説明

基板実装方法及び実装構造

少なくとも2枚の基板を絶縁部材を介して貼り合わせることにより貼合せ基板を形成し、前記貼合せ基板にスルーホールを形成し、前記貼合せ基板の一方の面に第1の電子部品を搭載し、前記貼合せ基板の他方の面に第2の電子部品を搭載し、前記第1の電子部品と前記第2の電子部品とを、前記スルーホールを介して電気的に接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
本発明は、電子計算機、通信機などに好適な基板実装方法及び実装構造に関する。
【背景技術】
モジュール基板にCPU(中央演算処理装置)、DD(DC−DC)コンバータを搭載したCPUモジュールがある。図13は、従来のCPUモジュール10を示す。このCPUモジュール10は、モジュール基板11の片面にCPU12(図15参照)、DDコンバータ13が搭載されている。CPU12には、ヒートシンク14が直接搭載されている,
このCPUモジュール10は、図14に示すように、マザーボード15に搭載される。マザーボード15には、RAM16,I/Oコネクタ17も搭載されている。
CPUモジュール10は、図15に示すように、そのモジュール基板11がマザーボード15と略平行に配置される。そして、このモジュール11が、モジュール側コネクタ18及びマザーボード側コネクタ19を介して、マザーボード15に接続される。
なお、上記のCPUモジュール10は、図16に示すように、コネクタ20を介してマザーボード15に略直角に搭載することもできる。
【特許文献1】 特開2001−15970号公報
【特許文献2】 特開平6−232199号公報
しかしながら、従来のように、モジュール基板11をマザーボード15と平行に搭載する場合(図15参照)には、DDコンバータ13がモジュール基板11のマザーボード15と反対側の面に搭載されるので、DDコンバータ13とマザーボード15との距離が長くなる。
従って、従来は、電圧の負荷変動に対してDDコンバータ13のレスポンスが遅くなるという問題があった。
DDコンバータ13のレスポンスが遅くなると、電解コンデンサーなどを搭載する必要があり、コストアップになるという問題があった。
また、ヒートシンク14の外側にDDコンバータ13が搭載されるため、CPU12とDDコンバータ13との距離が長くなり、レスポンスが遅くなるという問題があった。
また、この場合は、CPU12のできるだけ近くにDDコンバータ13を搭載する必要性から、CPU12に大型のヒートシンク14を搭載するスペースを確保できないという問題があった。
そのため、高発熱のCPU12を使用する場合に、十分な冷却能力を有する大型のヒートシンク14を搭載するのが困難になるという問題があった。
更に、上記の問題を解決すべくモジュール基板11のマザーボード15と対向する側の面に、DDコンバータ13を搭載しようとすると、高背型のスタックコネクタを使用したり、モジュール基板11とマザーボード15間にライザーカード(図示せず)のような介在物を挟む必要がある。
この場合には、モジュール基板11とマザーボード15間の信号伝送距離が長くなり、レスポンスが遅くなるという問題が発生する。
また、モジュール基板11をマザーボード15に略直角に搭載する場合には(図16参照)、上記と同様にヒートシンク14の外側にDDコンバータ13が搭載されるので、CPU12とDDコンバータ13との距離が長くなり、レスポンスが遅くなるという問題があった。また、CPU12に大型のヒートシンク14を搭載できないという問題があった。
【発明の開示】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、電子部品同士又は電子部品と基板間の距離を短くでき、これによりレスポンスが遅くなるのを防止できると共に、電子部品を冷却するためこの電子部品に大型の冷却部品を搭載できる基板実装方法及び実装構造の提供を課題とする。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、本発明は、少なくとも2枚の基板を絶縁部材を介して貼り合わせることにより貼合せ基板を形成し、前記貼合せ基板にスルーホールを形成し、前記貼合せ基板の一方の面に第1の電子部品を搭載し、前記貼合せ基板の他方の面に第2の電子部品を搭載し、前記第1の電子部品と前記第2の電子部品とを、前記スルーホールを介して電気的に接続することを特徴とする。
本発明によれば、互いに絶縁された少なくとも2枚の基板によって形成された貼合せ基板の両面に、第1の電子部品と第2の電子部品を搭載し、これらの第1及び第2の電子部品をスルーホールで接続するので、これらの第1及び第2の電子部品を基板の一方の面にのみ搭載した場合に比べて、電子部品間の距離を短くできる。
