説明

位置通報機能付き杖

【課題】 交通弱者などのユーザーに大いに好適し、ユーザーの使用時に限って位置情報を送信することができて混乱を招く虞がないようにする。
【解決手段】 位置通報機能突き杖1は、杖本体2に、人センサ10a、11aと、杖本体2の位置を検出するGPS受信機12a、無線装置7aと、人センサ10a又は11aにより人が検知されたことを条件に前記GPS受信機12aによる位置情報を前記無線装置7aを介して送信する制御ユニット9aとを設けて構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー位置を通報可能な位置通報機能付き杖に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、歩行者が使用する杖の内部に異常検知機能を備えた技術(例えば特許文献1)がある。これは、杖の角度などを検出し、杖が倒れたことを検出して、一定時間内に杖に設けられたスイッチを押さないと、異常を検知して位置情報を通報する方式である。
また、位置情報を例えば車両に通信する歩行者端末も提供されている。
【特許文献1】特開2001−118174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記従来構成においては、ユーザーが杖を使用していない(持っていない)ときや、置き忘れでも、異常検知がなされることがある。これは、歩行者端末においても、同様に、人が携帯していないにも拘わらず、人の位置情報を出力してしまい、混乱を招くおそれがある。特に交通弱者においては、センターや車両などに位置情報を送信する必要性があるが、特に歩行者端末の場合には、携帯することを忘れてしまうと、位置情報を車両など他へ送信できないことがある。
【0004】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、交通弱者などのユーザーに大いに好適し、ユーザーの使用時に限って位置情報を送信することができて混乱を招く虞のない位置通報機能付き杖を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明によれば、杖本体に、人検知手段と、杖本体の位置を検出する位置検出手段と、通信手段と、送信制御手段とを設け、この送信制御手段が、前記人検知手段により人が検知されたことを条件に前記位置検出手段による位置情報を前記通信手段を介して送信するから、ユーザーの使用時に限って位置情報を送信することができて、ユーザーがいない位置から位置情報が送信されることがなく、混乱を招く虞がなく、しかも、杖として使用できるから、ユーザーとして交通弱者に大いに好適し、この場合、携帯し忘れも少なくなる。
【0006】
請求項2の発明によれば、人検知手段により人が検知され、且つ使用検知手段が使用されていることを検知したことをもって、人が杖を使用して移動(歩行)していることが検知されるようになり、そして、このときには、送信制御手段が位置情報を送信するから、人が確実に移動中であるときに位置情報を送信できる。
請求項3の発明によれば、人検知手段が、杖本体において人が握る部分に設けられて接触センサから構成されているから、人を確実に検知できる。
【0007】
請求項4の発明によれば、杖本体を、複数ピースを分解可能に連結して構成し、人検知手段、位置検出手段、使用検知手段、通信手段、送信制御手段を、一つのピース又は複数のピースに分散させて設けることでモジュール化しているから、各モジュールの交換やグレードアップ、あるいはカスタマイズなどを簡単に行なうことができ、また、使わないときには、分解してコンパクト化ができて携帯も極めて容易となる。
【0008】
請求項5の発明においては、送信制御手段が、電池が充電中であるときには送信を停止することを特徴としている。電池を充電しているときには、ユーザーが使用(歩行)していないときであるから、この請求項5の発明によれば、この不使用時には送信を停止することにより、不要な通信をなくすことができる。
