地図情報出力システム
【課題】 プリンタ装置1000の印刷出力する地図の利用価値を大きくすること。
【解決手段】 地図情報格納部101は、検索対象となる目的地の周辺を含む地図情報、及び該目的地を特定する特定情報とを格納し、制御部104は、目的地の検索要求を受け入れると、地図情報格納部101から上記目的地の地図情報、及び特定情報とを読み出して、該特定情報を符号化し、上記地図情報に合成して出力し、二次元バーコード読み取り部201は、符号化された目的地の特定情報を読み込んで復号化し、端末位置情報取得部203は、携帯端末装置の現在位置を取得し、制御部205は、復号化された目的地の特定情報と、携帯端末装置の現在位置に基づいて目的地に至る距離と方角とを算出して出力する。
【解決手段】 地図情報格納部101は、検索対象となる目的地の周辺を含む地図情報、及び該目的地を特定する特定情報とを格納し、制御部104は、目的地の検索要求を受け入れると、地図情報格納部101から上記目的地の地図情報、及び特定情報とを読み出して、該特定情報を符号化し、上記地図情報に合成して出力し、二次元バーコード読み取り部201は、符号化された目的地の特定情報を読み込んで復号化し、端末位置情報取得部203は、携帯端末装置の現在位置を取得し、制御部205は、復号化された目的地の特定情報と、携帯端末装置の現在位置に基づいて目的地に至る距離と方角とを算出して出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を出力する地図情報出力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地図情報の取得を可能にする画像形成装置(例えば特許文献1参照)では、その内部に目的地データベースと、地図データベースとを備え、利用者から目的地を検索項目とする地図データの検索要求を受け入れると、上記2つのデータべスを検索し、双方から目的地を検出できたときに、各々の検索データを合成し、検索結果として記録紙に印刷出力していた。
【特許文献1】特開平10−055370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の地図情報の取得を可能とする画像形成装置では、その検索結果は、利用者の所在地とは全く無関係な地図情報であった。従って、利用者が、その地図に基づいて目的地を探す場合において、自分の位置と目的地との位置関係を直ぐには把握することが出来なかったため、取得した地図の利用価値が低減してしまうという解決すべき課題が残されていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、地図情報出力システムであって、検索対象となる目的地の周辺を含む地図情報、及び該目的地を特定する特定情報を格納する地図情報格納部と、上記目的地の検索要求を受け入れると、上記地図情報格納部から上記目的地の地図情報、及び特定情報とを読み出して、該特定情報を符号化し、上記地図情報に合成して出力する制御部とを備える画像形成装置と、上記符号化された目的地の特定情報を読み込んで復号化する特定情報復号化部と、自己の現在地を取得する端末位置情報取得部と、上記特定情報復号化部により復号化された目的地の特定情報と、上記端末位置情報取得部が取得する自己の現在地に基づいて上記目的地に至る距離と方角とを算出して出力する制御部とを備える携帯端末装置を含むことを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
画像形成装置が目的地の地図情報に符号化した特定情報を合成して出力する制御部を備え、携帯端末装置が、自己の現在地を取得する端末位置情報取得部と、上記画像形成装置の出力から特定情報を読み取って復号化し、復号化された目的地の特定情報と、上記端末位置情報取得部が取得する自己の現在地に基づいて上記目的地に至る距離と方角とを算出して出力する制御部を備えるので、利用者が、その地図に基づいて目的地を探す場合において、自分の位置と目的地との位置関係を直ぐに把握することが可能になり、画像形成装置の印刷出力する地図の利用価値が大きくなるという効果を得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の一実施形態について図を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0007】
〈構成〉の説明
図1は、実施例1の地図情報出力システムのブロック構成図である。
図に示すように実施例1の地図情報出力システム5000は画像形成装置としてのプリンタ装置1000と携帯端末装置2000とを含む。
【0008】
プリンタ装置1000は、操作パネル100と、地図情報格納部101と、二次元バーコード変換部102と、出力部103と、制御部104とを備える。
【0009】
操作パネル100は、検索キー入力部100aと、表示部100bとを有し、操作者からの要求事項を受け入れて、更に、操作者に検索結果等の表示を行い、操作者とプリンタ装置1000との間でマン・マシンインタフェースの役割を分担する部分である。
【0010】
ここで検索キー入力部100aは、操作者が検索処理を行う際に情報入力を行うためのスイッチやボタン等を含むキーである。表示部100bは、操作者に検索結果等の表示を行うLCD(液晶表示装置)などによって構成される表示パネルである。
【0011】
地図情報格納部101は、その内部に、住所情報テーブル101aと、ランドマーク情報テーブル101bと、地図データ101cとを有し、予め地図情報を格納する不揮発性のメモリである。
【0012】
ここで住所情報テーブル101aと、ランドマーク情報テーブル101bの内容について図を用いて説明する。
図2は、住所情報テーブルの説明図である。
図に示すように、住所情報テーブル101aは、住所101a1と、位置座標101a2とから構成される。住所101a1は、住所を示すユニークな値である。位置座標101a2は、緯度、経度から構成される住所101a1に対応する座標である。
【0013】
図3は、ランドマーク情報テーブルの説明図である。
図に示すように、ランドマーク情報テーブル101bは、ランドマーク名101b1と、位置座標101b2と、住所101b3とから構成される。ランドマーク名101b1はランドマークの名前を示すユニークな値である。位置座標101b2は、緯度、経度から構成されるランドマーク名101b1に対応する座標である。住所101b3は、ランドマーク名101b1に対応する住所である。
【0014】
図1に戻って、地図情報出力システム5000の構成部分の説明を続ける。
二次元バーコード変換部102は、任意の数のランドマークについて、ランドマーク名101b1(図3)に対応する、位置座標101b2(図3)と住所101b3(図3)の情報を二次元配列されたバーコード化する変換部である。
【0015】
出力部103は、表示部100bで表示された検索結果と、二次元バーコード変換部102により変換された位置座標101b2(図3)、及び住所101b3(図3)の二次元配列されたバーコードが制御部102によって合成されたものを印刷出力する部分である。