ここで、前記貼合せ基板を別の基板に略平行に搭載し、前記別の基板に開口又は切り込みを形成し、前記貼合せ基板における前記別の基板と対向する側の面に前記第2の電子部品を配置し、前記第2の電子部品を前記別の基板の前記開口又は前記切り込み内に挿入できる。
この場合は、貼合せ基板に搭載された第2の電子部品の高さが高い場合でも、第2の電子部品が別の基板に干渉するのを防止できる。
また、第1の電子部品と第2の電子部品を貼合せ基板の異なる面に搭載するので、これらの第1の電子部品及び第2電子部品を第1基板の一方の面にのみ搭載する場合に比べて、電子部品の周囲に大きなスペースを確保できる。
更に、前記貼合せ基板を別の基板に略平行に搭載し、前記別の基板に開口又は切り込みを形成し、前記貼合せ基板における前記別の基板と対向する側の面に前記第1の電子部品を配置し、前記第1の電子部品に冷却部品を搭載し、少なくとも前記冷却部品を前記開口又は前記切り込み内に挿入することができる。
この場合は、第1の電子部品に大型の冷却部品を搭載した場合でも、この冷却部品が別の基板に干渉するのを防止できる。
前記貼合せ基板は、別の基板に略直角に搭載することもできる。
本発明は、少なくとも2枚の基板が絶縁部材を介して貼り合わせられた貼合せ基板と、前記貼合せ基板に形成されたスルーホールと、前記貼合せ基板の一方の面に搭載された第1の電子部品と、前記貼合せ基板の他方の面に搭載され前記スルーホールを介して前記第1の電子部品に電気的に接続された第2の電子部品と、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記貼合せ基板が略平行に搭載された別の基板と、前記別の基板に形成された開口又は切り込みとを備え、前記貼合せ基板における前記別の基板と対向する側の面に前記第2の電子部品を搭載し、前記第2の電子部品が前記別の基板に形成された前記開口又は前記切り込み内に挿入できる。
また、前記貼合せ基板が略平行に搭載された別の基板と、前記別の基板に形成された開口又は切り込みと、前記第1の電子部品に搭載された冷却部品とを備え、前記貼合せ基板における前記第1の電子部品が搭載された側の面を、前記別の基板と対向するように配置し、少なくとも前記冷却部品が前記別の基板の前記開口又は前記切り込み内に挿入できる。
前記貼合せ基板が略直角に搭載された別の基板を備えることができる。
前記貼合せ基板はコネクタを介して前記別の基板に搭載できる。
また、前記貼合せ基板、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品をモジュール化できる。
更に、前記第2の電子部品としては、前記第1の電子部品に供給される電圧を制御する電圧変換部品を例示できる。
この場合は、第1の電子部品に供給する電圧の負荷変動に対する電源供給レスポンスが良くなる。
また、前記第1の電子部品としてLSI(大規模集積回路)を例示でき、前記第2の電子部品としてはDDコンバータを例示できる。
また、前記冷却部品としてはヒートシンク又は液体冷却装置を例示できる。
なお、以上述べた各構成要素は、本発明の趣旨を逸脱しない限り、互いに組み合わせることが可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に係る第1実施形態の基板実装構造を示す断面図であり、
図2は本発明に係る第1実施形態の貼合せ基板を示す断面図であり、
図3は本発明に係る第1実施形態の貼合せ基板における一方の面及びCPUを示す図であり、
図4は本発明に係る第1実施形態の貼合せ基板における他方の面及びDDコンバータを示す図であり、
図5は本発明に係る第1実施形態の別の基板の開口を示す図であり、
図6は本発明に係る第1実施形態の別の基板の切り込みを示す図であり、
図7は本発明に係る第2実施形態の基板実装構造を示す断面図であり、
図8は本発明に係る第3実施形態の基板実装構造を示す断面図であり、
図9は本発明に係る第4実施形態の基板実装構造を示す断面図であり、
図10は本発明に係る第5実施形態の基板実装構造を示す断面図であり、
図11は従来の電子機器を示す断面図であり、
図12は従来の実装構造を示す断面図であり、
図13は従来例に係るCPUモジュールを示す斜視図であり、
図14は従来例に係る基板実装構造を示す斜視図であり、
図15は従来例に係る基板実装構造を示す断面図であり、
図16は従来例に係る別の基板実装構造を示す断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付した図1から図12に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態の基板実装構造5を示す。この基板実装構造5は、貼合せ基板であるモジュール基板51と、このモジュール基板51が搭載された別の基板であるマザーボード52と、このマザーボード52に形成された開口53とを備えている。
