説明

フットレスト等をダッシュフロアパネル等に取付けるためのクリップ

【課題】 リブを有する取付部材を被取付部材に取付けるクリップを提供する。
【解決手段】 クリップ1は、取付部材を保持するグリッパ部2と、被取付部材に固定される固定部3とから構成され、グリッパ部2は、取付部材のリブ部分を挟むための剛性壁5と弾性挟持片6とを備え、挟持片6外力が加わらない通常位置において壁5との間にリブ部分を受入れる空間をするとももに、外力が加えられると壁5との間のリブ部分を挟んで保持する挟持位置をとり、固定部3は、被取付部材のスタッドに固定される係止爪23と、グリッパ部2のガイド10に延び出て挟持片6を挟持位置に撓めるように当接する当接部25とを包含する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フットレスト等の取付部材をダッシュフロアパネル等の被取付部材に取付けるためのクリップに関する。
【背景技術】
【0002】
フットレスト等の取付部材をダッシュフロアパネル等の被取付部材に取付けるためのクリップは知られている。特開2003−239926号公報(特許文献1)には、そのクリップの1例が開示されている。クリップは、予めフットレストに取付けられ、クリップ付きのフットレストをもってダッシュフロアパネルの所定位置に立設された棒状スタッドにクリップのスタッド固定部があてがわれ、そのまま押込むことによって、フットレストがダッシュフロアパネルに取付けられる。クリップは、取付け作業を簡単にするとともに作業時間を短縮している。
【0003】
上記クリップは、板状体に形成されたフットレストをパネルに取付けるのに便利に用いることができる。近年、自動車の衝突時における乗員の下肢障害を少なくするために、フットレストをウレタン等の合成樹脂の発泡体で作ることが行われつつある。例えば、特開2002−331895号公報(特許文献2)には、発泡ウレタンの板状体で形成されるフットレストが開示されている。合成樹脂の発泡体で成るフットレストは衝突エネルギーの吸収を効果的に発揮している。更に、最近では、発泡体のエネルギー吸収を向上するため、樹脂発泡体の板状体部分からダッシュフロアパネル面側に延びるリブを、複数本、相互に間隔を空けて平行に形成したフットレストが用いられようとしている。
【0004】
【特許文献1】特開2003−239926号公報
【特許文献2】特開2002−331895号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のクリップは、板状体に形成されたフットレストをパネルに取付けるには適しているが、パネル面側に延びる複数のリブが一定間隔で平行に形成される、合成樹脂の発泡体で成るフットレストをパネルに取付けるには適していない。特に、リブのエネルギー吸収機能を損なわずに、フットレストをパネルに取付けるには、特許文献1や特許文献2等に開示される公知のクリップでは不十分である。
【0006】
従って、本発明の目的は、パネル面側に延びる複数のリブが一定間隔で平行に形成されている、合成樹脂発泡体で成るフットレスト等の取付部材をパネル等の被取付部材に取付けることのできるクリップを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため、本発明に係る、フットレスト等の取付部材をダッシュフロアパネル等の被取付部材に取付けるクリップは、取付部材を保持するグリッパ部と、被取付部材に固定される固定部とから構成され、グリッパ部は、被取付部材に対面する側の取付部材に形成されたリブ部分を挟むための剛性の壁と、外力が加わらない通常位置において壁との間にリブ部分を受入れる空間を形成する弾性の挟持片とを包含し、挟持片は、壁に向けて押付ける外力が加えられると壁との間のリブ部分を挟んで保持する挟持位置をとるように撓むことができ、固定部は、被取付部材に固定されるアンカー部と、グリッパ部に延び出ると挟持片を挟持位置に撓めるように当接する当接部とを包含し、当接部は、グリッパ部には延び出ない非作用置からグリッパ部に延び出て挟持片を挟持位置に撓める作用位置へ移動可能に形成されている。かかる構成によって、取付部材が、パネルに対面する側にパネル側に延びる複数のリブが一定間隔で平行に形成されている合成樹脂の発泡体で成るフットレストであっても、そのリブ部分を壁と挟持片とで挟持することによってクリップがフットレストに適切に固着され、固定部のアンカー部をダッシュフロアパネル等の被取付部材に固定すれば、取付部材であるフットレストが被取付部材に固定され、その固定作業も、取付部材をもって被取付部材の所定位置に固定部を押付けるだけの簡単な作業で済む。
