説明

切替可能なイオン強度を有する水

切替可能な添加物を用いて、初期イオン強度と増大イオン強度との間で水を可逆的に転換するための方法および系が記載される。開示される方法および系は、例えば、溶媒、溶質または溶液からの水の蒸留を伴わない除去に用いられ得る。それを水に溶解することにより媒質から溶質を抽出後、溶質は、次に、水を増大イオン強度を有する溶液に転換することにより、水溶液から単離されるかまたは「塩析」され得る。次いで、溶質は、別個の相として増大イオン強度溶液から分離する。例えば一旦溶質がデカントされると、増大イオン強度の水溶液は、その元のイオン強度を有する水に転換し戻されて、再利用される。低イオン強度から高意オン強度への切替は、低エネルギー法を用いて、例えばCO、CSまたはCOSを通気させることにより、容易に達成される。高イオン強度から低イオン強度への切替は、低エネルギー法を用いて、例えば空気を通気させて、加熱して、撹拌して、真空または部分真空を導入して、あるいはその任意の組合せにより、容易に達成される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
水の存在下でイオン化誘因との接触時に塩に可逆的に転換する化合物、を含む水性混合物中の溶解塩の量を制御するための系であって、前記化合物が、一般式(1):
【化1】


(式中、R、RおよびRは、独立して、
H;
線状、分枝または環状であって、任意に、アルキル基の1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられ、8(を含めて)個までのCが8{−Si(R10−O−}により置き換えられる置換または非置換C〜C脂肪族基;
置換または非置換CSi基(ここで、nおよびmは、独立して、0〜8の数であり、そしてn+mは1〜8の数である);
置換または非置換C〜Cアリール基(ここで、アリールは、任意に、ヘテロアリールであり、任意に1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられる);
4〜8個の環原子を有し、任意に1つ以上の{−Si(R10−O−}を含む置換または非置換アリール基(ここで、アリールは、任意にヘテロアリールである);
−(Si(R10−O)−鎖(ここで、pは1〜8である)であって、Hにより終結されるか、あるいは置換または非置換C〜C脂肪族および/またはアリール基により終結されるもの;あるいは
置換または非置換(C〜C脂肪族)−(C〜Cアリール)基(ここで、アリールは任意にヘテロアリールであり、任意に、1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられる);
であり;
10は、置換または非置換C〜C脂肪族基、置換または非置換C〜Cアルコキシ、置換または非置換C〜Cアリール(ここで、アリールは、任意に、ヘテロアリールである)、置換または非置換脂肪族−アルコキシ、置換または非置換脂肪族−アリール、あるいは置換または非置換アルコキシ−アリール基であり;
置換基は、独立して、アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリール−ハリド;ヘテロアリール;シクロアルキル;Si(アルキル); Si(アルコキシ);ハロ;アルコキシル;アミノ;アルキルアミノ;アルケニルアミノ;アミド;アミジン;ヒドロキシル;チオエーテル;アルキルカルボニル;アルキルカルボニルオキシ;アリールカルボニルオキシ;アルコキシカルボニルオキシ;アリールオキシカルボニルオキシ;カルボネート;アルコキシカルボニル;アミノカルボニル;アルキルチオカルボニル;アミジン;ホスフェート;リン酸エステル;ホスホナート;ホスフィナート;シアノ;アシルアミノ;イミノ;スルフヒドリル;アルキルチオ;アリールチオ;チオカルボキシレート;ジチオカルボキシレート;スルフェート;スルファト;スルホネート;スルファモイル;スルホンアミド;ニトロ;ニトリル;アジド;ヘテロシクリル;エーテル;エステル;ケイ素含有部分;チオエステル;またはその組合せであって、置換基はさらに置換され得る;
塩の量の増加が所望される場合、化合物は水の存在下でイオン化誘因に曝露されて、化合物のプロトン化を生じ;
塩の量の減少が所望される場合、前記混合物中の任意のイオン化誘因は、化合物を転換するかまたは化合物をプロトン化型に保持するのに不十分であるレベルで存在する)
を有する系。
【請求項2】
切替可能イオン強度を有する添加物を含む水性液である切替可能水を提供するための手段;
水の存在下でイオン化誘因に切替可能水を曝露し、それにより添加物をプロトン化して、水混和性または水溶性であるプロトン化添加物を生成し、したがって切替可能水のイオン強度が増大するための手段;
(i)熱、(ii)洗浄用気体、(iii)真空または部分真空、(iv)撹拌、あるいは(v)その任意の組合せに増大イオン強度の切替可能水を曝露して、それによりイオン化誘因を追い出し、プロトン化添加物を脱プロトン化して、切替可能水のイオン強度を低減するための手段;ならびに
