説明

半導体装置及びその製造方法

【課題】ダイシング等で半導体装置を個片化する際に加工のダメージ又は膜の残留応力などに起因して発生する、基板上の膜の剥離を抑制することができる半導体装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置101,102の周辺すなわち個片化のための加工ラインの近傍の基板1上に溝6を形成する。その溝の内部では基板上に成膜される薄膜が少なくとも1部で不連続となることにより、万一、半導体装置の端部から膜剥がれが発生したとしても、この溝部でその進行を阻止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板を貫通して基板の表裏の配線を電気的に接続するいわゆる貫通電極に関して、ダイシング等で半導体装置を個片化する際に加工のダメージ又は膜の残留応力などに起因して発生する、基板上の膜の剥離を抑制することができる半導体装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体装置における三次元配線方法として、三次元貫通電極形成技術に関する開発が盛んに行われている。三次元貫通電極とは、シリコン基板表面側に形成された電極若しくは配線を、基板の裏面側から基板を貫通して穿孔された穴を介して基板裏面側に引き出し、基板裏面において再配線と実装用のバンプを設けたものである。この構成により、従来のワイヤーボンディングによる配線に比べて配線長が短くなることで、より高周波の信号伝送が可能になる。また、ワイヤーの引き回しが必要なくなるためにパッケージの小型化も同時に実現することができる(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
ここで、従来の三次元貫通電極を用いた半導体装置の構造及び製造方法について、図13を用いて説明する。
【0004】
図13は、貫通電極と実装用はんだボールとを一つずつ具備している半導体装置の断面図を2つ並べたものである。第1の表面51aに機能デバイスが形成されたシリコン基板51を、サポート用ガラス54に接着剤(図示していない)を用いて貼り合わせる。ここで、機能デバイスとは、前半工程である拡散工程において形成されたトランジスタ又はフォトダイオードなどである。前述の第1の表面51aには、パッシベーション用の第1の絶縁膜52及び配線用のパッド電極53が形成されている。
【0005】
通常は、この状態で、バックグラインド工法により、第1の表面51aの反対面である第2の表面51b側から研削加工を行い、シリコン基板51を薄板化する。この際の加工量は、貫通電極による配線長や、最終半導体装置をサポート用ガラス54から剥離した際の取扱性などを考慮して決定される。一般に、おおむねシリコン基板51を250μm前後の厚みに仕上げることが多い。
【0006】
このように薄板化されたシリコン基板51の第2の表面51bから、主にドライエッチング法により加工して、貫通電極用ビアホール56を形成する。
【0007】
次に、後に形成する導電性の膜と、シリコン基板51との間を電気的に絶縁するために、第2の絶縁膜55を形成する。この第2の絶縁膜55の形成方法としては、ビアホールなどの複雑な立体形状に対してもカバレッジ性が良いとされているCVD法が用いられるのが一般的である。
【0008】
さらに、前述した両者の間の材料の拡散を絶縁するために、バリアメタル膜58を形成する。バリアメタル膜58の材料としては、Ti又は、TiN、又は、Ti若しくはTiNの積層膜を用いることが多い。さらにその上に、めっきの際の電極となるめっきシード膜59を形成する。めっきシード膜59としては、Cuを選択することが多い。なお、バリアメタル膜58とめっきシード膜59は同一のスパッタリング装置内で一括形成されることが多い。
【0009】
このようにして形成されためっきシード膜59を電極として、めっき膜57が形成される。その後、フォトレジストとエッチング処理によって、シリコン基板51の第2の表面51b上に配線パターンが形成される。
【0010】
さらにその上に、保護層としてソルダーマスク61が形成され、そのソルダーマスク61に形成された開口部に実装用のはんだボール62が配置される。なお、この事例においては、実装時の衝撃がこの半導体装置に与える影響を緩和すべく、はんだボール62の下部に緩衝層60を設けている。
【0011】
このようにして製造された半導体装置は、レーザなどを用いたダイシング加工により個片化される。ダイシングによる加工除去部(ダイシングライン)は、図13中にD.L.と示した部分である。ダイシング加工により個片化された半導体装置を、さらに、サポート用ガラス54から剥離することで、貫通電極及び実装用はんだボールを具備した半導体装置を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2008−160142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、従来の構造では、ダイシングなどの機械加工を行う際、半導体装置に少なからずダメージを与えてしまう。その結果として、ダイシング端面のチップ欠け、又は、基板と薄膜の界面(図13の63を参照。)での膜剥がれなどの不良現象が発生する。
