説明

医薬化合物

本発明は式(I)の化合物、あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシドを提供する。式中、Tは、NまたはCR基であり;J−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、または(R)C=C(R)であり;Aは、C1−7飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基はRとNRとの間に延びる5原子の最大鎖長、およびEとNRとの間に延びる4原子の最大鎖長を有し、ここで前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子によって場合により置き換えられており;Eは、単環または二環炭素環式またはヘテロ環式基または非環式基X−Gであり、ここでXはCH、O、S、およびNHから選ばれ、GはC1−4アルキレン鎖であり、ここで炭素原子の一つはO、S、またはNHによって場合により置き換えられており;Rは、水素、またはアリールもしくはヘテロアリール基であり;RおよびRは、独立して水素、場合により置換されているC1−4ヒドロカルビル、および場合により置換されているC1−4アシルから選ばれ;または、NRは、イミダゾール基または4〜7環員を有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し;または、NRおよびAは一緒になって、C1−4アルキル基によって場合により置換された、4〜7環員を有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し;または、NRは、リンカー基Aの炭素原子と一緒になって、シアノ基を形成し;または、R、A、およびNRは、一緒になってシアノ基を形成し;R、R、R、R、およびRは、それぞれ独立して水素および請求項で定義したような種々の置換基から選ばれ、前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、
【化1】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシドであって、式中、
Tは、NまたはCR基であり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Aは、1〜7の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基はRとNRとの間に延びる5原子の最大鎖長、およびEとNRとの間に延びる4原子の最大鎖長を有し、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子によって場合により置き換えられていてもよく、リンカー基Aの炭素原子はオキソ、フッ素、およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有していてもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合にはNR基に対してα位の炭素原子には位置せず、オキソ基は存在する場合にはNR基に対してα位の炭素原子に位置する)、
Eは、単環または二環炭素環式またはヘテロ環式基または非環式基X−Gであり、ここでXはCH、O、S、およびNHから選ばれ、GはC1−4アルキレン鎖であり、ここで炭素原子の一つはO、S、またはNHによって場合により置き換えられており、
は、水素、またはアリールもしくはヘテロアリール基であり、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、フッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、イミダゾール基と、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基とから選ばれる環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と、リンカー基Aからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、前記単環ヘテロ環式基は1個以上のC1−4アルキル基によって場合により置換され、または、
NRは、それが結合するリンカー基Aの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、または、
、A、およびNRは、一緒になってシアノ基を形成し、
、R、R、R、およびRは、それぞれ独立して水素;ハロゲン;ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−2アルコキシによって場合により置換されていてもよいC1−6ヒドロカルビル;シアノ;CONH;CONHR;CF;NH;NHCOR;およびNHCONHRから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基でそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRであり、
前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する、式(I)の化合物あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド。
【請求項2】
式(Ia)の化合物、
【化2】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシドであって、式中、
Tは、NまたはCR基であり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Aは、1〜7の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基はRとNRとの間に延びる5原子の最大鎖長、およびEとNRとの間に延びる4原子の最大鎖長を有し、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子によって場合により置き換えられていてもよく、リンカー基Aの炭素原子はオキソ、フッ素、およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有していてもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合にはNR基に対してα位の炭素原子には位置せず、オキソ基は存在する場合にはNR基に対してα位の炭素原子に位置する)、
