説明

リンパ系細胞腫瘍の治療のためのPDE4阻害剤

本発明は、リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、一定のPDE4単独又は1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤と組み合わせての使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の属する分野
本発明はリンパ系細胞腫瘍の治療における一定のPDE4阻害剤の使用に関する。
【0002】
公知の技術背景
リンパ系細胞腫瘍は臨床的に白血病、リンパ腫及び骨髄腫として表すことができる。
【0003】
白血病は、冒されたリンパ球の種類に依存してリンパ球性又は骨髄性のいずれかとして分類される。白血病は更に、急性又は慢性のいずれかとして分類され、前者は未熟リンパ球に関係する、急速に進行する疾病を指し、後者は成熟白血球に関係する、遅速型の増殖を指す。急性白血病では、芽細胞と呼ばれる未熟な非機能性の白血球が増殖する。
【0004】
骨髄性白血病は白血球(骨髄球)を冒し、これにより顆粒細胞(炎症性免疫応答を引き起こす食作用性白血球)がもたらされる。その白血病には、慢性骨髄性白血病(CML)と急性非リンパ性白血病(ANLL)とも呼ばれる急性骨髄性白血病(AML)が含まれる。
【0005】
リンパ球性白血病は白血球を冒し、種々のリンパ球型をもたらす。その白血病には、急性リンパ性白血病(ALL);慢性顆粒球性白血病とも呼ばれる慢性リンパ性白血病(CLL);及び毛様細胞性白血病(CLL)、つまり細胞の毛様の小さな突起にちなんで名付けられた慢性白血病が含まれる。リンパ性白血病は、時として、抗体産生B細胞(HCL、CLL及び幾つかのALLの場合)で生ずるか、それとも細胞媒介性免疫に関係するT細胞リンパ球(幾つかのALLの場合)で生ずるかに依存してB細胞白血病又はT細胞白血病とも呼ばれる。これらの種類のそれぞれは更に分型に分類することができる。殆どの小児白血病は急性リンパ性型であり;急性骨髄性白血病が最も一般的な成人性白血病の型である。
【0006】
白血病の診断は、骨髄生検により得られた組織において不釣り合いな数の白血球を見出すことによって確認される。治療の方針は、冒された細胞の型、疾病のプログレッション並びに患者の年齢に基づく。
【0007】
治療には、抗ガン剤による化学療法、放射線療法、輸血及び血漿輸血並びに骨髄移植が含まれる。骨髄移植では、患者が非常に高用量の化学療法剤により骨髄破壊を経過した後に、健康な骨髄(厳密に適合したドナーから提供されたもの、又は患者由来の骨髄を処理したもの)がその患者に注入される。
【0008】
最近の研究では、新生児の臍帯及び胎盤からの血液(臍帯血と呼ばれる)が幾つかの白血病で骨髄移植の代わりに効果的に使用できることが指摘されている。生物学的療法(時々、免疫療法と呼ばれる)も導入されている。生物学的療法剤には、モノクローナル抗体、インターフェロン及び成熟剤、例えばオール−トランス−レチノイン酸が含まれる。これらの療法剤は、白血病に対する生体本来の反応を免疫応答の強化により増強するか、それとも未熟な白血病細胞の成熟化又は必要とされる健康な血液成分の再生を促進することができる。
【0009】
もう一つの更なる試験手法により、3′,5′−環状アデノシン一リン酸(cAMP)濃度を調節可能な剤がリンパ系悪性腫瘍の治療に有用である旨の示唆がなされている(Lerner A, Kim B, Lee R. Leuk Lymphoma 2000; 37:39-51)。細胞内の高いcAMP濃度がB系統のリンパ球とT系統のリンパ球の両方の感受性の特定細胞型群にアポトーシスを誘発しうることが報告されている。一手段として、cAMPの異化作用の阻害によりインビボで細胞内リンパ系cAMP濃度が高まる、cAMPホスホジエステラーゼ(PDE)阻害剤の使用を通じてcAMPシグナル伝達が議論されてきた(Tohda Y, Nakahara H, Kubo H, Ohkawa K, Fukuoka M, Nakajima S. Gen. Pharmacol. 1998; 31: 409-13)。テオフィリンという非特異的なメチルキサンチンPDE阻害剤は、インビボで慢性リンパ系白血病(CLL)のBリンパ球にアポトーシスを誘発することが示されている(Mentz F, Merle-Beral H, Ouaaz F, Binet J-L. Br. J. Hematol. 1995; 90: 957-9; Mentz F, Mossalayi MD, Ouaaz F, Baudet S, Issaly F, Ktorza S, Semichon M, Binet J-L, Merle-Beral H. Blood 1996; 88: 2172-82)。引き続いてのフェーズ2の臨床試験により、テオフィリンとクロラムブシルとを組み合わせて治療するとクロラムブシル単独での治療に失敗したCLL患者に陽性の応答が引き起こされることが証明された(Binet J-L, Mentz F, Leblond V, Merle-Beral H. Leukemia 1995; 9: 2159)。テオフィリンは非選択的なPDE阻害剤であり、そしてアデノシン受容体アンタゴニストであるので、この試薬は臨床的用途と研究用途の両方を複雑にする。より選択的なPDE阻害剤はリンパ系細胞にアポトーシスを誘発し、リンパ系悪性腫瘍の治療に治療価値を有することが予想される。リンパ系細胞は幾つかの種類の環状ヌクレオチドPDE、例えばcGMP阻害型PDE3(Ekholm D, Hemmer B, Gao G, Vergelli M, Martin R, Manganiello V. J. Immunol. 1997; 159: 1520-9)及びcAMP特異的PDE4(Erdogan S, Houslay MD. Biochem. J. 1997; 321: 165-75)を有している。
【0010】
近年に出版された一定の科学論文は、CLL細胞におけるアポトーシスの誘導におけるPDE4阻害剤の潜在的使用を述べている(例えばKim, D. H. and Lerner A.: "Type 4 cyclic adenosine monophosphate phosphodiesterase as a therapeutic target in chronic lymphocytic leukemia", Blood, 92: 2484-2494, 1998; Lerner A., Kim B. and Lee R.: "The cAMP signalling pathway as a therapeutic target in lymphoid malignancies". Leuk. Lymphoma, 37: 39-51, 2000を参照のこと)。他の刊行物には、PDE4阻害剤はヒトの急性リンパ芽球性白血病に治療能力を有する旨が記載されている(例えばR. Ogawa, M. B. Streiff, A. Bugayenko and G. J. Kato: "Inhibition of PDE4 phosphodiesterase activity induces growth suppression, apoptosis, glucocorticoid sensitivity, p53 and p21WAF1/CIP1 proteins in human acute lymphoblastic leukemia cells"を参照のこと)。
【0011】
本発明の説明
一定のPDE4阻害剤単独又は分化誘導剤及び/又はcAMPアゴニスト又はcAMPの安定な類縁物質とのその組合せが特にリンパ系細胞腫瘍の治療に有用であることが見出された。
【0012】
本発明で有効に使用できるある種のPDE4阻害剤化合物には、式1:
【0013】
【化1】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【0014】
【化2】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物(実施態様A)又はその製剤学的に認容性の塩が含まれる。
【0015】
この点について強調されるべき実施態様Aの化合物は、式1で示され、式中、R1及びR2が一緒になって付加的な結合を形成し、AがS(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、Arが式(a)又は(b)
【0016】
【化3】

[式中、
R3はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ又はC〜C−シクロアルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がメチルであり、
R7が水素であるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、スピロ結合したシクロペンタン環又はシクロヘキサン環を形成する]のベンゼン誘導体を表す化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0017】
この点について、実施態様Aの有利な化合物は、式1で示される化合物であって、
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l6−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aR,8aS)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0018】
この点について、実施態様Aの特に有利な化合物は、式1の化合物であって、
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0019】
実施態様Aの化合物の製造並びにそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO01/30777号に開示されている。
【0020】
本発明で有効に使用できるもう1種のPDE4阻害剤には、式2
【0021】
【化4】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【0022】
【化5】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【0023】
【化6】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物(実施態様B)又はその製剤学的に認容性の塩が含まれる。
【0024】
