説明

強化された拡大性と内部官能基性をもった樹枝状ポリマー

強化された拡大性と内部官能基性をもった樹枝状ポリマーが記載されている。これらの樹枝状ポリマーは、迅速な開環反応の化学(または他の速い反応)を分岐セル試薬を制御された方法で使用することと組み合わせ、きれいな化学構造をもったしばしば単一の生成物をを用い迅速且つ精密に構築された樹枝状構造を世代毎に構築することによって製造され、必要とされる試薬の過剰量は少なく且つ希釈の程度が低いから、商業的規模に拡大することが容易であり、新規範囲の材料を製造でき、低コストで生産能力が高い方法が提供される。製造される樹枝状ポリマー組成物は新規の内部官能基性をもち、安定性が大きく(例えば熱安定性が大きく、逆Michael反応が少ないか全くない)、低い世代でカプセル化を起こす表面密度に到達する。予想外のことには、これらの多官能性の分岐セル試薬と多官能性のコアとの反応は交叉結合した材料を生じない。このような樹枝状ポリマーは油/水乳化液、製紙業における湿潤強度賦与剤、プロトン除去剤、ポリマー、ナノスケールの単量体、電子顕微鏡の較正標準、サイズ選択性をもった膜の製造、およびペイントのような水性組成物中の粘度変性剤として有用である。これらの樹枝状ポリマーがその表面および/または内部と連係した担持された材料をもっている場合、これらの樹枝状ポリマーはその特有な性質のために、さらに例えば薬剤の送達、トランスフェクション、および診断等を行うような材料を運搬する性質をもっている。
本発明方法によれば、きれいな化学(cleaner chemistry)過程を伴う精密な構造、典型的には単一の生成物を与え、必要とされる試薬の過剰量は少なく且つ希釈の程度は低いから、商業的規模に拡大することが容易であり、新規範囲の材料を製造でき、低コストで生産能力が高い方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)
【化1】

但し式中
(C)はコアを意味し;
(FF)はコアの焦点官能基性成分を意味し;
xは独立に0かまたは1〜N−1の整数であり、
(BR)は分岐セルを意味し、pが1より大きい場合(BR)は同一または相異なる構成部分であることができ;
pは該デンドリマーの中の分岐セル(BR)の総数であって、下記式
【数1】

により導かれる1〜2000の整数であり;
ここでGはコアを取り囲む同心的な分岐セルの外殻の数(世代)であり;
iは最終の世代Gであり;
は分岐セルのマルティプリシティであり;
はコアのマルティプリシティであって1〜1000の整数であり;
(IF)は内部官能基性を意味し、qが1より大きい場合(IF)は同一または相異なる構成部分であることができ;
qは独立に0、または1〜4000の整数であり;
(EX)は延長部材を意味し、mが1より大きい場合(EX)は同一または相異なる構成部分であることができ;
mは独立に0、または1〜2000の整数であり;
(TF)は末端の官能基性を意味し、zが1より大きい場合(TF)は同一または相異なる構成部分であることができ;
zは、1以上で或る与えられた世代(G)に対する(C)および(BR)に可能な理論的な数までの表面の基の数を意味し、下記式
z=N
によって与えられ;
ここでG、NおよびNは上記に定義した通りであるが、但しここで少なくとも一つの(EX)または(IF)が存在するものとする、
を有することを特徴とする樹枝状ポリマー。
【請求項2】
は1〜20の整数であり;qは0、または1〜250の整数であり;pは1〜250の整数であり;mは0、または1〜250の整数であり;
qまたはmの一つは少なくとも1でなければならず;
qおよびmの両方が1より大きい場合、(BR)および(EX)は該構成部分の他のものと交互に現れるか、または連続した複数の(BR)または(EX)の群が逐次的に現れ
ることを特徴とする請求項1記載の樹枝状ポリマー。
【請求項3】
式(II)
【化2】

但し式中
【数2】

であり、コア=(C)、(TF)、G、N、N、i、zおよびpは請求項1で定義した通りであり、(BR)は存在する一つの(IF)構成部分をもっていなければならないか、その場で(IF)を生成できなければならない、
を有することを特徴とする樹枝状ポリマー。
【請求項4】
(C)が単純なコアであることを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項5】
単純なコアはポリ(グリシジルエーテル)[例えば、ビス−フェノールグリシジルエーテル、ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE)、テトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE)、トリフェニロールメタントリグリシジルエーテル(TPMTGE)、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE)、ビス(4−グリシジルオキシフェニル)メタン(BGPM)]、テトラ(エポキシプロピル)シアヌレート(TEPC)、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート(TGIC)、トリス[2−(アクリロイルオキシ)エチル]イソシアヌレート、4,4’−メチレンビス(N,N’−ジグリシジルアニリン)(MBDGA)、ジグリシジルアニリン、N,N’−ジグリシジル−4−グリシドキシアニリン(DGGA)、ソルビトール、グリセロール、ネオペンチル、オリゴネオペンチルジグリシジルエーテル、t−ブチルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、ペンタエリトリトールトリグリシジルエーテル(PETriGE)、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル(PETriAE)、ペンタエリトリトールテトラアジド(PETAZ)、ネオペンチルテトラプロパルギルエーテル、モノアルキルネオペンチルトリプロパルギルエーテル、トリアジド、テトラアジド、アミノエタノール、アンモニア、ポリアミン[例えば、エチレンジアミン(EDA)、PAMAM、ヘキサメチレンジアミン(HMDA)、ジエチレントリアミン、メチルイソプロピリジン、アルキレンビス(2−ハロエチルアミン)、ハロゲン化アリールメチル(例えばハロゲン化ベンジル)、ピペラジン、アミノエチルピペラジン、超分岐したコア[例えば、ポリリジン、ポリ(エチレンイミン)、ポリ(プロピレンイミン)、トリス−2−(アミノエチルアミン)]、直鎖ポリ(エチレンイミン)、水、硫化水素、アルキレン/アリーレンジチオール、ビス(2−ピペラジニルエチル)ジスルフィド(BPEDS)、シスタミン、4,4’−ジチオジ酪酸、ジチオ酪酸ジメチル(DMDTB)、メルカプトアルキルアミン、チオエーテルアルキルアミン、イソシアヌレート、複素環化合物、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリス(酢酸)(DO3A)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラ(酢酸)(DOTA)、マクロ環式化合物(例えば、クラウンエーテル)、多炭素のコア(エチレン、ブタン、ヘキサン、ドデカン)、ポリグリシジルメタクリレート、ポリ(多官能性アクリレート)(例えば、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)、ジアリルアミン)、ジエチルアミノジアセテート、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、ホスフィン、ポルフィン(例えばポルフィリン)、オキシラン、チオラン[例えば、テトラチオラン(TES)]、オキセタン、アジリジン、アゼチジン、多アジド官能基性(例えば、PETGEから誘導されるテトラ−アジド)、シロキサン、オキサゾリン[例えば、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)(PEOX)]、カルバメート、またはカプロラクトンであることを特徴とする請求項4記載の樹枝状ポリマー。
【請求項6】
単純なコアはシスタミン、ジアミンジスルフィド、ジアジドジスルフィド、ジスルフィドジアセチレン、プロパルギルペンタエリトリトールトリアリルエーテル、プロパルギルペンタエリトリトールトリグリシジルエーテル、ペンタエリトリトールテトラアジド、ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル、テトラフェニロールエタングリシジルエーテル、トリフェニロールメタントリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル,トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、イソシアヌレート,複素環式化合物、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)、多炭素コア(エチレン、ブタン、ヘキサン、およびドデカン)、ホスフィン,または単一官能性または多官能性のエポキシドを有する直鎖の、分岐した、或いは環式の構成部分、多官能性のアルケン、アルキン、またはアリール、或いは多アジド官能基性であることを特徴とする請求項5記載の樹枝状ポリマー。
