ボタン電話システム
【課題】転送先を容易に設定できるボタン電話システムを提供する。
【解決手段】ユーザは、外出する際、ボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざす。これにより、主装置1は、ボタン電話機2に着信があると、この着信を携帯電話機4に転送する。このように、携帯電話機4をリーダ装置3にかざすという簡単な操作だけで、着信転送を設定することができる。
【解決手段】ユーザは、外出する際、ボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざす。これにより、主装置1は、ボタン電話機2に着信があると、この着信を携帯電話機4に転送する。このように、携帯電話機4をリーダ装置3にかざすという簡単な操作だけで、着信転送を設定することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着信転送を行うことができるボタン電話システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、外部からの着信を所定の電話番号に転送する、いわゆる着信転送を実現する電話システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような電話システムでは、ユーザにより転送先の電話番号が入力されるなどの所定の設定動作による着信転送の設定が行われると、この設定が解除されるまでの間、そのボタン電話機に対する着信が転送先の電話番号に転送される。
【0003】
【特許文献1】特開平05−048743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のボタン電話システムでは、着信転送を設定するには、ダイヤルキーの押下など煩雑な操作入力を行わなければなかった。
【0005】
そこで、本願発明は、転送先を容易に設定できるボタン電話システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述したような課題を解決するために、本発明に係るボタン電話システムは、電話網に接続される主装置と、この主装置に収容されたボタン電話機と、電話網に接続可能な携帯電話機から当該携帯電話機の電話番号を読み取るリーダ装置とを備え、主装置は、リーダ装置によって読み取られた電話番号を電話網から主装置に対する着信の転送先として設定する設定部と、電話網から主装置に対する着信を、リーダ装置によって読み取られた電話番号の携帯電話機に転送する転送部とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記ボタン電話システムにおいて、リーダ装置は、ボタン電話機に接続され、
設定部は、リーダ装置により読み出された電話番号をボタン電話機に対する着信の転送先として設定するようにしてもよい。ここで、設定部は、リーダ装置により第1の電話番号が読み取られた後、所定の時間内に第2の電話番号が読み取られると、第1の電話番号および第2の電話番号をボタン電話機に対する着信の転送先として設定するようにしてもよい。
【0008】
また、上記ボタン電話システムにおいて、主装置は、複数のボタン電話機を収容し、
設定部は、リーダ装置により読み出された電話番号をボタン電話機のうち任意のボタン電話機の内線番号に対する着信の転送先として設定するようにしてもよい。
【0009】
また、上記ボタン電話システムにおいて、設定部は、転送先として設定された電話番号が再度リーダ装置により読み取られると、当該電話番号を当該転送先とする設定を解除するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リーダ装置が携帯電話機の電話番号を読み取り、主装置がこのリーダ装置により読み出された電話番号が電話網から主装置に対する着信の転送先として設定されるので、リーダ装置に携帯電話機の電話番号を読み取らせるという簡単な動作だけで容易に転送先の設定ができる。また、誤って解除されることも防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について図1乃至図3を参照しながら説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係るボタン電話システムについて説明する。
【0013】
<ボタン電話システムの構成>
図1に示すように、本実施の形態に係るボタン電話システムは、アナログ電話網、ISDN(Integrated Service Digital Network)網、IP(Internet Protocol)網等からなる電話網10に接続された主装置1と、内線伝送路20を介して主装置1に接続されたボタン電話機2と、このボタン電話機2に接続されたリーダ装置3と、携帯電話機4とから構成される。便宜上、本実施の形態では、主装置1に1台のボタン電話機2が収容される場合を例に説明するが、主装置1には複数のボタン電話機が収容されるようにしてもよい。
【0014】
主装置1は、電話網10を終端制御する外線I/F部11と、内線伝送路20を介して接続された各ボタン電話機とデータ伝送を行う内線I/F部12と、外線I/F部11と内線I/F部12との間に設けられ、各種機能処理を行う主制御部13と、この主制御部13での処理に必要な情報を記憶する主記憶部14とを備える。なお、内線伝送路20としては、主装置1とボタン電話機2との間で情報通信を行える限り、有線伝送路および無線伝送路のいずれを用いてもよい。
【0015】
ここで、主制御部13は、電話網10の回線を終端するとともに、各ボタン電話機2の発着信その他の動作制御など、一般的なボタン電話システムが持つ機能を提供するための機能処理部13aと、ボタン電話機2に対する着信の転送の設定および解除を行う設定部13bと、この設定部13bにおける設定内容に基づいて着信転送動作を行う転送部13cとが設けられている。ここで、設定部13bは、所定の操作入力を検出すると、後述する主記憶部14に転送処理に必要とされる情報を記録する。また、転送部13cは、主記憶部14に記憶された情報に基づいて転送処理を実行する。このような主制御部13は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路からなり、制御メモリに記憶された動作プログラムを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアと動作プログラムを協働させ、機能処理部13a、設定部13bおよび転送部13cを実現する。
【0016】
また、主記憶部14は、転送元の電話番号と、転送先の電話番号とが対応付けて記憶される転送DB(Data Base)141が設けられている。また、主記憶部14は、ボタン電話機の識別情報や転送先の電話番号などの転送の設定に関わる情報も記憶する。
【0017】
ボタン電話機2は、内線伝送路20を介して主装置1とデータ伝送を行う伝送I/F部21と、伝送I/F部21で受信された音声データを音声信号へ復号化してハンドセット(図示せず)やスピーカ(図示せず)へ出力し、ハンドセット(図示せず)やマイク(図示せず)から入力された音声信号を音声データへ復号化して伝送I/F部21へ出力する音声処理部22と、各種キー操作やフック状態を検出する操作入力部23と、操作入力部23で検出された操作入力信号を伝送I/F部21を介して主装置1へ送信するとともに、伝送I/F部21で受信された主装置1からの制御データに基づきボタン電話機の各回路部を制御する子機制御部24と、子機制御部24での制御処理に必要な各種情報を記憶する制御メモリ25と、リーダ装置3から受信した情報を受け付けて子機制御部24に入力するリーダI/F部26とを備えている。
【0018】
リーダ装置3は、公知の非接触ICカード技術を用いて、携帯電話機4から電話番号等の情報を受信する装置である。このようなリーダ装置3は、ボタン電話機2の近傍に配置される。
【0019】
携帯電話機4は、携帯電話網(図示せず)を終端制御する無線I/F部41と、無線I/F部41で受信された音声データを音声信号へ復号化してスピーカ(図示せず)へ出力し、マイク(図示せず)から入力された音声信号を音声データへ復号化して無線I/F部41へ出力する音声処理部42と、各種キー操作やフック状態を検出する操作入力部43と、携帯電話機4の各種機能処理を行う携帯制御部44と、携帯制御部44での制御処理に必要な各種情報を記憶する制御メモリ45と、公知の非接触ICカード技術を用いてリーダ装置3に対して電話番号等の情報を送信する非接触I/F部46とを備えている。
【0020】
<ボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作>
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作について説明する。
【0021】
例えば、ボタン電話機2を使用しているユーザが携帯電話機4を携帯して外出する場合に、ボタン電話機2への着信を携帯電話機4に転送させる設定を行うには、ユーザは、携帯電話機4をボタン電話機2の近傍に設置されたリーダ装置3に近接させる(ステップS201)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS202)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号をボタン電話機2に送信する(ステップS203)。ボタン電話機2は、リーダI/F部26を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を受信すると、この電話番号を伝送I/F部21を介して主装置1に送信する(ステップS204)。主装置1は、内線I/F部12を介してボタン電話機2から携帯電話機4の電話番号を受信すると、設定部13bにより、この電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定する(ステップS205)。具体的には、転送先となる携帯電話機4の電話番号(ボタン電話機が複数ある場合には、さらにボタン電話機を特定する識別情報)が主記憶部14に記憶される。転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ206)。設定完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先が設定された旨を示す音声を出力させたりするなどの設定完了通知動作を行わせる(ステップS207)。
【0022】
