説明

ナビゲーション装置

【課題】探索された経路を走行する前に、所定のランドマークを車窓から見える地点または区間を認識できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】経路51を探索し、探索された経路51が表示された地図50を表示モニタに表示し、表示された地図50上に車両の位置を表示する自車位置マーク52を表示し、ルートシミュレーションで経路51に沿って自車位置マーク52を移動しているとき、所定の景観対象物を視認することができる区間53を地図50上に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ルートシミュレーションを行うことができるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ルートシミュレーション機能が付加されたナビゲーション装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−21373号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
探索された経路を走行する前に、ユーザは、探索された経路のどこの位置でランドマークが車窓から見えるかを知りたい場合がある。特許文献1に記載のナビゲーション装置では、ルートシミュレーションを行っても所定のランドマークが車窓から見える位置がわからないという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明のナビゲーション装置は、経路を探索する探索手段と、探索手段によって探索された経路が表示された地図を表示モニタに表示させる地図表示制御手段と、実際の走行前に、表示モニタに表示されている経路に沿って車両の位置を表示する自車位置マークを移動させ、自車経路をシミュレーションするルートシミュレーション制御手段と、走行中の道路から視認できる景観対象物を、視認可能な地点または区間と対応付けて記憶する記憶手段とを備え、ルートシミュレーション制御手段は、自車経路をルートシミュレーションする際、記憶手段に記憶した地点または区間の道路を、他の道路と異なる表示形態で表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、探索された経路を走行する前に、所定のランドマークを車窓から見える地点または区間を認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態における景観対象物可視情報収集システムを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態における景観対象物可視リンクデータを説明するための図である。
【図3】本発明の一実施形態におけるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるルートシミュレーションの画面を説明するための図である。
【図5】ルートシミュレーションにおける景観案内処理を説明するためのフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態における景観対象物可視情報収集システムを説明するための図である。ここで、景観対象物とは、富士山や東京タワー、横浜ランドマークタワーなど、離れた位置から視認することができるランドマークである。図1の景観対象物可視情報収集システムは、複数の車両にそれぞれ設けられたナビゲーション装置1と情報センタ2とを含む。ナビゲーション装置1と情報センタ2とは通信ネットワーク3を介して接続している。
【0009】
この景観対象物可視情報収集システムでは、プローブカーの運転者は所定の景観対象物が車窓から見えると、視認された景観対象物と視認された方向と車両の位置とを、ナビゲーション装置1を使用して情報センタ2に送信する。視認された景観対象物と視認された方向との情報は、プローブカーの運転者の音声を通じて情報センタ2に送信されるようにしてもよい。また、ナビゲーション装置1に景観対象物の候補および視認される方向の候補を表示させ、表示された候補の中から視認された景観対象物およびその景観対象物が視認された方向をユーザが選択すると、選択された景観対象物および選択された方向が情報センタ2に送信されるようにしてもよい。車両の位置についてはナビゲーション装置1が検出した現在地の情報を情報センタ2に送信するようにしてもよい。
【0010】
情報センタ2は、プローブカーに設けられたナビゲーション装置1から送信された景観対象物の情報、景観対象物が視認された方向の情報および車両の位置の情報を編集し、景観対象物を視認できる道路上の位置の情報である景観対象物可視リンクデータを作成する。そして、作成された景観対象物可視リンクデータは、プローブカーやその他の車両に設けられたナビゲーション装置1に配信される。情報センタ2は、所定時間ごとに更新した景観対象物可視リンクデータを配信する。
【0011】
図2を参照して、景観対象物可視リンクデータを説明する。まず、地図の道路データの構造について説明する。道路データは、リンク情報とノード情報を有する。たとえば、2つの交差点を始点ノードおよび終端ノードとし、交差点位置座標を始点ノードおよび終端ノードの位置データとして記憶する。両ノード間をリンクと呼び、リンクはリンク番号(リンクID)で管理される。各ノードもノード番号で管理される。始点ノードと終端ノード間の道路形状(リンク形状)を特定するため、始点ノードと終端ノードとの間に補間ノードを設けることもある。補間ノードも位置データを有している。
【0012】
景観対象物可視リンクデータ4は、景観対象物が視認される位置に対応するリンクID43の情報およびリンクの順方向に対してその景観対象物が視認される方向44の情報を、景観対象物42ごとに分類したものである。それぞれの景観対象物42には、景観ID41が割り振られている。また、リンクID43の情報および視認される方向44の情報とともに、これらの情報を作成するに際に使用した、プローブカーの運転者から送信された情報を情報センタ2が受信した受信日45の情報が付加される。
