説明

交通情報提供システム、交通情報提供方法、情報提供装置、および車載情報端末

【課題】 自車両の進行方向に応じた交差点の交通情報画像を提供すること。
【解決手段】 誘導経路上に存在する交差点で路上装置が設置されている交差点を検索する(ステップS110)。自車両が路上装置が設置されている交差点に進入する方向を判断し(ステップS120)、路上装置が設置されている全ての交差点の車両が進入する方向を撮像した交差点画像を読み込んで(ステップS130)、交差点交通情報画像を生成する(ステップS140)。生成した全交差点交通情報画像を車載情報端末へ送信する(ステップS160)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラで撮像した道路状況を提供する情報提供装置、情報提供装置から取得した情報を表示する車載情報端末、情報提供装置と車載情報端末とで構成される交通情報提供システム、および交通情報提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
道路に設置したカメラにより撮像した道路状況を通信回線を介してサーバへ送信し、運転者は通信回線を介してサーバへ接続して、道路の混雑状況を映像で確認することができる交通情報システムが特許文献1によって知られている。
【0003】
【特許文献1】特開平10−320685号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の交通情報システムでは、各地点で1視点から見た道路状況を撮像しているため、運転者は見ている映像がどの方向から撮像されたものかを把握できず、自車両の進行方向が表示された映像のいずれの方向かを識別できない可能性があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、ナビゲーション装置で探索した目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、撮像装置で撮像された交差点画像から交差点交通情報画像を生成して車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、情報提供装置は、車載情報端末から受信した誘導経路に基づいて、交差点画像から、車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を生成して交差点交通情報画像として車載情報端末へ送信し、車載情報端末は、情報提供装置から受信した交差点交通情報画像を誘導経路とともにモニタに表示することを特徴とする。
本発明はまた、複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、ナビゲーション装置で探索した目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、撮像装置で撮像された交差点画像を車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、車載情報端末は、誘導経路に基づいて、情報提供装置から受信した交差点画像から、自車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を交差点交通情報画像として生成し、生成した交差点交通情報画像を誘導経路とともにモニタに表示することを特徴とする。
本発明はまた、複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、車載情報端末を搭載した車両の目的地までの誘導経路を演算し、撮像装置で撮像された交差点画像から交差点交通情報画像を生成して、生成した交差点交通情報画像を演算した誘導経路とともに車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、情報提供装置は、演算した誘導経路に基づいて、交差点画像から、車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を交差点交通情報画像として生成し、生成した交差点交通情報画像を誘導経路とともに車載情報端末へ送信し、車載情報端末は、情報提供装置から受信した誘導経路と交差点交通情報画像とをモニタに表示することを特徴とする。
本発明はまた、複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、車載情報端末を搭載した車両の目的地までの誘導経路を演算し、演算した誘導経路とともに撮像装置で撮像された交差点画像を車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、車載情報端末は、誘導経路に基づいて、情報提供装置から受信した交差点画像から、自車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を交差点交通情報画像として生成し、生成した交差点交通情報画像を情報提供装置から受信した誘導経路とともにモニタに表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、交差点を撮像した交差点画像から、車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を生成して交差点交通情報画像としてモニタに表示することとした。これによって、運転者は自車両の進行方向に応じた交差点交通情報画像によって交差点の交通状況を的確に把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は、本発明における交通情報提供システムの一実施の形態を示すブロック図である。交通情報提供システム100は、複数の交差点に設置された路上装置200と、情報提供サーバ300と、車両に搭載された車載情報端末400とを備え、これらはインターネット等の通信回線500により相互に接続することができる。路上装置200は、交差点全体が見渡せる位置、例えば図2に示すように交差点中央の地面から所定の高さの位置に設置され、交差点の状況を撮像するカメラ201と、通信網500を介して通信する通信装置202と、制御装置203とを備えている。
