説明

ハイドロニューマチックサスペンション

【課題】 比較的簡便かつ安価な構成を採りながら、制御応答性に優れたハイドロニューマチックサスペンションを提供する。
【解決手段】 アクチュエータ8のピストン24には圧力制御用MLV26が設けられており、この圧力制御用MLV26を介して上部液室22内のMRFが下部液室23に常時流入する。緩衝用アキュムレータ10の作動液室34とアクチュエータ8の上部液室22とを接続する連通パイプ9の管路には減衰力制御用MLV35が設けられており、この減衰力制御用MLV35によって連通パイプ9を通過するMRFの流量が制御される。圧力制御用MLV26や減衰力制御用MLV35に電流が供給されると、MRF中の強磁性微粒子45が鎖状のクラスタを形成し、MRFの粘度が上昇して各車輪における地上高や減衰力が変化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクティブサスペンションシステム等に好適なハイドロニューマチックサスペンションに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車用のサスペンションとして、スカイフック理論に基づくアクティブサスペンションシステムの開発が進められている(例えば、特許文献1〜3参照)。アクティブサスペンションシステムでは、各車輪における車体−路面間の距離(以下、地上高と記す)やダンパの減衰力を路面状況や車両の運動状態等に応じてリアルタイムに制御するため、車体の姿勢変化が抑制されて良好な乗り心地が得られると同時に、タイヤの路面追従性が良好となることで操縦安定性や駆動/制動性も向上する。
【0003】
アクティブサスペンションシステムでは、各車輪の地上高制御等が容易であることから、ハイドロニューマチック方式を採用したものが一般的である。ハイドロニューマチック方式のアクティブサスペンションシステムは、サスペンションの変位や、車体の加速度(上下G、前後Gおよび横G)、車高等を検出する多数のセンサを始め、車体側部材と車輪側部材との間に介装される油圧アクチュエータ、油圧アクチュエータに接続されてばね/ダンパを構成する緩衝用アキュムレータ、油圧アクチュエータに圧油を供給する油圧ポンプ、油圧アクチュエータに対して圧油の給排を行う油圧バルブユニット等から構成されている。
【特許文献1】特開2004−149046号公報
【特許文献2】特開平8−58342号公報
【特許文献3】特開平7−276950号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来のアクティブサスペンションシステムでは、油圧バルブユニットとして、多数の電磁比例圧力制御弁や複雑な制御回路等を備えたものが必要となるため、搭載された車両の重量や製造コストが増加することが避けられなかった。また、油圧バルブユニットとアクチュエータとは比較的長いオイルパイプで接続されるため、油圧バルブユニットが作動してから車体−路面間の距離やダンパの減衰力が変化するまでに微小なタイムラグが生じてしまい、制御応答性の面から改善が望まれていた。
【0005】
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、比較的簡便かつ安価な構成を採りながら、制御応答性に優れたハイドロニューマチックサスペンションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明に係るハイドロニューマチックサスペンションは、車体側部材と車輪側部材とのどちらか一方に連結されたシリンダチューブ、当該シリンダチューブを第1液室と第2液室とに画成するピストン、および当該車体側部材と当該車輪側部材とのどちらか他方を当該ピストンに連結するピストンロッドを有し、当該第1液室に作動液が給排されることによって当該車体側部材と当該車輪側部材とを接近または離反させるアクチュエータと、前記第1液室に連通路を介して接続された作動液室と、当該作動液室と隔壁によって区画された加圧ガス室とを有する緩衝用アキュムレータと、前記第1液室に作動液を供給する作動液供給手段とを備えたハイドロニューマチックサスペンションであって、前記作動液が磁気粘性流体であり、前記ピストンと前記シリンダチューブとの少なくとも一方には、前記磁気粘性流体を前記第1液室から前記第2液室へ流入させる流路が形成され、前記ピストンと前記シリンダチューブとの少なくとも一方には、前記流路を通過する前記磁気粘性流体に対して磁界を印可する第1の磁界印可手段が設けられたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明に係るハイドロニューマチックサスペンションは、請求項1に記載のハイドロニューマチックサスペンションにおいて、前記連通路を通過する前記磁気粘性流体に対して磁界を印可する第2の磁界印可手段が設けられたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明に係るハイドロニューマチックサスペンションは、請求項1または請求項2に記載のハイドロニューマチックサスペンションにおいて、前記車体側部材と前記車輪側部材との間に介装され、当該車体側部材と当該車輪側部材とを離反させる弾性部材を更に備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1のハイドロニューマチックサスペンションによれば、第1の磁界印可手段によって印可する磁界を制御することにより、流路内を流通する磁気粘性流体の見かけ上の粘性(強磁性微粒子の凝集度)が瞬時に変化して磁気粘性流体の第1液室から第2液室への流入速度が増減するため、複雑かつ高価な油圧バルブユニットを用いることなく各車輪における地上高を高い制御応答性をもって制御できる。