説明

受光回路

【課題】従来の受光回路は、増幅率を変更すると回路の各種特性が変動する問題があった。
【解決手段】本発明にかかる受光回路は、制御電圧Vcont1、Vcont2を出力する電流コントロール電圧生成回路10と、第1の基準電流Ia1と入力電流Ipdとを加算した第1の入力電流Ii1を制御電圧Vcont1、Vcont2の電圧差に応じて調整して第1の出力電流Io1を生成する第1の電流調整回路11と、第2の基準電流Ia2を第1の制御電圧Vcont1、Vcont2の電圧差に応じて調整した第2の出力電流Io2を生成する第2の電流調整回路12と、第1の出力電流Io1を第1の抵抗Rf1に基づき電圧に変換して第1の出力電圧Vo1を生成し、第2の出力電流Io2を第2の抵抗Rf2に基づき電圧に変換して第2の出力電圧Vo2を生成する電流電圧変換回路13とを有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は受光回路に関し、特に増幅率を変更可能な受光回路に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、CDやDVD等の光ディスク媒体に対して、データの記録又はデータの再生を行う光ディスク装置が普及している。光ディスク装置では、レーザーダイオードから出力されたレーザー光を光ディスク媒体で反射させて、受光回路でこの反射光を制御信号に変換する。このとき、受光回路は、フォトダイオードで光を電流に変換し、電流電圧変換回路で電流を電圧に変換する。つまり、受光回路で変換された電圧が制御信号となり、この制御信号に基づいて、光ディスク装置は、データの記録及び再生を行う。
【0003】
しかしながら、光ディスク装置では、レーザーダイオードの特性ばらつき、フォトダイオードの特性ばらつき、組み立て後の光学系の構造ばらつきがある。そのため、受光回路では、これらのばらつきを補正するために、電流電圧変換部において増幅率を連続的に変更できる機能が求められる。そこで、増幅率を変更可能な受光回路が提案されている。提案される従来の受光回路の一例(以下、この例を従来例1と称す)を示す回路図を図6に示す。
【0004】
図6に示すように、受光回路100は、電流−電圧変換回路101と、可変抵抗VRと、電圧増幅回路104を有している。電流−電圧変換回路101では、フォトダイオードPDが受光量に応じて生成した電流を帰還抵抗Rf101によって電圧に変換する。そして、電圧増幅回路104は、可変抵抗VRの抵抗値と帰還抵抗Rf104の抵抗値との比に応じて、電流−電圧変換回路101が出力する電圧値を増幅する。電圧増幅回路104が出力する電圧値は、制御信号として図示しない他の回路ブロックに送信される。
【0005】
このように、従来例1では、可変抵抗VRの抵抗値を変更することで、受光回路の増幅率を調整することが可能である。しかしながら、電流−電圧変換回路101と電圧増幅回路104とを接続する可変抵抗VRは外付け部品であるため、これら2つの回路と可変抵抗VRとの接続は配線及びフレームを介して行う必要がある。この配線及びフレームにおける寄生成分について概略図を図7に示す。図7に示す例では、寄生成分106としてインダクタLL、抵抗RL、容量CLがあり、寄生成分107としてインダクタLR、抵抗RR、容量CRがある。このような、寄生成分は、可変抵抗VRの抵抗値にかかわらず一定の値を有している。そのため、可変抵抗VRの抵抗値によって増幅率を調整した場合、可変抵抗VRの抵抗値によっては伝達する信号にリンギングが発生する。また、信号の周波数特性においてピークが発生する。
【0006】
さらに、可変抵抗VRの抵抗値の違いによって、増幅率以外の電圧増幅回路の特性も変化してしまう問題がある。例えば、図8に示すように、可変抵抗VRの抵抗値を小さくし、増幅率を大きくした場合、増幅率が大きくなるに従って、信号の増幅率を一定の増幅率に保った状態で伝達できる信号の周波数の上限が低くなる。また、図9に示すように、信号の立ち上がり時間あるいは立ち下がり時間が変化する。図10に示すように、伝達する信号のカットオフ周波数が増幅率の増加とともに小さくなる。このような、電圧増幅回路104の特性の変化は、増幅回路AMP102において帰還抵抗Rf104に並列に接続される帰還容量Cf104が一定にもかかわらず、可変抵抗VRの抵抗値が変更されてしまうために、回路の周波数特性が変化することに起因するものである。さらに、受光回路100では、増幅回路104の特性によって、電源電圧及び温度に従って出力オフセット電圧が変動する。この出力オフセットの変化の一例を図11に示す。出力オフセットは、回路の構成によって、図11に示す変動とは異なるの変化となる場合もある。
【0007】
このような、受光回路の他の例として図12に示す受光回路200が提案されている(この受光回路を以下では従来例2と称す)。受光回路200は、フォトダイオードPDとダミーフォトダイオードDPDとを有している。そして、フォトダイオードPDとダミーフォトダイオードDPDとで生成された電流をそれぞれ電流電圧変換回路201で第1の電圧と第2の電圧とに変換する。このときの電流電圧変換は、第1の電圧はMOSトランジスタMR1で形成される可変抵抗を介して行われ、第2の電圧はMOSトランジスタMR2を介して行われる。そして、電圧増幅器202で第1の電圧と第2の電圧との差分を増幅して最終的な信号を得る。
