説明

レンズ付きフイルムユニット

【課題】安価な構成であっても、撮影時に得られた画像の色調を、撮影時の被写体の色調で再現する。
【解決手段】レンズ付きフイルムユニットに内蔵される写真フイルムをカラーリバーサルフイルムから構成する。また、絞りを小絞り(F22.4)、大絞り(F5.6)の間で切り替えできるようにするとともに、シャッタ速度を高速シャッタ速度(1/180秒)、低速シャッタ速度(1/45秒)の間で切り替えられるようにする。これにより、EV7.5〜EV15.5の範囲で撮影を行うことが可能となり、日中の撮影において、被写体の色調を、そのまま写真の色調に反映させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、絞り値やシャッタ速度を切り換えることによって撮影時の露光量を調整することができるようにしたレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、撮影された被写体画像を画像データとして取り込んだ後に、カメラ本体に収納されたRAM等の記憶媒体に画像データを記憶するデジタルカメラや、被写体光をカメラ本体内部にセットされた写真フイルムに露光させることによって画像を記憶する銀塩カメラ等が提供されている。
【0003】
例えばデジタルカメラの場合、例えばカメラ本体に設けられたLCD等の表示装置に、撮影時に得られた画像データや上述した記憶媒体に記憶された画像データを表示する、或いは、カメラ本体を外部モニタと接続することによって、上述した記憶媒体に記憶された画像データを表示することで、デジタルカメラを用いた撮影で得られた画像を閲覧することができる。また、この他に、得られた画像データを使用したプリントを行い、プリントされた写真から撮影によって得られた画像を閲覧することができ、便利である。
【0004】
一方、銀塩カメラの場合、予め決められたコマ数に対応した撮影回数を行った後に、新たな写真フイルムに交換することで撮影を行うことができるカメラの他に、写真フイルムの交換を行えない、つまり、所定回数の撮影を行うと、それ以降の撮影が行えないようになっているレンズ付きフイルムユニットが提供されている。最近では、上述したデジタルカメラが普及してきており銀塩カメラ全体の需要が減少しているが、レンズ付きフイルムユニットは手軽に撮影を行うことができる上に安価なことから、その需要は維持されている。
【0005】
このレンズ付きフイルムユニットは、露光開口を遮蔽し、撮影者のレリーズ操作に応じて、露光開口を遮蔽する位置から退避するシャッタを備え、このシャッタが退避することにより、撮影レンズから取り込まれた被写体光が露光開口を通過して、撮影位置にセットされたフイルムを露光させる構成となっている。最近では、露出の高低を切り換えることができるレンズ付きフイルムユニットが提供されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−85620号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、撮影時の状態に応じて露出の高低を切り換えることができるレンズ付きフイルムユニットで撮影を行う場合、被写体の輝度が低い場合には露光量が不足することになり、被写体にストロボ光を照射させて露光量不足を解消するようにしている。このため、露光されたフイルムから写真を作成した場合、得られる画像は、撮影時の色調とは異なる色調となりやすく、再現性が悪いという問題がある。このような問題を解決するために、例えば露光されたフイルムを現像処理する際に色調を調整するということが考えられるが、撮影時の被写体の色調を再現するには高度の技術が必要となる上に、調整時間がかかってしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、安価な構成であっても、撮影時に得られた画像の色調を、撮影時の被写体の色調で再現できるようにしたレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のレンズ付きフイルムユニットは、レリーズ操作を受けて露光開口の開放動作を行うシャッタと、取り込まれた被写体光の光量調整を行う絞りと、を備え、前記シャッタの開放動作時に、前記絞りによって光量調整された被写体光を、露光開口を介して未露光の写真フイルムに露光させるレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記写真フイルムは、リバーサルフイルムからなり、前記絞りを大絞りと、小絞りとの間で切り替える絞り切替手段と、前記シャッタのシャッタ速度を高速シャッタ速度と、低速シャッタ速度とで切り替えるシャッタ速度切替手段と、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を高速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを小絞りとした第1撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッッタ速度を低速