【0008】
カメラ201は360度回転可能であり、交差点中央の上空から交差点に接続する道路を所定の時間間隔、例えば10分おきに撮像する。なお、交差点に接続する道路が存在する方向はあらかじめ設定されており、制御装置203は、あらかじめ設定された交差点に接続する道路が存在する方向へカメラ201を回転させながら、交差点に接続する道路の画像を撮像するよう制御する。
【0009】
図3は、図2に示す交差点に設置されたカメラ201により撮像した交差点内の画像(以下、「交差点画像」)の具体例を示す図である。図2においては、図の上部が北となっており、カメラ201の設置位置から東西南北の方向に道路が分岐している。したがって、制御装置203により、カメラ201の設置位置から東西南北の方向に存在する道路を撮像するよう制御され、図3に示す4方向の交差点画像を得る。なお、路上装置200には路上に設置された各路上装置200を一意に識別するための装置IDが付与されており、所定の時間間隔でカメラ201により撮像された各方向の交差点画像、その撮像方向、および装置IDは、通信回線500を介して情報提供サーバ300へ送信される。
【0010】
情報提供サーバ300は、路上装置200から受信した交差点画像、その撮像方向、および装置IDの組を格納するメモリ301と、通信装置302と、制御装置303とを備えている。そして、後述するように、車載情報端末400からの要求に応じて、メモリ301に格納した各交差点における交差点画像に基づいて生成する交差点交通情報画像を車載情報端末400へ提供する。
【0011】
車載情報端末400は、ナビゲーション装置401と、通信装置402と、制御装置403と、モニタ404とを備えている。ナビゲーション装置401は使用者によって設定された目的地までの経路を探索し、探索した経路候補の中から使用者が選択した任意の経路を誘導経路として決定すると、誘導経路を強調表示した自車両周辺の地図をモニタ404に表示する。同時に情報提供サーバ300に対して通信網500を介して誘導経路上の交差点交通情報画像の提供を要求する。このとき、車載情報端末400は、ナビゲーション装置401で決定した誘導経路情報と、ナビゲーション装置401で検出した自車両の現在位置との対をナビゲーション情報として情報提供サーバ300に送信する。
【0012】
なお、ナビゲーション装置401で使用する地図データは、道路をノードとリンクで表現したデータであり、交差点にノードが対応し、各ノード間を結ぶ線分がリンクに対応する。この実施の形態では、各ノードには識別符号としてノードIDが付与されており、各リンクには識別符号としてリンクIDが付与されている。一方、情報提供サーバ300では、メモリ301に上述した路上装置200の装置IDと、その路上装置の設置交差点を地図上で識別するノードIDとが対応付けて記憶されている。これに基づいて、各画像を撮像した路上装置200の装置IDからノードIDへの変換を行うことによって、各画像を撮像した交差点が地図上のどの交差点であるかを判断することができる。
【0013】
車載情報端末400からの要求を受信した情報提供サーバ300は、車載情報端末400から受信したナビゲーション情報に基づいて、メモリ301に格納されている交差点画像の中から誘導経路上に存在する交差点の車両が進入する方向の道路を撮像した交差点画像を読み込む。すなわち、車載情報端末400から受信した誘導経路情報に基づいて、誘導経路上のノードIDを抽出し、抽出したノードIDに対応付けられた路上装置200の装置IDを抽出することによって、誘導経路上の路上装置200が設置されている交差点を特定する。そして、ナビゲーション情報に基づいて、特定した交差点へ車両がどの方向から進入するかを判断し、車両が進入する方向の道路を撮像した交差点画像を読み込む。
【0014】
例えば、誘導経路上に存在する任意の交差点が、図4(a)に示すように東西南北の4方向に道路が分岐する交差点であるとき、車両が誘導経路にしたがって走行すると当該交差点に南から進入して北へ走行する場合、図4(b)に示す各方向の道路を撮像した交差点画像の中から、図4(c)に示すように車両が進入する方向の道路を撮像した交差点画像、すなわち南に存在する道路を撮像した交差点画像を読み込む。
【0015】
その後、図4(d)および(e)に示すように読み込んだ交差点画像を補正して交差点交通情報画像を生成する。まず、読み込んだ図4(c)に示す交差点画像を、交差点の手前側から遠方側へいくに連れて、その拡大率が一定の割合で増加するように交差点画像を引き伸ばす。これによって、図4(d)に示すように道路の幅が均一になるように補正することができる。次に、図4(d)の画像を180度回転させて、図4(e)に示すように当該交差点に車両が進入するときの視点と同一視点となるようにする。これによって、交差点に車両が進入する方向と同一方向を撮像した画像を、車両の進行方向と同じ視点で表示した交差点交通情報画像を生成することができる。すなわち、車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す交差点交通情報画像を生成することができる。