【0013】
景観対象物可視リンクデータ4は以下のようにして作成される。まず、プローブカーの運転者によって送信された景観対象物情報に基づいて、リンクID43の情報および視認される方向44の情報が格納される景観対象物42を決定する。プローブカーの運転者が送信した車両の位置に対応するリンクを検索し、この検索されたリンクのリンクIDを景観対象物可視リンクデータ4のリンクID43とする。
【0014】
車両の進行方向の情報とプローブカーの運転者が送信した対象物の視認された方向の情報とに基づいて、視認される方向44の情報を作成する。たとえば、車両がリンクの順方向に進行しているとき、景観対象物が視認される方向が右であるという情報を受信すると、視認される方向44の情報を右とする。一方、車両がリンクの逆方向に進行しているとき、景観対象物が視認される方向が右であるという情報を受信すると、視認される方向44の情報を左とする。なお、ナビゲーション装置1は車両の位置の情報を情報センタ2に随時送信するようにすることによって、情報センタ2は車両の進行方向を検出することができる。
【0015】
図3を参照して、本発明の一実施形態によるナビゲーション装置1の構成を示す。このナビゲーション装置1は、探索した経路についてルートシミュレーションを行うことができる。ルートシミュレーションとは、擬似的に経路誘導を行うことである。たとえば、ナビゲーション装置1は、表示モニタ16に探索した経路が表示された地図を表示し、地図上に表示された自車位置マークを経路に沿って移動する。また、ナビゲーション装置1は、通信装置110を使用して、視認された景観対象物の情報を情報センタ2へ送信したり、景観対象物可視リンクデータ4を受信したりすることができる。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、マイク19、通信装置110およびデータ記憶装置111を有する。
【0016】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。また、制御回路11は、データ記憶装置111に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行う。そして、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0017】
現在地検出装置14は車両の位置を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定する。また、地図上の現在地を自車位置マークで表示する。
【0018】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはデータ記憶装置111に記憶された地図データに基づいて、制御回路11において適宜生成される。
【0019】
データ記憶装置111は、フラッシュメモリやハードディスクなどの書き換え可能な不揮発性メモリや不揮発性記録媒体によって構成され、通信装置110によって受信された景観対象物可視リンクデータや地図データを記憶する。
【0020】
地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含む。地図表示用データおよび経路探索用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、データ記憶装置110以外の他の記録メディア、たとえばDVD−ROMやCD−ROMなどより地図データを読み出してもよい。
【0021】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、現在地付近の地図などの各種情報を表示する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、経路誘導したりするための音声を出力する。マイク19は、ユーザが発する音声を入力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドの設定や検索条件の入力などするための操作キーを有し、操作パネル上のボタンスイッチやパネル周囲のハードスイッチなどによって実現される。ユーザは、表示モニタ16の表示画面の指示やスピーカ17からの音声指示にしたがって入力装置18を操作することにより、目的地を設定する。
【0022】
目的地がユーザにより設定されると、ナビゲーション装置1は現在地検出装置14により検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。このようにして求められた経路(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、ユーザは地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路にしたがって車両が走行できるように、ユーザに対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を経路誘導する。
【0023】
通信装置110はネットワーク3に向けて無線通信を行う装置である。これにより、情報センタ2との間で情報の送受信を行うことができる。上述したように、ナビゲーション装置1は通信装置110を使用して、視認された景観対象物と視認された方向と車両の位置とを情報センタ2に送信したり、景観対象物可視リンクデータ4を受信したりすることができる。
【0024】