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを小絞りとした第2撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を高速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを大絞りとした第3撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を低速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを大絞りとした第4撮影モードのいずれか1つの撮影モードを選択するために操作される撮影モード選択操作手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、前記リバーサルフイルムのフイルム感度がISO400であることを特徴とする。
【0010】
また、前記小絞りの絞り値をF1、前記大絞りの絞り値をF2としたときに、F1=22,F2=5.6を満たすことを特徴とする。
【0011】
また、前記高速シャッタ速度をT1、前記低速シャッタ速度をT2としたときに、T1=1/180秒,T2=1/45秒を満たすことを特徴とする。
【0012】
また、前前記レリーズ操作を受けてストロボ光を発光するストロボ装置と、前記レリーズ操作に連動してストロボ光を発光させるか否かを選択するために操作されるストロボ選択操作手段とを備え、前記撮影モード選択操作手段とストロボ選択操作手段とを別個に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、レリーズ操作を受けて露光開口の開放動作を行うシャッタと、取り込まれた被写体光の光量調整を行う絞りと、を備え、前記シャッタの開放動作時に、前記絞りによって光量調整された被写体光を、露光開口を介して未露光の写真フイルムに露光させるレンズ付きフイルムユニットにおいて、前記写真フイルムは、リバーサルフイルムからなり、前記絞りを大絞りと、小絞りとの間で切り替える絞り切替手段と、前記シャッタのシャッタ速度を高速シャッタ速度と、低速シャッタ速度とで切り替えるシャッタ速度切替手段と、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を高速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを小絞りとした第1撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッッタ速度を低速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを小絞りとした第2撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を高速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを大絞りとした第3撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を低速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを大絞りとした第4撮影モードのいずれか1つの撮影モードを選択するために操作される撮影モード選択操作手段とを備えたから、前記複数段階撮影モードでの露光量を適正露光範囲内に収めることができるので、安価な構成で、撮影された画像に基づいた写真における色調を、撮影時の被写体像の色調として再現でき、高品質な写真を得ることが可能となる。
【0014】
また、前記レリーズ操作を受けてストロボ光を発光するストロボ装置と、前記レリーズ操作に連動してストロボ光を発光させるか否かを選択するために操作されるストロボ選択操作手段とを備え、前記撮影モード選択操作手段とストロボ選択操作手段とを別個に設けたから、例えば撮影時に発光させるストロボ光を影消し等に使用する、或いは撮影時にストロボ光を使用しないことで、被写体像の撮影時における色調を、得られる画像に反映させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観形状を示す斜視図である。このレンズ付きフイルムユニットは、基本的に自然光を利用することによって撮影を行い、日中シンクロ撮影などを行う場合に、後述するストロボ装置を使用するようになっている。このレンズ付きフイルムユニット10は、撮影機構が組み込まれたユニット本体11と、ユニット本体11の外周に巻き付けられるようにして貼付されるラベル12とからなる。なお、ラベル12には、ユニット本体11の各部を露呈させるための開口が形成されている。
【0016】
ユニット本体11の前面には、撮影レンズ15、ファインダ16、ストロボ発光部17、ストロボ選択部18、露出切替部19等が設けられている。ユニット本体11の上面には、レリーズボタン20、カウンタ表示窓21、シグナル用開口22等が設けられている。ユニット本体11の背面からは、撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻上げノブ23の一部が露呈されている。