任意に、イオン化誘因を追い出す前に、増大イオン強度の切替可能水から1つ以上の選択化合物を分離するための手段
を包含する系。
【請求項3】
固体物質から少なくとも1つの選択化合物を除去するための系であって、
固体物質および少なくとも1つの選択化合物の混合物を、切替可能水と接触させるための手段(この場合、切替可能水は、水およびその非プロトン化形態の切替可能添加物の混合物を含み、したがって、少なくとも1つの選択化合物の少なくとも一部は切替可能水と会合して、水溶液を形成するようになる);
任意に、残留固体物質から溶液を分離するための手段;
前記水溶液をイオン化誘因と接触させて、実質量の切替可能添加物をその非プロトン化形態からそのプロトン化形態に転換し、それにより切替可能水のイオン強度を増大して、少なくとも1つの選択化合物を含む第一液相および増大イオン強度の切替水を含む第二液相を有する二相液混合物を形成するための手段;ならびに
第一液相から少なくとも1つの選択化合物を分離するための手段
を包含する系。
【請求項4】
少なくとも1つの選択化合物の全部または一部が、非プロトン化添加物を含有する切替可能水中で可溶性または混和性であり、増大イオン強度の切替可能水中で不溶性または不混和性である系で、そして固体粒子が非プロトン化添加物を含有する切替可能水中で不溶性である系であって、前記系がそれから固体粒子を単離するための手段を包含し、任意に、第一液相から少なくとも1つの選択化合物を収集するための手段を包含する、少なくとも1つの選択化合物が夾雑する固体粒子を清掃するための請求項3記載の系。
【請求項5】
単離固体粒子が少なくとも1つの選択化合物を実質的に含有しない請求項4記載の系。
【請求項6】
前記第一液相から収集される少なくとも1つの選択化合物が実質的に純粋である請求項4または5記載の系。
【請求項7】
さらに、
前記化学反応の試薬を当該系に付加するための手段(この場合、化学反応の少なくとも1つの構成成分は、非プロトン化添加物を含有する切替可能水中で可溶性または混和性である);ならびに
前記第一液相から化学反応の1つ以上の構成成分を収集するための手段
を包含する、化学反応の1つ以上の構成成分の単離に用いるための請求項3記載の系。
【請求項8】
膜を横断する浸透圧勾配を調整するための系であって、
半透性膜;
前記半透性膜の片面に切替可能なイオン強度を有する添加物を含む切替可能水;
前記半透性膜を供給流と接触させるための手段;ならびに
前記切替可能水をイオン化誘因と接触させて添加物をイオン化し、それにより切替可能水中の溶質濃度を増大し、浸透圧勾配を調整するための手段
を包含する系。
【請求項9】
脱塩工程または廃水浄化工程に用いるための請求項8記載の系。
【請求項10】
水に対して選択的透過性である半透性膜;
切替可能イオン強度を有する添加物および水を含むドロー溶液;
ドロー溶液にイオン化誘因を導入して添加物をイオン化するための手段;
半透性膜と塩水溶液の供給流とを接触させて、塩水溶液から半透性膜を通してイオン化添加物を含むドロー溶液に水を流させるための手段;ならびに
任意に、水から添加物を分離するための手段
を包含する脱塩系。
【請求項11】
希釈水溶液を濃縮するための系であって、
水に対して選択的透過性である半透性膜;
切替可能イオン強度を有する添加物を含むドロー溶液;
ドロー溶液にイオン化誘因を導入して添加物をイオン化するための手段;
半透性膜と希釈水溶液の供給流とを接触させて、希釈水溶液から半透性膜を通してイオン化添加物を含むドロー溶液に水を流させるための手段;ならびに
任意に、水から添加物を分離するための手段
を包含する系。
【請求項12】
前記希釈水溶液が廃水である請求項11記載の系。
【請求項13】
水から添加物を除去するための手段が逆浸透系を包含する請求項10〜12のいずれか一項に記載の系。
【請求項14】
水から添加物を除去するための手段が、
ドロー溶液および水の混合物からイオン化誘因を追い出して、添加物を脱プロトン化するための手段;ならびに
前記混合物から脱プロトン化添加物を分離するための手段
を包含する請求項10〜12のいずれか一項に記載の系。
【請求項15】
前記混合物から前記脱プロトン化添加物を分離するための前記手段が、
前記脱プロトン化添加物が水と不混和性である場合、デカントすることにより脱プロトン化添加物を分離するための手段;あるいは
脱プロトン化添加物が水中で不溶性である場合、脱プロトン化添加物を濾過するための手段
を包含する請求項14記載の系。
【請求項16】
デカンテーションまたは濾過後に残存する残留切替可能水添加物の除去のための手段をさらに包含する請求項15記載の系。
【請求項17】
残留切替可能水添加物の除去のための手段が逆浸透系またはナノ濾過系を包含する請求項16記載の系。
【請求項18】
