説明

回路モジュールおよび回路モジュールの実装方法

【課題】回路モジュールを実装基板に実装する際、回路モジュールと実装基板とを接合している半田フィレットに加わる応力を低減し、接合不良を防止し、信頼性の高い実装を実現することの可能な端子構造を提供する。
【解決手段】少なくとも第1及び第2の面を有する回路基板10と、前記第1の面に搭載された素子チップ20と、実装面である前記回路基板の前記第2の面に突出するように形成された実装用の端子部(端子電極)30とを具備し、前記端子部30が、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する回路モジュールを構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回路モジュールおよび回路モジュールの実装方法に係り、特に、端子形状に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、図8に示すように素子チップ120を回路基板110に実装して形成した電子部品を実装基板100上に実装するに際しては、半田(層)140が用いられることが多いが、使用環境の温度差に起因して、電子部品(パッケージ)の回路基板110と実装基板100との熱膨張率の差から、半田層140にクラックが生じ易く、接合不良が生じ易いという問題があった。
そしてこの問題を回避するために種々の実装方法が提案されている。
【0003】
例えば、基板(実装基板)とリードレス部品の本体との間に、ランド厚よりも厚い絶縁層を設け、ランドとリードレス部品の電極との間に十分な厚みの半田を形成し得るようにし、熱膨張係数の相違に基づいて半田にかかる剪断応力を分散低減し、半田継手(接続部)の信頼性向上をはかるようにしたものが提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平04−171790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の構造では、図8に示すように、回路基板110を含むパッケージの両端部に実装用端子部を設け、この実装用端子部がパッケージの側面から下面にかかるように実装している。このときパッケージのサイズが大きく、熱サイクルがかかると、パッケージ、実装基板、半田がそれぞれ大きく膨張収縮することになり、それぞれの線膨張率の違いから応力が発生し、半田クラックが発生しやすい。特にパッケージ中央の端子よりも端の端子のほうが、X,Y方向の膨張収縮力を大きく受けるのでより大きな応力を受けることになる。
このため特許文献1の構造においても、熱膨張率の差による半田クラック等の発生を十分に抑制し得なかった。
【0006】
そこで、応力を緩和するための構造として、図9及び図10に示すように端子部130を凸形状にした構造も提案されている。しかしこの形状では、隣の端子と半田ブリッジ(短絡)を生じる可能性が高く、実用的ではない。121は配線導体層である。
【0007】
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、回路モジュールを実装基板に実装する際、回路モジュールと実装基板とを接合している半田フィレットに加わる応力を低減し、接合不良を防止し、信頼性の高い実装を実現することの可能な端子構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで本発明は、少なくとも第1及び第2の面を有する回路基板と、前記第1の面に搭載された素子チップと、実装面である前記回路基板の前記第2の面に突出するように形成された実装用の端子部とを具備し、前記端子部が、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する回路モジュールを構成する。
この構成により、回路基板すなわちパッケージの実装面に突出するとともに、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する実装用の端子部を設け、その位置で実装基板に実装している。このため、断面対称の凹部内にまで半田層が浸透して固定されるため、半田自体にかかる応力負荷が低減され、結果として半田クラックが従来よりも起こりにくくなる。また、凹部の存在により、端子部が柔らかく、たわむため、応力が緩和される。さらにまた、応力が対称位置にかかるため、半田クラックが従来よりも発生しにくくなる。ここで第1及び第2の面は、同一面以外であればいかなる位置関係であってもよいものとする。
