説明

ラベル作成用処理プログラム及びラベル作成処理方法

【課題】ラベルのサイズを自動的に決定することで操作負担を低減し、操作者の利便性を向上する。
【解決手段】操作端末10の制御回路102は、対象物Fの実寸法Bを決定する基準となる基準物Kの実寸法Aを取得し、タッチパネル112に表示される基準物Kの表示寸法A′と貼り付け領域Zの表示寸法B′との寸法比A′/B′を取得し、取得された基準物Kの実寸法Aと寸法比A′/B′とを用いて、貼り付け領域Zの実寸法Bを算出し、算出された貼り付け領域Zの実寸法Bに基づき、対象物Fに貼り付けるラベルLのサイズを設定するための、ラベル作成用処理プログラムを実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベル作成装置を操作する操作端末により実行される、ラベル作成用処理プログラム及びラベル作成処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
操作端末によりラベル作成装置を操作してラベルを作成する技術として、例えば特許文献1記載のものが知られている。この従来技術では、操作端末(パーソナルコンピュータ)が有する表示手段(モニタ)に、作成されるラベルの印字イメージが表示される。操作者がそのイメージ表示を見ながらテキストデータ(単語や文章等)を操作入力すると、操作端末に備えられたラベル作成用処理プログラム(ラベル作成プログラム)によって、上記操作入力に対応する印字情報(印字データ)が生成され、ラベル作成装置(プリンタ)に送信される。これにより、ラベル作成装置において、搬送されるテープに対し、印字手段(サーマルヘッド)によって上記印字情報に対応した印字が行われ、ラベルが作成される。
【0003】
【特許文献1】特開2007−26234号公報(段落0059等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術においては、操作者は、作成するラベルのサイズを自ら決定し、操作端末に対し操作入力する必要があった。すなわち例えば、ラベルを貼り付けようとする対象物の貼り付け領域の実寸法を測定し、その実寸法に合わせてラベルのサイズを手動により設定する、等の煩わしい操作を行う必要があった。この結果、操作負担が大きく、操作者の利便性が低下していた。
【0005】
本発明の目的は、ラベルのサイズを自動的に決定することで操作負担を低減し、操作者の利便性を向上できる、ラベル作成用処理プログラム及びラベル作成処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願第1発明のラベル作成用処理プログラムは、対象物の貼り付け領域に貼り付け可能なラベルを作成するラベル作成装置を操作するための、撮像手段と表示手段と演算手段とを備えた操作端末の前記演算手段に対し、前記対象物の実寸法を決定する基準となる基準物の実寸法を取得する基準物寸法取得手順と、前記表示手段に表示される前記基準物の表示寸法と、前記表示手段に表示される前記貼り付け領域の表示寸法との、寸法比を取得する寸法比取得手順と、前記基準物寸法取得手順で取得された前記基準物の実寸法と、前記寸法比取得手順で取得された前記寸法比とを用いて、前記貼り付け領域の実寸法を算出する貼り付け寸法算出手順と、前記貼り付け寸法算出手順により算出された前記貼り付け領域の実寸法に基づき、当該対象物に貼り付ける前記ラベルのサイズを設定するラベルサイズ設定手順と、を実行させる。
【0007】
本願第1発明においては、ラベル作成装置によって、対象物の貼り付け領域に貼り付け可能なラベルが作成される。このラベル作成装置は、撮像手段と表示手段と演算手段とを備えた操作端末によって操作される。本願第1発明のラベル作成用処理プログラムが操作端末の演算手段で実行されると、操作端末は、基準物寸法取得手順で、対象物の実寸法を決定する基準となる基準物の実寸法を取得する。例えば、この基準物の実寸法は、操作者が予め上記実寸法を操作入力しておいてもよい。あるいは、操作端末から撮影対象までの距離と撮像手段の画角との相関が予め分かっている場合には、基準物を撮影したときの画角により基準物までの距離を算出し、この算出した距離に基づき基準物の実寸法を算出するようにしてもよい。
【0008】
また、操作端末は、寸法比取得手順で、表示手段に表示されたときの上記基準物の表示寸法と上記貼り付け領域の表示寸法との寸法比を取得する。例えば、基準物と対象物とを同時に撮像手段で撮像したイメージデータを取得し、当該イメージデータにおける上記貼り付け領域の大きさと基準物の画像の大きさとに基づいて上記寸法比を算出することができる。あるいは、予め実寸法が分かっている基準物の虚像を表示手段に表示し当該虚像との大小関係を整合させた状態で操作者が撮像した、対象物を含むイメージデータを取得し、当該イメージデータにおける上記貼り付け領域の大きさに基づいて上記寸法比を算出することもできる。あるいは、表示手段の所望の表示範囲に表示される対象物の背景領域を基準物として用いる場合には、当該背景領域の画像である上記所望の表示範囲のイメージデータを取得し、当該イメージデータにおける上記貼り付け領域の大きさに基づいて上記寸法比を算出することもできる。
【0009】
そして、操作端末は、貼り付け寸法算出手順で、上記基準物寸法取得手順で取得された上記基準物の実寸法と、上記寸法比取得手順で取得された上記寸法比とを用いることで、上記貼り付け領域の実寸法を算出する。その後、操作端末は、ラベルサイズ設定手順で、上記算出された貼り付け領域の実寸法に基づき、例えば当該貼り付け領域に幅方向寸法や長手方向寸法が収まるように、ラベルのサイズを設定する。
【0010】
以上のようにして、本願第1発明によれば、撮像手段での撮像結果とこれに対応した表示手段での表示内容を活用することで、対象物の貼り付け領域に貼り付けるラベルのサイズを自動的に設定することができる。これにより、操作者は、現実の対象物の貼り付け領域の実寸法を測定したり、その実寸法に合わせてラベルのサイズを手動により設定する、等の煩わしい操作を行う必要が無くなる。この結果、操作者の操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
【0011】
第2発明は、上記第1発明において、前記寸法比取得手順は、前記撮像手段により撮影された、少なくとも前記対象物を含む所望の視野のイメージデータを取得するイメージ取得手順と、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータにおける前記貼り付け領域の範囲を設定する貼り付け領域設定手順と、を含むことを特徴とする。
【0012】
本願第2発明においては、撮像手段による撮影結果として、所望の視野のイメージデータがイメージ取得手順で取得される。そして、操作者が適宜の手動操作で指定することにより、貼り付け領域設定手順で、当該イメージデータにおける貼り付け領域の範囲が設定される。これにより、イメージデータにおける上記貼り付け領域の大きさに基づいて、基準物の表示寸法と貼り付け領域の表示寸法との寸法比を取得することができる。
【0013】
第3発明は、上記第2発明において、前記寸法比取得手順は、前記撮像手段により撮像された、前記基準物及び前記対象物を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順と、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順と、を含むとともに、前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、前記基準物の画像の前記イメージデータにおける大きさとを用いて、前記寸法比を算出する手順であることを特徴とする。
【0014】
本願第3発明においては、イメージ取得手順で、基準物と対象物とが同時に撮像手段で撮像されたイメージデータが取得される。このとき、イメージデータ中における基準物の画像と対象物の画像との寸法比は、実際の基準物の実寸法と実際の対象物の実寸法との比に一致する。これにより、基準物の実寸法が予め分かっていれば、対象物の実寸法を算出することができる。そして、貼り付け領域設定手順で、当該イメージデータに含まれる対象物の画像における貼り付け領域の範囲が設定されることで、上記算出される対象物の実寸法に基づき、貼り付け領域の実寸法を算出することができる。
【0015】
第4発明は、上記第2発明において、前記寸法比取得手順は、前記表示手段が前記基準物の虚像を固定サイズで表示した状態で前記撮像手段により撮像された、前記対象物を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順と、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順と、を含むとともに、前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、前記基準物の表示に用いられる前記固定サイズとを用いて、前記寸法比を算出する手順であることを特徴とする。
【0016】
本願第4発明においては、イメージ取得手順で、基準物の固定サイズの虚像の表示状態において撮像手段で撮像されたイメージデータが取得される。これにより、操作者が上記基準物の虚像との大小関係を整合させた状態で対象物を含む視野を撮像すれば、イメージデータ中における基準物の虚像と対象物の画像との寸法比は、実際の基準物の実寸法と実際の対象物の実寸法との比に一致する。この結果、基準物の実寸法が予め分かっていれば、対象物の実寸法を算出することができる。そして、貼り付け領域設定手順で、上記イメージデータに含まれる対象物の画像における貼り付け領域の範囲が設定されることで、上記算出される対象物の実寸法に基づき、貼り付け領域の実寸法を算出することができる。
【0017】
第5発明は、上記第2発明において、前記寸法比取得手順は、前記表示手段が前記基準物の虚像を可変サイズで表示した状態で前記撮像手段により撮像された、前記対象物を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順と、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順と、を含むとともに、前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、前記可変サイズのうち前記撮像時に選択された前記基準物の前記虚像のサイズとを用いて、前記寸法比を算出する手順であることを特徴とする。
【0018】
本願第5発明においては、イメージ取得手順で、可変サイズで表示可能な基準物の虚像がいずれか1つのサイズで表示された状態において撮像手段で撮像されたイメージデータが取得される。これにより、操作者が上記基準物の虚像との大小関係を整合させた状態で対象物を含む視野を撮像すれば、イメージデータ中における基準物の虚像と対象物の画像との寸法比は、実際の基準物の実寸法と実際の対象物の実寸法との比に一致する。この結果、基準物の実寸法が予め分かっていれば、対象物の実寸法を算出することができる。そして、貼り付け領域設定手順で、上記イメージデータに含まれる対象物の画像における貼り付け領域の範囲が設定されることで、上記算出される対象物の実寸法に基づき、貼り付け領域の実寸法を算出することができる。