【0017】
ストロボ選択部18は、ユニット本体11の前面に設けられた操作開口25と、この操作開口25内で移動自在とされた略小判状の操作部26からなる。操作部材26は、図1に示すストロボ光の発光を行わないオフ位置と、オフ位置から上方にスライドしたオン位置との間で移動自在とされている。なお、オン位置に操作部26が位置している場合にレリーズボタン20が操作されると、ストロボ発光部17から被写体に向けてストロボ光が照射される。なお、オン位置に操作部26をスライドさせると、ユニット本体11の上面に設けられたシグナル用開口22からライトガイド(図示省略)の一部が突出する。このライトガイドは、ストロボ受電が完了した際に発光する発光素子の光をユニット本体11の外部に向けてガイドするためのものである。
【0018】
露出切替部19は、ユニット本体11の前面に設けられた長方形状の操作開口27と、この操作開口27内で移動自在とされた直方体形状の操作部28からなる。操作部28は、図中A方向、或いはB方向にスライド自在に設けられ、操作開口27の図1中実線で示す第1位置と、図1中点線で示す第2位置と、図1中二点差線で示す第3位置と、図1中一点鎖線で示す第4位置との間で移動自在とされている。
【0019】
なお、操作部28が第1位置から第4位置のいずれかの位置にある場合、後述するバネ70の復帰力を受けて図4中S方向に押圧される切替リング65のリンクピン65cの押圧を受けても操作部28が移動しないように保持される。また、操作部28が、第1位置或いは第3位置にある場合には、詳細は後述するが、コマ部材75のストッパ78に、シャッタ羽根45の回動防止片47aが当接されるときの衝撃を受けて、操作部28が移動しないように保持される。なお、操作部28を各位置で確実に保持する方法として、例えば、後述する露出切替部材85に係止突起を設けるとともに、前カバー34に係止突起と係合する係合部を複数設け、操作部28を第1〜第4位置のそれぞれに位置させたときに、係止突起と、複数の係合部のいずれかを係合させることが考えられる。
【0020】
操作部28が第1位置にある場合、小絞り及び高速シャッタが選択され、例えば晴れた日中で、且つ屋外撮影を行う第1撮影モードとなる。操作部28が第2位置にある場合、小絞り及び低速シャッタが選択され、例えば曇りの日中で、且つ屋外撮影を行う第2撮影モードとなる。操作部材28が第3位置にある場合、大絞り及び高速シャッタが選択され、例えば雨の日中で、且つ屋外撮影を行う場合や、夕方に撮影を行う第3撮影モードとなる。また、操作部28が第4位置にある場合、大絞り及び低速シャッタが選択され、ドーム内、体育館内や、明るいイベント会場などの屋内撮影を行う第4撮影モードとなる。
【0021】
図2は、ユニット本体11の構成を分解して示す斜視図である。ユニット本体11は、フイルムパトローネ30が装填される本体基部31と、この本体基部31の前面側に取り付けられるストロボ装置32と、本体基部31の前面側及び背面側に取り付けられる前カバー34及び後カバー35とを備えている。
【0022】
フイルムパトローネ30は、パトローネ30aと、写真フイルム30bとからなり、前述のように製造時に装填される。写真フイルム30bとしては、フイルム感度がISO400のカラーリバーサルフイルムが用いられる。このカラーリバーサルフイルムは、カラーネガフイルムに比べて、撮影した被写体に対する色(色相、色調)の再現性、光(光の硬さや柔らかさ等)の再現性、及びコントラストが優れているという長所がある。
【0023】
ストロボ装置32は、各種電気部品が取り付けられてストロボ回路が形成されたプリント基板と、放電管やリフレクタ、拡散板等からなるストロボ発光部17とから構成されている。また、プリント基板には、レリーズボタン20の押圧に連動してオンとなり、ストロボ光を発光させるシンクロスイッチと、ストロボ選択部18の操作部材26の移動によってオン/オフされる充電スイッチを構成する金属接片等が取り付けられている。なお、詳細は記載しないが、シンクロスイッチは、後述するシャッタ羽根45が回動したときに、シャッタ羽根45に設けられた押圧片46dによってオンとなる。このとき、ストロボ選択部18の操作部26がオン位置にある場合には、ストロボ発光部17からストロボ光が被写体に向けて照射される。
【0024】
本体基部31の前面の略中央には、遮光筒40(図3参照)が設けられている。この遮光筒40の周囲には、シャッタチャージ機構、シャッタレリーズ機構、絞り切替機構、シャッタ速度切替機構、撮影光学系、ファインダ光学系等が組み込まれている。
【0025】
図3は、遮光筒40の周囲に組み込まれたシャッタレリーズ機構,絞り切替機構,シャッタ速度切替機構,撮影光学系の構成を示す分解斜視図である。遮光筒40の前面には、矩形状の露光開口41が形成されている。遮光筒40の側方には、シャッタ羽根45を揺動自在に支持するピン42と、バネ49の一端が掛けられるピン43とが設けられている。なお、このバネ49は、図3中C方向にシャッタ羽根45を付勢している。
【0026】
