説明

地絡保護を備えるハイサイドドライバ

【課題】ハイサイドドライバ用の費用効率の良い保護回路であって、必要コンポーネント数を最小限化し、ソフトウェア介入を必要としない保護回路の提供。
【解決手段】ハイサイドドライバ用保護回路は、第1の入力および第2の入力を受信し、該入力の各々を分析し、該入力の分析に応じて出力を伝送するように構成される排他的ORゲートであって、第1の入力はハイサイドドライバの電力出力を表し、第2の入力は前記ハイサイドドライバの作動のための制御信号を表す、排他的ORゲートと、排他的ORゲートの出力に応答してハイサイドドライバの電気出力を制御するよう構成されるスイッチングデバイスとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハイサイドドライバに関する。より詳細には、本発明は、ハイサイドドライバ用保護回路に関する。
【背景技術】
【0002】
地絡時のハイサイドドライバの保護は、特に高電流アプリケーションにおいては非常に高額となり得る。システムおよび方法のなかには、ソフトウェアの介入が必要なものもあれば、完全に保護された高価なデバイスを利用するものもある。ある特定のシステムは、いくつかのコンポーネントをソフトウェア介入と組み合わせて、出力の地絡からドライバを保護する。ソフトウェアベースのシステムは、材料費および必要なコンポーネントの数の点でより高価であり、さらにマイクロコントローラを有さないシステム設計においては実現できない。代替として、いくつかのシステム設計は自己保護ドライバを含み、これは競合的な自動車分野において価格上の不利点を有する。
【0003】
ハイサイドドライバ用の費用効率の良い保護回路であって、必要コンポーネント数を最小限化し、ソフトウェア介入を必要としない保護回路を有することが望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本発明と調和および一致して、驚くべきことに、ハイサイドドライバ用の費用効率の良い保護回路であって、必要コンポーネント数を最小限化し、ソフトウェア介入を必要としない保護回路が発見された。
【0005】
一実施形態において、ハイサイドドライバ用保護回路は、第1の入力および第2の入力を受信し、該入力の各々を分析し、該入力の分析に応答して出力を伝送するように構成される排他的ORゲートであって、第1の入力はハイサイドドライバの電力出力を表し、第2の入力は前記ハイサイドドライバの作動のための制御信号を表す、排他的ORゲートと、排他的ORゲートの出力に応答してハイサイドドライバの電気出力を制御するよう構成されるスイッチングデバイスとを備える。
【0006】
別の実施形態において、ハイサイドドライバは、第1のスイッチングデバイスおよび第2のスイッチングデバイスを含むドライバ回路であって、第1のスイッチングデバイスおよび第2のスイッチングデバイスは、連動してハイサイドドライバの電気出力を制御する、ドライバ回路と;保護回路であって、第1の入力および第2の入力を受信し、該入力の各々を分析し、該入力の分析に応答して出力を伝送するように構成される排他的ORゲートであって、第1の入力はハイサイドドライバの電力出力を表し、第2の入力は前記ハイサイドドライバの作動のための制御信号を表す、排他的ORゲートと、第1のスイッチングデバイスおよび第2のスイッチングデバイスのうちの少なくとも1つと電気的に連通し、排他的ORゲートの出力に応答して該スイッチングデバイスのうちの少なくとも1つを制御するよう構成される、第3のスイッチングデバイスと、を含む保護回路とを備える。
【0007】
さらなる実施形態において、ハイサイドドライバは、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含むドライバ回路であって、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタは、連動してハイサイドドライバの電気出力を制御する、ドライバ回路と;保護回路であって、第1の入力および第2の入力を受信し、該入力の各々を分析し、該入力の分析に応答して出力を伝送するように構成される排他的ORゲートであって、第1の入力はハイサイドドライバの電力出力を表し、第2の入力は前記ハイサイドドライバの作動のための制御信号を表す、排他的ORゲートと、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタのうちの少なくとも1つと電気的に連通し、排他的ORゲートの出力に応答してスイッチングデバイスのうちの少なくとも1つを制御するよう構成される、第3のトランジスタと、を含む保護回路とを備える。