【0016】
制御部104は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、プリンタ装置1000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
【0017】
携帯端末装置2000は、二次元バーコード読み取り部201と、二次元バーコード変換部202と、端末位置情報取得部203と、表示部204と、制御部205とを備える。
【0018】
二次元バーコード読み取り部201は、プリンタ装置1000の出力部103から印刷出力された印刷物上の二次元配列されたバーコードを読み取る部分である。
【0019】
二次元バーコード変換部202は、二次元バーコード読み取り部201で読み取った二次元配列されたバーコードをテキストデータに変換する部分である
【0020】
端末位置情報取得部203は、GPS等を利用することにより、その時点での携帯端末装置2000の位置情報を取得する部分である。
【0021】
表示部204は、二次元バーコード変換部202で変換されたデータと端末位置情報取得部203で取得された携帯端末装置2000の位置情報から計算された周辺情報を操作者に表示を行うLCDなどから構成される表示パネルである。
【0022】
制御部205は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、携帯端末装置2000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
以上説明したプリンタ装置1000、及び携帯端末装置2000は以下のように動作する。
【0023】
〈動作〉の説明
図4は、実施例1のプリンタ装置の動作フローチャートである。
操作者が検索キーとして住所を入力する際のプリンタ装置1000の動作について図1を併用し、更に必要な図面の説明を挿入しながらステップS1−1からステップS1−9までステップ順に詳細に説明する。
【0024】
ステップS1−1
操作者が検索キー入力部100aを用いて検索対象の住所を入力する。ここで、入力画面の一例について説明する。
図5は、入力画面の説明図である。
操作者が図中の表示に基づいて検索する住所の都道府県名、市町村名、町名、番地名を入力する。
【0025】
ステップS1−2
制御部104は、入力された住所と、住所情報テーブル101a1(図2)内の住所とを照合し、目的地として入力された住所の位置座標101a2(図2)を取得する。
【0026】
ステップS1−3
制御部104は、目的地の位置座標101a2(図2)を中心とした任意の縮尺の地図を地図データ101cから検索する。
【0027】
ステップS1−4
制御部104は、検索結果を表示部100bに表示する。表示結果の一例について説明する。
図6は、検索結果表示例の説明図である。
図に示すように目的地の位置座標101a2(図2)を中心とした任意の縮尺の地図が表示部100bに表示される。
【0028】
ステップS1−5
操作者が図6の縮尺入力バーにより縮尺を変更した場合には、ステップS1−3へ戻って地図情報の再検索が実行され、縮尺を変更しない場合にはステップS1−6へ進む。
【0029】
ステップS1−6
操作者が所望する地図が検索され、図6の印刷実行ボタンが押下されると、制御部104は、地図に含まれる任意の数のランドマークの中で目的地に近いものから順にランドマーク情報をランドマーク情報テーブル101b(図3)から検索する。このステップについては後に再度詳細に説明する。
【0030】
ステップS1−7
制御部104は、検索が終了すると初めに検索キー入力部100aから入力された住所101a1(図2)とそれに対応する位置座標101a2(図2)と、ランドマーク情報とを二次元バーコード変換部102へ送出する。
【0031】
ステップS1−8
制御部104は、二次元バーコード変換部102から二次元配列されたバーコードを受け入れて、表示部100bに表示された地図に、地図上に存在するランドマーク名をそれぞれの位置座標に追記したものと、二次元配列されたバーコードとを合成して印刷データを生成する。
【0032】
ステップS1−9
制御部104は、印刷データを出力部103に送出して印刷実行させ、フローを終了する。ここで印刷出力される地図について説明する。
図7は、印刷出力される地図の説明図である。
図に示すように印刷出力される地図には二次元配列されたバーコードが表記されている。
【0033】
図8は、実施例1のランドマーク検索処理の動作フローチャートである。
上記ステップS1−6の詳細な動作について図1を併用しながらステップS1−11からステップS1−13までステップ順に詳細に説明する。
【0034】
ステップS1−11
制御部104は、ランドマーク情報テーブル101b(図3)における位置座標101b2(図3)の情報を利用して指定した地図の範囲内に含まれるランドマークを抽出する。
【0035】
ステップS1−12
制御部104は、抽出したランドマークについて目的地からの距離を計算する。
【0036】
ステップS1−13
目的地から距離の近い順に、任意の数のランドマークのランドマーク情報テーブル101b(図3)に含まれる情報全てを抽出してフローを終了する。
【0037】
図9は、実施例1の携帯端末装置の動作フローチャートである。
操作者が携帯端末装置2000を用いてプリンタ装置1000が印刷出力した地図から情報を読み取る動作について図1を併用し、ステップS1−21からステップS1−26までステップ順に説明する。
【0038】
ステップS1−21
二次元バーコード読み取り部201は、印刷出力された地図から二次元配列されたバーコードを読み込む。
【0039】
ステップS1−22
二次元バーコード変換部202は、二次元配列されたバーコードをテキストデータに変換する。
【0040】
ステップS1−23
制御部205は、任意の数のランドマーク情報をテキストデータから抽出する。
【0041】
ステップS1−24
端末位置情報取得部203は、緯度、経度より構成される現在の携帯端末装置2000の位置座標を取得する。
【0042】
ステップS1−25
制御部205は、取得した現在の携帯端末装置2000の位置座標に基づいて、現在の携帯端末装置2000の位置からの目的地、各ランドマークへの方角、距離を計算する。
【0043】
ステップS1−26
計算が終了したら、制御部205は、表示部204に、現在の携帯端末装置2000の位置から目的地への方角と目的地までの距離、各ランドマークの情報(ランドマーク名、住所、現在位置からランドマークへの方角とランドマークまでの距離)を表示してフローを終了する。ここでの表示例について説明する。
【0044】
図10は現在地から目的地までの距離・方角表示の説明図である。
図に示すように、目的地までの距離・方角表示の一例として各目的地毎の距離・方角が表示される。
【0045】
〈効果〉の説明