請求項6の発明においては、杖本体は、これが特定配置部に配置されたことを検知する特定配置検知手段を備え、送信制御手段は、特定配置検知手段により特定配置部への配置が検知されたときに限り、人検知手段の検知に拘わらずに送信を許可することを特徴とする。杖は歩行補助として、使用されることが多い。また、ユーザーによっては、杖と手押し車や電動車椅子または車椅子とを併用することも多い。この場合、杖を手押し車などに乗せた状態で手押し車などを使用し、手押し車などを離れたときに杖を使うケースも考えられ、手押し車などに杖を乗せているときでも、位置情報を送信できると便利である。しかるに、上述の請求項6の発明によれば、特定配置部を手押し車などに設けておけば、杖本体が手押し車などの特定配置部に配置されると、手押し車などを使用するユーザー位置情報を送信することができて、非常に便利となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の第1の実施例につき図1ないし図13を参照しながら説明する。図2においては、位置通報機能付き杖1の全体構成を示している。この杖1としては、杖本体2と、電気回路関係(後述する)とを備えて構成される。杖本体2は、例えば合成樹脂から構成されていて、複数ピース2a〜2jを分解可能に連結して構成され、各ピース2a〜2jと内部に組み込まれた電子回路(ICや電気回路、電気部品などを含む)とで相互に連結可能なモジュールを構成している。突きセンサモジュール3はピース2a内に突きセンサ3a(使用検知手段)を設けて構成され、充電池モジュール4、5はピース2b、2c内に充電池4a、5aを設けて構成されている。
【0010】
または、手押し車検知モジュール6はピース2d内に手押し車センサ6a(特定配置検知手段)を設けて構成され、無線装置モジュール7はピース2e内に無線装置7a(通信手段)を設けて構成されている。
スピーカーモジュール8はピース2f内にスピーカ8aを設けて構成され、制御モジュール9はピース2g内に制御ユニット9a(送信制御手段)を設けて構成されている。
【0011】
また、人検知モジュール10、11はピース2h、2i内に人センサ10a、11a(いずれも人検知手段)を設けて構成され、GPSモジュール12はピース2j内にGPS受信機12a(位置検出手段)を設けて構成されている。
各モジュール3〜12について、例えば制御モジュール9を代表して述べる。図3及び図4に示すように、ピース2gには、制御ユニット9aと、電源線13と、データ線14とが長手方向に埋設されており、各線13、14の一端は同心円環形端子13a、14aに接続され、他端は点接触形端子13b、14bに接続されている。そして、各電源線13、データ線14に対して制御ユニット9aが接続されている。
【0012】
そして、ピース2gの一端には雄ねじ部15が形成され、他端には雌ねじ部16が形成されていて、モジュール相互を連結できるようになっている。なお、各モジュール3〜12においては、接続相手に対応して雄ねじ部15あるいは雌ねじ部16の無いモジュールもある。
前記突きセンサ3aは例えば振動検知センサ素子とセンサ回路などを備えて構成されおり、使用者によって杖1が突かれたときに突かれたことを検知するものである。
【0013】
充電池4a、5aは、充電可能であり、図示しないが充電端子を外面に備えており、専用の充電器17(図5参照)に杖1がセットされると、その充電端子が充電器17の図示しない給電端子に接続され、充電器17に充電池に充電するようになっている。なお、上記充電池4a、5aにより各モジュールに電源が与えられる。
前記手押し車センサ6aは例えば外部操作されるタクトスイッチなどを有して構成されており、手押し車18(図6参照)に取り付けられた杖ホルダ19の中間保持部19aに杖1がセットされると、上記手押し車センサ6aが杖ホルダ19に設けられた押圧部(図示せず)により押圧操作されて特定配置検知信号を出力するようになっている。なお、上記杖ホルダ19は、下端保持部19bと中間保持部19aとからなる。
【0014】
無線装置7aは、無線アンテナや通信回路を備え、例えばBluetooth方式により位置情報を送信するためのものであり、特に、自動車に対して位置情報を送信するようにしている。通信方式としては、DSRC(Dedicated Short Range Communications、狭域通信)や無線LANなどでも良い。
スピーカ8aは音声出力ICなどから構成されている。制御ユニット9aはCPU、ROM、RAM、不揮発性メモリなどを備えて構成されている。この制御ユニット9aは、不揮発性メモリに記憶した制御プログラムの書き換えが可能であり、この場合、図7に示すように、制御モジュール9を、専用接続ホルダ20と専用終端器21により接続された状態で、専用接続ホルダ20とパソコン22とを接続し、このパソコン22により制御プログラムを書き換えることができるようになっている。
【0015】
