説明

固体撮像装置及びその製造方法

【課題】画素における光のクロストーク等の光学特性を改善することにより、画素の微細化を実現することができる固体撮像装置を提供することである。
【解決手段】半導体基板に配され、光を電荷に変換する複数の光電変換素子(11)と、半導体基板に配され、光電変換素子により変換された電荷を電圧に変換する第1の半導体領域(13)と、第1の半導体領域に接続されたゲート電極を有し、第1の半導体領域により変換された電圧を増幅する増幅MOSトランジスタと、半導体基板を覆う絶縁膜(23)と、絶縁膜上に配される金属配線層(42)と、第1の半導体領域及び増幅MOSトランジスタのゲート電極とを金属配線層を介さず接続する第1の導電体(21)と、半導体基板に配され、第1の半導体領域とは異なる第2の半導体領域(18)と、第2の半導体領域と金属配線層の少なくとも一部とを接続する第2の導電体とを有する固体撮像装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体撮像装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、固体撮像装置の進歩により、高画質で安価なデジタルカメラ、ビデオカメラが普及している。特に画素内に能動素子を持ち、周辺回路をオンチップ化できるCMOS型固体撮像装置の性能向上はめざましく、一部CCDセンサを置き換えている。CMOS型固体撮像装置では画素領域内にMOSトランジスタとフォトダイオードをもっており、周辺回路部はMOSトランジスタにより構成されている。CMOS型固体撮像装置の利点のひとつである低コストは画素部のMOSトランジスタの製造工程と周辺回路部のMOSトランジスタの製造工程を共通化することにより実現することができる。
【0003】
また、固体撮像装置の多画素化により、画素ピッチは縮小されるため、フォトダイオード、トランジスタ、配線の微細化が必須になっている。
【0004】
下記の特許文献1のように、CMOS型固体撮像装置では金属配線を介して半導体領域とゲート電極とを接続するのが一般的である。下記の特許文献2では、CCD型固体撮像装置において出力トランジスタとフローティングディフュージョンとをシェアードコンタクトにより接続し、容量低減による電荷換算係数の向上が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−073733号公報
【特許文献2】特開2002−368203号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
CMOS型固体撮像装置においては、像からの光が配線層を通過して固体撮像装置に入射するが、すべての光が垂直に入射するわけではなく、光学系から入射する光の入射角度は、光学レンズのF値や、固体撮像装置上の位置で異なる。
【0007】
画素ピッチの微細化を進めると、隣接画素間の間隔が狭くなってくるため、入射してくる光が隣接画素へ洩れこむクロストークが問題になってくる。
【0008】
さらに、ベイヤー配列等のカラーフィルタにより、像の色を再現させている固体撮像装置では、隣接画素への光の洩れは他の色の信号となってしまうため混色といわれる画質劣化を引き起こす。なお、画素と画素との間隔を十分に取ればクロストークを減らすことはできるが、今度は画素の微細化が困難になってくる。
【0009】
本発明の目的は、画素における光のクロストーク等の光学特性を改善することにより、画素の微細化を実現することができる固体撮像装置及びその製造方法を提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、画素における光のクロストーク等の光学特性を改善することにより、画素の微細化を実現する構成を製造する際に生じうる金属汚染を抑制可能な固体撮像装置の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の固体撮像装置の製造方法は、半導体基板に配され、光を電荷に変換する複数の光電変換素子と、前記半導体基板に配され、前記光電変換素子により変換された電荷を電圧に変換する第1の半導体領域と、前記半導体基板に配され、前記第1の半導体領域に接続されたゲート電極を有し、前記第1の半導体領域により変換された電圧を増幅する増幅MOSトランジスタと、前記半導体基板を覆う絶縁膜と、前記絶縁膜上に配される金属配線層と、前記第1の半導体領域及び前記増幅MOSトランジスタのゲート電極とを前記金属配線層を介さず接続する第1の導電体からなる局所配線と、前記半導体基板に配され、前記第1の半導体領域とは異なる第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域と前記金属配線層の少なくとも一部とを接続する第2の導電体とを有する固体撮像装置の製造方法であって、前記絶縁膜に局所配線溝を形成する局所配線溝形成ステップと、前記絶縁膜にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成ステップと、前記局所配線溝に前記第1の導電体を形成する第1の導電体形成ステップと、前記コンタクトホールに前記第2の導電体を形成する第2の導電体ステップとを有し、前記第1の導電体形成ステップ及び前記第2の導電体形成ステップは、同一のステップで同時に行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