前記イオン化誘因がCOである請求項1〜17のいずれか一項に記載の系。
【請求項19】
(a)水に対して選択的透過性であり、切替可能イオン強度を有する添加物を含むドロー溶液を片面に有する半透性膜を提供するステップ;
(b)半透性膜との会合の前または後にドロー溶液をイオン化誘因と接触させて添加物をイオン化し、それによりドロー溶液のイオン強度を増大するステップ;
(c)半透性膜を塩水溶液の供給流と接触させて、塩水溶液から半透性膜を通して増大イオン強度のドロー溶液に水を流動させるステップ;ならびに
(d)その結果生じる希釈ドロー溶液から添加物を除去するステップ
を包含する塩水溶液の脱塩方法。
【請求項20】
(a)水に対して選択的透過性であり、切替可能イオン強度を有する添加物を含むドロー溶液を片面に有する半透性膜を提供するステップ;
(b)半透性膜との会合の前または後にドロー溶液をイオン化誘因と接触させて添加物をイオン化し、それによりドロー溶液のイオン強度を増大するステップ;
(c)半透性膜を希釈水溶液の供給流と接触させて、希釈水溶液から半透性膜を通して増大イオン強度のドロー溶液に水を流動させるステップ;ならびに
(d)任意に、その結果生じる希釈ドロー溶液から添加物を除去するステップ
を包含する希釈水溶液の濃縮方法。
【請求項21】
ステップ(d)が逆浸透を包含する請求項19または20記載の方法。
【請求項22】
前記添加物がイオン化誘因の除去後に水と不混和性である場合、ステップ(d)が溶液から添加物をデカントすることを包含する請求項19または20記載の方法。
【請求項23】
前記添加物がイオン化誘因の除去後に水に不溶性である場合、ステップ(d)が前記溶液から非イオン化添加物を濾過することを包含する請求項19または20記載の方法。
【請求項24】
水溶液から溶質を分離する方法であって、
任意の順序で、水;溶質;CO、COS、CSまたはその組合せ;ならびに炭酸によりプロトン化されるのに十分に塩基性である少なくとも1つの窒素原子を含む添加物、を併合すること;
2つの構成成分:窒素原子がプロトン化されるイオン化形態の添加物であって任意に水を含む第一構成成分;ならびに溶質を含む第二構成成分:の分離を可能にすること
を包含する方法で、溶質が添加物;CO、COS、CSまたはその組合せと反応性がない方法。
【請求項25】
前記添加物が、式(1):
【化2】


(式中、R、RおよびRは、独立して、
H;
線状、分枝または環状であって、任意に、アルキル基の1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられ、8(を含めて)個までのCが8{−Si(R10−O−}により置き換えられる置換または非置換C〜C脂肪族基;
置換または非置換CSi基(ここで、nおよびmは、独立して、0〜8の数であり、そしてn+mは1〜8の数である);
置換または非置換C〜Cアリール基(ここで、アリールは、任意に、ヘテロアリールであり、任意に1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられる);
4〜8個の環原子を有し、任意に1つ以上の{−Si(R10−O−}を含む置換または非置換アリール基(ここで、アリールは、任意にヘテロアリールである);
−(Si(R10−O)−鎖(ここで、pは1〜8である)であって、Hにより終結されるか、あるいは置換または非置換C〜C脂肪族および/またはアリール基により終結されるもの;あるいは
置換または非置換(C〜C脂肪族)−(C〜Cアリール)基(ここで、アリールは任意にヘテロアリールであり、任意に、1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられる);
であり;
10は、置換または非置換C〜C脂肪族基、置換または非置換C〜Cアルコキシ、置換または非置換C〜Cアリール(ここで、アリールは、任意に、ヘテロアリールである)、置換または非置換脂肪族−アルコキシ、置換または非置換脂肪族−アリール、あるいは置換または非置換アルコキシ−アリール基であり;
置換基は、独立して、アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリール−ハリド;ヘテロアリール;シクロアルキル;Si(アルキル); Si(アルコキシ);ハロ;アルコキシル;アミノ;アルキルアミノ;アルケニルアミノ;アミド;アミジン;ヒドロキシル;チオエーテル;アルキルカルボニル;アルキルカルボニルオキシ;アリールカルボニルオキシ;アルコキシカルボニルオキシ;アリールオキシカルボニルオキシ;カルボネート;アルコキシカルボニル;アミノカルボニル;アルキルチオカルボニル;アミジン;ホスフェート;リン酸エステル;ホスホナート;ホスフィナート;シアノ;アシルアミノ;イミノ;スルフヒドリル;アルキルチオ;アリールチオ;チオカルボキシレート;ジチオカルボキシレート;スルフェート;スルファト;スルホネート;スルファモイル;スルホンアミド;ニトロ;ニトリル;アジド;ヘテロシクリル;エーテル;エステル;ケイ素含有部分;チオエステル;またはその組合せであって、置換基はさらに置換され得る)