【0009】
また本発明は、上記回路モジュールにおいて、前記端子部は、前記第2の面に形成された、十字状断面を有し、十字状断面を構成するものを含む。
この構成によれば、上記効果に加え、更なる応力緩和をはかることが可能となる。
【0010】
また本発明は、上記回路モジュールにおいて、前記回路基板の第2の面の外周が円形 であるものを含む。
この構成によれば、パッケージを構成する回路基板の第2の面の外周を円形にすることで熱による応力を均一に分散させることが可能となる。この回路基板は、外周のみが突出して第2の面を構成し、ドーナッツ形状をなしていてもよい。
【0011】
また本発明は、上記回路モジュールにおいて、前記端子部が、円周上に等間隔で配列されたものを含む。
この構成によれば、パッケージを構成する回路基板の円周上に端子部を等間隔で配列することで、熱による応力をさらに均一に分散させることが可能となる。
【0012】
また本発明は、上記回路モジュールにおいて、前記端子部は、前記端子部の中心と前記円形の中心とを結ぶ線に対して対称となるように形成された十字状断面を構成するものを含む。
この構成によれば、パッケージを構成する回路基板を円形にすることによる、熱による応力の均一分散に加えて、対称となるように端子部断面が形成されている結果、半田層も対称となるように形成されるため、更なる応力緩和をはかることが可能となる
【0013】
また本発明は、回路基板の素子搭載面に素子チップを搭載するとともに、前記回路基板に突出するように、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する実装用の端子部とを具備した回路モジュールを用意する工程と、前記回路モジュールを前記実装基板上に位置決めし、前記凹部に半田を浸透させて前記回路モジュールを固定する工程とを具備した回路モジュールの実装方法である。
この構成によれば、回路基板に突出するように、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する実装用の端子部を設け、その位置で実装基板に実装している。このため、端子部の凹凸によるたわみやすさと半田量の増大と応力のかかる位置(が対称であること)とに起因する応力緩和により、同一サイズの回路基板で比較した場合、応力緩和により、実装工程における熱サイクルによる応力負荷が低減され、結果として半田クラックが従来よりも発生しにくくなる。
【0014】
また本発明は、上記回路モジュールの実装方法において、前記回路モジュールを用意する工程は、円形の回路基板の周縁に等間隔で前記実装用の端子部を配列する工程を含む。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、回路モジュールを実装基板に実装する際、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する実装用の端子部を有することで、たわみやすさと応力のかかる位置(が対称であること)とに起因する応力緩和と熱サイクルによる応力負荷が低減され、結果としてクラックの発生を抑制することができ、信頼性の高い実装を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態1の回路モジュールの斜視図
【図2】本発明の実施の形態1の回路モジュールの要部拡大図
【図3】本発明の実施の形態1の回路モジュールの断面図
【図4】本発明の実施の形態1の回路モジュールの実装基板上に実装した状態を示す要部拡大断面図
【図5】本発明の実施の形態1の回路モジュールの実装基板上への実装工程を示す要部拡大断面図
【図6】本発明の実施の形態2の回路モジュールの斜視図
【図7】本発明の実施の形態3の回路モジュールの斜視図
【図8】従来例の回路モジュールを実装基板上に実装した状態を示す斜視図
【図9】従来例の回路モジュールを示す斜視図
【図10】従来例の回路モジュールを実装基板上に実装した状態を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の回路モジュールを実装用の端子部側からみた状態を示す斜視図、図2は同要部拡大図、図3は回路モジュールを実装基板上に実装した状態を示す断面図、図4は要部拡大断面図である。