また、この基板実装構造5は、モジュール基板51の一方の面51aに搭載された第1の電子部品であるLSI(大規模集積回路)、本例ではCPU54と、モジュール基板51の他方の面51bに搭載され、マザーボード52の開口53内に挿入された第2の電子部品であるDD(DC−DC)コンバータ54と、上記のCPU54に直接搭載された冷却部品であるヒートシンク56とを備えている。
モジュール基板51,CPU54,DDコンバータ55は、CPUモジュール50としてパッケージ化されている。また、CPU54,DDコンバータ55及びヒートシンク56は、ハンダ接合又はLGA(Land Grid Array)により、接合されている。
モジュール基板51は、図2に示すように、二枚のプリント基板60,61を、接着剤兼絶縁部材として機能する貼合せ部材62を介して貼り合わせることによって形成されている。
モジュール基板51を形成する一方のプリント基板60には、CPU54に入出力する信号用の回路が形成されている。この信号用の回路にCPU54が接続されている。
また、他方のプリント基板61には、CPU54に供給される電圧用の回路が形成されている。この電圧用の回路にDDコンバータ55が接続されている。
これらの二枚のプリント基板60,61と貼合せ部材62とを貫通して、スルーホール59が形成されている。
なお、各プリント基板60,61には、SVH(Surface Via Hole)71が形成されている。このSVH71は、各プリント基板60,61の表面層と内面層との接続をする。
一方のプリント基板60にSVH71が形成されていても、他方のプリント基板61にはその影響がない。従って、プリント基板60には、他方のプリント基板61とは別個に電子部品を搭載できる。これは、プリント基板61についても同様である。
本例では、このモジュール基板51の一方のプリント基板60にCPU54が搭載されている。また、他方のプリント基板61にDDコンバータ55が搭載されている。
なお、モジュール基板51は、3個以上のプリント基板を貼り合わせて形成することもできる。
CPU54は、図3に示すように、モジュール基板51の一方の面51aにおける略中央部に搭載されている。また、DDコンバータ55も、図4に示すように、モジュール基板51の他方の面51bにおける略中央部に搭載されている。
つまり、CPU54とDDコンバータ55は、互いにモジュール基板51の略正反対の位置に搭載されている。これによって、CPU54とDDコンバータ55との距離が最短となる。
これらのCPU54とDDコンバータ55は、スルーホール59を介して電気的に接続されている。なお、図3及び図4中の符号66は部品ランドである。
図1に示すように、CPUモジュール50は、モジュール側コネクタ57及びマザーボード側コネクタ58を介して、マザーボード52に接続されている。モジュール基板51は、そのDDコンバータ55を搭載した面51bが、マザーボード52と対向する側に配置されている。
マザーボード52の開口53は、図5に示すように、マザーボード52の略中央部分に形成されている。この開口53は、略四角形に形成されている。マザーボード52には、RAM63、I/Oコネクタ64が搭載されている。
このように、本発明の基板実装構造5は、モジュール基板51が2枚のプリント基板60,61の貼合せによって形成されている。そして、このモジュール基板51の両面51a,51bに分かれて搭載されたCPU54とDDコンバータ55とが、スルーホール59を介して電気的に接続されている。
従って、従来のように、基板の同一面にCPU54及びDDコンバータ55の両方を搭載した場合に比べて、CPU54とDDコンバータ55との距離を短くできる。これによって、CPU54とDDコンバータ55間のレスポンスが良くなる。
また、DDコンバータ55をモジュール基板51のマザーボード52と対向する側の面51bに搭載し、このDDコンバータ55をマザーボード52の開口53内に挿入したので、DDコンバータ55がマザーボード52に干渉するのを防止できる。
従って、モジュール基板51とマザーボード52との間隔を小さくできるので、DDコンバータ55とマザーボード52との距離も短くできる。これにより、マザーボード52側で発生した電圧の負荷変動に対して、DDコンバータ55のレスポンスが遅くなるのを防止できる。
その結果、従来のようにDDコンバータ55として電解コンデンサーなどを搭載する必要がなくなるので、コストアップになるのを防止できる。
また、CPU54の近傍にDDコンバータ55が配置されないので、CPU54の周囲に大きなスペースを確保できる。これにより、高発熱のCPU54を使用する場合には、このCPU54に十分な冷却能力を有する大型のヒートシンク56を搭載できる。