【0019】
第6発明は、上記第2発明において、前記寸法比取得手順は、前記表示手段の所望の表示範囲に、前記対象物の画像と前記基準物としての前記対象物の背景領域の画像とを表示した状態で前記撮像手段により撮像された、当該対象物及び当該背景領域を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順を含み、前記基準物寸法取得手順は、前記撮像手段の撮影時の画角により前記操作端末から前記対象物までの距離を算出する距離算出手順を含むとともに、当該距離算出手順で算出された前記距離と前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記背景領域の画像の大きさと応じて前記背景領域の実寸法を算出する手順であり、前記寸法比取得手順は、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順をさらに含むとともに、前記イメージ取得手順で取得された、前記所望の表示範囲に対応した前記イメージデータの大きさと、前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、を用いて、前記寸法比を算出する手順であることを特徴とする。
【0020】
本願第6発明においては、イメージ取得手順で、対象物と、当該対象物と同位置に仮想される背景領域とが、同時に撮像手段で撮像されたイメージデータが取得される。このとき、表示手段の所望の表示範囲に対応した、イメージデータ中の上記背景領域の画像と上記対象物の画像との寸法比は、上記背景領域の実寸法と上記対象物の実寸法との比に一致する。一方、本願第6発明においては、操作端末から撮影対象までの距離と撮像手段の画角との相関が予め分かっており、撮像時の画角により上記対象物及び上記背景領域までの距離が算出され、これによって上記背景領域の実寸法も算出される。
【0021】
これにより、前述のようにして算出された上記背景領域の実寸法と上記対象物の実寸法との比に対し、上記背景領域の実寸法を適用することで、上記対象物の実寸法を算出することができる。そして、貼り付け領域設定手順で、当該イメージデータに含まれる対象物の画像における貼り付け領域の範囲が設定されることで、上記算出される対象物の実寸法に基づき、貼り付け領域の実寸法を算出することができる。
【0022】
上記目的を達成するために、第7の発明のラベル作成処理方法は、対象物の貼り付け領域に貼り付け可能なラベルを作成するラベル作成装置を操作するために、撮像手段と表示手段とを備えた操作端末が実行するラベル作成処理方法であって、前記対象物の実寸法を決定する基準となる基準物の実寸法を取得する基準物寸法取得手順と、前記表示手段に表示される前記基準物の表示寸法と、前記表示手段に表示される前記貼り付け領域の表示寸法との、寸法比を取得する寸法比取得手順と、前記基準物寸法取得手順で取得された前記基準物の実寸法と、前記寸法比取得手順で取得された前記寸法比とを用いて、前記貼り付け領域の実寸法を算出する貼り付け寸法算出手順と、前記貼り付け寸法算出手順により算出された前記貼り付け領域の実寸法に基づき、当該対象物に貼り付ける前記ラベルのサイズを設定するラベルサイズ設定手順と、を有することを特徴とする。
【0023】
本願第7発明においては、ラベル作成装置によって、対象物の貼り付け領域に貼り付け可能なラベルが作成される。このラベル作成装置は、撮像手段と表示手段とを備えた操作端末によって操作される。本願第7発明の操作端末は、基準物寸法取得手順で、対象物の実寸法を決定する基準となる基準物の実寸法を取得する。例えば、この基準物の実寸法は、操作者が予め上記実寸法を操作入力しておいてもよい。あるいは、操作端末から撮影対象までの距離と撮像手段の画角との相関が予め分かっている場合には、基準物を撮影したときの画角により基準物までの距離を算出し、この算出した距離に基づき基準物の実寸法を算出するようにしてもよい。
【0024】
また、操作端末は、寸法比取得手順で、表示手段に表示されたときの上記基準物の表示寸法と上記貼り付け領域の表示寸法との寸法比を取得する。例えば、基準物と対象物とを同時に撮像手段で撮像したイメージデータを取得し、当該イメージデータにおける上記貼り付け領域の大きさと基準物の画像の大きさとに基づいて上記寸法比を算出することができる。あるいは、予め実寸法が分かっている基準物の虚像を表示手段に表示し当該虚像との大小関係を整合させた状態で操作者が撮像した、対象物を含むイメージデータを取得し、当該イメージデータにおける上記貼り付け領域の大きさに基づいて上記寸法比を算出することもできる。あるいは、表示手段の所望の表示範囲に表示される対象物の背景領域を基準物として用いる場合には、当該背景領域の画像である上記所望の表示範囲のイメージデータを取得し、当該イメージデータにおける上記貼り付け領域の大きさに基づいて上記寸法比を算出することもできる。
【0025】
そして、操作端末は、貼り付け寸法算出手順で、上記基準物寸法取得手順で取得された上記基準物の実寸法と、上記寸法比取得手順で取得された上記寸法比とを用いることで、上記貼り付け領域の実寸法を算出する。その後、操作端末は、ラベルサイズ設定手順で、上記算出された貼り付け領域の実寸法に基づき、例えば当該貼り付け領域に幅方向寸法や長手方向寸法が収まるように、ラベルのサイズを設定する。
【0026】
以上のようにして、本願第7発明によれば、撮像手段での撮像結果とこれに対応した表示手段での表示内容を活用することで、対象物の貼り付け領域に貼り付けるラベルのサイズを自動的に設定することができる。これにより、操作者は、現実の対象物の貼り付け領域の実寸法を測定したり、その実寸法に合わせてラベルのサイズを手動により設定する、等の煩わしい操作を行う必要が無くなる。この結果、操作者の操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、ラベルのサイズを自動的に決定することで操作負担を低減し、操作者の利便性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1実施の形態におけるラベル作成用処理プログラムを実行する操作端末を示す正面図及び右側面図である。
【図2】操作端末によって操作されるラベル作成装置を示す正面図である。
【図3】操作端末の詳細機能を示す機能ブロック図である。
【図4】ラベル作成装置の詳細機能を示す機能ブロック図である。
【図5】ラベル作成装置の制御回路によって実行される制御手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】ラベル作成装置によって作成されたラベルの外観の一例を示す上面図である。
【図7】操作端末の制御回路が実行する、ラベルのサイズ設定に係わる制御手順を表すフローチャートである。
【図8】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図9】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図10】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図11】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図12】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図13】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図14】図7のフローのステップS5の詳細手順を表すフローチャートである。
【図15】本発明の第2実施形態における操作端末の制御回路が実行する、ラベルのサイズ設定に係わる制御手順を表すフローチャートである。を用いたラベルのサイズ設定法を示すフローチャートである。
【図16】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図17】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図18】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図19】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図20】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図21】図15のフローのステップS206の詳細手順を表すフローチャートである。
【図22】本発明の第3実施形態における操作端末の制御回路が実行する、ラベルのサイズ設定に係わる制御手順を表すフローチャートである。
【図23】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図24】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図25】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図26】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図27】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図28】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図29】図22のフローのステップS306の詳細手順を表すフローチャートである。
【図30】本発明の第4実施形態における操作端末の制御回路が実行する、ラベルのサイズ設定に係わる制御手順を表すフローチャートである。
【図31】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図32】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図33】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図34】タッチパネルの表示の一例を表す説明図である。
【図35】図30のフローのステップS404の詳細手順を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
【0030】
本発明の第1実施形態を図1〜図14により説明する。図1(a)は、本発明の第1実施形態のラベル作成処理方法に係わるラベル作成用処理プログラムを実行する操作端末の正面図であり、図1(b)は、操作端末の右側面図である。
【0031】