以上の手順により、携帯電話機4が転送先と設定され、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の転送部13cは、その着信を携帯電話機4の電話番号に転送する。
【0023】
転送の設定を解除するには、以下の操作を行えばよい。
【0024】
例えば、外出から戻って来るなど、転送の必要がなくなり、ボタン電話機2への着信を携帯電話機4に転送させる設定を解除する場合、ユーザは、携帯電話機4をボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させる(ステップS211)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS212)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号をボタン電話機2に送信する(ステップS213)。ボタン電話機2は、リーダI/F部26を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を受信すると、この電話番号を伝送I/F部21を介して主装置1に送信する(ステップS214)。主装置1は、内線I/F部12によりボタン電話機2から携帯電話機4の電話番号を再度受信すると、主制御部13の設定部13bにより、主記憶部14の記憶内容を確認し、同一の電話番号が記憶されていれば、転送に設定されていることになるので、当該操作が転送設定の解除の操作であると判断して、主記憶部14から携帯電話機4の電話番号を削除して、ボタン電話機2に対する着信転送の設定を解除する(ステップS215)。着信転送が解除されると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ216)。解除完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させたりするなどの解除完了通知動作を行わせる(ステップS217)。これにより、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。
【0025】
<主装置の動作>
次に、図3を参照して、主装置の動作について説明する。
【0026】
主装置1の主制御部13は、内線I/F部12を介してボタン電話機2からリーダ装置3により読み出された携帯電話機4の電話番号を受信すると(ステップS301:YES)、設定部13bにより、その電話番号が主記憶部14の転送DB141に登録されているか否か確認する(ステップS302)。
【0027】
ボタン電話機2から受信した電話番号が登録されていない場合(ステップS302:NO)、設定部13bは、その受信した電話番号をボタン電話機2の転送先として設定する(ステップS303)。このとき、ボタン電話機2と携帯電話機4の電話番号とは、対応付けられて転送DB141に登録される。この登録後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として携帯電話機4の電話番号が登録されているので、転送部13cは、その着信を携帯電話機4に転送する。
【0028】
転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS304)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプにより転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先により着信転送が設定された旨を示す音声を出力させる。
【0029】
一方、ボタン電話機2から受信した電話番号が登録されている場合(ステップS302:YES)、設定部13bは、ボタン電話機2の着信転送を解除する(ステップS305)。このとき、転送DB141に対応付けて登録されていたボタン電話機2と携帯電話機4の電話番号とは、消去される。これにより、その解除後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として何も登録されていないので、機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。
【0030】
着信転送を解除すると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ306)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させる。
【0031】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざすという簡単な操作だけで、着信転送の設定および解除を行うことができる。
【0032】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、ユーザがボタン電話機2に設けられた設定解除ボタンを押下することにより、着信転送を解除するものであり、その他は第1の実施の形態と同等である。したがって、本実施の形態において、第1の実施の形態と同等の構成要素や処理については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
【0033】
<ボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作>
図4を参照して、本実施の形態に係るボタン電話機システムの転送設定動作および転送解除動作について説明する。なお、本実施の形態において、転送設定動作は、図2を参照して説明した転送解除動作(ステップS201〜S207)と同等である。したがって、転送設定動作については説明を省略する。
【0034】
例えば、外出から戻ってくるなど、転送の必要がなくなり、ボタン電話機2への着信を携帯電話機4に転送させる設定を解除する場合、ユーザは、ボタン電話機2に設けられた設定解除ボタンを押下する(ステップS401)。この設定解除ボタンとしては、所定のダイヤル、所定の機能キー、ダイヤルキーや機能キーとは別に設けたボタンなどから構成される。
【0035】
ボタン電話機2の操作入力部23により設定解除ボタンが押下されたことが検出されると、子機制御部24は、着信転送の解除を要求する旨を示す設定解除要求を、伝送I/F21および内線伝送路20を介して主装置1に送信する(ステップS402)。
【0036】
内線I/F部12を介してボタン電話機2から設定解除要求を受信すると、主装置1は、主制御部13の設定部13bにより、主記憶部14から携帯電話機4の電話番号を削除して、ボタン電話機2に対する着信転送の設定を解除する(ステップS403)。着信転送が解除されると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ404)。解除完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させたりするなどの解除完了通知動作を行わせる(ステップS405)。これにより、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。この後、必要に応じて主装置1から携帯電話機4にメール等で転送設定を解除した旨を通知するようにしてもよい。
【0037】
<主装置の動作>
次に、図5、図6を参照して、主装置の動作について説明する。まず、図5を参照して転送先を設定する際の主装置1の動作について説明する。
【0038】
主装置1の主制御部13は、内線I/F部12を介してボタン電話機2からリーダ装置3により読み出された携帯電話機4の電話番号を受信すると(ステップS501:YES)、設定部13bは、その受信した電話番号をボタン電話機2の転送先として設定する(ステップS502)。このとき、ボタン電話機2の内線番号と携帯電話機4の電話番号とは、対応付けられて転送DB141に登録される。この登録後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として携帯電話機4の電話番号が登録されているので、転送部13cは、その着信を携帯電話機4に転送する。
【0039】
転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS503)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプにより転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先により着信転送が設定された旨を示す音声を出力させる。
【0040】
次に、図6を参照して、転送設定を解除する際の主装置1の動作について説明する。
【0041】
ボタン電話機2から転送解除要求を受信すると(ステップS601:YES)、主制御部13の設定部13bは、ボタン電話機2が転送設定中であるか否かを確認する(ステップS602)。この確認は、転送DB141に、ボタン電話機2の内線番号が何れかの電話番号と対応付けて登録されているか否かを確認することにより行われる。
【0042】
転送設定中である場合(ステップS602:YES)、設定部13bは、ボタン電話機2の着信転送を解除する(ステップS603)。このとき、転送DB141に対応付けて登録されていたボタン電話機2の内線番号と何れかの電話番号とは、消去される。これにより、その解除後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として何も登録されていないので、機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。着信転送を解除すると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ604)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させる。
【0043】
一方、転送設定中ではない場合(ステップS602:NO)、設定部13bは、ボタン電話機2に転送設定を解除できない旨を示す設定解除失敗通知を送信する(ステップS605)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除できない旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除できない旨を示す音声を出力させる。
【0044】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざすという簡単な操作だけで、着信転送の設定を行うことができる。また、設定解除ボタンを押下するという簡単な操作により、着信転送の解除を行うことができる。
