プロリルヒドロキシラーゼ阻害剤
本明細書に記載される発明は、HIFプロリルヒドロキシラーゼのアンタゴニストであり、この酵素の阻害により利益を得る、貧血を一例とする疾患の治療に有用である式(I)の特定のピリミジンジオンN−置換グリシン誘導体に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物:
【化1】
[式中、
R1は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールであり、
R2は、−NR7R8または−OR9であり、
R3は、HまたはC1−C4アルキルであり、
R4は、水素またはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
あるいは、R5およびR6は、それらが結合している窒素とともに、酸素、窒素、および硫黄から選択される他のヘテロ原子を場合により一つ含む5員、6員、または7員飽和環を形成し、
R7およびR8は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、H、カチオン、またはC1−C10アルキルであり、C1−C10アルキルは、非置換であるかまたはC3−C6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、
R1、R3、R5、R6、R7、R8、R9の任意の炭素またはヘテロ原子は非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−NR7R8、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R7およびR8は、上記で定義のとおりであり、R10は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールである]。
【請求項2】
R1は、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R2は、−OR9であり、
R3は、HまたはC1−C4アルキルであり、
R4は、HまたはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、H、カチオン、またはC1−C10アルキルであり、C1−C10アルキルは、非置換であるかまたはC3−C6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール,およびヘテロアリールからなる群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、
R1、R5、R6の任意の炭素またはヘテロ原子は非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R7およびR8は、上記で定義のとおりであり、R10は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物。
【請求項3】
R1は、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R2は、−OR9であり、
R3は、Hであり、
R4は、水素またはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、−C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、Hまたはカチオンであり、
R1、R5、R6の任意の炭素またはヘテロ原子は、非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R7およびR8は、上記で定義のとおりであり、R10は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールである、請求項2に記載の化合物または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物。
【請求項4】
N−[(1−シクロヘキシル−5−{[(2−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル}−4,6−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)カルボニル]グリシン、
N−({1−シクロヘキシル−5−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−4,6−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル}カルボニル)グリシン、
N−[(1−シクロヘキシル−4,6−ジヒドロキシ−5−{[(2−メチルプロピル)アミノ]カルボニル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)カルボニル]グリシン、
N−({1−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−4,6−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル}カルボニル)グリシン、
N−{[1−シクロペンチル−5−({[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ}カルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル]カルボニル}グリシン、
N−{[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−({[1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル]アミノ}カルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル]カルボニル}グリシン、
N−[(1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−ヒドロキシ−5−{[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)カルボニル]グリシン
である請求項1に記載の化合物、または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物。
【請求項5】
HIFプロリルヒドロキシラーゼの阻害により治療可能な貧血に罹患している哺乳動物への、請求項1に記載の有効量の式(I)の化合物またはその塩もしくはその溶媒和物の投与を含んでなる、哺乳動物の貧血の治療方法。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)の化合物または塩、溶媒和物と、1種以上の薬学上許容される担体、希釈剤、および賦形剤とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項7】
下記式(I)の化合物の製造方法であって、
【化2】
[式中、
R1は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールであり、
R2は、−NR7R8または−OR9であり、
R3は、HまたはC1−C4アルキルであり、
R4は、水素またはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択されるか、
あるいは、R5およびR6は、それらが結合している窒素とともに、酸素、窒素、および硫黄から選択される他のヘテロ原子を場合により一つ含む5員、6員、または7員飽和環を形成し、
R7およびR8は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、H、カチオン、またはC1−C10アルキルであり、C1−C10アルキルは、非置換であるかまたはC3−C6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、
R1、R3、R5、R6、R7、R8、R9の任意の炭素またはヘテロ原子は非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−NR7R8、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R6およびR7は、上記で定義のとおりであり、R12は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールであるか、
あるいは、薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物であり、
下記式Aの化合物を、
【化3】
式中、R1、R4、R5、およびR6は式(I)中のこれらの基と同じであり、エチル2−イソシアナトカルボキシラートおよびジ−イソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基とともに、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、従来の温度条件かまたはマイクロ波照射のいずれかの下で、R1、R3、R4、R5、およびR6は、式(I)に対して先に定義されたものと同じである下記式(B)の化合物を形成する工程を含んでなり、
【化4】
および式(B)の化合物を、水酸化ナトリウムなどのアルカリとともに、含水エタノールなどの適切な溶媒中で、室温などの適切な温度で、R2が−OHである式(I)の化合物を形成する工程を含んでなる、方法。
【請求項1】
下記式(I)の化合物または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物:
【化1】
[式中、
R1は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールであり、
R2は、−NR7R8または−OR9であり、
R3は、HまたはC1−C4アルキルであり、
R4は、水素またはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
あるいは、R5およびR6は、それらが結合している窒素とともに、酸素、窒素、および硫黄から選択される他のヘテロ原子を場合により一つ含む5員、6員、または7員飽和環を形成し、
R7およびR8は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、H、カチオン、またはC1−C10アルキルであり、C1−C10アルキルは、非置換であるかまたはC3−C6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、
