説明

冗長回路及び半導体記憶装置

【課題】複数の冗長ROM回路がアドレスに関連して所定の順番でプログラミングされているかを判別可能とする回路及び該回路を備えた半導体装置の提供。
【解決手段】冗長置換したアドレスをヒューズの溶断の有無によって記憶し、アクセスアドレスが冗長置換したアドレスと一致したとき冗長選択信号を出力する第1乃至第nの冗長ROM回路(1〜1)を備え、アドレス値の大小関係に関して昇順に第1乃至第nの冗長記憶回路の順にリペアアドレスのプログラミングを行うという条件下で、第iの冗長ROM回路より冗長選択信号が出力されていない状態で第i+1の冗長記憶回路から冗長選択信号が出力されたことを検出した場合、SRフリップフロップ(7)をセットし、置換判定出力を逆順とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特に、冗長セルで置き換えを行うアドレスをレーザカット等によりプログラミングする半導体装置のテスト技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ランダムアクセスメモリ(RAM)等のメモリ又はRAM等を内蔵した半導体集積回路においては、メモリアレイのカラム(列)及び/又はロウ(行)に対して、予め予備のメモリエリア(冗長エリア)を設けておき、ウエハーテスト等で検出されたメモリアレイの不良セルを冗長セルで置き換えることで、不良ビットを救済し、デバイスの歩留まりの向上を図るようにしている。メモリアレイの複数のロウ又はカラムアドレスがリペアできるように、ロウ又はカラムのそれぞれについて複数の冗長アドレスが設けられている。
【0003】
そして、複数の冗長アドレスに対応して、複数の冗長ROM(Read Only Memory)回路が設けられ、1つの冗長ROM回路には1つアドレス情報(冗長アドレスで置換されるロウアドレス又はカラムアドレス、「リペアアドレス」ともいう)が記録される。冗長ROM回路へのプログラムは、冗長ROM回路内のアドレス情報のビット数に対応した複数のヒューズ(Fuse)に対して、冗長置換されるアドレスに対応したビット位置のヒューズをレーザで溶断することで行われる。例えばアドレスの値が1のビットに対応するヒューズは溶断され、0のビットに対応するヒューズは溶断されない。溶断されたヒューズ回路の値はHIGH電位、溶断されないヒューズ回路の値はLOW電位等に読み出される。
【0004】
メモリ使用時、例えば外部コマンドにより冗長イネーブル信号が活性化されたとき、外部から入力されたアクセスアドレスは、冗長ROM回路にプログラムされたアドレス情報と一致するか否か判定され、一致した場合、ヒット信号(冗長選択信号)が活性化され、活性化された冗長選択信号に対応する、冗長アドレスが選択される。そして、冗長アドレスが選択されたとき、ロウデコーダ又はカラムデコーダによる、アドレスのデコードは停止され、冗長選択信号に対応するロウ又はカラムの冗長アドレスが選択される。一方、冗長イネーブル信号が活性化されており、アクセスアドレスが複数の冗長ROM回路にプログラムされたアドレス情報のいずれにも一致しない場合、通常のメモリアレイへのアクセスが行われる。
【0005】
なお、冗長ROM回路及び冗長ROM回路を備えたRAMの一般的な構成は当業者にはよく知られている。冗長回路を備えた半導体記憶装置に関する全体構成や、冗長デコーダ、冗長ROM回路(ヒューズROM)、デコーダキラー回路等については、例えば本願出願人による特許文献1等の記載が参照される。このため、本明細書では、冗長ROM回路等の図面等による説明は省略する。
【0006】
また、ロールコールテスト等により、入力したアドレスが冗長アドレスで置換されるものであるかをチェックすることは従来より行われている。特許文献2には、冗長回路のヒューズが正しい状態に設定されたかどうかを簡単に確認できるようにした半導体記憶装置として、第2のロールコールテストモードにおいて、冗長回路に設けられたヒューズのプログラム情報をチェックしチェック結果を、ロールコールテストと同様、出力端子に出力するようにした構成が開示されている。
【0007】
【特許文献1】特開2004−296051号公報
【特許文献2】特開2006−107664号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来の半導体記憶装置において、レーザカット等でプログラミングした複数のヒューズROMが、アドレスに関連して所定の順序でプログラミングされているか否かを判別する手段は存在していない。近時、半導体装置の微細化、高集積化の進展にともない、冗長ROM回路のヒューズ回路も小型化(Shrinking in Dimension)が進み、冗長ROM回路のプログラミング時、例えば、溶断すべきヒューズとは別のヒューズを溶断してしまう場合、あるいは、溶断すべきヒューズが溶断されていないという場合も生じる。従来、これらのエラーを検出するための手立てがない。冗長ROM回路にプログラミングすべきアドレス(リペアアドレス)が例えば10ビットで”0101001011”である場合、MSB(Most Significant bit)の隣のビットのヒューズを溶断すべきところ(ただし、ヒューズ溶断が1に対応するものとする)、MSBのヒューズが溶断されてしまうと、”1001001011”となり、メモリ使用時、不良アドレスとは別のアドレスが冗長アドレスで置換されてしまい、不良アドレスのリペアは行われず、不良デバイスとなる。
【0009】
したがって、本発明は、複数の冗長ROM回路がアドレスに関連して所定の順番でプログラミングされているかを判別可能とする回路、及び該回路を備えた半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願で開示される発明は、前記課題を解決するため、概略以下の構成とされる。
【0011】
本発明の1つのアスペクト(側面)に係る冗長回路は、冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する冗長記憶回路を複数備え、
複数の前記冗長記憶回路は、複数の前記冗長記憶回路のそれぞれにプログラムされるアドレスの大小に関する順序は、複数の前記冗長記憶回路の裁番の順序に対応しており、
前記順序に対応してアドレスが、順次、複数の前記冗長記憶回路に共通に入力され、
共通に入力されるアドレスと前記冗長記憶回路にプログラムされたアドレス情報とに関連して、一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力される前に、前記一の冗長記憶回路に対応した、他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されることが正順とされる冗長回路であって、
前記一の冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号がすでに出力されているか否かを示す情報とを入力し、前記一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されたとき、前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が未だ出力されていない場合、逆順状態と判定し、判定結果を出力する判定回路を、少なくとも前記一の冗長記憶回路に対して備えている。
【0012】
本発明の他のアスペクトに係る冗長回路は、冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する冗長記憶回路を複数備え、
複数の前記冗長記憶回路は並置され、一側から昇順に裁番され、
裁番された番号に関して昇順に前記冗長記憶回路に対して、アドレスが昇順でプログラムされ、
アドレスが、昇順に、複数の前記冗長記憶回路に共通に入力され、
一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力される前に、前記一の冗長記憶回路よりも、若番の他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されることが正順とされ、
前記一の冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前記一の冗長記憶回路よりも若番の前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号がすでに出力されているか否かを示す情報とを入力し、前記一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されたとき、前記他の冗長記憶回路から未だ活性状態の冗長選択信号が出力されていない場合、逆順状態と判定する判定回路を、少なくとも前記一の冗長記憶回路に対して備えている。
【0013】
本発明に係る冗長回路において、前記判定回路は、置換判定テストを制御する制御信号と、前記他の冗長記憶回路からの冗長選択信号に基づき、セット、リセットされるSRフリップフロップを前記他の冗長記憶回路に対応して備え、前記SRフリップフロップは、少なくとも前記テストモードを制御する制御信号が活性化される前にセットされ、前記制御信号が活性状態とされ、前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されると、前記SRフリップフロップの出力はリセットされ、前記一の冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前記他の冗長記憶回路に対応した前記SRフリップフロップの出力信号とを入力し、入力した2つの信号がともに活性状態のとき、逆順状態と判定して出力する論理回路を備えている。
【0014】
本発明に係る冗長回路は、最初に前記判定回路で検出された逆順状態を保持するラッチ回路を備えている。
【0015】