の化合物である請求項24記載の方法。
【請求項26】
任意の順序で併合することが、
溶質を含む水溶液に添加物を付加することにより混合物を生成すること;
前記混合物をCO、COS、CSまたはその組合せと接触させること
を包含する請求項24または25記載の方法。
【請求項27】
任意の順序で併合することが、
水または水溶液に溶質を付加することにより混合物を生成すること;
前記混合物をCO、COS、CSまたはその組合せと接触させること;
前記添加物を付加すること
を包含する請求項24または25記載の方法。
【請求項28】
任意の順序で併合することが、
前記添加物を含む水溶液に前記溶質を付加することにより混合物を生成すること;
前記混合物をCO、COS、CSまたはその組合せと接触させること
を包含する請求項24または25記載の方法。
【請求項29】
炭酸によりプロトン化されるのに十分に塩基性である少なくとも1つの窒素が、約6〜約14のpK範囲を有する共役酸を有する少なくとも1つの窒素原子である請求項24〜28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
pKaH範囲が約8〜約10である請求項29記載の方法。
【請求項31】
任意の順序で併合することが、
前記溶質および前記添加物を含む混合物を、CO、COS、CSまたはその組合せを含む水溶液に付加すること
を包含する請求項24または25記載の方法。
【請求項32】
任意の順序で併合することが、
CO、COS、CSまたはその組合せを含む水溶液に前記溶質を付加し、そして前記添加物を付加することにより混合物を生成すること
を包含する請求項24または25記載の方法。
【請求項33】
水、前記溶質および前記添加物の混合物が均質液である請求項24〜32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
水および前記イオン化形態の添加物の混合物が均質液である請求項24〜32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
水および前記イオン形態の前記添加物の混合物が懸濁液である請求項24〜32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項36】
水および前記イオン形態の前記添加物の混合物が固体である請求項24〜32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記溶質が低イオン強度の水溶液中で可溶性または混和性であり、高イオン強度の水溶液中で不溶性または不混和性である請求項24〜36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
第一構成成分を単離すること、ならびにそれを非イオン化誘因に曝して、脱プロトン化添加物を含む水溶液を形成すること(この場合、非イオン化誘因は、(i)熱、(ii)洗浄用気体、(iii)真空または部分真空、(iv)撹拌、あるいは(v)その任意の組合せである)をさらに包含する請求項24〜37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
単離することが、遠心分離すること、デカントすること、濾過することまたはその組合せを包含する請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記添加物が水溶性または水混和性である請求項24〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記添加物が水不溶性または水不混和性である請求項24〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
第一構成成分を単離すること、ならびにそれを非イオン化誘因に曝して2つの相を有する混合物を生成することをさらに包含し、前記添加物が主に第一相内に分配され、水が主に第二相内に分配され、ならびに非イオン化誘因が(i)熱、(ii)洗浄用気体、(iii)真空または部分真空、(iv)撹拌、あるいは(v)その任意の組合せである請求項41記載の方法。
【請求項43】
前記第一相が、遠心分離、デカント、濾過またはその組合せにより前記第二相から分離される請求項42記載の方法。
【請求項44】
ナノ濾過または逆浸透を用いて水から分離することにより前記第二相から残存添加物を除去することをさらに包含する請求項43記載の方法。
【請求項45】
前記イオン化形態の前記添加物が水溶性または水混和性である請求項24〜39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