【0016】
情報提供サーバ300は、誘導経路上に存在し、かつメモリ301に交差点画像が格納されている全ての交差点の交差点画像に対して上述した処理を行う。そして、生成した全ての交差点交通情報画像に各画像を撮像した交差点の位置を識別するノードIDを付与して車載情報端末400へ送信する。これによって、車載情報端末400は受信した交差点交通情報画像が誘導経路上のどの交差点で撮像されたものであるかを判断することができる。
【0017】
交差点交通情報画像を受信した車載情報端末400は、モニタ404に表示した誘導経路上の交差点交通情報画像を受信した交差点上にアイコンを表示する。そして、使用者が交差点上に表示された任意のアイコンをナビゲーション装置401に搭載された入力装置により選択することによって、選択した交差点の交差点画像をモニタ404に表示する。これによって、使用者は誘導経路上の任意の交差点の道路状況をあらかじめ確認することができる。
【0018】
図5は、誘導経路上の交差点上にアイコンを表示し、使用者がアイコンを選択した場合の具体例を示す図である。図5(a)においては、交差点交通情報画像を受信した交差点上に画像が存在することを示すカメラアイコン5a〜5cが表示されている。そして、使用者が表示された任意のカメラアイコン5aを選択すると、図5(b)に示すように当該交差点の交差点交通情報画像がモニタ404に表示される。
【0019】
なお、本実施の形態においては、誘導経路が変更になった場合、例えば使用者によって誘導経路が別の候補経路に変更された場合や、誘導経路とは違った経路を走行したため誘導経路が再探索された場合などには、情報提供サーバ300へ変更後の誘導経路情報と自車両の現在位置とを送信する。そして、情報提供サーバ300によって生成された変更後の誘導経路に基づいた交差点交通情報画像を受信する。
【0020】
変更後の誘導経路に基づいた交差点交通情報画像を情報提供サーバ300から受信した場合、車載情報端末400は、図5(c)に示すようにモニタ404に変更後の誘導経路を強調表示した自車両周辺の地図上にカメラアイコン5a、5b、および5dを表示する。このとき、変更前は誘導経路に含まれていた交差点で、変更後は誘導経路から外れてしまった交差点において、変更前にカメラアイコンが表示されていた場合には、変更後もカメラアイコンの表示を残す。すなわち、図5(c)では、カメラ5cはそのまま表示して、使用者が当該交差点の交差点交通情報画像を確認できるようにしておく。
【0021】
車載情報端末400はまた、車載情報端末400を搭載した車両が、ナビゲーション装置401による誘導にしたがって目的地へ向けて走行を開始し、車両が誘導経路上のカメラアイコンが表示されている交差点から所定距離手前の地点、例えば1km手前の地点に到達すると、以下のように処理を実行する。すなわち、自動的に当該交差点上に表示されたカメラアイコンを選択して交差点交通情報画像をモニタ404に表示する。
【0022】
このとき、図6に示すように、モニタ404内の表示領域を領域6aと領域6bとに2分割し、領域6aに誘導経路を強調表示した自車両周辺の地図を表示したまま、領域6bに自車両が接近している交差点上に表示されたカメラアイコン6cを選択したときと同様の交差点交通情報画像を表示する。これによって、車両の走行中に運転者がカメラアイコンの選択操作を行うことができない場合でも、前方の交差点の交差点交通情報画像を確認することができる。
【0023】
図7は、本実施の形態における路上装置200における処理の流れを示したフローチャートである。図7に示す処理は、通信回線500を介して情報提供サーバ300から交差点の監視指示がなされたときに起動するプログラムとして実行される。ステップS10において、前回交差点画像を撮像してから所定時間、例えば10分が経過したか否かを判断する。前回交差点画像を撮像してから所定時間が経過したと判断した場合には、ステップS20へ進む。
【0024】
ステップS20では、交差点に接続する道路をカメラ201を制御して撮像し、ステップS30へ進む。ステップS30では、カメラ201で撮像した各方向に存在する道路の交差点画像、その撮像方向、および装置IDの組を通信回線500を介して情報提供サーバ300へ送信する。その後、ステップS40へ進み、通信回線500を介して情報提供サーバ300から当該交差点の監視終了が指示されたか否かを判断し、交差点の監視終了が指示された場合には、処理を終了する。
【0025】
図8、および図9は、本実施の形態における情報提供サーバ300における処理の流れを示したフローチャートである。図8に示す処理は、通信回線500を介して路上装置200から各方向の交差点画像、その撮像方向、および装置IDの組を受信したときに起動するプログラムとして実行される。ステップS100において、路上装置200から受信した各方向の交差点画像、その撮像方向、および装置IDの組をメモリ301へ保存する。その後、処理を終了する。
【0026】