この点について強調されるべき実施態様Bの化合物は、式2で示され、式中、R1及びR2が一緒になって付加的な結合を形成し、R3が式(a)又は(b)
【0025】
【化7】

(式中、
R4はメトキシ又はエトキシであり、
R5はメトキシ又はエトキシであり、
R6はメトキシ又はエトキシであり、
R7はメチルであり、かつ
R8は水素である)のベンゼン誘導体を表し、
R9がトルエン−4−スルホニル、メタンスルホニル、アセチル、5−オキソ−ペンタン酸、ピリジン−4−イル−カルボニル、t−ブチルアミノカルボニル、フェニルアミノカルボニル、5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル、4−ニトロフェニル、ピリジン−4−イルメチル、モルホリン−4−カルボニル、2−(4−アミノ−3,5−ジクロロフェニル)−2−オキソ−エチル、1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル、ピリミジン−2−イル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル、イソプロピル、モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル、フェネチル、ピリジン−3−イルメチル、ピリジン−2−イルメチル、ピリジン−4−イルメチル、2−モルホリン−4−イルエタノイル、2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル、イソプロピルアミノカルボニルメチル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−カルボニル、4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル−)ベンジル、4−エトキシカルボニルフェニルアミノ−2−オキソ−エチル又はアミノカルボニルメチルである化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0026】
この点について、実施態様Bの有利な化合物は、式2の化合物であって、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、並びに
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド
から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0027】
この点について、実施態様Bの更に有利な化合物は、式2の化合物であって、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、並びに
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド
から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0028】
この点について、実施態様Bの特に有利な化合物は、式2の化合物であって、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド
から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩である。
【0029】
実施態様Bの化合物の製造並びにそのPDE4阻害剤としての使用は、国際特許出願WO02/064584号に開示されている。
【0030】
本発明で有効に使用できる更に別の群のPDE4阻害剤(実施態様C)には、以下の化合物:
・ N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]及びその塩;この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO92/12961号に開示されている
・ 3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]及びその塩;この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO95/01338号に開示されている
・ 3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)及びその塩;この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO95/01338号に開示されている
・ 3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO95/00516号に開示されている
・ N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO96/11690号に開示されている
・ 3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は欧州特許出願EP0435811号に開示されている
・ N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO98/09946号に開示されている
・ N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO98/09946号に開示されている
・ テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は欧州特許出願EP0389282号に開示されている
・ β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO97/23457号に開示されている
・ メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は欧州特許出願EP0731099号に開示されている
・ 3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO00/26208号に開示されている
・ シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト];この化合物及びその製剤学的に認容性の塩の製造及びそのPDE4阻害剤としての使用は国際特許出願WO93/19749号に開示されている
並びにリサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490並びにそれらの製剤学的に認容性の塩が含まれる。
【0031】
この点について、実施態様Cの有利な化合物は、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)及びそれらの製剤学的に認容性の塩である。
【0032】
この点について、実施態様Cの特に有利な化合物は、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)及びそれらの製剤学的に認容性の塩である。
【0033】
〜C−アルキルは、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基である。その例は、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、プロピル基、イソプロピル基、エチル基及びメチル基である。
【0034】
〜C−アルコキシは、酸素原子に加えて、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を有する基である。この文脈で挙げることができる1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ基は、例えばブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、エトキシ基及びメトキシ基である。
【0035】
〜C−アルコキシは、酸素原子に加えて、1〜8個の炭素原子を有する直鎖状又は分枝鎖状のアルキル基を有する基である。この文脈で挙げることができる1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基は、例えばオクチルオキシ基、ヘプチルオキシ基、イソヘプチルオキシ基(5−メチルヘキシルオキシ)、ヘキシルオキシ基、イソヘキシルオキシ基(4−メチルペンチルオキシ)、ネオヘキシルオキシ基(3,3−ジメチルブトキシ)、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基(3−メチルブトキシ)、ネオペンチルオキシ基(2,2−ジメチルプロポキシ)、ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、エトキシ基及びメトキシ基である。
【0036】
本発明の範囲内のハロゲンは、臭素、塩素又はフッ素である。
【0037】
〜C−シクロアルコキシは、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ又はシクロヘプチルオキシを表し、なかでもシクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ及びシクロペンチルオキシが好ましい。
【0038】
〜C−シクロアルキルメトキシは、シクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ、シクロペンチルメトキシ、シクロヘキシルメトキシ又はシクロヘプチルメトキシを表し、なかでもシクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ及びシクロペンチルメトキシが好ましい。
【0039】
〜C−シクロアルコキシは、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ及びシクロペンチルオキシを表す。
【0040】
〜C−シクロアルキルメトキシは、シクロプロピルメトキシ、シクロブチルメトキシ及びシクロペンチルメトキシを表す。
【0041】
フッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシは、例えば2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ基、ペルフルオロエトキシ基、1,2,2−トリフルオロエトキシ基、特に1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、トリフルオロメトキシ基及びジフルオロメトキシ基であり、なかでもジフルオロメトキシ基が好ましい。この点について“大部分が”とは、C〜C−アルコキシ基の水素原子の半分超がフッ素原子によって置換されていることを意味する。