【0014】
特に膜剥がれについては、個片化することによって膜の応力変形に対する自由度が増え、結果としてダイシング端面のシリコン基板51との界面63から剥離が始まることがある。この端面から発生した膜剥がれが、半導体装置の内部すなわち配線などが形成されている部分にまで伝播すると、デバイスとして機能しなくなってしまう。この現象が長期間にわたって徐々に進行するものであれば、製品の信頼性を著しく低下させることとなる。
【0015】
本発明の目的は、上記問題を解決することにあって、基板の膜の剥離を抑制することができる半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、本発明の第1態様は、基板と、前記基板を厚み方向に貫通して貫通電極を構成する貫通穴と、前記基板の一方の面に配置された配線パターンと、前記貫通電極と前記基板とを電気的に絶縁する絶縁膜と、前記基板の前記一方の面の角に少なくとも配置された凹部と、を有することを特徴とする。
【0017】
また、上記目的を達成するために、本発明の第2態様は、基板を厚み方向に貫通して貫通電極を構成する貫通穴と、前記基板の一方の面に配置された配線パターンと、前記一方の面に配置されて前記貫通電極と前記基板とを電気的に絶縁する絶縁膜とを有する半導体装置の製造方法において、ドライエッチング処理を行うためのフォトレジスト層の形成において、前記貫通穴を形成するための貫通穴形成用開口と、該半導体装置の外周部に沿ったダイシングラインよりも内側に凹部を形成するための凹部形成用の開口とを有するフォトレジスト層を形成する工程と、前記開口の寸法差を利用して、前記貫通穴の深さが前記基板の厚みと等しくなったとき、前記凹部の深さが前記基板の厚みよりも小さくなるようにドライエッチング加工を行う工程と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、基板の膜剥がれを抑制することができる半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図2】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図3】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図4】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図5】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図6A】本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する平面図
【図6B】本発明の第1実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法を説明する平面図
【図7】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図8】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図9】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図10】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図11】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する断面図
【図12A】本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を説明する平面図
【図12B】本発明の第2実施形態の変形例に係る半導体装置の製造方法を説明する平面図
【図13】従来技術(特許文献1)による製造方法を説明する断面図
【図14A】本発明の第1実施形態に係る角部近傍の溝の例を示す図
【図14B】本発明の第1実施形態に係る角部近傍の溝の別の例を示す図
【図14C】本発明の第1実施形態に係る角部近傍の溝の別の例を示す図
【図14D】本発明の第1実施形態に係る角部近傍の溝の別の例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明にかかる実施形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態の半導体装置101の構成について、図5を用いて説明する。この図5は、最終チップ形状の半導体装置101の縦断面図を表している。ここで、最終チップ形状とは、ウエハ状態で貫通電極20を形成する工程と、はんだボール12を配置する工程とを経て、ダイシングにより個片化された後、サポート用のガラス基板から剥離された状態のチップの形状である。
【0022】