本発明のさらに他のアスペクトに係る冗長回路は、冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する、第1乃至第n(ただし、nは2以上の所定の整数)の冗長記憶回路と、置換判定テストを制御する置換判定イネーブル信号と、前記第1乃至第nの冗長記憶回路からの冗長選択信号に基づき、リセット、セットされる、第1乃至第nのSRフリップフロップを、前記第1乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して備えている。前記置換判定イネーブル信号が活性状態になる前に、前記第1乃至第nのSRフリップフロップの出力は活性状態にセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態とされており、前記冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されると、前記冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力はリセットされる。第2乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して、前記冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前段の冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力とを、第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態のとき、活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、第1乃至第n−1の論理回路を備えている。前記第1乃至第n−1の論理回路からの判定信号を受け、前記判定信号がすべて非活性状態のとき、活性状態の信号を出力し、1つでも活性状態のとき、非活性状態の信号を出力する第nの論理回路と、前記第nの論理回路の出力と前記置換判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を置換判定結果とし、前記置換判定イネーブル信号が活性状態になる前にリセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの論理回路の出力が非活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、置換判定ラッチ用のSRフリップフロップとを備えている。
【0016】
本発明のさらに他のアスペクトに係る冗長回路は、冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する、第1乃至第n(ただし、nは2以上の所定の整数)の冗長記憶回路と、置換判定テストを制御する置換判定イネーブル信号と、前記第1乃至第nの冗長記憶回路からの冗長選択信号に基づき、リセット、セットされる、第1乃至第nのSRフリップフロップを、前記第1乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して備えている。前記置換判定イネーブル信号が非活性状態のとき、前記第1乃至第nのSRフリップフロップの出力は活性状態にセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態とされており、前記冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されると、前記冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力はリセットされる。第2乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して、前記冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前段の冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力とを第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態のとき、活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、第1乃至第n−1の論理回路を備え、前記第2の冗長記憶回路に対応する前記第1の論理回路の出力を第2の判定信号とし、第iの判定信号と、前記第i+1(だたし、2≦i≦n−1)の冗長記憶回路に対応する第iの論理回路の出力との論理和演算をとる、第1乃至第n−2の論理回路を備え、前記第1乃至第n−2の論理回路の出力は、それぞれ第3乃至第nの判定信号とされ、前記第nの判定信号と前記置換判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を置換判定結果とし、前記置換判定イネーブル信号が活性状態となる前に出力がリセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの判定信号が活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、置換判定ラッチ用のSRフリップフロップを備えている。
【0017】
本発明に係る冗長回路において、第j(だたし、3≦j≦n)の冗長記憶回路に対して、前記第jの冗長記憶回路の冗長選択信号と、前記第j−2の冗長記憶回路に対応するSRフリップフロップの出力とを入力し、第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、別系統の第1乃至第n−1の論理回路を備え、
前記第3の冗長記憶回路に対応する、前記別系統の第1の論理回路の出力を、別系統の第3の判定信号とし、
別系統の第iの判定信号と、前記第i+1(だたし、3≦i≦n−1)の冗長記憶回路に対応する第iの論理回路の出力との論理和演算をとる、別系統の第1乃至第n−3の論理回路を備え、
別系統の前記第1乃至第n−3の論理回路の出力は、それぞれ第4乃至第nの判定信号とされ、
前記第nの判定信号と前記置換判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を置換判定結果とし、前記置換判定イネーブル信号が活性状態となる前に出力がリセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの判定信号が活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、第2の置換判定ラッチ用のSRフリップフロップをさらに備えた構成としてもよい。
【0018】
本発明に係る冗長回路において、前記冗長記憶回路は、ヒューズの溶断の有無により2値のビット情報を記録するヒューズROMを含む。
【0019】
本発明に係る冗長回路において、前記冗長記憶回路は、冗長置換を行うか否かを制御する冗長イネーブル信号を入力し、前記冗長イネーブル信号が活性状態であり、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致した場合、前記冗長選択信号を活性化する。
【0020】
本発明に係る半導体記憶装置は、上記した冗長回路を備えている。前記冗長記憶回路にプログラムされるアドレスは、置換対象のロウアドレス又はカラムアドレスとされる。
【0021】
本発明のさらに他のアスペクトに係る回路は、入力された信号に基づき、予め定められた順番で活性状態の出力信号をそれぞれ出力する複数の回路に対して、前記複数の回路からの出力信号の出力順に逆転があるか否かを判定する判定回路であって、
逆転の判定を制御する判定イネーブル信号と、前記第1乃至第nの回路からの出力信号に基づき、リセット、セットされる、第1乃至第nのSRフリップフロップを、前記第1乃至第nの回路にそれぞれ対応して備え、前記判定イネーブル信号が活性状態になる前に、前記第1乃至第nのSRフリップフロップの出力は活性状態にセットされ、
前記判定イネーブル信号が活性状態とされており、前記回路から活性状態の出力信号が出力されると、前記回路に対応する前記SRフリップフロップの出力はリセットされる。第2乃至第nの回路にそれぞれ対応して、前記回路からの出力信号と、前段の回路に対応する前記SRフリップフロップの出力とを第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態のとき、活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、第1乃至第n−1の論理回路を備え、前記第1乃至第n−1の論理回路からの判定信号を受け、前記判定信号がすべて非活性状態のとき、活性状態の信号を出力し、1つでも活性状態のとき、非活性状態の信号を出力する第nの論理回路と、前記第nの論理回路の出力と前記判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を判定結果とし、前記判定イネーブル信号が活性状態になる前にリセットされ、前記判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの論理回路の出力が非活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、SRフリップフロップと、を備えている。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、複数の冗長ROM回路が、アドレスに関連して所定の順番でプログラミングされているか否かをチェックすることで、プログラミングエラーを判別可能としている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明は、冗長アドレスで置換されるアドレス(リペアアドレス)をヒューズの溶断の有無によってプログラムしておき、メモリ使用時、アクセスアドレスが、プログラムされたアドレス情報と一致したとき冗長選択信号を出力する冗長記憶回路を、複数の冗長アドレスに対応して複数組備え、例えば複数の冗長記憶回路について、一側から昇順に裁番し、アドレスに関して昇順に冗長置換を順番に行うという条件下で、一の冗長記憶回路よりも若番の冗長記憶回路で冗長選択信号がすでに出力された状態で、前記一の冗長記憶回路から冗長選択信号が出力された場合、これを正順と判定する。一方、一の冗長記憶回路よりも若番の冗長記憶回路で冗長選択信号が出力されていない状態で、前記一の冗長記憶回路から冗長選択信号が出力された場合、これを逆順状態として検出する。