【0042】
酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環としては、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、テトラヒドロフラン環、テトラヒドロピラン環及びテトラヒドロチオフェン環を挙げることができる。
【0043】
〜C−アルキルカルボニルは、カルボニル基であって、前記のC〜C−アルキル基の1個が結合されている基である。一例は、アセチル基[CHC(O)−]である。
【0044】
〜C−アルキルカルボニルアミノ基は、例えばプロピオニルアミノ[CC(O)NH−]及びアセチルアミノ基[CHC(O)NH−]である。
【0045】
モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ基は、窒素原子に加えて、前記のC〜C−アルキル基の1個又は2個を有する。ジ−C〜C−アルキルアミノ基、特にジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基及びジイソプロピルアミノ基が好ましい。
【0046】
モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニル基は、カルボニル基に加えて、前記のモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ基の1個を有する。挙げることができる例は、N−メチルアミノカルボニル基、N,N−ジメチルアミノカルボニル基、N−エチルアミノカルボニル基、N−プロピルアミノカルボニル基、N,N−ジエチルアミノカルボニル基及びN−イソプロピルアミノカルボニル基である。
【0047】
用語“製剤学的に認容性の塩”の範囲内に含まれる塩は、本発明の化合物の無毒の塩であって、一般に遊離塩基と好適な有機酸もしくは無機酸との反応によって製造されるか、又は酸と好適な有機塩基もしくは無機塩基との反応によって製造される塩を指す。特に、薬学で通常用いられる製剤学的に認容性の無機酸及び有機酸から製造される。これらの好適な塩、例えば塩化水素酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、ラウリン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、エンボン酸、ステアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等の酸との水溶性の酸付加塩及び水不溶性の酸付加塩であり、その際、これらの酸は、一塩基酸、それとも多塩基酸のどちらを問題とするか、そしてどの塩が望ましいかに依存して、塩の製造に際して、等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。
【0048】
本発明の目的のために、表現“リンパ系細胞腫瘍”には、白血病、リンパ腫及び骨髄腫が含まれる。殊に、前記表現には、種々の型の白血病、骨髄異形成症候群及びリンパ腫が含まれる。
【0049】
表現“種々の型の白血病”には、骨髄性白血病CML(慢性骨髄性白血病)、AML(急性骨髄性白血病)及びANLL(急性非リンパ性白血病)並びにリンパ球性白血病ALL(急性リンパ性白血病)、CLL(慢性リンパ性白血病)及びHCL(毛様細胞性白血病)が含まれる。AMLは更に、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤白血病及び急性巨核球性白血病に下位分類できる。APLは急性顆粒球性白血病の珍しい形であって、典型的な染色体転座が核性のレチノイン酸受容体RARαを含む異常な融合タンパク質の発現をもたらす。
【0050】
骨髄芽性症候群(MDS)は、1種以上の造血系に異形性変化が存在するため一緒に分類されている雑多なクローン性の造血幹細胞疾患である。MDSは従来、痛みを伴わない、くすぶり型白血病又は前白血病、貧芽白血病(oligoblastic leukemia)又は造血系異形性症と呼ばれていた。
【0051】
び漫性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は成人において最も一般的なリンパ系腫瘍である;それは患者の50%未満だけが治療可能に過ぎない。リンパ腫は一般的にホジキンリンパ腫と非ホジキンリンパ腫とに下位分類される。
【0052】
本発明の第一の態様では、リンパ系細胞腫瘍の治療のための医薬品組成物の製造における、実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物)の使用が提供される。
【0053】
本発明の第二の態様では、哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物)の治療学的有効量をその哺乳動物に投与することを含む方法が提供される。
【0054】
本発明の第三の態様では、リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物);並びに(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む組合せが提供される。
【0055】
本発明の第四の態様では、リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物);並びに(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を含む組合せが提供される。
【0056】
本発明の第五の態様では、リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物);並びに(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む組合せが提供される。
【0057】
本発明の第六の態様では、リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物)並びに1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用が提供される。
【0058】
本発明の第七の態様では、リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物)並びに1種以上の分化誘導剤の使用が提供される。
【0059】
本発明の第八の態様では、リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物)並びに細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用が提供される。
【0060】
本発明の第九の態様では、哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物);並びに(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法が提供される。
【0061】
本発明の第十の態様では、哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物);並びに(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を投与することを含む方法が提供される。
【0062】
本発明の第十二の態様では、哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物(強調されるべき化合物、有利な化合物、特に有利な化合物);並びに(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法が提供される。
【0063】
上で列記したように、本発明の一態様では、リンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、実施態様A、実施態様B又は実施態様Cの化合物;並びに1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法が提供される。
【0064】
本発明において有用な一般的な分化誘導剤には、制限されないが、ATRA(オール−トランス−レチノイン酸)、13−シス−レチノイン酸、CD437[6−(3−(1−アダマンチル)−4−ヒドロキシフェニル)−2−ナフタレンカルボン酸]、レキシノイド(例えばLG1069、LG100268、ベキサロテン(bexarotene)、CD2809)、HDAC阻害剤[ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、例えばN−[4−[N−(2−アミノフェニル)カルバモイル]ベンジル]カルバミン酸3−ピリジルメチルエステル(リサーチコード:MS−27−275、EP0847992号);N−ヒドロキシ−N′−フェニルオクタンジアミド(リサーチコード:SAHA;WO93/07148号);4−アセトアミド−N−(2−アミノフェニル)ベンザミド(リサーチコード:PD−123654;EP0242851号);ブタン酸ピバロイルオキシメチルエステル(リサーチコード:AN−9;EP0302349号);N′−ヒドロキシ−N−(3−ピリジル)オクタン−1,8−ジカルボキサミド(INN:ピロキサミド);3−[4−[N−(2−ヒドロキシエチル)−N−[2−(1H−インドール−3−イル)エチル]アミノメチル]フェニル]−2−プロペノヒドロキサム酸(INN:ダシノスタット(Dacinostat);WO02/22577号);N−[5−(N−ヒドロキシカルバモイル)ペンチル]インダン−2−カルボキサミド(リサーチコード:PX−117735;WO02/30879号);6−[2−(9H−フルオレン−9−イリデン)アセトアミド]ヘキサノヒドロキサム酸(リサーチコード:PX−117456;WO02/26696号);N−[5−(N−ヒドロキシカルバモイル)ペンチル]ナフタレン−2−カルボキサミド(リサーチコード:PX−117445;WO02/30879号)]、DNAメチル転移酵素阻害剤(例えば5−アザシチジン)、造血細胞増殖因子(例えばG−CSF、GM−CSF)、インターフェロンα、インターロイキン1、TRAIL、HMBA(ヘキサメチレンビスアセトアミド)、ビタミンD3及びその類縁物質(例えばコレカルシフェロール)、三酸化ヒ素(Trisenox、Cell Therapeutics,Inc社、シアトル、WA)、EGCG(緑茶カテキン エピガロカテキン−3−ガレート)、DNAトポイソメラーゼII阻害剤(例えばICRF−154、ICRF−193、エトポシド)、タラキシン酸(Taraxinic acid)、ベルチシノン(verticinone)、PPAR−γ−アゴニスト(例えばチアゾリジンジオン類(TZD類)、トログリタゾン(troglitazone))、抗CD19抗体、抗CD20抗体(リツキシマブ)、抗CD22抗体又は抗CD52抗体(アレムツズマブ)、CD33抗体単独又はコンジュゲートとして[例えばマイロターグ(mylotarg)(CD33−カリケミシン(calicheamicin))]、アルキル化型の細胞増殖抑制剤(例えばシクロホスファミド、クロラムブシル)、プリン類縁物質(チオグアニン、フルダラビン)、シトシン−アラビノシド(例えばAraC)、アンチサイクリン(例えばダウノルビシン)、ビンカアルカロイド(例えばビンクリスチン)及び糖質コルチコステロイド類が含まれる。この点について、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤及びオール−トランス−レチノイン酸が好ましい。特にオール−トランス−レチノイン酸が好ましい。