画素における光のクロストーク等の光学特性を改善することにより、画素の微細化を実現することができる。また、局所配線とコンタクトホールとを同時に形成することで、画素の微細化を実現する構成を製造する際に生じうる金属汚染を抑制可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態による固体撮像装置の平面図である。
【図2】本発明の実施形態による固体撮像装置の断面構造図である。
【図3】本発明の実施形態による固体撮像装置の製造過程の断面構造図である。
【図4】固体撮像装置の回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図4は、本発明の実施形態によるCMOS型固体撮像装置の単位画素110の回路構成の一例を示す。単位画素110は、光電変換素子であるフォトダイオード100a及び100b、転送トランジスタ101a及び101b、リセットトランジスタ102、増幅トランジスタ103、選択トランジスタ104を含み構成される。単位画素110が複数配列され、固体撮像装置の画素部が構成される。ここで、電源線はVcc、出力線は105にて示している。
【0015】
フォトダイオード100a及び100bは、そのアノードが接地線に接続され、それぞれそのカソードが転送トランジスタ101a及び101bのソースに接続されている。また、転送トランジスタ101a及び101bのソースがフォトダイオード100a及び100bのカソードを兼ねることも可能である。
【0016】
転送トランジスタ101a及び101bのそれぞれのドレインは、増幅トランジスタ103のゲート電極と接続される。転送トランジスタ101a及び101bのそれぞれのドレインと、増幅トランジスタ103のゲート電極とでフローティングディフュージョンFDが構成される。転送トランジスタ101a及び101bのゲート電極は、転送信号線(不図示)に接続され、パルスφTX1及びφTX2が供給される。リセットトランジスタ102は、そのドレインが電源線Vccに接続され、そのソースがフローティングディフュージョンFDに接続される。リセットトランジスタ102のゲート電極は、リセット信号線に接続され、パルスφRESが供給される。増幅トランジスタ103は、そのドレインが電源線Vccに接続され、そのソースが選択トランジスタ104のドレインに接続される。選択トランジスタ104は、そのソースが出力線105に接続され、そのゲートが垂直選択回路(不図示)によって駆動される選択線に接続され、パルスφSelが供給される。
【0017】
ここで示した回路構成は、本発明の全ての実施形態に適用可能である。例えば、単位画素110に転送トランジスタ101a,101bがない構成や、選択トランジスタ104がない構成や、単位画素110に光電変換素子100a,100bが3つ以上含まれるような構成であってもよい。
【0018】
図1は、本発明の実施形態による固体撮像装置の画素部についての平面構造を示したものであり、図4に対応している。また、図2は図1のA−A’−A’’における断面構造を示したものである。
【0019】
図1と図4の対応関係を説明する。フォトダイオードの蓄積領域11は、図4の光電変換素子(フォトダイオード)100a,100bに対応する。転送ゲート12は、図4の転送トランジスタ101a,101bに対応する。電圧変換部(第1の半導体領域)13は、図4のフローティングディフュージョンFDに対応する。増幅MOSトランジスタ63は、図4の増幅トランジスタ103に対応する。リセットMOSトランジスタ64は、図4のリセットトランジスタ102に対応する。なお、図1の17は局所配線である。フォトダイオードの蓄積領域11に蓄積された光電荷は転送ゲート12のオン、オフにより電圧変換部13により電圧信号に変換される。電圧信号は、局所配線17にゲート電極が接続されている増幅MOSトランジスタ63を通して増幅され、周辺回路領域内に構成されたMOSトランジスタによって構成される読み出し回路によって撮像装置外に読み出される。
【0020】
次に、図2の構成を説明する。第1の導電型半導体よりなるフォトダイオードの蓄積領域11は、第2の導電型半導体よりなるウェル(半導体基板)14中に形成されている。フォトダイオード表面は、第2の導電型半導体領域よりなる表面層15が覆っている。12は転送ゲート、16は素子分離、18は画素内MOSトランジスタのソース領域又はドレイン領域(第2の半導体領域)、23は層間絶縁膜、44は第2の層間絶縁膜である。21は埋め込み金属プラグ(第1の導電体)、22は金属拡散防止層であり、局所配線17を構成する。41は下部金属拡散防止層、42は金属配線、43は上部金属拡散防止層であり、金属配線を構成する。