上記は、本発明の他の利点と同様に、本発明の一実施形態による、負荷と電気的に連通したハイサイドドライブの概略ブロック図である付随する図面に照らして考慮すれば、以下の好ましい実施形態の詳細な説明から当業者には容易に明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態による、負荷と電気的に連通したハイサイドドライブの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の詳細な説明および添付の図面は、本発明の様々な実施形態を説明し例示している。説明および図面は、当業者が本発明を作製および使用することを可能とするのに役立ち、いかなる様式でも本発明の範囲を制限することを意図しない。
【0010】
図を参照すると、本発明の実施形態によるハイサイドドライバ10が示されている。図示されるように、ハイサイドドライバ10は、負荷14および保護回路16と電気的に連通したドライバ回路12を含む。しかしながら、ハイサイドドライバ10は、所望により追加のコンポーネントを含んでもよいことが理解される。さらに、ハイサイドドライバ10は、所望により、他のコンポーネント、システム、負荷、および電源と連通していてもよいことも理解される。
【0011】
ドライバ回路12は、電流を調整し、かつ電流を負荷14に伝送するように構成される。負荷14は、所望により、いかなるデバイス、コンポーネント、またはシステムであってもよいことが理解される。図示された実施形態において、ドライバ回路12は、供給入力18、第1のスイッチングデバイス20、出力22、第2のスイッチングデバイス24、および制御入力26を含む。図示されるように、ドライバ回路12は、電流を制御するための複数の抵抗R1、R2、R3、R4と、負荷14が誘導性である場合に第1のスイッチングデバイス20を「OFF」状態に切り替えることから生じる出力22上の負電圧をクランプすることにより、第1のデバイス20を保護するためのダイオードD1とをさらに含む。しかしながら、ドライバ回路12は、所望により追加のコンポーネントおよびシステムを含んでもよいことが理解される。さらに、ドライバ回路12は、所望により、他の回路、システムおよびコンポーネントと電気的に連通していてもよいことも理解される。
【0012】
供給入力18は、電気エネルギーのソース(図示せず)と電気的に連通している。供給入力18は、供給電圧をドライバ回路12および負荷14への電流の選択的ソースに提供する。
【0013】
第1のスイッチングデバイス20は、電界効果トランジスタである。図示された実施形態において、第1のスイッチングデバイス20は、トランジスタの技術分野における当業者に知られるようなゲート、ソースおよびドレインを有するpチャネルMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)である。しかしながら、所望により、ドライバ回路12における電流の流れを調整するために、他のトランジスタまたはスイッチが使用され得ることが理解される。図示された実施形態において、第1のスイッチングデバイス20のソースは、供給入力18と電気的に連通しており、ドレインは、ドライバ回路12の出力22と電気的に連通している。第1のスイッチングデバイス20のゲートが接地され、供給電圧が正である場合、第1のスイッチングデバイス20のゲート−ソース電圧は負であり、第1のスイッチングデバイス20は「ON」に切り替えられ、これにより、第1のスイッチングデバイス20を通ってドライバ回路12の出力22に電流が流れることが可能となる。第1のスイッチングデバイス20のゲート−ソース電圧がゼロまたは正である場合、第1のスイッチングデバイス20は「OFF」であると言われ、実質的に第1のスイッチングデバイス20を通して出力22に電流は流れない。ソースからドレインへの電流の流れは、ゲート−ソースおよびドレイン−ソース間に印加される電圧に対する第1のスイッチングデバイス20の特性曲線に依存する。さらに、第1のスイッチングデバイス20は、所望によりいかなる特性曲線およびスイッチング時間を有してもよいことも理解される。
【0014】
出力22は、負荷14に電気的に結合され、それにより負荷14に電流を伝送するように構成される。図示されるように、出力22は、供給入力18と電気的に連通しており、第1のスイッチングデバイス20は、供給入力18と出力22との間の電流の流れを制御するためにその間に配置される。所望により、追加のコンポーネントが出力22と電気的に連通していてもよいことが理解される。
【0015】