シャッタ機構を構成するシャッタ羽根45は、ピン42に挿通される穴46aが形成されたベース部46と、露光開口41の前方に配置されて該露光開口41の開閉を行う羽根部47と、ベース部46と羽根部47とを接続する連結部48とからなる。ベース部46には、バネ49の他端が掛けられるピン46bと、シャッタ駆動レバー50によって蹴飛ばされる突出部46cとが設けられている。シャッタ羽根45は、バネ49に付勢されて露光開口41を塞ぐ閉じ位置に保持されている。そして、レリーズボタン20の押圧操作によってシャッタ駆動レバー50が図3中D方向に回動したときに、シャッタ羽根45の突出部46cを蹴飛ばす。シャッタ駆動レバー50に蹴飛ばされたシャッタ羽根45は、バネ49の付勢に抗して(図8中F方向に)回動し、露光開口41を全開した後に、バネ49の付勢によって閉じ位置に向けて(図8中G方向に)回動する。なお、符号47aは、回動防止片であって、後述するストッパ78が高速シャッタ位置にあるときに、この回動防止片47aと当接する。
【0027】
レンズホルダ50の前面中央には、筒形状の鏡筒51が形成されている。鏡筒51内には、開口52が形成されており、鏡筒51の側面には切欠53が形成されている。鏡筒51内には、撮影レンズ5を構成する第1レンズ55と第2レンズ56とが収納される。これら第1レンズ55と第2レンズ56との間には、絞り切替板60の挿入スペースを確保するとともに、その中央に絞り開口(以下、大絞り開口)58aが形成されたスペーサー58が収められる。この大絞り開口58aは、大絞りとなるものであって、絞り値F2がF2=F5.6となるようにその径が決められている。
【0028】
レンズホルダ50の前面には、鏡筒51に収められた撮影レンズ5等の部品と、鏡筒51の外周に取り付けられた切替リング65とが外れないように押さえるレンズ押さえ板61が取り付けられる。
【0029】
絞り切替板60は、く字形状の薄板からなり、一端に大絞り開口58aを塞ぐ大きさの小絞り部60aが設けられ、この小絞り部60aには、大絞り開口58aよりも小径となる絞り開口(以下、小絞り開口)60bが形成されている。小絞り開口60bは、小絞りとなるものであって、絞り値F1がF1=F22.4(公称F22)となるようにその径が決められている。なお、実際の絞り値F22.4であっても絞り値F22として用いられることがあるので、特許請求の範囲で記載したF22については、本実施形態中ではF22.4として説明する。絞り切替板60の他端には、穴60cと屈曲された長穴60dとが形成されている。穴60cは、レンズホルダ50の鏡筒51の近傍に形成されたピン65に挿通され、絞り切替板60を揺動自在とする。
【0030】
上述した絞り切替板60は、小絞り部60aを撮影光軸上に配置する小絞り位置(図5参照)と、小絞り部60aを光路外に退避させ、大絞り開口58aを露呈させる大絞り位置(図6参照)との間で回動される。小絞り位置となると、撮影光は、小径の小絞り開口60bと、大径の大絞り開口58aとを通過するようになり、結果的には径の小さい小絞り開口60bによって光量が制限される。
【0031】
鏡筒51の外周には、切替リング65が回動自在に嵌入される。切替リング65には、バネ70の一端が掛けられるバネ掛けピン65aと、絞り切替板60の長穴60dに挿入されるリンクピン65bと、露光切替部材85の押圧レバー85eが当接されるリンクピン65cとが設けられている。バネ70の他端は、レンズホルダ50の前面下部に形成されたピン71に掛けられ、切替リング65を図3中E方向に付勢する。なお、バネ70によって付勢された切替リング65は、絞り切替板60、或いは後述する露光切替部材85の押圧レバー85eによって所定の位置に保持される。なお、操作部28が第1位置にある場合の、切替リング65の位置を初期位置として説明する。
【0032】
シャッタ速度切替手段として機能するコマ部材75は、回転軸76と、ギア77と、ストッパ78とを備えている。回転軸76の一端は、本体基部31に設けられたボス80に回転自在に組み付けられる。また、回転軸76の他端は、露出切替部材85に設けられたガイド穴85cに挿通される。なお、ラック85aとギア77とが噛合しているから、操作部28を図1中A方向に操作した場合に、コマ部材75は図8中X方向に回転する。一方、操作部28を図1中B方向に操作した場合には、コマ部材は図8中Y方向に回転する。
【0033】
ストッパ78は、操作部28が第1位置、第3位置にある場合(図8参照)に、シャッタ羽根45の回動防止片47aの回動軌跡上に位置する。このとき、レリーズボタン20が操作されるとシャッタ羽根45が回動するが、その回動途中で回動防止片47aがストッパ78と当接され(図8中二点差線)、シャッタ羽根45の回動が停止される。その後、バネ49の復帰力によって上述した閉じ位置まで回動する。これにより、ストッパ78が回動防止片47aの回動軌跡上に位置するときには、高速シャッタ速度となる。この高速シャッタ速度に設定されたときのシャッタ速度T1は、T1=1/180秒となる。なお、このときのストッパの位置を、以下では、高速シャッタ位置として説明する。
【0034】