Eは、単環または二環炭素環式またはヘテロ環式基または非環式基X−Gであり、ここでXはCH、O、S、およびNHから選ばれ、GはC1−4アルキレン鎖であり、ここで炭素原子の一つはO、S、またはNHによって場合により置き換えられており、
は、水素、またはアリールもしくはヘテロアリール基であり、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれるか、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、前記単環ヘテロ環式基は1個以上のC1−4アルキル基によって場合により置換され、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と、リンカー基Aからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、前記単環ヘテロ環式基は1個以上のC1−4アルキル基によって場合により置換され、または、
NRは、それが結合するリンカー基Aの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、または
、A、およびNRは、一緒になってシアノ基を形成し、
、R、R、R、およびRは、それぞれ独立して水素;ハロゲン;ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−2アルコキシによって場合により置換されていてもよいC1−6ヒドロカルビル;シアノ;CONH;CONHR;CF;NH;NHCOR;およびNHCONHRから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基でそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRであり、
前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する、式(Ia)の化合物あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド。
【請求項3】
式(Ib)の化合物、
【化3】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシドであって、式中、
Tは、NまたはCR基であり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Aは、1〜7の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基はRとNRとの間に延びる5原子の最大鎖長、およびEとNRとの間に延びる4原子の最大鎖長を有し、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子によって場合により置き換えられていてもよく、リンカー基Aの炭素原子はオキソ、フッ素、およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有していてもよく(但しヒドロキシ基は存在する場合にはNR基に対してα位の炭素原子には位置せず、オキソ基は存在する場合にはNR基に対してα位の炭素原子に位置する)、
Eは、単環または二環炭素環式またはヘテロ環式基または非環式基X−Gであり、ここでXはCH、O、S、およびNHから選ばれ、GはC1−4アルキレン鎖であり、ここで炭素原子の一つはO、S、またはNHによって場合により置き換えられており、
は、水素、またはアリールもしくはヘテロアリール基であり、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、フッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、イミダゾール基と、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基とから選ばれる環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と、リンカー基Aからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、前記単環ヘテロ環式基は1個以上のC1−4アルキル基によって場合により置換され、または、
NRは、それが結合するリンカー基Aの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、または、
、A、およびNRは、一緒になってシアノ基を形成し、
、R、R、R、およびRは、それぞれ独立して水素;ハロゲン;ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−2アルコキシによって場合により置換されていてもよいC1−6ヒドロカルビル;シアノ;CONH;CONHR;CF;NH;NHCOR;およびNHCONHRから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基でそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRであり、
但し、
(a−i)J−Jが、(R)C=C(R)であり、Eが、Tを含有する環へ窒素原子を介して結合した単環式または二環式基である場合、Aはオキソ置換基を含有せず、
(a−ii)Eは、非置換または置換インドール基以外であり、
(a−iii)J−JがN=CHである場合、E−A(R)−NRは基−S−(CH−CONHまたは−S−(CH−CN以外であり、
(a−iv)J−JがCH=Nである場合、E−A(R)−NRは基−NH−(CH−N(CHCH(nは2または3)以外であり、そして
(a−v)J−JがN=CHである場合、E−A(R)−NRは基−NH−(CH−NHまたは−NH−(CH−N(CH以外であり、
前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する、式(Ib)の化合物あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド。