【0045】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態において、上述した第1,2の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
【0046】
図7に示すように、本実施の形態に係るボタン電話システムは、主装置1と、この主装置1に収容されたボタン電話機2と、このボタン電話機2に接続されたリーダ装置3と、携帯電話機4a,4bとから構成される。この携帯電話機4a、4bは、第1の実施の形態で示した携帯電話機4と同等の構成を有している。
【0047】
ここで、主装置1の主制御部13には、機能処理部13a、設定部13b、転送部13cとともに、時間を計測するタイマ部13dが設けられている。
【0048】
<ボタン電話システムの転送設定動作>
次に、図8を参照して、本実施の形態に係るボタン電話システムの転送設定動作について説明する。
【0049】
ボタン電話機2への着信を2つの携帯電話機4a,4bに転送させる設定を行うには、ユーザは、まず携帯電話機4aをボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させる(ステップS801)。すると、携帯電話機4aの非接触I/F部46は、携帯電話機4aの電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS802)。リーダ装置3は、携帯電話機4aから電話番号を受信すると、この電話番号をボタン電話機2に送信する(ステップS803)。ボタン電話機2は、リーダI/F部26を介してリーダ装置3から携帯電話機4aの電話番号を受信すると、この電話番号を伝送I/F部21を介して主装置1に送信する(ステップS804)。主装置1は、内線I/F部12を介してボタン電話機2から携帯電話機4aの電話番号を受信すると、主制御部13の設定部13bにより、この電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定する(ステップS805)。具体的には、転送先となる携帯電話機4aの電話番号とボタン電話機2の内線番号とを対応付けて主記憶部14の転送DB141に記憶させる。このとき、設定部13bは、タイマ部13dにより時間の計測を開始させる。
【0050】
携帯電話機4aを転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ806)。設定完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先が設定された旨を示す音声を出力させたりするなどの設定完了通知動作を行う(ステップS807)。
【0051】
次に、ユーザは、携帯電話機4bをボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させ、携帯電話機4aの場合と同様に、携帯電話機4bの電話番号を主装置1に送信させる(ステップS808〜S811)。ボタン電話機2から携帯電話機4bの電話番号を受信すると、主装置1の設定部13bは、携帯電話機4aの電話番号を受信してから所定の時間内の場合、その携帯電話機4bの電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定する(ステップS812)。具体的には、転送先となる携帯電話機4bの電話番号が携帯電話機4aの電話番号およびボタン電話機2の内線番号とともに転送DB141に記憶される。携帯電話機4bも転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ813)。設定完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先が設定された旨を示す音声を出力させたりするなどの設定完了通知動作を行う(ステップS814)。
【0052】
これにより、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の転送部13cは、その着信を携帯電話機4a、4bの電話番号に転送する。
【0053】
一方、ユーザは、携帯電話機4bをボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させ、上述した場合と同様に、携帯電話機4bからリーダ装置3、ボタン電話機2を介して携帯電話機4bの電話番号を受信し(ステップS821〜S824)、携帯電話機4aの電話番号を受信してから所定の時間を過ぎた場合、設定部13bは、その携帯電話機4bの電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定しない(ステップS825)。この場合、設定部13bは、転送先の設定が失敗した旨を示す設定失敗通知をボタン電話機2に送信する(ステップ826)。設定失敗通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先の設定が失敗した旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先の設定が失敗した旨を示す音声を出力させたりするなどの設定失敗動作を行う(ステップS827)。
【0054】
このように、本実施の形態によれば、所定の時間内に携帯電話機4a,4bをリーダに読み込ませるという簡単な操作により、複数の携帯電話機を転送先として設定することができる。
【0055】
<主装置の動作>
次に、図9を参照して、主装置の動作について説明する。
【0056】
主装置1の主制御部13は、内線I/F部12を介してボタン電話機2からリーダ装置3により読み出された携帯電話機4aの電話番号を受信すると(ステップS901:YES)、設定部13bにより、そのボタン電話機2に着信転送が設定されているか否か確認する(ステップS902)。この確認は、転送DB141にボタン電話機2の内線番号が何れかの携帯電話機の電話番号と対応付けて記憶されているか否かを検出することにより行われる。
【0057】
着信転送が設定されていない場合(ステップS902:NO)、設定部13bは、その受信した電話番号をボタン電話機2の転送先として設定する(ステップS913)。このとき、ボタン電話機2と携帯電話機4aの電話番号とは、対応付けられて転送DB141に登録される。このようにして転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS914)。設定完了通知を送信すると、設定部13bは、タイマ部13dにより時間の計測を開始させる(ステップS915)。
【0058】
一方、着信転送が設定されていない場合(ステップS902:NO)、設定部13bは、携帯電話機4aの電話番号が転送DB141に登録されているか否か確認する(ステップS903)。
【0059】
転送DB141に登録されていない場合(ステップS903:NO)、設定部13bは、ステップS915で起動されたタイマにより測定されている時間が所定の時間内であるか否か確認する(ステップS904)。
【0060】
所定の時間内ではない場合、設定部13bは、転送先の設定が失敗した旨を示す設定失敗通知をボタン電話機2に送信する(ステップS908)。一方、所定の時間内の場合、設定部13bは、複数の転送先が設定されているか否か確認する(ステップS905)。この確認は、転送DB141にボタン電話機2の内線番号に複数の電話番号が対応付けて登録されているか否かを検出することにより行われる。複数の転送先が設定されている場合(ステップS905:YES)、設定部13bは、転送先の設定が失敗した旨を示す設定失敗通知をボタン電話機2に送信する(ステップS908)。複数の転送先が設定されていない場合(ステップS905:NO)、設定部13bは、携帯電話機4aの電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定し(ステップS906)、設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS907)。
【0061】
一方、転送DB141に登録されている場合(ステップS903:YES)、設定部13bは、携帯電話機4aをボタン電話機2に対する着信の転送先から解除する(ステップS909)。この解除は、携帯電話機4aの電話番号を転送DB141から削除することにより行うことができる。
【0062】
次に、設定部13bは、ボタン電話機2に対する転送設定が全て解除されたか否か確認する(ステップS910)。この確認は、ボタン電話機2の内線番号に何れかの電話番号が対応付けて登録されているか否か転送DB141を確認することにより行われる。
【0063】
全て解除された場合(ステップS910:YES)、設定部13bは、全ての転送先が解除された旨を示す全解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS911)。すると、ボタン電話機2では、ボタン電話機2に設けられているランプに全ての転送先が解除された旨を示す表示がされたり、ボタン電話機2のスピーカから全ての転送先が解除された旨を示す音声が出力されたりする。
【0064】
一方、一部が解除された場合(ステップS910:NO)、設定部13bは、一部の転送先が解除された旨を示す一部解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS912)。すると、ボタン電話機2では、ボタン電話機2に設けられているランプに一部の転送先が解除された旨を示す表示がされたり、ボタン電話機2のスピーカから一部の転送先が解除された旨を示す音声が出力されたりする。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態によれば、所定の時間内に携帯電話機4a,4bをリーダに読み込ませるという簡単な操作により、複数の携帯電話機を転送先として設定することができる。
【0066】
なお、ステップS909〜S912の処理において、受信した携帯電話機の電話番号が転送先として転送DB141に登録されていた場合、その電話番号のみを転送先から解除するようにしたが、全ての転送先を解除するようにしてもよい。
【0067】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態において、上述した第1の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
【0068】