【請求項7】
(C)は足場のコアであることを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項8】
足場のコアはキャッピングされた材料、例えばそれぞれ一つまたはそれ以上のアミノエチルピペラジン、アジド、プロパルギル官能基性、ピペラジン、ジ−イミノ二酢酸、またはエポキシド表面のPEHAM、またはこれらの混合物でキャッピングされたトリメチロールプロパントリアクリレート、またはペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE)、またはトリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE)、或いはテトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE)またはトリフェニロールエタントリグリシジルエーテル(TEMPTGE)であることを特徴とする請求項7記載の樹枝状ポリマー。
【請求項9】
(C)はスーパー・コアであることを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項10】
スーパー・コアはコアの官能基性として作用するデンドリマーであるか、或いは0価の金属粒子(例えば、Au,Ag,Cu,Pd,Pt)、金のナノ粒子、金のナノ棒状物、コロイド、ラテックス粒子、金属酸化物、ナノ結晶、量子ドット、ミセル、ベシクル、リポゾーム、バッキーボール、カーボンナノチューブ(単一壁または二重壁)、炭素繊維、シリカまたは塊状金属表面であって、この場合他の構造が結合しているか、或いはその表面から成長することができるものであることを特徴とする請求項9記載の樹枝状ポリマー。
【請求項11】
(C)は、次のような成分:即ちPAMAMはその表面の上に成長するかまたは結合したPEHAMをもったコアであるか;PEHAMはその表面の上に成長するかまたは結合したPEHAMをもったコアであるか;PEHAMはその表面の上に成長するかまたは結
合したPEHAMおよびPAMAMをもったコアであるか;PAMAMはその表面の上に成長するかまたは結合したPEHAMおよびPAMAMをもったコアであるか;PEHAMはその表面の上に成長するかまたは結合したPEMAMをもったコアであるか;ポリリジン樹枝状ポリマーはコア及びその表面の上に成長するかまたは結合したPEHAMであるか;PPIはコア及びその表面の上に成長するかまたは結合したPEHAMであるか;ポリオールはコア及びその表面の上に成長するかまたは結合したPEHAMである成分を含んで成るスーパー・コアであることを特徴とする請求項9記載の樹枝状ポリマー。
【請求項12】
(C)は少なくとも一つの求核性(Nu)、一つの求電子性(E)、または一つの他の(O)構成部分であるか;或いは配列した少なくとも二つの樹脂状の分岐に結合した多価のコアであるか;またはコアの原子または分子であってそれは1価のまたは一官能性の構成部分或いは多価のまたは多官能性の構成部分、好ましくは樹脂状の分岐と結合するために利用できる官能性部位の原子価結合を2〜25000有する多官能性の構成部分であることができることを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項13】
(C)は求核性(Nu)であって、アンモニア、水、硫化水素、ホスフィン、ポリ(アルキレンジアミン),例えばエチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ドデシルジアミン、ポリアルキレンポリアミン、例えばジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン,テトラエチレンペンタアミン、ペンタエチレンヘキサミン、ポリ(プロピレンイミン)、直鎖および分岐したポリ(エチレンイミン)およびポリ(アミドアミン)、第1級アミン、例えばメチルアミン、ヒドロキシエチルアミン、オクタデシルアミン、ポリ(メチレンジアミン),マクロ環式/クリプタンド・ポリアミン、ポリ(アミノアルキルアレーン)、トリス(アミノアルキル)アミン、メチルイソプロピリジンジエチレントリアミン、アルキレンビス(2−ハロエチルアミン)、ハロゲン化アリールメチル(例えばハロゲン化ベンジル)、超分岐したコア(例えばポリリジン)、ポリ(プロピレンイミン)、トリス−2−(アミノエチルアミン),複素環式アミン、星形/櫛形に分岐したポリアミン、ピペラジンおよびその誘導体(例えばアミノアルキルピペラジン)、エチレングリコール、ポリアルキレンポリオール、ポリアルキレンポリメルカプタン、チオフェノール、フェノール、またはキャッピングされたコア[例えばt−ブチルブトキシカルビノール(BOC)]としてのこれらの任意のコアであってこの場合Nの原子価の少なくとも一つがキャッピングされていないものであることを特徴とする請求項12記載の樹枝状ポリマー。
【請求項14】
(C)は求電子性(E)であるか、Broensted/Lewis酸またはアルキル化/アシル化剤で(E)に変わるものであり、環式エーテル(例えばエポキシド)、オキシラン、環式スルフィド(例えばエピクロロスルフィド),アジリジン、アゼチジン、シロキサン、オキセタン、オキサゾリン、オキサジン、カルバメート,カプロラクトン、カルボキシ酸無水物、チオラクトン、スルトン、β−ラクタム、α,β−エチレン型不飽和カルボン酸エステル、例えば(C−C18アルキル)アクリレートエステル(例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル)、(C−C18アルキル)メタクリレートエステル、アクリロニトリル、イタコン酸メチル、フマル酸ジメチル、マレイン酸無水物、またはアミド、例えばアクリルアミド、またはNの原子価の少なくとも一つがキャッピングされていないキャッピング・コアとしてのこれらの任意のコアであることを特徴とする請求項12記載の樹枝状ポリマー。
【請求項15】
(C)は他の(O)構成部分であり、多価のコアまたはフリーラジカル受容性の基(例えばオレフィン)、または1、3−双極性シクロ付加構成部分(例えばポリアルキンおよびポリアジド)を生成し得る化合物である多官能性の反応開始剤コアであることを特徴とする請求項12記載の樹枝状ポリマー。
【請求項16】
(C)はトリアクリレート、テトラアクリレート,トリアジリジン、テトラアジリジン、トリアジド、テトラアジド、トリチオラン、テトラチオラン,トリオキサゾリン、テトラオキサゾリン、トリエポキシド、テトラエポキシド、ジグリシジルアニリン,ネオペンチルアルコール、アミノアルキロール、アルキレンジアミン、テトラアリールメタン,トリアリールメタン、トリグリシジルエーテル、テトラアリールメタン、テトラグリシジルエーテル,ビス(グリシドキシフェニル)アルカン、テトラエピスルフィド、トリスグリシジルイソシアヌレート、トリス(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート、メチレンビス(ジグリシジルアニリン)、またはテトラエピスルフィドであることを特徴とする請求項12記載の樹枝状ポリマー。
【請求項17】
(C)はシスタミン、イソシアヌレート、複素環式化合物、多炭素コア(例えば、エチレン、ブタン、ヘキサン、ドデカン)、ホスフィン、または単一または多官能性エポキシドを有する直鎖の、分岐した、または環式の構成部分であることを特徴とする請求項12記載の樹枝状ポリマー。
【請求項18】
(FF)はデンドロンをコアとして使用できるようにするか、二つまたはそれ以上のデンドロンを連結できるようにするか、または(C)、(BR)、または(EX)および(BR)を反応し得るようにする任意の構成部分であることを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項19】
(FF)は水素、チオール、アミン,カルボン酸、エステル、エーテル、環式エーテル(例えば、クラウンエーテル、クリプタンド),ポルフィリン、ヒドロキシル、マレイン酸イミド、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリールアルキル、ホスフィノ、ホスフィン、ボラン、アルコール、アルデヒド、アクリレート、環式無水物、アジリジン、ピリジン、ニトリル、イタコネート、環式チオラクトン、チオラン、アゼチジン、環式ラクトン、マクロ環式化合物[例えば1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラ(酢酸)(DOTA)、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリス(酢酸)(DO3A)]、キレート化配位子[例えばジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)]、イソシアネート、イソチオシアネート、オリゴヌクレオチド、アミノ酸、ペプチド、シクロペプチド、蛋白質、抗体または断片、アプタマー、イミダゾール、アジド、メルカプトアミン、シラン、オキサゾリン、オキシラン、オキセタン、オキサジン、イミン、トシレート、金属、ビオチン、ストレプタビジン、アビジン、保護基(例えば、t−ブトキシカルボニル(BOC)またはケトン溶媒で保護された基)、シロキサンまたはその誘導体、またはこれらの置換誘導体またはそれらの組み合わせ、或いはクリック・ケミストリーに適した基(例えばポリアジドまたはポリアルキン官能基性)であることを特徴とする請求項18記載の樹枝状ポリマー。