【0008】
受光回路200では、従来例1のような配線及びフレームの寄生成分に起因する問題は発生しない。しかしながら、受光回路200では、MOSトランジスタMR1、MR2のゲートに与える電圧をゲイン制御回路203で制御して、MOSトランジスタMR1、MR2のソース・ドレイン間の導通状態の抵抗(以下、ON抵抗と称す)を変更することで、増幅率を変更する。これによって、従来例1のように電圧増幅器の増幅率に起因する問題は解決される。しかしながら、電流電圧変換201のMOSトランジスタMR1、MR2の抵抗値が変化しても、このMOSトランジスタに並列に接続される帰還容量(あるいは寄生容量)は変化しない。そのため、従来例2においても、図8〜図10に示すような周波数特性の変化が問題となる。
【0009】
また、受光回路の例として特許文献1に受光回路300が提案されている(以下、従来例3と称す)。受光回路300は、切替手段301と電流源302、電流電圧変換回路303、切替制御回路304、フォトダイオードPDを有している。受光回路300は、切替手段301の電流源Is301と電流源302の電流源Is302とを直列に接続し、2つの電流源が同じ電流量を出力するように設定する。これによって、切替手段301から出力される電流は、切替手段301の出力点に流入する電流と流出する電流との差分となる。つまり、他の電流が電流源Is301と電流源Is302との接続点に流れ込まなければ、切替手段301が出力する電流はゼロとなる。受光回路300は、このような切替回路301において、電流源Is301と電流源Is302とが接続される配線にフォトダイオードPDを接続する。つまり、切替手段301は、フォトダイオードPDから出力される電流を出力する。さらに、受光回路300は、切替手段301にスイッチSW1を有し、電流源302にスイッチSW2を有している。そして、スイッチSW1を電源V2側に接続することで、トランジスタQ301に流れる電流量を切り替える。また、スイッチSW2をオンすることでフォトダイオードPDから出力される電流量を間引く。つまり、スイッチSW1、SW2によって、フォトダイオードPDから出力される電流のうち、切替手段301から出力される電流量を切り替えることが可能である。
【0010】
しかしながら、従来例3では、電流源Is301が電源端子VCCに接続され、電流源Is302が接地端子GND側に接続される。このような電流源を構成する場合、一般的に、電流源Is301をPNPトランジスタで構成し、電流源Is302をNPNトランジスタで構成する。このような構成とした場合、NPNトランジスタとPNPトランジスタとは異なる半導体で形成されるため、異なるばらつきを示す。従って、電流源Is301と電流源Is302とが同じ電流量を出力するように設定したとしても、これらの電流源から出力される電流量は実質的に同じ値とならない。つまり、切替手段301から出力される電流のオフセットを解消することができず、電流電圧変換回路303から出力される出力電圧もオフセットを有することになる。また、従来例3では、切替手段によって、切替手段301から出力される電流量を切り替えているため、その切り替え幅を連続的なものとすることができない問題がある。
【特許文献1】特開2002−217649号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
上記、従来例1〜3では、増幅率の切り替えに伴って増幅回路の特性が変化する問題があった。また、受光回路の出力電圧のオフセット量を低減することができない問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明にかかる受光回路は、第1、第2の制御電圧を出力する電流コントロール電圧生成回路と、第1の電流源を有し、前記第1の電流源が出力する電流とフォトダイオードから出力される入力電流とを加算した第1の入力電流を前記第1、第2の制御電圧の電圧差に応じて調整して第1の出力電流を生成する第1の電流調整回路と、第2の電流源を有し、前記第2の電流源が出力する第2の入力電流を前記第1、第2の制御電圧の電圧差に応じて調整した第2の出力電流を生成する第2の電流調整回路と、前記第1の出力電流を予め設定された第1の抵抗に基づき電圧に変換して第1の出力電圧を生成し、前記第2の出力電流を予め設定された第2の抵抗に基づき電圧に変換して第2の出力電圧を生成する電流電圧変換回路とを有するものである。
【0013】
本発明にかかる受光回路によれば、第1、第2の電流源がともにフォトダイオードの出力電流によらず一定な電流成分を有する。この一定な電流成分に対して、第1の入力電流はフォトダイオードの出力電流成分を有する。つまり、電流電圧変換回路が出力する第1の出力電圧と第2の出力電圧とにおいて、オフセット電圧は一定な電流成分に起因して発生し、フォトダイオードが出力する電流成分に起因する電圧値は第1の出力電圧と第2の出力電圧との差電圧として出力される。従って、本発明にかかる受光回路は、設定によってオフセットをキャンセルすることが可能である。