図4を参照して、本発明の一実施形態におけるルートシミュレーションの表示モニタ16における画面を説明する。画面には、地図50が表示され、地図50上には、推奨経路51、車両の位置を示す自車位置マーク52および景観対象物可視リンク53が表示される。また、景観対象物可視リンク53の景観対象物の名称54も表示される。景観対象物可視リンク53は、所定の景観対象物を視認できる区間を示し、景観対象物可視リンクデータ4に基づいて表示される。
【0025】
たとえば、景観対象物可視リンク53は、地図上で他のリンクと区別できるように、他のリンクとは異なる色、異なる太さなど、異なる表示形態で表示される。景観対象物の視認方向を表示してもよい。
【0026】
ルートシミュレーションでは、ナビゲーション装置1は、推奨経路51に沿って自車位置マーク52を移動し、自車位置マーク52が誘導ポイントに到達すると、スピーカ17から経路誘導の音声を出力する。また、自車位置マーク52が景観対象物可視リンク53に到達すると、景観対象物と、その景観対象物の見える方向とを案内する案内音声をスピーカ17から出力する。たとえば、東京タワーが右手に見える場合、「右手に東京タワーが見えます。」という音声をスピーカ17から出力する。この案内音声は、景観対象物可視リンクデータ4の景観対象物42およびリンクの順方向に対して視認される方向44に基づいて作成される。
【0027】
次に、図5のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態におけるルートシミュレーションの景観案内処理を説明する。図5の処理は、ルートシミュレーションを開始するとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0028】
ステップS101では、推奨経路、自車位置マークおよび景観対象物可視リンクが表示された地図を表示モニタ16に表示させる。ここで、自車位置マークは推奨経路上を移動させる。景観対象物可視リンクは、景観対象物可視リンクデータ4のリンクID43に基づいて地図上に表示する。ステップS102では、自車位置マークの位置を検出する。ステップS103では、自車位置マークの位置が景観対象物可視リンク上であるか否かを判定する。自車位置マークの位置が景観対象物可視リンク上である場合はステップS103が肯定判定され、ステップS104へ進む。自車位置マークの位置が景観対象物可視リンク上でない場合はステップS103が否定判定され、ステップS107へ進む。
【0029】
ステップS104では、自車位置マークの進行方向を検出する。ステップS105では、自車位置マークの進行方向、景観対象物可視リンクデータ4の景観対象物42および景観対象物可視リンクデータ4のリンクの順方向に対して視認される方向44に基づいて、景観案内音声を作成する。景観案内音声とは、景観対象物と、その景観対象物を視認できる方向とを案内するための音声である。たとえば、自車位置マークがリンクの順方向を進行しており、景観対象物42が「東京タワー」であり、リンクの順方向に対して視認される方向が「右」である場合は、「右手に東京タワーが見えます」という景観案内音声が作成される。自車位置マークがリンクの逆方向を進行している場合は、視認される方向44を前後左右反対にして景観案内音声を作成する。
【0030】
ステップS106では、ステップS105で作成された景観案内音声をスピーカ17から出力する。ステップS107では、自車位置マークの位置は目的地に到達したか否かを判定する。目的地に到達した場合はステップS107が肯定判定され、景観案内処理を終了する。目的地に到達していない場合はステップS107が否定判定され、ステップS102に戻る。
【0031】
以上の実施形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)経路51を探索し、探索された経路51が表示された地図50を表示モニタ16に表示し、実際の走行前に、表示モニタ16に表示されている経路51に沿って車両の位置を表示する自車位置マーク52を移動し、自車経路をシミュレーションし、走行中の道路から視認できる景観対象物を、視認可能な地点または区間53と対応付けて記憶し、自車経路をルートシミュレーションする際、記憶した前記地点または区間53の道路を、他の道路と異なる表示形態で表示するようにした。これにより、探索された経路を走行する前に、所定のランドマークを車窓から見える区間を認識でき、便利である。
【0032】
(2)自車経路をルートシミュレーションする際、景観対象物の名称を表示するようにした。これにより、車窓から見える景観対象物を認識することができ便利である。
【0033】
(3)自車経路をルートシミュレーションする際、自車位置マークが景観対象物を視認可能な地点または区間の道路に到達すると、対応する景観対象物について、その名称と、その景観対象物を視認できる方向とを音声で案内するようにした。これにより、探索された経路を走行する前に、視認できる景観対象物とその景観対象物を視認できる方向とを認識することができ、便利である。
【0034】
以上の実施の形態のナビゲーション装置1を次のように変形することができる。
(1)景観対象物可視リンクの表示形態を、景観対象物可視リンクデータ4の受信日45、つまりデータの鮮度(古いデータか新しいデータか)に応じて変更するようにしてもよい。古いデータの景観対象物可視リンクを車両が通過したとき、新しい建物のために運転者は景観対象物を見えない可能性があり、ルートシミュレーションでその可能性を認識することができる。
【0035】
(2)景観対象物を視認された地点を地図上に表示し、ルートシミュレーションで自車位置マークがその地点に到達すると、景観案内音声をスピーカ17から出力するようにしてもよい。また、景観対象物が視認された地点を結んで景観対象物が視認される区間を表示し、ルートシミュレーションで自車位置マークがその区間に到達すると、景観案内音声をスピーカ17から出力するようにしてもよい。さらに、情報センタ2から送信されたデータの鮮度に応じて上記地点または上記区間の表示形態を変更するようにしてもよい。
【0036】