本実施の形態の回路モジュール1は、図1乃至図3に示すように、主表面である第1の面10Aにジャイロセンサを構成する素子チップ20を搭載した回路基板10で構成され、この第1の面10Aに対向する第2の面10Bに、端子部として、凹凸部を有し断面十字状の端子電極30を形成したものである。この端子電極30は樹脂製の回路基板10と一体形成された突起表面に形成される導体層で構成され、回路基板表面に形成される配線導体層21の一部を構成する。そしてこの回路基板10が、図3に示すように、実装基板100としてのプリント配線基板に当接され、第2の面10Bに形成されたこの端子電極30と、前記実装基板100との間が半田層40を介して固着されている。ここでこの回路基板10は、第1の面10Aに素子搭載領域を構成する凹部13が形成された立体基板である。そして、実装基板100上に形成された配線パターンからなるパッド101上に、半田接合される。ここで回路基板10上の実装面のパッド(図示せず)に接続される配線導体層(図示せず)、素子チップ実装面に形成されるダイパッド(素子搭載領域)及びボンディングパッドを含む配線導体層21は、立体成型により所定の高さの突出部を形成した樹脂基板上にスパッタリング法で下地層を形成し、この下地層上にメッキ層を形成して、形成される。素子チップ20と回路基板10との接続はフリップチップボンディングでもよいし、ワイヤボンディングでもよい。
【0019】
この構成によれば、図8に示した従来例のように、回路基板10の側面から下面にかけて形成された配線導体層からなる端子に代えて、端子電極30が、実装基板100に対向する第2の面10Bに突出し、断面十字状をなすように形成されている。この構成により、端子電極30がたわみやすく、応力吸収部として作用することで応力が緩和される。また端子電極30と実装基板100との間に形成される半田層40が対称となるように端子電極の凹部に浸透し、応力は対称位置にかかることで、緩和される。これにより、熱サイクルによる応力負荷が低減され、結果として半田クラックが従来よりも起こりにくくなる。
【0020】
製造に際しては、第1の面10Aにジャイロセンサが搭載されるため、回路基板10については、第1の面の方向性が維持されるように設計され、製造される。
【0021】
ここでは、まず射出成形法により、回路基板10を構成する端子部用の突起を具備した立体基板を形成する。そしてこの立体基板上に配線導体層21を形成する。形成に際しては、まず、立体基板の表面の全面に、無電解めっきあるいはCVDやスパッタリング等を行うことにより導電性薄膜からなる下地層を形成する。ここでは無電解の銅めっきあるいはスパッタリングによる銅薄膜を形成する。そして、立体基板の表面にレーザビームを照射することで当該照射部分の下地層をパターニングし選択的に除去する。ここでレーザビームは、ガルバノミラー等で走査することにより形成すべき配線導体層の輪郭に沿って立体基板の表面を移動しつつ照射され、下地層のうち配線導体層のパターンに一致した部分と配線導体層のパターンに一致しない部分との境界領域の下地層を除去する。従って、立体基板の表面にはレーザビームが照射された輪郭内側の下地層(配線導体層21のパターンに一致した下地層)と、下地層の輪郭に沿った部分のみがレーザビーム照射で除去されたパターンに一致しない部分の下地層(図示せず)とが残ることになる。但し、隣接する配線導体層21の間隔が狭い場合においては、上述のように輪郭部分だけでなく配線導体層21間の下地層を全てレーザビーム照射で除去することも可能である。
【0022】
続いて、配線導体層21のパターンに一致した下地層の上に電気めっきにより銅などのめっき層を厚付けすることで表面導体層を形成し、下地層のある部分以外の不要なめっき層をエッチングで除去すれば、所望の回路パターンが形成された回路基板10を得ることができる。
【0023】
このように、表面に配線導体層21を有する回路基板10を設計し、この回路基板10上に素子チップ20を配する。
【0024】
このようにして形成された回路モジュール1を実装基板100上に実装する方法について説明する。
まず図5(a)に示すように、実装基板100上に、ディスペンサにより供給量を制御しながら半田層40を形成する。このとき、回路基板10上の対応する領域にも端子電極配線として配線導体層21を形成しておくとともに、実装基板100上にもパッド101を形成しておくのが望ましい。
【0025】
そして半田層40と回路基板10の第2の面10Bに形成された端子電極30が当接するところまで近づける。
【0026】
そして半田リフロー温度に加熱し、冷却することで硬化するに際し、半田が十字状の端子部の凹部に浸透しつつ固化収縮し、回路モジュールと実装基板100との距離が近づくことで、図5(b)に示すように、隙間なく端子電極30と、実装基板100上のパッド101とが、電気的に接続される。
