン73bが押圧されると、施設検索が、中断したときの続き、つまり中断したときの検索位置22から再開される。ユーザは、施設リスト41より、さらに件数が増加した施設の中から所望の施設を選択することができる。
【0026】
次に、本発明の一実施形態における施設の検索処理について図10のフローチャートを参照して説明する。図10の処理は、施設カテゴリ選択画面30に表示されたサーチボタン32が押圧されたときにスタートするプログラムであり、制御回路11により実行される。
【0027】
ステップS1001では、施設カテゴリ選択画面30から入力された検索条件を検索結果記憶部111に記憶する。ステップS1002では、上述したように自車位置に基づいて施設検索を開始する。自車位置は、現在地検出装置14により検出する。ステップS1003では、検索結果記憶部111に検索位置22を記憶する。
【0028】
ステップS1004では、施設カテゴリ選択画面30から入力された検索条件を満たす施設を検出したか否かを判定する。検索条件を満たす施設を検出した場合はステップS1004が肯定判定され、ステップS1005へ進む。検索条件を満たす施設を検出しない場合はステップS1004が否定判定され、ステップS1006へ進む。ステップS1005では、検索結果記憶部111に検出した施設の情報を記憶する。この検索結果記憶部111に記憶した施設の情報を読み込むことによって、施設検索により検索した施設の名称などを施設リスト41に表示することができる。
【0029】
ステップS1006では、自車位置21と検索位置22との間の距離が200kmに達したり、検索された施設の件数が100件になったりして、施設検索を終了するか否かを判定する。施設検索を終了する場合はステップS1006が肯定判定され、ステップS1015へ進む。施設検索を終了しない場合はステップS1006が否定判定され、ステップS1007へ進む。
【0030】
ステップS1007では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート探索ボタン51が押圧されたか否かを判定する。ルート探索ボタン51が押圧された場合はステップS1007が肯定判定され、ステップS1008へ進む。ルート探索ボタン51が押圧されない場合はステップS1007が否定判定され、ステップS1003に戻る。ステップS1008では、施設検索を中断する。したがって、ルート探索ボタン51が押圧されない限り、施設リスト41の中から施設が選択されても施設の周辺地図50が表示モニタ16に表示されても施設検索を中断しない。
【0031】
ステップS1009では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート探索中画面60のキャンセルボタン61が押圧されたか否かを判定する。キャンセルボタン61が押圧された場合はステップS1009が肯定判定され、ステップS1013へ進む。キャンセルボタン61が押圧されない場合はステップS1009が否定判定され、ステップS1010へ進む。
【0032】
ステップS1010では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のNOボタン73bが押圧されたか否かを判定する。NOボタン73bが押圧された場合はステップS1010が肯定判定され、ステップS1013へ進む。NOボタン73bが押圧されない場合はステップS1010が否定判定され、ステップS1011へ進む。
【0033】
ステップS1011では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のYESボタン73aが押圧されたか否かを判定する。YESボタン73aが押圧された場合はステップS1011が肯定判定され、ステップS1012へ進む。YESボタン73aが押圧されない場合はステップS1011が否定判定され、ステップS1007に戻る。
【0034】
ステップS1012では、検索結果記憶部111に記憶した検索条件や検索した施設の情報、検索位置の情報などを消去する。そして、処理を終了する。
【0035】
ステップS1013では、検索結果記憶部111に記憶した検索条件や検索した施設の情報、検索位置の情報などを読み込む。ステップS1014では、検索結果記憶部111から読み込んだ情報に基づいて、施設検索を中断した状況から再開する。そして、ステップS1003に戻る。
【0036】
ステップS1015では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のYESボタン73aが押圧されたか否かを判定する。YESボタン73aが押圧された場合はステップS1015が肯定判定され、ステップS1012へ進む。施設検索は終了し、施設検索を再開する必要がないので、YESボタン73aが押圧されない場合はステップS1015を繰り返す。
【0037】
次に、本発明の一実施形態における表示制御処理について図11および図12のフローチャートを参照して説明する。図11および図12の処理は、ユーザが不図示のメニューより「周辺検索」を選択したときにスタートするプログラムであり、制御回路11により実行される。
【0038】
ステップS1101では、表示モニタ16の表示画面に施設カテゴリ選択画面30を表示する。ステップS1102では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、サーチボタン32が押圧されたか否かを判定する。サーチボタン32が押圧された場合はステップS1102が肯定判定され、ステップS1103へ進む。サーチボタン32が押圧されない場合はステップS1102を繰り返す。
【0039】
ステップS1103では、検索結果記憶部111より検索した施設の情報を読み込む。検索結果記憶部111には、上述した施設の検索処理によって検索した施設の情報が記憶されている。ステップS1104では、表示モニタ16の表示画面に検索結果表示画面40を表示する。