図10に示すように、本実施の形態に係るボタン電話システムは、主装置1と、この主装置1に接続されたリーダ装置3と、携帯電話機4とから構成される。なお、図示しないが、主装置1にはボタン電話機2が収容されるようにしてもよい。
【0069】
主装置1は、外線I/F部11と、内線I/F部12と、主制御部13と、主記憶部14と、リーダ装置3から受信した情報を受け付けて主制御部13に入力するリーダI/F15とを備えている。
【0070】
ここで、主記憶部14には、転送DB141と、設定DB142とが設けられている。この設定DB142には、図11に示すように、符号aで示す携帯電話機の電話番号と、符号bで示す内線番号とが予め対応付けて登録されている。
【0071】
<ボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作>
次に、図12を参照して、本実施の形態に係るボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作について説明する。
【0072】
例えば、携帯電話機4を所持しているユーザが外出する場合に、このユーザに対する着信を携帯電話機4に転送させる設定を行うには、ユーザは、例えば玄関などに配置されたリーダ装置3に携帯電話機4を近接させる(ステップS1201)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS1202)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号を主装置1に送信する(ステップS1203)。主装置1は、リーダI/F部15を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を受信すると、主制御部13の設定部13bにより、この電話番号を設定DB142から検索し、その電話番号と対応付けられている内線番号を取得する(ステップS1204)。続いて、設定部13bは、受信した携帯電話機4の電話番号を、取得した内線番号に対する着信の転送先として設定し、転送DB141に登録する(ステップS1205)。転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知動作を行う(ステップS1206)。この設定完了通知動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに転送先の設定が完了した旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0073】
これにより、外部から転送設定がされた内線番号に対して着信があると、主装置1の転送部13cは、その着信を携帯電話機4の電話番号に転送する。
【0074】
転送の設定を解除するには、以下の操作を行えばよい。
【0075】
例えば、外出から戻って来るなど、転送の必要がなくなり、所定の内線番号に対する着信を携帯電話機4に転送の設定を解除する場合、ユーザは、携帯電話機4をリーダ装置3に近接させる(ステップS1211)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS1212)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号を主装置1に送信する(ステップS1213)。主装置1は、リーダI/F部15を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を再度受信すると、主制御部13の設定部13bにより、転送DB141から所定の内線番号と携帯電話機4の電話番号とを削除することにより、その所定の内線番号に対する着信転送の設定を解除する(ステップS1214)。着信転送を解除すると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知動作を行う(ステップ1215)。この解除完了通知動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに着信転送が解除された旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0076】
これにより、外部から所定の内線番号に対して着信があると、主装置1の機能処理部13aは、所定の内線番号に対応するボタン電話機を呼び出すこととなる。
【0077】
<主装置の動作>
次に、図13を参照して、主装置の動作について説明する。
【0078】
主装置1の主制御部13は、リーダI/F部15を介してリーダ装置3により読み出された携帯電話機4の電話番号を受信すると(ステップS1301:YES)、設定部13bにより、その携帯電話機4の電話番号に着信転送が設定されているか否か確認する(ステップS1302)。この確認は、転送DB141に携帯電話機4の電話番号が記憶されているか否かを検出することにより行われる。
【0079】
着信転送が設定されている場合(ステップS1302:YES)、設定部13bは、その受信した電話番号と、この電話番号と対応付けられている内線番号とを転送DB141から削除することにより、着信転送を解除する(ステップS1308)。着信転送を解除すると、設定部13bは、解除完了通知動作を行わせる(ステップS1309)。
【0080】
一方、着信転送が設定されていない場合(ステップS1302:NO)、設定部13bは、携帯電話機4の電話番号が設定DB142から検索する(ステップS1303)。
【0081】
受信した携帯電話機4の電話番号が設定DB142に登録されていない場合(ステップS1304:NO)、設定部13bは、設定失敗動作を行わせる(ステップS1307)。この設定失敗動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに着信転送の設定が失敗した旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0082】
受信した携帯電話機4の電話番号が設定DB142に登録されている場合(ステップS1304:YES)、設定部13bは、設定DB142に登録されているその電話番号と対応付けられた内線番号を抽出し、この内線番号に対する着信の転送先として受信した携帯電話機4の電話番号を設定し、転送DB141に登録する(ステップS1305)。転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知動作を行う(ステップS1306)。この設定完了通知動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに転送先の設定が完了した旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態によれば、主装置1に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざすという簡単な操作だけで、着信転送の設定および解除を行うことができる。
【0084】
なお、本実施の形態において、上述した第3の実施の形態のように、複数の電話番号を転送先として設定するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、携帯電話機から電話番号を読み出すことができるリーダ装置を有する各種電話システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1の実施の形態のボタン電話システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における主装置の動作を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における主装置の転送設定動作を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における主装置の転送解除動作を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のボタン電話システムの構成を模式的に示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における主装置の動作を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態のボタン電話システムの構成を模式的に示す図である。
【図11】設定DBの構成を模式的に示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における主装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
1…主装置、2…ボタン電話機、3…リーダ装置、4…携帯電話機、10…電話網、11…外線I/F部、12…内線I/F部、13…主制御部、13a…機能処理部、13b…設定部、13c…転送部、13d…タイマ部、14…主記憶部、15…リーダI/F部、20…内線伝送路、21…伝送I/F部、22…音声処理部、23…操作入力部、24…子機制御部、25…制御メモリ、26…リーダI/F部、41…無線I/F部、42…音声処理部、43…操作入力部、44…携帯制御部、45…制御メモリ、46…非接触I/F部、141…転送DB、142…設定DB。
【技術分野】
【0001】
本発明は、着信転送を行うことができるボタン電話システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、外部からの着信を所定の電話番号に転送する、いわゆる着信転送を実現する電話システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。このような電話システムでは、ユーザにより転送先の電話番号が入力されるなどの所定の設定動作による着信転送の設定が行われると、この設定が解除されるまでの間、そのボタン電話機に対する着信が転送先の電話番号に転送される。
【0003】
【特許文献1】特開平05−048743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のボタン電話システムでは、着信転送を設定するには、ダイヤルキーの押下など煩雑な操作入力を行わなければなかった。
【0005】
そこで、本願発明は、転送先を容易に設定できるボタン電話システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述したような課題を解決するために、本発明に係るボタン電話システムは、電話網に接続される主装置と、この主装置に収容されたボタン電話機と、電話網に接続可能な携帯電話機から当該携帯電話機の電話番号を読み取るリーダ装置とを備え、主装置は、リーダ装置によって読み取られた電話番号を電話網から主装置に対する着信の転送先として設定する設定部と、電話網から主装置に対する着信を、リーダ装置によって読み取られた電話番号の携帯電話機に転送する転送部とを備えることを特徴とする。