【請求項20】
(FF)はメルカプト、アミノ、カルボキシおよびカルボキシエステル、オキサゾリン、イソチオシアネート、イソシアネート、ヒドロキシル、エポキシ、オルトエステル、アクリレート、メタクリレート、スチレニル、またはビニルベンジル構成部分であることを特徴とする請求項18記載の樹枝状ポリマー。
【請求項21】
(BR)は任意の求核性(Nu)、求電子性(E)または他の(O)試薬であるか、或いは(BR)の前駆体からのその場でつくることができ、該(BR)は(C)、他の分岐セルまたは分岐セル試薬(BR)、延長部材(EX)、或いは末端官能基(TF)と反応することができ、その結果式(I)の樹枝状ポリマーの次の世代に対し、存在する反応性の基を多数生じるかまたは増大させ、(BR)が一つの世代より多く生じる場合、それは同じまたは異なった(BR)構成部分であることができることを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項22】
(BR)が共反応物と一緒に使用されてコア付加物を生じ、次いでこれが第2の共反応物と反応させられていることを特徴とする請求項21記載の樹枝状ポリマー。
【請求項23】
(BR)はキャッピングされていないまたは部分的にキャッピングされた、分岐したまたは直鎖の、或いは第1級または第2級のポリアミン,ジエチレントリアミン(DETA)、2−イミダゾリジル−1−アミノエタン(IMAE)、ジエタノールアミン(DEA),ジベンジルアミン(DBA)、トリエチレンテトラアミン(TETA),テトラエチレンペンタアミン、ポリ(エチレンイミン)、メチルアミン、ビス(アリル)アミン(BAA)、ヒドロキシエチルアミン、オクタデシルアミン、ジエチルイミノジアセテート(DEIDA)、ポリ(メチレンジアミン)、例えばヘキサメチレンジアミン(HMDA),ポリアミノアルキルアレーン、トリス(アミノアルキル)アミン、例えばトリス(アミノエチル)アミン(TREN)、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、直鎖のおよび分岐したポリ(エチレンイミン)、直鎖のおよび分岐したポリ(アミドアミン)、複素環式アミン、例えばイミダゾリン、ピペリジン(PIPZ)、アミノアルキルピペラジン、メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA)、ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);または種々の他のアミン、例えばヒドロキシエチルアミノエチルアミン、(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン(HEDA),メルカプトアルキルアミン、メルカプトエチルアミン、イミノジアルキン、イミノジアルケン、置換されたピペラジン,ポリ塩化ビニルベンジルのアミノ誘導体および他のベンジルアミン、例えばトリス(1,3,5−アミノメチル)ベンゼン;またはポリオール、例えばペンタエリトリトール、エチレングリコール、ポリアルキレンポリオール、例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,2−ジメルカプトエタンまたはポリアルキレンポリメルカプタン;チオフェノール、またはフェノール;またはアセチレン性ポリエポキシド、ヒドロキシアルキルアジド,アルキルアジド、トリ−およびテトラ−アジリジン、トリ−およびテトラ−オキサゾリン、トリアゾール、チオールアルキル、チオール(FF)デンドロン、アリル基、アクリレート,メタクリレート,またはオレフィン官能基性または上記のキャッピングされた構成部分であることを特徴とする請求項21記載の樹枝状ポリマー。
【請求項24】
(BR)はトリアクリレート,テトラアクリレート,トリエポキシド、テトラエポキシド、ジアリルアミン,ジエタノールアミン、ジエチルイミノジアセテート、ビス(2−ハロアルキル)アミン、トリス(ヒドロキシメチルアミン)、保護されたジエチレントリアミン(DETA)であるか、またはその場で用いることを含めてアクリル酸メチルを使用することができることを特徴とする請求項21記載の樹枝状ポリマー。
【請求項25】
(BR)は1種またはそれ以上の環式エーテル(エポキシド)、オキシラン、スルフィド(エピクロロスルフィド)、アジリジン、アゼチジン、シロキサン、オキセタン、オキサゾリン、オキサジン、カルバメート、カプロラクトン、カルボキシ無水物、チオラクトン、β−ラクタム、またはそれらの誘導体であることを特徴とする請求項21記載の樹枝状ポリマー。
【請求項26】
(BR)はトリアクリレート、テトラアクリレート、トリエポキシド、テトラエポキシド、トリアジド、テトラアジド、ジアリルアミン(BAA)、ジエタノールアミン(DEA)、ジエチルイミノジアセテート(DEIDA)、トリス(ヒドロキシメチルアミン)、ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE)、ペンタエリトリトールトリグリシジルエーテル(PETriGE)、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル(PETriAE)、(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン(HEDA)、メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA)、トリス(2−アミノエチル)アミン(TREN),トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、ジメチルイミノジアセテート,(ケトン性溶媒で)保護されたジエチレントリアミン(DETA)、またはその場で生成させるものを含めてアクリル酸メチルであることを特徴とする請求項21記載の樹枝状ポリマー。
【請求項27】
(IF)は開環反応からつくられ内部の反応部位を生じる活性の構成部分であることを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項28】
(IF)はヒドロキシル、チオール、アミン,ホスフィン、アルキルシラン、シラン、ボラン、カルボキシ、カルボキシエステル、クロロ、ブロモ、アルケン、アルキン、またはアルキル−またはアリール−アミドであることを特徴とする請求項27記載の樹枝状ポリマー。
【請求項29】
(IF)はヒドロキシル,チオール、アルキレン、エステルまたはアミンであることを特徴とする請求項27記載の樹枝状ポリマー。
【請求項30】
(EX)は次のGが成長する前にデンドリマーの内部の中の距離を長くすることができる構成部分であり、樹枝状ポリマーの中で(BR)構成部分の前または後、或いは(BR)の前および後の両方に存在することができ、このような第2の(EX)は第1の(EX)と同一または相異なることができ、一つの(IF)構成部分をもつことができ、また少なくとも二つの反応部位をもっていなければならないことを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項31】
(EX)はアミノ酸、例えばリジン、ポリ(アミノ酸)、例えばポリリジン、オリゴエチレングリコール、ジエチレンテトラアミンおよび高級アミン同族体、5員環イミダゾリジル誘導体として保護されたオリゴアルキレンアミン、ジ−またはそれ以上の不均一なまたは均一な官能基性をもった脂肪酸、不飽和脂肪族または芳香族の二官能基性または多官能基性の構成部分、エタノールアミン(EA)、モルフォリン、ジカルボン酸、エチル−N−ピペラジンカルボキシレート(EPC)、2−イミダゾリジル−1−アミノエタン(IMAE)、アリールジメルカプタン、ジメルカプトアルカン、トリアゾール、イタコン酸ジメチル(DMI),ジアジド、ジアセチレン、ピロリドン、ピロリドンエステル、アミノアルキルイミダゾリン,イミダゾリジン、ポリ(アルキレンイミダゾリジン)、メルカプトアルキルアミン、ヒドロキシアルキルアミン、または不均一な不飽和脂肪族および芳香族の二官能基性または多官能基性の構成部分であることを特徴とする請求項30記載の樹枝状ポリマー。
【請求項32】
(EX)はジアミノアルカン、ジフェノール、ジチオフェノール、芳香族ポリ(カルボン酸)、メルカプトアミン,メルカプトエタノール、アリルアミン、メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA)、ピペラジン(PIPZ)、ポリピペラジン、アミノエチルピペラジン(AEP)、エチル−N−ピペラジンカルボキシレート(EPC)、環式ピロリジン誘導体、エチレンジアミン(EDA)、ジエチルイミノジアセテート(DEIDA)、または超分岐した樹枝状ポリマー、例えばポリリジン、ポリ(エステルアミド)、ポリ(アミドアミン)、ポリ(エチレンイミン)またはポリ(プロピレンイミン)構成部分であることを特徴とする請求項30記載の樹枝状ポリマー。
【請求項33】