【0014】
また、本発明にかかる受光回路では、第1の電流調整回路と第2の電流調整回路において、第1の出力電流の電流量と第2の出力電流の電流量とを第1、第2の制御電圧に基づき調整することで増幅率を変更する。つまり、電流電圧変換回路の第1の抵抗と第2の抵抗とは増幅率によらず一定である。これによって、本発明にかかる受光回路の周波数特性は、増幅率によらず実質的に同じ周波数特性を実現可能である。
【発明の効果】
【0015】
本発明にかかる受光回路によれば、出力オフセット電圧の低減と安定した周波数特性とを実現可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に実施の形態1にかかる受光回路1の回路図を示す。図1に示すように、受光回路1は、電流コントロール電圧生成回路10、第1の電流調整回路11、第2の電流調整回路12、電流電圧変換回路13、フォトダイオードPDを有している。
【0017】
電流コントロール電圧生成回路10は、外部端子14に接続されており、外部端子14の電圧値に基づいて第1、第2の制御電圧(例えば、電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2)の電圧値を設定する。本実施の形態では、外部端子14と接地端子GNDとの間に可変抵抗VRを接続して、可変抵抗VRに電流を流すことで、外部端子14に電圧を生成する。電流コントロール電圧生成回路10の詳細については、後述する。
【0018】
第1の電流調整回路11は、NPNトランジスタQ1、Q2、第1の電流源Is1を有している。NPNトランジスタQ1、Q2は、第1の差動対を構成する。NPNトランジスタQ1、Q2のエミッタ端子の共通接続点と接地端子GNDとの間に第1の電流源Is1が接続される。そして、第1の電流源Is1と第1の差動対の共通接続点の間の接点に、フォトダイオードPDのカソードが接続される。第1の電流源Is1は、第1の基準電流Ia1を出力し、この第1の基準電流Ia1とフォトダイオードPDの出力電流Ipdとを加算した電流が第1の入力電流Ii1となる。そして、第1の差動対には、この第1の入力電流Ii1が供給される。NPNトランジスタQ1のコレクタは電源端子VCCに接続される。NPNトランジスタQ1のベースには電流コントロール電圧Vcont1が供給される。また、NPNトランジスタQ2のコレクタは第1の電流調整回路11の出力端子となっており、電流電圧変換回路13に対して第1の出力電流Io1を出力する。NPNトランジスタQ2のベースには電流コントロール電圧Vcont2が供給される。
【0019】
第2の電流調整回路12は、NPNトランジスタQ3、Q4、第2の電流源Is2を有している。NPNトランジスタQ3、Q4は、第2の差動対を構成する。NPNトランジスタQ3、Q4のエミッタ端子の共通接続点と接地端子GNDとの間に第2の電流源Is2が接続される。第2の電流源Is2は、第2の基準電流Ia2を出力し、この第2の基準電流Ia2が第2の入力電流Ii2となる。そして、第2の差動対には、この第2の入力電流Ii2が供給される。NPNトランジスタQ3のコレクタは第1の電流調整回路11の出力端子となっており、電流電圧変換回路13に対して第2の出力電流Io2を出力する。NPNトランジスタQ3のベースには電流コントロール電圧Vcont2が供給される。また、NPNトランジスタQ4のコレクタは電源端子VCCに接続される。NPNトランジスタQ4のベースには電流コントロール電圧Vcont1が供給される。
【0020】
電流電圧変換回路13は、増幅回路AMP、第1の抵抗Rf1、第2の抵抗Rf2、帰還容量Cf1、Cf2を有している。増幅回路AMPは、2入力2出力の増幅回路である。増幅回路AMPの反転入力端子には第1の出力電流Io1が入力され、非反転入力端子には第2の出力電流Io2が入力される。第1の抵抗Rf1は、反転入力端子と非反転出力端子との間に接続される。第2の抵抗Rf2は、非反転入力端子と反転出力端子との間に接続される。そして、増幅回路AMPは、反転入力端子と非反転入力端子とに入力される信号のうち差分となる信号成分を第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とに基づき増幅する。これによって、増幅回路AMPの非反転出力端子から第1の出力電圧Vo1が出力され、反転出力端子から第2の出力電圧Vo2が出力される。また、帰還容量Cf1は第1の抵抗Rf1と並列に接続され、帰還容量Cf2は第2の抵抗Rf2と並列に接続される。なお、この帰還容量Cf1とCf2は回路の寄生容量を含むものとして考えても良い。
【0021】
ここで、電流コントロール電圧生成回路10について詳細に説明する。電流コントロール電圧生成回路10の回路図を図2に示す。図2に示すように、電流コントロール電圧生成回路10は、第3の電流源Is3〜第8の電流源Is8、ダイオードD1〜D4、PNPトランジスタQ5〜Q8、抵抗R1、R2、REを有している。