【0021】
ここで、局所配線17とは、LIC(Local Inter Connect)とも呼ばれる。本実施形態では、局所配線17は、複数の電圧変換部13とゲート電極63との間に延在し、複数の電圧変換部13と増幅MOSトランジスタのゲート電極63とを他の配線やコンタクトを介さず接続する(図1)。局所配線17は、コンタクトホールと同時に形成されるため、電圧変換部13、及び、増幅MOSトランジスタ63のゲート電極とは直接接続されている。本実施形態において局所配線とは、半導体領域とゲート電極とを接続するためのプラグと配線とが一体となった部材を指す。また、画素内MOSトランジスタのソース領域又はドレイン領域18はコンタクトホール25(図3)に配されるプラグにより金属配線42と接続されている。
【0022】
以下に、図2と同様の位置での製造過程の断面図の図3を用いて、本実施形態の製造フローを示す。
【0023】
まず、図3(a)では、第2の導電型半導体よりなるウェル14中に、素子分離16、フォトダイオードの蓄積領域11、電圧変換部13、画素内MOSトランジスタのソース領域又はドレイン領域18、及び、表面層15を形成する。その上に、転送ゲート12、転送ゲートと同一の材料からなる、転送ゲートなどのゲート電極配線を形成し、第1の層間絶縁膜23を形成する。フォトダイオードの蓄積領域11は、第1の導電型半導体よりなる。表面層15は、第2導電型半導体領域よりなる。
【0024】
次に、図3(b)では、層間絶縁膜23上にフォトレジスト26のパターンニングを行い、レジストパターンをマスクに局所配線溝24、及び、コンタクトホール25を、エッチングストッパー膜19の上部まで開口する。エッチングストッパー膜19は、第1の層間絶縁膜23の形成前に形成され、第1の層間絶縁膜23とは異なる材料からなる。
【0025】
次に、図3(c)では、局所配線溝24、及び、コンタクトホール25の部分のエッチングストッパー膜19を開口し、フォトレジスト26を除去後、金属拡散防止層22、及び、埋め込み金属膜を成膜する。そして、エッチング若しくはCMPを行うことにより埋め込み金属プラグ21を形成する。エッチングストッパー膜19を有することでエッチング時の半導体基板へのダメージを低減することが可能となる。
【0026】
ここで、局所配線溝24、及び、コンタクトホール25への金属拡散防止層22及び埋め込み金属膜の成膜を同時に行うことが望ましい。もし、先に局所配線溝24を形成し、金属拡散防止層22及び埋め込み金属膜を形成して局所配線を形成した後に、コンタクトホール25を形成した場合、金属膜を形成した後の雰囲気に半導体基板を晒すことになる。このとき、コンタクトホール形成のエッチング等において、金属が半導体基板に混入してしまう可能性がある。半導体基板への金属の汚染は、半導体基板中に欠陥を生じリーク電流等の原因となってしまう。本実施形態の製造方法によれば、半導体基板の表面が開口する工程を全て終えた後に、金属膜を形成するため、半導体基板への金属の混入を抑制することが可能となる。なお、半導体基板を露出させる絶縁膜を開口する工程は、全て同時でなくてもよい。金属膜を形成する工程が、半導体基板の表面が露出する全工程の後に行われればよい。
【0027】
その後、下部金属拡散防止層41となる膜、金属配線42となる膜、上部金属拡散防止層43となる膜を成膜し、フォトレジストのパターンニング、エッチング、レジスト除去を行って金属配線を形成する。次に、第2の層間絶縁膜44を形成し、その結果として図2の構造を得る。
【0028】
本実施形態の特徴は、一般的には金属配線で接続する、電圧変換部13と増幅MOSトランジスタ64のゲート電極との接続を、局所配線17を用いて接続していることである。そのため、斜めに入射した光を遮ることが可能になるので、隣接画素へのクロストークを減少することができる。
【0029】
図1及び図2を更に詳細に説明する。局所配線17を用いると、金属配線42を介さずに半導体領域とゲート電極とを直接接続できる。且つ、その局所配線17を隣接する画素間に連続的に配置することにより、斜めに入射してきた光を遮ることができる。その様子を図2中の矢印で示してある。図2において矢印は画素に入射した光のうち、斜めに入射した成分の光路を示している。光は局所接続配線21により反射されることで、隣接画素へのクロストークを低減している。反射された光は光電変換素子(フォトダイオード)11に取り込まれ、信号電荷として利用することで感度も向上する。
【0030】
さらに、図1に示す実施形態においては、複数の画素で増幅MOSトランジスタ64及びリセットMOSトランジスタ63等を共有した回路構成であるため、局所配線17は共有している複数画素単位で区切る。リセットMOSトランジスタ63も、複数画素単位で1つ必要である。図1のように局所配線17の区切りにリセットMOSトランジスタ63を配置することで、いずれの画素の光電変換素子からも離れた位置で局所配線17を区切ることができる。その結果、フォトダイオードの蓄積領域11の面積をより大きくし、クロストークを低減してレイアウトにすることが可能になる。