また、請求項2のハイドロニューマチックサスペンションによれば、第2の磁界印可手段によって印可する磁界を調整することにより、連通路内を流通する磁気粘性流体の粘性が瞬時に変化して磁気粘性流体の第1液室と作動液室との間の流動速度が増減するため、振動減衰力を高い制御応答性をもって制御できる。また、請求項3のハイドロニューマチックサスペンションによれば、例えば弾性部材によって車重を負担させることにより、作動液供給手段として吐出能力の比較的小さい油圧ポンプを採用できるようになる他、システムの失陥時における安全性の向上も実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明を4輪自動車用のアクティブサスペンションシステムに適用した一実施形態と、その一部変形例とを詳細に説明する。
図1は実施形態に係るアクティブサスペンションシステムの模式的構成図であり、図2は圧力制御用MLV(Magnetizable Liquid Valve:磁気流体バルブ)の概略構造図であり、図3は減衰力制御用MLVの概略構造図である。また、図4は実施形態の一部変形例に係るアクティブサスペンションシステムの模式的構成図である。
【0011】
〔実施形態〕
図1に示すアクティブサスペンションシステムは、MRF(Magneto-Rheological Fluid:磁気粘性流体)を作動流体としている。本実施形態のMRFは、分散媒である鉱物油中に真球状で微細(直径10μm程度)な強磁性微粒子を分散させたものであり、外部から磁界が印可されることにより強磁性微粒子が凝集して鎖状のクラスタを形成し、これにより見かけ上の粘度(以下、単に粘度と記す)が上昇する。
【0012】
《実施形態の構成》
図1に示すように、本実施形態のアクティブサスペンションシステムは、MRFを貯留するオイルパン1と、サクションパイプ2を介してオイルパン1内のMRFを吸い込んでデリバリーパイプ3に吐出するエンジン駆動のオイルポンプ4と、デリバリーパイプ3の管路に設けられた調圧用アキュムレータ5と、デリバリーパイプ3の1つのブランチに接続されたフィードパイプ6と、フィードパイプ6からMRFの供給を受けるアクチュエータ8と、連通パイプ(連通路)9を介してアクチュエータ8の上部に連結された緩衝用アキュムレータ10と、アクチュエータ8の下部からオイルパン1にMRFを還流させるリターンパイプ11とを主要構成要素としている。なお、アクチュエータ8や緩衝用アキュムレータ10は、各車輪ごとに同一構成のものがそれぞれ設けられているが、説明が煩雑になることを避けるため、図1には1つのホイールWを支持するもののみを示す。
【0013】
本実施形態の場合、デリバリーパイプ3とリターンパイプ11とはリリーフパイプ13により連結されており、デリバリーパイプ3の内圧が設定値以上となるとリリーフパイプ13の管路に設けられたリリーフバルブ14が開弁し、デリバリーパイプ3からリターンパイプ11に余剰なMRFが排出される。また、アクチュエータ8からデリバリーパイプ3側へのMRFの逆流を防止すべく、デリバリーパイプ3とフィードパイプ7との間にはチェックバルブ15が設けられている。そして、車室内(あるいは、エンジンルーム)には、後述する圧力制御用MLV26(第1の磁界印可手段)や減衰力制御用MLV35(第2の磁界印可手段)を制御するECU16が設置されている。
【0014】
<アクチュエータ>
アクチュエータ8は、車体側部材(ホイールハウスアッパ等)Cに連結されたシリンダチューブ21や、シリンダチューブ21を上部液室(第1液室)22と下部液室(第2液室)23とに画成するピストン24、ピストン24と車輪側部材(サスペンションアームやナックル等)Aとを連結するピストンロッド25を備えている。ピストン24には圧力制御用MLV26が設けられており、この圧力制御用MLV26を介して上部液室22内のMRFが下部液室23に常時流入する。なお、車輪側部材Aには、ホイールWが回転自在に支持されている。
【0015】
<緩衝用アキュムレータ>
緩衝用アキュムレータ10は、ブラダ(弾性隔壁)31によって金属ケース32の内部を加圧ガス室33と作動液室34とに区画したブラダ型である。加圧ガス室33には高圧窒素ガスが充填される一方、ブラダ31を介して加圧された作動液室34にはMRFが充填されている。作動液室34とアクチュエータ8の上部液室22とは前述した連通パイプ9を介して連結されているため、MRFは、車輪側部材Aの上下動に伴って作動液室34と上部液室22との間を移動する。また、連通パイプ9の管路には減衰力制御用MLV35が設けられており、この減衰力制御用MLV35によって連通パイプ9を通過するMRFの流量が制御される。