【0007】
上記ボタン電話システムにおいて、リーダ装置は、ボタン電話機に接続され、
設定部は、リーダ装置により読み出された電話番号をボタン電話機に対する着信の転送先として設定するようにしてもよい。ここで、設定部は、リーダ装置により第1の電話番号が読み取られた後、所定の時間内に第2の電話番号が読み取られると、第1の電話番号および第2の電話番号をボタン電話機に対する着信の転送先として設定するようにしてもよい。
【0008】
また、上記ボタン電話システムにおいて、主装置は、複数のボタン電話機を収容し、
設定部は、リーダ装置により読み出された電話番号をボタン電話機のうち任意のボタン電話機の内線番号に対する着信の転送先として設定するようにしてもよい。
【0009】
また、上記ボタン電話システムにおいて、設定部は、転送先として設定された電話番号が再度リーダ装置により読み取られると、当該電話番号を当該転送先とする設定を解除するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、リーダ装置が携帯電話機の電話番号を読み取り、主装置がこのリーダ装置により読み出された電話番号が電話網から主装置に対する着信の転送先として設定されるので、リーダ装置に携帯電話機の電話番号を読み取らせるという簡単な動作だけで容易に転送先の設定ができる。また、誤って解除されることも防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について図1乃至図3を参照しながら説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
まず、本発明の第1の実施の形態に係るボタン電話システムについて説明する。
【0013】
<ボタン電話システムの構成>
図1に示すように、本実施の形態に係るボタン電話システムは、アナログ電話網、ISDN(Integrated Service Digital Network)網、IP(Internet Protocol)網等からなる電話網10に接続された主装置1と、内線伝送路20を介して主装置1に接続されたボタン電話機2と、このボタン電話機2に接続されたリーダ装置3と、携帯電話機4とから構成される。便宜上、本実施の形態では、主装置1に1台のボタン電話機2が収容される場合を例に説明するが、主装置1には複数のボタン電話機が収容されるようにしてもよい。
【0014】
主装置1は、電話網10を終端制御する外線I/F部11と、内線伝送路20を介して接続された各ボタン電話機とデータ伝送を行う内線I/F部12と、外線I/F部11と内線I/F部12との間に設けられ、各種機能処理を行う主制御部13と、この主制御部13での処理に必要な情報を記憶する主記憶部14とを備える。なお、内線伝送路20としては、主装置1とボタン電話機2との間で情報通信を行える限り、有線伝送路および無線伝送路のいずれを用いてもよい。
【0015】
ここで、主制御部13は、電話網10の回線を終端するとともに、各ボタン電話機2の発着信その他の動作制御など、一般的なボタン電話システムが持つ機能を提供するための機能処理部13aと、ボタン電話機2に対する着信の転送の設定および解除を行う設定部13bと、この設定部13bにおける設定内容に基づいて着信転送動作を行う転送部13cとが設けられている。ここで、設定部13bは、所定の操作入力を検出すると、後述する主記憶部14に転送処理に必要とされる情報を記録する。また、転送部13cは、主記憶部14に記憶された情報に基づいて転送処理を実行する。このような主制御部13は、CPUなどのマイクロプロセッサとその周辺回路からなり、制御メモリに記憶された動作プログラムを読み込んで実行することにより、上記ハードウェアと動作プログラムを協働させ、機能処理部13a、設定部13bおよび転送部13cを実現する。
【0016】
また、主記憶部14は、転送元の電話番号と、転送先の電話番号とが対応付けて記憶される転送DB(Data Base)141が設けられている。また、主記憶部14は、ボタン電話機の識別情報や転送先の電話番号などの転送の設定に関わる情報も記憶する。
【0017】
ボタン電話機2は、内線伝送路20を介して主装置1とデータ伝送を行う伝送I/F部21と、伝送I/F部21で受信された音声データを音声信号へ復号化してハンドセット(図示せず)やスピーカ(図示せず)へ出力し、ハンドセット(図示せず)やマイク(図示せず)から入力された音声信号を音声データへ復号化して伝送I/F部21へ出力する音声処理部22と、各種キー操作やフック状態を検出する操作入力部23と、操作入力部23で検出された操作入力信号を伝送I/F部21を介して主装置1へ送信するとともに、伝送I/F部21で受信された主装置1からの制御データに基づきボタン電話機の各回路部を制御する子機制御部24と、子機制御部24での制御処理に必要な各種情報を記憶する制御メモリ25と、リーダ装置3から受信した情報を受け付けて子機制御部24に入力するリーダI/F部26とを備えている。
【0018】
リーダ装置3は、公知の非接触ICカード技術を用いて、携帯電話機4から電話番号等の情報を受信する装置である。このようなリーダ装置3は、ボタン電話機2の近傍に配置される。
【0019】
携帯電話機4は、携帯電話網(図示せず)を終端制御する無線I/F部41と、無線I/F部41で受信された音声データを音声信号へ復号化してスピーカ(図示せず)へ出力し、マイク(図示せず)から入力された音声信号を音声データへ復号化して無線I/F部41へ出力する音声処理部42と、各種キー操作やフック状態を検出する操作入力部43と、携帯電話機4の各種機能処理を行う携帯制御部44と、携帯制御部44での制御処理に必要な各種情報を記憶する制御メモリ45と、公知の非接触ICカード技術を用いてリーダ装置3に対して電話番号等の情報を送信する非接触I/F部46とを備えている。
【0020】
<ボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作>
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作について説明する。
【0021】
例えば、ボタン電話機2を使用しているユーザが携帯電話機4を携帯して外出する場合に、ボタン電話機2への着信を携帯電話機4に転送させる設定を行うには、ユーザは、携帯電話機4をボタン電話機2の近傍に設置されたリーダ装置3に近接させる(ステップS201)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS202)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号をボタン電話機2に送信する(ステップS203)。ボタン電話機2は、リーダI/F部26を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を受信すると、この電話番号を伝送I/F部21を介して主装置1に送信する(ステップS204)。主装置1は、内線I/F部12を介してボタン電話機2から携帯電話機4の電話番号を受信すると、設定部13bにより、この電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定する(ステップS205)。具体的には、転送先となる携帯電話機4の電話番号(ボタン電話機が複数ある場合には、さらにボタン電話機を特定する識別情報)が主記憶部14に記憶される。転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ206)。設定完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先が設定された旨を示す音声を出力させたりするなどの設定完了通知動作を行わせる(ステップS207)。
【0022】
以上の手順により、携帯電話機4が転送先と設定され、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の転送部13cは、その着信を携帯電話機4の電話番号に転送する。
【0023】
転送の設定を解除するには、以下の操作を行えばよい。
【0024】
例えば、外出から戻って来るなど、転送の必要がなくなり、ボタン電話機2への着信を携帯電話機4に転送させる設定を解除する場合、ユーザは、携帯電話機4をボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させる(ステップS211)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS212)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号をボタン電話機2に送信する(ステップS213)。ボタン電話機2は、リーダI/F部26を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を受信すると、この電話番号を伝送I/F部21を介して主装置1に送信する(ステップS214)。主装置1は、内線I/F部12によりボタン電話機2から携帯電話機4の電話番号を再度受信すると、主制御部13の設定部13bにより、主記憶部14の記憶内容を確認し、同一の電話番号が記憶されていれば、転送に設定されていることになるので、当該操作が転送設定の解除の操作であると判断して、主記憶部14から携帯電話機4の電話番号を削除して、ボタン電話機2に対する着信転送の設定を解除する(ステップS215)。着信転送が解除されると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ216)。解除完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させたりするなどの解除完了通知動作を行わせる(ステップS217)。これにより、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。
【0025】
<主装置の動作>
次に、図3を参照して、主装置の動作について説明する。
【0026】
主装置1の主制御部13は、内線I/F部12を介してボタン電話機2からリーダ装置3により読み出された携帯電話機4の電話番号を受信すると(ステップS301:YES)、設定部13bにより、その電話番号が主記憶部14の転送DB141に登録されているか否か確認する(ステップS302)。