【0022】
第3の電流源Is3は、一端が電源端子VCCに接続され、他端が外部端子14に接続される。外部端子14と接地端子GNDとの間には可変抵抗VRが接続される。第4の電流源Is4は、一端が電源端子VCCに接続され、他端がダイオードD1のアノードに接続される。ダイオードD1のカソードはPNPトランジスタQ5のエミッタに接続される。PNPトランジスタQ5のコレクタは接地端子GNDに接続される。また、PNPトランジスタQ5のベースは、外部端子14に接続される。
【0023】
第5の電流源Is5は、一端が電源端子VCCに接続され、他端が抵抗R1の一端に接続される。抵抗R1の他端は接地端子GNDに接続される。第6の電流源Is6は、一端が電源端子VCCに接続され、他端がダイオードD2のアノードに接続される。ダイオードD2のカソードはPNPトランジスタQ6のエミッタに接続される。PNPトランジスタQ6のコレクタは接地端子GNDに接続される。また、PNPトランジスタQ6のベースは、抵抗R1の一端に接続される。
【0024】
第7の電流源Is7は、一端が電源端子VCCに接続され、他端がPNPトランジスタQ7のエミッタに接続される。PNPトランジスタQ7のコレクタはダイオードD3のアノードに接続される。PNPトランジスタQ7のベースはダイオードD1のアノードに接続される。第8の電流源Is8は、一端が電源端子VCCに接続され、他端がPNPトランジスタQ8のエミッタに接続される。PNPトランジスタQ8のコレクタはダイオードD4のアノードに接続される。PNPトランジスタQ8のベースはダイオードD2のアノードに接続される。そして、ダイオードD3、D4のカソードは共通に接続され、その共通接続点と接地端子GNDとの間に抵抗R2が接続される。また、抵抗REはPNPトランジスタQ7のエミッタとPNPトランジスタQ8のエミッタとを接続する。なお、ダイオードD3のアノードから電流コントロール電圧Vcont1が出力され、ダイオードD4のアノードから電流コントロール電圧Vcont2が出力される。
【0025】
ここで、電流コントロール電圧生成回路10において、第3の電流源Is3〜第8の電流源Is8の電流値の設定は、以下のようにすることが好ましい。第3の電流源Is3と第5の電流源Is5との電流値設定を実質的に同じにし、第4の電流源Is4と第6の電流源Is6との電流値設定を実質的に同じにし、第7の電流源Is7と第8の電流源Is8との電流値設定を実質的に同じにする。このような設定とし、抵抗R1と可変抵抗VRの抵抗値が同じであった場合、PNPトランジスタQ5のベース電圧とPNPトランジスタQ6のベース電圧とを同じになる。また、PNPトランジスタQ7、Q8のベース電圧も同じになるため、ダイオードD3、D4で発生する電圧値が同じになり、電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2が同じ電圧値となる。そして、電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2の電圧値を変更する場合、抵抗R1と可変抵抗VRとの抵抗値の比に基づき、電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2の電圧値を設定することが容易になる。例えば、可変抵抗VRの抵抗値を抵抗R1の抵抗値よりも大きくした場合、電流コントロール電圧Vcont1は電流コントロール電圧Vcont2よりも小さな電圧となる。一方、可変抵抗VRの抵抗値を抵抗R1の抵抗値よりも小さくした場合、電流コントロール電圧Vcont1は電流コントロール電圧Vcont2よりも大きな電圧となる。
【0026】
次に、本実施の形態にかかる受光回路1の動作について説明する。ここでの説明では、説明を簡単にするために、第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2は同じ電流量であり、第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とは同じ抵抗値であるものとする。まず、第1の動作として、電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2が同電圧であった場合について説明する。この場合、NPNトランジスタQ1、Q2に流れる電流は、ともに第1の入力電流Ii1の1/2となる。よって、第1の出力電流Io1は(1)式で表される。
Io1=(Ii1)/2=(Ia1+Ipd)/2・・・(1)
また、NPNトランジスタQ3、Q4に流れる電流は、ともに第2の入力電流Ii2の1/2となる。よって第2の出力電流Io2は(2)式で表される。
Io2=(Ii2)/2=(Ia2)/2・・・(2)
【0027】
この第1の出力電流Io1と第2の出力電流Io2とは、電流電圧変換回路13にて第1の出力電圧Vo1と第2の出力電圧Vo2とに変換される。このとき、電流電圧変換回路13は、第1の出力電流Io1と第2の出力電流Io2のうち同相成分をキャンセルする。つまり、同じ電流量となる第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2に起因する成分がキャンセルされる。従って、第1の出力電圧Vo1と第2の出力電圧Vo2とは、それぞれ(3)式及び(4)式にて表される。