また、図9に示す処理は、通信回線500を介して車載情報端末400から交差点交通情報画像の提供が要求されたとき、すなわち車載情報端末400からナビゲーション情報を受信すると起動するプログラムとして実行される。ステップS110において、車載情報端末400から受信した誘導経路情報に基づいて、誘導経路上のノードIDを抽出し、抽出したノードIDから路上装置200の装置IDを抽出することによって、誘導経路上に存在する交差点で路上装置200が設置されている交差点を検索する。
【0027】
その後、ステップS120へ進み、上述したように、車両が誘導経路にしたがって走行した場合に、路上装置200が設置されている各交差点にどの方向から進入するかを判断して、ステップS130へ進む。ステップS130では、メモリ301に格納された交差点画像の中から路上装置200が設置されている全ての交差点の車両が進入する方向の道路を撮像した交差点画像を抽出して読み込む。その後、ステップS140へ進む。ステップS140では、上述したように、読み込んだ交差点画像を車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表すように補正して、交差点交通情報画像を生成する。
【0028】
その後、ステップS150へ進み、読み込んだ全ての交差点画像に対して補正処理が完了したか否かを判断し、完了していない場合には、全画像に対する補正処理が完了するまでステップS140の処理を繰り返す。読み込んだ全ての交差点画像に対して補正処理が完了したと判断した場合には、ステップS160へ進む。ステップS160では、生成した全交差点交通情報画像を各交差点のノードIDとともに車載情報端末400へ送信する。その後、処理を終了する。
【0029】
図10は、本実施の形態における車載情報端末400における処理の流れを示したフローチャートである。図10に示す処理は、不図示のイグニションスイッチがオンされると起動するプログラムとして実行される。ステップS210において、ナビゲーション装置401による自車両の現在位置の検出を開始する。その後ステップS220へ進み、使用者によってナビゲーション装置401で目的地までの誘導経路が決定されたか否かを判断する。誘導経路が決定されたと判断した場合は、ステップS230へ進む。
【0030】
ステップS230では、ナビゲーション装置401で決定された誘導経路情報と検出した自車両の現在位置、すなわちナビゲーション情報を情報提供サーバ300に送信する。その後、ステップS240へ進み、情報提供サーバ300から交差点交通情報画像を受信したか否かを判断する。交差点交通情報画像を受信したと判断した場合には、ステップS250へ進み、すでにモニタ404に表示した地図上に交差点交通情報画像が存在することを示すアイコンが表示されているか否かを判断する。
【0031】
すでにアイコンが表示されていると判断した場合には、ステップS260へ進む。ステップS260では、すでにアイコンが表示されている場合には、誘導経路の変更が発生したと判断して、すでに表示されているアイコン、すなわち誘導経路の変更前に表示されていたアイコンの表示を残してステップS270へ進む。一方、モニタ404に表示した地図上にアイコン表示がされていない場合には、そのままステップS270へ進む。
【0032】
ステップS270では、情報提供サーバ300から交差点交通情報画像とともに受信したノードIDに基づいて、誘導経路上における交差点交通情報画像が存在する交差点を判断して、当該交差点上にアイコン、例えばカメラの形状をしたカメラアイコンを表示する。その後、ステップS280へ進み、表示したアイコンが使用者によって選択されたか否かを判断する。使用者によってアイコンが選択されたと判断した場合には、ステップS290へ進む。一方、使用者によってアイコンが選択されないと判断した場合には、ステップS300へ進む。
【0033】
ステップS290では、図5にて上述したように、使用者によって選択されたアイコンに該当する交差点の交差点交通情報画像をモニタ404に表示して、ステップS300へ進む。ステップS300では、使用者によって誘導経路が変更されたか否かを判断する。誘導経路が変更されたと判断した場合には、ステップS230へ戻り、変更後の誘導経路と自車両の現在位置とを情報提供サーバ300へ送信して、再度変更後の誘導経路上の交差点交通情報画像を得る。誘導経路が変更されないと判断した場合には、ステップS310へ進む。
【0034】
ステップS310では、使用者によって経路案内開始指示が出され、ナビゲーション装置401によって経路案内が開始されたか否かを判断する。経路案内が開始されないと判断した場合にはステップ280へ戻り、上述した処理を繰り返す。経路案内が開始されたと判断した場合にはステップS320へ進む。ステップS320では、交差点交通情報画像を有する交差点まで所定距離の地点、例えば交差点交通情報画像が存在する交差点まで1kmの地点に到達したか否かを判断する。交差点交通情報画像を有する交差点まで所定距離の地点に到達したと判断した場合には、ステップS330へ進む。
【0035】
ステップS330では、図6にて上述したように、モニタ404内の表示領域を2分割し、一方の領域に誘導経路を強調表示した自車両周辺の地図を表示したまま、他方の領域に自車両が接近している交差点上に表示されたカメラアイコンを選択したときの交差点交通情報画像を表示する。その後、ステップ340に進み、ナビゲーション装置401からの出力に基づいて自車両が目的地へ到達したか否かを判断する。自車両が目的地へ到達していないと判断した場合には、ステップS320へ戻り、処理を繰り返す。自車両が目的地へ到達したと判断した場合には、処理を終了する。
【0036】