【0027】
ボタン電話機2から受信した電話番号が登録されていない場合(ステップS302:NO)、設定部13bは、その受信した電話番号をボタン電話機2の転送先として設定する(ステップS303)。このとき、ボタン電話機2と携帯電話機4の電話番号とは、対応付けられて転送DB141に登録される。この登録後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として携帯電話機4の電話番号が登録されているので、転送部13cは、その着信を携帯電話機4に転送する。
【0028】
転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS304)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプにより転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先により着信転送が設定された旨を示す音声を出力させる。
【0029】
一方、ボタン電話機2から受信した電話番号が登録されている場合(ステップS302:YES)、設定部13bは、ボタン電話機2の着信転送を解除する(ステップS305)。このとき、転送DB141に対応付けて登録されていたボタン電話機2と携帯電話機4の電話番号とは、消去される。これにより、その解除後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として何も登録されていないので、機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。
【0030】
着信転送を解除すると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ306)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させる。
【0031】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざすという簡単な操作だけで、着信転送の設定および解除を行うことができる。
【0032】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態は、ユーザがボタン電話機2に設けられた設定解除ボタンを押下することにより、着信転送を解除するものであり、その他は第1の実施の形態と同等である。したがって、本実施の形態において、第1の実施の形態と同等の構成要素や処理については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
【0033】
<ボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作>
図4を参照して、本実施の形態に係るボタン電話機システムの転送設定動作および転送解除動作について説明する。なお、本実施の形態において、転送設定動作は、図2を参照して説明した転送解除動作(ステップS201〜S207)と同等である。したがって、転送設定動作については説明を省略する。
【0034】
例えば、外出から戻ってくるなど、転送の必要がなくなり、ボタン電話機2への着信を携帯電話機4に転送させる設定を解除する場合、ユーザは、ボタン電話機2に設けられた設定解除ボタンを押下する(ステップS401)。この設定解除ボタンとしては、所定のダイヤル、所定の機能キー、ダイヤルキーや機能キーとは別に設けたボタンなどから構成される。
【0035】
ボタン電話機2の操作入力部23により設定解除ボタンが押下されたことが検出されると、子機制御部24は、着信転送の解除を要求する旨を示す設定解除要求を、伝送I/F21および内線伝送路20を介して主装置1に送信する(ステップS402)。
【0036】
内線I/F部12を介してボタン電話機2から設定解除要求を受信すると、主装置1は、主制御部13の設定部13bにより、主記憶部14から携帯電話機4の電話番号を削除して、ボタン電話機2に対する着信転送の設定を解除する(ステップS403)。着信転送が解除されると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ404)。解除完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させたりするなどの解除完了通知動作を行わせる(ステップS405)。これにより、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。この後、必要に応じて主装置1から携帯電話機4にメール等で転送設定を解除した旨を通知するようにしてもよい。
【0037】
<主装置の動作>
次に、図5、図6を参照して、主装置の動作について説明する。まず、図5を参照して転送先を設定する際の主装置1の動作について説明する。
【0038】
主装置1の主制御部13は、内線I/F部12を介してボタン電話機2からリーダ装置3により読み出された携帯電話機4の電話番号を受信すると(ステップS501:YES)、設定部13bは、その受信した電話番号をボタン電話機2の転送先として設定する(ステップS502)。このとき、ボタン電話機2の内線番号と携帯電話機4の電話番号とは、対応付けられて転送DB141に登録される。この登録後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として携帯電話機4の電話番号が登録されているので、転送部13cは、その着信を携帯電話機4に転送する。
【0039】
転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS503)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプにより転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先により着信転送が設定された旨を示す音声を出力させる。
【0040】
次に、図6を参照して、転送設定を解除する際の主装置1の動作について説明する。
【0041】
ボタン電話機2から転送解除要求を受信すると(ステップS601:YES)、主制御部13の設定部13bは、ボタン電話機2が転送設定中であるか否かを確認する(ステップS602)。この確認は、転送DB141に、ボタン電話機2の内線番号が何れかの電話番号と対応付けて登録されているか否かを確認することにより行われる。
【0042】
転送設定中である場合(ステップS602:YES)、設定部13bは、ボタン電話機2の着信転送を解除する(ステップS603)。このとき、転送DB141に対応付けて登録されていたボタン電話機2の内線番号と何れかの電話番号とは、消去される。これにより、その解除後にボタン電話機2に対して着信があると、転送DB141にボタン電話機2の転送先として何も登録されていないので、機能処理部13aは、内線I/F部12、内線伝送路20、伝送I/F21を介してボタン電話機2を呼び出す。着信転送を解除すると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ604)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除された旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除された旨を示す音声を出力させる。
【0043】
一方、転送設定中ではない場合(ステップS602:NO)、設定部13bは、ボタン電話機2に転送設定を解除できない旨を示す設定解除失敗通知を送信する(ステップS605)。これにより、ボタン電話機2に、ボタン電話機2に設けられているランプに着信転送が解除できない旨を示す表示をさせたり、スピーカに着信転送が解除できない旨を示す音声を出力させる。
【0044】
以上説明したように、本実施の形態によれば、ボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざすという簡単な操作だけで、着信転送の設定を行うことができる。また、設定解除ボタンを押下するという簡単な操作により、着信転送の解除を行うことができる。
【0045】
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態において、上述した第1,2の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
【0046】
図7に示すように、本実施の形態に係るボタン電話システムは、主装置1と、この主装置1に収容されたボタン電話機2と、このボタン電話機2に接続されたリーダ装置3と、携帯電話機4a,4bとから構成される。この携帯電話機4a、4bは、第1の実施の形態で示した携帯電話機4と同等の構成を有している。
【0047】
ここで、主装置1の主制御部13には、機能処理部13a、設定部13b、転送部13cとともに、時間を計測するタイマ部13dが設けられている。
【0048】
<ボタン電話システムの転送設定動作>
次に、図8を参照して、本実施の形態に係るボタン電話システムの転送設定動作について説明する。
【0049】
ボタン電話機2への着信を2つの携帯電話機4a,4bに転送させる設定を行うには、ユーザは、まず携帯電話機4aをボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させる(ステップS801)。すると、携帯電話機4aの非接触I/F部46は、携帯電話機4aの電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS802)。リーダ装置3は、携帯電話機4aから電話番号を受信すると、この電話番号をボタン電話機2に送信する(ステップS803)。ボタン電話機2は、リーダI/F部26を介してリーダ装置3から携帯電話機4aの電話番号を受信すると、この電話番号を伝送I/F部21を介して主装置1に送信する(ステップS804)。主装置1は、内線I/F部12を介してボタン電話機2から携帯電話機4aの電話番号を受信すると、主制御部13の設定部13bにより、この電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定する(ステップS805)。具体的には、転送先となる携帯電話機4aの電話番号とボタン電話機2の内線番号とを対応付けて主記憶部14の転送DB141に記憶させる。このとき、設定部13bは、タイマ部13dにより時間の計測を開始させる。