Vo1=+{Rf1×(Ipd/2)}/2・・・(3)
Vo2=−{Rf2×(Ipd/2)}/2・・・(4)
【0028】
ここで、第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とは同じ抵抗値であることから、(3)式及び(4)式は変形によって、(5)式及び(6)式で表される。
Vo1=+{Rf1×(Ipd/2)}/2・・・(5)
Vo2=−{Rf1×(Ipd/2)}/2・・・(6)
【0029】
本実施の形態にかかる受光回路1に対応する受信回路(不図示)は、第1の出力電圧Vo1及び第2の出力電圧Vo2を差動信号として受信するため、受信回路における入力電圧Viは、(7)式で表される。
Vi=Vo1−Vo2
=+{Rf1×(Ipd/2)}/2−[−{Rf1×(Ipd/2)}/2]
=Rf1×Ipd/2・・・(7)
つまり、受信回路において受信される制御信号は、第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2とが同じ電流量であって、第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とが同じ抵抗値であれば、第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2とに起因する電圧成分は互いにキャンセルされる。そして、受信回路は、フォトダイオードPDが出力する電流Ipdに起因する電圧成分((7)式におけるRf1×Ipd/2)のみを制御信号として受信する。
【0030】
次に、第2の動作として、電流コントロール電圧Vcont1が電流コントロール電圧Vcont2よりも小さな場合について説明する。この場合、NPNトランジスタQ1に流れる電流は、NPNトランジスタQ2に流れる電流よりも小さくなる。一例として、NPNトランジスタQ1に流れる電流とNPNトランジスタQ2に流れる電流との比が1:3であった場合について説明する。このときの、第1の出力電流Io1は(8)式で表される。
Io1=(Ii1)×3/4=(Ia1+Ipd)×3/4・・・(8)
また、NPNトランジスタQ3に流れる電流は、NPNトランジスタQ4に流れる電流よりも大きくなる。このとき、NPNトランジスタQ3に流れる電流とNPNトランジスタQ4に流れる電流との比は3:1である。よって第2の出力電流Io2は(9)式で表される。
Io2=(Ii2)×3/4=(Ia2)×3/4・・・(9)
【0031】
この第1の出力電流Io1と第2の出力電流Io2とは、電流電圧変換回路13にて第1の出力電圧Vo1と第2の出力電圧Vo2とに変換される。このとき、電流電圧変換回路13は、第1の出力電流Io1と第2の出力電流Io2のうち同相成分をキャンセルする。つまり、同じ電流量となる第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2に起因する成分がキャンセルされる。従って、第1の出力電圧Vo1と第2の出力電圧Vo2とは、それぞれ(10)式及び(11)式にて表される。
Vo1=+{Rf1×(3Ipd/4)}/2・・・(10)
Vo2=−{Rf2×(3Ipd/4)}/2・・・(11)
【0032】
ここで、第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とは同じ抵抗値であることから、(10)式及び(11)式は変形によって、(12)式及び(13)式で表される。
Vo1=+{Rf1×(3Ipd/4)}/2・・・(12)
Vo2=−{Rf1×(3Ipd/4)}/2・・・(13)
【0033】
これによって、受信回路における入力電圧Viは、(14)式で表される。
Vi=Vo1−Vo2
=+{Rf1×(3Ipd/4)}/2−[−{Rf1×(3Ipd/4)}/2]
=Rf1×3Ipd/4・・・(14)
つまり、受信回路において受信される制御信号は、第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2とが同じ電流量であって、第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とが同じ抵抗値であれば、第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2とに起因する電圧成分は互いにキャンセルされる。つまり、受光回路1は、出力電圧に関してオフセット電圧をキャンセルすることが可能である。また、受信回路は、フォトダイオードPDが出力する電流Ipdに起因する電圧成分((14)式におけるRf1×Ipd×3/4)のみを制御信号として受信する。ここで、(7)式の値と(14)式の値とを比べると(14)式の値の方が大きくなっていることが分かる。つまり、受光回路1は、電流コントロール電圧Vcont1が電流コントロール電圧Vcont2よりも小さい場合、回路の増幅率を大きくする。