以上説明したように、本実施例によれば、目的地の住所を指定して検索された地図が印刷される。その地図には目的地周辺のランドマークと地図内のランドマーク情報を変換した二次元配列されたバーコードが記載され、これを携帯端末装置で取り込むことにより、携帯端末装置に各ランドマークの現在地からの方角、距離が表示される。その結果、目的地を目指して進行中に、その途中にあるランドマークを目印にすることが出来るのでプリンタ装置1000が印刷出力する地図の利用価値が大きくなるという効果を得る。
【実施例2】
【0046】
〈構成〉の説明
図11は、実施例2の地図情報出力システムのブロック構成図である。
図に示すように実施例2の地図情報出力システム6000は画像形成装置としてのプリンタ装置3000と携帯端末装置4000とを含む。
【0047】
プリンタ装置3000は、操作パネル100と、地図情報格納部101と、二次元バーコード変換部102と、出力部103と、携帯端末情報受信部301と、地図情報送信部302と、制御部303とを備える。以下に実施例1と相違する部分のみについて説明し、実施例1と同様の部分については実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
携帯端末情報受信部301は、携帯端末装置4000から送信される情報を図示しないネットワークなどを介して受信する部分である。地図情報送信部302は、地図情報を携帯端末装置4000へ図示しないネットワークなどを介して送信する送信部である。
【0049】
制御部303は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、プリンタ装置3000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
【0050】
携帯端末装置4000は、二次元バーコード読み取り部201と、二次元バーコード変換部202と、端末位置情報取得部203と、表示部204と、携帯端末情報送信部401と、地図情報受信部402と、制御部403とを備える。以下に実施例1と相違する部分のみについて説明し、実施例1と同様の部分には実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】
携帯端末情報送信部401は、プリンタ装置3000に携帯端末装置4000からの情報を図示しないネットワークなどを介して送信する部分である。地図情報受信部402は、プリンタ装置3000から送信された地図情報を図示しないネットワークなどを介して受信する部分である。
【0052】
制御部403は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、携帯端末装置4000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
以上説明したプリンタ装置3000、及び携帯端末装置4000は以下のように動作する。
【0053】
〈動作〉の説明
図12は、実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その1)である。
操作者が検索キーとして住所を入力する際のプリンタ装置3000の動作について図11を併用し、更に既に説明した図面の説明を挿入しながらステップS2−1からステップS2−9までステップ順に詳細に説明する。
【0054】
ステップS2−1
操作者が検索キー入力部100aを用いて検索対象の住所を入力する。ここでは、実施例1と同様に、操作者が図5の表示に基づいて、検索する住所の都道府県名、市町村名、町名、番地名を入力する。
【0055】
ステップS2−2
制御部303は、入力された住所と、入力された住所と、住所情報テーブル101a1(図2)内の住所とを照合し、目的地として入力された住所の位置座標101a2(図2)を取得する。
【0056】
ステップS2−3
制御部303は、目的地の位置座標101a2(図2)を中心とした任意の縮尺の地図を地図データ101cから検索する。
【0057】
ステップS2−4
制御部303は、検索結果を表示部100bに表示する。表示結果は既に実施例1で説明したようにその一例は図6に示される。
【0058】
ステップS2−5
操作者が図6の縮尺入力バーにより縮尺を変更した場合には、ステップS2−3へ戻って地図情報の再検索が実行され、縮尺を変更しない場合にはステップS2−6へ進む。
【0059】
ステップS2−6
操作者により所望する地図が検索され、図6の印刷実行ボタンが押下されると、制御部303は、地図に含まれる任意の数のランドマークの中で目的地に近いものから順にランドマーク情報をランドマーク情報テーブル101b(図3)から検索する。このステップの詳細は実施例1における図8と全く同様である。
【0060】
ステップS2−7
制御部303は、検索が終了すると初めに検索キー入力部100aから入力された住所101a1(図2)とそれに対応する位置座標101a2(図2)と、ランドマーク情報とを二次元バーコード変換部102へ送出する。
【0061】
ステップS2−8
制御部303は、二次元バーコード変換部102から二次元配列されたバーコードを受け入れて、表示部100bに表示された地図に、地図上に存在するランドマーク名をそれぞれの位置座標に追記したものと、二次元配列されたバーコードとを合成して印刷データを生成する。
【0062】
ステップS2−9
制御部303は印刷データを出力部103に送出して印刷実行させ、フローを終了する。ここで印刷出力される地図は既に説明した図7と同様である。
【0063】
図13は、実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その1)である。
操作者が携帯端末装置4000を用いてプリンタ装置3000が印刷出力した地図から情報を読み取る動作について図11を併用し、ステップS2−11からステップS2−15までステップ順に説明する。
【0064】
ステップS2−11
制御部403は、二次元バーコード読み取り部201を制御し、印刷出力された地図から二次元配列されたバーコードを読み込む。
【0065】
ステップS2−12
制御部403は、二次元バーコード変換部202を制御し、二次元配列されたバーコードをテキストデータに変換する。
【0066】
ステップS2−13
制御部403は、変換された二次元配列されたバーコードから、目的地に関する情報(住所、位置座標)、及び地図の縮尺を、図示しないネットワークを介して携帯端末装置4000からプリンタ装置3000装置に携帯端末情報を送信するために必要なプリンタの情報を取得する。
【0067】
ステップS2−14
制御部403は、端末位置情報取得部203により緯度、経度より構成される現在の携帯端末装置4000の位置座標を取得する。
【0068】
ステップS2−15
制御部403は、現在の位置座標を取得した後、携帯端末情報送信部401によって目的地に関する情報(住所、位置座標)、地図の縮尺、及び現在の携帯端末装置4000の位置座標を、図示しないネットワークを介してプリンタ装置3000へ送信してフローを終了する。
【0069】