図1(a)及び図1(b)において、操作端末10は、装置本体12と、カメラ111(撮像手段)とを有する。
【0032】
装置本体12は、例えば液晶ディスプレイを備えたタッチパネルからなり各種情報や各種メッセージを表示し、また操作者が各種操作を行えるタッチパネル112(表示手段)と、操作者が操作可能な操作ボタン110とを備えている。
【0033】
カメラ111は、装置本体12の上部(図1(a)及び図1(b)中の上部)に設けられており、装置本体12においてタッチパネル112の表示面が設けられた面の反対側、すなわち下面側(図1(a)中の紙面奥面側、図1(b)中の右面側)に、レンズ111Aを備えている。例えば、操作者が、操作ボタン110による操作でタッチパネル112にカメラのアイコンを表示させ、指でアイコンを押して選択することによりカメラ111が起動し、対象物を撮影することが可能となる。
【0034】
図2において、ラベル作成装置20は、装置本体22を有している。装置本体22は、例えば液晶ディスプレイからなり各種情報や各種メッセージを表示する表示部212と、操作者が各種操作を可能な操作部210と、装置本体21内に配設されたカッタ207(後述の図4参照)を駆動するためのカットレバー213とを備えている。
【0035】
操作部210には、文字、記号、及び数字等を入力するための入力キーを初めとする種々の機能キー210a等が含まれている。
【0036】
図3に示す機能ブロック図において、操作端末10は、通信制御部108と、制御回路102と、各種情報を記憶するメモリ106と、上記操作ボタン110と、上記カメラ111と、上記タッチパネル112とを有する。
【0037】
通信制御部108は、無線を介して接続されたラベル作成装置20との間で行われる、情報通信の制御を行う。
【0038】
制御回路102は、図示しないCPU(演算手段)、RAM、及びROMを備えている。この制御回路102は、CPUの演算機能により、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに予め記憶された各種プログラムを実行する。この各種プログラムには、本発明のラベル作成用処理プログラムが含まれている。また、制御回路102は、通信制御部108を介し、無線通信又は有線通信によりラベル作成装置20と接続されており、ラベル作成装置20と各種情報やデータの送受が可能となっている。
【0039】
メモリ106は、記憶内容の追加及び消去が可能な、例えばElectrically Erasable Programmable Read−Only Memory(EEPROM)等の不揮発性メモリから構成されている。このメモリ106には、上記ラベル作成用処理プログラムを含む上記各種プログラムが記憶されている。
【0040】
図4に示す機能ブロック図において、ラベル作成装置20は、通信制御部208と、制御回路202と、各種情報を記憶するメモリ206と、上記操作部210と、上記表示部212と、上記カットレバー213と、カートリッジホルダ216と、搬送装置209(搬送手段)と、印字ヘッド205(印字手段)と、カッタ207とを有する。
【0041】
通信制御部208は、上記のように無線又は有線を介して接続された操作端末10との間で行われる、情報通信の制御を行う。
【0042】
制御回路202は、図示しないCPU、RAM、及びROMを備えている。この制御回路202は、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、ROMに予め記憶された各種プログラムを実行する。これにより、制御回路202は、ラベル作成装置20全体の制御を行う。また、制御回路202は、通信制御部208を介して操作端末10と接続されており、操作端末10とデータの送受が可能となっている。
【0043】
メモリ206は、記憶内容の追加及び消去が可能な、例えばElectrically Erasable Programmable Read−Only Memory(EEPROM)等の不揮発性メモリから構成されている。このメモリ206には、操作端末10から送信された印字データを格納可能となっている。
【0044】
カートリッジホルダ216は、テープ203(被印字テープ)を供給可能なカートリッジ201を着脱可能に構成されている。カートリッジ201は、テープ203を図示しないリール部材の周りに巻回したテープロール204(本来は渦巻き状であるが簡略化して同心円で図示している)を備えている。
【0045】
搬送装置209は、印字ヘッド205に対向して設けられている。この搬送装置209は、制御回路202により制御されて、カートリッジホルダ216に装着したカートリッジ201から供給される、すなわち当該カートリッジ201のテープロール204から繰り出される、テープ203を搬送する。
【0046】
印字ヘッド205は、制御回路202により制御されて、テープロール204から繰り出され搬送装置209により搬送されるテープ203に対し所望の印字を行う。
【0047】
カッタ207は、操作者によりカットレバー213が操作されることで、印字ヘッド205による印字が終了したテープ203を所定の長さに切断して印字付きの1つのラベルL(後述の図6等参照)とする。
【0048】
以上の基本構成において、本実施形態の特徴は、操作端末ラベル作成装置20によりラベルLを作成する際、操作者が特にラベルLのサイズを設定入力しなくても、カメラ111による撮像結果を利用して自動的にラベルLのサイズを設定することにある。以下、その詳細を順を追って説明する。初めに、ラベル作成装置20によるラベルLの作成手順について説明する。
【0049】
図5において、このフローに示す処理は、操作端末10が後述のようにラベルLのサイズを自動的に設定した後に、ラベル作成装置20に対しラベル作成指示を出力することにより開始する(「START」位置)。まずステップS10で、制御回路202は、搬送装置209に制御信号を出力し、カートリッジホルダ216に装着されたカートリッジ201のテープロール204からのテープ203の繰り出し、すなわちテープ203の搬送を開始させる。
【0050】
そして、ステップS20に移り、制御回路202は、テープ203が所定量だけ搬送されたかどうかを判定する。なお、この所定量とは、例えば、テープ203の図示しない印字領域の先端が、印字ヘッド205とほぼ対向する位置に到達するだけの搬送距離(いわゆる前余白用の搬送量)である。所定量搬送されるまでステップS20の判定が満たされず(S20:No)、ループ待機し、所定量搬送されたらステップS20の判定が満たされて(S20:Yes)、ステップS30に移る。
【0051】
ステップS30では、制御回路202は、印字ヘッド205に制御信号を出力し、搬送装置209により搬送されるテープ203の印字領域に対し、メモリ206に格納された印字データの印字を開始させる。
【0052】
その後、ステップS40で、制御回路202は、上記ステップS30で開始した印字ヘッド205によるテープ203の印字領域への印字データの印字がすべて完了しているかどうかを判定する。印字がすべて完了するまでステップS40の判定が満たされず(S40:No)、ループ待機し、印字がすべて完了したらステップS40の判定が満たされて(S40:Yes)、ステップS50に移る。
【0053】
ステップS50では、制御回路202は、テープ203がさらに所定量(例えば印字領域のすべてがカッタ207を所定の長さ分越えるだけの搬送距離。いわゆる後余白用の搬送量)だけ搬送されたかどうかを判定する。所定量搬送されるまでステップS50の判定が満たされず(S50:No)、ループ待機し、所定量搬送されたらステップS50の判定が満たされて(S50:Yes)、ステップS60に移る。
【0054】
ステップS60では、制御回路202は、搬送装置209に制御信号を出力し、ステップS220で開始させたテープロール204からのテープ203の繰り出し、すなわちテープ203の搬送を停止させる。
【0055】
そして、ステップS70では、制御回路202は、表示部212に表示信号を出力し、カットレバー213を操作することによりテープ203を切断可能な状態である旨の表示を行わせる。その後、このフローに示す処理を終了する。上記表示に応じて操作者がカットレバー213を操作すると、カッタ207が作動してテープ203が切断される。このカッタ207による切断によって、テープ203から印字ヘッド205による印字が行われた部分が切り離されて、1つのラベルLとなる。
【0056】
図6において、ラベルLは、この例では、幅Lw=9mm、長さLg=30mmを有する長方形状のラベルである。ラベルLの表面には、上記印字データに対応した印字RR(この例では、「ABCDEFG-GFEDCBA」の文字列)が印刷されている。この例では、ラベルLの貼り付け対象となる対象物(図示せず)の貼り付け領域Zとして、点線で示す幅9.5mm、長さ35mmの長方形状の領域が設定された場合を示しており、図中には当該貼り付け領域Zを参考のために想像線で示している。
【0057】
次に、操作端末10によるラベルLの貼り付け領域の実寸法B(すなわち、上記の例では幅Lw及び長さLg)の設定手法について、図7〜図14により説明する。なお、以下では、ラベルLを貼り付ける上記対象物として、書類等を格納するために用いられる収納ファイルを、対象物の貼り付け領域の実寸法Bを決定する基準となる基準物として、クリップを、例にとって説明する。
【0058】
図7において、まず、操作者により、ラベルLを貼り付ける収納ファイルF(以下適宜、単に、「対象物F」と称する)の貼り付け領域Zの実寸法Bを決定する基準となる、クリップK(以下単に「基準物K」と称する)の実寸法A(後述のように縦サイズAyと横サイズAxからなる)が、タッチパネル112や操作ボタン110を介して操作入力される。ステップS1では、制御回路102は、上記操作入力された基準物Kの実寸法Aを入力し設定する。
【0059】
図8は、このステップS1に対応してタッチパネル112に表示される、「基準サイズ設定」画面を表す説明図である。図8において、基準サイズ設定欄130の「縦Ay」「横Ax」の欄に、操作者が、指先によるタッチ操作等で数値を選択あるいは代入する等により、基準物Kの実寸法A(縦サイズAyと横サイズAx。以下同様)が設定される。なお、この実寸法Aは、操作者が基準物Kを予め実測しておいてもよいし、固定的に操作端末10側に設定されていてもよい。このステップS1が、各請求項記載の基準物寸法取得手順を構成する。
【0060】
図8に示す例では、基準物Kの実寸法Aの設定値は、縦サイズAyが28.0[mm]、横サイズAxが8.0[mm]である。基準物Kの実寸法Aを設定すると、それら縦サイズAy及び横サイズAxのデータ(以下適宜、単に「サイズデータAy,Ax」という)はメモリ106に格納される。上記実寸法Aの設定後、操作者により操作ボタン欄112aの「OK」ボタンが押されると、タッチパネル112の画面が、図9に示す「撮影」画面に切り替えられる。
【0061】