【0034】
続いて、第3の動作として、電流コントロール電圧Vcont1が電流コントロール電圧Vcont2よりも大きな場合について説明する。この場合、NPNトランジスタQ1に流れる電流は、NPNトランジスタQ2に流れる電流よりも大きくなる。一例として、NPNトランジスタQ1に流れる電流とNPNトランジスタQ2に流れる電流との比が3:1であった場合について説明する。このときの、第1の出力電流Io1は(15)式で表される。
Io1=(Ii1)×1/4=(Ia1+Ipd)×1/4・・・(15)
また、NPNトランジスタQ3に流れる電流は、NPNトランジスタQ4に流れる電流よりも小さくなる。このとき、NPNトランジスタQ3に流れる電流とNPNトランジスタQ4に流れる電流との比は1:3である。よって第2の出力電流Io2は(16)式で表される。
Io2=(Ii2)×1/4=(Ia2)×1/4・・・(16)
【0035】
この第1の出力電流Io1と第2の出力電流Io2とは、電流電圧変換回路13にて第1の出力電圧Vo1と第2の出力電圧Vo2とに変換される。このとき、電流電圧変換回路13は、第1の出力電流Io1と第2の出力電流Io2のうち同相成分をキャンセルする。つまり、同じ電流量となる第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2に起因する成分がキャンセルされる。従って、第1の出力電圧Vo1と第2の出力電圧Vo2とは、それぞれ(17)式及び(18)式にて表される。
Vo1=+{Rf1×(Ipd/4)}/2・・・(17)
Vo2=−{Rf2×(Ipd/4)}/2・・・(18)
【0036】
ここで、第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とは同じ抵抗値であることから、(17)式及び(18)式は変形によって、(19)式及び(20)式で表される。
Vo1=+{Rf1×(Ipd/4)}/2・・・(19)
Vo2=−{Rf1×(Ipd/4)}/2・・・(20)
【0037】
これによって、受信回路における入力電圧Viは、(21)式で表される。
Vi=Vo1−Vo2
=+{Rf1×(Ipd/4)}/2−[−{Rf1×(Ipd/4)}/2]
=Rf1×Ipd/4・・・(21)
つまり、受信回路において受信される制御信号は、第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2とが同じ電流量であって、第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2とが同じ抵抗値であれば、第1の基準電流Ia1と第2の基準電流Ia2とに起因する電圧成分は互いにキャンセルされる。つまり、受光回路1は、出力電圧に関してオフセット電圧をキャンセルすることが可能である。また、受信回路は、フォトダイオードPDが出力する電流Ipdに起因する電圧成分((21)式におけるRf1×Ipd×1/4)のみを制御信号として受信する。ここで、(7)式の値と(21)式の値とを比べると(21)式の値の方が小さくなっていることが分かる。つまり、受光回路1は、電流コントロール電圧Vcont1が電流コントロール電圧Vcont2よりも大きい場合、回路の増幅率を小さくする。
【0038】
ここで、本実施の形態1にかかる受光回路1における出力オフセット電圧Voffsetの電源電圧依存変動及び温度依存変動について説明する。受光回路1の出力オフセット電圧Voffsetの電源電圧依存及び温度依存を示すグラフを図3に示す。図3に示すように、受光回路1の出力オフセット電圧Voffsetは電源電圧の変動に対して感度がない。また、温度変動に対しても感度がない。これは、第1の要因として、第1の電流源Is1と第2の電流源Is2とがともに同じ電圧(本実施の形態では接地電圧)に基づき動作し、同じ導電型のトランジスタで構成されており、さらに同じ電流を出力する構成となっているためである。また、第2の要因として、第1、第2の差動対を同じ回路構成とし、同じ制御電圧に基づき動作させているために、第1、第2の電流源の両端の電圧差が同電圧となるためである。第1の電流源Is1と第2の電流源Is2とをこのような構成とすることで、電源電圧あるいは温度が変動した場合であっても、第1の電流源Is1と第2の電流源Is2とは、これら変動要因に対して同じ変動で出力する電流が変動する。
【0039】
上記説明より、本実施の形態にかかる受光回路1は、フォトダイオードPDからの電流がなければ、実質的に同じ電流を出力する第1の電流調整回路11と第2の電流調整回路12とを有する。そして、第1の電流調整回路11と第2の電流調整回路12からの出力電流を2入力2出力の増幅回路を用いて電流電圧変換することで、オフセットのない出力電圧を出力する。そして、第1の電流調整回路11にフォトダイオードPDが受光量に応じて生成する電流を入力する。これによって、第1の出力電圧Vo1は、第2の出力電圧Vo2に対してフォトダイオードPDが生成する電流成分に相当する電圧信号が加算されることになる。受信回路では、第1の出力電圧Vo1と第2の出力電圧Vo2とを差動信号として受信することで、フォトダイオードPDが生成した電流に応じた制御信号を受信することが可能である。なお、受信回路は、受光回路1からの信号を差動信号として受信することで、受光回路1から受信回路に至る配線に混入するノイズをキャンセルすることが可能である。