【0027】
図4は端子部の拡大断面であるが、本実施の形態によれば端子部が断面十字状となっているため、柔らかく、たわむことで応力がさらに緩和される。図10に示した従来の端子部構造に比べ、半田の塗布量を多くすることが出来、応力がより分散しやすい。また半田が凹部内に浸透するため、外部にはみ出る事が少なく、半田ブリッジの防止を図ることができる。
【0028】
このように、回路モジュール1の回路基板10と、実装基板100との間で、断面対称に形成された端子部の凹部に、対称方向から半田が浸透しつつ固化収縮しているため、熱サイクルによる応力負荷が低減され、結果として半田クラックが従来に比べて起こりにくくなり、接続が確実となり、回路モジュールに対する姿勢角を高精度に維持することができる。
また、凹部の存在により、端子部が柔らかく、たわむため、応力が緩和される。さらにまた、応力が対称位置にかかるため、半田クラックが従来よりも発生しにくくなる。
【0029】
このように本発明によれば、確実な固定が可能となり、ジャイロセンサなど、方向性がきわめて重要なセンサデバイスの実装において高精度の角度を維持しつつ、確実な接続を実現することが可能となる。
【0030】
なお前記実施の形態1では、回路基板の素子搭載面である第1の面と実装面である第2の面は、相対向するように形成されたが、同一面以外であればいかなる位置関係であってもよく、垂直実装を行う場合などにも適用可能である。
【0031】
(実施の形態2)
次に本発明の実施の形態2について説明する。図6は本発明の実施の形態2の回路モジュール2を示す斜視図である。
前記実施の形態では、回路基板10を外形がほぼ直方体である立体回路基板で構成したが、本実施の形態では、外形が円筒状をなし、その端面の周縁に沿って、端子部の中心と前記円形の中心とを結ぶ線に対して対称となるように、等間隔で18個の突起部からなる端子電極30を構成したことを特徴とするものである。本実施の形態では図6に示すように、配線導体層21は、端子電極30を構成する突出部において端面の半径に沿ったストライプ状の電極層31をなしており、このストライプ状の電極層31に対して対称位置の凹面32に半田層が入り込むようになっている。
このストライプ状の電極31についても回路基板10表面にめっき法などで形成される配線導体層と同時に形成される。
【0032】
このようにして形成された回路モジュールを実装基板100上に半田層40によって実装した場合、応力が均一に分散することで、特定の端子に応力が集中するのを避けることができ、より半田クラックが発生しにくくなる。
【0033】
(実施の形態3)
次に本発明の実施の形態3について説明する。図7は本発明の実施の形態3の回路モジュール3を示す斜視図である。
前記実施の形態2では、回路基板10を円筒状に形成したが、本実施の形態においても同様に円筒状に形成し、端子電極(端子部)30を前記実施の形態1と同様に断面十字状に形成したことを特徴とするものである。ここでは端子電極30は端子電極の中心と前記円形の中心とを結ぶ線に対して対称となるように形成された十字状断面を構成している。ここでも端子電極30は、回路基板と一体成形で形成された突出部に配線導体層21を形成することで形成される。
この構成によればパッケージを構成する回路基板を円形にすることで熱による応力を均一に分散させることができるとともに、十字状端子による、たわみの増大と半田量の増大とにより、更なる応力緩和を実現することが出来る。
【0034】
なお、前記実施の形態では、ジャイロセンサなどセンサチップを搭載した回路モジュール(センサモジュール)について説明したが、センサモジュールに限定されることなく、携帯端末などに搭載されるモジュールや、壁面に取り付けられるLED照明用のLEDモジュールなど種々の回路モジュールに適用可能である。
【0035】
なお、前記実施の形態では素子搭載領域に凹部を形成した立体配線基板を回路基板として用いた例について説明したが、平板状の回路基板、あるいはさらに複雑な形状の立体配線基板にも適用可能である。ここで素子チップの搭載された回路基板を樹脂などで覆うことでパッケージを構成する場合もあるが、回路基板自体が素子チップを囲み、パッケージとしての役割を果たす場合もある。
【0036】