第2のスイッチングデバイス24は、電界効果トランジスタである。図示された実施形態において、第2のスイッチングデバイス24は、トランジスタの技術分野における当業者に知られるようなゲート、ソース、およびドレインを有するnチャネルMOSFETである。しかしながら、所望により、ドライバ回路12における電流の流れを調整するために、他のトランジスタまたはスイッチが使用され得ることが理解される。図示された実施形態において、第2のスイッチングデバイス24のゲートは、制御入力26と電気的に連通しており、第2のスイッチングデバイス24のソースは接地され、ドレインは第1のスイッチングデバイス20のゲートと電気的に連通している。トランジスタの技術分野の当業者には理解されるように、第2のスイッチングデバイス24のゲート−ソース電圧が正である場合、第2のトランジスタは「ON」であると言われ、第2のスイッチングデバイス24を通って電流が流れることが可能となる。ゲート−ソース電圧が実質的にゼロまたは負である場合、第2のスイッチングデバイス24は「OFF」であると言われ、実質的に第2のスイッチングデバイス24を通して電流は流れない。ドレインからソースへの電流の流れは、ゲート−ソースおよびドレイン−ソース間に印加される電圧に対する第2のスイッチングデバイス24の特性曲線に依存する。さらに、第2のスイッチングデバイス24は、所望によりいかなる特性曲線およびスイッチング時間を有してもよいことも理解される。
【0016】
制御入力26は、制御信号(図示せず)を受信するように構成される。制御入力26は、制御信号を伝送するように構成されるいかなるデバイス、コンポーネント、またはシステムと電気的に連通していてもよいことが理解される。例えば、制御入力26は、マイクロコントローラと電気的に連通していてもよく、該マイクロコントローラは制御信号を生成および伝送する。所望により、他のコントローラ、システム、およびデバイスが使用され得る。
【0017】
保護回路16は、排他的ORゲート(XOR)28、フィルタ30、および第3のスイッチングデバイス32を含む。XORゲート28は、第1の入力ノード34、第2の入力ノード36、および出力ノード38を含む。XORゲート28は、排他的論理和を実行するデジタル論理ゲートである。具体的には、入力ノード34、36のうちのただ1つのみが論理HIGH信号を受信する場合、論理HIGH信号が出力ノード38上に存在する。入力ノード34、36の両方がLOWまたは入力ノード34、36の両方がHIGHである場合、論理LOW信号が出力ノード38に伝送される。論理HIGH信号および論理LOW信号により表される電圧レベルは、例えば閾値電圧等、XORゲート28の特定の電気特性に依存することが理解される。さらに、XORゲート28は、所望により、いかなる電気特性を有していてもよいことも理解される。
【0018】
フィルタ30は、XORゲート28の出力ノード38、および第3のスイッチングデバイス32と電気的に連通している。このように、フィルタ30は、XORゲート28の出力ノード38および第3のスイッチングデバイス32に結合された信号線39に沿う電圧および電流レベルに対する制御を提供する。ある特定の実施形態において、フィルタ30は、XORゲート28の出力ノード38に結合された信号線39上に存在する伝導妨害を抑制するためのコンポーネントを含んでもよい。図示されるように、フィルタ30は、複数の抵抗R7、R8およびコンデンサC1を含む。コンデンサC1は、抵抗R8と並列接続され、コンデンサC1および抵抗R8は、所定の遅延または有効「時定数」を定義するための所定の特性を有する。トランジスタの技術分野における当業者には理解され得るように、保護回路16内のフィルタ30は、第3のスイッチングデバイス32の存在に起因して、理論的には時定数を有さない。具体的には、第3のスイッチングデバイス32のベース−エミッタ接合は、出力ノード38が約0.6Vを上回るのを妨げるダイオードを表す。しかしながら、抵抗R7、抵抗R8、およびコンデンサC1は、第3のスイッチングデバイス32が第1のパルスの間オンになるのを防ぐための遅延または有効「時定数」を提供する。しかし、所望により、コンポーネントおよび電気的配列が使用され得ることが理解される。さらに、フィルタ30は、所望によりいかなる遅延または有効「時定数」を有してもよいことも理解される。ある特定の実施形態において、フィルタ30の遅延は、スイッチングデバイス20、24、32の各々のスイッチング時間よりも大きい。
【0019】
第3のスイッチングデバイス32は、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)である。図示された実施形態において、第3のスイッチングデバイス32は、トランジスタの技術分野における当業者に知られるようなベース、コレクタ、およびエミッタを有するNPN BJTである。第3のスイッチングデバイス32のコレクタ電流は、活性領域においてはベース電流に比例し、かつベース電流により制御され(IC=βIB)、また飽和領域においてはコレクタ−エミッタ電圧(VCE)に大きく依存する。図示されるように、第3のスイッチングデバイス32のベースは、XORゲート28の出力ノード38と電気的に連通している。具体的には、第3のスイッチングデバイス32のベースは、信号線39に結合される。第3のスイッチングデバイス32のエミッタは、接地に結合される。第3のスイッチングデバイス32のコレクタは、第2のスイッチングデバイス24のゲートと電気的に連通している。