【0024】
図1を参照すると、本発明の一実施形態の冗長回路は、半導体記憶装置において、メモリアレイにおける複数のロウ又はカラムアドレスがリペアできるように、複数(n個)の冗長ROM回路1〜1を備えている。例えば1つの冗長ROM回路には1つのリペアアドレス(冗長アドレスによって置換されるアドレス)がプログラム(記録)される。メモリ使用時、外部コマンドにより冗長イネーブル信号が活性化されたとき、入力されたアドレス(ロウ又はカラムアドレス)が、冗長ROM回路にプログラムされたアドレス情報に一致したとき(ヒット時)、冗長選択信号をHIGHとし、冗長ROM回路に対応する冗長アドレスが選択される。冗長ROM回路にリペア対象のロウアドレスがプログラムされている場合、ヒット時、冗長選択信号に対応する冗長ワード線が活性化される。冗長ROM回路にリペア対象のカラムアドレスがプログラムされている場合、ヒット時、冗長選択信号に対応するカラムスイッチがオンされる。
【0025】
複数の冗長ROM回路に複数のアドレスをプログラムする場合、予め定められた規則にしたがったアドレス順で、リペアアドレスを、第1乃至第nの冗長ROM回路1〜1にプログラムする。特に制限されないが、本実施例では、リペアアドレスを昇順に、第1、第2、・・・第nの冗長ROM回路の順にセットしていく。したがって、第iの冗長ROM回路1にプログラムされたリペアアドレスをA、第(i+1)の冗長ROM回路1i+1にプログラムされたリペアアドレスをAi+1とした場合、A<Ai+1である。
【0026】
本発明において、置換確認テストの実行は、テストモードにエントリしたのち、置換判定イネーブル信号をHIGHにセットする。置換判定イネーブル信号は、半導体記憶装置内の不図示のコマンドデコーダ及びテスト制御回路により制御される。つづいて、外部(テスト装置等)から、半導体記憶装置にアドレスを入力する。その際、所望の順番、この場合、昇順でリペアアドレスが、各冗長ROM回路にセットされているならば、活性化された(例えばHIGHレベルの)冗長選択信号は、第1の冗長ROM回路1から、順に、第2の冗長ROM回路1、…の順で昇順に出力され、j個(ただし、j≦n)の冗長ROM回路を使用している場合、最後にj番目の冗長ROM回路1から、HIGHレベルの冗長選択信号jが出力される。n個の冗長ROM回路をすべて使用している場合、最後に第nの冗長ROM回路1から冗長選択信号nが出力される。
【0027】
図1に示す冗長回路において、第1の冗長ROM回路1から、順に、第2の冗長ROM回路1、・・・、第j(ただし、j≦n)の冗長ROM回路1の順で冗長選択信号がHIGHになる場合、置換判定出力は非活性化状態(LOWレベル)に維持される。特に制限されないが、置換判定出力は、正順に正しく置換されている場合、LOWとされる(逆順で置換されている場合、HIGHとされる)。置換判定出力が非活性化状態の場合、一応、プログラミングエラー(レーザカット時のヒューズの溶断のエラー)はないものと判定される。
【0028】
一方、複数の冗長ROM回路に対して、所望の順番通り、リペアアドレスがプログラミングされていない場合、第1の冗長ROM回路1、第2の冗長ROM回路1、・・・、第j(ただし、j≦n)の冗長ROM回路1の順で、順次、HIGHの冗長選択信号が出力されるという順番がくずれる。例えば、第i+1の冗長ROM回路1i+1よりも1つ若番の第iの冗長記憶回路1からHIGHの冗長選択信号が未だ出力されていない状態で、第i+1の冗長ROM回路1i+1からHIGHの冗長選択信号が出力された場合、これを検出して判定信号を活性化し、この時点で、置換判定出力は、活性化状態(HIGHレベル)にセットされ、保持される。この場合、冗長ROM回路にプログラムされたアドレスに、逆順が生じており、プログラミング・エラーと判定される。
【0029】
置換判定出力を半導体記憶装置(デバイス)の外部に読み出すことで、半導体記憶装置における冗長ROM回路に、所望の通り、リペアアドレスがプログラミングされているか否かを知ることができる。なお、本実施形態においては、所望の順序で、リペアアドレスがプログラムされていないケースの全てに対して、置換判定出力がHIGHになるわけではない。しかしながら、レーザカット時のアドレスのプログラムエラーの発生確率(頻度)等の観点から、本発明による逆順の検出機能は、実用上、置換率の経時変化、製品の機種依存等の評価には、十分有効である。以下、実施例に即して説明する。
【実施例】
【0030】
図1は、本発明の一実施例の構成を示す図である。図1を参照すると、本実施例の冗長回路は、アドレス信号と冗長イネーブル信号を共通に入力する、第1乃至第nの冗長ROM回路1〜1(nは2以上の所定の整数)を備えている。各冗長ROM回路は、プログラムされるアドレスのビット数分のヒューズ(不図示)を備え、さらに、冗長イネーブル信号が活性化されているとき、入力されたアドレス信号とプログラムされたアドレス情報とが各ビット単位で一致しているか否か(ヒットの有無)を判定する回路(不図示)を備え、判定結果を冗長判定信号として出力する。特に制限されないが、本実施例では、冗長イネーブル信号がHIGHレベルのとき、入力アドレス信号がプログラムされたアドレス情報と一致している場合(ヒット時)、冗長判定信号はHIGHとされる。
【0031】
第1の冗長ROM回路1からの冗長選択信号1は、2入力のNOR回路211と2入力のNOR回路212からなる第1のSRフリップフロップ(「SRラッチ」ともいう)のリセット端子(NOR回路211の一の入力端子)に入力される。置換判定テストモードを制御する置換判定イネーブル信号をインバータ6で反転した信号は、第1のSRフリップフロップのセット端子(NOR回路212の一の入力端子)に入力される。NOR回路211の出力端子は、NOR回路212の他の入力端子に接続され、NOR回路212の出力端子は、NOR回路211の他の入力端子に接続されている。
【0032】
第1のSRフリップフロップのセット端子(2入力NOR回路212の一の入力端子)がHIGHレベル(置換判定イネーブル信号がLOWレベル)、リセット端子(2入力NOR回路211の一の入力端子)がLOWレベル(冗長選択信号1がLOWレベル)のとき、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はHIGHレベルとされる。
【0033】
第1のSRフリップフロップのリセット端子(2入力NOR回路211の一の入力端子)がHIGHレベル(冗長選択信号1がHIGHレベル)、第1のSRフリップフロップのセット端子(2入力NOR回路212の一の入力端子)がLOWレベル(置換判定イネーブル信号がHIGHレベル)のとき、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWレベルとされる。
【0034】
第1のSRフリップフロップのセット端子とリセット端子がともにLOWレベルの場合、第1のSRフリップフロップの出力は現状の値を維持する。第1のSRフリップフロップのセット端子とリセット端子がともにHIGHレベルは禁止される。
【0035】
第2の冗長ROM回路1からの冗長選択信号2は、2入力のNOR回路221と2入力のNOR回路222からなる第2のSRフリップフロップのリセット端子(2入力NOR回路221の一の入力端子)に入力される。置換判定イネーブル信号をインバータ6で反転した信号は、第2のSRフリップフロップのセット端子(2入力NOR回路222の一の入力端子)に入力され、NOR回路221の出力端子は、NOR回路222の他の入力端子に接続され、NOR回路222の出力端子は、NOR回路221の他の入力端子に接続されている。
【0036】
第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)と、第2の冗長ROM回路からの冗長選択信号2とは、2入力のAND回路3に入力される。AND回路3の出力は判定信号2として出力される。
【0037】
第2のSRフリップフロップのセット端子(2入力NOR回路222の一の入力端子)がHIGHレベル(置換判定イネーブル信号がLOWレベル)、リセット端子(2入力NOR回路221の一の入力端子)がLOWレベル(冗長選択信号2がLOWレベル)のとき、第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はHIGHレベルとされる。
【0038】
第2のSRフリップフロップのリセット端子(2入力NOR回路221の一の入力端子)がHIGHレベル(冗長選択信号2がHIGHレベル)、セット端子(2入力NOR回路222の一の入力端子)がLOWレベル(置換判定イネーブル信号がHIGHレベル)のとき、第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はLOWレベルにリセットされる。第2のSRフリップフロップのセット端子とリセット端子がともにLOWレベルの場合、第2のSRフリップフロップの出力は前の状態を保持する。第2のSRフリップフロップのセット端子とリセット端子がともにHIGHレベルは禁止される。
【0039】
第3の冗長ROM回路からの冗長選択信号3は、2入力のNOR回路231と2入力のNOR回路232からなる第3のSRフリップフロップのリセット端子(2入力NOR回路231の一の入力端子)に入力される。置換判定イネーブル信号をインバータ6で反転した信号は、第3のSRフリップフロップのセット端子(2入力NOR回路232の一の入力端子)に入力され、NOR回路231の出力端子は、NOR回路232の他の入力端子に接続され、NOR回路232の出力端子は、NOR回路231の他の入力端子に接続されている。
【0040】
第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)と、第3の冗長ROM回路からの冗長選択信号2とは、2入力のAND回路3に入力される。AND回路3の出力は判定信号3として出力される。
【0041】
