説明

光学式タッチ制御システム及びその方法

【課題】光学式タッチ制御システムおよびその方法を提供する。
【解決手段】光学式タッチ制御システムにおいて、少なくとも1つの光学反射体および複数の画像取得モジュールを座標検出区域の側面周辺に配置する。各複数の画像取得モジュール組において、1つの画像取得モジュールおよび1つの第1発光モジュールを有する。また、座標検出区域の周辺に第2発光モジュールを追設する。第1時点にて、複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールを制御し第1画像を取得する。第2時点にて、第1発光モジュールに代わって、第2発光モジュールを制御し発光をさせると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールを制御し第2画像を取得する。本発明の光学式タッチ制御システムによれば、少なくとも1つの物体が第1画像と第2画像との位置に基づいて、この少なくとも1つの物体が座標検出区域内の座標値を算出することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の光学式タッチ制御システム及びその方法に関し、特に一種の複数の光源を異なる時点に発光させるように制御し、それらの時点で取得された画像に基づいて、画像における特定物体の空間座標を算出する光学式タッチ制御技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像表示技術は絶えず進歩が見られ、その中でも、タッチスクリーンには、指や専用のペンで直接に画面に触れることで、操作の入力を行なうことができる長所を有するため、市場でよく見かける表示装置の1つとなっている。また、その用途は幅広く、売り場専用端末、観光ナビゲーションシステム、現金自動預け払い機または他の多種の工業制御システムなどのような各種分野の電子製品に応用されている。一般の光学レンズによる光学検出式タッチスクリーンの関連製品では、従来の調節機構のサイズに制限しやすい、より大きい設計スペースでなければ、タッチスクリーン検出の要求に応えることができない。従来の光学レンズによる光学検出式タッチスクリーンは、表示パネル上に少なくとも2つの画像取得モジュールのほか、表示パネルの周囲に複数の赤外線光源を取り付け、それらの画像取得モジュールによって表示パネルの画面上方の赤外線画像を取得する構造が開示されている。物体がタッチパネルの画面に触れたとき、その物体が発光モジュールから光学反射体への赤外線の出射光路を遮り、光学反射体上により暗い区域を形成してから、画像取得モジュールによって取得される。これによって、三角距離測定法に基づいて、画像取得モジュールから物体までの仮想出射線をシミュレートすることができるから、複数の仮想出射線が互いに交差する箇所が物体を触れた位置となり、そのようにして物体が触れた座標を算出する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、複数の物体が表示パネルの画面に触れたとき、各画像取得モジュールによって複数の仮想出射線がシミュレートするため、これらの仮想出射線の間の互いに交差する箇所が物体の数より多く、タッチ点の位置を誤判断しやすくなる。たとえば、パネル上の2つのタッチ点から、画像取得モジュールより出射する2本の出射線を光学反射体上に接続して、4つの暗い区域を形成することをシミュレートすることができる。これで、4つの交点があるため、2組のタッチ点の位置が形成される可能性がある。すなわち、50%確率で誤判断され得る。一方、タッチ装置がますます普及し、多点タッチ制御の要求も多くなる。よって、多点タッチ制御の判断精度を向上させることは、至急に解決する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、多点タッチ制御の判断精度の向上を図る光学式タッチ制御システムおよびその方法を提供することである。
【0005】
本発明の目的は、一種の光学式タッチ制御システムを提供するものである。その光学式タッチ制御システムは、少なくとも1つの光学反射体、複数の画像取得モジュール、複数の第1発光モジュール、1つの第2発光モジュール、制御モジュールおよびデータ演算モジュールを含む。少なくとも1つの光学反射体、複数の画像取得モジュール、複数の第1発光モジュールおよび第2発光モジュールは、いずれも座標検出区域の周辺に配置される。画像取得モジュールは、少なくとも1つの物体から形成される画像を取得するために用いる。制御モジュールは、第1時点にて、複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールを制御し、第1画像を取得する。第2時点にて、第2発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールを制御し第2画像を取得する。データ演算モジュールは、少なくとも1つの物体が複数の第1画像と複数の第2画像の位置に基づいて、少なくとも1つの物体が座標検出区域内の座標値を算出する。
【0006】
また、座標検出区域は、表示スクリーンの画面が好ましい。
【0007】
少なくとも1つの物体の数が複数である場合、データ演算モジュールは、複数の物体の複数の第1画像の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組を算出した後に、当該複数の物体の複数の第2画像の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組のうちの1つを複数の物体の座標として選出する。
【0008】
さらに、データ演算モジュールは、複数の物体の複数の第1画像の位置及び複数の画像取得モジュールの座標検出区域における位置に基づいて、複数の画像取得モジュールより出射する出射線を算出した上、複数の出射線の間の複数の交点座標を算出し、当該複数の交点座標を当該複数の物体の候補座標組にグループ分けする。