【0040】
また、第1の電流調整回路11の第1の差動対と第2の電流調整回路12の第2の差動対を実質的に同じ特性とし、これらの差動対を構成するトランジスタを電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2で制御することで、第1の出力電流Io1と第2の出力電流Io2とは、電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2の電圧差の変動に対して実質的に同じ変化率で変化する。つまり、受光回路1は、上記出力オフセット電圧Voffsetをキャンセルしながら、第1の出力電圧Vo1側に加算されたフォトダイオードPDで生成された電流Ipdの成分に応じた制御信号の信号レベルを可変することが可能になる。従って、受光回路1は、電流電圧変換回路13の第1の抵抗Rf1と第2の抵抗Rf2との抵抗値を変更することなく回路の増幅率を変更することが可能である。このことより、受光回路1は、第1の抵抗Rf1及び第2の抵抗Rf2と帰還容量Cf1、Cf2とによって決まる出力する信号の周波数特性が増幅率によって変化することがなく、安定した信号を出力することが可能になる。
【0041】
さらに、受光回路1は、電流コントロール電圧Vcont1、Vcont2を外付けの可変抵抗VRの抵抗値に応じて連続的に変化させることが可能である。これによって、受光回路1は、回路の増幅率を連続的に変更することが可能である。
【0042】
実施の形態2
実施の形態2にかかる受光回路2の回路図を図4に示す。図4に示すように、受光回路2は、実施の形態1にかかる受光回路1の第2の電流源Is2に並列に接続されるダミー容量Cdを付加した第2の電流調整回路12aを有する。このダミー容量Cdは、フォトダイオードPDの接合容量Cpと実質的に同じ容量を有するものである。
【0043】
受光回路2において、ダミー容量Cdを付加することで、第1の電流調整回路11と第2の電流調整回路12aとは接合容量Cpを含めた形態で対称な回路構成となる。つまり、接合容量Cpに起因して発生したノイズをダミー容量Cdに流れる電流でキャンセルすることが可能になる。これによって、受光回路2は、電流Ipdに応じた制御信号を受光回路1よりもノイズの少ない状態で出力することが可能である。
【0044】
実施の形態3
実施の形態3にかかる受光回路3の回路図を図5に示す。図5に示すように、受光回路3は、実施の形態1にかかる受光回路1の第1の抵抗Rf1に並列に第3の抵抗Rf1aを接続し、第2の抵抗Rf2に並列に第4の抵抗Rf2aを接続した電流電圧変換回路13aを有する。そして、電流電圧変換回路13aは、第1の抵抗Rf1と第3の抵抗Rf1aとのいずれか一方を選択する第1のスイッチSW1と、第2の抵抗Rf2と第4の抵抗Rf2aとのいずれか一方を選択する第2のスイッチSW2を有している。第1のスイッチSW1及び第2のスイッチSW2は、スイッチ制御端子SWcontから入力される制御信号に基づき選択する抵抗を切り替える。
【0045】
受光回路3において、第3の抵抗Rf1a、第4の抵抗Rf2a、第1のスイッチSW1、第2のスイッチSW2を追加することで、第1の電流調整回路11と第2の電流調整回路12との調整能力の範囲外の増幅率も設定可能になる。例えば、第3の抵抗Rf1a、第4の抵抗Rf2aの抵抗値を第1の抵抗Rf1、第2の抵抗Rf2よりも大きくした場合、第3の抵抗Rf1a、第4の抵抗Rf2aを使用することで、第1の抵抗Rf1、第2の抵抗Rf2を使用した場合よりも振幅が大きな出力信号を得ることが可能である。つまり、受光回路3は受光回路1よりも増幅率を設定する場合の自由度を高くすることが可能である。このような自由度を持つことによって、例えば、CD用のレーザーダイオードとDVD用のレーザーダイオードとが異なるばらつきとなる場合であっても、2つの抵抗を2つのレーザーダイオードに対応させ、用途に応じてこれらを切り替えて使用することが可能である。
【0046】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、回路を構成するトランジスタの導電型を変更しても上記回路構成は実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】実施の形態1にかかる受光回路の回路図である。
【図2】実施の形態1にかかる電流コントロール電圧生成回路の回路図である。
【図3】実施の形態1にかかる受光回路の出力オフセット電圧の特性を示すグラフである。
【図4】実施の形態2にかかる受光回路の回路図である。
【図5】実施の形態3にかかる受光回路の回路図である。
【図6】従来例1にかかる受光回路の回路図である。
【図7】従来例1にかかる受光回路において光−電圧変換回路と電圧増幅回路とを接続する配線に寄生する素子の等価回路図である。