【0008】
上記クリップにおいて、グリッパ部は、リブ部分を受入れる空間を形成するように壁と挟持片とが立設されたベース部を包含し、ベース部と壁と挟持片とによって形成される挟持部が2つ形成されるのが好ましい。2つの挟持部の間に、当接部が延び出るように案内する中空のガイドが設けられており、当接部は、作用位置においてガイドから延び出て、2つの挟持部のそれぞれの挟持片を同時に挟持位置に撓めることができる。当接部の先端には、当接部が両挟持片に当接して挟持位置に撓めた状態を保持するように、両挟持片の先端に係止する係止部が形成されている。取付部材は、合成樹脂の発泡体で作られた緩衝部材であり、取付部材には、リブが少なくとも間隔をあけて2つ形成されており、2つの挟持部にその2つのリブが挟持される。固定部は、当接部が非作用位置にある状態においてグリッパ部に薄肉連結部で連結されるのが好ましく、薄肉連結部は当接部が作用位置へ移動するとき破断される。アンカー部は、被取付部材に立設された棒状スタッドのねじ又は周溝に係止する係止爪であるのが好ましい。固定部は、係止爪が形成されたフランジを包含し、フランジから当接部が軸方向に延びて形成されているのが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の1実施形態に係るクリップについて図面を参照しながら説明する。フットレスト等の取付部材をダッシュフロアパネル等の被取付部材に取付けるためのクリップ1は、合成樹脂材料で成り、後述のように一体成形されるのが好ましい。図1〜図7に、取付け前のクリップ1が示されている。図8は、クリップ1の固定部の当接部がグリッパ部の挟持片を挟持位置に撓めている状態を示す。図9〜図12は、クリップ1の取付け操作を示している。なお、図示の実施形態において、取付部材は、合成樹脂の発泡体で作られた緩衝部材で成るフットレストであり、図9〜図12に図示のように、ダッシュフロアパネル面側のフットレストには、パネルに向けて延びる複数のリブが一定間隔で平行に形成されている。このように、取付部材はフットレストであり、被取付部材はダッシュフロアパネルであるとして説明するが、リブ等の被挟持部が形成された取付部材であれば、他の取付部材でもよく、また、被取付部材も他の任意のものであってよい。
【0010】
図1〜図7を参照して、クリップ1の構成を説明する。クリップ1は、フットレストを保持するグリッパ部2と、ダッシュフロアパネルに固定される固定部3とから成る。グリッパ部2は、フットレストに形成された、ダッシュフロアパネルに対面する面のリブ部分を受入れて挟むために、剛性の壁5と弾性の挟持片6とを包含する。壁5と挟持片6を、フットレストのリブ部分を挟持する空間を形成するように立設保持するため、グリッパ部2には、水平方向の板状体で成るベース部7が形成されている。ベース部7と、該ベース部7によって立設された壁5と挟持片6が、フットレストのリブ部分を保持する挟持部を形成する。図示のように、壁5と挟持片6とベース部7によって形成される挟持部は2つ設けられ、フットレストの2つのリブ部分を挟持する。壁5の外面とベース部7の底面及び端部には、補強リブ9A、9B及び9Cが形成されて、壁5及びベース部7の剛性を高く維持している。壁5と挟持片6の組で形成される、2つの挟持部の間隔は、フットレストのリブ部分の間隔に合わせて定められる。2つの挟持部の間のベース部7に対応する位置には、固定部3の当接部25(後述)が延び出るように案内する中空のガイド10が設けられている。ガイド10は、2つの挟持片6の下部から更にベース部7に向けて延びる2つの小壁11と該2つの小壁11を連結する水平アーム13A及び13Bと他の水平アーム13Cとで形成され、内側に矩形断面の案内通路を形成している。各小壁11の外面には、ベース部7との連結強度を高く維持するとともに、挟持片6と壁5の空間に受入れたフットレストのリブ部分に係合する突出リブ14が形成されている。