【0009】
また、制御モジュールが第1時点にて、複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、第2発光モジュールを制御し発光を中止させる。
【0010】
また、制御モジュールが第2時点にて、第2発光モジュールを制御し発光させると共に、複数の第1発光モジュールを制御し発光を中止させる。
【0011】
本発明の別の目的は、一種の光学式タッチ制御方法を提供することである。その光学式タッチ制御方法において、以下のステップを含む。まず、座標検出区域の周辺に、少なくとも1つの光学反射体、複数の画像取得モジュール、複数の第1発光モジュールおよび第2発光モジュールを配置するステップである。また、複数の画像取得モジュールは、少なくとも1つの物体によって形成する画像を取得するために使用するステップである。これから、第1時点にて、複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールを制御し第1画像を取得するステップである。さらに、第2時点にて、第2発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールの少なくとも1つを制御し、少なくとも1つの第2画像を取得するステップである。その後、少なくとも1つの物体がそれぞれ複数の第1画像と複数の第2画像の位置に基づいて、座標検出区域内の座標値を算出する。
【0012】
また、この座標検出区域は、表示スクリーンの画面である。
【0013】
少なくとも1つの物体の数が複数である場合は、本発明による光学式タッチ制御方法は、さらに複数の物体が第1画像内の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組を算出した後、複数の物体が複数の第2画像内の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組のうちの1つを複数の物体の座標として選出する。
【0014】
また、本発明による光学式タッチ制御方法は、さらに複数の物体が複数の第1画像内の位置および複数の画像取得モジュールが座標検出区域における位置に基づいて、複数の画像取得モジュールより出射した出射線を算出した上、複数の出射線の間の複数の交点座標を算出し、これらの複数の交点座標を上記複数の物体の候補座標組にグループ分けする。
【0015】
第1時点にて、複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、第2発光モジュールを制御し発光を中止させる。
【0016】
第2時点にて、第2発光モジュールを制御し発光させると共に、複数の第1発光モジュールを制御し発光を中止させる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明のように、本発明の光学式タッチ制御システムによれば、多点タッチ制御の判断精度を向上できる長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の光学式タッチ制御システムに係る実施例を示す第1概略例示図である。
【図2】本発明の光学式タッチ制御システムに係る実施例を示す第2概略例示図である。
【図3】本発明の光学式タッチ制御システムに係る実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明の光学式タッチ制御方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は、本発明の光学式タッチ制御システムに係る実施例を示す第1概略例示図であり、図2は、本発明の光学式タッチ制御システムに係る実施例を示す第2概略例示図であり、図3は、本発明の光学式タッチ制御システムに係る実施例を示すブロック図である。図1ないし3を参照すると、光学式タッチ制御システムは、制御モジュール10、データ演算モジュール11、複数の画像取得モジュール(12,14)、複数の光学反射体181〜183、複数の第1発光モジュール(161,162)および第2発光モジュール163を含む。また、制御モジュール10およびデータ演算モジュール11は、図3に示しており、光学反射体181〜183は、図1および図2に示している。これらの図において、光学式タッチ制御システムは、表示スクリーン21上に架設し、表示スクリーン21の画面を座標検出区域とする。画像取得モジュール12および画像取得モジュール14は、表示スクリーン21の周辺の左上隅と右上隅にそれぞれ配置し、その配置角度は原則として、表示スクリーン21の画面上方の画像を取得可能な範囲を要件とする。光学反射体181〜183は、表示スクリーンの両側または底辺にそれぞれ配置し,かつ光学反射体181〜183は、単一のスペクトル透光性材料、光混合材料または光反射材料であることが好ましい。第1発光モジュール161および第1発光モジュール162の位置は、それぞれ画像取得モジュール12および画像取得モジュール14に対応するように配置し、第1発光モジュール161および第1発光モジュール162より出射した光線は、光学反射体181〜183を介して反射された後に、それぞれ画像取得モジュール12および画像取得モジュール14に出射する。第2発光モジュール163は、表示スクリーンの上方に配置し、画像取得モジュール12と画像取得モジュール14との間に取り付ける。また、第1発光モジュール161および第1発光モジュール162または第2発光モジュール163は、たとえば赤外線のような不可視光が好ましく、画像取得モジュール12および画像取得モジュール14は、それに応じて、赤外線画像のような不可視光画像を取得することができる。
【0020】