図5においては、簡単のために、半導体装置101のチップに貫通電極20を1個のみ配置した構成としているが、実際は、半導体装置101のチップに貫通電極20が数百から数千個配置される。この図5の左右の端面がダイシングにより切り離された面である。シリコン基板1は、第1の表面(図5の下面)1aに例えばトランジスタ又はフォトダイオード(いずれも図示していない)などの機能デバイスを搭載したものであり、一例としてのBPSG(Boron Phosphorus Silicon Glass)などの第1の絶縁膜2に保護される形で、パッド電極3が形成されている。このパッド電極3に対して、シリコン基板1の第2の表面(図5の上面)1bから貫通電極用ビアホール(貫通穴)5をドライエッチングで加工し、後で形成される貫通電極20とシリコン基板1を電気的に絶縁するSiO又はSiNに代表される第2の絶縁膜7及び構成元素の相互拡散を防止するバリアメタル膜9及びめっきシード膜10を形成し、さらに、めっきシード膜10を電極としてめっき膜11を形成して、貫通電極20としている。シリコン基板1の第2の表面1b上にある、バリアメタル膜9と、めっきシード膜10と、めっき膜11とは、フォトレジスト等を利用して配線パターン21に加工される。この配線パターン21の所定の位置に実装用のはんだボール12が設置され、この半導体装置101の機能としては完成する。
【0023】
ここで従来の貫通電極を持った半導体装置との違いは、この第1実施形態の半導体装置101では、半導体装置101のチップの外周部に形成された、絶縁膜はがれ防止用凹部の一例としての溝(グルーブ)6の有無である。シリコン基板1の第2の表面1b側から見た形態を図6Aに示す。この図6Aのように、溝6が半導体装置101の4つの角部近傍に、一例として、L字状に形成されている。この図6Aでは、L字状に屈曲した溝6は、半導体装置101の角部分の近傍に、この角部分を構成する2つの端面とL字状の溝6のそれぞれの直線部分の中心線とが互いに平行に配置されている。この溝6の機能は、図6Aの端面、つまり、ダイシング加工によって露出した、例えばシリコン基板1と第2の絶縁膜7との間に発生した膜剥がれが、半導体装置101の内部に伝播するのを防ぐという機能である。
【0024】
この溝6は、半導体装置101の外周に沿ってかつ外周の全周にわたって形成されることが、膜剥がれの伝播防止をより確実にする観点からは好ましい(図6B参照)。しかしながら、この第1実施形態においては、半導体装置101の外周の全周ではなく、図6Aに示すように角部近傍にのみ形成されている。その1つの理由としては、前述の膜剥がれは、例えば薄膜の残留応力が集中する角部から発生しやすいため、角部近傍にのみ形成すれば、膜剥がれの伝播防止を大幅に減少させることができるためである。また、別の理由としては、半導体装置101の外周には貫通電極20を具備した取り出し用電極が多数配置されるため、電極の配置状態によっては、半導体装置101の外周の全周に溝形成用のスペースが十分とれないこともあるためである。また、さらに別の理由としては、溝6を外周の全周にわたって形成した場合は、端部と溝6との間で完全に剥離してしまった薄膜が落下する可能性があるが、これを防ぐためでもある。
【0025】
この溝6は、貫通電極用ビアホール5に比べて開口幅が十分に小さいため、第2の絶縁膜7が溝6の底部にまで到達せず、事実上、第2の絶縁膜7は、この溝6の底部において非連続となっている。従って、ダイシングラインD.L.から膜剥がれが発生したとしても、この溝6によって膜剥がれの進行が停止するのである。
【0026】
また、予め実験などを行って膜剥がれの傾向を調べておき、膜剥がれの傾向に基づいて、角部近傍にのみ形成された溝6を、図14A〜図14Dに示すように様々な形状とすることも考えられる。
【0027】
図14Aでは、半導体装置101の各角部に対して、1つのL字状の溝6ではなく、一対の直線の溝601を、中心線が互いに直交し、かつ、一対の直線の溝601の端部同士に間隔が少し空くように形成したものである。この図14Aでは、一対の直線の溝601は、半導体装置101の角部分の近傍に、この角部分の端面とそれぞれ中心線が平行に配置されている。図14Aの構成では、シリコン基板1上の溝601の占有領域が狭いので、シリコン基板1の外縁近傍までチップやビアホール5などが形成された場合に有効である。
【0028】
図14Bでは、図14Aの一対の直線の溝601の他方の端部間を結ぶように、別の直線の溝602が配置されて、合計3本の直線の溝601,602で、頂点に隙間をもたせつつ三角形を描くように形成されている。図14Bの構成では、それぞれの角部分において連続しない溝601,602が3つずつ形成されているので、より確実に膜剥がれの伝播を防止することができる。
【0029】
図14Cでは、半導体装置101の各角部に対して、1つのL字状の溝6ではなく、1つの湾曲した円弧状の溝603を形成している。図14Dでは、半導体装置101の各角部に対して、1つの湾曲した円弧状の溝603の代わりに、3本の直線で屈曲した溝604を形成している。図14Cや14Dの構成は、溝603,604が1本であるため、溝603,604の形成が容易である。
