説明

場内電話システム

【課題】 内線通話、外線通話、一般通話などの種別を意識させることなく、一般的な携帯電話機をIP電話機として使用させて、通話を行わせる。
【解決手段】 IP移動電話会社20から提供された記憶媒体2を一般的な携帯電話機携帯電話機3a〜3nにセットし、これら各携帯電話機携帯電話機3a〜3nが場内19に入ったとき、フォーリンエージェント12、代理ホームエージェント13によって、これらを収容し、場内19にある携帯電話機を通話元とする通話要求があったとき、通話先となる携帯電話機が場内19にあるかどうかをチェックし、これが場内19にあれば、LAN4を使用して、通話を行い、通話先となる携帯電話機が場内19の外にあれば、インターネット回線17を介して、IP移動電話会社20に通話パケットを転送して通話を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工場、現場などの場内などにおいて使用される場内電話システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット技術の普及に伴い、通話品質などが大幅に向上したことからIP電話機が注目され、各会社などでも、また各家庭などでも、使用され始めている。
【特許文献1】特開2002−164934号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このようなIP電話機は、インターネット回線に接続されて使用されることから、インターネット回線に接続されたパソコン、電話機などのように、決まった場所、あるいは限られたエリア内でしか使用することができない。このため、工場内などのように、頻繁に設備の配置換えを行うような場所や作業現場などのように、電話機を固定させることができないところでは、設備などの配置換えを行う毎に、電話機の設置場所も変更しなければならず、使い勝手が良くないという問題があった。
【0004】
このように、従来、IP電話は有線接続される場合がほとんどであり、内線通話や外線通話と一般通話とを兼用できるようなIP移動電話の開発が切望されている。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑み、悪意を持つプライベート基地局アンテナに収容されることなく、一般的な携帯電話機をIP電話機として使用でき、内線通話、外線通話、一般通話であるかどうかを意識させることなく、通話できる場内電話システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために本発明は、所定エリア内に持ち込まれた各携帯電話機をIP携帯電話機として使用して、通話を行う場内電話システムにおいて、前記携帯電話機に識別用のIDデータを与える記憶媒体と、前記所定エリア内に敷設され、この所定エリア内にある各装置間のパケット通信をサポートするLANと、このLANに接続された状態で、前記所定エリア内に配置され、通話可能エリア内にある前記携帯電話機と無線信号の授受を行うプライベート基地局装置と、前記LANに接続され、前記プライベート基地局装置を介して、前記携帯電話機とデータの授受を行って、前記携帯電話機に与えられているIDデータが前記所定エリア内で使用可能なものであるとき、気付アドレス(care of address)を与える管理装置と、前記LANに接続され、前記管理装置によって、気付アドレス(care of address)が与えられた前記携帯電話機から通話要求があったとき、通話先が前記所定エリア内にある他の携帯電話機かどうかをチェックし、通話先が前記所定エリア内にある他の携帯電話機であるとき、通話先の気付アドレス(care of address)を用いて、通話元の前記携帯電話機と通話先の前記携帯電話機との通話を行わせ、また通話先が前記所定エリア内にある前記携帯電話機以外の携帯電話機であるとき、インターネット回線を介して、通話先のIPアドレスをIP移動電話会社側に送り、通話元の前記携帯電話機と通話先の携帯電話機との通話を行わせる内線/外線切替装置とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、悪意を持つプライベート基地局アンテナに収容されることなく、一般的な携帯電話機をIP電話機として使用でき、内線通話、外線通話、一般通話であるかどうかを意識させることなく、通話することができる。
【0008】
また、通話先との通話が内線か、外線か、または一般通話かに応じて、課金体系を最適化することができ、サービス内容に応じた最適な課金を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1は本発明による場内電話システムの一実施形態を示すブロック図である。なお、以下の説明において、IDデータは、部外者の携帯電話機がプライベートな所定エリアで収容されないようにするための識別用のデータを指すものであり会社などのIDを指す。また、電話IDは、電話番号のような機器に固有の番号を指すものである。
