説明

基板処理装置

【課題】 ドライエア等の乾燥用気体の基板への供給による基板の乾燥不良を抑制できる基板処理装置を提供する。
【解決手段】 基板Wを支持しつつ、処理槽1内部の処理位置と処理槽1上方にある乾燥位置とにわたって昇降自在であるリフタ15、供給部23の近傍を通過させて処理槽1へ搬入させる際に、制御部47により、第1制御弁35,第2制御弁41が閉、第3制御弁45が開に切り替わる。これにより、供給部23へのドライエアの供給を停止させ、分岐配管43へドライエアを供給させているので、洗浄処理前に基板Wがドライエアにさらされることはなく、基板の乾燥不良が抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体ウエハや液晶表示装置用のガラス基板等の基板(以下、単に基板と称する)に対して乾燥処理等の所定の処理を施す基板処理装置に係り、特に、処理液から基板を引き上げつつ基板に対して乾燥処理を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の基板処理装置として、純水等の処理液を貯留する処理槽と、ウエハ等の基板を支持し、処理槽の内部と処理槽の上方とにわたって昇降可能に構成されたリフタと、処理槽の液面近傍に備えられ、水平方向に一方側から他方側へドライエア(乾燥用気体)を供給するためのノズルとを備えた装置が挙げられる(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】
このように構成された基板処理装置では、例えば、純水を貯留している処理槽にリフタを下降させて基板を純水に浸漬させ、次いで、処理槽にフッ化水素酸を混合してエッチング用の処理液を生成する。そして、所定時間のフッ化水素酸(HF)による処理の後に、処理槽に純水を供給してフッ化水素酸を含む処理液を純水で置換する。純水によるリンスを所定時間行った後、ノズルからドライエアを供給させつつリフタを上昇させる。これにより、リフタにより処理液の液面から引き上げられる基板をドライエアにより乾燥させる。なお、ドライエア供給装置は、高露点のドライエアを生成するために長時間を要するので、常時作動されているのが一般的である。その関係上、基板が処理槽内へ搬入されるときにノズル近傍を通過する際や基板が処理液により処理が行われている際にも、ノズルからドライエアが供給されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−205360号公報
【特許文献2】特開2008−78190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような構成を有する従来の基板処理装置には、次のような問題がある。すなわち、従来の基板処理装置では、高露点のドライエアを生成するのに長時間を要するので、常時作動されており、ノズルからドライエアが供給される状態が継続されている。そのため、前工程において純水によりリンス処理を行った場合、リンス済みの基板が処理槽へ搬入される前に、ドライエアにより基板が乾燥し、乾燥不良が発生する可能性がある。この乾燥不良が発生するか否かは、基板表面の材質や構造にも依存するが、ドライエアの基板への供給が原因であることは否定できない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、乾燥用気体の基板への供給による基板の乾燥不良を抑制できる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、処理液で基板を処理した後、基板を処理液から引き上げつつ乾燥用気体で乾燥処理を行う基板処理装置において処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽の上部の一方側に配置され、前記処理槽内に貯留する処理液面に沿って一方側から他方側へ乾燥用気体を供給する供給部と、前記供給部へ乾燥用気体を供給する供給配管と、一方側が前記供給配管に接続された分岐配管と、基板を支持しつつ、前記処理槽内部の処理位置と処理槽上方にある乾燥位置とにわたって昇降自在である支持手段と、前記供給部の近傍を通過させて基板を支持した前記支持手段を前記処理槽へ搬入させる際に、前記供給部への乾燥用気体に供給を停止させ、前記分岐配管へ乾燥用気体を供給させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