人センサ10a、11aは、タッチセンサやセンサ出力回路を備えて構成されており、人の手がピース2hあるいは2iに触れると、使用検知信号を発生するようになっている。
GPS受信機12aは、GPSアンテナやGPS受信機などを備え、GPS衛星からのGPS信号を受信して杖1自身の位置情報を取得するものである。杖1における電気的構成のブロック図を図8に示している。
【0016】
前記無線装置7aは、位置情報を例えば車載端末23(図9)に送信するものであり、この車載端末23は、CPUを含んで構成された制御装置24と、GPS衛星から送信されたGPS信号をアンテナ25を介して受信するGPS受信機26と、目的地設定や、ルート探索、地図表示制御や、自車位置・方向認識などを司るナビゲーションシステム27と、地図データや関連施設データや、該車載端末1全体の制御プログラムなどを記憶したメモリ装置28と、地図及び自車位置の表示や、ルート表示や、歩行者の位置表示などを司る例えば液晶ディスプレーなどからなる表示装置29と、ルートガイダンスや警告などを音声出力するスピーカ30と、例えば歩行者などを画像認識するためのカメラ31と、杖1の無線装置7aと通信するための例えばBluetoothからなる無線装置32と、そのアンテナ33と、外部コネクタ34とを備えて構成される。なお、上記制御装置24は自車の車両制御装置とデータ通信されるようになっている。上述の車載端末23は例えば図13の車両35に搭載されている。
【0017】
さて、上記制御ユニット9aの制御内容について図10〜図12を参照して説明する。まず、図10において、ステップP1では、接続モジュールのチェックを行なう。このチェックの内容は、図11のフローチャートに示している。この図11のステップQ1では、各モジュール3〜12から各機能を取得する。全てのモジュールから機能を取得すると(ステップQ2の「YES」)、ステップQ3で送信条件を作成する。この場合、人検知モジュール10、11に加え突きセンサモジュール3が連結されていることから、人センサ10a、11aが人を検知している状態で、突きセンサ3aが突かれたことを検知したことを、送信条件の一つとして作成する。
【0018】
また、手押し車センサ6aを備えた手押し車検知モジュール6も備えていることから、この手押し車センサ6aにより杖本体2が手押し車18に配置されたことを、人センサ10a、11aの検知状態にかかわらずに、送信条件として作成する。
ここで例えば突きセンサモジュール3がない場合、つまり、突きセンサ3aを内蔵しないピース2aを連結している場合には、人センサ10a、11aが人を検知したことを送信条件として作成する。
【0019】
なお、ステップQ1により、杖1が図1に示した接続状態(杖使用モード)であるか、図7に示したような制御モジュール9がプログラム書き換え状態(書き換えモード)であるかがわかる。
図10のステップP2においては、モード判定し、書き換えモードであれば、ステップP3に移行して、書き換えを行なう。この書き換えの制御内容は図12に示されている。ステップR1では、制御モジュール9が専用接続ホルダ20及び専用終端器21に正常に接続されているか否かをチェックし、接続が正常であれば、ステップR2でパソコン22に正常接続通知を行い、接続が異常であればステップR3でパソコン22に異常接続通知を行なう。
【0020】
前記ステップR2のあとは、ステップR4に移行し、パソコン22から問い合わせがあったか否かを判断し、問い合わせがあれば、ステップR5で、パソコン22へ内部情報を送信し、ステップR6で、パソコン22から書き換え要求を受信したか否かを判断する。書き換え要求を受信すると、ステップR7で、書き換えモードとすることをパソコン22に応答する。この後、ステップR8に移行してパソコン22から、例えばバージョンアップのデータ転送を受信し、ステップR9でパソコン22からデータ転送終了通知を受信すると、この書き換え制御を終了する。
【0021】
図10において、ステップP2で位置情報送信モードであると判断されたときには、ステップP4に移行し、充電モードか否かを判断する。つまり、充電池モジュール4、5に設けられた充電端子が充電器17(図5参照)の図示しない給電端子に接続されたか否かを判断する。充電モードでないときには、ステップP5に移行して、電源残量をチェックし、ステップP6で電源残量が送信可能な残量であるか否かを判断する。送信可能な残量であれば、ステップP7で各モジュール3〜12から動作状態を取得し、送信条件を満たしているか否かを判断する。
【0022】