図14は、実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その2)である。
上記ステップS2−15で携帯端末装置4000からの要求を受信し、返信する動作について図11を併用し、更に必要な図面の説明を挿入しながらステップS2−21からステップS2−26までステップ順に詳細に説明する。
【0070】
ステップS2−21
携帯端末情報受信部301は、図示しないネットワークを介して、携帯端末情報送信部401によって送信された目的地に関する情報(住所、位置座標)、地図の縮尺、現在の携帯端末の位置座標を受信する。
【0071】
ステップS2−22
制御部303は、目的地位置座標と縮尺を取得する。
【0072】
ステップS2−23
制御部303は、地図データ101cを利用して地図の検索を行う。
【0073】
ステップS2−24
操作者が所望するの地図が検索され、図6の印刷実行ボタンが押下されると、制御部303は、地図に含まれる任意の数のランドマークの中で目的地に近いものから順にランドマーク情報をランドマーク情報テーブル101b(図3)から検索する。このステップの詳細は実施例1における図8と全く同様である。
【0074】
ステップS2−25
地図が検索されたら、制御部303は携帯端末装置4000の現在の位置座標を地図上にマークし地図上のランドマークのランドマーク名も追記し送信用地図とする。
【0075】
ステップS2−26
携帯端末情報送信部401は、図示しないネットワークを介してステップS2−25で生成した送信用地図を携帯端末装置4000へ送信してフローを終了する。ここで送信用地図の一例について説明する。
【0076】
図15は、送信用地図の説明図である。
図に示すように送信用地図は、携帯端末装置4000からの要求に基づいて縮尺が定められ、目的地、ランドマーク名、及び携帯端末装置4000の現在の位置が表示されている。
【0077】
図16は、実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その2)である。
操作者が携帯端末装置4000を用いてプリンタ装置3000が印刷出力した地図から情報を読み取る動作について図11を併用し、ステップS2−31からステップS2−32までステップ順に説明する。
【0078】
ステップS2−31
地図情報受信部402は、図示しないネットワークを介して送信用地図情報(図17)を受信する。
【0079】
ステップS2−32
制御部403は、送信用地図情報(図17)を表示部204に表示してフローを終了する。
【0080】
〈効果〉の説明
以上説明したように、本実施例によれば、携帯端末装置の現在位置と目的地、及び各ランドマークとを含む目的地周辺の地図を携帯端末装置からネットワークを介して取得することが可能になる。従って、目的地を目指して進行中の操作者が、目的地に至る途中でネットワークを介してこの地図を取得することにより、実施例1の効果に加え、より一層目的地に到達することが容易になるという効果を得る。
【産業上の利用可能性】
【0081】
上記実施例では、本発明をプリンタ装置に適用した例について説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。即ち、画像を形成する装置なら複写機、FAX、カーナビゲーション装置等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】実施例1の地図情報出力システムのブロック構成図である。
【図2】住所情報テーブルの説明図である。
【図3】ランドマーク情報テーブルの説明図である。
【図4】実施例1のプリンタ装置の動作フローチャートである。
【図5】入力画面の説明図である。
【図6】検索結果表示例の説明図である。
【図7】印刷出力される地図の説明図である。
【図8】実施例1のランドマーク検索処理の動作フローチャートである。
【図9】実施例1の携帯端末装置の動作フローチャートである。
【図10】現在地から目的地までの距離・方角表示の説明図である。
【図11】実施例2の地図情報出力システムのブロック構成図である。
【図12】実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その1)である。
【図13】実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その1)である。
【図14】実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その2)である。
【図15】送信用地図の説明図である。
【図16】実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0083】
100 操作パネル
100a 検索キー入力部
100b 表示部
101 地図情報格納部
101a 住所情報テーブル
101b ランドマーク情報テーブル
101c 地図データ
102 二次元バーコード変換部
103 出力部
104 制御部
1000 プリンタ装置
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図情報を出力する地図情報出力システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、地図情報の取得を可能にする画像形成装置(例えば特許文献1参照)では、その内部に目的地データベースと、地図データベースとを備え、利用者から目的地を検索項目とする地図データの検索要求を受け入れると、上記2つのデータべスを検索し、双方から目的地を検出できたときに、各々の検索データを合成し、検索結果として記録紙に印刷出力していた。
【特許文献1】特開平10−055370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の地図情報の取得を可能とする画像形成装置では、その検索結果は、利用者の所在地とは全く無関係な地図情報であった。従って、利用者が、その地図に基づいて目的地を探す場合において、自分の位置と目的地との位置関係を直ぐには把握することが出来なかったため、取得した地図の利用価値が低減してしまうという解決すべき課題が残されていた。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、地図情報出力システムであって、検索対象となる目的地の周辺を含む地図情報、及び該目的地を特定する特定情報を格納する地図情報格納部と、上記目的地の検索要求を受け入れると、上記地図情報格納部から上記目的地の地図情報、及び特定情報とを読み出して、該特定情報を符号化し、上記地図情報に合成して出力する制御部とを備える画像形成装置と、上記符号化された目的地の特定情報を読み込んで復号化する特定情報復号化部と、自己の現在地を取得する端末位置情報取得部と、上記特定情報復号化部により復号化された目的地の特定情報と、上記端末位置情報取得部が取得する自己の現在地に基づいて上記目的地に至る距離と方角とを算出して出力する制御部とを備える携帯端末装置を含むことを主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