第3のSRフリップフロップのセット端子(2入力NOR回路232の一の入力端子)がHIGHレベル(置換判定イネーブル信号がLOWレベル)、リセット端子(2入力NOR回路231の一の入力端子)がLOWレベル(冗長選択信号3がLOWレベル)のとき、第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路231の出力)はHIGHレベルとされる。
【0042】
第2のSRフリップフロップのリセット端子(2入力NOR回路231の一の入力端子)がHIGHレベル(冗長選択信号3がHIGHレベル)、セット端子(2入力NOR回路232の一の入力端子)がLOWレベル(置換判定イネーブル信号がHIGHレベル)のとき、第3のSRフリップフロップの出力(NOR回路231の出力)はLOWレベルにリセットされる。第3のSRフリップフロップのセット端子とリセット端子がともにLOWレベルの場合、第3のSRフリップフロップの出力は前の状態を保持する。第3のSRフリップフロップのセット端子とリセット端子がともにHIGHレベルは禁止される。不図示の他の冗長ROM回路に対応して設けられたSRフリップフロップも同様の構成とされる。
【0043】
同様にして、第n−1の冗長ROM回路(不図示)に対応したSRフリップフロップの出力と、第nの冗長ROM回路1からの冗長選択信号nは、2入力のAND回路3n−1に入力される。AND回路3n−1の出力は判定信号nとして出力される。
【0044】
AND回路3〜AND回路3n−1のそれぞれの出力である判定信号2〜判定信号nは、n−1入力のNOR回路4に入力され、n−1入力のNOR回路4の出力は、2入力のNAND回路511、512からなるSRフリップフロップ7のセット端子(NAND回路511の一の入力端子)に入力される。置換判定イネーブル信号(置換判定イネーブル信号の反転信号をインバータ6で再度反転した信号)は、SRフリップフロップ7のリセット端子(NAND回路512の一の入力端子)に入力される。
【0045】
SRフリップフロップ7のリセット端子(NAND回路512の一の入力端子)にLOWレベルが入力され、SRフリップフロップ7のセット端子(NAND回路511の一の入力端子)にHIGHレベルが入力されると(NOR回路4の出力がHIGHのとき)、SRフリップフロップ7の出力である置換判定出力(NAND回路511の出力)は、LOWレベルにリセットされる。
【0046】
SRフリップフロップ7のセット端子(NAND回路511の一の入力端子)にLOWレベルが入力され、SRフリップフロップ7のリセット端子(NAND回路512の一の入力端子)にHIGHレベルが入力されると、SRフリップフロップ7の出力である置換判定出力(NAND回路511の出力)は、HIGHレベルにセットされる。SRフリップフロップ7のリセット端子とリセット端子にHIGHレベルが入力されると、出力は前の状態を保つ。SRフリップフロップ7のセット端子とリセット端子がともLOWレベルは禁止される。
【0047】
図1の回路において、置換判定テスト前の置換判定イネーブル信号がLOWレベルのとき、第1乃至第n−1の冗長ROM回路1〜1にそれぞれ対応する第1乃至第n−1のSRフリップフロップの出力はHIGHレベルにセットされる。
【0048】
第1乃至第n−1の冗長ROM回路1〜1からの冗長選択信号1〜冗長選択信号nがLOWレベルであるため、AND回路3〜3n−1の出力は全てLOWレベルであり、このため、NOR回路4の出力はHIGHレベルであり、置換判定出力はLOWレベルとされる。
【0049】
置換判定テストモード時に、置換判定イネーブル信号がLOWからHIGHレベルにセットされ、外部からアドレスが順番に入力され、NOR回路4の出力がHIGHレベルである場合(すなわち、冗長選択信号1〜冗長選択信nが、昇順に活性化されている場合、置換判定出力は、LOWレベルのままとされる。
【0050】
一方、冗長選択信号1〜冗長選択信号nの間で、入力アドレス情報と冗長イネーブル信号に応答して、冗長選択信号i+1が冗長選択信号iよりも先にHIGHレベルになると、第iの冗長ROM回路1に対応するSRフリップフロップの出力がHIGHレベルにセットされたままである。すなわち、第iの冗長ROM回路1に対応するSRフリップフロップのリセット端子に入力される冗長選択信号iはこの時点でLOWレベルであり、第iの冗長ROM回路1に対応するSRフリップフロップの出力は前の状態を維持する。第i+1の冗長ROM回路1i+1に対応するAND回路3は、HIGHレベルの冗長選択信号i+1と前段のSRフリップフロップのHIGHレベル出力を受け、その出力はHIGHレベルとなり、この時点で、NOR回路4の出力はHIGHからLOWとなり、この遷移に応答して、SRフリップフロップ7の出力(置換判定出力)をHIGHにセットする。以下、具体的な動作例に即して説明する。
【0051】
図2は、図1の回路の正常時の動作の一例を示すタイミング図であり、第1乃至第nの冗長ROM回路1〜1の間で、リペアアドレスのプログラミングの順番が正順である場合の動作例を示している。すなわち、第1、第2、・・・至第nの冗長ROM回路1、1、・・・1にそれぞれプログラムされたアドレスA1、A2、・・・Anの大小関係は、A1<A2<・・・<Anと昇順とされている。
【0052】
置換判定イネーブル信号がLOWのとき、インバータ6の出力はHIGHとなり、第1の冗長ROM回路1に対応する第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はHIGHとなり、第2の冗長ROM回路1に対応する第2のSRフリップフロップ(NOR回路221の出力)の出力もHIGHとなり、以降、同様に、第n−1の冗長ROM回路1n−1に対応する第n−1のSRフリップフロップの出力もHIGHとなる。また、置換判定イネーブル信号がLOWのとき、SRフリップフロップ7の出力はLOWにリセットされる。
【0053】
置換判定イネーブル信号がHIGHとなると、インバータの出力6はLOWとなり、第1の冗長ROM回路1に対応する第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はHIGHのままである。第2乃至第n−1の冗長ROM回路にそれぞれ対応する第2乃至第n−1のSRフリップフロップの出力もHIGHのままである。
【0054】
置換判定イネーブル信号がHIGHの場合、冗長選択信号1〜nがLOWのとき、AND回路3〜AND回路3n−1はLOWレベルであり、n−1入力のNOR回路4の出力はHIGHであり、SRフリップフロップ7の出力はLOWを維持する。
【0055】
冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が第1の冗長ROM回路1(ROM回路1)にプログラムされたアドレスと一致した場合(図2のアドレス信号の「ROM回路1 HIT」参照)、冗長選択信号1がHIGHとなり、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWにリセットされる。一方、冗長選択信号1がLOWの場合には、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はHIGHのままである。
【0056】
冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が第2の冗長ROM回路1(ROM回路2)にプログラムされたアドレスと一致した場合(図2のアドレス信号の「ROM回路2 HIT」参照)、冗長選択信号2がHIGHとなり、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWであることから、AND回路3の出力である判定信号2はLOWレベルであり、n−1入力のNOR回路4の出力はHIGHのままである。
【0057】
図2の例では、以下同様にして、冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が第nの冗長ROM回路1(ROM回路n)にプログラムされたアドレスと一致した場合(図2のアドレス信号の「ROM回路n HIT」参照)、冗長選択信号nがHIGHとなり、その前に冗長選択信号n−1がHIGHとなっており、第n−1のSRフリップフロップの出力はLOWであることから、AND回路3の出力である判定信号nはLOWレベルであり、n−1入力のNOR回路4の出力はHIGHのままである。なお、図2のタイミング図では、冗長イネーブル信号(パルス)のHIGHの期間と、ヒットした冗長ROM回路の冗長選択信号のHIGHの期間とが互いにタイミング上一致した波形として示されているが、本発明はかかる構成にのみ限定されるものでなく、冗長選択信号のパルス(ワンショットパルス)は1つのサイクル内に収まればよい。他のタイミング図についても同様である。
【0058】
図3は、図1の回路において、順番が逆転した場合の動作例を示す図であり、第2の冗長ROM回路1と第3の冗長ROM回路1の間で、リペアアドレスが逆順である場合の動作例を示している。第2、第3の冗長ROM回路1、1にプログラムされたアドレスA2、A3の大小関係が、本来、A2<A3であるべきところ、レーザカットのエラー等により、A2>A3となっている場合である。
【0059】
図2と同様、置換判定イネーブル信号がLOWの場合、SRフリップフロップ7の出力はLOWにリセットされる。また、SRフリップフロップ7もLOWにリセットされる。置換判定イネーブル信号がHIGHの場合、冗長選択信号1〜nがLOWのとき、AND回路3〜AND回路3n−1の出力である判定信号2〜判定信号nはいずれもLOWレベルであり、n−1入力のNOR回路4の出力はHIGHであり、SRフリップフロップ7の出力はLOWである。
【0060】
冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が第1の冗長ROM回路1(ROM回路1)にプログラムされたアドレスと一致した場合(図3のアドレス信号の「ROM回路1 HIT」参照)、冗長選択信号1がHIGHとなり、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWにリセットされる。一方、冗長選択信号1がLOWの場合には、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はHIGHのままである。