【0030】
このように、図14A〜図14Dに示すように、溝601,602,603,604を様々な形状とすることで、少ないスペースに形成された溝601,602,603,604で、より効率的に、膜剥がれを防止することも可能であると考えられる。
【0031】
なお、溝6,601,602,603,604の深さについては、シリコン基板1の厚み未満で、シリコン基板1を貫通しない程度の深さであれば良い。溝6,601,602,603,604の深さは、溝6,601,602,603,604を形成するためのフォトレジストの開口幅やエッチングプロセスの条件により決定される。そのため、形成された溝6,601,602,603,604の深さがシリコン基板1の厚み未満になるようにこれらの開口幅や条件を調整する。この構成の寸法及び材料など詳細については、次に製造方法の説明に交えて示す。
【0032】
図1から図5は、本第1実施形態における半導体装置101の製造工程の概略を示したものである。これらの図を用いながら、本第1実施形態における製造工程を説明する。
【0033】
本第1実施形態の製造工程の特徴は、簡単に言えば、フォトレジスト層(レジストパターン)4を形成する工程と、ドライエッチング加工を行う工程とを備えるようにしたものである。
【0034】
ここで、フォトレジスト層4を形成する工程は、ドライエッチング処理を行うためのレジストパターンの形成において、最終的に個片化される1つの半導体装置101の外周部に沿い、かつこの半導体装置101を個片化するダイシング加工ラインD.L.よりも内側に、開口6aを有するフォトレジスト層4を形成する工程である。開口6aは、同一レジストパターンに貫通電極用ビアホール5を形成するためのレジスト貫通穴形成用の開口5aの開口径よりも小さい幅を持ちかつループ状(枠状)に若しくは部分的に連続する溝6(ここの製造方法の説明では、溝6,601,602,603,604を代表して「溝6」として説明をする。)を、形成するためのものである。
【0035】
また、ドライエッチング加工を行う工程は、開口5a,6aの寸法の差異により発生する局所的なエッチング加工レートの差を利用して、貫通電極用ビアホール5の深さがシリコン基板1の厚みと等しくなったとき、半導体装置101の外周部に沿って形成される溝6の深さがシリコン基板1の厚みよりも小さくなるように、ドライエッチング加工を行う工程である。以下、これらを詳細に説明する。 半導体製造における拡散工程が完了したウエハを、サポート用ガラス基板に接着剤を用いて貼り合せ、バックグラインドにより半導体の基板(一例としてのシリコン基板1)の薄板化を行う。第1実施形態の一実施例としては、シリコン基板1の厚みを250μmまで加工した。
【0036】
次に、シリコン基板1のバックグラインド加工を行った面に、貫通電極用ビアホール5を形成するためのフォトレジスト層4を形成する。図1はフォトレジスト層4を形成した状態を表している。シリコン基板1の第1の表面1aには第1の絶縁膜2とパッド電極3とが形成されており、第1の絶縁膜2が接着剤(図示せず)を介してサポート用ガラス基板(図示せず)に貼り合せられている。本実施例での第1の絶縁膜2は一例としてBPSGを主とするものであり、パッド電極3は一例としてAlを主な構成元素とするものである。シリコン基板1の第2の表面1bにフォトレジスト層4を形成するとき、貫通電極用ビアホール5を加工するための一例として円形のビアホール形成用の開口5aをフォトレジスト層4に形成している。その開口5aは、一例として直径80μmの円形の開口としている。図1中にD.L.(ダイシングライン)と示した2本の2点鎖線で挟まれた領域は、最終的に個片化を行う際にダイシング加工によって除去される部分である。このダイシングラインD.L.の近傍の両側に、溝6を形成するための開口6aを設ける。この開口6aは幅20μmであり、ダイシングラインD.L.から50〜500μm程度の位置に、ダイシングラインD.L.に沿って線状に形成されている。溝6がシリコン基板1を貫通しないようにするため、この開口6aの開口幅を、貫通電極用ビアホール5の開口径の半分以下にし、十分に小さく設計することが重要である。併せて、フォトレジスト層4の形成精度、及び、溝6の内部の特に底に近い部分には極力膜が形成されないという機能を考慮すると、開口6aの開口幅寸法は、一例として、およそ5μm以上、50μm以下に設計するのが好ましい。
【0037】
次いで、前述のフォトレジスト層4を用いてドライエッチング法により加工を行う。まず始めに、貫通電極用ビアホール5がシリコン基板1を貫通して第1の絶縁膜2が露出するまで、シリコン基板1のエッチングを行う。第1の絶縁膜2が露出した後に、シリコン基板1のドライエッチングで使用するガスを、絶縁膜エッチング用のガスに切り替えて、パッド電極3が露出するまで第1の絶縁膜2のエッチングを行う。このときの状態を示しているのが図2である。本実施例においては、貫通電極用ビアホール5の直径は、一例として、開口(図2のフォトレジスト層4の上面での開口)5aでおよそ100μm、パッド電極3の直上の貫通電極用ビアホール5でおよそ80μmであった。一方、本実施例においては、同時に、溝6も開口5aの周囲に形成されており、このときの溝6の開口幅は、一例として、およそ20μm、深さはおよそ100μmであった。