【0010】
この図に示す場内電話システム1は、識別用のIDデータが記憶された状態でIP移動電話会社20(図4参照)から提供される記憶媒体2と、この記憶媒体2がセットされる一般的な携帯電話機3a〜3nと、場内19に敷設され、LAN4を構成する複数のイーサネットケーブル5a、5bと、これら各イーサネットケーブル5a、5bを構成している各ノード6のうち、指定されたノード6を相互に接続して、各イーサネットケーブル5a、5bに接続された各機器間のパケット交換を可能にするルータ装置7と、場内の各所に設置され、一般的な携帯電話機3a〜3nが通信範囲内にあるとき、これらの各携帯電話機3a〜3nと無線信号の授受を行う複数のプライベート基地局アンテナ8a〜8mと、各イーサネットケーブル5a、5bを構成している各ノード6のうち、指定されたノード6に接続され、各プライベート基地局アンテナ8a〜8mの通話範囲内に入っている各携帯電話機3a〜3nにセットされた記憶媒体2のIDデータに基づき、これら各携帯電話機3a〜3nが収容可能かどうかを判定し、収容可能であるとき、これらを収容して、これら各携帯電話機3a〜3nと各イーサネットケーブル5a、5bに接続された各機器との間のデータ授受をサポートする複数のベースステーション9a〜9mとを備えている。
【0011】
さらに、場内電話システム1は、場内19での使用が許可された携帯電話機3a〜3nにセットされている記憶媒体内のIDデータと同じIDデータが格納され、各ベースステーション9a〜9mからID確認要求があったとき、このID確認要求とともに供給されたIDデータが予め登録されているIDデータの1つと一致しているかどうかを判定し、一致しているとき、収容許可を出すID認証装置10a〜10mと、各イーサネットケーブル5a、5bを構成している各ノード6のうち、指定されたノード6に接続され、電話機として使用される複数のIP電話機11と、各イーサネットケーブル5a、5bを構成している各ノード6のうち、指定されたノード6に接続され、各イーサネットケーブル5a、5bに接続された各機器にIPアドレスをダイナミックに割り当てながら、インストールされているフォーリンエージェント12によって、各携帯電話機3a〜3nに気付アドレス(care of address)を与える処理、インストールされている代理ホームエージェント13によって、通話先を判定させて、パケットを送出させる処理などを行うネットワークサーバ装置14a、14bと、アクセスサーバ装置16(図4参照)を介して、イーサネットケーブル5a、5bに接続された各機器とインターネット回線17(図4参照)に接続されたIP移動電話会社20側のサーバ装置18(図4参照)とを接続するルータ装置15とを備えている。
【0012】
次に、図1に示すブロック図、図2、図3に示す各フローチャート、図4、図5に示す各模式図を参照しながら、場内電話システム1の動作を説明する。
【0013】
まず、IP移動電話会社20で、識別用のIDデータが記憶媒体2に格納された後、これが各携帯電話機3a〜3nの所持者に配布されるとともに、IP移動電話会社20から場内電話システム1側にIDデータが通知され、各ID認証装置10a〜10mに登録される。
【0014】
次いで、各携帯電話機3a〜3nのいずれかの所持者、例えば携帯電話機3aの所持者によって、IP移動電話会社20から配布された記憶媒体2がセットされると、図4の模式図に示すように、この携帯電話機3aの所持者がいる場所、例えば自宅などをカバーするIP移動電話会社20側のパブリック基地局アンテナ21と、携帯電話機3aとの間で、無線通信が開始されて、携帯電話機3aの電話IDがIP移動電話会社20が割り当てた電話IDの1つであるかどうかがチェックされ、携帯電話機3aにセットされた記憶媒体2の電話IDがIP移動電話会社20が割り当てた電話IDの1つであるとき、パブリック基地局アンテナ21を介して、携帯電話機3aとIP移動電話会社20側の通信回線とが確立され、ホームネットワーク22が設定される。
【0015】
この後、IP移動電話会社20側のフォーリンエージェント23によって、携帯電話機3aに物理的なネットワークアドレスを示す一意のIPアドレスが割り当てられているかどうかかチェックされ、携帯電話機3aにIPアドレスが割り当てられていなければ、携帯電話機3aに気付アドレス(care of address)が割り当てられて、ホームエージェント24に登録される。
【0016】