【0061】
つづいて、冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が第3の冗長ROM回路1(ROM回路3)にプログラムされたアドレスと一致した場合(図3の「ROM回路3 HIT」参照)、冗長選択信号3がHIGHとなり、このとき、第2の冗長ROM回路1(ROM回路2)に対応する第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はHIGHであることから、AND回路3の出力である判定信号3がHIGHとなり(判定信号3は、冗長イネーブル信号がHIGH期間中、HIGH)、これを受けて、n−1入力のNOR回路4の出力はLOWレベルとなり、SRフリップフロップ7の出力である置換判定出力はHIGHにセットされる。
【0062】
つづいて、冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が、第2の冗長ROM回路1(ROM回路2)にプログラムされたアドレスと一致したとき(図3のアドレス信号の「ROM回路2 HIT」参照)、冗長選択信号2がHIGHとなり、このとき、前段の第1の冗長ROM回路1(ROM回路1)に対応する第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWであることから、AND回路3の出力である判定信号2はLOWである。また、第2の冗長ROM回路1(ROM回路2)からの冗長選択信号2がHIGHを受けて、第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はLOWとなり、AND回路3の出力である判定信号3はLOWである。n−1入力のNOR回路4に入力される判定信号1〜判定信号nは全てLOWであるため、n−1入力のNOR回路4の出力はHIGHであり、置換判定イネーブル信号がHIGHであることから、SRフリップフロップ7の出力である置換判定出力はHIGHをそのまま維持する。すなわち、冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が、第nの冗長ROM回路1(ROM回路n)にプログラムされたアドレスと一致し(図3のアドレス信号の「ROM回路n HIT」参照)、冗長選択信号nがHIGHとなり、そのあと、置換判定イネーブル信号がLOWとされるまで、SRフリップフロップ7は、置換判定出力はHIGHをそのまま維持する。
【0063】
このように、第1乃至第nの冗長ROM回路1〜1に入力するアドレスを昇順にスキャンしていく過程で、第2の冗長ROM回路1の冗長選択信号2がHIGHになる前に、第3の冗長ROM回路1の冗長選択信号3がHIGHになっており、この時点で、置換判定出力がLOWからHIGHに変化し、SRフリップフロップ7がリセットされるまでHIGHを保つ。なお、SRフリップフロップ7は、冗長判定イネーブル信号がLOWでリセットされる。
【0064】
なお、本実施例では、第1乃至第nの冗長ROM回路1〜1間において、リペアアドレスの大小関係が正順に保持されているかを判定している。しかし、第iの冗長ROM回路1に本来プログラミングされるべきリペアアドレスAが、実際には、A’とプログラミングされており、A’(ただし、A<A’又は、A’<A)が、1つ隣の第i+1の冗長ROM回路1i+1にプログラミングされたリペアアドレスAi+1に対して、A’≦Ai+1の関係にある場合、プログラミングエラーを検出できない。また、第i−1の冗長ROM回路1i−1にプログラミングされたリペアアドレスAi−1に対して、Ai−1≦A’<Aの関係にある場合にも、プログラミングエラーを検出できない。例えばリペアアドレスのLSB(Least Significant Bit)のプログラミングエラーの場合、アドレスのプログラミングエラーによる逆順は生じない。第iの冗長ROM回路1と第i+1の冗長ROM回路1i+1がともにあやまってA’とAi+1’にプログラミングされており、この場合、A’<Ai+1’であれば、逆順は生じないため、プログラミングエラーを判定できない。さらに、第1の冗長ROM回路1に本来プログラミングされるべきリペアアドレスAが、実際には、A’(A’<A;例えばアドレスのビットに対応するヒューズの切り残しで生じる)とプログラミングされている場合や、第nの冗長ROM回路1に本来プログラミングされるべきリペアアドレスAが、実際には、A’(A<A’;例えばアドレスのビットに対応するヒューズの切り過ぎで生じる)とプログラミングされている場合にも、逆順は生じないため、プログラミングエラーを検出できない。レーザカットエラーは、レーザパワーの過剰/不足、スペット径、位置決め精度等、レーザ装置側の調整と、半導体記憶装置内のヒューズ回路の材料特性(例えば融点)、構造(ヒューズの上の絶縁膜等の構成)、ヒューズ回路のサイズ等にも関連しており、エラーの発生確率は相対的に低く、端部の第1の冗長ROM回路1にのみ切り残し(A’<A)が発生するか、第nの冗長ROM回路1にのみ切り過ぎ(A<A’)が生じ、他は正常というケースは、さらに稀となる。したがって、本発明は、簡易な回路構成でありながら(冗長ROM回路にプログラムされたアドレスの外部への読み出し等をしなくてもよい)、実用上、置換率の経時変化、製品の機種依存等の評価には、十分有効である。
【0065】
図4は、本発明の第2の実施例の構成を示す図である。図4を参照すると、本実施例は、図1のn−1入力のNOR回路4を、縦続形態に接続されたn−2個の2入力OR回路4〜4n−2で構成したものであり、SRフリップフロップ7へのセット入力は、最終段の2入力OR回路4n−2の出力である判定信号nの反転論理が用いられている。置換判定イネーブル信号がHIGHであり、SRフリップフロップ7の出力がLOW状態にあるとき、2入力OR回路4n−2の出力である判定信号nがHIGHとなると、SRフリップフロップ7の出力はセットされる。縦続形態に接続されたn−2個の2入力OR回路4〜4n−2のうち最初にHIGHとなった段の2入力OR回路の出力(HIGH)が、そのまま、最終段の2入力OR回路4n−2の出力である判定信号nに伝達され、SRフリップフロップ7をセット状態としてラッチする構成とされている。
【0066】
より詳細には、各2入力OR回路は、該OR回路に対応する一の冗長ROM回路の前段に位置する冗長ROM回路のAND回路の出力(判定信号)と、一の冗長ROM回路に対応するAND回路の出力のOR演算結果を判定信号として、次段の2入力OR回路に出力する。第nの冗長ROM回路1に対応する最終段の2入力OR回路4n−2は、前段のOR回路からの判定信号の第nの冗長ROM回路1nに対応するAND回路3n−1の出力のOR演算結果を判定信号nとして、SRフリップフロップ7のセット端子に出力する。縦続接続された2入力OR回路は、実質的に図1に示したn−1入力のNOR回路4と実質的に同一である。図4において、他の構成は、図1と同様である。
【0067】
図5は、図4の回路の正常時の動作の一例を示すタイミング図であり、第1乃至第nの冗長ROM回路1〜1の間で、リペアアドレスのプログラミングの順番が昇順(正順)である場合の例を示している。この場合、図4の判定信号2、判定信号3、・・・、判定信号nがすべてLOWであり、図2の動作と基本的に同じである。すなわち、置換判定イネーブル信号がLOWの場合、SRフリップフロップ7の出力はLOWにリセットされる。置換判定イネーブル信号がHIGHの場合、冗長選択信号1〜nがLOWのとき、AND回路3〜AND回路3n−1の出力である判定信号2〜判定信号nは全てLOWレベルであり、SRフリップフロップ7の出力である置換判定出力はLOWとされる。
【0068】
冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が、第1の冗長ROM回路1(ROM回路1)のアドレスと一致した場合(図5のアドレス信号の「ROM回路1 HIT」参照)、第1の冗長ROM回路1の冗長選択信号2がHIGHとなり、第1の冗長ROM回路1に対応する第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はリセットされ、AND回路3の出力である判定信号2は冗長選択信号2の値にかかわらずLOWとされる。
【0069】
冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が、第2の冗長ROM回路1(ROM回路2)のアドレスと一致した場合(図5のアドレス信号の「ROM回路2 HIT」参照)、第2の冗長ROM回路1の冗長選択信号2がHIGHとなり、第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はリセットされる。したがって、この条件のもとで、次に第3の冗長ROM回路1の冗長選択信号3がHIGHとなると、AND回路3の出力である判定信号2はLOWレベルのままであり、OR回路4の出力である判定信号3もLOWのままである。すなわち第1乃至第nの冗長ROM回路1〜1にプログラムされたアドレスの順番が昇順であれば、SRフリップフロップ7の出力である置換判定出力はLOWを保持する。
【0070】
図6は、図4の回路において、順番が逆転した場合の動作例を示す図であり、第2と第3の冗長ROM回路1と1の間で、プログラムされたアドレスの大小が逆順である場合の例を示している。図5と同様、置換判定イネーブル信号がLOWの場合、SRフリップフロップ7の出力はLOWにリセットされる。置換判定イネーブル信号がHIGHの場合、冗長選択信号1〜nがLOWのとき、AND回路3〜AND回路3n−1の出力はLOWレベルであり、判定信号1〜判定信号nはLOWレベルであり、SRフリップフロップ7の出力はLOWを維持する。
【0071】
冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が、第1の冗長ROM回路1(ROM回路1)のアドレスと一致した場合(図6のアドレス信号の「ROM回路1 HIT」参照)、冗長選択信号1がHIGHとなり、第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWにリセットされる。
【0072】