【0031】
上記実施形態においては、例えば、選択MOSトランジスタ104等がない場合においても同様の効果があるのはいうまでもない。また、エッチングストッパー膜19は設けなくても良い。
【0032】
本実施形態の固体撮像装置は、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等に利用可能である。
【0033】
本実施形態によれば、不必要なパターンの追加をすることなく画素間の光学的な分離が可能になるので、クロストークの改善と画素の微細化とを両立することが可能になる。局所配線17を用いた構造にすることにより、隣接画素への光のクロストークが少なく高画質な固体撮像装置を製造することができる。
【0034】
本実施形態の固体撮像装置において、複数の光電変換素子100a,100b,11は、半導体基板(ウェル)14に配され、光を電荷に変換する。第1の半導体領域(電圧変換部)13,FDは、半導体基板14に配され、光電変換素子100a,100b,11により変換された電荷を電圧に変換する。増幅MOSトランジスタ63,103は、半導体基板14に配され、第1の半導体領域13,FDに接続されたゲート電極を有し、第1の半導体領域13,FDにより変換された電圧を増幅する。絶縁膜(第1の層間絶縁膜)23は、半導体基板14を覆う。金属配線層(金属配線)42は、絶縁膜23上に配される。局所配線溝24内の第1の導電体(埋め込み金属プラグ)21,17は、絶縁膜23内に配され、第1の半導体領域13,FD及び増幅MOSトランジスタ63,103のゲート電極とを金属配線層42を介さず接続する。第2の半導体領域(画素内MOSトランジスタのソース領域又はドレイン領域)18は、半導体基板14に配され、第1の半導体領域13,FDとは異なる半導体領域である。コンタクトホール25内の第2の導電体(埋め込み金属プラグ)21は、絶縁膜23内に配され、第2の半導体領域18と金属配線層42の少なくとも一部とを接続する。
【0035】
また、局所配線溝24内の第1の導電体21,17は、複数の光電変換素子100a,100b,11の間に配されている。
【0036】
また、本実施形態の固体撮像装置の製造方法において、局所配線溝形成ステップは、絶縁膜23に局所配線溝24を形成する。コンタクトホール形成ステップは、絶縁膜23にコンタクトホール25を形成する。第1の導電体形成ステップは、局所配線溝24に第1の導電体21を形成する。第2の導電体ステップは、コンタクトホール25に第2の導電体21を形成する。第1の導電体形成ステップ及び第2の導電体形成ステップは、図3(c)の同一のステップで同時に行う。
【0037】
また、局所配線溝形成ステップ及びコンタクトホール形成ステップは、図3(b)の同一のステップで同時に行う。
【0038】
また、エッチングストッパー膜形成ステップは、絶縁膜23の下に、局所配線溝24及びコンタクトホール25をエッチングにより形成するためのエッチングストッパー膜19を形成する。
【0039】
また、局所配線溝24内の第1の導電体21,17及びコンタクトホール25内の第2の導電体21は、主として高融点金属材料又は高融点シリサイド材料で形成されている。
【0040】
また、局所配線溝24内の第1の導電体21,17及びコンタクトホール25内の第2の導電体21は、高融点金属拡散防止層で覆われている。
【0041】
また、固体撮像装置は、半導体基板14に配され、第1の半導体領域13,FDの電荷を初期化するリセットMOSトランジスタ64,102を有する。接続ステップは、リセットMOSトランジスタ64,102のソース領域又はドレイン領域と局所配線溝24内の第1の導電体21,17とを接続する。
【0042】
また、上記の第1の導電体形成ステップは、複数の光電変換素子100a,100b,11の間に局所配線溝24内の第1の導電体21,17を形成する。
【0043】
以上のように、図2に示すように、局所配線溝24内の第1の導電体21,17は、隣接する複数の光電変換素子100a,100b,11の間に配置することにより、斜めに入射してきた光を遮ることができる。斜めに入射した光は、局所配線溝24内の第1の導電体21,17により反射されるので、隣接する光電変換素子100a,100b,11へのクロストークを低減することができる。反射された光は、光電変換素子100a,100b,11に取り込まれ、信号電荷として利用することで感度も向上する。
【0044】
これにより、画素における光のクロストーク等の光学特性を改善することにより、画素の微細化を実現することができる。また、局所配線とコンタクトホールとを同時に形成することで、画素の微細化を実現する構成を製造する際に生じうる金属汚染を抑制可能である。
【0045】
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0046】