たとえば、数年前のデータの場合、高層建築物が新たに建設され、上記地点から景観対象物が見えないおそれがある。そこで、古いデータの場合、半透明で表示したり、淡い色で表示する。すなわち、データが古いほど表示画面上の視認性を低下させる。
【0037】
(3)プローブカーの乗員によって送信された景観対象物の情報であれば、景観対象物可視リンクデータ4の作成に使用する情報は、プローブカーの運転者によって送信された景観対象物の情報に限定されない。
【0038】
(4)ナビゲーション装置1は、情報センタ2より配信された景観対象物可視リンクデータを受信し、データ記憶装置111がそれを記憶するようにしたが、景観対象物可視リンクデータを必ずしも情報センタ2より受信する必要はなく、データ記憶装置111が景観対象物可視リンクデータを予め記憶しておくようにしてもよい。
【0039】
(5)ルートシミュレーション画面上で景観対象物に関する情報を出力するようにしたが、経路誘導による実走行時に、表示画面内に上記景観視認可能地点や区間が表示領域内に含まれたとき、それら地点や区間の道路を他の道路の表示形態と異なるようにして、表示モニタに表示するようにしてもよい。この場合も、景観対象物の名称や視認方向を表示するのが好ましい。また、自車位置が当該地点や区間に到達したときに、景観対象物の名称、視認方向などを音声案内するようにしてもよい。
【0040】
(6)また、ナビゲーション装置1は、ルートシミュレーションを開始する際に、ユーザの操作に基づいて、前述の景観案内処理を実施するか実施しないかを決定するようにしてもよい。さらに、ナビゲーション装置1は、全ての種類の景観対象物について、景観対象物可視リンク53の表示形態を他と異なるようにしたが、ユーザの操作に基づく種類の景観対象物を特定し、当該景観対象物についての景観対象物可視リンク53の表示形態を他と異なるようにしてもよい。この場合において、ユーザの操作に基づく種類の景観対象物を特定するためには、たとえば、表示モニタ16上に「観光公園」、「テーマパーク」、「城・城跡」その他の景観対象物の種類を表示し、その後にユーザによって行われる入力装置18の操作に応じて、景観対象物可視リンク53の表示形態を他と異なるものとする景観対象物の種類を特定するようにすればよい。
【0041】
実施形態と変形例の一つ、もしくは複数を組み合わせることも可能である。変形例同士をどのように組み合わせることも可能である。
【0042】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【符号の説明】
【0043】
1 ナビゲーション装置
2 情報センタ
11 制御回路
16 表示モニタ
17 スピーカ
50 地図
51 推奨経路
52 自車位置マーク
53 景観対象物可視リンク
110 通信装置
111 データ記憶装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路を探索する探索手段と、
前記探索手段によって探索された経路が表示された地図を表示モニタに表示させる地図表示制御手段と、
実際の走行前に、前記表示モニタに表示されている経路に沿って車両の位置を表示する自車位置マークを移動させ、自車経路をシミュレーションするルートシミュレーション制御手段と、
走行中の道路から視認できる景観対象物を、視認可能な地点または区間と対応付けて記憶する記憶手段と、
前記ルートシミュレーション制御手段は、前記自車経路をルートシミュレーションする際、前記記憶手段に記憶した前記地点または区間の道路を、他の道路と異なる表示形態で表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記ルートシミュレーション制御手段は、前記自車経路をルートシミュレーションする際、前記記憶手段に記憶した前記景観対象物の名称を表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記ルートシミュレーション制御手段により前記自車経路をルートシミュレーションする際、前記自車位置マークが前記記憶手段に記憶した前記地点または区間の道路に到達すると、対応する景観対象物について、その名称と、その景観対象物を視認できる方向とを音声で案内する景観案内音声出力手段をさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図表示制御手段は、前記景観対象物を視認することができる地点または区間の表示形態を、前記地点または区間のデータが古いほど、表示画面上での視認性が低下するようにしたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図表示制御手段は、経路誘導による実走行時に、表示画面内に前記景観視認可能地点や区間が表示されたとき、それら地点や区間の道路を他の道路の表示形態と異なるように表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記地図表示制御手段は、経路誘導による実走行時に、自車位置が当該地点や区間に到達したときに、景観対象物の名称、視認方向などを音声案内することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、
前記記憶手段に記憶する景観対象物情報は、複数の車両から景観対象物に関するデータを収集して前記景観対象物情報として編集して記憶する情報センタから定期的に配信された情報で更新することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−107025(P2011−107025A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−263936(P2009−263936)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】