また、モジュール基板51のマザーボード52と対向する側の面51bに、高さの高いDDコンバータ55を使用しているするにも拘わらず、高背型のスタックコネクタを使用したり、モジュール基板51とマザーボード52間にライザーカードのような介在物を挟む必要がない。
従って、モジュール基板51とマザーボード52間の信号伝送距離を短くできる。また、基板実装構造5の全体構成を簡略化できると共に、コストダウンが可能になる。
なお、上記の実施例では、マザーボード52に開口53を形成し、この開口53内にDDコンバータ55を挿入したが、図6に示すように、マザーボード52にその端部から連続する凹状の切り込み65を形成し、この切り込み65内にDDコンバータ55を挿入しても良い。
(第2実施形態)
図7は、本発明に係る第2実施形態の基板実装構造6を示す。なお、図1の基板実装構造5と同一の部分には同一の符号を付けて詳細な説明を省略する。
この基板実装構造6は、上記のCPUモジュール50を反対向きにして、マザーボード52に搭載したものである。
すなわち、モジュール基板51のCPU54が搭載された側の面51aが、マザーボード52に対向して配置されている。そして、CPU54に搭載されたヒートシンク56が、マザーボード52の開口53内に挿入されている。
この基板実装構造6も、上記と同様にモジュール基板51とマザーボード52との間隔を短くできる。従って、モジュール基板51とマザーボード52間の信号伝送距離が長くなるのを防止できる。更に、全体の構成を簡略化できると共に、コストダウンが可能になる。
なお、この基板実装構造6においても、マザーボード52に切り込み63(図6参照)を形成し、この切り込み63内にヒートシンク56を挿入できる。
(第3実施形態)
図8は、本発明に係る第3実施形態の基板実装構造7を示す。なお、図1の基板実装構造5と同一の部分には、同一の符号を付けて詳細な説明を省略した。
この基板実装構造7は、図1の基板実装構造5のヒートシンク56に代えて、液体冷却装置67をCPU54に搭載したものである。液体冷却装置67の両側には、液体を供給及び排出する配管68が継手69を介して接続されている。
この基板実装構造7は、CPU54の周囲に広いスペースを確保できる。従って、大型の液体冷却装置67を搭載できる。
また、液体冷却装置67の側方に配管68が延びているにも拘わらず、この配管68がDDコンバータ55に干渉するのを防止できる。
(第4実施形態)
図9は、本発明に係る第4実施形態の基板実装構造8を示す。なお、図7の基板実装構造7と同一の部分には、同一の符号を付けて詳細な説明を省略した。
この基板実装構造8は、図7の基板実装構造7のヒートシンク56に代えて、液体冷却装置67を搭載したものである。
(第5実施形態)
図10は、本発明に係る第5実施形態の基板実装構造9を示す。なお、図1の基板実装構造5と同一の部分には、同一の符号を付けてその詳細な説明を省略した。
この基板実装構造9は、CPUモジュール50のモジュール基板51が、コネクタ70を介してマザーボード52に略直角に搭載されている。マザーボード52には開口53が形成されていない。
この基板実装構造9も、CPU54とDDコンバータ55との距離を短くできるので、CPU54とDDコンバータ55間のレスポンスが良くなる。
なお、上記の各実施形態1〜5では、モジュール基板51にCPU54とDDコンバータ55を搭載した場合について説明したが、CPU54又はDDコンバータ55に代えて各種の電子部品を搭載できる。また、DDコンバータ55に代えて、各種の電圧変換部品を使用できる。
また、従来、図11に示すように、マザーボード101に開口102が形成された電子機器100が提案されている(特開2001−15070参照)。
この電子機器100は、マザーボード101の両側にMPU103と冷却ファンモジュール104が配置され、これらのMPU103及び冷却ファンモジュール104が、開口102内で接続されている。
MPU103は、基板105とこの基板105に搭載されたベアチップ106を有している。また、冷却ファンモジュール104は、基板107と冷却ファン108とを有している。なお、なお図11中の符号109a,109bは、スタッキングコネクタである。
また、従来、図12に示すように、マザーボード111に開口112が形成されたフリップチップICの実装構造110が提案されている(特開平6−232199)。
この実装構造110は、IA実装基板113にフリップチップIC114が搭載され、このフリップチップIC114に放熱材115がハンダチップ116で接合されている。そして、フリップチップIC114が開口112内に挿入されている。