また、前記実施の形態では、回路基板として射出成形によって形成した樹脂製の立体基板を用いたが、セラミック基板でもよくまた、グリーンシートを用いた積層基板を用いてもよい。ここでは例えば1000℃以下で低温焼結が可能なセラミック誘電体材料LTCC(低温同時焼成セラミック:Low Temperature Co-fired Ceramics)からなり、厚さが10μm〜200μmのグリーンシートに、低抵抗率のAgやCu等の導電ペーストを印刷して所定のパターンを形成し、複数のグリーンシートを絶縁層として用いて、適宜一体的に積層し、焼結することにより内部導体層を備えた絶縁層(誘電体層)として製造することが出来る。これらの誘電体材料としては、例えばAl、Si、Srを主成分として、Ti、Bi、Cu、Mn、Na、Kを副成分とする材料や、Al、Si、Srを主成分としてCa、Pb、Na、Kを複成分とする材料や、Al、Mg、Si、Gdを含む材料や、Al、Si、Zr、Mgを含む材料が適用可能である。ここで、誘電率は5〜15程度の材料を用いる。なお、セラミック誘電体材料の他に、樹脂積層基板や樹脂とセラミック誘電体粉末を混合してなる複合材料を用いてなる積層基板を用いることも可能である。また、前記セラミック基板をHTCC(高温同時焼成セラミック:High Temperature Co-fired Ceramics)技術を用いて、誘電体材料をAlを主体とするものとし、内部導体層として伝送線路等をタングステンやモリブデン等の高温で焼結可能な金属導体として構成しても良い。
【0037】
また、グリーンシートに限定されることなく、他のセラミックにも適用可能であり、またガラスエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂などの樹脂基板を用いた場合、プリプレグを用いた積層基板などにも適用可能である。
【0038】
前記実施の形態では、素子チップを回路基板上に実装する場合について説明したが、素子チップに代えて電子部品パッケージであってもよい。
【符号の説明】
【0039】
1,2,3 回路モジュール
10 回路基板
10A 第1の面
10B 第2の面
13 凹部
20 素子チップ
21 配線導体層
30 端子電極
31 ストライプ状の電極層
32 凹面
40 半田層
100 実装基板(プリント配線基板)
101 パッド
110 回路基板
120 素子チップ
130 端子部
140 半田層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1及び第2の面を有する回路基板と、
前記第1の面に搭載された素子チップと、
実装面である前記回路基板の前記第2の面に突出するように形成された実装用の端子部とを具備し、
前記端子部が、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する回路モジュール。
【請求項2】
請求項1に記載の回路モジュールであって、
前記端子部は、
前記第2の面に形成された、十字状断面を有し、十字状断面を構成する回路モジュール。
【請求項3】
請求項1または2に記載の回路モジュールであって、
前記回路基板の前記第2の面が円形であり、
前記端子部は、円周上に配列された回路モジュール。
【請求項4】
請求項3に記載の回路モジュールであって、
前記端子部は、円周上に等間隔で配列された回路モジュール。
【請求項5】
請求項3または4に記載の回路モジュールであって、
前記端子部は、記端子部の中心と前記円形の中心とを結ぶ線に対して対称となるように形成された十字状断面を構成する回路モジュール。
【請求項6】
回路基板の素子搭載面に素子チップを搭載するとともに、前記回路基板に突出するように、半田溜りとなる断面対称の凹部を有する実装用の端子部とを具備した回路モジュールを用意する工程と、
前記回路モジュールを前記実装基板上に位置決めし、前記凹部に半田を浸透させて前記回路モジュールを固定する工程とを具備した回路モジュールの実装方法。
【請求項7】
請求項6に記載の回路モジュールの実装方法であって、
前記回路モジュールを用意する工程は、円形の回路基板の周縁に等間隔で前記実装用の端子部を配列する工程を含む回路モジュールの実装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−77140(P2011−77140A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−224693(P2009−224693)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】