(EX)はメチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA)、ジメチルイタコネート(DMI)、アクリル酸メチル、エチル−N−ピペラジンカルボキシレート(EPC)、1,2,3−トリアゾ−ル、2−イミダゾリジル−1−アミノエタン(IMAE)、ピペラジン、アミノアルキルピペラジン、ポリ(アルキレンピペラジン)、メチルイソプロピルイミノエチルピペラジン(MIPIEP)、ジスルフィド
構成部分を有するジアミン、ビス(ピペラジノアルキル)ジスルフィド、またはピペラジン誘導体であることを特徴とする請求項30記載の樹枝状ポリマー。
【請求項34】
(TF)は1,3−双極性付加反応に対して官能基的に活性をもつかまたは適した基であって、付加反応または置換反応、または開環反応を行うのに十分活性をもった基、または重合を開始させる基、または樹枝状の分岐を次の世代のGに伝播するのに使用できる任意の官能基的に活性をもった基であり、ここで全部ではないが若干の(TF)構成部分は反応して次の世代のGをつくることができ、これらの(TF)基は同一または相異なることができ、(TF)構成部分が最後のGである場合にはこの(TF)は反応しないことを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項35】
(TF)はアミノ基[キャッピングをすることができるが少なくとも一つのキャッピングされないアミノ基をもっている第1級および第2級アミノ基(例えばメチルアミノ、エチルアミノ,ヒドロキシエチルアミノ、ヒドラジノ基、ベンジルアミノ、グルコサミン、アミノ酸、メルカプトエチルアミノ)、第3級アミノ基(例えばジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ビス(ヒドロキシエチル)アミノ)、第4級アミノ基、トリアルキルアンモニウム、ビス(ヒドロキシエチル)アミノ、ビス(2−ハロエチル)アミノ、N−アルキル化された、N−アリール化された、N−アシル化された誘導体を含む];ヒドロキシ、メルカプト、カルボキシ、アルケニル、アリル、アリール,メタルキル,ビニル、アミド、ハロ、尿素,オキシラニル、アジリジニル、オキサゾリニル、アザラクトン、ラクタム、ラクトン、イミダゾリニル、スルフォナート、ホスフォナート、ボロナート、有機シラン、イソシアナート、イソチオシアナート、α−ハロ基、またはヒドロキシアルキルアジドであることを特徴とする請求項34記載の樹枝状ポリマー。
【請求項36】
(TF)または(M)はポリエチレングリコール、ピロリドン、ピロリドンエステル、カルボキシピペリジン、ピペリジン、ピペラジン、置換されたピペラジン、アミノアルキルピペラジン、ヘキシルアミド、アルデヒド、アジド、オキセタン、染料[例えば近赤外蛍光色素(例えばシアニン誘導体、FITC),比色用色素(例えばNile red)]、トリス(ヒドロキシメチル)アミドメタン、フォトクロミック構成部分(例えばシドノン、ポルフィン)、アミドエチルエタノールアミン、カルボメトキシピロリジノン、スクシンアミド酸、アミドエタノール、アミノ酸、保護されたアミノ酸、抗体およびその断片、蛋白質、ペプチド、シクロペプチド、陽イオン性ステロイド、マクロ環式基、アザクラウンエーテル、抗生物質/抗バクテリア剤[例えばアミノグリコシド、アンフェニコール、アンサマイシン、β−ラクタム(例えばペニシリン、セファロスポリン、セファマイシン、オキサセフェム、カルバペネム)、テトラサイクリン、マクロライド、リンコスアミド、2,4−ジアミノピリミジン、ニトロフラン、キノロン、スルフォンアミド、スルフォン]、抗新プラスティックス剤[例えば、アルキルスルフォネート、アジリジン、エポキシド、エチレンイミンおよびメチルメラミン、窒素マスタード、ニトロ尿素、プリン同族体、アンドロゲン、抗副腎剤、抗アンドロゲン剤、抗エストロゲン剤、エストロゲン、LH−RH同族体、プロゲストーゲン、その他]、葉酸および同族体、エポキシド、アクリレート、メタクリレート、アミン、カルボキシレート、陽イオン性、陰イオン性、中性、芳香族,グルコサミンまたは他のアミノ糖、ビオチン、アビジン、ストレプタビジン、成長因子、ホルモン、アプタマー、1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラ(酢酸)(DOTA)、ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、金属キレート、ナフチルスルフォネート、アルキルスルフォネート、アリールスルフォネート、標的基、(例えばCD19、CD22,アプタマー),ヒアルロン酸、ポリオキソメタレート、有機発色団、多価結合化合物、カーボンナノチューブ、フラーレン、ナノコンポジット、すべて金属のナノ粒子、すべての種類のコアおよび外殻をもったすべて半導体のナノ粒子、放射性物質およびそのキレート同族体、蛍光分子(金属塩、有機化合物)、電気伝導性分子、光または電磁波吸収性または放出性分子(例えば紫外、可視、赤外、およびマイクロ波)、薬剤または診断剤の放射性同族体、シラン、シロキサン、シルセスキオキサン、ポリ(アリールアルキル)ポリ(ヨー化物)、量子ドット、ナノ結晶(例えばAu、Ag、Cu等),ポリフッ素化分子、表面活性剤、デンドロン、分化したデンドロン、デンドリマー、メトキシエトキシエトキシ、ポリイミド(例えばマレイン酸イミド)、除草剤(例えばトリフルラリン、2−ホスフォノメチルアミノ酢酸、ポリアゾ化合物、ポリホスファジン、ポリフッ素化したスルフォネート、ヘテロ原子の直鎖および分岐、脂質、澱粉、単糖類(例えばマンノース、デキストース)、オリゴヌクレオチド、複雑な糖類、薬剤、例えば抗ガン剤(例えばドキソルビシン、メトトレキセート、その他)、アセチルサリチル酸、サリチル酸,ビタミン類(例えばビタミンEおよびC)、補助因子(例えばNADH),または酸化防止剤であることを特徴とする請求項34記載の樹枝状ポリマー。
【請求項37】
(TF)および/または(IF)は担持された材料(M)と連係することができ、これは1個の(M)から、(TF)に対しては表面上に存在する最大可能な数zまで、(IF)に対しては最大の空隙容量で且つ内部に存在する(IF)に対するqまでであることができることを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項38】
若干のまたはすべての(TF)はさらに(BR)または(EX)と反応してデンドリマーまたはデンドロン表面を成長させることができることを特徴とする請求項34記載の樹枝状ポリマー。
【請求項39】
(TF)はピペラジンおよびその誘導体、アルキルピペラジン、アミノアルキルピペラジン、1,2,3−トリアゾール、2−イミダゾリジル−1−アミノエタン(IMAE)、アクリレート,メタクリレート、アクリルアミド、ヒドロキシル、エポキシド、オキサゾリン、アルキレンイミン、ラクトン、アザラクトン、ポリエチレンオキシド、アミノエチルイミン、カルボキシレート、アルキル、アジリジン、アジド、エチルイミン、アルキルエステル、エポキシド、アルコール、アルキルチオール、チオール、チオラン、モルフォリン、アミン、ヒドラジニル、カルボキシル、アリル、アジジル、アルケニル、アルキニル、ヒドロキシルアルキルアミノ,保護されたジエチレントリアミン(DETA)、カルボキシアルキル、ピロリドン(およびそのエステル)またはスクシンイミジルエステルであることを特徴とする請求項34記載の樹枝状ポリマー。
【請求項40】
(FF)はさらに反応してアミド;エステル;随時一つまたはそれ以上のハロゲンで置換されたアルキル−、アルケニル−、アルキニル−またはアリールエーテル;環式エーテル(例えば,アザクラウンエーテル、クリプタンド);ポルフィリン;チオエーテル;チオエステル;ジスルフィド;マレイン酸イミド;ホスフィン;ホスフィン;ボラン;カルボン酸およびエステル並びに塩;ヒドラジド;アルコール;アルデヒド;アクリレート;環式無水物;アジリジン;ピリジン;ニトリル;アルキン;イミダゾール、アジド;メルカプトアミン;シラン;オキサゾリン;オキシラン;オキセタン;オキサジン;イミン;トシレート;ピロリドン;環式チオラクトン;チオラン;アゼチジン;ラクトン;アザラクトン;マクロ環式化合物[例えば1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7,10−テトラ(酢酸)(DOTA),1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−トリ(酢酸)(DO3A)];キレート化配位子[例えばジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)];イソシアネート;イソチオシアネート;オリゴヌクレオチド;アプタマー;アミノ酸;蛋白質、ペプチド、シクロペプチド、抗体および抗体の断片;ヌクレオチド;ヌクレオシド;金属;ビオチン;ストレプタビジン;アビジン;キャッピング基(例えば,t−ブトキシカルボニル(BOC)またはキャッピングされた溶媒);シロキサンまたは誘導体;上記の置換された誘導体、またはこれらの組み合わせ;またはクリック・ケミストリーに適した基(例えばポリアジドまたはポリアルキン官能基性)であることを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項41】