画像形成装置が目的地の地図情報に符号化した特定情報を合成して出力する制御部を備え、携帯端末装置が、自己の現在地を取得する端末位置情報取得部と、上記画像形成装置の出力から特定情報を読み取って復号化し、復号化された目的地の特定情報と、上記端末位置情報取得部が取得する自己の現在地に基づいて上記目的地に至る距離と方角とを算出して出力する制御部を備えるので、利用者が、その地図に基づいて目的地を探す場合において、自分の位置と目的地との位置関係を直ぐに把握することが可能になり、画像形成装置の印刷出力する地図の利用価値が大きくなるという効果を得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の一実施形態について図を用いて詳細に説明する。
【実施例1】
【0007】
〈構成〉の説明
図1は、実施例1の地図情報出力システムのブロック構成図である。
図に示すように実施例1の地図情報出力システム5000は画像形成装置としてのプリンタ装置1000と携帯端末装置2000とを含む。
【0008】
プリンタ装置1000は、操作パネル100と、地図情報格納部101と、二次元バーコード変換部102と、出力部103と、制御部104とを備える。
【0009】
操作パネル100は、検索キー入力部100aと、表示部100bとを有し、操作者からの要求事項を受け入れて、更に、操作者に検索結果等の表示を行い、操作者とプリンタ装置1000との間でマン・マシンインタフェースの役割を分担する部分である。
【0010】
ここで検索キー入力部100aは、操作者が検索処理を行う際に情報入力を行うためのスイッチやボタン等を含むキーである。表示部100bは、操作者に検索結果等の表示を行うLCD(液晶表示装置)などによって構成される表示パネルである。
【0011】
地図情報格納部101は、その内部に、住所情報テーブル101aと、ランドマーク情報テーブル101bと、地図データ101cとを有し、予め地図情報を格納する不揮発性のメモリである。
【0012】
ここで住所情報テーブル101aと、ランドマーク情報テーブル101bの内容について図を用いて説明する。
図2は、住所情報テーブルの説明図である。
図に示すように、住所情報テーブル101aは、住所101a1と、位置座標101a2とから構成される。住所101a1は、住所を示すユニークな値である。位置座標101a2は、緯度、経度から構成される住所101a1に対応する座標である。
【0013】
図3は、ランドマーク情報テーブルの説明図である。
図に示すように、ランドマーク情報テーブル101bは、ランドマーク名101b1と、位置座標101b2と、住所101b3とから構成される。ランドマーク名101b1はランドマークの名前を示すユニークな値である。位置座標101b2は、緯度、経度から構成されるランドマーク名101b1に対応する座標である。住所101b3は、ランドマーク名101b1に対応する住所である。
【0014】
図1に戻って、地図情報出力システム5000の構成部分の説明を続ける。
二次元バーコード変換部102は、任意の数のランドマークについて、ランドマーク名101b1(図3)に対応する、位置座標101b2(図3)と住所101b3(図3)の情報を二次元配列されたバーコード化する変換部である。
【0015】
出力部103は、表示部100bで表示された検索結果と、二次元バーコード変換部102により変換された位置座標101b2(図3)、及び住所101b3(図3)の二次元配列されたバーコードが制御部102によって合成されたものを印刷出力する部分である。
【0016】
制御部104は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、プリンタ装置1000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
【0017】
携帯端末装置2000は、二次元バーコード読み取り部201と、二次元バーコード変換部202と、端末位置情報取得部203と、表示部204と、制御部205とを備える。
【0018】
二次元バーコード読み取り部201は、プリンタ装置1000の出力部103から印刷出力された印刷物上の二次元配列されたバーコードを読み取る部分である。
【0019】
二次元バーコード変換部202は、二次元バーコード読み取り部201で読み取った二次元配列されたバーコードをテキストデータに変換する部分である
【0020】
端末位置情報取得部203は、GPS等を利用することにより、その時点での携帯端末装置2000の位置情報を取得する部分である。
【0021】
表示部204は、二次元バーコード変換部202で変換されたデータと端末位置情報取得部203で取得された携帯端末装置2000の位置情報から計算された周辺情報を操作者に表示を行うLCDなどから構成される表示パネルである。
【0022】
制御部205は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、携帯端末装置2000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
以上説明したプリンタ装置1000、及び携帯端末装置2000は以下のように動作する。
【0023】
〈動作〉の説明
図4は、実施例1のプリンタ装置の動作フローチャートである。
操作者が検索キーとして住所を入力する際のプリンタ装置1000の動作について図1を併用し、更に必要な図面の説明を挿入しながらステップS1−1からステップS1−9までステップ順に詳細に説明する。
【0024】
ステップS1−1
操作者が検索キー入力部100aを用いて検索対象の住所を入力する。ここで、入力画面の一例について説明する。
図5は、入力画面の説明図である。
操作者が図中の表示に基づいて検索する住所の都道府県名、市町村名、町名、番地名を入力する。
【0025】
ステップS1−2
制御部104は、入力された住所と、住所情報テーブル101a1(図2)内の住所とを照合し、目的地として入力された住所の位置座標101a2(図2)を取得する。
【0026】
ステップS1−3
制御部104は、目的地の位置座標101a2(図2)を中心とした任意の縮尺の地図を地図データ101cから検索する。
【0027】
ステップS1−4
制御部104は、検索結果を表示部100bに表示する。表示結果の一例について説明する。
図6は、検索結果表示例の説明図である。
図に示すように目的地の位置座標101a2(図2)を中心とした任意の縮尺の地図が表示部100bに表示される。
【0028】
ステップS1−5
操作者が図6の縮尺入力バーにより縮尺を変更した場合には、ステップS1−3へ戻って地図情報の再検索が実行され、縮尺を変更しない場合にはステップS1−6へ進む。
【0029】
ステップS1−6
操作者が所望する地図が検索され、図6の印刷実行ボタンが押下されると、制御部104は、地図に含まれる任意の数のランドマークの中で目的地に近いものから順にランドマーク情報をランドマーク情報テーブル101b(図3)から検索する。このステップについては後に再度詳細に説明する。