以上説明した本実施の形態によれば、以下のような作用効果を得ることができる。
(1)路上装置200は360度回転可能なカメラ201を備えており、交差点中央の上空から道路の存在する方向を撮像して情報提供サーバ300へ送信する。情報提供サーバ300は、車載情報端末400から交差点交通情報画像の要求があった場合には、車載情報端末400から受信したナビゲーション情報に基づいて車両が進入する方向の道路を撮像した交差点画像に基づいて交差点交通情報画像を生成して提供することとした。すなわち、路上装置200で撮像された交差点画像を、交差点の手前側から遠方側へいくに連れて、その拡大率が一定の割合で増加するように交差点画像を引き伸ばした後、180度回転させて交通情報画像を生成することとした。これによって、使用者は自車両が進入する方向の交差点の状況をあらかじめ確認することができる。また、画像内の道路の幅が均一に表示され、さらに交差点に車両が進入するときの視点と同一視点となる画像を表示することができ、使用者にとって見やすい交差点交通情報画像を提供することができる。
【0037】
(2)車載情報端末400は、情報提供サーバ300から交差点交通情報画像を受信したときは、モニタ404に表示した地図上の交差点に、交差点交通情報画像が存在することを示すアイコンを表示し、使用者がアイコンを選択したときに交差点交通情報画像をモニタ404に表示することとした。これによって、使用者は交差点交通情報画像が存在する交差点を視覚的に把握することが可能となり、さらに必要なときに誘導経路上の交差点の交通情報画像を確認することができる。
【0038】
(3)車載情報端末400は、使用者によって誘導経路が変更された場合には、変更後の誘導経路情報と現在位置とを情報提供サーバ300へ送信して、再度変更後の誘導経路上の交差点交通情報画像を得ることとした。これによって、誘導経路の変更が発生した場合でも、すぐに変更後の誘導経路における交差点交通情報を使用者に提供することができる。
【0039】
(4)車載情報端末400は、誘導経路の変更が発生した場合に、変更後の誘導経路上の交差点に交差点交通情報画像が存在することを示すアイコンを表示するに当たって、変更前の誘導経路に基づいて表示したアイコン表示を残すこととした。これによって、使用者は誘導経路の変更後も変更前の誘導経路上の交差点交通情報画像を確認することができ、変更後の誘導経路上の交差点交通情報画像と、変更前の誘導経路上の交差点交通情報画像とを比較して、適切な誘導経路を選択することが可能となる。
【0040】
―変形例―
なお、以下のように変形することもできる。
(1)上述した実施の形態では、情報提供サーバ300は、車載情報端末400から受信したナビゲーション情報に基づいて、車両が進入する方向の道路の交差点画像を抽出し、当該交差点画像を180度回転させて、自車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表すように補正して交差点交通情報を生成し、車載情報端末400へ送信した。しかし、これに加えて、車両が交差点から抜け出す方向の道路の交差点画像を、車両が交差点から抜け出すときに乗員が視認し得る道路状況を表すように補正した交差点交通情報画像を生成して、車両に送信してもよい。そして、車載情報端末400では自車両が交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表すように補正した交差点交通情報画像をモニタ404に初期表示し、使用者の切り替え指示に基づいて、車両が交差点から抜け出すときに乗員が視認し得る道路状況を表すように補正した交差点交通情報画像をモニタ404に表示してもよい。
【0041】
なお、この場合、車載情報端末400にどの方向の道路の交差点交通情報画像をモニタ404に表示するかを切り替える切り替えスイッチを設ける。切り替えスイッチは、例えば十字ボタンとし、モニタ404に表示する道路の方向を十字ボタンの各ボタンに対応させる。例えば、図11に示すように、十字ボタンの上ボタンを押下すると図11(a)に示す車両が直進して抜け出す方向の交差点交通情報画像を表示し、左ボタンを押下すると図11(b)に示すように自車両が左折して抜け出す方向の交差点交通情報画像を表示する。また、右ボタンを押下すると図11(c)に示すように自車両が右折して抜け出す方向の交差点交通情報画像を表示し、下ボタンを押下すると図11(d)に示すように自車両が進入する方向の交差点交通情報画像を表示する。
【0042】
これによって、使用者は車両が進入する方向の交差点の状況だけでなく、車両が抜け出す方向の交差点の状況も確認することができ、各方向の混雑度によって誘導経路の変更を検討することが可能となる。
【0043】
(2)上述した実施の形態では、情報提供サーバ300が車載情報端末400から受信したナビゲーション情報に基づいて、路上装置200で撮像した交差点画像から交差点交通情報画像を生成することとした。すなわち情報提供サーバ300が差点交通情報画像の生成処理を行うこととした。しかし、交差点交通情報画像の生成処理を車載情報端末400で行ってもよい。
【0044】
この場合、情報提供サーバ300は、車載情報端末400から誘導経路情報と車両の現在位置とを受信したとき、誘導経路上に存在する全ての交差点の交差点画像と交差点のノードIDとを対応付けて車載情報端末400へ送信する。車載情報端末400は、誘導経路情報から各交差点への自車両の交差点への進入方向を判断し、受信した交差点画像の中から自車両の進入方向を撮像した交差点画像を抽出して、上述した補正処理を実行して交差点交通情報画像を生成する。これによって、情報提供サーバ300にかかる負荷を軽減することができる。