R1、R3、R5、R6、R7、R8、R9の任意の炭素またはヘテロ原子は非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−NR7R8、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R7およびR8は、上記で定義のとおりであり、R10は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールである]。
【請求項2】
R1は、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R2は、−OR9であり、
R3は、HまたはC1−C4アルキルであり、
R4は、HまたはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、H、カチオン、またはC1−C10アルキルであり、C1−C10アルキルは、非置換であるかまたはC3−C6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール,およびヘテロアリールからなる群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、
R1、R5、R6の任意の炭素またはヘテロ原子は非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R7およびR8は、上記で定義のとおりであり、R10は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物。
【請求項3】
R1は、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R2は、−OR9であり、
R3は、Hであり、
R4は、水素またはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、−C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、Hまたはカチオンであり、
R1、R5、R6の任意の炭素またはヘテロ原子は、非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R7およびR8は、上記で定義のとおりであり、R10は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールである、請求項2に記載の化合物または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物。
【請求項4】
N−[(1−シクロヘキシル−5−{[(2−シクロプロピルエチル)アミノ]カルボニル}−4,6−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)カルボニル]グリシン、
N−({1−シクロヘキシル−5−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−4,6−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル}カルボニル)グリシン、
N−[(1−シクロヘキシル−4,6−ジヒドロキシ−5−{[(2−メチルプロピル)アミノ]カルボニル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)カルボニル]グリシン、
N−({1−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−[(シクロヘキシルアミノ)カルボニル]−4,6−ジヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル}カルボニル)グリシン、
N−{[1−シクロペンチル−5−({[(3,4−ジクロロフェニル)メチル]アミノ}カルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル]カルボニル}グリシン、
N−{[1−[(2−クロロフェニル)メチル]−5−({[1−(4−クロロフェニル)−1−メチルエチル]アミノ}カルボニル)−4−ヒドロキシ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル]カルボニル}グリシン、
N−[(1−[(2−クロロフェニル)メチル]−4−ヒドロキシ−5−{[(1−メチルエチル)アミノ]カルボニル}−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−3−ピリジニル)カルボニル]グリシン
である請求項1に記載の化合物、または薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物。
【請求項5】
HIFプロリルヒドロキシラーゼの阻害により治療可能な貧血に罹患している哺乳動物への、請求項1に記載の有効量の式(I)の化合物またはその塩もしくはその溶媒和物の投与を含んでなる、哺乳動物の貧血の治療方法。
【請求項6】
請求項1に記載の式(I)の化合物または塩、溶媒和物と、1種以上の薬学上許容される担体、希釈剤、および賦形剤とを含んでなる、医薬組成物。
【請求項7】
下記式(I)の化合物の製造方法であって、
【化2】
[式中、
R1は、H、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C5−C8シクロアルケニル、C1−C10アルキル−C5−C8シクロアルケニル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、またはC1−C10アルキル−ヘテロアリールであり、
R2は、−NR7R8または−OR9であり、
R3は、HまたはC1−C4アルキルであり、
R4は、水素またはOHであり、
R5およびR6は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C3−C8シクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C1−C10アルキル−C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、C1−C10アルキル−ヘテロアリールからなる群から選択されるか、
あるいは、R5およびR6は、それらが結合している窒素とともに、酸素、窒素、および硫黄から選択される他のヘテロ原子を場合により一つ含む5員、6員、または7員飽和環を形成し、
R7およびR8は、それぞれ独立して、水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から選択され、
R9は、H、カチオン、またはC1−C10アルキルであり、C1−C10アルキルは、非置換であるかまたはC3−C6シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、およびヘテロアリールからなる群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、
R1、R3、R5、R6、R7、R8、R9の任意の炭素またはヘテロ原子は非置換であるか、または可能な場合、C1−C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ハロゲン、−OR10、−NR7R8、シアノ、ニトロ、−C(O)R10、−C(O)OR10、−SR10、−S(O)R10、−S(O)2R10、−NR7R8、−CONR7R8、−N(R7)C(O)R10、−N(R7)C(O)OR10、−OC(O)NR7R8、−N(R7)C(O)NR7R8、−SO2NR7R8、−N(R7)SO2R10、C1−C10アルケニル、C1−C10アルキニル、C3−C6シクロアルキル、C3−C6ヘテロシクロアルキル、アリール、またはヘテロアリール群から独立して選択される一つ以上の置換基により置換されており、R6およびR7は、上記で定義のとおりであり、R12は水素、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C2−C10アルキニル、−CO(C1−C4アルキル)、−CO(アリール)、−CO(ヘテロアリール)、−CO(C3−C6シクロアルキル)、−CO(C3−C6ヘテロシクロアルキル)、−SO2(C1−C4アルキル)、C3−C8シクロアルキル、C3−C8ヘテロシクロアルキル、C6−C14アリール、C1−C10アルキル−アリール、ヘテロアリール、、およびC1−C10アルキル−ヘテロアリールであるか、
あるいは、薬学上許容されるその塩もしくはその溶媒和物であり、
下記式Aの化合物を、
【化3】
式中、R1、R4、R5、およびR6は式(I)中のこれらの基と同じであり、エチル2−イソシアナトカルボキシラートおよびジ−イソプロピルエチルアミンなどの適切な塩基とともに、ジクロロメタンなどの適切な溶媒中で、従来の温度条件かまたはマイクロ波照射のいずれかの下で、R1、R3、R4、R5、およびR6は、式(I)に対して先に定義されたものと同じである下記式(B)の化合物を形成する工程を含んでなり、
【化4】
および式(B)の化合物を、水酸化ナトリウムなどのアルカリとともに、含水エタノールなどの適切な溶媒中で、室温などの適切な温度で、R2が−OHである式(I)の化合物を形成する工程を含んでなる、方法。
【公表番号】特表2011−525924(P2011−525924A)
【公表日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516502(P2011−516502)
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/048193
【国際公開番号】WO2009/158315
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(591002957)グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (341)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline LLC
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年6月23日(2009.6.23)
【国際出願番号】PCT/US2009/048193
【国際公開番号】WO2009/158315
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(591002957)グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (341)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline LLC
【Fターム(参考)】
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