【0030】
ステップS1−7
制御部104は、検索が終了すると初めに検索キー入力部100aから入力された住所101a1(図2)とそれに対応する位置座標101a2(図2)と、ランドマーク情報とを二次元バーコード変換部102へ送出する。
【0031】
ステップS1−8
制御部104は、二次元バーコード変換部102から二次元配列されたバーコードを受け入れて、表示部100bに表示された地図に、地図上に存在するランドマーク名をそれぞれの位置座標に追記したものと、二次元配列されたバーコードとを合成して印刷データを生成する。
【0032】
ステップS1−9
制御部104は、印刷データを出力部103に送出して印刷実行させ、フローを終了する。ここで印刷出力される地図について説明する。
図7は、印刷出力される地図の説明図である。
図に示すように印刷出力される地図には二次元配列されたバーコードが表記されている。
【0033】
図8は、実施例1のランドマーク検索処理の動作フローチャートである。
上記ステップS1−6の詳細な動作について図1を併用しながらステップS1−11からステップS1−13までステップ順に詳細に説明する。
【0034】
ステップS1−11
制御部104は、ランドマーク情報テーブル101b(図3)における位置座標101b2(図3)の情報を利用して指定した地図の範囲内に含まれるランドマークを抽出する。
【0035】
ステップS1−12
制御部104は、抽出したランドマークについて目的地からの距離を計算する。
【0036】
ステップS1−13
目的地から距離の近い順に、任意の数のランドマークのランドマーク情報テーブル101b(図3)に含まれる情報全てを抽出してフローを終了する。
【0037】
図9は、実施例1の携帯端末装置の動作フローチャートである。
操作者が携帯端末装置2000を用いてプリンタ装置1000が印刷出力した地図から情報を読み取る動作について図1を併用し、ステップS1−21からステップS1−26までステップ順に説明する。
【0038】
ステップS1−21
二次元バーコード読み取り部201は、印刷出力された地図から二次元配列されたバーコードを読み込む。
【0039】
ステップS1−22
二次元バーコード変換部202は、二次元配列されたバーコードをテキストデータに変換する。
【0040】
ステップS1−23
制御部205は、任意の数のランドマーク情報をテキストデータから抽出する。
【0041】
ステップS1−24
端末位置情報取得部203は、緯度、経度より構成される現在の携帯端末装置2000の位置座標を取得する。
【0042】
ステップS1−25
制御部205は、取得した現在の携帯端末装置2000の位置座標に基づいて、現在の携帯端末装置2000の位置からの目的地、各ランドマークへの方角、距離を計算する。
【0043】
ステップS1−26
計算が終了したら、制御部205は、表示部204に、現在の携帯端末装置2000の位置から目的地への方角と目的地までの距離、各ランドマークの情報(ランドマーク名、住所、現在位置からランドマークへの方角とランドマークまでの距離)を表示してフローを終了する。ここでの表示例について説明する。
【0044】
図10は現在地から目的地までの距離・方角表示の説明図である。
図に示すように、目的地までの距離・方角表示の一例として各目的地毎の距離・方角が表示される。
【0045】
〈効果〉の説明
以上説明したように、本実施例によれば、目的地の住所を指定して検索された地図が印刷される。その地図には目的地周辺のランドマークと地図内のランドマーク情報を変換した二次元配列されたバーコードが記載され、これを携帯端末装置で取り込むことにより、携帯端末装置に各ランドマークの現在地からの方角、距離が表示される。その結果、目的地を目指して進行中に、その途中にあるランドマークを目印にすることが出来るのでプリンタ装置1000が印刷出力する地図の利用価値が大きくなるという効果を得る。
【実施例2】
【0046】
〈構成〉の説明
図11は、実施例2の地図情報出力システムのブロック構成図である。
図に示すように実施例2の地図情報出力システム6000は画像形成装置としてのプリンタ装置3000と携帯端末装置4000とを含む。
【0047】
プリンタ装置3000は、操作パネル100と、地図情報格納部101と、二次元バーコード変換部102と、出力部103と、携帯端末情報受信部301と、地図情報送信部302と、制御部303とを備える。以下に実施例1と相違する部分のみについて説明し、実施例1と同様の部分については実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0048】
携帯端末情報受信部301は、携帯端末装置4000から送信される情報を図示しないネットワークなどを介して受信する部分である。地図情報送信部302は、地図情報を携帯端末装置4000へ図示しないネットワークなどを介して送信する送信部である。
【0049】
制御部303は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、プリンタ装置3000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
【0050】
携帯端末装置4000は、二次元バーコード読み取り部201と、二次元バーコード変換部202と、端末位置情報取得部203と、表示部204と、携帯端末情報送信部401と、地図情報受信部402と、制御部403とを備える。以下に実施例1と相違する部分のみについて説明し、実施例1と同様の部分には実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】
携帯端末情報送信部401は、プリンタ装置3000に携帯端末装置4000からの情報を図示しないネットワークなどを介して送信する部分である。地図情報受信部402は、プリンタ装置3000から送信された地図情報を図示しないネットワークなどを介して受信する部分である。
【0052】
制御部403は、図示しない、プログラムROMとマイクロプロセッサとを含み、プログラムROMに予め格納されている制御プログラムをマイクロプロセッサが実行し、携帯端末装置4000全体を制御する部分である。特に本実施例では、データ線路で接続される上記各部分を制御して本実施例の目的を達成させるコンピュータ制御手段である。
以上説明したプリンタ装置3000、及び携帯端末装置4000は以下のように動作する。
【0053】
〈動作〉の説明
図12は、実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その1)である。
操作者が検索キーとして住所を入力する際のプリンタ装置3000の動作について図11を併用し、更に既に説明した図面の説明を挿入しながらステップS2−1からステップS2−9までステップ順に詳細に説明する。
【0054】
ステップS2−1
操作者が検索キー入力部100aを用いて検索対象の住所を入力する。ここでは、実施例1と同様に、操作者が図5の表示に基づいて、検索する住所の都道府県名、市町村名、町名、番地名を入力する。