「撮影」画面に切り替えられると、操作者は、図9に示すように、対象物Fと基準物Kとが操作端末10のカメラ111の視野に入り画面中に表示されるように配置する。この状態で、操作者が操作ボタン欄112aのカメラのアイコンを押すことにより、カメラ111が、対象物Fと基準物Kとを一緒に含む撮像を行う。図7のステップS2において、制御回路102は、上記カメラ111により撮影された、対象物Fと基準物Kとを含むイメージデータを取得する。このステップS2が、各請求項記載のイメージ取得手順を構成する。
【0062】
なお、上記図9におけるカメラのアイコンが押され撮影が行われることで、タッチパネル112は図10に示す画面に移行する。操作者は、上記対象物F及び基準物Kの画像の撮り直しを行いたい場合は、図10に示す画面の操作ボタン欄112aの「撮り直し」ボタンを押す。これにより、タッチパネル112は上記図9の「撮影」画面に戻り、カメラ111による撮り直しが可能になる。撮り直しを行わない場合は、操作者が操作ボタン欄112aの「基準選択」ボタンを押すことにより、タッチパネル112の画面が、図11に示す「基準選択」画面に切り替えられる。
【0063】
「基準選択」画面に切り替えられると、操作者は、図11に示すように、画面上で基準物Kの画像を指でタップする等の操作により、当該基準物Kの選択指定を行う。これにより、画面には囲み枠131が表示され、当該囲み枠131内の画像が基準物Kとして制御回路102に認識される。図7のステップS3では、制御回路102は、この基準物Kの認識を行う。具体的には、制御回路102は、公知の適宜の手法により、実寸法Aが上記のように縦サイズAy[mm]及び横サイズAx[mm]である基準物Kの、イメージデータ中における縦サイズAy′[ピクセル]及び横サイズAx′[ピクセル]を設定する。これらイメージデータ中の縦サイズAy′及び横サイズAx′(以下適宜、単に「サイズデータAy′,Ax′」という)は、メモリ106に格納される。上記基準物Kの認識後、操作者により操作ボタン欄112aの「対象選択」ボタンが押されると、タッチパネル112の画面が、図12に示す「対象選択」画面に切り替えられる。
【0064】
「対象選択」画面に切り替えられると、操作者は、図12に示すように、画面上で、対象物Fの画像のうち所望の領域を指でなぞる等の操作により、ラベルを貼り付けようと意図する部位の領域指定を行う。これにより、画面には囲み枠132が表示され、当該囲み枠132内の領域が貼り付け領域Zに相当する部分であると制御回路102に認識される。図7のステップS4では、制御回路102はこのような貼り付け領域Zの認識を行う。具体的には、制御回路102は、公知の適宜の手法により、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′[ピクセル]、横サイズBx′[ピクセル](言い換えれば上記囲み枠132の縦サイズ及び横サイズ)を設定する。これらイメージデータ中の縦サイズBy′及び横サイズBx′(以下適宜、単に「サイズデータBy′,Bx′」という)は、メモリ106に格納される。
【0065】
なおこのステップS4が、各請求項記載の貼り付け領域設定手順を構成する。また、この段階で、基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′及び横サイズAx′と、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′及び横サイズBx′とがいずれも取得されており、基準物Kのイメージデータ中のサイズと、貼り付け領域Zのイメージデータ中のサイズとの寸法比が実質的に取得可能であるので、上記ステップS2,ステップS3、及びステップS4が、各請求項記載の寸法比取得手順を構成する。
【0066】
上記ステップS4の後、ステップS5において、制御回路102は、前述のように予め取得されている基準物Kの上記縦サイズAy及び横サイズAxと、上記ステップS3で設定された、基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′及び横サイズAx′と、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′及び横サイズBx′とを用いて、貼り付け領域Zの実寸法B(具体的には縦サイズBy及び横サイズBx)を算出する(詳細は後述の図14参照)。このステップS5が、各請求項記載の貼り付け寸法算出手順を構成する。
【0067】
上記貼り付け領域Zの設定後、操作者により操作ボタン欄112aの「完了」ボタンが押されると、タッチパネル112の画面が、図13に示す「レイアウト」画面に切り替えられる。すなわち、上記ステップS5の後、ステップS6で、制御回路102は、タッチパネル112に表示信号を出力し、編集画面としての「レイアウト」画面を表示させる。図13に示すように、「レイアウト」画面には、上記ステップS5で算出された貼り付け領域Zの実寸法B(この例では、長さ35[mm]、幅9.5[mm])が表示される。なお、この「長さ」「幅」と上記「縦サイズBy」「横サイズBx」との対応関係については、図14を用いて後述する。
【0068】
そして、この「レイアウト」画面の表示状態で、操作者は、図13に示すように、印字データ記入欄133に指でなぞって筆記する等の操作により、所望のテキスト文字(図示の例では「ABCDE・・・」の文字列。なお、末尾にはカーソル134が表示されている)を入力し、印字データRを設定する。この印字データRの内容(例えば文字数)に対応して、制御回路102は、貼り付け領域Zに収まるようなラベルLの長さを設定する。なお、ラベルLの幅については、制御回路102は、上記ステップS5で算出された貼り付け領域Xの実寸法B(縦サイズBy及び横サイズBx)のうち、幅方向に対応する寸法よりもやや狭い幅寸法に、適宜に設定すればよい。なお、このステップS6は、各請求項記載のラベルサイズ設定手順を構成する。
【0069】
上記のようにしてラベルの大きさが設定された後、操作者により操作ボタン欄112aの「ラベル作成」ボタンが押されることによって、上述のようにして図13の画面を用いて生成された印字データRが、通信制御部108を介しラベル作成装置20に送信される。これにより、前述の図5に示したフローが実行され、ラベル作成装置20でのラベルLの作成が開始される。この結果、上記図6に示すように、印字データRに対応した印字RRが印刷されたラベルLが作成される。
【0070】
図14を用いて、上記ステップS5における、貼り付け領域Zの大きさBの算出の詳細を説明する。
【0071】
図14において、まず、ステップS101で、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの縦サイズBy[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS1で設定された基準物Kの上記縦サイズAy[mm]と、上記ステップS3で認識された基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′[ピクセル]と、上記ステップS4で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の縦サイズをBy′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記By′と上記Ay′との寸法比であるBy′/Ay′を使用して)、
縦サイズBy[mm] = Ay×(By′/Ay′)
により算出する。その後、ステップS102に移る。
【0072】
ステップS102では、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの横サイズBx[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS1で設定された基準物Kの上記縦サイズをAy[mm]と、上記ステップS3で認識された基準物Kのイメージデータ中における横サイズをAx′[ピクセル]と、上記ステップS4で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の横サイズをBx′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記Bx′と上記Ax′との寸法比であるBx′/Ax′を使用して)、
横サイズBx[mm] = Ax×(Bx′/Ax′)
の式により算出する。その後、ステップS103に移る。
【0073】
ステップS103では、制御回路102は、上記ステップS102で算出された貼り付け領域Zの縦サイズByが、上記ステップS103で算出された横サイズBxより、大きいか否かを判定する。上記縦サイズByが上記横サイズBxより大きければ判定が満たされ(S103:Yes)、ステップS104に移る。上記縦サイズByが上記横サイズBx以下であれば判定が満たされず(S103:No)、ステップS105に移る。
【0074】
ステップS104では、上記縦サイズByが上記横サイズBxより大きいことから、縦サイズByがラベル長さ方向の寸法に対応付けられ、横サイズBxがラベル幅方向の寸法に対応付けられる。すなわち、制御回路102は、貼り付け領域Zの横サイズBxを短辺サイズQ[mm]とし、縦サイズByを長辺サイズP[mm](ただし、Q<P)として設定する。その後、ステップS106に移る。
【0075】
一方、ステップS105では、上記横サイズBxが上記縦サイズBy以上であることから、横サイズBxがラベル長さ方向の寸法に対応付けられ、縦サイズByがラベル幅方向の寸法に対応付けられる。すなわち、制御回路102は、貼り付け領域Zの縦サイズByを短辺サイズQ[mm]とし、横サイズBxを長辺サイズP[mm](Q<P)として設定する。その後、ステップS106に移る。
【0076】
ステップS106では、制御回路102は、上記ステップS104又はステップS105において設定された上記短辺サイズQが6mm未満であるか否かを判定する。短辺サイズQが6mm以上であれば判定が満たされず(S106:No)、後述のステップS108に移る。短辺サイズQが6mm未満であれば判定が満たされ(S106:Yes)、ステップS107に移る。
【0077】
ステップS107では、制御回路102は、ラベルLの作成に使用するテープ203の幅を3.5mmに設定する。本実施形態では、テープ203は、幅が3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mmの6種類が用意されている。したがって、このステップS107での設定により、上記のうちのテープ幅が3.5mmのテープ203がラベルLの作成に使用されるものとみなされる。この結果、上記ステップS6においてタッチパネル112に表示される「レイアウト」画面において、当該3.5[mm]の幅に対応した表示が行われる。その後、ステップS108に移る。
【0078】