樹枝状ポリマーはCPKモデル、電子顕微鏡、または溶液キャラクタリゼーションで決定された球、棒、不規則な超分岐、デンドリグラフト、またはコア−外殻(テクト)デンドリマーまたはデンドロンのような物理的形状をもっていることを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項42】
(TF)は全体として正の電荷を表面に与えることを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項43】
=4、(TF)=ピペラジン,およびG=1であることを特徴とする請求項42記載の樹枝状ポリマー。
【請求項44】
(BR)=トリス(2−アミノエチル)アミン(TREN)、N=4およびG=2であることを特徴とする請求項42記載の樹枝状ポリマー。
【請求項45】
(C)はペンタエリトリトールトリグリシジルエーテル(PETriGE)、ペンタエリトリトールテトラアジド(PETAZ)、テトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE)、またはトリフェニロールメタントリグリシジルエーテル(TPMTGE)であるか;または
(BR)は3,3−イミノジアセトニトリルル(IDAN)、イミノビス(メチルホスフォン酸)(IMPA)、ビス(アリル)アミン(BAA)、ジエチレントリアミン(DETA)、メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA)、トリス(2−アミノエチル)アミン(TREN)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン(AEEA)、または2−メチル−2−イミダゾリン(MIA)であるか;または
(TF)はテトラメチルシラン(TMS)であるか;または
(EX)はトリアゾールであることを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項46】
(EX)=ピペラジン(PIPZ)またはその誘導体,またはトリアゾールまたはその誘導体であり、G=0、1、2、3または4である請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項47】
=3または4の場合,(BR)=ジエチルイミノジアセテート(DEIDA)、ビス(アリル)アミン(BAA)、ジエタノールアミン(DEA)、ジエチレントリアミン(DETA)、メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA)、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン(AEEA),トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)またはトリス(2−アミノエチル)アミン(TREN)であることを特徴とする請求項1、2または46記載の樹枝状ポリマー。
【請求項48】
コアは脂肪族の構成部分であり、ここで(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE)、ペンタエリトリトールトリグリシジルエーテル(PETriGE)、ペンタエリトリトールトリアリルエーテル(PETriAE)、トリメチルロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE)、ペンタエリトリトールテトラアジド(PETAZ)、テトラ(エポキシプロピル)シアヌレート(TEPC),またはトリ(2,3−エポキシプロピル)イソシアヌレート(TGIC)であることを特徴とする請求項1、2または46記載の樹枝状ポリマー。
【請求項49】
コアは芳香族構成部分であり、ここで(C)=テトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE)またはトリフェニロールメタントリグリシジルエーテル(TPMTGE)であることを特徴とする請求項1、2または46記載の樹枝状ポリマー。
【請求項50】
ポリマーは下記の任意の一つ:
[(C)=EDA;(FF)=H;(BR)=トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(EX)=HSEt;(TF)=OH;G=1];
[(C)=HMDA;(BR)=トリメチルロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(EX)=EA;(TF)=OH;G=1];
[(C)=HMDA;(BR)=トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(EX)=モルフォリン;(TF)=環式エーテル;G=1];
[(C)=EDA;(FF)=H;(IF)=OH;(BR)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(TF)=エポキシ;G=1];および
[(C)=HMDA;(IF)=OH;(BR)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(TF)=エポキシ;G=1]
であることを特徴とする請求項1記載の樹枝状ポリマー。
【請求項51】
ポリマーは下記の任意の一つ:
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(EX)= ピペラジン(PIPZ);(TF)=NH;G=0.5、1.5、2.5または3.5];
[(C)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(FF)=Et;(IF)=OH;(BR)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(EX)=ピペラジン(PIPZ);(TF)=NH;G=1.5];
[(C)=トリフェニロールメタントリグリシジルエーテル(TPMTGE);(FF)=Et;(IF)=OH;(BR)=トリス(ヒドロキシメチルアミノメタン)(TRIS);(TF)=OH;G=1];
[(C)=トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(FF)=Et;(BR)=トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(EX)=ピペラジン(PIPZ);(TF)=NH;G=1.5];および
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=ビス(アリル)アミン(BAA);(TF)=アリル;G=1]
であることを特徴とする請求項1記載の樹枝状ポリマー。
【請求項52】
ポリマーは下記の任意の一つ:
[(C)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(FF)=Et;(IF)=OH;(BR)=トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS);(TF)=OH;G=1];
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS);(TF)=OH;G=1];
[(C)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(FF)=Et;(IF)=OH;(BR)=ジエタノールアミン(DEA);(TF)=OH;G=1];
[(C)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(FF)=Et;(IF)=OH;(BR)=ジエチルイミノジアセテート(DEIDA)およびトリス(2−アミノエチル)アミン(TREN);(TF)=NH;G=2];
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=ジエチルイミノジアセテート(DEIDA)およびトリス(2−アミノエチル)アミン(TREN);(EX)=イタコン酸ジメチル(DMI);(TF)=
COMe;G=2.5];
[(C)=テトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE);(IF)=OH;(BR)=ジエチレントリアミン(DETA);(TF)=NH;G=1];
[(C)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(FF)=Et;(IF)=OH;(BR)=イタコン酸ジメチル(DMI)およびトリス(2−アミノエチル)アミン(TREN);(EX)=イタコン酸ジメチル(DMI);(TF)=COMe;G=2.5];
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジル エーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=ジエチルイミノジアセテート(DEIDA)およびトリス(2−アミノエチル)アミン(TREN);(TF)=NH;G=2];
[(C)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(FF)=H;(IF)=OH;(BR)=トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS);(TF)=OH;G=1];