つまり、送信条件は、「人センサ10a、11aが人を検知していて、且つ、突きセンサ3aが突かれたことを検知したこと」、「手押し車センサ6aにより杖本体2が手押し車18に配置されたこと」、「突きセンサモジュール3がない場合、人センサ10a、11aが人を検知したこと」のいずれかである。この送信条件を満たしていれば、ステップP9で、GPS受信機12aによりこの杖1の位置情報を取得し、ステップP10で送信データをセットし、ステップP11で無線装置7aにより送信処理を行なう。
【0023】
上記ステップP4において、充電モードであることが判断されると、ステップP12で充電処理を行なう。このとき、位置情報の送信はしない(ステップP9は実行しない)。
また、前記ステップP11で位置情報が送信されると、図13に示すように、近くを走行する或いは停車中の車両35の車載端末23が受信すると、杖1の位置を表示装置29に表示したり、あるいはスピーカ30により運転者に報知する。
【0024】
なお、本実施例では、図10のフローチャートには示さないが、所定時間以上、人センサ10a、11aから人検知信号が出力されないようなときには、スピーカ8aに警告音を出力させるようにしており、放置警告や、杖1の有り場所報知を行なうことができるものである。
このような本実施例によれば、杖本体2に、人センサ10a、11aと、杖本体2の位置を検出するGPS受信機12aと、無線装置7aと、制御ユニット9aとを設け、この制御ユニット9aが、人センサ10a、11aの少なくとも一方により人が検知されたことを条件に位置情報を無線装置7aを介して送信するから、ユーザーの使用時に限って位置情報を送信することができて、ユーザーがいない位置から位置情報が送信されることがなく、混乱を招く虞がなく、しかも、杖として使用できるから、ユーザーとして交通弱者に大いに好適し、この場合、携帯し忘れも少なくなる。
【0025】
また、本実施例によれば、人センサ10aまたは11aに加え、使用検知手段である突きセンサ3aを設け、人センサ10aまたは11aにより人が検知され、且つ使用検知手段である突きセンサ3aにより人が使用していることを検知したことをもって、位置情報の送信条件としたから、人が杖を使用して移動(歩行)しているときに、位置情報を送信するから、人が確実に移動中であるときに位置情報を送信できる。
【0026】
また、本実施例によれば、杖本体2において人が握る部分である杖本体2上部に人検知手段たる人センサ10a、11aを設け、この人センサ10a、11aを接触センサから構成したから、人を確実に検知できる。
さらに、杖本体2を、複数ピース2a〜2jを分解可能に連結して構成し、この場合、人センサ10a、11a、GPS受信機12a、突きセンサ3a、無線装置7a、制御ユニット9aは、一つのピース又は複数のピースに分散されて設けることでモジュール化(モジュール3〜12と)しており、よって、各モジュールの交換やグレードアップ、あるいはカスタマイズなどを簡単に行なうことができ、また、使わないときには、分解してコンパクト化ができて携帯も極めて容易となる。
【0027】
また、充電池が充電中であるときには送信を停止するようにしたから、不要な通信をなくすことができる。
さらに、杖本体2が手押し車18の特定配置部である杖ホルダ19に配置されたことを検知する特定配置検知手段たる手押し車センサ6aを備え、この手押し車センサ6aにより杖ホルダ19への杖本体2の配置が検知されたときに限り、人センサ10a、11aの検知に拘わらずに送信を許可するから、杖ホルダ19を手押し車18などに設けておけば、ユーザーが手押し車18などを使用するときに、その杖ホルダ19に杖本体2を配置することにより、手押し車18を使用するユーザーの位置情報を送信することができて、非常に便利となる。
【0028】
なお、本発明の実施例は次のように変更しても良い。
(1)杖本体2に、少なくとも、人センサ10aあるいは11aと、GPS受信機12aと、無線装置7aと、人センサ10aあるいは11aにより人が検知されたことを条件にGPS受信機12aによる位置情報を前記無線装置7aを介して送信する制御ユニット9aとを設ければ良く、この場合、制御ユニット9aは、本発明の第2の実施例として示す図14のように、人センサ10aあるいは11aにより人が検知されたことを条件に(ステップS1)、GPS受信機12aによる位置情報を取得し(ステップS2)、前記無線装置7aを介して送信する(ステップS3)ようにすれば良い。
【0029】