【0040】
ステップS1105では、検索結果記憶部111より検索した施設の情報を読み込む。ステップ1106では、検索結果表示画面40に表示されている施設リスト41に新しく検索された施設を追加して更新する。
【0041】
ステップS1107では、施設リスト41に掲示された施設の名称が押圧されることによって、施設リスト41の中から施設が選択されたか否かを判定する。施設リスト41の中から施設が選択された場合はステップS1107が肯定判定され、ステップS1108へ進む。施設リスト41の中から施設が選択されない場合はステップS1107が否定判定され、ステップS1110に進む。
【0042】
ステップS1108では、表示モニタ16の表示画面に、選択された施設の周辺地図50を表示する。ステップS1109では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、施設の周辺地図50に重ねて表示したルート探索ボタン51が押圧されたか否かを判定する。ルート探索ボタン51が押圧された場合はステップS1109が肯定判定され、図12のステップS1201へ進む。ルート探索ボタン51が押圧されない場合はステップS1109が否定判定され、ステップS1111へ進む。
【0043】
ステップS1110では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、検索結果表示画面40に表示されている戻るボタン43が押圧されたか否かを判定する。戻るボタン43が押圧された場合はステップS1110が肯定判定され、ステップS1101に戻る。戻るボタン43が押圧されない場合はステップS1110が否定判定され、ステップS1105に戻る。
【0044】
ステップS1111では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、施設の周辺地図50に重ねて表示した戻るボタン52が押圧されたか否かを判定する。戻るボタン52が押圧された場合はステップS1111が肯定判定され、ステップS1103に戻る。戻るボタン52が押圧されない場合はステップS1111が否定判定され、ステップS1109に戻る。
【0045】
図12のステップS1201では、表示モニタ16の表示画面にルート探索中画面60を表示する。ステップS1202では、ルート探索ボタン51の押圧により開始された経路探索が完了したか否かを判定する。経路探索が完了した場合はステップS1202が肯定判定され、ステップS1203へ進む。経路探索が完了していない場合はステップS1202が否定判定され、ステップS1206へ進む。
【0046】
ステップS1203では、表示モニタ16の表示画面に推奨経路71を表示した地図70とルート確認画面72とを表示する。ステップS1204では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72に表示したYESボタン73aが押圧されたか否かを判定する。YESボタン73aが押圧された場合はステップS1204が肯定判定され、ステップS1205へ進む。YESボタン73aが押圧されない場合はステップS1204が否定判定され、ステップS1207へ進む。
【0047】
ステップS1205では、表示モニタ16の表示画面に推奨経路71を表示した自車位置周辺の地図80を表示する。
【0048】
ステップS1206では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート探索中画面60のキャンセルボタン61が押圧されたか否かを判定する。キャンセルボタン61が押圧された場合はステップS1206が肯定判定され、図11のステップS1103に戻る。キャンセルボタン61が押圧されない場合はステップS1206が否定判定され、ステップS1202に戻る。
【0049】
ステップS1207では、タッチパネルコントロール部110が算出したタッチパネル19の押圧位置より、ルート確認画面72のNOボタン73bが押圧されたか否かを判定する。NOボタン73bが押圧された場合はステップS1207が肯定判定され、図11のステップS1103に戻る。NOボタン73bが押圧されない場合はステップS1207が否定判定され、ステップS1204に戻る。
【0050】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)サーチボタン32が押圧されて施設の検索を開始すると、施設リスト41を表示し、検索条件を満たす施設を検出すると、その施設を施設リスト41に追加する。施設リスト41の中から選択された施設に至る推奨経路の探索を開始すると、施設の検索を中断する。選択された施設に至る推奨経路71が取り消されると、中断していた施設の検索を再開し、施設リスト41を表示する。これにより、施設検索が終了する前に施設リスト41の中から施設を選択しなおすことができ、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでの時間がかからない。ところで、推奨経路の探索を開始すると施設の検索を中断するので、施設検索が完了するまでの時間が長くなる。しかし、施設リスト41の中から施設が選択されても経路探索が開始されるまで施設の検索が続行され、中断した状態から施設の検索を再開する。したがって、本発明の実施形態により、施設検索が終了するまでの時間の延長を最小限に抑えることができる。
【0051】