一方、操作部28が第2位置、第4位置にある場合(図9参照)は、ストッパ78は、シャッタ羽根45の回動防止片47aの回動軌跡上から退避する。このとき、シャッタ羽根45の回動防止片47aは、その回動中にストッパ78と当接しないので、シャッタ羽根45は、図9中F方向に図9中一点鎖線の位置まで回動した後に、バネ49の復帰力によって閉じ位置に向けて(図9中G方向に)回動する。これにより、ストッパ78が回動防止片47aの回動軌跡上から退避した位置にあるときには、シャッタ速度が低速シャッタ速度となり、そのシャッタ速度T2がT2=1/45秒となる。なお、このときのストッパ78の位置を、以下では、低速シャッタ位置として説明する。
【0035】
露出切替部材85は、ラック85aが上面に形成された基部85b、該基部85bから突出するように形成され、コマ部材75の回転軸の一端が挿通されるガイド穴85cが形成されたガイド部85d、上述した操作部28、上述した切替リング65に設けられたリンクピン65cを押圧する押圧レバー85eを備えている。この露出切替部材85は、操作部28の操作によって図3中M方向、或いは図3中N方向に移動する。この移動に合わせて、ラック85aと螺合するギア77を回転させる、つまり、コマ部材75を回転させて、ストッパ78をシャッタ羽根45の回動防止片47aの回動軌跡上となる位置(図8参照)まで回転させる、或いは回動防止片47aの回動軌跡上から退避した位置(図9参照)まで回転させる。
【0036】
この露出切替部材85の移動時には、押圧レバー85eも移動することになるから、例えば、操作部28の操作によって、露出切替部材85が図4中M方向に移動する場合には、切替リング65をバネ70の付勢に抗して押圧する。これにより、切替リング65が図4中Q方向に回転する。例えば操作部28を操作して、操作部28を第1位置から、第3位置或いは第4位置へと移動させると、切替リング65が図4中Q方向に回転し、切替リング65に設けられたリンクピン65bによって絞り切替板60が図6中R方向に移動し、絞りが小絞りから大絞りに切り替わる。なお、操作部28を第2位置から第3位置、或いは第4位置へと移動させた場合も同様である。一方、操作部28を第1位置から第2位置へと移動させる、或いは、第3位置から第4位置へと移動させた場合には、絞り切替板60は回動しないようになっている。
【0037】
一方、操作部28を図4中N方向に移動させた場合には、切替リング65はバネ70の復帰力によって図4中S方向に回転する。例えば、操作部28を第3位置から、第1位置或いは第2位置へと移動させた場合には、押圧レバー85eは、図6中N方向に移動するから、バネ70の復帰力によって切替リング65が図4中S方向に回転する。これを受けて、絞り切替板60が図6中T方向に移動し、小絞り部60aを鏡筒51の内部に挿入させる。これにより、絞りが大絞りから小絞りとなる。なお、操作部28を第3位置から、第1位置或いは第2位置へと移動させた場合も同様である。
【0038】
上記のように、このレンズ付きフイルムユニット2は、写真フイルム22bとしてフイルム感度がISO400のカラーリバーサルフイルムが用いられ、第1撮影モードではシャッタ速度が1/180秒,絞り値がF22.4とされ、第2撮影モードではシャッタ速度が1/45秒,絞り値がF22.4となる。また、第3撮影モードではシャッタ速度が1/180秒、絞り値がF5.6とされ、第4撮影モードではシャッタ速度が1/45秒、絞り値がF5.6となる。
【0039】
例えばフイルム感度をISO100を基準とする適正EV値を各撮影モードで算出すると、第1撮影モードではEV14.5、第2撮影モードではEV12.5、第3撮影モードではEV10.5、第4撮影モードではEV8.5となる。カラーリバーサルフイルムのラチチュードを±1EVとすると、このレンズ付きフイルムユニットにおいては、EV7.5〜EV15.5の範囲で適正露光撮影を行うことができる。なお、ISO100を基準とした適正EV値は、絞り値をF,シャッタ速度をT(秒)、フイルム感度をSとしたときに、「EV=log2(F2/T)−log2(S/100)」で与えられる。
【0040】
次に、本実施形態の作用について説明する。例えば、晴れた日に、日中屋外等の明るい場所で撮影を行う場合には、第1撮影モードを選択する。第1撮影モードにするには、操作部28を第1位置にセットする。このとき、操作部28が第2位置から第1位置にセットする場合、図4中N方向に押圧レバー85eが移動するので、バネ70の復帰力より、図4中Q方向に回転する。このとき、リンピン65bが回動するが、絞り切替板60は小絞り位置にセットされたままである。一方、操作部28の操作によってコマ部材75が図8中Y方向に回転し、ストッパ78がシャッタ羽根45の回動防止板47aの回動軌跡上に位置する、高速シャッタ位置に保持される。
【0041】