【0045】
(3)上述した実施の形態では、ナビゲーション装置401で経路探索を行うこととしたが、情報提供サーバ300に経路探索機能を備えて情報提供サーバ300側で目的地までの経路探索を行ってもよい。この場合、車載情報端末400から自車両の現在位置と設定した目的地とを情報提供サーバ300へ送信し、情報提供サーバ300は受信した情報に基づいて経路探索を行い、探索した誘導経路とともに生成した交差点交通情報画像を車載情報端末400へ送信する。これによって、経路探索機能を情報サーバ300にのみ持たせればよいため、車載情報端末400を安価に構成することができる。
【0046】
(4)また、情報提供サーバ300で目的地までの経路探索を行い、車載情報端末400で交差点交通情報画像の生成を行ってもよい。これによって、車載情報端末400を安価に構成することができると同時に、情報提供サーバ300にかかる負荷を軽減することができる。
【0047】
(5)上述した実施の形態では、車載情報端末400は、モニタ404に表示した誘導経路上の交差点交通情報画像を受信した交差点上にアイコンを表示することとした。しかし、例えば文字を表示してもよく、また、交差点交通情報画像を受信した交差点を他の交差点とは異なる色で表示してもよい。
【0048】
(6)上述した実施の形態では、車両が誘導経路上のカメラアイコンが表示されている交差点から所定距離手前の地点に到達した場合に、あらかじめ情報提供サーバ300から受信してあった交差点交通情報画像を表示することとした。しかし、車両が誘導経路上のカメラアイコンが表示されている交差点から所定距離手前の地点に到達した時点で、当該交差点の最新の交差点交通情報画像を情報提供サーバ300から受信して、モニタ404に表示してもよい。
【0049】
(7)また、情報提供サーバ300から所定時間間隔、例えば10分ごとに誘導経路上の交差点の最新の交差点交通情報画像を車載情報端末400へ自動送信してもよく、あるいは、路上装置200で最新の交差点画像が撮像され、メモリ301に格納される交差点画像が更新されたときに、自動で誘導経路上の交差点の最新の交差点交通情報画像を車載情報端末400へ自動送信してもよい。
【0050】
(8)上述した実施の形態では、360度回転可能カメラ201を交差点中央の上空に設置することとした。しかし、撮像方向が一定のカメラを交差点中央の上空に交差点に接続するそれぞれの道路に向けて複数台設置してもよく、または交差点に接続する道路上に交差点中央に向けて複数台設置してもよい。
【0051】
特許請求の範囲の構成要素と実施の形態との対応関係について説明する。路上装置200は撮像装置に、情報提供サーバ300は情報提供装置に相当する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、本発明は、上述した実施の形態における構成に何ら限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明における交通情報提供システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】交差点内における路上装置の設置位置の具体例を示す図である。
【図3】交差点に設置されたカメラにより撮像した交差点内の画像の具体例を示す図である。
【図4】誘導経路上に存在する交差点の車両が進入する方向を撮像した交差点画像を読み込む具体例を示す図である。
【図5】誘誘導系路上の交差点上にアイコンを表示し、使用者がアイコンを選択した場合の具体例を示す図である。
【図6】車両がカメラアイコンが表示されている交差点に接近した場合のモニタ表示の具体例を示す図である。
【図7】本実施の形態における路上装置200における処理の流れを示したフローチャート図である。
【図8】本実施の形態における情報提供サーバ300における第1の処理の流れを示したフローチャート図である。
【図9】本実施の形態における情報提供サーバ300における第2の処理の流れを示したフローチャート図である。
【図10】本実施の形態における車載情報端末400における処理の流れを示したフローチャート図である。
【図11】十字ボタンを使用して表示する交差点交通情報画像の方向を切り替える具体例を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
100 交通情報提供システム100
200 路上装置
201 カメラ
202、302、402 通信装置
203、303、403 制御装置
300 情報提供サーバ
301 メモリ
400 車載情報端末
401 ナビゲーション装置
404 モニタ
500 通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、ナビゲーション装置で探索した目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記撮像装置で撮像された交差点画像から交差点交通情報画像を生成して前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供システムであって、
前記情報提供装置は、前記車載情報端末から受信した誘導経路に基づいて、前記交差点画像から、前記車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を生成して前記交差点交通情報画像として前記車載情報端末へ送信し、