【0065】
細胞内のcAMP濃度を高めるのに有効な好適な剤としては、(1)cAMP生成酵素であるアデニリルシクラーゼに共役されたGタンパク質である細胞表面受容体を活性化させることによりcAMP濃度を高める剤、制限されないが例えばプロスタグランジンE2、プロスタサイクリン誘導体(例えばアアイロプロスト)、ドパミン、ドブタミン、β2−アドレナリン受容体アゴニスト(例えばテルブタリン、アルブテロール、ピルブテロール、ビトルテロール、ホルモテロール、サルメテロール及びサルブタモール)、アデノシンA1受容体アゴニスト及びアデノシンA2受容体アゴニスト;及び(2)アデニリルシクラーゼを直接刺激することによってcAMP濃度を高める剤、制限されないが例えばフォルスコリンを挙げることができる。
【0066】
cAMPの安定な類縁物質の例としては、ジブチリルcAMP、8−クロロ−cAMP及び8−ブロモcAMPを挙げることができる。
【0067】
本発明は、リンパ系細胞腫瘍を患う哺乳動物の幾つかの治療方法に関する。哺乳動物という用語には、ヒトの意味も含まれる。
【0068】
実施態様A、実施態様B及び実施態様C、分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤は、本発明によれば組合せにおいて、(1)両方の(又は全ての3種の)有効化合物を含む単位医薬品組成物で同時に、又は(2)有効化合物をそれぞれ1種含む別々の医薬品組成物で投与することによって用いることができる。選択的に、組み合わせた有効化合物を別個に順次にしてよく、その際、実施態様A、実施態様B又は実施態様C、分化誘導剤、細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤をまず投与して、次いでその他を投与する。かかる順次の投与は時間間隔が狭くても、時間的に離れていてもよい。
【0069】
実施態様A、実施態様B又は実施態様C、分化誘導剤、細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤は、任意の好適な経路によって投与できる。好適な経路には、経口的、直腸内、経鼻的、局所的、非経口的(例えば皮下、筋内、静脈内及び皮内)及び吸入によるものが含まれる。
【0070】
治療組合せ物及び医薬品組成物は当業者に自体公知の方法によって製造される。治療組合せ物又は医薬品組成物としては、本発明による化合物(=有効化合物)はそれ自体で、又は有利には好適な医薬品助剤及び/又は賦形剤と組み合わせて、例えば錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、カプレット剤、坐剤、パッチ剤(例えばTTS)、乳剤、懸濁剤、ゲル剤又は液剤の形で使用され、その際、有効化合物の含有率は有利には0.1〜95%であり、かつ助剤及び/又は賦形剤の適切な選択によって、有効化合物に厳密に適合された、及び/又は作用の所望の開始に厳密に適合された医薬品投与形(例えば遅延放出形又は腸溶形)を達成できる。
【0071】
当業者はその専門知識により所望の医薬品製剤に適した助剤又は賦形剤に精通している。溶剤、ゲル形成剤、軟膏基材及び他の有効化合物の他に、賦形剤、例えば酸化防止剤、分散剤、乳化剤、保存剤、溶解剤、着色剤、錯化剤又は侵透促進剤を使用してよい。
【0072】
指摘されるように、一定のPDE4阻害剤及び、使用されるのであれば、分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量が哺乳動物に投与される。
【0073】
有効化合物の最適な用量は当業者には、体重、年齢及び患者の一般的容態及びその患者の有効化合物に対する応答挙動に相関するものとして変更できることは知られている。
【0074】
全身療法(経口又は静脈内)の場合の実施態様A、実施態様B又は実施態様CのPDE4阻害剤化合物の通常の用量は1日当たり0.001〜3mg/kg体重である。
【0075】
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)ベンザミド(ロフルミラスト)の経口投与の場合には、成人の日用量は、有利には一日一回の投与によって、50〜1000μg、好ましくは250〜500μgの範囲である。
【0076】
分化誘導剤であるオール−トランス−レチノイン酸(ATRA)の日用量は、被検体(哺乳動物)の体重あたり、0.1〜30mg/kg、有利には約0.2〜約5mg/kgである。他の指摘された分化誘導剤の日用量は、使用される分化誘導剤に依存して、被検体の体重当たり、約0.001〜約100mg/kgであってよい。
【0077】
細胞内のcAMP濃度を高めるのに有効な剤の日用量は、被検体(哺乳動物)の体重あたり、約0.001〜約15mg/kgであってよい。
【0078】
薬理学
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]といった選択的ホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤が、急性骨髄性白血病(AML)のATRA誘発性の顆粒細胞成熟のインビボモデルであるNB4、HL−60及びU937といった芽細胞においてオール−トランス−レチノイン酸(ATRA)の増殖阻害活性と細胞分化活性を強化することが研究によって証明された。NB4細胞では、ピクラミラストは形態的な顆粒細胞成熟の過程を加速し、そしてNBTレダクターゼ(NBTR)並びにCD11bなどの特異的分化マーカーのATRA依存性誘発を強化する。ピクラミラストは、急性骨髄性白血病細胞において、ATRAによって開始される顆粒細胞成熟の過程を強化するだけでなく、加速させるので、細胞をATRAに曝す所要時間を減らしても最大の分化が得られる。更に、該化合物は付加的な様式ではレチノイドの増殖阻害効果を高める。NB4細胞のピクラミラスト治療により、細胞内のcAMP及びcAMP依存性プロテインキナーゼ(PKA)の量が基底条件で観察される量を超えてかなり高められる。cAMPとPKAの基底濃度とピクラミラストで誘発された濃度のどちらもATRAによって変更されない。ピクラミラストは、ATRAが引き金となる白血病細胞の成熟過程に関係する幾つかの転写因子に対して種々の効果を及ぼす。レチノイドと組み合わせると、I)レチノイン酸受容体、つまりRARαのリガンド依存性転写活性を強化するが、PML−RARα、つまり急性前骨髄球性白血病芽細胞で選択的に発現される異常な融合産物のその活性は強化されない。その現象は、PDE4阻害剤によって活性化されるRARαのPKA依存性リン酸化に関連しており、II)それによりcEBPαの量並びに活性化状態(チロシンリン酸化)のSTAT1の量が増大し;III)cEBPεの上方調節に対して重大な影響を及ぼさない。RARαの直接的な変更は、多くのATRA依存性遺伝子、例えばカテプシンD及びシャロアドヘシン(syaloadhesin)の発現に対するピクラミラストの強化作用の基礎となることがある。NBT−RのATRA依存性誘発のピクラミラスト依存性強化はcAMPアンタゴニストであるRp−8Br−cAMP及び特異的PKA阻害剤であるH−89によって抑制される。しかしながらH89は、PDE4阻害剤によって発現が抑制される全てのATRA依存性遺伝子に対して同じ効果を有さない。このことは、PKAは骨髄性細胞におけるピクラミラストとATRAとの間の相互作用に必要なメディエーターでないことを指摘している。驚くべきことに、ピクラミラストによる治療は、未分化のNB4細胞で高度に活性なcAMP依存性CREBP転写因子のリン酸化状態に下方調節作用をもたらす。この現象は、ATRAとPDE4阻害剤とを組み合わせて細胞を治療する場合により明らかとなる。興味のあることに、NB4細胞ではピクラミラストはcAMP依存性遺伝子及びCREBP依存性遺伝子、例えばビンクリンの発現を変更しない。最も重要なことには、ピクラミラストとATRAの組合せは、単独成分だけよりもNB4細胞を移植されたSCIDマウスの生存に対してより有効である。要するにこれは、局所的及び全身的な毒性を低下させることによりATRAの治療指数を高めるのに有用な方針を示すことができる臨床的に妥当な知見である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式1
【化1】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化2】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩の使用。
【請求項2】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式1
【化3】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化4】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用。
【請求項3】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式1
【化5】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化6】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに1種以上の分化誘導剤の使用。
【請求項4】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式1