(2)サーチボタン32が押圧されて施設の検索を開始すると、施設リスト41を表示し、検索条件を満たす施設を検出すると、その施設を施設リスト41に追加する。施設リスト41の中から選択された施設に至る推奨経路の探索を開始すると、施設の検索を中断する。推奨経路の探索を取り消すと、中断していた施設の検索を再開し、施設リスト41を表示する。これにより、施設検索が完了する前に施設リスト41の中から所望の施設を選択しなおすことができ、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでの時間がかからない。また、上記と同様に、施設検索が完了するまでの時間の延長を最小限に抑えることができる。
【0052】
(3)経路探索と施設検索を同時に実行しないので、処理能力の低いCPU( Central Processing Unit )を有する制御回路にも本発明の実施形態は適用できる。
【0053】
以上の実施の形態を次のように変形することができる。
−他の実施の形態1−
選択された施設に至る推奨経路71が取り消された場合、経路探索開始のために中断していた施設の検索を再開した。しかし、経路探索が完了すると、中断していた施設の検索を再開するようにしてもよい。経路探索が完了してから、探索された推奨経路71が取り消されるまでの間においても施設検索は進行しているので、施設検索が完了するまでの時間の延長をさらに短く抑えることができる。
【0054】
−他の実施の形態2−
経路探索を優先し、経路探索を途中で中断できないようにしてもよい。この場合、ルート探索中画面60にはキャンセルボタン61が表示されない。また、ひとつの目的地について複数の推奨経路を探索する場合、ひとつの推奨経路が探索された後、経路探索を中断できるようにし、施設の検索を再開できるようにしてもよい。この場合、ひとつの推奨経路が探索されると、ルート探索中画面60にキャンセルボタン61が表示される。以上の場合も、施設検索が終了する前に施設リスト41の中から所望の施設を選択しなおすことができ、施設検索を開始してから、施設を選択しなおすまでの時間がかからない。
【0055】
−他の実施の形態3−
ルート確認画面72のNOボタン73bを押圧すると、施設検索が再開されたが、施設検索が再開される操作は、以前の画面に戻す操作であれば限定されない。たとえば、図5の施設の周辺地図50に表示画面が戻る「戻るボタン」を図7の地図70に重ねて表示し、「戻るボタン」を押圧すると施設検索が再開されるようにしてもよい。
【0056】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0057】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本願発明の記憶手段はDVD−ROM113に対応し、検索手段およびリスト表示制御手段は制御回路11に対応する。施設選択手段は制御回路11、タッチパネル19およびタッチパネルコントロール部110に対応し、探索手段は制御回路11に対応する。取消手段は制御回路11、タッチパネル19およびタッチパネルコントロール部110に対応し、周辺地図表示制御手段は制御回路11に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】施設検索を行う地図メッシュの特定方法を説明するための図である。
【図3】施設カテゴリ選択画面を説明するための図である。
【図4】検索結果表示画面を説明するための図である。
【図5】施設リストから選択された施設の周辺地図を表示した表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図6】ルート探索中画面を説明するための図である。
【図7】探索された推奨経路を表示する表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図8】経路誘導を受けているときの表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図9】施設検索を再開したときに表示される表示モニタの表示画面を説明するための図である。
【図10】、本発明の一実施形態における施設の検索処理を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態における表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態における表示制御処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0059】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
14 現在地検出装置
16 表示モニタ
19 タッチパネル
21 自車位置
22 検索位置
25 地図メッシュ
110 タッチパネルコントロール部
111 検索結果記憶部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、
ユーザの指定した検索条件に基づいて前記施設データから施設を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、
前記リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、
自車位置から、前記施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段と、
前記探索手段により探索された推奨経路を取り消す取消手段とを備え、
前記探索手段により探索が開始された場合には、前記検索手段は検索を中断し、前記取消手段により推奨経路が取り消された場合には、前記検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、
前記リスト表示制御手段は、前記探索手段により推奨経路が探索されているときに前記検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が前記検索手段により再開されたときには、前記検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、