ステップS108では、制御回路102は、上記短辺サイズQが6mm以上、9mm未満であるか否かを判定する。短辺サイズQが9mm以上であれば判定が満たされず(S108:No)、ステップS110に移る。短辺サイズQが6mm以上、9mm未満であれば判定が満たされ(S108:Yes)、ステップS109に移る。
【0079】
ステップS109では、制御回路102は、ラベルLの作成に使用するテープ203の幅を前述の6種類のうち、6mmに設定する。この設定により、上記同様、タッチパネル112の「レイアウト」画面において当該6[mm]の幅に対応した表示が行われる。その後、ステップS110に移る。
【0080】
ステップS110では、制御回路102は、上記短辺サイズQが9mm以上、12mm未満であるか否かを判定する。短辺サイズQが12mm以上であれば判定が満たされず(S110:No)、ステップS112に移る。短辺サイズQが9mm以上、12mm未満であれば判定が満たされ(S110:Yes)、ステップS111に移る。
【0081】
ステップS111では、制御回路102は、ラベルLの作成に使用するテープ203の幅を前述の6種類のうち、9mmに設定する。この設定により、上記同様、タッチパネル112の「レイアウト」画面において当該9[mm]の幅に対応した表示が行われる。その後、ステップS112に移る。
【0082】
ステップS112では、制御回路102は、上記短辺サイズQが12mm以上、18mm未満であるか否かを判定する。短辺サイズQが18mm以上であれば判定が満たされず(S112:No)、ステップS114に移る。短辺サイズQが12mm以上、18mm未満であれば判定が満たされ(S112:Yes)、ステップS113に移る。
【0083】
ステップS113では、制御回路102は、ラベルLの作成に使用するテープ203の幅を前述の6種類のうち、12mmに設定する。この設定により、上記同様、タッチパネル112の「レイアウト」画面において当該12[mm]の幅に対応した表示が行われる。その後、ステップS114に移る。
【0084】
ステップS114では、制御回路102は、上記短辺サイズQが18mm以上、24mm未満であるか否かを判定する。短辺サイズQが24mm以上であれば判定が満たされず(S114:No)、ステップS116に移る。短辺サイズQが18mm以上、24mm未満であれば判定が満たされ(S114:Yes)、ステップS115に移る。
【0085】
ステップS115では、制御回路102は、ラベルLの作成に使用するテープ203の幅を前述の6種類のうち、18mmに設定する。この設定により、上記同様、タッチパネル112の「レイアウト」画面において当該18[mm]の幅に対応した表示が行われる。その後、ステップS116に移る。
【0086】
ステップS116では、制御回路102は、上記短辺サイズQが24mm以上、36mm未満であるか否かを判定する。短辺サイズQが36mm以上であれば判定が満たされず(S116:No)、ステップS118に移る。短辺サイズQが24mm以上、36mm未満であれば判定が満たされ(S116:Yes)、ステップS117に移る。
【0087】
ステップS117では、制御回路102は、ラベルLの作成に使用するテープ203の幅を前述の6種類のうち、24mmに設定する。この設定により、上記同様、タッチパネル112の「レイアウト」画面において当該24[mm]の幅に対応した表示が行われる。その後、ステップS118に移る。
【0088】
ステップS118では、制御回路102は、ラベルLの作成に使用するテープ203の幅を36mmに設定し、このフローを終了する。
【0089】
以上説明したように、本実施形態においては、操作者が、操作端末10のカメラ11で対象物F及び基準物Kを同時に撮影し、タッチパネル112において、対象物Fの貼り付け領域Zに対応した領域指定を行うだけで、貼り付け領域Zの実寸法Bが自動的に算出される。そして、当該貼り付け領域Zに幅方向寸法や長手方向寸法が収まるように、操作端末10からラベル作成装置20に作成指示が出され、ラベルLが作成される。
【0090】
このようにして、本実施形態では、カメラ111での撮像結果とこれに対応したタッチパネル112での表示内容を活用し、対象物Fの貼り付け領域Zに貼り付けるラベルLのサイズを自動的に設定することができる。これにより、操作者は、現実の対象物Fの貼り付け領域Zの実寸法を測定したり、その実寸法に合わせてラベルLのサイズを手動により設定する、等の煩わしい操作を行う必要が無くなる。この結果、操作者の操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
【0091】
本発明の第2の実施形態を図15〜図21により説明する。本実施形態では、基準物(クリップ)のイメージデータが予め記憶されており、撮影時には当該基準物の虚像が固定的な大きさで表示されつつ、操作者が対象物を撮影する。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同一の構成は同じ符号を付し、その説明を略す。
【0092】
図15は、この第2実施形態の操作端末10の制御回路102が実行するラベル作成処理方法に係わるラベル作成用処理プログラムにおける、ラベルLのサイズ設定に係わる制御手順を表すフローチャートである。
【0093】
図15において、まず、ステップS201において、操作者により、上記虚像表示のための基準物Kの撮影が行われる。すなわち、操作者により、基準物Kが操作端末10のカメラ111の視野に入りタッチパネル112の画面中に表示されるように配置される。この状態で、操作者がタッチパネル112の操作ボタン欄112aのカメラのアイコンを押すことにより、カメラ111が、基準物Kの撮像を行う。図15のステップS201では、制御回路102が、上記カメラ111により撮影された、基準物Kのイメージデータを取得する。このステップS201が、各請求項記載のイメージ取得手順を構成する。
【0094】
図16は、このステップS201に対応してタッチパネル112に表示される、「撮影」画面を表す説明図である。図16におけるカメラのアイコンが押され撮影が行われることで、タッチパネル112は図17に示す画面に移行する。操作者は、上記基準物Kの画像の撮り直しを行いたい場合は、図17に示す画面の操作ボタン欄112aの「撮り直し」ボタンを押す。これにより、タッチパネル112は上記図16の「撮影」画面に戻り、カメラ111による撮り直しが可能になる。撮り直しを行わない場合は、操作者が操作ボタン欄112aの「サイズ設定」ボタンを押すことにより、タッチパネル112の画面が、上記第1実施形態の図8に示す「基準サイズ設定」画面に切り替えられる。
【0095】
前述と同様、図8の「基準サイズ設定」画面に切り替えられると、操作者は、上記基準物Kの実寸法Aを、タッチパネル112や操作ボタン110を介して操作入力する。制御回路102は、上記ステップS201の後のステップS202において、上記操作入力された基準物Kの実寸法Aを入力し設定する。基準物Kの実寸法Aが設定されると、対応するサイズデータAy,Axはメモリ106に格納される。なお、このステップS202が、各請求項記載の基準物寸法取得手順を構成する。上記実寸法Aの設定後、操作者により操作ボタン欄112aの「OK」ボタンが押されると、本実施形態では、上記図8のタッチパネル112の画面が、図18に示す「撮影」画面に切り替えられる。
【0096】
すなわち、制御回路102は、上記ステップS202の後のステップS203において、タッチパネル112に表示信号を出力する。これにより上記図18に示す「撮影」画面への切り替えが実行され、上記ステップS201で撮影した基準物Kが、サイズが固定されたままシルエットKs(虚像)として表示される。このようにシルエットKsは固定サイズで表示されることから、少なくともこの時点で、上記基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′[ピクセル]及び横サイズAx′[ピクセル]は、公知の適宜の手法によって制御回路102により取得されている。これらイメージデータ中のサイズデータAy′,Ax′は、メモリ106に格納される。
【0097】
このように基準物KのシルエットKsが固定的に表示された状態で、操作者は、現実の基準物Kと対象物Fとのサイズの比率を考えて、例えばカメラ111を視野に収めつつ対象物Fに対し相対的に移動することにより、シルエットKsと対象物Fとの大小関係を整合させる。この整合された状態で、操作者が操作ボタン欄112aのカメラのアイコンを押すことにより、カメラ111が、視野に基準物KのシルエットKsを表示した状態で対象物Fの撮像を行う。図15のステップS204において、制御回路102は、上記(シルエットKsの表示中に)カメラ111により撮影された、対象物Fを含むイメージデータを取得する。このステップS204が、各請求項記載のイメージ取得手順を構成する。
【0098】
なお、上記図18におけるカメラのアイコンが押され撮影が行われることで、タッチパネル112は図19に示す「撮影」画面に移行する。操作者は、上記対象物Fの画像の撮り直しを行いたい場合は、図19に示す画面の操作ボタン欄112aの「撮り直し」ボタンを押す。これにより、タッチパネル112は上記図18の「撮影」画面に戻り、カメラ111による撮り直しが可能になる。撮り直しを行わない場合は、操作者が操作ボタン欄112aの「対象選択」ボタンを押すことにより、タッチパネル112の画面が、図20に示す「対象選択」画面に切り替えられる。
【0099】
「対象選択」画面に切り替えられると、操作者は、図20に示すように、画面上で、対象物Fの画像のうち所望の領域を指でなぞる等の操作により、ラベルを貼り付けようと意図する部位の領域指定を行う。これにより、画面には囲み枠132が表示され、当該囲み枠132内の領域が貼り付け領域Zに相当する部分であると制御回路102に認識される。図15のステップS205では、制御回路102はこのような貼り付け領域Zの認識を行う。具体的には、制御回路102は、上記実施形態と同様、公知の適宜の手法により、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′[ピクセル]、横サイズBx′[ピクセル](言い換えれば上記囲み枠132の縦サイズ及び横サイズ)を設定する。これらイメージデータ中のサイズデータBy′,Bx′は、メモリ106に格納される。
【0100】
なお、このステップS205が、各請求項記載の貼り付け領域設定手順を構成する。また、この段階で、基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′及び横サイズAx′と、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBx′及び横サイズBy′とがいずれも取得されており、基準物Kのイメージデータ中のサイズと、貼り付け領域Zのイメージデータ中のサイズとの寸法比が実質的に取得可能であるので、上記ステップS203,ステップS204、及びステップS205が、各請求項記載の寸法比取得手順を構成する。
【0101】