【化7】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化8】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用。
【請求項5】
式1の化合物が
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l6−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aR,8aS)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項1から4までのいずれか1項記載の使用。
【請求項6】
式1の化合物が
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項1から4までのいずれか1項記載の使用。
【請求項7】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式2
【化9】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化10】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化11】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩の使用。
【請求項8】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式2
【化12】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化13】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化14】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩
、並びに1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用。
【請求項9】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式2
【化15】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化16】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化17】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩
、並びに1種以上の分化誘導剤の使用。
【請求項10】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、式2
【化18】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化19】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化20】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩
、並びに細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用。
【請求項11】
式2の化合物が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、並びに
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項7から10までのいずれか1項記載の使用。
【請求項12】
式2の化合物が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項7から10までのいずれか1項記載の使用。
【請求項13】
式2の化合物が、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項7から10までのいずれか1項記載の使用。
【請求項14】
式2の化合物が
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項7から10までのいずれか1項記載の使用。
【請求項15】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩の使用。
【請求項16】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用。
【請求項17】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに1種以上の分化誘導剤の使用。
【請求項18】
リンパ系細胞腫瘍の治療用の医薬品組成物の製造における、
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の使用。
【請求項19】
化合物が、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、及び
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項15から18までのいずれか1項記載の使用。
【請求項20】
化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、及び
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項15から18までのいずれか1項記載の使用。
【請求項21】
化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項15から18までのいずれか1項記載の使用。
【請求項22】
化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項15から18までのいずれか1項記載の使用。
【請求項23】
化合物が、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項15から18までのいずれか1項記載の使用。
【請求項24】
化合物が、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項15から18までのいずれか1項記載の使用。
【請求項25】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に式1
【化21】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化22】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項26】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)式1
【化23】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化24】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項27】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)式1
【化25】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化26】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項28】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)式1
【化27】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化28】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項29】
式1の化合物が
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l6−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aR,8aS)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項25から28までのいずれか1項記載の方法。
【請求項30】
式1の化合物が
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項25から28までのいずれか1項記載の方法。
【請求項31】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に式2
【化29】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化30】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化31】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項32】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)式2
【化32】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化33】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化34】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項33】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)式2
【化35】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化36】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化37】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項34】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に(i)式2
【化38】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化39】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化40】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項35】