【0055】
ステップS2−2
制御部303は、入力された住所と、入力された住所と、住所情報テーブル101a1(図2)内の住所とを照合し、目的地として入力された住所の位置座標101a2(図2)を取得する。
【0056】
ステップS2−3
制御部303は、目的地の位置座標101a2(図2)を中心とした任意の縮尺の地図を地図データ101cから検索する。
【0057】
ステップS2−4
制御部303は、検索結果を表示部100bに表示する。表示結果は既に実施例1で説明したようにその一例は図6に示される。
【0058】
ステップS2−5
操作者が図6の縮尺入力バーにより縮尺を変更した場合には、ステップS2−3へ戻って地図情報の再検索が実行され、縮尺を変更しない場合にはステップS2−6へ進む。
【0059】
ステップS2−6
操作者により所望する地図が検索され、図6の印刷実行ボタンが押下されると、制御部303は、地図に含まれる任意の数のランドマークの中で目的地に近いものから順にランドマーク情報をランドマーク情報テーブル101b(図3)から検索する。このステップの詳細は実施例1における図8と全く同様である。
【0060】
ステップS2−7
制御部303は、検索が終了すると初めに検索キー入力部100aから入力された住所101a1(図2)とそれに対応する位置座標101a2(図2)と、ランドマーク情報とを二次元バーコード変換部102へ送出する。
【0061】
ステップS2−8
制御部303は、二次元バーコード変換部102から二次元配列されたバーコードを受け入れて、表示部100bに表示された地図に、地図上に存在するランドマーク名をそれぞれの位置座標に追記したものと、二次元配列されたバーコードとを合成して印刷データを生成する。
【0062】
ステップS2−9
制御部303は印刷データを出力部103に送出して印刷実行させ、フローを終了する。ここで印刷出力される地図は既に説明した図7と同様である。
【0063】
図13は、実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その1)である。
操作者が携帯端末装置4000を用いてプリンタ装置3000が印刷出力した地図から情報を読み取る動作について図11を併用し、ステップS2−11からステップS2−15までステップ順に説明する。
【0064】
ステップS2−11
制御部403は、二次元バーコード読み取り部201を制御し、印刷出力された地図から二次元配列されたバーコードを読み込む。
【0065】
ステップS2−12
制御部403は、二次元バーコード変換部202を制御し、二次元配列されたバーコードをテキストデータに変換する。
【0066】
ステップS2−13
制御部403は、変換された二次元配列されたバーコードから、目的地に関する情報(住所、位置座標)、及び地図の縮尺を、図示しないネットワークを介して携帯端末装置4000からプリンタ装置3000装置に携帯端末情報を送信するために必要なプリンタの情報を取得する。
【0067】
ステップS2−14
制御部403は、端末位置情報取得部203により緯度、経度より構成される現在の携帯端末装置4000の位置座標を取得する。
【0068】
ステップS2−15
制御部403は、現在の位置座標を取得した後、携帯端末情報送信部401によって目的地に関する情報(住所、位置座標)、地図の縮尺、及び現在の携帯端末装置4000の位置座標を、図示しないネットワークを介してプリンタ装置3000へ送信してフローを終了する。
【0069】
図14は、実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その2)である。
上記ステップS2−15で携帯端末装置4000からの要求を受信し、返信する動作について図11を併用し、更に必要な図面の説明を挿入しながらステップS2−21からステップS2−26までステップ順に詳細に説明する。
【0070】
ステップS2−21
携帯端末情報受信部301は、図示しないネットワークを介して、携帯端末情報送信部401によって送信された目的地に関する情報(住所、位置座標)、地図の縮尺、現在の携帯端末の位置座標を受信する。
【0071】
ステップS2−22
制御部303は、目的地位置座標と縮尺を取得する。
【0072】
ステップS2−23
制御部303は、地図データ101cを利用して地図の検索を行う。
【0073】
ステップS2−24
操作者が所望するの地図が検索され、図6の印刷実行ボタンが押下されると、制御部303は、地図に含まれる任意の数のランドマークの中で目的地に近いものから順にランドマーク情報をランドマーク情報テーブル101b(図3)から検索する。このステップの詳細は実施例1における図8と全く同様である。
【0074】
ステップS2−25
地図が検索されたら、制御部303は携帯端末装置4000の現在の位置座標を地図上にマークし地図上のランドマークのランドマーク名も追記し送信用地図とする。
【0075】
ステップS2−26
携帯端末情報送信部401は、図示しないネットワークを介してステップS2−25で生成した送信用地図を携帯端末装置4000へ送信してフローを終了する。ここで送信用地図の一例について説明する。
【0076】
図15は、送信用地図の説明図である。
図に示すように送信用地図は、携帯端末装置4000からの要求に基づいて縮尺が定められ、目的地、ランドマーク名、及び携帯端末装置4000の現在の位置が表示されている。
【0077】
図16は、実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その2)である。
操作者が携帯端末装置4000を用いてプリンタ装置3000が印刷出力した地図から情報を読み取る動作について図11を併用し、ステップS2−31からステップS2−32までステップ順に説明する。
【0078】
ステップS2−31
地図情報受信部402は、図示しないネットワークを介して送信用地図情報(図17)を受信する。
【0079】
ステップS2−32
制御部403は、送信用地図情報(図17)を表示部204に表示してフローを終了する。
【0080】
〈効果〉の説明
以上説明したように、本実施例によれば、携帯端末装置の現在位置と目的地、及び各ランドマークとを含む目的地周辺の地図を携帯端末装置からネットワークを介して取得することが可能になる。従って、目的地を目指して進行中の操作者が、目的地に至る途中でネットワークを介してこの地図を取得することにより、実施例1の効果に加え、より一層目的地に到達することが容易になるという効果を得る。
【産業上の利用可能性】
【0081】
上記実施例では、本発明をプリンタ装置に適用した例について説明したが、本発明はこの例に限定されるものではない。即ち、画像を形成する装置なら複写機、FAX、カーナビゲーション装置等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】実施例1の地図情報出力システムのブロック構成図である。