冗長イネーブル信号(パルス信号)がHIGHで、入力アドレス信号が、第3の冗長ROM回路1(ROM回路3)にプログラムされたアドレスと一致すると(図3のアドレス信号の「ROM回路3 HIT」参照)、冗長選択信号3がHIGHとなり、このとき、第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はHIGHであることから(いまだリセットされていない)、AND回路3の出力である判定信号3がHIGHとなる(冗長イネーブル信号がHIGH期間中HIGH)。判定信号3のHIGHは、縦続接続されたOR回路を伝播し、最終段のOR回路4n−2の出力である判定信号nがHIGHとなり(判定信号nは、冗長イネーブル信号のHIGH期間中、HIGHとなる)、これを受けて、SRフリップフロップ7の出力である置換判定出力はHIGHにセットされる。すなわち、リペアアドレスの逆順(順序の逆転)が検出される。
【0073】
図7は、本発明の第3の実施例の構成を示す図である。図4の回路構成に、第2の置換判定出力2を生成する回路が追加されている。本実施例は、ある冗長ROM回路でヒットした場合、その1つ前の冗長ROM回路ですでにヒットしているか否をチェックするだけでなく、2つ前の冗長ROM回路ですでにヒットしているか否かをチェックし、2つ前の冗長ROM回路でヒットしていない場合に、逆順と判定し、別系統の置換判定出力2として出力する回路を備えている。
【0074】
図7において、AND回路321、331、OR回路441、AND回路3n−1、OR回路4n−1、NAND回路511、512は、それぞれ、図4のAND回路3、3、OR回路4、AND回路3n−1、OR回路4n−2、NAND回路511、512に対応する。NAND回路511、512はSRフリップフロップ7(図4の7に対応)を構成する。
【0075】
第1の冗長ROM回路1に対応する第1のSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)と第3の冗長ROM回路1から出力される冗長選択信号3とを入力する2入力AND回路332と、第2の冗長ROM回路1に対応する第2のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)と第4の冗長ROM回路1から出力される冗長選択信号4を入力する2入力AND回路342と、AND回路332の出力である判定信号32とAND回路342の出力を入力する2入力OR回路442を備え、OR回路442の出力は判定信号42とされる。この判定信号42は、第3の冗長ROM回路1に対応する第3のSRフリップフロップの出力(NOR回路231の出力)と第5の冗長ROM回路1から出力される冗長選択信号5を入力する2入力AND回路(不図示)の出力とともに、2入力OR回路442の次段の2入力OR回路(不図示)に入力される。以下同様にして、第n−1の冗長ROM回路1n−1(不図示)に対応するOR回路(不図示)の出力は判定信号(n−1)2として、第n−2の冗長ROM回路のSRフリップフロップ(不図示)の出力と第nの冗長ROM回路1の冗長選択信号nを入力する2入力AND回路3n−2の出力とともに、2入力OR回路4n−2に入力され、2入力OR回路4n−2の出力は、NAND回路521、522からなるSRフリップフロップ7のセット端子(NAND回路521の一の入力端子)に入力される。置換判定イネーブル信号(インバータ6の出力)はSRフリップフロップ7のリセット端子(NAND回路522の一の入力端子)に入力される。
【0076】
ヒューズROMのレーザカットにおいて本来溶断してはならないヒューズを溶断等して、冗長ROM回路のヒットの順番が、本来よりも、後ろにずれる場合が多い。ある冗長ROM回路において、例えば10ビットのアドレスについてMSBのヒューズが誤って溶断されると、プログラムされたアドレス(但し、ヒューズ溶断が論理1に対応するものとする)は、本来の正しい値よりも512大きな値となる。このため、アドレスを昇順に冗長ROM回路にスキャン入力した場合、本来のアドレスのヒット位置よりも、ずっと遅れてヒットする場合がある。
【0077】
第2の冗長ROM回路1のヒューズが溶断し過ぎの場合、第3の冗長ROM回路1でヒットし、冗長選択信号3がHIGHとなったとき、第2の冗長ROM回路1の冗長選択信号2はLOWレベルであるため、NOR回路221の出力はHIGHのままであり、NOR回路221の出力と冗長選択信号3とのANDをとるAND回路321の出力を入力するOR回路431の出力である判定信号31はHIGHとなる。判定信号31は、縦続形態に接続されたOR回路を伝播し、最終段のOR回路4n−1の出力である判定信号n1をHIGHとし、置換判定出力1をHIGHにセットする。このとき、第1の冗長ROM回路1はヒット済みであるため、そのSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWにリセットされ、AND回路332の出力である判定信号32はLOWとされ、OR回路4n−2の出力である判定信号n2はLOWであり、置換判定出力2はLOWを維持する。
【0078】
一方、例えば第4の冗長ROM回路1にヒューズの切り残し(完全に溶断されていないヒューズ)がある場合、冗長ROM回路のヒットの順番は、本来よりも、前方にずれる場合が多い。ある冗長ROM回路において、例えば10ビットのアドレスについて、本来溶断されるべきMSBのヒューズが誤って切れ残ると、プログラムされたアドレス(但し、ヒューズ溶断が論理1に対応するものとする)は、本来の正しい値よりも512小さな値となる。このため、アドレスを昇順に冗長ROM回路にスキャン入力した場合、本来のアドレスのヒット位置よりも、ずっと前にヒットする場合がある。
【0079】
入力されたアドレスが第4の冗長ROM回路1にプログラムされたアドレスと一致した場合、第2、第3の冗長ROM回路1、1では、まだヒットしていない。この場合、第2、第3の冗長ROM回路1、1にそれぞれ対応するSRフリップフロップの出力(NOR回路221、231の出力)はHIGH(セット状態)のままであり、AND回路341の出力である判定信号41とAND回路342の出力である判定信号42がともにHIGHとなり、置換判定出力1と置換判定出力2の両方がHIGHにセットされる。
【0080】
本実施例において、置換判定出力1と置換判定出力2の両方がHIGHにセットされている場合、レーザによるヒューズカットの切れ残りがある可能性を示している。ヒューズのカットのし過ぎの場合、1つの冗長ROM回路の順番が入れ替わるだけであるが、切れ残りの場合、ヒットの順番が大きく跳ぶことを利用している。
【0081】
図8は、図7の回路の正常動作(正順)の一例を示すタイミング図である。この場合、図7の判定信号21〜判定信号n1、判定信号32〜判定信号n2がすべてLOWであり、図5の動作と基本的に同じである。置換判定イネーブル信号がLOWの場合、各冗長ROM回路に対応するSRフリップフロップと、置換判定ラッチ用のSRフリップフロップ7、7の出力はいずれもLOWにリセットされる。置換判定イネーブル信号がHIGHの場合、冗長選択信号1〜nがLOWのとき、AND回路321〜AND回路3n1の出力はLOWレベルであり、判定信号21、判定信号31、・・・、判定信号n1はLOWレベルとされ、置換判定出力1はLOWレベルとされる。
【0082】
第1の冗長ROM回路1の冗長選択信号1がHIGH(図8の「ROM回路1 HIT」参照)となると、第1の冗長ROM回路1に対応する第1のSRフリップフロップの出力はリセットされ、この条件で、第2の冗長ROM回路1(ROM回路2)の冗長選択信号2がHIGH(図8の「ROM回路2 HIT」参照)のとき、対応するAND回路321の出力である判定信号21はLOWのままであり、AND回路321の出力もLOWのままである。このため、OR回路431の出力である判定信号31は、第3の冗長ROM回路1(ROM回路3)の冗長選択信号3の値によらずLOWのままである。第3の冗長ROM回路1(ROM回路3)の冗長選択信号3がHIGHのとき(図8のアドレス信号のHIT)、AND回路332の出力である判定信号32はLOWレベルのままであり、第4の冗長ROM回路1(ROM回路4)の冗長選択信号4がHIGHのとき(図8のアドレス信号のHIT)、AND回路342の出力はLOWのままであり、OR回路442の出力である判定信号42はLOWのままである。このとき、OR回路441の出力はLOWである。以下同様にして、第1乃至第の冗長ROM回路のプログラミングアドレスの順番が昇順であれば、置換判定出力1はLOWを保持し、また、置換判定出力2もLOWのままである。
【0083】
図9は、図7の回路において、逆順が生じた場合の動作例を示す図であり、アドレスを昇順に入力していくと、第1の冗長ROM回路1でヒットし、第3、第4の冗長ROM回路1、1のヒットにつづいて、第2の冗長ROM回路1でヒットした場合のタイミング動作を示している。すなわち、第2の冗長ROM回路1に、プログラミング時のエラー(レーザカット時のエラー)により、切れ過ぎが生じ、第1乃至第4の冗長ROM回路にプログラムされたアドレスA1〜A4の大小関係が、A1<A3<A4<A2となった場合である。
【0084】
第3の冗長ROM回路1でヒットし冗長選択信号3がHIGHのとき、第2の冗長ROM回路1ではまだヒットしていないため、第2の冗長ROM回路1のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はHIGH(セット状態)のままであり、NOR回路221の出力と冗長選択信号3とのANDをとるAND回路321の出力を入力OR回路431の出力である判定信号31はHIGHとなって、後段のOR回路を伝播し、最終段のOR回路4n−1の出力である判定信号n1がHIGHとなり、SRフリップフロップ7の出力をHIGHにセットする。第1の冗長ROM回路1ではすでにヒットしているため、そのSRフリップフロップの出力(NOR回路211の出力)はLOWにリセットされており、NOR回路211の出力と第3の冗長ROM回路1の冗長選択信号3とのANDをとるAND回路332の出力である判定信号32はLOWである。第4の冗長ROM回路1でヒットし冗長選択信号4がHIGHとなったとき、第2の冗長ROM回路1ではまだヒットしていないため、第2の冗長ROM回路1のSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はHIGH(セット状態)のままであり、NOR回路221の出力と冗長選択信号4とのANDをとるAND回路342の出力を受けるOR回路432の出力である判定信号42はHIGHとなって、後段のOR回路を伝播し、OR回路4n−2の出力である判定信号n2がHIGHとなり、SRフリップフロップ7の出力をHIGHにセットする。