【0050】
携帯電話機4aを転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ806)。設定完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先が設定された旨を示す音声を出力させたりするなどの設定完了通知動作を行う(ステップS807)。
【0051】
次に、ユーザは、携帯電話機4bをボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させ、携帯電話機4aの場合と同様に、携帯電話機4bの電話番号を主装置1に送信させる(ステップS808〜S811)。ボタン電話機2から携帯電話機4bの電話番号を受信すると、主装置1の設定部13bは、携帯電話機4aの電話番号を受信してから所定の時間内の場合、その携帯電話機4bの電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定する(ステップS812)。具体的には、転送先となる携帯電話機4bの電話番号が携帯電話機4aの電話番号およびボタン電話機2の内線番号とともに転送DB141に記憶される。携帯電話機4bも転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップ813)。設定完了通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先が設定された旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先が設定された旨を示す音声を出力させたりするなどの設定完了通知動作を行う(ステップS814)。
【0052】
これにより、外部からボタン電話機2に対して着信があると、主装置1の転送部13cは、その着信を携帯電話機4a、4bの電話番号に転送する。
【0053】
一方、ユーザは、携帯電話機4bをボタン電話機2に接続されたリーダ装置3に近接させ、上述した場合と同様に、携帯電話機4bからリーダ装置3、ボタン電話機2を介して携帯電話機4bの電話番号を受信し(ステップS821〜S824)、携帯電話機4aの電話番号を受信してから所定の時間を過ぎた場合、設定部13bは、その携帯電話機4bの電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定しない(ステップS825)。この場合、設定部13bは、転送先の設定が失敗した旨を示す設定失敗通知をボタン電話機2に送信する(ステップ826)。設定失敗通知を受信すると、ボタン電話機2の子機制御部24は、ボタン電話機2に設けられているランプに転送先の設定が失敗した旨を示す表示をさせたり、スピーカに転送先の設定が失敗した旨を示す音声を出力させたりするなどの設定失敗動作を行う(ステップS827)。
【0054】
このように、本実施の形態によれば、所定の時間内に携帯電話機4a,4bをリーダに読み込ませるという簡単な操作により、複数の携帯電話機を転送先として設定することができる。
【0055】
<主装置の動作>
次に、図9を参照して、主装置の動作について説明する。
【0056】
主装置1の主制御部13は、内線I/F部12を介してボタン電話機2からリーダ装置3により読み出された携帯電話機4aの電話番号を受信すると(ステップS901:YES)、設定部13bにより、そのボタン電話機2に着信転送が設定されているか否か確認する(ステップS902)。この確認は、転送DB141にボタン電話機2の内線番号が何れかの携帯電話機の電話番号と対応付けて記憶されているか否かを検出することにより行われる。
【0057】
着信転送が設定されていない場合(ステップS902:NO)、設定部13bは、その受信した電話番号をボタン電話機2の転送先として設定する(ステップS913)。このとき、ボタン電話機2と携帯電話機4aの電話番号とは、対応付けられて転送DB141に登録される。このようにして転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS914)。設定完了通知を送信すると、設定部13bは、タイマ部13dにより時間の計測を開始させる(ステップS915)。
【0058】
一方、着信転送が設定されていない場合(ステップS902:NO)、設定部13bは、携帯電話機4aの電話番号が転送DB141に登録されているか否か確認する(ステップS903)。
【0059】
転送DB141に登録されていない場合(ステップS903:NO)、設定部13bは、ステップS915で起動されたタイマにより測定されている時間が所定の時間内であるか否か確認する(ステップS904)。
【0060】
所定の時間内ではない場合、設定部13bは、転送先の設定が失敗した旨を示す設定失敗通知をボタン電話機2に送信する(ステップS908)。一方、所定の時間内の場合、設定部13bは、複数の転送先が設定されているか否か確認する(ステップS905)。この確認は、転送DB141にボタン電話機2の内線番号に複数の電話番号が対応付けて登録されているか否かを検出することにより行われる。複数の転送先が設定されている場合(ステップS905:YES)、設定部13bは、転送先の設定が失敗した旨を示す設定失敗通知をボタン電話機2に送信する(ステップS908)。複数の転送先が設定されていない場合(ステップS905:NO)、設定部13bは、携帯電話機4aの電話番号をボタン電話機2に対する着信の転送先として設定し(ステップS906)、設定完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS907)。
【0061】
一方、転送DB141に登録されている場合(ステップS903:YES)、設定部13bは、携帯電話機4aをボタン電話機2に対する着信の転送先から解除する(ステップS909)。この解除は、携帯電話機4aの電話番号を転送DB141から削除することにより行うことができる。
【0062】
次に、設定部13bは、ボタン電話機2に対する転送設定が全て解除されたか否か確認する(ステップS910)。この確認は、ボタン電話機2の内線番号に何れかの電話番号が対応付けて登録されているか否か転送DB141を確認することにより行われる。
【0063】
全て解除された場合(ステップS910:YES)、設定部13bは、全ての転送先が解除された旨を示す全解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS911)。すると、ボタン電話機2では、ボタン電話機2に設けられているランプに全ての転送先が解除された旨を示す表示がされたり、ボタン電話機2のスピーカから全ての転送先が解除された旨を示す音声が出力されたりする。
【0064】
一方、一部が解除された場合(ステップS910:NO)、設定部13bは、一部の転送先が解除された旨を示す一部解除完了通知をボタン電話機2に送信する(ステップS912)。すると、ボタン電話機2では、ボタン電話機2に設けられているランプに一部の転送先が解除された旨を示す表示がされたり、ボタン電話機2のスピーカから一部の転送先が解除された旨を示す音声が出力されたりする。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態によれば、所定の時間内に携帯電話機4a,4bをリーダに読み込ませるという簡単な操作により、複数の携帯電話機を転送先として設定することができる。
【0066】
なお、ステップS909〜S912の処理において、受信した携帯電話機の電話番号が転送先として転送DB141に登録されていた場合、その電話番号のみを転送先から解除するようにしたが、全ての転送先を解除するようにしてもよい。
【0067】
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、本実施の形態において、上述した第1の実施の形態と同等の構成要素については、同じ名称および符号を付し、適宜説明を省略する。
【0068】
図10に示すように、本実施の形態に係るボタン電話システムは、主装置1と、この主装置1に接続されたリーダ装置3と、携帯電話機4とから構成される。なお、図示しないが、主装置1にはボタン電話機2が収容されるようにしてもよい。
【0069】
主装置1は、外線I/F部11と、内線I/F部12と、主制御部13と、主記憶部14と、リーダ装置3から受信した情報を受け付けて主制御部13に入力するリーダI/F15とを備えている。
【0070】
ここで、主記憶部14には、転送DB141と、設定DB142とが設けられている。この設定DB142には、図11に示すように、符号aで示す携帯電話機の電話番号と、符号bで示す内線番号とが予め対応付けて登録されている。
【0071】
<ボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作>
次に、図12を参照して、本実施の形態に係るボタン電話システムの転送設定動作および転送解除動作について説明する。
【0072】
例えば、携帯電話機4を所持しているユーザが外出する場合に、このユーザに対する着信を携帯電話機4に転送させる設定を行うには、ユーザは、例えば玄関などに配置されたリーダ装置3に携帯電話機4を近接させる(ステップS1201)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS1202)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号を主装置1に送信する(ステップS1203)。主装置1は、リーダI/F部15を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を受信すると、主制御部13の設定部13bにより、この電話番号を設定DB142から検索し、その電話番号と対応付けられている内線番号を取得する(ステップS1204)。続いて、設定部13bは、受信した携帯電話機4の電話番号を、取得した内線番号に対する着信の転送先として設定し、転送DB141に登録する(ステップS1205)。転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知動作を行う(ステップS1206)。この設定完了通知動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに転送先の設定が完了した旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0073】
これにより、外部から転送設定がされた内線番号に対して着信があると、主装置1の転送部13cは、その着信を携帯電話機4の電話番号に転送する。