制御モジュール10は、第1時点にて、第1発光モジュール161および第1発光モジュール162を制御し発光させ、画像取得モジュール12および画像取得モジュール14は輝度と背景に落差が伴う画像をそれぞれ取得することができる。物体によって表示スクリーン21の画面に触れたとき、この物体が第1発光モジュール161および第1発光モジュール162から光学反射体181、182、183に出射する光路を遮り、画像取得モジュール12および画像取得モジュール14によって、第1画像13および第1画像15内の暗い区域を取得する。たとえば、2つの物体によって、位置191および位置192にそれぞれ触れたときに、第1画像13および第1画像15に2箇所の暗い区域が形成される。ここで注意すべきことは、複数の物体によって、座標検出区域に触れたときには、角度(例えば、複数の物体と画像取得モジュールの位置と共線)により、画像取得モジュールによって取得する画像内の暗い区域の数は、物体の数より少なくなる。
【0021】
データ演算モジュール11は、画像処理ユニット111、画像取得モジュールパラメータ112、座標演算ユニット113および判断ユニット114をさらに含む。データ演算モジュール11によって、第1画像13および第1画像15を受信した後に、画像処理ユニット111より、第1画像13および第1画像15の暗い区域の位置を解析する。画像取得モジュールパラメータ112は、少なくとも画像取得モジュール12および画像取得モジュール14の視角パラメータ、座標検出区域における位置および解像度を含む。第1画像13および第1画像15は、画像取得モジュール12および画像取得モジュール14の視角121範囲内に受信可能な光信号であるため、第1画像13および第1画像15の暗い区域の位置に基づいて、光路を遮る物体が画像取得モジュール12および画像取得モジュール14における方位を算出する。それぞれの暗い区域の位置は、物体が光路を遮ることによって形成したものであるため、座標演算ユニット113は暗い区域の位置および画像取得モジュールパラメータ112に基づいて、光路を遮る物体に出射する出射線を算出し、即ち、物体の位置がこの出射線の光路上にあることと表す。同じ物体は、異なる画像取得モジュールによって取得する画像上に暗い区域を形成するため、座標演算ユニット113は、画像取得モジュール12および画像取得モジュール14から出射する出射線の交点を計算し、物体の座標を算出する。以上は、三角距離測定法を概略説明したものであるが、三角距離測定法は当業者が熟知されているため、ここでの詳細説明を省略する。
【0022】
表示スクリーン21に触れた物体が複数である場合には、図1に示すように、第1画像13および第1画像15は、それぞれ2つの暗い区域を有し、データ演算モジュール11によって、画像取得モジュール12および画像取得モジュール14から出射する2つの出射線を計算した上、出射線の間の交点を算出する。しかしながら、こういう場合には、4つの出射線の間に4つの出射線による交点191〜194を有し、2つの物体の候補座標組を有する。1つは出射線の交点191および交点192であり、もう1つは出射線の交点193および交点194である。よって、制御モジュール10は、第2時点にて、第2発光モジュール163を制御し発光させ、第1発光モジュール161および第1発光モジュール162を制御し発光を中止させる。制御モジュール10は、これから画像取得モジュール12および画像取得モジュール14を制御し、第2画像23および第2画像25をそれぞれ取得する。図2に示すように、第2発光モジュール163のみが発光するときに、2つの物体が光学反射体182上に2つの暗い影を形成し、その位置は図2に示す区域291、区域292である。そのため、画像取得モジュール12および画像取得モジュール14により、取得した第2画像23および第2画像25上には2つの暗い区域を有する。
【0023】
データ演算モジュール11の判断ユニット114により、第2画像23および第2画像25の暗い区域の位置に基づいて、どの物体の候補座標組を選択すべきかを判断する。図2の例に示すように、出射線の交点193および交点194がタッチ点であれば、光学反射体182上の2つの暗い影は相当に近づくはずであり、2つの画像233および画像25上の暗い区域の位置と一致しない。そのため、データ演算モジュール11は、出射する出射線の交点191および交点192を含む物体の候補座標組を正確なタッチ点として選出することができる。そのうち、画像処理ユニット111、座標計算部113および判断ユニット114はプロセッサーによって、関連プログラムを実行する方式で実現することが好ましい。
【0024】
本発明に係る光学式タッチ制御システムは、従来の双画像取得モジュールの構造を利用し、第2発光モジュール162およびデータ演算モジュール内に備える判断ユニット114を追加配置することによって、光学式タッチ制御システムの多点タッチ制御の正確性を向上できる。
【0025】
図4は、本発明の光学式タッチ制御方法を示す流れ図である。図4を参照すると、この図において、光学式タッチ制御方法は、以下のステップを含む。ステップ41において、座標検出区域の周辺に、少なくとも1つの光学反射体、複数の画像取得モジュール、複数の第1発光モジュール及び第2発光モジュールを配置する。また、この座標検出区域は、表示スクリーンの画面であることが好ましい。複数の画像取得モジュールは、たとえば、左上隅と右上隅のように、表示スクリーンの上に隣接する2つの隅に設ける。少なくとも1つの光学反射体は、表示スクリーンの側面周辺に架設し、たとえば、3つの光学反射体を表示スクリーンの両側および底辺に配置する。また、光学反射体は、単一のスペクトル透光性材料、光混合材料または光反射材料であることが好ましい。また、一体成形の光学反射体によって、表示スクリーンの2つの側面および底辺を覆うようにする。第1発光モジュールおよび第2発光モジュールは、たとえば、赤外光のような不可視光が好ましく、複数の画像取得モジュールは、たとえば不可視光画像のような少なくとも1つの物体によって形成する画像を取得する。