【0016】
<圧力制御用MLVおよび減衰力制御用MLV>
図2に示すように、圧力制御用MLV26は、ピストン24に穿設された連通孔(流路)41と、ピストン24に内装されて連通孔41を囲繞するコイル42とから構成されている。圧力制御用MLV26では、ECU16からコイル42に電流が供給されると、連通孔41を流通するMRFにコイル42から磁界が印可される。また、図3に示すように、減衰力制御用MLV35は、連通孔(連通路)43と、連通孔43を囲繞するコイル44とを備えている。減衰力制御用MLV35では、ECU16からコイル44に電流が供給されると、連通孔43を流通するMRFにコイル44から磁界が印可される。
【0017】
≪実施形態の作用≫
自動車のエンジンが始動されると、オイルパン1内のMRFは、サクションパイプ2からオイルポンプ4に吸い込まれてデリバリーパイプ3側に吐出された後、デリバリーパイプ3に連結されたフィードパイプ6からアクチュエータ8の上部液室22に流入する。この際、エンジン回転速度(すなわち、オイルポンプ4の回転速度)に応じてデリバリーパイプ3の内圧が変動するが、その圧力変動は調圧用アキュムレータ5によって吸収される。また、エンジン回転速度が高くなる急加速走行時等には、デリバリーパイプ3の内圧が設定値を超えてリリーフバルブ14が開弁し、デリバリーパイプ3からリターンパイプ11に余剰なMRFが排出される。
【0018】
一方、ECU16は、前後Gセンサ、横Gセンサ、および上下Gセンサから得られた車体の加速度や、車速センサから入力した車体速度、車輪速センサから得られた各車輪の回転速度等、種々の情報に基づき各車輪について目標地上高および目標減衰力を設定した後、圧力制御用MLV26のコイル42と減衰力制御用MLV35のコイル44とに対してそれぞれ電流を供給する。
【0019】
圧力制御用MLV26においては、図2に示すように、コイル42に電流が供給されることでMRF中の強磁性微粒子45が磁界の方向に凝集して鎖状のクラスタを形成し、連通孔41内でのMRFの粘度が上昇する。これにより、アクチュエータ8では、MRFの上部液室22から下部液室23する際に所定の流入抵抗が生じ、上部液室22の内圧P1が上昇する。そして、下部液室23の内圧をP2、ピストン24における上部液室22側の受圧面積をS1、下部液室23側の受圧面積をS2とすると、ピストン24には次式で示す押下げ力Fが発生する。
F=P1xS1−P2xS2
その結果、ピストン24(すなわち、ピストンロッド25)は、路面からの入力と押下げ力Fとが釣り合う位置に移動し、所定の地上高が確保される。
【0020】
また、減衰力制御用MLV35においても、図3に示すように、コイル44に電流が供給されることでMRF中の強磁性微粒子45が鎖状のクラスタを形成し、圧力制御用MLV26の場合と同様に連通孔43内での粘度が上昇する。路面の凹凸やうねり等によって車輪側部材A(すなわち、ホイールW)が上下動すると、MRFが作動液室34と上部液室22との間を移動して緩衝(車体への衝撃入力の緩和)が行われるが、減衰力制御用MLV35の連通孔43内でのMRFの流動抵抗によって車体振動が減衰される。
【0021】
<圧力制御>
ECU16は、路面状況や車両の運動状態によって車両の挙動変化を検知あるいは予測すると、その挙動変化に対応すべく、各ホイールWにおける目標地上高を新たに算出して圧力制御用MLV26に供給する電流を増減させる。すると、連通孔41内のMRFでは、強磁性微粒子45が形成するクラスタが瞬時に増減し、連通孔41内を流通するMRFの粘度が非常に高い制御応答性をもって変化する。その結果、MRFが上部液室22から下部液室23に流入する際の抵抗も瞬時に増減し、前述した押下げ力Fが増減することでバウンディングやローリング、ピッチング等が効果的に抑制される。また、ECU16は、運転者による車高調整スイッチの操作等に基づき、悪路走行時等における十分なロードクリアランスを確保させるべく、圧力制御用MLV26に供給する電流を増加させて各車輪の地上高を高くする。
【0022】
<減衰力制御>
また、ECU16は、車両の挙動変化を検知あるいは予測すると、これらの挙動変化に対応すべく、各車輪の目標減衰力を新たに算出して減衰力制御用MLV35に供給する電流も増減させる。すると、連通孔43内のMRFでは、強磁性微粒子45が形成するクラスタが瞬時に増減し、連通孔43内を流通するMRFの粘度が非常に高い制御応答性をもって変化する。その結果、MRFが作動液室34と上部液室22と移動する際の抵抗(すなわち、減衰力)も瞬時に増減し、高速走行時における最適なロードホールディングや悪路走行時における乗り心地の向上等が得られる。
【0023】
以上述べたように、本実施形態のアクティブサスペンションシステムでは、作動流体であるMRFに磁界を印可することで圧力制御や減衰力制御を行うようにしたため、複雑かつ高価な油圧バルブユニットを用いた従来装置に較べ、低コスト化や装置構成の簡素化等が図られると同時に、制御応答性の著しい向上も実現できた。
【0024】
〔一部変形例〕