【請求項4】
Eが単環式基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項5】
式(Ic)で表される請求項4に記載の使用のための化合物、
【化4】

あるいはその塩、溶媒和物、互変異性体またはN−オキシド
(式中、Tは、NまたはCR基であり、
−Jは、N=C(R)、(R)C=N、(R)N−C(O)、(RC−C(O)、N=N、および(R)C=C(R)から選ばれる基を表し、
Aは、1〜7の炭素原子を含有する飽和炭化水素リンカー基であり、前記リンカー基はRとNRとの間に延びる5原子の最大鎖長、およびEとNRとの間に延びる4原子の最大鎖長を有し、前記リンカー基における炭素原子の一つは酸素原子または窒素原子によって場合により置き換えられていてもよく、リンカー基Aの炭素原子はフッ素およびヒドロキシから選ばれる1個以上の置換基を場合により有しており(但しヒドロキシ基は存在する場合NR基に対してα位の炭素原子には位置しない)、
Eは、単環または二環炭素環式またはヘテロ環式基であり、
は、水素、またはアリールもしくはヘテロアリール基であり、
およびRは、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基は、フッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されていてもよく、または、
およびRは、それらが結合する窒素原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基から選ばれる環式基を形成し、または、
およびRのうち一方は、それらが結合する窒素原子と、リンカー基Aからの1個以上の原子と共に、4〜7環員を有しOおよびNから選ばれる第2のヘテロ原子環員を場合により含有する飽和単環ヘテロ環式基を形成し、前記単環ヘテロ環式基は1個以上のC1−4アルキル基によって場合により置換され、または、
NRは、それが結合するリンカー基Aの炭素原子と共に、シアノ基を形成し、または、
、A、およびNRは、一緒になってシアノ基を形成し、
、R、R、R、およびRは、それぞれ独立して水素;ハロゲン;ハロゲン、ヒドロキシまたはC1−2アルコキシによって場合により置換されていてもよいC1−6ヒドロカルビル;シアノ;CONH;CONHR;CF;NH;NHCOR;およびNHCONHRから選ばれ、
は、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、基R−Rから選ばれる1個以上の置換基でそれぞれ場合により置換されているフェニルまたはベンジルであり、Rは結合、O、CO、XC(X)、C(X)X、XC(X)X、S、SO、SO、NR、SONR、またはNRSOであり、Rは水素、3〜12環員を有するヘテロ環式基、ならびにヒドロキシ、オキソ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、カルボキシ、アミノ、モノまたはジ−C1−4ヒドロカルビルアミノ、3〜12環員を有する炭素環式およびヘテロ環式基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されているC1−8ヒドロカルビル基から選ばれ、前記C1−8ヒドロカルビル基の1個以上の炭素原子は、O、S、SO、SO、NR、XC(X)、C(X)X、またはXC(X)Xにより場合により置き換えられていてもよく、
は、水素およびC1−4ヒドロカルビルから選ばれ、
はO、S、またはNRであり、Xは=O、=Sまたは=NRである)。
【請求項6】
前記単環式基が、フェニル、チオフェン、フラン、ピリミジン、ピラジン、およびピリジンなどのアリールおよびヘテロアリール基から選ばれ、好ましくはフェニルである、請求項4または5に記載の使用のための化合物。
【請求項7】
前記単環式基が、シクロヘキサンおよびシクロペンタンなどのシクロアルカンならびに、ピペリジン、ピペラジン、およびピペラゾンなどの含窒素環から選ばれる、請求項4または5に記載の使用のための化合物。
【請求項8】
Eがフェニルおよびピペリジン基から選ばれる、請求項4または5に記載の使用のための化合物。
【請求項9】
Eが非置換であるか、あるいはヒドロキシ;CHCN、オキソ(Eが非芳香族である場合);ハロゲン(例えば、塩素および臭素);トリフルオロメチル;シアノ;C1−2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−4ヒドロカルビルオキシ;およびC1−2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−4ヒドロカルビルから選ばれる置換基R11を4個まで有する、請求項4〜8のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項10】
Eが非置換である、請求項9に記載の使用のための化合物。
【請求項11】
Eが、明細書中の表2に示される基から選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項12】
が水素、塩素、フッ素、およびメチルから選ばれ、好ましくは水素である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項13】
TがNである、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項14】
TがCRである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項15】
が水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、好ましくはRが、水素、塩素、フッ素、およびメチルから選ばれ、より好ましくはRが水素である、請求項14に記載の使用のための化合物。
【請求項16】
が水素、塩素、フッ素、およびメチルから選ばれ、好ましくはRが水素である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項17】
が水素、ハロゲン、C1−5飽和ヒドロカルビル、シアノ、およびCFから選ばれ、好ましくはRが、水素、塩素、フッ素、およびメチルから選ばれ、より好ましくはRが水素である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項18】