板処理装置において、前記処理槽の上部の他方側に配置され、前記供給部から処理液面へ供給された乾燥用気体を排出させる排出部と、前記排出部に接続された排出配管と、をさらに備え、前記分岐配管の他方側が、前記排出配管に接続されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、基板を支持した支持手段を、前記供給部の近傍を通過させて前記処理槽へ搬入させる前に、前記支持手段を検出する検知手段をさらに備え、前記制御手段が、前記検知手段による検知結果に基づいて、前記供給部への乾燥用気体に供給を停止させ、前記分岐配管へ乾燥用気体を供給させることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の基板処理装置において、前記供給配管及び前記分岐配管の接続位置と前記供給部との間における前記供給配管に設けられた第1制御弁と、前記排出部と前記排出配管及び前記分岐配管の接続位置との間における前記排出配管に設けられた第2制御弁と、前記分岐配管に設けられた第3制御弁と、をさらに備え、前記制御手段が、前記第1制御弁、前記第2制御弁及び前記第3制御弁の開閉を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に記載の基板処理装置によれば、制御手段は、供給部の近傍を通過させて基板を支持した支持手段を処理槽へ搬入させる際に、供給部への乾燥用気体の供給を停止させるとともに、分岐配管へ乾燥用気体を供給させているので、処理槽内での処理液による洗浄処理前に、乾燥用気体が原因で発生する基板の乾燥不良を抑制できるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】基板処理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図3】洗浄処理の動作を示すフローチャートである。
【図4】洗浄処理時を示す模式図である。
【図5】乾燥処理時を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、実施形態に係る基板処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【0014】
本実施形態に係る基板処理装置は、処理液を貯留する処理槽1を備えている。この処理槽1は、処理液を貯留し、起立姿勢とされた複数枚の基板Wを収容可能に構成されている。処理槽1の底部には、複数枚の基板Wが整列されている方向(紙面方向)に沿って長軸を有し、処理液を処理槽1内に供給するための一対の噴出管7が配設されている。紙面向かって右側の噴出管7には、供給管8の一端側が接続され、供給管8の他端側は、図示しない処理液供給源に連通接続されている。紙面向かって左側の噴出管7には、供給管9の一端側が接続され、供給管9の他端側は、図示しない処理液供給源に連通接続されている。一対の噴出管7には、処理液を処理槽1内へ供給するために、長軸方向に沿って噴出孔(図示せず)が形成されている。供給管8,9は、フッ化水素酸(HF)や、塩酸・過酸化水素水の混合液などの薬液や、純水などを処理液として供給する。供給管8,9には、それぞれ流量制御弁10,11が取り付けられており、これらによって一対の噴出管7から処理槽1に供給される処理液の流量が調整される。
【0015】
処理槽1は、その周囲がチャンバ12で囲われている。チャンバ12は、上部に開閉自在の上部カバー13を備えている。起立姿勢で複数枚の基板Wを支持するリフタ15は、図1中実線および二点鎖線で示すように、チャンバ12の上方にあたる「待機位置」と、処理槽1の内部にあたる「処理位置」と、処理槽1の上方であってチャンバ12の内部にあたる「乾燥位置」とにわたって移動可能に構成されている。リフタ15は、複数枚の基板Wを当接支持する3つの支持部材16を下部に備えている。なお、上述したリフタ15が本発明における支持手段に相当する。
【0016】
チャンバ12の上方位置には、複数枚の基板Wを支持したリフタ15の通過を検知する検知センサ14が設けられている。この検知センサ14は、チャンバ12へ搬入される前のリフタ15を検知する。
【0017】