図4に示すように、一部変形例のアクティブサスペンションシステムは、上述した実施形態と略同様の構成を採っているが、アクチュエータ8と車輪側部材Aとの間に圧縮コイルスプリング(弾性部材)48が付加されている。圧縮コイルスプリング48は車体の空車重量(いわゆる、1G)を支持するもので、エンジン(すなわち、オイルポンプ4)の停止時においても自動車の地上高が所定の値に維持される。一部変形例では、このような構造としたため、オイルポンプ4やアクチュエータ8、緩衝用アキュムレータ10に吐出圧や体格の小さいものが採用でき、エンジンの動力損失や装置重量等を軽減することができた。また、エンジンの停止後に車高が低下することがないため、路面に段差がある場所での駐車等も容易となる。
【0025】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態は4輪自動車のアクティブサスペンションシステムに本発明を適用したものであるが、2輪車や6輪以上の貨物車等にも適用できるし、通常のハイドロニューマチックサスペンション等にも適用できる。また、上記実施形態では緩衝用アキュムレータとしてプラダ型を採用したが、ピストン型やダイヤフラム型等も採用可能である。また、上記実施形態のアクチュエータではピストン側に連通孔や圧力制御用MLVを設けたが、これらの一方あるいは双方をシリンダチューブ側に形成してもよい。また、上記実施形態では作動液供給手段としてエンジン駆動のオイルポンプを用いたが、電動のオイルポンプを用いてもよく、その場合には調圧用アキュムレータを省略することが可能である。また、上記実施形態ではシリンダチューブの下方にピストンロッドが位置するアクチュエータを採用したが、シリンダチューブの上方にピストンロッドが位置するものを採用してもよい。その他、アクティブサスペンションシステムの具体的構成等についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施形態に係るアクティブサスペンションシステムの模式的構成図である。
【図2】圧力制御用MLVの概略構造図である。
【図3】減衰力制御用MLVの概略構造図である。
【図4】一部変形例に係るアクティブサスペンションシステムの模式的構成図である。
【符号の説明】
【0027】
4 オイルポンプ(作動液供給手段)
5 調圧用アキュムレータ
8 アクチュエータ
9 連通パイプ(連通路)
10 緩衝用アキュムレータ
16 ECU
21 シリンダチューブ
22 上部液室(第1液室)
23 下部液室(第2液室)
24 ピストン
25 ピストンロッド
26 圧力制御用MLV(第1の磁界印可手段)
31 ブラダ(弾性隔壁)
33 加圧ガス室
34 作動液室
35 減衰力制御用MLV(第2の磁界印可手段)
41 連通孔(流路)
42 コイル
43 連通孔(連通路)
44 コイル
48 圧縮コイルスプリング(弾性部材)
A 車輪側部材
C 車体側部材
W ホイール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側部材と車輪側部材とのどちらか一方に連結されたシリンダチューブ、当該シリンダチューブを第1液室と第2液室とに画成するピストン、および当該車体側部材と当該車輪側部材とのどちらか他方を当該ピストンに連結するピストンロッドを有し、当該第1液室に作動液が給排されることによって当該車体側部材と当該車輪側部材とを接近または離反させるアクチュエータと、
前記第1液室に連通路を介して接続された作動液室と、当該作動液室と隔壁によって区画された加圧ガス室とを有する緩衝用アキュムレータと、
前記第1液室に作動液を供給する作動液供給手段と
を備えたハイドロニューマチックサスペンションであって、
前記作動液が磁気粘性流体であり、
前記ピストンと前記シリンダチューブとの少なくとも一方には、前記磁気粘性流体を前記第1液室から前記第2液室へ流入させる流路が形成され、
前記ピストンと前記シリンダチューブとの少なくとも一方には、前記流路を通過する前記磁気粘性流体に対して磁界を印可する第1の磁界印可手段が設けられたことを特徴とするハイドロニューマチックサスペンション。
【請求項2】
前記連通路を通過する前記磁気粘性流体に対して磁界を印可する第2の磁界印可手段が設けられたことを特徴とする、請求項1に記載のハイドロニューマチックサスペンション。
【請求項3】
前記車体側部材と前記車輪側部材との間に介装され、当該車体側部材と当該車輪側部材とを離反させる弾性部材を更に備えたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のハイドロニューマチックサスペンション。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−161033(P2007−161033A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−358060(P2005−358060)
【出願日】平成17年12月12日(2005.12.12)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】