水溶液中の水のモル数および水溶液中の前記添加物中の塩基性窒素のモル数がほぼ等しい請求項24〜45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
水溶液中の水のモル数が、水溶液中の前記添加物中の塩基性窒素のモル数を上回る請求項24〜45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
イオン強度の調整方法であって、
水、ならびに炭酸によりプロトン化されるのに十分に塩基性である少なくとも1つの窒素を含む添加物を含む第一イオン強度を有する水溶液を提供すること;
前記水溶液を、CO、COS、CSまたはその組合せと接触させて、前記添加物をプロトン化し、前記水溶液のイオン強度を第二イオン強度に上げること;
第二イオン強度を有する溶液を、(i)熱、(ii)洗浄用気体、(iii)真空または部分真空、(iv)撹拌、あるいは(v)その任意の組合せに曝すこと;
第一イオン強度を有する前記水溶液を改質すること
を包含する方法。
【請求項49】
分散液を不安定化するかまたは分散液の生成を防止するための方法であって、
混合物を生成するために、任意の順序で、水;水不混和性または水不溶性成分;炭酸によりプロトン化されるのに十分に塩基性である少なくとも1つの窒素を含む添加物;ならびにCO、COS、CSまたはその組合せを併合すること;
混合物を、2つの構成成分、すなわち水不混和性成分を含む第一構成成分、ならびに水およびイオン形態の前記添加物を含む第二構成成分に分離させること
を包含する方法。
【請求項50】
前記分散液が乳濁液であり、水不混和性成分が液体または超臨界流体である請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記分散液が逆相乳濁液であり、水不混和性成分が液体または超臨界流体である請求項49記載の方法。
【請求項52】
前記分散液が発泡体であり、水不混和性成分が気体である請求項49記載の方法。
【請求項53】
前記分散液が懸濁液であり、水不混和性成分が固体である請求項49記載の方法。
【請求項54】
前記混合物が界面活性剤をさらに含む請求項49〜53のいずれか一項に記載の方法。
【請求項55】
前記添加物が、
MDEA(N−メチルジエタノール−アミン);
TMDAB(N,N,N’,N’−テトラメチル−1,4−ジアミノブタン);
TEDAB(N,N,N’,N’−テトラエチル−1,4−ジアミノブタン)
EPDAB(N,N’−ジエチル−N,N’−ジプロピル−1,4−ジアミノブタン)
THEED(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン);
DMAPAP(1−[ビス[3−(ジメチルアミノ)]プロピル]アミノ]−2−プロパノール);または
HMTETA(1,1,4,7,10,10−ヘキサメチルトリエチレンテトラミン)
MeSpe(N,N’−(ブタン−1,4−ジイル)ビス(N,N,N−トリメチルプロパン−1,3−ジアミン)
メチル化ポリエチレンイミン
CHTDMA(1,1’,1’’−(シクロヘキサン−1,3,5−トリイル)トリス(N,N,−ジメチルメタミン)
である請求項24〜54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
イオン形態の前記添加物が、式(2):
【化3】


(式中、R、RおよびRは、請求項2における式(1)に関して定義されたものと同じであり、EはO、SまたはOおよびSの混合物である)
の化合物である請求項24〜55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
CO、COSまたはCSを感受するための請求項56記載の方法の使用。
【請求項58】
CO、COSまたはCSを検出するための請求項56記載の方法の使用。
【請求項59】
化学的切替のための請求項56記載の方法の使用。
【請求項60】
界面活性剤を非活性化するための請求項56記載の方法の使用。
【請求項61】
電気を通すための請求項56記載の方法の使用。
【請求項62】
疎水性液または溶媒から水を除去するための請求項24または48記載の方法の使用。
【請求項63】
前記溶質が化学反応の生成物を含む請求項24〜47のいずれか一項に記載の方法の使用。
【請求項64】
前記第一構成成分が水溶性触媒をさらに含む請求項24〜47または63のいずれか一項に記載の方法の使用。
【請求項65】
前記溶質が触媒を含む請求項24〜47のいずれか一項に記載の方法の使用。
【請求項66】
併合することが、水、溶質、添加物およびCO、COS、CSまたはその組合せを疎水性液と併合することをさらに包含し、分離ステップ後に、第二構成成分が疎水性液を含む請求項24〜47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項67】