次いで、自宅などで、携帯電話機3aがオフフックされて、通話要求が出されると、携帯電話機3aからの通話データに付加された通話先アドレスに基づき、IP移動電話会社20側のホームエージェント24によって、ルーティングが行なわれた後、通話先のIP電話機、例えば携帯電話機3cにパケット化された通話データが送信されて、通話が行われるとともに、専用サーバ装置(図示は省略する)によって、携帯電話機3a、3cの電話IDと、データ量とが収集されて、料金計算の元になる集計処理が行われる。
【0017】
また、携帯電話機3aの所持者が自宅などから離れて場内19に入り、図2のフローチャートに示すように、各プライベート基地局アンテナ8a〜8mによってカバーされている各通話範囲内の1つ、例えばプライベート基地局アンテナ8mによってカバーされている通話範囲内に入ると、この通話範囲内をカバーするプライベート基地局アンテナ8mと、携帯電話機3aとの間で、無線通信が開始される(ステップS1)。
【0018】
そして、場内19に配置されているベースステーション9aによって、ID認証装置10aに格納されている各IDデータが参照され、携帯電話機3aにセットされた記憶媒体2のIDデータが場内20で使用することができるIDデータのいずれかと一致しているかどうかがチェックされ、携帯電話機3aにセットされた記憶媒体2のIDデータが場内19で使用可能なIDデータの1つであるとき、フォーリンエージェント12に新たな携帯電話機3aが通話可能範囲内に入ったことが通知されて、この携帯電話機3aに対し、気付アドレス(care of address)が割り当てられるとともに(ステップS2)、ルータ装置15、アクセスサーバ装置16、インターネット回線17、サーバ装置18、通信回線などを介して、新たに割り当てた気付アドレス(care of address)と電話IDとがIP移動電話会社20側のホームエージェント24に通知されるとともに、場内19の代理ホームエージェント13に通知されて、携帯電話機3aの通話許可権が場内19側の代理エージェント13に移される(ステップS3)。
【0019】
この後、携帯電話機3aがオフフックされて、図5に示すフォーマットで、通話要求が出され、図3のフローチャートに示すように、プライベート基地局アンテナ8mによって、これが受信されると、ベースステーション9mによって、通話要求がカプセル化された後、イーサネットケーブル5a上に送出され、場内19側の代理ホームエージェント13に転送される。
【0020】
そして、この代理ホームエージェント13によって、パケットのカプセル化が解除され、通話先アドレスと、場内19にある各携帯電話機3b〜3nを示すホームアドレスとが照合され、通話先アドレスと一致するホームアドレスがあれば、内線通話であると判定されて(ステップS12)、通話元のホームアドレスを示す気付アドレス(care of address)と、通話先のホームアドレスを示す気付アドレス(care of address)と、通話データとを含むパケットが作成される(ステップS13)。
【0021】
次いで、代理ホームエージェント13によって、パケットがカプセル化されて、イーサネットケーブル5a上に送出され、通話先の携帯電話機、例えば携帯電話機3bを収容しているベースステーション9aに転送されて、カプセル化が解除された後、プライベート基地局アンテナ8aを介して、通話先の携帯電話機3bに送られ、通話が行われる。
【0022】
また、代理ホームエージェント13によって、オフフックされた携帯電話機3aの通話先アドレスと、場内19にある各携帯電話機3b〜3nを示すホームアドレスとが照合されたとき、通話先アドレスと一致するホームアドレスがなければ(ステップS12)、代理ホームエージェント13によって、通話元の気付アドレス(care of address)と、通話先アドレスとなる電話ID、通話データとを含み、IP移動電話会社20側のホームエージェント24を宛先とするパケットが作成されて、カプセル化された後、ルータ装置15、アクセスサーバ装置16を介して、インターネット回線17上に送出される。
【0023】
そして、インターネット回線17上で、ルータ装置15から送出されたパケットがルーティングされ、サーバ装置18を介して、ホームエージェント24に転送され、パケット内の通話先アドレスが登録済みの気付アドレス(care of address)に変換されるとともに、この気付アドレス(care of address)と、通話元の気付アドレス(care of address)と、通話データとを含むパケットが通話先となっている携帯電話機、例えば携帯電話機3cを収容しているパブリック基地局アンテナ21側に転送されて、カプセル化が解除された後、通話先の携帯電話機3cに送られ、通話が開始される。
【0024】
またこのとき、通話先の携帯電話機3cによって、パブリック基地局アンテナ21から送られた通話元の気付アドレス(care of address)がキャッシュされ、以後この気付アドレス(care of address)が用いられて、通話元との通話が継続されるとともに、専用サーバ装置によって、携帯電話機3a、3cの電話IDと、データ量とが収集されて、料金計算の元になる集計処理が行われる。