11 フォトダイオードの蓄積領域、13 電圧変換部、14 第2の導電型半導体よりなるウェル、18 画素内MOSトランジスタのソース領域又はドレイン領域、21 埋め込み金属プラグ、23 第1の層間絶縁膜、42 金属配線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体基板に配され、光を電荷に変換する複数の光電変換素子と、
前記半導体基板に配され、前記光電変換素子により変換された電荷を電圧に変換する第1の半導体領域と、
前記半導体基板に配され、前記第1の半導体領域に接続されたゲート電極を有し、前記第1の半導体領域により変換された電圧を増幅する増幅MOSトランジスタと、
前記半導体基板を覆う絶縁膜と、
前記絶縁膜上に配される金属配線層と、
前記第1の半導体領域及び前記増幅MOSトランジスタのゲート電極とを前記金属配線層を介さず接続する第1の導電体からなる局所配線と、
前記半導体基板に配され、前記第1の半導体領域とは異なる第2の半導体領域と、
前記第2の半導体領域と前記金属配線層の少なくとも一部とを接続する第2の導電体とを有する固体撮像装置の製造方法であって、
前記絶縁膜に局所配線溝を形成する局所配線溝形成ステップと、
前記絶縁膜にコンタクトホールを形成するコンタクトホール形成ステップと、
前記局所配線溝に前記第1の導電体を形成する第1の導電体形成ステップと、
前記コンタクトホールに前記第2の導電体を形成する第2の導電体ステップとを有し、
前記第1の導電体形成ステップ及び前記第2の導電体形成ステップは、同一のステップで同時に行うことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
【請求項2】
前記局所配線溝形成ステップ及び前記コンタクトホール形成ステップは、同一のステップで同時に行うことを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項3】
さらに、前記絶縁膜の下に、前記局所配線溝及び前記コンタクトホールをエッチングにより形成するためのエッチングストッパー膜を形成するエッチングストッパー膜形成ステップを有することを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項4】
前記第1の導電体及び前記第2の導電体は、主として高融点金属材料又は高融点シリサイド材料で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項5】
前記第1の導電体及び前記第2の導電体は、高融点金属拡散防止層で覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項6】
前記固体撮像装置は、前記半導体基板に配され、前記第1の半導体領域の電荷を初期化するリセットMOSトランジスタを有し、
さらに、前記リセットMOSトランジスタのソース領域又はドレイン領域と前記第1の導電体とを接続する接続ステップを有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項7】
前記第1の導電体形成ステップは、前記複数の光電変換素子の間に前記第1の導電体を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
【請求項8】
半導体基板に配され、光を電荷に変換する複数の光電変換素子と、
前記半導体基板に配され、前記光電変換素子により変換された電荷を電圧に変換する第1の半導体領域と、
前記半導体基板に配され、前記第1の半導体領域に接続されたゲート電極を有し、前記第1の半導体領域により変換された電圧を増幅する増幅MOSトランジスタと、
前記半導体基板を覆う絶縁膜と、
前記絶縁膜上に配される金属配線層と、
前記絶縁膜内に配され、前記第1の半導体領域及び前記増幅MOSトランジスタのゲート電極とを前記金属配線層を介さず接続する第1の導電体からなる局所配線と、
前記半導体基板に配され、前記第1の半導体領域とは異なる第2の半導体領域と、
前記絶縁膜内に配され、前記第2の半導体領域と前記金属配線層の少なくとも一部とを接続する第2の導電体と
を有することを特徴とする固体撮像装置。
【請求項9】
前記第1の半導体領域は前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応して配され、
前記局所配線は、前記複数の光電変換素子のそれぞれに対応して配された複数の第1の半導体領域と、前記増幅MOSトランジスタのゲート電極とを前記金属配線層を介さずに接続することを特徴とする請求項8記載の固体撮像装置。
【請求項10】
前記第1の導電体は、前記複数の光電変換素子の間に配されていることを特徴とする請求項8又は9記載の固体撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−3738(P2011−3738A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−145698(P2009−145698)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】