式2の化合物が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、並びに
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項31から34までのいずれか1項記載の方法。
【請求項36】
式2の化合物が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項31から34までのいずれか1項記載の方法。
【請求項37】
式2の化合物が、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項31から34までのいずれか1項記載の方法。
【請求項38】
式2の化合物が
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項31から34までのいずれか1項記載の方法。
【請求項39】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項40】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に
(i)N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに
(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項41】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に
(i)N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに
(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項42】
哺乳動物におけるリンパ系細胞腫瘍の治療方法であって、前記哺乳動物に
(i)N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに
(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を投与することを含む方法。
【請求項43】
成分(i)の化合物又はその製剤学的に認容性の塩が選択される、請求項39から42までのいずれか1項記載の方法。
【請求項44】
成分(i)の化合物が
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、及び
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項39から42までのいずれか1項記載の方法。
【請求項45】
成分(i)の化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、及び
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項39から42までのいずれか1項記載の方法。
【請求項46】
成分(i)の化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項39から42までのいずれか1項記載の方法。
【請求項47】
成分(i)の化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項39から42までのいずれか1項記載の方法。
【請求項48】
成分(i)の化合物が、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項39から42までのいずれか1項記載の方法。
【請求項49】
成分(i)の化合物が、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項39から42までのいずれか1項記載の方法。
【請求項50】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)式1
【化41】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化42】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項51】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)式1
【化43】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化44】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項52】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)式1
【化45】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
AはS(硫黄)、S(O)(スルホキシド)又はS(O)(スルホン)を表し、
Arは式(a)又は(b)
【化46】

(式中、
R3はハロゲン、C〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R4はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はハロゲン、C〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6がC〜C−アルキルであり、かつ
R7が水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R6及びR7は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表す]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項53】
式1の化合物が
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−2−(1−オキソ−ヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l6−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aR,8aS)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項50から52までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項54】
式1の化合物が
(シス)−4−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−メトキシベンゾフラン−4−イル)−2−(テトラヒドロチオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−(シス)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、並びに
(シス)−4−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−(1,1−ジオキソヘキサヒドロ−1l−チオピラン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項50から52までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項55】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)式2
【化47】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化48】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化49】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項56】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)式2
【化50】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化51】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化52】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項57】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)式2
【化53】

[式中、
R1及びR2は両者とも水素であるか、又は一緒になって付加的な結合を形成し、
R3は式(a)又は(b)
【化54】

(式中、
R4はC〜C−アルコキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R5はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R6はC〜C−アルコキシ、C〜C−シクロアルコキシ、C〜C−シクロアルキルメトキシ、又はフッ素により完全にもしくは大部分が置換されたC〜C−アルコキシであり、
R7はC〜C−アルキルであり、かつ
R8は水素又はC〜C−アルキルであるか、或いは
R7及びR8は一緒になって、これらが結合される2個の炭素原子を含めて、酸素原子もしくは硫黄原子によって中断されていてよい、スピロ結合した5員、6員又は7員の炭化水素環を形成する)のベンゼン誘導体を表し、
R9はC〜C−アルキル、−S(O)−R10、−S(O)−(CH−R11、−(CH−S(O)−R12、−C(O)R13、−C(O)−(CH−R14、−(CH−C(O)−R15、ヘタリール、アリール1又はC〜C−アルキル−アリール2であり、
R10はC〜C−アルキル、5−ジメチルアミノナフタリン−1−イル、−N(R16)R17、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
R11は−N(R16)R17であり、
R12は−N(R16)R17であり、
R13はC〜C−アルキル、ヒドロキシカルボニル−C〜C−アルキル、フェニル、ピリジル、4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン−1−イル又は−N(R16)R17であり、