【図2】住所情報テーブルの説明図である。
【図3】ランドマーク情報テーブルの説明図である。
【図4】実施例1のプリンタ装置の動作フローチャートである。
【図5】入力画面の説明図である。
【図6】検索結果表示例の説明図である。
【図7】印刷出力される地図の説明図である。
【図8】実施例1のランドマーク検索処理の動作フローチャートである。
【図9】実施例1の携帯端末装置の動作フローチャートである。
【図10】現在地から目的地までの距離・方角表示の説明図である。
【図11】実施例2の地図情報出力システムのブロック構成図である。
【図12】実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その1)である。
【図13】実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その1)である。
【図14】実施例2のプリンタ装置の動作フローチャート(その2)である。
【図15】送信用地図の説明図である。
【図16】実施例2の携帯端末装置の動作フローチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0083】
100 操作パネル
100a 検索キー入力部
100b 表示部
101 地図情報格納部
101a 住所情報テーブル
101b ランドマーク情報テーブル
101c 地図データ
102 二次元バーコード変換部
103 出力部
104 制御部
1000 プリンタ装置
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地周辺の地図情報を出力する地図情報出力システムにおいて、
目的地を特定する目的地条件を入力する目的地条件入力部と、
地図情報及び、該地図上に存在する複数の場所各々の場所に対応させて特定情報を格納する地図情報格納部と、
前記目的地条件入力部が前記目的地条件の入力を受けると、前記地図情報格納部の前記特定情報と比較し、前記目的地条件に関連する場所を含む所定範囲の所定範囲地図情報及び、該所定範囲にある1以上の場所の特定情報を符号化した特定情報符号データを作成し、所定範囲地図情報と特定情報符号データとを合成した合成地図データを出力する制御部とを備えることを特徴とする地図情報出力システム。
【請求項2】
請求項1記載の地図情報出力システムにおいて、携帯端末装置に前記特定情報符号データを読み込んで復号化する特定情報復号化部と、
前記携帯端末装置は現在地情報を取得する端末位置情報取得部と、
前記携帯端末装置は、前記特定情報復号化部により復号化された目的地の特定情報と、前記端末位置情報取得部が取得する自己の現在地に基づいて前記目的地に至る距離と方角とを算出して出力する端末制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の地図情報出力システム。
【請求項3】
請求項2記載の地図情報出力システムにおいて、前記合成地図データを出力する制御部は、更に、複数個の目的地の特定情報を符号化し、前記地図情報に合成して出力し、前記端末制御部は、更に、前記複数個の目的地に至る距離と方角とを算出し、前記目的地に至る距離の小さい順に配列して出力することを特徴とする地図情報出力システム。
【請求項4】
請求項2記載の地図情報出力システムにおいて、前記合成地図データを出力する制御部は、更に、請求項2に記載の携帯端末装置から該携帯端末装置の現在地情報を取得し、前記目的地の地図情報に前記現在地情報を合成し、前記該携帯端末装置へ送信することを特徴とする地図情報出力システム。
【請求項5】
前記目的地の特定情報には、該目的地の住所情報、及びランドマーク情報の少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の地図情報出力システム。
【請求項6】
前記符号化には、二次元配列されたバーコードが用いられることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の地図情報出力システム。
【請求項1】
目的地周辺の地図情報を出力する地図情報出力システムにおいて、
目的地を特定する目的地条件を入力する目的地条件入力部と、
地図情報及び、該地図上に存在する複数の場所各々の場所に対応させて特定情報を格納する地図情報格納部と、
前記目的地条件入力部が前記目的地条件の入力を受けると、前記地図情報格納部の前記特定情報と比較し、前記目的地条件に関連する場所を含む所定範囲の所定範囲地図情報及び、該所定範囲にある1以上の場所の特定情報を符号化した特定情報符号データを作成し、所定範囲地図情報と特定情報符号データとを合成した合成地図データを出力する制御部とを備えることを特徴とする地図情報出力システム。
【請求項2】
請求項1記載の地図情報出力システムにおいて、携帯端末装置に前記特定情報符号データを読み込んで復号化する特定情報復号化部と、
前記携帯端末装置は現在地情報を取得する端末位置情報取得部と、
前記携帯端末装置は、前記特定情報復号化部により復号化された目的地の特定情報と、前記端末位置情報取得部が取得する自己の現在地に基づいて前記目的地に至る距離と方角とを算出して出力する端末制御部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の地図情報出力システム。
【請求項3】
請求項2記載の地図情報出力システムにおいて、前記合成地図データを出力する制御部は、更に、複数個の目的地の特定情報を符号化し、前記地図情報に合成して出力し、前記端末制御部は、更に、前記複数個の目的地に至る距離と方角とを算出し、前記目的地に至る距離の小さい順に配列して出力することを特徴とする地図情報出力システム。
【請求項4】
請求項2記載の地図情報出力システムにおいて、前記合成地図データを出力する制御部は、更に、請求項2に記載の携帯端末装置から該携帯端末装置の現在地情報を取得し、前記目的地の地図情報に前記現在地情報を合成し、前記該携帯端末装置へ送信することを特徴とする地図情報出力システム。
【請求項5】
前記目的地の特定情報には、該目的地の住所情報、及びランドマーク情報の少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の地図情報出力システム。
【請求項6】
前記符号化には、二次元配列されたバーコードが用いられることを特徴とする請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の地図情報出力システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2008−249898(P2008−249898A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−89708(P2007−89708)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】
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