【0026】
ステップ42において、第1時点にて、複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールを制御し第1画像を取得する。そのうち、第2発光モジュールは第1画像の暗い区域の数と位置への影響を避けるように制御し、第1時点にて、発光を中止させる。ステップ43において、第2時点にて、第2発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの複数の画像取得モジュールを制御し第2画像を取得する。あるいは第2発光モジュールの複数の画像取得モジュールのうちの1つを制御し第2画像を取得する。そのうち、複数の第1発光モジュールは、第2画像内の暗い区域の数と位置への影響を避けるように制御し、第2時点にて、発光を中止させる。
【0027】
ステップ44において、物体が複数の第1画像内の位置に基づいて、少なくとも1つの物体の候補座標組を算出する。そのうち、物体が複数の第1画像における位置は、第1画像を画像処理を行うことによって得られる。ステップ45において、物体の候補座標組が複数であるかどうかの判断を行い、複数である場合には、ステップ46を実行し、それに対して、複数ではない場合には、ステップ47を実行し、この物体の候補座標組を物体の座標として出力する。
【0028】
上記したように、物体の候補座標組が複数である場合には、ステップ46において、物体が複数の第2画像内の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組のうちの1つを複数の物体の座標として選出して、その座標を出力する。ここで注意すべきことは、ステップ42およびステップ43による第1時点と第2時点は、それぞれ異なる時点によって取得することを説明するものであるが、順序の前後はその限りでなく、ステップ42をステップ43の後に実行しても良いのである。
【0029】
以上は実施例の列挙であり、本発明になんらの制限を加えるものではない。本発明の精神と範囲を逸脱しない限り、その等しい効果を生じさせる修正又は変更は、なお、本明細書の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0030】
10:制御モジュール
11:データ演算モジュール
111:画像処理ユニット
112:画像取得モジュールパラメータ
113:座標演算ユニット
114:判断ユニット
12,14:画像取得モジュール
121:画像取得モジュールの視角
13,15:第1画像
161,162:第1発光モジュール
163:第2発光モジュール
181〜183:光学反射体
191〜194:射線の交点
21:表示スクリーン
23,25:第2画像
291,292:光学反射体上の暗い区域
41〜47:ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学式タッチ制御システムにおいて、
座標検出区域の周辺に配置する複数の第1発光モジュールと、
前記座標検出区域の周辺に配置する第2発光モジュールと、
前記座標検出区域の周辺に配置し、少なくとも1つの物体より形成する画像を取得する画像取得モジュールと、
前記座標検出区域の周辺に配置し、前記複数の第1発光モジュールと前記第2発光モジュールより出射する出射光を前記複数の画像取得モジュールに反射する少なくとも1つの光学反射体と、
第1時点にて、前記複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、前記複数の画像取得モジュールを制御し第1画像を取得し、第2時点にて、前記第2発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの前記複数の画像取得モジュールを制御し第2画像を取得する制御モジュールと、
少なくとも1つの物体が前記複数の第1画像と前記複数の第2画像内の位置に基づいて、少なくとも1つの前記物体が前記座標検出区域内の座標値を算出するデータ演算モジュールと、
を含む光学式タッチ制御システム。
【請求項2】
前記座標検出区域は、表示スクリーンの画面であり、少なくとも1つの前記光学反射体は、前記表示スクリーンの側面に架設し、前記複数の画像取得モジュールは、前記表示スクリーンの隅箇所の位置に配置することを特徴とする、請求項1に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項3】
前記第2発光モジュールは、前記表示スクリーンの側面に配置し、かつ前記複数の画像取得モジュールの間に配置することを特徴とする、請求項2に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項4】
前記複数の第1発光モジュールまたは前記第2発光モジュールは、不可視光を出射することを特徴とする、請求項1に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項5】
前記複数の画像取得モジュールは、不可視光画像を取得することを特徴とする、請求項4に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項6】
少なくとも1つの前記物体が複数である場合に、前記データ演算モジュールは、前記複数の物体が前記複数の第1画像内の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組を算出した後に、前記複数の物体が複数の第2画像内の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組のうちの1つを複数の物体の座標として選出することを特徴とする、請求項1に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項7】