【0011】
挟持片6は、ガイド10の小壁11の上端に壁5との間に、外力が加わらない通常位置(図1〜図7の位置)において、フットレストのリブ部分を受入れる空間を形成する。挟持片6は、フットレストのリブ部分を受入れるとき、壁5から離れてリブ部分を受入れる空間を受入れ易いように大きく拡がり、リブ部分がその空間に収まったとき元の姿勢に戻ろうとする弾性を有する。また、挟持片6は、壁5の側に撓む可撓性を有し、壁5に向けて押付ける外力が加えられると、壁5との間に収まっているリブ部分を強く挟んで保持する挟持位置(図8、図11、図12参照)をとることができる。各挟持片6は、図2の正面図に逆三角形で示すように、下部から上部に向けて徐々に肉厚に形成される板状体で形成されている。挟持片6の上部の壁5に面する部分15は、挟持部に受入れたフットレストのリブ部分を強く挟持するように壁5に向けて大きく張り出している。更に、この張出部分15には、中間位置に、リブ部分に食い込む突起17が形成されてリブ部分の把持を一層確実にしている。また、挟持片6の上部のガイド10側の部分18は、ガイド10の中空部分の中に張出している。この第2の張出部分18は、ガイド10に固定部3の当接部25が延び出たときに当接部25が当接して挟持片6を壁5の側に撓める。すなわち、挟持片6には、当接部によって壁5に向けて押付ける外力が加えられ、挟持片6を挟持位置に撓める。
【0012】
各挟持片6の上端には、固定部3の当接部25が両挟持片6、6に当接して挟持位置に撓めた状態を保持するように、当接部25の係止部26(後述)を受けて係止する係止肩19が形成されている。図示の実施形態において、係止肩19は、第2張出部分18を利用して形成されている。なお、各挟持片6の壁5に面する第1張出部分15から上端に向けて、フットレストのリブ部分を受入れ易くするように上部に向けて拡がるテーパ面21が形成されている。
【0013】
固定部3は、円環状のフランジ22を有し、フランジ22には、ダッシュフロアパネルに固定されるアンカー部としての一対の係止爪23が形成されている。係止爪23は、ダッシュフロアパネルに立設された、ボルトスタッドあるいは周溝が形成されたスタッド等の棒状スタッドのねじ又は周溝に係止して、クリップ1を被取付部材であるダッシュフロアパネルに固定する。フランジ22は、棒状スタッドを受入れるように中央が開口した円環形状に形成される。なお、アンカー部は、被取付部材への固定の態様によって他の形状にすることもできる。例えば、被取付部材に取付穴が形成されている場合には、錨脚係止部であってもよい。更に、被取付部材に適合する、他の公知の固定部の形状に形成することができる。
【0014】
固定部3は、フランジ22からグリッパ部2のガイド10及び挟持片6の高さとほぼ同じ長さで軸方向に延びる当接部25を包含する。当接部25は、図示の実施形態では、中央がスタッドを受入れる空洞に形成された倒立U字形状の板状体で形成されている。当接部25の形状は、図示の形状に限らず、例えば、筒状体に形成することもできる。当接部25は、ガイド10に延び出たときに挟持片6を壁5の側に撓める長さと形状に形成されていれば、他の任意の形状に形成できる。当接部25は、ガイド10内を延び出て、ガイド10の空間に張出している挟持片6の第2張出部分18を押出し、挟持片6を挟持位置に撓めるように当接する。図8は、当接部25がガイド10内を延びて挟持片6を挟持位置に撓めるように当接した状態を示している。当接部25は、図1〜図7に示すように、グリッパ部2のガイド10及び挟持片6の空間には延び出ない非作用置から、図8に示すように、グリッパ部2のガイド10及び挟持片6の空間に延び出て、挟持片6を挟持位置に撓める作用位置へ移動できる。
【0015】
固定部3の当接部25の先端には、当接部25が両挟持片6の第2張出部分18に当接して挟持位置に撓めた状態を保持するように、両挟持片6の先端の係止肩19に係止する係止部26が形成されている。係止部26は、図示のように、2つの挟持片6にそれぞれ係止するように当接部25の先端から一定高さ延びた矢形に形成されて、当接部25が、非作用置からグリッパ部2のガイド10及び挟持片6の空間に延び出るのを容易にするとともに、図8に図示の作用位置では、同図に図示のように、挟持片6を挟持位置に維持して、その挟持位置から外れないようにロックする。