前記車載情報端末は、前記情報提供装置から受信した前記交差点交通情報画像を前記誘導経路とともに前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項2】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、ナビゲーション装置で探索した目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記撮像装置で撮像された交差点画像を前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供システムであって、
前記車載情報端末は、前記誘導経路に基づいて、前記情報提供装置から受信した交差点画像から、自車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を交差点交通情報画像として生成し、生成した前記交差点交通情報画像を前記誘導経路とともに前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項3】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記車載情報端末を搭載した車両の目的地までの誘導経路を演算し、前記撮像装置で撮像された交差点画像から交差点交通情報画像を生成して、生成した前記交差点交通情報画像を演算した前記誘導経路とともに前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供システムであって、
前記情報提供装置は、演算した前記誘導経路に基づいて、前記交差点画像から、前記車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を前記交差点交通情報画像として生成し、生成した前記交差点交通情報画像を前記誘導経路とともに前記車載情報端末へ送信し、
前記車載情報端末は、前記情報提供装置から受信した前記誘導経路と前記交差点交通情報画像とを前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項4】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記車載情報端末を搭載した車両の目的地までの誘導経路を演算し、演算した誘導経路とともに前記撮像装置で撮像された交差点画像を前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供システムであって、
前記車載情報端末は、前記誘導経路に基づいて、前記情報提供装置から受信した交差点画像から、自車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を交差点交通情報画像として生成し、生成した前記交差点交通情報画像を前記情報提供装置から受信した前記誘導経路とともに前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項5】
請求項1または3に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記情報提供装置は、前記進入画像とともに、当該交差点から前記車両が抜け出すときに乗員が視認し得る道路状況を表す抜出画像を生成して前記交差点交通情報画像として前記車載情報端末へ送信し、
前記車載情報端末は、使用者からの切り替え指示に基づいて、受信した異なる前記交差点交通情報画像を切り替えてモニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項6】
請求項2または4に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記車載情報端末は、前記進入画像とともに、当該交差点から前記車両が抜け出すときに乗員が視認し得る道路状況を表す抜出画像を生成して前記交差点交通情報画像とし、使用者からの切り替え指示に基づいて、生成した異なる前記交差点交通情報画像を切り替えてモニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項7】
請求項1、3、および5のいずれか一項に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記情報提供装置は、生成した前記交差点交通情報画像を送信する際に、当該交差点交通情報画像を撮像した交差点位置を識別する符号を付与して前記車載情報端末へ送信し、
前記車載情報端末は、前記交差点位置を識別する符号に基づいて、前記モニタに表示した誘導経路上の交差点のうち前記交差点交通情報画像が存在する交差点に対しては、その旨を表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項8】
請求項2、4、および6のいずれか一項に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記情報提供装置は、前記交差点画像を送信する際に、当該交差点画像を撮像した交差点位置を識別する符号を付与して前記車載情報端末へ送信し、
前記車載情報端末は、前記交差点位置を識別する符号に基づいて、前記モニタに表示した誘導経路上の交差点のうち前記交差点交通情報画像が存在する交差点に対しては、その旨を表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項9】