【0085】
図10は、図7の回路において、逆順が生じた場合の動作例を示す図であり、アドレスを昇順に入力していくと、第1の冗長ROM回路1でヒットし、第4、第2、第3の冗長ROM回路1、1、1で順にヒットした場合の動作例が示されている。すなわち、第4の冗長ROM回路に切れ残りが生じ、このため、第1乃至第4の冗長ROM回路にプログラムされたアドレスA1〜A4の大小関係が、A1<A4<A2<A3となった場合である。
【0086】
第4の冗長ROM回路1でヒットし冗長選択信号4がHIGHとなったとき、第3の冗長ROM回路1ではまだヒットしていないため、第3の冗長ROM回路1のSRフリップフロップの出力(NOR回路231の出力)はHIGH(セット状態)のままであり、NOR回路231の出力と冗長選択信号4とのANDをとるAND回路331の出力を入力するOR回路441の出力である判定信号41はHIGHなって、後段OR回路を伝播し、最終段のOR回路4n−1の出力である判定信号n1がHIGHとなり、SRフリップフロップ7の出力をHIGHにセットする。
【0087】
第4の冗長ROM回路1の冗長選択信号4がHIGHのとき、2つ前の第2の冗長ROM回路1ではまだヒットしていないため、第2の冗長ROM回路1に対応するSRフリップフロップの出力(NOR回路221の出力)はHIGH(セット状態)のままであり、冗長選択信号4とのANDをとるAND回路342の出力を入力するOR回路442の出力である判定信号42はHIGHとなり、後段のOR回路を伝播し、OR回路4n−2の出力である判定信号n2がHIGHとなり、SRフリップフロップ7の出力をHIGHにセットする。
【0088】
以上、本発明を、リペアアドレスが昇順に、第1乃至第nの冗長ROM回路の順にプログラミングされている例を説明したが、第1乃至第nの冗長ROM回路の配列とプログラミングの順序は任意であってよい。テスト時に、第1乃至第nの冗長ROM回路の順番に対応してアドレスを生成すればよい。また、第nの冗長ROM回路をアドレスの若番側に対応させる場合、図1の第1の冗長ROM回路に対応するSRフリップフロップを第nの冗長ROM回路に対応させて設ければよく、図1の第nの冗長ROM回路に対応するSRフリップフロップと置換出力のラッチ回路を、第1の冗長ROM回路側に配設すればよい。
【0089】
本発明は、選択信号等の制御信号に応答して、予め定められた順番に信号を出力するように規定された複数の回路に対して、複数の回路が予め定められた順番通りに信号を出力するか判定し、逆順に信号を出力した場合、これを検知する任意の順番検知回路、順序監視回路等に適用することができる。
【0090】
例えば、図1の冗長ROM回路を、入力された信号に基づき、予め定められた順番で活性状態の出力信号をそれぞれ出力する複数の回路とし、複数の該回路からの出力信号の出力順に逆転があるか否かを判定する判定回路に適用され、逆転の判定を制御する判定イネーブル信号(図1の置換判定イネーブル信号に対応)と、前記第1乃至第nの回路からの出力信号に基づき、リセット、セットされる、第1乃至第nのSRフリップフロップを、前記第1乃至第nの回路にそれぞれ対応して備え、この判定イネーブル信号が活性状態になる前に、前記第1乃至第nのSRフリップフロップの出力は活性状態にセットされ、前記判定イネーブル信号が活性状態とされており、前記回路から活性状態の出力信号が出力されると、前記回路に対応する前記SRフリップフロップの出力はリセットされ、第2乃至第nの回路にそれぞれ対応して、前記回路からの出力信号と、前段の回路に対応する前記SRフリップフロップの出力とを第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態のとき、活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、第1乃至第n−1の論理回路(図1のAND回路3〜AND回路3n−1に対応)を備え、該第1乃至第n−1の論理回路からの判定信号を受け、該判定信号がすべて非活性状態のとき、活性状態の信号を出力し、1つでも活性状態のとき、非活性状態の信号を出力する第nの論理回路(図1のNOR回路4に対応)と、第nの論理回路の出力と前記判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を判定結果とし、前記判定イネーブル信号が活性状態になる前にリセットされ、前記判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの論理回路の出力が非活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、SRフリップフロップ(図1の7に対応)を備えている。
【0091】
以上、本発明を上記実施例に即して説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例の動作の一例を示すタイミング図である。
【図3】本発明の第1の実施例の動作の別の例を示すタイミング図である。
【図4】本発明の第2の実施例の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例の動作の一例を示すタイミング図である。
【図6】本発明の第2の実施例の動作の別の例を示すタイミング図である。
【図7】本発明の第3の実施例の構成を示す図である。
【図8】本発明の第3の実施例の動作の一例を示すタイミング図である。
【図9】本発明の第3の実施例の動作の別の例を示すタイミング図である。
【図10】本発明の第3の実施例の動作の別の例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
【0093】
〜1 冗長ROM回路
11、212、221、222、231、232、 NOR回路
〜3n−1、321、331、332、341、342 AND回路
4 NOR回路
、4n−2、441、442、4n1、4n2 OR回路
11、512、521、522 NAND回路
、6 インバータ
7、7、7 SRフリップフロップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する冗長記憶回路を複数備え、
複数の前記冗長記憶回路は、複数の前記冗長記憶回路のそれぞれにプログラムされるアドレスの大小に関する順序が複数の前記冗長記憶回路の裁番の順序に対応しており、
前記順序に対応してアドレスが、順次、複数の前記冗長記憶回路に共通に入力され、
共通に入力されるアドレスと前記冗長記憶回路にプログラムされたアドレス情報とに関連して、一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力される前に、前記一の冗長記憶回路に対応した、他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されることが正順とされる冗長回路であって、
前記一の冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号がすでに出力されているか否かを示す情報とを入力し、前記一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されたとき、前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が未だ出力されていない場合、逆順状態と判定し、判定結果を出力する判定回路を、少なくとも前記一の冗長記憶回路に対して備えている、ことを特徴とする冗長回路。
【請求項2】
冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する冗長記憶回路を複数備え、
複数の前記冗長記憶回路は並置され、一側から昇順に裁番され、
裁番された番号に関して昇順に前記冗長記憶回路に対して、アドレスが昇順でプログラムされ、
アドレスが、昇順に、複数の前記冗長記憶回路に共通に入力され、
一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力される前に、前記一の冗長記憶回路よりも、若番の他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されることが正順とされ、
前記一の冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前記一の冗長記憶回路よりも若番の前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号がすでに出力されているか否かを示す情報とを入力し、前記一の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されたとき、前記他の冗長記憶回路から未だ活性状態の冗長選択信号が出力されていない場合、逆順状態と判定する判定回路を、少なくとも前記一の冗長記憶回路に対して備えている、ことを特徴とする冗長回路。
【請求項3】
前記判定回路は、置換判定テストを制御する制御信号と、前記他の冗長記憶回路からの冗長選択信号に基づき、セット、リセットされるSRフリップフロップを前記他の冗長記憶回路に対応して備え、
前記SRフリップフロップは、少なくとも、前記制御信号が活性化される前にセットされ、
前記制御信号が活性状態とされ、前記他の冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されると、前記SRフリップフロップの出力はリセットされ、