前記データ演算モジュールは、前記複数の物体が前記複数の第1画像内の位置および前記複数の画像取得モジュールが前記座標検出区域における位置に基づいて、前記複数の画像取得モジュールから出射する複数の出射線を計算し、複数の出射線の間の複数の交点座標を算出し、前記複数の交点座標を前記複数の物体の候補座標組にグループ分けすることを特徴とする、請求項6に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項8】
前記制御モジュールは、第1時点にて、前記複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、前記第2発光モジュールを制御し発光を中止させることを特徴とする、請求項1に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項9】
前記制御モジュールは、第2時点にて、前記第2発光モジュールを制御し発光させると共に、前記複数の第1発光モジュールを制御し発光を中止させることを特徴とする、請求項1に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項10】
前記光学反射体は、単一のスペクトル透光性材料、光混合材料または光反射材料からなることを特徴とする、請求項1に記載の光学式タッチ制御システム。
【請求項11】
光学式タッチ制御方法において、
座標検出区域の周辺に少なくとも1つの光学反射体、少なくとも1つの物体によって形成する画像を取得する複数の画像取得モジュール、複数の第1発光モジュール、1つの第2発光モジュールを配置するステップと、
第1時点にて、前記複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、それぞれの前記複数の画像取得モジュールを制御し前記第1画像を取得するステップと、
第2時点にて、前記第2発光モジュールを制御し発光させると共に、前記複数の画像取得モジュールのうちの1つを制御し第2画像を取得するステップと、
少なくとも1つの前記物体がそれぞれ前記複数の第1画像と少なくとも1つの前記第2画像内の位置に基づいて、少なくとも1つの前記物体が前記座標検出区域内の座標値を算出するステップと、
を含む光学式タッチ制御方法。
【請求項12】
前記座標検出区域は、表示スクリーンの画面であり、少なくとも1つの前記光学反射体は、前記表示スクリーンの側面に架設し、前記複数の画像取得モジュールは、前記表示スクリーンの隅箇所の位置に配置することを特徴とする、請求項11に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項13】
前記第2発光モジュールは、前記表示スクリーンの側面に配置し、かつ前記複数の画像取得モジュールの間に配置することを特徴とする、請求項12に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項14】
前記複数の第1発光モジュールまたは前記第2発光モジュールは、不可視光を出射することを特徴とする、請求項11に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項15】
前記複数の画像取得モジュールは、不可視光画像を取得することを特徴とする、請求項14に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項16】
少なくとも1つの物体の数が複数である場合において、
前記複数の物体が第1画像内の位置に基づいて、複数の物体の候補座標組を算出するステップと、
前記複数の物体が第2画像内の位置に基づいて、複数の物体のうちの1つを前記複数の物体の座標として選出するステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項17】
前記複数の物体が前記複数の第1画像内の位置と前記複数の画像取得モジュールが前記座標検出区域における位置に基づいて、前記複数の画像取得モジュールから出射する複数の出射線を算出するステップと、
前記複数の出射線の間の複数の交点座標を計算するステップと、
前記複数の交点座標を前記複数の物体の候補座標組にグループ分けするステップと、
をさらに含むことを特徴とする、請求項16に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項18】
第1時点にて、前記複数の第1発光モジュールを制御し発光させると共に、前記第2発光モジュールを制御し発光を中止させるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項19】
第2時点にて、前記第2発光モジュールを制御し発光させると共に、前記複数の第1発光モジュールを制御し発光を中止させるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項11に記載の光学式タッチ制御方法。
【請求項20】
前記光学反射体は、単一のスペクトル透光性材料、光混合材料または光反射材料からなることを特徴とする、請求項11に記載の光学式タッチ制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−70625(P2011−70625A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−7198(P2010−7198)
【出願日】平成22年1月15日(2010.1.15)
【出願人】(509024640)エイサー インコーポレイテッド (14)
【氏名又は名称原語表記】ACER INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】8F, 88, Section 1, Hsin Tai Wu Road,Hsichih,Taipei Hsien 221, Taiwan
【Fターム(参考)】