が水素、塩素、フッ素、およびメチルから選ばれ、好ましくはRが水素である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項19】
が、非置換であるか、あるいはアミノ、置換アミノ、カルボン酸、またはスルホン酸基を有するアルキルまたはアルコキシ基などの溶解基により置換された、フェニルおよびベンジル基から選ばれ、前記溶解基が、アミノ−C1−4アルキル、モノ−C1−2アルキルアミノ−C1−4アルキル、ジ−C1−2アルキルアミノ−C1−4アルキル、アミノ−C1−4アルコキシ、モノ−C1−2アルキルアミノ−C1−4アルコキシ、ジ−C1−2アルキルアミノ−C1−4アルコキシ、ピペリジニル−C1−4アルキル、ピペラジニル−C1−4アルキル、モルホリニル−C1−4アルキル、ピペリジニル−C1−4アルコキシ、ピペラジニル−C1−4アルコキシ、およびモルホリニル−C1−4アルコキシから選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項20】
前記リンカー基Aが、RとNRとの間に延びる3原子(より好ましくは1または2原子、最も好ましくは2原子)の最大鎖長を有する、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項21】
前記リンカー基Aが、EとNRとの間に延びる4原子、より典型的には3原子の最大鎖長を有する、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項22】
前記リンカー基Aが、RとNRとの間に延びる1、2、または3原子の鎖長、およびEとNRとの間に延びる1、2、または3原子の鎖長を有する、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項23】
前記リンカー基Aが、全炭素骨格を有する、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項24】
前記リンカー基Aが、明細書中の表1に示される基から選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項25】
がアリールまたはヘテロアリール基、例えば、単環式アリールまたはヘテロアリール基である、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項26】
が、非置換または置換されたフェニル、ナフチル、チエニル、フラン、ピリミジン、およびピリジン基から選ばれる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項27】
が非置換であるか、5個以下の置換基により置換されており、前記置換基がヒドロキシ;C1−4アシルオキシ;フッ素;塩素;臭素;トリフルオロメチル;シアノ;それぞれがC1−2アルコキシまたはヒドロキシによって場合により置換されたC1−4ヒドロカルビルオキシおよびC1−4ヒドロカルビルから選ばれる、請求項26に記載の使用のための化合物。
【請求項28】
およびRが、独立して水素、C1−4ヒドロカルビル、およびC1−4アシルから選ばれ、前記ヒドロカルビルおよびアシル基が、フッ素、ヒドロキシ、アミノ、メチルアミノ、ジメチルアミノ、メトキシ、単環式もしくは二環式アリール基、および単環式もしくは二環式ヘテロアリール基から選ばれる1個以上の置換基によって場合により置換されている、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項29】
およびRが、独立して水素、非置換C1−4ヒドロカルビル、および非置換C1−4アシルから選ばれる、請求項28に記載の使用のための化合物。
【請求項30】
およびRが、独立して水素およびメチルから選ばれ、例えば、NRがアミノ、メチルアミノ、またはジメチルアミノ基になる、請求項29に記載の使用のための化合物。
【請求項31】
NRがアミノ基またはメチルアミノ基である、請求項30に記載の使用のための化合物。
【請求項32】
−Jが、N=CH、HC=N、HN−C(O)、およびCH=CHから選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項33】
式(II)の化合物であって、
【化5】

式中、基Aはベンゼン環のメタ位またはパラ位に結合し、qは0〜4であり、T、J−J、A、R、R、R、およびRは、先行する請求項のいずれか1つで定義された通りであり、R11は前記で定義した置換基であり、前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する、化合物。
【請求項34】
式(III)の化合物であって、
【化6】

式中、基Aはピペリジン環の3位または4位に結合し、qは0〜4であり、T、J−J、A、R、R、R、およびRは、先行する請求項のいずれか1つで定義された通りであり、R11は前記で定義した置換基であり、前記化合物は、(a)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ROCKキナーゼまたはプロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)が示される被験者または患者集団の治療に使用する、化合物。
【請求項35】
塩、溶媒和物またはN−オキシドの形態である、先行する請求項のいずれか1つに定義された使用のための化合物。
【請求項36】
前記疾患または症状が、(a)腫瘍転移、(b)腫瘍浸潤、(c)腫瘍進展、(d)腫瘍接着(例えば、腫瘍細胞接着)、(e)アクチノマイシン収縮依存性腫瘍転移、浸潤または進展、(f)細胞形質転換、(g)ROCKが仲介する腫瘍転移、浸潤、進展または接着、(h)ROCKが仲介するアクチノマイシン収縮依存性腫瘍転移、浸潤または進展、(i)ROCKが仲介する細胞形質転換から選ばれる、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項37】
前記疾患または症状が癌(例えば、ROCKが仲介する癌)である、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項38】