ユーザの指定した検索条件に基づいて前記施設データから施設を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、
前記リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、
自車位置から、前記施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段とを備え、
前記探索手段による探索が開始された場合には、前記検索手段は検索を中断し、前記探索手段による探索が中断された場合には、前記検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、
前記リスト表示制御手段は、前記探索手段により推奨経路が探索されているときに前記検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が前記検索手段により再開されたときには、前記検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記探索手段は、前記施設選択手段により選択された施設に至る複数の推奨経路を探索するに際して、ひとつの推奨経路を探索するまで推奨経路の探索を継続して行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記検索手段は、前記施設選択手段により施設が選択された場合にも検索を継続して行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記施設選択手段により施設が選択された場合、選択された施設の周辺地図を前記表示モニタに表示する周辺地図表示手段を備え、
前記周辺地図表示手段により前記周辺地図が表示されているときも、前記検索手段は検索を継続して行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項1】
施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、
ユーザの指定した検索条件に基づいて前記施設データから施設を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、
前記リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、
自車位置から、前記施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段と、
前記探索手段により探索された推奨経路を取り消す取消手段とを備え、
前記探索手段により探索が開始された場合には、前記検索手段は検索を中断し、前記取消手段により推奨経路が取り消された場合には、前記検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、
前記リスト表示制御手段は、前記探索手段により推奨経路が探索されているときに前記検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が前記検索手段により再開されたときには、前記検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
施設データを含む地図データ記憶する記憶手段と、
ユーザの指定した検索条件に基づいて前記施設データから施設を検索する検索手段と、
前記検索手段により検索された施設を表示モニタにリスト表示するリスト表示制御手段と、
前記リスト表示制御手段によりリスト表示された施設の中から特定の施設を選択する施設選択手段と、
自車位置から、前記施設選択手段により選択された施設に至る推奨経路を探索する探索手段とを備え、
前記探索手段による探索が開始された場合には、前記検索手段は検索を中断し、前記探索手段による探索が中断された場合には、前記検索手段は中断した検索を中断した状況から再開し、
前記リスト表示制御手段は、前記探索手段により推奨経路が探索されているときに前記検索された施設をリスト表示しない場合であっても、中断された検索が前記検索手段により再開されたときには、前記検索手段により検索された施設を再びリスト表示する、ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記探索手段は、前記施設選択手段により選択された施設に至る複数の推奨経路を探索するに際して、ひとつの推奨経路を探索するまで推奨経路の探索を継続して行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記検索手段は、前記施設選択手段により施設が選択された場合にも検索を継続して行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記施設選択手段により施設が選択された場合、選択された施設の周辺地図を前記表示モニタに表示する周辺地図表示手段を備え、
前記周辺地図表示手段により前記周辺地図が表示されているときも、前記検索手段は検索を継続して行うことを特徴とするナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2009−25231(P2009−25231A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−190755(P2007−190755)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】
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