また、操作部28が第3位置、或いは第4位置に保持された状態から第1位置に移動させた場合、押圧レバー85eは、図6中、或いは図7中N方向に移動する。このとき切替リング65は、バネ70の復帰力を受けて図6中、或いは図7中S方向に回転する。このとき、切替リング65のリンクピン65bが回転し、その回転中に、絞り切替板60の長穴60dの屈曲部に到達する。この屈曲部にリンクピン65bが到達すると、絞り切替板60が図6中T方向に回転し、絞り切替板60の小絞り部60aが鏡筒51の内部に挿入され、絞りが大絞りから小絞りに設定される。一方、操作部28の図1中B方向への移動によって、コマ部材75が図8中Y方向に回転する。そして、操作部28が第1位置にセットされると、コマ部材75のストッパ78がシャッタ羽根45の回動防止片47aの回動軌跡上にセットされる。なお、操作部28が第2位置から第1位置にセットする場合、絞りは、そのまま小絞り位置にセットされている。一方、操作部28を第2位置から第1位置へと移動させると、コマ部材が図8中Y方向に回転し、コマ部材75のストッパ78がシャッタ羽根45の回動防止片47aの回動軌跡上から退避する位置から、その回動軌跡上に位置する、つまり高速シャッタ位置にセットされる。
【0042】
この第1撮影モード下でレリーズボタン9を押圧すると、これに応答してシャッタ羽根45が閉じ位置から開き位置に向けて図8中F方向に回動するが、回動防止片47aがストッパ78に当接することによって、その回動が停止され、バネ49の復帰力によって図8中G方向に移動する。このシャッタ羽根45の回動動作によって露光開口41の開閉が行われる。これにより、1/180秒のシャッタ速度で露光が行われる。
【0043】
上記のようにシャッタ羽根45の開閉動作が行われている間に、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、小絞り開口60b,大絞り開口58aを通してリバーサルフイルム22bに露光を与えるが、この場合には絞り値F22.4の小絞り開口60bで光量が規制される。
【0044】
結果として、フイルム感度ISO400のリバーサルフイルム22bに対して、シャッタ速度1/180秒,絞り値F22.4で露光が行われ、この第1撮影モードでは、適正EV値がEV14.5であって、EV13.5〜EV15.5の範囲で良好な撮影が行える。
【0045】
また、曇りの日に、日中屋外で撮影を行う場合には、第2撮影モードを選択する。第2撮影モードにするには、操作部28を第1位置から第2位置まで操作する。この操作によって、押圧レバー85eが図5中M方向に移動する。このとき、65cリンクピン65cは押圧レバー85eの押圧を受けるので、切替リング65が図5中Q方向に回転する。なお、この切替リング65の回転とともに、リンクピン65bが回転することになるが、リンクピン65bの位置が絞り切替板60の長穴60dの屈曲部まで到達していないので、絞り切替板60は、第1撮影モードと同様に、小絞り位置にセットされる。また、図9に示すように、操作部28を操作することによってコマ部材75が図8中X方向に回転し、ストッパ78が低速シャッタ位置にセットされる。
【0046】
一方、操作部28を第3位置から、或いは第4位置から第2位置まで移動させた場合、切替リング65は、バネ70の復帰力を受けて図5中S方向に回転する。図6又は図7に示すように、操作部28が第3位置、或いは第4位置にある場合には、切替リング65が図6中S方向に回転すると、リンクピン65bも回転し、絞り切替板60の長穴60dの屈曲部を通過する。この通過とともに、絞り切替板60が図6中T方向に回動し、絞りが、大絞りから小絞りへと切り替わる。また、操作部28の図8中M方向への移動によってコマ部材75が図8中Y方向へ回転し、ストッパ78が低速シャッタ位置にセットされる。
【0047】
この第2撮影モード下でレリーズボタン9を押圧すると、これに応答してシャッタ羽根45が閉じ位置から開き位置に向けて回動する。このとき、ストッパ78が低速シャッタ位置にセットされることによって、シャッタ羽根45は図9中一点鎖線の位置まで回動した後に、バネ49の復帰力によって再び閉じ位置に戻る開閉動作が行われ、露光開口41の開閉が行われる。これにより、1/45秒のシャッタ速度で露光が行われる。
【0048】
上記のように、シャッタ羽根45の開閉動作が行われている間に、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、小絞り開口60b,大絞り開口58aを通して写真フイルム22bに露光を与えるが、この場合には絞り値F22.4の小絞り開口60bで光量が規制される。
【0049】
結果として、フイルム感度ISO400のリバーサルフイルム22bに対して、シャッタ速度1/45秒,絞り値F22.4で露光が行われ、この第1撮影モードでは、適正EV値がEV12.5であって、EV11.5〜EV13.5の範囲で良好な撮影が行える。
【0050】
また、雨の日に、日中屋外で撮影を行う場合や、夕方に撮影を行う場合には、第3撮影モードを選択する。第3撮影モードにするには、操作部28を第3位置まで操作する。例えば操作部28を第1位置、或いは第2位置から、第3位置へ移動させると、切替リングが図4又は図5中Q方向に回転する。この回転時に、リンクピン65bも回転する。このリンクピン65bの回動中に、長穴60dの屈曲部を通過することになり、この通過時に、絞り切替板60が図中R方向に回動する。これにより、絞りが小絞りから大絞りに切り替わる。また、操作部28を操作することによって、コマ部材75が図8中X方向に回転し、ストッパ78が、シャッタ羽根45の回動防止片47aの回動軌跡上に、つまり高速シャッタ位置にセットされる。