処理槽1の底部には、排出口17が形成されている。この排出口17には、QDR弁19が取り付けられている。この排出口17から処理槽1内の処理液を排出すると、処理液がチャンバ12内の底部に一旦排出される。チャンバ12の底部には排液弁21が取り付けられており、この排液弁21が開放されると、チャンバ12内に排出された処理液が基板処理装置の外部へ排出される。また、噴出管7から供給され、処理槽1の上部から溢れてチャンバ12内の底部に貯留された処理液も同様にして排液弁21を介して基板処理装置の外部に排出される。
【0018】
チャンバ12のうち、処理槽1の上縁側方には、リフタ15に支持された複数枚の基板Wの側方から乾燥用気体であるドライエアをチャンバ12内へ供給するための供給部23が配設されている。また、処理槽1を挟んで供給部23と対向する位置には、ドライエアをチャンバ12から排出するための排出部25が配設されている。供給部23は、処理槽1に貯留されている処理液の液面近傍に開口するように、ドライエアを噴出する噴出口27を備え、排出部25は、ドライエアをチャンバ12外へ排出するための排出口29を処理槽1側に備えている。
【0019】
供給部23には、一端側がドライエア供給装置31に連通接続された供給配管33の他端側が連通接続されている。ドライエア供給装置31は、ファン(図示せず)を内蔵しており、このファンがエアを取り込んで除湿し、所定湿度に調整したドライエアを供給配管33へ供給する。
【0020】
供給配管33の途中には、第1制御弁35が設けられている。この第1制御弁35を開閉制御することにより、チャンバ12へのドライエアの供給・停止を切り替える。
【0021】
排出部25には、一端側がブロア37に連通接続された排出配管39の他端側が連通接続されている。このブロア37が作動すると、チャンバ12内にあるドライエアが排出部25の排出口29および排出配管39を介して基板処理装置の外部へ排出される。
【0022】
排出配管39の途中には、第2制御弁41が設けられている。この第2制御弁41を開閉制御することにより、チャンバ12からのドライエアの排出・停止を切り替える。
【0023】
供給配管33におけるドライエア供給装置31と第1制御弁35との間の位置に一端側が接続され、排出配管39における第2制御弁41とブロア37との間の位置に他端側が接続されている分岐配管43が設けられている。分岐配管43の途中には、第3制御弁45が設けられている。制御部47がこの第3制御弁45を開閉制御することにより、分岐配管43へのドライエアの流通・停止を切り替える。
【0024】
上述した上部カバー13の開閉動作、リフタ15の上下移動の昇降動作、QDR弁19及び排液弁21の開閉動作、流量制御弁10,11、第1〜第3の各制御弁35,41,45の開閉動作等は、本発明における制御手段に相当する制御部47によって統括的に制御される。特に、流量制御弁10,11、検知センサ14および第1〜第3の各制御弁35,41,45については、制御部47によって、以下に説明するように、特徴的な操作が行われる。
【0025】
次に、上述した構成の基板処理装置の動作について、図2乃至図5に基づいて説明する。図2は、基板処理装置の処理動作を示すフローチャートであり、図3は、洗浄処理の動作を示すフローチャートであり、図4は、洗浄処理時を示す模式図であり、図5は、乾燥処理時を示す模式図である。
【0026】
<洗浄処理前>
まず、複数枚の基板Wを支持したリフタ15がチャンバ12内へ搬入される前には、制御部47からの制御により、第1制御弁35,第2制御弁41が開の状態、第3制御弁45が閉の状態である(ステップS1)。これにより、供給部23の噴出口27からドライエアが供給されるとともに、排出部25の排出口29から排出されているので、処理槽1内に貯留する処理液面に沿って一方側から他方側へドライエアが流れている状態となる。この状態で、制御部47は上部カバー13を開き、チャンバ12内への基板Wの搬入が可能となる(ステップS2)。
【0027】
次に、複数枚の基板Wを支持したリフタ15がチャンバ12内へ搬入される(ステップS3)。このとき、検知センサ14が「待機位置」を通過するリフタ15を検知する(ステップS4)と、制御部47により、第1制御弁35,第2制御弁41が閉、第3制御弁45が開に切り替わる(ステップS5)。これにより、ドライエア供給装置31から供給されるドライエアは、供給排管33からチャンバ12側へ流れずに、分岐配管43側へ流れる。
【0028】