上記ステップS205の後、ステップS206において、制御回路102は、上記ステップS202で設定された基準物Kの上記縦サイズAy及び横サイズAxと、上記ステップS203までに取得された、基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′及び横サイズAx′と、上記ステップS205で設定された、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBx′及び横サイズBy′とを用いて、貼り付け領域Zの実寸法B(縦サイズBx及び横サイズBy)を算出する(詳細は後述の図21参照)。このステップS206が、各請求項記載の貼り付け寸法算出手順を構成する。
【0102】
上記貼り付け領域Zの設定後、操作者により図20の「対象選択」画面の操作ボタン欄112aの「完了」ボタンが押されると、前述と同様、図15のステップS207において、タッチパネル112の画面が、上記第1実施形態の図13に示した「レイアウト」画面に切り替えられる。以降の画面遷移は前述と同様であり、「レイアウト」画面の表示状態で、操作者により前述と同様の印字データRの設定が行われると、当該印字データRの内容に対応して、制御回路102が貼り付け領域Zに収まるようなラベルLの長さを設定する。このステップS207が、各請求項記載のラベルサイズ設定手順を構成する。
【0103】
上記のようにしてラベルの大きさが設定された後、操作者により図13に示す「ラベル作成」ボタンが押されることによって印字データRがラベル作成装置20に送信され、前述と同様、印字データRに対応した印字RRが印刷されたラベルLが作成される。
【0104】
図21を用いて、上記ステップS206における、貼り付け領域Zの大きさBの算出の詳細を説明する。
【0105】
図21において、まず、ステップS211で、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの縦サイズBy[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS202で設定された基準物Kの上記縦サイズAy[mm]と、上記ステップS203までに認識された基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′[ピクセル]と、上記ステップS205で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の縦サイズをBy′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記By′と上記Ay′との寸法比であるBy′/Ay′を使用して)、
縦サイズBy[mm] = Ay×(By′/Ay′)
により算出する。その後、ステップS212に移る。
【0106】
ステップS212では、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの横サイズBx[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS202で設定された基準物Kの上記縦サイズAy[mm]と、上記ステップS203までに認識された基準物Kのイメージデータ中における横サイズAx′[ピクセル]と、上記ステップS205で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の横サイズをBx′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記Bx′と上記Ax′との寸法比であるBx′/Ax′を使用して)、
横サイズBx[mm] = Ax×(Bx′/Ax′)
の式により算出する。
【0107】
以降のステップS103〜S118については、上記図14と同様であるので、説明を省略する。
【0108】
以上説明したように、この第2実施形態では、操作者が、操作端末10のタッチパネル112に表示される視野の中でシルエットKsとの大小バランスをとりながらカメラ11で対象物Fを撮影するだけで、貼り付け領域Zの実寸法Bが自動的に算出される。そして、当該貼り付け領域Zに幅方向寸法や長手方向寸法が収まるように、操作端末10からラベル作成装置20に作成指示が出され、ラベルLが作成される。
【0109】
したがって、上記第1実施形態と同様、カメラ111での撮像結果とこれに対応したタッチパネル112での表示内容を活用し、ラベルLのサイズを自動的に設定することができる。これにより、前述と同様、操作者の操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
【0110】
本発明の第3実施形態を図22〜図29により説明する。本実施形態では、基準物(クリップ)の虚像が大きさ可変で表示されつつ、操作者が対象物を撮影する。
【0111】
図22において、上記第2実施形態のステップS201と同様、まず、ステップS301で、操作者により、虚像表示のための基準物Kの撮影が行われる。操作者により、基準物Kがタッチパネル112に表示されるように配置された状態で、操作ボタン欄112aのカメラのアイコンが押されることにより、カメラ111が、基準物Kの撮像を行う。図22のステップS301では、制御回路102が、上記カメラ111により撮影された基準物Kのイメージデータを取得する。このステップS301が、各請求項記載のイメージ取得手順を構成する。
【0112】
図23は、このステップS301に対応してタッチパネル112に表示される、「撮影」画面を表す説明図である。図23におけるカメラのアイコンが押され撮影が行われることで、タッチパネル112は図24に示す画面に移行する。前述と同様、画像の撮り直しを行いたい場合は、操作者により「撮り直し」ボタンが押されて上記図23の「撮影」画面に戻り、撮り直しが行われない場合は操作者により「サイズ設定」ボタンを押される。これにより、タッチパネル112の画面が、上記第1実施形態の図8に示す「基準サイズ設定」画面に切り替えられる。
【0113】
前述と同様、図8の「基準サイズ設定」画面に切り替えられると、操作者は、上記基準物Kの実寸法Aを操作入力する。制御回路102は、上記ステップS301の後のステップS302において上記基準物Kの実寸法Aを入力し設定する。対応するサイズデータAy,Axはメモリ106に格納される。なお、このステップS302が、各請求項記載の基準物寸法取得手順を構成する。上記実寸法Aの設定後、操作者により「OK」ボタンが押されると、本実施形態では、上記図8のタッチパネル112の画面が、図25に示す「撮影」画面に切り替えられる。
【0114】
すなわち、制御回路102は、上記ステップS302の後のステップS303において、タッチパネル112に表示信号を出力する。これにより上記図25に示す「撮影」画面への切り替えが実行され、上記ステップS201で撮影した基準物Kが、シルエットKs(虚像)として表示される。その際、本実施形態では、制御回路102は、上記ステップS301で撮影した基準物KのシルエットKsを、サイズを可変にした状態で表示する。このときのシルエットKsのサイズを変化させる手法は、タッチパネル112の画面内に適宜の専用のボタンを表示させるようにしてもよいし、操作ボタン110により操作可能としてもよい。これにより、操作者は、基準物KのシルエットKsをタッチパネル112の画面に表示した状態で、基準物Kと対象物Fとのサイズの比率を考えて、上記操作でシルエットKsを大小変化させることにより、シルエットKsと対象物Fとの大小関係を整合させる。あるいは、上記のような専用の大小変化用の操作手段を設けず、通常のカメラ11のズーム操作に加えてカメラ111を対象物Fに対し移動させることで、結果的にシルエットKsと対象物Fとの大小関係を整合させるようにしてもよい。
【0115】
上記のように大小関係が整合された状態で、操作者が操作ボタン欄112aのカメラのアイコンを押すことにより、カメラ111が、視野に基準物KのシルエットKsを表示した状態で対象物Fの撮像を行う。図22のステップS304において、制御回路102は、(上記シルエットKsがある大きさとなり整合された状態での表示中に)カメラ111により撮影された、対象物Fを含むイメージデータを取得する。このステップS304が、各請求項記載のイメージ取得手順を構成する。
【0116】
なお、上記図25におけるカメラのアイコンが押され撮影が行われることで、タッチパネル112は図26に示す「撮影」画面に移行する。操作者は、上記対象物Fの画像の撮り直しを行いたい場合は、図26に示す画面の操作ボタン欄112aの「撮り直し」ボタンを押す。これにより、タッチパネル112は上記図25の「撮影」画面に戻り、カメラ111による撮り直しが可能になる。撮り直しを行わない場合は、操作者が操作ボタン欄112aの「基準選択」ボタンを押すことにより、タッチパネル112の画面が、図27に示す「撮影」画面に切り替えられる。
【0117】
図27の「撮影」画面に切り替えられると、操作者は、画面上で基準物KのシルエットKsの画像を指でタップする等の操作により、当該基準物Kの選択指定を行う。これにより、画面には囲み枠131が表示され、当該囲み枠131内の画像が基準物Kとして制御回路102に認識される。制御回路102は、図27のステップS304においてさらに、上記基準物Kの認識を行う。具体的には、制御回路102は、公知の適宜の手法により、実寸法Aがイメージデータ中における上記基準物Kの(言い換えれば大きさが整合された状態のシルエットKsの)、縦サイズAy′[ピクセル]及び横サイズAx′[ピクセル]を設定する。これらサイズデータAy′,Ax′は、メモリ106に格納される。
【0118】
なお、この図27に示す画面の操作ボタン欄112aにおいても、上記同様の「撮り直し」ボタンが設けられている。撮り直しを行わない場合は、操作者が操作ボタン欄112aの「対象選択」ボタンを押すことにより、タッチパネル112の画面が、図28に示す「対象選択」画面に切り替えられる。
【0119】
「対象選択」画面に切り替えられると、操作者は、前述と同様、図28に示すように、画面上で、ラベルを貼り付けようと意図する部位の領域指定を行う。これにより、画面に表示された囲み枠132内の領域が貼り付け領域Zに相当する部分であると制御回路102に認識される。図22のステップS305では、制御回路102はこのような貼り付け領域Zの認識を行う。すなわち、上記同様、制御回路102は、公知の適宜の手法により、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′[ピクセル]、横サイズBx′[ピクセル]を設定する。これらサイズデータBy′,Bx′は、メモリ106に格納される。
【0120】
なおこのステップS305が、各請求項記載の貼り付け領域設定手順を構成する。なお、この段階で、基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′及び横サイズAx′と、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBx′及び横サイズBy′とがいずれも取得されており、基準物Kのイメージデータ中のサイズと、貼り付け領域Zのイメージデータ中のサイズとの寸法比が実質的に取得可能であるので、上記ステップS303,ステップS304、及びステップS305が、各請求項記載の寸法比取得手順を構成する。