前記癌(例えば、ROCKが仲介する癌である)が、(a)精巣性胚細胞腫瘍、(b)転移能を有する小乳癌、(c)膀胱癌、(d)卵巣癌、(e)前立腺癌および(f)肝細胞癌から選ばれる、請求項37に記載の使用のための化合物。
【請求項39】
前記疾患または症状が、ここで定義される(例えば、請求項38に定義される)いかなる癌の浸潤、転移および腫瘍進展である、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項40】
前記疾患または症状が、心疾患または症状である、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項41】
前記心疾患または症状が、(a)高血圧、(b)心臓機能不全(例えば、慢性および鬱血性心不全)、(c)心臓肥大、(d)再狭窄、(e)腎機能不全(例えば慢性腎不全)、(f)アテローム性動脈硬化症(動脈硬化症)、(g)心保護、(h)同種移植片生着、(i)脳虚血、(j)冠攣縮性狭心症、および(k)血管炎症から選ばれる、請求項40に記載の使用のための化合物。
【請求項42】
前記心疾患または症状が、筋肉(例えば、平滑筋)機能不全を含む、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項43】
前記筋肉(例えば、平滑筋)機能不全を含む心疾患または症状が、(a)喘息、(b)陰茎勃起障害、(c)女性性機能不全、(d)過活動膀胱I症候群、および(e)異常平滑筋(例えば、高血圧と関連する)から選ばれる、請求項42に記載の使用のための化合物。
【請求項44】
前記疾患または症状が、炎症を含む、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項45】
前記炎症が、(a)関節リウマチ、(b)過敏性腸症候群、(c)炎症性腸疾患、(d)血管炎症、および(e)神経炎症性疾患または症状を含むかその兆候を示す、請求項44に記載の使用のための化合物。
【請求項46】
前記(e)神経炎症性疾患または症状が、(a)卒中、(b)多発性硬化症、(c)アルツハイマー病、(d)パーキンソン病、(e)筋萎縮性側索硬化症、および(f)炎症性疼痛から選ばれる、請求項45に記載の使用のための化合物。
【請求項47】
前記疾患または症状が、CNS疾患または症状である、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項48】
前記CNS疾患または症状が、(a)脊髄損傷または傷害、(b)脳外傷または傷害、(c)急性神経細胞損傷(例えば、卒中または外傷性脳損傷)、(d)パーキンソン病、(e)アルツハイマー病、(f)神経組織変成の症状または疾患、(g)卒中(例えば、高血圧に関連する)、(h)脳血管痙攣、(i)神経突起成長および発芽の阻害、(j)軸索再生阻害、(k)傷害後の機能回復不全、(l)脱髄症または異常、(m)炎症性CNS疾患または異常、(n)神経障害性疼痛、および(o)神経変性から選ばれる、請求項47に記載の使用のための化合物。
【請求項49】
前記疾患または症状が、(a)インシュリン抵抗性、(b)グラフト保護(例えば、心臓血管または炎症性グラフト保護)、(c)糖尿病、(d)喘息、(e)肺血管収縮、(f)緑内障、および(g)繊維症(例えば、肝臓線維症および腎臓線維症)から選ばれる、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項50】
前記疾患または症状が、感染症または症状である、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項51】
前記感染症または症状が、後生動物、原生動物、菌類、プリオン、ウイルスまたはバクテリア性の疾患、感染あるいは侵入である、請求項50に記載の使用のための化合物。
【請求項52】
前記感染症または症状が、病原体が仲介する細胞骨格再構成を含む、請求項50または51に記載の使用のための化合物。
【請求項53】
前記治療または予防が、(a)ROCKキナーゼの調節(例えば、阻害)、または(b)ROCKキナーゼの活性レベルでの診療含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項54】
前記治療または予防が、(a)筋肉(例えば、平滑筋)弛緩、(b)血管筋弛緩(例えば、血管の血流を高めるため)、(c)移植療法(例えば、グラフト保護を含む)、(d)神経細胞調節、(e)細胞増殖の減少、(f)細胞移動の減少、(g)病原浸潤または感染時の細胞骨格再構成の抑制、(g)組織再生の加速、および(h)傷害後の機能回復の増強をもたらす診療を含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項55】
前記(d)神経細胞調節が、(a)神経再生、(b)新規軸索成長誘導、(c)CNS内の病変にわたる軸索の再構成、(d)神経突起伸長、(e)神経突起分化、(f)軸索経路探索、(g)樹状突起棘形成、(h)樹状突起棘維持、(i)神経突起成長円錐崩壊の調節、および(j)神経突起伸長阻害の調節を含む、請求項54に記載の使用のための化合物。
【請求項56】
前記治療または予防が、(i)患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾患または症状がROCKキナーゼに対して活性を有する化合物による治療に感受性があるものかどうかを判定すべく患者をスクリーニングすること、および(ii)患者の疾患または症状が感受性を有することが示された場合に、その後、患者に請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物を投与することを含む、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項57】
前記被験者または患者集団が、(a)ROCKキナーゼが機能不全(例えば、過活性)のもの、そして(b)ROCK機能不全(例えば、ROCK活性亢進)の診断テストの対象になったもの、(c)Rhoシグナル伝達経路が機能不全のもの、そして(d)Rhoシグナル伝達経路機能不全の診断テストの対象になったものから選ばれる、先行する請求項のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項58】