この後、複数枚の基板Wを支持したリフタ15は、「待機位置」から「乾燥位置」、「乾燥位置」から「処理位置」に移動し、複数枚の基板Wは、処理槽1に貯留された処理液に浸漬され、リフタ15の処理槽1への搬入は完了する(ステップS6)。リフタ15の処理槽1への搬入が完了すると、制御部47からの制御により上部カバー13が閉じられる(ステップS7)。
【0029】
<洗浄処理時>
次に、図3の洗浄処理の動作を示すフローチャートに基づいて、洗浄処理の工程(ステップS8)について説明する。
【0030】
制御部47は、流量制御弁10,11を同じ流量に設定して開放し、一対の噴出管7から同じ流量で処理液として純水を一対の噴出管7を介して、処理槽1内へ供給させる(ステップS71)。すると、純水は、処理槽1の底部両端部の一対の噴出管7から供給され、底部中央にて上方へ向かい、液面付近で左右に分かれて処理槽1から溢れ出る(図4)。この状態を所定時間だけ維持させることにより、基板Wに対して純水による洗浄処理が行われる。この洗浄処理の間、制御部47からの制御により、第3制御弁45が閉、第1制御弁35,第2制御弁41が開に切り替わる(ステップS72)。これにより、処理槽1の上部には、供給部23の噴出口27からドライエアが供給され、排出部25の排出口29から排出され、処理槽1内に貯留する純水面に沿って一方側から他方側へドライエアが流れている状態となる。
【0031】
制御部47は、洗浄処理が開始されてから所定時間経過したか否かを判断する(ステップS73)。所定時間経過していれば、洗浄処理は終了し、洗浄処理から乾燥処理へ移行する。
【0032】
<乾燥処理時>
制御部47は、流量制御弁11の流量をゼロに設定する(ステップS9)。これにより、左側の噴出管7からは純水の供給が停止され、図5の紙面向かって右側の噴出管7のみから純水が供給される。したがって、純水は、処理槽1の底部右側から底部に沿って左側の噴出管7側へ向かった後、処理槽1の側壁に沿って上昇し、液面付近を排出部25側へ向かって流れた後に処理槽1の上縁から溢れて排出される(図5)。
【0033】
次に、リフタ15の純水からの引き上げを開始する(ステップS10)。リフタ15の引き上げにともなって、純水の液面から順次に露出する基板Wにドライエアが供給され、基板Wに対する乾燥処理が行われる(ステップS11)。このとき、リフタ15を処理槽1からの引き上げ時、複数枚の基板Wを当接支持している3つの支持部材16を供給部23と排出部25との間に形成される送風路に位置合わせを行い、一旦リフタ15を停止させる。
【0034】
このようにして基板Wの乾燥処理が行われるが、ドライエアの供給方向と液面付近における純水の流れとが一致するので、純水の流れに澱みが生じにくく、洗浄時に基板Wから剥離されて純水中に漂うパーティクルや処理槽1内の純水中に元々存在するパーティクルが効率的に排出される。その結果、引き上げられる基板Wにパーティクルが付着するのを防止することができ、基板Wを清浄度高く処理することができる。また、液面の中央部が盛り上がることがなく、ドライエアにより液面中央に波立ちが生じるのを防止することができるので、引き上げ中の基板Wに飛沫が付着することを防止でき、基板Wの乾燥不良を防止することができる。
【0035】
ステップS10の乾燥処理が終了すると、制御部47の制御により、上部カバー13が開き、チャンバ12内から基板Wの搬出が可能となる(ステップS12)。その後、リフタ15がチャンバ12内から搬出される(ステップS13)。
【0036】
以上により、洗浄処理および乾燥処理を含む基板処理装置の一連の処理動作が終了する。
【0037】
上述した実施形態によると、複数枚の基板Wを支持したリフタ15がチャンバ12内へ搬入されるとき、制御部47により、第1制御弁35,第2制御弁41が閉、第3制御弁45が開に切り替わる。これにより、ドライエア供給装置31からのドライエアは、供給配管33を介して供給部23からチャンバ12側へ流れずに、分岐配管43側へ流れるので、起立姿勢で複数枚の基板Wを支持するリフタ15が供給部23近傍を通過するとき、基板Wの表面にはドライエアが供給されることはなく、基板Wの表面の乾燥不良を抑制することができる。
【0038】
また、上述した実施形態によると、処理槽1の上方位置に検出センサ14を設け、検知センサ14がリフタ15を検知したことにともなって、制御部47により、第1制御弁35,第2制御弁41が閉、第3制御弁45が開に切り替えている。これにより、ドライエア供給装置31からのドライエアは、供給部23からチャンバ12側へ流れずに、分岐配管43側へ流れるという動作を確実に実行することができる。