R14は−N(R16)R17であり、
R15は−N(R16)R17、フェニル、R18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであり、
R16及びR17は互いに無関係に、水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキルメチル、フェニル、又はR18及び/又はR19及び/又はR20によって置換されたフェニルであるか、或いはR16及びR17は一緒になって、これらが結合される窒素原子を含めて、4−モルホリニル環、1−ピロリジニル環、1−ピペリジニル環、1−ヘキサヒドロアゼピノ環又は式(c)
【化55】

(式中、
R21はピリジ−4−イル、ピリジ−4−イルメチル、C〜C−アルキル−ジメチルアミノ、ジメチルアミノカルボニルメチル、N−メチル−ピペリジン−4−イル、4−モルホリノ−エチル又はテトラヒドロフラン−2−イルメチルである)の1−ピペラジニル環を形成し、
R18はハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシル、C〜C−アルキル、トリフルオロメチル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、アミノカルボニルC〜C−アルキルカルボニルアミノ又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノカルボニルであり、
R19はハロゲン、アミノ、ニトロ、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、
R20はハロゲンであり、
ヘタリールはピリミジン−2−イル、チエノ−[2,3−d]ピリミジン−4−イル、1−メチル−1H−ピラゾロ−[3,4−d]ピリミジン−4−イル、チアゾリル、イミダゾリル又はフラニルであり、
アリール1はピリジル、フェニル、又はR18及び/又はR19によって置換されたフェニルであり、
アリール2はピリジル、フェニル、R18及び/又はR19によって置換されたフェニル、2−オキソ−2H−クロメン−7−イル又は4−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)フェニルであり、
nは1〜4の整数であり、
mは1〜4の整数である]の化合物又はその製剤学的に認容性の塩、並びに(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項58】
式2の化合物が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(トルエン−4−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−メタンスルホニル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−(1−アセチル−ピペリジン−4−イル)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
5−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−5−オキソ−ペンタン酸、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(1−ピリジン−4−イル−メタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸フェニルアミド、
4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(シス)−4−[4−(7−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−4−イル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸t−ブチルアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(5−ジメチルアミノ−ナフタレン−1−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−ニトロ−フェニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−2−{1−[2−(4−アミノ−3,5−ジクロロ−フェニル)−2−オキソ−エチル]−ピペリジン−4−イル}−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−チエノ[2,3−d]ピリミジン−4−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−オキソ−2H−クロメン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−イソプロピル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−2−オキソ−エチル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−フェネチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(モルホリン−4−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−[1−(2−モルホリン−4−イル−エタノイル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジエトキシフェニル)−2−(1−{2−[4−(2−ジメチルアミノ−エチル)−ピペラジン−1−イル]−エタノイル}−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−N−イソプロピル−アセトアミド、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−[1−(4−1,2,3−チアジアゾール−4−イル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン、
1−(1−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−メタノイル)−4−エチル−ピペラジン−2,3−ジオン、
4−(2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−エタノイルアミノ)−安息香酸エチルエステル、並びに
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド
又はその製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項55から57までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項59】
式2の化合物が
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−(1−ピリミジン−2−イル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項55から57までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項60】
式2の化合物が、
(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−2−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−2H−フタラジン−1−オン又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項55から57までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項61】
式2の化合物が
2−{4−[(4aS,8aR)−4−(3,4−ジメトキシフェニル)−1−オキソ−4a,5,8,8a−テトラヒドロ−1H−フタラジン−2−イル]−ピペリジン−1−イル}−アセトアミド又はその製剤学的に認容性の塩である、請求項55から57までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項62】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、、並びに
(ii)1種以上の分化誘導剤及び/又は細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項63】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、、並びに
(ii)1種以上の分化誘導剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項64】
リンパ系細胞腫瘍用の治療組合せ物であって、(i)
N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンザミド[INN:ピクラミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)、
3−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシベンジル]−6−(エチルアミノ)−8−イソプロピル−3H−プリン[リサーチコード:V−11294A]、
N−[9−メチル−4−オキソ−1−フェニル−3,4,6,7−テトラヒドロピロロ[3,2,1−jk][1,4]ベンゾ−ジアゼピン−3(R)−イル]ピリジン−4−カルボキサミド[リサーチコード:CI−1018]、
3,7−ジヒドロ−3−(4−クロロフェニル)−1−プロピル−1H−プリン−2,6−ジオン[INN:アロフィリン]、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
N−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)−2−[5−フルオロ−1−(4−フルオロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−343]、
テトラヒドロ−5−[4−メトキシ−3−[(1S,2S,4R)−2−ノルボルニルオキシ]フェニル]−2(1H)−ピリミドン[INN:アチゾラム]、