水および疎水性液を含む混合物から水および疎水性液を分離する方法であって、
任意の順序で、水;疎水性液;CO、COS、CSまたはその組合せ;ならびに炭酸によりプロトン化されるのに十分に塩基性である少なくとも1つの窒素を含む添加物、を併合すること;
2つの構成成分、窒素原子がプロトン化されるイオン化形態の添加物であって任意に水を含む第一構成成分、ならびに疎水性液を含む第二構成成分を分離させること
を包含する方法であって、疎水性液が前記添加物、CO、COS、CSまたはその組合せと反応性がない方法。
【請求項68】
前記添加物が、式(1):
【化4】


(式中、R、RおよびRは、独立して、
H;
線状、分枝または環状であって、任意に、アルキル基の1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられ、8(を含めて)個までのCが8{−Si(R10−O−}により置き換えられる置換または非置換C〜C脂肪族基;
置換または非置換CSi基(ここで、nおよびmは、独立して、0〜8の数であり、そしてn+mは1〜8の数である);
置換または非置換C〜Cアリール基(ここで、アリールは、任意に、ヘテロアリールであり、任意に1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられる);
4〜8個の環原子を有し、任意に1つ以上の{−Si(R10−O−}を含む置換または非置換アリール基(ここで、アリールは、任意にヘテロアリールである);
−(Si(R10−O)−鎖(ここで、pは1〜8である)であって、Hにより終結されるか、あるいは置換または非置換C〜C脂肪族および/またはアリール基により終結されるもの;あるいは
置換または非置換(C〜C脂肪族)−(C〜Cアリール)基(ここで、アリールは任意にヘテロアリールであり、任意に、1つ以上のCが{−Si(R10−O−}により置き換えられる);
であり;
10は、置換または非置換C〜C脂肪族基、置換または非置換C〜Cアルコキシ、置換または非置換C〜Cアリール(ここで、アリールは、任意に、ヘテロアリールである)、置換または非置換脂肪族−アルコキシ、置換または非置換脂肪族−アリール、あるいは置換または非置換アルコキシ−アリール基であり;
置換基は、独立して、アルキル;アルケニル;アルキニル;アリール;アリール−ハリド;ヘテロアリール;シクロアルキル;Si(アルキル); Si(アルコキシ);ハロ;アルコキシル;アミノ;アルキルアミノ;アルケニルアミノ;アミド;アミジン;ヒドロキシル;チオエーテル;アルキルカルボニル;アルキルカルボニルオキシ;アリールカルボニルオキシ;アルコキシカルボニルオキシ;アリールオキシカルボニルオキシ;カルボネート;アルコキシカルボニル;アミノカルボニル;アルキルチオカルボニル;アミジン;ホスフェート;リン酸エステル;ホスホナート;ホスフィナート;シアノ;アシルアミノ;イミノ;スルフヒドリル;アルキルチオ;アリールチオ;チオカルボキシレート;ジチオカルボキシレート;スルフェート;スルファト;スルホネート;スルファモイル;スルホンアミド;ニトロ;ニトリル;アジド;ヘテロシクリル;エーテル;エステル;ケイ素含有部分;チオエステル;またはその組合せであって、置換基はさらに置換され得る)
の化合物である請求項67記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図16A】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図13】
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【図15D】
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【図16B】
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【図17C】
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【公表番号】特表2013−518718(P2013−518718A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552216(P2012−552216)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際出願番号】PCT/CA2011/050075
【国際公開番号】WO2011/097727
【国際公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(512112312)クィーンズ ユニバーシティー アット キングストン (2)
【氏名又は名称原語表記】QUEEN’S UNIVERSITY AT KINGSTON
【Fターム(参考)】