【0039】
さらに、制御部47からの制御指示に基づいて、供給配管33に設けられた第1制御弁35,排出配管39に設けられた第2制御弁41、分岐配管43に設けられた第3制御弁45により、ドライエアの供給・停止動作の切り替えを行っているので、ドライエア供給装置31からのドライエアは、供給部23からチャンバ12側へ流れずに、分岐配管43側へ流れるという動作を確実に実行することができる。
【0040】
本発明は、上述した実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0041】
例えば、上述した実施形態では、処理槽1が単槽で構成されているが、内槽と、内槽から溢れた処理液を回収する外槽とを備えた複槽式の処理槽であってもよい。
【0042】
また、上述した実施形態では、供給部23からドライエアを供給しているが、これに代えてドライ窒素や他の乾燥気体を供給する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 処理槽
7 噴出管
12 チャンバ
13 上部カバー
14 検出センサ
15 リフタ
23 供給部
25 排出部
27 噴出口
29 排出口
31 ドライエア供給装置
33 供給配管
35 第1制御弁
37 ブロア
39 排出配管
41 第2制御弁
43 分岐配管
45 第3制御弁
47 制御部
W 基板







【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理液で基板を処理した後、基板を処理液から引き上げつつ乾燥用気体で乾燥処理を行う基板処理装置において
処理液を貯留する処理槽と、
前記処理槽の上部の一方側に配置され、前記処理槽内に貯留する処理液面に沿って一方側から他方側へ乾燥用気体を供給する供給部と、
前記供給部へ乾燥用気体を供給する供給配管と、
一方側が前記供給配管に接続された分岐配管と、
基板を支持しつつ、前記処理槽内部の処理位置と処理槽上方にある乾燥位置とにわたって昇降自在である支持手段と、
前記供給部の近傍を通過させて基板を支持した前記支持手段を前記処理槽へ搬入させる際に、前記供給部への乾燥用気体に供給を停止させ、前記分岐配管へ乾燥用気体を供給させる制御手段と、
を備えることを特徴とする基板処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の基板処理装置において、
前記処理槽の上部の他方側に配置され、前記供給部から処理液面へ供給された乾燥用気体を排出させる排出部と、
前記排出部に接続された排出配管と、をさらに備え、
前記分岐配管の他方側は、前記排出配管に接続されていることを特徴とする基板処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の基板処理装置において、
前記供給部の近傍を通過させて基板を支持した前記支持手段を前記処理槽へ搬入させる前に、前記支持手段を検出する検知手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記検知手段による検知結果に基づいて、前記供給部への乾燥用気体に供給を停止させ、前記分岐配管へ乾燥用気体を供給させることを特徴とする基板処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3に記載の基板処理装置において、
前記供給配管及び前記分岐配管の接続位置と前記供給部との間における前記供給配管に設けられた第1制御弁と、
前記排出部と前記排出配管及び前記分岐配管の接続位置との間における前記排出配管に設けられた第2制御弁と、
前記分岐配管に設けられた第3制御弁と、をさらに備え、
前記制御手段は、前記第1制御弁、前記第2制御弁及び前記第3制御弁の開閉を制御することを特徴とする基板処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−77146(P2011−77146A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−224737(P2009−224737)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【出願人】(000207551)大日本スクリーン製造株式会社 (2,640)
【Fターム(参考)】