【0121】
上記ステップS305の後、ステップS306において、制御回路102は、前述のように予め取得されている基準物Kの上記縦サイズAy及び横サイズAxと、上記ステップS304で設定された、基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′及び横サイズAx′と、上記ステップS305で設定された、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBx′及び横サイズBy′とを用いて、貼り付け領域Zの実寸法B(縦サイズBx及び横サイズBy)を算出する(詳細は後述の図29参照)。このステップS306が、各請求項記載の貼り付け寸法算出手順を構成する。
【0122】
上記貼り付け領域Zの設定後、操作者により操作ボタン欄112aの「完了」ボタンが押されると、前述と同様、図22のステップS307において、タッチパネル112の画面が、上記第1実施形態の図13に示す「レイアウト」画面に切り替えられる。以降の画面遷移は前述と同様であり、「レイアウト」画面の表示状態で、操作者により前述と同様の印字データRの設定が行われると、当該印字データRの内容に対応して、制御回路102が貼り付け領域Zに収まるようなラベルLの長さを設定する。このステップS307は、各請求項記載のラベルサイズ設定手順を構成する。
【0123】
上記のようにしてラベルの大きさが設定された後、操作者により図13に示す「ラベル作成」ボタンが押されることで印字データRがラベル作成装置20に送信され、前述と同様、印字データRに対応した印字RRが印刷されたラベルLが作成される。
【0124】
図29を用いて、上記ステップS306における、貼り付け領域Zの大きさBの算出の詳細を説明する。
【0125】
図29において、まず、ステップS311で、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの縦サイズBy[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS302で設定された基準物Kの上記縦サイズAy[mm]と、上記ステップS304で認識された基準物Kのイメージデータ中における縦サイズAy′[ピクセル]と、上記ステップS305で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の縦サイズをBy′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記By′と上記Ay′との寸法比であるBy′/Ay′を使用して)、
縦サイズBy[mm] = Ay×(By′/Ay′)
により算出する。その後、ステップS312に移る。
【0126】
ステップS312では、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの横サイズBx[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS302で設定された基準物Kの上記縦サイズAy[mm]と、上記ステップS304で認識された基準物Kのイメージデータ中における横サイズをAx′[ピクセル]と、上記ステップS305で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の横サイズBx′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記Bx′と上記Ax′との寸法比であるBx′/Ax′を使用して)、
横サイズBx[mm] = Ax×(Bx′/Ax′)
の式により算出する。
【0127】
以降のステップS103〜S118については、上記図14と同様であるので、説明を省略する。
【0128】
以上説明したように、この第3実施形態では、操作者が、操作端末10のタッチパネル112に表示されるシルエットKsの大きさを変化させつつ大小バランスをとりながらカメラ11で対象物Fを撮影するだけで、貼り付け領域Zの実寸法Bが自動的に算出される。そして、当該貼り付け領域Zに幅方向寸法や長手方向寸法が収まるように、操作端末10からラベル作成装置20に作成指示が出され、ラベルLが作成される。
【0129】
したがって、上記第1実施形態と同様、カメラ111での撮像結果とこれに対応したタッチパネル112での表示内容を活用し、ラベルLのサイズを自動的に設定することができる。これにより、前述と同様、操作者の操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
【0130】
本発明の第4実施形態を図30〜図35により説明する。本実施形態では、上記第1〜第3実施形態のように基準となる物体として特に用意されたクリップ等を基準物として使用し、その寸法との大小関係を利用してラベルLのサイズが自動的に設定された。これに対して、本実施形態では、カメラ111で対象物Fを撮影したときの当該対象物Fまでの距離を算出することにより、上記のような特定の物体を用いることなくラベルLのサイズが設定される。
【0131】
図30は、この第4実施形態の操作端末10の制御回路102が実行するラベル作成処理方法に係わるラベル作成用処理プログラムにおける、ラベルLのサイズ設定に係わる制御手順を表すフローチャートである。
【0132】
図30において、まず、ステップS401において、操作者により、ラベルLを貼り付ける対象物F(収納ファイル)の撮影が行われる。図31は、このステップS401に対応してタッチパネル112に表示される、「撮影」画面を表す説明図である。図31に示す「撮影」画面において、対象物Fが背景領域H(タッチパネル112の全領域に対応しており、各請求項記載の所望の表示範囲に相当している)とともに画面中に表示される状態で、操作者が操作ボタン欄112aのカメラのアイコンを押すことにより、カメラ111が、対象物Fを背景領域Hともに含む撮像を行う。図30のステップS401では、制御回路102は、上記カメラ111により撮影された、対象物Fと背景領域Hとを含むイメージデータを取得する。このステップS401が、各請求項記載のイメージ取得手順を構成する。
【0133】
なお、上記図31におけるカメラのアイコンが押され撮影が行われることで、タッチパネル112は図32に示す画面に移行する。操作者は、上記対象物F及び背景領域Hの画像の撮り直しを行いたい場合は、図32に示す画面の操作ボタン欄112aの「撮り直し」ボタンを押す。これにより、タッチパネル112は上記図31の「撮影」画面に戻り、カメラ111による撮り直しが可能になる。撮り直しを行わない場合は、操作者が操作ボタン欄112aの「対象選択」ボタンを押すことにより、タッチパネル112の画面が、図34に示す「対象選択」画面に切り替えられる。
【0134】
なお、このときの「対象選択」ボタンの操作により、制御回路102は、公知の適宜の手法により、上記のようにして取得された背景領域Hのイメージデータ中における縦サイズWy′[ピクセル]及び横サイズWx′[ピクセル]を設定する。これら縦サイズWy′及び横サイズWx′(以下適宜、単に「サイズデータWy′,Wx′」という)は、メモリ106に格納される。
【0135】
その後、ステップS402に移り、制御回路102は、図33(a)に示すように、カメラ111のレンズ111Aのピントが対象物Fに対し合致したときのレンズ111Aの焦点距離と画角との関係を用い、公知の手法により、カメラ111から背景領域Hまでの(言い換えれば対象物Fまでの)距離Cを算出する。その際、例えば画角θとして垂直画角、水平画角及び対角画角の3種を用いて距離Cを算出する。なお、図33(a)では、画角としての垂直画角θの半分の角度θ/2を、理解の一助として表示している。さらに、このステップS402では、上記のようにして算出した距離Cと、上記画角θとにより、公知の手法により、対象物Fと同一位置に仮想する背景領域Hの実寸法W(図33(b)に示すように縦サイズWyと横サイズWxからなる)が算出される。これらの結果、このステップS402が、各請求項記載の距離算出手順を構成するとともに、基準物寸法取得手順をも構成する。
【0136】
上記「対象選択」ボタンの操作によりタッチパネル112の画面が「対象選択」画面に切り替えられると、操作者は、図34に示すように、画面上で、対象物Fの画像のうち所望の領域を指でなぞる等の操作により、ラベルを貼り付けようと意図する部位の領域指定を行う。これにより、前述と同様、画面には囲み枠132が表示され、当該囲み枠132内の領域が貼り付け領域Zに相当する部分であると制御回路102に認識される。図30のステップS402の後のステップS403において、制御回路102は、このような貼り付け領域Zの認識を行う。具体的には、制御回路102は、前述と同様、公知の適宜の手法により、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′[ピクセル]、横サイズBx′[ピクセル](言い換えれば上記囲み枠132の縦サイズ及び横サイズ)を設定する。これらイメージデータ中の縦サイズBy′及び横サイズBx′(以下適宜、単に「サイズデータBy′,Bx′」という)は、メモリ106に格納される。
【0137】
なおこのステップS403が、各請求項記載の貼り付け領域設定手順を構成する。なお、この段階で、本実施形態において基準物として機能する背景領域Hのイメージデータ中における縦サイズWy′及び横サイズWx′と、貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′及び横サイズBx′とがいずれも取得されており、背景領域Hのイメージデータ中のサイズと、貼り付け領域Zのイメージデータ中のサイズとの寸法比が実質的に取得可能であるので、上記ステップS401及びステップS403が、各請求項記載の寸法比取得手順を構成する。
【0138】
上記ステップS403の後、ステップS404において、制御回路102は、前述のようにしてステップS402で既に取得されている背景領域Kの上記縦サイズWy及び横サイズWxと、上記ステップS401で取得された、背景領域Hのイメージデータにおける縦サイズWy′及び横サイズWx′と、上記ステップS403で設定された貼り付け領域Zのイメージデータ中における縦サイズBy′及び横サイズBx′とを用いて、貼り付け領域Zの実寸法B(具体的には縦サイズBy及び横サイズBx)を算出する(詳細は後述の図35参照)。このステップS404が、各請求項記載の貼り付け寸法算出手順を構成する。
【0139】