【0020】
使用中、XORゲート28の第1の入力ノード34は、ドライバ回路12の出力22と電気的に連通し、第2の入力ノード36は、制御入力26と電気的に連通する。XORゲート28の入力ノード34、36での信号が共に論理HIGHまたは共に論理LOWである場合、XORゲート28は、出力ノード38に論理LOWを伝送し、第3のスイッチングデバイス32は「OFF」となる。出力ノード34、36の信号のうちのただ1つのみが論理HIGHである場合、論理HIGH信号は、フィルタ30を介してXORゲート28の出力ノード38に、また第3のスイッチングデバイス32のベースに伝送される。高信号がベースに印加されると、第3のスイッチングデバイス32は「ON」に切り替わり、第2のスイッチングデバイス24のゲートは効果的に接地される。結果として、第2のスイッチングデバイス24は「OFF」に切り替わり、これにより正電圧が第1のスイッチングデバイス20のゲートに印加され得るようになる。したがって、第1のスイッチングデバイス20は「OFF」に切り替わり、実質的にドライバ回路12の供給入力18から出力22に電流が伝送されない。
【0021】
本発明による保護回路16は、ソフトウェアを介入させることなくハイサイドドライバ10を地絡から保護するための手段を提供する。さらに、保護回路16は、ハイサイドドライバ10の地絡保護を達成するための必要コンポーネント数を最小限化する。
【0022】
上記説明から、当業者は、本発明の本質的特性を容易に確定することができ、また、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、本発明に変更および修正を加えて様々な用途および条件に適応させることができる。
【符号の説明】
【0023】
10 ハイサイドドライバ
12 ドライバ回路
14 負荷
16 保護回路
18 供給入力
20 第1のスイッチングデバイス
22 出力
24 第2のスイッチングデバイス
26 制御入力
28 排他的ORゲート
30 フィルタ
32 第3のスイッチングデバイス
34 第1の入力ノード
36 第2の入力ノード
38 出力ノード
39 信号線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイサイドドライバ用保護回路であって、
第1の入力および第2の入力を受信し、前記入力の各々を分析し、前記入力の前記分析に応答して出力を伝送するように構成される排他的ORゲートであって、前記第1の入力は前記ハイサイドドライバの前記電力出力を表し、前記第2の入力は前記ハイサイドドライバの作動のための制御信号を表す、排他的ORゲートと、
前記排他的ORゲートの前記出力に応答して前記ハイサイドドライバの電気出力を制御するよう構成されるスイッチングデバイスと、
を備えるハイサイドドライバ用保護回路。
【請求項2】
前記スイッチングデバイスは、所定のスイッチング時間を有するトランジスタである、請求項1に記載の保護回路。
【請求項3】
前記スイッチングデバイスは、電界効果トランジスタおよびバイポーラ接合トランジスタのうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の保護回路。
【請求項4】
前記排他的ORゲートの前記出力を調整するための所定の遅延を有するフィルタをさらに備える、請求項1に記載の保護回路。
【請求項5】
前記フィルタは、コンデンサおよび抵抗のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の保護回路。
【請求項6】
前記排他的ORゲートの前記出力を調整するための所定の遅延を有するフィルタをさらに備え、前記遅延は、前記スイッチングデバイスの前記スイッチング時間よりも大きい、請求項2に記載の保護回路。
【請求項7】
前記フィルタは、コンデンサおよび抵抗のうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の保護回路。
【請求項8】
ハイサイドドライバであって、
第1のスイッチングデバイスおよび第2のスイッチングデバイスを含むドライバ回路であって、前記第1のスイッチングデバイスおよび前記第2のスイッチングデバイスは、連動して前記ハイサイドドライバの電気出力を制御する、ドライバ回路と、
保護回路とを備え、
前記保護回路は、
第1の入力および第2の入力を受信し、前記入力の各々を分析し、前記入力の前記分析に応答して出力を伝送するように構成される排他的ORゲートであって、前記第1の入力は前記ハイサイドドライバの前記電力出力を表し、前記第2の入力は前記ハイサイドドライバの作動のための制御信号を表す、排他的ORゲートと、