【0016】
クリップ1は、グリッパ部2と固定部3とが、図1〜図7に示される使用前又は取付前の状態で1つの物品として一体成形される。図示の実施形態では、当接部25が非作用位置にある状態において、当接部25の先端に形成された係止部26の先端とグリッパ部2のベース部7又はガイド10の小壁11の底面とが、一対の薄肉連結部27(図2又は図5参照)で連結されている。薄肉連結部27は、当接部25を非作用位置から作用位置へ移動するとき破断される。このように、一体成形することによって、成形のための金型が1つでよくなるのでコストダウンを図ることができ、また、1物品であるので部品管理の点でも好ましい。
【0017】
クリップ1を用いて、取付部材としてのフットレストを被取付部材としてのダッシュフロアパネルに取付ける操作を図9〜図12を参照して説明する。図9において、ダッシュフロアパネル側の面に延びる複数のリブが一定間隔で平行に形成されたフットレスト29のリブ部分30A〜30Dが示されている。リブ部分30B及び30Cは、クリップ1を取付けるのに適するように、他のリブ部分30A及び30Dより突出長さが短くされている。リブ部分30B及び30Cに対して、クリップ1のグリッパ部2が位置決めされる。詳細には、壁5と挟持片6とベース部7で形成される2つの挟持部が、リブ部分30B及び30Cを受入れる位置に配置される。配置後、そのまま、クリップ1を矢印31の方向に移動させる。
【0018】
図10は、クリップ1のグリッパ部2の壁5と挟持片6の間の空間にリブ部分30B及び30Cが配置された状態を示している。この状態で、作業者は固定部3のフランジ22に手をおいて、矢印33のように固定部3をグリッパ部2に向けて押込む。この押込みによって、薄肉連結部27が破断し、係止部26及び当接部25がガイド10及び2つの挟持片6の間に押込まれる。その押込みによって、図8及び図11に図示のように、当接部25が2つの挟持片6の間に延び出て、当接部25が挟持片6に当接して挟持片6に壁5に向けて押付ける外力が加えられ、挟持片6が壁5の側に撓められて挟持位置に移動させる。この挟持位置において、壁5と挟持片6によって、リブ部分30B及び30Cは、いずれも、グリッパ部2に強固に固着される。これによって、フットレスト29にはクリップ1が所定個所に固着された状態になる。クリップ1が固着されたフットレスト29は、ダッシュフロアパネルのある場所に搬入される。
【0019】
図11において、ダッシュフロアパネル34のある場所に搬入された、クリップ1付きのフットレスト29は、スタッド35が固着された所定の位置に位置決めされる。クリップ1のフランジ22に形成された係止爪23がスタッド35に係止するように位置決めされた後、矢印37に示すように、フットレスト29全体をダッシュフロアパネル34に押付ける。図12は、スタッド35が当接部25の中に受入れられて係止爪23に係止してクリップ1がダッシュフロアパネル34に固定され、またクリップ1は、グリッパ部2の壁5と挟持片6によってフットレスト29に固着されている様子を示している。図12に図示のように、クリップ1を用いれば、リブが形成された発泡体フットレスト等の取付部材を、ダッシュフロアパネル等の被取付部材に取付けることが簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の1実施形態に係るクリップの使用前の状態の斜視図である。
【図2】図1のクリップの正面図である。
【図3】図2のクリップのA−A線断面図である。
【図4】図2のクリップの底面図である。
【図5】図2のクリップのB−B線断面図である。
【図6】図2のクリップの側面図である。
【図7】図2のクリップのC−C線断面図である。
【図8】図1のクリップを、その固定部の当接部を作用位置に押込んだ状態を示す斜視図である。
【図9】図2のクリップをフットレストに取付ける前の状態を示す図である。
【図10】図2のクリップをフットレストのリブに位置決めした状態を示す図である。
【図11】図2のクリップをフットレストに取付けた後、ダッシュフロアパネルに位置決めした状態を示す図である。
【図12】図2のクリップを用いてフットレストをダッシュフロアパネルに取付けた状態を示す図である。