請求項7または8に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記車載情報端末は、前記モニタに表示された誘導経路上の交差点の中から前記交差点交通情報画像が存在する交差点が選択された場合に、当該交差点に対応する前記交差点交通情報画像を前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項10】
請求項7または8に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記車載情報端末は、自車両が前記交差点交通情報画像を有する交差点の手前所定距離の地点に到達したときに、当該交差点に対応する前記交差点交通情報画像を前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供システム。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報提供装置。
【請求項12】
請求項2、6、および8〜12のいずれか一項に記載の車載情報端末。
【請求項13】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、ナビゲーション装置で探索した目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記撮像装置で撮像された交差点画像から交差点交通情報画像を生成して前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、
前記情報提供装置は、前記車載情報端末から受信した誘導経路に基づいて、前記交差点画像から、前記車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を生成して前記交差点交通情報画像として前記車載情報端末へ送信し、
前記車載情報端末は、前記情報提供装置から受信した前記交差点交通情報画像を前記誘導経路とともに前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供方法。
【請求項14】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、ナビゲーション装置で探索した目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記撮像装置で撮像された交差点画像を前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、
前記車載情報端末は、前記誘導経路に基づいて、前記情報提供装置から受信した交差点画像から、自車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を交差点交通情報画像として生成し、生成した前記交差点交通情報画像を前記誘導経路とともに前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供方法。
【請求項15】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記車載情報端末を搭載した車両の目的地までの誘導経路を演算し、前記撮像装置で撮像された交差点画像から交差点交通情報画像を生成して、生成した前記交差点交通情報画像を演算した前記誘導経路とともに前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、
前記情報提供装置は、演算した前記誘導経路に基づいて、前記交差点画像から、前記車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を前記交差点交通情報画像として生成し、生成した前記交差点交通情報画像を前記誘導経路とともに前記車載情報端末へ送信し、
前記車載情報端末は、前記情報提供装置から受信した前記誘導経路と前記交差点交通情報画像とを前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供方法。
【請求項16】
複数の道路が交差してなる交差点の画像を撮像する撮像装置と、車両に搭載され、目的地までの誘導経路をモニタに表示する車載情報端末と、前記車載情報端末を搭載した車両の目的地までの誘導経路を演算し、演算した誘導経路とともに前記撮像装置で撮像された交差点画像を前記車載情報端末へ送信する情報提供装置とを通信回線を介して接続する交通情報提供方法であって、
前記車載情報端末は、前記誘導経路に基づいて、前記情報提供装置から受信した交差点画像から、自車両がその交差点へ進入する際に乗員が視認し得る道路状況を表す進入画像を交差点交通情報画像として生成し、生成した前記交差点交通情報画像を前記情報提供装置から受信した前記誘導経路とともに前記モニタに表示することを特徴とする交通情報提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−23985(P2006−23985A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201629(P2004−201629)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】