(2)特定配置部を設ける対象としては、手押し車に限られず、電動車椅子や車椅子などでも良い。
(3)専用の充電器は、電動車椅子の電源を利用して該電動車椅子に設けても良く、この場合杖ホルダが充電器を構成するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第1の実施例を示す杖の内部を透視した分解側面図
【図2】杖全体の側面図
【図3】モジュールの縦断面図
【図4】モジュールの配線を示すための透視図
【図5】充電器に杖を装着した状態の斜視図
【図6】手押し車に杖を配置した状態の側面図
【図7】制御プログラム書き換えのためのシステムを示す図
【図8】電気的構成のブロック図
【図9】車載端末の電気的構成のブロック図
【図10】送信制御の制御内容を示すフローチャート
【図11】モジュールチェックの制御内容を示すフローチャート
【図12】制御モジュールのデータ書き換え手順を示すフローチャート
【図13】杖の使用例を示す斜視図
【図14】本発明の第2の実施例を示すフローチャート
【符号の説明】
【0031】
図面中、1は位置通報機能付き杖、2a〜2jはピース、3は突きセンサモジュール、3aは突きセンサ(使用検知手段)、4、5は充電池モジュール、4a、5aは充電池、6は手押し車検知モジュール、6aは手押し車センサ(特定配置検知手段)、7は無線装置モジュール、7aは無線装置(通信手段)、8はスピーカモジュール、8aはスピーカ、9は制御モジュール、9aは制御ユニット(送信制御手段)、10、11は人検知モジュール、10a、11aは人センサ(人検知手段)、12はGPSモジュール、12aはGPS受信機(位置検出手段)、17は充電器、18は手押し車、19は杖ホルダ(特定配置部)、20は専用接続ホルダ、23は車載端末を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
杖本体と、
この杖本体に設けられた人検知手段と、
前記杖本体に設けられ杖本体の位置を検出する位置検出手段と、
前記杖本体に設けられ通信手段と、
前記杖本体に設けられ、前記人検知手段により人が検知されたことを条件に前記位置検出手段による位置情報を前記通信手段を介して送信する送信制御手段と
を備えたことを特徴とする位置通報機能付き杖。
【請求項2】
前記杖本体に設けられ杖本体が使用されているか否かを検知する使用検知手段を備え、
前記送信制御手段は、前記人検知手段により人が検知され、且つ前記使用検知手段が使用されていることを検知したときに、前記位置検出手段による位置情報を前記通信手段を介して送信することを特徴と請求項1記載の位置通報機能付き杖。
【請求項3】
人検知手段は、杖本体において人が握る部分に設けられ、接触センサから構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の位置通報機能付き杖。
【請求項4】
杖本体は、複数ピースを分解可能に連結して構成され、人検知手段、位置検出手段、使用検知手段、通信手段、送信制御手段は、一つのピース又は複数のピースに分散して設けることにより、モジュール化したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の位置通報機能付き杖。
【請求項5】
杖本体に設けられた充電可能な電池と、該電池を充電する専用充電器を備え、前記送信制御手段は、該電池が充電中であるときには送信を停止することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の位置通報機能付き杖。
【請求項6】
杖本体は、これが特定配置部に配置されたことを検知する特定配置検知手段を備え、送信制御手段は、特定配置検知手段により特定配置部への配置が検知されたときに限り、人検知手段の検知に拘わらずに送信を許可することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の位置通報機能付き杖。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2006−14990(P2006−14990A)
【公開日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−196773(P2004−196773)
【出願日】平成16年7月2日(2004.7.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】