前記一の冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前記他の冗長記憶回路に対応した前記SRフリップフロップの出力信号とを入力し、入力した2つの信号がともに活性状態のとき、逆順状態と判定して出力する論理回路を備えている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の冗長回路。
【請求項4】
最初に前記判定回路で検出された逆順状態を保持するラッチ回路を備えている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の冗長回路。
【請求項5】
冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する、第1乃至第n(ただし、nは2以上の所定の整数)の冗長記憶回路と、
置換判定テストを制御する置換判定イネーブル信号と、前記第1乃至第nの冗長記憶回路からの冗長選択信号に基づき、リセット、セットされる、第1乃至第nのSRフリップフロップを、前記第1乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して備え、
前記置換判定イネーブル信号が活性状態になる前に、前記第1乃至第nのSRフリップフロップの出力は活性状態にセットされ、
前記置換判定イネーブル信号が活性状態とされており、前記冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されると、前記冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力はリセットされ、
第2乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して、前記冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前段の冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力とを、第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態のとき、活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、第1乃至第n−1の論理回路を備え、
前記第1乃至第n−1の論理回路からの判定信号を受け、前記判定信号がすべて非活性状態のとき、活性状態の信号を出力し、1つでも活性状態のとき、非活性状態の信号を出力する第nの論理回路と、
前記第nの論理回路の出力と前記置換判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を置換判定結果とし、前記置換判定イネーブル信号が活性状態になる前にリセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの論理回路の出力が非活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、置換判定ラッチ用のSRフリップフロップと、
を備えている、ことを特徴とする冗長回路。
【請求項6】
冗長アドレスによる置換対象のアドレス情報がプログラムされ、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致したとき、活性状態の冗長選択信号を出力する、第1乃至第n(ただし、nは2以上の所定の整数)の冗長記憶回路と、
置換判定テストを制御する置換判定イネーブル信号と、前記第1乃至第nの冗長記憶回路からの冗長選択信号に基づき、リセット、セットされる、第1乃至第nのSRフリップフロップを、前記第1乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して備え、
前記置換判定イネーブル信号が非活性状態のとき、前記第1乃至第nのSRフリップフロップの出力は活性状態にセットされ、
前記置換判定イネーブル信号が活性状態とされており、前記冗長記憶回路から活性状態の冗長選択信号が出力されると、前記冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力はリセットされ、
第2乃至第nの冗長記憶回路にそれぞれ対応して、前記冗長記憶回路からの冗長選択信号と、前段の冗長記憶回路に対応する前記SRフリップフロップの出力とを第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態のとき、活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、第1乃至第n−1の論理回路を備え、
前記第2の冗長記憶回路に対応する前記第1の論理回路の出力を第2の判定信号とし、
第iの判定信号と、前記第i+1(だたし、2≦i≦n−1)の冗長記憶回路に対応する第iの論理回路の出力との論理和演算をとる、第1乃至第n−2の論理回路を備え、
前記第1乃至第n−2の論理回路の出力は、それぞれ第3乃至第nの判定信号とされ、
前記第nの判定信号と前記置換判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を置換判定結果とし、前記置換判定イネーブル信号が活性状態となる前に出力がリセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの判定信号が活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、置換判定ラッチ用のSRフリップフロップを備えている、ことを特徴とする冗長回路。
【請求項7】
第j(だたし、3≦j≦n)の冗長記憶回路に対して、前記第jの冗長記憶回路の冗長選択信号と、前記第j−2の冗長記憶回路に対応するSRフリップフロップの出力とを入力し、第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、別系統の第1乃至第n−1の論理回路を備え、
前記第3の冗長記憶回路に対応する、前記別系統の第1の論理回路の出力を、別系統の第3の判定信号とし、
別系統の第iの判定信号と、前記第i+1(だたし、3≦i≦n−1)の冗長記憶回路に対応する第iの論理回路の出力との論理和演算をとる、別系統の第1乃至第n−3の論理回路を備え、
別系統の前記第1乃至第n−3の論理回路の出力は、それぞれ第4乃至第nの判定信号とされ、
前記第nの判定信号と前記置換判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を置換判定結果とし、前記置換判定イネーブル信号が活性状態となる前に出力がリセットされ、前記置換判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの判定信号が活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、第2の置換判定ラッチ用のSRフリップフロップをさらに備えている、ことを特徴とする請求項6記載の冗長回路。
【請求項8】
前記冗長記憶回路は、ヒューズの溶断の有無により2値のビット情報を記録するヒューズROMを含む、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の冗長回路。
【請求項9】
前記冗長記憶回路は、冗長置換を行うか否かを制御する冗長イネーブル信号を入力し、前記冗長イネーブル信号が活性状態であり、入力されたアドレスがプログラムされたアドレス情報と一致した場合、前記冗長選択信号を活性化する、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載の冗長回路。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一に記載の前記冗長回路を備えた半導体記憶装置。
【請求項11】
前記冗長記憶回路にプログラムされるアドレスは、置換対象のロウアドレス又はカラムアドレスである、ことを特徴とする請求項10記載の半導体記憶装置。
【請求項12】
入力された信号に基づき、予め定められた順番で活性状態の出力信号をそれぞれ出力する複数の回路に対して、前記複数の回路からの出力信号の出力順に逆転があるか否かを判定する判定回路であって、
逆転の判定を制御する判定イネーブル信号と、前記第1乃至第nの回路からの出力信号に基づき、リセット、セットされる、第1乃至第nのSRフリップフロップを、前記第1乃至第nの回路にそれぞれ対応して備え、
前記判定イネーブル信号が活性状態になる前に、前記第1乃至第nのSRフリップフロップの出力は活性状態にセットされ、
前記判定イネーブル信号が活性状態とされており、前記回路から活性状態の出力信号が出力されると、前記回路に対応する前記SRフリップフロップの出力はリセットされ、
第2乃至第nの回路にそれぞれ対応して、前記回路からの出力信号と、前段の回路に対応する前記SRフリップフロップの出力とを第1、第2の入力信号として入力し、入力した前記第1、第2の入力信号がともに活性状態のとき、活性状態の判定信号を出力し、その他の場合、非活性状態の判定信号を出力する、第1乃至第n−1の論理回路を備え、
前記第1乃至第n−1の論理回路からの判定信号を受け、前記判定信号がすべて非活性状態のとき、活性状態の信号を出力し、1つでも活性状態のとき、非活性状態の信号を出力する第nの論理回路と、
前記第nの論理回路の出力と前記判定イネーブル信号に基づき、セット、リセットされ、出力を判定結果とし、前記判定イネーブル信号が活性状態になる前にリセットされ、前記判定イネーブル信号が活性状態であり、且つ、前記第nの論理回路の出力が非活性状態であるとき、出力が活性状態にセットされる、SRフリップフロップと、
を備えている、ことを特徴とする判定回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−146793(P2008−146793A)
【公開日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−335802(P2006−335802)
【出願日】平成18年12月13日(2006.12.13)
【出願人】(500174247)エルピーダメモリ株式会社 (2,599)
【Fターム(参考)】