【0038】
次いで、フォトレジスト層4をシリコン基板1の第2の表面1bから除去し、後で形成される貫通電極20とシリコン基板1とを電気的に絶縁するために、CVD法によりSiOを第2の絶縁膜7として成膜し、さらにパッド電極3上に成膜されたSiO膜の第2の絶縁膜7をドライエッチング法により部分的に除去する。このとき、フォトレジストは用いず、シリコン基板1の第2の表面1b側の全面をエッチングするエッチバックという方法を用いる。この状態を示しているのが図3である。貫通電極用ビアホール5の内部の側壁面及びシリコン基板1の第2の表面1bに、第2の絶縁膜7がそれぞれ形成されている。このとき、溝6の内部にも第2の絶縁膜7が形成されるが、比較的開口幅が小さいので、特に溝6の底部8の付近にはほとんど膜が形成されない。さらに、エッチバックによって、溝6の底部8の膜は除去される。つまり、第2の絶縁膜7は、溝6において、分断された状態になるということである。
【0039】
その後、スパッタリング法によって、拡散を防止するバリアメタル膜9の一例であるTiと、めっきシード膜10の一例であるCuとの成膜を行う。この成膜を行うにあたって、パッド電極3とバリアメタル膜9及びめっきシード膜10は接触抵抗が限りなく小さい接続、すなわちオーミックな接合が必要である。ここで、界面に自然酸化層があると機能を低下させてしまうので、クリーニング工程として、逆スパッタを実施する。
【0040】
逆スパッタは、スパッタ装置内にアルゴンなどの不活性ガスを一例として1Pa程度の圧力で充満させ、そのスパッタ装置内のシリコン基板1を装着するステージに高周波電力を印加することによってプラズマを発生させ、シリコン基板1に衝突するアルゴンイオンによってシリコン基板1の第2の表面1bがエッチングされるというものである。同一のスパッタ装置内で、この逆スパッタ処理に引き続いて成膜処理を行うことで、界面を清浄に保つことができる。
【0041】
このようにして形成しためっきシード膜10を電極として、めっき法により貫通電極20及びシリコン基板1の第2の表面上1bに配線の一例となるCuからなるめっき膜11を形成する。
【0042】
その後、フォトレジストの形成とウエットエッチングとにより、不要な部分のバリアメタル膜9と、めっきシード膜10と、めっき膜11とを除去し、シリコン基板1の第2の表面1b上に配線を形成する。この際、前述の溝6は、元来の配線パターン21ではないところに配置されているので、このエッチング処理によって、溝6に一旦形成された膜は除去される。この配線の一部に実装用のはんだボール12を搭載した状態が図4である。
【0043】
ここまでの工程で、半導体装置101の所望の機能は形成され、次に、個片化のためにダイシングを行う。予め決められたダイシングラインD.L.に沿って割断し、個片化を行う。
【0044】
このような製造方法によって図5に示す半導体装置101が形成される。
【0045】
本発明の第1実施形態によれば、半導体装置101をダイシングにより個片化した際に、仮にそのダイシング加工の端面から膜剥がれが発生したとしても、半導体装置101の内部に伝播させずに、ダイシングラインD.L.のすぐ内側に設けられた溝6で膜剥がれの伝播が止まり、半導体装置101のデバイス本来の機能には影響を及ぼさないため、半導体装置101の信頼性を高めることができる。
【0046】
さらに、溝6を形成するための開口6aをレジストパターンに形成するといったようにレジストパターンに工夫を加えるだけで、製造方法そのものは従来のものが使用できるので、製造コストを増やさずに製品性能を高めることができる。
【0047】
(第2実施形態)
第2実施形態の半導体装置102の構成について、図11を用いて説明する。この図11は、ウエハ状態で貫通電極20を形成する工程と、はんだボールを配置する工程とを経て、ダイシングにより個片化された後、サポート用ガラス基板から剥離された最終チップ形状の半導体装置102の縦断面図を表している。この図11の左右の端面がダイシングにより切り離された面である。
【0048】
シリコン基板1は第1の表面1aに例えばトランジスタ又はフォトダイオード(いずれも図示していない)などの機能デバイスを搭載したものであり、一例としてのBPSGなどの第1の絶縁膜2に保護される形で、パッド電極3が形成されている。このパッド電極3に対して、シリコン基板1の第2の表面(図11の上面)1bから、貫通電極用ビアホール(貫通穴)5をドライエッチングで加工し、後で形成される貫通電極20とシリコン基板1を電気的に絶縁するSiO又はSiNに代表される第2の絶縁膜7及び構成元素の相互拡散を防止するバリアメタル膜9及びめっきシード膜10を形成し、さらに、めっきシード膜10を電極としてめっき膜11を形成して、貫通電極20としている。シリコン基板1の第2の表面1b上にある、バリアメタル膜9と、めっきシード膜10と、めっき膜11とは、フォトレジスト等を利用して配線パターン21に加工される。この配線パターン21の所定の位置に実装用のはんだボール12が設置され、この半導体装置102の機能としては完成する。