[(C)=テトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE);(IF)=OH;(BR)=トリス{2−アミノエチル)アミン(TREN)およびトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS);(EX)=MeAcryl;(TF)=OH;G=3];
[(C)=テトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE);(IF)OH;(BR)=トリス(2−アミノエチル)アミン(TREN);(EX)=MeAcryl;(TF)=COMe;G=2.5];
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(EX)= ピペラジン(PIPZ);(TF)=NH;G=1.5];
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE)およびGly;(EX)=ピペラジン(PIPZ);(TF)=OH;G=2];
[(C)=BPEDS;(IF)=OH;(BR)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(EX)=メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA);(TF)=エポキシ;G=1];
[(C)=BPEDS;(FF)=SH;(IF)=OH;(BR)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(EX)=メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA);(TF)=NH;G=1];
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=メチルイソブチルで保護された1−(2−アミノエチル)ピペラジン(PEA);(TF)=NH;G=1];
[(C)=テトラフェニロールエタングリシジルエーテル(TPEGE);(IF)=OH;(BR)=トリス(2−アミノエチル)アミン(TREN);(TF)=NH;G=1];
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(BR)=ジエチルイミノジアセテート(DEIDA);(TF)=COEt;G=1.5];
[(C)=トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル(TMPTGE);(FF)=Et;(IF)=OH;(BR)=ジエチルイミノジアセテート(DEIDA);(TF)=COEt;G=1.5];
[(C)=トリフェニロールメタントリグリシジルエーテル(TPMTGE);(FF)=H;(IF)=OH;(BR)=ジエタノールアミン(DEA);(TF)=OH;G=1];
[(C)=トリフェニロールメタントリグリシジルエーテル(TPMTGE);(FF)=H;(IF)=OH;(BR)=ジエチルイミノジアセテート(DEIDA);(TF)=CO2Et;G=1.5];および
[(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF)=OH;(EX)=エチル−N−ピペラジンカルボキシレート(EPC);(TF)=NH;G=0]
であることを特徴とする請求項1記載の樹枝状ポリマー。
【請求項53】
該ポリマーは増強された熱安定性、改善された化学的安定性、および/または狭い多分散度の範囲をもっていることを特徴とする請求項1または2記載の樹枝状ポリマー。
【請求項54】
担持された材料(M)は樹枝状ポリマーとその内部または表面またはその両方の上で連係していることを特徴とする請求項1,2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項55】
担持された材料(M)は樹枝状ポリマーの内部の(IF)構成部分と連係していることを特徴とする請求項54記載の樹枝状ポリマー。
【請求項56】
担持された材料は医薬品的な活性をもった試薬またはプロドラッグであることを特徴とする請求項54記載の樹枝状ポリマー。
【請求項57】
少なくとも1種の医薬品的に許容できる希釈剤またはキャリヤーを有している請求項56記載の樹枝状ポリマーを含んで成ることを特徴とする調製物。
【請求項58】
担持された材料は農業的な活性をもった試薬であることを特徴とする請求項54記載の樹枝状ポリマー。
【請求項59】
少なくとも1種の農業的に許容できる希釈剤またはキャリヤーを有していることを特徴とする請求項58記載の樹枝状ポリマーを含んで成ることを特徴とする調製物。
【請求項60】
(FF)はx=N−1を有し、デンドロンがつくられることを特徴とする請求項1、2または3記載の樹枝状ポリマー。
【請求項61】
エネルギーおよびエレクトロニックスの用途、例えば燃料電池(例えば膜、触媒)、エネルギー貯蔵(例えば水素)、マイクロ波吸収剤、赤外線吸収剤、固体状態材料による照明、装置の熱管理、発光ダイオード、ディスプレー、電子インク、層間誘電体、ホトレジストおよびナノレジスト・パターンニング、ナノ平版印刷、トランジスター、分子エレクトロニックス、光通信装置(例えば導波管)、フォトニックス、光−電気変換器、写真材料、量子ドット、および材料のステルス増強に使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項62】
溶媒または乾燥した調製物のいずれかと共にトナー組成物として使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項63】
染料(例えば陰イオン性染料、フォトクロミック染料、熱発色性染料、液晶)、塩、帯電防止剤、表面活性剤、酸化防止剤、溶媒(例えば水)と共に、またはニートの状態で使用するため;、他の所望の成分と共に使用して、紙または他の印刷表面に、沈着させ得る沈澱を含まないインクをつくるため;および布、布の模様、絨毯および他のこのような品目に対する多くの用途に有用な合成および天然繊維を被覆するかまたはそれに浸透させるのに使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項64】
例えば紙、ラテックス、顔料、重合体、光ファイバー、ガラス、金属表面、ガラス繊維、セラミックス、ゴム、木材、コンクリート、石材、繊維および布に対する被覆、コーキングおよび充填剤調製物として使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項65】
容器、ステント、医療機器、カテーテル、移植材、マイクロアレイ・スライド、細胞培養板、電極およびセンサーのコーティングとして使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項66】
分離または濾過、或いは大きさの較正に用いる支持体として使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項67】
歯科用コンポジット、光硬化性材料、レオロジー変性材、重合体接着剤、重合体添加物、電磁波吸収材、贋造防止媒体、多孔質変性剤、感染防止剤、抗バクテリア剤、香料、脱臭剤、アミロイド形成防止剤に対する組成物として使用して性能を向上させ、収縮を減少させ、および/または接着性を改善するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項68】
コンピュータの記憶システム、磁気的記憶保存システム、および電子トランジスターおよび光トランジスターの製造に使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項69】
金属イオン、金属粒子、磁性粒子および常磁性粒子、合金、触媒、再利用可能な触媒、金属の細孔発泡体、ナノ反応器、半導体粒子、および量子ドットに対するキャリヤーとして使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項70】
プロドラッグ、薬剤(例えば小さい有機性の薬剤、ポリマードラッグ、生物性マクロ分子の薬剤、抗レスチノシス(antirestionosis)剤、心臓血管作用薬(caradiovascular agent)、アンギオスタティン(angiostatin)、スタティン(statin)、抗バクテリア剤、抗ウィルス剤、殺菌剤、アミノ酸、ペプチド、蛋白質、オリゴヌクレオチド、ヌクレオチド)、ワクチン、診断剤、造影剤、バイオマーカー剤、腫瘍剤、眼球作用薬(ocular agent)、非ステロイド系抗炎症剤、抗原、ビタミン、α−ヒドロキシ酸、解毒剤、および免疫抑制剤に対するキャリヤーとして使用するための請求項54〜57および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項71】
試験管内、生体外、または生体内の用途におけるバイオマーカー、分子プローブ、トランスフェクション剤、または環境試験剤として使用するための請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項72】