β−[3−(シクロペンチルオキシ)−4−メトキシフェニル]−1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−プロパンアミド[リサーチコード:CDC−801]、
メタンスルホン酸2−(2,4−ジクロロフェニルカルボニル)−3−ウレイドベンゾ−フラン−6−イルエステル[INN:リリミラスト]、
3,5−ジクロロ−4−[8−メトキシ−2−(トリフルオロメチル)キノリン−5−イルカルボキサミド]ピリジン−1−オキシド[リサーチコード:SCH−351591]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
リサーチコードCDC−998、D−4396、IC−485、CC−1088及びKW4490を有する化合物から選択される化合物又はその製剤学的に認容性の塩、、並びに
(ii)細胞内のcAMP又はcAMPの安定な類縁物質の濃度を高めるのに有効な剤の治療学的有効量を含む治療組合せ物。
【請求項65】
成分(i)の化合物が
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、及び
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項62から64までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項66】
成分(i)の化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]、及び
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項62から64までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項67】
成分(i)の化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロピリジ−4−イル)−ベンザミド[INN:ロフルミラスト]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項62から64までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項68】
成分(i)の化合物が、
3−シクロプロピルメトキシ−4−ジフルオロメトキシ−N−(3,5−ジクロロ−1−オキシ−ピリジ−4−イル)−ベンザミド(ロフルミラスト−N−オキシド)又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項62から64までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項69】
成分(i)の化合物が、
N−(3,5−ジクロロ−4−ピリジニル)−2−[1−(4−フルオロベンジル)−5−ヒドロキシ−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセトアミド[リサーチコード:AWD−12−281]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項62から64までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項70】
成分(i)の化合物が、
シス−4−シアノ−4−[3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル]シクロヘキサン−1−カルボン酸[INN:シロミラスト]又はそれらの製剤学的に認容性の塩から選択される、請求項62から64までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項71】
分化誘導剤が、オール−トランス−レチノイン酸、13−シス−レチノイン酸、CD437、レキシノイド、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、DNAメチル転移酵素阻害剤、造血細胞増殖因子、インターフェロンα、インターロイキン1、TRAIL、ヘキサメチレンビスアセトアミド、コレカルシフェロール、三酸化ヒ素、緑茶カテキン エピガロカテキン−3−ガレート、DNAトポイソメラーゼII阻害剤、タラキシン酸、ベルチシノン、PPAR−γ−アゴニスト、抗CD19抗体、抗CD20抗体又は抗CD22抗体、CD33抗体単独又はコンジュゲートとして、アルキル化型の細胞増殖抑制剤、プリン類縁物質、シトシン−アラビノシド、アンチサイクリン、ビンカアルカロイド及び糖質コルチコステロイド類からなる群から選択される、請求項2又は3、5又は6、8又は9、11から14、16又は17、19から24までのいずれか1項記載の使用。
【請求項72】
分化誘導剤がヒストン脱アセチル化酵素阻害剤である、請求項2又は3、5又は6、8又は9、11から14、16又は17、19から24までのいずれか1項記載の使用。
【請求項73】
分化誘導剤がオール−トランス−レチノイン酸である、請求項2又は3、5又は6、8又は9、11から14、16又は17、19から24までのいずれか1項記載の使用。
【請求項74】
細胞内のcAMPの濃度を高めるのに有効な剤がプロスタグランジンE2、プロスタサイクリン誘導体、ドパミン、ドブタミン、β2−アドレナリン受容体アゴニスト、アデノシンA1受容体アゴニスト、アデノシンA2受容体アゴニスト及びフォルスコリンから選択される、請求項2又は3、5又は6、8又は9、11から14、16又は17、19から24までのいずれか1項記載の使用。
【請求項75】
分化誘導剤が、オール−トランス−レチノイン酸、13−シス−レチノイン酸、CD437、レキシノイド、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、DNAメチル転移酵素阻害剤、造血細胞増殖因子、インターフェロンα、インターロイキン1、TRAIL、ヘキサメチレンビスアセトアミド、コレカルシフェロール、三酸化ヒ素、緑茶カテキン エピガロカテキン−3−ガレート、DNAトポイソメラーゼII阻害剤、タラキシン酸、ベルチシノン、PPAR−γ−アゴニスト、抗CD19抗体、抗CD20抗体又は抗CD22抗体、CD33抗体単独又はコンジュゲートとして、アルキル化型の細胞増殖抑制剤、プリン類縁物質、シトシン−アラビノシド、アンチサイクリン、ビンカアルカロイド及び糖質コルチコステロイド類からなる群から選択される、請求項26又は27、29又は30、32又は33、35から38、40又は41、43から49までのいずれか1項記載の方法。
【請求項76】
分化誘導剤がヒストン脱アセチル化酵素阻害剤である、請求項26又は27、29又は30、32又は33、35から38、40又は41、43から49までのいずれか1項記載の方法。
【請求項77】
分化誘導剤がオール−トランス−レチノイン酸である、請求項26又は27、29又は30、32又は33、35から38、40又は41、43から49までのいずれか1項記載の方法。
【請求項78】
細胞内のcAMPの濃度を高めるのに有効な剤がプロスタグランジンE2、プロスタサイクリン誘導体、ドパミン、ドブタミン、β2−アドレナリン受容体アゴニスト、アデノシンA1受容体アゴニスト、アデノシンA2受容体アゴニスト及びフォルスコリンから選択される、請求項26又は27、29又は30、32又は33、35から38、40又は41、43から49までのいずれか1項記載の方法。
【請求項79】
分化誘導剤が、オール−トランス−レチノイン酸、13−シス−レチノイン酸、CD437、レキシノイド、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、DNAメチル転移酵素阻害剤、造血細胞増殖因子、インターフェロンα、インターロイキン1、TRAIL、ヘキサメチレンビスアセトアミド、コレカルシフェロール、三酸化ヒ素、緑茶カテキン エピガロカテキン−3−ガレート、DNAトポイソメラーゼII阻害剤、タラキシン酸、ベルチシノン、PPAR−γ−アゴニスト、抗CD19抗体、抗CD20抗体又は抗CD22抗体、CD33抗体単独又はコンジュゲートとして、アルキル化型の細胞増殖抑制剤、プリン類縁物質、シトシン−アラビノシド、アンチサイクリン、ビンカアルカロイド及び糖質コルチコステロイド類からなる群から選択される、請求項50又は51、53から56、58から63、65から70までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項80】
細胞内のcAMPの濃度を高めるのに有効な剤がプロスタグランジンE2、プロスタサイクリン誘導体、ドパミン、ドブタミン、β2−アドレナリン受容体アゴニスト、アデノシンA1受容体アゴニスト、アデノシンA2受容体アゴニスト及びフォルスコリンから選択される、請求項50又は51、53から56、58から63、65から70までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項81】
分化誘導剤がヒストン脱アセチル化酵素阻害剤である、請求項50又は51、53から56、58から63、65から70までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項82】
分化誘導剤がオール−トランス−レチノイン酸である、請求項50又は51、53から56、58から63、65から70までのいずれか1項記載の治療組合せ物。
【請求項83】
リンパ系細胞腫瘍が白血病である、請求項1から24、71から74までのいずれか1項記載の使用。
【請求項84】
リンパ系細胞腫瘍が白血病である、請求項25から49、75から78までのいずれか1項記載の方法。
【請求項85】
リンパ系細胞腫瘍が白血病である、請求項50から70、79から82までのいずれか1項記載の治療組合せ物。

【公表番号】特表2006−515367(P2006−515367A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500561(P2006−500561)
【出願日】平成16年1月14日(2004.1.14)
【国際出願番号】PCT/EP2004/000196
【国際公開番号】WO2004/062671
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(390019574)アルタナ ファルマ アクチエンゲゼルシャフト (69)
【氏名又は名称原語表記】ALTANA Pharma AG
【住所又は居所原語表記】Byk−Gulden−Str. 2、 D−78467 Konstanz、 Germany
【Fターム(参考)】