【符号の説明】
【0021】
1 クリップ
2 グリッパ部
3 固定部
5 壁
6 挟持片
7 ベース部
10 ガイド
11 ガイドの小壁
13 ガイドのアーム
14 突出リブ
15 挟持片の第1張出部分
17 突起
18 挟持片の第2張出部分
19 係止肩
22 フランジ
23 係止爪
25 当接部
26 係止部
27 薄肉連結部
29 フットレスト
30 リブ部分
34 ダッシュフロアパネル
35 スタッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フットレスト等の取付部材をダッシュフロアパネル等の被取付部材に取付けるためのクリップであって、
前記取付部材を保持するグリッパ部と、前記被取付部材に固定される固定部とから構成され、
前記グリッパ部は、被取付部材に対面する側の取付部材に形成されたリブ部分を挟むための剛性の壁と、外力が加わらない通常位置において前記壁との間に前記リブ部分を受入れる空間を形成する弾性の挟持片とを包含し、前記挟持片は、前記壁に向けて押付ける外力が加えられると該壁との間の前記リブ部分を挟んで保持する挟持位置をとるように撓むことができ、
前記固定部は、前記被取付部材に固定されるアンカー部と、前記グリッパ部に延び出ると前記挟持片を前記挟持位置に撓めるように当接する当接部とを包含し、前記当接部は、前記グリッパ部には延び出ない非作用置から前記グリッパ部に延び出て前記挟持片を前記挟持位置に撓める作用位置へ移動可能に形成されている
ことを特徴とするクリップ。
【請求項2】
請求項1に記載のクリップにおいて、前記グリッパ部は、前記リブ部分を受入れる空間を形成するように前記壁と前記挟持片とが立設されたベース部を包含し、該ベース部と前記壁と前記挟持片とによって形成される挟持部が2つ形成されていることを特徴とするクリップ。
【請求項3】
請求項2に記載のクリップにおいて、前記2つの挟持部の間に、前記当接部が延び出るように案内する中空のガイドが設けられており、前記当接部は、前記作用位置において前記ガイドから延び出て、前記2つの挟持部のそれぞれの挟持片を同時に前記挟持位置に撓めることを特徴とするクリップ。
【請求項4】
請求項3に記載のクリップにおいて、前記当接部の先端には、該当接部が前記両挟持片に当接して前記挟持位置に撓めた状態を保持するように、両挟持片の先端に係止する係止部が形成されていることを特徴とするクリップ。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれか1項に記載のクリップにおいて、前記取付部材は、合成樹脂の発泡体で作られた緩衝部材であり、該取付部材には、前記リブが少なくとも間隔をあけて2つ形成されており、前記2つの挟持部に前記2つのリブが挟持されることを特徴とするクリップ。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のクリップにおいて、前記固定部は、前記当接部が前記非作用位置にある状態において前記グリッパ部に薄肉連結部で連結されており、該薄肉連結部は、前記当接部が前記作用位置へ移動するとき破断されることを特徴とするクリップ。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載のクリップにおいて、前記アンカー部は、前記被取付部材に立設された棒状スタッドのねじ又は周溝に係止する係止爪であることを特徴とするクリップ。
【請求項8】
請求項7に記載のクリップにおいて、前記固定部は、前記係止爪が形成されたフランジを包含し、該フランジから前記当接部が軸方向に延びて形成されていることを特徴とするクリップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−219070(P2006−219070A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−36242(P2005−36242)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【出願人】(390025243)ポップリベット・ファスナー株式会社 (159)
【Fターム(参考)】