【0051】
一方、操作部28を第4位置から第3位置まで移動させた場合には、切替リング65のリンクピン65bの回動は、長穴60dの屈曲部まで到達しない位置で停止するので、絞りは、大絞りのままセットされる。また、コマ部材75は、図8中Y方向に回転し、回動防止片47aの回動軌跡上から退避した位置から、回動軌跡上に位置する、つまり高速シャッタ位置にセットされる。
【0052】
この第3撮影モード下でレリーズボタン9を押圧すると、これに応答してシャッタ羽根45が閉じ位置から開き位置に向けて回動するが、回動防止片47aがストッパ78に当接することによって、その回動が停止され、バネ49の復帰力によって再び閉じ位置に戻る開閉動作が行われ、露光開口41の開閉が行われる。これにより、1/180秒のシャッタ速度で露光が行われる。
【0053】
上記のようにシャッタ羽根45の開閉動作が行われている間に、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、絞り値F5.6の大絞り開口58aを通してリバーサルフイルム22bに露光を与えることになる。
【0054】
結果として、フイルム感度ISO400のリバーサルフイルム22bに対して、シャッタ速度1/180秒,絞り値F5.6で露光が行われ、この第3撮影モードでは、適正EV値がEV10.5であって、EV9.5〜EV11.5の範囲で良好な撮影が行える。
【0055】
また、ドーム内、体育館内、イベント会場などの明るい屋内で操作を行う場合には、第4撮影モードを選択する。この場合、操作部28を第1位置、或いは第2位置から第4位置まで操作すると、リンクピン65bが長穴60dの屈曲部を通過することによって、絞り切替板60が、図7中R方向に回動する。これにより、絞りが大絞りにセットされる。また、操作部28の操作によって、コマ部材75が図8中X方向に回転し、回動防止片47aの回動軌跡上から退避する位置、つまり低速シャッタ位置にセットされる。なお、操作部28を第3位置から第4位置に操作した場合は、絞り切替板60は回動しないため、絞りが大絞り位置でセットされたままである。また、コマ部材75は図8中X方向に回転し、ストッパ78が、回動防止片47aの回動軌跡上から退避する位置、つまり低速シャッタ位置にセットされる。
【0056】
この第4撮影モード下でレリーズボタン20を押圧すると、これに応答してシャッタ羽根45が閉じ位置から開き位置に向けて回動する。このとき、ストッパ78が低速シャッタ位置にセットされることによって、シャッタ羽根45は図9中一点鎖線で示す位置まで回動した後に、バネ49の復帰力によって再び閉じ位置に戻る開閉動作が行われ、露光開口41の開閉が行われる。これにより、1/45秒のシャッタ速度で露光が行われる。
【0057】
上記のようにシャッタ羽根45の開閉動作が行われている間に、撮影レンズ5に入射した被写体からの光は、絞り値F5.6の大絞り開口58aを通してリバーサルフイルム22bに露光を与えることになる。
【0058】
結果として、フイルム感度ISO400のリバーサルフイルム22bに対して、シャッタ速度1/45秒,絞り値F5.6で露光が行われ、この第4撮影モードでは、適正EV値がEV8.5であって、EV7.5〜EV9.5の範囲で良好な撮影が行える。
【0059】
なお、上述した第1〜第4撮影モードのいずれかでストロボ装置32を用いて撮影を行う際、ストロボ選択部18の操作部26をオフ位置からオン位置に操作した後に、レリーズボタン20を操作する。この場合、撮影時に、ストロボ光が被写体に向けて照射されることになるが、この場合、ストロボ光は、被写体に生じた影を無くす、所謂影消しや、被写体の輪郭を背景に対してはっきりさせる等、補助的な目的で使用される。
【0060】
本実施形態では、シャッタ速度切替手段として、シャッタ羽根の回動防止片と当接し、シャッタ羽根の回動量を切り替えるストッパを備えたコマ部材から構成したが、これに限定する必要はなく、例えば第1ストッパと、第2ストッパを所定の間隔を空けて配置された速度切替部材から構成し、操作部を第1位置から第4位置の間でスライド可能とする。そして、操作部が第1位置にある場合には、シャッタ羽根の回動防止片の回動軌跡上に、第1ストッパを位置させる。操作部が第3位置にある場合には、シャッタ羽根の回動防止片の回動軌跡上に、第2ストッパを位置させる。操作部が第2位置及び第4位置にある場合には、第1ストッパ、或いは第2ストッパのいずれかともシャッタ羽根の回動防止片の回動軌跡上から退避させる。
【0061】
本実施形態では、操作部28の図3中M方向へ移動させた場合に、リンクピン65cが押圧レバー85eによって押圧され、結果的に切替リング65を図4中Q方向に回転させ、操作部28の図3中N方向へ移動させた場合には、切替リング65をバネ70の復帰力によって図4中S方向に回転するようにしたが、これに限定する必要はなく、例えば押圧レバー85eに、リンクピン65cが挿入される溝部や孔を設け、操作部28の移動によって切替リング65を回転させることも可能である。これにより、バネ70を用いる必要がなくなり、部品点数を減らすことができる。