【図8】従来例1にかかる受光回路の周波数特性の増幅率依存性を示すグラフである。
【図9】従来例1にかかる受光回路の信号の立ち上がり及び立ち下がり特性の増幅率依存性を示すグラフである。
【図10】従来例1にかかる受光回路のカットオフ周波数の増幅率依存性を示すグラフである。
【図11】従来例1にかかる受光回路における出力オフセット電圧の電源依存性及び温度依存性を示すグラフである。
【図12】従来例2にかかる受光回路の回路図である。
【図13】従来例3にかかる受光回路の回路図である。
【符号の説明】
【0048】
1、2、3 受光回路
10 電流コントロール電圧生成回路
11、12、12a 電流調整回路
13、13a 電流電圧変換回路
14 外部端子
AMP 増幅回路
Cd ダミー容量
Cp 接合容量
D1〜D4 ダイオード
Ia1、Ia2 基準電流
Ii1、Ii1 入力電流
Io1、Io2 出力電流
Ipd フォトダイオードの出力電流
Is1〜Is8 電流源
PD フォトダイオード
Q1〜Q4 NPNトランジスタ
Q5〜Q8 PNPトランジスタ
R1、R2、RE、Rf1、Rf1a、Rf2、Rf2a 抵抗
SW1、SW2 スイッチ
SWcont スイッチ制御端子
VCC 電源端子
Vcont1 電流コントロール電圧
Vcont2 電流コントロール電圧
Vo1、Vo2 出力電圧
Voffset 出力オフセット電圧
VR 可変抵抗

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2の制御電圧を出力する電流コントロール電圧生成回路と、
第1の電流源を有し、前記第1の電流源が出力する電流とフォトダイオードから出力される入力電流とを加算した第1の入力電流を前記第1、第2の制御電圧の電圧差に応じて調整して第1の出力電流を生成する第1の電流調整回路と、
第2の電流源を有し、前記第2の電流源が出力する第2の入力電流を前記第1、第2の制御電圧の電圧差に応じて調整した第2の出力電流を生成する第2の電流調整回路と、
前記第1の出力電流を予め設定された第1の抵抗に基づき電圧に変換して第1の出力電圧を生成し、前記第2の出力電流を予め設定された第2の抵抗に基づき電圧に変換して第2の出力電圧を生成する電流電圧変換回路とを有する受光回路。
【請求項2】
前記第1の電流調整回路は、2つのトランジスタの共通接続点に前記第1の入力電流が入力される第1の差動対を有し、前記第2の電流調整回路は、2つのトランジスタの共通接続点に前記第2の入力電流が入力される第2の差動対を有する請求項1に記載の受光回路。
【請求項3】
前記第1の差動対を構成するトランジスタのうち前記第1の出力電流を出力するトランジスタと、前記第2の差動対を構成するトランジスタのうち前記第2の出力電流を出力するトランジスタとは、前記第2の制御電圧に基づき動作する請求項2に記載の受光回路。
【請求項4】
前記第1の電流源と前記第2の電流源とは、実質的に同じ値の電流を出力する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の受光回路。
【請求項5】
前記電流コントロール電圧生成回路は、外部端子に接続され、前記外部端子の電圧値に基づき前記第1、第2の制御電圧を設定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の受光回路。
【請求項6】
前記電流コントロール電圧生成回路は、外部端子に接続され、前記外部端子に接続される可変抵抗の抵抗値に基づき前記第1、第2の制御電圧を設定する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の受光回路。
【請求項7】
前記第2の電流源は、前記フォトダイオードの接合容量と実質的に同じ容量値を有するコンデンサが並列に接続される請求項1乃至6のいずれか1項に記載の受光回路。
【請求項8】
前記第1の抵抗と前記第2の抵抗とは、実質的に同じ抵抗値である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の受光回路。
【請求項9】
前記電流電圧変換回路は、前記第1の抵抗に並列に接続される第3の抵抗と、前記第2の抵抗に並列に接続される第4の抵抗と、前記第1の抵抗と前記第3の抵抗とのいずれか一方を選択する第1のスイッチと、前記第2の抵抗と前記第4の抵抗とのいずれか一方を選択する第2のスイッチとを有する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の受光回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−205614(P2008−205614A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−36782(P2007−36782)
【出願日】平成19年2月16日(2007.2.16)
【出願人】(302062931)NECエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】