(a)ここで定義される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ここで定義される被験者または患者集団の治療に用いる薬剤の製造のための、請求項1〜35のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項59】
(a)ここで定義される疾患または症状の治療または予防、ならびに/あるいは(b)ここで定義される被験者または患者集団の治療の方法であって、予防または治療を必要とする被験者に請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物を投与することを含む方法。
【請求項60】
前記ROCKキナーゼが、ROCK1および/またはROCK2である、先行する請求項のいずれか1項に記載の発明。
【請求項61】
前記疾患または症状が、(a)癌(例えば、p70S6Kが仲介する癌)、(b)腫瘍転移、(c)免疫機能不全、(d)組織損傷(例えば、炎症から起こる)、(e)染色体17q23増幅(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(f)ポイツイエーガー症候群(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(g)LKB1変異(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(h)BRCA1変異(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(i)BRCA2変異(またはこれから起こるかまたはこれに関連する症状)、(j)機能不全性アポトーシス性プログラム、(k)腫瘍組織における成長因子受容体のシグナル伝達、過剰発現および活性化、(l)代謝病または疾患、(m)異常細胞増殖および/または代謝に関連したもの、および(n)神経細胞疾患から選ばれる、請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項62】
前記(e)染色体17q23増幅から起こるまたは関連する疾患または症状が、(a)原発性乳房腫瘍、(b)BRCA2変異を含む腫瘍(例えば、乳房腫瘍)、(c)BRCA1変異を含む腫瘍(例えば、乳房腫瘍)、(d)膵臓腫瘍、(e)膀胱腫瘍、および(f)神経芽細胞腫から選ばれる、請求項61に記載の使用のための化合物。
【請求項63】
前記(g)LKB1変異から起こるまたは関連する疾患または症状が、LKB1変異(例えば、不活性化LKB1変異)を含む肺腺癌である、請求項61に記載の使用のための化合物。
【請求項64】
前記(h)または(i)BRCA1/2変異から起こるまたはこれに関連する疾患または症状が、乳癌である、請求項61に記載の使用のための化合物。
【請求項65】
前記(l)代謝病または疾患が、(a)肥満(例えば、加齢性肥満または食餌性肥満)、(b)糖尿病、(c)メタボリック症候群、(d)インシュリン抵抗性、(e)高血糖、(f)高アミノ酸血症、および(g)高脂血症から選ばれる、請求項61に記載の使用のための化合物。
【請求項66】
前記治療または予防が、(a)プロテインキナーゼp70S6Kの調節(例えば、阻害)、(b)プロテインキナーゼp70S6Kの活性レベルでの診療、(b)生体内での細胞周期におけるG1期からS期への進行の阻害、(c)細胞周期のG1期からS期での細胞周期増殖の阻害、(d)ラパマイシン代用薬としての使用、(e)ウォルトマンニン代用薬としての使用、(f)適切なアポトーシス性プログラムの再構築、(g)腫瘍組織中での成長因子受容体シグナル伝達、過剰発現および活性化の阻害、(h)神経細胞分化の調節、(i)細胞運動の調節、(j)細胞応答の調節、および(k)インスリン感受性の増強を含む、請求項1〜35および61〜65のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項67】
前記治療および予防が、病状または症状の診断および治療方法を含み、前記方法が、(i)患者が罹患している、または罹患している可能性のある疾患または症状がプロテインキナーゼp70S6Kに対して活性を有する化合物による治療に感受性があるものかどうかを判定すべく患者をスクリーニングすること、および(ii)患者の疾患または症状が感受性を有することが示された場合に、その後、患者に請求項1〜35のいずれか1項に記載の使用のための化合物を投与することを含む、請求項1〜35および61〜66のいずれか1項に記載の使用のための化合物。
【請求項68】
前記被験者または患者集団が、(a)プロテインキナーゼp70S6Kが機能不全(例えば、過活性)のもの、(b)p70S6K機能不全(例えば、p70S6K活性亢進)の診断テストの対象になったもの、(c)染色体17q23が増幅されているもの、そして(d)染色体17q23の増幅の診断テストの対象になったもの、(e)BRCA1変異を有するもの、(f)BRCA1変異の診断テストの対象になったもの、(g)BRCA2変異を有するもの、(h)BRCA2変異の診断テストの対象になったもの、(i)LKB1変異を有するもの、(j)LKB1変異の診断テストの対象になったもの、および(k)請求項67(i)に定義されるようにスクリーニングされたものから選ばれる、請求項1〜35および61〜67のいずれか1項に記載の使用のための化合物。

【公表番号】特表2009−536161(P2009−536161A)
【公表日】平成21年10月8日(2009.10.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−507153(P2009−507153)
【出願日】平成19年4月25日(2007.4.25)
【国際出願番号】PCT/GB2007/001510
【国際公開番号】WO2007/125315
【国際公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【出願人】(504162110)アステックス、セラピューティックス、リミテッド (45)
【氏名又は名称原語表記】ASTEX THERAPEUTICS LIMITED
【出願人】(504132021)ジ・インスティチュート・オブ・キャンサー・リサーチ:ロイヤル・キャンサー・ホスピタル (16)
【出願人】(598176569)キャンサー・リサーチ・テクノロジー・リミテッド (57)
【氏名又は名称原語表記】CANCER RESEARCH TECHNOLOGY LIMITED
【Fターム(参考)】