【0049】
ここで従来の貫通電極を持った半導体装置との違いは、この第2実施形態の半導体装置102では、半導体装置102のチップの外周部に形成された、絶縁膜はがれ防止用凹部の一例としての段差6bである。この段差6bは、シリコン基板1の第2の表面1bに形成された凹部である。具体的には、この段差6bは、後述するように、溝(グルーブ)6を形成した後、例えばダイシングのブレード端面が溝6の中心線を通って切断加工したことで形成されるものである。この段差6bは、半導体装置102の4つの角部に、一例として、L字状に形成されている。シリコン基板1の第2の表面1b側から見た形態を図12Aに示す。
【0050】
この段差6bの機能は、シリコン基板1とその上に成膜される第2の絶縁膜7との密着力を強化するものである。この段差6bの部分は、端部に近づくほど第2の絶縁膜7の膜厚が薄くなっており、第2の絶縁膜7の残留応力による膜剥がれに対しては有利に働いており、さらにコーナー部を有するためアンカー効果による密着力の強化も期待できる構造である。この段差6bは、図12Bに示すように、半導体装置102の外周に沿ってかつ外周の全周にわたって形成することで、より膜剥がれの伝播防止の信頼性が向上する。
【0051】
なお、段差6bの高さ(シリコン基板1の第2の表面1bに対する段差6bの高さ)については、シリコン基板1の厚み未満で、かつシリコン基板1を貫通しない程度であれば良い。この段差6bの高さは、段差6bの基となる溝6を形成するためのフォトレジストの開口幅やエッチングプロセスの条件により決定されるので、形成された段差6bの高さがシリコン基板1の厚み未満になるように、これらの開口幅や条件を調整する。この構成の寸法及びは材料など詳細については、次に製造方法の説明に交えて示す。
【0052】
図7から図11は第2実施形態における半導体装置102の製造過程の概略を示したものである。これらの図を用いながら説明する。
【0053】
この製造方法の特徴は、簡単に言えば、フォトレジスト層4を形成する工程と、ドライエッチング加工を行う工程を備えることである。ここで、フォトレジスト層4を形成する工程は、ドライエッチング処理を行うためのレジストパターンの形成において、最終的に個片化される1つの半導体装置102の外周部に沿い、かつこの半導体装置102を個片化するダイシングラインD.L.と重なるように、同一レジストパターンに貫通電極用ビアホール5を形成するためのビアホール形成用の開口5aの開口半径よりも小さい幅を持ちかつ段差6bを形成するための開口6aを有するフォトレジスト層4を形成する工程である。また、ドライエッチング加工を行う工程は、開口6aの寸法の差異により発生する局所的なエッチング加工レートの差を利用して、貫通電極用ビアホール5の深さがシリコン基板1の厚みと等しくなったとき、この半導体装置102の外周に沿って形成される段差6bの深さがシリコン基板1の厚みよりも小さくなるようにドライエッチング加工を行う工程である。以下、これらを詳細に説明する。
【0054】
半導体製造における拡散工程が完了したウエハを、サポート用ガラス基板に接着剤を用いて貼り合せ、バックグラインドにより半導体の基板(一例としてのシリコン基板1)の薄板化を行う。第2実施形態の一実施例として、シリコン基板1の厚みを250μmまで加工した。
【0055】
次に、シリコン基板1のバックグラインド加工を行った面に、貫通電極用ビアホール5を形成するためのフォトレジスト層4を形成する。図7はフォトレジスト層4を形成した状態を表している。シリコン基板1の第1の表面1aには第1の絶縁膜2とパッド電極3とが形成されており、第1の絶縁膜2が接着剤(図示せず)を介してサポート用ガラス基板(図示せず)に貼り合せられている。本実施例での第1の絶縁膜2は一例としてBPSGを主とするものであり、パッド電極3は一例としてAlを主な構成元素とするものである。シリコン基板1の第2の表面1bにフォトレジスト層4を形成するとき、貫通電極用ビアホール5を加工するための一例として円形の開口5aをフォトレジスト層4に形成している。その開口5aは、一例として直径80μmの円形の開口としている。図7中にD.L.(ダイシングライン)と示した2本の2点鎖線で挟まれた領域は、最終的に個片化を行う際にダイシング加工によって除去される部分である。このダイシングラインD.L.に重なるように、すなわちダイシングの加工除去部の端がフォトレジスト層4の開口6aの中心線沿いになるように、溝6を形成するための開口6aを設ける。この開口6aの開口は幅20μmであり、ダイシングラインD.L.に沿って形成されている。溝6がシリコン基板1を貫通しないようにするため、この開口6aの開口幅を、貫通電極用ビアホール5の開口径の半分以下と十分に小さく設計することが重要である。併せて、フォトレジスト層4の形成精度、及び、溝6の内部の特に底に近い部分には極力膜が形成されないという機能を考慮すると、開口6aの開口幅寸法は、一例として、およそ5μm以上、50μm以下に設計するのが好ましい。さらに、製造後の半導体装置102に残った段差6bの幅としては、溝6の中心線で切断されたとすると、開口6aの開口幅の半分であるから、貫通電極用ビアホール5の開口径の4分の1以下となる。これらの条件を複合させて、開口6aの開口幅寸法が決定される。