【0074】
転送の設定を解除するには、以下の操作を行えばよい。
【0075】
例えば、外出から戻って来るなど、転送の必要がなくなり、所定の内線番号に対する着信を携帯電話機4に転送の設定を解除する場合、ユーザは、携帯電話機4をリーダ装置3に近接させる(ステップS1211)。すると、携帯電話機4の非接触I/F部46は、携帯電話機4の電話番号をリーダ装置3に送信する(ステップS1212)。リーダ装置3は、携帯電話機4から電話番号を受信すると、この電話番号を主装置1に送信する(ステップS1213)。主装置1は、リーダI/F部15を介してリーダ装置3から携帯電話機4の電話番号を再度受信すると、主制御部13の設定部13bにより、転送DB141から所定の内線番号と携帯電話機4の電話番号とを削除することにより、その所定の内線番号に対する着信転送の設定を解除する(ステップS1214)。着信転送を解除すると、設定部13bは、着信転送を解除した旨を示す解除完了通知動作を行う(ステップ1215)。この解除完了通知動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに着信転送が解除された旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0076】
これにより、外部から所定の内線番号に対して着信があると、主装置1の機能処理部13aは、所定の内線番号に対応するボタン電話機を呼び出すこととなる。
【0077】
<主装置の動作>
次に、図13を参照して、主装置の動作について説明する。
【0078】
主装置1の主制御部13は、リーダI/F部15を介してリーダ装置3により読み出された携帯電話機4の電話番号を受信すると(ステップS1301:YES)、設定部13bにより、その携帯電話機4の電話番号に着信転送が設定されているか否か確認する(ステップS1302)。この確認は、転送DB141に携帯電話機4の電話番号が記憶されているか否かを検出することにより行われる。
【0079】
着信転送が設定されている場合(ステップS1302:YES)、設定部13bは、その受信した電話番号と、この電話番号と対応付けられている内線番号とを転送DB141から削除することにより、着信転送を解除する(ステップS1308)。着信転送を解除すると、設定部13bは、解除完了通知動作を行わせる(ステップS1309)。
【0080】
一方、着信転送が設定されていない場合(ステップS1302:NO)、設定部13bは、携帯電話機4の電話番号が設定DB142から検索する(ステップS1303)。
【0081】
受信した携帯電話機4の電話番号が設定DB142に登録されていない場合(ステップS1304:NO)、設定部13bは、設定失敗動作を行わせる(ステップS1307)。この設定失敗動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに着信転送の設定が失敗した旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0082】
受信した携帯電話機4の電話番号が設定DB142に登録されている場合(ステップS1304:YES)、設定部13bは、設定DB142に登録されているその電話番号と対応付けられた内線番号を抽出し、この内線番号に対する着信の転送先として受信した携帯電話機4の電話番号を設定し、転送DB141に登録する(ステップS1305)。転送先を設定すると、設定部13bは、転送先の設定が完了した旨を示す設定完了通知動作を行う(ステップS1306)。この設定完了通知動作としては、例えば、リーダ装置3にスピーカやランプ等を設け、これらに転送先の設定が完了した旨の音声を出力させたり表示をさせたりするようにしてもよい。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態によれば、主装置1に接続されたリーダ装置3に携帯電話機4をかざすという簡単な操作だけで、着信転送の設定および解除を行うことができる。
【0084】
なお、本実施の形態において、上述した第3の実施の形態のように、複数の電話番号を転送先として設定するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0085】
本発明は、携帯電話機から電話番号を読み出すことができるリーダ装置を有する各種電話システムに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の第1の実施の形態のボタン電話システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における主装置の動作を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態における主装置の転送設定動作を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態における主装置の転送解除動作を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のボタン電話システムの構成を模式的に示す図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における主装置の動作を示す図である。
【図10】本発明の第4の実施の形態のボタン電話システムの構成を模式的に示す図である。
【図11】設定DBの構成を模式的に示す図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態のボタン電話システムの動作を示す図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態における主装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
【0087】
1…主装置、2…ボタン電話機、3…リーダ装置、4…携帯電話機、10…電話網、11…外線I/F部、12…内線I/F部、13…主制御部、13a…機能処理部、13b…設定部、13c…転送部、13d…タイマ部、14…主記憶部、15…リーダI/F部、20…内線伝送路、21…伝送I/F部、22…音声処理部、23…操作入力部、24…子機制御部、25…制御メモリ、26…リーダI/F部、41…無線I/F部、42…音声処理部、43…操作入力部、44…携帯制御部、45…制御メモリ、46…非接触I/F部、141…転送DB、142…設定DB。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話網に接続される主装置と、
この主装置に収容されたボタン電話機と、
前記電話網に接続可能な携帯電話機から当該携帯電話機の電話番号を読み取るリーダ装置と
を備え、
前記主装置は、
前記リーダ装置によって読み取られた電話番号を前記電話網から主装置に対する着信の転送先として設定する設定部と、
前記電話網から前記主装置に対する着信を、前記リーダ装置によって読み取られた電話番号の携帯電話機に転送する転送部と
を備えることを特徴とするボタン電話システム。
【請求項2】
前記リーダ装置は、前記ボタン電話機に接続され、
前記設定部は、前記リーダ装置により読み出された電話番号を前記ボタン電話機に対する着信の転送先として設定する
ことを特徴とする請求項1記載のボタン電話システム。
【請求項3】
前記設定部は、前記リーダ装置により第1の電話番号が読み取られた後、所定の時間内に第2の電話番号が読み取られると、前記第1の電話番号および前記第2の電話番号を前記ボタン電話機に対する着信の転送先として設定する
ことを特徴とする請求項2記載のボタン電話システム。
【請求項4】
前記主装置は、複数のボタン電話機を収容し、
前記設定部は、前記リーダ装置により読み出された電話番号を前記ボタン電話機のうち任意のボタン電話機の内線番号に対する着信の転送先として設定する
ことを特徴とする請求項1記載のボタン電話システム。
【請求項5】
前記設定部は、前記転送先として設定された電話番号が再度前記リーダ装置により読み取られると、当該電話番号を当該転送先とする設定を解除する
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のボタン電話システム。
【請求項1】
電話網に接続される主装置と、
この主装置に収容されたボタン電話機と、
前記電話網に接続可能な携帯電話機から当該携帯電話機の電話番号を読み取るリーダ装置と
を備え、
前記主装置は、
前記リーダ装置によって読み取られた電話番号を前記電話網から主装置に対する着信の転送先として設定する設定部と、
前記電話網から前記主装置に対する着信を、前記リーダ装置によって読み取られた電話番号の携帯電話機に転送する転送部と
を備えることを特徴とするボタン電話システム。
【請求項2】
前記リーダ装置は、前記ボタン電話機に接続され、
前記設定部は、前記リーダ装置により読み出された電話番号を前記ボタン電話機に対する着信の転送先として設定する
ことを特徴とする請求項1記載のボタン電話システム。
【請求項3】
前記設定部は、前記リーダ装置により第1の電話番号が読み取られた後、所定の時間内に第2の電話番号が読み取られると、前記第1の電話番号および前記第2の電話番号を前記ボタン電話機に対する着信の転送先として設定する
ことを特徴とする請求項2記載のボタン電話システム。
【請求項4】
前記主装置は、複数のボタン電話機を収容し、
前記設定部は、前記リーダ装置により読み出された電話番号を前記ボタン電話機のうち任意のボタン電話機の内線番号に対する着信の転送先として設定する
ことを特徴とする請求項1記載のボタン電話システム。
【請求項5】
前記設定部は、前記転送先として設定された電話番号が再度前記リーダ装置により読み取られると、当該電話番号を当該転送先とする設定を解除する
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のボタン電話システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−87840(P2010−87840A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−254654(P2008−254654)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(304020498)サクサ株式会社 (678)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]