上記貼り付け領域Zの設定後、操作者により操作ボタン欄112aの「完了」ボタンが押されると、前述と同様、図30のステップS405において、タッチパネル112の画面が、前述の図13に示す「レイアウト」画面に切り替えられる。以降の画面遷移は前述と同様であり、「レイアウト」画面の表示状態で、操作者により前述と同様の印字データRの設定が行われると、当該印字データRの内容に対応して、制御回路102が貼り付け領域Zに収まるようなラベルLの長さを設定する。このステップS405は、各請求項記載のラベルサイズ設定手順を構成する。
【0140】
上記のようにしてラベルの大きさが設定された後、操作者により図13に示す「ラベル作成」ボタンが押されることで印字データRがラベル作成装置20に送信され、前述と同様、印字データRに対応した印字RRが印刷されたラベルLが作成される。
【0141】
図35を用いて、上記ステップS404における、貼り付け領域Zの大きさBの算出の詳細を説明する。
【0142】
図35において、まず、ステップS411で、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの縦サイズBy[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS402で算出された背景領域Hの上記縦サイズWy[mm]と、上記ステップS401で認識された背景領域Hのイメージデータ中における縦サイズWy′[ピクセル]と、上記ステップS403で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の縦サイズBy′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記By′と上記Wy′との寸法比であるBy′/Wy′を使用して)、
縦サイズBy[mm] = Wy×(By′/Wy′)
により算出する。その後、ステップS412に移る。
【0143】
ステップS412では、制御回路102は、上記貼り付け領域Zの実寸法Bのうちの横サイズBx[mm]を算出する。具体的には、上記ステップS402で算出された背景領域Hの上記縦サイズWx[mm]と、上記ステップS401で認識された背景領域Hのイメージデータ中における縦サイズWx′[ピクセル]と、上記ステップS403で認識された貼り付け領域Zのイメージデータ中の縦横サイズBx′[ピクセル]と、を用いて(言い換えれば上記Bx′と上記Wx′との寸法比であるBx′/Wx′を使用して)、
横サイズBx[mm] = Wx×(Bx′/Wx′)
の式により算出する。
【0144】
以降のステップS103〜S118については、上記図14と同様であるので、説明を省略する。
【0145】
以上説明したように、この第4実施形態では、操作者が、操作端末10のカメラ11で対象物Fを撮影し、タッチパネル112において対象物Fの貼り付け領域Zに対応した領域指定を行うだけで、対象物Fと同位置に仮想される背景領域Hまでの距離Cに基づき背景領域Hの実寸法Wが算出され、これによって貼り付け領域Zの実寸法Bが自動的に算出される。そして、当該貼り付け領域Zに幅方向寸法や長手方向寸法が収まるように、操作端末10からラベル作成装置20に作成指示が出され、ラベルLが作成される。
【0146】
したがって、上記第1実施形態と同様、カメラ111での撮像結果とこれに対応したタッチパネル112での表示内容を活用し、ラベルLのサイズを自動的に設定することができる。これにより、前述と同様、操作者の操作労力を低減でき、利便性を向上することができる。
【0147】
なお、以上においては、テープ203に対し印字ヘッド105により所望の印字を行ってラベルLを作成する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、印字を備えないラベルを、テープを切断することにより作成する場合においても適用でき、この場合も同等の効果を得る。
【0148】
なお、以上において、図3、図4中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
【0149】
また、図5、図7、図14、図15、図21、図22、図29、図30、図35等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
【0150】
また、以上既に述べた以外にも、上記各実施形態による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
【0151】
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
【符号の説明】
【0152】
10 操作端末
20 ラベル作成装置
102 制御回路
106 メモリ
111 カメラ(撮影手段)
112 表示部(表示手段)
L ラベル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物の貼り付け領域に貼り付け可能なラベルを作成するラベル作成装置を操作するための、撮像手段と表示手段と演算手段とを備えた操作端末の前記演算手段に対し、
前記対象物の実寸法を決定する基準となる基準物の実寸法を取得する基準物寸法取得手順と、
前記表示手段に表示される前記基準物の表示寸法と、前記表示手段に表示される前記貼り付け領域の表示寸法との、寸法比を取得する寸法比取得手順と、
前記基準物寸法取得手順で取得された前記基準物の実寸法と、前記寸法比取得手順で取得された前記寸法比とを用いて、前記貼り付け領域の実寸法を算出する貼り付け寸法算出手順と、
前記貼り付け寸法算出手順により算出された前記貼り付け領域の実寸法に基づき、当該対象物に貼り付ける前記ラベルのサイズを設定するラベルサイズ設定手順と、
を実行させるための、ラベル作成用処理プログラム。
【請求項2】
請求項1記載のラベル作成用処理プログラムにおいて、
前記寸法比取得手順は、
前記撮像手段により撮影された、少なくとも前記対象物を含む所望の視野のイメージデータを取得するイメージ取得手順と、
前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータにおける前記貼り付け領域の範囲を設定する貼り付け領域設定手順と、
を含む
ことを特徴とするラベル作成用処理プログラム。
【請求項3】
請求項2記載のラベル作成用処理プログラムにおいて、
前記寸法比取得手順は、
前記撮像手段により撮像された、前記基準物及び前記対象物を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順と、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順と、を含むとともに、
前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、前記基準物の画像の前記イメージデータにおける大きさとを用いて、前記寸法比を算出する手順である
ことを特徴とするラベル作成用処理プログラム。
【請求項4】
請求項2記載のラベル作成用処理プログラムにおいて、
前記寸法比取得手順は、
前記表示手段が前記基準物の虚像を固定サイズで表示した状態で前記撮像手段により撮像された、前記対象物を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順と、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順と、を含むとともに、
前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、前記基準物の表示に用いられる前記固定サイズとを用いて、前記寸法比を算出する手順である
ことを特徴とするラベル作成用処理プログラム。
【請求項5】
請求項2記載のラベル作成用処理プログラムにおいて、
前記寸法比取得手順は、
前記表示手段が前記基準物の虚像を可変サイズで表示した状態で前記撮像手段により撮像された、前記対象物を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順と、前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順と、を含むとともに、
前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、前記可変サイズのうち前記撮像時に選択された前記基準物の前記虚像のサイズとを用いて、前記寸法比を算出する手順である
ことを特徴とするラベル作成用処理プログラム。
【請求項6】
請求項2記載のラベル作成用処理プログラムにおいて、
前記寸法比取得手順は、
前記表示手段の所望の表示範囲に、前記対象物の画像と前記基準物としての前記対象物の背景領域の画像とを表示した状態で前記撮像手段により撮像された、当該対象物及び当該背景領域を含む前記所望の視野のイメージデータを取得する前記イメージ取得手順を含み、
前記基準物寸法取得手順は、
前記撮像手段の撮影時の画角により前記操作端末から前記対象物までの距離を算出する距離算出手順を含むとともに、
当該距離算出手順で算出された前記距離と前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記背景領域の画像の大きさと応じて前記背景領域の実寸法を算出する手順であり、
前記寸法比取得手順は、
前記イメージ取得手順で取得された前記イメージデータに含まれる前記対象物の画像における前記貼り付け領域の範囲を設定する前記貼り付け領域設定手順をさらに含むとともに、
前記イメージ取得手順で取得された、前記所望の表示範囲に対応した前記イメージデータの大きさと、前記貼り付け領域設定手順で範囲が設定された前記貼り付け領域の前記イメージデータにおける大きさと、を用いて、前記寸法比を算出する手順である
ことを特徴とするラベル作成用処理プログラム。
【請求項7】
対象物の貼り付け領域に貼り付け可能なラベルを作成するラベル作成装置を操作するために、撮像手段と表示手段とを備えた操作端末が実行するラベル作成処理方法であって、
前記対象物の実寸法を決定する基準となる基準物の実寸法を取得する基準物寸法取得手順と、
前記表示手段に表示される前記基準物の表示寸法と、前記表示手段に表示される前記貼り付け領域の表示寸法との、寸法比を取得する寸法比取得手順と、
前記基準物寸法取得手順で取得された前記基準物の実寸法と、前記寸法比取得手順で取得された前記寸法比とを用いて、前記貼り付け領域の実寸法を算出する貼り付け寸法算出手順と、
前記貼り付け寸法算出手順により算出された前記貼り付け領域の実寸法に基づき、当該対象物に貼り付ける前記ラベルのサイズを設定するラベルサイズ設定手順と、
を有することを特徴とするラベル作成処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2012−185065(P2012−185065A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−49097(P2011−49097)
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】