【0056】
次いで、前述のフォトレジスト層4を用いてドライエッチング法により加工を行う。まず始めに、貫通電極用ビアホール5がシリコン基板1を貫通して第1の絶縁膜2が露出するまで、シリコン基板1のエッチングを行い、後に、シリコン基板1のドライエッチングで使用するガスを、絶縁膜エッチング用のガスに切り替えて、パッド電極3が露出するまで第1の絶縁膜2のエッチングを行う。このときの状態を示しているのが図8である。本実施例においては、貫通電極用ビアホール5の直径は、一例として、開口(図8のフォトレジスト層4の上面での開口)5aでおよそ100μm、パッド電極3の直上の貫通電極用ビアホール5でおよそ80μmであった。一方、本実施例においては、同時に、溝6も形成されており、このときの溝6の開口幅は、一例として、およそ20μm、深さはおよそ100μmであった。
【0057】
次いで、フォトレジスト層4をシリコン基板1の第2の表面1bから除去し、後で形成される貫通電極20とシリコン基板1とを電気的に絶縁するために、CVD法によりSiOを第2の絶縁膜7として成膜し、さらにパッド電極3上に成膜されたSiO膜の第2の絶縁膜7をドライエッチング法により部分的に除去する。このとき、フォトレジストは用いず、シリコン基板1の第2の表面1b側の全面をエッチングするエッチバックという方法を用いる。この状態を示しているのが図9である。貫通電極用ビアホール5の内部の側壁面及びシリコン基板1の第2の表面1bに第2の絶縁膜7がそれぞれ形成されている。このとき、溝6の内部にも第2の絶縁膜7が形成されるが、比較的開口幅が小さいので、特に溝6の底部8の付近にはほとんど膜が形成されない。さらに、エッチバックによって、溝6の底部8の膜は除去される。つまり、第2の絶縁膜7は、溝6において、分断された状態になるということである。
【0058】
その後、スパッタリング法によって、拡散を防止するバリアメタル膜9の一例であるTiと、めっきシード膜10の一例であるCuとの成膜を行う。この成膜を行うのにあたって、パッド電極3とバリアメタル膜9及びめっきシード膜10は接触抵抗が限りなく小さい接続、すなわちオーミックな接合が必要であり、界面に自然酸化層があると機能を低下させてしまうので、クリーニング工程として、逆スパッタを実施する。
【0059】
逆スパッタは、スパッタ装置内にアルゴンなどの不活性ガスを一例として1Pa程度の圧力で充満させ、そのスパッタ装置内のシリコン基板1を装着するステージに高周波電力を印加することによってプラズマを発生させ、シリコン基板1に衝突するアルゴンイオンによってシリコン基板1の第2の表面1bがエッチングされるというものである。同一のスパッタ装置内で、この逆スパッタ処理に引き続いて成膜処理を行うことで、界面を清浄に保つことができる。
【0060】
このようにして形成しためっきシード膜10を電極として、めっき法により貫通電極及びシリコン基板1の第2の表面1b上に配線の一例となるCuからなるめっき膜11を形成する。
【0061】
その後、フォトレジスト層4の形成とウエットエッチングとにより、不要な部分のバリアメタル膜9と、めっきシード膜10と、めっき膜11とを除去し、シリコン基板1の第2の表面1b上に配線を形成する。この際、前述の溝6は元来配線パターン21ではないところに配置されているので、このエッチング処理によって、溝6に一旦形成された膜は除去される。この配線の一部に実装用のはんだボール12を搭載した状態が図10である。
【0062】
ここまでの工程で、半導体装置102の所望の機能は形成され、次に、個片化のためにダイシングを行う。予め決められたダイシングラインD.L.に沿って割断し、個片化を行う。
【0063】
このような製造方法によって図11に示す半導体装置102が形成される。
【0064】
本発明の第2実施形態によれば、半導体装置102をダイシングにより個片化した際に、ダイシングラインD.L.で前述の溝6の一部である段差6bが露出するような形状をとることで、膜剥がれの発生そのものを抑制することができて、半導体装置102の信頼性を高めることができる。
【0065】
さらに、段差6bを形成するための開口6aをレジストパターンに形成するといったようにレジストパターンに工夫を加えるだけで、製造方法そのものは従来のものが使用できるので、製造コストを増やさずに製品性能を高めることができる。
【0066】