【0062】
本実施形態では、カラーリバーサルフイルムのフイルム感度をISO400とし、小絞りの絞り値をF1=22.4、大絞りの絞り値をF2=F5.6としたが、これに限定する必要はなく、例えばフイルム感度をISO200とし、小絞りの絞り値をF1=16、大絞りの絞り値をF2=F4としてもよい。この場合、レンズ付きフイルムユニットにおいては、EV7.5〜EV15.5の適正露光範囲で撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの構成を分解して示す斜視図である。
【図3】レンズ鏡筒近傍の構成を分解して示す斜視図である。
【図4】第1撮影モードの際の絞り切替板の位置を示す正面図である。
【図5】第2撮影モードの際の絞り切替板の位置を示す正面図である。
【図6】第3撮影モードの際の絞り切替板の位置を示す正面図である。
【図7】第4撮影モードの際の絞り切替板の位置を示す正面図である。
【図8】第1撮影モード、第3撮影モードのときのシャッタバネの回動位置を示す正面図である。
【図9】第2撮影モード、第4撮影モードのときのシャッタバネの回動位置を示す正面図である。
【符号の説明】
【0064】
10 レンズ付きフイルムユニット
18 ストロボ選択部
19 露光切替部
20 レリーズボタン
28 操作部
30b リバーサルフイルム
32 ストロボ装置
41 露光開口
45 シャッタ羽根
47a 回動防止片
58a 大絞り開口
60 絞り切替板
60b 小絞り開口
75 コマ部材
78 ストッパ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
レリーズ操作を受けて露光開口の開放動作を行うシャッタと、
取り込まれた被写体光の光量調整を行う絞りと、を備え、
前記シャッタの開放動作時に、前記絞りによって光量調整された被写体光を、露光開口を介して未露光の写真フイルムに露光させるレンズ付きフイルムユニットにおいて、
前記写真フイルムは、リバーサルフイルムからなり、
前記絞りを大絞りと、小絞りとの間で切り替える絞り切替手段と、
前記シャッタのシャッタ速度を高速シャッタ速度と、低速シャッタ速度とで切り替えるシャッタ速度切替手段と、
前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を高速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを小絞りとした第1撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッッタ速度を低速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを小絞りとした第2撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を高速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを大絞りとした第3撮影モード、前記シャッタ速度切替手段によってシャッタ速度を低速シャッタ速度に、絞り切替手段によって絞りを大絞りとした第4撮影モードのいずれか1つの撮影モードを選択するために操作される撮影モード選択操作手段とを備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
【請求項2】
前記リバーサルフイルムのフイルム感度がISO400であることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット。
【請求項3】
前記小絞りの絞り値をF1、前記大絞りの絞り値をF2としたときに、F1=22,F2=5.6を満たすことを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ付きフイルムユニット。
【請求項4】
前記高速シャッタ速度をT1、前記低速シャッタ速度をT2としたときに、T1=1/180秒,T2=1/45秒を満たすことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載のレンズ付きフイルムユニット。
【請求項5】
前記レリーズ操作を受けてストロボ光を発光するストロボ装置と、前記レリーズ操作に連動してストロボ光を発光させるか否かを選択するために操作されるストロボ選択操作手段とを備え、前記撮影モード選択操作手段とストロボ選択操作手段とを別個に設けたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載のレンズ付きフイルムユニット。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−301198(P2006−301198A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−121316(P2005−121316)
【出願日】平成17年4月19日(2005.4.19)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】