前記第1のスイッチングデバイスおよび前記第2のスイッチングデバイスのうちの少なくとも1つと電気的に連通し、前記排他的ORゲートの前記出力に応答して前記スイッチングデバイスのうちの前記少なくとも1つを制御するように構成される、第3のスイッチングデバイスと
を含む、ハイサイドドライバ。
【請求項9】
前記第1、第2、および第3のスイッチグデバイスのうちの少なくとも1つは、所定のスイッチング時間を有するトランジスタである、請求項8に記載のハイサイドドライバ。
【請求項10】
前記第1、第2、および第3のスイッチングデバイスのうちの各々は、電界効果トランジスタおよびバイポーラ接合トランジスタのうちの少なくとも1つである、請求項8に記載のハイサイドドライバ。
【請求項11】
前記排他的ORゲートの前記出力を調整するための所定の遅延を有するフィルタをさらに備える、請求項8に記載のハイサイドドライバ。
【請求項12】
前記フィルタは、コンデンサおよび抵抗のうちの少なくとも1つを含む、請求項11に記載のハイサイドドライバ。
【請求項13】
前記排他的ORゲートの前記出力を調整するための所定の遅延を有するフィルタをさらに備え、前記遅延は、前記第1、第2および第3のスイッチングデバイスのうちの前記少なくとも1つの前記スイッチング時間よりも大きい、請求項9に記載のハイサイドドライバ。
【請求項14】
前記フィルタは、コンデンサおよび抵抗のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載のハイサイドドライバ。
【請求項15】
ハイサイドドライバであって、
第1のトランジスタおよび第2のトランジスタを含むドライバ回路であって、前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタは、連動して前記ハイサイドドライバの電気出力を制御する、ドライバ回路と、
保護回路とを備え、
前記保護回路は、
第1の入力および第2の入力を受信し、前記入力の各々を分析し、前記入力の前記分析に応答して出力を伝送するように構成される排他的ORゲートであって、前記第1の入力は前記ハイサイドドライバの前記電力出力を表し、前記第2の入力は前記ハイサイドドライバの作動のための制御信号を表す、排他的ORゲートと、
前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタのうちの少なくとも1つと電気的に連通し、前記排他的ORゲートの前記出力に応答して前記スイッチングデバイスのうちの前記少なくとも1つを制御するように構成される、第3のトランジスタと
を含む、ハイサイドドライバ。
【請求項16】
前記第1のトランジスタは電界効果トランジスタであり、前記第2のトランジスタは電界効果トランジスタであり、前記第3のトランジスタはバイポーラ接合トランジスタである、請求項15に記載のハイサイドドライバ。
【請求項17】
前記第1、第2、および第3のトランジスタは、
前記第1のトランジスタのソースが前記ハイサイドドライバの供給入力に結合され、前記第1のトランジスタのドレインが前記ハイサイドドライバの出力に結合される電気的構成、
前記第2のトランジスタのソースが接地に結合され、前記第2のトランジスタのドレインが前記第1のトランジスタのゲートに結合される電気的構成、および
前記第3のトランジスタのコレクタが前記第2のトランジスタの前記ゲートに結合され、前記第3のトランジスタのエミッタが接地に結合され、前記第3のトランジスタのベースが前記排他的ORゲートの前記出力ノードに結合される電気的構成
を有する、請求項16に記載のハイサイドドライバ。
【請求項18】
前記排他的ORゲートの前記出力を調整するための所定の遅延を有するフィルタをさらに備える、請求項15に記載のハイサイドドライバ。
【請求項19】
前記フィルタは、コンデンサおよび抵抗のうちの少なくとも1つを含む、請求項18に記載のハイサイドドライバ。
【請求項20】
前記排他的ORゲートの前記出力を調整するための所定の遅延を有するフィルタをさらに備え、前記遅延は、前記第1、第2および第3のトランジスタのうちの少なくとも1つのスイッチング時間よりも大きい、請求項17に記載のハイサイドドライバ。

【図1】
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【公開番号】特開2010−98740(P2010−98740A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−239478(P2009−239478)
【出願日】平成21年10月16日(2009.10.16)
【出願人】(505450755)ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド (140)
【Fターム(参考)】