【0025】
また、この動作と平行し、IP移動電話会社20側のホームエージェント24によって、通話元の気付アドレス(care of address)と、通話先の気付アドレス(care of address)とを含み、通話元を宛先とする応答パケットが生成されてカプセル化された後、サーバ装置を介して、インターネット回線17上に送出され、アクセスサーバ装置16、ルータ装置15を介して、代理ホームエージェント13に転送されるとともに、この代理ホームエージェント13によって、カプセル化が解除されて、通話元の気付アドレス(care of address)と、通話先の気付アドレス(care of address)が解析された後、通話先の気付アドレス(care of address)を含み、通話元の気付アドレス(care of address)を宛先としたパケットが生成されてカプセル化され、イーサネットケーブル5a上に送出される。
【0026】
そして、通話元の携帯電話機3aを収容しているベースステーション9mによって、このパケットが取り込まれて、カプセル化が解除された後、プライベート基地局アンテナ8mを介して、通話元の携帯電話機3aに送られ、この携帯電話機3aに通話先の気付アドレス(care of address)がキャッシュされる。
【0027】
以後、携帯電話機3aによって、通話先の気付アドレス(care of address)が用いられて、通話先との通話が継続される(ステップS15)。
【0028】
このように、この実施形態では、IP移動電話会社20から提供された記憶媒体2を一般的な携帯電話機、例えば各主要都市を通話範囲とするIP移動電話会社20から提供された携帯電話機3a〜3nにセットしておくだけで、通話元となる携帯電話機、例えば携帯電話機3aから通話先となる携帯電話機、例えば携帯電話機3b〜3nに通話するとき、これら携帯電話機3b〜3nが各プライベート基地局アンテナ8a〜8mの通話可能範囲内にあれば、LAN4に接続されたネットワークサーバ装置14a、14bにインストールされているフォーリンエージェント12、代理ホームエージェント13によって、通話を行わせ、また通話先となる携帯電話機3b〜3nが各プライベート基地局アンテナ8a〜8mの通話可能範囲外にあれば、場内19側の代理ホームエージェント13からインターネット回線17上にパケットを送出させ、IP移動電話会社20のホームエージェント24によって、通話先となる携帯電話機3b〜3nにパケットを転送とさせて、通話を行わせるようにしているので、悪意を持つプライベート基地局アンテナに収容されることなく、一般的な携帯電話機3a〜3nをIP電話機として使用させて、内線通話、外線通話、一般通話であるかどうかを意識させることなく、通話させることができる。
【0029】
また、上述した実施形態では、各携帯電話機3a〜3n間で外線通話、一般通話を行わせるとき、専用サーバ装置によって、通話を行っている携帯電話機の電話IDと、データ量とを収集させているので、場内電話システム1を構成しているプライベート基地局アンテナ8a〜8mの本数などに応じて、IP移動電話会社20側に固定された内線通話料金を払っておくだけで、通話先との通話が内線か、外線か、または一般通話かなどうかに応じて、課金体系を最適化させることができ、これによって、サービス内容に応じた最適な課金を行わせることができる。
【0030】
また、上述した実施形態では、各イーサネットケーブル5a、5b上に送出されるパケット、インターネット回線17上に送出されるパケットをカプセル化させるようにしているので、通信元アドレス、通信先アドレス、通信内容などの秘匿性を確保させることができる。
【0031】
また、上述した実施形態では、各携帯電話機3a〜3nが各プライベート基地局アンテナ8a〜8mの通話可能範囲内に入ったとき、場内19側のフォーリンエージェント12によって、無条件に気付アドレス(care of address)を与えるようにしているが、プライベート優先方式、各携帯電話機3a〜3nの選択ボタンで指定されたエリアを優先させる優先方式、通話中のアンテナ優先方式などを用いて、図6に示すように、各携帯電話機3a〜3nが各プライベート基地局アンテナ8a〜8mの通話可能範囲内に入ったとき、指定された優先方式に応じて、各プライベート基地局アンテナ8a〜8mまたはIP移動電話会社20側に設けられているパブリック基地局アンテナ21のいずれかを優先させるようにしても良い。
【0032】
これにより、各携帯電話機3a〜3nの所持者が場内19に頻繁に出入りしても、各携帯電話機3a〜3nの使用状況に応じて、場内電話システム1側と、IP移動電話会社20側との間で、通話許可権をスムーズにやりとりさせることができる。