しかしながら、従来の電子機器100(図11参照)は、MPU103及び冷却ファンモジュール104の基板106,107の片面のみに、それぞれベアチップ108,冷却ファン109が搭載されている。
また、従来の実装構造110(図12参照)も、IA実装基板113の片面のみにフリップチップIC114が搭載されている。
すなわち、従来の電子機器100及び実装構造110では、電気的に接続すべき電子部品が一枚の基板の同一面に搭載されるので、これらの電気的に接続すべき電子部品間の相互のレスポンスが遅くなる。
これに対して、本発明の基板実装構造5〜9は、電気的に接続すべき第1の電子部品と第2の電子部品、本例ではCPU54とDDコンバータ55とが、モジュール基板51の両面51a,51bに分けて搭載されるので、CPU54とDDコンバータ55間の距離が短くなり、互いのレスポンスが良くなる。
【産業上の利用可能性】
本発明は、電子計算機、通信機などに好適な基板実装方法及び実装構造に関する。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2枚の基板を絶縁部材を介して貼り合わせることにより貼合せ基板を形成し、前記貼合せ基板にスルーホールを形成し、前記貼合せ基板の一方の面に第1の電子部品を搭載し、前記貼合せ基板の他方の面に第2の電子部品を搭載し、前記第1の電子部品と前記第2の電子部品とを、前記スルーホールを介して電気的に接続する基板実装方法。
【請求項2】
前記貼合せ基板を別の基板に略平行に搭載し、前記別の基板に開口又は切り込みを形成し、前記貼合せ基板における前記別の基板と対向する側の面に前記第2の電子部品を搭載し、前記第2の電子部品を前記別の基板の前記開口又は前記切り込み内に挿入する請求項1に記載の基板実装方法。
【請求項3】
前記貼合せ基板を別の基板に略平行に搭載し、前記別の基板に開口又は切り込みを形成し、前記貼合せ基板における前記別の基板と対向する側の面に前記第1の電子部品を搭載し、前記第1の電子部品に冷却部品を搭載し、少なくとも前記冷却部品を前記開口又は前記切り込み内に挿入する請求項1に記載の基板実装方法。
【請求項4】
前記貼合せ基板を別の基板に略直角に搭載する請求項1に記載の基板実装方法。
【請求項5】
少なくとも2枚の基板が絶縁部材を介して貼り合わせられた貼合せ基板と、前記貼合せ基板に形成されたスルーホールと、前記貼合せ基板の一方の面に搭載された第1の電子部品と、前記貼合せ基板の他方の面に搭載され前記スルーホールを介して前記第1の電子部品に電気的に接続された第2の電子部品と、を備えた基板実装構造。
【請求項6】
前記貼合せ基板が略平行に搭載された別の基板と、前記別の基板に形成された開口又は切り込みとを備え、前記貼合せ基板における前記別の基板と対向する側の面に前記第2の電子部品が搭載され、前記第2の電子部品が前記別の基板に形成された前記開口又は前記切り込み内に挿入されている請求項5に記載の基板実装構造。
【請求項7】
前記貼合せ基板が略平行に搭載された別の基板と、前記別の基板に形成された開口又は切り込みと、前記第1の電子部品に搭載された冷却部品とを備え、前記貼合せ基板における前記第1の電子部品が搭載された側の面が、前記別の基板と対向するように配置され、少なくとも前記冷却部品が前記別の基板の前記開口又は前記切り込み内に挿入されている請求項5に記載の基板実装構造。
【請求項8】
前記貼合せ基板が略直角に搭載された別の基板を有する請求項5に記載の基板実装構造。
【請求項9】
前記貼合せ基板がコネクタを介して前記別の基板に搭載されている請求項5から8の何れかに記載の基板実装構造。
【請求項10】
前記貼合せ基板、前記第1の電子部品及び前記第2の電子部品がモジュール化されている請求項5から9の何れかに記載の基板実装構造。
【請求項11】
前記第2の電子部品は、前記第1の電子部品に供給される電圧を制御する電圧変換部品である請求項5から10の何れかに記載の基板実装構造。
【請求項12】
前記記第1の電子部品はLSIであり、前記第2の電子部品はDDコンバータである請求項5から11の何れかに記載の基板実装構造。
【請求項13】
前記冷却部品はヒートシンク又は液体冷却装置である請求項7に記載の基板実装構造。

【国際公開番号】WO2004/112450
【国際公開日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【発行日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−500756(P2005−500756)
【国際出願番号】PCT/JP2003/007510
【国際出願日】平成15年6月12日(2003.6.12)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】