個人的な手入れ(ケア)、化粧品または健康増進剤のキャリヤーまたは添加剤として使用するための請求項1〜57および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項73】
請求項1〜57および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーまたはその医薬品的に許容された塩の有効量を動物に投与することを特徴とする動物の病気を治療する方法。
【請求項74】
請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーを含む溶液を固体の基質に被覆する方法において、該方法は浸漬、噴霧、スピン被覆、ワイピング、または他の方法で該樹枝状ポリマーの溶液を該基質の外側の表面および露出した内
面に被覆し、該基質を該溶液と接触した状態から取り出し、空気中でまたは熱をかけて過剰の溶液を蒸発させることを特徴とする方法。
【請求項75】
被覆工程を助けるために該溶液は溶媒、表面活性剤、乳化剤、および/または洗剤の混合物を含んでおり、溶液中の樹枝状ポリマーの重量は約0.0001〜約50重量%であることを特徴とする請求項74記載の方法。
【請求項76】
(a)(TF)が、約1pg(ピコグラム)〜100mg/mLの濃度で陽イオン性の樹枝状の表面をもつのに十分な量で、存在する請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー、および(b)所望のオリゴヌクレオチドまたはポリ核酸を含んで成る溶液を電気穿孔(エレクトロポレーション)により、または細胞の表面に被覆し、トランスフェクションが行われるのに十分な時間の間細胞を該溶液に露出することを特徴とする真核細胞のトランスフェクションを行う方法。
【請求項77】
(a)(TF)が、約1pg〜100mg/mLの濃度で陽イオン性の樹枝状の表面をもつのに十分な量で存在し、それがAu、Ag、Cu、Mg、またはCaの粒子、金のゾル、金の原子、金を含む錯体または分子、これらのクラスターまたは混合物と結合してポリマー−金属のコンジュゲートをつくり、ここで該コンジュゲートの最大寸法は(M)または(C)として約1〜約1000nmである請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマー、および(b)遺伝子のトランスフェクションを行う粒子を生じる所望の遺伝形質、オリゴヌクレオチド、またはポリ核酸を含んで成る遺伝子銃(gene gun)を用い植物および動物の真核細胞に遺伝形質を送達し;遺伝子のトランスフェクションを行う粒子を細胞に貫通させその中に入れるのに十分な駆動力で遺伝子のトランスフェクションを行う粒子を植物および動物の方へ加速することを特徴とする植物および動物の真核細胞に遺伝形質を送達する方法。
【請求項78】
請求項1〜60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーを使用し、薬剤として治療剤および/または診断剤を含む薬剤を動物に送達する方法において、該方法は該治療の必要に応じ薬物的に許容された賦形剤、キャリヤーまたは希釈剤の中に含まれる有効量の薬剤を動物に投与することを特徴とする方法。
【請求項79】
薬剤の該有効量は該薬剤に対して知られた量であり、投与量は該薬剤から同じ効果を得るのに従来知られていた量と同じか或いは少ないことを特徴とする請求項78記載の方法。
【請求項80】
該薬剤および樹枝状ポリマーは、経口投与、アンプル、静脈注射、筋肉注射、経皮被覆、鼻腔内被覆、腹腔内投与、皮下注射、眼球被覆、ワイプ(wipe)として、噴霧、ガーゼまたは他の外科的な切開を行う際の方法により行うことにより、瘢痕が生じている部位の近く、または腫瘍が成長しているかまたはそれを除去した部位、或いは腫瘍の近くまたはその内部において投与されることを特徴とする請求項78記載の方法。
【請求項81】
重合体のレオロジー特性を変性する方法において、ニートの状態または溶媒に含まれた重合体を、熔融物または溶媒中に含まれた請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーと混合し、熔融物、固体、溶解した状態または乾燥した相の第1のポリマーのレオロジー特性を公知方法で変性し、この際(M)がもし存在するならそれは燃焼遅延剤、染料、紫外線吸収剤、抗微生物剤、重合禁止剤、帯電防止剤、および/または酸化防止剤であり、該溶液または乾燥混合物は約0.0001〜約50重量%の重量の樹枝状ポリマーを有していることを特徴とする方法。
【請求項82】
化粧品の用途において動物の皮膚、毛髪および/または爪を処理する方法であって、該
方法は、ローション、クリーム、トナー、粉末または溶媒として使用するために請求項1〜57および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーを公知方法で化粧品調製物中に混入し、次いで刷毛塗り、平滑化、擦り付け、または他の方法で該調製物を動物の皮膚、毛髪および/または爪に被覆し、この際該調製物は約0.0001〜約50重量%の重量の樹枝状ポリマーを含んでいることを特徴とする方法。
【請求項83】
基質の較正方法において、請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーの溶液(約1pg〜約100mg/mL)をつくり、大きさの比較標準用のナノメートルの基質に該溶液を被覆し、該樹枝状ポリマーに対して未知の基質の大きさを参照するために光学顕微鏡、原子間力顕微鏡または電子顕微鏡で可視化するか、および/またはどの大きさの樹枝状ポリマーが基質の細孔またはフィルターを通過するかを決定することにより基質またはフィルターの細孔の大きさを決定することを特徴とする方法。
【請求項84】
表面に消毒薬を被覆する方法において、該方法は請求項1〜55または60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーを溶液としてまたは溶媒中に含ませ、(M)に対する他の添加剤、例えば染料、芳香剤、抗バクテリア剤、表面活性剤および/または解乳化剤を存在させまたは存在させずに該表面に噴霧、ワイピングし、または被覆することを特徴とする方法。
【請求項85】
バイオマーカー試薬、分子プローブ、トラスフェクション試薬、または環境試験の試薬に使用するために、請求項1〜55および60のいずれか一つに記載された式(I)の樹枝状ポリマーを、このような試験に必要な、別の容器の中に入れられたまたは別に得られる他の任意の成分、および使用する際の説明書と共に含んで成ることを特徴とするキット。
【請求項86】
コア(C)は球形であり、コアは(EX)または(BR)、或いは(EX)および(BR)の両方を有する球形の4個の試薬と反応し、ここで下記の条件、即ち
【数3】

従って
【数4】

但し式中rは外殻試薬の半径であり;Rはコアの半径であり;四面体の辺の長さ=2rであり;また中心の空間に適合し得る小さいボールに対する最大半径は上記式1から計算でき、r≦4.45Rである限り、コアの周りに4個またはそれ以上の外殻試薬が配置されるのに十分な空間が存在するものとする、
を満たす数の試薬が反応することができることを特徴とする請求項1または2記載の式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項87】
コア(C)は球形であり、コアは(EX)または(BR)或いは(EX)および(BR)の両方を有する円錐形の4個の試薬と反応し、ここで下記の条件、即ち
【数5】

従って
【数6】

従って
【数7】

但し上記式中
R=コアの半径、
h=円錐(外殻試薬)の高さ、
r=円錐(外殻試薬)底面の半径=四面体の底面の内接円半径
r’=四面体の内接円半径=R+h、
a=四面体の辺の長さ、
である、
であり、r≦√2(h+R)ならば、コアの周りに4個またはそれ以上の外殻試薬を配置するのに十分な空間が存在するものとする、
を満たす数の試薬が反応することができることを特徴とする請求項1または2記載の式(I)の樹枝状ポリマー。
【請求項88】
A.ワン・ポット反応として、(C)を反応性(BR)前駆体(例えばイミノ二酢酸、第1級アミンで保護されたジエチレントリアミン(DETA)、イミノジアルキルニトリル、イミノジアルキルホスフォン酸、ハロゲン化イミノジアルキル[例えばビス(2−クロロエチル)アミン]、ジエタノールアミン、第2級ジアミン、例えばジアルキルアミン、ジアリルアミン、ジアリールアミン、イミノジアルキン、イミノアルキレンアミン[例えばビス(ヘキサメチレントリアミン)])、または予めつくられた(BR)試薬[例えばトリス(2−アミノエチル)アミン(TREN),トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)、アセチレンジ−またはトリ−エポキシ構成部分]、またはヒドロキシ、メルカプトまたはアミノ(FF)デンドロンと、溶媒中において反応が完結するまで約0〜100℃の温度で反応させてm=0でq=1〜4000の式(I)の樹枝状ポリマーをつくり;