【0033】
また、上述した実施形態では、フォーリンエージェント12、代理ホームエージェント13をネットワークサーバ装置14a、14bにインストールするようにしているが、LAN4に接続されているサーバ装置であれば、どのサーバ装置にフォーリンエージェント12、代理ホームエージェント13をインストールするようにしても、上述した実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0034】
また、上述した実施形態では、各ベースステーション9a〜9m毎に、ID認証装置10a〜10mを配置させるようにしているが、LAN4を構成する各イーサネットケーブル5a、5bのいずれかに、1台のID認証装置を接続させ、各ベースステーション9a〜9mによって、これを共用させるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明による場内電話システムの一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す場内電話システムの電話収容手順を示すフローチャートである。
【図3】図1に示す場内電話システムの通話手順を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す場内電話システムの通話動作を示す説明図である。
【図5】図1に示す場内電話システムで使用されるパケットの一例を示す説明図である。
【図6】本発明による場内電話システムの他の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0036】
1:場内電話システム
2:記憶媒体
3a〜3n:携帯電話機
4:LAN
5a、5b:イーサネットケーブル
6:ノード
7:ルータ装置
8a〜8m:プライベート基地局アンテナ(プライベート基地局装置)
9a〜9m:ベースステーション(プライベート基地局装置)
10:ID認証装置(プライベート基地局装置)
11:IP電話機
12:フォーリンエージェント(管理装置)
13:代理ホームエージェント(内線/外線切替装置)
14a、14b:ネットワークサーバ装置
15:ルータ装置
16:アクセスサーバ装置
17:インターネット回線
18:サーバ装置
19:場内
20:IP移動電話会社
21:パブリック基地局アンテナ
22:ホームネットワーク
23:フォーリンエージェント
24:ホームエージェント

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定エリア内に持ち込まれた各携帯電話機をIP携帯電話機として使用して、通話を行う場内電話システムにおいて、
前記携帯電話機に識別用のIDデータを与える記憶媒体と、
前記所定エリア内に敷設され、この所定エリア内にある各装置間のパケット通信をサポートするLANと、
このLANに接続された状態で、前記所定エリア内に配置され、通話可能エリア内にある前記携帯電話機と無線信号の授受を行うプライベート基地局装置と、
前記LANに接続され、前記プライベート基地局装置を介して、前記携帯電話機とデータの授受を行って、前記携帯電話機に与えられているIDデータが前記所定エリア内で使用可能なものであるとき、気付アドレス(care of address)を与える管理装置と、
前記LANに接続され、前記管理装置によって、気付アドレス(care of address)が与えられた前記携帯電話機から通話要求があったとき、通話先が前記所定エリア内にある他の携帯電話機かどうかをチェックし、通話先が前記所定エリア内にある他の携帯電話機であるとき、通話先の気付アドレス(care of address)を用いて、通話元の前記携帯電話機と通話先の前記携帯電話機との通話を行わせ、また通話先が前記所定エリア内にある前記携帯電話機以外の携帯電話機であるとき、インターネット回線を介して、通話先のIPアドレスをIP移動電話会社側に送り、通話元の前記携帯電話機と通話先の携帯電話機との通話を行わせる内線/外線切替装置と、
を備えたことを特徴とする場内電話システム。
【請求項2】
請求項1に記載の場内電話システムにおいて、
前記IP移動電話会社は、通話元の前記携帯電話機、通話先の前記携帯電話機の通話が内線通話、または外線通話、あるいは一般通話であるかどうかに基づき、課金計算式を切り替える、
ことを特徴とする場内電話システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−129158(P2006−129158A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−315822(P2004−315822)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】