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明の半導体装置及びその製造方法を用いることで、主に貫通電極を有する半導体装置における信頼性向上を実現することができる。また、本発明の実施形態では貫通電極を有する半導体装置を具体例として挙げているが、凹凸形状を持つ基板に対して、スパッタリングなどの真空プロセスを用いて薄膜を形成する際にも有用であり、例えばインクジェットプリンタヘッドに代表される立体形状物への成膜にも応用できる内容である。
【符号の説明】
【0068】
1、51 シリコン基板
101,102 半導体装置
1a 第1の表面
1b 第2の表面
2、52 第1の絶縁膜
3、53 パッド電極
4 フォトレジスト層
5、56 貫通電極用ビアホール
5a 開口
6,601,602,603,604 溝
6a 開口
6b 段差
7、55 第2の絶縁膜
8 溝の底部
9、58 バリアメタル膜
10、59 めっきシード膜
11、57 めっき膜
12、62 はんだボール
20 貫通電極
21 配線パターン
54 サポート用ガラス
60 緩衝層
61 ソルダーマスク
D.L. ダイシングライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板を厚み方向に貫通して貫通電極を構成する貫通穴と、
前記基板の一方の面に配置された配線パターンと、
前記貫通電極と前記基板とを電気的に絶縁する絶縁膜と、
前記基板の前記一方の面の角に少なくとも配置された凹部と、を有する、
半導体装置。
【請求項2】
前記凹部が、前記基板の全周にわたって配置されている、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記凹部は、その深さが前記基板の厚みよりも小さい溝部である、
請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記溝部の幅は、前記一方の面に開口する前記貫通穴の開口径よりも小さい、
請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記溝部の幅は、前記一方の面に開口する前記貫通穴の開口径の半分以下である、
請求項4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記凹部は、前記基板の厚みよりも小さく、かつ前記基板の端面沿いに直線的に配置された段差である、
請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記段差において露出する前記基板の角が前記絶縁膜で覆われている、
請求項6に記載の半導体装置。
【請求項8】
基板を厚み方向に貫通して貫通電極を構成する貫通穴と、前記基板の一方の面に配置された配線パターンと、前記一方の面に配置されて前記貫通電極と前記基板とを電気的に絶縁する絶縁膜とを有する半導体装置の製造方法において、
ドライエッチング処理を行うためのフォトレジスト層の形成において、前記貫通穴を形成するための貫通穴形成用開口と、該半導体装置の外周部に沿ったダイシングラインよりも内側に凹部を形成するための凹部形成用の開口とを有するフォトレジスト層を形成する工程と、
前記開口の寸法差を利用して、前記貫通穴の深さが前記基板の厚みと等しくなったとき、前記凹部の深さが前記基板の厚みよりも小さくなるようにドライエッチング加工を行う工程と、を具備する、
半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記フォトレジスト層を形成するとき、前記凹部形成用の開口を、前記半導体装置の外周部に沿った前記ダイシングラインよりも内側に前記基板の全周にわたって形成したのち、前記ドライエッチング加工を行うことにより、前記凹部が、前記基板の全周にわたって配置されている、
請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記溝部の幅は、前記一方の面に開口する前記貫通穴の開口径よりも小さい、
請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記溝部の幅は、前記一方の面に開口する前記貫通穴の開口径の半分以下である、
請求項10に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記フォトレジスト層を形成するとき、前記凹部形成用の開口を、前記半導体装置の外周部に沿った前記ダイシングラインよりも内側に前記基板の全周にわたって形成したのち、前記ドライエッチング加工を行うことにより、前記凹部は、前記基板の厚みよりも小さく、かつ前記基板の端面沿いに直線的に配置された段差として形成される、
請求項8に記載の半導体装置の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【公開番号】特開2012−9473(P2012−9473A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−141270(P2010−141270)
【出願日】平成22年6月22日(2010.6.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】