B.(TF)上でオーソゴナル・ケミストリーを使用して、段階Aでつくられた樹枝状ポリマーを反応させてさらに他の(BR)構成部分を付加し、m=0または1〜2000でq=1〜4000の式(I)の樹枝状ポリマーを含む高い世代の均一/不均一な組成の(BR)をつくり;
C.ケトン溶媒法で保護することにより反応性(BR)前駆体または第2級および/または第1級アミンをもつ(BR)を保護して第2級アミン部位だけを反応性の(C)または反応性の(TF)と反応でさせるか、或いは予めつくられた(BR)の中に第1級アミンだけが存在する場合には、これらの一つまたはそれ以上の第1級アミン構成部分をケト
ン溶媒で保護し、他の保護されていない第1級アミンを適当な(C)または(TF)と反応させ、m=0または1〜2000でq=1〜4000の式(I)の樹枝状ポリマーをつくり;
D.段階Aでつくられたアルキルアミンの樹枝状ポリマーを、求核性の反応(Michaelの付加反応)によりアクリル酸アルキル(例えばアクリル酸メチル)と反応させてアミノアルキルエステル結合をつくった後、該エステルをアルキレンアミンまたは(EX)または式(I)の他の(BR)と反応させ、m=0または1〜2000でq=1〜4000の式(I)の樹枝状ポリマーをつくり;
E.(C)または第1級アミン(TF)基をもつ(BR)をイタコン酸ジメチル(DMI)と反応させることによりピロリドンエステル基に変えた後、このエステルを第1級アミンまたは部分的に保護された第1級ポリアミンと反応させて式(I)の(BR)または(TF)構成部分への結合をつくることにより段階Aでつくられた樹枝状ポリマーを反応させて、m=0または1〜2000でq=1〜4000の式(I)の樹枝状ポリマーをつくり;
F.チオールを含む予めつくられた(BR)試薬または反応性(BR)前駆体をフリーラジカルにより付加することにより、段階Aでつくられた樹枝状ポリマーを反応させて式(I)のアリルまたはオレフィン基をもつ(C)または(BR)をつくり、これによってm=0または1〜2000でq=1〜4000の式(I)の樹枝状ポリマーをつくり;
G.1〜N個のアジドまたはアルキンを含む(C)および1〜N−1個のアジドまたはアルキンを含む(BR)を1,3−双極性シクロ付加反応により逐次または同時に付加させる反応を行なうが、但しここで(C)および(BR)は(C)または(BR)1個当たり唯1個のアジドまたはアルキンしかもたず、またその間で1個のアジドおよびアルキンの両方をもっていなければならず、アジドイオンを用いるエポキシ環の求核性開環反応でアジドを含む(C)および(BR)をつくった後、これらの反応性の基を反応させて式(I)の新しい(BR)または(TF)構成部分に対するトリアゾール結合をつくってm=1〜2000でq=0または1〜4000の式(I)の樹枝状ポリマーをつくり;
H.(BR)または(C)の後に(EX)を挿入するために段階B〜Gの一部として(EX)を反応させてm=1〜2000の式(I)の樹枝状ポリマーをつくる
段階を含んで成ることを特徴とする請求項1に定義された式(I)の樹枝状ポリマーを製造する方法。
【請求項89】
アクリレート−アミン反応系により請求項1または2に定義された式(I)の樹枝状ポリマーを製造する方法において、該方法は
A.アクリレート官能性のコアをアミン官能性の延長部材と例えば下記式
(C)+(EX)→(C)(EX)(TF)、
但し式中(C)=アクリレート官能性のコア、例えばトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(EX)=アミン官能性の延長部材、例えばピペラジン(PIPZ);(TF)=アミンである、
に示されるように反応させ、
B.アミン官能基で延長されたコア試薬(C)(EX)(TF1)をアクリレート官能性の分岐セル試薬(BR)と下記式
(C)(EX)(TF1)+(BR)→(C)(EX)(BR)(TF2)、
但し式中(C)=トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(EX)=ピペラジン(PIPZ);(TF1)=アミン;(BR)=トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA);(TF2)=アクリレートである、
に示されるように反応させ、
ここで段階AおよびBの両方に対し:
延長部材(EX)基のコアに対する付加に対しては(EX)/(C)のモル比は延長部材の分子(EX)のモル数対単純なコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の構造上の反応性官能基のモル数(即ちN)の比で定義され、完全に被覆されることが
望ましい場合には過剰の(EX)が使用され、
分岐セル(BR)の単純なコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の構造に対する付加に対しては(BR)/(C)は分岐セルの分子(BR)のモル数対単純なコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の構造上の反応性官能基のモル数(即ちN)の比として定義され、完全に被覆されることが望ましい場合には過剰の(BR)が使用され、
分岐セル(BR)または延長部材(EX)のコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の生成物に対する付加の程度は加えられたモル比またはN−SISにより制御することができることを特徴とする方法。
【請求項90】
開環反応系により請求項1または2に定義された式(I)の樹枝状ポリマーを製造する方法において、該方法は
A.エポキシ官能性のコアをアミン官能性の延長部材と例えば下記式
(C)+(EX)→(C)(IF1)(EX)(TF1)、
但し式中(C)=エポキシ官能性のコア、例えばペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF1)=内部ヒドロキシル(OH);(EX)=ピペラジン(PIPZ);(TF1)=アミンである、
に示されるように反応させ、
B.アミン官能基で延長されたコア試薬(C)(IF1)(EX)(TF1)をエポキシ官能性の分岐セル試薬(BR)と例えば下記式
(C)(EX)(TF1)+(BR)→(C)(IF1)(EX)(IF2)(BR)(TF2)、
但し式中(C)=ペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);(IF1)=請求項1に定義された内部官能性構成部分、例えばOH;(EX)=請求項1に定義された延長部材の構成部分、例えばピペラジン(PIPZ);(TF1)=アミン;(BR)=エポキシ官能性の分岐セル試薬、例えばペンタエリトリトールテトラグリシジルエーテル(PETGE);および(IF2)=請求項1に定義された内部官能基性の構成部分、例えばOH;(TF2)=アミンである、
に示されるように反応させ、
ここで段階AおよびBの両方に対し;
延長部材(EX)基のコアに対する付加に対しては(EX)/(C)のモル比は延長部材の分子(EX)のモル数対単純なコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の構造上の反応性官能基のモル数(即ちN)の比で定義され、完全に被覆されることが望ましい場合には過剰の(EX)が使用され、
分岐セル(BR)の単純なコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の構造に対する付加に対しては(BR)/(C)は分岐セルの分子(BR)のモル数対単純なコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の構造上の反応性官能基のモル数(即ちN)の比として定義され、完全に被覆されることが望ましい場合には過剰の(BR)が使用され、
分岐セル(BR)または延長部材(EX)のコア、足場のコア、スーパー・コアまたは現在の世代の生成物に対する付加の程度は加えられたモル比またはN−SISにより制御することができることを特徴とする方法。
【請求項91】
請求項88に定義された式(I)の樹枝状ポリマーを製造する方法において、
=1〜20;q=1〜250;p=1〜250;およびm=1〜250であり;
1より大きいq、p、またはmが存在する場合、(IF)、(BR),および(EX)構成部分は同一または相異なることができ;
(BR)または(EX)は該構成部分の他のものと交互に現れるか、または連続した複数の(BR)または(EX)の群が逐次的に現れることを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公表番号】特表2008−545621(P2008−545621A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−507644(P2008−507644)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2005/047635
【国際公開番号】WO2006/115547
【国際公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(505303875)デンドリティック ナノテクノロジーズ,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】